宮崎駿監督が夢想した“理想郷”は愛知に実在した!? 生きることを楽しむ夫婦の記録『人生フルーツ』

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毎回、大きな反響を呼ぶ東海テレビ製作のドキュメンタリー『人生フルーツ』。2016年の放送文化基金賞を受賞している。
 体罰問題でバッシングされた戸塚ヨットスクールのその後を追った『平成ジレンマ』(11)、暴排条例によって人権が奪われたヤクザ一家に密着取材した『ヤクザと憲法』(16)など、東海テレビが製作したドキュメンタリー作品は劇場公開される度に観る者に強烈なインパクトを残す。名古屋のローカル局というよりも、ハードコア系ドキュメンタリー製作会社としてのイメージが強い東海テレビだが、最新作『人生フルーツ』は風に揺られるナックルボールのようにゆらゆらと、それでいて観る者の心のストライクゾーンにすとんと落ちてくる作品だ。タイトルの通り、色とりどりで実に味わい深い。そしてドキュメンタリーながら、どこか宮崎駿監督作品のようなファンタジー世界を思わせる内容となっている。  東海地方では2016年3月にオンエアされた『人生フルーツ』の主人公は、90歳になる津端修一さんと87歳の英子さんのご夫婦。名古屋市のお隣・春日井市の高蔵寺ニュータウンの一角に津端さん夫婦は半世紀にわたって暮らし続けている。2人で毎日欠かさず庭の畑を耕し、自分たちが口にする野菜や果物はすべて自給自足。ひと仕事した後はゆっくりとお茶や英子さんが作ったお菓子を楽しむという悠々自適な生活を送っている。と、ここまではスローライフを実践している素敵な高齢者夫婦の1日をカメラで追っているだけなのだが、ご夫婦のプロフィールを知ることで、その穏やかな日常風景が滋味溢れるものに変わっていく。  妻・英子さんが「年をとって、よりいい顔になった」とのろける夫・修一さんは毎日野良仕事で忙しいが、本来の職業は建築家。丹下健三やアントニン・レーモンドのもとで学んだ修一さんは日本住宅公団のエース設計士として活躍し、阿佐ヶ谷住宅、多摩平団地など数多くの集合住宅を生み出してきた。団地マニアにとってはスーパースター的存在なのだ。国内最大級の事業と呼ばれた高蔵寺ニュータウンのグランドデザインも手掛け、地元の地勢を活かし、風の通る谷や緑を残した自然との調和を図った画期的な集合住宅を修一さんは目指していた。だが、実際に完成した団地は経済効率が優先された味気ないものになっていた。
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修一さんが建てた木造の一軒家で暮らして半世紀。外食を嫌う修一さんのために、英子さんは毎食欠かさず手料理を用意してきた。
 そこで修一さんは、「はい、僕の仕事は終わり」では済まさなかった。修一さんはニュータウンの土地300坪を購入して一軒家を建て、愛妻・英子さんと移り住む。そして自宅の庭を雑木林にすることで、少しでも理想に叶った街にしようと努めてきたのだ。近隣の小学校に呼び掛けて、禿げ山状態だった裏山にブナなどの木の苗を植樹する「どんぐり作戦」も実行した。子どもや孫に財産を残すことはできないけど、次の世代にせめていい土地を残したいと、せっせと庭を耕し続けてきた。極めて平穏に映る老夫婦の日々の生活は、実は壮大な理想に向かった大いなる実験ライフだったのだ。  東京大学のヨット部に所属していた修一さんは、ヨット部の合宿中に愛知県半田市の造り酒屋の娘だった英子さんと出会い、1955年の結婚以来ずっと連れ添ってきた。万事マイペースな修一さんの人生を、英子さんはニコニコと大らかに見守ってきた。また、修一さんは戦時中は海軍の技術士官として戦闘機の開発に従事していたことにも触れられる。戦時中は高性能な戦闘機を作ることがお国のためだと修一さんは考え、そして終戦後の焼け野原になった日本を見て、ゼロから勉強をし直して建築家となり、各地に集合住宅を建てることにありったけの情熱を注ぐ。第一線を退いてからは、自由時間評論家を名乗り、畑仕事の合間を縫って、余暇の過ごし方やリゾートの在り方について執筆や講演をするという生活を送ってきた。何とも濃厚なフルーツ人生だ。  戦闘機を開発していたことも含め、自然と文明が共生するライフスタイルを追求する姿は、まさに宮崎駿監督が『風の谷のナウシカ』(84)や『となりのトトロ』(88)などのアニメーション世界で描いてきたものと重なる。零戦開発者の堀越二郎をモデルにした『風立ちぬ』(13)を最後に長編アニメの製作から退くことを表明した宮崎監督だが、それ以前から三鷹天命反転住宅などを手掛けた荒川修作と一緒に理想の街づくりに取り組むためにアニメの仕事を辞めたいと口にしてきた。いわば津端夫妻は、宮崎監督がアニメーションでしか表現できなかった理想の世界を現実のものとして形にしてきたことになる。あまりにもかっこよすぎるよ、シュウ&ヒデコ!
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様々なニュータウンのグランドデザインを修一さんは手掛けてきた。『耳をすませば』(95)などの団地映画愛好家は見逃せない内容だ。
 2年がかりで本作を完成させたのは東海テレビ報道部の伏原健之ディレクター。劇場公開作品は女優・樹木希林が人生初のお伊勢参りに向かうドキュメンタリー『神宮希林 わたしの神様』(14)に続く2作目となる。 伏原「雑木林に囲まれた一軒家で暮らしている津端さんご夫婦はまるでファンタジー世界の住人のようでした。スタジオジブリの作品に出てきそうだなと思いましたね(笑)。津端さんのご自宅で過ごす時間は心地よく、英子さんが手際よく作るお菓子や料理はとても美味しかった。そんな穏やかな日常をカメラで追って、果たしてドキュメンタリーになるのかと不安にも駆られましたが、編集して繋いでみると、とても豊かなものが感じられる作品になったように思います。津端さんご夫婦を取材している僕自身は毎日仕事に追われ、独身なのでマンションに戻ってコンビニ弁当を食べるだけの生活です(苦笑)。津端さんご夫婦とは真逆ですが、それゆえに憧れを感じます。誰もが真似できる暮らしではありませんが、こんな夫婦がこの世界には実在するんだということを知っているだけでも、とても幸せな気持ちになれると思うんです」  本作の後半、ほとんどの取材は「もう、いい年齢なので自分の時間を大切にしたい」と断ってきた修一さんだが、佐賀県伊万里市の精神科病院が新しい施設を建てることになり、「患者たちが人間らしく暮らすためのアドバイスをほしい」という要請に顔を輝かせる。「私も90歳。人生最後のよい仕事にめぐりあえました」とノーギャラでこの仕事を引き受け、打ち合わせのわずか2日後には新しい施設の図面をメッセージ付きで書き上げる。無事完成した新しい施設に修一さんが足を踏み入れることは叶わなかったが、代わりに英子さんが最期に夫が残した作品をにっこり笑顔で見届けることになる。 伏原「スタジオジブリみたいなファンタジーをドキュメンタリーとしてできないかと考えた作品です。ラストシーンは『風の谷のナウシカ』をちょっとだけ意識してみました。宮崎監督は『風立ちぬ』を完成させた後の引退会見で『この世界は生きるに値する』という言葉を残しましたが、そのことがこのドキュメンタリーでも伝わればいいなと思っています。今、英子さんはひとりで暮らしていますが、本作でナレーションを務めてくれた樹木希林さんと先日名古屋の居酒屋でお酒を呑み交わし、とても楽しそうにされていたのが印象的でしたね」  人生フルーツ。一生を通して、人は何を残すことができるのだろうか。本作はそんな問いをゆったりのんびりと投げ掛けてくる。 (文=長野辰次)
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『人生フルーツ』 ナレーション/樹木希林 プロデューサー/阿武野勝彦 音楽/村井秀清 音楽プロデューサー/岡田こずえ 撮影/村田敦崇 音声/伊藤紀明 編集/奥田繁 監督/伏原健之 製作・配給/東海テレビ 2017年1月2日(月)よりポレポレ東中野ほか全国順次公開 ※ 1月2日は伏原監督、阿武野プロデューサーによる舞台挨拶あり (c)東海テレビ http://life-is-fruity.com

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関ジャニ∞&WESTの関西勢は2017年も大活躍の予感!

 ドームツアー開催、多数の冠番組出演を持つまでに成長した関ジャニ∞、
フレッシュかつ完成度の高いパフォーマンスで魅せるジャニーズWEST。
関西発の心意気とお笑い根性をお届け!
注目の関西Jr.たちも必見!!

