SMAP『紅白』出場辞退の舞台裏……飯島女史の説得で、香取慎吾も一時翻意していた

smap1228.jpg
 大みそか『第67回NHK紅白歌合戦』へのSMAP出演をめぐり、ジャニーズ事務所が出演を断る文書を送った。  NHKはこれを受け「大変残念ではありますが、SMAPの皆さんの意思を尊重する」とコメント。出演か否かで大騒動となっていた一連の報道合戦に、終止符が打たれた。  その裏で、メンバーの心情は土壇場まで大きく揺れていたようだ。特に、メンバー内で『紅白』出場に最も難色を示しているとされていた香取慎吾は、12月に入って前向きな姿勢を見せていたという。 「SMAPの元マネジャー・飯島三智女史が、香取を説得していたようです。芸能界の大物が飯島女史に『香取を説得してくれ』と頼んだことで、事態が大きく動いた」(芸能関係者)  飯島女史といえば、香取にとっては母親のような存在で、メンバー内で彼女を最も慕っていたといわれる。  前出の芸能関係者は「独立騒動で、木村とその他4人のメンバーの間に大きな溝ができた。特に香取は、木村と目も合わせないなど険悪に。『生放送で木村と一緒に歌えるわけない』と言っていたほどだった。それが12月に入り、“母親”である飯島女史に『そんなわがまま言っているんじゃない。解散前に紅白で皆さんに挨拶くらいしなさい』と一喝されたようです」と明かす。  香取が一時翻意し、大きく前進。あとは、主に木村ら他メンバーとの調整、ジャニーズ事務所との調整さえうまくいけば出演はすぐそこだった。しかし、最終的に実現することはなかった。  一方、NHK側も、SMAPのために舞台を整えていた。 「SMAPのために、紅白のプログラムに約10~15分の空き枠を設けていた。それに、メンバーと親交のあるタモリをスペシャルゲストに招いたり、NHKホールでの生出演が無理なら収録でも、中継をつないでの出演でもいいと、超VIP待遇で待ち構えていた。どんな形でも出演にこぎ着けたいと動いていたようです」(NHK関係者)  今月11日には、SMAPの存続を求めるファンの署名37万3,515人分がジャニーズ事務所に届けられた。またSMAPへの応援メッセージを新聞の広告欄に掲載するプロジェクトでは、これまで東京新聞や各地の地方紙を埋め尽くし、大きな話題となった。  こういった声もある中で、出場を辞退したSMAP。アイドルとしての評価を、最後に大きく下げてしまう結果となった。

SMAPファン密着取材で「フジは最低最悪」「もう見ない」! 『SMAP×SMAP』便乗に呆れ声

 12月26日、20年以上にわたって放送された『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)が、ついに最終回を迎えた。ファンからは番組の編集や演出について賛否両論が出ている中、フジの報道姿勢に対する批判も噴出している。

 1996年4月にスタートした『スマスマ』は、メンバーがコントや料理、歌を披露してきた国民的バラエティ。最終回はSMAPと番組の歴史を詰め込んだ約5時間の特番となり、懐かしい名場面がオンエアーされた。SMAP5人の“ラストステージ”として「世界に一つだけの花」を歌うことが告知されたことから世間の関心も高まり、平均視聴率は、午後6時30分~7時までの第1部が14.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2部(7時~10時)は17.4%、そして最後のステージが放送された第3部は23.1%と、高視聴率を記録した。

 さまざまな感情を抱き最終回を見つめたファンだが、『スマスマ』放送後に流れた報道番組『ユアタイム』の予告では、追い打ちをかけるような言葉が並んだ。「早くも“ロス”? 『最後の歌声』に街は…」というテロップが表示され、野島卓アナウンサーが「最終回を見つめたファンの声です」とコメント。ラスト放送を迎えたばかりの『スマスマ』を取り上げることを告知したのだった。

 これを見たSMAPファンからは、「『ユアタイム』でもう『スマスマ』振り返るのか。フジは最低最悪」「『ユアタイム』なんか絶対見ない」「『スマスマ』後、テレビ消して『ユアタイム』は見ない。フジに明日はない」と、フジに対する不満が続出。

「番組では、放送が終わったばかりのラストステージの模様をオンエアーしていました。また、フジテレビの周辺に集まったSMAPファンにインタビューを行ったり、親子3世代で『スマスマ』を見ていたという都内に住む一家を取材。番組スタッフが自宅を訪問すると、男性は自分自身や子どもの学校行事で『青いイナズマ』や『世界に一つだけの花』を歌ったり、踊ったといった思い出エピソードを話していました。ちなみに、高視聴率を記録した『スマスマ』効果もあったのか、『ユアタイム』も9.4%と、通常放送に比べて高い数字をマークしています」(ジャニーズに詳しい記者)

 実はSMAPファンの間で、こうしたファン密着映像が流れることは、すでに話題になっていたという。

「放送前から、番組観覧希望者やエキストラを募集している会社が『SMAPファンの方募集』と題して“密着取材”させてもらえる人を募っていたんです。募集要項には『スマスマ』を視聴する場所に出向き、『感謝や気持ちなどをインタビューさせて頂いたりします』と書かれていました。どの番組で使用するのかは判明していなかったものの、ファンはテレビで放送されることを覚悟していたようです。フジでは『ユアタイム』だけでなく、27日の『バイキング』でも同様に4組のSMAPファンに密着取材した映像を流していました」(同)

