「関ジャニ∞クロニクル」にタッキー&翼・今井翼が登場!! 5月20日(土)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
※有料放送の視聴方法等については公式サイトをご確認ください。

●TOKIO

6:00~ 8:00 『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか) 城島茂
24:50~25:15 『二軒目どうする?』(テレビ東京) 松岡昌宏

●V6

21:00~21:54 『出没!アド街ック天国』(テレビ東京系) 井ノ原快彦

●嵐

19:00~19:54 『天才!志村どうぶつ園 』(日本テレビ系) 相葉雅紀
21:00~21:54 『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)

●タッキー&翼

【ゲスト】
13:30~14:00 『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系) 今井翼

●関ジャニ∞

8:00~ 9:25 『サタデープラス』(TBS系) 丸山隆平
13:30~14:00 『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系)

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カテゴリー: 未分類

「関ジャニ∞クロニクル」にタッキー&翼・今井翼が登場!! 5月20日(土)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
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6:00~ 8:00 『週刊ニュースリーダー』(テレビ朝日ほか) 城島茂
24:50~25:15 『二軒目どうする?』(テレビ東京) 松岡昌宏

●V6

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●嵐

19:00~19:54 『天才!志村どうぶつ園 』(日本テレビ系) 相葉雅紀
21:00~21:54 『嵐にしやがれ』(日本テレビ系)

●タッキー&翼

【ゲスト】
13:30~14:00 『関ジャニ∞クロニクル』(フジテレビ系) 今井翼

●関ジャニ∞

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バイアグラを飲んだ元Jタレともヤリました。ハプバーではどんなセックスができるのか【ハプニングバー体験記】

 毎夜さまざまな男女が集っては性を解放する「ハプニングバー」。その異質さと魔力に取り憑かれてしまった筆者は、いつの間にか常連客になっていました。そして、毎週当たり前のように店へ足を運ぶうちに、シコっている男性の隣でも平然と酒を飲めるまでに(!)。でもそれは、私自身もハプニングバーでさまざまな性体験をしてきたからかも知れません。

■複数プレイにスワッピング

 ここまでさまざまなハプニングバー(以下、ハプバー)での体験記を綴ってきましたが、今回はハプバーの核心である「どんなプレイ、セックスができる(できた)のか」という部分に迫っていきます。

 通いたてのころは何人とセックスしたか、どういう男性とどんなセックスをしたか、几帳面に記録をつけていました。しかし、朝までハプバーで遊ぶ→始発で帰る→帰宅したら即寝るというサイクルを繰り返していたら、いつの間にか記録も面倒になってハプバーメモリーノートは放置してしまっていたので、今回は記憶に深く残っている体験プレイ、セックスを紹介します。

 とりあえず、定番であるのは複数プレイなのかなと。パプバー初夜で3Pセックスした筆者ですが、そのあとも何回か3Pでセックスをしています。大体男2、女1のパターンがほとんどかと。ハプバーは男性客が多いせいもあってか、一人の男性に女性が群がるハーレム状態の3Pは見た記憶がないですね。

 ちなみに、海外の方を含めた3Pも経験したことがあります。私と日本人男性と白人男性(お国は忘れてしまいました)で。肝心のセックスはどうだったかと言うと、あんまり良かったって記憶はないです(笑)。でも女性に対する気遣いは日本人男性より長けていたように思えます。「イッテナイデショ? イカセテアゲルヨ」ってしきりに言われたのを覚えています。でもチンコのサイズは日本人とあまり変わらなくて、正直相性は良くなかったのでイケませんでした……。

 あと印象に残っているのは、私と男性と女装男子との3P! ハプバーにはセクシー系のコスプレがあって、それをふざけて男性が着たりするってのはよく見る光景なのですが、その女装男子はウイッグに衣装まですべて自前。バッチリお化粧もしていました。細い人だったので、パッと見は本当に女の子! 黒髪ロングにメガネ姿にaxes femmeっぽいフリフリ系ワンピ姿と、どっかで見たことあるオタク女みたいな風貌だったけど……。

 でもセクシュアルアイデンティティは男性、かつ異性愛者で、セックスの時も普通に男側で、挿入もされました。女装はあくまで趣味なのかな? でも彼とキスしている時は「なんだかレズプレイみたい!」って感じたのをよく覚えています。

 あとはスワッピングの経験もあります。カップルと単独で来た男性と私とで。ハプバーは男性が安く入るために“本当は付き合っていない”カップルもいたりするのですが、そのカップルは本当に付き合っていて。もちろんスワッピングなんて初体験だったので、「彼女さんの前で良いの? 大丈夫??」ってめちゃくちゃ戸惑いました。それに、そのカップルはスワッピングを楽しんでいるのではなく、ただ単に彼氏・彼女じゃない人とセックスしたいだけに見えて。でも仲は良さげなので、今振り返っても謎なカップルですね。

■まさかの元Jタレに遭遇

 複数プレイにスワッピングと乱れに乱れてきたわけですが、この経験を経て、私はやっぱり1対1でセックスするほうのが好きだなと感じたので、ある程度乱交を経験した後は1対1でじっくりセックスするパターンが多くなりました。

 だからこそ言いたい、酒を飲み過ぎると中折れするぞ!!!!!

