心の障害をバリアフリー化するSEX革命の始まり。非感動ポルノ『パーフェクト・レボリューション』

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リリー・フランキー&清野菜名の主演映画『パーフェクト・レボリューション』。世間の偏見を乗り越え、クマとミツは愛を育む。
 乙武くんをマスメディアで見なくなって久しい。ベストセラー本を連発し、自身の原作小説の映画化『だいじょうぶ3組』(13)に出演するなど超売れっ子だった頃は、「障害があるのに下ネタが得意なんて、すごい!」ともてはやされたが、2016年の不倫報道によって「障害者なのに、けしからん!」と世間の手のひら返しに遭ってしまった。だが、不倫の是非は別にして、乙武くんのモテモテぶりに勇気づけられた少数派も存在した。障害者の性的自立を唱える熊篠慶彦氏がその1人。障害者にも性欲はあるし、SEXしたい、めっちゃエロいこともしたい。障害者を特別視し、“感動ポルノ”の素材として扱う社会の偏見そのものをバリアフリー化してしまおう。そんな野心的な映画が、熊篠氏が企画・原案、リリー・フランキー&清野菜名が主演した『パーフェクト・レボリューション』だ。  出生時に脳性麻痺を患い、14歳のときから車椅子生活を余儀なくされている熊篠慶彦氏。2001年に出版された著書『たった5センチのハードル 誰も語らなかった身体障害者のセックス』(ワニブックス)によると、仲のいい理学療法士の先生に「女を知れば世界が広がるぞ」と勧められて、新宿のシティホテルにホテトル嬢を呼び、筆おろしを済ませている。初体験というハードルを19歳のときにクリアしたことで、彼の世界観はいっきに広がった。「俺も普通にセックスできるじゃん」という喜びが、革命への狼煙となった。以後、熊篠氏はNPO法人「ノアール」を立ち上げ、バリアフリーを導入している風俗店の情報や障害者向けのマスターベーションのノウハウを伝える動画をネット上で公開するなど、障害者たちを性の悩みから解放する運動を進めている。
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リリー・フランキーは主演だけでなく、銀杏BOYSに楽曲提供を頼むなど、様々な形で本作の映画化に貢献している。
 熊篠氏にとってのヰタ・セクスアリス『たった5センチのハードル』には障害を持つ男性&女性の性事情がありありと描かれていたが、映画『パーフェクト・レボリューション』では、その後の熊篠氏の恋愛事情、SEXに関する切実な悩みが掘り下げられていく。本作を撮ったのは、『まだ、人間』(12)や『最後の命』(14)など他者とうまくコミュニケーションできない人々を描いてきた松本准平監督。「障害者の映画を作りたい」と熊篠氏から企画を打診され、熊篠氏が当時交際していた彼女も松本監督は紹介されていた。その後、熊篠氏は彼女とは別れてしまったが、失恋の痛手を乗り越えるかのように、映画の企画が本格化していく。アダルト産業の一大イベント「アダルトトレジャーエキスポ」にて、TENGAスタッフを通じて熊篠氏と懇意になっていたリリー・フランキーが主演することが決定。エキセントリックなヒロインに『TOKYO TRIBE』(14)で度胸のよさを見せた清野菜名、頼れる介護士役に『接吻』(08)の演技派・小池栄子、と理想的なキャストがそろった。  本作は熊篠氏の実体験をベースに、ポップで過激でファンシーなラブストーリーとして展開していく。クマ(リリー・フランキー)は車椅子がないと生活できないが、かわいい女の子がいれば口説かずにはいられない性欲旺盛なエロ中年である。障害者は怪物でもなければ、聖人君子でもないんです。講演会でのクマの本音まじりの軽妙なトークにうなずく女の子がいた。髪をピンク色に染めた風俗嬢のミツ(清野菜名)はクマのもとに走り寄り、「私、クマピーのことが大好き!」と熱烈にアピールする。  エロいことは大好きなクマだが、40歳を過ぎ、重たい恋愛には慎重だった。障害者が結婚し、家庭を持ち、子どもを育てるには、高いハードルが存在する。性のバリアフリーを訴えているクマ自身が、障害者を取り巻く現実問題のシビアさを痛感していた。しかも、クマは中学生のときに大手術を受け、股間節をプロテクターなしでレントゲン撮影された過去から、生殖への不安も抱えていた。だが、そんなクマの心のハードルを、天真爛漫なミツは軽々と飛び越え、心の琴線部分へとダイブしてくる。「あなたと私みたいな不完全なもの同士が幸せになれたら、それってすごいことだと思わない?」
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介護士の恵理(小池栄子)はクマに恋人ができたことを喜ぶが、ミツが精神的に不安定なことが気がかりだった。
 パリを舞台にした障害者コメディ『最強のふたり』(11)の主人公たちのように、クマとミツは電動車椅子に2人乗りして、公道を暴走する。クラブでは車椅子をクルクルと回して、2人だけのオリジナルダンスを踊る。銀杏BOYSの至高のラブソング「BABY BABY」がフロアに流れる。このとき、世界はクマとミツの2人だけのものだった。そして夜の公園で、2人は熱いキスを交わす。ミツがクマの上に股がる官能シーンが、甘く甘く描かれる。  2人の過激な恋の行方を、クマの独身生活を長年支えてきた介護士の恵理(小池栄子)は表向きは笑顔で、でも内心は不安げに見守っていた。恵理が予感したように、クマとミツのラブロマンスは簡単には成就しない。クマは実家で行なわれた法事にミツを連れていくが、幼い頃からクマを見てきた親族の反応はまっぷたつに分かれる。クマの面倒を看てくれる若い女性が現われたことを喜ぶ肯定派、障害者が結婚して子どもを作ることのリスクを危ぶむ否定派に割れ、法事の席は大荒れとなる。また、それまでぶっ飛んだ言動でクマを驚かせてきたミツは、人格障害を抱えていることも発覚する。ミツが自殺衝動や暴力衝動に駆られるのを、車椅子に乗ったクマは防ぐことができない。甘く盛り上がったラブロマンスほど、醒めた後の疲労感・虚無感はとてつもなく大きい。  見た目は普通の女の子であるミツが実は内面に障害を抱えていたという設定は、映画ならではの脚色。映画のラストもまた、現実とは異なるエピローグが用意されている。生まれも性別も、職業も能力も、お金も年齢も、本当の幸せには関係ない。そのことを世界に向かって2人で証明したい。劇中のクマとミツは、パーフェクト・レボリューションという壮大な夢に向かって新しい一歩を踏み出していく。  有名なSF作家ジュール・ヴェルヌは「人間が想像できることは、人間が必ず実現できる」という言葉を残したといわれている。ヴェルヌのこの言葉が正しければ、クマとミツが夢見るパーフェクト・レボリューションも決して不可能ではないはずだ。 (文=長野辰次)
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『パーフェクト・レボリューション』 企画・原案/熊篠慶彦 原案協力/子宮委員長はる 監督・脚本/松本准平 出演/リリー・フランキー、清野菜名、小池栄子、岡山天音、丘みつ子、下村愛、増田俊樹、螢雪次朗、石川恋、榊英雄、余貴美子 配給/東北新社 PG12 9月29日(金)よりTOHOシネマズ新宿ほか全国ロードショー (c)2017「パーフェクト・レボリューション」製作委員会 http://perfect-revolution.jp
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自己弁護だらけの豊田真由子議員に地元有権者も激怒「辞めろ!」「税金を返せ!」「俺はハゲだ、文句あるか!」

