誰一人、この大きなミスを怒っていない。それは、作品力ゆえなのだろうか。 8月1日に刊行された宮谷一彦『ライク ア ローリング ストーン』(フリースタイル)が、出版社のミスでページが入れ替わっていたことが発覚。出版社は回収・交換を告知している。 宮谷一彦は、1960年代後半に先進的な作品を描き、大友克洋をはじめとする次の世代に多大な影響を与えたとされる人物。スクリーントーンを削って表現する技法を確立したのは、宮谷であるとされている。 そうした蘊蓄はともかくとして、宮谷の作品は異常な熱気を持っている。現代、その作品を読むと描かれている熱気に違和感を持つかも知れないが「なんだか、とにかくスゴイ」作品となっているのである。 『ライク ア ローリング ストーン』は、そんな宮谷の代表作とされながらも、今まで単行本化がなされていなかった作品。すでにイーブックにおいて電子書籍化は果たされていたが、紙の単行本で刊行されたことはなかった。もし、紙で読みたいとすれば、掲載されていた雑誌「COM」を入手するしかなかったのである。 その初の単行本化。しかも、こちらも初書籍化の『白夜』も同時収録ということもあり、一部の読者からは発売が心待ちにされていた。 それが、話数の順番が変わってしまった理由はなぜか。 出版社の説明によれば、最初に入手したのが「COM」の切り抜き。掲載時の扉には、各話ごとに話数が記されていなかった。そのため、一番上にあった第4話が最初だと思っていたという。また、単行本の作業の際に宮谷から提供された原稿がひとつの袋にバラバラに入っていたため、その誤解に気づかなかった。もちろん、校正の際に著者によるチェックも行われたのだが、それでも、誰も気付かなかったのだという……。 著者も気付かないという大変な事態。ともすれば、単行本を心待ちにしていた購入者を中心に炎上しそうなものだが、自体はまったく異なる。 多くの人が「なら、もう一冊買おう」と、話しているのである。 実は筆者もその一人。ほかの人はどうかと、知人と、この椿事を話しあったところ、「こんな珍しい本は、またとない。交換の際に、ポストカードがプレゼントされるそうですけど、そんなものより、この本のほうが価値がありますよ」。 いくら日本の漫画史に刻まれる歴史的作品とはいえ、けっして大部数が売れる作品でないのも事実。読者たちの作品愛と、単行本を作ってくれた出版社への感謝の心を感じる。 (文=昼間たかし)『ライク ア ローリング ストーン』(フリースタイル)
日別アーカイブ: 2017年8月31日
美しい作品愛の世界……大幅乱丁で回収中! 宮谷一彦『ライク ア ローリング ストーン』に誰も怒っていない
誰一人、この大きなミスを怒っていない。それは、作品力ゆえなのだろうか。 8月1日に刊行された宮谷一彦『ライク ア ローリング ストーン』(フリースタイル)が、出版社のミスでページが入れ替わっていたことが発覚。出版社は回収・交換を告知している。 宮谷一彦は、1960年代後半に先進的な作品を描き、大友克洋をはじめとする次の世代に多大な影響を与えたとされる人物。スクリーントーンを削って表現する技法を確立したのは、宮谷であるとされている。 そうした蘊蓄はともかくとして、宮谷の作品は異常な熱気を持っている。現代、その作品を読むと描かれている熱気に違和感を持つかも知れないが「なんだか、とにかくスゴイ」作品となっているのである。 『ライク ア ローリング ストーン』は、そんな宮谷の代表作とされながらも、今まで単行本化がなされていなかった作品。すでにイーブックにおいて電子書籍化は果たされていたが、紙の単行本で刊行されたことはなかった。もし、紙で読みたいとすれば、掲載されていた雑誌「COM」を入手するしかなかったのである。 その初の単行本化。しかも、こちらも初書籍化の『白夜』も同時収録ということもあり、一部の読者からは発売が心待ちにされていた。 それが、話数の順番が変わってしまった理由はなぜか。 出版社の説明によれば、最初に入手したのが「COM」の切り抜き。掲載時の扉には、各話ごとに話数が記されていなかった。そのため、一番上にあった第4話が最初だと思っていたという。また、単行本の作業の際に宮谷から提供された原稿がひとつの袋にバラバラに入っていたため、その誤解に気づかなかった。もちろん、校正の際に著者によるチェックも行われたのだが、それでも、誰も気付かなかったのだという……。 著者も気付かないという大変な事態。ともすれば、単行本を心待ちにしていた購入者を中心に炎上しそうなものだが、自体はまったく異なる。 多くの人が「なら、もう一冊買おう」と、話しているのである。 実は筆者もその一人。ほかの人はどうかと、知人と、この椿事を話しあったところ、「こんな珍しい本は、またとない。交換の際に、ポストカードがプレゼントされるそうですけど、そんなものより、この本のほうが価値がありますよ」。 いくら日本の漫画史に刻まれる歴史的作品とはいえ、けっして大部数が売れる作品でないのも事実。読者たちの作品愛と、単行本を作ってくれた出版社への感謝の心を感じる。 (文=昼間たかし)『ライク ア ローリング ストーン』(フリースタイル)
今こそジャニーズWEST! 桐山照史くんの誕生日は、このフォトレポートでお祝いだ!
