「バイアグラ」は女性にも効くというウワサ――元極妻が語る、セックスドラッグ裏話

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

 毎日暑いですね。お元気でいらっしゃいますか? 少し前ですが、テレビをつけたら朝から画面に「バイアグラ」の文字が躍っていて、クラクラしました。松居一代さんがらみですね。

 極妻時代は、朝から若い衆と掃除や洗濯、朝食づくりに追われていて、その間テレビがずっとつけっぱなしになっていました。

「わ、○○親分、逮捕(パク)られてるし!」「□□(芸能人の名前)、またシャブ? ウチも警察来るかしら」などとニュースやワイドショーを見ながらワイワイとやっておりました。懐かしいですね。

 極妻引退(?)後は、しばらくテレビも見ていなかったのですが、最近は、朝、時計代わりにつけています。それで松居さんのニュースを見て、バイアグラの知識なら負けないなあと思ってしまいました。

■勃起薬はヤクザの合法シノギでもあり

 1998年にアメリカで発売されたバイアグラが、日本で販売されるようになったのは翌99年でした。もちろん98年から、不良の間では「アメリカのすごいクスリがある」と話題でした。

「(自分の気持ちとは無関係に)飲んだ瞬間に、とにかくムックムクなんスよ!」と、試してみたという若い衆たちがはしゃいでましたね。若いんだからいらないんじゃないかと思いましたが、単なる新しもの好きなんです。で、こういうのを輸入できる不良がいるんですね。不良といってもいろいろで、英語はもちろん中国語やロシア語ができるとか、株の知識がめっちゃあるとかいう人も珍しくありません。

 こういう人は、「小さな頃から悪ガキ」というよりは、大卒で大手企業にお勤めだったのに、主に女性問題などを「やらかして」いられなくなって、不良の世界へ……というルートが多かったです。今も同じなんじゃないですかね。こういう組員がいる組は、海外の合法ドラッグの買い付けや、株やFXで相当儲かってたと思います。もちろんウチは無縁でしたが。

 たとえば私のオットの兄弟分のAさんは、海外の合法勃起薬の輸入販売で儲けておられました。もちろん豪邸は「バイアグラ御殿」と呼ばれてます。合法ですからリスクはほぼありませんし、傘下のソープランドとかでも売れるのでウハウハです。

 この親分経由で、ウチにもいろんなセックスドラッグが来ていました。ウチの組もソープに卸していたようです。まあオンナがシノギに口を出すことは(タテマエとしては)ないので、私も深くは聞いていません。

 違法薬物ではありませんが、パッケージからして、もうアヤしい。しかも英語や中国語ですからね。でも、若い衆たちは喜んで使っていました。ちゃんとした「バイアグラ」の日本での認可はアメリカでの発売から1年後でしたし、お医者さんの処方が必要なので、それまではもっと手軽なジェネリック系「なんちゃってバイアグラ」や漢方系の興奮剤のほうが人気でしたね。こちらは錠剤以外にも、フィルム状で舐めるタイプや粉薬タイプ、液体と、形状もいろいろ。

 フィルムをうれしそうに見せながら、「これ、射精の直前に舐めると、マジ昇天しそうになるんスよ!」とニコニコしていた若い衆の英ちゃんも今や3児の父です。

■「女性用バイアグラ」はめんどくさい

 ご承知のようにバイアグラは男性用ですが、一時は女性にも効くというウワサが出回っていました。まあ「血行を極端によくするクスリ」なので、女性でも血流はよくなるということのようです。その一方で、女性を興奮させるセックスドラッグの開発はなかなか進んでいませんね。女性用バイアグラは、日本のメーカーも開発していたと思いましたが、検索したらないようです。昔は、私も試供品をもらったことがあります。

「姐さん、これ女性用バイアグラです」
「へえー。そんなのもあるのね」

 若い衆がうれしそうにくれたので、使ってみたこともありますが、効きませんでした。後で聞いたら、「酒が強い人には効かない」タイプだったようです。そんなものを私に持ってくるとは(笑)!

 アメリカで販売されている女性用バイアグラは「アディー」ですね。「性的欲求低下障害」の治療薬「フリバンセリン」の商品名です。あくまでも「治療薬」なんですよ。実はバイアグラも商品名で、勃起治療薬としては「シルデナフィル」です。

 ただし、アディーはバイアグラと違ってイタさない日も毎日飲まないと効果がないとか、けっこう面倒くさいようです。効き方も個人差があるとか。そもそも「性的欲求低下」っていわれても、オンナだって、したくない日はありますよね。年がら年中したいのは「セックス依存症」とかいわれて、ヤクザに利用されますから、ご注意を。って、裏社会の住人だった私が言うことじゃありませんね……。

「バイアグラ」は女性にも効くというウワサ――元極妻が語る、セックスドラッグ裏話

 今は亡き某指定組織の三次団体幹部の妻だった、待田芳子姐さんが語る極妻の暮らし、ヤクザの実態――。

 毎日暑いですね。お元気でいらっしゃいますか? 少し前ですが、テレビをつけたら朝から画面に「バイアグラ」の文字が躍っていて、クラクラしました。松居一代さんがらみですね。

 極妻時代は、朝から若い衆と掃除や洗濯、朝食づくりに追われていて、その間テレビがずっとつけっぱなしになっていました。

「わ、○○親分、逮捕(パク)られてるし!」「□□(芸能人の名前)、またシャブ? ウチも警察来るかしら」などとニュースやワイドショーを見ながらワイワイとやっておりました。懐かしいですね。

 極妻引退(?)後は、しばらくテレビも見ていなかったのですが、最近は、朝、時計代わりにつけています。それで松居さんのニュースを見て、バイアグラの知識なら負けないなあと思ってしまいました。

■勃起薬はヤクザの合法シノギでもあり

 1998年にアメリカで発売されたバイアグラが、日本で販売されるようになったのは翌99年でした。もちろん98年から、不良の間では「アメリカのすごいクスリがある」と話題でした。

「(自分の気持ちとは無関係に)飲んだ瞬間に、とにかくムックムクなんスよ!」と、試してみたという若い衆たちがはしゃいでましたね。若いんだからいらないんじゃないかと思いましたが、単なる新しもの好きなんです。で、こういうのを輸入できる不良がいるんですね。不良といってもいろいろで、英語はもちろん中国語やロシア語ができるとか、株の知識がめっちゃあるとかいう人も珍しくありません。

 こういう人は、「小さな頃から悪ガキ」というよりは、大卒で大手企業にお勤めだったのに、主に女性問題などを「やらかして」いられなくなって、不良の世界へ……というルートが多かったです。今も同じなんじゃないですかね。こういう組員がいる組は、海外の合法ドラッグの買い付けや、株やFXで相当儲かってたと思います。もちろんウチは無縁でしたが。

 たとえば私のオットの兄弟分のAさんは、海外の合法勃起薬の輸入販売で儲けておられました。もちろん豪邸は「バイアグラ御殿」と呼ばれてます。合法ですからリスクはほぼありませんし、傘下のソープランドとかでも売れるのでウハウハです。

 この親分経由で、ウチにもいろんなセックスドラッグが来ていました。ウチの組もソープに卸していたようです。まあオンナがシノギに口を出すことは(タテマエとしては)ないので、私も深くは聞いていません。

 違法薬物ではありませんが、パッケージからして、もうアヤしい。しかも英語や中国語ですからね。でも、若い衆たちは喜んで使っていました。ちゃんとした「バイアグラ」の日本での認可はアメリカでの発売から1年後でしたし、お医者さんの処方が必要なので、それまではもっと手軽なジェネリック系「なんちゃってバイアグラ」や漢方系の興奮剤のほうが人気でしたね。こちらは錠剤以外にも、フィルム状で舐めるタイプや粉薬タイプ、液体と、形状もいろいろ。

 フィルムをうれしそうに見せながら、「これ、射精の直前に舐めると、マジ昇天しそうになるんスよ!」とニコニコしていた若い衆の英ちゃんも今や3児の父です。

■「女性用バイアグラ」はめんどくさい

 ご承知のようにバイアグラは男性用ですが、一時は女性にも効くというウワサが出回っていました。まあ「血行を極端によくするクスリ」なので、女性でも血流はよくなるということのようです。その一方で、女性を興奮させるセックスドラッグの開発はなかなか進んでいませんね。女性用バイアグラは、日本のメーカーも開発していたと思いましたが、検索したらないようです。昔は、私も試供品をもらったことがあります。

「姐さん、これ女性用バイアグラです」
「へえー。そんなのもあるのね」

 若い衆がうれしそうにくれたので、使ってみたこともありますが、効きませんでした。後で聞いたら、「酒が強い人には効かない」タイプだったようです。そんなものを私に持ってくるとは(笑)!

