『キングスグレイブFF15』に見る、スクエニの「不気味の谷」をめぐる戦い

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『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』(アニプレックス)
 さて、皆さんは「不気味の谷」をご存じですか? 「そんな怖い谷は、わたしの地元にはありません!」って、僕の地元にも、王蟲やモルボルが生息してそうな谷はありません。  これ、CGとかロボットの業界で、2000年代から使われるようになった言葉だ。もともとは1970年代に日本人のロボット工学者が提唱した概念で、それが近年になって海外でも頻繁に使われるほどポピュラーな言葉になった。  そして今、この「不気味の谷」をめぐる戦いが熱い!  この「不気味の谷現象」は簡単に説明すると、「ロボットの姿や動きを人間に似せていくと、リアルになるにつれて、それを見た人の好感度や親近感が高まっていく。しかし、ある一定よりリアルさが高まった瞬間、それまでの好感度が反転して、ものすごく不気味に感じてしまう現象」のこと。  つまり、中途半端にリアルなものが一番不気味、ということだ。  また、この現象は「そこから、さらにリアルさを増していってほとんど人間と区別できないレベルに達すると、嫌悪感が一気に反転して好感に転じる」という特徴もある。  この好感度の動きをグラフで描くと、リアルさが一定レベル以上に高まるとグイーンと急降下して嫌悪ゾーンに突入して、さらにリアルになって反転してグイーンと急上昇するまでが「谷」のような極端な線を描くため、「不気味の谷」と名付けられたのだ。  まず、はっきり言おう。ネーミングセンスありすぎ博士! いや、天才か!  不気味の谷、かっこよすぎる。中2の頃に住みたかったものだ。  で、そんな願望はともかく、この言葉が近年になってにわかに多用されているのは、この現象がCGで描かれた人間にも当てはまるからだ。  みんなも見覚えがないだろうか? すっごくリアルで不気味なCGキャラクター。または、めっちゃリアルなのに、動きが異様に不自然なCGキャラクター。こうしたキャラクターたちは不気味の谷を越えられず、その谷底に消えていった犠牲者であったといえる。  そうなのだ、世界の映画やゲームのCGの世界でのここ10年くらいは、この「不気味の谷」をいかに攻略するかの戦いだった。  折しも2016年は、動物キャラクターたちをフルCGで描いた海外映画『ズートピア』『ペット』『ファインディング・ドリー』、人間「以外」をすべて完璧なフルCGで描いた『ジャングル・ブック』が大ヒット。さらに日本産でも、リアルなゲーム発の完全フルCG映画『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』や動物路線の『ルドルフとイッパイアッテナ』なんかが公開され、世はフルCGの春真っ盛りだ(秋だけど)。  CGの世界において、無機物はかなり早い段階で違和感のないレベルでの描写が可能になった。人間以外の動物も、もはや実写で実際にそこにいるのと区別つかないレベルに達しているのは『猿の惑星:新世紀』や『ジャングル・ブック』を見ているとわかる(超すごい)。  しかし、何よりも見慣れている「自分自身」でもある人間の顔や動きは、まだまだ違和感なく描くのは途方もない労力と資金がいる大変なことだ。  たとえばピクサーの作品が、基本的にキャラクターをデフォルメしているのにも、この「不気味の谷」の影響がある。実は初期のピクサーのプロトタイプの作品は、ちょっとキャラクターがリアルで不気味だったのだ。その反省から、どこまでCGをリアルにすると人は嫌悪感を覚えるかを注意深く検討し、デフォルメされ完成されたのが、ピクサーのキャラクターなのだ。  一説には、ボードに無数のCGキャラクターの写真を貼り、どこから不気味に感じるかをリサーチしたそうだ。ある意味、ピクサーは不気味の谷の最強の攻略法を実践している。「そもそも谷を越えない」という「勇気ある撤退」を選択したのである。この方法は、今ではフルCG映画の主流にまでなっている(要するに、アニメの3DCG化だ)。  しかし、実在の役者と絡ませたりできる、実写を再現したような人間キャラクターを描こうとする場合、どうしても「不気味の谷」を越える完璧にリアルな人間のCG表現が必要になる。それでは、誰かが真っ向から不気味の谷に挑戦するしかない。戦争だ!  さて正直、結論からいえば、今でもほとんどのフルCGで描かれた人間のキャラクターは不自然だ。たとえば『ジャングル・ブック』が動物や風景はすべてフルCGで表現したのに、主役の少年や登場人物だけは実写を採用した理由のひとつには、その表現の困難さがあるだろう。ここ10年ほどのCG技術というのは、日本よりはるかにハリウッドのほうが進んでいるといわれている。  特に数年前のある時期から、巨額の資金を投じ続け驚異的な進化をしたハリウッドのCG技術と日本映画のCG技術の間に、簡単には越えられない「壁」ができてしまったという話を聞いたことがある。そんなハリウッドでも、人間をフルCGで描く映画は、そう簡単には作れない。単純に、映画1本分の人間キャラクターをフルCGで描く労力とお金を考えると、生身の役者を使った方がいろいろ楽でよい、というのもあるだろう。  さらにアメリカは、役者の権利などにものすごく厳しい国だ。たとえば、フルCGの役者が簡単に使えるような世界になると、本物の役者は失業してしまう、というので、アメリカでは人間をフルCGで描くことに、映画俳優組合(SAG)からクレームがつくというウワサも聞いたことがある。  「え~、そんなバカな!」とも思うけど、これは、音楽業界でもあった話だっていうから驚きだ。70年代、初めて「コンピューターで打ち込むドラム」が登場した頃は、全米ドラマー組合みたいなところから「生身のドラマーの仕事がなくなる!」というクレームがついて「打ち込みのドラムを使うときは、生身のドラマーをアドバイザーとして雇うべし」という暗黙のルールが誕生したという。  そんな中、今夏公開された日本『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』は、ゲームの前日譚を登場人物も含めて、完全フルCGの映画として公開するという意欲的な作品だった。  FFといえば、2001年に、巨額の予算を投じたフルCG映画を公開し、スクウェア(現スクウェア・エニックス)が傾くほどの失敗をしたことがある。皮肉にも、この失敗が「フルCGによる実写の壁」を強く意識させることとなり、「不気味の谷」という言葉が市民権を得るきっかけになったともいわれる。  しかし、熱い……。熱いじゃないか! あれだけの大失敗をしても、もう1回FFのフルCG映画をリベンジするその精神。それだけでも見に行く価値があるじゃないか。  というわけで見に行ったのだけど、やはり、ほとんどのシーンでは「ゲームのCGが動いている」ようにしか見えない。無数のキャラクターが、不気味の谷に落ちていく幻影が浮かぶ。  しかしその中に、ある瞬間、不気味の谷を越えた! と思えるシーンが現れた。そのあともいくつかのシーンで、本物の人間にしか見えない瞬間が、ある。  不気味さは……ない!  いける!  あともうちょっと技術が進歩したら、日本のフルCG映画作品でも不気味の谷を越えられる! 途中から映画の内容はそっちのけで「頑張れ! あとちょっとで谷を越えられるぞ! 頑張れ!」という謎の応援をずっとしていた。  映画の内容はともかく、『KINGSGLAIVE FINAL FANTASY XV』は、日本のフルCG映画が「不気味の谷」を越えるための助走として、ナイスチャレンジだったと思う。  もうひとつ、日本での試みとしては、フルCG女子高生キャラクター「Saya」がある。  これは石川晃之さん、有香さん夫妻という、個人ベースで作られたフルCGのキャラクターだ。このSaya、公開されたのは昨年で、その段階では「不気味の谷」を越えられていなかったという印象を受けた。やはりCGだ……という不気味さ、不自然さがあった。  しかし、今年公開された最新版ではさらにアップデートされ、ほとんど実写にしか見えないレベルにバージョンアップしていた! 日本人やアジア人の顔、というのは彫りが深い他の人種の顔に比べて情報量が少ないので、フルCGで描くのがさらに難しいといわれている。個人レベルでこのクオリティ、門外漢ながら脱帽です。  石川夫妻は、不気味の谷を越える長い攻防戦に、ついに「勝ち」の光明を見いだしたのだ。  というわけで、これから町中で、テレビで、ネットで、そして映画館で。フルCGの人物を目にする機会はどんどん増えていくだろう。中には、まだまだ「不気味の谷」に落ちていくキャラクターがたくさんいるだろう。その時に、その不気味さの裏に「不気味の谷」を越えるための熾烈な攻防戦が今も行われていることを頭の片隅でも思ってみると、面白いんじゃないかな。  僕は「不気味の谷をめぐる戦い」を知ってから、谷を越えるために奮闘している世界中のCGクリエイターの目に見えぬ、記録に残らぬ努力に、想いをはせるようになった。そして、そのCGが「不気味の谷」を完全に乗り越えて、まったく実写と区別がつかないようになった時、僕は、誰にも言わず、心の中で彼らに鳴りやまない拍手を送るつもりだ。 takahashi1017.jpg ●タカハシ・ヒョウリ “サイケデリックでカルトでポップ”なロックバンド、オワリカラのボーカル。たまにブログでつづる文章にも定評あり。好きなものは謎、ロック、歌謡、特撮、漫画、映画、蕎麦。 HP:http://www.owarikara.com/ ブログ:http://hyouri-t.jugem.jp/ Twitter:https://twitter.com/TakahashiHyouri?ref_src=twsrc%5Etfw

キャディの相談に乗る中居正広に、稲垣吾郎も「この人、本当にいい人なんだな」

 11月19日、SMAP中居正広がパーソナリティーを務めるラジオ『中居正広のSome girl’ SMAP』(ニッポン放送)にて、ファンが歓喜するメンバーとの最新エピソードが語られたことが話題となった。

 「この間な~おもしろかったんだよね。この間ね……稲垣(吾郎)さんとね、ゴルフ行ったんだけどね」と、メンバーの稲垣とプライベートでゴルフに行ったことを明かした中居。共通の知り合い2人と連れ立って、4人でゴルフコースを回ったことをリスナーに報告した。しかし、中居は仲間とワイワイ騒ぎながらコースを回っていたのに対し、稲垣は、いつもは食事もせずに淡々とコースを回るプレースタイルだったため、「あいつ楽しかったのかな?」と笑いながらも心配する場面も。「スタンスが全然違う」とこぼしていたが、中居は稲垣とのゴルフが相当楽しかったようで……

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「日本が一番だと思っていたけれど、実はそうでもない」日本を脱出し、タイでデザイン会社を経営する女性

 近年、東南アジアに移住し、現地で仕事や生きがいを求める日本人女性が急増している。「海外在住」=「大企業のリッチな駐在員」という時代はもう終わり、いまは中小企業や、ごくふつうの個人が、軽やかに海を越えていく。

 中でもタイは、この10年余りで日本人在住者が急増。2001年にはおよそ2万人だったが、現在、7万人を数える。そのかなりの部分が、20~40代の女性なのだ。「内向き」になったといわれる日本人だが、元気がないのは若い男たち。女性はどんどん海外にも翼を広げている。

 では、どうしてタイなのか? アジアなのか? このシリーズではアジアで活躍し、日本にいるときよりも、はるかに生き生きと暮らす女性たちを紹介していく。

○第1回
金野芳美さん(33) タイ・バンコク在住
「タイは、生活をしていて『重さ』がないんです」

「日本で暮らしていると、結婚とか、将来とか、老後とかっていう、重たい石をのっけられるじゃないですか。それに押しつぶされそうになってしまうんです」

 そう語る彼女は、タイに暮らし始めて10年になる。タイにある日系企業に就職をする、いわゆる「現地採用」を経て独立、いまでは社長として、タイ人パートナーと共にデザイン会社を切り盛りしている。

 首都バンコクの中心部、シーロム通りの西部、街路樹が熱帯の日差しを遮る小道には、瀟洒な古民家を利用した建物がいくつか並ぶ。そのうちの1軒、1階はカフェだが、2階部分が金野さんの「城」であるオフィスだ。

「タイでも、もちろん、先々のことは考えていかなくてはならない。でも日本と違って、重石のように上からのっかってくるのではなくて、将来の選択肢は道に落ちている感じ。それを自分で選んで糧にするもよし、踏み潰すもよし。だからタイ人も、タイで生きている日本人も、変にプレッシャーや世間体に悩むことはないですよね。生きていて重さがない」

 タイに住む多くの日本人が語る、そのゆるさ。人間はこのくらい気楽に、深く考えずに生きていいのだと思わされる。将来のことを、いくら心配してもしょうがない。意味がない。そうわかってはいても、もやもやした不安感に覆われる日本。そこから抜け出した日本人は、世界の広さと価値観の多様さに、救われる気さえする。

■言葉が通じなくても「生きてる感」に満ちていた

「親戚のお姉さんがアメリカに留学していたこともあって、小さい頃から漠然と海外への憧れはありました」という金野さん。美術関連の高校を卒業し、大学ではデザインを専攻。在学時にはスペインに旅行し、卒業後はワーキングホリデーで1年間オーストラリアへ。現地では、農場やレストランでアルバイトしながら語学を勉強した。

「海外に旅行したいというより、住んでみたい、働きたいと思っていたんですね」

 ワーホリに前後して2度、アジアにも旅行。このとき初めて旅したタイに、その後住むことになる。

「オーストラリアから帰ってきても、なかなか就職先がなくて(笑)。そんなとき友達が見つけてくれた求人広告が、タイで日本人デザイナーを探しているというものだったんです」

 旅行に来たときに接したタイ人の優しさもあり、印象は良かった。思い切って飛び込んでみたのは、バンコクにある日本語フリーペーパーの編集部だった。タイには数万人の日本人が住んでおり、日本人向けのサービス業やメディア、飲食店などさまざまな仕事が、日本の地方都市よりもむしろ充実しているほど。16年時点では10誌以上の日本語フリーペーパーが発行されているが、そのうち最も有名な老舗に、金野さんは就職した。

「初めは言葉がわからなくて、本当に大変でした。店や屋台で『これを買いたい』ということすら言えない。それでも『生きてる感』に満ちていたんです。言葉が通じないから、生活の一つひとつをこなしていくだけで精いっぱい。毎日がとにかく必死だったけれど、そのぶん充実していました」

 タイ語学校に通いながら、情報誌のデザインをする日々。少しずつ言葉を覚えていくうちに、タイに居心地のよさを感じるようになっていく。いい意味で、肩の力の抜けた環境。自分が外国人であるという、日本にいてはわからない不思議な感覚の面白さ。

「タイは階級社会です。お互い違う身分、階層には近づかないところがあります。でも外国人はフラットなんですね。ハイソ層とも庶民層とも付き合えるし、向こうも受け入れてくれる」

 古来から外国人を利用しつつ発展してきたタイ人は、したたかではあるが、外国人に対して日本人よりもはるかに慣れていて、フレンドりーだ。特に対日感情はよく、日本食やアニメ、日本旅行など、タイ人の生活の中に「日本」はすっかり浸透している。日本人が実に暮らしやすい国だといえる。

■タイ人の生き方や価値観を受け入れられるように、寛容になった

 日本とタイ、両方のいいとこ取りのような環境ではあるのだが、「日本人のマジメさをもっと見習って仕事してよ、と思うことも(笑)」あるという。日本人はひとつ指示すれば先も見越して仕事を進めてくれる。タイ人は、やってほしいことすべてをあらかじめ指示しないと、動いてくれない。察するということがない。タイ人にとって、仕事の優先順位はそう高くはない。家族や友人と過ごす時間のほうがはるかに大切だから、どうしてもなおざりになる。

「そんな生き方や価値観もあると受け入れられるように、寛容になったのは、タイに来て本当に良かったと思うことのひとつです」

 いくらかの衝突や行き違いはあっても、お互い柔らかに理解し合える素地が、不思議とタイ人と日本人の間にはある。

 そんなタイ人の男性と、金野さんも付き合ったことがある。夢中でタイになじもうとした時期を支えてくれた。タイ人男性の浮気やDVに悩まされる女性も少なくないというが「彼の場合、そんなことはまったくなかったです。でも、自分のやりたいことを優先しすぎて、別れてしまいましたけど」。

 ひとつの会社に勤め続けるというイメージのなかった金野さん。デザイナーとしての仕事を吸収した後にフリーになるが、その途端に仕事が殺到する。アジアもののガイドブックを一手に引き受け、慌ただしい日々を送っているときに、フリーペーパー時代に先輩だったタイ人も会社を辞めた。

「実家が自営業だったことと、前職の社長を見て、本当にしたいことは、最終判断して方向性を示す社長にならないとできないと思ったことから、いつかは独立したいと思っていたんです。それがいまかな――と思い、元同僚の女性と会社を立ち上げました」

 こうして職場を変えていったり、独立してステップアップしていくのは、タイの女性の間では常識だ。女性の社会進出は日本よりもはるかに進んでいて、母親が会社に赤ん坊を連れてくる光景は珍しいものではない。本人が外回りなどに行っているときは、社内の同僚が代わる代わる面倒を見るのだ。待機児童の問題とも無縁。それはタイにある日系企業も同様だ。こんな環境も、“タイで働いてみよう”という日本人女性を引きつけているのかもしれない。

■日本が一番だと思っていたけれど、実はそうでもない

 金野さんが住むのは、オフィスから2キロほど離れた下町にあるマンションだ。近くには市場があり、朝から晩まで庶民の活気であふれる。大きなリビングとベッドルーム、キッチンがあり、50平米で家賃は1万3,000バーツ(約4万2,000円)。

「引っ越してきたばかりで、まずは近所の屋台の位置を把握することから始めてます」

 タイでは、テレビや冷蔵庫、ベッドやエアコン、ソファなど、家具はすべて備え付け、敷金・礼金はなく、日本人ならパスポートひとつで契約できるので、引っ越しが簡単だ。家賃2~3カ月分のデポジットは前払いだが、これも退去時に返却される。居住者専用プールのほか、掃除や洗濯をしてくれるお手伝いさん、警備員が常駐する、リーズナブルな物件も多い。そんな住環境の良さも、日本人にはありがたい。

「日本が一番だと思っていたけれど、実はそうでもないということを実感しています。日本にいるとわからないことを、こちらで勉強しています」

 日々、重い荷に苦しむこともなく暮らしているからか、「タイにいる日本人は、みんな年より若く見える気がします。見た目と年齢が合わない(笑)」と金野さんは言う。たまに日本に帰国すると、知人たちの、特に30~40代の男性の老け方に驚くという。生活の疲れがにじむ。

「やはり日本人は、考えすぎなんだと思います。タイ人は何か問題が起きたときも、サヌック(楽しむ)の精神で当たっていく。それを学べたことは大きいと思います」

 タイの居心地のよさの中で過ごす金野さんだが、この先の人生は、まだ未定。「あまり考えないようにしてます」という。「会社として、自分として、やりたいことを突き詰めていけたら。ここにいるかもしれないし、ほかの国にチャレンジするかもしれない。日本に帰るかもしれないけど、寒いし、重いしな~」そんなことを、笑いながら話してくれた。

 選択の多様さと、生きやすさ。タイ生活は、人生にこの2つを与えてくれたと語る女性は多い。もちろん、いいことばかりではない。異国での暮らしは、ときに困難で、厳しい。それでも、新しい価値観や、違う生き方を求めるなら、アジアに飛び出してみるのも、ひとつの選択肢だと思う。日本で社会経験のある人なら、現地でもきっと居場所は見つかるだろう。
(室橋裕和)

「日本が一番だと思っていたけれど、実はそうでもない」日本を脱出し、タイでデザイン会社を経営する女性

 近年、東南アジアに移住し、現地で仕事や生きがいを求める日本人女性が急増している。「海外在住」=「大企業のリッチな駐在員」という時代はもう終わり、いまは中小企業や、ごくふつうの個人が、軽やかに海を越えていく。

 中でもタイは、この10年余りで日本人在住者が急増。2001年にはおよそ2万人だったが、現在、7万人を数える。そのかなりの部分が、20~40代の女性なのだ。「内向き」になったといわれる日本人だが、元気がないのは若い男たち。女性はどんどん海外にも翼を広げている。

 では、どうしてタイなのか? アジアなのか? このシリーズではアジアで活躍し、日本にいるときよりも、はるかに生き生きと暮らす女性たちを紹介していく。

○第1回
金野芳美さん(33) タイ・バンコク在住
「タイは、生活をしていて『重さ』がないんです」

「日本で暮らしていると、結婚とか、将来とか、老後とかっていう、重たい石をのっけられるじゃないですか。それに押しつぶされそうになってしまうんです」

 そう語る彼女は、タイに暮らし始めて10年になる。タイにある日系企業に就職をする、いわゆる「現地採用」を経て独立、いまでは社長として、タイ人パートナーと共にデザイン会社を切り盛りしている。

 首都バンコクの中心部、シーロム通りの西部、街路樹が熱帯の日差しを遮る小道には、瀟洒な古民家を利用した建物がいくつか並ぶ。そのうちの1軒、1階はカフェだが、2階部分が金野さんの「城」であるオフィスだ。

「タイでも、もちろん、先々のことは考えていかなくてはならない。でも日本と違って、重石のように上からのっかってくるのではなくて、将来の選択肢は道に落ちている感じ。それを自分で選んで糧にするもよし、踏み潰すもよし。だからタイ人も、タイで生きている日本人も、変にプレッシャーや世間体に悩むことはないですよね。生きていて重さがない」

 タイに住む多くの日本人が語る、そのゆるさ。人間はこのくらい気楽に、深く考えずに生きていいのだと思わされる。将来のことを、いくら心配してもしょうがない。意味がない。そうわかってはいても、もやもやした不安感に覆われる日本。そこから抜け出した日本人は、世界の広さと価値観の多様さに、救われる気さえする。

■言葉が通じなくても「生きてる感」に満ちていた

「親戚のお姉さんがアメリカに留学していたこともあって、小さい頃から漠然と海外への憧れはありました」という金野さん。美術関連の高校を卒業し、大学ではデザインを専攻。在学時にはスペインに旅行し、卒業後はワーキングホリデーで1年間オーストラリアへ。現地では、農場やレストランでアルバイトしながら語学を勉強した。

「海外に旅行したいというより、住んでみたい、働きたいと思っていたんですね」

 ワーホリに前後して2度、アジアにも旅行。このとき初めて旅したタイに、その後住むことになる。

「オーストラリアから帰ってきても、なかなか就職先がなくて(笑)。そんなとき友達が見つけてくれた求人広告が、タイで日本人デザイナーを探しているというものだったんです」

 旅行に来たときに接したタイ人の優しさもあり、印象は良かった。思い切って飛び込んでみたのは、バンコクにある日本語フリーペーパーの編集部だった。タイには数万人の日本人が住んでおり、日本人向けのサービス業やメディア、飲食店などさまざまな仕事が、日本の地方都市よりもむしろ充実しているほど。16年時点では10誌以上の日本語フリーペーパーが発行されているが、そのうち最も有名な老舗に、金野さんは就職した。

「初めは言葉がわからなくて、本当に大変でした。店や屋台で『これを買いたい』ということすら言えない。それでも『生きてる感』に満ちていたんです。言葉が通じないから、生活の一つひとつをこなしていくだけで精いっぱい。毎日がとにかく必死だったけれど、そのぶん充実していました」

 タイ語学校に通いながら、情報誌のデザインをする日々。少しずつ言葉を覚えていくうちに、タイに居心地のよさを感じるようになっていく。いい意味で、肩の力の抜けた環境。自分が外国人であるという、日本にいてはわからない不思議な感覚の面白さ。

「タイは階級社会です。お互い違う身分、階層には近づかないところがあります。でも外国人はフラットなんですね。ハイソ層とも庶民層とも付き合えるし、向こうも受け入れてくれる」

 古来から外国人を利用しつつ発展してきたタイ人は、したたかではあるが、外国人に対して日本人よりもはるかに慣れていて、フレンドりーだ。特に対日感情はよく、日本食やアニメ、日本旅行など、タイ人の生活の中に「日本」はすっかり浸透している。日本人が実に暮らしやすい国だといえる。

■タイ人の生き方や価値観を受け入れられるように、寛容になった

 日本とタイ、両方のいいとこ取りのような環境ではあるのだが、「日本人のマジメさをもっと見習って仕事してよ、と思うことも(笑)」あるという。日本人はひとつ指示すれば先も見越して仕事を進めてくれる。タイ人は、やってほしいことすべてをあらかじめ指示しないと、動いてくれない。察するということがない。タイ人にとって、仕事の優先順位はそう高くはない。家族や友人と過ごす時間のほうがはるかに大切だから、どうしてもなおざりになる。

「そんな生き方や価値観もあると受け入れられるように、寛容になったのは、タイに来て本当に良かったと思うことのひとつです」

 いくらかの衝突や行き違いはあっても、お互い柔らかに理解し合える素地が、不思議とタイ人と日本人の間にはある。

 そんなタイ人の男性と、金野さんも付き合ったことがある。夢中でタイになじもうとした時期を支えてくれた。タイ人男性の浮気やDVに悩まされる女性も少なくないというが「彼の場合、そんなことはまったくなかったです。でも、自分のやりたいことを優先しすぎて、別れてしまいましたけど」。

 ひとつの会社に勤め続けるというイメージのなかった金野さん。デザイナーとしての仕事を吸収した後にフリーになるが、その途端に仕事が殺到する。アジアもののガイドブックを一手に引き受け、慌ただしい日々を送っているときに、フリーペーパー時代に先輩だったタイ人も会社を辞めた。

「実家が自営業だったことと、前職の社長を見て、本当にしたいことは、最終判断して方向性を示す社長にならないとできないと思ったことから、いつかは独立したいと思っていたんです。それがいまかな――と思い、元同僚の女性と会社を立ち上げました」

 こうして職場を変えていったり、独立してステップアップしていくのは、タイの女性の間では常識だ。女性の社会進出は日本よりもはるかに進んでいて、母親が会社に赤ん坊を連れてくる光景は珍しいものではない。本人が外回りなどに行っているときは、社内の同僚が代わる代わる面倒を見るのだ。待機児童の問題とも無縁。それはタイにある日系企業も同様だ。こんな環境も、“タイで働いてみよう”という日本人女性を引きつけているのかもしれない。

■日本が一番だと思っていたけれど、実はそうでもない

 金野さんが住むのは、オフィスから2キロほど離れた下町にあるマンションだ。近くには市場があり、朝から晩まで庶民の活気であふれる。大きなリビングとベッドルーム、キッチンがあり、50平米で家賃は1万3,000バーツ(約4万2,000円)。

「引っ越してきたばかりで、まずは近所の屋台の位置を把握することから始めてます」

 タイでは、テレビや冷蔵庫、ベッドやエアコン、ソファなど、家具はすべて備え付け、敷金・礼金はなく、日本人ならパスポートひとつで契約できるので、引っ越しが簡単だ。家賃2~3カ月分のデポジットは前払いだが、これも退去時に返却される。居住者専用プールのほか、掃除や洗濯をしてくれるお手伝いさん、警備員が常駐する、リーズナブルな物件も多い。そんな住環境の良さも、日本人にはありがたい。

「日本が一番だと思っていたけれど、実はそうでもないということを実感しています。日本にいるとわからないことを、こちらで勉強しています」

 日々、重い荷に苦しむこともなく暮らしているからか、「タイにいる日本人は、みんな年より若く見える気がします。見た目と年齢が合わない(笑)」と金野さんは言う。たまに日本に帰国すると、知人たちの、特に30~40代の男性の老け方に驚くという。生活の疲れがにじむ。

「やはり日本人は、考えすぎなんだと思います。タイ人は何か問題が起きたときも、サヌック(楽しむ)の精神で当たっていく。それを学べたことは大きいと思います」

 タイの居心地のよさの中で過ごす金野さんだが、この先の人生は、まだ未定。「あまり考えないようにしてます」という。「会社として、自分として、やりたいことを突き詰めていけたら。ここにいるかもしれないし、ほかの国にチャレンジするかもしれない。日本に帰るかもしれないけど、寒いし、重いしな~」そんなことを、笑いながら話してくれた。

 選択の多様さと、生きやすさ。タイ生活は、人生にこの2つを与えてくれたと語る女性は多い。もちろん、いいことばかりではない。異国での暮らしは、ときに困難で、厳しい。それでも、新しい価値観や、違う生き方を求めるなら、アジアに飛び出してみるのも、ひとつの選択肢だと思う。日本で社会経験のある人なら、現地でもきっと居場所は見つかるだろう。
(室橋裕和)

新垣結衣、崖っぷちから高視聴率女優に返り咲きも……『逃げ恥』バブルの先に待つものは?

 新垣結衣主演『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系/火曜午後10時~)の視聴率が、とんでもないことになっている。初回は10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とギリギリ2ケタ台のスタートだったが、その後、第2話は12.1%、第3話は12.5%、第4話は13.0%、第5話は13.3%、第6話は13.6%と、回を重ねるごとに少しずつアップ。第7話は13.6%と横ばいだったが、第8話では16.1%と急上昇。第9話は16.9%、第10話は17.1%で、見事なまでの右肩上がりを続けている。ここまでの平均は13.8%で、この勢いでいけば、20日放送の最終回(第11話)は、かなり高い数字が見込めそうだ。

 TBSも同ドラマが、ここまでヒットするとは想定していなかっただろう。TBSの「火10」ドラマは、2014年4月期にスタートして以降、今年7月期まで、1作も全話平均で2ケタに乗った作品がない低視聴率枠。同枠ドラマで、初回の2ケタは史上初の好発進で、第2話の12.1%は史上最高視聴率。第3話以降は、その記録を更新し続けている。同局にとって、“お荷物”ともいえた「火10」ドラマで、これだけの高視聴率をはじき出したのだから、笑いが止まらないはずだ。

「『逃げ恥』は脚本や演出とキャスティングが、ズバリとはまりました。これが新垣と星野源のコンビでなければ、ここまでヒットしなかったと思われます。エンディングで流れる“恋ダンス”も視聴率アップに貢献しましたが、これまた新垣のキュートなキャラだからこそ、ここまで話題になったとみていいでしょう」(テレビ誌関係者)

 新垣は07年7月期『パパとムスメの7日間』(TBS系)で、舘ひろしとのW主演の形で、連ドラ初主演を果たし、全話平均視聴率は13.9%だった。その後、4年の月日を経て、11年7月期『全開ガール』(フジテレビ系)で、単独で初の連ドラ主演を務め、同12.3%。2度目の連ドラ単独主演となった13年4月期『空飛ぶ広報室』(TBS系)も、同12.6%を記録し、主演ドラマで着実に2ケタ台をマークした。

 また、ヒロインで出演した『リーガル・ハイ』シリーズ(フジテレビ系/堺雅人主演)でも、大いに存在感を発揮。第1弾(12年4月期)は同12.5%、第2弾(13年10月期)は同18.4%をマークし、高視聴率に大きく貢献、新垣は“数字が取れる女優”として評価を高めた。

 しかし、2年半ぶりの主演作となった『掟上今日子の備忘録』(15年10月期/日本テレビ系)は同9.8%で、主演ドラマで初の1ケタ台を記録し、その評価に疑問符が付くこととなった。

 そして今回、1年ぶりに主演した『逃げ恥』が大ヒットし、見事に『掟上今日子』での雪辱を果たし、単独主演の連ドラでは、自己最高の視聴率となるのは確実だ。こうなれば、今後“主役オファー”が増えるとみられるが、新垣にしてみれば、『逃げ恥』のヒットで、次回主演作でも当然高い視聴率を求められることになり、“過剰な期待”が重荷になるだろう。かつて、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で「最終回40%」という視聴率を叩き出した松嶋菜々子が、5年を経て『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)で主演を務めたものの、5%台まで低迷する大爆死ぶりで、バッシングを浴びてしまった例もある。それでも、新垣にはプレッシャーをはねのけて、高視聴率を獲得してほしいものだ。
(田中七男)

新垣結衣、崖っぷちから高視聴率女優に返り咲きも……『逃げ恥』バブルの先に待つものは?

 新垣結衣主演『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系/火曜午後10時~)の視聴率が、とんでもないことになっている。初回は10.2%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)とギリギリ2ケタ台のスタートだったが、その後、第2話は12.1%、第3話は12.5%、第4話は13.0%、第5話は13.3%、第6話は13.6%と、回を重ねるごとに少しずつアップ。第7話は13.6%と横ばいだったが、第8話では16.1%と急上昇。第9話は16.9%、第10話は17.1%で、見事なまでの右肩上がりを続けている。ここまでの平均は13.8%で、この勢いでいけば、20日放送の最終回(第11話)は、かなり高い数字が見込めそうだ。

 TBSも同ドラマが、ここまでヒットするとは想定していなかっただろう。TBSの「火10」ドラマは、2014年4月期にスタートして以降、今年7月期まで、1作も全話平均で2ケタに乗った作品がない低視聴率枠。同枠ドラマで、初回の2ケタは史上初の好発進で、第2話の12.1%は史上最高視聴率。第3話以降は、その記録を更新し続けている。同局にとって、“お荷物”ともいえた「火10」ドラマで、これだけの高視聴率をはじき出したのだから、笑いが止まらないはずだ。

「『逃げ恥』は脚本や演出とキャスティングが、ズバリとはまりました。これが新垣と星野源のコンビでなければ、ここまでヒットしなかったと思われます。エンディングで流れる“恋ダンス”も視聴率アップに貢献しましたが、これまた新垣のキュートなキャラだからこそ、ここまで話題になったとみていいでしょう」(テレビ誌関係者)

 新垣は07年7月期『パパとムスメの7日間』(TBS系)で、舘ひろしとのW主演の形で、連ドラ初主演を果たし、全話平均視聴率は13.9%だった。その後、4年の月日を経て、11年7月期『全開ガール』(フジテレビ系)で、単独で初の連ドラ主演を務め、同12.3%。2度目の連ドラ単独主演となった13年4月期『空飛ぶ広報室』(TBS系)も、同12.6%を記録し、主演ドラマで着実に2ケタ台をマークした。

 また、ヒロインで出演した『リーガル・ハイ』シリーズ(フジテレビ系/堺雅人主演)でも、大いに存在感を発揮。第1弾(12年4月期)は同12.5%、第2弾(13年10月期)は同18.4%をマークし、高視聴率に大きく貢献、新垣は“数字が取れる女優”として評価を高めた。

 しかし、2年半ぶりの主演作となった『掟上今日子の備忘録』(15年10月期/日本テレビ系)は同9.8%で、主演ドラマで初の1ケタ台を記録し、その評価に疑問符が付くこととなった。

 そして今回、1年ぶりに主演した『逃げ恥』が大ヒットし、見事に『掟上今日子』での雪辱を果たし、単独主演の連ドラでは、自己最高の視聴率となるのは確実だ。こうなれば、今後“主役オファー”が増えるとみられるが、新垣にしてみれば、『逃げ恥』のヒットで、次回主演作でも当然高い視聴率を求められることになり、“過剰な期待”が重荷になるだろう。かつて、『家政婦のミタ』(日本テレビ系)で「最終回40%」という視聴率を叩き出した松嶋菜々子が、5年を経て『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)で主演を務めたものの、5%台まで低迷する大爆死ぶりで、バッシングを浴びてしまった例もある。それでも、新垣にはプレッシャーをはねのけて、高視聴率を獲得してほしいものだ。
(田中七男)

本邦初! 「北朝鮮オリジナル袋めん」食ってみた!

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これが北朝鮮ヌードルだ
「金正日の料理人」こと藤本健二氏が、近く平壌市内にラーメン店を出店する計画があるという。藤本氏は現在、開店準備に追われているというが、「開店すれば行列は必至」(在日朝鮮人のビジネスマン)というほど、北ではラーメンブームの予兆があるという。理由は、即席めんの普及だ。北の即席ラーメン、いったいどんな味がするのか? 某所で極秘入手し、試食してみた。  北朝鮮の名物料理といえば平壌冷麺が有名だが、寒い冬に人気なのが即席ラーメンだ。近年は中国製のみならず、日本製や韓国製のカップめん、袋めんが普及し、人民の腹を満たしている。特に人気なのが、韓国の「辛ラーメン」。南の同胞が開発したパンチのある味は、北の人々のハートをわしづかみ。とはいえ、そこは北朝鮮。「わが国が一番」と主張する当局は、このブームを放っておくはずがなかった。 消息筋によると、当局は「辛ラーメン」や日本製の即席めんの排除をもくろんだ。だが、貴重な栄養源、しかも簡単でウマい即席ラーメンの撲滅は極めて困難で「強引にやると、体制への求心力低下につながる恐れもあった」(同)という。  そこで、北は国内のメーカーで独自に生産をスタート。今年に入って、平壌周辺の食料品工場で生産されたカップめんや袋めんが並ぶようになったという。
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めんの3分の1が粉々に……
今回、極秘入手したのは、辛ラーメンによく似たパッケージの袋めん計3種類。パッケージの印刷と包装にズレがあるのが、北朝鮮っぽい。ベビースターラーメンのように複数が連なる製造ラインで生産される工程のため、裁断が上手にできないのだ。また、パッケージの接着がいい加減なため、約半数は袋が半開きの状態になっていた。中身を取り出すと、めんの3分の1は粉々だった。
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粉末スープの開封にはハサミが必要
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餅米を蒸らしたような臭いが充満
 パッケージには「トウモロコシの実、茎、皮が配合された乾めんは消化に良い」と説明書きがある。実際に調理にかかると、中に粉末スープと、かやくが、それぞれ入っていたが、小袋は切り口がうまく加工されていないため、キッチンばさみがないと開封できない。とても「即席」とは言い難く、やたらと手間がかかる。  パッケージにある調理法の通り、6~8分煮込んで出来上がり。めんはあまりほぐれず、見た目は実にマズそうだ。餅米を蒸らしたような独特の臭いもする。
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餅米を蒸らしたような臭いが充満
 だが、実際に食べてみるとコシがあり、なかなかウマいではないか! 辛ラーメンと比較しても、遜色ない出来だ。 とはいえ、「カップ焼きそばは、まだ現地で開発されていない。『一平ちゃん』を地方都市の店でも見かける」(前出のビジネスマン)というだけに、まだまだ、国産即席めんの支持率は低いようだ。

成宮寛貴“告発者A氏”の正体、G・サスケが成宮に「ハグ」宣言、不倫の田中萌がしれっと登場……週末芸能ニュース雑話

“告発者A氏”の情報が錯そう!

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デスクT 成宮寛貴のコカイン吸引疑惑を「フライデー」(講談社)に売ったA氏の正体について、情報が錯綜してるね! A氏自身は16日発売の同誌で、4年前に六本木のクラブでたまたま出会ったものの、その後は顔を合わせることはなく、今年10月上旬に別のクラブで偶然再会したって言ってるけど、15日発売の「女性セブン」(小学館)は「10年来にわたって付き合ってきた、恋人のような存在」って報じてるし、同日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は「長い間、セックスフレンドだった」人物で、成宮がA氏の生活の面倒を見ていた、って報じてるよ。一体何者~!? 記者H ある芸能記者によれば、A氏は“身バレ”をかなり恐れている人物だとか。「フライデー」の告白の通りだと、「六本木や西麻布のクラブで数回顔を合わせた程度の関係」と受け取れますが、少々不自然に感じます。 デスクT 成宮が引退時に綴った「心から信頼していた友人に裏切られ~」の「友人」って、きっとA氏のことだよねえ? 2カ月やそこらの関係じゃなさそうだけど……。 記者H 「文春」はA氏について、成宮から別れを切り出された腹いせに、薬物使用を暴露したと伝えていますね。こちらのほうが、成宮の言う「全ての原因を作ったのは自分自身」というコメントにもしっくりきます。 デスクT ところで、ザ・グレート・サスケは、一体何をしたかったんだろうね? てっきり、息子をPTSDにした成宮に激怒してるのかと思ったら、「訴えない」っていうし、記者会見の最後では「こんな形で辞めてほしくない。あの方はスターじゃないですか。スターは輝き続けていなきゃいけない」とかなんとか……。 記者H 15日に後楽園ホールで開催されたみちのくプロレスの興行に登場した際にも、「成宮! 成宮! 成宮! 成宮! 一言、成宮! 出てこい! 良いじゃないか同性愛だって。冗談でも本気でもどっちでもいいよ。時間が解決して、笑顔でテヘヘって言って戻ってくればいいじゃないか! リング上でハグしてあげますよ!」と、「成宮」を連呼していました。 デスクT なんのこっちゃ。頭に血が上って、ブログで暴露したり、マスコミにペラペラしゃべったものの、着地点がわかんなくなっちゃった感じかな? 記者H ネット上では、「悪ノリが過ぎる」「息子がかわいそう」「問題が問題なだけに、全然笑えない」と、すっかり“イタい人”扱いされてます。しかし一方で、プロレスファンは「前からこういう人」「サスケのズンドコぶりは、今に始まったことではない」と、特に驚いた様子はありません。ちなみに、元岩手県議会議員でもあるサスケですが、「UFO研究家」や「預言者」としての顔も持っているようです。 デスクT ほう! じゃあ仕方ないね!

テレ朝“不倫”田中萌アナがしれっと出演

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田中萌オフィシャルブログより
記者H 『NHK紅白歌合戦』の目玉企画「AKB48 夢の紅白選抜をみんなで選ぼう!」の中間結果が発表されました。同企画は、AKB48グループの300人以上の国内メンバーの中から、『紅白』に出場する48人を、視聴者投票で選ぶというもの。アプリとデータ放送から投票を受け付けていますが、同じ端末からは1票しか投じられないため、シングル選抜総選挙より正確な人気順がわかるのではないかと、注目されています。 デスクT あれでしょ? 公共放送の主導で、未成年メンバーに順位をつける、教育上よろしくない企画でしょ? あら、48人中、SKE48のメンバーは5人しか入ってないよ。HKT48でさえ11人も入ってるのに。集計ミスじゃない? 記者H SKE48は今、結構やばい状況みたいですよ。 デスクT 今のAKB48グループって、メンバーの知名度が低いから、こんな企画やっても一般視聴者はどっちらけだよ。それより、「文春」に先輩同僚アナとの不倫が報じられた田中萌アナウンサーが、10日放送の深夜バラエティ番組『アップデート大学』に司会で出演してたよ! 報道・情報番組『グッド!モーニング』は8日から出演を取りやめてるけど、深夜番組は出ちゃっていいの? 記者H テレ朝広報は『グッド!モーニング』の出演取りやめについて「報道・情報番組ということもあり、出演を当面見合わせる」としており、バラエティ番組は対象外のようです。しかし、ネット上では、「報道番組でないにしろ、説明責任も果たさずによく出られるね」「芸能界は不倫に甘い」「テレ朝のモラルなんて、こんなもん」などと批判が相次いでいます。 デスクT 不倫タレント叩くのって、楽しい~。でも、いまだに本人がダンマリしてるってことは、もう認めてるようなもんだよね。このままずっと、“不倫アナ”のレッテル貼られちゃうんだろうなあ。 記者H 本人が耐えられなくなって、来年あたり退社する可能性は高そうですね。 デスクT “コンドーム女子アナ”のレッテルを貼られた夏目三久に倣って、田辺エージェンシーに入っちゃえばいいのに~。あー、でも、ドンに結婚させてもらえないか~。どっちみち、茨~。

成宮寛貴“告発者A氏”の正体、G・サスケが成宮に「ハグ」宣言、不倫の田中萌がしれっと登場……週末芸能ニュース雑話

“告発者A氏”の情報が錯そう!

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デスクT 成宮寛貴のコカイン吸引疑惑を「フライデー」(講談社)に売ったA氏の正体について、情報が錯綜してるね! A氏自身は16日発売の同誌で、4年前に六本木のクラブでたまたま出会ったものの、その後は顔を合わせることはなく、今年10月上旬に別のクラブで偶然再会したって言ってるけど、15日発売の「女性セブン」(小学館)は「10年来にわたって付き合ってきた、恋人のような存在」って報じてるし、同日発売の「週刊文春」(文藝春秋)は「長い間、セックスフレンドだった」人物で、成宮がA氏の生活の面倒を見ていた、って報じてるよ。一体何者~!? 記者H ある芸能記者によれば、A氏は“身バレ”をかなり恐れている人物だとか。「フライデー」の告白の通りだと、「六本木や西麻布のクラブで数回顔を合わせた程度の関係」と受け取れますが、少々不自然に感じます。 デスクT 成宮が引退時に綴った「心から信頼していた友人に裏切られ~」の「友人」って、きっとA氏のことだよねえ? 2カ月やそこらの関係じゃなさそうだけど……。 記者H 「文春」はA氏について、成宮から別れを切り出された腹いせに、薬物使用を暴露したと伝えていますね。こちらのほうが、成宮の言う「全ての原因を作ったのは自分自身」というコメントにもしっくりきます。 デスクT ところで、ザ・グレート・サスケは、一体何をしたかったんだろうね? てっきり、息子をPTSDにした成宮に激怒してるのかと思ったら、「訴えない」っていうし、記者会見の最後では「こんな形で辞めてほしくない。あの方はスターじゃないですか。スターは輝き続けていなきゃいけない」とかなんとか……。 記者H 15日に後楽園ホールで開催されたみちのくプロレスの興行に登場した際にも、「成宮! 成宮! 成宮! 成宮! 一言、成宮! 出てこい! 良いじゃないか同性愛だって。冗談でも本気でもどっちでもいいよ。時間が解決して、笑顔でテヘヘって言って戻ってくればいいじゃないか! リング上でハグしてあげますよ!」と、「成宮」を連呼していました。 デスクT なんのこっちゃ。頭に血が上って、ブログで暴露したり、マスコミにペラペラしゃべったものの、着地点がわかんなくなっちゃった感じかな? 記者H ネット上では、「悪ノリが過ぎる」「息子がかわいそう」「問題が問題なだけに、全然笑えない」と、すっかり“イタい人”扱いされてます。しかし一方で、プロレスファンは「前からこういう人」「サスケのズンドコぶりは、今に始まったことではない」と、特に驚いた様子はありません。ちなみに、元岩手県議会議員でもあるサスケですが、「UFO研究家」や「預言者」としての顔も持っているようです。 デスクT ほう! じゃあ仕方ないね!

テレ朝“不倫”田中萌アナがしれっと出演

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田中萌オフィシャルブログより
記者H 『NHK紅白歌合戦』の目玉企画「AKB48 夢の紅白選抜をみんなで選ぼう!」の中間結果が発表されました。同企画は、AKB48グループの300人以上の国内メンバーの中から、『紅白』に出場する48人を、視聴者投票で選ぶというもの。アプリとデータ放送から投票を受け付けていますが、同じ端末からは1票しか投じられないため、シングル選抜総選挙より正確な人気順がわかるのではないかと、注目されています。 デスクT あれでしょ? 公共放送の主導で、未成年メンバーに順位をつける、教育上よろしくない企画でしょ? あら、48人中、SKE48のメンバーは5人しか入ってないよ。HKT48でさえ11人も入ってるのに。集計ミスじゃない? 記者H SKE48は今、結構やばい状況みたいですよ。 デスクT 今のAKB48グループって、メンバーの知名度が低いから、こんな企画やっても一般視聴者はどっちらけだよ。それより、「文春」に先輩同僚アナとの不倫が報じられた田中萌アナウンサーが、10日放送の深夜バラエティ番組『アップデート大学』に司会で出演してたよ! 報道・情報番組『グッド!モーニング』は8日から出演を取りやめてるけど、深夜番組は出ちゃっていいの? 記者H テレ朝広報は『グッド!モーニング』の出演取りやめについて「報道・情報番組ということもあり、出演を当面見合わせる」としており、バラエティ番組は対象外のようです。しかし、ネット上では、「報道番組でないにしろ、説明責任も果たさずによく出られるね」「芸能界は不倫に甘い」「テレ朝のモラルなんて、こんなもん」などと批判が相次いでいます。 デスクT 不倫タレント叩くのって、楽しい~。でも、いまだに本人がダンマリしてるってことは、もう認めてるようなもんだよね。このままずっと、“不倫アナ”のレッテル貼られちゃうんだろうなあ。 記者H 本人が耐えられなくなって、来年あたり退社する可能性は高そうですね。 デスクT “コンドーム女子アナ”のレッテルを貼られた夏目三久に倣って、田辺エージェンシーに入っちゃえばいいのに~。あー、でも、ドンに結婚させてもらえないか~。どっちみち、茨~。

三代目JSB「レコ大」買収疑惑から1カ月半……エイベックスがK-POPアイドルを最優秀新人賞へ!?

 毎年12月30日に放送されている恒例の音楽特番『輝く!日本レコード大賞』(TBS系)。今年はノミネート楽曲の発表直前、大スキャンダルが起こり、波紋を呼んでしまった。

 ノミネート発表の約3週間前、昨年大賞を受賞した三代目J Soul Brothersの所属事務所LDHが、審査に大きな影響力を持つというバーニングプロダクションに対し、1億円を支払っていたとする疑惑を「週刊文春」(文藝春秋)が報道。また、各レコード会社は審査員に対して、過剰な接待を行っているなど、賞レースの裏側を暴いた。

「この記事によって、大賞受賞と予想されていたAAA所属のエイベックスにも、大激震が走りました。それでも当初は、『AAAに受賞させる』と意気込んでいたようですが、今年の大賞受賞は嫌でも“買収”を連想されてしまうため、やはり及び腰になってしまったとか。現状では、本命が西野カナ、次点はAKB48。大穴で、利権や癒着とはまったく無縁の、宇多田ヒカルといったところでは」(レコード会社関係者)

 なお、2年連続で大賞を受賞していた三代目JSBは、ノミネートすらされなかった。

「これに関しては、単純にエントリーされなかっただけのようです。バーニングとの裏取引や、辞退といった話ではありません。なにより、受賞に執念を燃やしてしていたのは、LDHではなく、バックのエイベックスという部分が大きかったといいます」(同)

 現在、エイベックスは、AAAの大賞受賞を諦めつつあるというが、最優秀新人賞に関しては、ほぼ確実に手中に収めたようだ。

「今年の新人賞受賞は、林部智史、羽山みずき、BOYS AND MEN、そしてエイベックスのK‐POPユニット・iKONの4組です。アーティスト自体の勢いでいえば、最優秀新人賞はボイメンが妥当ですが、所属であるユニバーサルの営業努力は、残念ながらエイベックスの勢いにはかなわない。大賞は諦めても、最優秀新人賞だけは勝ち取る……それがエイベックスの作戦のようです」(レコード大賞運営スタッフ)

 裏の裏まで、ほぼ全てが白日の下にさらされてしまっている「レコ大」。いっそのこと今年は、視聴者も各芸能プロやレコード会社の水面下の駆け引きを想像しながら、賞レースを楽しむべきなのかもしれない。