ノリにノッてるジャニーズWESTのドーム後初ツアー『ジャニーズWEST CONCERT TOUR 2017 なうぇすと』をフォトレポート!
オモシロスタイリッシュな魅力をたっぷりとお届けします!!
CONTENTS
『ジャニーズWEST CONCERT TOUR 2017 なうぇすと』ハイライト・・・ 4P~
スケジュール・セットリスト・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・18P~
小瀧望・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20P~
重岡大毅・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32P~
桐山照史・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44P~
中間淳太・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56P~
神山智洋・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・66P~
藤井流星・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・76P~
濵田祟裕・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・86P~
壇蜜、卑猥な「宮城県PR動画」中止を釈明――男根主義的すぎる『サンジャポ』の愚かさ
羨望、嫉妬、嫌悪、共感、慈愛――私たちの心のどこかを刺激する人気芸能人たち。ライター・仁科友里が、そんな芸能人の発言にくすぐられる“女心の深層”を暴きます。
<今回の芸能人>
「元気になったってことだよね」爆笑問題・太田光
『サンデー・ジャポン』(TBS系、8月27日)
その昔、男尊女卑的な風土の企業に勤めていた。女子社員は容姿や年齢で待遇に差をつけられる。仕事の出来はどうでもよい。飲み会の会費も、外見によって異なる(可愛い子はタダ)。男性は、デスクの上に白人女性のヌードカレンダーを堂々と飾る。女性が「セクハラです」と言うと、「仕事の士気があがる」「文句を言うのは、妬みだ」と開き直る。
そんな企業に勤務していた身には、『サンデー・ジャポン』(TBS系)にはびこる男根主義が、すごく懐かしいのである。ここで言う男根主義とは、「女は男を喜ばせるために存在する」「男根が反応するものが正義」「男の言うことに逆らわないのが、いい女」という考え方のことである。
コメンテーター選びにも、男根主義は表れている。男性コメンテーター(レギュラーメンバーは、テリー伊藤、デーブ・スペクター、杉村太蔵)はオジサンだが、女性は男性陣に比べると大分若く、壇蜜や藤田ニコルなど、セクシーさや若さで売っている人をチョイスする。医師や弁護士など、専門職の男性コメンテーターはいるが、女性コメンテーターにエキスパートはいない(西川史子は医師で専門職と言えるが、飯島愛の引退に伴い、レギュラーに昇格したことから考えると、正統な専門枠ではない)。はっきり言えば、女に知性は求めていないということだろう。
こういう男根主義の番組で光るのは、やはり壇蜜である。コメント力がすごいというのではない、スタジオ内の男たちを懐柔するチカラが半端ないのである。バラエティ慣れしている西川や藤田も、壇蜜にはかなわない。例えば、壇蜜がお笑い芸人であるピース・又吉直樹との熱愛を、東京スポーツに報じられたことがあったが、その際にガセであるということを示すため、「安定の東スポクオリティー」とつぶやき、スタジオがどっと沸いた。特に面白い発言ではないのに、男性陣が笑わないといけない気がする、もしくは面白いと思ってしまうのは、壇蜜が彼らの男根を掌握している証だろう。
その壇蜜が出演した宮城県の観光PR動画が、公開を停止した。
