ASKA「お茶すり替え話」は警察対策? 関係者が“横暴報道”メディアに反撃宣言も

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『君の知らない君の歌』(ユニバーサル・シグマ)
 任意の尿検査により逮捕、覚せい剤取締法違反(使用)の疑いで送検されるも、不起訴となった歌手・ASKAだが、周囲の関係者が、ASKAに総攻撃を仕掛けたメディアへの訴訟を進言中だ。 「この騒動で、ニューアルバムの話が大きくつまずいたのは事実。『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)では一部音源を無断公開されてしまったし、その損害は億単位。このままじゃ済まされない!」  そう激怒するのは、ASKAをひそかにサポートしていた音楽関係者。「ASKAさんが前回、有罪になったのは事実だし、正直、精神不安定なところもある。でも、警察が罪をでっち上げようとした可能性があるのに、そこを一切無視して中傷したマスコミはおかしい」とまで語った。  実は筆者も、ASKAの逮捕直後、捜査当局が事前にマスコミに情報を流して大騒動に発展させた経緯を疑問視する記事を、本サイトに書いた(記事参照)。  ASKAに告白本のオファーをしていたというベテラン編集者によると、今回逮捕したのは組織犯罪対策部で、暴力団摘発に躍起になっていることから、ASKA捜査の先に大きな麻薬入手ルート摘発を見据えていたのではないか、という話だった。  釈放後、この編集者に再び話を聞くと「ASKAが尿をお茶とすり替えたなんて、ありえないことを言ったのは、実はある人の入れ知恵のようなんです」と驚くべき話をした。 「音楽レーベルに天下っている警察OBが、ASKAに『警察を敵に回すと怖いことになる』とアドバイスしたと聞きます。事実、警察が専門チームを作って、メンツを守るための再逮捕を狙っているという話があって、ASKAもこれには内心、おびえているんです。何しろ、国家権力が容疑をでっち上げるほどの強硬姿勢をとってきているので、警察と対峙すれば何をされるかわからない。だからASKAのブログでも警察批判は極力行われていません。そこで『お茶とすり替えた』というとぼけた話を作ることにより、警察に貸しを作ったんですよ」(同)  警察が、ありもしない罪をでっち上げたかどうかまではわからない。だが、確かに「スポイトでお茶とすり替えた」というASKAの説明は無理がありすぎるもの。 「お茶とすり替えたら、むしろ公務執行妨害ですし、検査でお茶だとわかるはず。警察は最初からASKAを不起訴にする予定で別件捜査をしていたんでしょうが、そっちがうまくいかなかったのでは」(同)  警察が逮捕より6時間も前にマスコミに情報を流したことは、むしろASKAに証拠隠滅の猶予を与えるもので、本気でASKAを起訴しようとしていなかったようにも思える。  一方、猛烈な勢いでASKAバッシングに走ったメディアの姿も異様だった。結果、ASKAの愛車が壊され、タクシーの車内映像や未発表の音源を無断公開されるという不法行為が、報道の手によって行われたのである。  テレビ関係者を通じて耳に入ったところでは、この期に及んで、ある情報番組のプロデューサーが「ASKAの異常性を強調するように」と指示し、バツの悪さを隠す工作を行ったという話だ。そんなメディアに、ASKA周辺は反撃を検討中というわけだ。 「彼を不当に傷つけた連中には、遠慮なく損害賠償請求を起こすべき。それこそ、ブログなんて書いている場合じゃないでしょ」と前出音楽関係者。ネット上でも、これと同様の声は多数上がっていて、中には「自分が担当したい」という弁護士も出てきている。警察とメディアへの不信感のほうが強まったとしか思えない顛末だが、今後の動きに注目だ。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

工藤静香、メルマガで本音吐露! 「週刊文春」報道でファンに「ごめんなさいね」謝罪

 SMAP・木村拓哉の妻で歌手の工藤静香が、自身のディナーショーに関する一部報道に否定的な見解を示した。SMAPの解散騒動に伴い、2016年は“渦中の人物”として話題を集めた工藤。“ファンとの時間”にまで侵入したマスコミに対し、思うところがあったようだ。

 工藤は2000年に木村と結婚し、2人の娘をもうけた。今年は1月にSMAPの独立問題が表面化すると、メンバーや当時のチーフマネジャー・飯島三智氏を「裏切った」として、木村に批判が噴出。こうした流れに我慢ならなかったのか、工藤は8月6日に有料制のオフィシャルモバイルファンクラブサイト「はい。工藤静香です。」のメールマガジンで、「言いたい事を言わず何が何でも我慢するしかない時を十年以上も続けています」などと、思いの丈をぶちまけていた。

「解散発表後には、工藤がジャニーズ事務所からの独立に反対したことにより、木村が仲間を裏切る形になったという報道も相次ぎました。その後、9月発売の『フライデー』(講談社)の直撃取材に応じ、『木村静香としてプライベートでは彼の一部』と話しつつも、『工藤静香とSMAPは何の関係もないんだから』と、仕事には不介入であると主張。バッシングが続いている夫をフォローしていました」(ジャニーズに詳しい記者)

