リア充感あふれる「舐め犬」と会う。挿入ナシでただ舐めたい若者の真意って?

子宮は誰のためにある? 赤ん坊のためか? 男のためか? 両親のためか? 世間のためか? NO!! 答えはそのどれでもない。 子宮は、子宮の宿主である女性のためにある! 子宮を使うか、使わないか? 選択するのは、お前(女性)自身だ!

*   *   *

 よう、また会ったな、子宮だ。

 前回は、お願いした性感マッサージにて、夢子がこのプロジェクト始まって以来、初の快楽を得られたかと思いきや、帰宅してから肉体と精神、両方の具合が悪くなったところまで話したよな。

 中年男性と性的なことをすると、過去に父親に虐待されてきた夢子のPTSDが炸裂することが実証された。

 あれから3日経つが夢子は過去のトラウマがよみがえったせいで、吐き気と戦いつつ、布団に寝たきりだ。食事は1日1回カロリーメイトをひと箱むさぼるだけ。お腹が空いてないわけじゃない。食べないほうが精神的にラクなんだとさ。あいつ、自分にはメシを食う資格がないと思ってやがる。腹が減っても食わないことで自分に罰を与えなくてはいけない、という間違った認識をもっている。

「夢子! お前はなにも悪いことはしていない! なぜ自分に罰を与えるんだ! 布団に寝ていても何も解決しない。俺とPDCA回すんだ」

 呼びかけたが、夢子は「ううう~」とうめくばかりで返事はなかった。

 精神的な問題だけじゃないようだ。下腹部の痛みと出血はまだつづいている。これまでピルを1日でも飲み忘れると不調になってきた我々のボディ、いまや休薬から数週間経過している。体調が悪いのだ。

 子宮内膜症はとにかく、痛い。全細胞が、全身全霊が、痛い。自分は痛みを感じるだけに生まれ、存在しているのではないかと錯覚するほど、「痛い」以外の感慨はいまの夢子にはなかった。

◎性感マッサージは気持ちよかった、けど。

 この苦痛に苛まれると、夢子がいつも思い浮かべるイメージがある。美術史で習った絵画に、生きたままの人間の小腸をウィンチで巻き取りつつ体から引っ張り出す中世ヨーロッパの拷問の様子を描いたものがあった。持病の痛みに苦しめられるとき、いつも夢子はこう思う。

(子宮内膜症の痛みは、「小腸ウィンチ巻き取りの刑」の痛みに匹敵するんじゃないかしら……)

 夢子自身、「寝ていても何も解決しない」のは承知しているから痛み止めを使っていた。飲み薬タイプのものでは効かないのでアナルにぶっ刺すタイプのやつだ。本当は6時間の間隔をあけて使用するものだが、辛抱ならないので2時間から4時間置きにぶっ刺していた。袋いっぱいの痛み止め座薬があっという間になくなってゆく。

 体が冷えてたまらん。パジャマの下には常に股引を履き、腹や尻にホッカイロを4枚くらい貼っている。小型ホットカーペットを布団に持ち込んで常に臀部がそこに載っているようにしなければならない。それを怠るだけで夢子のけつっぺたは冷え、耐えがたい痛みに悩まされる。

 布団にくるまって寝ようとしても、目をつぶると性感マッサージの様子を思い出してしまって胃液がせり上がる。夢子は悟った。相手がとても親切で、気持ちよいマッサージを施してもらったとしても、PTSDは発症することを。

 なんとか気を紛らわせたいとネットを眺めていたら、「きょう舐め犬の空きあります。興味ある方は連絡ください」という書き込みを発見した。以前連絡を取った「モデルばりの美女を舐めたい」と語った舐め犬さんとは別人によるものだった。

 いま発症しているPTSD症状から逃れるために、新たな性経験で記憶を上書きしたい。舐め犬をお願いしてみるのもいいかもしれない。

 その募集をかけていた舐め犬さんに年齢制限や体重制限、費用のことなどをメッセージしてみると、またたく間に返信が来た。女性の年齢・体重制限はなし、ホテルの費用は舐め犬もちだとのこと。

「ではお願いします!」ーー夢子は「鉄は熱いうちに打て」とばかりに返事をし、部屋から出る支度を始めた。夢子は痛み止めの座薬をアナルにぶち込んだ。多少痛みはあっても、これで数時間は動けるだろう。

 おいおい夢子、舐め犬さんの年齢も名前も顔もわからないぞ? ネットで「犬になりたい」と言っている男性なんだから、都会の闇に紛れて生きるちょっと妖しげなヤツなんじゃないか? 大丈夫なのか?

「子宮とちんぽをジャストミート計画」全体をとおしていえることだが、夢子は詳細を確かめないままにいつもアクションしてしまう。アプリでの出会いがどういうものなのか、ハプバーがどういうところなのか、性感マッサージでどういったことが行われるのか事前に知ることのないまま、現場第一主義で走り抜けてきた。これぞOJTというかんじである。

 舐め犬さんと会ったらどうなるのか。ホテルではどういうことが行われるのか。今回だって、漠然としかわからない。

 それでもこれまでは俺と一緒にPDCAを回して可能なかぎりベストな選択をしてきたつもりだ。論理的に、冷静に。だが今回はちょっと無鉄砲がすぎないか?

 しかし夢子には俺の声はとどかなかった。shit! だからトラウマ持ちはやっかいなんだ。逸脱した性行為に走らなければいいが……。

◎川原でBBQしてそうなタイプ

 だが思いのほか夢子は運の強い女だった。

 待ち合わせ場所に着いたころには夜もふけ、卵管がもげそうなほどの寒さである。それでも夢子は緊張のあまり汗びっしょりで、保温機能のついた肌着がべちょべちょして気持ち悪い。

 ダウンジャケットを開けたり閉めたりして換気していると、舐め犬さんが現れた。

 彼は、偶然にも夢子の苦手なおじさんタイプではなく、おしゃれな若者だった。こういう若者、裏原宿で見たことあるぞ。相手がごく普通の、むしろイケメンといっていいような若者だったので、体のこわばりは少し解けた。だが、想像していたような影のあるタイプではなかったため「YOU はどうして舐め犬に?」という疑問で頭のなかがいっぱいになってしまった。

 ホテルまで歩くあいだ、舐め犬さんは明るく話しかけてくれる。

「お仕事帰りなんですかー?」
「あっ、ハイそうです……」

 生霊になりそうな痛みでのたうちまわってました、ともいえずに夢子は嘘をついた。

「なんてお呼びすればいいですかー?」
「アンジェリカでお願いします……」

 不安気に答える夢子に、よいタイミングでにっこり笑顔を向けてくれる。舐め犬さんは接客慣れしていた。

 コミュ障でも、人見知りでもない。笑顔も服装もさわやかだし、趣味が「川原で男女入り混じった大勢の友だちとのワイワイBBQ」でも違和感ない。いくらでもモテそうなのに、なぜ知らない女とホテルに行く必要があるのかますます謎だった。

だが、おかげでホテルの部屋に入ってからも、男性嫌悪を感じるときの、鳥肌、悪心、震えなどの身体的症状は出なかった。なにより、先ほどまであんなに悩まされていた吐き気がないことに驚いた。

「密室に男といて胃液がこみ上げないのってこんなに楽なのね! まだ若くてオトコオトコしていない男性なら、私はPTSD特有の症状で具合が悪くなることはないのかも!」

 これは夢子にとっては天啓である。

 ホテルの薄暗い部屋で、新発見に感激していると、舐め犬さんが口火を切った。

「いつもはどういうふうにしてるんですか?」
「私、10年くらいセックスレスなんですよ」

 夢子が言うと、「えっ、でもひとりではしてたんでしょ?」と舐め犬さんが驚く。「ひとりでは年に一回くらいでしょうかね」と答えると、「えええええっ!」舐め犬さんは驚愕するのだった。

 以前もどこかでこんな会話をした気がする。と思いながら夢子は本題に入った。

「あのう、どういう内容で進むかあまりわかってないんですけど、まずシャワー浴びたほうがいいですよね?」
「んーん、このまま……」

 最後のほうは聞き取れなかった。舐め犬さんがさっと膝立ちになり夢子の股間に顔を埋めたからである。気がつくと、夢子は全裸でベッドにいた。舐め犬さんはフル着衣のままである。

 名前のとおり、舐め犬は性器を舐めるのに徹するらしい。外側を刺激されても俺に快楽は届かないがな。まあ夢子が気持ちよかったならいいんじゃないか。俺が危惧したような性的逸脱行為もなかったしな。

「本番とかしなくていいの?」

と夢子が聞くと首を横にふりながら彼は答えるのだった。

「舐め犬ですから」
「舐めるだけだとフラストレーション溜まらないの?」
「挿入嫌いなんですよ。僕、変態ですから」

と、いう。

◎クンニは世界一エロい

 「別に変態じゃないよ。こういう活動する男性がいることで救われる、すごーく切羽詰まった女性もたくさんいるだろうし」

と夢子が言うと「?」という顔をされた。おそらく舐め犬さんは、夢子が性欲発散のために彼と会っていると思っている。「どうして舐め犬になろうと思ったの?」とつづけて尋ねた。舐め犬さんはこう言った。

「舐めるってすごくエロいじゃないですか。フェラよりも、女性が男性に舐められる『クンニ』のほうが美しいし、世界でいちばんエロいと思うから。」

 この世には挿入が嫌いな男性や「クンニ」に対して美学を持つ人がいると初めて知って夢子は驚いた。

 舐め犬さんがクンニを専門にしているのは理解した。しかし自分で応募しておいてなんだが、「インターネットで募集をかけ、街に出、不特定多数の知らない女性の性器を舐める」原動力がなんなのか想像もつかなかった。この舐め犬さんはイケメンなんだし、彼女やセフレをつくって舐めたいだけ舐めればよいのではないか……? など疑問は多々残ったが、次々質問するのもなんなので黙った。

 舐め犬さんは、一心に夢子の外性器や太ももと対話しているようだった。2時間ほど経っただろうか。突如、舐め犬さんは夢子(のおまんこ)からぱっと離れた。先ほどの愛想のよい姿は消え、無言でたばこを吸い、下をむいてスマホをいじりつづける。夢子が話しかけてもこちらを見もしない

(絵に描いたような賢者timeだ!)