観光用動画のはずだが、壇蜜に「いっちゃう」「気持ちいい」「亀さん、上、乗ってもいいですか?」とセックスを連想させる内容になっている。市民や女性議員から「性的な表現が演出されており、不快」というクレームがついたことから、動画の公開を本来の予定より1カ月早く打ち切った。宮城県の村井嘉浩知事は「これまでのPR動画より、アクセスが30~40倍にもなっているのは『災い転じて福となす』だ」「妖艶な壇蜜さんの魅力を最大限に引き出して、宮城は夏でも涼しいことをPRすることが狙い」と成果を強調した。
アクセスが増えたという意味では成功だろうが、観光という意味で考えれば、完全に失敗だろう。確かに男性ウケはいいかもしれない、しかし、家族の前で「お父さん、壇蜜の動画見たら、宮城に行きたくなっちゃった」と言える男性はいるだろうか。たっかいお金、しかも復興予算を使ってこんな動画を作るのは、“宮城県にはこんなに知性の低い人間しかいない”と喧伝するようなもので、はっきり言ってイメージダウンである。そもそも、宮城県が夏でも涼しいことをアピールするのに、壇蜜の妖艶さは不必要だと思う。それを理解しないのが、男根主義というやつなのだ。デスクの上にヌードカレンダーを飾っている人が、それを撤回しなかったのと同じように、「男根が反応するものは、正義」なのである。
騒動は、壇蜜にも飛び火する。8月27日放送の『サンデー・ジャポン』で、西川が「性的な表現に違和を感じなかったのか?」と尋ねると、壇蜜は「壇蜜というタレントを選んでもらったお仕事として、できる限りのことをやった」「これはいいとか、おかしいとか思ってはいけない」とコメント。企画に口を出すのは自分の仕事ではない、プロとして仕事をまっとうしたと正論で返したが、はからずもこれは、男根主義者が大好きな「男に逆らわないのが、いい女」というセオリーを踏襲している。
男根主義の同番組で、この問題を話し合っても答えなど出るわけがなく、最後はMCの爆笑問題・太田光が「悪ノリして、怒られるくらいまで(宮城県民が)元気になったってことだよね」とまとめた。
今では、東日本大震災で被災した地域のことを、ニュースが報じる機会は減った。被災地を実際に訪れる人も少ないだろう。私もその1人だが、多くの親戚が宮城県に居住している身として言わせてもらうと、「宮城県民が元気になった」というのは、県民をバカにしすぎではないだろうか。被災した人もそうでない人も、宮城県民は元気なはずである。なぜなら、国があてにならない以上、自分たちがしっかりするしか方法はないからだ。
テレビの女性差別は今に始まったことではないが、震災の被害を受けた弱い立場の人をもバカにする。男根主義者にとっては、女体だけではなく、他人の不幸な出来事も“興奮材料”の1つでしかないように思えてならない。
仁科友里(にしな・ゆり)
1974年生まれ、フリーライター。2006年、自身のOL体験を元にしたエッセイ『もさ子の女たるもの』(宙出版)でデビュー。現在は、芸能人にまつわるコラムを週刊誌などで執筆中。気になるタレントは小島慶子。著書に『間違いだらけの婚活にサヨナラ!』(主婦と生活社)、最新刊は『確実にモテる 世界一シンプルなホメる技術』(アスペクト)。
ブログ「もさ子の女たるもの」
SHINeeオンユ“セクハラ騒動”で日本ドーム公演不参加へ K-POPアイドルに「練習生時代から性教育を!」
韓国の男性アイドルグループSHINeeのメンバー、オンユの“セクハラ騒動”が波紋を広げている。 オンユは8月12日、ソウル・江南(カンナム)のクラブで、客として訪れていた女性の体を触ったとして、強制わいせつ容疑で現行犯逮捕。その後、女性は「酒の席でのハプニングだった」として告訴を取り下げたものの、芸能活動への影響は避けられなかった。 オンユは出演予定だったドラマ『青春時代2』を降板し、9月に東京ドームと京セラドームで行うグループの日本ドーム公演にも参加しないことを発表。現在、全面的に芸能活動を自粛している状況で、所属事務所のSMエンターテインメントは「事件の事実関係にかかわらず、オンユが反省の時間を設けたいと話している」と明らかにしている。 ただ、韓国の男性アイドルが性スキャンダルを起こすのはこれが初めてではない。 例えば2008年には、元H.O.T.