『スカパー!アダルト放送大賞2017』PR大使の初美沙希ちゃん&成宮いろはちゃんがセクシー水着でサイゾー編集部を襲撃!

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よくぞいらっしゃいました!
 スカパー!の成人向けチャンネルで放送された全ての番組の中から、優秀なAV女優や番組(作品)を一般視聴者の投票で選出し表彰する『スカパー!アダルト放送大賞』が来年も開催される。第13回目となる今回も新企画をはじめ、盛り沢山の内容が予定されているといい、12月1日0時00分にいよいよ公式サイト(http://adult-awards.com/)にて女優賞、新人女優賞、熟女女優賞、作品賞、メディア賞、スカパー!オンデマンドアダルト賞など各賞のノミネート女優が発表され、投票受付がスタートする。  そんな『スカパー!アダルト放送大賞2017』をPRするため、昨年「女優賞」「作品賞」「スカパー!オンデマンドアダルト賞」「夕刊フジ賞」など4部門を制覇した初美沙希ちゃんと、「熟女女優賞」を受賞して今ノリにノっている成宮いろはちゃんがマスコミ行脚キャラバンの一環としてサイゾー編集部を襲撃! 悩殺セクシー水着に自慢のボディで仕事に明け暮れる編集スタッフを癒してくれました。
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──こんなにセクシーな水着で来てくださるなんて……感激です! 初美 初めまして! 成宮 よろしくお願いします! ──今日はその水着で何社回ったんですか? 初美 サイゾーさんで5社目? 成宮 普段入ることがないような場所にたくさんお邪魔させてもらってわたしたちもドキドキでしたよ(笑)。 初美 それにしてもみなさん、忙しそうですね。わたしたちがいい息抜きになればいいですね。 ──今回は「スカパー!アダルト放送大賞2017」のPRということで来てくださったんですけど、昨年初美さんは4部門制覇。成宮さんは「熟女女優賞」を受賞。お2人とも涙のスピーチが印象的でした。 初美 思い出しますね(笑)。でも、賞をもらったときは、わたしよくわからない状況で……。パニックになってしまって、何も覚えていないんです。 成宮 わたしは自分の名前が呼ばれるとは思っていなかったので、呼ばれたときは全身が泡立ったような気分。気持ちの面では、沙希ちゃんと同じような状況でした。 ──デビューして、いつかこんな大きな賞をもらえる日が来ることを想像していましたか? 成宮 いつかこういう大きな舞台に立ちたいなって、その前の年の表彰式を視聴者として見ていて思っていたところだったので、本当にうれしかったですよ。 初美 わたしは3年連続ノミネートさせてもらっていて、一番最初に出たときは出られただけでも結構うれしかったのを覚えています。次の年は2年連続で出られたからには獲りたいと思っていたんですけど、獲れなくて……。3年目の去年は、絶対に獲りたいという気持ちがすごく強かったです。受賞できて、わたしもうれしかったです。
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文句なしのスタイル!
──受賞後、お2人の環境は変わりましたか? 初美 受賞後は、いろんな方が「おめでとう」って声をかけてくれて、ファンの方や違う女優さんの方まで祝福してくださって、びっくりしました。仕事の面でも、受賞したからということで、オファーが増えました。 成宮 これに出たことがきっかけで知ってくれた方がずいぶんいらっしゃって、そういった意味ではたくさんの人に知っていただく、いい機会になったので、すごくありがたいなと思います。あと、自分の中でも仕事をする上での意識が変わりました。女優賞を獲ったので、売れっ子の人や演技の上手な女優さんに負けないように、冠がついたことで頑張らなきゃ、もっとしっかりしなきゃって気持ちになりました。 ──成宮さんの作品は毎回濃厚。昼下がりの主婦の不倫を描いたものからお母さんものまで、幅広く演じていて、その演技力の高さに毎回驚かされます 成宮 受賞を機になんですけど、ほかの女優さんの作品を見るようになったのも大きいです。自分と同じようなジャンルに出ている方の作品とかを勉強として見るようになったんです。そういうところが、演技の面でもすごく影響していると思います。 ──初美さんもデビュー当時はツインテールでかわいい雰囲気の女の子を演じることが多かったと思うんですが、最近はかわいいだけでなく、例えば演技力を要求されるような濃厚なドラマものでも、すごくその魅力を発揮して頑張っているような気がします。女優として変わったなという自覚はありますか? 初美 自分からAV女優になりたいと思ってこの仕事を始めたんですけど、最初の頃は撮影が楽しいというだけの気持ちで撮影に参加していたんです。でも、やっぱりやっていくにつれてどういう見せ方がいいんだとか、アドリブなんかも自分で考えられるようになって、意識にはずいぶん変化があったと思います。最近はどうやったら売れるかなんてことまで考えたり(笑)。 ──初美さんの出演作を見ると、いじめられる演技が抜群にうまいなと思うんですが。 初美 昔は自分から攻めるということができなかったんです。だから完全受け身の作品が多かったんです。いじられたり、いじめられる役が多かったかな。でも、最近は自分から攻めたりする作品も好きになりました。したりされたり、どちらも楽しいです(笑)。 ──来年はお2人とも昨年の受賞者としてゲストプレゼンターに回るわけですけど、受賞式ではどんなふうにしようとか、今から考えていらっしゃったりするんですか? 初美 あっという間にこの時期に来たんだなという感じ。こうしようかなというのはあまりはっきりとは考えていないです。どんな人が受賞するかもわからないし……。プレゼンターといっても自分も緊張しちゃいそうで(笑)。 成宮 でも、受賞できたおかげか、去年より少し落ち着いて会場に行けるかなって思っています。わたしも楽しみたいって思っています。
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仕事が手につきません……
──お友達の女優さんがノミネートされるなんてこともあるかもしれないですね。 初美 知っている女優さんが昔に比べたらずっと増えたのでひょっとしたらあの人も、って予想はしたりしています。まだわからないですけど。 成宮 熟女部門には注目したいです。一緒にイベントをやったことがある人とかがノミネートされたらドキドキしちゃいそうです。 ──お2人とも、女優として来年はどんなふうに活動していけたらと考えていらっしゃるんですか? 初美 今年の11月からわたしはh.m.pさんの専属女優になったんですけど、企画女優のときだと、忙しくてあんまり地方のイベントに行く機会とかがなかったんです。それが単体女優になって撮影日も固定されて、スケジュールのやりくりがしやすくなったので、来年は地方にたくさん行って、ファンの方にお会いしたいなって思っています。 成宮 受賞のおかげで今年は仕事も増えて、本当にいろんなお仕事をやらせてもらえるようになったんです。また来年はさらに自分がやったことのないジャンルだったり、やったことない役柄に挑戦していきたいです。
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──最後にファンにメッセージを。 初美 去年の受賞の直前はファンの人が「投票したよ!」とか、何かと励ましてくれたんですけど、ノミネートされて気持ちが張りつめている中、それがすごく心の安心につながったんです。だからこそあの期間を乗り越えられたとわたしは思っていて、感謝しているし、恩返ししたいなって。だから今回ノミネートされる女優さんに対してもぜひ、みんながいろんなことを発信して励ましたり応援してくれたらすごくうれしいです。来年のノミネート女優さんへの投票や応援をぜひよろしくお願いします! 成宮 ノミネートされる女優さんとかは本当にいろんな不安を抱えていると思うので、そこをファンの人はぜひ支えてあげて欲しいです。初めての人にもどんどん投票してもらいたいです。わたしも今日こうして取材を受けさせてもらえているのは、ファンの人が応援してくれたおかげ。これからありがとうの気持ちをどんどんファンの人に還元していけるよう頑張ります! (取材・文=名鹿祥史) 「スカパー!アダルト放送大賞2017」は、現在、公式サイト(http://adult-awards.com/)にて各賞投票受付中! 2017年3月3日の授賞式の無料観覧応募も公式サイトより応募可!