 夢子が少し面食らっていると、舐め犬さんはチベット砂狐のような目で告げた。

「もう出なきゃいけないんで、いいっすか」
 訳:「さっさと起きて服着て帰れ」
「ああっはいすみません!」

 放心していて気づかなかったが、もうそんなに時間が経っていたのか。時間が足りなくなりそうだったので、髪やメイクは直さないまま、あたふたとホテルを出た。

 舐め犬さんはこちらの職業も最寄り駅もLINEも聞いてくることはなく、「じゃーねー」と軽いノリで消えていった。夢子は強く思った。

「そう、こういう後腐れのなさが好きなのよ!」

 整体師さんも舐め犬さんもこちらのプライバシーを詮索してこないし、快楽のツボも心得ている。なのに腰が低い。「自分は変態ですから」と謙虚でもある。ハプニングバーでも感じたが、性に関して先進的な人ほど、他人に思いやりがあるのかもしれない。他人との境界線を尊重して乱暴に踏み込んでこない人に、夢子は心地よさを感じるのだった。

 さらにこのMTGで、夢子は重大な気づきを得た。いままで自分は全男性に対して嫌悪感を抱くのだと思い込んでいた。だがどうやらまだ中性的な雰囲気が残る、見た目の若い男なら生理的に大丈夫らしい。証拠に、舐め犬さんと時間を過ごしたあと、ウディさんの後のように体からの暴力的な拒否反応はでなかった。

 実技で気持ちよくなろうと、相手がとても親切だろうと関係なく、自分は男性の見た目で生理的拒否反応が出る。人を見た目で区別しなければならないのは悲しいことだが、夢子が健康に生活していくうえでは向き合っていかねばならない事実である。今後はそのことを頭に入れて活動していこう、夢子は思った。

◎今回の反省ポイントとは?

 反省しなければいけないこともいくつかあった。

「シャワーしないままに性器を舐められただと? ばい菌が尿道に入って膀胱炎になるぞ! あとオーラルセックスの前は、自分もパートナーもマウスウォッシュでうがいするのが鉄則だ! お前は洞窟に住む原始人か? リスクの高いことをしやがって!」

 衛生管理を怠ったことを、後に友人のキャリーにこっぴどく叱られた。

 そうだった!! 夢子は震えあがった。膀胱炎になんかなりたくない。しかも性器エリアを手術する直前に不注意でなるなんてもっての外。今回のように相手のペースでなしくずしに行為を始めるのではなく、今後は自分で主導権を握らなくてはいけない。

 さらにPDCAをまわさずに家を飛び出してしまい、肝心のちんぽが入らない可能性について考えずに行動してしまった。手術まで約2週間しかなく、今回はちんぽにかすりもしていない。

 またひとり、挿入をしてもらえなかった。

 計画なしに、成功はつかめない。こんなことが続くようではミッションをいつまでも果たせないままである。PDCAはもう、忘れないにしよう。

 手術までの限られた時間までに必ずちんぽを迎え入れなくてはならない。そうじゃないと摘出の価値は半減だ。夢子は病気のために俺を卒業させざるを得なかった、とは絶対に思いたくなかった。俺の処置は自分の積極的な意思をもって選び取ったものなのだ、と今後の人生で胸を張れるようにしたい。子宮のあり・なしでの性感覚の違いを知り、伝えられる人になりたいのだ。入院までにまんことちんぽをジャストミートさせるよう、全力を尽くす!! 夢子は心にそんな決意が固まっていくのを感じた。

 舐め犬さんがよいタイミングで笑顔になってくれたおかげで落ち着いたことを思い出し、今後、自分もスマイルを忘れないようにしようと考えつつ夢子はひとり、反省会をするのだった。

リア充感あふれる「舐め犬」と会う。挿入ナシでただ舐めたい若者の真意って?

子宮は誰のためにある? 赤ん坊のためか? 男のためか? 両親のためか? 世間のためか? NO!! 答えはそのどれでもない。 子宮は、子宮の宿主である女性のためにある! 子宮を使うか、使わないか? 選択するのは、お前(女性)自身だ!

*   *   *

 よう、また会ったな、子宮だ。

 前回は、お願いした性感マッサージにて、夢子がこのプロジェクト始まって以来、初の快楽を得られたかと思いきや、帰宅してから肉体と精神、両方の具合が悪くなったところまで話したよな。

 中年男性と性的なことをすると、過去に父親に虐待されてきた夢子のPTSDが炸裂することが実証された。

 あれから3日経つが夢子は過去のトラウマがよみがえったせいで、吐き気と戦いつつ、布団に寝たきりだ。食事は1日1回カロリーメイトをひと箱むさぼるだけ。お腹が空いてないわけじゃない。食べないほうが精神的にラクなんだとさ。あいつ、自分にはメシを食う資格がないと思ってやがる。腹が減っても食わないことで自分に罰を与えなくてはいけない、という間違った認識をもっている。

「夢子! お前はなにも悪いことはしていない! なぜ自分に罰を与えるんだ! 布団に寝ていても何も解決しない。俺とPDCA回すんだ」

 呼びかけたが、夢子は「ううう~」とうめくばかりで返事はなかった。

 精神的な問題だけじゃないようだ。下腹部の痛みと出血はまだつづいている。これまでピルを1日でも飲み忘れると不調になってきた我々のボディ、いまや休薬から数週間経過している。体調が悪いのだ。

 子宮内膜症はとにかく、痛い。全細胞が、全身全霊が、痛い。自分は痛みを感じるだけに生まれ、存在しているのではないかと錯覚するほど、「痛い」以外の感慨はいまの夢子にはなかった。

◎性感マッサージは気持ちよかった、けど。

 この苦痛に苛まれると、夢子がいつも思い浮かべるイメージがある。美術史で習った絵画に、生きたままの人間の小腸をウィンチで巻き取りつつ体から引っ張り出す中世ヨーロッパの拷問の様子を描いたものがあった。持病の痛みに苦しめられるとき、いつも夢子はこう思う。

(子宮内膜症の痛みは、「小腸ウィンチ巻き取りの刑」の痛みに匹敵するんじゃないかしら……)

 夢子自身、「寝ていても何も解決しない」のは承知しているから痛み止めを使っていた。飲み薬タイプのものでは効かないのでアナルにぶっ刺すタイプのやつだ。本当は6時間の間隔をあけて使用するものだが、辛抱ならないので2時間から4時間置きにぶっ刺していた。袋いっぱいの痛み止め座薬があっという間になくなってゆく。

 体が冷えてたまらん。パジャマの下には常に股引を履き、腹や尻にホッカイロを4枚くらい貼っている。小型ホットカーペットを布団に持ち込んで常に臀部がそこに載っているようにしなければならない。それを怠るだけで夢子のけつっぺたは冷え、耐えがたい痛みに悩まされる。

 布団にくるまって寝ようとしても、目をつぶると性感マッサージの様子を思い出してしまって胃液がせり上がる。夢子は悟った。相手がとても親切で、気持ちよいマッサージを施してもらったとしても、PTSDは発症することを。

 なんとか気を紛らわせたいとネットを眺めていたら、「きょう舐め犬の空きあります。興味ある方は連絡ください」という書き込みを発見した。以前連絡を取った「モデルばりの美女を舐めたい」と語った舐め犬さんとは別人によるものだった。

 いま発症しているPTSD症状から逃れるために、新たな性経験で記憶を上書きしたい。舐め犬をお願いしてみるのもいいかもしれない。

 その募集をかけていた舐め犬さんに年齢制限や体重制限、費用のことなどをメッセージしてみると、またたく間に返信が来た。女性の年齢・体重制限はなし、ホテルの費用は舐め犬もちだとのこと。

「ではお願いします!」ーー夢子は「鉄は熱いうちに打て」とばかりに返事をし、部屋から出る支度を始めた。夢子は痛み止めの座薬をアナルにぶち込んだ。多少痛みはあっても、これで数時間は動けるだろう。

 おいおい夢子、舐め犬さんの年齢も名前も顔もわからないぞ? ネットで「犬になりたい」と言っている男性なんだから、都会の闇に紛れて生きるちょっと妖しげなヤツなんじゃないか? 大丈夫なのか?

「子宮とちんぽをジャストミート計画」全体をとおしていえることだが、夢子は詳細を確かめないままにいつもアクションしてしまう。アプリでの出会いがどういうものなのか、ハプバーがどういうところなのか、性感マッサージでどういったことが行われるのか事前に知ることのないまま、現場第一主義で走り抜けてきた。これぞOJTというかんじである。

 舐め犬さんと会ったらどうなるのか。ホテルではどういうことが行われるのか。今回だって、漠然としかわからない。

 それでもこれまでは俺と一緒にPDCAを回して可能なかぎりベストな選択をしてきたつもりだ。論理的に、冷静に。だが今回はちょっと無鉄砲がすぎないか?