のイ・ジェウォンが、泥酔状態の20代女性をラブホテルに連れ込んでわいせつ行為を働いたとして立件されている。その後、女性が告訴を取り下げたが、やはり一時活動休止を余儀なくされた。 16年には、東方神起の元メンバーで現在JYJに所属するユチョンが、4人の女性から性的暴行容疑で告訴されたことも記憶に新しい。女性のほとんどは風俗店の従業員で、店のトイレでユチョンから性的暴行を受けたと主張。ユチョンは4件すべてで無罪判決が言い渡され、反対に女性たちが虚偽告訴などの疑いで起訴されたが、この騒動の影響でトップアイドルのイメージが大きく傷つけられたことは間違いない。実際、ユチョンファンが「支持撤回」声明を発表したり、ネット上では“トイレイパー”などと揶揄された。 こうした男性アイドルたちの性スキャンダルを受け、韓国メディアは「性スキャンダルで騒がしい芸能界」「性犯罪が明らかになったアイドルたち」といった見出しで報じている。また、ネット上でもさまざまな意見が上がっており、「本当は有罪なのに、事務所側がうまく守っているんだろう」「(オンユは)酒を飲んでいたとしても、強制わいせつには変わりない」「芸能人だからって調子に乗るな」「本当にこういった話がどんどん出てくる」といった辛らつなコメントが並んでいる。 中には「再発防止のため、練習生時代から性教育と法律教育にも力を入れるべき」という指摘も出ているが、果たして……。 (文=S-KOREA) ●参考記事 ・性的暴行の容疑で告訴されたJYJユチョンの「トイレ好き」はファンなら周知の事実だった!? http://s-korea.jp/archives/15103?zo ・ベルリン映画祭主演女優と有名監督との恋は「韓国版ゲス不倫」なのか http://s-korea.jp/archives/13737?zo『FIVE』(ユニバーサルミュージック)
TOKIOが『ミュージックステーション』に登場! 9月1日(金)ジャニーズアイドル出演情報
――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!
※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
●TOKIO
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
22:00~22:54 『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系)国分太一
【ゲスト】
19:54~20:00 『ミニステ』(テレビ朝日系) ※出演可能性あり
20:00~20:54 『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)
●V6
8:15~ 9:54 『あさイチ』(NHK総合) 井ノ原快彦
9:50~11:25 『ノンストップ!』(フジテレビ系) 坂本昌行※「One Dish」コーナー
22:00~22:54 『ハロー張りネズミ』(TBS系) 森田剛
23:00~23:29 『晴れ、ときどきファーム!』(NHK BSプレミアム) 長野博
11.5%で好調の高畑充希『過保護のカホコ』 ハッピーで感動的な展開にかけられた“呪いの言葉”
がぜん盛り上がってまいりました『過保護のカホコ』(日本テレビ系)も第8話。視聴率も11.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と前回より0.7ポイントアップです。 回を重ねるにつれて唐突なご都合主義的展開が多くなってきたこの作品ですが、それでも力ずくで面白くしちゃう脚本の遊川和彦さんは、やっぱり豪腕だなーと思います。というわけで、今回も振り返りです。 (前回までのレビューはこちらから) 前回、ばあば(三田佳子)がもうすぐ死んでしまうことを知ったカホコ(高畑充希)は、死ぬ前に曾孫の顔を見せたいという思いが募ります。そして、人生初カレシのハジメくん(竹内涼真)に「子どもつくろ!」などと言い出し、それをたしなめられて逆上。