賞レースで優勝したのに“消えた芸人”たち……ブレークする芸人との分かれ目とは?

 お笑い界には『M-1グランプリ』『R-1ぐらんぷり』『キングオブコント』など数々の賞レースがある。年に一度、それぞれの大会からチャンピオンが輩出され、次のブレーク芸人候補としての期待をかけられることになる。ただ、最近では「優勝しても売れない」などと言われるケースが相次いでいる。なぜ優勝してテレビに出続ける芸人と、出なくなってしまう芸人が存在するのか?

■『R-1ぐらんぷり』優勝者のやまもとまさみ

 このテーマを取り上げていたのが11月30日放送の『ナカイの窓』(日本テレビ系)の「チャンピオンなのにSP」だった。パンクブーブー、ライス、笑い飯、やまもとまさみという賞レースでの優勝実績を持つ芸人たちが集結して、それぞれの不遇ぶりを語り合っていた。中でも、格段にひどかったのがやまもとだ。2014年の『R-1ぐらんぷり』で優勝したのだが、街頭アンケートで「僕のこと知ってますか?」と声をかけても、ほとんどの一般人が彼のことを知らない。69人にアンケートして、知っていたのはたった1人だけだった。スタジオでは、緊張のせいかエピソードをうまくしゃべることもできず、MCの中居正広にもあきれられてしまう。ほかのチャンピオンからも集中砲火を浴び、笑い飯の西田幸治には「あなたのせいでチャンピオン全部がナメられるんですよ」と突き放された。

 優勝したのに人気が出ない、仕事が増えない、収入が増えないといった彼らの現状を聞いていると、そもそも賞レースにどんな意義があるのか、と思ってしまう人も多いかもしれない。ただ、一方では、優勝したり決勝に進んだりしたことをきっかけに、爆発的に人気を得ていく芸人も多数存在している。賞レース自体に意味がないわけではないのだ。

■優勝しても、ネタ以外の面白さは保証されてない

 お笑い界における賞レースは「新しい芸人のお披露目の場」という意味合いが強い。視聴者やテレビのスタッフに向けて、こういうネタをやっているこういう芸人がいるんですよ、と知らせるための役割を果たしている。その後もテレビで活躍できるかどうかという点においては、勝敗よりも、そこに出て視聴者やテレビのスタッフにどれだけ強い印象を残したのか、ということが重要となる。賞レースの勝敗はあくまでもネタの面白さで決まる。たとえそこで優勝したとしても、ネタ以外の部分の面白さや将来性に関しては何一つ保証されてはいないのだ。

 ライブでネタを磨き上げて、賞レースの決勝に進んで、優勝を果たす。その後、彼らの前には「テレビに出続けられるかどうか」という別次元の戦いが待ち受けていることになる。いわば、日本のプロ野球界で結果を出した選手が、アメリカのメジャーリーグに入るようなものだ。日本の野球とアメリカの野球では、使っているボールもストライクゾーンも違う。だからこそ、そこに適応できる人とできない人の差が出てくることになるのだ。

■トレンディエンジェルとメイプル超合金の大ブレークは稀有な例

 最近では、漫才やコントなどのネタを披露する「ネタ番組」が減少傾向にあるため、若手発掘の場としての賞レースの意義はかつてより増している。ただ、だからといって、そこから次々に新しい芸人が出てくるというものでもない。思えば、昨年末の『M-1グランプリ』はあまりにもうまくいきすぎた。決勝に進んだ9組の中から、トレンディエンジェルとメイプル超合金という2組の芸人が、絵に描いたような圧倒的大ブレークを果たしたからだ。こういうことはめったにあるものではない。

 さて、それでは、最近行われた『M-1グランプリ2016』の優勝者は今後どうなっていくのか、ということになるが、今回はちょっと特殊な事情がある。優勝した銀シャリは、すでに関西で多くのレギュラー番組を持っている。それがある以上、東京のテレビに数多く出るのは難しいし、一方で、一気に仕事を大きく失うという可能性も低い。良くも悪くもこのまま安定した状態を保っていくことになりそうなのだ。

 むしろ、要注目なのは決勝進出したカミナリだ。ツッコミ担当の石田たくみが相方の頭を強くはたき、一拍おいてからツッコミのセリフを放って笑わせる独特の間合いがクセになる。来年はさまざまなバラエティ番組で先輩芸人たちの頭をはたく彼の姿が見られるかもしれない。
(ラリー遠田)

残念ながら……“もう終わった”イケメン俳優3人を、テレビ業界人が爆弾証言!

 今や「イケメン俳優」戦国時代。菅田将暉、山﨑賢人、坂口健太郎といった若手が台頭する中で、勢いに陰りがみられるイケメン俳優は誰なのか? 関係者への取材で明らかにしていこう。

 まずは、現在公開中の映画が大爆死している、あの朝ドラ出身俳優だ。

「向井理でしょうね。2010年上半期の朝ドラ『ゲゲゲの女房』(NHK)で大ブレークして以来、“代表作”と呼べる作品にはまだ巡り合っていないのではないでしょうか。それどころか今年7月クールに放送された主演ドラマ『神の舌を持つ男』(TBS系)は全話平均5.6%という低視聴率を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)。特にひどかったのが6話目で叩き出した3.8%でした。この日は裏のNHKとテレビ東京でリオ五輪の中継があり、2局に視聴者を奪われたというのもありますが、いずれにしても、このドラマは向井の黒歴史になってしまった」(業界関係者)

 にもかかわらず、この作品が12月3日に『RANMARU 神の舌を持つ男 鬼灯デスロード編』としてまさかの映画化。だが、やはりというべきか映画館はガラガラ、不入りが伝えられている。

「作品のせいにもしていられないでしょう。まず、顔が整いすぎていて何の役をやらせても“向井理”の域を出ない。一皮むけるためには今よりもっと振り切った役をやらせないといけないでしょうね。いずれにしてもこのままいけば消える」(同)

 さて続いては06年、ジュノンボーイグランプリに輝き、歴代最多の40社の芸能事務所からスカウトされた伝説を持つあの俳優だ。

「溝端淳平です。彼のピークは、実はもう4~5年前に終わってますよね……。かつては天海祐希主演の『BOSS』(フジテレビ系)で熱血の新人刑事を好演、また月9枠でも山下智久主演の『ブザービート~崖っぷちのヒーロー~』、嵐・松本潤主演の『失愛ショコラティエ』(いずれも同系)でも存在感を発揮していましたが、その後、続いた主演作があまり芳しくなかったんです」(制作プロダクションAD) 