自己弁護だらけの豊田真由子議員に地元有権者も激怒「辞めろ!」「税金を返せ!」「俺はハゲだ、文句あるか!」の画像1
公式サイトより
「あれが豊田真由子の100%ではないということを、わかってもらえないかと、淡い期待を……あはは」  謝罪会見のはずが涙の謝罪は一部で、大半は笑顔で自己アピールや自己弁護をしていた印象の豊田真由子議員。これには地元の有権者から厳しい声も飛んだ。 「辞めろ、辞めろ!」 「休んでいた間の税金を返せ!」 「支援者だけでなく私たちにも説明してくださいよ」 「俺はハゲだ、文句あるか!」  秘書への暴言と暴行が伝えられた「このハゲー!」騒動から3カ月、9月18日に地元の埼玉県新座市内で報道後初となる会見を開いたが、会場前には抗議の人々が集まった。「議員辞職しろ」というボードや紙を持った市民のひとりに会見後、話を聞くと、なんと「元後援者」だと明かした。 「あの騒動で、後援者を辞めた人は私のほかにもたくさんいますよ。それなのに彼女は、まるで後援者がみんな彼女の行動を支持しているかのような言い回しをしています。いま残っている後援者なんて50人ぐらいしかいないはず。でも、彼女の選挙区は新座、朝霞、志木、和光で37万人ぐらいの有権者がいるんです。周囲にいる何千分の1の声にしか耳を傾けない人だということがわかった会見でしたね」  豊田議員は会見で議員辞職を否定。さらに次期衆院選への出馬の意欲を見せていたが、記者から「政治家の資質があると思うか」と問われると、冒頭の言葉を発して大笑い。多くの記者からヒンシュクの視線を浴びていても、おかまいなしに少数の後援者の声を紹介していた。 「この5年間、血を吐くような思いで地べたを這って信頼関係を築いてきた。おまえぐらい馬力を持って仕事をする人間は見たことない」 「朝から晩まで走り回っていた真由子さんが本当の真由子さん」  後援者の言葉だとしたが、聞いていて恥ずかしくなるような自画自賛ばかり。ただ、元後援者は「あの人はもともと自分語りの大好きな、自分大好きオバサン」だという。 「騒動前の集まりでも、誰も聞いてないのに人から褒められた話を延々とすることがあったナルシストです。だから記者が集まって自分の話を聞いてくれるのは、それだけで楽しくて仕方なかったんじゃないかと思います」(同)  本人は笑顔の理由を「泣いてはいけないとカンペに書いてある」と、後援者からの指示だったと責任転嫁していたが、もしかすると注目された舞台で舞い上がっていたのかもしれない。ただ、やたら自己弁護が多かった点や、週刊新潮の記者には質問を遮ってまで食ってかかったことについて、元後援者は「反論せずにはいられない性格」とした。 「前から何かトラブルがあっても素直に頭を下げるだけってことはない人でした。秘書のせい、マスコミのせい、季節のせい、とにかくなんでも反論するんですよ。黙って謝ることはない人です」(同)  実際、記者会見では遅刻したことを問われると、マスコミが殺到したことが原因だと必要以上に説明に時間を費やした。ただ、会場前の約200名は、すべてがマスコミではなく、約半数が議員辞職を求める抗議の人々だった。豊田議員はそういう人々の方には視線もやらず、数少ない後援者の激励を理由に議員活動を続けるつもりのようだ。 「あの人は外面の良さはすごいものがあるから、自分もそうだったんですが、魅了された人は宗教みたいに洗脳状態になってしまうところがあると思います。今こそ信者じゃない人の声に耳を傾けるべきなんですけどね」(同)  いずれにせよ、彼女が国会議員としてふさわしいかは有権者が決めること。支持と反発、どちらが多いかは選挙で分かることだ。 (文=片岡亮/NEWSIDER)

明日公開の『ナミヤ雑貨店の奇蹟』 主演のHey!Say!JUMP山田涼介をもっと知るためのフォトレポート!

 圧倒的人気を誇る「不動のセンター」! Hey! Say! JUMPの山田涼介を徹底解剖!
 デビューから現在までの栄光と努力の軌跡を辿るスペシャルフォトレポート! 
 天性のスター性が垣間見られる名言集や、まねっこしたい私物データも多数掲載!

Contents
山田涼介 バイオグラフィー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・04P~
〜2010 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・06P~
2011 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20P~
2012 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32P~
2013 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44P~
2014 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56P~
2015 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68P~
2016 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80P~
そのアイドルオーラに誰もがうっとり♡ 山田涼介イケメン発言集 ・・・・・・・86P~
お手頃アイテムも多数! 愛用私物を徹底チェック!・・・・・・・・・・・・・91P~

■立ち読みはこちら

カテゴリー: 未分類

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安室奈美恵の引退で心配される「浜崎あゆみ」の今後

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎裸の女王様
 安室奈美恵、引退。「休業」ではなく「引退」ってところがすごい。金銭的にも精神的にも、これができる芸能人は本当になかなかいない。数少ない伝説のメンツに彼女は入るのか。あの若さで。

 この一大発表があったのと同じ日に、「買い物姿をパパラッチされちゃった」という体の痛画をSNSに上げてしまった浜崎あゆみ。なんて間だ。せめて事務所も教えてやれよ。「今日だけはやめときましょ」って。

 「痛い浜崎あゆみ」は、ある意味「カッコいい安室奈美恵」と対で味わうものであり、対だからこそ「それに比べて……」と笑いに昇華できていた気がする。安室奈美恵にスパッと引退された後の浜崎あゆみを考えると、本当に、「ただそこにある痛点」となってしまいそうで。あー。

 今後の浜崎あゆみを、経済的にも精神的にも、誰がどう面倒を見るんだろうか。今はまだいいとしても、3年後、5年後、10年後は? 田園調布の自宅付近が「サンセット大通り」と呼ばれる日は近い。いつか映画になる日まで。

◎赤く咲くのはけしの花
 「引退」を表明できるのは、「惜しまれて」というニュアンスが漂う人物のみなのである。「引退」と「事実上引退」の間には、長くて深い河がある。その河にいきなり飛び込み、もう溺れている泰葉。山田君ー、浮き輪持ってってあげて~。

 引退理由は、婚約者のイラン人男性(36歳)との間に、いっぱい子どもを産んで育てたいからだそうな。現在56歳。閉……いや、何も言えねぇ!

 泰葉のKは今開く。下世話でどーもすいません。とにもかくにも、お幸せに。

◎元祖・加勢大周
 「完結編はHuluで」が集中砲火を浴びたドラマ『愛してたって秘密はある』(日本テレビ系)。確かに手法は詐欺的であるが。「いろんな謎は、主人公が多重人格だったからっていうオチでした~」っていうクオリティのドラマの「完結編」が、そんなに見たいか? 「へーそーなんだー。で、誰が見んの?」というのが平均的対処法になっていると思うのだが。見たくもないから、実際はそんな怒ってないって誰も。

 Huluと日テレのメディアミックスって、『ラストコップ』といい、何か中身スカスカの誰得作品が目立つのである。昔のフジテレビのメディアミックスみたいだ。浮かれるテレビ局というのは、同じ失敗を犯すものなのか。『愛してたって秘密はある』は、21世紀の『パ★テ★オ』なのか。あれはホントにひどかったなぁ。若い人にはわかりませんね。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

安室奈美恵の引退で心配される「浜崎あゆみ」の今後

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎裸の女王様
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 この一大発表があったのと同じ日に、「買い物姿をパパラッチされちゃった」という体の痛画をSNSに上げてしまった浜崎あゆみ。なんて間だ。せめて事務所も教えてやれよ。「今日だけはやめときましょ」って。

 「痛い浜崎あゆみ」は、ある意味「カッコいい安室奈美恵」と対で味わうものであり、対だからこそ「それに比べて……」と笑いに昇華できていた気がする。安室奈美恵にスパッと引退された後の浜崎あゆみを考えると、本当に、「ただそこにある痛点」となってしまいそうで。あー。

 今後の浜崎あゆみを、経済的にも精神的にも、誰がどう面倒を見るんだろうか。今はまだいいとしても、3年後、5年後、10年後は? 田園調布の自宅付近が「サンセット大通り」と呼ばれる日は近い。いつか映画になる日まで。

◎赤く咲くのはけしの花
 「引退」を表明できるのは、「惜しまれて」というニュアンスが漂う人物のみなのである。「引退」と「事実上引退」の間には、長くて深い河がある。その河にいきなり飛び込み、もう溺れている泰葉。山田君ー、浮き輪持ってってあげて~。

 引退理由は、婚約者のイラン人男性(36歳)との間に、いっぱい子どもを産んで育てたいからだそうな。現在56歳。閉……いや、何も言えねぇ!

