ダウンタウンの松本人志が手掛ける映像作品『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』が、30日よりAmazonプライム・ビデオで独占配信されることが22日、発表された。 同シリーズは、10人の芸人が参加費100万円を持ち合い、賞金1,000万円を奪い合う“密室笑わせ合いサバイバル”。同じ部屋に集まった参加者同士が、制限時間6時間の中であの手この手で笑わせ合い、笑ったら即退場。最後まで残った1人が勝者となり、賞金を総取り。全4話で、毎週水曜に1話ずつ配信されるといい、Amazonのサイトには「シリーズ化も予定しております」とある。 今回、松本が選抜したメンバーは、宮川大輔、FUJIWARA・藤本敏史、野生爆弾・くっきー、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎、とろサーモン・久保田和靖、トレンディエンジェル・斎藤司、マテンロウ・アントニー、天竺鼠・川原克己、ダイノジ・大地洋輔、ジミー大西の10人。なお、「ドキュメンタル」とは、松本が「ドキュメンタリー」と「メンタル」を掛け合わせて作った新語だとか。 「発想が大みそかの『笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)に『似ている』との指摘もあるが、展開次第では全く違うものになりそう。誰かを笑わせようと結託する芸人が出てくるかもしれないし、それを裏切る芸人もいるかもしれない。ただのバラエティ的な笑わせ合い大会なのか、それとも、人間の欲に迫った作品になるのか、注目したいところ。また、最終的にはサシでの対決になりそうですから、緊迫感も見ものです」(お笑いライター) ネット上の反応をうかがうと、「めちゃくちゃ面白そうな企画」「最高のメンバー!」「これは見たい!」「自分の金ってところがいい!」と期待感は大きく、早くも「結局、ジミーちゃんには誰も勝てない気がする」「くーちゃんは攻撃力半端ないけど、よく笑うからなあ」などと、予想合戦が繰り広げられている。 「松本といえば、映画監督としてはイマイチだったものの、その後、『ワイドナショー』(フジテレビ系)や『タウンワーク』のCMで新たなイメージを打ち出し、若年層のファン獲得に成功。最近放送された『人志松本のすべらない話』や『IPPONグランプリ』(同)も、安定して視聴率2ケタを記録しており、今や松本が手掛ける“高みの見物”系バラエティは、お笑い界においてブランド化しています」(同) 前評判の高さから、ハードルが上がっている点は少々気になるが……、『ドキュメンタル』は松本の代表作となるだろうか?
日別アーカイブ: 2016年11月22日
松本人志が“高みの見物”系バラエティのパイオニアに!? 映像作品『ドキュメンタル』ってなんだ?
ダウンタウンの松本人志が手掛ける映像作品『HITOSHI MATSUMOTO Presents ドキュメンタル』が、30日よりAmazonプライム・ビデオで独占配信されることが22日、発表された。 同シリーズは、10人の芸人が参加費100万円を持ち合い、賞金1,000万円を奪い合う“密室笑わせ合いサバイバル”。同じ部屋に集まった参加者同士が、制限時間6時間の中であの手この手で笑わせ合い、笑ったら即退場。最後まで残った1人が勝者となり、賞金を総取り。全4話で、毎週水曜に1話ずつ配信されるといい、Amazonのサイトには「シリーズ化も予定しております」とある。 今回、松本が選抜したメンバーは、宮川大輔、FUJIWARA・藤本敏史、野生爆弾・くっきー、東京ダイナマイト・ハチミツ二郎、とろサーモン・久保田和靖、トレンディエンジェル・斎藤司、マテンロウ・アントニー、天竺鼠・川原克己、ダイノジ・大地洋輔、ジミー大西の10人。なお、「ドキュメンタル」とは、松本が「ドキュメンタリー」と「メンタル」を掛け合わせて作った新語だとか。 「発想が大みそかの『笑ってはいけない』シリーズ(日本テレビ系)に『似ている』との指摘もあるが、展開次第では全く違うものになりそう。誰かを笑わせようと結託する芸人が出てくるかもしれないし、それを裏切る芸人もいるかもしれない。ただのバラエティ的な笑わせ合い大会なのか、それとも、人間の欲に迫った作品になるのか、注目したいところ。また、最終的にはサシでの対決になりそうですから、緊迫感も見ものです」(お笑いライター) ネット上の反応をうかがうと、「めちゃくちゃ面白そうな企画」「最高のメンバー!」「これは見たい!」「自分の金ってところがいい!」と期待感は大きく、早くも「結局、ジミーちゃんには誰も勝てない気がする」「くーちゃんは攻撃力半端ないけど、よく笑うからなあ」などと、予想合戦が繰り広げられている。 「松本といえば、映画監督としてはイマイチだったものの、その後、『ワイドナショー』(フジテレビ系)や『タウンワーク』のCMで新たなイメージを打ち出し、若年層のファン獲得に成功。最近放送された『人志松本のすべらない話』や『IPPONグランプリ』(同)も、安定して視聴率2ケタを記録しており、今や松本が手掛ける“高みの見物”系バラエティは、お笑い界においてブランド化しています」(同) 前評判の高さから、ハードルが上がっている点は少々気になるが……、『ドキュメンタル』は松本の代表作となるだろうか?