Contents
関ジャ二∞ 厳選!メモリアルSHOT・・・・・04P~
ジャニーズWEST 厳選!メモリアルSHOT・・28P~

ニシ(関西)の注目メンバーたち
平野紫燿・・・・・・・・・54P~
内博貴・・・・・・・・・・56P~
浜中文一・・・・・・・・・58P~
室龍太・・・・・・・・・・60P~
平野紫燿・・・・・・・・・54P~
内博貴・・・・・・・・・・56P~
浜中文一・・・・・・・・・58P~
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関ジャ二∞メンバー
錦戸 亮・・・・・・・・・・68P~
大倉忠義・・・・・・・・・70P~
渋谷すばる・・・・・・・・72P~
安田章大・・・・・・・・・74P~
丸山隆平・・・・・・・・・76P~
横山 裕・・・・・・・・・・78P~
村上信五・・・・・・・・・80P~

ジャニーズWEST メンバー
重岡大毅・・・・・・・・・82P~
小瀧 望・・・・・・・・・・84P~
桐山照史・・・・・・・・・86P~
中間淳太・・・・・・・・・88P~
神山智洋・・・・・・・・・90P~
藤井流星・・・・・・・・・92P~
濵田崇裕・・・・・・・・・94P~

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アラフォー独身女は「痛い」し常時アウェイ? 一番の悩みは「老後の生活」です

こんにちは、ちかこです。一軒家で、妹から引き取った姪(1歳)と同世代の女性の3人暮らしをしています。

(姪を引き取るまでの経緯はこちら)

◎アラフォー独身女は「痛い」し、常時アウェイ
 アラフォー独身女というと、「マイナスの塊」のような被害妄想が私にはあります。「アラフォー」と「独身女」単体ですとなんともないですが、この2つをつなぎ合わせるとネガティブな印象を与えているのではないか? あながち妄想ともいえないのが怖いところです。

 それを証拠にGoogleには予測変換機能があります。試しに、「アラフォー独身女」といれると第一候補が「痛い」です。わたしゃ痛みこらえて生きてんのか! だったらロキソニンちょうだい! と突っ込みたくなります。20代までは赤チンを塗ってケガを治してきました。ああ懐かしの赤チン……昭和の時代に戻りたい。あの頃私は輝いて……はい、特に輝いてなかったです。自分の都合のいいように記憶の改竄をするところでした。申し訳ありません。

 「痛い」と言われようがなんだろうが、そんなこと気にしてもしょうがないわ、と平然としていても、「虚勢を張っているんでしょ」と言われかねない空気を感じます。

 アラフォー独身女は常時アウェイなの? たまにはホームで中東の笛ばりに有利なジャッジを下してちょうだいと思わないこともありません。そういえば、ティッシュをもらう機会が少なくなったかしら? かように世間の目はなかなか厳しいものがあります。でも、それは開き直れば特に問題はないのですが……年を重ねたことによる体の衰え! これはもう馬鹿になりません。

 ほうれい線が1センチ伸びると6歳老けて見えると聞いたら、それはもう大変! 定規を取りだしてミリ単位で正確に測ろうとします。しかし慌てて測ったはいいものの、元の長さがわからない……結局、何センチ伸びたかわからないので意味がありません。私は定規を置いて1ミリも伸びていなかった、むしろ短くなったと結論づけました。

 視線を移し、寝ている姪を見ると、2年も生きていない彼女の肌はもちもちです。人は現世に生まれ落ちて、少しづつ瑞々しさが失われていくのでしょう。ということは、この世を旅立てばまたお肌がすべすべになっていくのかもしれません。40年後、今の私と同じ年齢になった姪も同じ思いを抱えるのだろうか? その時は一言いってあげます。みんなが通ってきた道よと。

 そのほかにも、物の名前が覚えられなくなった、少し作業しただけで横になる時間も多くなった、少ないのは資産だけ……と、まぁ大げさに嘆いてみましたが、加齢による身体機能の低下は人ならば皆通る道なので、青信号みんなで渡って大丈夫よ、の精神です。

◎今から理想の50代を目指すのは手遅れ?
 ヘルマン・ヘッセは「自分の道を進む人は誰でも英雄です」といいました。私はマイウェイをウォーキングしているのだろうか? ルー大柴風に自問自答することがあります。偉人なんてなれるはずもないので、自分の生きてきた足跡をこの世に残したい! とは思いませんが、やはり何かしら残したいという欲求が抑えられない。ささやかでいいのです、小道の横にひっそり咲いているタンポポのような感じです。でもそれがなかなか難しい。

 一番頭を悩ませているのは老後の生活です。ある記事を見たとき凍りました。将来は国の財政が破綻して、お金のない老人は4畳の部屋に6人押し込まれ、粗末に扱われながら死を待つだけというものです。20代の頃は宵越しの金は持たないわ、というような江戸っ子気質だったのですが、今は働きアリが巣にせっせせっせと餌を運ぶように500円玉貯金をしています。と、見栄を張りましたが、収入が少ない時は10円玉で代用していました。「満タンになれば30万円」の文字がむなしく響き、貯金箱に「あなたの能力を発揮させることができなくごめんね」と声を掛けます。

 30代の時に思い描いた「理想の40代」を迎えることはできなかった。今から頑張って「理想の50代」を目指すのは手遅れなのかしら! いや、そうやない。なぜか関西弁になりました。キャンディは、そばかすも鼻ペチャも気にしないと歌っていましたが、私もほうれい線、しみ、しわを気にせず頑張っていきたい。女の平均寿命は87歳、まだまだ折り返し地点。ここからスパートをかけて完走を目指します。