 しかし夢子には俺の声はとどかなかった。shit! だからトラウマ持ちはやっかいなんだ。逸脱した性行為に走らなければいいが……。

◎川原でBBQしてそうなタイプ

 だが思いのほか夢子は運の強い女だった。

 待ち合わせ場所に着いたころには夜もふけ、卵管がもげそうなほどの寒さである。それでも夢子は緊張のあまり汗びっしょりで、保温機能のついた肌着がべちょべちょして気持ち悪い。

 ダウンジャケットを開けたり閉めたりして換気していると、舐め犬さんが現れた。

 彼は、偶然にも夢子の苦手なおじさんタイプではなく、おしゃれな若者だった。こういう若者、裏原宿で見たことあるぞ。相手がごく普通の、むしろイケメンといっていいような若者だったので、体のこわばりは少し解けた。だが、想像していたような影のあるタイプではなかったため「YOU はどうして舐め犬に?」という疑問で頭のなかがいっぱいになってしまった。

 ホテルまで歩くあいだ、舐め犬さんは明るく話しかけてくれる。

「お仕事帰りなんですかー?」
「あっ、ハイそうです……」

 生霊になりそうな痛みでのたうちまわってました、ともいえずに夢子は嘘をついた。

「なんてお呼びすればいいですかー?」
「アンジェリカでお願いします……」

 不安気に答える夢子に、よいタイミングでにっこり笑顔を向けてくれる。舐め犬さんは接客慣れしていた。

 コミュ障でも、人見知りでもない。笑顔も服装もさわやかだし、趣味が「川原で男女入り混じった大勢の友だちとのワイワイBBQ」でも違和感ない。いくらでもモテそうなのに、なぜ知らない女とホテルに行く必要があるのかますます謎だった。

だが、おかげでホテルの部屋に入ってからも、男性嫌悪を感じるときの、鳥肌、悪心、震えなどの身体的症状は出なかった。なにより、先ほどまであんなに悩まされていた吐き気がないことに驚いた。

「密室に男といて胃液がこみ上げないのってこんなに楽なのね! まだ若くてオトコオトコしていない男性なら、私はPTSD特有の症状で具合が悪くなることはないのかも!」

 これは夢子にとっては天啓である。

 ホテルの薄暗い部屋で、新発見に感激していると、舐め犬さんが口火を切った。

「いつもはどういうふうにしてるんですか?」
「私、10年くらいセックスレスなんですよ」

 夢子が言うと、「えっ、でもひとりではしてたんでしょ?」と舐め犬さんが驚く。「ひとりでは年に一回くらいでしょうかね」と答えると、「えええええっ!」舐め犬さんは驚愕するのだった。

 以前もどこかでこんな会話をした気がする。と思いながら夢子は本題に入った。

「あのう、どういう内容で進むかあまりわかってないんですけど、まずシャワー浴びたほうがいいですよね?」
「んーん、このまま……」

 最後のほうは聞き取れなかった。舐め犬さんがさっと膝立ちになり夢子の股間に顔を埋めたからである。気がつくと、夢子は全裸でベッドにいた。舐め犬さんはフル着衣のままである。

 名前のとおり、舐め犬は性器を舐めるのに徹するらしい。外側を刺激されても俺に快楽は届かないがな。まあ夢子が気持ちよかったならいいんじゃないか。俺が危惧したような性的逸脱行為もなかったしな。

「本番とかしなくていいの?」

と夢子が聞くと首を横にふりながら彼は答えるのだった。

「舐め犬ですから」
「舐めるだけだとフラストレーション溜まらないの?」
「挿入嫌いなんですよ。僕、変態ですから」

と、いう。

◎クンニは世界一エロい

 「別に変態じゃないよ。こういう活動する男性がいることで救われる、すごーく切羽詰まった女性もたくさんいるだろうし」

と夢子が言うと「?」という顔をされた。おそらく舐め犬さんは、夢子が性欲発散のために彼と会っていると思っている。「どうして舐め犬になろうと思ったの?」とつづけて尋ねた。舐め犬さんはこう言った。

「舐めるってすごくエロいじゃないですか。フェラよりも、女性が男性に舐められる『クンニ』のほうが美しいし、世界でいちばんエロいと思うから。」

 この世には挿入が嫌いな男性や「クンニ」に対して美学を持つ人がいると初めて知って夢子は驚いた。

 舐め犬さんがクンニを専門にしているのは理解した。しかし自分で応募しておいてなんだが、「インターネットで募集をかけ、街に出、不特定多数の知らない女性の性器を舐める」原動力がなんなのか想像もつかなかった。この舐め犬さんはイケメンなんだし、彼女やセフレをつくって舐めたいだけ舐めればよいのではないか……? など疑問は多々残ったが、次々質問するのもなんなので黙った。

 舐め犬さんは、一心に夢子の外性器や太ももと対話しているようだった。2時間ほど経っただろうか。突如、舐め犬さんは夢子(のおまんこ)からぱっと離れた。先ほどの愛想のよい姿は消え、無言でたばこを吸い、下をむいてスマホをいじりつづける。夢子が話しかけてもこちらを見もしない

(絵に描いたような賢者timeだ!)

 夢子が少し面食らっていると、舐め犬さんはチベット砂狐のような目で告げた。

「もう出なきゃいけないんで、いいっすか」
 訳:「さっさと起きて服着て帰れ」
「ああっはいすみません!」

 放心していて気づかなかったが、もうそんなに時間が経っていたのか。時間が足りなくなりそうだったので、髪やメイクは直さないまま、あたふたとホテルを出た。

 舐め犬さんはこちらの職業も最寄り駅もLINEも聞いてくることはなく、「じゃーねー」と軽いノリで消えていった。夢子は強く思った。

「そう、こういう後腐れのなさが好きなのよ!」

 整体師さんも舐め犬さんもこちらのプライバシーを詮索してこないし、快楽のツボも心得ている。なのに腰が低い。「自分は変態ですから」と謙虚でもある。ハプニングバーでも感じたが、性に関して先進的な人ほど、他人に思いやりがあるのかもしれない。他人との境界線を尊重して乱暴に踏み込んでこない人に、夢子は心地よさを感じるのだった。

 さらにこのMTGで、夢子は重大な気づきを得た。いままで自分は全男性に対して嫌悪感を抱くのだと思い込んでいた。だがどうやらまだ中性的な雰囲気が残る、見た目の若い男なら生理的に大丈夫らしい。証拠に、舐め犬さんと時間を過ごしたあと、ウディさんの後のように体からの暴力的な拒否反応はでなかった。

 実技で気持ちよくなろうと、相手がとても親切だろうと関係なく、自分は男性の見た目で生理的拒否反応が出る。人を見た目で区別しなければならないのは悲しいことだが、夢子が健康に生活していくうえでは向き合っていかねばならない事実である。今後はそのことを頭に入れて活動していこう、夢子は思った。

◎今回の反省ポイントとは?

 反省しなければいけないこともいくつかあった。

「シャワーしないままに性器を舐められただと? ばい菌が尿道に入って膀胱炎になるぞ! あとオーラルセックスの前は、自分もパートナーもマウスウォッシュでうがいするのが鉄則だ! お前は洞窟に住む原始人か? リスクの高いことをしやがって!」

 衛生管理を怠ったことを、後に友人のキャリーにこっぴどく叱られた。

 そうだった!! 夢子は震えあがった。膀胱炎になんかなりたくない。しかも性器エリアを手術する直前に不注意でなるなんてもっての外。今回のように相手のペースでなしくずしに行為を始めるのではなく、今後は自分で主導権を握らなくてはいけない。

 さらにPDCAをまわさずに家を飛び出してしまい、肝心のちんぽが入らない可能性について考えずに行動してしまった。手術まで約2週間しかなく、今回はちんぽにかすりもしていない。

 またひとり、挿入をしてもらえなかった。

 計画なしに、成功はつかめない。こんなことが続くようではミッションをいつまでも果たせないままである。PDCAはもう、忘れないにしよう。

 手術までの限られた時間までに必ずちんぽを迎え入れなくてはならない。そうじゃないと摘出の価値は半減だ。夢子は病気のために俺を卒業させざるを得なかった、とは絶対に思いたくなかった。俺の処置は自分の積極的な意思をもって選び取ったものなのだ、と今後の人生で胸を張れるようにしたい。子宮のあり・なしでの性感覚の違いを知り、伝えられる人になりたいのだ。入院までにまんことちんぽをジャストミートさせるよう、全力を尽くす!! 夢子は心にそんな決意が固まっていくのを感じた。

 舐め犬さんがよいタイミングで笑顔になってくれたおかげで落ち着いたことを思い出し、今後、自分もスマイルを忘れないようにしようと考えつつ夢子はひとり、反省会をするのだった。