「伊野尾クズすぎ」Hey!Say!JUMP・伊野尾慧、女子アナ“二股”報道にファンも呆れ声

 11月30日、週刊文春WEB」がHey!Say!JUMP・伊野尾慧の“二股交際疑惑”を報じ、ジャニーズファンの間に衝撃が広がっている。9月にはAV女優・明日花キララとのシンガポール極秘旅行が発覚したばかりだけに、ネット上では呆れ声が目立っている。

 2016年は春頃からソロ活動が増え、『メレンゲの気持ち』(日本テレビ系)のMCや『めざましテレビ』(フジテレビ系)の木曜レギュラーを務めている伊野尾。夏ドラマ『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系)と『ドクターX~外科医・大門未知子~スペシャル』(テレビ朝日系、7月3日放送)にも出演を果たすなど多忙を極めているが、プライベートも引く手あまたのようだ。「週刊文春WEB」によると、TBSとフジテレビの人気女子アナウンサーが、伊野尾の自宅マンションを訪れていたという。

「12月1日発売の『週刊文春』(文藝春秋)には“二股”の詳細が載っており、お相手は『あさチャン!』(TBS系)に出演する宇垣美里アナと、もう1人は『めざましテレビ』で共演中の三上真奈アナだと伝えています。9月に『週刊女性』(主婦と生活社)で明日花とのツーショット写真が掲載された時は、ファンが大騒ぎになりましたが、伊野尾はその後も気にせず女子アナと“密会”していたことになりますね」(ジャニーズに詳しい記者)

 今回の二股報道を受けて、一部ネット上では、女性関係が派手なことで知られているNEWS・手越祐也に次ぐ遊びっぷりと揶揄されているが、ファンからも「伊野尾クズすぎ」「すがにもう少しちゃんとして」「ファン減りそうだし、今後の仕事に響くだろうな」と、手厳しい声が続出している。

 以前はグループ内でも存在感が薄く、端のポジションに位置することが多かったものの、現在、人気・知名度ともに上昇中の身。そのため、ファンは「伊野尾くん、自分が週刊誌に狙われやすいって自覚が足りなさ過ぎる。あと共演者ってのは一番やっちゃいけない」「『めざまし』共演者とだけはやめてほしかったし、二股疑惑って!」「朝の顔の自覚がないのか」と、落胆していた。

「伊野尾は藤島ジュリー景子副社長が猛プッシュしているため、そう簡単に番組を降板させられたり“干される”ことはないとみられます。ただ、グッズの売り上げが明らかに減少するなど、露骨な人気低下が見られれば待遇も変わるかもしれません。また、『週刊文春WEB』が記事を出す前には、一般人のあるTwitterアカウントがフォロワーとの会話の中で、伊野尾に関して気になる一文をツイートしていました。このツイート主は受験生のようですが、同誌から『塾に伊野尾が通っていたか』を確認されたとか。おそらく、伊野尾の身辺について取材を進める中で、プライベートを知る人物を探していたのでしょう。しばらく伊野尾はマスコミからマークされ続けるでしょうから、今度こそ気を引き締めてもらいたいものです」(同)

 メンバーの中島裕翔は吉田羊との熱愛が報じられるなど、ファンを悲しませるような報道が続いているHey!Say!JUMP。デビュー10周年となる2017年こそ、明るいニュースに期待したい。

V6・長野博の結婚に続くのは、関ジャニ∞横山裕と日テレ水ト麻美アナ!?