 アメリカで販売されている女性用バイアグラは「アディー」ですね。「性的欲求低下障害」の治療薬「フリバンセリン」の商品名です。あくまでも「治療薬」なんですよ。実はバイアグラも商品名で、勃起治療薬としては「シルデナフィル」です。

 ただし、アディーはバイアグラと違ってイタさない日も毎日飲まないと効果がないとか、けっこう面倒くさいようです。効き方も個人差があるとか。そもそも「性的欲求低下」っていわれても、オンナだって、したくない日はありますよね。年がら年中したいのは「セックス依存症」とかいわれて、ヤクザに利用されますから、ご注意を。って、裏社会の住人だった私が言うことじゃありませんね……。

“百合っぽくてとにかくエロイ”!? 階戸瑠李&千葉えりからセクシー先輩OLが新入社員を挑発!

百合っぽくてとにかくエロイ!? 階戸瑠李&千葉えりからセクシー先輩OLが新入社員を挑発!の画像1
 オリジナルビデオ専門チャンネル「V☆パラダイス」で放送され、高視聴率をマークした『集団社員研修』が、完全版となってギルドよりリリース! これを記念して、東京・秋葉原のアキバ☆ソフマップ1号店[http://www.sofmap.com/tenpo/topics/exec/_/id=shop/-/sid=akb-sofmap1]でイベントが開催されました。  かなりきわどいビキニでイベントに登場したのは、階戸瑠李(28)ちゃんと、千葉えりか(29)ちゃん。身長162cm、B84・W59・H85(cm)の瑠李ちゃんは、なんと女部長の役。いっぽう身長158cm、B91・W59・H91(cm)のえりかちゃんは、一番下っ端のOL役を演じたとか。  毎回セクシーなOLたちが集団で“エロくなる”『OL集団○○』シリーズの最新作となる『集団社員研修』。いったいどんな内容になっているのか、気になる見どころについて、エッチなOL代表のふたりに、詳しく聞いてみました。 ――本作の内容を教えてください。 階戸瑠李「下着メーカーの、女ばかりの部署に若い男性の新入社員が配属されてくるところから、お話が始まります! 私はゲスト出演で、出番は少なかったんですが、DVDでは私のシーンも増えています」 千葉えりか「私はOLのなかでは一番下なんですが、ちょっと生意気で、いろいろと上手く立ち回ってゆくというキャラです。部長のシーンは増えてますが、私単独のシーンはあまり増えてませんでした(笑)」
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百合っぽくてとにかくエロイ!? 階戸瑠李&千葉えりからセクシー先輩OLが新入社員を挑発!の画像4
百合っぽくてとにかくエロイ!? 階戸瑠李&千葉えりからセクシー先輩OLが新入社員を挑発!の画像5
――みんなで新入社員クンをいじめるんですか? えりか「部長がお説教したり、みんなで胸元やパンスト美脚を見せつけたりしています(笑)。美脚担当と、胸担当に分かれていました(笑)」 瑠李「女性同士みんなで脚を絡め合ったり胸を押しつけ合うのは変な感じでしたけど、とても楽しかったです!」 えりか「百合っぽいというか、とにかくエロイです! 先輩たちにあおられて、私もめっちゃセクシーになりました(笑)」 ――ズバリ、見どころは? 瑠李「やっぱりスーツと下着が見どころですね。下着メーカーなので、新入社員クンに『見慣れなさい』みたいな感じで下着の試着会をして見せたりしています」 えりか「パンストはほぼ、必ず履いてます。先輩たちのエロスにはそれぞれ特徴があって圧倒されました。部長も隠れて新人クンといやらしいことをしています(笑)」 瑠李「ストーリーもよく練ってあって、小ネタもあってすごくおもしろいドラマにもなっています。次は社長役で出てみたい(笑)」  ほかに出演は星乃まおりちゃん、橋元優奈ちゃん、須賀葵ちゃん。こんな先輩OLや部長さんになら、たっぷりといじめられてみたいと思ってしまったのでした。 階戸瑠李 Twitter @ruriponta1030<https://twitter.com/ruriponta1030> オフィシャルブログ<http://ameblo.jp/shinachanblog/千葉えりか Twitter @erika_chiba96<https://twitter.com/erika_chiba96> オフィシャルブログ「千葉新聞号外えりか」<http://ameblo.jp/erika-chiba/

『Qさま!! 3時間SP』にKAT-TUN中丸雄一が登場! 7月24日(月)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

5:50~ 8:00 『ZIP!』(日本テレビ系) 山口達也
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:55 『Rの法則 SP』(NHK Eテレ) 山口達也

※『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ、城島茂)は放送休止。

●V6

8:15~ 9:54 『あさイチ』(NHK総合) 井ノ原快彦

■続きはこちら

カテゴリー: 未分類

『Qさま!! 3時間SP』にKAT-TUN中丸雄一が登場! 7月24日(月)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

5:50~ 8:00 『ZIP!』(日本テレビ系) 山口達也
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:55 『Rの法則 SP』(NHK Eテレ) 山口達也

※『テストの花道 ニューベンゼミ』(NHK Eテレ、城島茂)は放送休止。

●V6

8:15~ 9:54 『あさイチ』(NHK総合) 井ノ原快彦

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再婚したけど、閉経後に性欲がパタっとなくなってしまった――のぞみさん・51歳

フリーランスの作曲家であるのぞみさん(51)は、9年前に最初の結婚生活を解消したバツイチ。現在は都内マンションに4つ年下の事実婚の夫と、高校2年生の娘と共に住んでいる。とても50代に見えないぐらい若々しく、イキイキした表情が印象的なのぞみさんだが、実は最初の結婚生活は相当な泥沼だったのだという。「あの頃には絶対に戻りたくない」と話す彼女の最初の結婚とは――。

◎元夫の借金額を知った入籍当日、お腹には長女が……

――元夫さんとの結婚生活では苦労されたということですが。

「借金があったんです、元夫に。結婚後は私も必死でそれを返していて。ようやく全額返済した頃にはもう完全に心が離れていました」

――借金は結婚後に作られたものですか?

「結婚前です。交際当時から『俺、借金があるんだよね』と悪びれることなく話していたから、私も知ってはいたんです。でも聞かされたところで、結婚なんて考えてもなかったから。別に私には関係ないし、って思ってたんですよね」

――でも、結婚されたと。

「子供ができたんです。借金の具体的な金額と、それが全然減っていないことを聞かされたのは入籍する直前のことでした。『え、ちょっと待って』と思ったけど、子供は絶対に産みたかったし……なんとかなる! と入籍したんです」

――じゃあ、結婚した当初も甘い新婚生活というわけでは……。

「そんなの無縁(笑)。一緒に住み始めた日からもう節約生活のスタート。といっても、一方的に私がね。電気なんて消しまくってました」

――そういうのぞみさんを元夫さんは頼もしく見てたんでしょうか。

「いいえ。電気消すと『暗い』って機嫌が悪くなる。ほかの節約にも『そこまでしなくってもいいじゃん』と文句たらたらで。言われるたびに『誰の借金のためだよ』って心の中で思ってましたね」

――元夫さんは、生活費はきちんと入れていたんですか?

「結婚した日から、財布は全部私が預かってましたから。夫の収入から生活費、そして借金の返済とやりくりをして。私の収入も借金返済にあてました」

――借金はどれぐらいあったんでしょう?

「消費者金融5社ぐらいから借りてたんですよ。金額は具体的には言えませんが、まぁ数百万円ということにしてください」

――5社から! なんのための借金だったんでしょうね。

「最初は車を買ったみたい。それをリボルビング払いにして。毎月一定の金額を引き落とされるでしょ? そうすると手持ちのお金がなくなるから、その分を消費者金融で借りるというパターン。いつのまにか返済金額がどんどん膨らんでいったと」

――それはすごく怖い話ですけど、一方でよくある話でもありますよね。

「『上限までいってないから、まだ借りられる』という思考になってくるみたい。『毎月ちゃんと返してさえいればブラックリストには名前が載らないから、まだまだ借りられる』とも話してましたね」

――あ~それは……借金する人の典型的な言い訳!

「そう! 月々決められた金額を返してはいたんですけど、毎月5000円入れるだけじゃ借金は減らないんですよ。私は借金したことなかったけど、彼のためにいろいろ調べて。一度まとめて払ってみようと、結婚前に貯めた私の貯金を切り崩して50万円まとめて支払いました。それだけの金額を入れると、借金が一気に減って。この方法だなと思ったんで、まず貯金するために、元夫に会社が終わってからバイトに行かせるように」

――そこは素直に行ったわけですか?

