少女凌辱エロ漫画がなぜ女子に支持されるのか。「知るかバカうどんファン」インタビュー

殴られ、蹴られ、犯される。可愛い女の子が血まみれになり、目も当てられないほど凌辱される漫画を描く女性漫画家の知るかバカうどん。初の単行本『ボコボコりんっ!』(一水社)は、品薄となり重版が決まったほどの人気だ。彼女が登壇するイベントの最前列には女性ファンが並び、Twitterでも登場人物のコスプレをする熱狂的な女性ファンの姿が見られるように、愛読者は男性に限らない。女の子が酷い目に遭う漫画とその作者は、なぜ女子に支持されているのか。2名のファンに、その理由をうかがった。

香菜さん(仮名)「怖いけど見たくなる。女性が安心できる凌辱エロ漫画」

──知るかバカうどん先生(以下、うどん先生)の漫画は、ジャンルとしては男性向けアダルト漫画です。女性である香菜さん(仮名)が、うどん先生を知ったきっかけは何でしたか?

香菜 インターネットで、少女の誘拐をテーマにしたクジラックス先生の漫画「ろりともだち」(単行本『ろりとぼくらの。』に収録)を知りました。当時、実際に誘拐事件があったので、なんだか気になって。その後、似たテーマの漫画を探していたらうどん先生の作品にたどり着きました。

──うどん先生の作品はエロだけでなく過激な暴力表現が特徴ですが、抵抗はありませんでしたか?

香菜 抵抗がないとは言えません。でも、暴力を振るわれる女の子側に、その子の背景があるところが好きでした。殴られてエッチなことをされるためだけに存在するのではなく、普段は部活を頑張っていたり、好きな男の子がいたり。ただの暴力コンテンツや凌辱エロ漫画とはちょっと違う印象です。それと、もともと後味の悪い「鬱展開」があるストーリーが好きなんです。怖い話やモヤッと終わるお話って、好奇心で気になっちゃうじゃないですか。うどん先生の漫画も好奇心の強い人がつい見ちゃうんじゃないでしょうか。エッチな気分になりたいというより、怖いものやヤバいもの見たさのほうが強い。

── 一番好きなお話はどれですか?

香菜 全部好きで、選べないんですけど……同人誌『JS★ボコボコりんっ!』のオヤジギャグとかが好きです。おじさんが女の子に「ぴーちくぱーちく五月蠅いねん いうても今、七月やけど」って言う(笑)。うどん先生の漫画って暴力やエロなのに笑っちゃうときがあります。

──2016年11月11日の高円寺でのトークイベントやTwitterなどで、うどん先生も「暴力表現のあるアダルトビデオを見て笑ってしまう」とおっしゃっていますね。

香菜 女の子の顔面を酒の瓶で殴るとか流産目的で妊婦のお腹を蹴るとかは、現実の世界ではやってはいけないことです。だけど、うどん先生は「漫画の中でとことん酷いことをする」を突き詰めています。「悲惨すぎて抜けない(笑)」って言う男性もいるくらい。突き詰めすぎてギャグみたいになっている面と、安心できる面があると思います。

──うどん先生の漫画を読んで、安心するんですか?

香菜 はい。まず読み終わったあとに「これはフィクションだ」と思える安心です。読んでいる最中は、怖い、酷いという思いが強いし読後感も悪い。でも、「ここまで酷いことは、自分の身に起こったことがない。自分の人生はまだマシだ」と思って安心します。だから、つらい気持ちのときに安心したくてうどん先生の漫画を読むこともあります。

もう1つは「幼女・少女が『神聖なもの』として描かれていない」という安心感もあります。例えば、『おさんぽJKいちごちゃん』のJKリフレで働くいちごちゃん。いちごちゃんには好きな男の子がいて、リフレで働くのはその男の子のため。だからお客さんを大切に思えずバカにしている、という女の子側の感情的な背景が描かれます。現実にJKリフレで働いている子や援助交際をしている子なども、そういうことをしている時間だけがその子の全てじゃない。エロとは別の時間や人間関係を持つ女の子たちの「人間らしさ」がわかるのは、うどん先生ならではだと思います。

──アダルト漫画が好きだと言うと「エッチな子だ」と決めつける人もいると思います。そういう経験はありますか?

香菜 ありますね(笑)。うどん先生のファンだとTwitterに書いたら、男性から「君は、こういうことをされたいんだね^^」というリプライが来たこともあります。うどん先生の漫画の魅力は、暴力を振るわれたりレイプされたりする女の子が、最後までエッチで気持ちよくならないところ。「少女が『神聖なもの』として描かれない安心感」に近いですが、女の子は基本的には暴力・レイプなんてされたくないし、気持ちよくないと思います。うどん先生はそこを誤魔化しません。この人はちゃんと読んでないなーって笑っちゃいました。

──アダルト作品の中で女性の「人間らしさ」が描かれていることは、女性にとって魅力的ですか?

