国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。
久しぶりに明るいニュースが先日公表されました。鈴木貴子衆議院議員(自民党・無所属の会)のおめでたです。7月にはご自身のブログでも明かされていたそうで、以前からおなかのあたりにゆとりのあるワンピースなどを着られていて、特に隠している様子もなかったですね。同僚議員からも「もしかして?」と聞かれて、オープンにお話されていました。9月中旬が出産予定日とのことで、楽しみですね。
■国民からも非難が……
貴子議員といえば、安倍晋三総理も出席された盛大な結婚披露宴が話題になりました。お父様はあの「新党大地」代表の鈴木宗男氏です。いわゆる“ムネオ疑惑”で有罪が確定していましたが、5月に公民権の回復が報道されています。もっと以前は、テレビなどで元気な「宗男節」をご覧になった方も多いと思います。
宗男氏は特にロシア外交に強く、今でも北方領土問題などで情報のパイプラインを維持されており、官邸へも出入りされているようです。お父様のバックアップもあり、議員としてがんばっていた貴子議員ですが、やはり妊娠・出産には高いハードルがありました。
都議選もがんばったせいか、なんと現在は切迫流産の可能性があるそうで、ブログには「がんばりすぎて赤ちゃんに負担をかけてしまった」と反省の弁を綴られています。そんな精神的にも安定が必要な時期に、ネットでのバッシングがとても多いことが気になりました。
「だから女性議員っていうのは……」
「任期中の妊娠はいかがなものか」
「一旦辞職すべきだ」
「職務放棄ではないか」
といった意見が永田町の外からも寄せられているそうです。みなさんはどのように思われますか?
神澤は、このような心のない発言をするのは永田町の男性陣だけだと思っていたので、とても驚きました。これらの言葉は、国会議員も含め、永田町で働く女性たちが言われてきたことです。その都度、それらの言葉がいかに根拠のないものかを伝えてきましたが、世間にもまだまだ女性への差別意識が残っていることに落胆しました。
この件に関して、またもや自民党の「魔の2回生議員」の失言が問題にされそうです。マッチョなアスリートの某議員が、地元札幌の高級寿司屋で大きな声で下品な話をしていたそうです。
なんと「鈴木宗男さんのアソコは巨大だそうだから、貴子議員も大きいんだよ。安産だよ」とかなんとか言っていたそうです。実はもっとスゴイ話も出ていたようですが、ここでは書きたくありません。
そもそも国会議員が「名店」といわれる寿司屋で大きな声で下ネタって、何なんですかね。しかも宗男氏の地元・北海道ですから、この議員も無傷では済まない気がしますが、これは貴子議員だけの問題ではありません。
子どもを生み育てることがいかに重要であるかがわかっていないから、現在のような少子化が進んでいるのです。そもそも国会議員がこんな認識では、いつまでたっても少子化に歯止めはかからないでしょう。
■ママが安心して働ける社会に
以前も少し書かせていただきましたが、子育てをめぐっては、金子恵美衆議院議員の公用車での保育園送迎問題もありました。公用車で保育園に寄ること自体は問題がなかったにもかかわらず、それを擁護する自民党の議員がいなかったのです。
「このハゲーー!」と秘書に叫んだ豊田真由子議員をかばう長老クラスの議員は少なくなかったのに、金子議員はダメなんて、永田町が歪んでいる証しでしかないですよね。金子議員も「違法ではない」とちゃんと言えばよかったのに、「これからは議員会館まではベビーカーで」とか弁明して、非を認める形になったのは残念でした。
国会議員に限らず、女性が妊娠・出産・子育てをしながら仕事を続けるには、相当な覚悟と費用が必要です。永田町や霞が関には、ベビーシッターや保育園の費用で1カ月に20万円以上をかけているワーキングマザーたちも珍しくありません。彼女たちは、国民がこのような費用負担をしなくても仕事を続けられる環境づくりをしていこうとがんばっているのです。
ママでも働き続けることが「普通」という感覚になって、「赤ちゃんがいるのに働いているの? 大変だね」と言ってくる人がいない社会にしたいものです。
(神澤志万)