ちかこ
東京都練馬区生まれのアラフォー。趣味は猫と節約とミステリー小説を読むこと。現在は妹に代わり姪(1歳)を子育て中。
ブログ「四十路パート暮らし時給820円

井上真央・葵つかさとの“二股愛”スクープされた嵐・松本潤に「倫理を求めるのは無理がある!?」

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「週刊文春(2017/01/05・12日号、文藝春秋)
今週の注目記事・第1位 「井上真央ショック! 嵐・松本潤 裏切りの“4年恋人”」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第2位 「<横浜点滴殺人>『黒い看護師』と『消毒液』をつなぐ重大証言」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第3位 「安田美沙子<デザイナー夫>の『ゲス不倫』撮った」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第4位 「『おそロシア首脳会談』7つの不審」(「週刊新潮」12/29号) 同・第5位 「90歳になってわかった『めでたいこと』『めでたくないこと』」(「週刊ポスト」1/1・6号) 同・第6位 「政界[2016]016『失言・珍言大賞』を決定する!」(「週刊ポスト」1/1・6号) 同・第7位 「リフレ『浜田宏一』もデフレに白旗で日銀『黒田総裁』の青息吐息」(「週刊新潮」12/29号) 同・第8位 「箱根駅伝の見所は『王者青学』VS.『東海大1年生ドリームチーム』」(「週刊新潮」12/29号) 同・第9位 「<保存版献立付>“エビデンス健康食”」(「週刊文春」12/29号) 同・第10位 「『都知事小池百合子』と闇の高利貸し」(「週刊新潮」12/29号) 「小池百合子のブラックボックス」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第11位 「嫌われ蓮舫と十一人の“踏み台男”」(「週刊文春」12/29号) 同・第12位 「香川照之『離婚』」(「週刊文春」12/29号) 同・第13位 「トランプ政策顧問が本誌に緊急提言『日本よ、中国の軍事的脅威に備えよ』」(「週刊文春」12/29号) 同・第14位 「ムダに高いモノもある日本の超高級ガイド2017」(「週刊新潮」12/29号) 同・第15位 「将棋スマホ不正 渡辺明竜王が『告発は後悔してません』」(「週刊文春」1/5・12号) 同・第16位「『棚ぼたバブル』がやってくる!! 日経平均は『4万円』へ!」(「週刊ポスト」1/1・6号) 【巻末付録】ポストのSEXYグラビアを採点する!  現代もトップで株が上がるとまくし立てていたが、ポストのほうは株価4万円、これからの世界の出来事は日本経済にすべて有利に働くという見立てだ。  この「棚ぼたバブル」を信じるものだけが救われるというのだから、怪しげな新興宗教のようである。  その根拠の一つは、トランプの政策にあるという。10年間で6兆ドルの大型減税、550億ドルの公共事業、大幅な規制緩和をやるから、「インフラ投資は経済効果が高い上に、法人税を大胆に引き下げれば世界から企業が米国に集まる。雇用は大幅に拡大し、米国の産業は劇的に甦る可能性が高い」(埼玉学園大学経済経営学部の相沢幸悦教授)のだそうだ。それだけではない。中国の人民元切り下げで中国マネーが日本に流れ込む、韓国サムスンの凋落で日本の電器メーカーが復活する、EU離脱ドミノでライバルのドイツ経済は凋落し、原油高でオイルマネーも日本へ向かうと、いいことだらけだそうだ。  それにバブルの頃より資金がだぶついているから、政策次第では株価4万円も夢ではないというのである。まあ、新しい年を迎えるのだから、少しぐらい夢を見てもいいとは思うが、どうしたらここまで脳天気になれるのか、本文を読んでも私には理解できない。  年末年始に仕込んでおくべき爆騰銘柄15というのも出ているから、カネが有り余っていて捨ててもいいという人はご覧あれ。  私はニューズウィーク日本版(12/27号)が報じているほうに、真実味があると思う。  FRB(米連邦準備理事会)のイエレン議長が下した金利引き上げと、トランプ政権で実施される大型減税、公共事業や国防費増が財政規律のタガを外して、インフレと国債の発行額が増えていくであろうと読む。  トランプと共和党は、財政赤字など意に介さないだろうから、金利が上がり、新規の国債も利回りが高めに設定されるはずだ。そうなれば、「減税したり、橋を架けたり、復員軍人の医療費に回したりするはずのカネが利払いですっかり喰われてしまう」(ニューズ)から、トランプの公約の多くは前途を阻まれるかもしれないというのである。そうなれば“豊富な破産経験”のあるトランプの経験が生きてくると皮肉っている。  さて、対局中のスマホによるカンニングの疑いで連盟の常務会にかけられていた三浦弘行九段だが、このほど断が下った。 「日本将棋連盟から委嘱を受けた第三者調査委員会が『不正の証拠はない』との結論を出したことを受け、連盟の谷川浩司会長らが27日、都内で記者会見をした。谷川会長は『(連盟の対応は)妥当だったとはいえ、三浦九段につらい思いをさせた。申し訳なく思っている』と述べ、謝罪した」(朝日新聞12月28日付)  三浦九段は涙を浮かべて会見をしたが、これを告発した渡辺竜王は文春に対して、「自分がとった行動については全く後悔していません」と話している。  今やAIが将棋やチェスだけではなく、囲碁までも人間を凌駕する時代になった。そうした過渡期のゴタゴタだろうが、これからAIを頼りに将棋や囲碁の世界で不正を働く人間が出てくるのは間違いない。そうなると将棋の持っているおもしろさがなくなってしまうのではないか。将棋ファンとしては、それが心配である。  新潮に「日本の超高級ガイド」という特集がある。ツキノワグマの掌が丸ごと載っている「熊の手そば」が1杯10万円。1本6,500円のXO食パン。20年の醸造醤油が55ミリリットルで3,445円。オリーブオイル90%の石けんが1つ10万円。100万円の南部箒。1本250万円の杖など、誰が買うのかね。  文春で、トランプの政策顧問というピーター・ナヴァロなるカリフォルニア大学教授が、日本は中国の軍事的脅威に備えよと吠えている。  この人、『米中もし戦わば 戦争の地政学』(文藝春秋)という本を出している筋金入りの対中強硬派だそうだ。  日本は、独自に防衛力を増強せよという主張はトランプと同じ。日本は米軍基地を「分散・多様化」して、基地や艦船といった高価値資産を日本列島、特に、およそ1,000キロにわたって延びている琉球諸島の島々に配備せよといっている。  こういう輩が、オスプレイが操縦ミスで落ちても「米軍に感謝しろ」とほざいて、事故原因など究明することなくオスプレイの飛行を再開するのだ。  トランプ景気などと浮かれている場合ではない。こうしたウルトラタカ派の恫喝にどう立ち向かうのか、今から考えておかなければいけないはずである。  同じ文春に、先日、21年の結婚生活を解消したと発表した俳優・香川照之のことが載っている。文春によると、香川は息子を歌舞伎役者にしたいために母親・浜木綿子と離婚した三代目市川猿之助に急接近していった。  11年からは脳梗塞で介護が必要になった猿之助と独断で同居を始めたが、仕事でいない香川が面倒を見られるわけではなく、妻が向き合うようになった。また、妻のほうは息子を歌舞伎役者にするのは、「息子の将来の自由を奪ってしまう」と、望んでいなかったという。  そんなこんながあって、ついに離婚ということになったというのだが、2ページという短さもあって、よくわからない記事である。  香川という俳優は東大出で、時には神ってる演技をするが、私の好きなタイプの俳優ではない。  離婚というのは2人にしかわからないものだが、こういう人間と一緒にいるのはさぞ大変だっただろうなと、私はやや奥さんに同情的である。  やはり文春が、蓮舫民進党代表が、周りが期待したほど人気が出ないのは、日本と台湾との二重国籍問題が影を落としていると報じている。  そうかもしれないが、私は不人気の一番の理由は、野田佳彦元首相を幹事長に据えたことだと思っている。  彼は確かに弁は立つ。安倍首相に対する国会質問はなかなか鋭い。だが、野田は旧民主党を選挙で惨敗させた「大戦犯」である。  自民党の一強支配を許してしまった元を辿れば、野田首相(当時)が安倍自民党総裁(同)と握手し「やりましょう解散」したことから始まったのだ。  新しい民進党を有権者にアピールするために、蓮舫代表は民主党の手垢が染みついた人間ではなく、無名でも清新な人物を選ぶべきであった。クラリオンガールから政党のトップに成り上がった蓮舫の過去や、夫を小馬鹿にしたような発言、覚せい剤所持容疑で逮捕されたことのある不動産会社元社長とのウワサなどについて、読者は知りたいと思うだろうか。少なくとも巻頭でやる話ではない。  新潮が、一見クリーンに見える小池都知事だが、闇の高利貸しからブラックマネーが流れ込んでいたと追及している。  この男(82)は、小池の衆議院時代の地元、東京・池袋で闇金を営んでいたそうだ。その男の息子が、こう告白している。父親は池袋に本拠を置く暴力団の会長と親しかったそうだ。12年に、ホテルオークラで開かれた小池の「議員在職20年を祝う会」の2万円のパーティ券を父親は100枚買った。  13年に行われた出版記念パーティでも、やはり2万円の券を100枚。だが、小池の資金管理団体「フォーラム・ユーリカ」の政治資金収支報告書のどこを探しても記載されていないと新潮はいう。さらに、政治資金規正法には1回のパーティ券売買の上限を150万円と定めている。2回ともそれを超えているため記載しなかったのか。だが、20万円を超えるパーティ券を購入した人間の氏名住所も記載しなければならないのに、それも見当たらないというのである。  神戸学院大学の上脇博之教授がこう指摘する。 「上限に引っ掛かったから記載しなかったという故意性が疑われ、単なる記載ミスに比べて悪質です。このケースは、上限違反よりも罰則が厳しい不記載に問われると考えられる」  罰則は5年以下の禁固または100万円の罰金。 「しかも、小池さんがパーティ券購入を持ちかけているなら、会計責任者だけでなく、小池さん自身も罪に問われる可能性が高くなります」  小池都知事は例によって「適正に処理している」と答えている、だが、リオ五輪に着ていった和服は、この男の長年の愛人のもので、彼女もリオに行っていて、小池は着付けをしてもらっていたというのだ。そうだとすると小池都知事に説明責任がある。都議会のドン・内田茂の笑い声が聞こえてくるようだ。 文春も小池都知事のブラックボックスという特集をやっている。同居している20歳年下の男がいると、思わせぶりにタイトルを打っているが、何のことはない。 「私の母の兄の奥さんの妹の子ども」  だというのだ。これも巻頭でやる話かね。  同じ文春の「科学的根拠のある健康食」はどうだろうか。がんにはブロッコリー。キャベツは胃や肺に効く。肝臓にはコーヒー。認知症には乳製品がいいと千人調査が効果を証明した。高血圧には、赤ワインより玉ねぎを。有効ポリフェノールのあるバターもいい。糖尿病にはサラダより野菜炒めを。果物でも柿とブドウは血糖値を上昇させる。健康で長寿になりたかったら玄米。りんごの皮と緑のトマトで筋力低下予防を。とまあ、これまでいわれてきたことの集大成である。  文春独自の新しい視点はないが、健康にいい食べ物をもう一度おさらいしたいという向きにはいい特集であろう。  お次は、箱根駅伝の話題。大本命は3連覇を狙う青山学院大だそうだが、今回の駅伝は、出場44回ながら未勝利の東海大学が注目だと、新潮が報じている。  何しろ15年の全国高校駅伝のエース区間を走った上位6人のうち3位を除く5人が入部して、ドリームチームになっているというのである。  この1年生が卒業するまで4連覇もあるといわれているそうだ。なぜこんなすごい人間が集まったのかというと、高地トレーニングに近い環境を作れる低圧室や、脚に負担をかけない無荷重ルームランナー、血液成分を測定できる装置などを揃えていることや、監督が海外のトレーニングを熱心に研究していることが、その理由だそうだ。  青山大の2連覇も驚いたが、もしかすると全員1年生の東海大が初優勝するかもしれない。これは見逃せない。  アホノミクスではなくアベノミクスは完全に間違いだったことが証明された。  それはアベノミクスの理論上の師であった米イエール大学の浜田宏一名誉教授までが、文藝春秋1月号に寄稿して、「昨年末から量的、質的緩和政策は頭打ちになっていると思える」と、行き詰まりを明かし、「“自分の考える枠組みに変化が”“金融政策だけではうまくいかない。財政とセットでいかないと”と、その限界をはっきり認めてしまったのである」(新潮)  黒田日銀総裁も、インフレ目標の達成時期を自らの任期の後にした。敗北宣言である。  株価が2万だ3万だと上がる要件は、ほとんどないと考えておいたほうがいい。株屋の口車に乗せられてはいけない。これがバブルの教訓である。  ポストが「政界[2016]『失言・珍言大賞』を決定する!」という特集を組んでいる。