 泰葉のKは今開く。下世話でどーもすいません。とにもかくにも、お幸せに。

◎元祖・加勢大周
 「完結編はHuluで」が集中砲火を浴びたドラマ『愛してたって秘密はある』(日本テレビ系)。確かに手法は詐欺的であるが。「いろんな謎は、主人公が多重人格だったからっていうオチでした~」っていうクオリティのドラマの「完結編」が、そんなに見たいか? 「へーそーなんだー。で、誰が見んの?」というのが平均的対処法になっていると思うのだが。見たくもないから、実際はそんな怒ってないって誰も。

 Huluと日テレのメディアミックスって、『ラストコップ』といい、何か中身スカスカの誰得作品が目立つのである。昔のフジテレビのメディアミックスみたいだ。浮かれるテレビ局というのは、同じ失敗を犯すものなのか。『愛してたって秘密はある』は、21世紀の『パ★テ★オ』なのか。あれはホントにひどかったなぁ。若い人にはわかりませんね。

今井舞(いまい・まい)
週刊誌などを中心に活躍するライター。皮肉たっぷりの芸能人・テレビ批評が人気を集めている。著書に『女性タレント・ミシュラン』(情報センター出版局)、近著に『気になる「あそこ」見聞録』(新潮社)がある。

見物人は知らん顔!? 公然キャットファイトに敗れた女性、半裸のまま現場に放置される

見物人は知らん顔! 公然キャットファイトで敗れた半裸女性をそのまま放置の画像1
現場は駐車場らしきエリア。近くにいる人も、2人のケンカを眺めるだけ
 これまで何度もお伝えしているように、中国では白昼の路上で女同士のモメごとがしばしば起こっている。口げんかなどかわいいほうで、複数の女性が一人の女性に暴力を振るったり、服を脱がせて相手の女性を公衆の面前で辱めたりすることもしょっちゅうだ。  今回事件が起こったのは、中国東部にある江蘇省の街中。バスターミナルの出入り口付近で、いきなり若い女性2人のバトルが始まった。
見物人は知らん顔! 公然キャットファイトで敗れた半裸女性をそのまま放置の画像2
通りがかりのオバちゃんは、あっけにとられている様子
 スマホでこの模様が撮影され始めたときには、すでに一方の女性が引きずり倒され、上半身は下着丸出しの半裸状態。それでも相手は攻撃の手を緩めず、破れた服をさらに引っ張っていき、蹴りを入れたりしている。  その後、下半身側に回り、ミニスカートらしきものを引きはがそうとしていく。周囲には見物人もいるようだが、2人の間に入ろうとする者は誰もいない。
見物人は知らん顔! 公然キャットファイトで敗れた半裸女性をそのまま放置の画像3
そばにいる人も、周りを囲むだけ
 結局、バスターミナルの警備員が現場に駆けつけ、騒動は収まったが、映像を見ると、ほとんど下着だけとなった女性が泣きながら座り込んでいる姿が映し出されている。周囲の人たちはそれを遠目で見るだけで、誰も彼女に自分の服を着せてあげたりせず、女性は放置されたままになっている。  こういったモメごとの理由は、たいてい夫に浮気された妻が、浮気相手の女性に逆恨みして報復するというもの。ただ、今回の場合は2人とも若い女性のようで、妻と愛人という対立関係の線は薄そうだ。彼氏を奪われた女性が、復讐でもしたのだろうか?  ともかく、路上で相手の服を脱がし、半裸状態にするところに、女の執念を感じる。単なる金銭トラブルなどの場合、ここまで辱めを与えたりはしないだろう。 “泣き寝入り”とか“身を引く”などという言葉はなさそうな、中国の女性たち。これからも、こうした騒動は中国全土で繰り広げられることであろう。 (文=佐久間賢三)

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現場は駐車場らしきエリア。近くにいる人も、2人のケンカを眺めるだけ
 これまで何度もお伝えしているように、中国では白昼の路上で女同士のモメごとがしばしば起こっている。口げんかなどかわいいほうで、複数の女性が一人の女性に暴力を振るったり、服を脱がせて相手の女性を公衆の面前で辱めたりすることもしょっちゅうだ。  今回事件が起こったのは、中国東部にある江蘇省の街中。バスターミナルの出入り口付近で、いきなり若い女性2人のバトルが始まった。
見物人は知らん顔! 公然キャットファイトで敗れた半裸女性をそのまま放置の画像2
通りがかりのオバちゃんは、あっけにとられている様子
 スマホでこの模様が撮影され始めたときには、すでに一方の女性が引きずり倒され、上半身は下着丸出しの半裸状態。それでも相手は攻撃の手を緩めず、破れた服をさらに引っ張っていき、蹴りを入れたりしている。  その後、下半身側に回り、ミニスカートらしきものを引きはがそうとしていく。周囲には見物人もいるようだが、2人の間に入ろうとする者は誰もいない。
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そばにいる人も、周りを囲むだけ
 結局、バスターミナルの警備員が現場に駆けつけ、騒動は収まったが、映像を見ると、ほとんど下着だけとなった女性が泣きながら座り込んでいる姿が映し出されている。周囲の人たちはそれを遠目で見るだけで、誰も彼女に自分の服を着せてあげたりせず、女性は放置されたままになっている。  こういったモメごとの理由は、たいてい夫に浮気された妻が、浮気相手の女性に逆恨みして報復するというもの。ただ、今回の場合は2人とも若い女性のようで、妻と愛人という対立関係の線は薄そうだ。彼氏を奪われた女性が、復讐でもしたのだろうか?  ともかく、路上で相手の服を脱がし、半裸状態にするところに、女の執念を感じる。単なる金銭トラブルなどの場合、ここまで辱めを与えたりはしないだろう。 “泣き寝入り”とか“身を引く”などという言葉はなさそうな、中国の女性たち。これからも、こうした騒動は中国全土で繰り広げられることであろう。 (文=佐久間賢三)

現役ナースでSM女王様をしている元銀座ホステス! 摩訶不思議な30代女性の半生に迫る

はろ~、みんなどうやって月末のお金やりくりしてるキュウ?

あたしは、どうやって生き残るかを日々自問自答しながら生きてるキュウ。

今日ね、見た夢が、「うんちイベントを開催する」っていうストーリーだったキュウ……。
暑さのせいキュウ? エアコン代ケチケチしてるせいキュウ? まだ熱帯夜たまにあって苦しいキュウ。
その夢のイベントゲストにはヌリ・ゲラー(ウンチといえばヌリちゃん!)が登壇。まさにクソだったキュウ。

こんな夢見たのも、最近またヌリちゃんに声をかけてもらって撮影のお手伝い(雑用)に行ってきたせいだと思うキュウ。
なんだかんだ言って、あたしに労働場所を提供してくれる変態紳士。
生きるためのお金をさんキュウ~~~!

