韓国では12月に入って、中学生による笑えない事件が相次いでいる。12月11日、水原(スウォン)で中学生と警察のカーチェイスが勃発した。 深夜11時頃、市内の中学校に通うA(14)とB(13)は、アパートの駐車場から1台の車を盗み、深夜のドライブに赴いた。1時間ほど車を走らせると、車内に残されていたクレジットカードを使ってコンビニで買い物をしようとした。しかし、すでに車の持ち主は車とカードの盗難届を出していた。店員の不審そうな反応に気づいた2人は、直ちに車に戻って逃走。駆けつけた警察車両と、約10キロに及ぶカーチェイスを繰り広げた末に逮捕された。その途中、すれ違った車との間に接触事故も起こしている。 実は、韓国では、こうした中学生による車両窃盗事件は珍しくない。今年8月には警察と40キロ以上のカーチェイスを行い、大事故を起こした事件もあった。 中学生による犯罪は、これだけではない。釜山(プサン)警察は26日、同市内の宝石店で強盗を行ったとして、中学生のC(15)とD(15)の2人を逮捕したことを明らかにした。 CとDは同級生で、宝石店の女性店主(73)が高齢なことに目を付けると、犯行に及んだ。彼らは、店主がバックヤードに入ると、大胆な行動に出る。Cがバックヤードの扉を押さえつけ、Dが手当たり次第に商品を盗んで逃げたのだ。その間、わずか約20秒だったにもかかわらず、彼らは金のネックレス16点、金の腕輪10点など、計2,000万ウォン(約200万円)相当の金品を持ち出した。 だが、計画性のない犯行はやはりうまくいかず、2人はあっさりと逮捕された。しかし、手慣れた犯行だったため、警察では余罪の有無を捜査しているという。 この報道に、ネット上では「政治が腐っているからしょうがない」「ガキが問題を起こすのは、親の教育が悪い」と辛らつなコメントが相次いでいる一方で、「この行動力を正しく使えば、大物になれたのに……」と、前途ある若者の犯罪を嘆く声も上がった。 まるで尾崎豊の歌詞を彷彿させる、韓国の中学生たちの犯罪。ネット民が言うように、政治の混乱が、子どもたちにも影響を与えているのかもしれない。イメージ画像(Thinkstockより)
日別アーカイブ: 2016年12月29日
「高須先生好き~~~」加藤紗里が振り返る「2016年、影響を受けた音楽と本」ベスト3
――芸能界、政界、スポーツ界の個性豊かな著名人の方々に2016年の秘蔵ネタを語ってもらう「アノ人が2016年を振り返る」。今回は、狩野英孝との二股騒動で一躍時の人となった加藤紗里さんが初登場! 大騒動の渦中にあった紗里さんを励ましていた本や音楽を振り返ってもらいました!
■2016年に影響を受けた本と音楽
【第1位】ウルフルズ「借金大王」
理由:友達だと思っていた人にお金を貸したら、返ってこなかった……。返ってこなかったばかりか、紗里のプライベートな内容を週刊誌に売りつけられたし~~~。
【第2位】高須先生の本
理由:内容はよくわかんなかったけど、高須先生好き~~~。
【第3位】加藤紗里「ガリガリサリ(feat..RYKEY, 漢 & D.O)」
理由:2月にエーコーが『ロンドンハーツ』(テレビ朝日系)で紗里のために、タイトルは忘れたけど曲を作ってくれて、それに対するアンサーソングってことで紗里も頑張って作ったの~。あれで、紗里が整形じゃないって証明できたと思うよん。
■今年のベストニュース
えっとね~、紗里が2月にプライベートでゴタゴタがあってTwitterに書いたんだけど、そしたらそれが広がっちゃって……。1時間で1万リツイートくらいになって焦って消した。そのあとエーコーと会ってて、『PON!』(日本テレビ系)って番組が、ちょっと話を聞きたいって言ってたから話したら、次の日から「ブス」って100億回くらい言われて焦った。いまだに「なんなの、これは?」って思ってるし(笑)。炎上、売名ってめっちゃ言われてるんだけど、紗里からすると、紗里のプライベートにみんなが割り込んできたようにしか見えない。
■今年もっとも印象に残った家族との交流
迷惑をかけすぎて、本当に親不孝な1年でした。お母さんとは毎日泣きながら電話してたし……。お父さんは、お店(実家のステーキハウス)にかかってくるいたずら電話の対応に追われてた。いたずら電話で、紗里のパンティーの色とか聞かれて、「何色なんじゃろーか?」って悩んでたみたい(笑)。
あとは、今回の件で家族の絆みたいなものが見えたよーん。何があっても味方でいてくれるのは家族だけなんだともわかったし。来年はお父さんとお母さんを温泉旅行に連れて行こうかなって思ってる! もちろん、お父さんとお母さんのおごりで(はぁと)
加藤紗里(かとう・さり)
1990年6月19日、広島県出身。2016年、写真集『加藤紗里×加納典明 加藤紗里写真集』(双葉社)、DVD『加藤紗里/売名動画』(イーネット・フロンティア)を発表し、話題を集める。
日本映画に豊かさをもたらしたものは一体何か? 『この世界の片隅に』ほか2016年の話題作を回顧
豊作と言われる2016年の日本映画界だが、その豊作をもたらした土壌について考えると複雑な感情を抱かずにはいられない。興収80億円を越える大ヒットとなった『シン・ゴジラ』、邦画の歴代興収2位となる200億円を越え、さらに記録更新中の『君の名は。』に加え、単館系での公開ながらロングランヒットが続く『この世界の片隅に』の3本を2016年を代表する日本映画として思い浮かべる人は多いはずだが、かつてない大災害に直面した主人公たちが不測の事態にどう対処するかを描いていることでこの3作品は共通している。 シリーズ第1作『ゴジラ』(54)に登場した怪獣ゴジラは核兵器に対する恐怖のメタファーとして描かれたが、庵野秀明総監督がリブートした『シン・ゴジラ』はメルトダウン化して制御不能状態に陥った核エネルギーの化身として首都圏を蹂躙した。日本が誇る科学力・技術力によってゴジラを凍結させることには成功するが、ゴジラ=廃炉化が決まった原発もしくは核廃棄物を完全に処理できないままドラマは終わりを迎える。生き残った矢口(長谷川博己)らに残された課題は相当に大きい。