イクメン議員として注目を集めた宮崎謙介議員だったが、ゲス不倫が発覚してあえなく憲政史上初の不倫で辞任。彼が辞職会見の時にいった言葉が「人間としての欲が勝ってしまった」だった。  弁護士出身の丸山和也参議院議員の人種差別発言もあった。 「米国は黒人が大統領になっている。これ奴隷ですよ」  オバマ大統領でなかったら同盟を解除されても致し方ない暴言である。否、戦前なら戦争に発展していたかもしれない。当選2回ながら“失言王”とあだ名がついたのは大西英男代議士。補選の応援に入った際、神社の巫女さんから「自民党は好きじゃない」といわれたことにブチ切れ、「巫女のくせに」と思い、「私の世話を焼いた巫女さんが20歳ぐらいだった。口説いてやろうと思って、『補選を知っているか』と聞いたら知らないというから、夜誘って説得しようと思った」  産婦人科医の赤枝恒雄代議士が、大学生や民間NGOが出席した「子供貧困対策推進議員連盟」の会合で、 「とりあえず中学を卒業した子どもたちは仕方なく親が行けってんで通信(過程)に行き、やっぱりだめで女の子はキャバクラに行ったりとか」  丸山、大西、赤枝も70代である。安倍が掲げる「女性活躍社会」など頭の中にない古いアホ議員たちである。  熊本・大分地震が起きた後、片山虎之助おおさか維新の会(当時)共同代表がトンデモ発言。 「終盤国会になってから熊本、大分の地震が起こりまして、これがずっと長引いていますね。ダブルになるのかならないのか、消費税を上げるのか上げないのか、全部絡んでくるんですね。大変タイミングのいい地震」  都知事選では、小池百合子候補が「崖から飛び降りる覚悟」をして立候補した。対抗馬の増田寛也候補の応援に行った石原慎太郎元都知事が小池候補に対して「厚化粧の女に任せるわけにはいかない」と発言し、一気に小池支持者を増やしてしまった。中でも私は、失言の“国家遺産”ともいうべき麻生太郎副総理のこの発言が許せない。 「90歳になって老後が心配とかいっている人がテレビに出ていた。いつまで生きてるつもりだよ」  政治家失格というより人間失格である。現役時代に「サメの脳みそ」といわれた森喜朗元首相の暴言は枚挙に暇がないが、今年も口を開けば暴言・迷言だらけである。  新国立競技場に聖火台が忘れられていた問題で批判を浴びると、 「日本スポーツ振興センターという少し頭のおかしな連中が、聖火台を忘れた設計図を作った」  と発言。自分の頭のおかしさを忘れて他人を批判するのが、サメの脳みそといわれる由縁である。  業者から現金をもらったことがバレて辞任に追い込まれた甘利明前経済再生相が辞任会見で漏らしたひと言。 「政治家の事務所は、いい人だけと付き合っているだけでは選挙に落ちてしまう」  本音すぎて、いい人なのだろうが政治家には向いていないのがよくわかる。山本有二農水相の「この間冗談をいったら、閣僚をクビになりそうになった」。萩生田光一官房副長官が、野党の国会対応を「田舎のプロレス」と揶揄。  安倍首相の奥さん昭恵が小池都知事との対談で「日本を取り戻すことは大麻を取り戻すこと」というのもベスト10ぐらいには入るだろう。  ポストはベストワンを選んでいないから、私が独断で2016年の「暴言大賞」を決定してみたい。政治家ではないが間違いなくワーストワンになるのはこれだ!  沖縄県・高江村で強行している米軍ヘリパッド建設をめぐって、大阪府警の機動隊員が反対派市民に「ボケ、土人が」「黙れコラ、シナ人」と、呆れ果てた差別発言をした。安倍首相や菅義偉官房長官の「沖縄軽視、翁長雄志沖縄県知事憎し」が、末端まで浸透しているということだ。  ところで佐藤愛子の『九十歳。何がめでたい』(小学館)が売れているという。私は読みたくはないが、ポストが佐藤をはじめ、90歳を超えた人たちにインタビューしている。外山滋比古お茶の水女子大学名誉教授(93)のこの言が一番よかった。 「大切なのは、新しい生き方を始めることです。それまでやってきた仕事や趣味の延長ではなく、まったく新しい人生、それも職を変えるぐらいでないとダメ。(中略)高齢者ほど年中無休で働かないといけません。サラリーマンみたいに週2日も休んでいたら、老化するばかりです。(中略)間、時間があると何をすべきかわからず、大抵の人は生きがいや活力を失います。とくに男性は不器用なので、新しい環境に適応できず、新しい仕事を作れません。男性の高齢者がどう生きるかは、これからの日本の大きなテーマです」  新しい年の始めにまったく新しいことを始めるか。それが何かってことから始めなくてはいけないな。  ところで安倍首相がプーチンを訪日させたが、メディアは「日ロ首脳会談 あまりに大きな隔たり」(朝日新聞)「進展見られず」(読売新聞)「『引き分け』より後退か」(産経新聞)と酷評ばかりである。  新潮で北大名誉教授の木村汎氏もこういっている。 「日本にとって99%敗北。元島民の北方領土への自由訪問が広がりそうなことだけは1%分評価できます」  新潮によれば、唯一の成果といわれる「北方4島に日本企業も進出できるようになる、共同経済活動案」にも、乗り越えるには厳しすぎる障壁があるとしている。  現在北方4島には約1万7,000人のロシア人が居住しているというが、ロシア極東事情に詳しいジャーナリストはこう話す。 「ウラジオストックから運ばれてくる麻薬が蔓延しています。ロシア本土より監視の目が緩いことから格好の取引場所になっており、密売人たちに重宝がられているためです。また、択捉島にあるロシア軍基地から横流しされた武器を市民が所有していて、それを使っての犯罪も横行。道路事情も悪く、悲惨な交通事故が地元紙の紙面をよく飾っています。警察などの役人たちの間では、横領や賄賂が常習化しています」  こうした治安の悪さとともに、日ロ双方が主権を訴えている北方4島では、もし日本人が罪を犯した場合、どちらの法律で裁くのかなどの難しさもある。  プーチンの好きな柔道には「柔よく剛を制す」という言葉があるが、今回は剛の前に軟弱な安倍があえなく投げ飛ばされたということであろう。  さて、今週のゲス不倫はこれだ! タレントの安田美沙子(34)の夫(37)のご乱行を文春が報じている。  安田は現在妊娠5カ月で、予定日は5月だそうだ。それなのにファッションデザイナーの夫は、都内の病院に勤務する北川景子似の27歳のスレンダー美女と食事をした後、歌舞伎町のシティホテルへ入り、出てくるところを文春砲にバッチリ撮られてしまったのだ。  それにこの夫氏、結婚していることはもちろん、フルネームもきちんと名乗っていなかったそうなのだ。  文春の直撃に、夫氏は最初はとぼけていたが、写真を見せられると観念したのか、「出来心というか……。妻には直接話すので時間を下さい」と、認めたのである。その話し合いが持たれたのは12月21日の深夜を過ぎた頃だった。  その後、事務所を通じて安田からコメントが寄せられたという。 「この度は、私たち夫婦のことでお騒がせして申しわけありません。夫から事情を聞き、こっぴどくお灸をすえました。反省しているようなので、今回ばかりは許したいと思っています」  中村芝翫の浮気の際の妻・三田寛子もそうだったが、女は強い。母親はさらに強いと思う。  さて、9月に起きた神奈川県横浜市の大口病院で起きた点滴殺人事件だが、当初は犯人逮捕はすぐと思われたが、意外に長引いている。物証が乏しく、容疑者逮捕に結びつく決定打がないことが、捜査を難しくしているようである。文春は、犯人に結びつく重要証言を入手したと報じている。  それは事件が発生する約3週間前のことだという。 「四階病棟の夜勤は二人の看護師が担当。定期的に病室を巡回し、入院患者の検温や点滴の切り替えを行っていた。突然、そのうちの一人が持ち場を離れた。何かを隠すようにタオルで包み、ナースステーション近くの汚物室へ入って行く。その後、汚物室から発見されたのは、犯行に使われたのと同種類の消毒液『ヂアミトール』の空容器だった」(文春)  この人間を文春は、B氏だとしている。15年春頃から大口病院に勤め始めた当時20代の女性看護師のB氏は、先のような不審な行動を、同僚看護師に目撃されているというのだ。この女性、一時は「県警が逮捕状の請求を検討した」という情報が流れ、自宅のアパートの前は報道陣でごった返したが、その後の動きはないようだ。大口病院は入院病棟を16年で閉鎖、外来診療だけと発表している。  だが、どこへも行くあてのない患者もいて、病院側の責任感のなさも指摘されている。こうした無責任な病院で死にたくはないものだ。  さて、昨年はベッキーのゲス不倫で幕を開けた文春「怒濤のスクープ」連弾が大きな話題を呼んだ。今年の文春はSMAP解散後のジャニーズ事務所を背負う人気グループ・嵐の松本潤(33)の「裏切り愛」である。  裏切りというのは、松本には交際中で結婚間近といわれる女優・井上真央(29)がいるからだ。文春によれば、2人はドラマ『花より男子』(TBS系)で共演してから付き合いが始まり、すでに10年以上になるという。  だが、ジャニーズ事務所は色恋については本人の自覚に任せているそうだが、常に幹部からは「バレないようにしなさい」といわれているそうだ。それに、恋愛はいいが結婚となると、人気に影響が出るので御法度だそうである。  井上との逢瀬も、もっぱら松本の自宅か信頼できる友人宅でしか会わないそうだ。そのため、ほとんど2人のツーショットは撮られていないという。それに井上がヒロインを演じたNHKの朝ドラ『おひさま』以来、紅白の司会や映画『八月の蝉』で日本アカデミー賞主演女優賞を受賞するなど、仕事に忙殺されているため、会うのもままならないそうだ。  そんな松本の心の隙間に入り込み、毎週逢瀬を重ねている恋人との決定的瞬間を文春が捉えたのである。12月18日、ナゴヤドームでコンサートを終えた嵐のメンバーは、JALの最終便で羽田空港に到着した。各々ワンボックスカーに乗り込み家路につく。松本も厳重なセキュリティで守られているマンションへ帰宅。  そこへ、ポニーテールに髪を結ったスレンダー美女が現れたのは、19日の午前4時を回っていたという。美女は慣れた手つきでインターホンを押し、松本の部屋へ入っていった。  文春は12月に3度、彼女が松本の部屋を訪れるのを確認しているという。  彼女は葵つかさ(26)。10年にAVデビューして、これまでに100本近い作品に出演し、深夜のバラエティ番組にも出演する人気女優だそうだ。出会いは、4年前の中村勘三郎のお通夜の席で共通の知人から紹介されたことからだった。  その後、松本から彼女にメールを送り、13年の1月中旬に「薄暗い雰囲気の隠れ家のようなマンションの一室」(文春)で会ったという。 ほかの人間もいたそうだが、散会した後、2人きりで過ごしたという。その日以来、毎週のように松本は彼女を自宅に呼び入れるようになった。葵は松本が井上と付き合っていることを最初は知らなかったそうだ。一度松本に、井上とのことを尋ねたら、それには答えず松本は「それ以上、彼女のことを言ったら殺すよ」と突き放すようにいったという。 だが、叶わぬ恋に身を焦がし続けた葵は、一度、松本と話し合い、別れることにした。別れから3カ月後、松本から突然会いたいといってきたそうだ。その時、松本は彼女にこういったという。 「なんでオレこんなに会いたくなっちゃうんだろう」  再び葵が松本のマンションを訪れるようになる。こうした取材でいつも不思議に思うのは、当事者を直撃するのはわかるが、恋人といわれる井上真央にも話を聞いていることである。夫婦ならわかるが、まだ結婚するかどうかもわからない井上にインタビューするのはちと酷ではないのか。  当然、井上は「ごめんなさい」と笑顔でいうだけだ。葵は、記者の問いかけには答えず、逃げるようにその場を立ち去ったそうだ。  松本は? 葵つかささんをご存知ですねと聞く記者に、「いえ、わかんないです」「その人がわかんないんで」と、要領を得ない返答をして、お決まりの「事務所を通してくれ」といって去って行く。文春は、井上という恋人がいながら葵とも付き合うのは「二股ではないか」といいたいのだろうが、若くて人気絶頂のアイドルに、そうした“倫理”を求めるのは無理がある。  葵も彼氏に彼女がいることは承知で付き合っているのだから、この三角関係がこれからどう進展していくのか、そっちのほうは気にはなるがね。 【巻末付録】  今週のポストは合併号だけあって気合いが入ってる。巻頭から袋とじ2連発だ。「新春官能劇場」と題して、富島健夫の代表作『初夜の海』を完全写実化。文章と写真の両方で勃たせようという趣向である。  お次の袋とじは、熟女写真集の老舗「富士出版」の「熟じゅく女たち」。私は買ったことはないが、素人らしい熟女のぎこちない裸ポーズがなかなかそそるのである。  後半は新連載記念として、「×一(バツイチ)」の実写版。マンガと裸のコラボである。袋とじはあの時の女の「イキ顔曼荼羅」として108人のあの瞬間をズラ~ッと。煩悩の数だけあるが、除夜の鐘を聞きながら眺めるといいかも。  続いて「俺たちの青春のアイドル 岡田奈々」。以前評判になった「YURI 再会」。もうひとつの袋とじは「愛染恭子」。キレイとはいえないが、迫力があるね、愛染姉御は。佐藤慶との本番シーンがあったといわれる映画『白日夢』をもう一度見てみようかな。  本文はともかく、ヌードグラビアだけでも腹一杯になる。だけど「480円」というのは高いと思うけどね、ポストさん。 (文=元木昌彦)