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 V6の長野博が、女優の白石美帆と11月29日に入籍したことが発表。同日、生放送された『ベストヒット歌謡祭2016』(日本テレビ系)に出演した長野は、歌唱後にTOKIOらジャニーズの仲間から胴上げされ「これ以上の幸せはありません」と感激した。  2年半の交際を実らせた2人に、ネット上では祝福コメントが多数寄せられているが、それとともに「次に結婚するジャニーズ」予想でも大盛り上がりだ。 「V6の岡田准一は宮崎あおいと同棲中といわれ、森田剛も先日、宮沢りえとの熱愛が発覚しています。また、年内で解散するSMAPは、誰が結婚してもおかしくない」(芸能記者)  そんな中、ベテラン芸能ジャーナリストは、大本命に意外な名前を挙げる。 「関ジャニ∞の横山裕と日本テレビの水ト麻美アナですよ。昨年、熱愛が報じられた際には、ジャニーズ事務所が否定。その後、2人は別れさせられたことになっていますが、実は今でも交際は続いている。また、水トアナは来年4月で30歳を迎えますが、そのタイミングでフリー転身に踏み切るという話もある。そうすれば、日テレからの監視もなくなり、水トアナの行動に制約がなくなる。ジャニーズ内では“1軍”の嵐だけはまだ結婚にゴーサインが出せませんが、ほかのグループに関しては、以前に比べて管理体制が緩くなってきている。大倉忠義と吉高由里子の交際も発覚していますが、関ジャニにはまだ結婚しているメンバーがいませんから、1人だけなら認められる可能性は高そうです」  年末年始は、大物カップルの交際や結婚が飛び交う時期。もしかすると、ジャニーズの結婚ラッシュになったりして!?

V6・長野博の結婚に続くのは、関ジャニ∞横山裕と日テレ水ト麻美アナ!?

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 V6の長野博が、女優の白石美帆と11月29日に入籍したことが発表。同日、生放送された『ベストヒット歌謡祭2016』(日本テレビ系)に出演した長野は、歌唱後にTOKIOらジャニーズの仲間から胴上げされ「これ以上の幸せはありません」と感激した。  2年半の交際を実らせた2人に、ネット上では祝福コメントが多数寄せられているが、それとともに「次に結婚するジャニーズ」予想でも大盛り上がりだ。 「V6の岡田准一は宮崎あおいと同棲中といわれ、森田剛も先日、宮沢りえとの熱愛が発覚しています。また、年内で解散するSMAPは、誰が結婚してもおかしくない」(芸能記者)  そんな中、ベテラン芸能ジャーナリストは、大本命に意外な名前を挙げる。 「関ジャニ∞の横山裕と日本テレビの水ト麻美アナですよ。昨年、熱愛が報じられた際には、ジャニーズ事務所が否定。その後、2人は別れさせられたことになっていますが、実は今でも交際は続いている。また、水トアナは来年4月で30歳を迎えますが、そのタイミングでフリー転身に踏み切るという話もある。そうすれば、日テレからの監視もなくなり、水トアナの行動に制約がなくなる。ジャニーズ内では“1軍”の嵐だけはまだ結婚にゴーサインが出せませんが、ほかのグループに関しては、以前に比べて管理体制が緩くなってきている。大倉忠義と吉高由里子の交際も発覚していますが、関ジャニにはまだ結婚しているメンバーがいませんから、1人だけなら認められる可能性は高そうです」  年末年始は、大物カップルの交際や結婚が飛び交う時期。もしかすると、ジャニーズの結婚ラッシュになったりして!?