『君の名は。』は新海誠監督の定番である男女のすれ違いファンタジーだが、東京で暮らしている高校生・瀧(声:神木隆之介)は夢の中で体が入れ替わっていた女子高生・三葉(声:上白石萌音)が暮らしている町がすでに天災によって消滅していたことを知る。もしもタイムトリップが可能ならば、5年前に起きたあの大震災に対して自分は何かできたのだろうか。『君の名は。』がファンタジーとして感動的であればあるほど、震災に対して何もできなかった自分の無力さを思い知らされる。被災地に対して、多くの人が感じた“後ろめたさ”や“無力感”が産み落としたあまりにも哀しいファンタジーに感じられた。 苦労人・片渕素直監督にとって初めてのヒット作となった『この世界の片隅に』は2010年から企画が動き始めた作品だが、能年玲奈あらため“のん”演じる主人公のすずが体験する太平洋戦争を東日本大震災と重ねて観る人も少なくないだろう。広島で生まれ育ったすずは日本がなぜ戦争をしているのかを深く考えることなく、嫁ぎ先の呉での家事に追われることになる。乏しい食料事情の中、すずは明るく健気に振るまい、嫁入りした北條家の人々と心を通わせるようになるが、やがて1945年の夏が訪れ、すずが大切にしていた平凡な日常はあっけなく崩壊してしまう。『この世界の片隅に』は片渕監督が「100年後にも伝えたい」という想いを込めて完成させた作品ゆえに、短絡的に3.11に結びつけることは憚れるが、自分が置かれている社会状況に無自覚でいることの恐ろしさを我々に突き付ける。興収8億円を越えるロングランヒットとなった『この世界の片隅に』。年明け1月7日からは全国150館での拡大公開が予定されている。
震災から5年が経過した2016年を代表する作品がアニメーションや特撮であったのは、日本人の心情にアニメや特撮という表現媒体が憑代(よりしろ)としてフィットしやすいことも要因ではないだろうか。先述した3作品の他にも震災がモチーフとなった映画が2016年は目立った。佐藤信介監督の和製ゾンビ映画『アイアムアヒーロー』の序盤、パニック状態に陥った東京が壊滅していく過程はどこかデジャブ感を思わせるリアルさがあった。今のようなシステマチックな社会は、いつ破綻してもおかしくないという皮膚感覚に訴えかけてくる不気味さがあった。 西川美和監督の『永い言い訳』も震災がきっかけで生まれた作品に数えられる。『永い言い訳』の発端となるのは自然災害ではなく、スキーバスの転落事故だが、不慮の出来事によって大切な人に「さようなら」を伝えることができなかった後悔の念が作品のモチーフとなっている。妻(深津絵里)とは冷えきった夫婦関係にあった作家(本木雅弘)だが、事故で亡くなった妻への罪の意識から同じ事故の被害者遺族(竹原ピストル)の子どもたちの面倒を看ることになる。西川監督の師匠にあたる是枝裕和監督の『そして父になる』(13)や『海街dairy』(15)と同じく、血縁にこだわらない新しい家族像・人との繋がりを提示した作品として印象に残る。 岩井俊二監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』も3.11が生み出した作品のひとつだ。日本社会の息苦しさを嫌ってLAに移住し、『ヴァンパイア』(12)などの英語劇を撮っていた岩井監督だが、故郷の仙台が被災したことから帰国。震災そのものを劇映画にすることは叶わなかったが、黒木華を主演に迎えた『リップヴァンウィンクルの花嫁』では3.11後の不安定な格差社会を舞台に、職場からも結婚制度からもこぼれ落ちたヒロインが、逆に明るく伸び伸びとサバイバルしていく姿が描かれた。もうひとつ、3.11を題材にした作品として『夢の女 ユメノヒト』も挙げておきたい。『クローズアップ現代』(NHK総合)でも紹介された実話をベースにしたドラマで、40年間にわたって福島の精神病院で暮らしてきた男性患者が原発事故の影響で転院したところ、すでに完治していると診断され、浦島太郎のように唐突に現実社会に復帰することになる。ピンク映画界で長年活躍した佐野和宏主演による低予算ロードムービーだが、地位も権力もないひとりの市民という立場から震災後の社会を見つめた作品として見応えがあった。社会現象となった『シン・ゴジラ』の影に隠れてしまった感があるが、3.11直後の首相官邸の5日間を描いた『太陽の蓋』は日本があと一歩で壊滅する危機にあった事実を思い出させる迫真のポリティカルサスペンスだった。政治家たちの名前を実名でドラマ化した実録映画がようやく出てきたことも評価される。菅総理(三田村邦彦)ら閣僚が実名で登場する実録パニックムービー『太陽の蓋』。ぜひ『シン・ゴジラ』と見比べたい。
『君の名は。』をメガヒットに導いた東宝の川村元気プロデューサーが手掛けた『怒り』も“いま”という時代の空気感を濃厚に感じさせた。吉田修一の同名小説を渡辺謙、妻夫木聡、広瀬すずといったオールスターキャストで映画化したものだが、作品で描かれる“怒り”は単に凶悪犯に向けられたものではなく、怒りという感情を爆発させることができない人々の内面にフォーカスを絞ってみせた。沖縄の基地問題、性的マイノリティーに対する偏見など、誰に対して怒りをぶつければいいのか分からない現代人のやるせなさを代弁した作品だった。ひとつの作品で実質3本分の映画を撮影した李相日監督のタフさも特筆したい。 この5年間は“クラウドファンディング”が日本でも浸透しはじめた期間でもあった。ネットで一般ユーザー向けに少額の製作資金を募るクラウドファンディングは、映画界ではこれまで低予算のドキュメンタリー作品などで効力を発揮してきたが、『この世界の片隅に』はクラウドファンディングで3921万円を集め、5分間のパイロットフィルムを製作。パイロットフィルムの出来のよさから出資企業が現われ、2億5000万円の製作費を調達することに成功した。奥田庸介監督の『クズとブスとゲス』、井口昇監督の『キネマ純情』もクラウドファンディングで資金を募り、製作に踏み出すことが可能となった。地方都市の惨状をリアルに描いた『サウダーヂ』(11)の富田克也監督の新作『バンコクナイツ』(2017年2月公開)もクラウドファンディングで1000万円を集め、タイでのオールロケを敢行してハイクオリティーの作品に仕上げている。SNSを介して、気骨ある映画監督のオリジナル度の高い企画をファンひとりひとりが後押しするという流れが、徐々にだが形になりつつある。園子温監督が福島でロケ撮影し、地元の人々をキャスティングした『ひそひそ星』は自主制作という形態だったが、大手の映画会社に頼ることなく製作・配給に取り組んでみせた。メジャーとインディーの壁にとらわれない監督たちの自由な活躍がますます広がることを期待したい。 (文=長野辰次)奥田庸介監督が主演も兼ねた『クズとブスとゲス』。奥田監督は撮影中にビール瓶を頭でカチ割ってみせるクレイジーぶりを発揮。