格差社会ゆえに加熱する「お受験」。翻弄される母親たちの困惑と、子どもの幸せに対する切なる思い。/小説『ママたちの下剋上』深沢潮インタビュー

 女性が子どもを持つと周囲から自動的に母と見なされ、ひとりの人間を育てるのにふさわしいスキルと人間性を求められます。しかし母になることに最初から慣れている人などいません。現代の日本社会では誰もが迷い試行錯誤しながら、自ら母となっていくべく自己鍛錬をしなければならないのです。

 世の中に子育て指南の類いはあふれていますが、怪しい情報や時代錯誤な押しつけも多いもの。孤独な環境に陥りがちな母親が「何を信じたらよいのか分からない」という心情になるのも不思議ではありません。そのなかで、学歴という分かりやすい指標を信じて子育てに邁進する母親たちがいます。

 作家、深沢潮さんの新作『ママたちの下剋上』(小学館)は、中学受験に特化したクラスを持つ「聖アンジェラ学園初等部」が舞台。ひょんなことから同校の広報を務めることになった子どものいない主人公、香織の目を通して、受験に邁進する母と子の様子がリアルに描かれています。有名学校の付属校に入れるために幼稚園や小学校から子どもを受験させ、小学校受験で希望の有名校に入れなければ、中学受験専門のクラスがある小学校に入学させて次のチャンスに賭ける……。著者の深沢さんは、年々加熱する子どもの早期教育事情を、綿密な取材とご自身の体験を元に小説化したそうです。

◎無理をしてでも、有名校に。

――世の中の格差の問題が背景にありますね。昔はのんびりとしていても中間層にいられたのが、現代はもっと必死に上層部に食い込まないと生活が楽にならない。この小説のタイトルは「ママたちの下剋上」です。主人公・香織の姉がまさにそのタイプなのですが、経済的に無理をしてでも子どもを有名校に入れ、高い学歴をつけることで自分の人生も一発逆転させたい人も多いのでしょうか。

深沢「昔に比べて、全体的な小学受験者数は減っているといわれています。でも一部の人々の間では、『とりあえず入れておこう』という切迫感がむしろ高まっているのです。ですから、所得が追いつかないのに早期教育や受験に邁進している人も多いでしょう。ただ、無理して私立の学校に入れても、入ってからのママ友との付き合いが大変です。取材したなかで、子どもを私立の小学校に入学させてからマンションや車を買い替えたり、エルメスのバーキンを購入したりと背伸びしてしまう母親がいるといった話を聞きました」