【劇場アニメレビュー】TVアニメを凌駕する迫力アクション、艦娘たちも可愛い! 若干の喰い足りなさが惜しい『艦これ』

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アニメ『艦隊これくしょん―艦これ―』公式サイトより
 第二次世界大戦下に活躍した日本海軍艦艇を擬人化した“艦娘(かんむす)”を育成・強化していく育成シミュレーションゲーム『艦隊これくしょん―艦これ―』(DMM.com)を原作とする、同名TVアニメーションシリーズのその後を描いた劇場用アニメーション映画。  TVシリーズでは人類を脅かす謎の敵“深海棲艦”と艦娘たちの戦いが描かれていたが、このときは多くの謎が残され、また設定そのものもどこか曖昧で、全体の構成もシビアな路線とコミカルな萌え描写とのバランスが今ひとつだったため、原作ゲームファンの賛否を呼んだことも記憶に新しい。  何せゲームに登場するキャラも多いため、そのすべてをTVアニメでフォローできるはずもなく、そのことでまた批判が殺到するのをはたで見ていて、ちょっと製作サイドが可哀想に思えたりもしたものだ。  私自身の感想を述べると、まあそこそこ普通に楽しんだというのが本音ではあったが、いざ艦娘たちが戦闘モードに入ったとき、どうしても彼女たちが艦(ふね)に見えず、単に美少女たちが武装して水上を走っているようにしか見えないというのが唯一最大の不満ではあった。  しかし今回の劇場版、いきなり海戦シーンから始まるのだが、そこで戦闘態勢に入る艦娘たちは、まさしく艦に見えた。その理由は、映し出されるのが銀幕の大画面だからということだけでなく、TV版での反省や教訓を踏まえたスタッフの腹のくくり具合が、うまく画に描出されているからだと思う。正直、この冒頭の戦闘シーンだけで、入場料金の元は取れたと思った。またTV版に登場しなかった艦娘たちがここで一斉に登場するのも、少しでもそれぞれの艦娘ファンの期待に応えてあげたいというスタッフの計らいではあるのだろう。  また今回のストーリー的なお楽しみとして、艦娘と深海棲艦との相関関係が明かされ、そのツールとして、TVシリーズで殉死した如月がドラマの中で大きな役割を果たすことになるのだが、映画ばかり見続けてスレてしまって久しい身としては、今さら多少のサプライズで仰天することもなく、むしろ想像の範疇。やがては主人公・吹雪に関する驚愕の真相も描かれていくが、こちらも「ああ、そう来ましたか……」といった程度の感慨でしかない。  とはいえ、そのあたりをくさすつもりも毛頭なく、今回はTV版を優に超える戦闘シーンのダイナミズムと、ダーク・ファンタジーとしての設定が、比較的巧みに融合し得ているように思う。特に戦闘シーンは、急に赤く染まったソロモンの海域によって艦娘たちが徐々に腐食していくというリスクを背負っての戦いでもあり、その悲痛さが実によく描かれている。個人的には大和がボロボロになりながらも決死の活躍を示してくれるのがうれしい。音楽・音響も効果的で、正直爆音上映で見なかったことを後悔してしまったほどである(何せ立川シネマシティまで片道1時間半ほどかかるもので、今回はつい近場のシネコンへ……)。  一方で本作は、艦娘たちの美少女ぶりをとことん追求したかのような秀逸な作画で攻めまくる。今回はコミカルな描写はほとんどなく、シリアスでダークなモードが主体となっているが、それゆえに引き締まった艦娘たちの表情が一段と映え渡る。  赤い海域と吹雪をめぐる謎解きとなるクライマックスも、定番的な観念の描出ではあるものの、そこそこ納得しながら見ていられる。演じる上坂すみれはもともと若手の中でも実力派ではあるが、今回は完全に吹雪(ほか蒼龍、飛龍役も)の光と影を掴み得ているように思えた。  ……と、そこそこ満足しながら本作を鑑賞していたのだが、見終えてしばらく経つと、やはりどうにも何か物足りない。そんな気持ちを払拭できないのだ。  まず本作の上映時間は1時間半ほどだが、やはり駆け足過ぎてゆとりがないことと、それゆえに艦娘それぞれの魅せ方も二の次となり、総体的に筋を追うので精一杯といった作りになってしまっている。  もちろん「上手くスピーディにまとめた」という褒め方もあるだろうが、せっかくの角川映画40周年記念作品なのだから、『ガールズ&パンツァー劇場版』のように2時間越えとまではいかなくても、もう少し尺を伸ばしても良かったのではないか?  そう、本作は角川映画40周年記念アニメーション映画なのだが、それこそ76年の角川映画第1作『犬神家の一族』からリアルタイムで角川台風の直撃を喰らい続け、また『幻魔大戦』(83)や『少年ケニヤ』(84)『カムイの剣』(85)『時空の旅人』(86)など、とてつもないまさかまさかの企画を見事に具現化し続けてきた角川アニメの猛威を肌で知る身としては、やはりどこか寂しい。  それは深夜アニメの劇場版だからとか、美少女アニメだからといった、とかくアニメを見下したがるマスコミのお偉方の目線ではなく、いや、むしろゲーム原作の美少女萌え深夜アニメの劇場版を堂々と『君の名は。』や『聲の形』『この世界の片隅に』などにぶつけて勝利してやる! といった気概があってこその角川映画であり、本作もそういった心意気によって幾重にも風格を備えた大作たり得ることも可能だったと思うに、やはりどこか悔しいのだ。 (これが往年の角川春樹体制だったら、「もはやゲームでもテレビでも映画でもない!」とか「今、世界の運命は美しき艦娘たちに委ねられた!」といった、ハッタリをかましたキャッチコピーでガンガン攻めの宣伝展開していたことだろう。それが今の時代に効果的かどうかはさておいて)  実際、11月26~27日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)によると、本作は第5位。全国60スクリーンで、初日から2日間で動員7万人、興収1億人強。最終的に興収5億円以上が見込めそうとのことだが、都内の映画館にて公開2日目の夜の回に入ると、場内は30人前後といったところで、どこか寂寥としており(たまたま、その映画館の入りが少なかっただけなのですかね?  ただ、この春のリメイク版『セーラー服と機関銃』も初日に見に行ったら、お客は私を含めて5人だったので、それに比べたらかなり良いほうか?)、もちろん客層はほとんど男。予想通りとはいえ、やはりせっかくの40周年、「女も萌えます美少女艦娘!」くらいの勢いもあっていい(って、これはちと恥ずいな?)。  などなどと嫌みばかり書いているようだが、せっかく『劇場版艦これ』がそれなりに気持ちの良いプログラムピクチュアの佳作に仕上がっているのに、何だかもったいない気がしてならないし、もしも作る側や売る側が「アニメ映画なんて、マニアだけ見てくれれば、そこそこ稼げて良いんじゃね?」とでもいった考えをいつまでも持ち続けているのだとしたら、それこそ時代からずれていると言ってもいいだろう。  それは今年のアニメ映画群の大躍進を見ても明らかなのである。角川映画は、角川アニメは、いったいいつトレードマークの“火の鳥”のように甦るのか? (文・増當竜也)