 こうしたファンへの取材はフジ以外でも行われており、23日には、TOKIO・国分太一がMCを務める『白熱ライブビビット』(TBS系)のスタッフを名乗るTwitterアカウントが、SMAPファンに対して「27日火曜日の放送で、スマスマ最終回を取り上げます。その際●●様のお気持ち等取材出来れば幸いです」と、メッセージ。このツイートがSMAPファンの間で話題になっていたという。

 各局が『スマスマ』を取り上げている状況下で、中でもフジテレビは自局とあって、27日の情報番組はSMAP一色となっており、『スマスマ』に“便乗”していると、嫌悪感を抱くSMAPファンも少なくないようだ。現在、フジでは香取慎吾のレギュラー番組『おじゃMAP!!』が放送中で、1月からは草なぎ剛主演の連続ドラマ『嘘の戦争』がスタートするも、「『ユアタイム』の番宣見た瞬間にチャンネル変えた。『おじゃMAP!!』とつよぽんのドラマ以外、フジにはチャンネル合わせない!」「『ユアタイム』の節操のなさに速攻テレビを消した。フジテレビはもう見ない。さようなら」「フジはメンバー個人の出演番組以外見ない!」と、宣言している。

 レギュラー終了によって、すっかりSMAPファンから突き放されてしまったフジだが、今後のSMAPメンバーの出演番組で“名誉挽回”してくれることを願いたい。

事務所と不仲露呈の堀北真希は「引退濃厚……」SMAP香取慎吾の“フライング”発言で

horikita1228.jpg
 先日、妻で女優の堀北真希との間に第1子が誕生した俳優の山本耕史が21日、都内で行われた米国のドラマ『ブラックリスト シーズン4』のジャパンプレミアに出席した。  通常、第1子誕生となれば、父である山本か、母である堀北の所属事務所が発表するのが、これまでの芸能界の常識。ところが、山本と親交のあるSMAP・香取慎吾が17日放送の『SmaSTATION!!』(テレビ朝日系)で生発表。あまりにも突然なことに、「フライング」と報じるメディアもあった。  一夜明けた翌18日、堀北の所属事務所は「母子共に健康です」などと認める形となったが、イベントで山本は香取の「フライング発表」を否定し、「僕と彼の絆から生まれたものです」と明言。堀北の事務所は性別など詳細については明かしていないが、山本も「それは内緒で」と回答するにとどまった。 「香取はSMAPの年内解散でかなりナーバスになっており、同番組もそうだが、収録時には暗い表情で物思いにふけっている時間が多い。ところが、本番になると一気にテンションを上げて“爆発”。そのため、番組関係者は放送事故が起こらないかと危惧していたが、今回の件は事前にスタッフにも知らされず、放送事故級だったようだ」(テレビ朝日関係者)  視聴者はもとより、香取の発言に堀北の事務所は困惑。結果、今回の一件で、堀北と事務所の深い溝が露呈する形となってしまった。  「本来ならば、いつ第1子の誕生を発表するかを話し合って、周囲にも根回しするはず。ところが堀北は、結婚を相談した際に、いい顔をしなかった所属事務所の女社長に不信感を持ち、最近ではすっかり没交渉になっている。女社長の頭の中は、いまや事務所の稼ぎ頭となった桐谷美玲と、自らがスカウトしてきた知英(ジヨン)のことでいっぱい。開店休業状態の堀北のことまで気が回らず、そうこうしているうちに香取が勝手に発表してしまったようだ。事務所との関係悪化から、堀北はこのまま芸能界を引退してしまう可能性が濃厚だといわれている」(芸能プロ関係者)  いずれにせよ、香取のフライングを山本・堀北夫妻は大歓迎しているようだ。

「石田さんと関さん!? 何それ岩井って神なの!?」ハライチ岩井が「コミケ91」に出品するコントCDにファン大興奮!

1612_haraichi.jpg
『スプーキーE』公式サイトより。
 お笑いコンビ「ハライチ」の岩井勇気が、12月29日から31日にかけて行われる「コミックマーケット91」(以下、「コミケ91」)の最終日でコントCDを販売することを明かした。コントCDには声優の石田彰と関智一という豪華なキャストが出演しているとあり、ネット上では「石田さんと関さんのコントCD!? なにそれ、ハライチ岩井って神なの!?」「どえぇぇぇ! むちゃくちゃほしいんだが!」と歓喜の声が響いている。  岩井は12月24日に自身のTwitter(@iwaiyu_ki)を更新し「ハライチ岩井勇気、書き下ろしコントCDをコミケ91にて委託頒布致します! 出演は声優の石田彰さん、関智一さん!! サークル名は『スプーキーE』、委託先は『SUVIVE』です」とコントCDの告知を投稿。人気芸人が人気声優をキャスティングし、同人でコンとCD作成し、頒布するというニュースにネット上は当然大盛り上がり。  CDにはコント「裏カジノ」「通販」「死亡管理室」の他、石田、関、岩井によるスペシャルトークコーナーも収録されているもよう。これには「ハライチ岩井がコミケ91に出店することも驚きだけど、このCDの豪華さに脳みそ沸騰しそうだわ」「ふわぁぁぁ~! 石田さまと関さまがコントとか絶対欲しいんだが! 確実に争奪戦になるな」と豪華さに度肝を抜かれている人が続出。また、価格が2,000円ということで「安すぎる!! もう1つゼロ足してでも手に入れたい(切実)」と金に糸目をつけないというファンの声も。  11月28日には岩井が「今日は自作のコントCDの収録をしてきたが、CD内で何役も演じていただいた石田彰さんと関智一さんの演技が素晴らしかった」と出来の良さを呟いており、クオリティの高さにも期待できそうだ。争奪戦となりそうだが、ぜひとも死者が出ないよう、安全に参戦していただきたい。

人はなぜWELQの記事を信じ、トンデモ医師を受け入れ、自然のものがいいと思うのか?