土田晃之がJリーグ・横浜F・マリノスを痛烈批判! 超正論なのに、なぜか非難轟々で……
20日に放送されたラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送)でのお笑いタレント・土田晃之(44)の発言に注目が集まっている。かねてからサッカー好きで知られる土田は、横浜F・マリノスが元日本代表の中澤佑二(38)の年俸を50%カットしたことに対して「マリノスやべぇ」「ひどいチーム」「サポーターがかわいそう」などと、感情をあらわにして痛烈に批判した。 中澤はマリノスの守備を15年間にわたって支え続けてきた、チームの顔のような存在。3年連続全試合フル出場中であり、38歳とはいえ、半額にされるほど急激に衰えたと査定される筋合いは、まったくない。そもそもの年俸の1億円が高いという声も聞こえるが、それはクラブが掲示した金額だ。今まで徐々にでも年俸を下げてこなかったほうが悪いだろう。 さらには、1年で1億円から5,000万円まで下げてしまったら“来年の税金が払えない”という問題まで出てきてしまう。マリノスは他にも、6年在籍したリーグ最高クラスの右サイドバック・小林祐三(31)との来季の契約も更新していない。 これらのこともあり、土田の意見に対して一部のサポーターから「超正論!」「なんにも間違ってない!」と支持する声もあったが、なぜか批判する声も数多く上がっていたという。 「過去、土田さんは同ラジオ番組でサッカーについて『もう興味が失せてきた』『(よしもと芸人がたくさんいるため)仕事につながらない』などと発言し、大勢のファンから“ビジネスサッカー好き”のレッテルが貼られています。しかも、サッカー好きなら誰もが知るスペイン代表MFイニエスタを、ある番組で何度も“イエニスタ”と呼び続け、試合を観ずに文面のみで情報を仕入れていることまで露呈してしまっています。そのため『完全に同意! だけど、イエニスタが言うことではない』『マリノスはひどいけど、イエニスタはもっとひどい』『今さらイエニスタが正論言ったって響くわけない』と、批判の声が上がっています」(スポーツライター) 土田が昔からサッカーに熱を入れていたのは間違いない。売れる前から、今はなき横浜フリューゲルスの試合に通っていたのは有名な話だ。しかし、“飽きた”と“イエニスタ”発言で失った信頼は大きい。もう仕事にサッカーを持ち込むのは、キッパリとあきらめたほうがいいかもしれない。 (文=沢野奈津夫)ニッポン放送『土田晃之 日曜のへそ』番組サイトより
土田晃之がJリーグ・横浜F・マリノスを痛烈批判! 超正論なのに、なぜか非難轟々で……
20日に放送されたラジオ番組『土田晃之 日曜のへそ』(ニッポン放送)でのお笑いタレント・土田晃之(44)の発言に注目が集まっている。かねてからサッカー好きで知られる土田は、横浜F・マリノスが元日本代表の中澤佑二(38)の年俸を50%カットしたことに対して「マリノスやべぇ」「ひどいチーム」「サポーターがかわいそう」などと、感情をあらわにして痛烈に批判した。 中澤はマリノスの守備を15年間にわたって支え続けてきた、チームの顔のような存在。