 そんな工藤は、12月に本業の歌手としてディナーショーを開催。22日発売の「週刊文春」(文藝春秋)では13日に神戸で行われた公演の“潜入レポ”を掲載している。同誌は、工藤が登場時に全身黒ずくめの衣装を着ていたことから、「記者には“SMAP追悼”の喪服姿にしか見えなかった」と指摘し、洋楽「ハレルヤ」を披露する際にはMCで「ハレルヤという言葉一つで今年を締めくくりたい」と話していたと伝えた。

 どうやら工藤は、この記事の内容をチェックしたようで、メールマガジンで報道に言及したという。

「工藤は22日に『?』とのタイトルで、『神戸で何にも言ってないのは、お客様が知っているからいいけど、捉え方や想像力にはビックリしましたね』などと、本音を吐露したんです。『文春』記事で、参加したお客さんの年齢層やスタイルについて小馬鹿にしたような記述があったことも引っかかったようで、ファンに対して『ごめんなさいね』と謝罪していました。直近のメールマガジンでは、ファンレターの写真をアップして、ちゃんと読んでいることを報告するなど、ファン思いの工藤だけに記事をスルーできなかったのでしょう」(同)

 今回の報道には、工藤のファンも「喪服なわけない。なんでもこじつけるな」「派手な衣装着てたら、『夫のグループへの配慮がない』とか書かれる」「しーちゃんを困らせないで」と怒りをむき出しにしている。

 先日発売の「女性セブン」(小学館、1月1日号)では、長女の自立を考え、知人が経営するセレクトショップでインターンを経験させたという話も出ていた工藤。歌手活動だけでなく、プライベートでは夫や子どものサポートに奔走している様子だけに、来年は心休まる一時が送れることを願いたいものだ。

工藤静香、メルマガで本音吐露! 「週刊文春」報道でファンに「ごめんなさいね」謝罪

 SMAP・木村拓哉の妻で歌手の工藤静香が、自身のディナーショーに関する一部報道に否定的な見解を示した。SMAPの解散騒動に伴い、2016年は“渦中の人物”として話題を集めた工藤。“ファンとの時間”にまで侵入したマスコミに対し、思うところがあったようだ。

 工藤は2000年に木村と結婚し、2人の娘をもうけた。今年は1月にSMAPの独立問題が表面化すると、メンバーや当時のチーフマネジャー・飯島三智氏を「裏切った」として、木村に批判が噴出。こうした流れに我慢ならなかったのか、工藤は8月6日に有料制のオフィシャルモバイルファンクラブサイト「はい。工藤静香です。」のメールマガジンで、「言いたい事を言わず何が何でも我慢するしかない時を十年以上も続けています」などと、思いの丈をぶちまけていた。

「解散発表後には、工藤がジャニーズ事務所からの独立に反対したことにより、木村が仲間を裏切る形になったという報道も相次ぎました。その後、9月発売の『フライデー』(講談社)の直撃取材に応じ、『木村静香としてプライベートでは彼の一部』と話しつつも、『工藤静香とSMAPは何の関係もないんだから』と、仕事には不介入であると主張。バッシングが続いている夫をフォローしていました」(ジャニーズに詳しい記者)

 そんな工藤は、12月に本業の歌手としてディナーショーを開催。22日発売の「週刊文春」(文藝春秋)では13日に神戸で行われた公演の“潜入レポ”を掲載している。同誌は、工藤が登場時に全身黒ずくめの衣装を着ていたことから、「記者には“SMAP追悼”の喪服姿にしか見えなかった」と指摘し、洋楽「ハレルヤ」を披露する際にはMCで「ハレルヤという言葉一つで今年を締めくくりたい」と話していたと伝えた。

 どうやら工藤は、この記事の内容をチェックしたようで、メールマガジンで報道に言及したという。

「工藤は22日に『?』とのタイトルで、『神戸で何にも言ってないのは、お客様が知っているからいいけど、捉え方や想像力にはビックリしましたね』などと、本音を吐露したんです。『文春』記事で、参加したお客さんの年齢層やスタイルについて小馬鹿にしたような記述があったことも引っかかったようで、ファンに対して『ごめんなさいね』と謝罪していました。直近のメールマガジンでは、ファンレターの写真をアップして、ちゃんと読んでいることを報告するなど、ファン思いの工藤だけに記事をスルーできなかったのでしょう」(同)

 今回の報道には、工藤のファンも「喪服なわけない。なんでもこじつけるな」「派手な衣装着てたら、『夫のグループへの配慮がない』とか書かれる」「しーちゃんを困らせないで」と怒りをむき出しにしている。

 先日発売の「女性セブン」(小学館、1月1日号)では、長女の自立を考え、知人が経営するセレクトショップでインターンを経験させたという話も出ていた工藤。歌手活動だけでなく、プライベートでは夫や子どものサポートに奔走している様子だけに、来年は心休まる一時が送れることを願いたいものだ。