【劇場アニメレビュー】TVアニメを凌駕する迫力アクション、艦娘たちも可愛い! 若干の喰い足りなさが惜しい『艦これ』

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アニメ『艦隊これくしょん―艦これ―』公式サイトより
 第二次世界大戦下に活躍した日本海軍艦艇を擬人化した“艦娘(かんむす)”を育成・強化していく育成シミュレーションゲーム『艦隊これくしょん―艦これ―』(DMM.com)を原作とする、同名TVアニメーションシリーズのその後を描いた劇場用アニメーション映画。  TVシリーズでは人類を脅かす謎の敵“深海棲艦”と艦娘たちの戦いが描かれていたが、このときは多くの謎が残され、また設定そのものもどこか曖昧で、全体の構成もシビアな路線とコミカルな萌え描写とのバランスが今ひとつだったため、原作ゲームファンの賛否を呼んだことも記憶に新しい。  何せゲームに登場するキャラも多いため、そのすべてをTVアニメでフォローできるはずもなく、そのことでまた批判が殺到するのをはたで見ていて、ちょっと製作サイドが可哀想に思えたりもしたものだ。  私自身の感想を述べると、まあそこそこ普通に楽しんだというのが本音ではあったが、いざ艦娘たちが戦闘モードに入ったとき、どうしても彼女たちが艦(ふね)に見えず、単に美少女たちが武装して水上を走っているようにしか見えないというのが唯一最大の不満ではあった。  しかし今回の劇場版、いきなり海戦シーンから始まるのだが、そこで戦闘態勢に入る艦娘たちは、まさしく艦に見えた。その理由は、映し出されるのが銀幕の大画面だからということだけでなく、TV版での反省や教訓を踏まえたスタッフの腹のくくり具合が、うまく画に描出されているからだと思う。正直、この冒頭の戦闘シーンだけで、入場料金の元は取れたと思った。またTV版に登場しなかった艦娘たちがここで一斉に登場するのも、少しでもそれぞれの艦娘ファンの期待に応えてあげたいというスタッフの計らいではあるのだろう。  また今回のストーリー的なお楽しみとして、艦娘と深海棲艦との相関関係が明かされ、そのツールとして、TVシリーズで殉死した如月がドラマの中で大きな役割を果たすことになるのだが、映画ばかり見続けてスレてしまって久しい身としては、今さら多少のサプライズで仰天することもなく、むしろ想像の範疇。やがては主人公・吹雪に関する驚愕の真相も描かれていくが、こちらも「ああ、そう来ましたか……」といった程度の感慨でしかない。  とはいえ、そのあたりをくさすつもりも毛頭なく、今回はTV版を優に超える戦闘シーンのダイナミズムと、ダーク・ファンタジーとしての設定が、比較的巧みに融合し得ているように思う。特に戦闘シーンは、急に赤く染まったソロモンの海域によって艦娘たちが徐々に腐食していくというリスクを背負っての戦いでもあり、その悲痛さが実によく描かれている。個人的には大和がボロボロになりながらも決死の活躍を示してくれるのがうれしい。音楽・音響も効果的で、正直爆音上映で見なかったことを後悔してしまったほどである(何せ立川シネマシティまで片道1時間半ほどかかるもので、今回はつい近場のシネコンへ……)。  一方で本作は、艦娘たちの美少女ぶりをとことん追求したかのような秀逸な作画で攻めまくる。今回はコミカルな描写はほとんどなく、シリアスでダークなモードが主体となっているが、それゆえに引き締まった艦娘たちの表情が一段と映え渡る。  赤い海域と吹雪をめぐる謎解きとなるクライマックスも、定番的な観念の描出ではあるものの、そこそこ納得しながら見ていられる。演じる上坂すみれはもともと若手の中でも実力派ではあるが、今回は完全に吹雪(ほか蒼龍、飛龍役も)の光と影を掴み得ているように思えた。  ……と、そこそこ満足しながら本作を鑑賞していたのだが、見終えてしばらく経つと、やはりどうにも何か物足りない。そんな気持ちを払拭できないのだ。  まず本作の上映時間は1時間半ほどだが、やはり駆け足過ぎてゆとりがないことと、それゆえに艦娘それぞれの魅せ方も二の次となり、総体的に筋を追うので精一杯といった作りになってしまっている。  もちろん「上手くスピーディにまとめた」という褒め方もあるだろうが、せっかくの角川映画40周年記念作品なのだから、『ガールズ&パンツァー劇場版』のように2時間越えとまではいかなくても、もう少し尺を伸ばしても良かったのではないか?  そう、本作は角川映画40周年記念アニメーション映画なのだが、それこそ76年の角川映画第1作『犬神家の一族』からリアルタイムで角川台風の直撃を喰らい続け、また『幻魔大戦』(83)や『少年ケニヤ』(84)『カムイの剣』(85)『時空の旅人』(86)など、とてつもないまさかまさかの企画を見事に具現化し続けてきた角川アニメの猛威を肌で知る身としては、やはりどこか寂しい。  それは深夜アニメの劇場版だからとか、美少女アニメだからといった、とかくアニメを見下したがるマスコミのお偉方の目線ではなく、いや、むしろゲーム原作の美少女萌え深夜アニメの劇場版を堂々と『君の名は。』や『聲の形』『この世界の片隅に』などにぶつけて勝利してやる! といった気概があってこその角川映画であり、本作もそういった心意気によって幾重にも風格を備えた大作たり得ることも可能だったと思うに、やはりどこか悔しいのだ。 (これが往年の角川春樹体制だったら、「もはやゲームでもテレビでも映画でもない!」とか「今、世界の運命は美しき艦娘たちに委ねられた!」といった、ハッタリをかましたキャッチコピーでガンガン攻めの宣伝展開していたことだろう。それが今の時代に効果的かどうかはさておいて)  実際、11月26~27日の国内映画ランキング(全国週末興行成績・興行通信社提供)によると、本作は第5位。全国60スクリーンで、初日から2日間で動員7万人、興収1億人強。最終的に興収5億円以上が見込めそうとのことだが、都内の映画館にて公開2日目の夜の回に入ると、場内は30人前後といったところで、どこか寂寥としており(たまたま、その映画館の入りが少なかっただけなのですかね?  ただ、この春のリメイク版『セーラー服と機関銃』も初日に見に行ったら、お客は私を含めて5人だったので、それに比べたらかなり良いほうか?)、もちろん客層はほとんど男。予想通りとはいえ、やはりせっかくの40周年、「女も萌えます美少女艦娘!」くらいの勢いもあっていい(って、これはちと恥ずいな?)。  などなどと嫌みばかり書いているようだが、せっかく『劇場版艦これ』がそれなりに気持ちの良いプログラムピクチュアの佳作に仕上がっているのに、何だかもったいない気がしてならないし、もしも作る側や売る側が「アニメ映画なんて、マニアだけ見てくれれば、そこそこ稼げて良いんじゃね?」とでもいった考えをいつまでも持ち続けているのだとしたら、それこそ時代からずれていると言ってもいいだろう。  それは今年のアニメ映画群の大躍進を見ても明らかなのである。角川映画は、角川アニメは、いったいいつトレードマークの“火の鳥”のように甦るのか? (文・増當竜也)