 女性を誘うための景気づけにお酒を飲み過ぎてしまう男性が結構いて。ほとんどのハプバーは飲み放題なので飲み過ぎてしまうんですよね。店によってはテキーラもありますし。なので、いざその時になったのに、お酒のせいでチンコが立たない男性にはちょいちょい遭遇しました。お互いに申し訳ない空気しか流れないので、セックスしに来ている男性は飲み過ぎないでください! 筆者からのお願いです。

 でも結構飲んでいたのに元気すぎて2回戦した男性もいましたね。後から聞いたらバイアグラ的な薬を飲んでいると。やっぱり薬はすごいのか! ちなみにその彼は、あのJ事務所に所属していた経歴があるとのこと。たしかに、顔は整っていてイケメン。系統で言ったらカワイイ系でしょうか。私自身あまりJ事務所に興味がないので、全然ピンと来なかったのですが、こっそりLINEを聞いて名前をネットで検索してみたら、本当にJ事務所のジュニアとして活動していました。ハプバーには元Jタレも来るのか! うひょ~~!! でもハプバーに芸能人が来るってことはほとんどないので、それを期待すると肩透かしを食らうことだけ言っておきます。

 でも元Jタレがバイアグラを飲んでハプバーでセックスしているって……Jタレ時代になんかあったのかなといろいろ妄想を張り巡らせてしまいますよね。

 彼を含め、ハプバーでさまざまな出会いを果たしてきた筆者。“ハプバーでの出会いは一期一会”であるところが気に入って通っていたはずなのですが、ある男性に「もう一度会いたい」という感情を抱くことになってしまいます……。

☆次回はついに最終回! ハプバーで出会った人と外で関係を持った話を赤裸々に綴ります。

バイアグラを飲んだ元Jタレともヤリました。ハプバーではどんなセックスができるのか【ハプニングバー体験記】

 毎夜さまざまな男女が集っては性を解放する「ハプニングバー」。その異質さと魔力に取り憑かれてしまった筆者は、いつの間にか常連客になっていました。そして、毎週当たり前のように店へ足を運ぶうちに、シコっている男性の隣でも平然と酒を飲めるまでに(!)。でもそれは、私自身もハプニングバーでさまざまな性体験をしてきたからかも知れません。

■複数プレイにスワッピング

 ここまでさまざまなハプニングバー(以下、ハプバー)での体験記を綴ってきましたが、今回はハプバーの核心である「どんなプレイ、セックスができる(できた)のか」という部分に迫っていきます。

 通いたてのころは何人とセックスしたか、どういう男性とどんなセックスをしたか、几帳面に記録をつけていました。しかし、朝までハプバーで遊ぶ→始発で帰る→帰宅したら即寝るというサイクルを繰り返していたら、いつの間にか記録も面倒になってハプバーメモリーノートは放置してしまっていたので、今回は記憶に深く残っている体験プレイ、セックスを紹介します。

 とりあえず、定番であるのは複数プレイなのかなと。パプバー初夜で3Pセックスした筆者ですが、そのあとも何回か3Pでセックスをしています。大体男2、女1のパターンがほとんどかと。ハプバーは男性客が多いせいもあってか、一人の男性に女性が群がるハーレム状態の3Pは見た記憶がないですね。

 ちなみに、海外の方を含めた3Pも経験したことがあります。私と日本人男性と白人男性(お国は忘れてしまいました)で。肝心のセックスはどうだったかと言うと、あんまり良かったって記憶はないです(笑)。でも女性に対する気遣いは日本人男性より長けていたように思えます。「イッテナイデショ? イカセテアゲルヨ」ってしきりに言われたのを覚えています。でもチンコのサイズは日本人とあまり変わらなくて、正直相性は良くなかったのでイケませんでした……。

 あと印象に残っているのは、私と男性と女装男子との3P! ハプバーにはセクシー系のコスプレがあって、それをふざけて男性が着たりするってのはよく見る光景なのですが、その女装男子はウイッグに衣装まですべて自前。バッチリお化粧もしていました。細い人だったので、パッと見は本当に女の子! 黒髪ロングにメガネ姿にaxes femmeっぽいフリフリ系ワンピ姿と、どっかで見たことあるオタク女みたいな風貌だったけど……。

 でもセクシュアルアイデンティティは男性、かつ異性愛者で、セックスの時も普通に男側で、挿入もされました。女装はあくまで趣味なのかな? でも彼とキスしている時は「なんだかレズプレイみたい!」って感じたのをよく覚えています。

 あとはスワッピングの経験もあります。カップルと単独で来た男性と私とで。ハプバーは男性が安く入るために“本当は付き合っていない”カップルもいたりするのですが、そのカップルは本当に付き合っていて。もちろんスワッピングなんて初体験だったので、「彼女さんの前で良いの? 大丈夫??」ってめちゃくちゃ戸惑いました。それに、そのカップルはスワッピングを楽しんでいるのではなく、ただ単に彼氏・彼女じゃない人とセックスしたいだけに見えて。でも仲は良さげなので、今振り返っても謎なカップルですね。

■まさかの元Jタレに遭遇

 複数プレイにスワッピングと乱れに乱れてきたわけですが、この経験を経て、私はやっぱり1対1でセックスするほうのが好きだなと感じたので、ある程度乱交を経験した後は1対1でじっくりセックスするパターンが多くなりました。

 だからこそ言いたい、酒を飲み過ぎると中折れするぞ!!!!!

 女性を誘うための景気づけにお酒を飲み過ぎてしまう男性が結構いて。ほとんどのハプバーは飲み放題なので飲み過ぎてしまうんですよね。店によってはテキーラもありますし。なので、いざその時になったのに、お酒のせいでチンコが立たない男性にはちょいちょい遭遇しました。お互いに申し訳ない空気しか流れないので、セックスしに来ている男性は飲み過ぎないでください! 筆者からのお願いです。

 でも結構飲んでいたのに元気すぎて2回戦した男性もいましたね。後から聞いたらバイアグラ的な薬を飲んでいると。やっぱり薬はすごいのか! ちなみにその彼は、あのJ事務所に所属していた経歴があるとのこと。たしかに、顔は整っていてイケメン。系統で言ったらカワイイ系でしょうか。私自身あまりJ事務所に興味がないので、全然ピンと来なかったのですが、こっそりLINEを聞いて名前をネットで検索してみたら、本当にJ事務所のジュニアとして活動していました。ハプバーには元Jタレも来るのか! うひょ~~!! でもハプバーに芸能人が来るってことはほとんどないので、それを期待すると肩透かしを食らうことだけ言っておきます。