成宮寛貴“コカイン告発”のA氏『とくダネ!』出演に、元所属事務所が激怒!「訴訟も辞さない」

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 元俳優・成宮寛貴の薬物疑惑について写真誌「フライデー」(講談社)に告発した「友人A氏」を名乗る人物が、12月21日放送の『とくダネ!』(フジテレビ系)に出演した件で、成宮サイドが番組に対して訴訟も辞さない構えで激怒していることがわかった。成宮の元所属事務所に近い業界関係者によると、すでに番組側には抗議を伝えた模様だという。 「成宮さんには弁護士がついているようだけど、引退したからといって事務所と無関係になったわけじゃないからね。事務所も、ここまでの報道は看過できないと、かなり怒っている」(同)  番組でA氏は独占インタビューに応じ、「成宮とは4年ほど前にクラブのVIPルームで知り合い、今年9月ごろからよく遊ぶようになった」としており、写真誌に提供したものと同じ写真を見せ、その撮影場所が成宮の自宅であったことや、動画があることも明かし、成宮の薬物使用をあらためて強調した。  メディアに大々的に暴露した理由は「コカインをやめてほしい。彼は捕まってもいないし、自分はいろんな人から叩かれている」と話し、一部で報じられたメディアへの大金要求は否定。自身は薬物を使用していないと断言し、検査を受けることには「彼と一緒に病院に行くなら構わない」とした。  今回の疑惑に、成宮の元所属事務所は当初から全面否定し「民事・刑事問わずあらゆる法的措置をとって参る所存」と法的措置を公言している。ただ「フライデー」編集部は、訴状は届いていないとして、遠慮なく続報を報じている。  さらにプロレスラーのザ・グレート・サスケが、過去に息子が成宮からのレイプ被害とも受け取れるような性的セクハラで、深刻なPTSD(心的外傷後ストレス障害)を負ったという告発まで行っている。  成宮本人が姿を消してしまっている以上、言われ放題のままだと、事実を認めたような印象も与えてしまうが、前出関係者は「弁護士の判断にもよるが、場合によってはフライデー、A氏、『とくダネ!』、サスケなどを相手取って、多数の訴訟が起きるかもしれない」と言っている。 「中でも、A氏出演の『とくダネ!』は悪影響が大きすぎる。成宮の薬物・セクハラ疑惑が事実なのかどうか、私にはわからない。でも、本人はウソだと言っていたし、逮捕されたわけじゃないんだから、見過ごすことはできない」(同)  実のところ、疑惑がどうであれ、元所属事務所が訴えを起こす構えを見せていることで、本件に関する報道に尻込みし始めたメディアもある。  フジの別の情報番組ディレクターは「A氏関連のネタは、うちの番組では扱わないことに決めた」と話し、紙媒体でも「A氏から接触があっても扱わない」(週刊誌デスク)、「疑惑報道があることは伝えても、A氏の話が事実だという前提で記事は書かない」(スポーツ紙記者)といった声が聞かれている。フジの“独占インタビュー”も「ほかが手を出さないだけ」と前出ディレクター。 「情報番組はいいとしても、菅田将暉、佐々木希、杏らが所属する事務所トップコートを敵に回せば、ドラマのほうに影響してしまいます。局全体としてみればマイナスで、実際に局内では『とくダネ!』への不快感も聞かれますよ。出演者の弁護士に聞いたら『番組を訴えるといっても、どういう形で訴えるのか、ちょっとよくわからないですね』と首をかしげていましたし、『訴える!』という事務所の抗議は、実際に訴訟を起こすつもりではなく、あくまで圧力を目的としたものなのかもしれません」  A氏のメディア登場でまた燃え広がった成宮騒動、まだ着地点は見えてこない。 (文=片岡亮/NEWSIDER Tokyo)

コミケで内閣府防災の人が執筆した『シン・ゴジラ』災害対策本販売予定! ガチ過ぎる内容に購入希望者続出!

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『後藤隆昭』のTwitter(@ryu_)より。
 内閣府の防災で勤務していると自称する後藤隆昭氏が、シン・ゴジラの災害対策本を12月29日のコミックマーケットで販売することをTwitterで宣伝し、大きな話題になっている。  本のタイトルは『虚構と防災』。後藤氏は映画『シン・ゴジラ』を鑑賞し、“霞が関の中の人”として「危機管理センター」「緊参チーム」「緊急災害対策本部」など日頃からよく耳にする言葉が劇中で飛び交っているのを見て、庵野秀明監督のセンスに笑い転げたという。そして普段、一般の目に触れない緊急事態の政府の対処を眺めるのに良い素材だと思ったそうで、災害対策法制の観点から国家的危機の際にどう対処すべきか考えるきっかけにしようと本を執筆したとのこと。さらに同書をきっかけに多くの人が危機管理を考えるようになればとしている。  後藤氏のTwitter(@ryu_)では本の一部が掲載されているのだが、ガッツリと文字だらけ、しかも専門用語やいかにも“官”の言い回しが並ぶ内容に「ちょっとこれはガチすぎるwww」「もう論文じゃねえかこれ!」「霞ヶ関の中の人がガチでシン・ゴジラを考察するとこうなるのか……」と驚きの声が上がっている。  しかし多くのファンが「これは絶対に買いたい!」「今回はコミケを見送ろうと思ってたけどこれのためだけに行くわ!」「俺の狙い商品が定まった。まずはこれを買いに直行しよう」と購入を決意している模様。  本の概要はB5サイズで44ページ。値段は500円となっており、後藤氏のほかにも、行政各分野の執筆陣が総力特集しているそう。宅配対応も行う予定とアナウンスされており、すでに後藤氏のTwitterには「はじめまして。宅配をお願いしたいです」「お手数をお掛けして申し訳ありませんが、宅配を希望します」「私も宅配をお願いしたいです!」と何件も注文が寄せられている。ツイートは3,000件以上リツイートされているが、一体当日はどうなってしまうのか、そして肝心の内容は……? 今回のコミケの話題作の1つとなりそうだ。