問題は「男なのに、女なのに、ゲイなのに」というレッテルではなくて/『逃げ恥』第8話レビュー

 29日放送の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)第8話が、平均視聴率16.1%と自己最高&火曜ドラマ歴代最高記録を獲得しました。「何やってんだ平匡(星野源)!」「急ぎすぎなんだよみくり(新垣結衣)!」「喧嘩しないでぇ~!」と三者三様の意見が飛び交った前回のラスト。ほとんどの視聴者がモヤモヤしながら、じっと放送を待つしかなかった中、27日には日野さん(藤井隆)版の「逃げ恥ダンス」が公開され、そのキレッキレの動きにすべてがどうでもよくなり、安らかな気持ちで火曜日を迎えたのではないでしょうか。しかし、またしても身体の一部が、いや全身が熱くなる神展開だったわけで。  先週みくりは、平匡さんと二度目のキスをした後に、ハグしながら「いいですよ、私は。平匡さんとならそういうことしても」と伝えたところ全力で拒絶されました。その夜から、何もなかったように過ごそうとするも「あの一言さえ言わなければ、いい雰囲気のまま終われたのに。もっと近づきたいと思って欲をかいてしまって、受け入れられていると思い込んだ自分が痛い女だな」と死にたくなる日々を送っていました。そんな中、容赦なく訪れたハグの日。耐えきれなくなったみくりは「母が骨折して(これは本当)、どうしても帰って来てくれと言うので(これは嘘)、館山に行ってきます。冷蔵庫に食事は入れてあります」という手紙を置いて家を出て行くのです。  その後の平匡さんの心情は、外でランチ(コンビニのサンドイッチ)を食べている時に母から届いた、赤ちゃんを抱っこした写メと「うちの孫はいつじゃろね~」なんてメールを機にやっと見えてきました。「母さんごめんなさい。あなたの息子は子供を作るどころかハグをしてキスするのがやっと。10歳も年下のみくりさんに付いていけてない。進むべきじゃなかった。みくりさんのように妄想で気を紛らわせたいけど、そんなイマジネーション僕は持ち合わせていません」と。  さらに、日野さんに誘われた飲み会で、みくりが出ていったことを知っている風見さん(大谷亮平)と言い合いになり、爆発。日野さんや沼田さん(古田新太)もいたので、あくまで「風見さん宅に来ていた家事代行の女性が休んでいる」という話から始まり、「彼女は自分の言動に責任を持つタイプだし、よほどいたたまれないことがあったんじゃないですか」と平匡さんをチラチラ見ながら嫌味をぶつニセ野内に、平匡さんは震えた声で「知らないなら、何も言わないでください」と珍しく感情的に。風見さんが「事情は知りませんが、津崎さんより僕のほうが彼女のことを知ってるかもしれない。『見えている』と言うべきか」と続けると、「何が見えているか知りませんが、違うものが見えていて当然じゃないでしょうか。僕とあなたはあまりにも違う。僕はこんな場所で人に皮肉をひっかけるような自信に満ち溢れる人間じゃないし、生き方も見た目も何もかも違う。根本的に違うんです」と一括したのでした。  飲みすぎて潰れた平匡さんを、百合ちゃん(石田ゆり子)が車で迎えに来て、風見さんも同乗したことで状況は一変します。平匡さんとの言い合いで「中学時代を思い出した」と、風見さんは百合ちゃんに初めての彼女について話し始めたのです。何でも、当時の風見さんはモテたのですが、彼女は地味めな女の子。ある日突然、周りから釣り合ってないと言われることに落ち込み、「風見くんといるのが辛い。風見くんにはわかんないよ、私と風見くんは全然違うんだもん」と言われたのだとか。「そんなこと僕に言われてもしょうがない、自信がないのは彼女の問題なのに。『あなたにどんなに拒絶されても、僕は大好きだよ』って言ってあげればよかったんでしょうか。向こうは僕の気持ちなんか考えちゃいないのに、自分ばかり見ている彼女に何を言えばよかったんでしょうか」と嘆くのです。この時、すでに目を覚ましていた平匡さんは、ハッとするんですね。  平匡さんは家に着くと、今まで自分の気持ちでいっぱいで手に取ることもしなかった“料理の入ったタッパー”を見漁ります。すると、そのひとつひとつに手書きの献立と「今日も1日頑張りましょう!」「38度のお風呂に浸かるとリラックスできますよ!」「今日は秋の根菜たっぷりです!」なんてメッセージが。そして、その料理を食べながら「どんな思いで作ったんだろう」「どんな思いでここを出ていったんだろう」「あの時(あの夜)みくりさんは、どんな思いで……」と、ようやく初めてみくりの気持ちを思い巡らすのです。  さて。その間のみくりはと言いますと。実家には母の看病に義姉とその娘、さらにみくりに言われて野菜を届けに来たやっさん(真野恵里菜)、週末には兄(細田善彦)まで集まっていました。精密検査をしてきたという母は、「もし私が先に死んだら、お父さんはどうなるんだろう、いいチャンスだ」と、骨折を機に、父に厳しく家事を行わせていました。何もできない父に不満を抱えつつも「愛してるわよ、お互いに努力して」「運命の相手ってよく言うけど、私そんなのいないと思う。運命の相手にするの。意志がなきゃ続かないのは、仕事も家庭も同じじゃないかな」とみくりに伝えます。実家での生活の中で、みくりはみくりで「誰かを誠実に愛し続けることは、ものすごく大変なことなのかもしれない」「人の気持ちは変えられないけれど、人生のハンドルを握るのは自分自身」と気付いたのです。  その翌日。平匡さんから着信があり、「みくりさんに言いたいことがあります」と、先に話したいと言うみくりの言葉を遮って、平匡さんは童貞であることを告白。あの夜は「失敗したらどうしよう」「10歳も年下の相手にリードされる自分が情けない」と思っていたこと。みくりの気持ちをまったく考えていなかったこと。未経験だと知られることが怖かったことを語り、「ごめんなさい」と謝ります。  するとみくりは、「知ってました。でも、私にとってはたいしたことじゃありませんでした。でも拒絶されたのはすごくショックでした」。童貞だって知ってたんですね!? 「このまま館山で市議会議員になろうかなって。そういう人生もありかなって。そう考えたら気が楽になりました。他の道もあるんだから失敗してもいいやって。これから303号室に帰ろうと思います。もう一度会って話を……」と言ったみくりに、平匡さんは食い気味に「会えます、今すぐ近くに。会って、火曜の分の、ハグを!!!」と自らハグを提案したのです。これにはみくりも「はい!!」と笑顔で返事をし、2人して走り出したのです!  が。結局その時、みくりは東京に、平匡さんは館山にいたんです。平匡さんに関しては、みくりの実家に強制宿泊することになり、その夜は会えず仕舞い。それでも、洗って置かれているすべてのタッパーを見て微笑むみくり。2人してメールしながらニコニコしたりして。先週とは打って変わって、みんな大好きハッピーエンドとなりました。  今回の劇中には、百合ちゃんの部下が産休を取る女性社員にムカつき、「女に生まれたからどうのこうのって言われません?」なんて百合ちゃんに聞くシーンもありました。さらにみくりの実家では、女4人で旦那の愚痴を言い合い、働く女性の育児について話し合って、「男も子供を産めるようになればいいんだ!」なんて結論が出ていたり。28日に放送された『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)を思い出しました。  星野源いわく、このドラマの良いところは男だから、女だから、ゲイだから、というレッテルで出演者全員が苦しんでいるけど、前向きに頑張っていること。そんな中、第7話のラストシーンで、みくりを拒絶した平匡さんに「男なのに何やってんだ!」と視聴者が怒ったことに対し、「出演者が苦しんでいる理由は、見ている人たちの怒った人たちの心の中にあるという。(制作陣が)どこまで意識されているかはわからないですけど、そういう風になるというのがすごく面白いドラマ」とのこと。  確かにそういう見方をしている人もいるかと思います。とはいえ、「男なのに」「女なのに」「ゲイなのに」ではなく、あくまで「ひとりの人間として」中途半端な行動をした平匡さんにイライラした人もいるのでは。そして今話では、四の五の言わずに「みくりの気持ちを汲もうとしていなかった」と反省し、素直に謝る人柄にキュンとしたのではないでしょうか。 (ドラマウォッチャー:ナチョス)