3年連続全試合フル出場中であり、38歳とはいえ、半額にされるほど急激に衰えたと査定される筋合いは、まったくない。そもそもの年俸の1億円が高いという声も聞こえるが、それはクラブが掲示した金額だ。今まで徐々にでも年俸を下げてこなかったほうが悪いだろう。 さらには、1年で1億円から5,000万円まで下げてしまったら“来年の税金が払えない”という問題まで出てきてしまう。マリノスは他にも、6年在籍したリーグ最高クラスの右サイドバック・小林祐三(31)との来季の契約も更新していない。 これらのこともあり、土田の意見に対して一部のサポーターから「超正論!」「なんにも間違ってない!」と支持する声もあったが、なぜか批判する声も数多く上がっていたという。 「過去、土田さんは同ラジオ番組でサッカーについて『もう興味が失せてきた』『(よしもと芸人がたくさんいるため)仕事につながらない』などと発言し、大勢のファンから“ビジネスサッカー好き”のレッテルが貼られています。しかも、サッカー好きなら誰もが知るスペイン代表MFイニエスタを、ある番組で何度も“イエニスタ”と呼び続け、試合を観ずに文面のみで情報を仕入れていることまで露呈してしまっています。そのため『完全に同意! だけど、イエニスタが言うことではない』『マリノスはひどいけど、イエニスタはもっとひどい』『今さらイエニスタが正論言ったって響くわけない』と、批判の声が上がっています」(スポーツライター) 土田が昔からサッカーに熱を入れていたのは間違いない。売れる前から、今はなき横浜フリューゲルスの試合に通っていたのは有名な話だ。しかし、“飽きた”と“イエニスタ”発言で失った信頼は大きい。もう仕事にサッカーを持ち込むのは、キッパリとあきらめたほうがいいかもしれない。 (文=沢野奈津夫)ニッポン放送『土田晃之 日曜のへそ』番組サイトより
本日発売! 「J-GENE」1月号は『ドリボ』&嵐のカップリングを大特集
毎月23日発売。
ジャニーズアイドルたちの“素顔”がいっぱい!
ARASHI
最新・嵐カップリングコレクション
5 人仲良し! 集まればいつもワチャワチャ、楽しいよ!
お宝フォト公開「2 ショット」特集
大野×二宮/櫻井×相葉/相葉×二宮/相葉×松本
大野×櫻井/二宮×松本/大野×相葉/櫻井×二宮
櫻井×松本/大野×松本
スペシャルお蔵出し!「3 ショット」
DREAM BOYS 大ボリュームレポート!
橋本涼、井上瑞稀
高橋優斗、猪狩蒼弥(Johnnys’5)
玉森裕太(Kis-My-Ft2)
千賀健永(Kis-My-Ft2)
宮田俊哉(Kis-My-Ft2)
髙橋海人(Johnnys’5)、長妻怜央(Love-tune)
安井謙太郎、真田佑馬(Love-tune)
萩谷慧悟、諸星翔希(Love-tune)
阿部顕嵐、森田美勇人(Love-tune)
ジャニーズとバーニング、「女性セブン」が連携したKAT-TUN・亀梨&深田恭子の熱愛記事
下世話、醜聞、スキャンダル――。長く女性の“欲望”に応えてきた女性週刊誌を、伝説のスキャンダル雑誌「噂の真相」の元デスク神林広恵が、ぶった斬る!