「俺がなんでこんなこと、ってキレてました」

――いやいやいや、あなたの借金だよ、って言いたいですね~。

「ほんとに! それでもバイトに行かせて、とにかくお金を貯めてまとめて返済するようにしたんです。そうしたら5年でなんとか完済できました」

 ようやく完済した借金――。だが借金を返済し終わると同時に、のぞみさんは元夫への愛情が完全になくなっていることに気づく。何年も続くセックスレス、そして喧嘩の絶えない日々。元夫は感情が高ぶると大声で怒鳴ることが多く、寝ていた子供が起きだして父母の喧嘩を見て泣いてしまうことも度々あったそうだ。子供への悪影響を感じたのぞみさんは離婚を決意、夫に申し出る。元夫も気持ちのすれ違いを感じていたのか、離婚にはすんなり応じたのだが……。

◎SNSで再会。若い頃の元カレが頼もしい男になって現れた

――元夫さんに慰謝料は請求されたんですか?

「まさか! 離婚の際は私が逆に払いましたよ、いろいろ」

――のぞみさん側がお金を?

「彼の引っ越し代金とか、新居で使う家電とか。ひとり暮らしでこんな大きなテレビいらないじゃん! って言いたくなるサイズのテレビ買ってましたけど、私のお金で。離婚してくれるなら、もうなんでもよかった。はいはいはい、って言いなりでしたよ。養育費ももらっていません。どうせきちんと支払うわけないし」

――離婚後は、お子さんと元夫さんは会ってます?

「定期的に会わせてます。元夫も子供も両方が会いたいと言うので」

――じゃあ、のぞみさんがいまは事実婚状態であることもご存知なんですね。

「私からは話していませんが、子供がきっと悪気なく喋っちゃっていると思います」

――現在一緒に住んでいる事実婚の夫さん、彼と呼ばせていただきますね。彼と知り合ったきっかけを教えてください。

「元カレなんですよ。当時、私が20代で彼はまだ10代。その年頃の4歳差って大きいでしょ? たぶんすごく頼りなく見えちゃった気が……それでなんとなく別れた感じかな」

――彼が10代後半の頃から会ってなくって、再会したときは40代。ギャップありそうですね。

「それはもちろん(笑)。再会した日は40代のおやじになって登場したから。『あぁおやじになったね~』とは思いましたけど。でも頼もしさは感じたかな、大人の男だなって」

――長い年月音沙汰なかったのに、なぜ再会することに?

「SNSですね。それも懐かしのmixi(笑)。ある日、私のお誕生日に向こうから突然書き込みがあって、懐かしいなと。そこからダイレクトメッセージでやりとりするようになりました。向こうも結婚していて、夫婦仲が悪かったんです。それで私も気を許して、自分の夫婦仲の相談をするようになりました」

――やりとりしているうちに、すぐに会うようになったんでしょうか。

「いいえ、あ、私たち断じて不倫ではありませんよ(笑)。SNSでメッセージのやり取りを何度かしているうちに、彼の離婚話が進んでいったんです。それを聞いて私も『離婚っていう選択もあるんだ』と思い始めたのは事実ですけど。同じ立場の古い友達がいるっていうのは、どこか心強いものがあったかもしれないですね」

――じゃあ実際に再会したのはお互いの離婚後?

「ええ。彼は地方に住んでいたので、最初は私が会いに行きました。若い頃とはいえ1年ほどつきあってましたから、時間が経っても違和感はなくすぐにお互い馴染んで……。行ったり来たりを続けているうちに、彼が会社に異動願いを出して東京に引っ越してきたんです」

――すぐに同棲をスタートされたんでしょうか。

「いいえ。子供がいるし、そこは慎重でした。子供には両親の離婚ということで大きなストレスを与えてしまったので、すぐに新しい男の人と住んでまた子供にストレスを与えるようなことは絶対にしたくなかったんです」

――しばらく彼は1人暮らしだったわけですね。

「そうです。娘も一緒にご飯を食べたり、行楽地に遊びに行ったりして、段々馴れていったので4年前から一緒に住みはじめました。籍については、私も彼も前の結婚で懲りてるので(笑)、籍はもうどっちでもよくない? っていう考えです、お互いが」

――娘さんは<お父さん>と呼んでるんですか?

「いえ、私が彼をあだ名で呼んでいるので、娘もそれに倣ってます。彼も『今日からパパだよ~』とか言っちゃうタイプではないので。娘には彼をお父さんと思えとか、そんな無理を押しつける気持ちはまったくないです。彼の意思を確認したわけではないですけれど、同じ気持ちでいてくれたみたい。子供には無理をさせない。家庭内においてストレスを与えたくないって。お父さんじゃないから、お父さんと呼ばなくっていいんです」

◎47歳で子宮筋腫を切除、その後更年期症状に悩まされるように――

元カレとの同棲をスタートさせたのぞみさん。ちょうどその頃から、体調の変化に悩まされはじめたという。もともと若い頃から生理が重い体質だったが、46歳頃から経血の量が異常に多くなり常に貧血状態に。量が多すぎて外出もままならくなり、ついに自宅トイレで貧血を起こして気を失うという事態に襲われた。このままではいけないと婦人科で検査を行うと子宮筋腫が見つかった。

――子宮筋腫はいくつぐらいあったんですか?

「1個で4センチ。筋腫のせいで出血量が多くなってると言われたんです。それで、まずはピルを飲んで経血量をコントロールすることに。貧血を治すために鉄剤も飲み始めました」

――それで完治したんでしょうか。

「いいえ。経血に変化はなく、やはり取り除くしかないと。47歳のときに手術を受けました。手術2ヵ月前からピルを止めたら、その2ヵ月間一度も生理がこなかったんです」

――手術後はどうだったんでしょう?

「先生からは『これで生理も穏やかになりますから』と説明を受けていたんですけど、術後もやっぱり生理がこなくって」

――それまで女性ホルモンの値を測られたことはありましたか。

「46歳頃から検診にいくたびに測っていたんですけど、手術直前も女性ホルモンの値に更年期の症状は見られませんでした。だからまさか自分が47歳で突然閉経するなんて考えてもなくって」

――閉経年齢も閉経の経緯も本当に人それぞれですから。1~2年ほど生理が乱れてから閉経する人もいれば、ある日突然生理が止まりそこから二度とこなくなる人もいる。のぞみさんの場合、最後にホルモン値を測ったあとに、急にガクっと数値が下がり閉経を迎えていたのかもしれませんね。

「それで、手術後に生理がこないのと同時に、突然更年期の症状が現れ始めたんです」

――どういった症状ですか?

「ある日、朝起きたら体が強張って動かなくなった。2、3日前から、ちょっと体が痛いなと思っていて。筋肉痛みたいな感じ。運動もしていないのに、おかしいなって思ってたら、数日後の朝に異変が」

――この連載で過去にインタビューした方でも、体の強張りを訴える方がいました。リウマチになったのかって思いませんでした?

「まさにそれ! リウマチかなと思いながらも……子宮筋腫の手術が関係してるのかもと、とりあえず婦人科に行ったんですよ。『体の強張りあるんですけど、これって更年期ですか』って訊いてみたら、『更年期で体の強張りの症状ありませんよ、そんなの聞いたことない』って言われたんです。さらには『更年期を疑われてるなら、汗とか出ませんか?』って質問されて。ないと返事したら『じゃあ更年期じゃないです』と」

――お話を聞いて愕然とする思いです。体の強張りは更年期でよく聞く症状なのに……婦人科の看板を掲げながら更年期については知識のないお医者様っていらっしゃいますからね、悲しいことに。

「信じられずに3つの病院に行ったんですけど、どこも強張りなんて一般的な症状じゃないから違うだろうと。段々と寝返を打つのもつらくなるぐらいに酷くなっていき、また違う病院に行ってリウマチの検査をするついでに、ホルモン値も測ってもらって。そこでホルモン値がもう閉経間近だと言われ『でも年齢的にもう仕方ないですよ』という言葉で片付けられ、治療の提案などは一切ありませんでした」

――出ました!「年齢的に仕方ない」発言! 私も同じようなこと言われたことあります。でもこっちとしては「更年期なのはとっくに受け入れてるよ! だからなんかちょっとでも楽になる方法教えてくれよ!」って気持ちですよね。

「ほんとに。私もともとは体が柔らかいのに前屈さえもできなくなって……どんどん苦しなり、どうしたものかとネットで検索したり、更年期について書かれた本を探して読んだり。そうこうするうちに、ホルモン補充療法というものがあるということを知ったんです。それでまた大きな総合病院に行って、『ホルモン補充療法をやりたいんです』と」

――自ら申し出たわけなんですね、行動的!

「ええ、お医者さんが教えてくれないならもう自分から(笑)。そしたら『ホルモン補充療法は最初はマメに病院に通う必要があるから、ここじゃ待ち時間が長くて大変だし、近所のクリニックのほうがいですよ』と。家に近いクリニックを教えてもらいました」

――お医者さんによっては、婦人科といえど、HRT(ホルモン補充療法)に積極的じゃないところもありますからね。

「そうみたいですね。教えてもらったクリニックは女医さんでHRTに積極的な方でした。すぐに治療を始めることになり、そこからは月に1度病院通い。基礎体温を測り、体調の変化を日々専用の手帳につけたり、HRTって面倒だなと思いながらも続けました」

――はい、HRTはけっこう作業が多い(笑)。それで体の痛みは?