 でも元Jタレがバイアグラを飲んでハプバーでセックスしているって……Jタレ時代になんかあったのかなといろいろ妄想を張り巡らせてしまいますよね。

 彼を含め、ハプバーでさまざまな出会いを果たしてきた筆者。“ハプバーでの出会いは一期一会”であるところが気に入って通っていたはずなのですが、ある男性に「もう一度会いたい」という感情を抱くことになってしまいます……。

☆次回はついに最終回! ハプバーで出会った人と外で関係を持った話を赤裸々に綴ります。

3,000体近くの解剖経験を持つ法医学者・西尾元が明かす、知られざる「法医解剖」の世界

3000体近くの解剖経験を持つ法医学者・西尾元が明かす、知られざる「法医解剖」の世界の画像1
『死体格差 解剖台の上の「声なき声」より』(双葉社)
“遺体の解剖”と聞いてまず思い浮かべるのは、刑事ドラマなどで頻繁に耳にする「司法解剖」だろう。被害者の遺体から捜査の方向性を一変させるような証拠や痕跡が見つかることもあり、犯人を追い詰めるための重要な役割を果たしている。  しかし、実際にその司法解剖を行う「法医解剖医」の素顔を、私たちは知らない。そもそも司法解剖は本来、警察からの依頼によって行われているものであり、その現場の様子が外に漏れることは許されないのだ。今年3月に刊行された『死体格差 解剖台の上の「声なき声」より』(双葉社)では、そんな法医解剖医の日常が現役医師である西尾元氏によって描かれている。  20年以上にわたって「異状死」と向き合ってきた法医解剖医は、“悲しい死”を迎えた無数の遺体たちを通して何を見てきたのか。そして、いずれ訪れる自らの死を、どう考えているのか──。
3000体近くの解剖経験を持つ法医学者・西尾元が明かす、知られざる「法医解剖」の世界の画像2
■赤色の服を着ていた少女の刺殺遺体 解剖という仕事 ──先生の著書には、壮絶な亡くなり方をしたさまざまな遺体の例が描かれています。これまで最も心を痛めた遺体について、教えてください。 西尾元先生(以下、西尾) 「事件の死体」の章にある「悲しみの赤」にも書いた解剖例は、やはりとてもつらいものでした。運ばれてきたのは、刃物で刺されて亡くなった少女の遺体です。解剖台の上に横たわる少女を見て、はじめは赤色の服を着ているのだと思ったんです。ところが、実際には、血液で真っ赤に染まってしまった下着だった。解剖の現場で、驚くような出来事はあんまりないんです。しかし、あの時の衝撃は今でも忘れられません。 ──ほかに、先生が驚いた出来事にはどんな例があるのでしょうか? 西尾 驚いた例と言えるかどうかわかりませんが、解剖した遺体に予想外のことが起きていて解剖した時にそれがわかることがあります。お腹の表面を見る限りはなんともない。ところが、いざ開腹してみると肝臓が破裂していたんです。例えば交通事故の場合、車にぶつかって肝臓が破裂しても、お腹の表面には傷が残らないことがある。しかし、開けてみたら「バン」と割れていて、お腹の中で出血し、大量の血がたまっていたりすることもあるのです。 ──解剖してはじめて、本当の状況がわかるんですね。そもそも法医解剖って、どのような流れで行われているのでしょうか? 西尾 亡くなった際に病死と明言できない場合、その遺体は「異状死体」として扱われ、警察がすべて把握することになっています。検視の結果、「これは解剖したほうがいい」と警察が判断した遺体については、大学の法医学教室に連絡するわけです。  僕たちはその連絡を受けて、解剖の日程を決めます。当日、警察が我々のもとに遺体を運び入れ、解剖を行います。所要時間はだいたい2時間程度。脳から腸まで、すべての臓器を取り出して状態を確認し、元に戻すまでの時間です。薬物をはじめ、検査が必要な場合は、その後、各機関で行われる流れです。遺体は解剖後に遺族に戻され、僕たちは依頼元である警察に報告書を書いて終了です。 ──ドラマのように、現場検証に立ち会って捜査に協力したりすることはないんですか? 西尾 それはありません。そもそも、犯罪が絡んだ遺体というのは実はそれほど多くはなく、“犯罪性はないけれど死因がわからない”という遺体のほうが圧倒的に多いんですよ。最近では、解剖する遺体のほぼ半数が独居者となっており、こうした方々は、発見されるまでに時間がかかりますし、亡くなった時の状況がわからない。つまり、異状死に落ち入りやすい人が増えているんです。 ──本書にも書かれていましたが、解剖しても死因が特定できないことも多いとか。 西尾 そうですね。特に夏場は、1週間もすれば全身の腐敗が進んで死因を特定することが難しくなってしまいます。ただ、そういった場合は、無理に死因を決める必要はないのです。僕らが一番嫌うのは、死体検案書に間違いを書くこと。正しいことを書くことは当然のことですが、間違ったことを書いてしまうのは一番ダメだと思うんです。何らかの疑いがある時は、「疑い」であることを明記しますし、死因が決められなければ「不詳」と書きます。解剖結果の報告書には死因だけでなく、「この部分の判断が難しい」「こういう可能性もある」といったことを正直に書けばいい。僕らの判断が、誰かの人生を大きく変えてしまう可能性もあるんですから。
3000体近くの解剖経験を持つ法医学者・西尾元が明かす、知られざる「法医解剖」の世界の画像3
■法医学は「性に合っていた」 ──先生はなぜ、医学の中でもこの道に進んだのでしょうか? 西尾 僕は学生のころから研究に興味があって、大学卒業後はすぐに基礎医学(生理学)の大学院へ進みました。大学院卒業後も、アメリカに留学して研究を続けていました。ところが、いざ帰国してみると、大学の中にポストがない。そんな時に、「法医学なら空いてるよ」と声をかけていただき、この道に進むことにしたんです。つまり、最初から法医学に興味があったわけでもないんですよ。 ──それでも、そのまま20年以上も続けてこられた。 西尾 そうですね、性に合ったんだと思うんです。死者への敬意を払った上での話ですが、解剖台の上に乗せられた死因がわからない遺体と向き合うと、なぜこの人は亡くなったのか、そしてそれを調べることに、一人の研究者として知的な興味が湧きます。  一般的に、医学部ではみんな、“病死”のことを勉強するんです。一生に一度も診ないかもしれないような病気も含めてです。でも、凍死であるとか交通事故で亡くなった方とか……言ってみれば、“ありふれた死”なんですが、外因死の遺体については学生時代に勉強する機会はあまりないんですよ。法医学では、そうした学部ではあまり勉強していない死と向き合うことが多い。僕にはそれが、とても新鮮な経験だったんです。 ──一方で、本書では「同じ医の道にありながら、法医解剖医は直接、人の命を救うことはできない」ともおっしゃっています。先生の中で、どこかもどかしさもあるのでしょうか? 西尾 確かに自分は、生きている人を直接的に助けることはできません。そういうもどかしさがないとは言えないですが、とはいえスーパーマンでもないので、全部できないのは当然だと思っています。自分の「分」というか、能力としてやれることをしっかりやるしかない。今与えられた位置で、できるだけのことをするしかないと考えています。  本の中には、子どものアトピー性皮膚炎に苦悩を募らせた末に無理心中してしまったご家族の話が出てきますが、僕らはアトピーの根本を治すことはできません。でも、運ばれてきたのには理由があるわけです。亡くなった理由を調べる必要性があり、そこをひもとくことで、臨床の現場に訴えられることもあるのではないかと思います。  今の日本で、私たちはどういった状況で死んでいっているのか。死因をしっかりと決めておくということが、翻って、これから生きていく人の生活をよくするために有用な情報を提供するのではないでしょうか。 ■法医学者が考える、自らの「死」とは ――本書に、死んだ夫に気づかず、そのまま遺体と生活していた認知症の女性の話が出てきます。老老介護の過酷な現実がある一方で、終活について、先生のご意見をお聞かせください。 西尾 正直に言えば、自分自身の終活については、あまり考えたことはありません。年齢的に考えれば、家族の中では最初に、つまり妻と子どもより先に死ぬべき人間という認識は家族の中では一致していますので、遺される人が困らないようにすることだけ、考えています。 ――これまで多くの死因を決めてきた西尾先生にとって、人間の「死」とはなんでしょうか? 西尾 大学という教育研究機関に勤める者としては、「絶対に」「100%」などという言葉をみると、「本当かな?」と思うクセがついてしまっていますが、「人間は必ず死ぬ」──これだけは事実のようです。人間はみんな死ぬわけですから、死ななければならない何がしかの理由があるはずだと、個人的には感じています。生まれなければ死なず、生まれれば死ぬ。「生」と「死」は意識の中では分けられても、もともとかなり近くにある存在なのではないでしょうか。「生きがい」「死にがい」あまり違いはないと思うんです。「死」は病気によってもたらされることもありますが、決して異常なもの、病的なものではありません。人間の持つ、生理的現象のひとつなのです。 ──では、本書の最終章のタイトルに絡めてお聞きします。「幸せな死」とは、どんなものだと考えていますか? 西尾 死を意識しない、まして恐怖心を持つことのない死が迎えられればよいと思っています。 (取材・文=編集部)
3000体近くの解剖経験を持つ法医学者・西尾元が明かす、知られざる「法医解剖」の世界の画像4
●西尾 元(にしお・はじめ) 1962年、大阪府生まれ。兵庫医科大学法医学講座主任教授、法医解剖医。香川医科大学医学部卒業後、同大学院、大阪医科大学法医学教室を経て、2009年より現職。兵庫県内の阪神地区における6市1町の法医解剖を担当している。 『死体格差 解剖台の上の「声なき声」より』 発行元/双葉社、定価/1400円(+税) 兵庫県の阪神地区で、年間300体もの「異状死体」を解剖してきた法医解剖医が見た、日本の“生と死”の現実。リストラ後、家賃滞納のアパートで凍死した50代の男性。スーパーのトイレで見つかった出産直後の嬰児。老老介護の末、妻の入浴介助中に風呂で溺死した80代の男性————。そこには、日本社会の格差————貧困、孤独、老い————があった。決して報道されない「死の現場」から、「生きること」を説く一冊だ
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3,000体近くの解剖経験を持つ法医学者・西尾元が明かす、知られざる「法医解剖」の世界

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『死体格差 解剖台の上の「声なき声」より』(双葉社)
“遺体の解剖”と聞いてまず思い浮かべるのは、刑事ドラマなどで頻繁に耳にする「司法解剖」だろう。被害者の遺体から捜査の方向性を一変させるような証拠や痕跡が見つかることもあり、犯人を追い詰めるための重要な役割を果たしている。  しかし、実際にその司法解剖を行う「法医解剖医」の素顔を、私たちは知らない。そもそも司法解剖は本来、警察からの依頼によって行われているものであり、その現場の様子が外に漏れることは許されないのだ。今年3月に刊行された『死体格差 解剖台の上の「声なき声」より』(双葉社)では、そんな法医解剖医の日常が現役医師である西尾元氏によって描かれている。  20年以上にわたって「異状死」と向き合ってきた法医解剖医は、“悲しい死”を迎えた無数の遺体たちを通して何を見てきたのか。そして、いずれ訪れる自らの死を、どう考えているのか──。
3000体近くの解剖経験を持つ法医学者・西尾元が明かす、知られざる「法医解剖」の世界の画像2
■赤色の服を着ていた少女の刺殺遺体 解剖という仕事 ──先生の著書には、壮絶な亡くなり方をしたさまざまな遺体の例が描かれています。これまで最も心を痛めた遺体について、教えてください。 西尾元先生(以下、西尾) 「事件の死体」の章にある「悲しみの赤」にも書いた解剖例は、やはりとてもつらいものでした。運ばれてきたのは、刃物で刺されて亡くなった少女の遺体です。解剖台の上に横たわる少女を見て、はじめは赤色の服を着ているのだと思ったんです。ところが、実際には、血液で真っ赤に染まってしまった下着だった。解剖の現場で、驚くような出来事はあんまりないんです。しかし、あの時の衝撃は今でも忘れられません。 ──ほかに、先生が驚いた出来事にはどんな例があるのでしょうか? 西尾 驚いた例と言えるかどうかわかりませんが、解剖した遺体に予想外のことが起きていて解剖した時にそれがわかることがあります。お腹の表面を見る限りはなんともない。ところが、いざ開腹してみると肝臓が破裂していたんです。例えば交通事故の場合、車にぶつかって肝臓が破裂しても、お腹の表面には傷が残らないことがある。しかし、開けてみたら「バン」と割れていて、お腹の中で出血し、大量の血がたまっていたりすることもあるのです。 ──解剖してはじめて、本当の状況がわかるんですね。そもそも法医解剖って、どのような流れで行われているのでしょうか? 西尾 亡くなった際に病死と明言できない場合、その遺体は「異状死体」として扱われ、警察がすべて把握することになっています。検視の結果、「これは解剖したほうがいい」と警察が判断した遺体については、大学の法医学教室に連絡するわけです。  僕たちはその連絡を受けて、解剖の日程を決めます。当日、警察が我々のもとに遺体を運び入れ、解剖を行います。所要時間はだいたい2時間程度。脳から腸まで、すべての臓器を取り出して状態を確認し、元に戻すまでの時間です。薬物をはじめ、検査が必要な場合は、その後、各機関で行われる流れです。遺体は解剖後に遺族に戻され、僕たちは依頼元である警察に報告書を書いて終了です。 ──ドラマのように、現場検証に立ち会って捜査に協力したりすることはないんですか? 西尾 それはありません。そもそも、犯罪が絡んだ遺体というのは実はそれほど多くはなく、“犯罪性はないけれど死因がわからない”という遺体のほうが圧倒的に多いんですよ。最近では、解剖する遺体のほぼ半数が独居者となっており、こうした方々は、発見されるまでに時間がかかりますし、亡くなった時の状況がわからない。つまり、異状死に落ち入りやすい人が増えているんです。 ──本書にも書かれていましたが、解剖しても死因が特定できないことも多いとか。 西尾 そうですね。特に夏場は、1週間もすれば全身の腐敗が進んで死因を特定することが難しくなってしまいます。ただ、そういった場合は、無理に死因を決める必要はないのです。僕らが一番嫌うのは、死体検案書に間違いを書くこと。正しいことを書くことは当然のことですが、間違ったことを書いてしまうのは一番ダメだと思うんです。何らかの疑いがある時は、「疑い」であることを明記しますし、死因が決められなければ「不詳」と書きます。解剖結果の報告書には死因だけでなく、「この部分の判断が難しい」「こういう可能性もある」といったことを正直に書けばいい。僕らの判断が、誰かの人生を大きく変えてしまう可能性もあるんですから。
3000体近くの解剖経験を持つ法医学者・西尾元が明かす、知られざる「法医解剖」の世界の画像3
■法医学は「性に合っていた」 ──先生はなぜ、医学の中でもこの道に進んだのでしょうか? 西尾 僕は学生のころから研究に興味があって、大学卒業後はすぐに基礎医学(生理学)の大学院へ進みました。大学院卒業後も、アメリカに留学して研究を続けていました。ところが、いざ帰国してみると、大学の中にポストがない。そんな時に、「法医学なら空いてるよ」と声をかけていただき、この道に進むことにしたんです。つまり、最初から法医学に興味があったわけでもないんですよ。 ──それでも、そのまま20年以上も続けてこられた。 西尾 そうですね、性に合ったんだと思うんです。死者への敬意を払った上での話ですが、解剖台の上に乗せられた死因がわからない遺体と向き合うと、なぜこの人は亡くなったのか、そしてそれを調べることに、一人の研究者として知的な興味が湧きます。  一般的に、医学部ではみんな、“病死”のことを勉強するんです。一生に一度も診ないかもしれないような病気も含めてです。でも、凍死であるとか交通事故で亡くなった方とか……言ってみれば、“ありふれた死”なんですが、外因死の遺体については学生時代に勉強する機会はあまりないんですよ。法医学では、そうした学部ではあまり勉強していない死と向き合うことが多い。僕にはそれが、とても新鮮な経験だったんです。 ──一方で、本書では「同じ医の道にありながら、法医解剖医は直接、人の命を救うことはできない」ともおっしゃっています。先生の中で、どこかもどかしさもあるのでしょうか? 西尾 確かに自分は、生きている人を直接的に助けることはできません。そういうもどかしさがないとは言えないですが、とはいえスーパーマンでもないので、全部できないのは当然だと思っています。自分の「分」というか、能力としてやれることをしっかりやるしかない。今与えられた位置で、できるだけのことをするしかないと考えています。  本の中には、子どものアトピー性皮膚炎に苦悩を募らせた末に無理心中してしまったご家族の話が出てきますが、僕らはアトピーの根本を治すことはできません。でも、運ばれてきたのには理由があるわけです。亡くなった理由を調べる必要性があり、そこをひもとくことで、臨床の現場に訴えられることもあるのではないかと思います。  今の日本で、私たちはどういった状況で死んでいっているのか。死因をしっかりと決めておくということが、翻って、これから生きていく人の生活をよくするために有用な情報を提供するのではないでしょうか。 ■法医学者が考える、自らの「死」とは ――本書に、死んだ夫に気づかず、そのまま遺体と生活していた認知症の女性の話が出てきます。老老介護の過酷な現実がある一方で、終活について、先生のご意見をお聞かせください。 西尾 正直に言えば、自分自身の終活については、あまり考えたことはありません。年齢的に考えれば、家族の中では最初に、つまり妻と子どもより先に死ぬべき人間という認識は家族の中では一致していますので、遺される人が困らないようにすることだけ、考えています。 ――これまで多くの死因を決めてきた西尾先生にとって、人間の「死」とはなんでしょうか? 西尾 大学という教育研究機関に勤める者としては、「絶対に」「100%」などという言葉をみると、「本当かな?」と思うクセがついてしまっていますが、「人間は必ず死ぬ」──これだけは事実のようです。人間はみんな死ぬわけですから、死ななければならない何がしかの理由があるはずだと、個人的には感じています。生まれなければ死なず、生まれれば死ぬ。「生」と「死」は意識の中では分けられても、もともとかなり近くにある存在なのではないでしょうか。「生きがい」「死にがい」あまり違いはないと思うんです。「死」は病気によってもたらされることもありますが、決して異常なもの、病的なものではありません。人間の持つ、生理的現象のひとつなのです。 ──では、本書の最終章のタイトルに絡めてお聞きします。「幸せな死」とは、どんなものだと考えていますか? 西尾 死を意識しない、まして恐怖心を持つことのない死が迎えられればよいと思っています。 (取材・文=編集部)
3000体近くの解剖経験を持つ法医学者・西尾元が明かす、知られざる「法医解剖」の世界の画像4
●西尾 元(にしお・はじめ) 1962年、大阪府生まれ。兵庫医科大学法医学講座主任教授、法医解剖医。香川医科大学医学部卒業後、同大学院、大阪医科大学法医学教室を経て、2009年より現職。兵庫県内の阪神地区における6市1町の法医解剖を担当している。 『死体格差 解剖台の上の「声なき声」より』 発行元/双葉社、定価/1400円(+税) 兵庫県の阪神地区で、年間300体もの「異状死体」を解剖してきた法医解剖医が見た、日本の“生と死”の現実。リストラ後、家賃滞納のアパートで凍死した50代の男性。スーパーのトイレで見つかった出産直後の嬰児。老老介護の末、妻の入浴介助中に風呂で溺死した80代の男性————。そこには、日本社会の格差————貧困、孤独、老い————があった。決して報道されない「死の現場」から、「生きること」を説く一冊だ
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55歳とは思えぬダンスムーヴを披露したハマーに、往年のファンからも拍手喝采

 今をさかのぼること四半世紀前、軽快なラップと“ハマーダンス”で一世を風靡したMCハマー。1990年に発売したセカンドアルバム『プリーズ・ハマー・ドント・ハーテム』は、リック・ジェームスの「Super Freak」をサンプリングした「U Can’t Touch This」、プリンスの「When Doves Cry」とフェイス・ノー・モアの「We care A Lot」をサンプリングした「Pray」、マーヴィン・ゲイの「Mercy Mercy Me」をサンプリングした「Help the Children」が収録され、耳なじみのある有名曲に軽快なラップを載せたことでアルバムは大ヒット。ダイヤモンドディスク(セールス1000万枚超)認定された。

 アルバムの中でも「U Can’t Touch This」は、世界中で爆発的なヒットに。「ニッカポッカのようなダボダボなパンツ姿で、ガニ股で小刻みにリズムをとりにながら左右に移動する」という“ハマーダンス”を披露したミュージックビデオは、世界各地で社会現象を巻き起こした。

 その後も、セカンドアルバムと同名映画を製作して主演したり、子ども向けのMCハマー・アニメ『Hammerman』が放送されたり、グッズを販売したり。ハマーと改名してサードアルバムをリリースした91年には、3,300万ドル(約37億円)の年収があったとも伝えられている。

 しかし、90年代前半には世間から飽きられてしまい、人気は一気に下降。90年代後半にはキリスト教の正教師(牧師)に転向した。散財に加え、サンプリングされたオリジナル曲のアーティストたちから訴訟を起こされ、多額の印税や和解金を支払うことになり、96年にはとうとう1,300万ドル(約14億5,000万円)の負債を抱え、自己破産を申請。今なお、米国税庁への支払い続けている。

 正教師や音楽活動の傍ら、総合格闘技のマネージメント会社を立ち上げたり、自分のダンスをアップロードし競い合う「DanceJam」というサイトを立ち上げたり、シリコンバレーのIT企業に投資したりと実業家として活動し、00年代後半にはエンターテインメント界でも再び姿を見るように。12年には人気絶頂だった「江南スタイル」で知られる韓国人歌手PSYと『アメリカン・ミュージック・アワード』のステージでコラボし、キレキレのダンスで会場を沸かせた。

 そんなハマーが5月16日、インスタグラムにダンスをする動画を投稿。55歳とは思えないほどのしなやかかつキレのある動きに、ネット上から大絶賛する声が上がっている。

 

MC HAMMERさん(@mchammer)がシェアした投稿

 動画には、「もうテレビではダンスしないつもりだったんだけど……地元のダチから“オレのために一肌脱いでくれよ”って連絡を受けてね……だから、真夜中の2時にウォーミングアップしてるのさ」というメッセージが添えられている。ダンスムーブは全盛期を思い出させるようなキレのあるもの。黒いジャケットに黒いパンツ、頭にはドゥーラグのようなニットキャップをかぶっており、かっこいい。あと5年で還暦とは思えぬ、若々しいファッションと動きなのだ。

 ハマーはその1時間半後には練習をやめ、「リラックスと若返り」のためにジャグジーに入ったとインスタグラムで報告。ファンからのコメントをリツートするなど、ゴキゲンな様子だった。

 このダンス動画を、米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」が紹介したところ、ネット上では、「55歳なのに、すごい!」とハマーのダンス能力の高さを絶賛する声が巻き起こっている。

 サンプリングした曲で有名になった、変わり身の早いお調子者と叩かれているハマー。しかし、グラミー賞を3回も獲得し、ハマーダンスを世界中に広め、90年代初期を代表する曲を持つ彼は紛れもないスーパースターだった。今回のインスタグラムを見た人たちからは、彼の偉業をたたえ、また彼を見直す声が上がっている。流行の波に乗るのがうまいハマーだが、果たしてこの波には乗れるのだろうか? 今後の動向に注目だ。

55歳とは思えぬダンスムーヴを披露したハマーに、往年のファンからも拍手喝采

 今をさかのぼること四半世紀前、軽快なラップと“ハマーダンス”で一世を風靡したMCハマー。1990年に発売したセカンドアルバム『プリーズ・ハマー・ドント・ハーテム』は、リック・ジェームスの「Super Freak」をサンプリングした「U Can’t Touch This」、プリンスの「When Doves Cry」とフェイス・ノー・モアの「We care A Lot」をサンプリングした「Pray」、マーヴィン・ゲイの「Mercy Mercy Me」をサンプリングした「Help the Children」が収録され、耳なじみのある有名曲に軽快なラップを載せたことでアルバムは大ヒット。ダイヤモンドディスク(セールス1000万枚超)認定された。

 アルバムの中でも「U Can’t Touch This」は、世界中で爆発的なヒットに。「ニッカポッカのようなダボダボなパンツ姿で、ガニ股で小刻みにリズムをとりにながら左右に移動する」という“ハマーダンス”を披露したミュージックビデオは、世界各地で社会現象を巻き起こした。

 その後も、セカンドアルバムと同名映画を製作して主演したり、子ども向けのMCハマー・アニメ『Hammerman』が放送されたり、グッズを販売したり。ハマーと改名してサードアルバムをリリースした91年には、3,300万ドル(約37億円)の年収があったとも伝えられている。

 しかし、90年代前半には世間から飽きられてしまい、人気は一気に下降。90年代後半にはキリスト教の正教師(牧師)に転向した。散財に加え、サンプリングされたオリジナル曲のアーティストたちから訴訟を起こされ、多額の印税や和解金を支払うことになり、96年にはとうとう1,300万ドル(約14億5,000万円)の負債を抱え、自己破産を申請。今なお、米国税庁への支払い続けている。

 正教師や音楽活動の傍ら、総合格闘技のマネージメント会社を立ち上げたり、自分のダンスをアップロードし競い合う「DanceJam」というサイトを立ち上げたり、シリコンバレーのIT企業に投資したりと実業家として活動し、00年代後半にはエンターテインメント界でも再び姿を見るように。12年には人気絶頂だった「江南スタイル」で知られる韓国人歌手PSYと『アメリカン・ミュージック・アワード』のステージでコラボし、キレキレのダンスで会場を沸かせた。

 そんなハマーが5月16日、インスタグラムにダンスをする動画を投稿。55歳とは思えないほどのしなやかかつキレのある動きに、ネット上から大絶賛する声が上がっている。

 

MC HAMMERさん(@mchammer)がシェアした投稿

 動画には、「もうテレビではダンスしないつもりだったんだけど……地元のダチから“オレのために一肌脱いでくれよ”って連絡を受けてね……だから、真夜中の2時にウォーミングアップしてるのさ」というメッセージが添えられている。ダンスムーブは全盛期を思い出させるようなキレのあるもの。黒いジャケットに黒いパンツ、頭にはドゥーラグのようなニットキャップをかぶっており、かっこいい。あと5年で還暦とは思えぬ、若々しいファッションと動きなのだ。

 ハマーはその1時間半後には練習をやめ、「リラックスと若返り」のためにジャグジーに入ったとインスタグラムで報告。ファンからのコメントをリツートするなど、ゴキゲンな様子だった。

 このダンス動画を、米大手ゴシップ芸能サイト「TMZ」が紹介したところ、ネット上では、「55歳なのに、すごい!」とハマーのダンス能力の高さを絶賛する声が巻き起こっている。

 サンプリングした曲で有名になった、変わり身の早いお調子者と叩かれているハマー。しかし、グラミー賞を3回も獲得し、ハマーダンスを世界中に広め、90年代初期を代表する曲を持つ彼は紛れもないスーパースターだった。今回のインスタグラムを見た人たちからは、彼の偉業をたたえ、また彼を見直す声が上がっている。流行の波に乗るのがうまいハマーだが、果たしてこの波には乗れるのだろうか? 今後の動向に注目だ。

他言語を学ぶとは新しい世界観を手に入れること。新時代の扉を開ける宇宙からの福音『メッセージ』

他言語を学ぶとは新しい世界観を手に入れること。新時代の扉を開ける宇宙からの福音『メッセージ』の画像1
これまで実在の社会問題を題材にしてきたドゥニ・ヴィルヌーヴ監督が、新作『メッセージ』では問題の解決法を提示している。
 かつてアメリカ大陸はインディアンが自由を謳歌する楽園だったが、白人入植者たちの勘違いによって長い長い殺戮の歴史が始まった。インディアンには土地を所有するという概念がなく、白人入植者たちが土地を譲渡してもらう代わりに渡した銃やナイフをプレゼントだと思って喜んで受け取った。ところがインディアンがいつまでも土地から出ていかなかったため、契約違反だと怒った白人たちはインディアンの大量虐殺を始めた。人類はそんなコミュニケーションの行き違いによる悲劇を何度何度も繰り返してきた。『ブレードランナー2049』(10月公開)でも注目されるドゥニ・ヴィルヌーヴ監督のSF大作『メッセージ』(原題『ARRIVAL』)は、人類と地球外生命体とのファーストコンタクトを描いたもの。SFファン以外にも様々なインスピレーションを与えてくれる魅力に溢れた作品となっている。 『メッセージ』の主人公はひとりの女性言語学者。ルイーズ・バンクス(エイミー・アダムス)は別れた夫との間にひとり娘ハンナがいたが、病いによってハンナは若くしてこの世を去った。心にぽっかり空いた穴を埋めるべく言語学の研究に勤しんでいたルイーズのもとに、米軍大佐のウェバー(フォレスト・ウィテカー)が現われ、米軍の極秘調査に協力して欲しいと頼む。折しも世間は宇宙から飛来した巨大飛行体のニュースで大騒ぎとなっており、その宇宙人とのコミュニケーション方法をルイーズに考えてほしいという依頼だった。ウェバー大佐が持ってきた音声データだけでは、宇宙人が何をしゃべっているのか見当もつかない。エイミーは宇宙人と直接会うこと以外に彼らの言語を理解する方法はないと進言する。  ルイーズはウェバー大佐、さらに数学者のイアン(ジェレミー・レナー)と共に大平原に浮かぶ巨大な宇宙船へと近づく。緊張で震えるルイーズたちの前に、ついに七本脚の宇宙人“ヘプタポッド”が出現する。「HUMAN(私たちは人間)」と書いた手描きのボードに、身ぶり手ぶりを交え、2体のヘプタポッドと懸命にコミュニケーションを図るルイーズ。高い知能を有するヘプタポッドは、円形状の不思議なデザインを描いて応える。表意文字ならぬ、表義文字が彼らの伝達手段だった。未知なる文明を持つ彼らの言語は、一度では到底理解することは不可能。だが、ルイーズはコミュニケーションを重ね、分析することで少しずつ彼らの言葉を理解し、それと同時に今まで感じたことのない不思議な感覚を身に付けることになる。
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言語学者のルイーズ(エイミー・アダムス)は考えるうる限りの方法で、宇宙人たちとの会話を試みる。
 中国系米国人テッド・チャンの短編小説『あなたの人生の物語』は理数系人間好みの難解なSFストーリーだが、カナダのケベック州(フランス語圏)出身のヴィルヌーヴ監督は見事な映像化に成功している。敵か味方か分からない、謎の地球外生命体と試行錯誤しながらコミュニケーションを図る過程がドラマとして描かれるというハリウッド大作向けではない地味な内容ながら、昨年公開された北米では興行的な成功を収め、数々の映画賞に輝いた。ひどく哲学的内容に感じられる『メッセージ』だが、極めて簡単に言ってしまえば【母国語以外の言語を学ぶということは、母国以外の価値観と世界観を受け入れるということ】という外国語を学ぶ人にとっての基本的な心構えをドラマ化しているということだ。  巨大宇宙船は米国以外にも世界各地に出没しており、どの国もいち早く宇宙人が何の目的で地球に現われたのかを知ろうとする。中国政府は麻雀パイを使って宇宙人とのコミュニケーションを図ろうとするが、このことを知ったルイーズは強く反対する。勝者と敗者を決める麻雀の概念を使って彼らとコミュニケーションすることは、あまりにも危険だからだ。そして、彼らヘプタポッドが地球に現われたのも、そのためだった。勝者が敗者を食い物にするという人類が延々と続けてきた“ゼロサムゲーム”の歴史から、人類を解放しようと彼らはしていた。そのためにルイーズは、ヘプタポッドからある“武器”を与えられることになる。
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宇宙人が書き記した宇宙語の文字。宇宙語を学ぶことで、ルイーズの思考性に大きな変化が現われる。
 娘を亡くした心の傷を負いながらも気丈に振る舞う言語学者役を、実力派女優エイミー・アダムスがさすがの好演。大小2体のヘプタポッドのことを「アボットとコステロ」と親しみを込めて呼び、交流を重ねていく姿は微笑ましくもある。そして何よりも、本作を撮ったのがヴィルヌーヴ監督であることが重要だろう。1989年にモントリオール理工科大学で女性嫌いの青年が女子大生14人を銃殺した実在の事件を再現した『静かなる叫び』(09)でヴィルヌーヴ監督はカナダ国内で注目を集め、中東紛争で女性や子どもたちが虐待されてきた歴史をドラマ化した『灼熱の魂』(10)がアカデミー賞外国語賞にノミネートされ、国際舞台へとジャンプアップした。  さらにハリウッドでは、幼児拉致監禁事件を題材にした『プリズナーズ』(13)、麻薬カルテルとFBI捜査官との壮絶な麻薬戦争を描いた『ボーダーライン』(15)と着実にキャリアを刻んできた。ヴィルヌーヴ監督は現代社会に渦巻くシリアスな問題から目をそむけることなく、激しいバイオレンスを交えて、リアルな作品に仕立ててきた。そんな禍々しい現実を見つめてきたヴィルヌーヴ監督が、本作ではヘプタポッドから学んだ新しい概念によってあらゆる問題を解決することを試みている。ヴィルヌーヴ監督がこれまで描いてきた悲劇の数々は、本作の主人公であるルイーズが目覚めたことで、すべて救われることになる。ルイーズがどのように目覚めたのかは、この記事を読んだあなた自身の目で劇場で確かめてみてほしい。  勝者と敗者に分ける二者択一の窮屈な世界から、もっと自由で広大な宇宙へ。ヴィルヌーヴ監督が撮った『メッセージ』は新しい世界への招待状となっている。 (文=長野辰次)
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『メッセージ』 原作/テッド・チャン 脚色/エリック・ハイセラー 監督/ドゥニ・ヴィルヌーヴ 出演/エイミー・アダムス、ジェレミー・レナー、フォレスト・ウィテカー、マイケル・スタールバーグ、マーク・オブライエン 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 5月19日(金)より公開 http://www.message-movie.jp

恐怖の向こう岸で待っているのは一体何なのか? シャマラン監督が導き出した回答『スプリット』の画像4
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口臭、汗、洗濯生乾きに化粧品臭! どいつもこいつも臭い職場に「無臭男子」が現れた!

【作品名】「逆転スメルハラスメント」(前編) 【作者】桜井まり子『ご近所の悪いうわさ』

【作品紹介】隣の席の派遣社員は鼻バカ女、男どもは口臭、体臭、洗濯生乾き! 悪臭だらけの地獄の職場で、ようやく見つけた理想の“無臭男子”。そこへ安っぽいニオイを撒き散らす新入社員が現れて……。

【サイゾーウーマンリコメンド】個人的に、無香商品よりニオイつきの方が好きなのですが、こちらの主人公による「手から食べ物のニオイをさせてどうすんの」というハンドクリーム評、「頭から果物のニオイさせて楽しい?」というシャンプー評に、真理を突かれた気持ちになりました……。