互いの家族観が絶望的に違うことなどから別れを告げられてしまいました。 その晩、眠れずに泣き明かしたカホコでしたが、すぐに一念発起。ハジメくんのことはきっぱり忘れて、一刻も早く子作りをするために婚活に勤しむことにしました。ハジメくんへの未練から、超ハイテンションのトランス状態に陥り「イエイイエイイエーイ!」などと奇声を発していますが、大丈夫なのでしょうか。 そんなことより大変なのは、ばあばの死期を知らされたほかの家族たちです。ばあばの願いは「手術せず家でゆっくり死にたい」というものですが、カホコのママ・泉(黒木瞳)は親族会議で「入院させて手術させる」ことを強硬に主張。妹たちや、その旦那たちは、ばあばの気持ちを慮って明確な方針を打ち出せませんが、とにかく泉の態度が気に食わない様子です。さらに、泉が各家庭の経済格差を無視して「入院費の足りない分は姉妹みんなで平等に」とか言い出すので、イラつきが止まりません。結果、堰を切ったようにみんなから泉への不平不満が吹き出しました。 「もう好きなようにすればいいじゃない!」 逆ギレした泉は、親族会議の結論も出ないまま実家を飛び出してしまいました。別に間違ったことを言っているわけじゃないのに、袋叩きにされる泉。ホントにタフな役回りですが、黒木瞳がその老成した美しい顔面をゆがめて演じる様は迫力があります。 ■竹内くん、世間というのは、君じゃないか 一方、ハジメくんもカホコと別れてから絵を描く気にならず、モヤモヤ中。カホコの従妹・糸ちゃん(久保田紗友)が生意気なことをヌカしたので、八つ当たり気味にからかったりしてみますが、それで気分は晴れるわけではありません。 ここまで、過保護に育ったカホコが接するほとんど唯一の“世間”として、作品世界の常識を司ってきたハジメくんでしたが、今回ようやく具体的な過去と個人的な体験が与えられました。 大学にも顔を出さず、婚活パーティーのサクラのバイトなどに精を出していたハジメくんは、よりによってそのパーティーの場でカホコと再会します。当然、お見合いは連戦連敗中のカホコですが、なんと、偶然ハジメくんが育った養護施設に行ったというのです。 カホコは、園長先生からの伝言をハジメくんに伝えます。 「大切なモノを預かっているから、取りに来てほしいって。お母さんからの手紙」 7歳のときに母親に捨てられ、それゆえカホコの家族愛にもまったく理解を示すことのなかったハジメくんでしたが、その手紙を読んで、母親に会いに行くことにしました。それはハジメくんにとって、カホコと一緒じゃなきゃできない行動だったのでしょう。だからハジメくんは、そのデリケート極まりない手紙をカホコにも読ませることにします。 その手紙には、母親が覚せい剤中毒だったこと、ハジメとともに心中を図ろうとして思いとどまったこと、ハジメを施設に預けて自首したこと、刑務所を出てもなかなかシャブから足を洗えなかったこと、自分を救ってくれた更生施設の職員と一緒になって、その職員の子どもたちと暮らしていることなどがつづられていました。 片田舎の港町、わりと立派な一軒家、ハジメの実母(高橋ひとみ)は庭先で水を撒いていました。実に楽しそうに、2人の子どもたちと笑顔を交わしています。 その様子を、ハジメくんは見ていました。カホコと2人で、並んで見ていました。実母が気付くまで、ずっと動かずに見ていました。 7歳のときに自分を捨てた母親、今は勝手に、幸せに暮らしている母親、その母親を、ハジメくんは責めませんでした。 「謝んなくていいから、そういうの苦手だし」 「けっこう幸せにやってるし」 「いつかあなたに負けない、すっばらしい家族作りますから」 それらのハジメくんの言葉に、決してウソはありませんでした。 「……みたいな感じで、そんじゃ」 と立ち去る笑顔に、ただ強がりがあるだけでした。 全身全霊を込めて強がったためでしょう。ハジメくんはお腹が空いてしまいます。カホコが自分用に作ってきたおにぎりがありましたが、ハジメくんはおにぎりを食べない人です。なぜなら、母親がいなくなったとき、最後に書き置きと一緒に残して行ったのがおにぎりだったからです。 「食べないよね?」