香菜 はい。表現方法は全く違いますが、女性向けAVを見るときの安心感にも似ています。男性向けAVのレイプシーンで女性が気持ちよくなる演出を見ると、男性のために作られた人形みたいで気持ち悪い。でも、女性向けAVでは、女性の感情の変化や性的な気持ちよさに配慮されています。うどん先生の作品の女の子にも感情があって、性暴力を嫌がり、痛がっている。どちらも「女性が感情ある人間として描かれている」のが共通点です。それは魅力だと思うし、私にとっては見やすいアダルトコンテンツ。世の中のアダルト作品が、どんどんそうなっていくといいのになって思っています。

みっつうさん「うどん先生は根が真面目な人。凌辱エロは本質じゃない」

──みっつうさんは、うどん先生が商業誌で話題になる前からのファンなのですね。きっかけは何でしたか?

みっつう はい。うどん先生が二次創作で同人誌を出していた頃からのファンです。うどん先生の『ニコ生はたたん』という二次創作の同人誌を知ったことがきっかけでした。

──うどん先生の作品の、どんなところに惹かれたのでしょうか。

みっつう 漫画を読んで「この人は、自分の体験や気持ちを描いているのかな」と感じました。何かつらい経験があって、それを昇華するために作品を作っている気がして。同人誌のあとがきにも、それをにおわせるコメントがあったんです。私は当時から、引きこもりながらインターネットで音楽活動をしていたので、体験を作品で昇華する姿勢に共感しました。

──うどん先生はインタビューで「JKリフレで働いていた」や「(幼少期は)殺されるかもしれないと思っていました」「だいたい、ホンマの話しか書いていないんですけど……」と話されていたのが印象的でした。今も商業誌の作品に実体験が生かされているのだと思います。同じインタビューで「ヌキどころが自分でもわからなくてダメやろうな」と先生自身がおっしゃっています。みっつうさんは、うどん先生の作品をエロ目的で読むことはありますか?

みっつう もちろん、エッチな部分が読みたい場合もあります。個人的には、ドラッグやハーブを使ったセックスの描写が好きです。ただ、うどん先生の作品の多くで女の子がレイプされますが、女性にとって、犯されるということはセックスではありません。犯されることは、傷付けられることとイコールです。うどん先生の作品は「エロ漫画」というジャンルにまとめられがちですが、実はエロ部分は、先生の暴力表現の一部だと思います。

──確かに、女の子がお話の最後まで泣いて痛みを訴えるのは、それがセックスではなく暴力だからかもしれません。他には何を求めてうどん先生の漫画を読むのでしょうか。

みっつう うどん先生の漫画には名言が多く、私はそういう言葉も好きです。同人誌『ニコ生はたたん』の「幸せは他人に願うものではなく 自分で掴み取るもの」とか。社会や自分の経験に関するメッセージが含まれた作品だと感じます。

──例えば、どんなメッセージが感じられましたか?

みっつう 作品の中で、ホームレスや障害者など社会的弱者が、さらに弱い者である女児を痛めつけるカットがあります。それは、どうしようもない不条理さや、多くの人が目を背けている社会の暗い部分です。それを「かわいそう、不幸だ」と言うのは簡単だけど、うどん先生は「じゃあ何ができるの?」と訴えていると思います。暴力表現やエロ表現は目を引きます。でもそれは、先生がメッセージを見てもらうための工夫や装飾として利用しているだけだと、私は想像しています。

──古参ファンであるみっつうさんから見て、うどん先生はどんな方ですか?

みっつう 実際にお会いしてもインタビューなどを読んでも、とっても真面目な方だと感じます。忙しい中、Twitterでファンからのリプライには「いいね」を返してくれるし、ファンが送った画像やプレゼントはほとんど保存しているみたいです。ファン想いな人。

──2016年開催の児童買春をテーマにした企画展「私たちは『買われた』」に対する、先生の「よくある話」「こういう出し物してお金稼いでる人たち見て心底吐き気がした」などの感想が話題になりました。「酷い」「被害児童をあざ笑っている」と感じた人もいたようです。

みっつう 世の中のアンダーグラウンドな部分を身をもって知っている先生。だから、本人にとってはただの素直な気持ちでも「酷い」「過激」と思われる場合があるのかもしれません。その内容が世間的に正しくても間違っていても、ご本人の経験に基づいて発言しているところを信頼しています。頭でっかちでなく、芯があるからアンチも増える。だけど、だからこそファンを超えて信者になる女性も多いのではないでしょうか。

──どんな女性がうどん先生のファン、信者になっているのだと思いますか?

みっつう うどん先生の描く「報われない話」は、先生の経験や感情が投影されているから、うどん先生自身を知ることができたように感じ、距離が近く思えて応援したくなります。「描きたいものしか描かない」と公言する先生が、万人には受け入れられない表現を使って大きく成長していく。それは、例えば虐待被害者やナイトワーカーなど、私を含め、世の中に受け入れてもらえないと感じている女性の救いになっていると思います。

──今後のうどん先生に、期待していることはありますか?