問題は「男なのに、女なのに、ゲイなのに」というレッテルではなくて/『逃げ恥』第8話レビュー

 29日放送の『逃げるは恥だが役に立つ』(TBS系)第8話が、平均視聴率16.1%と自己最高&火曜ドラマ歴代最高記録を獲得しました。「何やってんだ平匡(星野源)!」「急ぎすぎなんだよみくり(新垣結衣)!」「喧嘩しないでぇ~!」と三者三様の意見が飛び交った前回のラスト。ほとんどの視聴者がモヤモヤしながら、じっと放送を待つしかなかった中、27日には日野さん(藤井隆)版の「逃げ恥ダンス」が公開され、そのキレッキレの動きにすべてがどうでもよくなり、安らかな気持ちで火曜日を迎えたのではないでしょうか。しかし、またしても身体の一部が、いや全身が熱くなる神展開だったわけで。  先週みくりは、平匡さんと二度目のキスをした後に、ハグしながら「いいですよ、私は。平匡さんとならそういうことしても」と伝えたところ全力で拒絶されました。その夜から、何もなかったように過ごそうとするも「あの一言さえ言わなければ、いい雰囲気のまま終われたのに。もっと近づきたいと思って欲をかいてしまって、受け入れられていると思い込んだ自分が痛い女だな」と死にたくなる日々を送っていました。そんな中、容赦なく訪れたハグの日。耐えきれなくなったみくりは「母が骨折して(これは本当)、どうしても帰って来てくれと言うので(これは嘘)、館山に行ってきます。冷蔵庫に食事は入れてあります」という手紙を置いて家を出て行くのです。  その後の平匡さんの心情は、外でランチ(コンビニのサンドイッチ)を食べている時に母から届いた、赤ちゃんを抱っこした写メと「うちの孫はいつじゃろね~」なんてメールを機にやっと見えてきました。「母さんごめんなさい。あなたの息子は子供を作るどころかハグをしてキスするのがやっと。10歳も年下のみくりさんに付いていけてない。進むべきじゃなかった。みくりさんのように妄想で気を紛らわせたいけど、そんなイマジネーション僕は持ち合わせていません」と。  さらに、日野さんに誘われた飲み会で、みくりが出ていったことを知っている風見さん(大谷亮平)と言い合いになり、爆発。日野さんや沼田さん(古田新太)もいたので、あくまで「風見さん宅に来ていた家事代行の女性が休んでいる」という話から始まり、「彼女は自分の言動に責任を持つタイプだし、よほどいたたまれないことがあったんじゃないですか」と平匡さんをチラチラ見ながら嫌味をぶつニセ野内に、平匡さんは震えた声で「知らないなら、何も言わないでください」と珍しく感情的に。風見さんが「事情は知りませんが、津崎さんより僕のほうが彼女のことを知ってるかもしれない。『見えている』と言うべきか」と続けると、「何が見えているか知りませんが、違うものが見えていて当然じゃないでしょうか。僕とあなたはあまりにも違う。僕はこんな場所で人に皮肉をひっかけるような自信に満ち溢れる人間じゃないし、生き方も見た目も何もかも違う。根本的に違うんです」と一括したのでした。  飲みすぎて潰れた平匡さんを、百合ちゃん(石田ゆり子)が車で迎えに来て、風見さんも同乗したことで状況は一変します。平匡さんとの言い合いで「中学時代を思い出した」と、風見さんは百合ちゃんに初めての彼女について話し始めたのです。何でも、当時の風見さんはモテたのですが、彼女は地味めな女の子。ある日突然、周りから釣り合ってないと言われることに落ち込み、「風見くんといるのが辛い。風見くんにはわかんないよ、私と風見くんは全然違うんだもん」と言われたのだとか。「そんなこと僕に言われてもしょうがない、自信がないのは彼女の問題なのに。『あなたにどんなに拒絶されても、僕は大好きだよ』って言ってあげればよかったんでしょうか。向こうは僕の気持ちなんか考えちゃいないのに、自分ばかり見ている彼女に何を言えばよかったんでしょうか」と嘆くのです。この時、すでに目を覚ましていた平匡さんは、ハッとするんですね。  平匡さんは家に着くと、今まで自分の気持ちでいっぱいで手に取ることもしなかった“料理の入ったタッパー”を見漁ります。すると、そのひとつひとつに手書きの献立と「今日も1日頑張りましょう!」