 いよいよ2016年も終わり。皆様にとってはどんな1年だったでしょうか? 私はもちろん寝てもトンデモ覚めてもトンデモと、謎物件ウォッチングしまくりで、当連載でご紹介しきれていないものもまだまだたくさん。そこで今回は、2日にわたり「2016年トンデモ総まとめ座談会」をお送りいたします。 座談会のメンバーは、  桑満おさむ:五本木クリニック院長、この年末に突如大炎上したキュレーションサイト「WELQ(ウェルク)」にツッコミを入れ、注目を集める。  O:今年7月に発行された、子育て界のトンデモを幅広く解説した『各分野の専門家が伝える 子どもを守るために知っておきたいこと』(メタモル出版)の担当編集者   下戸山うさこ:messy編集長  三浦ゆえ:当連載「スピリチュアル百鬼夜行」担当編集者  こちらにわたくし、ライター山田ノジルを加えた計5名で、とりとめもなくダラダラとお送り致します。 *   *   * ノジル:まずはトンデモウオッチングに勤しみ、サブカル媒体中心のご登場が多かった桑満先生。本日(12月1日)、なんとWELQ問題へのコメントで読売新聞朝刊デビュー! ブログの記事をWELQに無断使用されただけでなく、症状を悪化させるような内容に悪変されてしまったことは全く喜ばしくありませんが、メジャー媒体デビューという点のみはおめでとうございます(笑)。 桑満:火付け役はイヤだなとは思ったんですけどね(笑)。 ノジル:ツイッターでは、WELQ閉鎖のきっかけを作った先生方の発言に対し「朽木砲 @amanojerk に始まり、桑満砲 @kuwamitsuosamu 永江砲 @Isseki3 と続いた鉄砲三段撃ち。織田信長もびっくり。なんてつぶやきもありました(笑)。WELQは文章や写真を他の記事から無断で引用したうえにしかも悪変していた点や、無断引用を推奨するようなマニュアルがあったことが注目されましたが、この連載でも以前ご紹介したように、同じくDeNAが運営している「cuta」における、子育て系記事のトンデモっぷりもなかなかのものでした。※現在は全記事非公開。 O:子育てサイトは検索で上位に出てくるし無料だし、つい読んでしまうという人も多そうです。 三浦:だからと言って、なぜあのめちゃくちゃな内容を信じるんですかね? ノジル:産後の不安定な精神状態につけこまれる、以外に考えられる理由は何でしょう。 桑満:一部の人たちにとっては、「インターネットの情報」自体が、感度の高い人が発信しているものというイメージがあるのではないでしょうか。 O:出産に関する話題といえば、今年ではないんですが、自然派の助産師さんが産婦人科も新生児科もない山奥の町を「自然なお産の里」にするという恐ろしい計画が一時期持ち上がっていて、それを認めようとしていた町役場のほうへ危険であることを直接お話しました。急変したらヘリで市街地の病院に運べばいいっていう意見もあったらしく絶句。※反対の声があがり、計画は多分中止されています。 下戸山:そのヘリ代も含めて税金の無駄遣いになりそうですよね、そもそも分娩事故が起きてから手配するのでは間に合うかわからないし。 桑満:田舎の町おこしとか、トンデモビジネス的には狙い目なんだと思いますよ。 医師の監修があれば信じていいのか 桑満:トンデモな医師は、普通に医院をやっていて、景気が悪いからトンデモビジネスに利用されるのか、もともと信ずるものがあって医療を志したのかで違うんですけど、どちらかと言うと前者だと思うんですよ。お誘いがかり、初めはちょこっとバカにしつつもお金のために一枚かんでいたら、それを唱えているうちに自分で信じてしまう……。実はそんな経緯があったのかなと思って、今私が面白がっているのは〈シータヒーリング〉。脳波の〈シータ波〉にアクセスして創造主の力を借りて病気を治す、新しい革新的な医療とのこと。WELQのトンデモ記事〈肩こりは霊のせい〉じゃないですが、〈腰の痛みは霊のせい〉くらいに書いてあるんです。そしてこの理論に従い、医療現場にシータヒーリング」を持ち込んでいるトンデモ医師がいる。WELQは今後、健康記事は医師の監修を入れると言ってますけど、こういったトンデモ医師の監修受けたって、何の意味もありませんよね。 ノジル:トンデモ情報しか載っていない〈養生ラボ〉に登場し、羊水がシャンプー臭いと語っちゃう産婦人科医の池川明先生なども、監修いただいても無意味ですねえ。自然派小児科医の真弓定夫氏、自称キチガイ医の内海聡氏も、医師は医師……。 O:『小児科医は自分の子どもに薬を飲ませない』(マキノ出版)の、鳥海佳代子氏もお忘れなく。 桑満:へんな医師が出てくるのは、一部、経営コンサルティングのF総研が仕組んだことでもありますよね。〈波動〉という言葉を作ったのも同社ですし。医療のコンサル部門を持っていて、流行らない医院も買収しますから。あとは開業医って開業しても数年間は食えないから、おもしろいくらいにおかしなところから「こんな商品の監修をお願いできませんか」と声がかかるんですよ。すると医師もお小遣い稼ぎ的に、トンデモ系ビジネスを思いつき、のめりこむのかも。 O:専門分野に関してはきちんとしているのに、なぜか酵素ドリンク作っちゃったりなんてお医者さんもいますよね。 三浦:歯科医師が書いたセックス本なんてものもありました。 ノジル:あ、前から「歯科医師は意外とトンデモ率高い」って思ってました! 金色のペンで手相を書きこんで大金ゲット★とか謳ってみたり。 桑満:歯科医師のトンデモは、〈かみ合わせで何でも治る〉という発想から始まっているのでは。ちなみに、彼らの商法はセミナー。セミナーの告知を、新聞広告に出すんですよ。読売朝日に載ってれば、おじいちゃんおばあちゃんは信じますもん。 三浦:結局、私たちはどこでまともな医師かトンデモ医師かを見分ければいいんでしょう? トンデモ医師の見分け方はあるのか? O:私の場合、原稿をお願いするときはご著書やご執筆された記事、インタビュー記事、ブログ、ツイッターなどを拝見したうえで、さらに〈同じ専門科の方からの評判〉を見ていますが……、これも万能じゃないですよね。 