『この世界の片隅に』 原作/こうの史代 監督・脚本/片渕須直 音楽/コトリンゴ 出演/のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、藩めぐみ、岩井七世、牛山茂、新谷真弓、澁谷天外 配給/東京テアトル テアトル新宿ほか全国順次公開中 (c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会 http://konosekai.jp 『太陽の蓋』 監督/佐藤太 脚本/長谷川隆 音楽/ミッキー吉野 出演/北村有起哉、袴田吉彦、中村ゆり、郭智博、大西信満、神尾佑、青山草太、菅原大吉、三田村邦彦、菅田俊、井之上隆志、宮地雅子、葉葉葉、阿南健治、伊吹剛 配給/太秦 (c)「太陽の蓋」プロジェクト/Tachibana Tamiyoshi http://taiyounofuta.com 『クズとブスとゲス』 監督・脚本/奥田庸介 出演/奥田庸介、板橋駿谷、岩田恵里、大西能彰、カトウシンスケ、芦川誠 配給/アムモ98 (c)2015映画蛮族 http://kuzutobusutoges.com
日本映画に豊かさをもたらしたものは一体何か? 『この世界の片隅に』ほか2016年の話題作を回顧
豊作と言われる2016年の日本映画界だが、その豊作をもたらした土壌について考えると複雑な感情を抱かずにはいられない。興収80億円を越える大ヒットとなった『シン・ゴジラ』、邦画の歴代興収2位となる200億円を越え、さらに記録更新中の『君の名は。』に加え、単館系での公開ながらロングランヒットが続く『この世界の片隅に』の3本を2016年を代表する日本映画として思い浮かべる人は多いはずだが、かつてない大災害に直面した主人公たちが不測の事態にどう対処するかを描いていることでこの3作品は共通している。 シリーズ第1作『ゴジラ』(54)に登場した怪獣ゴジラは核兵器に対する恐怖のメタファーとして描かれたが、庵野秀明総監督がリブートした『シン・ゴジラ』はメルトダウン化して制御不能状態に陥った核エネルギーの化身として首都圏を蹂躙した。日本が誇る科学力・技術力によってゴジラを凍結させることには成功するが、ゴジラ=廃炉化が決まった原発もしくは核廃棄物を完全に処理できないままドラマは終わりを迎える。生き残った矢口(長谷川博己)らに残された課題は相当に大きい。『君の名は。』は新海誠監督の定番である男女のすれ違いファンタジーだが、東京で暮らしている高校生・瀧(声:神木隆之介)は夢の中で体が入れ替わっていた女子高生・三葉(声:上白石萌音)が暮らしている町がすでに天災によって消滅していたことを知る。もしもタイムトリップが可能ならば、5年前に起きたあの大震災に対して自分は何かできたのだろうか。『君の名は。』がファンタジーとして感動的であればあるほど、震災に対して何もできなかった自分の無力さを思い知らされる。被災地に対して、多くの人が感じた“後ろめたさ”や“無力感”が産み落としたあまりにも哀しいファンタジーに感じられた。 苦労人・片渕素直監督にとって初めてのヒット作となった『この世界の片隅に』は2010年から企画が動き始めた作品だが、能年玲奈あらため“のん”演じる主人公のすずが体験する太平洋戦争を東日本大震災と重ねて観る人も少なくないだろう。広島で生まれ育ったすずは日本がなぜ戦争をしているのかを深く考えることなく、嫁ぎ先の呉での家事に追われることになる。乏しい食料事情の中、すずは明るく健気に振るまい、嫁入りした北條家の人々と心を通わせるようになるが、やがて1945年の夏が訪れ、すずが大切にしていた平凡な日常はあっけなく崩壊してしまう。『この世界の片隅に』は片渕監督が「100年後にも伝えたい」という想いを込めて完成させた作品ゆえに、短絡的に3.11に結びつけることは憚れるが、自分が置かれている社会状況に無自覚でいることの恐ろしさを我々に突き付ける。興収8億円を越えるロングランヒットとなった『この世界の片隅に』。年明け1月7日からは全国150館での拡大公開が予定されている。
震災から5年が経過した2016年を代表する作品がアニメーションや特撮であったのは、日本人の心情にアニメや特撮という表現媒体が憑代(よりしろ)としてフィットしやすいことも要因ではないだろうか。先述した3作品の他にも震災がモチーフとなった映画が2016年は目立った。佐藤信介監督の和製ゾンビ映画『アイアムアヒーロー』の序盤、パニック状態に陥った東京が壊滅していく過程はどこかデジャブ感を思わせるリアルさがあった。今のようなシステマチックな社会は、いつ破綻してもおかしくないという皮膚感覚に訴えかけてくる不気味さがあった。 西川美和監督の『永い言い訳』も震災がきっかけで生まれた作品に数えられる。『永い言い訳』の発端となるのは自然災害ではなく、スキーバスの転落事故だが、不慮の出来事によって大切な人に「さようなら」を伝えることができなかった後悔の念が作品のモチーフとなっている。妻(深津絵里)とは冷えきった夫婦関係にあった作家(本木雅弘)だが、事故で亡くなった妻への罪の意識から同じ事故の被害者遺族(竹原ピストル)の子どもたちの面倒を看ることになる。西川監督の師匠にあたる是枝裕和監督の『そして父になる』(13)や『海街dairy』(15)と同じく、血縁にこだわらない新しい家族像・人との繋がりを提示した作品として印象に残る。 