「38度のお風呂に浸かるとリラックスできますよ!」「今日は秋の根菜たっぷりです!」なんてメッセージが。そして、その料理を食べながら「どんな思いで作ったんだろう」「どんな思いでここを出ていったんだろう」「あの時(あの夜)みくりさんは、どんな思いで……」と、ようやく初めてみくりの気持ちを思い巡らすのです。  さて。その間のみくりはと言いますと。実家には母の看病に義姉とその娘、さらにみくりに言われて野菜を届けに来たやっさん(真野恵里菜)、週末には兄(細田善彦)まで集まっていました。精密検査をしてきたという母は、「もし私が先に死んだら、お父さんはどうなるんだろう、いいチャンスだ」と、骨折を機に、父に厳しく家事を行わせていました。何もできない父に不満を抱えつつも「愛してるわよ、お互いに努力して」「運命の相手ってよく言うけど、私そんなのいないと思う。運命の相手にするの。意志がなきゃ続かないのは、仕事も家庭も同じじゃないかな」とみくりに伝えます。実家での生活の中で、みくりはみくりで「誰かを誠実に愛し続けることは、ものすごく大変なことなのかもしれない」「人の気持ちは変えられないけれど、人生のハンドルを握るのは自分自身」と気付いたのです。  その翌日。平匡さんから着信があり、「みくりさんに言いたいことがあります」と、先に話したいと言うみくりの言葉を遮って、平匡さんは童貞であることを告白。あの夜は「失敗したらどうしよう」「10歳も年下の相手にリードされる自分が情けない」と思っていたこと。みくりの気持ちをまったく考えていなかったこと。未経験だと知られることが怖かったことを語り、「ごめんなさい」と謝ります。  するとみくりは、「知ってました。でも、私にとってはたいしたことじゃありませんでした。でも拒絶されたのはすごくショックでした」。童貞だって知ってたんですね!? 「このまま館山で市議会議員になろうかなって。そういう人生もありかなって。そう考えたら気が楽になりました。他の道もあるんだから失敗してもいいやって。これから303号室に帰ろうと思います。もう一度会って話を……」と言ったみくりに、平匡さんは食い気味に「会えます、今すぐ近くに。会って、火曜の分の、ハグを!!!」と自らハグを提案したのです。これにはみくりも「はい!!」と笑顔で返事をし、2人して走り出したのです!  が。結局その時、みくりは東京に、平匡さんは館山にいたんです。平匡さんに関しては、みくりの実家に強制宿泊することになり、その夜は会えず仕舞い。それでも、洗って置かれているすべてのタッパーを見て微笑むみくり。2人してメールしながらニコニコしたりして。先週とは打って変わって、みんな大好きハッピーエンドとなりました。  今回の劇中には、百合ちゃんの部下が産休を取る女性社員にムカつき、「女に生まれたからどうのこうのって言われません?」なんて百合ちゃんに聞くシーンもありました。さらにみくりの実家では、女4人で旦那の愚痴を言い合い、働く女性の育児について話し合って、「男も子供を産めるようになればいいんだ!」なんて結論が出ていたり。28日に放送された『星野源のオールナイトニッポン』(ニッポン放送)を思い出しました。  星野源いわく、このドラマの良いところは男だから、女だから、ゲイだから、というレッテルで出演者全員が苦しんでいるけど、前向きに頑張っていること。そんな中、第7話のラストシーンで、みくりを拒絶した平匡さんに「男なのに何やってんだ!」と視聴者が怒ったことに対し、「出演者が苦しんでいる理由は、見ている人たちの怒った人たちの心の中にあるという。(制作陣が)どこまで意識されているかはわからないですけど、そういう風になるというのがすごく面白いドラマ」とのこと。  確かにそういう見方をしている人もいるかと思います。とはいえ、「男なのに」「女なのに」「ゲイなのに」ではなく、あくまで「ひとりの人間として」中途半端な行動をした平匡さんにイライラした人もいるのでは。そして今話では、四の五の言わずに「みくりの気持ちを汲もうとしていなかった」と反省し、素直に謝る人柄にキュンとしたのではないでしょうか。 (ドラマウォッチャー:ナチョス)