「エストラーナテープ(女性ホルモンを補充する貼り薬)を貼ってすぐに体の痛みがなくなったんですよ! 嬉しかった~」

――いまも続けられているんですか?

「いまは止めています。HRTで症状がなくなるのは嬉しかったんですけど、むくみがひどくなって」

――わかります。私もHRTを始めて3カ月ですが、黄体ホルモンの錠剤を飲む時期になるとむくみますから。もともと生理前は2キロ程度太る体質なんですが、HRT始めてから足のむくみがプラスされて。自分の感覚では足が倍に膨れているイメージです。

「それでどうされたんですか?」

――かかりつけのお医者さんに相談したんですよ。先生は、一度ホルモンを減らす方向で試してみようと。エストラーナテープを小さいサイズに変えて、黄体ホルモンも一日半粒に変更します、来月から。やっぱり個人の体質がありますから、治療しながら一番しっくりくる方法を探していくのがいいみたいです。

「そうやって個人の体質や体調に合わせてくれるスタイルっていいですね。うちのクリニックは積極的ではあったけど、先生がちょっとフレンドリーに話しにくい人で。通り一遍のやり方しか教えてくれない。それでも2年弱やってたんですけど、その頃からコレステロール値が上がっちゃって。乳がん検診に行った際に、別のお医者さまに相談してみたら『一度やめてみたら?』って言われたので、強張りも治まってたし止めることに」

――止めてみてどうですか?

「1年経ちましたけど、むくみは治まりましたし、強張りも出ていません。ただね、性欲に変化が……」

――性欲なくなっちゃったんですか!? そもそも今の彼とのセックスの頻度はどれぐらいでしょう。

「つきあい始めの頃は週一ぐらいで頑張ってたんです。更年期前は性欲がすごく強くなった時期があったのに、最近はまったく感じないんですよね。HRTをしているときには、まだムラムラはあったんですけど(笑)。やめたら、もうピタっと」

――HRT終了と共に性欲がピタっとなくなった?

「ええ。それに濡れにくくなりました。濡れてもすぐに乾くんです。性欲もないうえに、乾いてることで時々性交痛も起きるように。最近はセックスから遠ざかってしまって」

――彼はまだ40代ですし、性欲あるんじゃないですか?

「そんなに肉食系ではないけど、たまにセックスしたいムードを出してくることがあります。でもそこは上手にお断りします。にこやかな笑顔で『私いまそういう気分じゃないの。そんなときにエッチしてもいいことないからさ~。私がやりたい気分のときにしたほうがきっといいことあるからさ~』とか言って」

――のぞみさん、おもしろい! それで彼はOKする?

「無理強いはしない人なんで助かってます。ほら、若い頃だとあんまり気が乗らなくても、始めちゃえばちゃんと気持ちよくなれるじゃないですか? そういうのが閉経してからは一切なくなりました。痛いものは痛い。乾いているものは乾いたまま。それがわかってるから、無理してまでセックスしようとは思えなくて」

――潤滑ゼリーとか使ってみようと思われますか?

「よくね、彼とエッチの後とかに『あと何年こういうことできるかな?』って話したりするんです。で私が『数年かな~』っていうと、彼は必ず『違うよ、ずっとでしょ?』ってムキになって言ってくる。だからふたりで楽しい老後を過ごすためにも、ゼリーも使ってみようと思ってます」

――彼、可愛いですね♥

「そうなの、可愛いの年下って(笑)。そう言われると、私も頑張らないとなって。だからゼリーを使うのも抵抗ないですし、彼にも使おうと普通に話せます。うちは話せるけど、全部のご家庭がそうではないんでしょうね。痛いのにセックスしないといけないってつらいんだろうな……」

――セックスは、お互いが気持ちよくなってこそ! のはずなんですけどね~。のぞみさんのセックスライフはまだまだ続きそうですね。

「実はね、お友達からHRTは粘膜の乾きに効果があると聞いて。調べてみると、性交痛の解消にも効果があるみたいなんですね」

――はい。一般的に更年期世代になるとエストロゲンが不足することで、目や口、性器が渇きがちになりますが、HRTで補うことができるとされています。

「性交痛が解消されるなら、もう一度HRTをリスタートしてみようかなぁといま考えているところなんです。今度はフレンドリーに何でも話せる先生にお願いしたいとは思ってますけど。彼にも相談してみたら『体調的に無理なく続けられるんなら、やってみたら?』と。『夜の営みは大切なものだしね』とも言ってました。やっぱり向こうも思うところあったんでしょうね(笑)」

――たしかに(笑)。でもセックスについて、ふたりの間でちゃんと話し合える関係性ってとても素敵だと思います。HRTを再開されてセックスライフに変化が出たらまたぜひお話し聞かせてくださいね! ありがとうございました。

◎~取材を終えて~
 典型的なドクターショッピングを繰り返し、納得のいかない答えの連続でも諦めることなく自分で情報収集をしたのぞみさん。取材終わりには「あの頃にこの連載があったなら、知識になってきっと心強かったと思います」と話してくれた。筆者も連載を始めたことをきっかけにして更年期と女性の体について勉強を始め、いまでは連載スタートよりかなり知識も増えたし、実際とある病院で「知識があってよかった」と実感するような体験もあった(これについてはまた別の機会に書きたいと思う)。たったひとつしかない自分の体。守るためにはある程度の学びは必須なのかもしれないと痛感している。

再婚したけど、閉経後に性欲がパタっとなくなってしまった――のぞみさん・51歳

フリーランスの作曲家であるのぞみさん(51)は、9年前に最初の結婚生活を解消したバツイチ。現在は都内マンションに4つ年下の事実婚の夫と、高校2年生の娘と共に住んでいる。とても50代に見えないぐらい若々しく、イキイキした表情が印象的なのぞみさんだが、実は最初の結婚生活は相当な泥沼だったのだという。「あの頃には絶対に戻りたくない」と話す彼女の最初の結婚とは――。

◎元夫の借金額を知った入籍当日、お腹には長女が……

――元夫さんとの結婚生活では苦労されたということですが。

「借金があったんです、元夫に。結婚後は私も必死でそれを返していて。ようやく全額返済した頃にはもう完全に心が離れていました」

――借金は結婚後に作られたものですか?

「結婚前です。交際当時から『俺、借金があるんだよね』と悪びれることなく話していたから、私も知ってはいたんです。でも聞かされたところで、結婚なんて考えてもなかったから。別に私には関係ないし、って思ってたんですよね」

――でも、結婚されたと。

「子供ができたんです。借金の具体的な金額と、それが全然減っていないことを聞かされたのは入籍する直前のことでした。『え、ちょっと待って』と思ったけど、子供は絶対に産みたかったし……なんとかなる! と入籍したんです」

――じゃあ、結婚した当初も甘い新婚生活というわけでは……。

「そんなの無縁(笑)。一緒に住み始めた日からもう節約生活のスタート。といっても、一方的に私がね。電気なんて消しまくってました」

――そういうのぞみさんを元夫さんは頼もしく見てたんでしょうか。

「いいえ。電気消すと『暗い』って機嫌が悪くなる。ほかの節約にも『そこまでしなくってもいいじゃん』と文句たらたらで。言われるたびに『誰の借金のためだよ』って心の中で思ってましたね」

――元夫さんは、生活費はきちんと入れていたんですか?

「結婚した日から、財布は全部私が預かってましたから。夫の収入から生活費、そして借金の返済とやりくりをして。私の収入も借金返済にあてました」

――借金はどれぐらいあったんでしょう?

「消費者金融5社ぐらいから借りてたんですよ。金額は具体的には言えませんが、まぁ数百万円ということにしてください」

――5社から! なんのための借金だったんでしょうね。

「最初は車を買ったみたい。それをリボルビング払いにして。毎月一定の金額を引き落とされるでしょ? そうすると手持ちのお金がなくなるから、その分を消費者金融で借りるというパターン。いつのまにか返済金額がどんどん膨らんでいったと」

――それはすごく怖い話ですけど、一方でよくある話でもありますよね。

「『上限までいってないから、まだ借りられる』という思考になってくるみたい。『毎月ちゃんと返してさえいればブラックリストには名前が載らないから、まだまだ借りられる』とも話してましたね」

――あ~それは……借金する人の典型的な言い訳!

「そう! 月々決められた金額を返してはいたんですけど、毎月5000円入れるだけじゃ借金は減らないんですよ。私は借金したことなかったけど、彼のためにいろいろ調べて。一度まとめて払ってみようと、結婚前に貯めた私の貯金を切り崩して50万円まとめて支払いました。それだけの金額を入れると、借金が一気に減って。この方法だなと思ったんで、まず貯金するために、元夫に会社が終わってからバイトに行かせるように」

――そこは素直に行ったわけですか?