吉高由里子が売春&快楽連続殺人鬼に豹変した!! 人間の暗黒面に迫る犯罪ミステリー『ユリゴコロ』

吉高由里子が売春&快楽連続殺人鬼に豹変した!! 人間の暗黒面に迫る犯罪ミステリー『ユリゴコロ』の画像1
吉高由里子主演の犯罪ミステリー『ユリゴコロ』。吉高の映画主演は『僕等がいた』二部作(12)以来5年ぶりとなる。
 ユリの花は純潔のシンボルとされており、ユリの根は不眠や精神不安に効果がある漢方薬ともなる。だが、同じユリ科でもスズランや彼岸花には猛毒があることが知られている。沼田まほかるのミステリー小説『ユリゴコロ』(双葉社)は、人間の中に潜む崇高さと邪悪さの両面を描いた作品だ。『紀子の食卓』(06)や『蛇にピアス』(08)といった先鋭的な作品で存在感を放ってきた女優・吉高由里子は、最新主演映画『ユリゴコロ』では売春婦&連続殺人鬼でありながら、自分の中に根づいたユリゴコロに従って一途に生きるヒロイン・美紗子を演じている。  沼田まほかるの原作小説が圧倒的に面白い。10月28日(土)には蒼井優、阿部サダヲ主演作『彼女がその名を知らない鳥たち』も公開されるが、沼田まほかるの作品は人間のダークサイドを徹底的に掘り下げることで、逆に人間の持つ善良な部分が浮かび上がってくるという独特のレトリックが駆使されている。普通の主婦、出産、離婚、お寺の住職、建設コンサルタント会社の設立、倒産……、そして56歳にして作家デビューという山あり谷ありの末の遅咲きの花。だが、そんな彼女が生み出す小説は、伝説の植物マンドレイクのように、奇妙で妖しく、一度でも本を開いてしまった者を虜にしてしまう悪の魅力に溢れている。  カフェのオーナーである亮介(松坂桃李)は、婚約者の千絵(清野菜名)が謎の失踪を遂げ、さらに男手ひとつで亮介を育て上げた父親が末期癌であることが分かり、人生のドン底であえいでいた。ある日、亮介は父親がひとりで暮らす実家の押し入れから、「ユリゴコロ」と題名のついた手書きのノートの束を見つける。その内容は、ひとりの女性が次々と殺人を犯す過程が書かれた生々しい手記だった。亮介は、その手記の執筆者が誰なのか分からないまま、夢中になって貪り読み始める。
吉高由里子が売春&快楽連続殺人鬼に豹変した!! 人間の暗黒面に迫る犯罪ミステリー『ユリゴコロ』の画像2
共に生きづらさを抱える美紗子(吉高由里子)とみつ子(佐津川愛美)。2人の関係性は、原作とは微妙に異なる。
「私のように平気で人を殺す人間は、脳の仕組みがどこか普通とは違うのでしょうか」。そんな一文で始まる手記は、美紗子(吉高由里子)の生い立ちから始まる身の毛のよだつ物語だった。子どもの頃、他の子のように笑ったり、泣いたりする感情をうまく持つことができなかった美紗子は、深い井戸の中にカタツムリやミミズといった生き物を放り込むことに安らぎを覚えるようになる。美紗子に強い感情が芽生えたのは、小学校の同級生が庭の池で溺れ死んだ事故を目の前で目撃した瞬間だった。その日以来、美紗子は人間の死に立ち会うことで、自分の中にある“ユリゴコロ”がざわめくことを知る。やがて成長した美紗子は、自分の中のユリゴコロを確かめるかのように、次々と人を殺めるようになっていく。動機なき殺人ゆえに、なかなか警察の手が美紗子に及ぶことはなかった。  原作とは異なる映画版として、本作の脚本&演出を手掛けたのは熊澤尚人監督。『君に届け』(10)や『近キョリ恋愛』(14)などコミック原作の青春ラブストーリーものをヒットさせてきたが、「これまでとは違うテイストのものにトライしたい」と沼田まほかる原作小説の映画化に取り組んだ。熊澤監督が意欲的に撮り上げた過去パートが実に素晴しい。美紗子の小学校時代、同級生の女の子が池で溺れるシーンは“映像の魔術師”と呼ばれるニコラス・ローグ監督のサイコサスペンス『赤い影』(73)の冒頭シーンを思わせる。また、木々が生い茂った暗い庭の中に、ひとりで佇む美紗子の顔にだけ反射光が当たり、その表情が浮かび上がる。黒澤明監督の『羅生門』(50)の薮の中のシーンのようでもある。美紗子の中にユリゴコロが芽生えたことを示す印象的な映像となっている。若手カメラマン・今村圭佑の才気がほとばしった名シーンだ。  また、佐津川愛美が演じる、美紗子の親友・みつ子もインパクトのあるキャラクターとなっている。高校を卒業した美紗子は専門学校に通うようになり、他人とうまく交流ができずにいるみつ子にシンパシーを覚える。一般社会で生きることに苦痛を感じているみつ子は、リストカットすることでしか生きている実感を味わうことができない。みつ子がひとりで自殺しないよう、美紗子は「わたしも切って」と自分の手首を差し出す。お互いの手首に刃物を当て、血を流し合う美紗子とみつ子。誰も知らない深い谷間で、2つのユリの花が寄り添うようにひっそりと咲く。みつ子役の佐津川愛美は、ストーカー被害に遭う『ヒメアノ~ル』(16)や呪いのビデオの犠牲となる『貞子VS伽椰子』(16)など不幸を引き寄せてしまう女の子を演じると俄然輝きを発する希有な女優だ。生きづらさに悩み続けるみつ子は、やはり美紗子の手によって優しくあの世へと送られることになる。
吉高由里子が売春&快楽連続殺人鬼に豹変した!! 人間の暗黒面に迫る犯罪ミステリー『ユリゴコロ』の画像3
娼婦となった美紗子は、街で声を掛けた洋介(松山ケンイチ)と一緒に夜を過ごすようになっていく。
 再び、ひとりぼっちになった美紗子は就職もうまくいかず、夜の街に立つ娼婦となる。肉欲をユリゴコロにしているだろう男たちに自分の身体を投げ出し、いくらかのお金を受け取る美紗子。また、美紗子が街娼となったことで、不審死を遂げる男の数も増えていく。己の性欲を解放することしか頭にない男たちの、何とも無防備なことか。吉高由里子演じる美紗子は、シャーリーズ・セロン主演作『モンスター』(03)のモデルとなった実在の女殺人鬼アイリーン・ウォーノスのようだ。吉高の冷ややかな一重まぶたが不気味に感じられる。だが、美紗子は死刑執行されたアイリーン・ウォーノスと違って、洋介(松山ケンイチ)という罪の意識を抱えた孤独な若者と出会ったことで、殺人とは異なる新しいユリゴコロを見出すことになる。  原作にほぼ忠実な過去パートがとても素晴しい反面、原作を脚色した現代パートには正直なところ物足りなさを感じてしまう。映画版『ユリゴコロ』は美紗子と洋介とのラブストーリーとして収斂していくわけだが、サイコキラーを身内に持ってしまった一家の頭が割れんばかりの葛藤やそんな彼らが考え出した禍々しい解決策が、原作に比べてかなり希釈されてしまったように思う。クライマックスとなる千絵との再会シーンも釈然としない。熊澤監督は松山ケンイチが出演したホラー映画『親指さがし』(06)では、“呪いとは人間の心の中にある罪悪感が生み出したもの”という興味深いテーマを扱っていただけに、キラキラと輝くことができない人間の隠された心情を熊澤監督には今後も追い続けてほしい。  沼田まほかるが生み出したユリゴコロは、生きる気力を持てずにいる人間に活力を与えるが、適量を誤ると人間を死に至らせる劇薬にもなってしまう。ユリゴコロに触れてしまった熊澤監督、今村カメラマンらスタッフ、そしてキャストの面々が、これからどんな変貌を遂げていくのかに注目したい。 (文=長野辰次)
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『ユリゴコロ』 原作/沼田まほかる 監督・脚本/熊澤尚人 出演/吉高由里子、松坂桃李、松山ケンイチ、佐津川愛美、清野菜名、清原果耶、木村多江 配給/東映、日活 PG12 9月23日(土)より全国公開 (c)沼田まほかる/双葉社 (c)2017「ユリゴコロ」製作委員会 http://yurigokoro-movie.jp
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炎上ママタレ・辻希美の長男がイジメに!? 「体操着が学校でなくなり……」ブログでの報告が波紋!