本日朝の地震と津波警報。そしてテレビから呼びかけられる“逃げて”“避難”という文字と声。誰しも5年半前の大震災を想起したに違いない。そして福島原発の冷却装置の停止と“ただちに危険な状態に陥ることはない”とのアナウンスも。日本は地震大国だ。その土地の上に数多くの原発施設が立地する。あらためて地震と原発を考える機会にしてほしい。
第342回(11/19~22発売号より)
1位「亀梨和也 小泉今日子から8年 新恋人深キョン!の止まらない『グチ』」(「女性セブン」12月1日号)
2位「中居正広vs木村拓哉 年明け番組激突の危機があった!」(「週刊女性」12月6日)
3位「斎藤工 美人女子大生が告白 断れなかった『陥落LINE』」(「女性セブン」12月1日号)
KAT-TUN・亀梨和也と深田恭子の熱愛が発覚した。これを報じたのは「セブン」。最近やたらとジャニーズ熱愛を報じている大手芸能事務所“御用達”雑誌だ。
記事によると、2人は共演をきっかけに1年前くらいから交際しているというが、2人の関係以上に誌面で大きく割かれている記述がある。それが、亀梨と元カノ・小泉今日子についてだ。8年前にもかかわらず、キョンキョンと亀梨を最大限持ち上げる大絶賛の嵐。
「人気絶頂のアイドルと20才年上の魅力溢れる女性との恋。女性から見る亀梨の評価はさらに高まった」
「小泉さんもかっこいいし、オトナの女性の魅力をわかって対等につきあえるなんて亀梨くんも見どころある」
「どんどん亀梨くんのファッションセンスに磨きがかかり、しっかり考えられた重みのある発言も増えてきました」
そしてこう結ばれる。
「彼女と過ごした時間は、亀梨を加速度的に成長させた」
ハァ〜〜。そうですか。よかったですね。しかし肝心の深田に関しては、堂々と外で会えないのが悩みで、クリスマスは外でデートしたいとグチっていたというエピソードのみ。
2人の熱愛記事のはずが、なんだか深キョンは脇に置かれ、亀梨とキョンキョンの過去の熱愛“美談”話と相成った。見事なジャニーズとバーニング、そして「セブン」のタッグ(笑)。深キョンが気の毒に思えるほどだが、所属事務所の老舗ホリプロは、これを黙って見過ごすのか。気になる。
SMAP解散までいよいよ1カ月。SMAP関連記事の中でもやたら目立つのがメンバー間の“和解”記事だ。ファンの間でも“解散回避”の奇跡を信じる声も多く、またこのまま解散では“戦犯”木村拓哉のイメージが悪いまま。そのため多くのメディアが“和解”ムードを演出している模様だ。
しかし実際には、キムタクに対する香取慎吾の不信感は強く、和解なんて雰囲気は実はないらしい。そんな中、「週刊女性」が報じたキムタクと中居激突! いや、実際には2人が個人的に激突したのではないが、ジャニーズ事務所での2人の関係、SMAPの今後が垣間見える興味深い記事だ。
なんでも、年明けに予定されていた中居のバラエティ特番(日本テレビ系)が突然“なくなった”。理由はキムタクのドラマが原因らしい。
その理由は、中居の特番が、来年1月スタートのキムタク主演ドラマ『A LIFE~愛しき人~」(TBS系)の初回と同じ時間帯にかぶってしまったから。このドラマはSMAP解散後、初のキムタクドラマということもあり、事務所としても、そしてTBSとしても、もちろんキムタク本人も満を持してのものだ。なのに――。
通常ありえない、この2人のブッキングは解散後のSMAPメンバー5人のスケジュールをきちんと管理できていない事務所の失態なのは当然だろう。それでもって、中居の特番がなくなった。
ドラマとバラエティでは、ドラマを優先するのはわかるが、しかし中居だって気分がいいわけがない。今後も事務所はきっとキムタクを優先する。いっそ特番を強行し、キムタクドラマにぶつけ、視聴率競争に勝ち、それでもって念願の事務所独立を実現してはどうか、中居くん。
ちょっと、驚いた。爽やかイケメン俳優・斎藤工に下半身スキャンダルが発覚した。しかも一夜を共にした女子大生A子さんからの告白だ。そして驚くのは斎藤の“手口”だ。
都内のあるパーティでA子さんは斎藤に声をかけられた。
「女優さんですか?」
そしてLINEのIDを渡されたA子さんはメッセージを送った。斎藤の返事はこうだ。
「普段は絶対にこういうことをしないのですが、あなたには特別なものを感じました」
そして斎藤宅での映画デートに誘われ、そのままH。そしてそれっきり。LINEは少なくなり自然消滅した。
“女優”とか“特別”とか初対面の女性にてらいなく言う男。いつもこの手を使っている常習犯の匂いもする。しかもそのセリフ、古くない?