みっつう 自由でいてほしい。商業誌に進出し、制約も増えたと思いますが、描きたいことを描いて、もし描きたくなくなったら漫画を辞めてしまってもいいと思っています。先生が自由に生きてくれること自体が、私を勇気づけてくれます。

***

知るかバカうどん先生の作品を初めて読んだとき、アダルト漫画という先入観があり「ここまでの悲惨さを男性はエロに求めているのか?」と怖くなった。うどん先生を批判する人もそんな恐怖感を持ったのかもしれない。

そのため、女性ファンお二人が「安心」「救われた」と感じていることに驚いた。男性に都合よく作られがちなアダルト作品の世界で「描きたいものを描く」と自分を貫くうどん先生の姿は、女性をエンパワメントしている。また、実体験をベースにすることで、理解されない生きづらさを抱える女性の支えになる。それを知って改めて作品を読むと、暴力やレイプを推奨しているのではなく、むしろその惨さを描き続けていることに気づかされる。トークイベントで作品を褒められて「そんなのどうでもいい!」と照れたうどん先生。その表情の可愛さや、任された仕事を全うしたいという真面目な姿が印象的で、今も頭に残っている。
(聞き手・文 むらたえりか)

「オレ絶対SMAP守れるよ」! いま振り返りたい、中居正広とメンバーの仲良しエピソード(2000年以降編)

 1988年4月に結成、91年9月9日にCDデビューしたSMAPが、まもなく約25年の歴史を閉じようとしている。「チーフマネジャーの退職」「派閥問題」などさまざまな原因が挙げられているが、決定的ともいわれているのが「メンバーの不仲」。しかしファンが見守ってきた日々は、「不仲」とはかけ離れたものだった。そこで、SMAPのメンバー仲を振り返るべく、思わず頬が緩んでしまうようなエピソードをわずかながらも紹介したい。まずは、中居正広とメンバーの仲良しエピソード(2000年以降)をプレイバック!

【中居正広×木村拓哉】

・2000年、SMAPが人気絶頂の中で木村が結婚。この報告を受けた中居は「おめでとう、めでたいじゃんか。全然大丈夫だよ」と、気まずそうな雰囲気を醸し出していた木村に対し、明るく祝福したそう。その後木村は、裏でメンバー全員が見守る中……

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『くりぃむしちゅーのANN』復活、『ゆうゆうワイド』終了……2016年“神回”総決算! ラジオ業界激動の1年を振り返る