というカホコに、ハジメくんは答えます。 「食べる、食べる」 大切なことなので、2回言います。そしておにぎりを食べ始めると、ぽろぽろと涙があふれてきます。何しろ「めちゃめちゃうめえ」のです。 母親が出て行ってから、泣かないと決めていたハジメくん。一度泣き出してしまったら、もう止まりません。 カホコは「カホコの胸で泣いていいよ」とハジメくんを抱きしめてあげます。それは、かつてカホコが従妹の糸ちゃんに面罵され、生まれて初めて悪意にさらされて号泣したときに、ハジメくんがしてくれたこと、そのままでした。 ただ母親への思いがあふれただけだと思われたハジメくんでしたが、途中から様子が変わってきます。 「カーホーコぉぉぉ、会いたかったよカホコぉぉぉ、もう別れるなんて言わないでくれよカホコぉぉぉ」 子どものように泣きじゃくるハジメくんは、「カホコがいないと自分が嫌になる、自分が生きてるこの世界も嫌になる」のだそうです。 このへん、ここまでハジメくんの心理描写がかなり省略されてきたため、唐突なカミングアウトに見えるんですが、このシークエンスの竹内涼真の芝居がよすぎたために、説得力が生まれちゃってました。いやー、泣いちゃうでしょ、ここは。泣いちゃうよ。 なんでハジメくんが「カホコがいないと自分が嫌になる」のかはイマイチ不明瞭ですが、ともかくそういう気持ちなら話は前に進むしかありません。2人はカホコの両親に、結婚の意思を伝えます。 ハジメくんはバイトをしながら画家を目指すと言います。カホコも頑張るそうです。客観的に見ても一人娘を嫁がせるにはかなり不安な状況ではありますが、ともあれ2人の真剣な気持ちは泉にも伝わりました。真剣な気持ちが伝わったので、泉はこう応えます。 「こっちも、本気で反対させてもらうから」 黒木瞳がまたしても、ものすごい顔面を披露していると電話が鳴り、ばあばが倒れたことが4人に伝えられました。と、今回はここまで。 ■ただし、カホコ自身は何も変わっていない 奇跡的な展開(ご都合主義)で、カホコがハジメと母親を引き合わせることに成功し、2人の関係は前に進みました。しかしカホコが相変わらず“家族依存”で、家族のことになると悪魔に憑かれたように暴走する性癖は何も変わっていません。死にゆくばあばを巡っての親戚一同の地獄絵図も、何ひとつ解決していません。 さらに今回、ばあばがすごく怖いことを言っていました。長女の泉には病気のことを隠して、カホコに秘密にするように頼んだ理由は「何か運命を感じた」のだそうです。 「この子に、家族のことを託そうかなって」 これ、呪いの言葉でしょう。過保護に育てられたせいで家族や親戚と共依存状態に陥っているカホコに対して、その共依存からの脱却と自立を促すのではなく、「託す」のだそうです。しかも、ばあばの言葉が指す「家族」とは、今後カホコが築いていくであろう新しい家族ではなく、遺されることになるじいじ(西岡徳馬)や泉、泉の妹の環ちゃん(中島ひろ子)や節ちゃん(西尾まり)たちのことです。カホコのパパ(時任三郎)の家族はそこに含まれていませんし、環ちゃんや節ちゃんの旦那さんたちの家族なんて、作品上に存在すらしていません。ばあばは、自分が嫁いだこの並木家という家族のことだけを、カホコに「託そう」というのです。こんなの、呪い以外の何物でもないでしょう。 高畑&竹内のラブストーリーとしてはスーパーハッピーに近い展開ですし、泣きじゃくる竹内くんはスーパーキュートでしたし、役者のみなさんが揃いも揃って好演熱演してらっしゃるので見ていて気持ちがいいのですが、やっぱりこのドラマには不穏な空気が漂っています。遊川さんがどういう結末を用意しているのか、ホントに楽しみです。 (文=どらまっ子AKIちゃん)日本テレビ系『過保護のカホコ』番組公式サイトより
ガリガリガリクソンの“禊マラソン”復帰プランに非難「吉本は身内に甘すぎ」「クビだろ」