死亡事故を起こす確率は64歳以下の3.75倍! 増え続ける「80歳ドライバー」の恐怖
今週の注目記事・第1位 「ドナルド・トランプの世界」(「ニューズウィーク日本版」11/22号) 「『オバマより愛想がいい』と安倍首相は好感触だが…トランプ『裏の顔』」(「週刊文春」11/24号) 「差別と憎悪の渦から生まれた『トランプ大統領』25の疑問」(「週刊新潮」11/24号) 「【『上がる銘柄厳選30』リストつき】気分が変わった、潮目が変わった 乗り遅れるな! トランプバブルでこうして儲けろ」(「週刊現代」12/03号) 以下順位なし・1 「【走る凶器と化した】『80代ドライバー』にタイヤを外した車を」(「週刊新潮」11/24号) 「『免許返納したくない!』というシルバードライバーの声を聞いてみた」(「週刊ポスト」12/2号) 同2 「日本中が激震するウルトラC 権限はあるし、前例もある 小池百合子『東京オリンピック返上』」(「週刊現代」12/03号) 同3 「日ロ北方領土交渉を動かす孫正義が“日本のトランプ”になる日」(「週刊ポスト」12/2号) 同4 「安倍が考える『1月トランプ解散』」(「週刊現代」12/03号) 同5 「『ダイオキシン上海蟹』でレストラン大パニック 他にも危険な中国食材はこんなにある」(「週刊現代」12/03号) 同6 「〈初めて明かされる〉『愛子さま』長期ご欠席の全真相 ノンフィクションライター 友納尚子」(「週刊新潮」11/24号) 同7 「銀行員が買わない投信・命融商品 保険会社の社員が買わない保険」(「週刊現代」12/03号) 同8 「堺正章〈マチャアキ〉を襲った『味覚障害』の恐怖」(「週刊現代」12/03号) 同9 「剛力彩芽 芸能人御用達のスーパーで割引寿司をお買い上げ」(「フライデー」12/02号) 同10 「“スパイスの女王”ローラが速水もこみちと料理対決」(「週刊文春」11/24号) 同11 「『塩分を減らせば血圧は下がる』はやっぱり間違いだった」(「週刊ポスト」12/2号) 同12 「悲惨『SMAP×SMAP』冷え切った収録現場」(「フライデー」12/02号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 今週も、トランプについての記事以外に、見るべきものはあまりない。2位以下は順不同である。 現代のカラーグラビアの巻頭に「『肉通』編集者が愛した店」というのがある。先日亡くなった講談社の編集者・原田隆の追悼グラビアである。 原田は女性誌「FRaU」の名編集長として有名だった。私より入社は10年遅いが、いいセンスを持った編集者で、私も彼の才能を買っていた。私の後の週刊現代の編集長を任せてはどうかと上司に進言したこともあった。2006年に彼が編集長として出した「KING」が大失敗したことで、かなり落ち込んでいるという話は聞いていたが、人をそらさない魅力を持った編集者だった。香港で倒れたという話を聞いていたが、惜しい編集者を失ってしまった。 原田がこれほど肉好きだったとは意外である。スタミナ苑や鳥茂、ゆうじは私もよく知っているが、代官山のイタリア料理店「TACUBO」は知らない。今度行ってみようと思う。 自社の編集者について、これほどページを割くことは珍しい。山中編集長は原田のことを慕っていたらしいが、よくやってくれたと感謝したい。それにしても、いい編集者は早く死んでしまうものだ。 トランプ・ショックか、各誌とも内容が低調だが、愚痴はやめて、いくつか紹介しよう。 フライデーは、フジテレビの『SMAP×SMAP』の視聴率が6.4%(11月14日放送/ビデオリサーチ調べ、関東地区)になってしまったと報じている。12月26日が最終回らしいが、いまだにどう終わるのかも見えていないという。 「とくに痛々しいのが、一人空回りしているキムタクです。カメラが回る前、『盛り上がっていこーぜ!』