岩井俊二監督の『リップヴァンウィンクルの花嫁』も3.11が生み出した作品のひとつだ。日本社会の息苦しさを嫌ってLAに移住し、『ヴァンパイア』(12)などの英語劇を撮っていた岩井監督だが、故郷の仙台が被災したことから帰国。震災そのものを劇映画にすることは叶わなかったが、黒木華を主演に迎えた『リップヴァンウィンクルの花嫁』では3.11後の不安定な格差社会を舞台に、職場からも結婚制度からもこぼれ落ちたヒロインが、逆に明るく伸び伸びとサバイバルしていく姿が描かれた。もうひとつ、3.11を題材にした作品として『夢の女 ユメノヒト』も挙げておきたい。『クローズアップ現代』(NHK総合)でも紹介された実話をベースにしたドラマで、40年間にわたって福島の精神病院で暮らしてきた男性患者が原発事故の影響で転院したところ、すでに完治していると診断され、浦島太郎のように唐突に現実社会に復帰することになる。ピンク映画界で長年活躍した佐野和宏主演による低予算ロードムービーだが、地位も権力もないひとりの市民という立場から震災後の社会を見つめた作品として見応えがあった。社会現象となった『シン・ゴジラ』の影に隠れてしまった感があるが、3.11直後の首相官邸の5日間を描いた『太陽の蓋』は日本があと一歩で壊滅する危機にあった事実を思い出させる迫真のポリティカルサスペンスだった。政治家たちの名前を実名でドラマ化した実録映画がようやく出てきたことも評価される。菅総理(三田村邦彦)ら閣僚が実名で登場する実録パニックムービー『太陽の蓋』。ぜひ『シン・ゴジラ』と見比べたい。
『君の名は。』をメガヒットに導いた東宝の川村元気プロデューサーが手掛けた『怒り』も“いま”という時代の空気感を濃厚に感じさせた。吉田修一の同名小説を渡辺謙、妻夫木聡、広瀬すずといったオールスターキャストで映画化したものだが、作品で描かれる“怒り”は単に凶悪犯に向けられたものではなく、怒りという感情を爆発させることができない人々の内面にフォーカスを絞ってみせた。沖縄の基地問題、性的マイノリティーに対する偏見など、誰に対して怒りをぶつければいいのか分からない現代人のやるせなさを代弁した作品だった。ひとつの作品で実質3本分の映画を撮影した李相日監督のタフさも特筆したい。 この5年間は“クラウドファンディング”が日本でも浸透しはじめた期間でもあった。ネットで一般ユーザー向けに少額の製作資金を募るクラウドファンディングは、映画界ではこれまで低予算のドキュメンタリー作品などで効力を発揮してきたが、『この世界の片隅に』はクラウドファンディングで3921万円を集め、5分間のパイロットフィルムを製作。パイロットフィルムの出来のよさから出資企業が現われ、2億5000万円の製作費を調達することに成功した。奥田庸介監督の『クズとブスとゲス』、井口昇監督の『キネマ純情』もクラウドファンディングで資金を募り、製作に踏み出すことが可能となった。地方都市の惨状をリアルに描いた『サウダーヂ』(11)の富田克也監督の新作『バンコクナイツ』(2017年2月公開)もクラウドファンディングで1000万円を集め、タイでのオールロケを敢行してハイクオリティーの作品に仕上げている。SNSを介して、気骨ある映画監督のオリジナル度の高い企画をファンひとりひとりが後押しするという流れが、徐々にだが形になりつつある。園子温監督が福島でロケ撮影し、地元の人々をキャスティングした『ひそひそ星』は自主制作という形態だったが、大手の映画会社に頼ることなく製作・配給に取り組んでみせた。メジャーとインディーの壁にとらわれない監督たちの自由な活躍がますます広がることを期待したい。 (文=長野辰次)奥田庸介監督が主演も兼ねた『クズとブスとゲス』。奥田監督は撮影中にビール瓶を頭でカチ割ってみせるクレイジーぶりを発揮。
『この世界の片隅に』 原作/こうの史代 監督・脚本/片渕須直 音楽/コトリンゴ 出演/のん、細谷佳正、稲葉菜月、尾身美詞、小野大輔、藩めぐみ、岩井七世、牛山茂、新谷真弓、澁谷天外 配給/東京テアトル テアトル新宿ほか全国順次公開中 (c)こうの史代・双葉社/「この世界の片隅に」製作委員会 http://konosekai.jp 『太陽の蓋』 監督/佐藤太 脚本/長谷川隆 音楽/ミッキー吉野 出演/北村有起哉、袴田吉彦、中村ゆり、郭智博、大西信満、神尾佑、青山草太、菅原大吉、三田村邦彦、菅田俊、井之上隆志、宮地雅子、葉葉葉、阿南健治、伊吹剛 配給/太秦 (c)「太陽の蓋」プロジェクト/Tachibana Tamiyoshi http://taiyounofuta.com 『クズとブスとゲス』 監督・脚本/奥田庸介 出演/奥田庸介、板橋駿谷、岩田恵里、大西能彰、カトウシンスケ、芦川誠 配給/アムモ98 (c)2015映画蛮族 http://kuzutobusutoges.com
SMAP解散と現代社会における40代の関係とは? 男は生きづらく、女は楽になる!?
2015年に厚生労働省が発表した「簡易生命表」によると、日本人女性の平均寿命は87.05歳、男性は80.79歳で、過去最高を更新した。それを踏まえると、40代は“人生の折り返し地点”にあたることになる。
折り返しを迎えた時、人は何を思い、何に悩むのか……。そんなテーマについて、40代真っただ中にして、注目の論者4名によるトークイベント「真剣40代男女しゃべり場 生き方、働き方忘年会議」が下北沢の本屋B&Bで開催された。
イベントに登壇したのは、プレジデントオンラインの「WOMAN千夜一夜物語」 やnikkei WOMAN Onlineの「それでも女は生きてゆく」など、独自の視点でニュースやトピックの本質を鋭くえぐる河崎環氏。先日、初の著書『女子の生き様は顔に出る』(プレジデント社)をリリース。気鋭のコラムニストとして、注目されている論者の1人だ。
河崎氏と熱い議論を交わしたのは、男性学の研究で知られる田中俊之氏、育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏、働き方評論家の常見陽平氏の3名。オーバーフォーティーの4名によるトークのハイライトをレポートしたい。