「俺がなんでこんなこと、ってキレてました」

――いやいやいや、あなたの借金だよ、って言いたいですね~。

「ほんとに! それでもバイトに行かせて、とにかくお金を貯めてまとめて返済するようにしたんです。そうしたら5年でなんとか完済できました」

 ようやく完済した借金――。だが借金を返済し終わると同時に、のぞみさんは元夫への愛情が完全になくなっていることに気づく。何年も続くセックスレス、そして喧嘩の絶えない日々。元夫は感情が高ぶると大声で怒鳴ることが多く、寝ていた子供が起きだして父母の喧嘩を見て泣いてしまうことも度々あったそうだ。子供への悪影響を感じたのぞみさんは離婚を決意、夫に申し出る。元夫も気持ちのすれ違いを感じていたのか、離婚にはすんなり応じたのだが……。

◎SNSで再会。若い頃の元カレが頼もしい男になって現れた

――元夫さんに慰謝料は請求されたんですか?

「まさか! 離婚の際は私が逆に払いましたよ、いろいろ」

――のぞみさん側がお金を?

「彼の引っ越し代金とか、新居で使う家電とか。ひとり暮らしでこんな大きなテレビいらないじゃん! って言いたくなるサイズのテレビ買ってましたけど、私のお金で。離婚してくれるなら、もうなんでもよかった。はいはいはい、って言いなりでしたよ。養育費ももらっていません。どうせきちんと支払うわけないし」

――離婚後は、お子さんと元夫さんは会ってます?

「定期的に会わせてます。元夫も子供も両方が会いたいと言うので」

――じゃあ、のぞみさんがいまは事実婚状態であることもご存知なんですね。

「私からは話していませんが、子供がきっと悪気なく喋っちゃっていると思います」

――現在一緒に住んでいる事実婚の夫さん、彼と呼ばせていただきますね。彼と知り合ったきっかけを教えてください。

「元カレなんですよ。当時、私が20代で彼はまだ10代。その年頃の4歳差って大きいでしょ? たぶんすごく頼りなく見えちゃった気が……それでなんとなく別れた感じかな」

――彼が10代後半の頃から会ってなくって、再会したときは40代。ギャップありそうですね。

「それはもちろん(笑)。再会した日は40代のおやじになって登場したから。『あぁおやじになったね~』とは思いましたけど。でも頼もしさは感じたかな、大人の男だなって」

――長い年月音沙汰なかったのに、なぜ再会することに?

「SNSですね。それも懐かしのmixi(笑)。ある日、私のお誕生日に向こうから突然書き込みがあって、懐かしいなと。そこからダイレクトメッセージでやりとりするようになりました。向こうも結婚していて、夫婦仲が悪かったんです。それで私も気を許して、自分の夫婦仲の相談をするようになりました」

――やりとりしているうちに、すぐに会うようになったんでしょうか。

「いいえ、あ、私たち断じて不倫ではありませんよ(笑)。SNSでメッセージのやり取りを何度かしているうちに、彼の離婚話が進んでいったんです。それを聞いて私も『離婚っていう選択もあるんだ』と思い始めたのは事実ですけど。同じ立場の古い友達がいるっていうのは、どこか心強いものがあったかもしれないですね」

――じゃあ実際に再会したのはお互いの離婚後?

「ええ。彼は地方に住んでいたので、最初は私が会いに行きました。若い頃とはいえ1年ほどつきあってましたから、時間が経っても違和感はなくすぐにお互い馴染んで……。行ったり来たりを続けているうちに、彼が会社に異動願いを出して東京に引っ越してきたんです」

――すぐに同棲をスタートされたんでしょうか。

「いいえ。子供がいるし、そこは慎重でした。子供には両親の離婚ということで大きなストレスを与えてしまったので、すぐに新しい男の人と住んでまた子供にストレスを与えるようなことは絶対にしたくなかったんです」

――しばらく彼は1人暮らしだったわけですね。

「そうです。娘も一緒にご飯を食べたり、行楽地に遊びに行ったりして、段々馴れていったので4年前から一緒に住みはじめました。籍については、私も彼も前の結婚で懲りてるので(笑)、籍はもうどっちでもよくない? っていう考えです、お互いが」

――娘さんは<お父さん>と呼んでるんですか?

「いえ、私が彼をあだ名で呼んでいるので、娘もそれに倣ってます。彼も『今日からパパだよ~』とか言っちゃうタイプではないので。娘には彼をお父さんと思えとか、そんな無理を押しつける気持ちはまったくないです。彼の意思を確認したわけではないですけれど、同じ気持ちでいてくれたみたい。子供には無理をさせない。家庭内においてストレスを与えたくないって。お父さんじゃないから、お父さんと呼ばなくっていいんです」

◎47歳で子宮筋腫を切除、その後更年期症状に悩まされるように――

元カレとの同棲をスタートさせたのぞみさん。ちょうどその頃から、体調の変化に悩まされはじめたという。もともと若い頃から生理が重い体質だったが、46歳頃から経血の量が異常に多くなり常に貧血状態に。量が多すぎて外出もままならくなり、ついに自宅トイレで貧血を起こして気を失うという事態に襲われた。このままではいけないと婦人科で検査を行うと子宮筋腫が見つかった。

――子宮筋腫はいくつぐらいあったんですか?

「1個で4センチ。筋腫のせいで出血量が多くなってると言われたんです。それで、まずはピルを飲んで経血量をコントロールすることに。貧血を治すために鉄剤も飲み始めました」

――それで完治したんでしょうか。

「いいえ。経血に変化はなく、やはり取り除くしかないと。47歳のときに手術を受けました。手術2ヵ月前からピルを止めたら、その2ヵ月間一度も生理がこなかったんです」

――手術後はどうだったんでしょう?

「先生からは『これで生理も穏やかになりますから』と説明を受けていたんですけど、術後もやっぱり生理がこなくって」

――それまで女性ホルモンの値を測られたことはありましたか。

「46歳頃から検診にいくたびに測っていたんですけど、手術直前も女性ホルモンの値に更年期の症状は見られませんでした。だからまさか自分が47歳で突然閉経するなんて考えてもなくって」

――閉経年齢も閉経の経緯も本当に人それぞれですから。1~2年ほど生理が乱れてから閉経する人もいれば、ある日突然生理が止まりそこから二度とこなくなる人もいる。のぞみさんの場合、最後にホルモン値を測ったあとに、急にガクっと数値が下がり閉経を迎えていたのかもしれませんね。

「それで、手術後に生理がこないのと同時に、突然更年期の症状が現れ始めたんです」

――どういった症状ですか?

「ある日、朝起きたら体が強張って動かなくなった。2、3日前から、ちょっと体が痛いなと思っていて。筋肉痛みたいな感じ。運動もしていないのに、おかしいなって思ってたら、数日後の朝に異変が」

――この連載で過去にインタビューした方でも、体の強張りを訴える方がいました。リウマチになったのかって思いませんでした?

「まさにそれ! リウマチかなと思いながらも……子宮筋腫の手術が関係してるのかもと、とりあえず婦人科に行ったんですよ。『体の強張りあるんですけど、これって更年期ですか』って訊いてみたら、『更年期で体の強張りの症状ありませんよ、そんなの聞いたことない』って言われたんです。さらには『更年期を疑われてるなら、汗とか出ませんか?』って質問されて。ないと返事したら『じゃあ更年期じゃないです』と」

――お話を聞いて愕然とする思いです。体の強張りは更年期でよく聞く症状なのに……婦人科の看板を掲げながら更年期については知識のないお医者様っていらっしゃいますからね、悲しいことに。

「信じられずに3つの病院に行ったんですけど、どこも強張りなんて一般的な症状じゃないから違うだろうと。段々と寝返を打つのもつらくなるぐらいに酷くなっていき、また違う病院に行ってリウマチの検査をするついでに、ホルモン値も測ってもらって。そこでホルモン値がもう閉経間近だと言われ『でも年齢的にもう仕方ないですよ』という言葉で片付けられ、治療の提案などは一切ありませんでした」

――出ました!「年齢的に仕方ない」発言! 私も同じようなこと言われたことあります。でもこっちとしては「更年期なのはとっくに受け入れてるよ! だからなんかちょっとでも楽になる方法教えてくれよ!」って気持ちですよね。

「ほんとに。私もともとは体が柔らかいのに前屈さえもできなくなって……どんどん苦しなり、どうしたものかとネットで検索したり、更年期について書かれた本を探して読んだり。そうこうするうちに、ホルモン補充療法というものがあるということを知ったんです。それでまた大きな総合病院に行って、『ホルモン補充療法をやりたいんです』と」

――自ら申し出たわけなんですね、行動的!