 例えばアニメ『名探偵コナン』(日本テレビ系)をドラマ化したものがゴールデンで4回放送された際、小栗旬が主演した第1弾と第2弾は、それぞれ13.4%と11.9%とまずまずの結果を出したものの、それを引き継いで溝端が主演した第3弾、第4弾の数字が8.5%、8.3%と、如実に低下した。ほかにも主役、準主役として出た作品がことごとく低調に終わったせいなのか、現在彼がもっぱら俳優として出ているのはNHK BSの時代劇やスカパーの時代劇専門チャンネルと、寂しい枠に置かれている。

「溝端は13年、米倉涼子主演の『35歳の高校生』(フジテレビ系)で教師役を務めていました。そのときに生徒役で頭角を現した、同じジュノンボーイ出身の菅田将暉(08年、第21回ジュノン・スーパーボーイ・コンテストでファイナリストに選出)に、その影が見えなくなるほど追い抜かれようとは、思いもよらなかったでしょうね」(前出・制作プロダクションAD)

 さて、最後は少し年齢が離れるが、溝端と同じくジュノンボーイ出身で、バラエティでも活躍していた、名古屋出身のあの俳優だ。

「加藤晴彦と聞いて、今の10代はどのくらい知っているでしょうか。1993年、第6回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』で審査員特別賞を受賞後、スキー用品の『アルペン』のCMで大ブレーク。また『どうぶつ奇想天外!』(TBS系)の解答者や、『あいのり』シリーズ(フジテレビ系)ではMCとして99~2006年まで担当していました」(制作デスク)

 しかし『あいのり』のMCを降板したあたりから雲行きが怪しくなり、俳優業も減少。所属事務所も以前はアミューズだったのが、今はアイドル事務所として知られる「プラチナムプロダクション」になぜか籍を置いている。現在は、『怪傑えみちゃんねる』(関西テレビ)や、『奇想天外』時代にみのもんたと親交があったよしみから『カミングアウトバラエティ 秘密のケンミンSHOW』(日本テレビ系)のゲストとしてたまに出る程度だ。

 新旧ふくめ、新陳代謝が激しいイケメン枠。スター性があってもヒット作に恵まれないなどが影響し、一時期もてはやされてもオファーが減っていく。その中で勝ち抜き、人気を永続的に保つことができるのは誰なのだろうか?

冬休みを前に小中学生の間でも整形ブーム? 芸能人に憧れる子どもたちの危ない欲求

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イメージ画像(Thinkstockより)
 世界有数の“整形大国”として知られる韓国。目、鼻、口、顎など顔の美容整形はもちろん、バストや手相、最近は声まで整形できるという。そんな中、冬休みを目前にした小中学生の間でも、整形がはやっているようだ。  冬休み前のこの時期、歯科医や皮膚科、整形外科には、母親に連れられた小中学生が増えるという。そういった客を逃すまいと、競争の激しい整形外科も必死だ。ソウル江南の整形外科では、費用を40%割引する“学割”対象を中学生にまで拡大。韓国メディアの取材に対し、ある整形外科医は、「成長期を迎える子どもたちに整形手術を勧めることはないが、小学生の娘を連れてきて『二重まぶたの手術をしてくれ』などと頼む親が多いのも事実」と話している。  小中学生の間で整形がはやるのは、芸能人の影響が大きいという分析がある。芸能人に憧れて、子どもたちが理想の外見を追求しているということだ。実際、小学生3,303人を対象にした「将来の夢」のアンケート結果を見ると、第1位は「芸能人」だった。韓国の子どもたちは、芸能人への憧れが強いのだ。  そんな芸能人たちが整形をカミングアウトするようになったことも、関係しているかもしれない。例えば、AFTERSCHOOLのユイは「左右の目が不ぞろいだったので、バランスを取るために手術をした」と告白している。SISTARのヒョリンも「二重まぶたの手術をした」と、整形疑惑をあっさり認めた。元2NE1のミンジも「曲がっていた鼻を真っすぐにする補正手術をしたとき、整形も一緒にした」と告白。また、元KARAのク・ハラもバラエティ番組で「鼻に1回注射して、二重をくっきりさせた」と話している。  それに加えて、親をはじめとした周囲の大人たちの整形に対する“抵抗のなさ”も、小中学生に多大な影響を与えている。韓国では女子大生10人中3人が大学入学前に整形手術を受けたり、今年は9月の大型連休(秋夕)に合わせて整形手術を受ける“秋夕整形”がはやるなど、ますます整形が身近になっており、小中学生が「だったら自分も」と考えてもおかしくない環境なのだ。小学生が親戚や大人に最も言われたくない言葉の第1位が「外見に関すること」だったというデータもある。  このような現状について専門家は、「まだ価値観の完成されていない子どもたちに“競争に勝つためなら、手段と方法を選ぶ必要はない”という間違った認識を与えてしまう」と嘆いているが、大勢は変わりそうにない。  ついに小学生までを取り込むようになった、整形大国・韓国。整形人口は、このまま右肩上がりに増えていくのだろうか?