――そこまでしないと、ママ友付き合いができないんですね。作中でも母親同士が、同じ塾の親子を格付けし合う会話が出てきます。本来世の中にはさまざまな経済状況の人がいて当たり前だと思うのですが、ことさらに異質な人を揶揄する姿に「子どもが同じ学校にいれば、母親同士も均質であるべき」という考えが垣間見えました。

深沢「知り合いから聞いた話ですが、子どもが超有名私立の中等部に入ってママ友のランチ会をそのクラスでやったら、欠席者がひとりもいなかったそうです。つまり欠席できない雰囲気がある。働いている母もいるはずですから、休んで来ているのでしょうね」

――働いているから忙しい、とは言えない雰囲気……。有名な小学校や中学校に子どもを通わせているあいだは、その女性が母になる以前に持っていた属性を、いったん脇に置かねば母親として務まらないのですね。

深沢「これは有名校や私立校にかぎった話ではありませんが、PTAの集まりが平日昼間にあるなど、学校には働く母親に優しくないシステムが少なからず残っています。私は自分自身が子どもを受験させてみて、周囲に専業主婦が多いことにびっくりしました。現代の社会においては専業主婦で子育てだけに専念できる人は、特権階級ですよね。でも有名な学校では、母の多くが専業主婦。実際子どもに付きっきりにならないと、超高学歴を得るようには育てられないのが現状です」

◎専業主婦家庭と、共働き家庭

――『「灘→東大理III」の3兄弟を育てた母の秀才の育て方』(KADOKAWA)の著書で有名な、“プロお受験ママ”佐藤亮子さんも専業主婦でした。

深沢「そうなんです。そこまで子どもの教育に手間をかける専業主婦が多いと、両親が働いている家庭の子どもは学習面でハンディができます。医者や弁護士、官僚、有名企業などの、世の中で“ハイスペック”だといわれている人が集まる世界に、なかなかアクセスできなくなってしまいますよね」

――今の社会では少数派である専業主婦家庭で、経済的にも余裕がある親の子どもが高学歴を得て社会を動かす地位に就く構造があるのですね。しかし同じような家庭の子どもしかいない均質化された世界で育った人が、異なる環境の人に対して優しい社会を作れるかというと、疑問が湧きます。

深沢「無理でしょうね。例えばそういった人が官僚になったとして、働く女性やシングルマザー、貧困家庭をサポートするのは難しい。子どもの頃から自分と同じような環境の人しか周りにいないわけですから、想像力が働かないんです」

*   *   *

 小説に登場する主人公の夫がその典型。高学歴で母は専業主婦、加えて金持ち家庭に育ったお坊ちゃまでした。彼は悪い人間ではないけれど、単純に他者に対する理解がありません。妻の仕事を尊重せず、育児負担をすべて妻に押し付ける前提での子ども好き発言など、無神経な言動が多いのです。それは作中のキャラクターだけのことではなく、一般的に“ハイスペック”な男性は妻も自分の母と同じように専業主婦で教育に専念するよう求めるため、同じような環境で育つ“ハイスペック”人材が再生産されていく仕組みがありそうです。

日本の共働き率がどんどん上がっていくなかで、ハイスペック人材を育む世界が、現実と乖離している状況がうかがえました。

*   *   *

――子どもたちのお受験事情には、社会の歪みが表れているように見受けられます。ただし深沢さんの小説は、そういった世界を外側から批判しているわけではないですね。主人公の香織は、はじめこそ冷ややかな目でお受験ママを見ていますが、「聖アンジェラ学園初等部」の仕事に打ち込むなかで、受験する子どもたちに寄り添い、合否に一喜一憂する親の気持ちに共感していきます。

深沢「母親は基本的にはわが子を思って勉強させていますし、子どもは懸命にその思いに応えようとしています。勉強はできないよりはできたほうがいいし、チャンスがあるなら偏差値が高い学校、就職に苦労しない学校に行ってほしいと思うのは不自然なことではありませんよね。問題なのは、一生懸命になっているうちに子どもの受験結果が自分のスペックのひとつになってきてしまうこと。子どもが親の思いについてこられるうちはよいのですが、それが苦しくて圧し潰されてしまう子もいます。教育は子どものためという名目があるので、外からは歯止めが効きにくいのです」

◎自分のことも家族のことも見失う前に…

――受験にかぎらず、母親業は“子どものため”と“自分のため”の境目が曖昧なところがありますね。親子の思惑がうまく噛み合っているうちは他人が口を出すことでもないのですが、結果として自分も子どもも追い詰めてしまっては元も子もありません。

深沢「そういう状況になってしまったら、立ち止まる勇気を持ってほしいですね。母親は子どものために全速力で走りつづけてしまうので、子どもの状況を直視せず、自分が見たいように見てしまう傾向があります。お受験という狭い世界にいると、そこから外れたらもう終わりだと思いがちです。でも実際は受験は子育てのひとつのステップに過ぎません。今のわが子にとって何が本当にベストなのかを、立ち止まって、人の意見も聞きながら考える余裕を持って欲しいですね」

*   *   *

 小説のなかに「社会を変えるより、目の前の状況に合わせて生きていくほうがより現実的で、子ども個人の幸せに通じるのではないか」という、登場人物の言葉がありました。

 子どもに学歴を付けさせるためにお受験に懸命になる親は、自身も学歴のために努力したり、あるいは学歴によって差別されたりといった経験があるように見えます。学歴社会を身をもって生きてきたからこそ、子どもによい学歴を得てほしいと願うのです。

『ママたちの下剋上』を読むと、母親が「目の前の現実」である学歴社会を強烈に意識し、お受験に邁進するのも仕方がないことのように思えます。家族関係や他者への思いやりなどの、生きる上で大切なものすら見失いそうになる母たちの姿は、学歴社会に一度は翻弄されたことのある人であれば、他人事とは思えないのではないでしょうか。

(蜂谷智子)

Hey! Say! JUMP出演『いただきハイジャンプ』は“年末人助け”SP! 12月29日(木)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●TOKIO

8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也

【特番】
13:55~14:50 『国分太一のおさんぽジャパンSP』(フジテレビ系) 国分太一、城島茂
24:49~24:59 『元日はTOKIO×嵐! 超本気のプレミアムトークSP』(日本テレビ系) 長瀬智也

●嵐

【特番】
24:49~24:59 『元日はTOKIO×嵐! 超本気のプレミアムトークSP』(日本テレビ系) 相葉雅紀
24:25~24:35 『1月3日はアラおめ!~拍手の嵐~』(フジテレビ)

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テレ朝強し! フジテレビは凋落……「2016年ドラマ視聴率ランキング」