ノジル:でも、うつみん(内海聡医師)なんて、あれだけ批判されているのに信者が減りませんよね? 桑満:あれはもう宗教だから、迫害されたほうが結びつきが強くなるんですよ。 O:「自分たちだけが真実を知っている!」という選民意識が持てるんでしょうね。そう言えば、今年は豊受クリニックの小児科医・高野氏も本を出されましたよね? ノジル:買いました、買いました(笑)、『母子手帳のワナ―知られざる母子保健の真実』(高野弘之著、四海書房)。この本、WELQみたいに、本書の内容に出版社は責任を持ちませんという〈免責事項〉が掲載されています。新生児へのビタミンK2シロップの投与否定や予防接種否定につながるようなこの本を、育児サイトの〈ハピママ〉が掲載しちゃって、読者からツッコまれて今は記事が削除されているんですよね。 O:豊受クリニックって、ホメオパシージャパンの提携クリニックで、同書にはホメオパシー協会の由井寅子氏が恩師だと書いてあります。ホメオパシーといえば、山口県の新生児ビタミンK欠乏性出血症による死亡事件※がありましたが、それを読者の方がAmazonのレビューに書き込み、その後、担当編集者がやりとりされていてびっくりでした。 ※2009年8月山口県で出生した乳児が、生後2カ月でビタミンK欠乏症による硬膜下血腫で死亡。通常であれば、新生児には出生後すぐにビタミンKが投与されるが、母子を担当した助産師は代わりにホメオパシーのレメディを与えた。 ノジル:編集者がAmazonレビューに返信することってあるんですね(大笑)! いや、笑いごとではありませんが。 「自然」に惹かれるのはなぜか? 下戸山:実生活で周りの女友だちとかを見ても、〈科学的根拠があるかどうか〉でものごとを選んでいる人はまずいないんですよね。 ノジル:〈感性で選ぶ〉ってやつですね。 三浦:だからといって、GENKINGさんもやってる水素美容!と言われても私は響かないなぁ。なんでしたっけあれ、韓国まで論文発表しに行ったんでしたっけ(笑)。 桑満:一部の話では、水素水ビジネス関係は、子育て中のお母さんたちがターゲットにされているらしいですよ。本来、妊娠出産の問題はすごくデリケートですし、100分の1くらいの割合で確実にトラブルが起こるから、医師であってもあまり触れたくないんですよ。さらに、妊娠出産はいまだに分からないことがたくさんあるから、そういった隙もついて、自然派やトンデモ系がつけこみやすい。 O:子育て界に入り込むビジネスは、親の〈子どもに最上のものを与えたい〉という気持ちにつけこんでいますよね。例えば骨盤の歪みを直さないと、生まれてくる子どもが大変なことになるなんて脅されたら、やっぱり子供のためになんとかしなくちゃと煽られてしまっても仕方ないと思う。 下戸山:でも、今年火傷を温めろネタで炎上したホメオパシー系〈自然派ママ〉なんかは、ある意味勇気あるなぁと思うんですよ。ワクチン打たないとか。海中で出産した人もいますよね。私自身は、出産時「自分でどうにもできない」って思ったけど、自力でやってやる!という気合は、正直すごいです。 O:その手の人たちって、結婚式みたいに〈思いどおりの理想の出産をしたい〉という意識がすごく強いですよね。 ノジル:何でもかんでも手間暇かけて、それこそが豊かな証拠……って、失礼ですけどヒマだな! 三浦:だからと言って、子どもを使って自己実現しなくてもいいと思うんですけどね。 桑満:ところでみなさん、なんでそんなに〈自然〉がいいんだろうね? 下戸山:自然毒もたくさんあるのに、自然のものが安心安全って思い込み、強すぎですよね。 桑満:例えば〈遺伝子組換え〉。あれって、ほとんどが農薬を減らすために虫がつきにくいよう改良されたもの。ですから、遺伝子組み換えのほうが農薬リスクはかえって低いんですけどね。 下戸山:なんで豆腐は必ず遺伝子組換え表示があるんですか? O:そのほうが売れるらしいんですよ。そもそも、大豆だってなんだって、とっくの昔から品種改良を繰り返しているのに。だけど〈自然じゃないと危ない〉って思っているから、そうなっちゃう。 桑満:これも一種のつけこみ商法なでしょうね。アメリカは宗教的な問題もあり、ガッチガチのカトリックの人たちあたりは、生命に手を加える行為はやっちゃいかんという価値観を持ってるわけです。そういう人たちは、多分マクロビとかが好き。そして、その価値観がサンフランシスコやLAを経由して日本に入ってくる。古いけど、フラワーチルドレンに感化されて自然派になったり。 三浦:海外セレブがやっている、自然派ビューティ!って、本当に皆好きですよね。ミランダ・カーとか、一体何種類のダイエットをやってるんだという。 週刊誌や書籍のトンデモ垂れ流し 三浦:今年は子宮系女子の本も何冊か出ましたが、そういうトンデモ本を出す出版社って魂を売っているというか、モラルがないと思ってしまいます。 ノジル:商売として成り立つからといってやっていいのかという話ですよね。でも、子宮系とかはもう編集者も信者なんじゃないですか? と思いたい。 下戸山:わりとどこの出版社でも自費出版って可能ですから、それもあるかも。文藝春秋とか小学館とかだって、やろうと思えばできちゃいますよ。 桑満:(新聞の書籍広告欄をさし)例えばここの欄って、〈自分持ち広告〉ですよ。著者自がお金を払って、広告を出しているんです。だから、トンデモの宝庫になっていて、見るの大好き(笑)。 三浦:週刊誌系の医療トンデモ記事は、今年後半になって「週刊現代」が急に始めた印象です。 O:週刊誌の記者さんとお話ししたときに何度か聞いたことあります、「いろいろな考え方があるよね!」って。 一同:出た出た。 O:その人に限っては、悪気があるわけじゃないんですよ。でも「医学だって万能じゃないし、いろいろな考えが!」って、科学的なことだけがどうしても伝わらないというか。 桑満:〈いろいろな考え方〉の話をするならば、例えば産経新聞と毎日新聞って書いてあることは逆だよね。でもどちらの話も嘘ではない。そこで重要なのは〈再現性があるかどうか〉です。Aさんに効いて、自分にも効いた。そういうレベルの話なのか、100万人でに試して、90万人に効果が認められたかとでは、全く違う。それをジャッジするのはやはりエビデンスなんですよ。その点、内海聡医師の話は、まるっきり嘘と言えます、エビデンス=裏がまったくとれませんから。 O:「週刊現代」の医療批判記事はどうなんでしょう? 桑満:新潟大学名誉教授の岡田正彦氏が同誌で発言しているけど、あれはちょっとキテますよ。ご自身の論文では全然違う意見を書いていますもん。記者が話の一部を曲解しているのかもしれないけど。最近、医師には3種類あると思いますよ。トンデモか、普通か、ヤブ。あまりにも、いろいろな病院を点々と渡り歩いている人は怪しいですね。 三浦:版元が医師を精査しないというのもありますけど、単に国家資格を持っているだけの人をメディアが医師扱いするという問題もありませんか? 『女医が教える本当に気持ちいいセックス』(ブックマン社)のヒットを受けて類似本がたくさん作られましたが、なかには、医師免許を取得はしているけど研修医の経験もなく医師とは呼べない女性を引っ張り出して「女医」と呼んでいるものもありましたよ。 桑満:同じような感じで、医学部出身のライター・朽木誠一郎さんも、医師から見ると書いているものに違和感があるんですよ。卒業はしているけど臨床の経験がないと思う。 三宅洋平、高樹沙耶…トンデモ有名人 三浦:トンデモはフェイスブックなどのSNSでシェアされるのが定番ですが、今年は私の周囲でも三宅洋平ネタをシェアしていた人が意外なほど多くて。トンデモ傾向のリトマス紙かというくらい(笑)。 O:三宅氏、ツイッターでの発言もインパクトありました。「個人ができるTPPへの最善の処置は、マクロビやローフード、ナチュラルハイジーン、自然食、オーガニックフード、湧き水、EMや乳酸菌による土壌改良、発酵食品、備長炭による浄水・空気清浄、自然療法、ホメオパシー、漢方などの正しい知識と実践を身につけ、医療に依存せずに済む身体を作る事」だそうです。 ノジル:トンデモ・ロイヤルストレートフラッシュをキメていらっしゃる方ですからね。 O:選挙前にもトンデモ発言しているのに、そこそこ票がとれているのが怖いです。 ノジル:そこに対して違和感を覚えない人がいかに多いかという。 下戸山:〈個人でできるTPP対策〉とか、頭おかしいでしょう(笑)。 O:内容はともかく、雰囲気がキラキラしてればいいのかという。「純粋でいい人!」「がんばってる!」ってなれば、言ってることはおかしくてもいいのかなって(笑)。 三浦:選挙まで「フェス」感覚というか、彼が語ればトンデモもオシャレに見えるんじゃないですか。 桑満:1990年代頃に代官山のアパレルショップ「ハリウッドランチマーケット」って流行ったじゃないですか。当時は奥に入ると、大麻の吸引グッズとかそんなんばっかりありましたよね。三宅洋平って、ああいうニオイがするんですよね。 O:自然派の方たち、もちろん一部だとは思いますけど、めっちゃ大麻好きですよね。 ノジル:今年の10月には、大麻推進の元女優・高木沙耶も逮捕されてしまいましたね。 三浦:彼女のふんどし生活も報道されていましたよ(笑) 。〈大麻は安全〉と自然派はよく言いますが、実際はどうなんですか? 桑満:そこに皆が騙されるんですけど、覚せい剤と同じく妄想も出ますよ。彼女は医療用大麻を推進していましたが、それで病気が治るわけじゃない。あくまで、痛みや絶望感を緩和するために使用するものです。でも痛み止めなら、もっとよく効く真っ当な薬があるわけだから、あえて大麻を使う必要はどこにもないんですよね。しかし推す人たちは〈大麻で快楽ホルモンが出るから、ガンまで縮んじゃった〉と語る。もちろん、それを裏付ける論文はありません ジョイセフとは一体、何だったのか 下戸山:〈新・女子力テスト動画〉を出したジョイセフも、びっくりしませんでした? 海外ではちゃんとした国際協力NGOで妊産婦支援団体なのに、日本では電通ギャルラボと手を組み「I LADY」という啓発サイトを立ち上げたら、妙なことになってしまっている。一般女性に女性の身体や生殖についてのクイズを出し、間違ったら粉をぶっかけるという。 三浦:女子力というのは料理ができるとかではなく、正しい性の知識があるかどうかと言いながら……。 O:おっぱいは女性ホルモンそのものだからマッサージしてふわふわにしようとか、子宮を冷やすなとか、めちゃくちゃ。 桑満:女子力テストのお題は、多分ネットとかで拾ってきた適当なものなんだと思いますよ。キュレーションサイトと同じく既存のものをコピペしているだけで、内容が医学的に妥当なものかどうかまで深く考えていないんでしょう。個人的には、それよりは独自の理論があるトンデモさんのほうがまだマシだなと思いますね。 O:まず「自分の体は自分のものである」「自分を守るために知識を身につけよう」という啓発をするときに、無知に対して罰を与えるというのもどうなのかと。そして、啓発する側であるはずの「I LADY」には間違ったものが載っているという。 三浦:そもそも学校教育に組み込まれていないから知らなくても無理はないという項目もありましたよね。罰を与えるのではなく、これから知るよう導くだけでいいのに。 下戸山:なんで女だけ、知らないと罰を与えられるのか。 O:若い女性をバカにしている感じがして、とても失礼ですよね。 *   *   *  さてここらへんでいったん、前篇は終了です。明後日公開の後編では、ワクチン問題や誕生学、教育系のアレコレへと話を進めていきましょう。 (謎物件ウォッチャー・山田ノジル)

AV女優・ANRIが初の公の場!「カラコン手掛けたい」発言で、ホラン千秋「意思がどこにあるのか……」

sakaguchi1217.jpg
 故・坂口良子の娘の坂口杏里が24日、東京・秋葉原で“ANRI”としてAV転身後、初となるファンイベントを開催し、「カラーコンタクトのプロデュースをしたい」と目標を語った。  ファンの前に登場した坂口は、簡単なトークのほか、デビュー作『What a day!!』(MUTEKI)の購入枚数に合わせた特典として、サイン色紙や生写真のプレゼント、サンタのコスプレでのツーショット撮影などを行った。 「参加券がなくなることはなかったのですが、50名を超えるファンが来場。多くが坂口良子世代の50歳前後の男性で、『良子さんの娘だから』という理由で訪れた人もいた様子。ちなみに会場では、元カレのバイきんぐ・小峠英二ネタで笑いを取っていたほか、2本目については『未定』と明かす一方で、カラコンのプロデュースの展望も。以前、AV女優としてトップを目指すと宣言していた彼女ですが、2本目が滞っているところを見ると、なかなか厳しい状況なのかも。彼女を見ていると、明確なビジョンのなさや人任せの部分を、そう見えないように必死で取り繕っているようにも見えます」(芸能記者)  26日のトークバラエティ番組『バイキング』(フジテレビ系)では、坂口の“カラコン発言”を紹介。これに、ホラン千秋が「セクシービデオで人生をリセットしてっていうところで、決意みたいのがあるのかなあと思ったら、次は違うことなので、彼女の意思がどこにあるのかなあっていうのが、ちょっとわからなくなっちゃう」と眉をひそめた。また、数々の商品をプロデュースしてきた美容家のIKKOも、「儲かると思ってやる人がいるけど、在庫抱えたり、1回売れなかったら切られるとか、そんな甘くない。プロデュースとか、平気で言ってほしくない」と苦言を呈した。 「ローラ、益若つばさ、AKB48・小嶋陽菜、藤田ニコルなど、多くの人気タレントがカラコンのプロデュースや広告塔を務めていますが、メーカー側は購買層の若い女性にリサーチを行うなどして、人気の高いタレントを選んでいる。坂口がどういった意図で、カラコンのプロデュースを目指しているのかはわかりませんが、もし、カラコンのプロデュースをしている『●●ちゃんみたいになりたい』と思っているのなら、それは購入者の購買心理と同じです」(女性誌ライター)  先月には、Twitterで「私は私の人生、誇りを持って生きてきます」「地に足ついて私は一生懸命色んなこと頑張ります」(原文ママ)と高らかに宣言していた坂口。彼女がプロデュースしたカラコンが店頭に並ぶ日は、訪れるのだろうか?

ラップだけじゃない!  E-girls『Go! Go! Let’s Go!』から見る日本のヒップホップカルチャー

 ラッパーブームといわれる昨今、アイドルがラップを、ラッパーがアイドルの楽曲を手掛けることは珍しくない。この連載では、アイドルファンで「社会人ラップ選手権」決勝進出経験を持つ、ラッパーのMC内郷丸が“ラッパー的観点”から毎月大量にリリースされるアイドルソングを定点観測。
E-girls/「Go! Go! Let's Go!」(YouTubeより)
 さて、なんとか無事に2回目を迎えることができた「現代アイドルソング学概論」。今回はE-girlsの『Go! Go! Let's Go!』(rhythm zone)である。  E-girlsは“EXILEの妹分”グループである。そもそも清楚な女の子が好きな私には苦手なギャルっぽい子が多く、正直Amiちゃん以外あまり覚えられない。「なにがレッツゴーじゃい、ひっどいタイトルだな……」と難癖をつけたくなってしまうが、まずは一度聴いてみてほしい。  ヒットチャートを賑わすJ-POPにはあまりないグルーヴ感が特徴で、Aメロにはラップパートもある。実にイキっていて「ヒップホップらしい楽曲」だ(褒めてますよ)。  ラップをするアイドルは複数いて、たとえば「Lyrical School(リリカルスクール)」は、スマートフォンに対応したミュージックビデオで話題になったグループだ。しかし、リリカルスクールよりもE-girlsのほうがヒップホップらしい。なぜだろうか。E-girlsの“ヒップホップっぽさ”の源泉を探ってみることにしよう。  もう一度『Go! Go! Let's Go!』を聴き直してみる。歌にとらわれず、伴奏を聴いてみてほしい。バスドラム(一拍目の「ドスッ」とした音)とスネア(三拍目の「バスッ」とした音)が強調された力強いビート。そこにギターのカッティングの組み合わせ。それでいてどことなく音はデジタル。クオリティが高いかどうかはさておきだが、Bruno Marsなどを連想させる。とにかく海外のトレンドを敏感に捉えた楽曲であることは間違いない。
「Bruno Mars-24K Magic」(YouTubeより)
 ところで、E-girlsの所属事務所は、元EXILEのHIROが創設したLDHである。LDHとは「Love」「Dream」「Happiness」の3つの頭文字をとったもの。E-girlsはチーム分けみたいなものがあって、「Dream」「Happiness」と、あとは「Flower」。なんで「Love」じゃないんじゃ! 覚えにくいわ! ……話題がずれてしまったが、EXILEの妹分のE-girlsには、EXILEのイズムが受け継がれているはずだ。そして、今回の楽曲のヒップホップらしさを読み解くためには、どうしても“EXILEイズム”について考える必要がある。  EXILEの前身J Soul Brothersは、グループ名を大物R&Bシンガーのボビー・ブラウンに命名されている。もともと海外のブレイクダンスを日本でやろうとしていたグループなのだ。今やマイルドヤンキーが聴くアーティストの代表格で“純国産”のイメージがあるが、今もなお、海外のカルチャーやトレンドを積極的に取り入れ、精力的に楽曲制作をしているのである。  最近、レコ大をカネで買ったことで大いに話題になってしまったが、その話はここではなしだ。これが日本の音楽業界の現状です!  たとえば、EXILEでいえば、『Ki・mi・ni・mu・chu』(rhythm zone)という楽曲。グラミー賞4冠に輝いたファレル・ウィリアムスの『Happy』とそっくりである。
「Ki・mi・ni・mu・chu」(YouTubeより)
「Pharrell Williams - Happy(Official Music Video)」(YouTubeより)
 三代目J Soul Brothersの大ヒット曲『R.Y.U.S.E.I.』(rhythm zone)もまた、海外のEDMをJ-POPに取り入れようとしていると考えることができる。
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE/「R.Y.U.S.E.I.」Music Video(YouTubeより)
 EXILEはじめ彼らLDHグループは、今でこそヒットを飛ばすアーティストのように思えるが、決してはやりのJ-POPをやっているわけではないのである。LDHグループが持つ“EXILEイズム”とは、「海外のダンスカルチャーを日本に取り入れ、日本になじませようとする姿勢」といえるだろう。  彼らを「アメリカのトレンドを適当にパクってカネを稼ぐ成金集団」と言う人もいるだろうし、そういう側面は否定できないが、ここでそんなことを言うのはワック……じゃなかった、野暮なのでやめよう。  すべてがLDHのお手柄だと言うつもりは毛頭ないが、彼らは確実に日本にダンスカルチャーを浸透させた。アイドルの卵たちはダンススクールで学ぶ中で、ヒップホップダンスにも触れるようになった。板野友美(そういえばいま何しているんだろう……『Dear J』超よかったなあ)はAKB48加入前、ヒップホップダンスをやっていたし、平成24年度からは中学の授業でヒップホップダンスが教育に取り入れられている。  現在のラップブームよりも前から、確実にヒップホップは日本に浸透していた。ただしそれはラップという形ではなく、ダンスという形だったのだ。E-girlsの『Go! Go! Let’s Go!』は、そんなLDHが浸透させてきたヒップホップが詰まった一曲なのである。ヒップホップとは、アンダーグラウンドで活動するラッパーたちだけのものではないのだ。 (文=MC内郷丸) Twitterアカウントは@bfffffffragile MC内郷丸の「ほんと何もできません」https://synapse.am/contents/monthly/uchigomaru

