成宮寛貴に極秘帰国説が浮上! あの“おネエタレント”がキーマンか

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 元俳優・成宮寛貴に、極秘帰国情報が飛び交っている。  成宮は昨年12月、写真誌「フライデー」(講談社)で“コカイン吸引疑惑”を報じられ、芸能界を電撃引退。その後は東南アジアに“逃亡”したといわれているが、成宮を知る関係者によると「昨年末か今年の初めに、ひっそり帰国した可能性がある」という。  成宮はかねてより“ゲイ説”がウワサされ、引退の理由も「セクシャルな問題」としたが、今も芸能界のゲイ人脈を頼りに生活しているようだ。中でもキーマンは、おネエタレントとしては古株で、自身も以前に薬物疑惑がささやかれたX。  前出関係者は「X主催のホームパーティーに成宮も顔を出すなど、親しい間柄だった。連絡係はXのマネジャーで、こちらも薬物疑惑がある人物。そのマネジャーが、成宮の引退劇で暗躍したといわれている」と話す。  現時点で成宮のリアルな国内目撃談は皆無だが、Xの周辺者に成宮の近況を尋ねると、話を逸らしたり、言葉を濁すなど不審な点が見られるという。 「Xは地方に別宅を持っており、成宮を保護している可能性がある。すでに複数の週刊誌が、関連施設に取材をかけている」(出版関係者)  突然の芸能界引退で、コカイン吸引疑惑は今も「グレー」なまま。成宮の口から真相が語られる日はやって来るのか?

カープファンは暴れないし、ヤクザも抗争してない広島 高上優里子『キャラ屋さんの遅い青春』

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『キャラ屋さんの遅い青春(1)』(KADOKAWA)
 高上優里子『キャラ屋さんの遅い青春』(KADOKAWA)。まず書店で手に取った理由は、表紙に描かれたヒロインの美しさ。そして、オビのキャッチである。 きみに遅い初恋をする──。 制服時代のドキドキ、それは忘れていた青春の追体験……。  これ、作品の紹介というより青春が暗かった編集者の心の叫びに見えてしまうのだけど、いかがだろうか。  でも、この作品。そんな叫びと悶絶を生み出すのも当然の、激烈に爽やかな、遅れてきた青春が描かれるのだ。  作品として尖っているポイントの第一は、物語を作者である高上氏の故郷でもある広島に設定していること。ここに描かれる広島は、普段、広島人以外がイメージする広島とは、まったく異なる爽やかな広島である。  日本の戦争責任を叫ぶ人々は出てこないし、ヤクザは抗争していないし、カープが負けて暴れる群衆もいない。ああ、よくよく読むと、具体的な地名は横川程度で、流川(注:広島の歓楽街)なんて絶対に出てこない。極めつけは、みんな標準語である。まあ、今どき日本のどこにいっても、絵に描いたような方言を話す人なんていないわけで、当然といえば当然か。  そう、本編の前提として讃えたいのは、出身者によって、こうして今までになかった新たな広島像が描かれていることにある。なんというか、同じ広島県でも、広島市=危険、尾道市=青春みたいな要素があったわけだけど、尾道市的な青春要素を、すべて広島に置き換えているのが、この作品なのである。  そんな、見たこともない広島で、作品の舞台となるのは、ゆるキャラのプロモーションをしている会社。そこで、ずっとキャラクターデザイナーをしてきた伽羅谷は30代の男。そんな男の職場に、会社創立50周年のゆるキャラをデザインした15歳の女学生・清瀬歩がやってきた。  この2人が、ものづくりを一緒にしながら距離を縮めていくのが、この物語。いやいや、いろいろとツッコミどころは満載である。いくらなんでも30代と15歳とか、通報したほうが、ええじゃろう……。でも、ページをめくるごとに、このファンタジーの世界に俺も入り込みたいと願ってしまう。そんな繊細な描き方がされているのである。  何せ、キャラデザに人生を注いできた男と、物心ついたときからキャラを愛し続けてきた少女。年齢差はあっても、シンクロしないほうがオカシイだろう。もう年齢という壁など、2人の間ではどうでもいいのだ。現状なら年齢差は事案発生だけど、10年経ったら、単なる年の差カップルに過ぎないだろう。  とにかく性的に目覚めてがいないがゆえに、無防備な少女の魅力が全開なので悶絶する読者も多いのではなかろうか。  今後の2人の距離感の変化が気になる作品である。 (文=是枝了以)