asaga1228
NHK『あさが来た』番組サイトより
 今年の連続ドラマがすべて終了した。平均視聴率ランキング形式で振り返ってみると、テレビ朝日の強さと、フジテレビの凋落ぶりが如実に示される格好となった。  年間の視聴率首位は、波瑠主演のNHK連続テレビ小説『あさが来た』の23.5%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、2位は高畑充希主演『とと姉ちゃん』の22.8%でワン、ツーフィニッシュ。朝ドラは2013年前期『あまちゃん』以降、好調が続いている。  3位は、2年ぶりに復活した米倉涼子主演『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)の21.5%で堂々の民放トップ。4位は嵐・松本潤主演『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)の17.2%、5位は堺雅人主演のNHK大河ドラマ『真田丸』の16.6%、6位は水谷豊主演『相棒season14』(テレビ朝日系)の15.3%。  7位には、初回10.2%でスタートも、その後グングン右肩上がりで視聴率を上げ、最終回では20.8%と大台を突破した新垣結衣主演『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)が14.6%を記録してランクイン。あらためて、その存在がクローズアップされた新垣には、今後オファーが殺到しそうな公算。  8位は嵐・大野智主演『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の12.9%、9位はSMAP・草なぎ剛主演『スペシャリスト』(テレビ朝日系)の12.7%で、ジャニーズ勢が続いた。  10位は石原さとみ主演『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)の12.4%。ここのところ、すっかり“恋愛ドラマ”専門女優の印象が強くなっていた石原だが、今回、恋愛部分は弱めで、基本的には“お仕事ドラマ”。それでもしっかり高視聴率をマークしたことで、評価を高めた。  トップ20を局別で見ると、『ドクターX』や『相棒』などのキラーコンテンツを持つテレ朝が8作入り、ぶっちぎりのトップ。続いて、TBSで5作ランクイン。年間視聴率3冠王狙いの日テレは4作で、今年のドラマはあまり振るわなかった。NHK総合は3作入ったが、朝ドラ、大河以外の連ドラは不振だった。昨年、『銭の戦争』など5作が入っていたフジは今年は1本も入らず、壊滅状態となってしまった。  なお、NHKを除く民放の連続ドラマ(プライム帯)で最下位は、芦田愛菜&シャーロット・ケイト・フォックス主演『OUR HOUSE』(フジテレビ系)で4.5%だった。 (文=田中七男) <2016年連続ドラマ平均視聴率ランキング> ※2016年中に放送を終えたドラマのみが対象 1位 『あさが来た』(NHK総合)23.5% 2位 『とと姉ちゃん』(同)22.8% 3位 『ドクターX~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)21.5% 4位 『99.9-刑事専門弁護士-』(TBS系)17.2% 5位 『真田丸』(NHK総合)16.6%  6位 『相棒season14』(テレビ朝日系)15.3% 7位 『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)14.6% 8位 『世界一難しい恋』(日本テレビ系)12.9%  9位 『スペシャリスト』(テレビ朝日系)12.7%  10位 『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』(日本テレビ系)12.4%  11位 『警視庁・捜査一課9係』(テレビ朝日系)12.2%  12位 『家売る女』(日本テレビ系)11.6% 13位 『科捜研の女15』(テレビ朝日系)11.0%  14位 『怪盗 山猫』(日本テレビ系)10.9% 15位 『グッドパートナー 無敵の弁護士』(テレビ朝日系)10.8%  16位 『IQ246~華麗なる事件簿~』(TBS系)10.7% 17位 『仰げば尊し』(TBS系)10.6% 18位 『砂の塔~知りすぎた隣人』(TBS系)10.2%  19位 『警視庁・捜査一課長』(テレビ朝日系)10.0% 20位 『はじめまして、愛しています』(テレビ朝日系)9.9%

「たった5人の署名すら……」SMAP『紅白』辞退ファクスが、まるで“怪文書”だった

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 SMAPメンバーが、『NHK紅白歌合戦』担当者に送った出演辞退を伝えるファクスが“怪文書”すぎると話題だ。  ファクスには、最後のステージを「20年間一緒に歩んできたスタッフがいて、5人でレギュラー出演をさせて頂いた『SMAP×SMAP』を自分たちのラストステージとさせて頂きたいという想いに至りました」と辞退の理由が記されている。日付は12月19日。SMAPメンバーの記名は、中居、木村、稲垣、草なぎ、香取の順番となっている。 「こうしたファクスを送る場合は、文面はワープロ書きでも、末尾の署名は自筆とするのが通例です。ネット上では『SMAPファンは37万人の解散撤回署名を集めたのに、ジャニーズ事務所はたった5名の所属タレントの署名すら集められないのか』といったツッコミが相次いでいます。特定の人間の署名だけがあるのも不自然ですし、メンバーの誰かが署名を拒んだ可能性も考えられます」(業界関係者)  さらに文面は「陰ながらにはなってしまいますが、第67回紅白歌合戦のご成功を心よりお祈りしております」と続く。ネット上で話題の“お祈りメール”なのだ。 「就職活動で落ちた会社から届く“貴方様の今後のご活躍をお祈りしております”といった心にもない言葉から話題になった文体ですね。今回のファクス全体の文章も、他人事な印象を受けます。1月の“スマスマ生謝罪”を彷彿とさせます」(前出・同)  26日に放送された『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)最終回は、ほとんどが総集編で占められる味気ないものだった。ファクスの最後の一文は「そしてこれからもメンバー5人それぞれに、お世話になることもあるかと思いますが、どうぞ宜しくお願い致します」と締められている。これは、5人そろったSMAPは二度と出現しないという、ジャニーズサイドの強い意思を表しているのかもしれない。 (文=平田宏利)

ジェニファー・ローレンス、ラジオの生放送でセックスについて聞かれて突如帰る!

 

 アメリカで公開されたばかりの映画『PASSENGERS』で、肉体派イケメン俳優クリス・プラットと共に主演しているジェニファー・ローレンス。同作は5,000人の乗客を乗せて、はるか遠くの惑星に向かう宇宙船が舞台。惑星到着までに寿命が尽きてしまわぬよう、乗客は冷凍睡眠状態に置かれているが、予定より90年早く目覚めてしまった男女が。「閉ざされた宇宙船の中で2人だけ」という状況から必然的に恋愛感情が芽生える展開になり、彼らが生き延びるために奮闘する姿はもちろん、ラブロマンスも楽しめる作品となっている。

 昨年11月、ジェニファーは『PASSENGERS』で本格的なセックスシーンに初挑戦したことを告白。「数週間前に撮影したのだけど、セックスシーンに備えるためには、お酒を飲むことくらいしかできなくて。もうひどく酔っぱらっちゃって」「それでも、帰宅後ものすごい罪悪感に襲われてしまった」「だって彼は既婚者よ。私、結婚している人とキスするの初めてで……胃が痛くなるくらいの罪悪感に苦しめられたわ」と明かしていた。

 『PASSENGERS』だが、アメリカでは今月21日に封切りとなった。ジェニファーとクリスはプロモーションのため、雑誌やテレビ・ラジオに登場するなど、超多忙な日々を送っている。22日には、オーストラリアのラジオ局「KIIS1065」の人気番組『The Summer Fling』に電話で出演。セックスについての質問に機嫌を損ねたジェニファーが、生放送なのにインタビューを打ち切り帰ってしまうというハプニングが発生した。

 『The Summer Fling』は人気DJのマティ・アクトンと、セクシー女優ソフィー・モンクが司会を務める番組。ソフィーは、キャメロン・ディアスと結婚したベンジー・マッデンとの交際歴や美容整形疑惑があることでも知られる、ぶっちゃけ系セレブとして人気を集めている。

 今回のインタビューは、笑い声が飛び交うなど、終始和気あいあいとした雰囲気で進んでいた。ソフィーが『PASSENGERS』のセックスシーンについて触れ、「劇中ではキッチンテーブルでセックスしていましたが、あなた方がこれまでセックスした場所で一番スリルのある場所は?」と質問した時も、クリスは「飛行機」と即答。ソフィーは「アタシ、飛行機でのセックスにすごく興味あるんだけど。体位的に大変だったでしょ?」と盛り上げ、ジェンにもクリスと同じ質問を振った。

 するとジェニファーはあからさまに声のトーンを下げ、「私は……別にないわ。安全第一だから」「安全なシチュエーションにそそられるの」と投げやりに回答。空気を読んだマティが「なんて質問するんだよ!」とソフィーを責めることで場の空気を変えようとしたのだが、なんとその間にジェニファーとクリスはなにも言わずインタビューを打ち切ってしまったのだ。

 突然、男性の声で「それじゃ、どうも」「もう終わりですから」と言われたソフィーとマティは、「え?」と大慌て。マティは「せめてリスナーに、さよならだけ言ってくれませんかね? もう帰っちゃったんですか?」と懇願するのだが、代理人らしき男性は冷たい声で「もう帰りましたよ」と電話を切る。ショックを受けたマティは「なにやらかしてんだよ!」と非難するが、ソフィーは「なにもしてないってば!」「時間切れになっちゃったの。バカな質問してる間にね。でもおもしろい質問だったでしょ」と弁解。マティは「切られちゃった」と嘆き、ソフィーは「別に私たちが悪ふざけしてたからじゃないのよ」「みんなが聞きたいようなおもしろいことを聞き出したかっただけよ」「私はそのためにお金もらってるんだし」と、開き直っていた。

 ネット上は、このハプニングを「インタビューを打ち切ったのは100%ジェニファーだね」「低俗なセックスの質問をされて明らかに怒ってるし」と分析。「ジェニファーの女王っぷりは本当に鼻につく」と大ブーイングが巻き起こっている。

 大ヒット映画『ハンガー・ゲーム』シリーズでブレイクし、チヤホヤされてきたジェニファーだが、ここ最近アンチが急増している。2014年8月にiCloudがハッキングされ、プライベートな過激ヌード画像が流出した直後は同情されていたジェニファー。しかし「これは性犯罪」と主張し、大手検索サイト「Google」が流出画像を野放しにしている罪は重いとして、1億ドル(約117億円)の損害賠償を求める裁判を起こす構えをみた。これには「そこまでするか?」「この手のリスクがある職業なんだから、ヌード写真なんて撮らなきゃいいのに」と陰口が噴出したのだ。

 昨年10月には「ハリウッドには男女格差があり、映画『アメリカン・ハッスル』の私のギャラは男性共演者よりも低い」と声を上げたが、「でもあなたは男性共演者の半分しか登場してないじゃん」「あなたは相当恵まれてるでしょうに」「うんざりしてきた」と彼女を嫌う声が多数上がるようになった。