その撮影は、スカトロAV撮影ではなく(ほっ)、医療プレイ専門雑誌のグラビア撮影だったキュウ~~!
これまた、すごいキワを突いてくる雑誌キュウね……そんなニッチな雑誌が世に存在してることすら知らなかったキュウ……。
グラビア撮影に協力していた女性は女優さんではなく、普段はSMクラブで女王様をやっているそう。
医療プレイを颯爽とこなす姿が素敵だったキュウ~~!

でも、彼女が他のスタッフとお喋りしているのを聞いて「?」となったキュウ。

しQ「もしかして……鈴華さんって、看護師さんなんですキュウ?」

鈴華「はい。看護師とSM業の二足の草鞋ですよ♪」

しQ「キュキュウ~~!!!!今度そこんとこ詳しく話、聞かせてくださいキュウ……!!!」

……ということで、今回、鈴華さんに改めて話を聞くべく召喚したキュウ~~!

YOUはどうして女王様に?
――鈴華さん、よろしくお願いしますキュウ。いろいろ気になることいっぱいキュウ!

「よろしくお願いします。この間の撮影も初めての経験で楽しかったですし、インタビューも初めてで、新鮮なことが続いて嬉しいです」

――現役看護師、現役女王様と聞いたけど、今も両方の仕事をしているキュウ?

「はい、病院で看護師として勤務しながら、休みの日や空いてる時間にSMクラブで仕事しています」

――看護師とSM……一見真逆に見えるけど通ずるものもたくさんありそうキュね……この間の医療プレイしかり。でも、看護師だけでもかなりのハードワークに思えるけど、それプラスSM業って休む暇なくないキュウ?

「休日や、看護師勤務終わってからSMクラブに出勤したり。多分自分はワーカホリックなんですよ。働いてないと不安になるというか。常に動いていたいタイプなんで」

――えぇぇ~~偉いキュウ~~‼ 隙あらばゴロゴロしてたい、あたしとは大違いキュウ! そんな生活してたら疲れないキュか? タフな鈴華さんは今はおいくつキュウ??

「今はさんじゅう…○○歳です。ま、30代ということで(笑)」

――米倉涼子似の鈴華さん、病院ではまさに失敗しないオーラが出てそうキュウ~!

――ちなみに今は1人暮らしキュウ? もしかして結婚とかしてるキュウ?

「結婚してて、年下の旦那と2人で住んでます」

――キュキュウ! なんと既婚者キュウ! 旦那さんには、女王様のことは秘密にしてるキュウ……?

「旦那とは、SM店のサイト制作で知り合ったんです。旦那の仕事がWebデザイナーなので。そういう経緯から初めから知ってますね。打ち合わせをしていくうちに恋が芽生えて……という感じで(笑)。旦那は仕事でSM店や女王様と関わったりしているので、女王様がどんな人物像なのかも知ってるんですよね」

――女王様だと知ってて付き合ったということは、旦那はプライベートセックスでも女王様を求めてくるキュウ……!?

「いえいえ、それは全然ないですね。どちらかというとS寄りな気もするし。あんまりね、セックスする人じゃないんですよ、旦那も私も」

――夫婦で性交欲の強さが近しいのって、平和で良いキュウね! しかもプラベで女王様やってくれとか言われてなくて安心したキュウ(←お節介)。鈴華さんのご家族は女王様のことは知ってるキュウ?

「それは知らないです(笑)。あ、でも妹は、知ってるのかも……という感じなんですが、昔はそういうのも寛容な感じの妹だったんですけど、ある時から宗教に入りまして、そこから人格が変わってしまって、今は絶縁状態に近いんですよね。両親とも仲良くないんですけど、たまに東京に来るんで観光の案内とかはしますね。大概、口論っぽくなっちゃいますけど」

――わかるキュウ~久々に親と会っても、大体最後の方には言い合いになってるキュウ!! それにしても妹さんの件、心に刺さるキュウ。同じ血が流れてても所詮他人キュウね。さて、色々聞きたいことが山積みだから、まずは、何がどーしてこーなったのか、時系列を追って聞いていきたいと思うキュウ~~! 鈴華さん、ご出身は?

「九州です。高校卒業して、何の仕事もつかずフラフラしていたんですが、地元の親友が大学進学で上京してて、毎日のように電話をかけてきては『寂しい寂しい』と泣くんですよ。それで『鈴華も東京に来てよ~』と呼ばれて、目的もなく、なんとなく上京しました。親友の家に住ませてもらってね。その子は家賃もいらない、一緒に住んでくれてるだけでいいからって言うんですけど……」

――まるでヒモ生活キュウ!一緒にいてくれるだけでいいって、よっぽど寂しかったキュね。

「まあその言葉に甘えてこれまた上京してからもフラフラしていたわけですが、さすがに少しは金を入れないと悪いなと思い始めた時に、銀座のクラブホステスにスカウトされたんです」

――ホステスキュウ!? 女王様じゃなくて? 看護師じゃなくて??

「はい。それから銀座のクラブでホステスを始めて。私は、やるとなったら一生懸命仕事をやるタイプなので、ホステス業もそれなりに頑張ってました。そこは結構給料が良くて、夜20時~終電前の23:45までで、日給28000円。それからは、ちゃんと同居の友人にもお金を入れるようになって。ただ、給料は良かったんですけどホステスの仕事は夜だけなんで、昼間は暇だな~と思っていた時に、これまた道でスカウトされまして」

――お!

「スカウトマンの勧誘は最初『ビデオに出ませんか?』でした。女性が男の人を殴ったりボコボコにするビデオに出演しませんか?って。」

――単なるAVじゃなくて! 変化球すぎるスカウトキュウ‼︎ あたし出たいキュウ~! 羽ビンタするキュウ♡

「面白そうとは思ったけど、ビデオに顔が出るのは無理ですって断りまして。そしたら、じゃあビデオじゃなくてSMクラブはどう?って勧めてきたんです。女王様だから、痛い思いもすることはないですよって。一度、プレイしてる様子を見学してみてから考えてみては? って言うので、とりあえず見てみるか!と思い、見学しに行ったんです」

――SMクラブの見学、気になるキュウ~~!

「見学に行ったら、予想よりも面白くて! それで、自分もやることを決めて、昼はSMクラブ、夜は銀座のホステスの二足の草鞋をスタートさせました」

女王様はストーリーテラーである
――その頃から鈴華さんはアクティブでタフだったキュね。夜の仕事でそんな稼げてるなら、昼は家で寝てたいって思っちゃうキュもんね……あたしだったら。でも18歳の何もSMのことを知らない女の子が、すぐに女王様としてプレイできるものなのキュウ……??

「やっぱり、すぐには店に出してもらえなくて最初は研修ばかりでした。縄と鞭と蝋燭……3種の神器の扱い方を研修で学びつつ、実際のプレイルームに見学に入って、なんとなく雰囲気を掴んでいきました。M男さんって見られるのが好きだから、見学が入りますよって言うと、喜ぶ人が多いんですよ」

――それを経て、お客さんに付くようになって今に至る……ということは、女王様業は鈴華さんに合っていたってことキュウね?

「はい、自分に合ってるって思いましたね」

――そんな職業に巡り会えるって、超うらやましキュウ~~~!!!!