コミケで内閣府防災の人が執筆した『シン・ゴジラ』災害対策本販売予定! ガチ過ぎる内容に購入希望者続出!

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『後藤隆昭』のTwitter(@ryu_)より。
 内閣府の防災で勤務していると自称する後藤隆昭氏が、シン・ゴジラの災害対策本を12月29日のコミックマーケットで販売することをTwitterで宣伝し、大きな話題になっている。  本のタイトルは『虚構と防災』。後藤氏は映画『シン・ゴジラ』を鑑賞し、“霞が関の中の人”として「危機管理センター」「緊参チーム」「緊急災害対策本部」など日頃からよく耳にする言葉が劇中で飛び交っているのを見て、庵野秀明監督のセンスに笑い転げたという。そして普段、一般の目に触れない緊急事態の政府の対処を眺めるのに良い素材だと思ったそうで、災害対策法制の観点から国家的危機の際にどう対処すべきか考えるきっかけにしようと本を執筆したとのこと。さらに同書をきっかけに多くの人が危機管理を考えるようになればとしている。  後藤氏のTwitter(@ryu_)では本の一部が掲載されているのだが、ガッツリと文字だらけ、しかも専門用語やいかにも“官”の言い回しが並ぶ内容に「ちょっとこれはガチすぎるwww」「もう論文じゃねえかこれ!」「霞ヶ関の中の人がガチでシン・ゴジラを考察するとこうなるのか……」と驚きの声が上がっている。  しかし多くのファンが「これは絶対に買いたい!」「今回はコミケを見送ろうと思ってたけどこれのためだけに行くわ!」「俺の狙い商品が定まった。まずはこれを買いに直行しよう」と購入を決意している模様。  本の概要はB5サイズで44ページ。値段は500円となっており、後藤氏のほかにも、行政各分野の執筆陣が総力特集しているそう。宅配対応も行う予定とアナウンスされており、すでに後藤氏のTwitterには「はじめまして。宅配をお願いしたいです」「お手数をお掛けして申し訳ありませんが、宅配を希望します」「私も宅配をお願いしたいです!」と何件も注文が寄せられている。ツイートは3,000件以上リツイートされているが、一体当日はどうなってしまうのか、そして肝心の内容は……? 今回のコミケの話題作の1つとなりそうだ。