■現代社会の中で、40歳の意味が変わってきている
前半のトークで熱を帯びたのは、それぞれが幼少期から現在までに持ってきた「40代観」。生まれたときに、祖母が47歳だったというおおた氏は、「子どもの頃、(40代男性は)完全な“おじさん”って思っていました」と振り返る。
「今、40代になって、こんなに子どもだったのかなって思った。自分が年取ったからなのか、世の中の40代が若くなったのか、というと後者なんじゃないかなと思う」(おおた氏)
これに対し常見氏は、「加齢とは何か」の視点から、次のように分析する。
「最近、大きく変わっているのは『社会的加齢』じゃないかな。現代社会の中で、40歳の意味が変わってきていると思います。会社内でも変わってきていて40代で大手企業の部長がいたり、一方で平社員の人もいる世界。それは正社員の話ですが、非正規の『中年フリーター』も問題になっています」
また、田中氏は10代の頃に抱いていた、40代への冷めた視点が徐々に変化してきたと語る。
「僕が子どもの頃、40代の人って自分が客観視できていないと思っていました。高校生の時に見ていても、援助交際で女子高生と歩いていたり、あからさまにお金で何かしているっていうのがわかるのに、それで満足感あるのかな、と。キャバクラの同伴とかもそう。自分がおっさんできれいな女の子を連れて堂々と歩いて、それが楽しいと思える感性って何だろう、と若い時は見ていました。
実際、僕が41歳になってみると、わかるとは言わないですが、絶対相手にしてもらえないんだろうと寂しさを感じます。自分に誰も興味がないんじゃないか、という恐怖があるので、だからお金で解決したいと考える人が出てくるのでしょう。昔見た、あのおっさんたちは、こんな複雑な回路をしていたのか、そこには何かしらの哀しみがあったのかな、と思えるようになりました」(田中氏)
■40歳になったら、ものすごく楽になった
河崎氏は「男性陣と、そもそも意見が違うなと思う」と前置きしたうえで、次のように語る。
「私はド左翼の家庭で育ったのですが、基本的に周りは自立した女ばかりだったので、『40歳になると楽だ』って、ずっと聞かされてきたんです。20代30代って、自意識と他人から要求されるものとの間でつらい思いをしたりとか、自分が一体どういう人間になればいいのか迷ったり、悩んだりが多いんだけれども、40歳になったら、そういうものからすごく自由になるから、そこからなんでもできるよって、ずっと言われていた。
当時は理解できなくて、楽だっていうのは更年期の話かと思ったんですね(笑)。で、実際自分が40歳になると、開き直りかもしれないんですが、他人からどう見られるか、他人の視線で自分の位置を決めることをしなくなるんです。自分の仕事のあり方であるとか、何と名乗るか、そういったものが自分の意思で決められるようになった。だから、ものすごく楽になった。その時は万能感しかなかったですね。もう何をしてやろうか、何も怖いものがない。このまま90歳まで行くんじゃないかというぐらい、今イイ感じです」(河崎氏)
20代初期に結婚と出産を経験した河崎氏は、長女が大学に入学したのが40歳の時。そこが大きなターニングポイントで、「何か吹っ切れちゃったんですよね」という。
「一人育て上げたぞ、大学まで入れたぞっていう。まだ、下の子もいるんですが、もう“やりきった感”で、文句あるかコラ! くらいの感じです」(同)
一方で、男性側の視点に立つと、40代は生きづらさを抱えざるを得ないような環境が取り巻いていると田中氏。
「今、建築業界などで、男性の働き口が少なくなっている。ここ10年ぐらいで考えると40代の男性の給料がすごく下がっている。にもかかわらず“一家の大黒柱=男性”って言われる。だからとってもつらい。現実は変化しているのにイメージは変わらないので、そこが問題だと思うんです。本当は、現実に合わせてイメージを変えていかなきゃいけないのに。専業主婦とサラリーマンの家庭で育っているのがマジョリティだと思うので、それを自分ができないのが情けないと感じてしまう」(田中氏)
■日本の男性像を変えたSMAP
また、話題は平均年齢40歳オーバーにして絶大な人気を誇り、惜しまれながら12月31日で解散する国民的アイドルに及んだ。「SMAP存続の署名40万人だよ。長時間労働の是正を求める署名は4万人なのに」と、おおた氏。常見氏は、「SMAPがSMAPを降りたことで、僕ら男性にとっては『降りていいんだ』というメッセージになりましたね」と語る。
これについて、「40オトコたちが、この話題に乗ってきた。キムタクとか工藤静香を、すごい叩いたじゃない? あれは裏切りだと」(河崎氏)、「アイドルをずっと維持するのは大変。アイドルって何歳ですかって話ですよね」(おおた氏)と、解散騒動を振り返る。
なかでも、田中氏はSMAPの功績について次のように分析する。
「SMAPって日本の男性像を変えていると思う。ビストロスマップで料理をするコーナーがあったり、アイドルなのにお笑い芸人を交えないでコントをやるとか、つまり“おもしろい”とか“やさしい”、“料理”をアイドルがやっている。男がやってかっこいいものだと示した、その功績は大きい」
「年齢なんて関係ない」と言ってみたところで、肉体の衰えには抗えない。だからといって、希望がないわけではない。4名の論者独自の視点には、加齢によってもたらされる社会からの期待、自身の転機をどう“さばく”かについてのヒントがちりばめられていたように思う。会場に集まった40代からは共感を、そして下に続く世代には希望をもたらすセッションだった。
(末吉陽子)
SMAPが「ジャニーズドラマ」に残した功績――俳優としての5人を印象づけた代表作レビュー
――『キャラクタードラマの誕生』(河出書房新社)『TVドラマは、ジャニーズものだけ見ろ』(宝島社)などの著書で知られるドラマ評論家・成馬零一氏が、SMAP各メンバーの出演作から印象的だった作品を振り返る。1990~2010年代のジャニーズドラマに及ぼしたSMAPメンバーの功績とは?