「私は、自分でプランを考えたりするのが好きなんですよね。例えば、焼肉食べに行っても焼き奉行で、この焼き加減でみんなお食べなさいって感じだし」

――要は、世話好きってことキュね!?

「そうですね! 自分がやったことで、人に喜んでもらうのが好きなんですよね。女王様って要はシナリオを作る仕事なので、自分に向いてたんだと思います。女王様としての仕事って、この人はこうだから、このプレイから始まって、あれしてこれして、最後はこれで終わろう、みたいに、パッと起承転結なシナリオを頭の中で組み立てるんですよ」

――女王様って、単に誰かを痛めつけたりするんじゃなくて、シナリオライター的な役目を果たしているキュウね……! こりゃ、頭良くなければできなさそうキュウ。

「始めから終わりまで、一連のドラマにならないと、なんか変になっちゃうんですよ。プレイとして成り立たなくなっちゃう。ストーリーがないとダメなんですよね、SMって。そのストーリーを組み立てていくのが面白いなって、見学に行っていた時期から思っていたんで、私には向いてるんでしょうね」

――ホステスと女王様の両立を18歳から始めて、それからいつ看護師業をスタートさせたキュウ?

「看護学校に入ったのが26歳なんですが……、その前に私、結婚して地方に住んでた時期があるんですよ。今は2度目の結婚で」

――キュキュウ!! ってことは、バツイチ既婚者キュウ!? 1度目の結婚は、ホステスで太客捕まえて寿コースキュウ??

「いや、普通にナンパされて知り合った5コ下の男の子です」

――ナンパきっかけで5コ下のヤングと結婚!?

ミナミの帝王としても稼ぐ女
――なれそめ聞かせてキュウ。

「自分が23歳の時だったので、彼はまだ18歳でしたが安定した職業に就いてたのですぐ結婚に。彼の仕事の都合で地方に住むことになったので、ホステスもSMも一旦辞めたんですが、引っ越した先ではでSMクラブもないし、水商売始めるにしろ土地勘も何もなくてどこに行ったらいいかも分からず最初は専業主婦でした。でも働きたかったし、結婚もしたことだし堅い仕事の方がいいかと思い、事務員でもやってみるか、と求人を探しました。自分は簿記の資格もないし、経験もない、それでもOKな仕事があったんです。『ローンズ○○』みたいな名前の、サラ金どころか街金だったんですけど」

――街金!!! それって、ミナミの帝王的な……??

「そーそー、まさに! ミナミの帝王、ウシジマくんの世界! その頃、まだまだ世間知らずだったんで、何も疑わずに面接に行ったら、ビルがペンキで黄色く塗りつぶされていて(笑)。怪しい……と思いつつ入って普通に面接を受けている最中、隣の部屋から『オラオラァ、この野郎ー!!』って罵声が聞こえてくるんですよ(笑)」

――絵に描いた街金の日常キュウ~~! 今すぐにでも逃げ出したくなるキュウ……。

「これはヤバいところに来た! って内心思ってたんですけど、面接は滞りなく進み『じゃあ明日からお願いします』、もう怖くて断れなくて、とりあえず勤務し始めました。もうね、罵声や物を投げたりする光景とか、そりゃもうすごいのが目の前で繰り広げられるんですよ! 自分が事務作業をやってる机の前で、毎日。債務者の連帯責任がどうとかで仲間割れしてトラブってる人たちとか、人間ドラマを数多く見ましたね」

――仲間割れとか超修羅場! 普通の仕事してるよりも、人生の酸いも甘いも見れて、かなり勉強になりそうキュウね……!

「事務員のつもりで入ったものの、二人一組でペアになって売上を伸ばすチーム制だったので、私ものすごい頑張ったんですよ。自分たちの売上が上がれば、そのまま自分の給料も上がるので!」

――頑張るって、何をするキュウ?

「借金を取り立てて、また貸すことを。たとえば、逃げ回る債務者をなんとか事務所に呼び出して話をつけたい時とか、電話で『融資の見直しができそうなんですよね♪』とか優しい声色でおびきよせました。ヤンキー上がりのキレやすい社員が電話口で怒鳴ってるのを横目で見つつ、それじゃ怖くて余計逃げるだけでしょ~って思ってたので。そういった工夫を色々とやって、自分の売上も上がって、給料も増えましたね」

――怖いキュウ。でも意外と順調キュウね。

「いや、でも給料が増えたら、浪費癖が始まってしまったんですよ(笑)。それで、また水商売でも始めようかなと思い……その頃はもう主人に飽きてきてたっていうのもあるんですが、ともかく主人の了解も得て、繁華街で水商売も始めたんです。そのうち、金融事務所の方に私が副業で水商売していることがバレて、それを機会に街金は辞めて水商売一本になりました」

――お水の花道キュウ。やっぱりお水が肌に合うキュウ?

「まあその頃はね。一方でプライベートでは主人とどんどん仲が悪くなっていって、一緒の空気吸うのも嫌なくらい。ある日、憂さ晴らしに一人で東京に遊びに行って、独身時代によく行ってたショットバーで飲んだんです。酔っ払っててよく覚えてないんですが、そこで一人の男性といい感じになって……朝起きたら隣に知らない男がいる! みたいな(笑)」

――すっかり羽伸ばしちゃったキュね~! ワンナイトで終わらなかったのキュウ?

「そう、その人がすっかり彼氏ヅラな感じで。『東京で住居を用意してあげる』というから、じゃあ上京するかあと思って、旦那に離婚の意志を告げて、また上京しました」

――上京物語Part2! 離婚はすぐ出来たキュウ?

「いや、それが向こうがなかなか嫌がりまして。だから夜逃げみたいな感じで、洋服数枚だけ持って出て行きましたね」

――なんか、ドラマみたいな話キュウ……! 旦那からしたら失踪なんじゃ……。

「ですよね。鬼のように電話が来ましたよ。でも着信拒否。私は東京で即、銀座のクラブに面接に行って、銀座ホステスを再開しました。25~26歳の頃でした」

――SMクラブはやらずにホステス一本?

「いや~、ね。東京戻ってきたら、やっぱりSMやりたくなるんですよ! 腕が鳴るじゃないですか~(笑)。なので、ホステスと同時にSMも始めて、また二足の草鞋で」

――腕が鳴るキュウね! そこに鈴華さんのSM愛を感じるキュウ!

看護学校で「あなた浣腸うまいわね!!」
――新しいお店にアポ取って女王業を再開したキュウ?

「いえ、かつて在籍していたSMクラブに連絡をして、またそこで雇ってもらったんです」

――古巣が馴染むキュウよね~。

「だけど、そこが間も無くして解体になってしまったんですよね。オーナーのマダムの家庭の事情でね」

――キュキュウ! じゃあ別のお店に移ったキュウ?