隅々まで悪役が蔓延るホラードラマ『奪い愛、冬』、鬼気迫る狂妻・水野美紀に圧倒されるニセ野内と倉科/第三話レビュー

“ドロキュン劇場”こと、金曜ナイトドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)。婚約中の女・光(倉科カナ)と元カレ兼元上司・信(大谷亮平)は、どしゃ降りの雨、タクシー捕まらない、という“偶然の産物”によりホテル(同室)で雨宿りをすることになりました。信さんは嫌いで別れを告げたわけじゃなかった……「光」ではなく「池内」って呼ばれて淋しい……と思っていたら今度は「光」って呼んでくれた……舞い上がる光。いよいよ光と信さんの焼けぼっくいに火がつくか、という“その時”、信さんの妻・蘭さん(水野美紀)が金田一少年も顔負けの推理力と洞察力と野生の勘(狩野英孝より相当強い)ですぐさまホテルの場所を探し当てて登場したのでした。光はクローゼットに隠れたものの、枕に落ちた長い髪の毛が見つかっていますし、蘭さんはクローゼットを“ガン見”……。光、ピンチ! ってところまでが第二話でした。  第三話は、そんな危機的状況の続きから。クローゼット越しに蘭が不敵な笑みを浮かべ、ビクビクしている光(息が荒い)でしたが、蘭は最後まで開けることをしませんでした。ただし信と共に部屋を出る直前、光が潜んでいるクローゼットを見やって「じゃあねー」。怖いです。しかしながら蘭さん、杖ついているわりに随分すたすたと歩きます。二人が帰った後、クローゼットから出た光は「信さんの奥さんは、もしかしたら私に気づいていたのかもしれない」と不安げ。もしかしたらじゃなくて、100%気づいてるでしょ。どんだけ暢気なのか。あの狂妻の夫に近付いて殺されると思わないんでしょうか……? ▼水野美紀の股間に顔、三浦翔平の絶叫演技が棒でキュンキュンしづらいドロキュンドラマ『奪い愛、冬』/第一話レビュー ▼シャワーシーン多すぎ、ドン引きの三浦翔平フラッシュモブ、束縛妻「排卵日なのにーッ!」の絶叫/『奪い愛、冬』第二話レビュー ◎エッチもできない恐怖の婚前旅行  自宅に戻った信は、光との馴れ初めを回想します。もともと同じデザイン事務所(光が今も働いている会社です)の先輩・後輩という間柄だった二人。生意気な新人である光に対して傲慢な態度を見せていた信ですが、真面目で一本気な光に惹かれていき、あるプレゼンで勝利した後「気づいたら、俺の中に光がいる。付き合って欲しい」と告白したんですね。鉛筆で描いた“光の似顔絵”を差し出して。信さん、クールな装いしていますがわりとロマンチストなんですね。そんな信さんの心の内を見透かしているに違いない妻・蘭さんは、ドライフラワーを握りつぶしたり、ベッドルームに誘い「できないの? もしかしてさっきしてきたとか?」とカマかけてきたり……。信さん相当ビビっています。  そして、疑心暗鬼状態なのは蘭さんだけではありません。光の婚約者・康太(三浦翔平)も、どしゃ降り雨の日のことが引っかかっています。光は実家の母の元へ行くと言っていたのに、実際には行っていないと知った前回、康太は人格崩壊していました。あいにくホテルで雨宿り中の光は信さん一色、康太の存在を思い出す余裕などなかったでしょうに……。そんな康太の周りをちょろちょろしているのが、人の幸せがうざくて人のものが欲しくなるという最低最悪の同僚女性社員・秀子(秋元才加)で、一話、二話でも光と康太の仲を引き裂こうと身体を張って策略を巡らせていましたが、今度は康太に光の元カレ・信の誕生日を教えます。光さんの何かの暗証番号は元カレの誕生日かもよ~、ということです。なるほど……。とはいえ多忙な社会人、別れた後もついうっかりそのまま使用していることもあるような気がする……のが、筆者の認識ですが、自分の交際相手が元カレ・元カノの誕生日を暗証番号にしていると知ってどう感じるかはその時の状況次第ではないでしょうか。仕事に夢中だとなりふり構わずの光だから、信さんに別れを告げられた後もうっかり使い続けている可能性は十分ありそうにも思えますが、ちょうど疑心暗鬼に陥っていて光への思いが歪みつつある康太、光のスマホをガン見です。ですが、光にはそんなそぶりを見せず、誰もいない夜のオフィスでいちゃこら。康太、光を温泉旅行に誘います。またまた秀子がその様子をこっそり覗いているとも知らず。  別に康太が好きっていうわけではなく、人のものを奪うのが快感なだけであろう秀子ですが、その快感を得るためには手段を選びません。康太の母親・美佐(榊原郁恵)が開くお料理教室に入会し(秀子って暇なんですかね)、郁恵ちゃんに「実は私、息子の康太さんと同じ会社で働いているんです」と挨拶、さらに「私、光さんが苦手で……」と、郁恵ちゃんが喜ぶことを言います。郁恵ちゃん「あなたとは気が合いそうね」。というわけでスパイ活動を開始した秀子、「早速ですが、ひとつご報告が」と温泉旅行のことチクります。ていうか、どの旅館に宿泊予定とか普通イチ同僚に言わないし、秀子はどういう経路で調べたんでしょうね……それこそ社内メール盗み見とかしてるんでしょうか。仕事しろよ、クビだよあんた。 熱海へ温泉旅行に訪れた光と康太は、一見幸せそうなバカップルです。しかし光は「私を幸せにしてくれるのは康太だけだ」と自己洗脳中ですし、康太もいちいち“暗証番号”のことが気になっています。にもかかわらず、二人とも相手の前では“幸せいっぱい”に振る舞っているのが滑稽。神社でおみくじを引いた際、康太は吉、光は凶でしたが、光は空気を読んで「私も吉」と嘘をつきます。くだらないです。この局面で“嘘”を吐かなくてもいいのに……。案の定、あとでその嘘はバレます。  毎回ヌードシーンをサービスしている本ドラマですが、今回は貸切露天風呂での混浴シーン。海を望む露天風呂で、またしても二人そろって叫んでいます。今回のテーマは「お互いの好きなところをあの空に向かって叫び合おう」でした。ひとしきり叫び合った後、康太「ほんとは光の頭の中を俺だけで染めたい」「ゆっくりでいい」「ゆーっくり俺だけで染めてあげるね」って囁くわけですが、今後その目的を果たすためにどんな手段を使うのでしょう……。康太、蘭よりエキセントリックになるかもしれませんが、三浦翔平には迫真の演技を期待しています。とりあえずカップルで貸切風呂に入るなら真昼間だろうとそのままエッチするのが自然だと思うのですが、そういう描写はありませんでした。  入浴後、せっかくの幸せ回復ムードに水を差すように颯爽と現れたのが、尾行してきた郁恵ちゃん。えっ、恋人との旅行に親が登場するってこれ以上ないほどイヤな展開なのに、郁恵ちゃんは嫌みを浴びせるだけでなく光の引いた凶のおみくじを(木に結んだのにわざわざほどいて!)持ってきていました。康太には「吉」と答えていたやつです。たかがおみくじ、でも近頃康太はナーバスになっているわけで、光が「心配すると思って」ついた嘘であってもショックでしょう。「頼むからさ……、頼むからもう嘘はつかないで」と切実に頼む康太に対して、光は謝罪し、康太は許します。いや、それより何より、ここはもう光が康太にキレていいところじゃないですかね。「おみくじの嘘よりヤバいのはあんたの母親だよね!?」と。  なのに自分を責めるだけで相手の母親を決して悪くは言えない光。康太、光をバックハグして「俺光のこと幸せにする」。光「ありがとう」。康太「光との子どもが欲しい」。光「いいよ」。あら、蘭さんだけでなく康太も子どもが欲しいんですね。光の合意も得られ、手始めにキス……の手前で、郁恵ちゃん再登場。おにぎり持ってきました~。「結婚する前に子ども作らないでね。あたしそういうの大っ嫌いだから。アッハハハハハ~」と、釘を刺して去っていった郁恵ちゃんでしたが、温泉旅行シーンはこれにて終了。相変わらずな郁恵ちゃんの毒親っぷりに、康太は萎えちゃったんですかね。とにかく光を自分色に染めたい康太としてはさっさ射精→受精→着床→妊娠まで持ち込みたかったかもしれませんが……。 ◎会社もヤバい奴しかいない  秀子も郁恵ちゃんもヤバいですが、もちろん一番ヤバいのは蘭さん。夫とのデートで、“運命の”通り魔事件の現場へ出向き、杖振り回し事件が起こった時の状況を熱を入れて力説する彼女の姿は通行人もドン引きです。杖なくても……右足、大丈夫なんですか? 案の定Twitterでは、蘭の右足が本当は動くのではないかという疑惑の声続出です。蘭さんの言いなり男・信さんの目は死んでいますが、蘭さんはもう1カ所、信さんと行きたい場所があるそうです。行き先は信さんの元職場で、光、康太らが勤務するデザイン事務所。信さんを伴ってオフィスに現れた蘭さん、「みなさーん、私、以前こちらで働いていた小田信の妻です。主人が突如この会社を辞めて皆さんにご迷惑をおかけしたことをお詫びいたしますぅ~」と声高々に言って回ります。もう「こんな面倒な奥さんを持つ人(信)、辞めてくれてありがとう!」というのが大半の社員たちの本音でしょうね。こちらもドン引き。ねえ、周囲にドン引きされまくる妻に尽くさなければならない信さんの地獄、想像するだけで吐きそうじゃないですか?  