SMAPは5人の個性がいい意味でバラバラだったグループだが、得意とする役柄も見事にバラバラだった。
■中居正広 『ナニワ金融道』(96年2月~、フジテレビ系)
バラエティを主戦場としているため、出演作こそ少ないが俳優・中居正広にはほかの俳優にはない魅力がある。代表作は単発ドラマとしてシリーズ化され、2015年に久々の新作が発表された『ナニワ金融道』で演じた金融屋の灰原達之だろう。90年代の放送当時は、泥臭い原作漫画のテイストを考えると、若手アイドルの中居が演じるには無理があるのではないかと思ったが、同世代の若手俳優と共演した恋愛モノよりも、小林薫や緒形拳のようなおじさん俳優と並んだ方が、その存在に違和感がないと感じた。中居が得意とするのはダークヒーローモノだ。中でも映画『模倣犯』で演じた劇場型犯罪者のピースが印象に残っている。後の『白い影』や『砂の器』(ともにTBS系)にも通じるダークサイドが魅力的だった。
■木村拓哉 『ロングバケーション』(96年4月期、フジテレビ系)『HERO』(01年1月期、14年7月期、同)
俳優・木村拓哉の歴史は、90年代以降のテレビドラマの歴史そのものとも言える。ヒット作が多く代表作を選ぶのは難しいが、あえて選ぶなら恋愛ドラマの金字塔と言える『ロングバケーション』と、型破りの若手検事を演じ、文字通り「ヒーロー」としての木村拓哉のイメージが確立された『HERO』だろう。SMAP解散の影響を一番受けるのはおそらく木村だが、自由で自然体のヒーローを演じ続けてきた彼が今後、どのようなイメージを打ち出してくるのか注目している。
■稲垣吾郎 『流れ星』(10年10月期、フジテレビ系)
SMAPの中で俳優として今一番面白いのは稲垣吾郎だ。正統派美少年として先陣を切って、テレビドラマの世界に飛び込んでいった稲垣だったが、今の彼はSMAPのメンバーの中で唯一、主演以外の役も演じるようになっている。その結果、何を演じても不気味な存在感をみなぎらせており、敵か味方かわからない、警察の上司みたいな役柄を演じさせたら稲垣の右に出るものはいない。転機となったのは、映画では『十三人の刺客』において演じた悪役のお殿様役で、テレビドラマでは上戸彩が演じる妹に歪んだ愛情を見せる兄を演じた『流れ星』が印象に残っている。
これ見よがしに狂った演技をするのではなく、演技のトーンは普段の“吾郎ちゃん”のまま、非道なことを平然とおこなうのが実に恐い。
■草なぎ剛 『TEAM』(99年10月期、フジテレビ系)
草なぎ剛というと、ヒューマンドラマの『僕』シリーズ(フジテレビ系)が有名だが、近年は『スペシャリスト』(テレビ朝日系)等のピカレスクヒーローモノが好評で、単純な善人というよりは影のある少し嫌な奴を演じた時が一番映える。そんな中、今でも忘れられないのは、少年犯罪を扱った刑事ドラマ『TEAM』だ。草なぎが演じたのは、少年犯罪を調べるために警視庁に配属された文部省(現・文科科学省)の若手キャリア。ロボットアニメが好きというオタク属性も当時は新鮮だった。
■香取慎吾 『家族ノカタチ』(16年1月期、TBS系)
90年代は幼いベビーフェイスとワイルドなボディーのギャップで、セクシーな存在感を振りまいていた香取慎吾だが、00年代に入ると『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(TBS系)の両津勘吉のような漫画のキャラクターが増えていき、演技力というよりは本人の無垢さを生かした漫画/アニメ的なキャラクターを演じることが多かった。
そんな中、新境地となったのは『家族ノカタチ』で、謝罪会見から解散に向かう過程で露呈した、“アラフォーの独身中年男性”としての香取の姿が垣間見られた。なんというか、人間・香取慎吾に初めて肉薄できた連続ドラマだと思う。
【ジャニーズドラマにおけるSMAPの功績】
今や“ジャニーズドラマ”はジャンルとして定着しているが、その中でSMAPが果たした役割は、トレンディドラマ以降の「恋愛ドラマ」や「お仕事モノ」の伝統を引き継いだことだろう。本木雅弘などの例外を除くと、SMAP以前は男性アイドルがテレビドラマで主演を果たすということは異例なことだった。
一方、ジャニーズドラマにはKinKi Kids・堂本剛が主演を務めた『金田一少年の事件簿』(日本テレビ系)の流れを汲む、漫画/アニメ的なキャラクタードラマがある。演出家の堤幸彦や脚本家の宮藤官九郎といった作家性の強いクリエイターと組むことで、アイドルでありながらこんな斬新な表現をするのか、というドラマを作り上げてきた。現在のテレビドラマにおける主流は後者で、SMAPもまた、香取を筆頭に『こち亀』等のキャラクタードラマに多数出演していた。
年齢を重ねても年相応の役を演じることができないため、年齢不詳の漫画的なキャラクターを演じ続けなければいけない苦悩をジャニーズアイドルは抱えており、それはそのままアラフォーになってもアイドルとして活躍し続けたSMAPの苦悩とも重なる。
しかし、最も年齢を感じさせないキャラクター的存在だった香取が、『家族ノカタチ』で年相応のアラフォー男性を演じるようになった今、おそらく今後のSMAPメンバーは、年相応の中年男性として、大人の魅力を見せることができる俳優に成長していくのではないかと思う。
ナイジェリア税関がニセ米を押収してみたら……世界を席巻する「中国製プラスチック食品」
アフリカのナイジェリアで今月21日、税関職員が大量のニセ米を押収したと、現地のマスコミが伝えている。報道によると、押収したニセ米はプラスチック製で、108袋、合わせて2.5トンにも及ぶという。 現地の税関職員の話によると、このニセ米はナイジェリアの最大都市ラゴスの港から入ってきたもので、中国から輸入されたのではないかという疑いが持たれている。 ナイジェリアの税関当局はすでに一人の容疑者を逮捕して取り調べを進めており、押収したニセ米は検査機関に送り、化学的な分析を待っているところだという。 ナイジェリアでは米は主食として食べられており、クリスマスから新年にかけて食料品の物価が上昇することから、悪徳業者がこれに乗じてニセ米を売って儲けようという魂胆で輸入したのではないかと現地当局では推測している。 このニセ米は、見た目は本物のお米とほとんど変わらず、炊く前ならば手で触った感触はほとんど同じ。ただし、やや化学薬品の匂いがし、炊くと粘り気が通常よりかなり多くなるという。
ナイジェリア税関が撮影した、ニセ米の入った袋(現地メディアのサイトより)
YouTubeにアップされた、ニセ米工場の様子。綿あめ状の怪しげな素材を機械に入れていく
今年5月には、東南アジアのインドネシアとシンガポール、インドなどでプラスチック製のニセ米が発見されており、この時もこれらのニセ米は中国製ではないかという疑いが持たれていた。 YouTube上では今年11月、ベトナムの工場とされる場所でニセ米を作っている模様を撮影した映像がアップされているが、作業員の顔は中国人のようにも見え、実際にどこの国で撮影されたのかは判明していない。 化学分析の結果が出ていないため、ナイジェリアで押収されたニセ米を食べた場合、どのような悪影響が起こるか具体的にはまだわかっていないが、体にいいわけはないだろう。 世界に衝撃を与えた段ボール肉事件から10年がたとうとしているが、この国の偽装食品事情は相変わらずである。 (文=佐久間賢三)出来上がったニセ米は見た目は、本物とほとんど変わらない
ナイジェリア税関がニセ米を押収してみたら……世界を席巻する「中国製プラスチック食品」
アフリカのナイジェリアで今月21日、税関職員が大量のニセ米を押収したと、現地のマスコミが伝えている。報道によると、押収したニセ米はプラスチック製で、108袋、合わせて2.5トンにも及ぶという。 現地の税関職員の話によると、このニセ米はナイジェリアの最大都市ラゴスの港から入ってきたもので、中国から輸入されたのではないかという疑いが持たれている。 ナイジェリアの税関当局はすでに一人の容疑者を逮捕して取り調べを進めており、押収したニセ米は検査機関に送り、化学的な分析を待っているところだという。 ナイジェリアでは米は主食として食べられており、クリスマスから新年にかけて食料品の物価が上昇することから、悪徳業者がこれに乗じてニセ米を売って儲けようという魂胆で輸入したのではないかと現地当局では推測している。 このニセ米は、見た目は本物のお米とほとんど変わらず、炊く前ならば手で触った感触はほとんど同じ。ただし、やや化学薬品の匂いがし、炊くと粘り気が通常よりかなり多くなるという。
ナイジェリア税関が撮影した、ニセ米の入った袋(現地メディアのサイトより)
YouTubeにアップされた、ニセ米工場の様子。綿あめ状の怪しげな素材を機械に入れていく
今年5月には、東南アジアのインドネシアとシンガポール、インドなどでプラスチック製のニセ米が発見されており、この時もこれらのニセ米は中国製ではないかという疑いが持たれていた。 YouTube上では今年11月、ベトナムの工場とされる場所でニセ米を作っている模様を撮影した映像がアップされているが、作業員の顔は中国人のようにも見え、実際にどこの国で撮影されたのかは判明していない。 化学分析の結果が出ていないため、ナイジェリアで押収されたニセ米を食べた場合、どのような悪影響が起こるか具体的にはまだわかっていないが、体にいいわけはないだろう。 世界に衝撃を与えた段ボール肉事件から10年がたとうとしているが、この国の偽装食品事情は相変わらずである。 (文=佐久間賢三)出来上がったニセ米は見た目は、本物とほとんど変わらない
指原莉乃「ビジネスアイドルの話」、内田裕也「この世界は甘くない」! 有名人が語るSMAP
編集S いよいよSMAP解散の日が近づいてきたわね。12月26日には、20年9カ月続いた『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)の最終回が放送されて、ファンじゃない人まで、涙、涙のツイート。芸能界もいっちょかみタレントが続々登場してる。いっちょかみといえば、元モーニング娘。の矢口真里。ちゃんとブログでSMAPに触れてるけど、短くてつまらな~い!