「ええ、お医者さんが教えてくれないならもう自分から(笑)。そしたら『ホルモン補充療法は最初はマメに病院に通う必要があるから、ここじゃ待ち時間が長くて大変だし、近所のクリニックのほうがいですよ』と。家に近いクリニックを教えてもらいました」

――お医者さんによっては、婦人科といえど、HRT(ホルモン補充療法)に積極的じゃないところもありますからね。

「そうみたいですね。教えてもらったクリニックは女医さんでHRTに積極的な方でした。すぐに治療を始めることになり、そこからは月に1度病院通い。基礎体温を測り、体調の変化を日々専用の手帳につけたり、HRTって面倒だなと思いながらも続けました」

――はい、HRTはけっこう作業が多い(笑)。それで体の痛みは?

「エストラーナテープ(女性ホルモンを補充する貼り薬)を貼ってすぐに体の痛みがなくなったんですよ! 嬉しかった~」

――いまも続けられているんですか?

「いまは止めています。HRTで症状がなくなるのは嬉しかったんですけど、むくみがひどくなって」

――わかります。私もHRTを始めて3カ月ですが、黄体ホルモンの錠剤を飲む時期になるとむくみますから。もともと生理前は2キロ程度太る体質なんですが、HRT始めてから足のむくみがプラスされて。自分の感覚では足が倍に膨れているイメージです。

「それでどうされたんですか?」

――かかりつけのお医者さんに相談したんですよ。先生は、一度ホルモンを減らす方向で試してみようと。エストラーナテープを小さいサイズに変えて、黄体ホルモンも一日半粒に変更します、来月から。やっぱり個人の体質がありますから、治療しながら一番しっくりくる方法を探していくのがいいみたいです。

「そうやって個人の体質や体調に合わせてくれるスタイルっていいですね。うちのクリニックは積極的ではあったけど、先生がちょっとフレンドリーに話しにくい人で。通り一遍のやり方しか教えてくれない。それでも2年弱やってたんですけど、その頃からコレステロール値が上がっちゃって。乳がん検診に行った際に、別のお医者さまに相談してみたら『一度やめてみたら?』って言われたので、強張りも治まってたし止めることに」

――止めてみてどうですか?

「1年経ちましたけど、むくみは治まりましたし、強張りも出ていません。ただね、性欲に変化が……」

――性欲なくなっちゃったんですか!? そもそも今の彼とのセックスの頻度はどれぐらいでしょう。

「つきあい始めの頃は週一ぐらいで頑張ってたんです。更年期前は性欲がすごく強くなった時期があったのに、最近はまったく感じないんですよね。HRTをしているときには、まだムラムラはあったんですけど(笑)。やめたら、もうピタっと」

――HRT終了と共に性欲がピタっとなくなった?

「ええ。それに濡れにくくなりました。濡れてもすぐに乾くんです。性欲もないうえに、乾いてることで時々性交痛も起きるように。最近はセックスから遠ざかってしまって」

――彼はまだ40代ですし、性欲あるんじゃないですか?

「そんなに肉食系ではないけど、たまにセックスしたいムードを出してくることがあります。でもそこは上手にお断りします。にこやかな笑顔で『私いまそういう気分じゃないの。そんなときにエッチしてもいいことないからさ~。私がやりたい気分のときにしたほうがきっといいことあるからさ~』とか言って」

――のぞみさん、おもしろい! それで彼はOKする?

「無理強いはしない人なんで助かってます。ほら、若い頃だとあんまり気が乗らなくても、始めちゃえばちゃんと気持ちよくなれるじゃないですか? そういうのが閉経してからは一切なくなりました。痛いものは痛い。乾いているものは乾いたまま。それがわかってるから、無理してまでセックスしようとは思えなくて」

――潤滑ゼリーとか使ってみようと思われますか?

「よくね、彼とエッチの後とかに『あと何年こういうことできるかな?』って話したりするんです。で私が『数年かな~』っていうと、彼は必ず『違うよ、ずっとでしょ?』ってムキになって言ってくる。だからふたりで楽しい老後を過ごすためにも、ゼリーも使ってみようと思ってます」

――彼、可愛いですね♥

「そうなの、可愛いの年下って(笑)。そう言われると、私も頑張らないとなって。だからゼリーを使うのも抵抗ないですし、彼にも使おうと普通に話せます。うちは話せるけど、全部のご家庭がそうではないんでしょうね。痛いのにセックスしないといけないってつらいんだろうな……」

――セックスは、お互いが気持ちよくなってこそ! のはずなんですけどね~。のぞみさんのセックスライフはまだまだ続きそうですね。

「実はね、お友達からHRTは粘膜の乾きに効果があると聞いて。調べてみると、性交痛の解消にも効果があるみたいなんですね」

――はい。一般的に更年期世代になるとエストロゲンが不足することで、目や口、性器が渇きがちになりますが、HRTで補うことができるとされています。

「性交痛が解消されるなら、もう一度HRTをリスタートしてみようかなぁといま考えているところなんです。今度はフレンドリーに何でも話せる先生にお願いしたいとは思ってますけど。彼にも相談してみたら『体調的に無理なく続けられるんなら、やってみたら?』と。『夜の営みは大切なものだしね』とも言ってました。やっぱり向こうも思うところあったんでしょうね(笑)」

――たしかに(笑)。でもセックスについて、ふたりの間でちゃんと話し合える関係性ってとても素敵だと思います。HRTを再開されてセックスライフに変化が出たらまたぜひお話し聞かせてくださいね! ありがとうございました。

◎~取材を終えて~
 典型的なドクターショッピングを繰り返し、納得のいかない答えの連続でも諦めることなく自分で情報収集をしたのぞみさん。取材終わりには「あの頃にこの連載があったなら、知識になってきっと心強かったと思います」と話してくれた。筆者も連載を始めたことをきっかけにして更年期と女性の体について勉強を始め、いまでは連載スタートよりかなり知識も増えたし、実際とある病院で「知識があってよかった」と実感するような体験もあった(これについてはまた別の機会に書きたいと思う)。たったひとつしかない自分の体。守るためにはある程度の学びは必須なのかもしれないと痛感している。