少女凌辱エロ漫画がなぜ女子に支持されるのか。「知るかバカうどんファン」インタビュー

殴られ、蹴られ、犯される。可愛い女の子が血まみれになり、目も当てられないほど凌辱される漫画を描く女性漫画家の知るかバカうどん。初の単行本『ボコボコりんっ!』(一水社)は、品薄となり重版が決まったほどの人気だ。彼女が登壇するイベントの最前列には女性ファンが並び、Twitterでも登場人物のコスプレをする熱狂的な女性ファンの姿が見られるように、愛読者は男性に限らない。女の子が酷い目に遭う漫画とその作者は、なぜ女子に支持されているのか。2名のファンに、その理由をうかがった。 香菜さん(仮名)「怖いけど見たくなる。女性が安心できる凌辱エロ漫画」 ──知るかバカうどん先生(以下、うどん先生)の漫画は、ジャンルとしては男性向けアダルト漫画です。女性である香菜さん(仮名)が、うどん先生を知ったきっかけは何でしたか? 香菜 インターネットで、少女の誘拐をテーマにしたクジラックス先生の漫画「ろりともだち」(単行本『ろりとぼくらの。』に収録)を知りました。当時、実際に誘拐事件があったので、なんだか気になって。その後、似たテーマの漫画を探していたらうどん先生の作品にたどり着きました。 ──うどん先生の作品はエロだけでなく過激な暴力表現が特徴ですが、抵抗はありませんでしたか? 香菜 抵抗がないとは言えません。でも、暴力を振るわれる女の子側に、その子の背景があるところが好きでした。殴られてエッチなことをされるためだけに存在するのではなく、普段は部活を頑張っていたり、好きな男の子がいたり。ただの暴力コンテンツや凌辱エロ漫画とはちょっと違う印象です。それと、もともと後味の悪い「鬱展開」があるストーリーが好きなんです。怖い話やモヤッと終わるお話って、好奇心で気になっちゃうじゃないですか。うどん先生の漫画も好奇心の強い人がつい見ちゃうんじゃないでしょうか。エッチな気分になりたいというより、怖いものやヤバいもの見たさのほうが強い。 ── 一番好きなお話はどれですか? 香菜 全部好きで、選べないんですけど……同人誌『JS★ボコボコりんっ!』のオヤジギャグとかが好きです。おじさんが女の子に「ぴーちくぱーちく五月蠅いねん いうても今、七月やけど」って言う(笑)。うどん先生の漫画って暴力やエロなのに笑っちゃうときがあります。 ──2016年11月11日の高円寺でのトークイベントやTwitterなどで、うどん先生も「暴力表現のあるアダルトビデオを見て笑ってしまう」とおっしゃっていますね。 香菜 女の子の顔面を酒の瓶で殴るとか流産目的で妊婦のお腹を蹴るとかは、現実の世界ではやってはいけないことです。だけど、うどん先生は「漫画の中でとことん酷いことをする」を突き詰めています。「悲惨すぎて抜けない(笑)」って言う男性もいるくらい。突き詰めすぎてギャグみたいになっている面と、安心できる面があると思います。 ──うどん先生の漫画を読んで、安心するんですか? 香菜 はい。まず読み終わったあとに「これはフィクションだ」と思える安心です。読んでいる最中は、怖い、酷いという思いが強いし読後感も悪い。でも、「ここまで酷いことは、自分の身に起こったことがない。自分の人生はまだマシだ」と思って安心します。だから、つらい気持ちのときに安心したくてうどん先生の漫画を読むこともあります。 もう1つは「幼女・少女が『神聖なもの』として描かれていない」という安心感もあります。例えば、『おさんぽJKいちごちゃん』のJKリフレで働くいちごちゃん。いちごちゃんには好きな男の子がいて、リフレで働くのはその男の子のため。だからお客さんを大切に思えずバカにしている、という女の子側の感情的な背景が描かれます。現実にJKリフレで働いている子や援助交際をしている子なども、そういうことをしている時間だけがその子の全てじゃない。エロとは別の時間や人間関係を持つ女の子たちの「人間らしさ」がわかるのは、うどん先生ならではだと思います。 ──アダルト漫画が好きだと言うと「エッチな子だ」と決めつける人もいると思います。そういう経験はありますか? 香菜 ありますね(笑)。うどん先生のファンだとTwitterに書いたら、男性から「君は、こういうことをされたいんだね^^」というリプライが来たこともあります。うどん先生の漫画の魅力は、暴力を振るわれたりレイプされたりする女の子が、最後までエッチで気持ちよくならないところ。「少女が『神聖なもの』として描かれない安心感」に近いですが、女の子は基本的には暴力・レイプなんてされたくないし、気持ちよくないと思います。うどん先生はそこを誤魔化しません。この人はちゃんと読んでないなーって笑っちゃいました。 ──アダルト作品の中で女性の「人間らしさ」が描かれていることは、女性にとって魅力的ですか? 香菜 はい。表現方法は全く違いますが、女性向けAVを見るときの安心感にも似ています。男性向けAVのレイプシーンで女性が気持ちよくなる演出を見ると、男性のために作られた人形みたいで気持ち悪い。でも、女性向けAVでは、女性の感情の変化や性的な気持ちよさに配慮されています。うどん先生の作品の女の子にも感情があって、性暴力を嫌がり、痛がっている。どちらも「女性が感情ある人間として描かれている」のが共通点です。それは魅力だと思うし、私にとっては見やすいアダルトコンテンツ。世の中のアダルト作品が、どんどんそうなっていくといいのになって思っています。 みっつうさん「うどん先生は根が真面目な人。凌辱エロは本質じゃない」 ──みっつうさんは、うどん先生が商業誌で話題になる前からのファンなのですね。