タレントのたむらけんじが30日、大阪市内で行われた「淀川 寛平マラソン2018」の発表会見に出席。飲酒運転事故を起こし謹慎中の芸人・ガリガリガリクソンが、周囲に「吉本でずっと芸人をやっていきたい」と話していることを明かした。 一部報道で謹慎中の態度が疑問視されていたガリクソンだが、たむらは「なにやっとんねんと叱りました」と話し、「あんなに人って、か細い声でるんだってくらい細い声で謝っていました」「ストレスで太っています」と本人が反省している様子を強調。 また、毎年、同マラソン大会にガリクソンが参加していることから、たむらは「禊ぎランをやらしていただいて」「ベストタイムを更新できたら、その場で復帰。できなければ、謹慎をあと半年とか」と提案した。 だが、ネット上では「吉本は身内に甘い」「裏アカで全く反省してなかっただろ」「復帰? クビじゃなくて?」「反省してるなら痩せろよ」「投資で稼いでるなら芸人やめればいいのに」と否定的な声が相次いでいる。 「ガリクソンは逮捕から数日後にTwitterの裏アカを作り、下品な株ネタを連発。さらに、アカウントに鍵をかけてからは、トヨタ株に関連してか『僕がプリウス乗って捕まったのでそれが織り込み済みかどうかですね』と事件をネタにしたり、居酒屋のメニューと共に『さけうめー! ばーか!』とツイートするなど、やりたい放題。明らかに世間をバカにしており、とても反省しているようには見えませんでした」(芸能関係者) ガリクソンの事故直後、『ワイドナショー』(フジテレビ系)に出演したダウンタウン・松本人志は、「芸人として、同じ所属事務所の人間としては、本当に邪魔やわ」とばっさり。「意識がなくなるまで酒を飲むっていうのが、意味がわからない。思い出に残らない旅行をして何が面白いの?」と嫌悪感を露わにしていた。 一方、ウーマンラッシュアワー・村本大輔は、ガリクソンの悪評について「ガリクソンとは付き合い長いけど、おれもおれのまわりも、そんなガリクソンの話一ミリも聞いたことない」とTwitterで擁護。「友達大切にする優しいやつ。いまも」などと綴っていた。 「実際、吉本関係者はガリクソンの復帰のため動いていたものの、裏アカの存在が知れ渡ったため白紙に。もし来年、復帰したとしても、NONSTYLE・井上裕介のナルシストネタがおサムくなってしまったように、ガリクソンもこれまでの性悪キャラやアニメネタは、客やアニメファンをイラつかせるだけでしょう」(同) 裏アカの内容から、謹慎中も飲酒していた可能性が高いガリクソン。“自宅謹慎”という体は、意味があるのだろうか?Twitterより
今期ワーストドラマ『セシルのもくろみ』が、視聴者評価を急上昇させたナゾ
8月31日午後10時から、真木よう子主演ドラマ『セシルのもくろみ』(フジテレビ系)の第8話が放送される。視聴率は初回5.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)の大コケスタートを切り、第6話では自己最低の3.7%を記録、第7話に4.4%と少し盛り返したが、「視聴率は今期ワーストを突っ走っている」(芸能ライター)という。
同作は、体育会系の主婦・宮地奈央(真木)が、ある日ファッションライター・江里(伊藤歩)にファッション誌「ヴァニティ」の読者モデルとしてスカウトされ、一流のモデルを目指して奮闘していく姿を描いた作品。第6話より、奈央は、同誌専属モデルとして活動を始めている。
第7話では、カバーモデルだった由華子(吉瀬美智子)が同誌から卒業し、新たなカバーモデルとして、かつて「ヴァニティ」のNo.2モデルだった舞子(長谷川京子)を迎え入れることに。由華子と違ってトゲトゲしい舞子は、さっそく新人モデルの奈央にキツい口調でダメ出しをする。
そんな中、奈央は舞子のお披露目を兼ねたトークショーに出演することに。しかし、息子が通う学校で、奈央のガサツなプライベート動画が拡散される事態が勃発。息子を傷つけたかもしれないと落ち込み、モデルを辞めることまで考えたが、江里に説得された奈央は、上品な話し方を身につけてトークショーに臨むのだった。
「いつもは酷評の『セシル』ですが今回は大好評で、ネット上には『今日は、割りと面白かったよ』『急に面白くなったな』といった声が多数上がっています。これまでは、ガサツな奈央の姿ばかりが強調されていましたものの、第7話では、撮影中にスイッチを入れて急にモデルの顔になるなど、かっこいい奈央の姿がフューチャーされたため、評判がよかったのでしょう。視聴者からは、『もっと早くこの展開が見たかった』『最初から、この路線でやってくれてたらな……』と惜しむ声も上がっています」(同)