「フリーの女王様になりました。マダムは『今までのお客さんは、あなたたちで面倒見れる人は見て欲しい、いきなり捨てたら可哀想だから』と、M奴隷たちを各女王様に託したんです。言われてみればそうだなと思って、個人的にプレイをするようになりました。その頃からのお客さんで今でもプレイしているM男さんもいますよ」

――どの世界にも人間ドラマはあるキュウね。マダムのM男を見捨てない心、あったかいキュウ! でも、そこからどう看護師に繋がっていくのかが全然想像つかないキュウ。

「ある日、銀座のお客さんと同伴で料亭に行った時に、かつての先輩ホステスさんに遭遇したのがきっかけです。料亭の仲居さんになっていたんですね。『○○さんですよね』と声をかけたら、『ほほ……もうあの世界は引退しまして、こちらで働いております、どうぞご贔屓に』って低姿勢でね……。現役の頃はテーブルの下で私の足を踏んでいたようなイジワルな先輩だったのに、今は立場が変わってしまったんだなと思ったら、自分もいつかそうなるぞとハッとしたんです」

――お水の花盛りは短いキュウ。

「私のことをめちゃくちゃ虐めていた先輩も、いつの間にか生保レディになっていて『そろそろ保険に入ったほうがいいわよ~』と勧誘電話をかけてきたり。この世界でいつまでもやっていくのって難しいことなんだな、と実感しましたね。ママになれる人も一握りだし、お金持ちの男を捕まえて結婚する人も一握り。自分はママになる器でもないし、人生の方向転換をしなきゃと思い、資格を取得しようと考えました。それで看護学校を受験して」

――これまた行動が早いキュウ~! 堅実な考えキュウ! あたしはてっきり看護師が先で、後々SMを始めたのかと思ってたから、看護師の始まりがまさか銀座ホステスの限界に気付いて、とは驚きキュウ。でもSMを先にやっていたことで何か看護師で役に立ったことはあったキュウ?

「ありましたよ! 研修で浣腸とかやると、みんな最初は失敗するし、やりたくな~いみたいな感じだけど、私はへっちゃら(笑)。摘便も、お尻に指入れてウンチを取るなんて~って、みんな抵抗ありありだったけど、そんなんいつもやってることだし余裕でした。綺麗に取るもんだから、指導の看護師さんも『上手いね』とか言ってね(笑)」

――絶対、指導員の間で「できる新人いる!」って話題になってたに違いないキュウ!SMも看護師も紙一重キュウね。どっちも人を救ってるキュウ。看護学校を無事に卒業して、病院で働き始めたキュウ?

「はい、3年看護学校で学んで、大学病院に入りました。でも、あまりにも酷いブラックな環境すぎて、その頃はSM業を中断してました。もうSMやってる時間がなかった。それで激務を理由に大学病院を辞めて、別の病院に入りました。ワーカホリック気味の私でも、酷使されてる感じはやっぱりイヤだったんでね。今の勤務先は、働く環境がちゃんと整備されていて、余裕を持って働けるんです。働く側にとっても、患者さんにとっても、こっちの方が全然いいと思います。大学病院は人手がとにかく足りないから、常にギスギスしていて患者さんへの当たりも強かった気がしますね。基本的に私は外来ではなく、入院病棟での仕事がメインでずっとやってきました」

――SM業は、いつから再開したキュウ?

「公立の病院に移ってから、自分の時間が持てるようになったので、再開しました」

――人間の生死を日常的に意識せざるを得ない病院でのお仕事ってストレスが無意識にも溜まりそうだけど、それがSMの副業で発散できてたりもするキュウ?

「そんなにないですけど、たまに……。M男さんでも、ただひたすら被虐的な事をされたいっていう人がいるんですね。気持ちいいことはいらない。射精もしなくていい。ひたすらに針を刺されたり、ひたすらボコボコにされたり、金属でできた硬い鞭で血が出るまで叩かれたりを望むわけです。まあ、そういう人とのプレイは……やっぱりストレス発散になってるかもしれないですね……(笑)」

――人間サンドバッグって感じキュウ~~! 血が出るまでボコボコにされたいって、一体どんな精神性なのかが全く想像つかないキュウ……。

 続く後編では、そんなM男たちの生態がわかるドMプレイの数々について聞いたキュウ。正直言って……どいつもこいつもやべえキュウ〜〜〜〜〜〜! 後編は明日9月23日更新!

現役ナースでSM女王様をしている元銀座ホステス! 摩訶不思議な30代女性の半生に迫る

はろ~、みんなどうやって月末のお金やりくりしてるキュウ?

あたしは、どうやって生き残るかを日々自問自答しながら生きてるキュウ。

今日ね、見た夢が、「うんちイベントを開催する」っていうストーリーだったキュウ……。
暑さのせいキュウ? エアコン代ケチケチしてるせいキュウ? まだ熱帯夜たまにあって苦しいキュウ。
その夢のイベントゲストにはヌリ・ゲラー(ウンチといえばヌリちゃん!)が登壇。まさにクソだったキュウ。

こんな夢見たのも、最近またヌリちゃんに声をかけてもらって撮影のお手伝い(雑用)に行ってきたせいだと思うキュウ。
なんだかんだ言って、あたしに労働場所を提供してくれる変態紳士。
生きるためのお金をさんキュウ~~~!

その撮影は、スカトロAV撮影ではなく(ほっ)、医療プレイ専門雑誌のグラビア撮影だったキュウ~~!
これまた、すごいキワを突いてくる雑誌キュウね……そんなニッチな雑誌が世に存在してることすら知らなかったキュウ……。
グラビア撮影に協力していた女性は女優さんではなく、普段はSMクラブで女王様をやっているそう。
医療プレイを颯爽とこなす姿が素敵だったキュウ~~!

でも、彼女が他のスタッフとお喋りしているのを聞いて「?」となったキュウ。

しQ「もしかして……鈴華さんって、看護師さんなんですキュウ?」

鈴華「はい。看護師とSM業の二足の草鞋ですよ♪」

しQ「キュキュウ~~!!!!今度そこんとこ詳しく話、聞かせてくださいキュウ……!!!」

……ということで、今回、鈴華さんに改めて話を聞くべく召喚したキュウ~~!

YOUはどうして女王様に?
――鈴華さん、よろしくお願いしますキュウ。いろいろ気になることいっぱいキュウ!

「よろしくお願いします。この間の撮影も初めての経験で楽しかったですし、インタビューも初めてで、新鮮なことが続いて嬉しいです」

――現役看護師、現役女王様と聞いたけど、今も両方の仕事をしているキュウ?

「はい、病院で看護師として勤務しながら、休みの日や空いてる時間にSMクラブで仕事しています」

――看護師とSM……一見真逆に見えるけど通ずるものもたくさんありそうキュね……この間の医療プレイしかり。でも、看護師だけでもかなりのハードワークに思えるけど、それプラスSM業って休む暇なくないキュウ?

「休日や、看護師勤務終わってからSMクラブに出勤したり。多分自分はワーカホリックなんですよ。働いてないと不安になるというか。常に動いていたいタイプなんで」

――えぇぇ~~偉いキュウ~~‼ 隙あらばゴロゴロしてたい、あたしとは大違いキュウ! そんな生活してたら疲れないキュか? タフな鈴華さんは今はおいくつキュウ??

「今はさんじゅう…○○歳です。ま、30代ということで(笑)」

――米倉涼子似の鈴華さん、病院ではまさに失敗しないオーラが出てそうキュウ~!

――ちなみに今は1人暮らしキュウ? もしかして結婚とかしてるキュウ?

「結婚してて、年下の旦那と2人で住んでます」

――キュキュウ! なんと既婚者キュウ! 旦那さんには、女王様のことは秘密にしてるキュウ……?

「旦那とは、SM店のサイト制作で知り合ったんです。旦那の仕事がWebデザイナーなので。そういう経緯から初めから知ってますね。打ち合わせをしていくうちに恋が芽生えて……という感じで(笑)。旦那は仕事でSM店や女王様と関わったりしているので、女王様がどんな人物像なのかも知ってるんですよね」

――女王様だと知ってて付き合ったということは、旦那はプライベートセックスでも女王様を求めてくるキュウ……!?

「いえいえ、それは全然ないですね。どちらかというとS寄りな気もするし。あんまりね、セックスする人じゃないんですよ、旦那も私も」

――夫婦で性交欲の強さが近しいのって、平和で良いキュウね! しかもプラベで女王様やってくれとか言われてなくて安心したキュウ(←お節介)。鈴華さんのご家族は女王様のことは知ってるキュウ?