しいちゃん 噛みつきまくっているのは内田裕也。12月26日に公式Twitterで「マ~ジに解散かよ!?長年に亘り日本のショービジネスに君臨し、多大な影響を与え続けたSMAP!紅白も出ないで解散だと言う」「何かメモリアルな事をやってから解散しろよ!ここでメモリアル無しの解散、全員何らかの形でショービジネスに関わりをもって生きていくんだろう。必ず周囲に影響が出ると思う。サプライズで出演してアッと言わせてフィナーレを飾れよ!」「俺には何にも関係ないが先輩として、やった方がイイと思う!ショービジネスは甘くない!きっとそれを感じる日が来るだろう!ROCK’N ROLL 内田裕也 PS.売れなかった頃を思い出せ!」とツイート。
編集S 「俺には何にも関係ないが」と言っているけど、確か内田とジャニーズ事務所は因縁があったような……。
しいちゃん そうなの。解散騒動が起きた1月にも、内田は過去に起きたある“事件”について長々ツイートしている。いわく、「何年か前、そろそろ映画の企画、時代劇で新鮮なキャスティング!木村拓也(原文ママ)とやってみたいと思い、ジャニーズ事務所に電話した」「ジャニー喜多川氏、メリー喜多川氏は俺達と同世代の新しいショービジネスにチャレンジし続け苦労した時代もあったが、成功を収めた!『どうしたの、ユーヤが私に電話してくるなんて』」「用件を手短かに伝えると、『じゃ、オークラでお茶をしましょう』と言って、一人でホテルオークラのカメリアに来てくれた。10年以上会っていなかったが、覇気に溢れてすごくオーラを感じた」と経緯を説明。後日、SMAPのマネジャーI女史と会うことになったそう。「『初めまして、私、Iです。以前、本木さんのデスクをやっておりました!?』と、まず一本取られた」と、I女史が娘婿である元シブがき隊・本木雅弘のデスクであったことを明かし、映画出演を快諾したものの、その後音沙汰がなく、3年後に「どうしてもスケジュールが組めないのでこのお話は無かったことにして下さい!」と言われて激怒したことを告白。SMAPについて「独立して一体何をしようというんだ!ジャニーズ事務所あってのSMAPだろう。ハッキリ言ってやろう。悪いのはこのI女史と4人のメンバーだ!甘く見るんじゃないよ、日本の芸能界を!」(1月29日)と批判してた。
編集S すごい熱量なんだけど、一番驚いたのは、メリーさんが「ユーヤ」って呼んでいること。
しいちゃん さらに、解散を発表した8月にも、内田は「25年続いたSMAPが解散するという!娘婿の本木雅弘もジャニーズにシブがき隊としていた!娘と結婚するときに、明治神宮で何回も念を押した!ジャニー喜多川氏、メリー喜多川氏を披露宴に招待しろ!円満に退社しました、と返答!俺の体験からグループは必ずモメる!」「ジャニー氏も、80を越えてこんなトラブル!日本のショービジネスに20年以上インパクトを与え続けたアイドルグループ。皆そんなにエラクナッタノカ‼︎紅白には出て、ジャニー氏演出で数々のヒット曲を日本の文化史の1ページとしてメドレーで歌って、解散!」「そんなに仲が悪くなったのなら、ステージで殴り合いをやってから解散しろ! ROCK’N ROLL!」(8月19日)とツイート。
編集S よくわからないけどアツすぎる(笑)。ユーヤ、もういいから『NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL』の準備に集中して! 31日の開演まで日がないじゃん! 白竜、シーナ&ロケッツとおなじみのメンバーの中に、え! 中村獅童も出るの? 『NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL』の懐がデカいのか、みんなユーヤが怖くて無理やり出ているのか。もう日本三大奇祭に入るレベルよね。
しいちゃん 『NEW YEARS WORLD ROCK FESTIVAL』の話はいいから! ほかにも小室哲哉は、「SMAPには、何曲、作詞作曲で提出したかなぁ~。なかなか採用にならなかったけどアルバムの楽曲で5人に唄ってもらったときは嬉しかったし、皆んなとそれぞれの思い出もあり全てが音楽で繋がっていて。小さくても、関われた幸せ、、。ほんとうに、ありがとうございました」(12月26日)とツイート。芸能記者さんによると、「ジャニーズの楽曲はコンペが多く、大物音楽家も多数参加。かなり名のしれた音楽家でも落ちることがあります。いい楽曲は売れているグループが採用し、残った楽曲を格下のグループに回すことも」とのこと。
編集S へえ、小室でも採用されないことがあるとはね~。というか、KinKi Kidsの曲から落ちたのがNEWSに流れてきたって当人たちが話していたことがここで合点!