cream1220
ニッポン放送『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』番組サイトより
 今年、ラジオ業界は激動の1年でした。お昼の帯番組『大沢悠里のゆうゆうワイド』(TBSラジオ)が30年の節目で終了し、後番組として『伊集院光とらじおと』(同)がスタートしました。また、radikoではタイムフリー放送が始まり、放送後1週間以内のラジオ番組であればいつでも放送を聞けるようになり、よりラジオが身近なものになりました。  毎回、ラジオ業界に燦然と輝く“神回”を紹介してきたこのコラムでは、そんな2016年に放送されたラジオ番組から厳選の“ベスト・オブ・神回”を3つ紹介させていただきます。   ■『ニューヨークのオールナイトニッポン0 WHY 悲しき女たちSP』(ニッポン放送、16年10月20日深夜)  偏見ネタや毒のあるネタで、屈指の実力を持つ若手芸人のニューヨークのおふたりが今年4月から放送している番組『ニューヨークのオールナイトニッポン0』(ニッポン放送)。芸風と同じように偏見ネタを募集するコーナーが多い中、セフレあるあるを募集するコーナー「加藤ミリヤか!」が思いがけない展開を見せます。  “セフレ=尻軽”という方程式をぬぐえない童貞丸出しの常連ハガキ職人たちが苦戦する中、「本当に誰かのセフレなんじゃないか!?」と思うくらい生々しい投稿が複数の女性リスナーから届き、屋敷さんが放送中に泣きそうになるほど盛り上がりをみせます。僕も聞きながら、体験したことのない「悲し笑い」というものがあるんだと知りました。  そして、現在セフレをしている女性をゲストに招き、恋のから騒ぎ方式で話を聞くことに。「私を好きじゃないところ以外全部好き」「駆け引きしたくて、次に電話が来たら一回無視してみようと思うけど、もう2度とかかってこないと思うと出ちゃう」など、その男性への愛ゆえの悲しいエピソードの数々は、深夜ラジオでは感じたことのないタイプの面白さ。  最後までセフレの本質を理解できない童貞リスナーを??りつける、ニューヨークさんのよさも存分に出ている神回でした。 ■『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン 第160回』(ニッポン放送、16年6月17日深夜)  05年から08年末まで全159回が放送され、深夜ラジオ界では伝説との呼び声高い『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』が7年ぶりの復活です。  僕としても、この番組を聞いて芸人を志したので思い入れが深いのですが、芸人仲間にもヘビーリスナーが多く、今やニッポン放送に就職する学生の半数はくりぃむリスナーだそうで、その影響力は計り知れません。また、年の瀬の有楽町に200人を超える番組リスナーが集まった最終回は今でも語り草です。  そんな『くりぃむANN』復活回。有田さんが、あえて第160回としたように、タイムスリップしたかのような懐かしいノリやエピソードが次々と盛り込まれ、番組は進行していきます。当時のリスナーにしかわからないくだりがありつつも、初めて聞いた人も思わず笑ってしまうような放送で、上田さんのキレキレのツッコミも当時のまま。文句なしの神回でした。
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ニッポン放送『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0』番組サイトより
■『アルコ&ピースのオールナイトニッポン0(二期)最終回』(ニッポン放送、16年3月24日深夜)  13年の番組開始以降、リスナーを巻き込んだミニコントや、着地点の見えない企画を軸に置く番組構成でリスナーの心をつかみ、知名度はそこまで高くないにもかかわらず、今でも根強いファンを抱える同番組。  ニッポン放送社内にもファンがいるなど、関係者人気までも獲得。結果、終了の危機をオールナイト史上初のオールナイトニッポン0枠(ANN0枠)への降格という形で切り抜けました。しかし、そのANN0枠でも番組終了のときがやってきます。  最終回で放送された企画は、番組のキラーコンテンツ「アーティストの乱」。もはや何でもありの、リスナーが身内ノリで大暴れできる企画を選んだのです。初めて番組を聞くリスナーに対する酒井さんの「去れ!」の一言がアクセルになり、この番組らしいぶっ飛んだ最終回を聞かせてくれました。  そして、放送中ニッポン放送の前には300人もの番組リスナーが集結。『おぎやはぎのメガネびいき』(TBSラジオ)からレポーターが派遣されるほどの大盛り上がりは、先に触れたように同じくANNで番組を持っていたくりぃむしちゅーさん以来でした。最後は、リスナーによる「アルピー!」コールが有楽町の空に響き、幕を閉じました。  ちなみに、個人的な今年ナンバーワンの神メールは、『アルピーANN0』最終回に60歳男性「平林さん」の「体調がよくなく入院中に、たまたまこの番組の第1回の放送を聞き、笑い過ぎて苦しくなって緊急治療室に入ってしまい、3週放送が聞けませんでした。それからは毎週聞くようになりファンになり、そして番組終了が発表された翌日に退院できました」という投稿でした。不謹慎ながら爆笑してしまいました。心も温まる文句なしのナンバーワンメールです。  現在、ニューヨークさんは毎週木曜深夜27時から、『ニューヨークのオールナイトニッポン0』を引き続き担当中。アルコ&ピースさんは毎週火曜深夜24時から『アルコ&ピースのD.C.GARAGE』(TBSラジオ)で、深夜ラジオ界に返り咲きました。くりぃむしちゅーさんは、テレビを中心に多忙を極める中、熊本大地震で傷ついた地元熊本の復興支援の活動までしています。  では、2017年も神回が聞けると確信しつつ、何卒! 僕からは以上! 暖かくして寝ろよ! (文=菅谷直弘[カカロニ])

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ニッポン放送『くりぃむしちゅーのオールナイトニッポン』番組サイトより
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成宮寛貴の告発者A氏のブログが“広告バナーだらけ”! アフィリエイト収入で荒稼ぎか

narimiyaAshi.JPG
アフィリエイト広告だらけのA氏のブログ。
 元俳優・成宮寛貴氏の“コカイン吸引疑惑”を「フライデー」(講談社)に告発した“友人A氏”を名乗る人物が、Twitterに続いてブログを開設した。  A氏は、Twitterを開設した14日に、ブログを開設すると予告。当初、20日午後8時からとしていたが、その後、何度か遅れ、21日深夜にオープンした。  開設以降、アクセスが集中し、つながりにくい状態が続いている同ブログ。真実だけを書くことをモットーにしているのか、ドメイン名は「onlytrue00」。「真相を語る理由」と題した最初のエントリーでは、成宮氏に関連する報道について「ほとんどが間違ったものばかりで、自分自身の環境に被害が出ています」と綴り、「誹謗中傷 いたずら電話・メール 脅迫 自宅への侵入 盗難 友人との別れ」と具体的な被害を羅列。A氏はこの被害を「終わらせるため」に、ブログで「本当の事」を書いていくという。  また、「真実を語る上で最初にお伝えしたいこと」として、「私は、薬物の使用者でもありませんが、薬物利用者を叩きたいわけでもありません。私は、ヒロに被害を受けましたが、ヒロを嫌いなわけではありません」と綴る中で、「私は、同性愛者ではありませんが、同性愛者に対する偏見は一切ありません」という記述も。A氏はこれまで、「話がありすぎる」「まだまだあります」などと、“コカイン吸引疑惑”以外にも、成宮氏について暴露したいことがあることを匂わせており、その中には同性愛に関連する事柄も含まれているのかもしれない。 「ブログ開設のために、わざわざ有料サーバーを使い、ドメインを取得しているA氏ですが、アフィリエイト広告のバナーをあちらこちらにベタベタと貼っているのが印象的。21日の『とくダネ!』(フジテレビ系)に顔を隠して出演したA氏は、告発は金銭目的ではないと否定していましたが、ブログは金銭目的と見られても仕方がないですね」(芸能記者)  成宮氏が引退しても、騒動はまだ続きそうだ。

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“慰謝料問題”で、もうひと波瀾アリ? 芸能レポーターが語る「今年最も驚いたゲス不倫」

 優等生タレント・ベッキーの“ゲス不倫”から始まった2016年の芸能ニュース。その後、政治家、歌手、お笑い芸人、俳優と続いて局アナまで、数々の不倫騒動が勃発した。

 中でも最もビックリしたのが、アンタッチャブル・柴田英嗣(41)と元妻、元FUNKY MONKEY BABYS・ファンキー加藤(38)をめぐる不倫スキャンダルだ。柴田の妻(当時)が加藤とW不倫、それが原因で柴田夫妻は離婚となった。その後、元妻は加藤の子を妊娠したわけだが、実は柴田と加藤は長年の友人関係にあったというから驚きだ。今年1月、加藤と本妻との間に長男が誕生し、そして6月には、加藤と柴田の元妻との間にも子どもが生まれたという。

 加藤は、この一連の不倫騒動が報じられると、すぐに記者会見を開いた。「戸惑いました。生まれてくる子どもには、なんの罪もないですから。誠心誠意向き合っていこうと。(柴田の妻とは)知らなかった。後輩との飲み会で知り合いました。(既婚者とも)知らなかった。女性として魅力を感じたのは事実です」と、不倫相手に子どもができたことに、大きく動揺しているようだった。本妻には、「本当の意味では、納得という形にはなっていないと思います。ただ、本当にこんな自分のことを納得してくれて、すごく支えてくれるんです。一生かけて償っていきます。今日もしっかり謝って来いといわれました」と語った。

 加藤は、柴田の元妻との子どもを認知し、「数千万円の養育費も支払ったそうです」(音楽関係者)といい、不倫問題は解決したように思われたが、実際のところは、まったく解決していないようだ。

 ある女性週刊誌記者は、「柴田さんが12月15日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で、慰謝料について発言したんです。加藤さんが柴田さんに1億円の慰謝料を支払ったという報道に対して『通帳にも全然入ってない』と……。加藤さんはその件について、『柴田さんの元妻に渡しているので、その先は知らない』と、関係者にこぼしているそうですよ。もうひと波瀾あるかもしれませんね」と語る。

 柴田は、騒動勃発当初、週刊誌の直撃に対して、「まぁ、俺は奥さんをかばいたいから。奥さん的には実際にホントに、好きな人ができてしまったから、離れましょう、というけじめだったので。もう、それはふたりの話だから……」と、元妻に寄り添うような発言をして、世間から「神対応」と絶賛されていた。そのおかげで、柴田のバラエティ番組への出演も増えた。

 一方、テレビで、いつまでもネタにされている加藤は、商売あがったりだ。10月にリリースしたシングル「走れ 走れ」はオリコン週間チャート最高19位。11月発売のアルバム『Decoration Tracks』は最高11位と、今までの作品の中で最も悪い成績だった。自分で撒いた種ではあるものの、「柴田がいつまでもネタにしなければ」と、愚痴のひとつも言いたくなってしまうかもしれない。恐らく、柴田の元妻に支払った慰謝料には、口止め料も入っていただろうから。果たして、今後は両者の間に新たなトラブルは勃発するのだろうか。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

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 加藤は、この一連の不倫騒動が報じられると、すぐに記者会見を開いた。「戸惑いました。生まれてくる子どもには、なんの罪もないですから。誠心誠意向き合っていこうと。(柴田の妻とは)知らなかった。後輩との飲み会で知り合いました。(既婚者とも)知らなかった。女性として魅力を感じたのは事実です」と、不倫相手に子どもができたことに、大きく動揺しているようだった。本妻には、「本当の意味では、納得という形にはなっていないと思います。ただ、本当にこんな自分のことを納得してくれて、すごく支えてくれるんです。一生かけて償っていきます。今日もしっかり謝って来いといわれました」と語った。

 加藤は、柴田の元妻との子どもを認知し、「数千万円の養育費も支払ったそうです」(音楽関係者)といい、不倫問題は解決したように思われたが、実際のところは、まったく解決していないようだ。

 ある女性週刊誌記者は、「柴田さんが12月15日放送の『ダウンタウンDX』(日本テレビ系)で、慰謝料について発言したんです。加藤さんが柴田さんに1億円の慰謝料を支払ったという報道に対して『通帳にも全然入ってない』と……。加藤さんはその件について、『柴田さんの元妻に渡しているので、その先は知らない』と、関係者にこぼしているそうですよ。もうひと波瀾あるかもしれませんね」と語る。

 柴田は、騒動勃発当初、週刊誌の直撃に対して、「まぁ、俺は奥さんをかばいたいから。奥さん的には実際にホントに、好きな人ができてしまったから、離れましょう、というけじめだったので。もう、それはふたりの話だから……」と、元妻に寄り添うような発言をして、世間から「神対応」と絶賛されていた。そのおかげで、柴田のバラエティ番組への出演も増えた。

 一方、テレビで、いつまでもネタにされている加藤は、商売あがったりだ。10月にリリースしたシングル「走れ 走れ」はオリコン週間チャート最高19位。11月発売のアルバム『Decoration Tracks』は最高11位と、今までの作品の中で最も悪い成績だった。自分で撒いた種ではあるものの、「柴田がいつまでもネタにしなければ」と、愚痴のひとつも言いたくなってしまうかもしれない。恐らく、柴田の元妻に支払った慰謝料には、口止め料も入っていただろうから。果たして、今後は両者の間に新たなトラブルは勃発するのだろうか。

石川敏男(いしかわ・としお)
昭和21年11月10日生まれ。東京都出身。『ザ・ワイド』(日本テレビ系)の芸能デスク兼芸能リポーターとして活躍、現在は読売テレビ『す・またん』に出演中。 松竹宣伝部、『女性セブン』(小学館)『週刊女性』(主婦と生活社)の芸能記者から芸能レポーターへと転身。

「『蠟人形の館』を超える歌を歌いたい!」 “マルチプレイヤー”デーモン閣下の知られざる本音

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撮影=関戸康平
 聖飢魔IIを初めてテレビで見た時は、それはそれはビックリした。完全にテレビに出ちゃいけない強烈すぎるキャラクターに、視聴者はポカーン。ほかの出演者たちも「悪魔なんですか~」と半笑い……。  しかし、その演奏力や音楽性の高い楽曲で、ロック界において確固たる地位を築き、バンドが解散した後も、信者(ファン)たちから熱狂的な支持を受け続けているのだ。  そしてタレントとしても、あのビジュアルのまま、いまや完全にお茶の間になじんでいるデーモン閣下。ロック界でも、芸能界でも、唯一無二の存在といえるだろう。  そんな閣下の、キャリアの集大成ともいえる書籍『デーモン閣下 悪魔的歌唱論』(リットー・ミュージック)が出版された。30年間のヴォーカリスト生活で築き上げた歌唱論のみならず、閣下の人生(悪魔生?)を振り返る自伝としても楽しめるこの本について、閣下自身に語ってもらった。 ■ロックヴォーカリストは練習あるのみ! ――今回の本は「歌唱論」というテーマですが、ヴォーカリストだけでなく「何かで世に出たい」と切望している人たちへも響く本だなと思いました。閣下自身も、歌手に限らず、とにかく何かで世に出たいと思っていたようですね? デーモン閣下(以下、閣下) うん、絶対に歌でなきゃいけないとは思っていなかったな。世を忍ぶ仮の姿(以下、「世仮」)の大学時代には俳優養成所に入り、バンド活動もし、有志で集まったお笑い研究会みたいなこともやっていたから。そもそも、バンドでデビューするよりも、俳優としてプロダクションに所属するほうが早かったんだ。でも、ちっとも仕事が来なくて、そうこうしているうちに、バンドのほうでどうやらメジャーデビューできそうだと。まあ、バンドが追い抜いていったということだね。 ――それまで、メタルやハードロックといった音楽も、あまり聴いたことがなかったとか。 閣下 聖飢魔IIの前身となったグループを始めて以降は、それなりに聴いていたけどな。ハードロックバンドで歌うというのが初めてだったので、「歌はある程度うまいけれど、ロックヴォーカリストとしてはおかしい!」とメンバーから言われ、「こういうのを聴け!」って、さんざん聴かされたんで。そのバンドをやりながら、ロックヴォーカリストとしてのあり方を学んでいったというのはあるだろうな。 ――もともと歌はうまかったんでしょうけど、その歌声をロック対応させるためにやったことはありますか? 閣下 歌に関しては、数をこなすしかないだろうね。特にロックは。スポ根じゃないけど、練習あるのみだよ。 ――喉の筋肉を鍛える的な? 閣下 それもあるけど、それ以上に耳を鍛えるのは、すごく大事かもしれない。なんの音を聴きながら歌うのか、何に注意しながら歌うのか。モニターを聴くにしても、どの楽器をどのくらいのバランスにすると歌いやすいとか、それは結構時間をかけて研究したことかもしれないな。 ――そこに到達するまでは、全体を漠然と聴いていた? 閣下 そう。「カラオケで歌うのと何が違うの?」という感じだったな。カラオケとはまず音量が違うし、立つ位置が変わればバランスが変わってくるし、自分の声が聞こえない時も多々ある。カラオケでうまく歌えていても、そのままライヴ対応するのは難しいと思う。声の出し方も工夫したけどね。高い声を安定して出せるようにするには、どう発声するのが一番いいのか? とか。そういう意味では、やっぱり練習! ――喉の調子が悪いなと感じた日には「Yeah!」みたいなシャウトの回数を減らして、喉を消耗しないようにしていると書かれていましたが、そこまでわかるもんなんですね。 閣下 もちろん、昔はわからなかったけどな。ステージの前半にシャウトをバーッと出した時に、今日はどのくらいの調子なのかわかるわけだ。それに応じて、以降の声の出し方を調整してね。ただ「調子がいい!」と思って最初からバンバン出しちゃうと、ある時、パタッと出なくなることもある。「アレ? さっきまで、あんなに出てたのに!?」って。やっぱり使いすぎちゃうと、1日の限度量みたいなものがあるんだな。 ――しゃべり声も、初期とはだいぶ変わっていますよね。あれも、喉の消耗を抑えるため? 閣下 もっとダミ声だったよね。そのせいで、喉がイカレちゃうの。そこで、喉を消耗するのは得策ではないという判断だね。しゃべり声の迫力よりも、歌をちゃんと歌えることを優先するようになっていったということだな。当たり前のことだけど(笑)。