 そんな彼女を決定的に「嫌われ者」にしたのは、1月に開催されたゴールデン・グローブ賞授賞式の記者インタビューだった。携帯電話を見ながら質問した外国人記者に対して、「携帯ばっかり見ながら生きるなんて。あなたは“今”を生きてるのよ」と叱責し、これに動揺した記者が謝罪した後、「アカデミー賞が~」と言い間違えたのを「これはゴールデン・グローブ賞でしょ。携帯を見てるから間違えるのよ」と冷ややかな表情で皮肉ったのだ。

 このやりとりを見た人の多くは、「英語が母国語じゃない記者なんだから、携帯で英語をチェックしてただけじゃないの?」「用意していた英語の質問を読み上げていただけかもしれないのに」とジェニファーを批判。ジェニファーに叱られた記者は周りの記者たちから笑われていたため、「いじめじゃん」と眉をひそめる者も多かった。このバッシングに“ハリウッドの嫌われ女優代表格”であるアン・ハサウェイが、Facebookでジェニファーを擁護する投稿をしたことから、ますます叩かれるようになってしまった。

 そんな中、ジェニファーがインタビューを一方的に切り上げ「さよなら」も言わずに帰ってしまったため、アンチはますますバッシングをヒートアップさせている。

 日本公開は来年の3月24日となっている『PASSENGERS』は「微妙」という批評が多いが、私生活では21歳年上のダーレン・アロノフスキー監督と“路チュー”するなど充実している様子のジェニファー。来年は、ぜひ「脱・嫌われ女優」を実現できるよう頑張ってもらいたいものだ。

テレビウォッチャー・てれびのスキマが選ぶ、2016年のテレビ事件簿【ドラマ編】

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火曜ドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』|TBSテレビ
■バラエティ編はこちらから  いまだ「逃げ恥ロス」や「真田丸ロス」から抜け出せない人も多いのではないだろうか?  2016年はドラマの当たり年だった。年間を通してNHK大河『真田丸』が引っ張り、上半期は『いつかこの恋を思い出してきっと泣いてしまう』(フジテレビ系)や『ちかえもん』『トットてれび』(ともにNHK総合)、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)、『重版出来!』(TBS系)などが、下半期は『逃げるは恥だが役に立つ』(同)、『地味にスゴイ!校閲ガール・河野悦子』『黒い十人の女』(ともに日本テレビ系)などが大きな話題を呼んだ。  そんな2016年のドラマを振り返ってみよう。 ■NHKドラマの強さが顕著に    これは近年続く傾向だが、今年は特にNHKのドラマの強さが際立った年だった。三谷幸喜の『真田丸』は1年間ダレることなく、高いクオリティを維持。最後まで、堺雅人演じる真田信繁側が史実を超えて勝ってしまうかも……と思わせてくれる盛り上がりだった。  信繁の父・昌幸を演じた草刈正雄を筆頭に、秀吉役の小日向文世、三成役の山本耕史、家康役の内野聖陽、景勝役の遠藤憲一……と、実質的な主人公が変わっていき、迫田孝也、高木渉、村上新悟、新納慎也、峯村リエといった、これまでテレビドラマでは派手な活躍のなかった実力派俳優の好演が目立った。  1~3月クールでは藤本有紀脚本で松尾スズキ主演の『ちかえもん』が、さらに4~6月クールでは黒柳徹子の半生をドラマ化した『トットてれび』が放送された。中でも黒柳を演じた満島ひかりの憑依っぷりは特筆すべきもので、文句なしで今年最も印象的だった主演女優だ。彼女の存在なしに、このドラマは成立し得なかっただろう。  また、BSプレミアムのドラマも秀作ぞろい。岡田惠和脚本・峯田和伸主演の『奇跡の人』や安藤サクラ主演の『ママゴト』、そして森川葵主演の『プリンセスメゾン』と、心に染みる作品ばかり。独特な絵柄の原作をマンガチックな表情と仕草で再現した森川は、作品によってまったく違う印象になるのが驚かされる。 『富士ファミリー』『百合子さんの絵本』『キッドナップ・ツアー』など、単発ドラマも強かった。 ■2016年の潮流は「童貞感」  一方、今年のドラマの潮流としては、「童貞感」が挙げられる。ブームを巻き起こした『逃げ恥』で星野源が演じた「プロの独身」こと平匡の童貞感あふれる言動は、見る者を虜にした。 「『かわいい』は最強なんです。『カッコいい』の場合、カッコ悪いところを見ると幻滅するかもしれない。でも、『かわいい』の場合は何をしてもかわいい! 『かわいい』の前では服従、全面降伏なんです!」 と、ヒロインのみくり(新垣結衣)が言うように、抗おうにも抗いきれないかわいさにひれ伏すしかなかった(ガッキーもだけど)。 『逃げ恥』同様、大野智主演の『世界一難しい恋』(日本テレビ系)でも、童貞感の強い男性が恋愛に奮闘する姿が描かれた。また、宮藤官九郎脚本『ゆとりですがなにか』(同)の松坂桃李や、『プリンセスメゾン』の高橋一生なども童貞感にあふれていた。ついでに言えば、今年3月まで放送されていたアニメ『おそ松さん』(テレビ東京系)もそうだ。  その多くに共通するのが、基本的に(仕事が)“できる”男だということ。けれど、女性に対してだけはまるでダメで、そのギャップがかわいいのだ。それを象徴するのが、パジャマ姿。星野も大野も高橋も、みんなパジャマ姿がかわいかった。 ■星野源と野木亜紀子の時代  そんな星野は、これまで文化系やサブカル好きの中では確固たる支持を集めていたが、『逃げ恥』の大ヒットで完全にメジャーシーンのど真ん中に飛び出し、「浸透力がハンパない」その魅力を満天下に知らしめた。そういう意味では、2016年は「星野源の時代」が始まった年として記憶されるのではないか。 『逃げ恥』のほかにも、『真田丸』では徳川秀忠役を好演。特に最終回では、強烈な印象を与えた。  ドラマだけではない。昨年末、『NHK紅白歌合戦』に初出場を果たすと、今年は『逃げ恥』の主題歌「恋」が大ヒット。『LIFE!』(NHK総合)にも出演し、内村光良らとコントを演じている。またラジオでも、絶大な強さを誇る『伊集院光 深夜の馬鹿力』(TBSラジオ)の真裏で『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)を担当。radikoの利用者数で前者を上回るという快挙も果たした。  その星野の魅力を『逃げ恥』で最大限生かし、引き出した脚本を書いた野木亜紀子は、今年最も充実した作り手のひとりだろう。 『重版出来!』は視聴率こそ振るわなかったが、ドラマファンの心に深く刻み込まれた名作だった。もともと彼女は、『主に泣いてます』(フジテレビ系)、『空飛ぶ広報室』(TBS系)、『掟上今日子の備忘録』(日本テレビ系)と、原作の良さを損なわず、それを巧みにアレンジした上で、キャストを魅力的に描くことに定評があった脚本家。彼女が脚本だというだけで、原作ファンはとりあえず安心していいと思える、数少ない作家だ。  原作ものが多く、キャストが優先される現在のテレビドラマ界の申し子ともいえる存在ではないだろうか。けれど、そろそろ彼女の完全オリジナル脚本の作品も見てみたい。間違いなく、それだけの実績は残してきたはず。来年には、それが実現していることを願いたい。 ■2017年のドラマ界に求められるもの  大ヒットした映画『君の名は。』もそうだが、今年、ドラマでは『トットてれび』や『ちかえもん』『プリンセスメゾン』など、単なる“主題歌”以上に音楽を効果的に使った作品が多かった。井上芳雄、浦井健治、山崎育三郎といったミュージカルの舞台で実績を積んだ俳優がテレビドラマにも進出。『勇者ヨシヒコと導かれし七人』(テレビ東京系)では『レ・ミゼラブル』『ライオンキング』『ベルサイユのばら』『美女と野獣』など、実際の出演者を使ってミュージカルをパロディ化。2.5次元ミュージカルの定着と相まって、テレビドラマにもミュージカル的な演出が増えていくかもしれない。  また、Netflixで制作された『火花』をはじめ、テレビ以外でもハイクオリティなドラマが作られ始めた。『Thunderbolt Fantasy』(TOKYO MX)のような台湾の布袋劇を用いた人形劇も作られた。  今年を象徴する『逃げ恥』はこれまでの“当たり前”を超えて「多様性」を肯定するドラマだったが、ドラマ界にも、より多様な表現や出演者、作られ方が求められていくだろう。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから