元刑事と事件記者が探る! “コカイン疑惑”成宮寛貴「逮捕」の可能性は?

 写真誌「フライデー」(講談社)にコカイン吸引疑惑が報じられて芸能界引退を発表した元俳優の成宮寛貴について、専門家から警察の内偵捜査が進んでいるのではという話が出ている。

 警察の裏事情にも詳しい元兵庫県警刑事の飛松五男氏は「内偵は、とっくに始めているのでは? 成宮さんがコカインをやっていたウラが取れるかどうかが、勝負となるでしょう。本人が海外に逃亡しているなら、警察の心証は悪い。髪の毛や尿からドラッグの成分が出ないよう時間を稼ぐ『薬抜き』とみられているでしょう」と話す。

 また、数々の著作でも知られる事件記者の田村建雄氏も「ズバリ、1月末までには逮捕もあり得る」とする。

「警視庁が麻薬取締法違反容疑とするには、日本を脱出する前に残した髪の毛などを鑑定しつつ、逮捕状が取れるだけの材料を集められるかどうか。成宮さんは独自に尿検査をして『シロ』としたようですが、そんなものは証拠にはならない。告発者も含めて数年前からの人脈をたどり、少しずつ集めた状況証拠が、逮捕状を取れる条件まで届くかどうか。それがそろえば、逮捕もあり得ます。海外に行っても、警察の行動確認がついていると聞いていますし」

 さらに田村氏は、「フライデー」がスクープする前に、警察が成宮のドラッグ疑惑をつかんでいた可能性もあるとする。

「私が聞いた情報では、警察に情報提供があったそうです。ただ、捜査するまでの証拠はそろっていなかった。今回、『フライデー』の報道は警視庁にとって渡りに船で、これだけ騒がれると人員をあらためて割けるので、状況も変わってくるかもしれない」(同)

 成宮が疑惑の記事内容に具体的な反論をすることなく引退して海外へ出てしまったことについては“逃亡”の印象も強く、極めてクロに近いグレーと思う人も少なくない。ただし、本人や所属事務所は一切の疑惑を否定。「フライデー」に掲載された写真と証言者の話だけでは刑事事件とするだけの証拠にはなりにくい。これは、飛松氏と田村氏それぞれの「ウラが取れるかどうか」「材料を集められるか」という言葉通りだろう。
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 そのため、成宮のファンからは「引退してしまったので、ドラマの代役は仕方ないとしても、逮捕されてもないのに出演作の放送自粛とかCM放送中止は理解できない」との疑問も出ている。

 これについてテレビ関係者に聞いたところ「タレントを使う場合、事務所を身元保証人にした形でもあるので、引退すれば放送中のCMも中止するのは当然です。ドラマ再放送は著作の所在によるのですが、出演者サイドの許諾などが必要な場合は、そこがハッキリするまでいったん自粛となるのも仕方ない」とする。

 ただし、「声に出しては言えない部分」という補足として、「万が一にも逮捕されれば、問答無用ですべてが吹っ飛んでしまうので、局側としては、そのリスク回避という面での縁切りもある」とも話した。

 実際に成宮の捜査が行われているのかどうか、警視庁広報室に聞いてみたが「捜査中かどうかを含めて、発表事案となっておりません」との回答だった。その声が、ちょっと緊迫していたようにも感じたのだが、果たして……。
(文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)

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「暑い」「重い」! NEWS増田がデザインしたHey!Say!JUMPの衣装に不満が相次ぐ

 NEWSきってのおしゃれ番長として名高い増田貴久。女性ファッション誌「mina」(主婦の友社)の連載「MASU Styling マスタイリング」では私服を公開しているほか、NEWSのコンサート衣装をデザインしている。さらに、Hey!Say!JUMPのコンサート『Hey!Say!JUMP LIVE TOUR 2016 DEAR.』でも一部衣装のデザインを手掛け、ステージ映えする斬新な色使いや、メンバーに1文字ずつアルファベットが割り当てられ、全員が並ぶと「Hey!Say!JUMP」になるデザインがファンの間で話題となっていた。

 しかし衣装を着用する方は、増田のデザインに少々不満を持っているよう。12月14日に放送された『ザ少年倶楽部プレミアム』(NHK BSプレミアム)では、JUMPのメンバーがコンサート衣装について、容赦ないダメ出しをしていた。

 

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大御所ビートたけしを無視!? 芸能界引退が現実味を帯びるSMAP・香取慎吾の“重症度”

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「いまだに今後SMAPがどうなるのか、まったくわからない状況ですね。先月も、ビートたけしさんがトークイベントで『SMAPの香取に“SMAPどうなるの?”って聞いたら無視されたんだよね。それで“あ、もう芸能界に未練ないんだな”って思ったね』と言っていました。あのたけしさんの質問すら答えない状況ですからね。本当に引退の可能性もありますよ」(テレビ局関係者)  ここにきて、SMAP解散の元凶だと名指しされ始めている香取慎吾。仕事現場でも、カメラが回っていない間は、人を寄せ付けないオーラを常に醸し出しているという。 「先月14日に、今月20日放送の『優しい人なら解ける クイズやさしいね』(フジテレビ系)の収録があったんです。普通、パネラーは1人なのですが、『おじゃMAP!!』(同)のゲストということで、香取さんとザキヤマさんの2人分の席が用意されてました。ザキヤマさんと一緒ならということで、香取さんも了承したようです」(番組スタッフ)  収録前の前室では、ほかの出演者と軽く挨拶をかわすものの、基本的には1人でいたという。 「そんな中、MCの内村光良さんだけが香取さんを気遣ってか、話しかけにいってました。内村さんが『最近どう?』と話しかけると、香取さんは『タバコやめました』と答えたので、『いや、さっき吸ってたじゃん!』と内村さんに突っ込まれていました。そのときは笑顔だったんですけどね……。全体的に暗い雰囲気で、収録中はザキヤマさんがそれをうまく緩和させている感じでしたね」(芸能事務所関係者)  解散まであとわずかとなったSMAP。これから劇的な展開が待っているのか、それとも――。

業界関係者が「怖かった」と告白! 撮影現場でブチギレた芸能人を実名暴露!!

 テレビ収録現場にはトラブルがつきものだが、出演タレントがそれに対しあからさまに怒りを表すことは、ほぼないという。それだけに、“マジギレ”するタレントがいた場合、業界関係者の間で語り草になるようだ。そこで今回は、スタッフや共演者らの前で、ブチギレたタレントを調査した。

 芸能プロ関係者が、「あれは本気で怖かった」と振り返るのは、EXILE・AKIRAのドッキリ企画の収録だという。連続ドラマ『GTO』(フジテレビ系)出演時、ドラマの番宣用のVTRを収録中、生徒役の荒井敦史と竜星涼がイザコザを起こし、生徒たちが乱闘を始めるというドッキリが行われたのだが、最初は不安げに様子を見ていたAKIRAは、次第にヒートアップしたのか、「止めろっつってんだろ!!」と、本気で怒鳴り声を上げたそうだ。

「あの場面は、ネット上でも大きな話題を呼んでいましたが、実際の収録現場の凍りつき方は尋常じゃなかった。共演者で泣き出してしまう人もいたし、スタッフも本気でビビってしまい、ネタばらしまで、相当の時間を要しました。収録後も『これ、オンエアできるのかな?』なんて声も上がるほどで、それだけAKIRAは本気で役に入り込んでいたということでしょうか」(芸能プロ関係者)

 また、江口洋介が、主演ドラマ『逃亡者 RUNAWAY』(TBS系)の撮影現場で起こしたブチギレ事件は、テレビ局内で“伝説”扱いされているという。

「セットが気に入らなかったようで、『これじゃできない』と言って、現場から帰ってしまったというんです。映画ならまだしも、連ドラの撮影では前代未聞の事態ではないでしょうか。その後、数年間、江口の出演する作品の撮影現場では、スタッフも共演者も『今日は帰らないだろうか……』と、心中穏やかではなかったと聞いています」(テレビ局関係者)

 そしてNHK大河ドラマ『平清盛』の収録をストップさせたと語り継がれているのは、鳥羽法皇役で出演していた三上博史だ。

「当日はスタッフの手際が悪く、出演者は皆、微妙にピリピリしていたんです。セットに呼び込まれた三上は、照明や音声の調整がなかなか終わらず、さらに苛立ちを募らせていたよう。そして長らく棒立ちにさせられ、額に汗が浮かんでしまったところで、ようやく本番がスタートしました。その際、一発OKが出たそうですが、三上は『OKなはずねぇだろ!』と怒鳴り散らし始めたんだとか」(制作会社スタッフ)

 顔は汗まみれ、前髪も乱れているのにOKが出たことで、「本人のイライラが爆発してしまったんでしょうね。傍から見ると、そこまで汗をかいているわけではなかったため、スタッフの中には『三上さん、どうして怒っているの?』と、はてなマークを浮かべる者もいたそう。しかし本人は、スタッフに『どけよ!』と叫び、小道具を蹴っ飛ばして中座したといいます。しばらくして撮影は再開しましたが、その後『現場であそこまで怒っている芸能人は、初めて見た』と、関係者の間で騒ぎになったとのことです」(同)。

 次に撮影現場でブチギレて、“伝説”となるのは、どの芸能人なのだろうか。

腰痛・左ヒザももう限界で……フィギュア元世界女王・浅田真央が年内にも引退へ

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 元世界女王・浅田真央がすでに現役引退を視野に入れており、このままだと2018年2月の平昌オリンピック前に、スケート靴を脱ぐことになりそうだという。苦悩する国民的アイドルは、世界選手権への選考会を兼ねる今月下旬の全日本選手権の内容によっては年内、大会後にも意志を表明する可能性がある。  浅田といえば、ソチ五輪でまさかの6位となり、現役続行か引退かで揺れていた。「ハーフハーフ」とコメントするなど世間をにぎわせたが、周囲の勧めもあって、しばらく休養。15年5月に会見を行い、結局、現役のトップスケーターとして闘うことを発表した。  ところが、復帰後は長年の疲労からくる慢性的な腰痛の影響もあり、なかなか思うようなスケートができていない。  フィギュア関係者は「腰痛だけでなく、左ヒザにも故障を抱えています。小さいころから高度なジャンプを跳び続けてきたため、それを支えてきた左ヒザが悲鳴を上げています。真央ちゃんは、いつも追い込んだ練習で状態を上げていくタイプにもかかわらず、練習も半分程度しかできていない。全盛期と比べると体つきも変わってしまった。体が大きくなり、前のような演技ができないことも、周囲は限界と受け止めているようです。真央ちゃんもそれに気付いているが、スポンサーやテレビ局などのことも気にかかって、なかなか言い出せないとか。とても限界だ、引退だと言えない空気こそが真央ちゃんを苦しめている、なんて言われています」と声をひそめる。  今季のグランプリ(GP)シリーズ・フランス杯では自己ワーストの9位に。浅田はとめどなく涙を流し、ショックの大きさが際立っていた。前出のフィギュア関係者は「真央ちゃんは平昌オリンピックを最終目標にしていますが、金メダルどころか出場すら怪しくなってきています。先の見えない不振で、本人の気持ちも切れかけているようです。テレビ局やスポンサーは慰留するでしょうが、それら関係先の理解が得られれば一気に現役引退へと向かうことになりますよ。いつ引退表明しても驚きはありません。平昌オリンピックはスケーターではなく、解説者として会場を訪れることになるだろうとささやかれています」と明かす。  さらに、浅田に憧れて滑り続けてきた妹分の村上佳菜子も、平昌オリンピックへの道のりは厳しく、引退することが既定路線だという。女子フィギュアスケート界は世代交代が一気に進む様相だ。

フジテレビがTBS『逃げ恥』を全力プッシュ!? 「虐殺器官」を冲方丁が絶賛も「すっごい白い」と完成はまだ――!?

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「ノイタミナ」公式サイトより
 2005年の『ハチミツとクローバー』を皮切りに、『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』や『PSYCHO-PASS』といった作品を輩出してきた、フジテレビのアニメ放送枠「ノイタミナ」。  その「ノイタミナ」ラインナップ発表会が15日、フジテレビ内で開かれ、会場には『クズの本懐』から安済知佳と島﨑信長、『甲鉄城のカバネリ』の梶裕貴、畠中祐など豪華キャストに加え、制作スタッフたちも登壇し、さまざまな裏話を披露した。 「森見登美彦の小説が原作の劇場アニメ『夜は短し歩けよ乙女』(来年4月7日公開予定/角川文庫)の発表では、先輩役を演じる星野源さんの紹介がスクリーンに写り出されたんです。それが、現在星野さんが新垣結衣さんの相手役を演じているドラマ『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系/以下、『逃げ恥』)の、視聴率の好調さを伝える新聞記事をデカデカと紹介していたんです(笑)。フジテレビでの会見なのによくやるなぁと、会場も若干ざわめいていました(笑)」(発表会を観覧した20代男性アニメファン)  そんな中、『四畳半神話大系』(角川文庫)や『ピンポン THE ANIMATION』(原題:『ピンポン』、作:松本大洋/小学館)などを手がけ、17年4月7日公開される劇場アニメ『夜は短し歩けよ乙女』にて、監督を務める湯浅政明もVTRでイベントに登場。 「湯浅監督は、VTRの最後に『これとは別に、来年春公開予定のオリジナル映画を制作しています』と、タイトルも詳細も明かすことはなかったのですが、告知していました。『夜は短し歩けよ乙女』も4月公開で、ほぼ同時期での公開で、制作が大変だからこそVTR出演なのかなと思いましたね」(前出の20代男性)  さらに、夭折の作家・伊藤計劃の作品で来年2月3日に公開予定の劇場アニメ『虐殺器官』のコーナーではこんなことも。 「トークショーのゲストに作家で脚本の冲方丁さん、山本幸治プロデューサーさんたちが登場しました。このイベントの直前に関係者向けの作品上映があったらしく、冲方さんが『とにかく素晴らしい脚色が抜群で群を抜いている』『だいたいこんなもんだろうと思って観に来たらいい意味で裏切られた』『こういうふうにアニメ化すると理想だなと思って』と、絶賛していたんです。  ただ、冲方さんはその最後に『あとは色さえつけば……すっごい“白い”んだけど面白い』『画さえできれば傑作だから!』と、色がついてないシーンや画が出来上がっていないという話もしていました。これに、山本プロデューサーは『言うほど白くないですよ!』と苦笑いで謙遜しつつ、『ちょっとヒヤヒヤしています』とも漏らしてて。制作スタジオが変わってもギリギリな感じでの制作なのかな、と感じました」(前出の20代男性)  また、『虐殺器官』のステージでは中村悠一、櫻井孝宏がやはりVTR出演し、場内を爆笑させるやりとりが繰り広げられたようだ。 「作品のタイトルにちなんで、2人自身にあったらいいなという器官の質問も寄せられていたんですけど、中村さんは『いま話題のガッキー“新垣結衣”器官ですね。ごめんなさい他局ですね(笑)』と、ここでもなぜか『逃げ恥』をプッシュしていました(笑)。あとちなみに、櫻井さんはPPAPな感じが欲しかったとコメントしてました(笑)」(前出の20代男性)  なお、発表会では17年7月期には飛び込み競技の少年たちを描いた『DIVE!!』(作:森絵都/講談社)、同10月期には『GANTZ』などで知られる奥浩哉氏のSFマンガを原作とする『いぬやしき』(講談社)、18年放送予定の『甲鉄城のカバネリ』新作の制作が発表されるなど、大きなタイトルの重大発表を連発。来年以降もさまざまな展開を見せそうな「ノイタミナ」。各作品の展開が楽しみだ。

ありのままを見つめられない男性には、「心の醜形恐怖」がある? 「男性論ルネッサンス」検証

『非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か』(集英社新書)の著者・杉田俊介さんと、Twitterで「男らしさ」について積極的にツイートされているまくねがおさんによる連載「男らしくない男たちの当事者研究」。今回から複数回にわたって、現在の「男性論ルネッサンス」について、3冊の本を取り上げます。 「おっさんバッシング」はしてもいい? 杉田 さて、「男らしくない男たちの当事者研究」第二回目です。 ここ何年か、いわば「男性論ルネッサンス」とでも呼ぶべき活況になっています。それらの中から田中俊之『〈40男〉はなぜ嫌われるか』(イースト新書)、坂爪真吾『男子の貞操』(ちくま新書)、二村ヒトシ『すべてはモテるためである』(文庫ぎんが堂)の三冊を取り上げてみることにしました。今回は田中さんの本が中心になると思います。 「草食系男子」の話などもあわせて、これらの著書は「男性問題」を自分のこととして考えたい、と思う男性たちの有効な手引きになりそうです。将来、若い人や子どもたちが性や恋愛で悩んだ時にも勧められそうです。それぞれのアプローチの違いも、なかなか面白いですね。恋愛や性愛のことで悩むヘテロ男性たちにも、色々な選択肢や対処法があった方がいい、と思いますしね。 まくさんは最近の男性論ルネッサンス的な状況については、どうですか? 我々の当事者研究も、その流れの中にあるわけですけれども。 まく 田中さんの『<40男>はなぜ嫌われるか』が2015年、坂爪さんの『男子の貞操』は2014年、二村さんの『すべてはモテるためである』が2012年に、それぞれ出版されているわけですよね。確かに、一昨年ぐらいから男性論をテーマにした本が沢山出版されている印象が僕もあります。 僕は1、2年前に、この三冊の本に初めて目を通しました。今回、三冊ともあらためて読み直してみましたがとても面白かったですね。それぞれアプローチ方法が違っていて。読み比べするのも、楽しかったです。 杉田 ちなみに女性たちの側からも、渋谷知美さんや奥田祥子さん、水無田気流さんらが男性論を書いています。そのうちこれらについても話し合えればいいですね。 男性論ルネッサンスの背景には何があるのか。ひとつは、まず日本の戦後型の男性像(男らしさ)が大きく変化しているということ。たとえば働き方も企業の終身雇用が当たり前ではなくなったり、男性の非正規雇用も増えていたり、あるいは恋愛や性愛、家族のあり方も根本的に考え直さねばならなくなってきた。少なくとも、それらはすでに自明のものとはいえない。素朴にそういうことがあると思います。 それに加えて、最近よく指摘されることですが、シスヘテロのマジョリティ男性たちの葛藤や鬱屈を公の場で語るという社会的な回路があまりない(ように思える)こと。強くてデキる男性、男らしい男性としての自分について語る言葉はあるけれど、いったんそういう「男」から脱落すると、ひたすら黙って耐えるしかなくなる。そういう言葉の無さをこじらせると、ねじれた被害者意識になってしまったりする。それをマジョリティかマイノリティか、という話として論じられるのかどうかについての疑念も、前回、話題にあがりました。そういう状況の中で、男性学・男性論的な語りが様々な形で出てきているのかな、と。 まく いま杉田さんが挙げてくれた背景に重なるのかもしれないですが、田中さんの『<40男>はなぜ嫌われるか』を読みながら顕著に感じたのは、男性論的な語りが注目され始めているということでしょうか。もっと言うと「鬱陶しいおじさん」叩きみたいな言葉が売れるというのかな。 そういう意味では、読みながらとても複雑な気持ちにもなりました。田中さんが言うように、「鬱陶しいおじさん」にはなりたくない。でも、「ああはなりたくない」という気持ちであれこれ考えるのって、おかしいんじゃないのかな、という気持ちもあったりして。そうした息苦しさというか、モヤモヤを男性たちが感じ始めている。それも、男性学・男性論的な本が多く出版されている背景なのかもな、と思いましたね。 杉田 確かに差別を批判するリベラルな人たちの中にも、「中高年男性批判」「おっさんバッシング」はしてもいい、というタイプの人を時々見かけますね。それを単純に「男性差別だ!」とまで言えるかどうかも微妙なところがあり……そういうもやもやっとした感じがつねに付きまとうようなところはありますね。 というのは、そこには同時に、シスヘテロでマジョリティの男性たちが男性問題を自分の言葉で語ることの危うさが見え隠れしてもいるからです。被害者意識にもとづくバックラッシュになりかねないところがある。大きな話になってしまうけれど、近年の国内の「日本会議」的なものに象徴される右傾化や、トランプ現象などを考えると、多数派の男性たちが男の生きづらさや「男もつらいよ」と語ること自体に警戒心を抱かれる、というのはもっともなことだと思えます。しかしやはりそこは内側から男性的な葛藤を言葉にしていく必要もあり……このへんは実に微妙で悩ましいですけれども……。 ありのままに見つめられない「心の醜形恐怖」 まく 例えば田中さんの『<40男>はなぜ嫌われるか』は、30代後半から40代前半を生きる男(<40男>)の置かれている状況を色んな角度から光を当て、著者の田中さんがコメントをしていく、という本でした。ファッションや、友だち、恋愛感情、仕事、夢、政治など。僕自身も36歳ですから、読みながら自分の今の状況と重ね合わせて思うところが沢山ありました。 杉田 語り口がうまいし、とてもわかりやすいですよね。色々なマンガを引用したりして。 まく 一方で、田中さん自身が結構苦しそうだな、と思ったりもしたんですね。あとがきに「自分も書いていて苦しかった」といったことを書かれていましたが、一方で鬱陶しいオジサンを批判するときに凄く筆が踊っているようにも見えたりして。引き裂かれてるんだろうな、と。田中さんのこの書きぶりが、まさに男性が男性問題を語るときの難しさを表していたのかもな、と。そんなふうに思いましたね。 杉田 田中さんは、最近の男性学ブームの中心にいる人ですね。多くの本を出しているし、メディアへの露出も多い。個人的な印象だと、かつての50代・60代の男性をメインターゲットにしていた1990年代的な男性学を、〈40歳〉という中年層まで押し下げてきた、という印象があります。とにかく、さらっと読めて、とてもわかりやすい。けれども、今まくさんが言ったように、ところどころに引き裂かれた感じがあるんですよね。 たとえば、自分の姿を鏡に映して、何も成し遂げられなかった40男のしょぼい現実をちゃんと見つめよう、と何度も読者に語りかけるところ。批判もあるかもしれないけど、僕はあそこ、好きなんですよね。ちゃんと自分の惨めな現状を認められないと、色々と手遅れになるし、さらに「男らしさ」をこじらせてしまうよと。若い女性からの性的な承認を求めたり、「若いですね」と言われたくて仕方なくなる、とか。 僕には鏡恐怖症と醜形恐怖があるんですけど、それほど病的な形ではなくても、もしかしたら、大人の男性たちの中には「心の醜形恐怖」みたいなものがあるのかもしれないですね。上でも下でもなく、右でも左でもなく、まっすぐに、心を揺らさずに鏡に映った「男としての等身大の自分」に向き合うことができる、っていうのは結構大切ではないか。僕、ほんとにそれが出来なくて、日々、困ってますから……。 まく うーん……、いやー、わかります。「自分をありのまま見つめよう」というところ。ホント、難しいです……。二村ヒトシさんも「自己受容」が重要だ、と述べていて、田中さんの本と同じようなメッセージを送ってくれているとは思うんですが……。本を読んで「自分のありのままを認め、受け入れよう」と思っても、日常生活で自分のことを思っているときは、「僕はダメだ……」とか「これで(凄く)良いんだ!」とか、0か100かになっちゃう。「心の醜形恐怖」、これは難敵です。ラスボスです。 杉田 『<40男>はなぜ嫌われるか』の最後の方に出てくる「これからの40年」問題もひしひしと怖いところですね。男性は特に、人生の折り返し点のあとの、40歳~80歳の時期の人生の「物語」がないんだと。若い頃は学校、恋愛、仕事、家族……みたいな分かりやすい上昇型の物語があるけど、人生の限界がみえて次第に心身が老いていくと多くの男性たちにとっては成長型モデル以外のモデルがない。そうすると会社や仕事に自分を託すしかなくなるし、女性たちと比べて会社以外の社会的なネットワークが薄い。 田中さんが男性にとっての友達問題の大切さを強調するのもそのへんでしょうね。男性は定年退職後に、仕事関係の「知り合い」はたくさんいたけど、「友達」はいないことに気づくんだ、とか。仕事の成果や能力の競い合いではない、たんなる「雑談」が出来る男性同士の場がなかなかないんだ、とか。 まく ホント、読んでいて、突き刺さります……。僕も「友達」はいないし、「雑談」できる場にもなかなか行かないし、行っても「雑談」できる自信はないし……。誰かと会ったときに、「仕事」とかの役割抜きに、一緒にいて何となく楽しむ、ということをあんまりできるイメージがないんですよね……。 これはきっと、やらずにクヨクヨ「無理なんじゃないか」と妄想を膨らませるんじゃなくて、実際にやってみて「ああ、じんわり楽しいな」という経験を重ねるのが一番なんだろうな、とは思ってるんですが、なかなかね……。 田中さんの本、ホントに耳が痛いんですけど、その痛さが大事なんだろうな、ともすごく思います。いっぺん「底つき体験」というか、とことん「このままじゃマズイ」と思わなきゃ変わろうという行動に出られないですから。多くの男にとっての、40歳~80歳の人生の「物語」、なんとか僕たちの手で作りたいものですねえ……。 早くおじいちゃんになりたい! 杉田 まくさんからすると、田中さんは少し年上感があるんじゃないですか? 僕の印象だと、田中さんの本って、読んでいると40歳よりもちょっと老けている感じがあるんですよね。最初読んだ時に、もう少し年上の人なのかなと思ったら、同い年なのでちょっとびっくりした。 まく ええ、少し年上感はありましたね。出てくる話題も、僕より少し上の世代の感じは、確かに。ただ世代間のギャップというより、「田中さんって僕と違って、ファッションとかに乗っていた、乗ろうとしてきた人なんだな」というギャップの方が僕には気になりました。僕はこれまで、ファッションのことを全然気にしないで生きてきたので。僕と同い年で、それなりにファッションに気を使ってきた人は世代間ギャップの方であれこれ思うのかもしれないけど、僕はそこはあんまり……。それより、モテ/非モテ的なギャップの方が気になっちゃって。 杉田 確かに田中さんにはバブル的なものの記憶があるんでしょうね。でも一度それが破綻して、若い頃に挫折というか幻滅のようなものを経験した、というか。若い頃に就職氷河期やデフレ不況などがあって、戦後的な男性のライフスタイルの梯子を外されたという。 まく なるほど。 杉田 しかし、これまで何となくいっしょくたにしてきましたけれど、まくさんは「中年男性」「おじさん」というアイデンティティはまだ無いんじゃないですか? 36歳ですよね。 まく 僕は仕事の関係で、自分よりも15歳近くも年の離れた若い人と一緒にいる機会が多いから、普段「自分はおじさんだ」と意識するようにしているので、その影響かなあ。自分が「おじさん」だという感じは、なるべく大切にしてます。それこそ田中さんの本を読んだ影響もあるかもしれないけど。自分が「若い」と勘違いしないようにしていると言いますか。実際、若い人と会話していると、世代間ギャップを感じるシーンは多いですしね。 杉田 職場環境のことは大きいですよね。田中さんも大学教員だから、そういう意識はあるのかな。僕はいまフリーライターで、一人で家にいる時間が多いから、その辺の違いもある気はしますね。 まく なるほど。突然ですけど、僕、早く「おじいちゃん」になりたいんですよ。そういう気持ちって、杉田さんにはないですか? 杉田 どうだろう。あまり考えたことないですね。 まく ないかー……。なんか、色々降りることができて良いな、と。すいません、突然へんなこと言って(笑)。 杉田 様々な欲望やしがらみから早く解放されたい、解脱(?)したい、という気持ちなら、少しわかりますけれどもね。ただ、僕の印象だと、たとえ年老いてじいさんになっても人間は色々な欲望やしがらみから解放されたりはしないような……。かえって幼稚な欲望がむき出しになったり、がんじがらめになったり……。 まく うう、そうか……。確かに、現実の「おじいちゃん」は、そうなのか……。 杉田 もちろん色々な欲望や自意識から自然に「降りられる」老人もいるとは思うけど。でも老人になっても介護施設先でセクハラしたり、パワハラしたり、小さな権力をふりかざしたり、リハビリする男同士で能力競争や承認欲求を戦わせあうというのは普通にあることですから。そういうじいさんになってしまうのは怖い、という気持ちは正直ありますよ。「男」という病が年齢によって自然に解決する気がしないというか。これは非常に傲慢な言い方かもしれないけど。ただ怖いものは怖い。  だから田中さんが「鬱陶しいおじさん」にはなるのは嫌だ。「清々しいおじさん」になりたい、とおっしゃるのは何となくわかるんですよ。僕も人間としてはかなり鬱陶しいタイプですからね……。ただ、僕の『非モテの品格』等の男性論はいまだに「こじらせ青年」というか、田中さんの中年らしさに比べるとだいぶ子どもっぽくて成熟していない感じがしますが……。 (次回、「40男」を嫌っているのは女性ではなく自分? 軽さと過酷さを兼ねそなえた『〈40男〉はなぜ嫌われるか』に続く)

SEX、ドラッグ&医療のタブー/再始動で見えたハイスタの“失敗”/「看護婦」はなぜ“エロい”のか?

【第1特集】 SEX、ドラッグ&医療のタブー 医療ドラマ『ドクターX~大門未知子~』高視聴率の謎。日本と海外では解釈が変わる包茎文化。やめたくてもやめられない危険なドラッグ事情。そんなドラッグを実際にキメるよりも読んでキメるドラッグ文学の金字塔あれこれ。人間の生き死ににかかわる分野にスポットをあて、本誌初の医療総特集で、大手メディアが報じない闇に鋭きメスを――。
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【目次】 ■米投資家が合法化を推進する【医療用大麻】 ■【『ドクターX』】で描写される現代医療の功罪 ■日本を滅ぼす【童貞】の数を数えている厚生労働省 ■【ASKA】に贈りたい!ドラッグ文学の数々 ■【大麻】よりもキマる世界の薬草大図鑑 ■【「WELQ」】閉鎖!医療コンテンツが抱える病み ■包皮革命、むきむき体操!?日本の【包茎学】 ■【ドラッグ女子】のハードな日常座談会 ■相模原障害者施設殺傷事件に見る【措置入院】 ■待遇がいいのはどこ?【現役ナース覆面座談会】
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【第2特集】

再始動で見えたハイスタの“失敗”

90年代に一大ブームとなったHi-STANDARDが、15年ぶりに新曲をリリースした。だが、これに歓喜したのは、ほとんどおっさんばかりだった様子。フロントマンのひとり、横山健も危惧するパンクのオッサン化に斬り込む!


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【第3特集】

「看護婦」はなぜ“エロい”のか?

“母性”を想起させるがゆえか、“聖職”のイメージがある一方で、歴史上、なぜか性的なイメージをも担わされてきた「看護婦」なる存在。その理由について、都丸紗也華ちゃんのナースコスプレと共に考える!


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【P様の匣】

【雪妃真矢】

フェリス女学院大卒のお嬢様レスラーが宙を舞う!


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〈News Source〉
  • 【川村元気】がRADWIMPSに激ギレ!
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