「それは知らないです(笑)。あ、でも妹は、知ってるのかも……という感じなんですが、昔はそういうのも寛容な感じの妹だったんですけど、ある時から宗教に入りまして、そこから人格が変わってしまって、今は絶縁状態に近いんですよね。両親とも仲良くないんですけど、たまに東京に来るんで観光の案内とかはしますね。大概、口論っぽくなっちゃいますけど」

――わかるキュウ~久々に親と会っても、大体最後の方には言い合いになってるキュウ!! それにしても妹さんの件、心に刺さるキュウ。同じ血が流れてても所詮他人キュウね。さて、色々聞きたいことが山積みだから、まずは、何がどーしてこーなったのか、時系列を追って聞いていきたいと思うキュウ~~! 鈴華さん、ご出身は?

「九州です。高校卒業して、何の仕事もつかずフラフラしていたんですが、地元の親友が大学進学で上京してて、毎日のように電話をかけてきては『寂しい寂しい』と泣くんですよ。それで『鈴華も東京に来てよ~』と呼ばれて、目的もなく、なんとなく上京しました。親友の家に住ませてもらってね。その子は家賃もいらない、一緒に住んでくれてるだけでいいからって言うんですけど……」

――まるでヒモ生活キュウ!一緒にいてくれるだけでいいって、よっぽど寂しかったキュね。

「まあその言葉に甘えてこれまた上京してからもフラフラしていたわけですが、さすがに少しは金を入れないと悪いなと思い始めた時に、銀座のクラブホステスにスカウトされたんです」

――ホステスキュウ!? 女王様じゃなくて? 看護師じゃなくて??

「はい。それから銀座のクラブでホステスを始めて。私は、やるとなったら一生懸命仕事をやるタイプなので、ホステス業もそれなりに頑張ってました。そこは結構給料が良くて、夜20時~終電前の23:45までで、日給28000円。それからは、ちゃんと同居の友人にもお金を入れるようになって。ただ、給料は良かったんですけどホステスの仕事は夜だけなんで、昼間は暇だな~と思っていた時に、これまた道でスカウトされまして」

――お!

「スカウトマンの勧誘は最初『ビデオに出ませんか?』でした。女性が男の人を殴ったりボコボコにするビデオに出演しませんか?って。」

――単なるAVじゃなくて! 変化球すぎるスカウトキュウ‼︎ あたし出たいキュウ~! 羽ビンタするキュウ♡

「面白そうとは思ったけど、ビデオに顔が出るのは無理ですって断りまして。そしたら、じゃあビデオじゃなくてSMクラブはどう?って勧めてきたんです。女王様だから、痛い思いもすることはないですよって。一度、プレイしてる様子を見学してみてから考えてみては? って言うので、とりあえず見てみるか!と思い、見学しに行ったんです」

――SMクラブの見学、気になるキュウ~~!

「見学に行ったら、予想よりも面白くて! それで、自分もやることを決めて、昼はSMクラブ、夜は銀座のホステスの二足の草鞋をスタートさせました」

女王様はストーリーテラーである
――その頃から鈴華さんはアクティブでタフだったキュね。夜の仕事でそんな稼げてるなら、昼は家で寝てたいって思っちゃうキュもんね……あたしだったら。でも18歳の何もSMのことを知らない女の子が、すぐに女王様としてプレイできるものなのキュウ……??

「やっぱり、すぐには店に出してもらえなくて最初は研修ばかりでした。縄と鞭と蝋燭……3種の神器の扱い方を研修で学びつつ、実際のプレイルームに見学に入って、なんとなく雰囲気を掴んでいきました。M男さんって見られるのが好きだから、見学が入りますよって言うと、喜ぶ人が多いんですよ」

――それを経て、お客さんに付くようになって今に至る……ということは、女王様業は鈴華さんに合っていたってことキュウね?

「はい、自分に合ってるって思いましたね」

――そんな職業に巡り会えるって、超うらやましキュウ~~~!!!!

「私は、自分でプランを考えたりするのが好きなんですよね。例えば、焼肉食べに行っても焼き奉行で、この焼き加減でみんなお食べなさいって感じだし」

――要は、世話好きってことキュね!?

「そうですね! 自分がやったことで、人に喜んでもらうのが好きなんですよね。女王様って要はシナリオを作る仕事なので、自分に向いてたんだと思います。女王様としての仕事って、この人はこうだから、このプレイから始まって、あれしてこれして、最後はこれで終わろう、みたいに、パッと起承転結なシナリオを頭の中で組み立てるんですよ」

――女王様って、単に誰かを痛めつけたりするんじゃなくて、シナリオライター的な役目を果たしているキュウね……! こりゃ、頭良くなければできなさそうキュウ。

「始めから終わりまで、一連のドラマにならないと、なんか変になっちゃうんですよ。プレイとして成り立たなくなっちゃう。ストーリーがないとダメなんですよね、SMって。そのストーリーを組み立てていくのが面白いなって、見学に行っていた時期から思っていたんで、私には向いてるんでしょうね」

――ホステスと女王様の両立を18歳から始めて、それからいつ看護師業をスタートさせたキュウ?

「看護学校に入ったのが26歳なんですが……、その前に私、結婚して地方に住んでた時期があるんですよ。今は2度目の結婚で」

――キュキュウ!! ってことは、バツイチ既婚者キュウ!? 1度目の結婚は、ホステスで太客捕まえて寿コースキュウ??

「いや、普通にナンパされて知り合った5コ下の男の子です」

――ナンパきっかけで5コ下のヤングと結婚!?

ミナミの帝王としても稼ぐ女
――なれそめ聞かせてキュウ。

「自分が23歳の時だったので、彼はまだ18歳でしたが安定した職業に就いてたのですぐ結婚に。彼の仕事の都合で地方に住むことになったので、ホステスもSMも一旦辞めたんですが、引っ越した先ではでSMクラブもないし、水商売始めるにしろ土地勘も何もなくてどこに行ったらいいかも分からず最初は専業主婦でした。でも働きたかったし、結婚もしたことだし堅い仕事の方がいいかと思い、事務員でもやってみるか、と求人を探しました。自分は簿記の資格もないし、経験もない、それでもOKな仕事があったんです。『ローンズ○○』みたいな名前の、サラ金どころか街金だったんですけど」

――街金!!! それって、ミナミの帝王的な……??

「そーそー、まさに! ミナミの帝王、ウシジマくんの世界! その頃、まだまだ世間知らずだったんで、何も疑わずに面接に行ったら、ビルがペンキで黄色く塗りつぶされていて(笑)。怪しい……と思いつつ入って普通に面接を受けている最中、隣の部屋から『オラオラァ、この野郎ー!!』って罵声が聞こえてくるんですよ(笑)」

――絵に描いた街金の日常キュウ~~! 今すぐにでも逃げ出したくなるキュウ……。

「これはヤバいところに来た! って内心思ってたんですけど、面接は滞りなく進み『じゃあ明日からお願いします』、もう怖くて断れなくて、とりあえず勤務し始めました。もうね、罵声や物を投げたりする光景とか、そりゃもうすごいのが目の前で繰り広げられるんですよ! 自分が事務作業をやってる机の前で、毎日。債務者の連帯責任がどうとかで仲間割れしてトラブってる人たちとか、人間ドラマを数多く見ましたね」

――仲間割れとか超修羅場! 普通の仕事してるよりも、人生の酸いも甘いも見れて、かなり勉強になりそうキュウね……!