ところがこの職場には、もう一人ヤバい奴がいました。それが、部長の武田さん(三宅弘城)。以前、光に惚れるもフラれ、今では光を恨んでいるという嫌なおっさんです。「俺を振った女の困る顔が見たい」とねちっこい笑みを浮かべ、武田部長はその夜の会社飲みに信を誘いました。そのうえ飲み会では傍若無人な言動を繰り返し、やげて信に絡んで「お前がいきなり辞めて正直迷惑だったぞ。あの後プレゼンで負け続き、大きな仕事あんま取れないよ!」。そして「だってエースが光じゃ限界あるだろ!」と光に対するハラスメントを開始します。 「こいつ(光)はだめなとこばっかりだよ! 才能よりも、ちょーーーっと綺麗だからって気に入られる。いいよなぁ~女ってのは。えっ、まさかカラダで仕事取ったりしてないだろうね~。そんで仕事も中途半端で結婚? いいよなあ~女は」  まじ最低最悪な上司だわ。光はずっと黙っていましたが、信が「いい加減にしてください!」と武田部長の胸倉を掴みます。康太もずっと拳を握りしめていましたが、寸でのところで信に先を越された格好です。でもそれくらいで武田部長が懲りるはずもなく、今度は信に「お前、よく俺の胸倉なんか掴めたな。お前が辞めて、俺がどんだけ迷惑被ったのかわかってんの~? 」「(すいませんっていう)言葉だけで済まされると思ってんの~?」。結局、信は「すいませんでした! 全部俺のせいです! 全部!」と土下座し、光の肩を叩いて店を出ていきました。胸を熱くする光、信がテーブルに(都合よく)忘れていったハンカチを大事そうにバッグにしまうんですが、あんたそれ持ち帰ってどうする気なんだ。乙女モード入っているけど、隣で婚約者見ているよ?  家に帰ってからも信のハンカチを自分の頬に押し当てて信に対する思いを募らせる光、翌日康太には信に会いに行くことを打ち明けます。ハンカチを届けたい、昨日のお礼を言いたい、それをしないとすっきりしないんだとか。本当にそういうつもりだったとしても、光の感覚ズレてません? しかも周りが全然見えていないんですね。体育会系ならではの筋を通しているつもりなんでしょうか? そんな光に理解を示したように振る舞う康太でしたが、光のスマホの暗証番号が<0229>=信さん誕生日だと判明し表情が一変します。もう光を尾行するしかない★ というわけで、信へハンカチを届けに行った光をこっそり追いかけます。ギラギラした目で。 間抜けでしつこい未練タラタラ女・光  さて、信さんにハンカチを届け、昨日のお礼を終えた光ですが、咳き込む信を見かねて額に手を当てると「すごい熱」。光は信を病院に連れていきます。郁恵ちゃん同様に尾行を実行中の康太、その様子をばっちり見ています。信は気管支が腫れていたようで「血液検査の結果が出たらまた来てください」と言われていましたが、まさか重病だったり? 韓流ドラマだと難病設定もポンポン飛び出すので……。それにしても光、お節介にもほどがあります。お節介というか、離れたくないだけなんでしょうけど、信が点滴を終えるまで待合室で待機してるとかほんと、どんだけヒマかと。プレゼン準備しろよと。  のみならず、今夜は蘭が不在だと知ると、光は「途中で倒れたりしたら困るから自宅まで送る」と言いタクシーに同乗します。押しかけちゃダメだと思いますけど! ホテル(inクローゼット)でも会社でも、ヨメの気違いぶりは散々痛感しましたよね? ブレーキかけないと刺されるよ? 刺されるだけで済めばいいけど……ってレベルの狂妻ですよ!? こっちがハラハラしちゃうほど、暢気な光にだんだんイライラしてきました。  光にイラついてるのは視聴者だけじゃなく、康太も元カノ・礼香(ダレノガレ明美)とその連れ(男性)の車に乗って追いかけます。どうしたのか聞いてくるダレちゃんに対しても「うるせえんだよっ!」と怒鳴りつけるなど、康太すっかりイッちゃっています。好青年ふうの演技をしているときの三浦翔平は薄っぺらくて嘘っぽいけれど、イラついたり怒ったり横柄な態度をとっているときの演技は素っぽくてお上手です。一方、ダレちゃんの演技は「演技」と呼べる代物ではなくて、水野美紀や郁恵ちゃんとは別のベクトルでヤバいなと思いました。この人、女優になるつもりなんでしょうか……?  おっと、話を光と信さんに戻しましょう。何やかんや理由をつけ、結局信の自宅に上がり込む光。ダメだって、既婚男性の家に上がるとか……水野美紀じゃなくてもこれはヨメ激怒ですよ。常識が頭からすっぽ抜けてしまっているのか、そもそも常識なんて持ち合わせてないのか、光はその家でかいがいしく信の世話を焼きます。「この前は聞けて良かった。信さんがいなくなって、でもそれで私と康太が出会って結婚する。人生で起こることはすべて意味がある」「信さんと出会ったことも別れたこともお互いが幸せになるためなの」「(信さんとの再会は)整理するためだよ。悲しいと思ってた出来事を整理して前に進むためだと思う」など、いかにも体育会系思考で恋愛を語り出す光でしたが、舌の根の乾かぬ内、ついに信のキスを受け止めました。信さん「まだ……まだ、光のことが」。光、涙で「(信さん……)」。信さんの唇の温かさに光、うっとり……。と、その背後から聞こえてきた、声。 「ここにいるよ~」  ヒイイッ! 視聴者全員、ビビって震え上がったんじゃないでしょうか。私たちはホラー映画を見ていたんでしたっけ? ドアを開けて現れたのは、もちろん、蘭さん!!!!! 信さんの反応、「いやぁー」って(苦笑)。  「ここで見てたんだよ、ずっとぉ~」と高笑いが止まらない蘭さん。「友達の家に行く」と敢えて餌を蒔いていたそうです。「こないだと逆だね」と光に告げる蘭さん、やはり……。犬のぬいぐるみに仕込んだ小型カメラでキスシーンをばっちり盗撮していたことも即明かされ、光、言葉を失い固まっています。一体どちらからキスしたのかと詰め寄られ、信さん「俺だ」。でも蘭さん「信からするわけないじゃん。だってあたしのこと愛しているんだから」とあくまで光が唆したと固執します。信さん「違う!」、蘭さん「違わないよ~~~~~!!!!!」。杖ダンダンダンダンダン!!!!! (中略) 信さん「俺がいけないんだ」。蘭さん「それも、言わされているんでしょ~~~~、このブスに!!!!!」。蘭さん「あぁぁぁぁぁぁ~~~~!!!!!」ドライフラワーを光に投げつけ、「足が痛くなってきたぁぁぁ~~。さすって、さすってよぉ~~~」「ねえ、キスして信」「私のこと愛しているんだったらここでキスしてぇ」「あいつにできて、あたしにできない!? ねぇ!?」。もう怖すぎて失禁寸前です!  蘭さんが信さんの頭をわしづかみにして強引にキスした時、光は泣きながら「本当にごめんなさい!!!」と頭を下げて逃げ去りました。これにて第三話終了。序盤の熱海旅行がもう随分前の出来事のような気分です。なかなか濃縮度の高い1時間でした。濃縮還元みかんジュースより濃いかもしれません。康太に「幸せにして“もらう”」つもりでいながら、信さんとも「会いたい」光……それ、相当に緻密な計算でもってバランスをとるならまだしも、行き当たりばったりでやってうまくいくもんじゃないですからね。信さんへの未練を一人で振り切れないまま、康太と結婚すればなんとかなると思っている光は愚かで軽薄ですし、既婚者の家に「ヨメは留守だから」を信じて上がり込むあたり間抜けすぎて引きます。登場人物全員悪人、ある意味『アウトレイジ』より恐ろしいドラマかもしれません。  次回四話、予告ではWデート旅行に出かけている四人、ついに光の目の前で発狂している康太の様子なんかが公開されましたが、今回以上にホラーな演出が待っているのでしょうか? ていうかまだ第三話だなんて信じられない! 水野美紀はどこまで狂えるのか、三浦翔平も水野美紀や郁恵ちゃんのキチガイ演技に触発されて飛躍するのか、今のところ怯えた表情ばっかりで魅力の薄い倉科カナも悪女演技に転換するのか、気になることいっぱいです。そもそも蘭さんの足にナイフを突き刺した通り魔も、蘭さんが雇ったヤツなんじゃないかって気もしますし……すべて蘭さんの「計画通り!」だった、みたいなね。もうひとつ気になるといえば、イケメン設定のはずの信さん、つまり大谷亮平さんが、蘭さんに圧倒されてひれ伏すシーンばっかりで、いまいちカッコ良く見えないということ。最初は竹野内豊に似ていることからニセ野内なんてあだ名もついた大谷さんですが、これじゃ竹野内よりグレードが4つくらい下だと思います。倉科さん(私生活では竹野内の恋人、のはず)が本気で濡れるくらい、急いで磨かれてください! (ドラマウォッチ担当:雨月桃) ▼水野美紀の股間に顔、三浦翔平の絶叫演技が棒でキュンキュンしづらいドロキュンドラマ『奪い愛、冬』/第一話レビュー ▼シャワーシーン多すぎ、ドン引きの三浦翔平フラッシュモブ、束縛妻「排卵日なのにーッ!」の絶叫/『奪い愛、冬』第二話レビュー <そのほかのドラマレビューはこちら> ▼東京タラレバ娘 ▼A LIFE~愛しき人~ ▼突然ですが、明日結婚します ▼バイプレイヤーズヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~

隅々まで悪役が蔓延るホラードラマ『奪い愛、冬』、鬼気迫る狂妻・水野美紀に圧倒されるニセ野内と倉科/第三話レビュー

“ドロキュン劇場”こと、金曜ナイトドラマ『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)。婚約中の女・光(倉科カナ)と元カレ兼元上司・信(大谷亮平)は、どしゃ降りの雨、タクシー捕まらない、という“偶然の産物”によりホテル(同室)で雨宿りをすることになりました。信さんは嫌いで別れを告げたわけじゃなかった……「光」ではなく「池内」って呼ばれて淋しい……と思っていたら今度は「光」って呼んでくれた……舞い上がる光。いよいよ光と信さんの焼けぼっくいに火がつくか、という“その時”、信さんの妻・蘭さん(水野美紀)が金田一少年も顔負けの推理力と洞察力と野生の勘(狩野英孝より相当強い)ですぐさまホテルの場所を探し当てて登場したのでした。光はクローゼットに隠れたものの、枕に落ちた長い髪の毛が見つかっていますし、蘭さんはクローゼットを“ガン見”……。光、ピンチ! ってところまでが第二話でした。  第三話は、そんな危機的状況の続きから。クローゼット越しに蘭が不敵な笑みを浮かべ、ビクビクしている光(息が荒い)でしたが、蘭は最後まで開けることをしませんでした。ただし信と共に部屋を出る直前、光が潜んでいるクローゼットを見やって「じゃあねー」。怖いです。しかしながら蘭さん、杖ついているわりに随分すたすたと歩きます。二人が帰った後、クローゼットから出た光は「信さんの奥さんは、もしかしたら私に気づいていたのかもしれない」と不安げ。もしかしたらじゃなくて、100%気づいてるでしょ。どんだけ暢気なのか。あの狂妻の夫に近付いて殺されると思わないんでしょうか……? ▼水野美紀の股間に顔、三浦翔平の絶叫演技が棒でキュンキュンしづらいドロキュンドラマ『奪い愛、冬』/第一話レビュー ▼シャワーシーン多すぎ、ドン引きの三浦翔平フラッシュモブ、束縛妻「排卵日なのにーッ!」の絶叫/『奪い愛、冬』第二話レビュー ◎エッチもできない恐怖の婚前旅行  自宅に戻った信は、光との馴れ初めを回想します。もともと同じデザイン事務所(光が今も働いている会社です)の先輩・後輩という間柄だった二人。生意気な新人である光に対して傲慢な態度を見せていた信ですが、真面目で一本気な光に惹かれていき、あるプレゼンで勝利した後「気づいたら、俺の中に光がいる。付き合って欲しい」と告白したんですね。鉛筆で描いた“光の似顔絵”を差し出して。信さん、クールな装いしていますがわりとロマンチストなんですね。そんな信さんの心の内を見透かしているに違いない妻・蘭さんは、ドライフラワーを握りつぶしたり、ベッドルームに誘い「できないの? もしかしてさっきしてきたとか?」とカマかけてきたり……。信さん相当ビビっています。  そして、疑心暗鬼状態なのは蘭さんだけではありません。光の婚約者・康太(三浦翔平)も、どしゃ降り雨の日のことが引っかかっています。光は実家の母の元へ行くと言っていたのに、実際には行っていないと知った前回、康太は人格崩壊していました。あいにくホテルで雨宿り中の光は信さん一色、康太の存在を思い出す余裕などなかったでしょうに……。そんな康太の周りをちょろちょろしているのが、人の幸せがうざくて人のものが欲しくなるという最低最悪の同僚女性社員・秀子(秋元才加)で、一話、二話でも光と康太の仲を引き裂こうと身体を張って策略を巡らせていましたが、今度は康太に光の元カレ・信の誕生日を教えます。光さんの何かの暗証番号は元カレの誕生日かもよ~、ということです。なるほど……。とはいえ多忙な社会人、別れた後もついうっかりそのまま使用していることもあるような気がする……のが、筆者の認識ですが、自分の交際相手が元カレ・元カノの誕生日を暗証番号にしていると知ってどう感じるかはその時の状況次第ではないでしょうか。仕事に夢中だとなりふり構わずの光だから、信さんに別れを告げられた後もうっかり使い続けている可能性は十分ありそうにも思えますが、ちょうど疑心暗鬼に陥っていて光への思いが歪みつつある康太、光のスマホをガン見です。ですが、光にはそんなそぶりを見せず、誰もいない夜のオフィスでいちゃこら。康太、光を温泉旅行に誘います。またまた秀子がその様子をこっそり覗いているとも知らず。  別に康太が好きっていうわけではなく、人のものを奪うのが快感なだけであろう秀子ですが、その快感を得るためには手段を選びません。康太の母親・美佐(榊原郁恵)が開くお料理教室に入会し(秀子って暇なんですかね)、郁恵ちゃんに「実は私、息子の康太さんと同じ会社で働いているんです」と挨拶、さらに「私、光さんが苦手で……」と、郁恵ちゃんが喜ぶことを言います。郁恵ちゃん「あなたとは気が合いそうね」。というわけでスパイ活動を開始した秀子、「早速ですが、ひとつご報告が」と温泉旅行のことチクります。ていうか、どの旅館に宿泊予定とか普通イチ同僚に言わないし、秀子はどういう経路で調べたんでしょうね……それこそ社内メール盗み見とかしてるんでしょうか。仕事しろよ、クビだよあんた。 熱海へ温泉旅行に訪れた光と康太は、一見幸せそうなバカップルです。しかし光は「私を幸せにしてくれるのは康太だけだ」と自己洗脳中ですし、康太もいちいち“暗証番号”のことが気になっています。にもかかわらず、二人とも相手の前では“幸せいっぱい”に振る舞っているのが滑稽。神社でおみくじを引いた際、康太は吉、光は凶でしたが、光は空気を読んで「私も吉」と嘘をつきます。くだらないです。この局面で“嘘”を吐かなくてもいいのに……。案の定、あとでその嘘はバレます。  毎回ヌードシーンをサービスしている本ドラマですが、今回は貸切露天風呂での混浴シーン。海を望む露天風呂で、またしても二人そろって叫んでいます。今回のテーマは「お互いの好きなところをあの空に向かって叫び合おう」でした。ひとしきり叫び合った後、康太「ほんとは光の頭の中を俺だけで染めたい」「ゆっくりでいい」「ゆーっくり俺だけで染めてあげるね」って囁くわけですが、今後その目的を果たすためにどんな手段を使うのでしょう……。康太、蘭よりエキセントリックになるかもしれませんが、三浦翔平には迫真の演技を期待しています。とりあえずカップルで貸切風呂に入るなら真昼間だろうとそのままエッチするのが自然だと思うのですが、そういう描写はありませんでした。  入浴後、せっかくの幸せ回復ムードに水を差すように颯爽と現れたのが、尾行してきた郁恵ちゃん。えっ、恋人との旅行に親が登場するってこれ以上ないほどイヤな展開なのに、郁恵ちゃんは嫌みを浴びせるだけでなく光の引いた凶のおみくじを(木に結んだのにわざわざほどいて!)持ってきていました。康太には「吉」と答えていたやつです。たかがおみくじ、でも近頃康太はナーバスになっているわけで、光が「心配すると思って」ついた嘘であってもショックでしょう。「頼むからさ……、頼むからもう嘘はつかないで」と切実に頼む康太に対して、光は謝罪し、康太は許します。いや、それより何より、ここはもう光が康太にキレていいところじゃないですかね。「おみくじの嘘よりヤバいのはあんたの母親だよね!?」と。  なのに自分を責めるだけで相手の母親を決して悪くは言えない光。康太、光をバックハグして「俺光のこと幸せにする」。光「ありがとう」。康太「光との子どもが欲しい」。光「いいよ」。あら、蘭さんだけでなく康太も子どもが欲しいんですね。光の合意も得られ、手始めにキス……の手前で、郁恵ちゃん再登場。おにぎり持ってきました~。「結婚する前に子ども作らないでね。あたしそういうの大っ嫌いだから。アッハハハハハ~」と、釘を刺して去っていった郁恵ちゃんでしたが、温泉旅行シーンはこれにて終了。相変わらずな郁恵ちゃんの毒親っぷりに、康太は萎えちゃったんですかね。とにかく光を自分色に染めたい康太としてはさっさ射精→受精→着床→妊娠まで持ち込みたかったかもしれませんが……。 ◎会社もヤバい奴しかいない  秀子も郁恵ちゃんもヤバいですが、もちろん一番ヤバいのは蘭さん。夫とのデートで、“運命の”通り魔事件の現場へ出向き、杖振り回し事件が起こった時の状況を熱を入れて力説する彼女の姿は通行人もドン引きです。杖なくても……右足、大丈夫なんですか? 案の定Twitterでは、蘭の右足が本当は動くのではないかという疑惑の声続出です。蘭さんの言いなり男・信さんの目は死んでいますが、蘭さんはもう1カ所、信さんと行きたい場所があるそうです。行き先は信さんの元職場で、光、康太らが勤務するデザイン事務所。信さんを伴ってオフィスに現れた蘭さん、「みなさーん、私、以前こちらで働いていた小田信の妻です。主人が突如この会社を辞めて皆さんにご迷惑をおかけしたことをお詫びいたしますぅ~」と声高々に言って回ります。もう「こんな面倒な奥さんを持つ人(信)、辞めてくれてありがとう!」というのが大半の社員たちの本音でしょうね。こちらもドン引き。ねえ、周囲にドン引きされまくる妻に尽くさなければならない信さんの地獄、想像するだけで吐きそうじゃないですか?  ところがこの職場には、もう一人ヤバい奴がいました。それが、部長の武田さん(三宅弘城)。以前、光に惚れるもフラれ、今では光を恨んでいるという嫌なおっさんです。「俺を振った女の困る顔が見たい」とねちっこい笑みを浮かべ、武田部長はその夜の会社飲みに信を誘いました。そのうえ飲み会では傍若無人な言動を繰り返し、やげて信に絡んで「お前がいきなり辞めて正直迷惑だったぞ。あの後プレゼンで負け続き、大きな仕事あんま取れないよ!」。そして「だってエースが光じゃ限界あるだろ!」と光に対するハラスメントを開始します。 「こいつ(光)はだめなとこばっかりだよ! 才能よりも、ちょーーーっと綺麗だからって気に入られる。いいよなぁ~女ってのは。えっ、まさかカラダで仕事取ったりしてないだろうね~。そんで仕事も中途半端で結婚? いいよなあ~女は」  まじ最低最悪な上司だわ。光はずっと黙っていましたが、信が「いい加減にしてください!」と武田部長の胸倉を掴みます。康太もずっと拳を握りしめていましたが、寸でのところで信に先を越された格好です。でもそれくらいで武田部長が懲りるはずもなく、今度は信に「お前、よく俺の胸倉なんか掴めたな。お前が辞めて、俺がどんだけ迷惑被ったのかわかってんの~? 」「(すいませんっていう)言葉だけで済まされると思ってんの~?」。結局、信は「すいませんでした! 全部俺のせいです! 全部!」と土下座し、光の肩を叩いて店を出ていきました。胸を熱くする光、信がテーブルに(都合よく)忘れていったハンカチを大事そうにバッグにしまうんですが、あんたそれ持ち帰ってどうする気なんだ。乙女モード入っているけど、隣で婚約者見ているよ?  家に帰ってからも信のハンカチを自分の頬に押し当てて信に対する思いを募らせる光、翌日康太には信に会いに行くことを打ち明けます。ハンカチを届けたい、昨日のお礼を言いたい、それをしないとすっきりしないんだとか。本当にそういうつもりだったとしても、光の感覚ズレてません? しかも周りが全然見えていないんですね。体育会系ならではの筋を通しているつもりなんでしょうか? そんな光に理解を示したように振る舞う康太でしたが、光のスマホの暗証番号が<0229>=信さん誕生日だと判明し表情が一変します。もう光を尾行するしかない★ というわけで、信へハンカチを届けに行った光をこっそり追いかけます。ギラギラした目で。 間抜けでしつこい未練タラタラ女・光  さて、信さんにハンカチを届け、昨日のお礼を終えた光ですが、咳き込む信を見かねて額に手を当てると「すごい熱」。光は信を病院に連れていきます。郁恵ちゃん同様に尾行を実行中の康太、その様子をばっちり見ています。信は気管支が腫れていたようで「血液検査の結果が出たらまた来てください」と言われていましたが、まさか重病だったり? 韓流ドラマだと難病設定もポンポン飛び出すので……。それにしても光、お節介にもほどがあります。お節介というか、離れたくないだけなんでしょうけど、信が点滴を終えるまで待合室で待機してるとかほんと、どんだけヒマかと。プレゼン準備しろよと。  のみならず、今夜は蘭が不在だと知ると、光は「途中で倒れたりしたら困るから自宅まで送る」と言いタクシーに同乗します。押しかけちゃダメだと思いますけど! ホテル(inクローゼット)でも会社でも、ヨメの気違いぶりは散々痛感しましたよね? ブレーキかけないと刺されるよ? 刺されるだけで済めばいいけど……ってレベルの狂妻ですよ!? こっちがハラハラしちゃうほど、暢気な光にだんだんイライラしてきました。  光にイラついてるのは視聴者だけじゃなく、康太も元カノ・礼香(ダレノガレ明美)とその連れ(男性)の車に乗って追いかけます。どうしたのか聞いてくるダレちゃんに対しても「うるせえんだよっ!」と怒鳴りつけるなど、康太すっかりイッちゃっています。好青年ふうの演技をしているときの三浦翔平は薄っぺらくて嘘っぽいけれど、イラついたり怒ったり横柄な態度をとっているときの演技は素っぽくてお上手です。一方、ダレちゃんの演技は「演技」と呼べる代物ではなくて、水野美紀や郁恵ちゃんとは別のベクトルでヤバいなと思いました。この人、女優になるつもりなんでしょうか……?  おっと、話を光と信さんに戻しましょう。何やかんや理由をつけ、結局信の自宅に上がり込む光。ダメだって、既婚男性の家に上がるとか……水野美紀じゃなくてもこれはヨメ激怒ですよ。常識が頭からすっぽ抜けてしまっているのか、そもそも常識なんて持ち合わせてないのか、光はその家でかいがいしく信の世話を焼きます。「この前は聞けて良かった。信さんがいなくなって、でもそれで私と康太が出会って結婚する。人生で起こることはすべて意味がある」「信さんと出会ったことも別れたこともお互いが幸せになるためなの」「(信さんとの再会は)整理するためだよ。悲しいと思ってた出来事を整理して前に進むためだと思う」など、いかにも体育会系思考で恋愛を語り出す光でしたが、舌の根の乾かぬ内、ついに信のキスを受け止めました。信さん「まだ……まだ、光のことが」。光、涙で「(信さん……)」。信さんの唇の温かさに光、うっとり……。と、その背後から聞こえてきた、声。 「ここにいるよ~」  ヒイイッ! 視聴者全員、ビビって震え上がったんじゃないでしょうか。私たちはホラー映画を見ていたんでしたっけ? ドアを開けて現れたのは、もちろん、蘭さん!!!!! 信さんの反応、「いやぁー」って(苦笑)。  「ここで見てたんだよ、ずっとぉ~」と高笑いが止まらない蘭さん。「友達の家に行く」と敢えて餌を蒔いていたそうです。「こないだと逆だね」と光に告げる蘭さん、やはり……。犬のぬいぐるみに仕込んだ小型カメラでキスシーンをばっちり盗撮していたことも即明かされ、光、言葉を失い固まっています。一体どちらからキスしたのかと詰め寄られ、信さん「俺だ」。でも蘭さん「信からするわけないじゃん。だってあたしのこと愛しているんだから」とあくまで光が唆したと固執します。信さん「違う!」、蘭さん「違わないよ~~~~~!!!!!」。杖ダンダンダンダンダン!!!!! (中略) 信さん「俺がいけないんだ」。蘭さん「それも、言わされているんでしょ~~~~、このブスに!!!!!」。蘭さん「あぁぁぁぁぁぁ~~~~!!!!!」ドライフラワーを光に投げつけ、「足が痛くなってきたぁぁぁ~~。さすって、さすってよぉ~~~」「ねえ、キスして信」「私のこと愛しているんだったらここでキスしてぇ」「あいつにできて、あたしにできない!? ねぇ!?」。もう怖すぎて失禁寸前です!  蘭さんが信さんの頭をわしづかみにして強引にキスした時、光は泣きながら「本当にごめんなさい!!!」と頭を下げて逃げ去りました。これにて第三話終了。序盤の熱海旅行がもう随分前の出来事のような気分です。なかなか濃縮度の高い1時間でした。濃縮還元みかんジュースより濃いかもしれません。康太に「幸せにして“もらう”」つもりでいながら、信さんとも「会いたい」光……それ、相当に緻密な計算でもってバランスをとるならまだしも、行き当たりばったりでやってうまくいくもんじゃないですからね。信さんへの未練を一人で振り切れないまま、康太と結婚すればなんとかなると思っている光は愚かで軽薄ですし、既婚者の家に「ヨメは留守だから」を信じて上がり込むあたり間抜けすぎて引きます。登場人物全員悪人、ある意味『アウトレイジ』より恐ろしいドラマかもしれません。  次回四話、予告ではWデート旅行に出かけている四人、ついに光の目の前で発狂している康太の様子なんかが公開されましたが、今回以上にホラーな演出が待っているのでしょうか? ていうかまだ第三話だなんて信じられない! 水野美紀はどこまで狂えるのか、三浦翔平も水野美紀や郁恵ちゃんのキチガイ演技に触発されて飛躍するのか、今のところ怯えた表情ばっかりで魅力の薄い倉科カナも悪女演技に転換するのか、気になることいっぱいです。そもそも蘭さんの足にナイフを突き刺した通り魔も、蘭さんが雇ったヤツなんじゃないかって気もしますし……すべて蘭さんの「計画通り!」だった、みたいなね。もうひとつ気になるといえば、イケメン設定のはずの信さん、つまり大谷亮平さんが、蘭さんに圧倒されてひれ伏すシーンばっかりで、いまいちカッコ良く見えないということ。最初は竹野内豊に似ていることからニセ野内なんてあだ名もついた大谷さんですが、これじゃ竹野内よりグレードが4つくらい下だと思います。倉科さん(私生活では竹野内の恋人、のはず)が本気で濡れるくらい、急いで磨かれてください! (ドラマウォッチ担当:雨月桃) ▼水野美紀の股間に顔、三浦翔平の絶叫演技が棒でキュンキュンしづらいドロキュンドラマ『奪い愛、冬』/第一話レビュー ▼シャワーシーン多すぎ、ドン引きの三浦翔平フラッシュモブ、束縛妻「排卵日なのにーッ!」の絶叫/『奪い愛、冬』第二話レビュー <そのほかのドラマレビューはこちら> ▼東京タラレバ娘 ▼A LIFE~愛しき人~ ▼突然ですが、明日結婚します ▼バイプレイヤーズヤーズ~もしも6人の名脇役がシェアハウスで暮らしたら~

吉高由里子、『東京タラレバ娘』の業界評は「賢い」? 一方で“ダメ出し”されたアノ部分

 平均視聴率2ケタをキープし、注目を集めている連続ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)。初回の13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)から数字を落としながらも、主演・吉高由里子の業界での評判は、「うなぎのぼり」(芸能プロ関係者)という。昨年の熱愛報道から、ネット上では批判の的となっている吉高だが、その真価とは?  同ドラマは吉高にとって、2014年のNHK朝ドラ『花子とアン』以来、3年ぶりの連ドラ主演となる。その間には、吉高を担当する女性マネジャーの退職や関ジャニ∞・大倉忠義との熱愛報道などが重なり、一時は“引退説”も飛び出していた。 「吉高はあらかじめ、『朝ドラ出演後に最低1年間は休業する』という約束を、事務所と交わしていたそうです。朝ドラ主演を務めると、体力と精神力をかなり消耗しますから、新人以外の女優では、決して珍しい話ではありません。しかし、彼女が冴えているのは、連ドラ復帰作に『東京タラレバ娘』を選んだことです」(芸能プロ関係者)  30歳独身女子の日常を描いた同ドラマの視聴者層は、同世代の女性が中心で、「朝ドラのターゲット層とはまるでかけ離れている」(同)という。 「一般論として、朝ドラヒロイン経験者は、役者としての格が大幅にアップするため、壮大なストーリーを売りにした作品や特殊な役柄を選びがち。それで成功すればいいのですが、コケると“若手女優が背伸びをして失敗した”というネガティブなイメージがついてしまうんです。その点、次の役柄に“一般女子役”を選んだ吉高は、賢明といえるでしょう。しかも、フジテレビがよくやるような、あり得ないトレンディ路線ではなく、リアリティ先行のラブコメというのも、手堅い印象。業界では、『思わず膝を打ってしまう采配』といわれていますよ。本人や事務所、テレビ局が綿密に打ち合わせを重ねて、この企画が完成したのでしょう」(同)  また、タブーとされるジャニーズアイドルとの熱愛も、一部業界人の間では、“拍手喝采”だったという。 「『フライデー』(講談社)に激写された、吉高と大倉の空港でのツーショット写真は、特に変装もせず、実に堂々としたものでした。ジャニーズ事務所を恐れないその姿勢に、『肝が据わっている』と逆に好感を持ちましたね。しかし、恋愛に現を抜かしているわけではなく、仕事にも真摯に打ち込んでいるとあって、今後が楽しみな女優の筆頭格になっています」(テレビ局プロデューサー)  そんな順風満帆に見える吉高の今後だが、ある不安要素も見え隠れしているようだ。 「吉高の欠点というか、唯一気になるのが声質です。あの鼻にかかった高音は、役にハマれば強いですが、逆にいうと、演じられる役を狭めることにもなってしまう。前田敦子、武井咲も同じようなタイプで、その元祖ともいえるのは篠原涼子でしょうね。ただ、篠原はもともと歌手だけあって、トーンを調整できている。トレーニング次第では、吉高も改善もできるため、彼氏と遊ぶ時間の半分でも、そちらに費やしてみてはと思います」(前出・芸能プロ関係者)  業界関係者の間では評価の高い吉高。今後もこの調子で、快進撃が続くのだろうか。

吉高由里子、『東京タラレバ娘』の業界評は「賢い」? 一方で“ダメ出し”されたアノ部分

 平均視聴率2ケタをキープし、注目を集めている連続ドラマ『東京タラレバ娘』(日本テレビ系)。初回の13.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)から数字を落としながらも、主演・吉高由里子の業界での評判は、「うなぎのぼり」(芸能プロ関係者)という。昨年の熱愛報道から、ネット上では批判の的となっている吉高だが、その真価とは?  同ドラマは吉高にとって、2014年のNHK朝ドラ『花子とアン』以来、3年ぶりの連ドラ主演となる。その間には、吉高を担当する女性マネジャーの退職や関ジャニ∞・大倉忠義との熱愛報道などが重なり、一時は“引退説”も飛び出していた。 「吉高はあらかじめ、『朝ドラ出演後に最低1年間は休業する』という約束を、事務所と交わしていたそうです。朝ドラ主演を務めると、体力と精神力をかなり消耗しますから、新人以外の女優では、決して珍しい話ではありません。しかし、彼女が冴えているのは、連ドラ復帰作に『東京タラレバ娘』を選んだことです」(芸能プロ関係者)  30歳独身女子の日常を描いた同ドラマの視聴者層は、同世代の女性が中心で、「朝ドラのターゲット層とはまるでかけ離れている」(同)という。 「一般論として、朝ドラヒロイン経験者は、役者としての格が大幅にアップするため、壮大なストーリーを売りにした作品や特殊な役柄を選びがち。それで成功すればいいのですが、コケると“若手女優が背伸びをして失敗した”というネガティブなイメージがついてしまうんです。その点、次の役柄に“一般女子役”を選んだ吉高は、賢明といえるでしょう。しかも、フジテレビがよくやるような、あり得ないトレンディ路線ではなく、リアリティ先行のラブコメというのも、手堅い印象。業界では、『思わず膝を打ってしまう采配』といわれていますよ。本人や事務所、テレビ局が綿密に打ち合わせを重ねて、この企画が完成したのでしょう」(同)  また、タブーとされるジャニーズアイドルとの熱愛も、一部業界人の間では、“拍手喝采”だったという。 「『フライデー』(講談社)に激写された、吉高と大倉の空港でのツーショット写真は、特に変装もせず、実に堂々としたものでした。ジャニーズ事務所を恐れないその姿勢に、『肝が据わっている』と逆に好感を持ちましたね。しかし、恋愛に現を抜かしているわけではなく、仕事にも真摯に打ち込んでいるとあって、今後が楽しみな女優の筆頭格になっています」(テレビ局プロデューサー)  そんな順風満帆に見える吉高の今後だが、ある不安要素も見え隠れしているようだ。 「吉高の欠点というか、唯一気になるのが声質です。あの鼻にかかった高音は、役にハマれば強いですが、逆にいうと、演じられる役を狭めることにもなってしまう。前田敦子、武井咲も同じようなタイプで、その元祖ともいえるのは篠原涼子でしょうね。ただ、篠原はもともと歌手だけあって、トーンを調整できている。トレーニング次第では、吉高も改善もできるため、彼氏と遊ぶ時間の半分でも、そちらに費やしてみてはと思います」(前出・芸能プロ関係者)  業界関係者の間では評価の高い吉高。今後もこの調子で、快進撃が続くのだろうか。

「その先に何があるのか……」元局アナ・脊山麻里子(36)の“着エロ”化が止まらない!?

「その先に何があるのか……」元局アナ・脊山麻里子(36)の着エロ化が止まらない!?の画像1
 25日に発売されるフリーアナウンサー・脊山麻理子の写真集『miao』(ワニブックス)が、「セクシーすぎる」と話題になっている。公開されている先行カットは、Tバックの下着姿でヒップを突き出している写真や、ショーツを下ろそうとして“半ケツ”状態になっている写真などで、本編通してかなり過激な内容であることが想像できる。  1月29日に行われた写真集の発表記者会見でも、はみケツするほどの極小ビキニにエプロンだけというセクシー衣装で登場した脊山は、ノリノリで写真集のPRに努めていた。 「今回の写真集のコンセプトは“お尻”というだけあって、これまで以上にエロいことは間違いありません。そのへんのグラドルよりもはるかに露出度が高いし、もはや着エロアイドルの域に達していますね(笑)。民放キー局の元アナウンサーとは思えないほどの脱ぎっぷりです。ただ、ファースト写真集では元局アナがここまで脱いだのかという興奮感がありましたが、“女子アナ感”が薄れた現在では、さすがにそこまでの新鮮味はありません。なので、まさに騎虎の勢いで露出はより過激な方向にいくしかないのでしょう」(スポーツ紙記者)  とはいえ、脊山もすでに36歳。写真集に称賛の声が集まる一方で、加齢による容色の衰えを指摘する向きもある。 「この“エロ路線”の先に何があるのか、という気がしますよね。将来への展望が何も感じられません。セクシーさが売りと主張できるのは若い頃であって、年を重ねるにつれ、演技力やトーク術を磨いてドラマやバラエティに活躍の場を移すというのが一般的。しかし、脊山はその逆を行っていますからね。昨年末にはプロレスデビューするなど、完全にイロモノと化しています。次に写真集を出すのならバストトップを解禁するなど、さらなる露出が求められます。しかし、そのときには年を取りすぎて、もはや需要がないかもしれません。現在はメディアへの露出がそれなりに多いので目立ちませんが、彼女の仕事内容を客観的に見れば“右肩下がり”と言えますし」(同)  行き着く先は、やっぱり熟女AVしかないのか?