きっかけは何でしたか? みっつう はい。うどん先生が二次創作で同人誌を出していた頃からのファンです。うどん先生の『ニコ生はたたん』という二次創作の同人誌を知ったことがきっかけでした。 ──うどん先生の作品の、どんなところに惹かれたのでしょうか。 みっつう 漫画を読んで「この人は、自分の体験や気持ちを描いているのかな」と感じました。何かつらい経験があって、それを昇華するために作品を作っている気がして。同人誌のあとがきにも、それをにおわせるコメントがあったんです。私は当時から、引きこもりながらインターネットで音楽活動をしていたので、体験を作品で昇華する姿勢に共感しました。 ──うどん先生はインタビューで「JKリフレで働いていた」や「(幼少期は)殺されるかもしれないと思っていました」「だいたい、ホンマの話しか書いていないんですけど……」と話されていたのが印象的でした。今も商業誌の作品に実体験が生かされているのだと思います。同じインタビューで「ヌキどころが自分でもわからなくてダメやろうな」と先生自身がおっしゃっています。みっつうさんは、うどん先生の作品をエロ目的で読むことはありますか? みっつう もちろん、エッチな部分が読みたい場合もあります。個人的には、ドラッグやハーブを使ったセックスの描写が好きです。ただ、うどん先生の作品の多くで女の子がレイプされますが、女性にとって、犯されるということはセックスではありません。犯されることは、傷付けられることとイコールです。うどん先生の作品は「エロ漫画」というジャンルにまとめられがちですが、実はエロ部分は、先生の暴力表現の一部だと思います。 ──確かに、女の子がお話の最後まで泣いて痛みを訴えるのは、それがセックスではなく暴力だからかもしれません。他には何を求めてうどん先生の漫画を読むのでしょうか。 みっつう うどん先生の漫画には名言が多く、私はそういう言葉も好きです。同人誌『ニコ生はたたん』の「幸せは他人に願うものではなく 自分で掴み取るもの」とか。社会や自分の経験に関するメッセージが含まれた作品だと感じます。 ──例えば、どんなメッセージが感じられましたか? みっつう 作品の中で、ホームレスや障害者など社会的弱者が、さらに弱い者である女児を痛めつけるカットがあります。それは、どうしようもない不条理さや、多くの人が目を背けている社会の暗い部分です。それを「かわいそう、不幸だ」と言うのは簡単だけど、うどん先生は「じゃあ何ができるの?」と訴えていると思います。暴力表現やエロ表現は目を引きます。でもそれは、先生がメッセージを見てもらうための工夫や装飾として利用しているだけだと、私は想像しています。 ──古参ファンであるみっつうさんから見て、うどん先生はどんな方ですか? みっつう 実際にお会いしてもインタビューなどを読んでも、とっても真面目な方だと感じます。忙しい中、Twitterでファンからのリプライには「いいね」を返してくれるし、ファンが送った画像やプレゼントはほとんど保存しているみたいです。ファン想いな人。 ──2016年開催の児童買春をテーマにした企画展「私たちは『買われた』」に対する、先生の「よくある話」「こういう出し物してお金稼いでる人たち見て心底吐き気がした」などの感想が話題になりました。「酷い」「被害児童をあざ笑っている」と感じた人もいたようです。 みっつう 世の中のアンダーグラウンドな部分を身をもって知っている先生。だから、本人にとってはただの素直な気持ちでも「酷い」「過激」と思われる場合があるのかもしれません。その内容が世間的に正しくても間違っていても、ご本人の経験に基づいて発言しているところを信頼しています。頭でっかちでなく、芯があるからアンチも増える。だけど、だからこそファンを超えて信者になる女性も多いのではないでしょうか。 ──どんな女性がうどん先生のファン、信者になっているのだと思いますか? みっつう うどん先生の描く「報われない話」は、先生の経験や感情が投影されているから、うどん先生自身を知ることができたように感じ、距離が近く思えて応援したくなります。「描きたいものしか描かない」と公言する先生が、万人には受け入れられない表現を使って大きく成長していく。それは、例えば虐待被害者やナイトワーカーなど、私を含め、世の中に受け入れてもらえないと感じている女性の救いになっていると思います。 ──今後のうどん先生に、期待していることはありますか? みっつう 自由でいてほしい。商業誌に進出し、制約も増えたと思いますが、描きたいことを描いて、もし描きたくなくなったら漫画を辞めてしまってもいいと思っています。先生が自由に生きてくれること自体が、私を勇気づけてくれます。 *** 知るかバカうどん先生の作品を初めて読んだとき、アダルト漫画という先入観があり「ここまでの悲惨さを男性はエロに求めているのか?」と怖くなった。うどん先生を批判する人もそんな恐怖感を持ったのかもしれない。 そのため、女性ファンお二人が「安心」「救われた」と感じていることに驚いた。男性に都合よく作られがちなアダルト作品の世界で「描きたいものを描く」と自分を貫くうどん先生の姿は、女性をエンパワメントしている。また、実体験をベースにすることで、理解されない生きづらさを抱える女性の支えになる。それを知って改めて作品を読むと、暴力やレイプを推奨しているのではなく、むしろその惨さを描き続けていることに気づかされる。トークイベントで作品を褒められて「そんなのどうでもいい!」と照れたうどん先生。その表情の可愛さや、任された仕事を全うしたいという真面目な姿が印象的で、今も頭に残っている。 (聞き手・文 むらたえりか)