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“炎上ブロガー”の代表格ともいえる元モーニング娘。の辻希美(30)が、またしてもやらかしてしまったようだ。  7日から、まつ毛エクステの専門家に与えられるマツエクエデュケーターの資格を取得するため、講習を受けているという辻。12日のブログでは、マツエクの練習に必要な物や、子どもたちの文房具などを買いに行ったことを報告している。  その中で、どうしても引っかかる一文が。新品の体操服や赤白帽の写真と共に、「先週からseiaの体操着が学校で無くなり 未だに見つからないので体操着を買いに行ったり~」と軽いトーンで綴っているのだ。なお、seiaとは、今年7歳を迎える長男のこと。現在、小学校に通っており、辻のブログにも頻繁に登場する。  案の定、ネット上では、イジメや嫌がらせを疑う声が殺到。同時に、「クラスの子がヘンな目で見られるんじゃ?」「ブログに書くことじゃねーだろ」「また保護者と揉めそう」といった声が相次いでいる。  辻といえば、2015年6月のブログで、この長男が幼稚園から保育園へ転園したことを報告。6月という中途半端な時期の転園に疑問の声が相次ぐ中、「週刊ポスト」(小学館)が内情を詳細に報道。記事によれば、辻が幼稚園の「母の日参観日」に参加した際の写真をブログに掲載したため、保護者間のトラブルに発展したのだという。 「当時、辻が投稿した写真には、ほかに4人の園児の姿が映っていた。また、体操着や教室の内装から園の特定も可能で、辻の子ども見たさに野次馬が集まる可能性もあった。辻はブログ収入につながるからいいものの、ほかの親からしたらたまったもんじゃないでしょうね」(芸能記者)  また、15年6月発売の「女性セブン」(小学館)は、長女の小学校の運動会で孤立する辻の姿を掲載。記事では「授業参観日の教室内で、派手なサングラスをかけっぱなし」「外で会っても、挨拶をしてこない」など、日頃の非常識ぶりが伝えられた。  夫の杉浦太陽と合わせて、年間7,000万円をブログだけで稼いでいると報じられたこともある辻。ブログ収入と引き換えに、子どもたちが犠牲にならなければいいが。

元1Dのゼイン・マリク「ハリーとは、ほとんど会話してなかった」発言で腐女子お通夜状態

 ソロアーティストとして活躍しているゼイン・マリク(24)が、過去に所属していたワン・ダイレクションのハリー・スタイルズ(23)と「メンバーだった頃からほとんど会話をしてなかった」と発言。ゼインとハリーを“ザリー”というカップル名で愛でていたシッパー(腐女子)ファンから悲しみの声が上がっている。「マネージャーに無理やり言わされたのでは」と陰謀説を唱えるファンもいるほどだ。

 ワン・ダイレクションは2010年に、イギリスの国民的オーディション番組『Xファクター』にエントリーしていた5人で結成された。翌年リリースしたデビューアルバムは米ビルボードチャートで1位を獲得し、またたくまに世界的人気を誇るボーイズグループへと成長する。

 ゼイン、ハリー、ルイ・トムリンソン(25)、ナイル・ホーラン(24)、リアム・ペイン(24)の5人は、外見はクールでハンサムなのに中身はちゃめっ気たっぷりの冗談大好きな男子たちで、そのギャップに女子たちはメロメロになった。コンサートでメンバー同士ハグしたり、ふざけてキスまでしたりする姿を見て妄想する、情熱的なファンも激増した。日本の腐女子と同じように、キャラクターやメンバーをカップリングさせて楽しむ“シッパー”たちは、ハリー&ルイの「ラリー」、ナイル&ハリーの「ナリー」、ゼイン&ハリーの「ザリー」などのカップリング名で、彼らが愛し合っていると妄想しながらワン・ダイレクションを応援するようになった。

 シッパーたちは、小説投稿サイト「Archive of Our Own」に彼らの二次創作作品を投稿したり、彼らが抱き合ったりキスしたり、見つめあったりしている“愛の瞬間を感じる”写真やGIF、自分たちで描いた絵や詩を「Tumblr」に投稿して楽しむなど、カップルとしての彼らを心から愛してきたのだ。

 王道カップリングだった「ラリー」ファンほどではないが、ハリーとゼインの組み合わせである「ザリー」のファンは多かった。15年3月25日、ツアーの真っ只中に突然ゼインがバンドを脱退した時、彼女たちは大いに打ちひしがれたものだった。

 だが豊かすぎる想像力を持つ彼女たちは、「脱退したのも、何か深い理由があったに違いない」と考え始める。脱退後、4人しか出ていない「Perfect」のMVからハリーが映っている部分を抜き出し、ゼインのソロ曲「IT’s YoU」のMVとマッシュアップした映像まで作成し、「愛はまだある」「物理的に離れていても通じ合っている」と、陰ながら「ザリー」を応援し続けてきた。

 ゼインは16年末に、テイラー・スウィフトとのコラボ曲「I Don’t Wanna Live Forever」を突然リリースした。テイラー・スウィフトはハリーの元カノである。突然脱退したゼインに反感を覚えている純粋なワン・ダイレクションのファンは、このコラボを「ハリーへの宣戦布告か」と怒っていた。しかしなんでもおいしく妄想のネタにする腐女子“シッパー”たちは、このときも「ゼインのハリーへの深い愛のメッセージがあるんじゃないか」と深読みをして楽しんだのだった。

 しかしゼインから、そんな「ザリー」愛好ファンの気持ちを踏みにじるような発言が飛び出したのである。

 芸能誌「Us Weekly」のインタビューを受けたゼインは、自分のファッションスタイルや熱愛中のモデル、ジジ・ハディッドについて、いろいろと機嫌よく語った。昨年告白した、かつて不安障害に苦しめられた経験について聞かれた際にも、ごく普通に「病気をカミングアウトできてよかった」と述べる。

 この後、「ワン・ダイレクションのメンバーたちとは、今でも仲良し?」と質問されたゼインは、「連絡は取り合ってるよ。普通に」「もちろん、昔と同じとはいかないけど。バンドにいた頃は1日24時間ずっと一緒にいたけど、今はそれぞれが別々の道を歩んでいるんだからね。ま、でも、互いの近況を連絡しあってはいるよ」と無難に回答。

 だが、同誌は容赦無く「ハリー・スタイルズとも話をする?」とジャブを打ち込む。いつまでもワン・ダイレクションについてを聞かれることにムカッとしたのか、ゼインは「正直に言うと、バンドにいた頃から、ハリーとはあんまり会話とかしなくてね。だから今、彼と交友するとか、そんなことは特に期待してないんだ」と答えたのだ。

 これにファンは騒然。「あれだけハリーに想われていたのに、何様!?」「愛し合ってたんじゃないの!?」と怒り狂う声が巻き起った。

 ワン・ダイレクション時代、ゼインは「ハリー、起きろよ!!」というツイートとともに、熟睡しているハリーのドアップ写真をTwitterに投稿していた。コンサートやイベント、テレビの収録で、互いのほっぺたにキスをしたり、抱きついたり、至近距離で向かい合って腰を突き出しながらダンスをしたりと、とても仲の良い様子がたびたび話題になっていたのだ。

 ゼインとハリーが一緒に寝ているベッドに忍び寄り、騒ぎ立てて起こすという寝起きドッキリが撮影されたこともあった。「やっぱり2人は同じベッドで寝る仲なんだ」「ゼインは服着てるけど、ハリーは上半身裸」と、「ザリー」ファンをときめかせたものだった。

 ゼインの電撃脱退直後、コンサートでリアムがハリーの肩に腕を回し、ルイがまるでゼインが隣にいるかのように腕を回すポーズをとった際、ハリーは号泣。その後も、ほかのメンバーたちと「いつも一緒にステージに立っていたゼインがいない」ことに涙を流した。

 ゼインがワン・ダイレクションから離れて、やっと自由を感じるようになったと発言するたびに、ハリーが憤りを露わにしていると報じられた時も、「ザリー」ファンは「愛しているからこそ怒ってるに違いない」と納得していた。
 
 ゼインの今回のインタビューで「ザリー」ファンは悲しみに暮れ、「一緒のベッドに寝てたのに!」「キスしたり、いちゃついてたのに!」「勝手に脱退した時、ハリーが一番泣いてたのに!」と激怒。「これはマネージメント・レベルでの陰謀」と唱えるものもおり、ネット上はお祭り騒ぎとなっているのである。

 ハリーは、このゼインの発言が公になった後に出演したオーストラリア人DJのラジオ番組『Ash London LIVE!』で、「そうだね。自分は基本的にあまりしゃべらないからね……忙しくても、静かにしてるタイプなんだ」と述べており、ファンの間では「これがゼインに対する答え」「宣戦布告」だという声まで上がっている。

 今月7日にリリースされた、シーアをフィーチャリングしたゼインの新曲「Dusk Till Dawn」MVで、曲の合間、刑事がゼインに「お前はもう日の当たる場所では暮らせないんだ。誰もがお前を見張っている。わかってるだろ?」「お前のホーミーたち、お前に腹を立ててるんだぜ。激怒してるんだ。お前の名前は道端の泥だ。お前のことは、よくわかってるんだ」と告げ、ゼインが「俺のことなんて、わかちゃいないくせに」と吐き捨てるように言う台詞がある。

 ファンの間では、この「ホーミー(地元の友達)」とはワン・ダイレクションの4人のことで、MVでゼインは「ワン・ダイレクションの奴らは、俺のことなんて理解してない」「上辺だけの付き合いだった」と示唆しているのではないかと大きな波紋が広がっていた。

 そんなタイミングでの今回の発言だったので、なおさら「ザリー」ファンは絶望感を味わったようである。

 ゼインは問題の「Us Weekly」誌インタビューで、「再結成はありえる?」という質問に対して、「どうだろうね? 前にも言ったと思うけど、ネバー・セイ・ネバー、まだまだ可能性はあるって感じかな」と回答。「また5人揃ったワン・ダイレクションが見られるかも!」と喜ぶファンもいるにはいるが、コアなファンや「ザリー」ファンたちはそう楽観的には考えられず、複雑な気持ちを抱えているようである。

元1Dのゼイン・マリク「ハリーとは、ほとんど会話してなかった」発言で腐女子お通夜状態

 ソロアーティストとして活躍しているゼイン・マリク(24)が、過去に所属していたワン・ダイレクションのハリー・スタイルズ(23)と「メンバーだった頃からほとんど会話をしてなかった」と発言。ゼインとハリーを“ザリー”というカップル名で愛でていたシッパー(腐女子)ファンから悲しみの声が上がっている。「マネージャーに無理やり言わされたのでは」と陰謀説を唱えるファンもいるほどだ。