千葉大の集団レイプ事件、米倉涼子『ドクターX』にも悪影響か「マスコミ押しかけ、ロケが……」

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 千葉大学医学部学生らによる女性へのレイプ事件で、米倉涼子が主演する人気ドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)にも影響が出ていたという。同ドラマは、同大附属病院の一部施設を借りて撮影していたからだ。 「主演の米倉演じる大門と、回診中の院長が対峙する名場面は、吹き抜けのあるロビーで撮影されていたり、見る人が見ればわかります。建物自体は少し前に改装されて見栄えがいいので、撮影スタッフにも評判が良かったそうなんですが、まさかここで世間注目の事件が起こるとは想定外だったでしょう」(ドラマウォッチャー)  事件は医学部の学生3名が今年9月、居酒屋のトイレで20代女性に性的暴行を加え、ケガをさせたとして、集団強姦致傷の疑いで逮捕されたもの。さらに、3名を実習でサポートしていた研修医の藤坂悠司容疑者も犯行に加わっており、大きく報道された。  学生3名は、犯行後も女性をタクシーに乗せて容疑者のひとりの自宅へ連れて行き、再び暴行。当初、この事件は千葉県警が逮捕者の名前を明かさず、容疑者の親族に有力者がいるのではないかという説があり、なお注目を集めた。  事実、吉元将也、山田兼輔、増田峰登の3容疑者のうちひとり、山田容疑者の一家は6代続く超エリート法曹一族で、父兄は弁護士。それも父親・洋之助は田園調布雙葉学園の理事や、三洋貿易の社外取締役などを務めた大物で、祖母の隆子も瑞宝小綬章を受章している弁護士。曽祖父・作之助は最高裁判事で弁護士会の会長も務め、その父・喜之助は早稲田大学の創設メンバーのひとりで衆議院書記官長などにも就いた。超名門の御曹司によるレイプ事件だっただけに、警察発表が慎重姿勢になったのは県警が否定しても疑いようがない。こうした異例の事態もあり、大学周辺には記者が連日のように押しかけていた。 「さらに、学長が学生らにかん口令を敷いたとするウソのメール文面がネットに流され、それに抗議する人々も現れました。そのため警備も厳重になって、パトロールの警察官も数多く出入りしていたんですが、中には『米倉さんはどこに来ているの?』などと話しているミーハーな警備員や警察官もいたらしいです」(大学関係者)  結果的に、ひそかに撮影していたロケ地までもが注目を浴びる結果となってしまったようだ。  実は一時「撮影がすべて中止になった」という情報が記者間でささやかれた。確認すると、それは事実ではなかったのだが、騒動が大きくなっていたら、あり得た話だったかもしれない。 「12月4日に行われた撮影が最後だったと聞いています。撮影時は一般人が出入りしない時間帯などに行われていたようなので、今回の事件は大きな妨害にはならなかったでしょうけど、出入りの人が増えてその配慮が必要になり、スケジュールの再調整もあったようです。院内が事件現場でもないのに『被害者がドラマを見てイヤなことを思い出すんじゃないか』なんて、撮影に反対意見を言いだした関係者もいたくらい」(同)  災難なことに、収録3日後の7日には、同医学部の教授室に男が忍び込んで現金を盗んだ疑いで逮捕された。これには「警備が強化されたんじゃなかったのか」と首をかしげる関係者もいたというが、容疑者の男は警察の調べに「ニュースで話題の千葉大に興味があった」と話したという。そこにミニスカート姿の有名女優も出入りしていたことは、知っていたのだろうか……。 (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)

フジ月9にflumpool・山村隆太!“演技素人”を西内まりやの相手役に抜擢した裏事情

 フジテレビは16日、1月23日スタートの“月9”枠が西内まりや主演『突然ですが、明日結婚します』であると発表した。

 少女漫画誌「プチコミック」(小学館)で連載中の同名コミックが原作の同作は、“専業主婦になりたい女”と“絶対に結婚したくない男”という価値観の異なる男女のラブストーリー。西内が演じる主人公は、大手銀行に勤めるやり手OL・高梨あすか。主人公と強烈に引かれ合う人気アナウンサー・名波竜役には、これが俳優デビューとなるロックバンド・flumpoolのイケメンボーカリスト山村隆太が大抜擢された。

 担当プロデューサーは、西内の起用について、「初めて原作を読んだ段階で、20代半ばにして、仕事もこなしかつ早く結婚して専業主婦になりたいと強く願う主人公像に西内さんが浮かんだ」とコメント。あくまでも、企画ありきのキャスティングであることを強調している。

「半年前から主演は竹野内豊で決まっていたものの、竹野内側の申し入れにより、立ち消えに。大慌てでオファーしたのが、スケジュールが空いていそうな西内まりやだった。しかし、今回のキャスティングには、『深夜ドラマみたい』と業界内でも失笑が……。月9は、放送中の、Hey! Say! JUMP・山田涼介主演の『カインとアベル』が、全話1ケタという悲惨な状況ですが、主演俳優のランクが明らかに落ちているだけに、脇役のキャスティングはさらに難航しそう」(テレビ誌記者)

 一方、相手役に大抜擢された山村は、「活動の表現の幅を広げたいと思い、演技には以前より興味がありました」とコメント。プロデューサーは、「今回は特に、月9ラブストーリーを担う男女二人のキャスティングは攻めの姿勢で臨みたいと思っていたところ、山村さんがお芝居に興味ありという噂を耳にした」と起用理由を明かしているが、そこには別の深い事情がありそうだ。
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「フジにとって、山村の所属するアミューズへの贖罪の意味合いが大きいようですね。月9は、4月クールの『ラヴソング』が大コケしたせいで、主演を務めたアミューズの看板スター・福山雅治の顔に泥を塗ってしまった。フジとしては、アミューズが“ポスト福山”にしようと見計らっていた山村を2番手に起用することで、福山の件をチャラにしてほしいようです」(同)

 モデルやシンガーとしても活躍する西内と、俳優初挑戦の山村。大コケした際の“リスク回避”という意味では、最高の人選かもしれないが……。

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木村拓哉が新連載で、「何かを発信しても、うまく伝わらない」と弱気発言

 サーフマガジン「NALU」2017年1月号(エイ出版社)より、SMAP木村拓哉の新連載「THE SURFING DISCOVERY/木村拓哉、海辺の時間。」がスタートした。記念すべき第1回は、サーフィン界のレジェンド・川井幹雄氏と対談しており、2人の出会いやサーフィンにまつわるエピソードを展開。その中で、世間を驚かせた騒動の渦中も、サーフィンが心の支えになったことを語っている。

 以前からサーフィン好きを公言している木村。新連載は「気になるサーファーとセッションを繰り広げる」という内容だが、巻頭のプロローグでは“サーファー 木村拓哉”としてサーフィンに対する思いを明かしている。海に来る人々は普段どんな仕事をしていようとも「境界線」がないと主張した上で……

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元AKB48のお騒がせメンバーは今――河西智美「2年新曲ナシ」畑山亜梨紗「イメージビデオ出演」

 AKB48の“卒業ラッシュ”が加速する一方で、グループを卒業した途端に露出が激減し、話題に上がらなくなる元メンバーも大勢いる。AKBの“絶対的エース”と呼ばれた前田敦子ですら、卒業後の伸び悩みは明らか。また、少なからず世間の耳目を集めたことのあるメンバーもいたはずだが、そんな彼女たちは今どこで何をしているのだろうか。