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■アンコール前には味噌汁を飲む ――普段の生活で、歌のために気を使っていることはありますか? たとえば、食事のバランスとか。 閣下 吾輩の世仮の家庭が、そもそも栄養バランスにすごくうるさい家だったから、無意識にバランスを考えて食事をするようにはなっているけど、むしろ酒の席でどれだけ騒ぐかとか、そっちだな。打ち上げのせいで次の日、歌えないということもあるわけで。打ち上げが楽しいのはわかるけど、そこでセーブすることによって、翌日もうまい酒が飲めるようになるんだと、そういう気持ちで打ち上げに臨まなくちゃいけない。 ――閣下は、ステージドリンクにもこだわっていますよね。確か昔は、ポッカの維力(ウィリー)を飲まれていたと思いますが。 閣下 よく知っているね! ウィリーはね、喉にいいかどうかはわからないけど、スポーツドリンクとして飲んでいたんだな。そういう触れ込みだったでしょ? 中国の秘伝の植物エキスを使って、中国のオリンピック選手はみんな飲んでいる……みたいな。味も、当時のスポーツドリンクとはちょっと違って、好きだったんだな ――あ、そうだったんですか。一般的にはあんまり……。 閣下 うん、好きな人は多くなかったな(笑)。吾輩、だいたいそういうものが好きだから。人があまり好きじゃないものが。 ――薬の感覚で、まずくても体にいいから飲んでたわけじゃなくて、そもそも味が好きだったと。 閣下 そう。だから箱で買ってたもん。あまり人気があった飲み物とはいえないので、どこでも買えるわけではなかったんでね。ツアーでウィリーをずっと飲んでた時は、現地で買えないから、もう箱ごと持ち運んでたな。 ――ステージ脇では、味噌汁とかコーンポタージュを飲んでいるそうですね。 閣下 それは、ステージドリンクではないけどな。ステージの上にいる時はライトも当たってて暑いから大丈夫なんだけど、着替えやアンコールでのために裏に行ったりすると、特に冬場なんかはすごく温度差があるんで、急激に体も動かなくなるし、声も出なくなることがあるんだ。これはどうしたもんだということで、とにかく温かいものを飲んでみようといろいろ試したんだ。ショウガ湯とかカリン湯とか……でも、市販の粉を湯で溶くタイプの飲み物って、ステージで汗をバンバンかいている時に甘すぎるのね。「なんか違うな」と思っていた時に、塩分のある味噌汁を飲んだら、すごくうまいと感じたわけ。これは、体が塩分を欲しているに違いないと。 ――ああ、肉体労働者と同じ感覚ですね。 閣下 その時にすごくうまく感じるものは、体が欲しているんだろうと。……そういう意味では、ビールを一番欲しているんだが(笑)。 ――ちなみに、今のステージドリンクは? 閣下 今は3種類。ただの水と、喉にいいとされているスロートコートというハーブティー。あとは、ハチミツとクエン酸を入れて、ぬるい湯で溶いた飲み物。最近は、そこに塩を入れている。3種類を、その時の自分のコンディションに合わせて飲んでるんだけど……。まあ、そんなに深く考えては飲んでいないな。3つ並んでたら、急いでる時はどれでもいいし。 ――それだけ喉や歌い方を気にして歌声を守っている閣下ですが、あの衣装は歌いやすそうには見えないんですけど……? 閣下 衣装にもよるな。首輪をしていることが多いんだけど、これは正直、あんまり歌いやすくないね。やっぱり、喉仏の周りが圧迫されていないほうがいい。でも、あとは、それほどでもないな。年を重ねて、なるべく動かしやすいように重たくない素材で作るようになってきたので、はた目で見るほど動きにくくはないと思う。