 ワン・ダイレクションは2010年に、イギリスの国民的オーディション番組『Xファクター』にエントリーしていた5人で結成された。翌年リリースしたデビューアルバムは米ビルボードチャートで1位を獲得し、またたくまに世界的人気を誇るボーイズグループへと成長する。

 ゼイン、ハリー、ルイ・トムリンソン(25)、ナイル・ホーラン(24)、リアム・ペイン(24)の5人は、外見はクールでハンサムなのに中身はちゃめっ気たっぷりの冗談大好きな男子たちで、そのギャップに女子たちはメロメロになった。コンサートでメンバー同士ハグしたり、ふざけてキスまでしたりする姿を見て妄想する、情熱的なファンも激増した。日本の腐女子と同じように、キャラクターやメンバーをカップリングさせて楽しむ“シッパー”たちは、ハリー&ルイの「ラリー」、ナイル&ハリーの「ナリー」、ゼイン&ハリーの「ザリー」などのカップリング名で、彼らが愛し合っていると妄想しながらワン・ダイレクションを応援するようになった。

 シッパーたちは、小説投稿サイト「Archive of Our Own」に彼らの二次創作作品を投稿したり、彼らが抱き合ったりキスしたり、見つめあったりしている“愛の瞬間を感じる”写真やGIF、自分たちで描いた絵や詩を「Tumblr」に投稿して楽しむなど、カップルとしての彼らを心から愛してきたのだ。

 王道カップリングだった「ラリー」ファンほどではないが、ハリーとゼインの組み合わせである「ザリー」のファンは多かった。15年3月25日、ツアーの真っ只中に突然ゼインがバンドを脱退した時、彼女たちは大いに打ちひしがれたものだった。

 だが豊かすぎる想像力を持つ彼女たちは、「脱退したのも、何か深い理由があったに違いない」と考え始める。脱退後、4人しか出ていない「Perfect」のMVからハリーが映っている部分を抜き出し、ゼインのソロ曲「IT’s YoU」のMVとマッシュアップした映像まで作成し、「愛はまだある」「物理的に離れていても通じ合っている」と、陰ながら「ザリー」を応援し続けてきた。

 ゼインは16年末に、テイラー・スウィフトとのコラボ曲「I Don’t Wanna Live Forever」を突然リリースした。テイラー・スウィフトはハリーの元カノである。突然脱退したゼインに反感を覚えている純粋なワン・ダイレクションのファンは、このコラボを「ハリーへの宣戦布告か」と怒っていた。しかしなんでもおいしく妄想のネタにする腐女子“シッパー”たちは、このときも「ゼインのハリーへの深い愛のメッセージがあるんじゃないか」と深読みをして楽しんだのだった。

 しかしゼインから、そんな「ザリー」愛好ファンの気持ちを踏みにじるような発言が飛び出したのである。

 芸能誌「Us Weekly」のインタビューを受けたゼインは、自分のファッションスタイルや熱愛中のモデル、ジジ・ハディッドについて、いろいろと機嫌よく語った。昨年告白した、かつて不安障害に苦しめられた経験について聞かれた際にも、ごく普通に「病気をカミングアウトできてよかった」と述べる。

 この後、「ワン・ダイレクションのメンバーたちとは、今でも仲良し?」と質問されたゼインは、「連絡は取り合ってるよ。普通に」「もちろん、昔と同じとはいかないけど。バンドにいた頃は1日24時間ずっと一緒にいたけど、今はそれぞれが別々の道を歩んでいるんだからね。ま、でも、互いの近況を連絡しあってはいるよ」と無難に回答。

 だが、同誌は容赦無く「ハリー・スタイルズとも話をする?」とジャブを打ち込む。いつまでもワン・ダイレクションについてを聞かれることにムカッとしたのか、ゼインは「正直に言うと、バンドにいた頃から、ハリーとはあんまり会話とかしなくてね。だから今、彼と交友するとか、そんなことは特に期待してないんだ」と答えたのだ。

 これにファンは騒然。「あれだけハリーに想われていたのに、何様!?」「愛し合ってたんじゃないの!?」と怒り狂う声が巻き起った。

 ワン・ダイレクション時代、ゼインは「ハリー、起きろよ!!」というツイートとともに、熟睡しているハリーのドアップ写真をTwitterに投稿していた。コンサートやイベント、テレビの収録で、互いのほっぺたにキスをしたり、抱きついたり、至近距離で向かい合って腰を突き出しながらダンスをしたりと、とても仲の良い様子がたびたび話題になっていたのだ。

 ゼインとハリーが一緒に寝ているベッドに忍び寄り、騒ぎ立てて起こすという寝起きドッキリが撮影されたこともあった。「やっぱり2人は同じベッドで寝る仲なんだ」「ゼインは服着てるけど、ハリーは上半身裸」と、「ザリー」ファンをときめかせたものだった。

 ゼインの電撃脱退直後、コンサートでリアムがハリーの肩に腕を回し、ルイがまるでゼインが隣にいるかのように腕を回すポーズをとった際、ハリーは号泣。その後も、ほかのメンバーたちと「いつも一緒にステージに立っていたゼインがいない」ことに涙を流した。

 ゼインがワン・ダイレクションから離れて、やっと自由を感じるようになったと発言するたびに、ハリーが憤りを露わにしていると報じられた時も、「ザリー」ファンは「愛しているからこそ怒ってるに違いない」と納得していた。
 
 ゼインの今回のインタビューで「ザリー」ファンは悲しみに暮れ、「一緒のベッドに寝てたのに!」「キスしたり、いちゃついてたのに!」「勝手に脱退した時、ハリーが一番泣いてたのに!」と激怒。「これはマネージメント・レベルでの陰謀」と唱えるものもおり、ネット上はお祭り騒ぎとなっているのである。

 ハリーは、このゼインの発言が公になった後に出演したオーストラリア人DJのラジオ番組『Ash London LIVE!』で、「そうだね。自分は基本的にあまりしゃべらないからね……忙しくても、静かにしてるタイプなんだ」と述べており、ファンの間では「これがゼインに対する答え」「宣戦布告」だという声まで上がっている。

 今月7日にリリースされた、シーアをフィーチャリングしたゼインの新曲「Dusk Till Dawn」MVで、曲の合間、刑事がゼインに「お前はもう日の当たる場所では暮らせないんだ。誰もがお前を見張っている。わかってるだろ?」「お前のホーミーたち、お前に腹を立ててるんだぜ。激怒してるんだ。お前の名前は道端の泥だ。お前のことは、よくわかってるんだ」と告げ、ゼインが「俺のことなんて、わかちゃいないくせに」と吐き捨てるように言う台詞がある。

 ファンの間では、この「ホーミー(地元の友達)」とはワン・ダイレクションの4人のことで、MVでゼインは「ワン・ダイレクションの奴らは、俺のことなんて理解してない」「上辺だけの付き合いだった」と示唆しているのではないかと大きな波紋が広がっていた。

 そんなタイミングでの今回の発言だったので、なおさら「ザリー」ファンは絶望感を味わったようである。

 ゼインは問題の「Us Weekly」誌インタビューで、「再結成はありえる?」という質問に対して、「どうだろうね? 前にも言ったと思うけど、ネバー・セイ・ネバー、まだまだ可能性はあるって感じかな」と回答。「また5人揃ったワン・ダイレクションが見られるかも!」と喜ぶファンもいるにはいるが、コアなファンや「ザリー」ファンたちはそう楽観的には考えられず、複雑な気持ちを抱えているようである。

『僕やり』セックスシーンに男子悶絶! 川栄李奈は今こそ脱ぐべき!!