しいちゃん さらに、イラストレーターの326(ナカムラミツル)は、「スマスマ最終回涙止まらん…中居さんの人間性に涙止まらん…。俺やっぱSMAP大好きなんだな…そして中居さんが超超超…大好きすぎるって気付いた。SMAP以上のアイドルは出てこないと思う。悲しい…悲し過ぎる…」(12月26日)、HKT48の指原莉乃は「27時間テレビのライブを生で見て、メンバーの皆さん、ファンの皆さんの姿を見ているだけに、今番組を見れない。ある日、『パーフェクトビジネスアイドル』のお話をたくさんしてもらって、、、(すっごくいいお話。)約束してやらなきゃいけないことがあるんだ だから頑張る」(12月27日)、GLAYのTERUは「デビューしてから20年以上、TV番組などでSMAPの5人とは度々顔を合わせてはきましたが、まさかこんな日が来るとは思ってもみませんでした。今はただ、お疲れ様でしたと言うしかないですが、いつかまたFANの方達に5人揃った姿を見せてくれることをただただ願ってます」(12月27日)とツイート。
編集S 共演経験があるだけで大して親しくなくても「ここは言っとかなきゃ」っていう感じがよく表れ出てるわね。
しいちゃん 驚きは、NMB48の山本彩のツイート。「自分が生まれる前から活動されている皆さんだから私が知っている所や見てきたものは一部に過ぎないけれど知らず知らずの内に日常に刻み込まれていて数え切れない程の笑いや感動を与えられていたんですね。改めて聴く楽曲もまた捉え方が変わったり素晴らしいものばかり」(12月26日) って、もはや懐メロ感覚。
編集S それ、私たちがアリスとか松山千春に感じてたこと~。大人になってから堀内孝雄が歌ってた「愛しき日々」(ドラマ『白虎隊』のテーマソング)が名曲だと気づいて、泣いたわ~。しかもこの曲の作詞は、小椋佳なのよ。最&高とはこのこと!
しいちゃん その辺で、30代半ばの懐メロトーク終えてもらっていい? 今はSMAPの話なの! 『SMAP×SMAP』を始め、さまざまなSMAPの番組に関わってきた放送作家の鈴木おさむは、12月27日の公式ブログで「番組開始当初からディレクターとしてビストロSMAPを担当している代々木さんという方が『おさむ、お疲れね、本当に』と言って手を差し出して握手した瞬間に・・・その握手で20年9ヶ月前の23歳の自分に一気に戻りまして・・・涙がこみ上げてきました。44歳になってキャリア25年を超える自分のことを『おさむ』と呼んでくれる人も少なくなり。そんな中、代々木さんとの握手が、自分を若くてもがいててトガってた時の自分に戻してくれて そしたら、この20年9ヶ月のスマスマでの出来事が一気にフラッシュバックしてきて・・・涙がこみ上げてきて。こういう気持ちになったのは人生で初めてでした」などと語り、最後に母親からの「20年9ヶ月 SMAP×SMAP 本当にご苦労様でした 収(おさむ)がこの番組に携わっていたこと お父さんもお母さんも 誇りに思い 又 自慢でした、有難うございました」というメールまで掲載。
編集S くどくど書いているけど、要するにSMAPに向けてのコメントというより……俺自慢?
しいちゃん YOUは、12月27日放送の『バイキング』(フジテレビ系)に出演。「私、全然すごいファンとかじゃないのに、悲しくなっちゃう」と涙ぐんでた。
編集S YOU、涙ぐみ方はわざとらしかったけど、コメントは的を射ているね。そう、みんな全然ファンじゃないのに悲しくなる、それがスーパーアイドルということね。SMAPは解散してもソロ活動は続くんだから、みんな、今後も応援してあげてね~!
生田斗真、人気作『土竜の唄』第2弾が大コケ!! 「映画館ガラガラ」の惨事招いた原因は?
生田斗真主演のアクションコメディ映画『土竜の唄 香港狂騒曲』が、12月23日に公開初日を迎えた。ただ、興行通信社が発表した初週の映画ランキングでは5位にとどまり、幕開けからかなり苦戦を強いられたようだ。
「同作は、漫画家・高橋のぼるの人気コミック『土竜の唄』(小学館)を実写化したもので、2014年2月に、第1弾『土竜の唄 潜入捜査官REIJI』を公開。その時は全国293スクリーンで上映開始し、初日2日間の興行収入は2億8220万円、観客動員は20万9,935人で、初週映画ランキングでは1位を記録しました。監督は三池崇史、脚本は宮藤官九郎、そしてジャニーズの演技派・生田が主演とあって大きな反響を呼び、同年上半期の邦画興行収入では21億9,000万円で、第7位にランクインしたほどです」(芸能ライター)
そのため、第2弾となる今作にも、大きな期待が寄せられ、共演には堤真一や上地雄輔、仲里依紗など前作からの続投組に、瑛太や菜々緒、本田翼など、新たな人気俳優・女優陣が加わり、公開規模も309スクリーンにアップしていたが……。
「初日2日間の興収は2億2300万円、動員数も15万8000人と、前作を下回る結果に。関係者の間でも、落胆の声が広まっているようです。ネット上のレビューを見ると『面白かったけど、間延びしてるところもあって、冷静になるとツッコミどころも多い』『テンポが悪かった気がする』という意見がある一方、『クドカンや三池監督の世界観に、生田の弾けっぷりが笑える』『原作を知らなくても面白かった』など、好意的な意見も多く見られました」(同)
では、なぜランキングや業績的に振るっていないのか。その理由の1つは、同時期に公開したほかの映画にありそうだ。
「同日公開した『バイオハザード』シリーズの最終章『バイオハザード ザ・ファイナル』が全国353スクリーン上映、初日2日間で興収6億1900万円と大盛況で、堂々の1位を獲得しました。また、2位以下は、公開初週の作品ではなかったものの、『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』と人気アニメや話題作が並んだことで、太刀打ちできなかったようです」(同)
また、生田の前主演映画『秘密 THE TOP SECRET』の大コケが尾を引いているという指摘も。
「今年8月に公開された『秘密』は、全国304スクリーンという大規模公開ながら、公開2日間の映画ランキングでは初登場6位と大爆死。原作ファンから大不評で、ほとんど話題にならずじまいだったんです。その影響もあり、生田の集客力が落ちているのではないかという印象も受けます」(芸能誌編集者)
ネット上には、映画館を訪れた人から「ガラガラ」「ほとんど空席」といった報告も散見されるが、これから集客を伸ばすことはできるのだろうか?