古舘伊知郎『フルタチさん』が4%台惨事! 鬱陶しいナレーションに「口うるさい親戚みたい」の声

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フジテレビ公式サイトより
 昨年11月にスタートした古舘伊知郎の冠番組『フルタチさん』(フジテレビ系)が、自己最低の平均視聴率4.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録した。  同番組は、初回こそ8.0%を記録したものの、その後5~6%台を連発。5日の放送では、裏番組の日本テレビ系『世界の果てまでイッテQ!』の総集編が22.5%をたたき出したことが影響してか、ついに4%台まで落ち込んでしまった。 「フジは、日曜の激戦区に2時間番組の『フルタチさん』を投入したものの、日本テレビ、NHK、テレビ朝日のトップ3は変わらず。最近は、『フルタチさん』、TBSの『クイズ☆スター名鑑』、テレビ東京の『モヤモヤさまぁ~ず2』が底辺で三つ巴を繰り広げていたが、『クイズ☆スター名鑑』は先月22日を最後に放送されておらず、TBSが早々に見切りをつけたとも。特に『フルタチさん』は、フジがかなり力を入れているだけに、不調ぶりが際立ちます」(テレビ誌記者)  今回の『フルタチさん』は、「私たちの未来をこんなに変えちゃうハイテクスペシャル」と題し、AI(人工知能)を特集。冒頭のドラマ仕立てのVTRでは、俳優の北村総一朗が新聞を読むおじいさん役で登場。「え!? 2050年ごろには、人間とロボットが結婚する!? ジジイの脳みそじゃ、さっぱりわからないねえ。これさあ、今夜のフルタチさんで、わかりやすくやってくれないかなあ」とつぶやくと、スタジオの映像へ。  オープニングトークでは、古舘が「今日は、様相がいつもと違いますね。両サイドにゲストがいらっしゃって、かなり力を入れた企画からスタートしようということで」といつもに増して、力を入れていることを強調。VTRを中心に、AIのすごさが紹介された。  また、若者のインスタグラム文化を紐解くため、カリスマ・インスタグラマーの密着VTRを放送。「現代の若者は、自分の生活を見てもらい、フォロワーの皆さんに『いいね!』と評価されたいようなんです」「支持してもらうための必死な生活が見えてきました」など、突き放すようなナレーションが特徴的だった。 「今回は、老人のゲートボール離れなども取り上げていましたが、『フルタチさん』のメーンターゲットは老人なんでしょうか……? それにしては内容に統一感がなく、悪ふざけ感のあるタイトルや、若者向けにも見えるセットのせいもあって、どの層に向けた番組なのかさっぱり。また、若者文化や、最近の風潮をバカにするような編集も多く、ネット上では『鬱陶しい』『口うるさい親戚のおじさんみたいな番組』と毛嫌いする声も。他局の二番煎じのような内容も目立ち、いまだに番組の色を提示できていないのも敗因と言えそう」(テレビ誌記者)  また、同記者は、同局のトークバラエティ番組『バイキング』開始当初と「似ている」と話す。 「今でこそ、ゴシップ色の強いトークバトル番組として定着した『バイキング』ですが、初期はざっくりとしたコンセプトしかなく、方向性が定まらないまま長らく迷走。当然、数字も振るわなかったが、フジは意地でも打ち切らず、リニューアルを繰り返した。『フルタチさん』も、次回の12日放送分でセットをリニューアル。ゲストを増やすなど、大幅なテコ入れが行われるとか。今後、『バイキング』と同じ道をたどりそうです」(同)  タイトルも含めて、一体誰に向けた番組なのかわかりにくい『フルタチさん』。『バイキング』同様、大胆なリニューアルを繰り返しそうだ。

『山田孝之のカンヌ映画祭』第5話 「浮かれすぎ」山下敦弘と「斜め上すぎ」山田孝之が、そろそろ怒られそう!