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――昔の衣装は、動きづらかった? 閣下 どういう素材がいいのかわかっていなかったから、重いし錆びちゃうし……。でも、当時は自分も若かったから、あんまり気にはならなかったな。去年作った戦闘服(聖飢魔IIの場合はこう呼ぶ)は、ちょっと重たかったけど、それはデザイン上しょうがなかったんで。見た目と実用性と、どっちを取るかという判断もあるよね。 ――歌いやすいということを追求するだけではなく、ビジュアルなども含めて、トータルで伝わるか伝わらないかが重要だと。 閣下 もちろん、歌が一定のレベルを超えていれば、だけどな。だって、この話を突き詰めていくと、転げ回りながら歌ったり、三点倒立しながら歌ったり……そんなことしないほうが、うまく歌えるに決まってるじゃん(笑)。でも、トータルで考えて、面白きゃいい、という部分が優先される時もある。まあ、ライヴで10数曲歌っているうちの1曲くらい「そうしないほうがうまく歌えるのにな」っていうのがあっても、それはそれでいいでしょ? ――トータルでの伝わり方という話でいうと、閣下の場合、ビジュアルが強すぎるという問題もあると思うんですが、そこに対するジレンマはなかったですか? 閣下 いっぱいあるよ。自分と同じくらいのキャリアのあるミュージシャンで、テレビドラマに出ている人って、いっぱいいるじゃない。……でも、吾輩は出られないからね。 ――あ、そっちのジレンマ(笑)。 閣下 「オレのほうが、うまくできるのにな」って思いながら見ているよ。吾輩には、自分の役か、悪魔の役くらいしかオファーが来ないから。 ――歌うに当たっても、このビジュアルが邪魔になることってあるんじゃないでしょうか? 閣下 歌の種類によってはあるだろうな。でも概して、きれいごとを歌っているような歌は好きじゃないので、この顔で困るような歌は、そもそも好きじゃないんだ。 ――聖飢魔IIって技術力はすごく高いのに、このビジュアルのせいで「認めない!」と思っているヘヴィメタ好きも多そうですよね。 閣下 それも、山のようにいるだろうな。そりゃあね、なるべく大勢の人が「いい」と思ってくれるに越したことはないんだけどね。はなっから嫌いだって言っている人に、こっちがへりくだってまで好きになってもらわなくても、食うのに困ってるワケじゃないしってことだよ。 ■「蠟人形の館」を、代表曲とは言わせないぞ! ――今回の本では「歌唱論」についていろいろと語られているわけですが、最近はライヴを口パクでやっている人も多いわけで……そのへんの問題というのは、どう考えていますか? 閣下 まあ、それぞれのスタイルだからね。「生の声で歌っていなきゃ、そんなのは歌じゃない」とも思わないよ。ショーだって割り切ってしまえば、ライトがきれいでダンスをバンバン踊っていて、それだけ動いているとさすがに歌を完璧に歌うのは難しいんで、録音したのを同期させています、というケースもあるだろうし。結局は、客との関係なんじゃないかな? 何を見たいと思っているのか、何を見せたいと思っているのか。  吾輩なんかは、そりゃあ日によっては「テープで……古いな……音声データで流してくれりゃ、楽なのにな」っていう体調の日もあるけども、それと向き合って、どういうふうにステージを乗り切っていくのか。その戦いがあって、クリアした時にはうれしいし、悔しい時もあり。いろいろと考えて進んでいくのが好きだから、そういうやり方をやっているだけで、好きじゃなかったら別の方法を考えるだろうね。だから口パクをしている人も、それはそれでいいんじゃないかな。ホントは歌ってないくせに、いかにも歌ってるように見せかけているヤツは潔くないとは思うけど。 ――それでは最後に、「何かで世に出たい」と思っている若者にアドバイスを頂けたら。 閣下 やりたいんだったら、やってみればいいじゃないってことだけだよね。すぐにあきらめちゃうなら、そんなにやりたかったことじゃないんだろうし、すっごくやりたいんだったら、ある程度食い下がるんじゃない? その結果、才能がないことに気づくのかもしれないけど。まずは「やるだけやってみる」ができるかどうかだよね。 ――閣下の場合は、世に出る前、どんなモチベーションで活動されていたんですか? 閣下 最初はやっぱり、単なる有名欲みたいなものもあったんだろうな。でも、いったんそれが達成されると、次の目標が必要になってくる。「有名じゃないから、有名になりたい」と思っていたヤツが有名になれたら、次は「違う側面も知ってほしいな」とか「自分が常々考えていることを、みんなが同じように考えてくれればいいのにな」とか、別の欲望が出てくるわけだな。要は、社会に影響を与えたくなるということだろうね。吾輩の場合は、そうだったかな。 ――確固たる地位を確立した、いま現在のモチベーションは、どこに置いていますか? 閣下 いくつかはあるよ。たとえば、インターネットがここまで発達してきているんで、もっといろんな国の人に知ってほしいなと思っていたりね。あとは、吾輩は随分長いことこの業界にいるけれども、実は世間一般での代表曲というのは「蠟人形の館」しかないんだ。最初に出てきた時の曲が代表曲。やっぱり、それを超える曲を歌いたいよね。30年やってきて、最初に勝ってないんだもん。もう「蠟人形の館」を代表曲とは言わせないぞと。 (取材・文=北村ヂン) ●『デーモン閣下 悪魔的歌唱論』 定価 2,160 円(税込) 版元 リットー・ミュージック