少女凌辱エロ漫画がなぜ女子に支持されるのか。「知るかバカうどんファン」インタビュー

殴られ、蹴られ、犯される。可愛い女の子が血まみれになり、目も当てられないほど凌辱される漫画を描く女性漫画家の知るかバカうどん。初の単行本『ボコボコりんっ!』(一水社)は、品薄となり重版が決まったほどの人気だ。彼女が登壇するイベントの最前列には女性ファンが並び、Twitterでも登場人物のコスプレをする熱狂的な女性ファンの姿が見られるように、愛読者は男性に限らない。女の子が酷い目に遭う漫画とその作者は、なぜ女子に支持されているのか。2名のファンに、その理由をうかがった。 香菜さん(仮名)「怖いけど見たくなる。女性が安心できる凌辱エロ漫画」 ──知るかバカうどん先生(以下、うどん先生)の漫画は、ジャンルとしては男性向けアダルト漫画です。女性である香菜さん(仮名)が、うどん先生を知ったきっかけは何でしたか? 香菜 インターネットで、少女の誘拐をテーマにしたクジラックス先生の漫画「ろりともだち」(単行本『ろりとぼくらの。』に収録)を知りました。当時、実際に誘拐事件があったので、なんだか気になって。その後、似たテーマの漫画を探していたらうどん先生の作品にたどり着きました。 ──うどん先生の作品はエロだけでなく過激な暴力表現が特徴ですが、抵抗はありませんでしたか? 香菜 抵抗がないとは言えません。でも、暴力を振るわれる女の子側に、その子の背景があるところが好きでした。殴られてエッチなことをされるためだけに存在するのではなく、普段は部活を頑張っていたり、好きな男の子がいたり。ただの暴力コンテンツや凌辱エロ漫画とはちょっと違う印象です。それと、もともと後味の悪い「鬱展開」があるストーリーが好きなんです。怖い話やモヤッと終わるお話って、好奇心で気になっちゃうじゃないですか。うどん先生の漫画も好奇心の強い人がつい見ちゃうんじゃないでしょうか。エッチな気分になりたいというより、怖いものやヤバいもの見たさのほうが強い。 ── 一番好きなお話はどれですか? 香菜 全部好きで、選べないんですけど……同人誌『JS★ボコボコりんっ!』のオヤジギャグとかが好きです。おじさんが女の子に「ぴーちくぱーちく五月蠅いねん いうても今、七月やけど」って言う(笑)。うどん先生の漫画って暴力やエロなのに笑っちゃうときがあります。 ──2016年11月11日の高円寺でのトークイベントやTwitterなどで、うどん先生も「暴力表現のあるアダルトビデオを見て笑ってしまう」とおっしゃっていますね。 香菜 女の子の顔面を酒の瓶で殴るとか流産目的で妊婦のお腹を蹴るとかは、現実の世界ではやってはいけないことです。だけど、うどん先生は「漫画の中でとことん酷いことをする」を突き詰めています。「悲惨すぎて抜けない(笑)」って言う男性もいるくらい。突き詰めすぎてギャグみたいになっている面と、安心できる面があると思います。 ──うどん先生の漫画を読んで、安心するんですか? 香菜 はい。まず読み終わったあとに「これはフィクションだ」と思える安心です。読んでいる最中は、怖い、酷いという思いが強いし読後感も悪い。でも、「ここまで酷いことは、自分の身に起こったことがない。自分の人生はまだマシだ」と思って安心します。だから、つらい気持ちのときに安心したくてうどん先生の漫画を読むこともあります。 もう1つは「幼女・少女が『神聖なもの』として描かれていない」という安心感もあります。例えば、『おさんぽJKいちごちゃん』のJKリフレで働くいちごちゃん。いちごちゃんには好きな男の子がいて、リフレで働くのはその男の子のため。だからお客さんを大切に思えずバカにしている、という女の子側の感情的な背景が描かれます。現実にJKリフレで働いている子や援助交際をしている子なども、そういうことをしている時間だけがその子の全てじゃない。エロとは別の時間や人間関係を持つ女の子たちの「人間らしさ」がわかるのは、うどん先生ならではだと思います。 ──アダルト漫画が好きだと言うと「エッチな子だ」と決めつける人もいると思います。そういう経験はありますか? 香菜 ありますね(笑)。うどん先生のファンだとTwitterに書いたら、男性から「君は、こういうことをされたいんだね^^」というリプライが来たこともあります。うどん先生の漫画の魅力は、暴力を振るわれたりレイプされたりする女の子が、最後までエッチで気持ちよくならないところ。「少女が『神聖なもの』として描かれない安心感」に近いですが、女の子は基本的には暴力・レイプなんてされたくないし、気持ちよくないと思います。うどん先生はそこを誤魔化しません。この人はちゃんと読んでないなーって笑っちゃいました。 ──アダルト作品の中で女性の「人間らしさ」が描かれていることは、女性にとって魅力的ですか? 香菜 はい。表現方法は全く違いますが、女性向けAVを見るときの安心感にも似ています。男性向けAVのレイプシーンで女性が気持ちよくなる演出を見ると、男性のために作られた人形みたいで気持ち悪い。でも、女性向けAVでは、女性の感情の変化や性的な気持ちよさに配慮されています。うどん先生の作品の女の子にも感情があって、性暴力を嫌がり、痛がっている。どちらも「女性が感情ある人間として描かれている」のが共通点です。それは魅力だと思うし、私にとっては見やすいアダルトコンテンツ。世の中のアダルト作品が、どんどんそうなっていくといいのになって思っています。 みっつうさん「うどん先生は根が真面目な人。凌辱エロは本質じゃない」 ──みっつうさんは、うどん先生が商業誌で話題になる前からのファンなのですね。