『僕やり』セックスシーンに男子悶絶! 川栄李奈は今こそ脱ぐべき!!の画像1
 川栄李奈は、いま一番エロい芝居ができる若手女優だ。  火曜夜9時から放送されている青春ドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)に出演している彼女を見ていると、それを強く感じる。  仲間たちと楽しい高校生活を過ごすトビオ(窪田正孝)の日常は、ある日を境に一変する。不良にリンチされた仲間の報復のために、不良の高校に爆弾をしかけるトビオたち。小さな爆発しか起こらないはずだったが、プロパンガスに引火したことで死傷者の出る大事故となってしまう。逮捕を恐れたトビオたちは逃亡生活を送ることになるのだが、そこから物語は予想外の方向へと転がっていく。  トビオたちの軽薄なノリは、見ていてイライラする。なんというか、ユーチューバーが悪ふざけしている動画を見せられているみたいな感じだ。それが延々と続くため、“ふざけるな!”と思うのだが、一方で現代的なリアリティがあり、目が離せない。  何より、今のテレビドラマでは描けなくなった若者を取り巻く性と暴力を正面から描こうという姿勢に好感が持てる。  1990年代なら野島伸司脚本の『未成年』(TBS系)、2000年代なら宮藤官九郎脚本の『池袋ウエストゲートパーク』(同)が描いていた、少年たちが性と暴力にまみれながら疾走していく姿の10年代バージョンがここにはある。  おそらく今、固唾を呑んで本作を見守っている10代の若者は多いのではないかと思う。     出てくる女の子たちも魅力的だ。  トビオの彼女でヒロイン・蓮子を演じる永野芽郁は、今までの優等生的なイメージをかなぐり捨てて、ギャルっぽい女子高生を好演している。そして一番目を引くのは、川栄李奈演じる今宵の、匂い立つような色気だ。  今宵はトビオの親友・伊佐美(間宮祥太朗)の恋人なのだが、寂しがり屋で、ほかの男にも色目を使ってしまう女の子だ。その一方で、クールな側面もあり、伊佐美の子どもを妊娠した時には、子どもを守るため、(爆破事件に関わった)伊佐美に別れを切り出す。  男に都合のいいバカな女に見えて、腹の底では何を考えているかわからない奥行きが見えるのは、川栄のふわっとした芝居によるところが大きい。    第5話で今宵が、童貞のトビオとセックスをする場面は多くの10代の男の子に衝撃を与えたのではないかと思う。残念ながら原作漫画のようなフルヌードとまではいかなかったが、ベッドで2人が抱き合う姿は生々しい色気があり、制約の多い民放地上波のドラマでは大健闘したといえる。  現在、女優として活躍する川栄だが、彼女はAKB48のメンバーだった。  もともと女優志望だったらしいが、アイドルとして活躍していた頃は、ユーキャンの通信教育で薬膳コーディネーターの資格試験を受ける姿がCMで流れていて、バラエティ番組では勉強ができないおバカキャラというイメージが強調されていた。おそらく、第2の指原莉乃的な売り出し方だったのだろう。  テレビで見ている限りは、そこまで女優に対する強い憧れがあったようには見えなかったが、もしかしたら、当時は「おバカタレント」という与えられた役割を、女優として演じていたのかもしれない。  AKB時代にも『ごめんね青春!』(TBS系)などのドラマに出演していたが、2015年に卒業して以降、本格的に女優業をスタートする。  前田敦子、大島優子、最近では松井玲奈、島崎遥香など、AKBグループでアイドルとしてキャリアを積み上げてから女優に転身するメンバーは多い。しかし、彼女らと比べると、川栄の女優業は少し毛色が違うものに見える。  前田や大島の女優業は、よくも悪くも、アイドルとしてのキャリアの末に獲得したものだ。だから、彼女たちが演じる役柄にはアイドル時代に培ったキャラクターが反映されている。  対して、川栄が演じる役柄は、アイドル時代の川栄のキャラクターとのつながりが薄いように見える。もっと言うと、“面白い女優だけど、この子誰だろう?”と思って調べると、川栄だったというケースがとても多い。これは、川栄が与えられた役を完全に演じ切っているからだろう。  それを最初に強く意識したのは、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』だった。  川栄が演じたのは仕出し弁当店の娘。脇役だったこともあって印象はとても地味で、アイドル時代の川栄のイメージとはまったく結びつかなった。  主演の高畑充希はもちろんのこと、浜野謙太やピエール瀧、平岩紙といった達者な俳優陣と並んでも違和感がなく、すでにベテラン女優のような貫禄を漂わせていた。   それ以降も川栄はテレビドラマに出演し、着々とキャリアを積み上げてきたが、この『僕たちがやりました』でエロが演じられる女優として、一気にブレークしたといえる。  だからこそ思うのだ。今こそ、川栄は脱ぐべきであると。  然るべき映画で濡れ場を演じれば、AKB女優だけでなく、同世代の若手女優の中でも、頭ひとつ飛び抜けた存在となれるはずだ。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。 ◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

『僕やり』セックスシーンに男子悶絶! 川栄李奈は今こそ脱ぐべき!!

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 川栄李奈は、いま一番エロい芝居ができる若手女優だ。  火曜夜9時から放送されている青春ドラマ『僕たちがやりました』(フジテレビ系)に出演している彼女を見ていると、それを強く感じる。  仲間たちと楽しい高校生活を過ごすトビオ(窪田正孝)の日常は、ある日を境に一変する。不良にリンチされた仲間の報復のために、不良の高校に爆弾をしかけるトビオたち。小さな爆発しか起こらないはずだったが、プロパンガスに引火したことで死傷者の出る大事故となってしまう。逮捕を恐れたトビオたちは逃亡生活を送ることになるのだが、そこから物語は予想外の方向へと転がっていく。  トビオたちの軽薄なノリは、見ていてイライラする。なんというか、ユーチューバーが悪ふざけしている動画を見せられているみたいな感じだ。それが延々と続くため、“ふざけるな!”と思うのだが、一方で現代的なリアリティがあり、目が離せない。  何より、今のテレビドラマでは描けなくなった若者を取り巻く性と暴力を正面から描こうという姿勢に好感が持てる。  1990年代なら野島伸司脚本の『未成年』(TBS系)、2000年代なら宮藤官九郎脚本の『池袋ウエストゲートパーク』(同)が描いていた、少年たちが性と暴力にまみれながら疾走していく姿の10年代バージョンがここにはある。  おそらく今、固唾を呑んで本作を見守っている10代の若者は多いのではないかと思う。     出てくる女の子たちも魅力的だ。  トビオの彼女でヒロイン・蓮子を演じる永野芽郁は、今までの優等生的なイメージをかなぐり捨てて、ギャルっぽい女子高生を好演している。そして一番目を引くのは、川栄李奈演じる今宵の、匂い立つような色気だ。  今宵はトビオの親友・伊佐美(間宮祥太朗)の恋人なのだが、寂しがり屋で、ほかの男にも色目を使ってしまう女の子だ。その一方で、クールな側面もあり、伊佐美の子どもを妊娠した時には、子どもを守るため、(爆破事件に関わった)伊佐美に別れを切り出す。  男に都合のいいバカな女に見えて、腹の底では何を考えているかわからない奥行きが見えるのは、川栄のふわっとした芝居によるところが大きい。    第5話で今宵が、童貞のトビオとセックスをする場面は多くの10代の男の子に衝撃を与えたのではないかと思う。残念ながら原作漫画のようなフルヌードとまではいかなかったが、ベッドで2人が抱き合う姿は生々しい色気があり、制約の多い民放地上波のドラマでは大健闘したといえる。  現在、女優として活躍する川栄だが、彼女はAKB48のメンバーだった。  もともと女優志望だったらしいが、アイドルとして活躍していた頃は、ユーキャンの通信教育で薬膳コーディネーターの資格試験を受ける姿がCMで流れていて、バラエティ番組では勉強ができないおバカキャラというイメージが強調されていた。おそらく、第2の指原莉乃的な売り出し方だったのだろう。  テレビで見ている限りは、そこまで女優に対する強い憧れがあったようには見えなかったが、もしかしたら、当時は「おバカタレント」という与えられた役割を、女優として演じていたのかもしれない。  AKB時代にも『ごめんね青春!』(TBS系)などのドラマに出演していたが、2015年に卒業して以降、本格的に女優業をスタートする。  前田敦子、大島優子、最近では松井玲奈、島崎遥香など、AKBグループでアイドルとしてキャリアを積み上げてから女優に転身するメンバーは多い。しかし、彼女らと比べると、川栄の女優業は少し毛色が違うものに見える。  前田や大島の女優業は、よくも悪くも、アイドルとしてのキャリアの末に獲得したものだ。だから、彼女たちが演じる役柄にはアイドル時代に培ったキャラクターが反映されている。  対して、川栄が演じる役柄は、アイドル時代の川栄のキャラクターとのつながりが薄いように見える。もっと言うと、“面白い女優だけど、この子誰だろう?”と思って調べると、川栄だったというケースがとても多い。これは、川栄が与えられた役を完全に演じ切っているからだろう。  それを最初に強く意識したのは、NHK連続テレビ小説『とと姉ちゃん』だった。  川栄が演じたのは仕出し弁当店の娘。脇役だったこともあって印象はとても地味で、アイドル時代の川栄のイメージとはまったく結びつかなった。  主演の高畑充希はもちろんのこと、浜野謙太やピエール瀧、平岩紙といった達者な俳優陣と並んでも違和感がなく、すでにベテラン女優のような貫禄を漂わせていた。   それ以降も川栄はテレビドラマに出演し、着々とキャリアを積み上げてきたが、この『僕たちがやりました』でエロが演じられる女優として、一気にブレークしたといえる。  だからこそ思うのだ。今こそ、川栄は脱ぐべきであると。  然るべき映画で濡れ場を演じれば、AKB女優だけでなく、同世代の若手女優の中でも、頭ひとつ飛び抜けた存在となれるはずだ。 (文=成馬零一) ●なりま・れいいち 1976年生まれ。ライター、ドラマ評論家。ドラマ評を中心に雑誌、ウェブ等で幅広く執筆。単著に『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ!』(宝島社新書)、『キャラクタードラマの誕生:テレビドラマを更新する6人の脚本家』(河出書房新社)がある。 ◆「女優の花道」過去記事はこちらから◆