「事務員のつもりで入ったものの、二人一組でペアになって売上を伸ばすチーム制だったので、私ものすごい頑張ったんですよ。自分たちの売上が上がれば、そのまま自分の給料も上がるので!」

――頑張るって、何をするキュウ?

「借金を取り立てて、また貸すことを。たとえば、逃げ回る債務者をなんとか事務所に呼び出して話をつけたい時とか、電話で『融資の見直しができそうなんですよね♪』とか優しい声色でおびきよせました。ヤンキー上がりのキレやすい社員が電話口で怒鳴ってるのを横目で見つつ、それじゃ怖くて余計逃げるだけでしょ~って思ってたので。そういった工夫を色々とやって、自分の売上も上がって、給料も増えましたね」

――怖いキュウ。でも意外と順調キュウね。

「いや、でも給料が増えたら、浪費癖が始まってしまったんですよ(笑)。それで、また水商売でも始めようかなと思い……その頃はもう主人に飽きてきてたっていうのもあるんですが、ともかく主人の了解も得て、繁華街で水商売も始めたんです。そのうち、金融事務所の方に私が副業で水商売していることがバレて、それを機会に街金は辞めて水商売一本になりました」

――お水の花道キュウ。やっぱりお水が肌に合うキュウ?

「まあその頃はね。一方でプライベートでは主人とどんどん仲が悪くなっていって、一緒の空気吸うのも嫌なくらい。ある日、憂さ晴らしに一人で東京に遊びに行って、独身時代によく行ってたショットバーで飲んだんです。酔っ払っててよく覚えてないんですが、そこで一人の男性といい感じになって……朝起きたら隣に知らない男がいる! みたいな(笑)」

――すっかり羽伸ばしちゃったキュね~! ワンナイトで終わらなかったのキュウ?

「そう、その人がすっかり彼氏ヅラな感じで。『東京で住居を用意してあげる』というから、じゃあ上京するかあと思って、旦那に離婚の意志を告げて、また上京しました」

――上京物語Part2! 離婚はすぐ出来たキュウ?

「いや、それが向こうがなかなか嫌がりまして。だから夜逃げみたいな感じで、洋服数枚だけ持って出て行きましたね」

――なんか、ドラマみたいな話キュウ……! 旦那からしたら失踪なんじゃ……。

「ですよね。鬼のように電話が来ましたよ。でも着信拒否。私は東京で即、銀座のクラブに面接に行って、銀座ホステスを再開しました。25~26歳の頃でした」

――SMクラブはやらずにホステス一本?

「いや~、ね。東京戻ってきたら、やっぱりSMやりたくなるんですよ! 腕が鳴るじゃないですか~(笑)。なので、ホステスと同時にSMも始めて、また二足の草鞋で」

――腕が鳴るキュウね! そこに鈴華さんのSM愛を感じるキュウ!

看護学校で「あなた浣腸うまいわね!!」
――新しいお店にアポ取って女王業を再開したキュウ?

「いえ、かつて在籍していたSMクラブに連絡をして、またそこで雇ってもらったんです」

――古巣が馴染むキュウよね~。

「だけど、そこが間も無くして解体になってしまったんですよね。オーナーのマダムの家庭の事情でね」

――キュキュウ! じゃあ別のお店に移ったキュウ?

「フリーの女王様になりました。マダムは『今までのお客さんは、あなたたちで面倒見れる人は見て欲しい、いきなり捨てたら可哀想だから』と、M奴隷たちを各女王様に託したんです。言われてみればそうだなと思って、個人的にプレイをするようになりました。その頃からのお客さんで今でもプレイしているM男さんもいますよ」

――どの世界にも人間ドラマはあるキュウね。マダムのM男を見捨てない心、あったかいキュウ! でも、そこからどう看護師に繋がっていくのかが全然想像つかないキュウ。

「ある日、銀座のお客さんと同伴で料亭に行った時に、かつての先輩ホステスさんに遭遇したのがきっかけです。料亭の仲居さんになっていたんですね。『○○さんですよね』と声をかけたら、『ほほ……もうあの世界は引退しまして、こちらで働いております、どうぞご贔屓に』って低姿勢でね……。現役の頃はテーブルの下で私の足を踏んでいたようなイジワルな先輩だったのに、今は立場が変わってしまったんだなと思ったら、自分もいつかそうなるぞとハッとしたんです」

――お水の花盛りは短いキュウ。

「私のことをめちゃくちゃ虐めていた先輩も、いつの間にか生保レディになっていて『そろそろ保険に入ったほうがいいわよ~』と勧誘電話をかけてきたり。この世界でいつまでもやっていくのって難しいことなんだな、と実感しましたね。ママになれる人も一握りだし、お金持ちの男を捕まえて結婚する人も一握り。自分はママになる器でもないし、人生の方向転換をしなきゃと思い、資格を取得しようと考えました。それで看護学校を受験して」

――これまた行動が早いキュウ~! 堅実な考えキュウ! あたしはてっきり看護師が先で、後々SMを始めたのかと思ってたから、看護師の始まりがまさか銀座ホステスの限界に気付いて、とは驚きキュウ。でもSMを先にやっていたことで何か看護師で役に立ったことはあったキュウ?

「ありましたよ! 研修で浣腸とかやると、みんな最初は失敗するし、やりたくな~いみたいな感じだけど、私はへっちゃら(笑)。摘便も、お尻に指入れてウンチを取るなんて~って、みんな抵抗ありありだったけど、そんなんいつもやってることだし余裕でした。綺麗に取るもんだから、指導の看護師さんも『上手いね』とか言ってね(笑)」

――絶対、指導員の間で「できる新人いる!」って話題になってたに違いないキュウ!SMも看護師も紙一重キュウね。どっちも人を救ってるキュウ。看護学校を無事に卒業して、病院で働き始めたキュウ?

「はい、3年看護学校で学んで、大学病院に入りました。でも、あまりにも酷いブラックな環境すぎて、その頃はSM業を中断してました。もうSMやってる時間がなかった。それで激務を理由に大学病院を辞めて、別の病院に入りました。ワーカホリック気味の私でも、酷使されてる感じはやっぱりイヤだったんでね。今の勤務先は、働く環境がちゃんと整備されていて、余裕を持って働けるんです。働く側にとっても、患者さんにとっても、こっちの方が全然いいと思います。大学病院は人手がとにかく足りないから、常にギスギスしていて患者さんへの当たりも強かった気がしますね。基本的に私は外来ではなく、入院病棟での仕事がメインでずっとやってきました」

――SM業は、いつから再開したキュウ?

「公立の病院に移ってから、自分の時間が持てるようになったので、再開しました」

――人間の生死を日常的に意識せざるを得ない病院でのお仕事ってストレスが無意識にも溜まりそうだけど、それがSMの副業で発散できてたりもするキュウ?

「そんなにないですけど、たまに……。M男さんでも、ただひたすら被虐的な事をされたいっていう人がいるんですね。気持ちいいことはいらない。射精もしなくていい。ひたすらに針を刺されたり、ひたすらボコボコにされたり、金属でできた硬い鞭で血が出るまで叩かれたりを望むわけです。まあ、そういう人とのプレイは……やっぱりストレス発散になってるかもしれないですね……(笑)」

――人間サンドバッグって感じキュウ~~! 血が出るまでボコボコにされたいって、一体どんな精神性なのかが全く想像つかないキュウ……。

 続く後編では、そんなM男たちの生態がわかるドMプレイの数々について聞いたキュウ。正直言って……どいつもこいつもやべえキュウ〜〜〜〜〜〜! 後編は明日9月23日更新!