と声をかけますが、メンバーは何も反応しない。香取くんにいたっては、スタジオ入りから終わりまで無表情で、ときどきミエミエな作り笑いを浮かべるくらい」(番組スタッフ) 今後、キムタク以外は事務所を離れて、元のマネジャーと事務所を作るとフライデーは見ているようだが、一度離れた「人気」という魔物を取り戻すのは至難であろう。 先週からポストは、塩分が高血圧の犯人ではないという特集をやっている。今週も巻頭からかなりのページを割いてやっているが、頭からやるようなものではないと、思うのだが。 いろいろな研究で、1日の塩分摂取量が6~14グラムぐらいなら、高血圧との相関関係が見られないという結果が出ているそうだ。だが、糖尿病患者やその予備群、肥満の人は減塩、男性で1日8グラムを守ったほうがいいという。これも前から言われているように、工業的につくられた精製塩は99.9%が塩化ナトリウムなので、海水を元にした天然塩のほうがいいのはいうまでもない。 血圧を下げる食べ物は、トマト、バナナ、メロン、なめこ、りんごがいいそうだ。最強のメニューは意外なことに「生姜焼き定食」だそうで、生姜に血圧を下げる効果があり、豚肉にも血液をさらさらにする効果のあるアミノ酸が豊富に含まれているからだそうだ。 今朝はさっそくバナナを買ってきた。私のような意志の弱い、読むとすぐ影響を受ける読者がいるから、こういう記事が受けるのだろうな。 文春に、タレントのローラの料理が評判だと出ている。彼女は多種多様なスパイスを駆使する料理が得意だという。プロの料理人でも20種類ぐらいなのに、ローラは30種類以上だそうだ。 彼女に料理を教えたのは、詐欺容疑で逮捕されたことのあるバングラデシュ人の父親。ローラは、ロシア系の母親とバングラデシュ人の父のもとに生まれたが、その後、両親が離婚。父親が中国人と再婚すると、家族は8人暮らしに。幼い兄弟たちの面倒を見ながら料理を作っていたため、上手なのだという。 それにしても、天性の料理カンがあるのだろう。美人で料理上手、オレがもう少し若かったらなぁ。お呼びでない? これまた失礼! フライデーに、剛力彩芽が近所のスーパーで10%オフになった寿司を買ったという記事がある。それも、882円の寿司だという。好きだなこういうの。 私も、帰宅前にスーパーで割引になった寿司を買うことがある。8時を過ぎると、中には30%引きになる寿司もある。わざわざ時間を見計らって、8時ちょい過ぎに行くのがコツだが、日によっては売り切れていることがある。 そんなときの悔しいこと。帰ってやけ酒を飲む。彩芽ちゃんも、そんな気持ちになることがあるのだろうか? 先週、堺正章の『新チューボーですよ!』(TBS系)が打ち切りになると書いたが、今週の現代によると、その本当の理由は、堺に加齢から来る「味覚障害」が出たためだというのである。 このところ、堺が番組で作る料理、エビチリや回鍋肉が香辛料の入れすぎで、食べさせられるゲストが顔をしかめる場面が多く見られたという。堺は最近、「舌の感覚が鈍ってきた」と周囲に打ち明けているそうだ。御年70歳。この年頃になると味覚に変化が生じて、極端な場合、甘さや辛さをまったく感じなくなってしまうことがあるそうだ。 年を取ると濃い味を好むようになるのも、味覚障害の影響があるというのである。堺はプロの料理人ではないが、料理には相当な関心を持ち、番組の中でもうんちくをたれていたから、もしそうだとしたら、つらいであろう。 私の知っているイタリアンの名シェフが、食道がんになり、味覚がわからなくなったことがあった。復帰してからも自分では料理を作らず、他人に作らせ、味見をしていたが、よくわからないのだろう、つらそうな表情をしていたのを思い出す。今は小さなイタリアンの店を奥さんと一緒にやっていると聞くから、味覚が戻ったのであろう。一度行ってみたいと思っているのに、いまだ果たせないでいる。 