愛人、と聞いてあなたはどんなイメージを持つだろうか? 金のために男に体を提供する恥ずべき存在? それとも、女の武器を駆使して男から大金を巻き上げるスゴい女? 最近、何かと話題の「愛人」。その実態はいかなるものなのだろうか? どんな手腕で男を籠絡するのか?相手を好きになってしまうことは?男が本気になってしまったら――?
なんだか気になる愛人という「職業」について、愛人本人たちに赤裸々に語ってもらう当連載。第1回は、シングルマザーにしてベテラン「愛人」美穂さん(仮名)に、男の見つけ方から、お金の引き出し方まで、愛人業の裏話を聞いた。
愛人は3人、月に10~20万円もらう
美穂さん(38歳)は2人の子どもがいるシングルマザー。普段は知人のスナックで週1~2回働くほか、風俗にも週2~3回出勤している。ここでの稼ぎは合わせて月30~40万円程度。生活を支えるベースにはなるものの、実は“愛人”の副業の方が「オイシイ」のだと美穂さんは言う。
これまでに元大リーガーや投資家などとも付き合い、そういったセレブな人たちからは、1年間に数百万円単位で貢いでもらったという。
――収入的にはどっちの方が多いんですか?
「月による……って感じかな。少し前まで愛人が3人同時にいたんです。その時は、スナックも風俗も出勤を減らしていたから、両方で月20万円程度でした。でも、愛人からはそれぞれ、月に10~20万円もらっていたので、月の収入を合わせると70万円くらいになってましたね。今は1人に減っちゃったから、風俗とスナックで30万円程度で、愛人からは月15~20万。子どもが中学生と高校生で何かとお金がかかるから生活費でほぼ消えますね」
稼いだ収入がほぼ生活費で消えるのは、子どもの塾代が多くかかるため。なのに、美穂さんは、プラチナに小さなダイヤモンドがついたネックレスと指輪をして、バッグや財布はブランド物、髪の毛はキレイにセットされている。つまり、見た目は「結構、お金かかっているよね」と同じ女性ならわかる格好だ。実際、月に一度は美容室に行き、エステも週に一度は行くという。
「エステや美容室で見た目を保つのは投資です。『かわいそうなシングルマザー』売りの私ですが、男の人って、結局、生活苦がにじみ出ているみすぼらしい女性なんて見向きもしないんですよ。ただ、派手なセレブ風にするのは禁物で、ナチュラルメイクに黒髪が基本。でも、これって肌や髪などベースがキレイじゃないとダメじゃない? 清貧ってやつですか? 目指すはそこです」
ちなみに持ち物のブランドやジュエリーは、もちろん交際相手からのプレゼントである。だが、これは単なる「男を喜ばせるアイテム」で、別れたら即売るのだそうだ。
「プレゼントを身につけていると、それだけで男性って喜びますから」
そして、特徴的なのがワンピースだ。正直いって、センスがいいとは言えず、どちらかというと「いい歳してそれ?」と言いたくなるようなモノ。白地に花柄、スカート丈は膝上だ。聞けばレストローズで買ったという。
「男性が好きなファッションと、女性が『ステキ』『まねしたい』って思うファッションって別物。基本的に、色は白、ピンク、水色。それから、花柄、フリル、パール、リボン、レース、フワフワニットなどいかにも女性らしいモチーフが鉄板。ブランド的には、ジルスチュアートやストロベリーフィールズ、スナイデルとか。洋服は高くなくていいんです」
これが勝負服なのだそうだ。
「一緒にレストランに行った時、道を歩く時、エスコートしたくなるような女性になることが大事。男性って何歳になってもヒーロー願望があり、女性に対してはお姫様でいてもらいたいものなんですよ」
美穂さんが、男性を見つける場所は、主に働いている風俗店。いわば“裏っぴき”をしているのだ。
「これは、と思った男性にだけ声をかけます」
どこでそれを見破るかというと、なんと待ち合わせ直後なのである。美穂さんが働く風俗店は、「待ち合わせ型」。ホテルや自宅に行くのではなく、男性と待ち合わせ場所で落ち合った後に一緒にホテルへ向かう。その道すがら、「後で喉乾いちゃうから飲み物買っていこう。ホテルの飲むと高いからね」と自販機もしくはコンビニに寄る。その際に、飲み物をおごってくれるかどうかが、最初のチェックポイントになる。
「100円の飲み物を買ってくれない男性は、10万円のバッグを買ってくれることは、まずありません。でも、100円の飲み物を買ってくれる男性は、100万円出す可能性があるんです。もちろん、稼いでいる金額や家族構成などによって使えるお金も違うので、どれくらい出すかは、この時点ではわかりませんが……」
100円の飲み物を買ったら最後、1万円、10万円、100万円とエスカレートしていくのだから恐ろしい話である。そしてチェックポイント2つ目は「既婚者かどうか」である。
「既婚者で家庭を壊したくない人。これが一番の狙い目です」
愛人という存在を求めるのは、自分に守りたい家庭がある既婚者。大切だけれど、それだけでは満足できない。だから、安全に、継続的に「恋愛」できる相手がほしい。そんな男たちの身勝手な心理を利用する、それが愛人なのである。
「私を助けて」ちゃんと言葉に出すことでお金をもらえる
美穂さんの場合、愛人交際は1回につき3万円以上もらえる人を1つのラインとしている。
「お店では本番もデートもできないので、食事をしてエッチをして、どれくらいだったら納得して払ってくれるかな? って考えた時、私程度なら3万円くらいかなと。これなら警戒しないでしょ」
3万円が目安のため、そこまでお金持ちではない人とも交際をする。男性が稼いでいる額や貯金にはそれほどこだわらず、「自分がいくらもらえるか」これが一番大事なことだという。実際、これまでには年収500万円弱だと思われるIT系のサラリーマンとも交際をしている。
「結婚するわけじゃないから、相手がどれくらい稼いでいるかなんて関係ないじゃない?」
さて、ここからが愛人テクニックの本番だ。普通に交際していると「お金をもらう」ことなんてまずない。一体どうしたらお金がもらえるのか? ここが謎なところだろう。それは、「口に出して『欲しい』」と言うことだと美穂さんは話す。
――どんなふうにおねだりするんですか? まさか「お金ちょうだい」っていうわけじゃないですよね。
「これはあくまでも私の場合なんですが、シングルマザー売りなので『細腕で頑張ってまーす。でも、今月、体調崩しちゃったからちょっとキツくて』みたいな感じでうまーく匂わしたり、『あなたと付き合ってから電話代が増えちゃった』みたいに言って、『電話代出してあげるよ』と言えるように誘導したり。これで1~3万円くらいは大体みんな出してくれる。あくまでも明るく健気にして、守ってあげたい、役に立ちたいと思わせるのがテクですね」
だが、これだとせいぜい1~3万円だ。風俗で働いた方が割りがよさそうではないか。
「これ以上は、もう少し付き合った後に引っ張ります。人にもよるけど、付き合って1~3カ月くらいが勝負かな。『私は結局、奥さんにはなれないから……。あなたの気持ちを見せてほしいの』『結婚って1つの保証の形よね。奥さんには家とか残るものがあるけれど、私はあなたを失ったら、何も残らないわ』というように、金で誠意を示せって暗に伝えるの。ここの段階になると、男性の方も私のことを好きになって恋愛的にも盛り上がっているから、“できる限りのこと”をしてくれますね」
恋愛感情もセックスも金銭に変換していく。この徹底したドライさと貪欲さがあってこそ、愛人の「オイシサ」を享受できるようである。
(協力:オフィスキング)