第8話では、「ヴァニティ」の新編集長の平林(石田佳央)が、これまでの“読者からの共感を呼ぶ”という編集方針を捨て、よりハイクラスな方向へと転換することを宣言し、洵子(板谷由夏)たち編集部員を困惑させる。これには舞子の意向が大きく反映されているようで、親しみやすさを売りにしていた奈央は窮地に陥りそうな展開に。
「なんといっても見応えのあるシーンは、奈央、江里、由華子、舞子、洵子らが集まった食事シーン。予告でもすでにバチバチとした雰囲気が垣間見えていて『地獄みたいな晩餐会』『来週修羅場すぎて楽しみ』『この豪華すぎる女優陣が会食する絵力はヤバい』と期待の声が上がっています」(同)
残り少ないが、ここにきて評価を急上昇させた『セシルのもくろみ』。終わりよければ全てよし、となれるのだろうか。
福山雅治、映画『三度目の殺人』PR活動は「悪あがき」? マスコミ露出増の必死な背景
時代を作ったスター、福山雅治が、現在なんとか芸能界で踏ん張ろうとしている。吹石一恵との結婚後はファン離れが深刻といわれており、人気低下を食い止めるべく、最近はなりふり構わない“奮闘”をみせているようだ。
「7月24日、『痛快TVスカッとジャパン2時間SP』(フジテレビ系)の中で、青春時代の甘酸っぱい恋愛を描く『胸キュンスカッと』コーナーのテーマソングを、福山が担当することが発表され、31日放送の同コーナー内で初披露されました。しかもこの時、本人がわざわざVTR出演し、曲への思いを語っています」(芸能ライター)
福山はそのVTRの中で、曲名をまだ決めきれていないことを明かし、2週間後の8月14日放送回に再登場。曲名が「jazzと Hepburnと君と」に決まったと発表した。
その後、19日には公式インスタグラムの公式アカウントを開設し、連日写真を投稿。21日からは主演ドラマ『ガリレオ』(フジテレビ系)の第1シーズンの再放送が始まっている。
「ほかにも、ドラマ『黒革の手帖』(テレビ朝日系)の主題歌『聖域』も書き下ろしていますし、先日は主演の武井咲のもとを激励に訪れたというニュースも報じられました。また、9月1日には『あさイチ』(NHK)のトークコーナーに登場する予定です」(同)
このように、7月末からメディア露出が増加している福山だが、その背景には深刻な状況が潜んでいるという。
「9月9日に、主演映画『三度目の殺人』が公開されるのです。この作品は、映画『そして父になる』(2013年)でタッグを組んだ是枝裕和監督による法廷サスペンスで、福山は初の弁護士役を演じます。主演した月9ドラマ『ラヴソング』(フジテレビ系)の大コケにより、俳優としての評価が落ちている今、『三度目の殺人』は今後を決める大事な一作となるでしょう」(業界関係者)
振り返ってみると、昨年の福山は散々だったといえる。『ラヴソング』が平均視聴率8.5%(ビデオリサーチ調べ/関東地区)、主演映画『SCOOP!』は興行収入7億円といずれも爆死。次の作品選びに頭を悩ませていたときに、是枝監督からオファーをもらったそうで、福山にとっては渡りに船だったことだろう。
「ちなみに、この『三度目の殺人』の製作を手がけているのはフジテレビ。『ガリレオ』の再放送も、『スカッとジャパン』の主題歌も、映画PRの一環と考えていいでしょう。映画公開とほぼ同時の、9月13日には『聖域』も発売されるので、俳優として歌手として、福山のPR活動が増加することは明らか。しかし、木村拓哉が映画『無限の住人』公開時、あらゆる番組に出まくったことで逆にタレント価値を下げてしまった前例があるので、福山側もそのあんばいを見極めているのでは。はたから見れば、悪あがきとしかいえない状況に陥る可能性もありますからね」(前出の関係者)
「キムタク」同様、人気凋落が伝えられる「ましゃ」のまさにラストチャンス。最盛期の自分を取り戻すことができるのだろうか。
(村上春虎)