“スタイルブック”とはなんぞや!? 女性タレントが群がる金脈ビジネス

――世の中には、男性がなかなか手に取らないジャンルの本がある。BL(ボーイズラブ)にTL(ティーンズラブ)、イケメン写真集、婦人科系——その種類はさまざまだが、本稿では「スタイルブック」に焦点を当ててみたい。
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『RIKA』(角川春樹事務所)
「スタイルブックとはもともと、着装を紹介する書籍や雑誌のことを指します。日本でも戦前からこの呼び方は見られます。ただ、そうした本に掲載されているのはスタイル画も写真もありましたので、当時から明確な定義はありません」と、ファッションの歴史に詳しい武庫川女子大学の井上雅人氏は説明する。  2017年の現在でもスタイルブックの定義は明確にはないが、ざっくり言えば、モデルや女優、女性アーティストが、自身のファッションやメイク術、美容法、ライフスタイルを、写真中心で紹介する本だ。  出版業界のひとつの水脈として存在してきたこのジャンルが、近年飽和状態になっているのも、男性諸氏にはあまり知られていないだろう。 「スタイルブックの火付け役は梨花です。彼女が出した『Love myself 梨花』(09年/宝島社)がヒットして、同性人気が高い女性のスタイルブックが売れることを出版社が理解した。その後、平子理沙や風間ゆみえなど、『GLAMOROUS』(講談社)や『SWEET』(宝島社)のような女性誌のモデルやスタイリストが続々とスタイルブックを刊行し、ある程度出揃ったら、さらに下の年齢層の『non-no』(集英社)や『Popteen』(角川春樹事務所)のモデルが出し……と、年齢層と裾野がどんどん広がっていきました。結果、今はインスタグラマーや“インフルエンサー” 、“ブランドプロデューサー” といった肩書の、モデルでもなんでもない人までスタイルブックを刊行するに至っています」(スタイルブック編集経験者)  編集者がそう語るように、今年に入ってからだけでもダレノガレ明美『MY STYLE』(マガジンハウス)、emma『ビジュアルスタイルブック「emma」』(SDP)、田中彩子『AYAKO's My Style』(ワニブックス)、バンドじゃないもん!『バンもん!スタイルブック』(主婦の友社)、ゆうこす『モテるために生きている!』(ぶんか社)等々、月数冊のペースでスタイルブックに分類される書籍が刊行されている。ダレノガレ明美はともかく、emmaや田中彩子の名前にはピンとこない男性読者も多いだろう。前者は「装苑」(文化出版局)、「NYLON JAPAN」(トランスメディア)で人気を集め、14年から「ViVi」(講談社)専属となったモデル。後者はフォロワーが9万人を超えるインスタグラマーで、「CLASSY」(光文社)で活躍するママ読モでもある人物だ。なお、バンドじゃないもん!はアイドルグループ、“ゆうこす”は現在“インフルエンサー”“モテクリエイター”の肩書で活動する、元HKT48の菅本裕子。確かに、モデルを本業とする人以外の進出が甚だしい。  こうした状況が生まれている理由のひとつとして、女性誌の編集者はこう語る。 「人気のモデルは、基本的にどこかの雑誌の専属になっている場合がほとんど。専属の子がほかの版元からスタイルブックを出すことはなかなかないので、ファッション誌を持っていない出版社は、モデル以外で女子人気のありそうな人をつかまえてこないといけないわけです。そうすると、YouTuberやインスタグラマーなどの青田買いが始まります。スタイルブックはある程度構成や内容が決まっていて、似通った内容になりがち。特に人気モデルでもなければ編集側がイニシアチブを取って制作できるのも利点です」  実際にスタイルブックを開いてみると、大雑把にはオシャレ下着や水着のグラビア、私服コーディネート、メイク&美容紹介、お部屋公開、ロングインタビュー、Q&Aあたりが定番企画の様子。制作にかかる費用は「タレントにもよるが、印税抜きで100~200万円程度。連載をまとめたり、インスタからの転載が多ければ印刷費を除いて60~70万円程度で済ませることもあります」(前出・編集者)という。 「取り上げる洋服やメイク用品などにタイアップがつくこともありますが、露骨なものは少ないですね。あとは、海外ロケがある場合に航空会社やホテルのタイアップが入るくらいです。ロケ地はニューヨークやロサンゼルス、ロンドンなどの“オシャレ感”が強い街か、女性人気の高いハワイあたりが定番ですね。サイパンや韓国、台湾のような近場の安いところだと、事務所に対して申し訳が立たない感じもするので……」(前出・女性誌編集者)  “オシャレ感”というワードが出たところで、改めてこうしたスタイルブックを買う人が何を求めているかを考えてみたい。 「男性に媚びた感じのないおしゃれな女性が出していることから、その人たちの着こなし術や私生活を知りたい! というのが前提ですね。なので、『この人の本とあの人の本、ほとんど同じ構成じゃないか!』といって怒る人はあまりいないと思います。ただ、インスタグラムで人気の女性の場合、インスタからの転載が多いとアマゾンレビューなどで低評価をつけられがちですね。撮り下ろしの分量には敏感だと思います。あと、アーティスティックなページが多すぎると、タレントの自己満足のための本と捉えて怒る読者も。タレントサイドが主導権を握っている場合、こうした事態が起きやすいです。タレントも読者も満足のいくバランスを取ることが大事になってきます」(同)  近年は梨花のようなヒット本は出ていないというが、今回話を聞いた編集者たちが口を揃えて褒めるのが泉里香の『RIKA』(角川春樹事務所/16年4月刊)だ。「すごく丁寧にできている」「男性ファンも取り込む内容」と、評価が高かった。書籍は、ビスチェ姿で床に寝転がるモノクロ写真からスタート。オシャレさもありつつ、胸がしっかり強調されている。その後のグラビアも、一見可愛らしいワンピース姿を披露しながら、連続ショットの中で横乳だけ写した1枚が混ざっていたり、「ボディメイク」と題した章では男性誌と見紛うようなグラビアが続いたりと、男性向けの要素も多い。実は泉里香がここまでの露出度に挑戦したのは本書が初であり、「モグラ女子」ブームの牽引役としての現在に至るまでの活躍はここから始まったといえるようだ。 「スタイルブックを買うのは、『その人のセンスを買う』という意味合いが強いと思います。だから作る場合には、憧れ8割・親近感2割くらいの見せ方ができると理想的。よほどのことがない限り重版はかからないジャンルですが、親近感が増すような内容であればあるほど、地味に売れ続けるんです。泉里香さんのスタイルブックも、スタイル維持のコツや、仕事が全然なくて苦労した時代の話などを語っているのが高評価の理由だと思います」(前出・編集者)  とはいえ、門外漢からすれば、インスタグラマーのスタイルブックを読んでも「無名の人の私生活を語られましても」と思ってしまうのが正直なところ。やはりインスタで人気のインフルエンサー・Marikoが出した『mariko_0808 FASHION STYLE BOOK』の質問コーナーでは「Marikoさんはモデル?」という質問が寄せられており、「なんだと思って見ていたんだ?」と、ついズッコケてしまう。むろん、スタイルブックはファンに向けて作られているものなので、そうでない人が読んで鼻白むのはお門違い。だが、さすがにこれだけスタイルブックが乱発されていると、今後は本当に「誰が読むんだ?」という本も生まれてくることになるはずだ。 「インスタで1万人以上のフォロワーがいる女性は、同性の間では知られている感じがあるので、むしろそのフォロワーの中から金の卵を探しています。そうしたインフルエンサーをフォローしている子たちも、美意識が高くてオシャレに敏感な子が多いので。ただ、ステマアカウントもすごく多いので、気が滅入る作業ですが……」(スタイルブック編集者)  まかり間違って、ステマアカウントの運営者がスタイルブックを出してしまう日も来るのかもしれない。 (文/斎藤 岬)

「占い」「セックス」に頼りたくない! 戦いながら作りあげた放縦な“女の子”の世界

 2012年に創刊された「LARME」(徳間書店)は、淡いパステルカラーを基調とした独自の世界観や、現役アイドルをモデルに起用するなど大胆な手法で注目を集め、雑誌不況の中で発行部数20万部を叩き出した。そこで編集長として手腕を振るっていたのが中郡暖菜氏だ。彼女が新たに手掛ける女性ファッション誌「bis」と、雑誌業界の行く末を独自の美学で語ってもらった。

前編はこちら

◎セックス特集を買う女の子を1人でも減らしたい

――「LARME」を立ち上げた時期と現在の女性誌の状況の違いは感じますか? 

中郡 まず「読モ」の変化ですね。雑誌の中で読モという存在をあまり強く感じなくなりました。「小悪魔ageha」や「LARME」を作っていた頃は、雑誌の中で読モの子たちのパワーがすごかった。

――最近はそうではないと?

中郡 今はインフルエンサーで完結する場合も多いのかなと思います。Instagramのフォロワーが何万人にもなればそれで稼げますし、雑誌はギャラも安いのでそもそも雑誌に出るメリットは少ないんじゃないかな。

――逆に近年の女性誌はとにかく「Instagram」特集や「SNS映え」みたいなところを重要視していますよね。

中郡 そうなってくるとインフルエンサーだけで成立しちゃうし、編集者という職業とは一体何なのだろうかという気持ちはありますね。昔は「編集」って特殊技術的なところがあったけれど、今の読モやインフルエンサーの子って、たいてい「編集」が上手なんです。彼女たちの「編集」の技術と戦って勝てる雑誌編集者がどれだけいるのか。だから紙は紙ならではのことをした方が良いのではないかなとは思いますね。女性誌のウェブサイトは本の世界観をそのままウェブに持ってきている場合が多いですが、「bis」では雑誌を読んでいない人でも「bis」のウェブ版を見ていただけるように、別物として作っていきたいなと思っています。

――現段階の「bis」ウェブ版には、雑誌の「bis」には載ってないようなモテテクの記事も掲載されてますね。

中郡 ウェブの「bis」では昔の「JJ bis」の記事を再構成して載せていたりするので、モテテクの記事が結構ありますね。それは単純に記事数を増やしたいのと、ウェブの窓口を広くしておきたいという気持ちがあるからです。雑誌では「モテ」とか「恋愛テクニック」は今後もやらないんじゃないかな。

――その理由は? 

中郡 私、雑誌のセックス特集と占い特集が苦手なんです。でもその2つがやっぱり売れるそうなんです。だから相当需要はあるんでしょう。それでも、そういう雑誌を買う女の子を1人でも作りたくない。

――どちらも女性誌では読者人気の高い特集だと思います。中郡さんはなぜそう考えるのでしょうか?

中郡 性的なことに関しては絶対にやりたくない。これは「小悪魔ageha」からずっとそうで、「小悪魔ageha」ってすごく派手な女の子たちの雑誌でしたけど、セックス特集は一度もなかったんです。それが私が「小悪魔ageha」を好きな理由の1つです。たまに恋愛企画があってもポエティックな感じでしたし。実は占いもなかったんですよ。

 一般的な若い女の子の雑誌の表紙に、性的な言葉が書いてあることに対して違和感を覚えるんです。いくら売れると言われても、その言葉を表紙に載せるということは、その言葉が表紙に書いてある本をレジに持っていく女の子を生み出すわけで、その時にレジが男性かもしれないわけで…・・・と考えるとやはり無理ですね。明らかにそういう本だったら買う側もそのつもりだから問題ないと思うんですけど、普通の女性ファッション誌の表紙に書くべき言葉ではないと私は思います。

――でも恋愛においてセックスも避けられない問題ですし、占いも読者の需要があるならとは考えませんか?