『山田孝之のカンヌ映画祭』第5話 「浮かれすぎ」山下敦弘と「斜め上すぎ」山田孝之が、そろそろ怒られそう!の画像1
テレビ東京系『山田孝之のカンヌ映画祭』番組サイトより
 ご存知山田孝之が、プロデューサーとなりカンヌ映画祭で賞を獲りたいと言い出した。言われるがままに、山下敦弘が監督として巻き込まれ、さらに猟奇殺人鬼役の主人公として、まさかの芦田愛菜が配役され、山下と視聴者をどよめかせた。 「カンヌ」を意識した雰囲気のパイロットフィルムを撮影し、それを携え東宝やソニー・インタラクティブエンタテイメントなど、山田が映画やCMなどで世話になっている会社に持ち込むものの、漠然としたプレゼンに、予算(1億円希望)を引き出すことはままならず。そんな中、山田がTwitterでみつけた(!)、ファン丸出しの……というか山田ファンそのものの社長(ガールズバー等を経営)から、2,000万円の「資金」確約をとりつける。その条件が山田の「サインと写真」ということに、我々は変にハラハラした。  そんな、おかしくなっちゃった山田とその仲間達がカンヌを目指すドキュメントっぽいけど一筋縄ではいかなそうな番組の最新回。「第5話 山田孝之、カンヌを下見する」を振り返りたい。  お互いの距離を縮めるため、山田は芦田と書店で買い物をしていた。  山田は、息子のために『たのしい のりもの えほん』を購入。「しょーなん しんじゅくらいん!」と、乗り物が好きな実子のまねを芦田にしてみせ、父親としての顔を垣間見せる。この番組で定番となっている「狂った山田」とは結び付かない一面だ。  芦田は読書家らしく、4冊をチョイス。 『また、同じ夢を見ていた』住野よる 『夢幻花』東野圭吾 『世界地図の下書き』朝井リョウ 『浜村渚の計算ノート』青柳碧人  優等生まるだしな選択が「従来の芦田」「大人の芦田」っぽい。  買い物後、公園にて談笑する2人。 「読んでいいですよ」 「読み始めると止まらなくなっちゃうんで」 「止められると不機嫌になりますか」 「いや不機嫌にはならないけど、返事が全部『うん』になっちゃいます」 「まあ、そうですよね」  2人は、第1回からずっと敬語だ。  芦田はわかる。山田は先輩だし、年上だし、一応プロデューサーだ。しかし山田は、こんなときでも敬語を崩さない。  自身も子どもがいるだけに、多少くだけたやりとりなどしてしまいそうなものだが、頑なに敬語を崩さないところに山田の特異性を感じる。  雑談の中で、密着のカメラについての話になり、山田は、映画のメイキングなどのカメラが苦手でいらつくこともあったが、「人生の半分この仕事をしてるので」慣れたとしみじみ語った直後、4歳から仕事をしている芦田がとっくに半分以上「この仕事」をしていることに気づき、笑う。 「今までそんな考えたことなかったです」と呟く芦田。硬い敬語の交流の中で、プロ2人がふと見せた何気ないやりとり。この番組が始まって以来の和む空気だが、正直、カレーを美味しく食べるための甘い福神漬けのような物だと思う。  その後の、カンヌを目指す事務所では、山下ほか3人の助監督が集まっているものの、そろって夏休みの宿題をする芦田を見守るばかり。  結局、山田のプロット(映画の大もとになる簡単な設計図のようなもの、台本よりも大まか)製作がまったく進まず、スタッフは不安になっているようだ。そんな中、筆の進まぬ山田が唐突に提案する。 「カンヌ行きません?」  山田が言うには、作家がカンヅメと称して閉じこもって執筆に専念するように、自身もカンヌで執筆したいと。刺激も受けるしアイディアが思いついたりするのではないかと、もっともそうに言う。  芦田を誘うも、「プールとか、ラジオ体操とかいろいろあるんで」と、こちらも小学生としての、もっともそうなことを言う。「芦田プロ」といじられるわりに、ここでは「ラジオ体操も友達と皆勤賞狙ってて、毎日行かないとハンコもらえなくて」と小学生の日課を優先する芦田。  これに対し、「どんなハンコですか?」と、予想の斜め上の問いかけをする山田。 「最悪ハンコくらいだったら、ハンコ屋行けば作れるじゃないですか?」と大真面目に語る姿は、もういつものどうかしちゃってる山田だ。  ラジオ体操の会場に行かないとカードがもらえないという芦田に、またもや「どんなカードですか?」「紙でできてる?」と偽造を持ちかける山田。  山下にも芦田にも「ズルは良くない」と言われるたびに「ズルじゃない」とムキになる。1億円の資金集めから、ラジオ体操のカード偽造まで、同じ熱で動いているようだ。あげく「最悪、ラジオ体操くらいだったら俺が教えれるんで」と、身も蓋もないことを言う。これで芝居が上手くなかったら、本物の変人だ。  もめるだけもめて、結局、芦田は「宿題とラジオ体操」のために日本に残り、山田と山下の2人でカンヌへ向かうべく機上の人となる。  機内で2人がワインを飲む姿にかさねて「渡航費は出資者の稲垣さんから振り込まれた制作費によって捻出された」とテロップが表示される。  出発前、カンヌは楽しそうだからプロット執筆に集中できないのではないか? との山下の懸念に対し「そこは逆に気が引き締まる」と断言していた山田だが、嫌な予感がする。もちろん山下も、とぼけた顔で当然のように飲み食いしている。  カンヌの街を歩く2人に合わせて、いつものオープニングがリンクして始まる。とてもかっこいいし、1回目からオープニングはずっと山田がカンヌを歩く姿なので、どこか「たどり着いた感」があるのだが、しかし、受賞どころか映画自体、プロットすらもできていない段階で、ただファンの金でやって来ただけなので、これを素直にかっこいいと見ていいのか、疑問が付きまとう。  この後、2人はカンヌ映画祭の会場となるコンベンションセンターで記念写真を撮り、受賞したスターや映画人らの手形に感激、山盛りのロブスターに歓声をあげつつシャンパンを流し込み、免税店で「I ▼(ハートマーク)cannes」と書かれたカンヌTシャツを買い込む。  完全に「浮かれている」と烙印を押していいだろう。  マーティン・スコセッシの手形に手をあわせ「スコセッシ先輩!」と感激する山下に、見ているこちらも「お前はしっかりしろ」と言いたくなるが、しかし、山田と比べて似合わないサングラス姿で浮かれる姿は、なぜか憎めない。  黒澤明やデヴィッド・リンチ、ポール・シュナイダーらの手形を眺め「このへんは俺の青春時代ロード」だと語る、元映画青年だったであろう山下は、おそらく山田よりも何倍も素直に楽しんでいるようだ。 「カンヌのことを熱海って言ってたけど、なんかあの人は、たぶん感じてなかったんだろうな、カンヌを」  海辺で気持ちも開放的になっているのか、突然、映画監督の大根仁を揶揄する山下。同じテイストで撮られた前作『山田孝之の東京都北区赤羽』で大根に少々怒られたことを根にもっているかのような発言だ。  今村昌平やクロサワも感じたこのカンヌの風を、(大根は感じなかったが)自分は感じている。そう思ったのか、ついには涙を拭うような仕草までみせる。ほぼ、“ただの観光”で来ているのに。  繰り返すようだが、受賞や出品はおろか、プロットすらできていない中、他人の金でやって来ているという事実が、まったくもって感動や感慨といった、あるべき感情から我々を遠ざける。  映画監督の大根仁は糸井重里との対談で、かつて取材で訪れたカンヌ映画祭を「熱海のお祭りみたいで大したことない」と言い、そこに集まるステータスを「気持ち悪い」と断じた。客席側に向かず、批評家にだけもてはやされる「カンヌ」という権威を全否定しているのだが、ある意味、山下(というか、この番組)のやっていることの方がタチが悪いし、人を食っている。  くどいようだが、ファンの金でノコノコやって来て、意味なくタキシードを着てシャンパン片手に、さらには白々しくも泣いて見せたのだ。  殴りたくなるくらいあからさまに目頭を押さえる山下に対し、これまた気付かないわけがないのに「クルーザーいいすね~」などとスルーする山田も、もちろん同罪だ。果たして、この2人の目の奥に「黄金のシュロ(パルムドール)」は映っているのか。「来年(受賞して)来ましょう」と語っていたが、心の中では熱海どころか、サマーランドのプールか葛西臨海水族園の人口海岸くらいに思っているのではないか。  記念撮影の際なども、ことあるごとに芦田の写真を抱えてコメントする姿は、完全に遺影ごっこであり、事務所があるのが横浜なだけに、横浜教育委員会をもコケにしているのかと深読みしすぎてしまう。  そして、2人は映画祭の事務局はカンヌにないと知り、一路パリへ向かう。つまり、それすら知らずにカンヌに来ていたわけで、もうこうなってくるとサングラス姿でふざけて歩き回る2人は、ブルース・ブラザースのようにも見えてくる。  夏休み期間なので誰もいないと思われたパリの事務所だが、たまたまやって来た女性スタッフ(カンヌ国際映画祭事務局スタッフのカミーユ・ルスレ)と遭遇、自己紹介をし、あのカンヌに寄せまくったパイロットフィルムとポスターを手渡すことに成功する。 「クリスチャンに渡します」と、確かに女性は言った。第2話で聞いた「カンヌの偉い人」ティエリー・フレモーの右腕とされる、クリスチャン・ジューヌのことらしい。  今まで日本では誰に見せてもモヤモヤされた、あの問題のパイロットフィルムが、いきなり「カンヌ」の中枢にダイレクトに届けられてしまったのだ。  普通なら、「奇跡」なことなのかもしれないが、ここまでこの「問題の番組」を見てきた我々視聴者には、申し訳ないような怖いような、大人にいたずらを仕掛けた時のような気持ちになる。  しかも、怒られるなり無視されるならまだいい。まかり間違って評価なり期待なりをされてしまったらと思うと、実に居心地が悪いのだ。  どっちに転んでも面白くなる、しっかりとした「フリ」だ。 「映画の女神が2人に奇跡を届けてくれたのです」と、感情たっぷりに語る長澤まさみのナレーションも、実に香ばしい。  この期に及んで、事務局の扉の前で記念写真を撮る2人の顔は、もはやこの後、映画を撮ることなど忘れているかのように晴れ晴れとしている。  その後、フランスの映画事情に詳しいという山下の知り合い・小山内照太郎(ナント三大陸映画祭・日本部門担当)に話を聞くことになるが、そこでも2人(主に山下)のいい加減さは止まらない。  オープン・カフェにて、ノートパソコンでパイロットフィルムを見せるなり「タイトル(穢の森)が、ちょっと『殯の森』(2007)っぽい」と、今までバレずにいた部分(記事参照)を、ずばり指摘されてしまう。  指摘しながらも、果たして「開けていい扉だったのか」と、いちばん気まずそうな固い笑顔で取り繕うのは、小山内本人だ。  さらに、今までの山下の作品とは作風が全然違うという感想に対して、「今までの自分のカラーは、カンヌでは受け入れられないと思ってる」とし、「逆に反転」させたいと語る監督・山下。  しかしそれに対し、「カンヌ」関係者の間で山下は知られていないわけでもないし、名前も出てくると言われ、急にまんざらでもない顔を浮かべる人間・山下。  さらに関係者に「『もらとりあむタマ子』(13)は、フランスで絶対に劇場公開しないとダメだ」と言われていると聞き、隠しきれない笑顔で「作風、変えないほうがいいのかなぁ」「フランス、いいねえ」「そうか、俺の名前、意外と……そっか、ありがとう」と、たっぷりと浮かれてタバコを燻らす山下の姿は、もはや落語化されてもおかしくないほど愛おしい。  そして、次回「第6話 山田孝之 フランスの映画人と会う」の予告では、なんと、山下が目の敵にする(していて欲しい)監督・河瀬直美の姿が! 『萌の朱雀』(1997)でカメラドールを受賞して以来、7度もカンヌに招かれ、件の『殯の森』でグランプリを受賞、自身も「カンヌに育ててもらっている」と公言している“カンヌの申し子”で、おそらくこの企画の重要な「元ネタ」となってるはずの人物が、この番組にやって来るのだ。しかも予告を見る限り芦田や山田は対面の際、「I ▼(ハートマーク)cannes」Tシャツを身に纏っている。大丈夫なのか? ふざけていないのか? 怒られなかったのか?  もはや5回を過ぎ、まもなく折り返しを迎えるというのに、まったくもって本編に着手しないばかりか、ほぼ目的を達したようにフランスを満喫する2人。ここで、ある意味もっともキーとなる人物が現れる。次回が待ち遠しい。 (文=柿田太郎)