ラップだけじゃない!  E-girls『Go! Go! Let’s Go!』から見る日本のヒップホップカルチャー

E-girls/「Go! Go! Let's Go!」(YouTubeより)
 さて、なんとか無事に2回目を迎えることができた「現代アイドルソング学概論」。今回はE-girlsの『Go! Go! Let's Go!』(rhythm zone)である。  E-girlsは“EXILEの妹分”グループである。そもそも清楚な女の子が好きな私には苦手なギャルっぽい子が多く、正直Amiちゃん以外あまり覚えられない。「なにがレッツゴーじゃい、ひっどいタイトルだな……」と難癖をつけたくなってしまうが、まずは一度聴いてみてほしい。  ヒットチャートを賑わすJ-POPにはあまりないグルーヴ感が特徴で、Aメロにはラップパートもある。実にイキっていて「ヒップホップらしい楽曲」だ(褒めてますよ)。  ラップをするアイドルは複数いて、たとえば「Lyrical School(リリカルスクール)」は、スマートフォンに対応したミュージックビデオで話題になったグループだ。しかし、リリカルスクールよりもE-girlsのほうがヒップホップらしい。なぜだろうか。E-girlsの“ヒップホップっぽさ”の源泉を探ってみることにしよう。  もう一度『Go! Go! Let's Go!』を聴き直してみる。歌にとらわれず、伴奏を聴いてみてほしい。バスドラム(一拍目の「ドスッ」とした音)とスネア(三拍目の「バスッ」とした音)が強調された力強いビート。そこにギターのカッティングの組み合わせ。それでいてどことなく音はデジタル。クオリティが高いかどうかはさておきだが、Bruno Marsなどを連想させる。とにかく海外のトレンドを敏感に捉えた楽曲であることは間違いない。
「Bruno Mars-24K Magic」(YouTubeより)
 ところで、E-girlsの所属事務所は、元EXILEのHIROが創設したLDHである。LDHとは「Love」「Dream」「Happiness」の3つの頭文字をとったもの。E-girlsはチーム分けみたいなものがあって、「Dream」「Happiness」と、あとは「Flower」。なんで「Love」じゃないんじゃ! 覚えにくいわ! ……話題がずれてしまったが、EXILEの妹分のE-girlsには、EXILEのイズムが受け継がれているはずだ。そして、今回の楽曲のヒップホップらしさを読み解くためには、どうしても“EXILEイズム”について考える必要がある。  EXILEの前身J Soul Brothersは、グループ名を大物R&Bシンガーのボビー・ブラウンに命名されている。もともと海外のブレイクダンスを日本でやろうとしていたグループなのだ。今やマイルドヤンキーが聴くアーティストの代表格で“純国産”のイメージがあるが、今もなお、海外のカルチャーやトレンドを積極的に取り入れ、精力的に楽曲制作をしているのである。  最近、レコ大をカネで買ったことで大いに話題になってしまったが、その話はここではなしだ。これが日本の音楽業界の現状です!  たとえば、EXILEでいえば、『Ki・mi・ni・mu・chu』(rhythm zone)という楽曲。グラミー賞4冠に輝いたファレル・ウィリアムスの『Happy』とそっくりである。
「Ki・mi・ni・mu・chu」(YouTubeより)
「Pharrell Williams - Happy(Official Music Video)」(YouTubeより)
 三代目J Soul Brothersの大ヒット曲『R.Y.U.S.E.I.』(rhythm zone)もまた、海外のEDMをJ-POPに取り入れようとしていると考えることができる。
三代目 J Soul Brothers from EXILE TRIBE/「R.Y.U.S.E.I.」Music Video(YouTubeより)
 EXILEはじめ彼らLDHグループは、今でこそヒットを飛ばすアーティストのように思えるが、決してはやりのJ-POPをやっているわけではないのである。LDHグループが持つ“EXILEイズム”とは、「海外のダンスカルチャーを日本に取り入れ、日本になじませようとする姿勢」といえるだろう。  彼らを「アメリカのトレンドを適当にパクってカネを稼ぐ成金集団」と言う人もいるだろうし、そういう側面は否定できないが、ここでそんなことを言うのはワック……じゃなかった、野暮なのでやめよう。  すべてがLDHのお手柄だと言うつもりは毛頭ないが、彼らは確実に日本にダンスカルチャーを浸透させた。アイドルの卵たちはダンススクールで学ぶ中で、ヒップホップダンスにも触れるようになった。板野友美(そういえばいま何しているんだろう……『Dear J』超よかったなあ)はAKB48加入前、ヒップホップダンスをやっていたし、平成24年度からは中学の授業でヒップホップダンスが教育に取り入れられている。  現在のラップブームよりも前から、確実にヒップホップは日本に浸透していた。ただしそれはラップという形ではなく、ダンスという形だったのだ。E-girlsの『Go! Go! Let’s Go!』は、そんなLDHが浸透させてきたヒップホップが詰まった一曲なのである。ヒップホップとは、アンダーグラウンドで活動するラッパーたちだけのものではないのだ。 (文=MC内郷丸)

新世代スターの魅力に迫った『Zoom in 山田涼介』が発売!

圧倒的人気を誇る「不動のセンター」! Hey! Say! JUMPの山田涼介を徹底解剖!
デビューから現在までの栄光と努力の軌跡を辿るスペシャルフォトレポート! 
天性のスター性が垣間見られる名言集や、まねっこしたい私物データも多数掲載!

Contents
山田涼介 バイオグラフィー・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・04P~
〜2010 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・06P~
2011 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・20P~
2012 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32P~
2013 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44P~
2014 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・56P~
2015 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・68P~
2016 年・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・80P~
そのアイドルオーラに誰もがうっとり♡ 山田涼介イケメン発言集 ・・・・・・・86P~
お手頃アイテムも多数! 愛用私物を徹底チェック!・・・・・・・・・・・・・91P~

■立ち読みはこちら

カテゴリー: 未分類