中郡 もしも自分がその2つに対してすごく勉強していたり、興味があるとかだったらできると思うんですが、実際違うので。

 例えばその道のプロフェッショナルな方にコラムを書いていただくとするじゃないですか。でも私は知識がなくてわからないから、その情報が正しいかどうか判断できないので、校了できないです。

――「校了できない」! 編集者ならではの言い回しですね。

中郡 ヘアアレンジやメイクの記事って、そのやり方を自分が完璧に把握しているから校了できるんですよ。占いも同じ理由で、プライベートで占い師さんに見てもらうことはあっても、編集長としては校了できない。正しい情報なのか間違っている情報なのか自分では判断できない文章を、どうやって校了したらいいのかがわからないんです。

――編集部内でそういった中郡さんの思想を共有されている方はいますか?

中郡 今は内容に関して個人的に決めて進行していることが多いので、社内での密接なやりとりというのは、まだそんなにしていないかもしれません。というのも雑誌を作るのが、昔ほど大変じゃない気がするんです。そう思いません? 今は昔と違ってデータ便もあるし、簡単にデータのやりとりができるけど、昔はそうはいかなかった。出版業界全体の縮小傾向もあり、本作りはどんどん少人数の体制になってきていますよね。

 「小悪魔ageha」のインフォレストには5年間お世話になったのですが、そのうちの4年以上は私が一番年下で、なおかつその間ずっとアルバイトの雇用だったんです。なので電話をとるのも私が一番最初で、下積みの経験は割と長いんですよ。そこからいきなり編集長になったという。もう今は問い合わせも電話じゃなくてメールが基本ですし、読モや一般の子にアンケートをとるのもウェブを通して一気に集めることができます。そういう手間が減って、雑誌を作る上でのカロリーも少なくなっていると思うんです。雑誌を作ること自体はデザートみたいな楽しいことでしかなくて、つらいことではなくなってきています。 

――それは編集者としてすごく幸せなことですよね。「雑誌を存続させるために作らなきゃ」みたいなつらさも結構あると思うんです。

中郡 前職を辞めるまでの半年くらいは、割とそういうモードだったかもしれません。光文社は女性誌がたくさんあって、歴史も長いので、これまでのさまざまな経験が会社自体に積み重ねられている。だから誰かに相談というのもしやすい環境なのですが、女性誌が1つだけという状況だと常に開拓者であり、同時に安定した売り上げをあげなければならないから、挑戦をし続けることが難しく感じてしまう場面はありましたね。さっき言ったように、私は限界まで頑張るスタンスしか知らないから、立ち回りがヘタな部分も多いんです。最近の出版の流れとして会社の資本が変わって、体制自体が変わることが割とよくあるのですが、そういった環境の変化に適合するのもあまり得意ではなかったので。

――今は別の出版社から発行されている「小悪魔ageha」ですが、14年の休刊事件も、当時の出版社、インフォレストの倒産が原因でした。出版社の経営状態や方針変更によって現場の編集部にしわ寄せが来るというケースは少なくないですよね。

中郡 私は中條編集長時代の「小悪魔ageha」しか携わっていないので、その頃のことしかわかりませんが、会社が勝手に「小悪魔ageha」コラボの商品を作ることを決めてしまい、中條さんが怒るということが最後の頃はよくありました。中條さんは編集部員にすごく優しくて、怒ったりすることはまったくなかったのですが、編集部員にはそういったそぶりをまったく見せずにいろんなことと戦ってくださっていたんだろうと思います。私もその後、編集長になっていろいろなことを求められるようになり、ビジネス的なところで疲弊することはありました。「会社のおじさん対女の子」みたいになって、私はおじさんのために本を作っているわけではないのに。

――出版社の上層部と現場の認識のズレはどこにでもありますが、やはり会社の中で偉くなって、中から変えていくしかないのでしょうか。

中郡 売り上げをあげたら環境を変えることができると夢を抱いてやっていましたが、なかなかそれは難しいことだったという感想ですね。自分自身がインフォレストで編集者としてバリバリ働きながらもずっとアルバイト雇用だったように、若い人を雇えるパワーが残っている出版社が少ないんだと思います。これは多くの業界が抱えている悩みだと思いますが、会社におじさんが溢れている。だから若い人を増やすことが難しいんです。

――今はその辺の問題はクリアになっていますか?

中郡 今は「妹」という立ち位置なので、のびのびとやらせていただいていますね。いろんな女性誌も雑誌もあるし、ひとつの雑誌で全部を背負うというよりも、ターゲットの違う媒体同士で協力しあえることが、この先あるのではないかと思っています。

――そういう環境をフルに使っていくと、新しく良いものが作れそうですね。次号の構想は?

中郡 まだ全然決まってないんですけど……。「LARME」を離れて、しばらくニートみたいなことをやってた時に、自分は何のために雑誌を作ってるのかと考えたんです。やっぱりいろいろあるけど結局は自分のために雑誌を作っているんですよね。それは自分の生活や金銭的な話ではなくて、紙の雑誌に固執する理由でもあるんですけど、「あの頃こんな雑誌があれば良かったのに」っていう思いで作ってるんです。

――昔の自分に向けてですか?

中郡 学校や社会で当たり前とされているようなことが上手にできなくて、そういった悩みも多かったので、あの時にこんな本があれば救われたのに! って思えるような本を想像して作っているところはありますね。そう、やはり徐々に年齢を重ねてきているんですよ。「小悪魔ageha」を作っていた時は、中高生の頃に、ギャルを楽しんでいた頃にこういう本があればいいのにと、「LARME」は大学生の時の自分に向けて作っていて、今は社会人になったばかりの時。そうやって雑誌を作っていけて、自分と同じように悩んでいたりする女性を1人でも勇気付けられたり励ますことができたら、うれしいなと思います。

中郡暖菜(なかごおり はるな)
1986年2月10日生まれ、千葉県出身。国立音楽大学卒業。26歳の時に徳間書店史上最年少での編集長就任で「LARME」を創刊し、ヒットへ導いた。2017年より「bis」(光文社)の編集長を務める。
・「bis」オフィシャルサイト

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外国人観光客の6割は「もう二度と行きたくない」!? 韓国の観光価値が暴落中の画像1
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 韓国は観光地としての魅力がない――。その事実を露骨に示すデータが明らかになった。  このデータは韓国メディア「聯合ニュース」が伝えたもので、日本の観光庁と韓国文化観光研究院などによると、昨年の外国人観光客は日本2,403万9,053人、韓国1,724万1,823人だった。  観光客の数自体は日韓ともに少なくないが、注目すべきは「再訪率」に大きな差があったことだ。  日本の再訪率は61.6%だったのに対し、韓国は38.6%。さらに前年の再訪率と比較しても、日本は58.7%→61.6%に上昇しているが、韓国は46.1%→38.6%に落ちている。韓国を訪れるリピーターは少ないばかりか、減っているのだ。  リピーターが減っていることについて韓国メディアでは、THAAD配備によって中国で韓国旅行が禁止されたことなどが影響しているという分析が多く見られるが、原因はそれだけではないだろう。  ひとつは、そもそも韓国を観光する楽しみが少ないという点だ。  韓国ネット民も「韓国は、ソウル以外には何もない」「地域の特色に合った観光スポットも増やさないと」などと嘆いているが、それを如実に表しているのが、外国人観光客が韓国で使う金額が減っている事実だ。前出の「聯合ニュース」によれば、昨年韓国を訪れた外国人観光客1人当たりが支出した金額は1625.3ドル(約18万2,000円)で、前年の1712.5ドル(約19万2,000円)から100ドル近く落ちている。ちなみに最もお金を使わないのは日本人(814ドル/約9万1,000円)で、この記事では「日本人はチャンドリ(ケチ)」などと見出しを打って報じられていた。  また、ショッピングをする上でも不便が多い。  韓国観光公社によれば、昨年、観光苦情申告センターに寄せられた苦情は1,310件と前年より249件増加し、とりわけショッピング関連の苦情は342件と最も多かった。その内訳を見ると、価格の問題(22.8%)がトップで、免税関係(21.3%)、不親切(10.2%)と続いた。価格の問題としては二重決済や不正確な価格表示、押し売りやぼったくりが挙げられている。最近も、商品に付いている値段よりも高い料金を要求されたり、メーターを起動せずにタクシーを走らせ、目的地に到着すると法外な運賃を要求されたといった報告がなされている。タクシーについては、3位の「不親切」に関する苦情でも、運転手が車を加速させながら電話をかけていた、不当な料金に対し抗議すると暴言を吐かれたといったものがあった。  また、治安の問題も看過できない。  昨年5月には、韓国を訪れたスウェーデン出身の女性が、韓国人男性3人組に集団レイプされる事件が発生している。前年にはオーストラリア人女性も韓国でレイプ被害に遭っており、オーストラリアではこの事件がきっかけとなって「女性観光客にとって危ない国」ランキングのトップに、インドを抜いて韓国が挙がるようになった。  現状、多くの外国人観光客から“魅力がない”との烙印をされてしまった韓国。今後、リピーターを増やすために、政府はどんな策を講じるのだろうか?