きっかけは何でしたか? みっつう はい。うどん先生が二次創作で同人誌を出していた頃からのファンです。うどん先生の『ニコ生はたたん』という二次創作の同人誌を知ったことがきっかけでした。 ──うどん先生の作品の、どんなところに惹かれたのでしょうか。 みっつう 漫画を読んで「この人は、自分の体験や気持ちを描いているのかな」と感じました。何かつらい経験があって、それを昇華するために作品を作っている気がして。同人誌のあとがきにも、それをにおわせるコメントがあったんです。私は当時から、引きこもりながらインターネットで音楽活動をしていたので、体験を作品で昇華する姿勢に共感しました。 ──うどん先生はインタビューで「JKリフレで働いていた」や「(幼少期は)殺されるかもしれないと思っていました」「だいたい、ホンマの話しか書いていないんですけど……」と話されていたのが印象的でした。今も商業誌の作品に実体験が生かされているのだと思います。同じインタビューで「ヌキどころが自分でもわからなくてダメやろうな」と先生自身がおっしゃっています。みっつうさんは、うどん先生の作品をエロ目的で読むことはありますか? みっつう もちろん、エッチな部分が読みたい場合もあります。個人的には、ドラッグやハーブを使ったセックスの描写が好きです。ただ、うどん先生の作品の多くで女の子がレイプされますが、女性にとって、犯されるということはセックスではありません。犯されることは、傷付けられることとイコールです。うどん先生の作品は「エロ漫画」というジャンルにまとめられがちですが、実はエロ部分は、先生の暴力表現の一部だと思います。 ──確かに、女の子がお話の最後まで泣いて痛みを訴えるのは、それがセックスではなく暴力だからかもしれません。他には何を求めてうどん先生の漫画を読むのでしょうか。 みっつう うどん先生の漫画には名言が多く、私はそういう言葉も好きです。同人誌『ニコ生はたたん』の「幸せは他人に願うものではなく 自分で掴み取るもの」とか。社会や自分の経験に関するメッセージが含まれた作品だと感じます。 ──例えば、どんなメッセージが感じられましたか? みっつう 作品の中で、ホームレスや障害者など社会的弱者が、さらに弱い者である女児を痛めつけるカットがあります。それは、どうしようもない不条理さや、多くの人が目を背けている社会の暗い部分です。それを「かわいそう、不幸だ」と言うのは簡単だけど、うどん先生は「じゃあ何ができるの?」と訴えていると思います。暴力表現やエロ表現は目を引きます。でもそれは、先生がメッセージを見てもらうための工夫や装飾として利用しているだけだと、私は想像しています。 ──古参ファンであるみっつうさんから見て、うどん先生はどんな方ですか? みっつう 実際にお会いしてもインタビューなどを読んでも、とっても真面目な方だと感じます。忙しい中、Twitterでファンからのリプライには「いいね」を返してくれるし、ファンが送った画像やプレゼントはほとんど保存しているみたいです。ファン想いな人。 ──2016年開催の児童買春をテーマにした企画展「私たちは『買われた』」に対する、先生の「よくある話」「こういう出し物してお金稼いでる人たち見て心底吐き気がした」などの感想が話題になりました。「酷い」「被害児童をあざ笑っている」と感じた人もいたようです。 みっつう 世の中のアンダーグラウンドな部分を身をもって知っている先生。だから、本人にとってはただの素直な気持ちでも「酷い」「過激」と思われる場合があるのかもしれません。その内容が世間的に正しくても間違っていても、ご本人の経験に基づいて発言しているところを信頼しています。頭でっかちでなく、芯があるからアンチも増える。だけど、だからこそファンを超えて信者になる女性も多いのではないでしょうか。 ──どんな女性がうどん先生のファン、信者になっているのだと思いますか? みっつう うどん先生の描く「報われない話」は、先生の経験や感情が投影されているから、うどん先生自身を知ることができたように感じ、距離が近く思えて応援したくなります。「描きたいものしか描かない」と公言する先生が、万人には受け入れられない表現を使って大きく成長していく。それは、例えば虐待被害者やナイトワーカーなど、私を含め、世の中に受け入れてもらえないと感じている女性の救いになっていると思います。 ──今後のうどん先生に、期待していることはありますか? みっつう 自由でいてほしい。商業誌に進出し、制約も増えたと思いますが、描きたいことを描いて、もし描きたくなくなったら漫画を辞めてしまってもいいと思っています。先生が自由に生きてくれること自体が、私を勇気づけてくれます。 *** 知るかバカうどん先生の作品を初めて読んだとき、アダルト漫画という先入観があり「ここまでの悲惨さを男性はエロに求めているのか?」と怖くなった。うどん先生を批判する人もそんな恐怖感を持ったのかもしれない。 そのため、女性ファンお二人が「安心」「救われた」と感じていることに驚いた。男性に都合よく作られがちなアダルト作品の世界で「描きたいものを描く」と自分を貫くうどん先生の姿は、女性をエンパワメントしている。また、実体験をベースにすることで、理解されない生きづらさを抱える女性の支えになる。それを知って改めて作品を読むと、暴力やレイプを推奨しているのではなく、むしろその惨さを描き続けていることに気づかされる。トークイベントで作品を褒められて「そんなのどうでもいい!」と照れたうどん先生。その表情の可愛さや、任された仕事を全うしたいという真面目な姿が印象的で、今も頭に残っている。 (聞き手・文 むらたえりか)