あかつか探偵事務所が“多田便利軒化”で、下赤塚のPR動画状態に?『ハロー張りネズミ』第9話

あかつか探偵事務所が多田便利軒化で、下赤塚のPR動画状態に?『ハロー張りネズミ』第9話の画像1
TBS系『ハロー張りネズミ』番組公式サイトより
 俳優・瑛太が、ちょっとスケベだけど情に厚く実直な探偵役を演じるドラマ『ハロー張りネズミ』(TBS系)の第9話が8日に放送され、ワーストタイとなる平均視聴率6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークしてしまいました。  さて、まずはあらすじ。東京都板橋区下赤塚にある『あかつか探偵事務所』は人情とお節介がモットー。これまで、大手探偵事務所が相手にしないような風変わりな依頼も積極的に引き受けてきたのですが、採算度外視だったため経営はボロボロ状態に。家賃を5カ月も滞納し、いつ退去命令が出されてもおかしくない状況なのです。これではまずいとようやく焦り始めた所長・風かほる(山口智子)の命令で、七瀬五郎(瑛太)や木暮久作(森田剛)は、探偵業だけでなく余興や物真似など何でも屋状態の宣伝文句を並べたチラシを街中で配ります。  そのチラシを配っている途中、五郎は憧れだった元・悪役レスラー・外道番長こと五十嵐圭吾(後藤洋央紀)を発見。威圧的な風貌にビビりながらもサインを貰いに行くと、意外にも気さくな人柄であることがわかり、ますますファンに。しかし、園児を引き連れて歩く『あかつか幼稚園』の教諭・岸本杏里(樋井明日香)を見た途端、五十嵐が急に真顔になりその場から立ち去ってしまったため、キョトンとさせられてしまいます。  その後、チラシを手にした杏里が事務所に現れ、園児たちのためにヒーローショーを開催して欲しいと依頼してきます。どんな仕事でもウェルカム状態のかほるはこれを引き受けるのですが、探偵業とかけ離れた仕事に五郎はイマイチ気が乗りません。  しかし、元カレの暴力でどん底状態だった時に園児たちの笑顔に救われ、その恩返しに園児たちが笑顔になるようなショーをプレゼントしたいという杏里の願いを聞いたことで心を動かされます。事務所のメンバーだけでなく、同じビル内にあるスナック・輝(キララ)のマスター(ロッチ・中岡創一)と店員・萌美(片山萌美)を巻き込み、板橋界隈で有名な激安衣料品店『のとや』で衣装を買い集め、稽古を積んで『下赤塚戦士レッドマン・ヒーローショー』を作り込んでいきます。  そして迎えた本番。多少グダグダになりながらもショーは進行していくのですが、その途中で突如として五十嵐が乱入。実は杏里に暴力を振るっていた元カレは五十嵐だったのです。五十嵐の暴走を食い止めようにも、五郎や木暮ではまったく歯が立たず。しかし、五郎の招待でショーを見に来ていた霊媒師・河合節子(蒼井優)が金縛りの術をかけ、身動きがとれなくなったところを成敗。リアルな勧善懲悪ショーに園児たちも大喜びで結果オーライとなりました。  大立ち回りをして満身創痍となった五郎たちですが、追い打ちをかけるようにビルのオーナーであるマスターから立ち退きを命じられてしまい、『あかつか探偵事務所』の存続やいかに、というところで今回は終了となりました。  さて、感想。同ドラマは人気漫画家・弘兼憲史による同名コミックを原作にしていますが、今回は初のオリジナルストーリーとなりました。しかし、なぜこれを放送したのか? というのが率直な意見です。  まず、事務所の経営が逼迫しているという設定に違和感を覚えました。これまでの放送回でそういった情報がなかっただけに、瑛太・主演映画『まほろ駅前多田便利軒』のごとく事務所を便利屋化するために強引に設定を変えたように感じてしまいました。  また、資金難のために5,000円の予算しか用意できず、みすぼらしくなってしまった『下赤塚戦士レッドマン』の衣装ビジュアルで笑いを取ろうとしたのかもしれませんが、見事にスベッた感がありました。稽古や本番での“ヒーローコント”も退屈。サブストーリーだと言い聞かせ我慢しようにも、メインである杏里と五十嵐の“逃げる女とストーカー暴力男”のストーリー展開に何の捻りもないのです。ついでに言ってしまえば、ドラマ冒頭でなぜ五十嵐が“意外とイイ奴”として描かれていたのかよくわかりませんし、幼稚園に突如として乱入してきた展開も無理やり感があり理解できませんでした。  正直、今回に関しては、板橋区から依頼されて低予算で下赤塚のPR動画を制作したのかと思うほど、質の低い回となってしまった印象です。原作コミックが下赤塚という土地柄を色濃く反映した作品ならまだしも、それほどでもありませんし、原作には面白いストーリーがたくさんあるだけに、よくもこんな陳腐な話を放送してくれたな、という想いでいっぱいです。  個人的には、徳川埋蔵金の謎を追う次回のストーリーを今回と2度に分けて本格歴史ミステリー路線で放送した方が良かったのではないかと思うのですが……。なにはともあれ、次回でラスト。原作超えの面白さを期待したいところです。 (文=大羽鴨乃)

あかつか探偵事務所が“多田便利軒化”で、下赤塚のPR動画状態に?『ハロー張りネズミ』第9話

あかつか探偵事務所が多田便利軒化で、下赤塚のPR動画状態に?『ハロー張りネズミ』第9話の画像1
TBS系『ハロー張りネズミ』番組公式サイトより
 俳優・瑛太が、ちょっとスケベだけど情に厚く実直な探偵役を演じるドラマ『ハロー張りネズミ』(TBS系)の第9話が8日に放送され、ワーストタイとなる平均視聴率6.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)をマークしてしまいました。  さて、まずはあらすじ。東京都板橋区下赤塚にある『あかつか探偵事務所』は人情とお節介がモットー。これまで、大手探偵事務所が相手にしないような風変わりな依頼も積極的に引き受けてきたのですが、採算度外視だったため経営はボロボロ状態に。家賃を5カ月も滞納し、いつ退去命令が出されてもおかしくない状況なのです。これではまずいとようやく焦り始めた所長・風かほる(山口智子)の命令で、七瀬五郎(瑛太)や木暮久作(森田剛)は、探偵業だけでなく余興や物真似など何でも屋状態の宣伝文句を並べたチラシを街中で配ります。  そのチラシを配っている途中、五郎は憧れだった元・悪役レスラー・外道番長こと五十嵐圭吾(後藤洋央紀)を発見。威圧的な風貌にビビりながらもサインを貰いに行くと、意外にも気さくな人柄であることがわかり、ますますファンに。しかし、園児を引き連れて歩く『あかつか幼稚園』の教諭・岸本杏里(樋井明日香)を見た途端、五十嵐が急に真顔になりその場から立ち去ってしまったため、キョトンとさせられてしまいます。  その後、チラシを手にした杏里が事務所に現れ、園児たちのためにヒーローショーを開催して欲しいと依頼してきます。どんな仕事でもウェルカム状態のかほるはこれを引き受けるのですが、探偵業とかけ離れた仕事に五郎はイマイチ気が乗りません。  しかし、元カレの暴力でどん底状態だった時に園児たちの笑顔に救われ、その恩返しに園児たちが笑顔になるようなショーをプレゼントしたいという杏里の願いを聞いたことで心を動かされます。事務所のメンバーだけでなく、同じビル内にあるスナック・輝(キララ)のマスター(ロッチ・中岡創一)と店員・萌美(片山萌美)を巻き込み、板橋界隈で有名な激安衣料品店『のとや』で衣装を買い集め、稽古を積んで『下赤塚戦士レッドマン・ヒーローショー』を作り込んでいきます。  そして迎えた本番。多少グダグダになりながらもショーは進行していくのですが、その途中で突如として五十嵐が乱入。実は杏里に暴力を振るっていた元カレは五十嵐だったのです。五十嵐の暴走を食い止めようにも、五郎や木暮ではまったく歯が立たず。しかし、五郎の招待でショーを見に来ていた霊媒師・河合節子(蒼井優)が金縛りの術をかけ、身動きがとれなくなったところを成敗。リアルな勧善懲悪ショーに園児たちも大喜びで結果オーライとなりました。  大立ち回りをして満身創痍となった五郎たちですが、追い打ちをかけるようにビルのオーナーであるマスターから立ち退きを命じられてしまい、『あかつか探偵事務所』の存続やいかに、というところで今回は終了となりました。  さて、感想。同ドラマは人気漫画家・弘兼憲史による同名コミックを原作にしていますが、今回は初のオリジナルストーリーとなりました。しかし、なぜこれを放送したのか? というのが率直な意見です。  まず、事務所の経営が逼迫しているという設定に違和感を覚えました。これまでの放送回でそういった情報がなかっただけに、瑛太・主演映画『まほろ駅前多田便利軒』のごとく事務所を便利屋化するために強引に設定を変えたように感じてしまいました。  また、資金難のために5,000円の予算しか用意できず、みすぼらしくなってしまった『下赤塚戦士レッドマン』の衣装ビジュアルで笑いを取ろうとしたのかもしれませんが、見事にスベッた感がありました。稽古や本番での“ヒーローコント”も退屈。サブストーリーだと言い聞かせ我慢しようにも、メインである杏里と五十嵐の“逃げる女とストーカー暴力男”のストーリー展開に何の捻りもないのです。ついでに言ってしまえば、ドラマ冒頭でなぜ五十嵐が“意外とイイ奴”として描かれていたのかよくわかりませんし、幼稚園に突如として乱入してきた展開も無理やり感があり理解できませんでした。  正直、今回に関しては、板橋区から依頼されて低予算で下赤塚のPR動画を制作したのかと思うほど、質の低い回となってしまった印象です。原作コミックが下赤塚という土地柄を色濃く反映した作品ならまだしも、それほどでもありませんし、原作には面白いストーリーがたくさんあるだけに、よくもこんな陳腐な話を放送してくれたな、という想いでいっぱいです。  個人的には、徳川埋蔵金の謎を追う次回のストーリーを今回と2度に分けて本格歴史ミステリー路線で放送した方が良かったのではないかと思うのですが……。なにはともあれ、次回でラスト。原作超えの面白さを期待したいところです。 (文=大羽鴨乃)