「AKBの第2期生として2006年にデビューを果たした河西智美は、09年に初めて行われた『AKB48シングル選抜総選挙』で10位にランクインするほどの人気メンバーでした。しかし、12年に放送された『いきなり!黄金伝説。』(テレビ朝日系)の人気企画『芸能人節約バトル1カ月1万円生活』に挑戦した際、わずか5日目でリタイアして大炎上。結局、河西は“バックレ”騒動から約1カ月後に卒業を発表しました」(芸能ライター)

 13年5月の公演をもって卒業し、ソロ歌手活動に専念するようになった河西。しかし現在、もう2年以上も、新曲を出していない。

「最後のシングル曲『今さらさら』(14年9月発売)もトップ10圏外で、テレビ露出もほとんどないまま今に至ります。最近のイベントといえば、11月20日に渋谷のクラブ『CAMELOT』で自身の誕生日パーティーを兼ねたワンマン公演を行っており、昔からの根強いファンをいかに囲い込むかに注力しているのがわかります。同イベントでは、“直筆サイン入り額付き写真”が先着100名限定で、1万3,000円という値段で販売されていました」(同)

 また、AKB第5期生の畑山亜梨紗は、09年の卒業後、14年に作家で明治天皇の玄孫として知られる竹田恒泰氏との恋愛スキャンダルで注目を浴びた。

「竹田氏が、華原朋美と親密関係にあるといわれていた時期に、畑山とのツーショットが週刊誌に掲載されたため、竹田氏には猛ブーイングが巻き起こりました。一方の畑山は、交際報道直後に、週刊誌でセミヌードを披露したため、売名疑惑がささやかれ、さらに破局後にわざわざ会見を開いたことで、『やっぱり売名だったんだ』とネット上で叩かれたものです」(スポーツ紙記者)

 最近では、すっかりマスコミから相手にされなくなってしまった畑山は、先日、VR動画のイメージビデオ『act.3 あのコと。 ~ダーリン、あのね~ 畑山亜梨紗』(12月9日発売)をリリース。「元AKBメンバー『畑山亜梨紗』との同棲はドキドキの夜を迎える!」と紹介文にある通り、視聴者が、畑山との同棲生活を疑似体験できる内容となっている。

 第6期生で14年4月に卒業した野中美郷は、同6月に福岡ソフトバンクホークス所属・今宮健太選手らとの合コン疑惑が浮上。その後、野中と今宮が結婚間近であることも報じられ、世間をにぎわせたが、結局は破局を迎えてしまったという。

「野中は現在、ヘアアクセサリーブランド『Ange Bloom』のPRアシスタントとして活動していることを、ブログで報告しています。結婚秒読みとまでいわれた今宮は、今年6月一般女性と結婚していたことが、シーズン終了後に明らかになり、AKBファンからは『野中がかわいそうすぎる』といった同情の声も出ていました」(同)

 そして、AKBのオープニングメンバーで08年に卒業した中西里菜は、10年から「やまぐちりこ」に改名してAVデビューし、ファンに衝撃を与えた。

「12年に引退するまでに、10本以上のAVに出演。この間に週刊誌のインタビューなどで、AKB時代の“枕営業”ともとれる性体験を暴露しています。そんな中西は13年に自身のブログで結婚を発表。さらに、15年には地元・大分県のキャバクラに勤務しているといったウワサも広まり、ファンからは『地に落ちたもんだ』『転落人生すぎる』などといわれました」(テレビ局関係者)

 何かとお騒がせな中西だが、いまだにAKBメンバーとの交流はあるようだ。

「今年4月、AKBの立ち上げにも関わった振付師・夏まゆみ氏がブログで、高橋みなみの卒業イベントの写真を公開。その中に中西の姿があったんです。高橋とは、もともとかなり仲が良かっただけに、その晴れの舞台に駆けつけたのでしょうね。ただ中西は、すでにブログなども閉鎖しており、再び芸能界に戻ることもないようです」(同)

 今回名前が挙がらなかった元メンバーたちも、それぞれが納得できる道を歩んでいることを願うばかりだ。

ますます梨園で孤立か? 香川照之「力不足」という言葉で、離婚理由をうやむやに……

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 歌舞伎俳優・市川中車としても活動している俳優の香川照之が12日、元キャビンアテンダントの夫人と離婚していたことを、13日付のスポーツ報知が報じた。  離婚が報じられた同日、香川は東京・歌舞伎座で『十二月大歌舞伎』(26日まで)に出演中だったが、終演後、報道陣の取材に対応。「私の力不足。このような結果になりましたことを、深くお詫び申し上げます」と頭を下げた。  その後、離婚理由など詳細について次々と質問が飛んだが、「妻は一般人ですし、子どももおりますので、詳細についてはご容赦いただきたい」と多くを語らず。子どもや、母で女優の浜木綿子にも報告していないことを明かした。 「離婚を報じた報知は、もともと香川が懇意にしている記者がいて、関係者への根回しも済んだことからリークしたようだ。そのため、香川にとって都合の悪いことには、まったく触れていなかった」(芸能デスク)  香川と夫人は1995年12月に結婚。1男1女をもうけ、長男の政明は香川と親子で2011年に歌舞伎界入り。市川團子の芸名で舞台に立っている。  同紙の記事によると、香川はここ6年ほど映画・ドラマ・歌舞伎と多忙で、ほとんど休みがなく、夫人との間にすれ違いが生じ、約2年前から代理人を立てて離婚への話し合いを続け、ようやく離婚が成立したというが、原因は香川の自分勝手な振る舞いによるところが大きかったようだ。 「俳優業の将来性に不安を感じていた香川は、歌舞伎界への進出を決意。そこで、長年、絶縁していた父親の市川猿翁と電撃和解し、体の不自由な父を自宅に連れ帰って介護しようとしたところ、夫人と衝突。さらには、長男の歌舞伎デビューにあたっても夫人とモメるなど、自身の独断で事を進めてしまう人間。ドラマや映画の撮影現場でも平気でアドリブを連発して、ヘタな役者にはダメ出し。あまりオファーを断らず、演技力もあるため売れっ子だが、嫌う関係者や役者も多い」(演劇担当記者)  歌舞伎界では、ひいき筋へのあいさつ回りなどなど、夫人の役割はかなり重要だが、香川はモメた末に離縁。そのことにより、今後、風当たりが強くなりそうだという。 「襲名披露興行のチケットの売れ行きは好調だったが、以降はそれほど売れていない。ドラマや映画との掛け持ちなので、稽古する時間もなく、歌舞伎役者としての力量はなかなか上がらず。歌舞伎界では、すっかり悪い意味で“異端児”扱いされ、孤立に近い状態」(同)  離婚報告の際は「舞台を命懸けでやります」と決意を新たにしたが、しばらくは歌舞伎俳優に専念することをおすすめしたい。

超有名SF映画のバックステージドキュメンタリー『エルストリー1976』あのメットの中はこんな人だった!

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あの大ヒットSF映画の裏側に迫る『エルストリー1976』。マニア向けなキャラクターが続々と登場する。
 運命の瞬間がいつ訪れるかを予測することは難しい。人生を振り返る年齢になってから「あぁ、あの日が自分にとっての運命の瞬間だったんだな」と認識することになる。ドキュメンタリー映画『エルストリー1976 新たなる希望が生まれた街』は、“運命の瞬間”を共に過ごしたことに後から気づいた人々の物語だ。無名の俳優だった彼らは1976年の夏、ロンドン郊外にあるエルストリー撮影所を訪ね、風変わりなコスチュームを身に付け、新人監督が撮る一本のSF映画に出演する。翌年、その映画は『スター・ウォーズ』というタイトルで世界公開され、メガヒットを記録することになる。  時代を経て、世代を超えて愛されることになる『スター・ウォーズ』シリーズからはC-3POやR2-D2、チューバッカといった人気キャラクターが生まれたが、本作に登場するのはもっと渋く、地味めなキャラたちだ。帝国軍の歩兵部隊ストームトルーパー、反乱軍のパイロット、宇宙酒場に集まる宇宙人などを演じた人々をカメラは追っている。軽い気持ちでオーディションを受け、撮影所に向かい、与えられた奇抜なコスチュームを纏って数日間を撮影所で過ごした。台本を渡されていなかった彼らは低予算のスペースオペラで、テレビ放映用だと思っており、映画史に残る作品になるとは誰も予測していなかった。
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1976年の夏は大変な猛暑で、スタジオ内に戦闘スーツ姿で待機しているだけでクタクタになるほどだった。
 脇役ながら『スター・ウォーズ』の世界観を築くのに欠かせないキャラクターを演じた俳優たちが、思い思いに撮影時のエピソードを語る。「スタジオに一人でいたスタッフにコーヒーを淹れてもらった。後からジョージ・ルーカスだと知ったよ」と楽しげに振り返るのは宇宙人グリードを演じたポール・ブレイク。宇宙酒場のウェイトレス嬢を特殊メイクで演じたパム・ローズは、「自分のフィギュアのある役者なんて、大スターでもいないわ」と喜ぶ。1シーンしか映らない端役であれ、ファンから愛され続ける作品に参加できたことをポールやパムは誇らしげに感じている。彼らにとって『スター・ウォーズ』は青春時代の輝かしい思い出となっている。  一方、辛い目に遭ったのは主人公ルーク・スカイウォーカーの親友ビッグス役に選ばれていたギャリック・ヘイゴン。当初はかなり重要な役でチェニジアでのロケ撮影にも参加していたが、撮影終了後の編集段階でビッグスの登場パートはばっさりとカットされ、デス・スター攻撃シーンでちょっと顔を見せるだけになってしまった。関係者向け試写を観たギャリックはショックを受けるが、試写終了後に顔を合わせたプロデューサーに怒りをぶつけるのをぐっと我慢した。大ヒット作の主要キャラにはなりそびれたが、ギャリックはその後も息の長い俳優として活躍し続けている。
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黒いヘルメットで隠された大男の哀しみ。本作を観ると、オリジナル三部作をまた観たくなる。
 今回の登場人物の中でいちばん有名なのは、あのダース・ベイダーを演じたデヴィッド・プラウズだろう。ボディビルダーとして屈強な肉体を誇っていたプラウズは、キューブリック監督の『時計じかけのオレンジ』(71年)で老作家と同居するマッチョマンを演じたことでルーカスの目に留まり、最強の敵ダース・ベイダーに抜擢された。『スター・ウォーズ』のみならず、『時計じかけのオレンジ』にも出演したのだから凄い! だが、黒ヘルメットで顔を覆ったダース・ベイダー役は、プラウズに今でも複雑な感情をもたらしている。オリジナル3部作でダース・ベイダーを演じたプラウズだが、声はアフレコで別人に変えられ、また『スター・ウォーズ/ジュダイの帰還』(83年)でダース・ベイダーがヘルメットを脱ぐ重要なシーンはセバスチャン・ショウが演じている。演じることへのこだわりが強かったプラウズはルーカスフィルムとの間に軋轢を招き、公式イベントには呼ばれなくなってしまったそうだ。  本作に登場する人々の多くは、世界各地で催されているコミックコンベンション(コミコン)に招かれ、『スター・ウォーズ』マニア向けにサイン&記念撮影することで収入を得ている。ハン・ソロを演じたハリソン・フォードのような大スターにはなれなかったけれど、フィギュア化され、ファンからサインを求められる人生を歩んでいる。俳優としてもっとブレイクしたかったという本音を吐く者もいれば、ファンと過ごす時間が最高に楽しいとコミコンの開催を待ちわびる者もいる。また、ちょい役でも台詞があり、エンドロールで名前がクレジットされた出演者と、台詞のないその他大勢のエキストラでは、明確な線引きがあることも明かされる。『スター・ウォーズ』のスピンオフ大作『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』が現在上映中だが、人生の哀歓を感じさせるドキュメンタリー映画に触れるのも一興ではないか。大ヒット作をめぐる光と影の物語がここにある。 (文=長野辰次)
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『エルストリー1976 新たなる希望が生まれた街』 監督/ジョン・スピラ 出演/ジェレミー・ブロック(ボバ・フェット)、ポール・ブレイク(グリード)、ジョン・チャッパン(反乱軍パイロット)、アンソニー・フォレスト(サンドトルーパー)、ローリー・グード(ストームトルーパー兼X-Wingパイロット)、ギャリック・ヘイゴン(ビッグス・ダークライター)、デレック・ライオンズ(マサッシ・テンプル・ガード)、アンガス・マッキネス(ゴールド・リーダー)、デヴィッド・プラウズ(ダース・ベイダー)、パム・ローズ(リーサブ・サーリン) 配給/ビーズインターナショナル 12月17日(土)より新宿武蔵野館、シネマート心斎橋、名古屋シネマテークにて公開ほか全国順次 (c)ELSTREE 1976 LIMITED, 2015 http://ELSTREE1976.JP

恋愛もAV出演もしながら2人の娘を育てた母親として。「子供に迷惑かけたけど、女としてやり直さないわけにはいかなかった」/神田つばきさん

 神田つばきさん、57歳。今年、自らの人生を綴った書籍『ゲスママ』(コアマガジン)を出版した。祖母・母と女だけの家で育った幼少期、結婚、セックスレス、38歳で子宮頸癌による子宮摘出からの離婚。12歳と8歳の娘二人を連れて家を離れ、働きはじめた彼女は、同時に性のオデッセイに出航した。縛られたり殴られたりしたいという欲望、テレクラや出会い系の利用、緊縛モデル志願、アダルトライター、自ら企画してのAV出演……。“常識”で見れば、眉をひそめたくなる話だろう。  彼女は当初、この本で子育てについて書いてほしいと編集者から依頼されていた。 「AVも含むセックスワークをされている女性が子供を産み、家庭を持つっていうのは現実に起こっていることで……それこそ産まれてから成人するまで、お母さんがセックスワーク関連の仕事をしていたという家庭もいっぱいあります。しかし世間では、AVにしろ風俗しろ、セックスワークの女性に家庭的なイメージを認めない、あるいは両者が水と油であるかのように見てしまいがち。神田さんは以前から面識がありましたし、神田さんの娘さんの話も人づてに聞いていましたから、当初は単純に“神田さんの子育てってどんなふうだったんだろう”って興味を持ったんです」(担当編集者)  しかし神田さんは、自らのバックグラウンドを描きながら、育児のあれこれを同時に描くことは不可能だったという。なぜだろうか? このインタビューでは、『ゲスママ』で描かれなかった、セックスに溺れる母親と子供との関係について、聞いていきたいと思う。 仕事もセックスもしたかった 神田 私が性を仕事にしていて、家に帰ったらお母さん、という女性だったらきっと、子育てについて書けたと思います。だけど私は、プライベートで性を探求したくて、それが高じて性に関わる仕事をしていたから、話がぐちゃぐちゃになっちゃって、書けなかったんですよね。家に帰ってもお母さんの顔になってない日があったと思う。子供にしてみたら迷惑な話なんですけど、「今日何考えてんだろ、この人、なんか上の空だけど」みたいな日がほとんどだったんじゃないかしら。 ――ご結婚は早かったんですか。 神田 24歳でしたね。1人目を出産したのは27歳のときで、2人目は31歳のとき。上の子がもうすぐ30歳になりますね、下がまもなく26歳になるのかな。 ――すっかり大人ですね。つばきさん自身、女性だけの家庭で育って、物心ついた時には離婚されていてお父さんの影も家の中にはなかったんですよね? 神田 そうですね、父が家に居た記憶っていうのは、多分2歳くらいの時かな、離婚直前の時だと思うんですけど。本にも書きましたけど、父は自衛隊に所属していたらしくて、自衛隊の官舎から週末に帰ってきていたんですね。そのことを、父がくれたチョコレートの包み紙で覚えてる感じ。父の姿そのものは、覚えていません。ぼんやりどころか、何にも。 ――写真とかなかったですか? 神田 写真は3枚だけあったんですけど。でも、母が亡くなったあと、実家から大量に父の写真が出てきたんですよ! ――捨ててないんだ。 神田 捨ててないんですよ。だからやっぱり母もなんていうかやっぱり女性なんですよね。父だけじゃなく、離婚後に自分をチヤホヤっていうか崇拝してくれた男性の写真とか貰ったラブレターとかは全部保管してあって。 ――お母さまも結婚と出産が早かった? 神田 早かったですね。19歳で結婚して、21歳で私を産んで。で、24歳で離婚し、バリバリ働いて。昔は私、母のことをすごく可哀想な人だと思ってたんです。母が私と祖母を養うために必死に働いていることを、みんなの犠牲になって可哀想だなって……でもそうじゃなかったのかもしれない。自分が仕事をバリバリやるようになってから、働くってすごく幸せな面もあるとわかりました。母は自分の好きな洋裁を仕事に選び、祖母はそんな母を高く評価していたんですね。経営面はすべて祖母が取り仕切り、母は仕事・家事・育児すべてをやっていましたけれど、責任はうまく二人で分担していたようです。 ――母と祖母の二人三脚だったんですね。つばきさんのおうちでは、父と母の離婚は「誰のせいでもない」っていう空気だったんですよね。離婚の理由が語られなかったことで、少女時代のつばきさんは「自分が変な子のせいで離婚しちゃったのかな」と思いつめてしまったことがあった。やっぱりどこかのタイミングで明かしてほしかったなとは思います? 神田 思います。何回も聞きましたし、父に会いたいって言いましたし、どこにいるのかとかも教えて欲しいとお願いしたんですけど、母も祖母も一切言わないの。 ――つばきさんご自身も38歳で離婚されて。2人のお嬢さんの親権を持たれているわけですが、お嬢さんたちに離婚の理由ってお話になりました? 神田 正確な理由はやっぱり、言えなかったですね。 ――すごく端的に言うと「セックスしたいから」ですもんね……。言いづらいですね。 神田 セックスだし、仕事したかったし、っていうことも理由ですよ!(笑) 嫁だったときは働くことを禁止されていて、こっそりバイトしてはバレて辞めさせられてたんですから! 娘たちには、「もうパパとママは別々に暮らすことにしたんだよ。でも、いくらでもパパにもばあばにもじいじにも会いに行っていいんだよ」って言って、それだけだったんですけど……今にして思うと、あんまりいいことじゃなかったですね。嘘でもなんかハッキリ理由を作らないと、やっぱり子供って迷っちゃうみたいで、長女はちょっとグレました。 ――グレちゃった、というと? 神田 長女が12歳のときに離婚して、離婚成立の2カ月後に引っ越しをして中学に入ったんですね。そこからね……家にあんまりいたくなかったみたい。それまでは元夫の実家のすぐそばで暮らしていて、初孫としてチヤホヤされて、いつ家に帰ってもママかおばあちゃんがいるような状態だったんですね。だから離婚後、ママと妹しか家にいないってことが単純に寂しかったみたい。もうずーっと部活やって、部活終えても誰か友達の家に行っちゃって、なかなか帰ってこなかった。毎晩、学校に探しに行ってました、子供のこと。 ――何時くらいまで? 神田 19時……だんだん遅くなっていって20時、21時ですね。 ――その時間まで連絡なしに帰ってこないのは心配になりますよね。連絡してきたとしても夜道を一人で歩かせるのは恐いですし。 神田 そうですよね。それがずーっと続きましたね、高校卒業して就職しても。私自身もそのことで気が狂ったように、キーッてなることがよくありました。田房永子さんの漫画『キレる私をやめたい』ってご存知ですか? あれに出てくるキレ方みたいな。目が吊りあがって、突然キェーって叫んでおたま持って走って、ヨーグルトを壁に投げつけたりとか。ヨーグルト、ネギ、携帯はよく投げましたね。 ――ますます帰りたくなくなりますね……。長女につばきさんがキレてる時、2人目のお嬢さんは? 神田 やっぱり嫌だったんですって、すごく。当時の日記読んだら……。 ――お嬢さんの日記があって? 神田 いえ、私の日記ですね。ずっとつけているんですが、日記に書いてあるのはほとんど男のことなんですね。家族の話といえば、私が長女に腹を立て、長女が家の外に出て行って、私が洗い桶に茶碗を投げつけて、次女がふすまの向こうで「もうやめてよ、いい加減にして!こんなのイヤだ!」ってわめいている……とか。もう、最悪ですね~。自分の度量が狭すぎたと思います。 ――度量ですか? 神田 すぐに悪い方に連想しちゃって、「これがこうなったら、あーなって、こうなって、こうなっちゃうじゃないのー、そうなったらどうすんのよ! キエェー!」ってキレる。子供たち、なんで母親があんなにキレてるのか、まったく意味がわかんなかったと思う。ヒステリーですね。 ――ご自身でそれを直すっていうか、緩和しようとは。 神田 考えて……もちろん考えようとはするんですけど、なかなか出来ませんでした。仕事も忙しくて、恋愛もずっとしていて、子供の生活とか進路とかもあるし、次々に頭の痛い問題が発生するので、まいっか、とりあえずヨーグルト投げとけ! みたいな。 ――立ち止まれなかったんですね、そのときは。今現在はどうですか? 30歳と26歳になったお嬢さんに対して、どう接しているのか。 神田 本当に悪いことしたなと思っているんですけど……まぁ2人ともそれなりに歪んだんですよ。家に寄り付かなくて向き合うことが出来なかった長女とは、まだ距離があるように思います。家にいてそれなりに反抗期をやった次女とは、今も一緒に暮らしてるんですけど、反抗期をやり切って、尚且つ私がもう弱ったババアに見えてきて、「そろそろこの人を何とかしなくちゃいけないんじゃないか、みんなが困らない形で死んでもらわなきゃいけない」って次女は考えてるそうです。次女の頭の中に結婚や家族についての事業計画が出来ているらしいんですよ(笑)。この間の日曜日かな、友達の結婚式に行って帰ってきた次女に言われたのが、「私の結婚式の時、多分ママの顔で『エロの人だ』『SMの人だ』と何人かにバレるだろう。私はそれでも結婚はしたいし、結婚式もしたい。だからあなたもこれからは、『あぁ、あのSMの評論家の人ね』って言ってみんなが嫌な思いをしないような仕事をしてくださいね」って。何か恐かった~。 ――みんなが嫌な思いをしない仕事ってなんですかね。 神田 それなりに納得のできる、筋の通ったことを言ったり書いたりしてくださいって。『ゲスママ』はその意味ではよかったけど、中途半端な仕事はしないでね、と言われました。 元夫のことは今でも信用してる ――上のお嬢さんはどうですか? 神田 もう1年半くらい前から大阪でパートナーの男性と同棲してますね。今の同棲相手は別れた夫にも会わせていて、夏に元夫の還暦祝いがあったんですけど、彼の今の奥さんと私と長女と長女の彼氏と次女という6人でお祝いしました。きっともう長女はその人と結婚するんだろうなとは思うんですけど。 ――元夫との関係、途絶えてないんですね! しかもあちらは再婚なさっていて。もしかして『ゲスママ』も渡していたり? 神田 私は読ませないつもりだったんですけど、次女が「読め!」って言ったらしくて、元夫からLINEがきました。彼は読書家で格好つけなんですが、ローレンス・ブロックの『八百万の死にざま』というミステリ小説のハードボイルド探偵のセリフを引用して、<今、最高にくだらないことが起こった。俺は泣いていた>って書いてあったんですね。「え、なに?」って返したら、<今すごい本を読んで泣いてるんだ>って、『ゲスママ』を読んだと。私が「ごめんなさい、あんなこと書いてごめんなさい」と謝ったら、<いや、頑張りなさい。次はSMじゃなくてSFの本を書くように>って返事がありましたね。そのとき、許してくれたんだっていう思いでいっぱいでしたね。うれしかったですね。一番うれしかったなぁ。 ――こういう形になったのに、元夫婦としても親子としても交流が途切れてない。 神田 そこだけしか私たちは夫婦として頑張れたことがなかった気がする。他はもう、わがままをぶつけちゃったんで。 ――あちら側のわがままは何だったんですか? 神田 彼の中でのわがままは、一番はお母さん(姑)と対峙したくない、闘いたくない、だから君が我慢して、っていう。妻と母親(姑)に挟まれて、逃げちゃった。私とお母さんを常に戦わせて、自分は後ろのほうからホイミだけかけるって感じだったから、たまには戦闘してよ! みたいな。それが彼のわがままじゃないかな。あとのことは別に……お金を入れないわけじゃないし、酒癖は、ちょっとお酒にだらしないんですけど、そんなのはお互い様なんで、どうでもいいことで。お母さんに対して、「俺の嫁の言うことだから、そこは聞いてください」みたいなことは彼は言えなかったの。それが彼のわがまま、唯一のね。 ――お姑さんは、つばきさんが嫁いでから、実の娘のように可愛がってくれたんじゃないんですか。 神田 お義母さんは、お義父さんと息子をいかに管理するかってことしか頭になかったんじゃないかな……私のことはその家を守るための「女兵士」みたいに見ていたと思います。私自身も最初、それに従って兵士やってたから、どんどん色気のない家庭になっていくのね。夫が帰宅するや、「今日の連絡!今からお母さんに聞いたことを伝えます!イチ~!えー、服のホコリを払ってからコタツに入ってください!よろしくお願いします!」みたいな。あと、同じ家に住んでるわけじゃないんですけど、うちの合鍵をお義母さんが持っていて、連絡なしにガチャッて入ってくるのもちょっと……いやでしたね。 ――それは誰でもいやですよね。実親でもいやだと思います。 神田 でも義母もすごい人ですよ。男たちに稼がせた収入を全部没収して、うまく分配して、旦那に外に出して恥ずかしくないパリッとした格好をさせて、へそくりもキッチリする。いざという時はドーンとお金を出して、それでどんどん利権を勝ち得ていくっていう……もう、立派。立派のひとことしかない。 ――お子さんたちにとってはおばあちゃんですけど、離婚後もそこの交流は? 神田 私を含め、しばらくは交流してましたね。子供たちは今も老人ホームに会いに行ってます。私は自分で会社を立ち上げると決めた時から会いにいかなくなりました。やっぱりお義母さんの頭の中では、それはダメなことなのね。女が会社をやるっていうのは。ちょっと自分が今、くじけたくないので、お母さんに会うと、またあの頃の洗脳が蘇るかもしれないから、会わないって決めました。そういえば、元夫が再婚した女性は同じ職場の人だったそうで、お義母さんから後で「あなたと別居したとき、もう二人の関係は始まってたと思うわ。あなたは腹が立たないの?」と言われたんですよね。私は全然そのことに腹が立ったこと一回もなくて、自分が自由に仕事したり恋愛したりしていいって言ってくれるんであれば、何でもよかったの。だからその通り「腹は立たないです」って言ったらお義母さんビックリしてましたけど。それは私のわがままですよね。「仕事したい」っていうのと、「恋愛も自由にしたい」っていう2つのわがままを通したので、私が一番頑張んなきゃいけないのはしょうがないなぁって思いました。 私、元夫のことを好きかって言ったら、喧嘩してる時はやぱり嫌いだったと思うんですけど、今でも信用してますね。男性で一番信用できる人は誰かって言ったら、現在のパートナーはもちろんですけども、同じくらい元夫のことも信用してます。愛してはいないですよ。全く別物。 女として性の探求をしないで結婚して母親になって 神田つばきさん 答えにくい話題でも、真摯に向き合ってくださった神田つばきさん ――結婚して出産して子育てをすることになったら、もう恋愛しないし、旦那とセックスがなくてももういいじゃないかって、自分自身で思ってる女性もいるだろうし、世の中的にも思われてるんじゃないかなって思うんですよ。でも、つばきさんはそうは思わなかったわけですもんね。 神田 私、本当にね、子供に対して「この子たちさえいれば」っていう執着が出来なかった。それよりも自分だったんですね。自分が女としてもう一回ちゃんとやりたいっていう方が強かった。女として性の探求をしないで結婚して母親になって、でも40歳手前でやりたいことを止められなくなったんですよね。全体の割合が100だとしたら、「女をやりなおしたい:90」の「子供に対する母性愛:10」くらいな感じですよ。それは娘に対しても「悪いけど私はもう、こうだから、しょうがないから」と言ってしまってた。しょうがないですね、それはね。嘘をついて、私の母性愛はこういうものなのよみたいなことを言っても、騙されないので、子供も。 娘たちには、離婚したことは申し訳ないけれど、思い描く理想の家庭があるならあなたは自分の家庭を作りなさいね、離婚しない家庭がいいならそれを作りなさい、ってことも言いました。 ――でも、離婚しない家庭の作り方って言われても、わからなくないですか。 神田 難しいよね、どこにも正解書いてないですからね。私も教えることなんて到底出来ないし。反面教師なのかもしれませんけど、上の娘は「自分はママみたいに仕事を頑張るつもりはないから。3年間は正社員で会社に勤めるけど、3年過ぎたらもう結婚しちゃうかもしれないし、家庭作ることしか考えてないから、いいよねそれで」と私に言ってきました。専業主婦として家庭を守る女になりたいって。 ――それで家庭が守れるかどうか、実際のところはわからないですけども。 神田 やってみないとね。ただ、今の彼氏を紹介された時に、彼に「この子はそういう願望があるって私にもハッキリ言ってきてて、家庭を作るために生きたいというので、この子には一切、婚姻届け以外の一切の書類に一生ハンコをつかせないで下さいね」なんて男親みたいなこと言っちゃいました(笑)。お母さんのセリフじゃないような気がするんですけどね。 ――つばきさん自身は、お母さんから、恋愛とか性愛を厳しく制限されてたじゃないですか? それがあったから、結婚すれば家を出れると思って、経験の少ない状態でいきなり結婚に飛び込んだ。もしも家庭で性がタブーじゃなくて、若い時点で自由に性の探求をできてたら、色々変わってたよなぁとは思いませんか? 神田 タラレバなんだけどね。母がもっと性愛に関して自由にしてくれてたらっていうのは今でも1週間に1回くらいは考えてて、そしたらすごい母とも仲良かったと思うし、母も早死にしなかっただろうなとも思うし、仕事をして、結婚して……ああでも、それなら少なくとも子供は産んでない、あの2人はこの世にいなかっただろうなと思うと……やっぱりこれでよかったのかって、そう思うしかないですね。 うちの母に対しては……なんでもうちょっと、ちゃんと説明してくれなかっただろうなって。母がもっと豊かな言葉で対話してくれれば、私もっと楽に生きれたのになって、毎日思ってしまうのね。だけど母は、次女の祖母として、次女が一番精神的に辛かった時期に、すごく支えてくれた人でもあって。母が亡くなる直前も、次女は母とメールしてたのね、そのメールのやりとりの中で、母は次女に<何があった時に、お金がなかったり困った時に、外の人を頼っちゃダメだよ。オーママを頼りなさい><あなたたちのスーパーマンはオーママだけなんだよ>って言ってくれたらしいんですよね。だから私の子供たちにとって彼女は支えだったと思います。 やっぱり母が亡くなってから、子供たちがすごく変わったんですよね、家族だって意識が強くなったように思います。一番私がありがたいのは、「自分の親ももう20年くらいの間には死ぬかもしれないんだな」っていうことを体で理解してくれて、家庭を大事にしようと意識が向いてくれていること。私が出来なかったことだけれど、代わりに母が最後に示してくれたことだと思います。 <12/18更新予定の後編では、現在も続く長女との葛藤、今のパートナーとの性愛、娘たちへの性教育についてお伺いします>