自分の好みを考えても、確かに濃い味が好きである。それにこの年になって、甘いものが好きになってきた。以前なら外でケーキなど食べたことがなかったのに、今はモンブランを食べながらコーヒーを飲む。これも味覚障害のせいか? 同じ現代に、銀行が勧める投信や金融商品、保険会社が勧める保険を買ってはいけないという巻頭特集がある。私は「銀行と保険会社は信じてはいけない」という親からの言い伝えを守っているから、こんなことをなんで今さらとは思うが、読んでみた。 三菱東京UFJ銀行の都内支店に勤務する40代の銀行員が、こう明かしている。 「銀行では投資信託と定期預金をセットにした商品を販売しています。当行だと『ウェルカム・セレクション』が、それにあたります。定期預金に50万円以上、投資信託を新規に購入すると、定期預金の金利が3%になるというものです。現在の定期預金金利は年0・01%ですから、『実に300倍!』とセールスするわけです。そのうえ、退職金の運用で、投資信託と定期預金の合計資金が500万円以上なら、さらに1%の金利が上乗せされます。しかし、これにダマされてはいけません。3~4%の高金利がつくのは契約後3カ月のみ。仮に250万円の定期なら、税引き後で2万円程度の利息です」 セットで買わされる投資信託は、購入時の手数料が3%台。資産を金融機関に運用してもらう対価として、信託報酬は年2%前後が多いから、仮に250万円相当の投資信託を購入して計5%のコストがかかったとすると、12万5,000円以上が銀行の手数料として持っていかれてしまう。2万円の利息をもらうのに、12万円以上の手数料を支払うことになる。こういう商法を詐欺商法というのだ。みずほ、三井住友も同様である。保険については今さら書くほどのことはない。 気をつけよう、甘い言葉と大銀行。バカを見るのは、いつも正直で、少し思慮の浅い顧客である。 ところで、皇太子と雅子妃の娘・愛子さま(14)が9月下旬以降、学習院中等科への通学がままならないことが話題になっている。幼稚園の頃から運動が好きだった愛子さまだが、このごろは「練習に力が入らない」「やる気が起こらない」と、後ろ向きの言葉ばかり漏らすようにもなっているというのだ。 すわ、お母さんのような病気を発症したかと、週刊誌は騒いでいる。新潮で、以前文春で雅子妃の連載をしていたライターの友納尚子氏が、これについて書いている。私は友納氏を知っているが、彼女の「雅子妃情報」は信用できる。彼女によれば、愛子さまは雅子妃に付き添われて、宮内庁病院で検査を受けたそうだ。 その結果、「過剰な食事のコントロール」が原因のひとつだと診断されたという。愛子さまは9月上旬頃から「炭水化物ダイエット」を始めたのだそうだ。真面目でストイックな性格のようで、3週間ぐらいで5キロ落としたという。 彼女もお年頃になって、痩せてきれいに見られたいという乙女心から、少しムリをしたのではないかということのようだ。いい話だと私は思うが、あまりムリをしてはいけないよ。 上海蟹は、私の大好物である。先日も、六本木の中国飯店で酔っぱらい蟹を堪能してきた。毎年一度はこれを食べないと1年が終わらない。中国でも何度も食べた。だが、本場では蒸すのが正式な食べ方で、老酒漬けという蟹は食べられないと思う。 現代によると、11月2日に香港の食品衛生管理当局が、中国江蘇省の水産会社2社が養殖した上海蟹から基準値の5倍を超えるダイオキシンが検出されたと発表し、市中から800kgの回収を決定したという。この2社は、香港に出回る7~8割のシェアを占めていたという。 その余波が日本にも及び、先ほどの中国飯店では「中国政府が今回の件を調査中だそうで、当面、輸出禁止になりそう」だというのだ。 中国の上海蟹は、正当なものは「陽澄湖」という小さな湖で育ったものをいうが、そんなのものは数が知れている。よく聞くのは、蟹を大量に運んできて、「陽澄湖」にザブンとつけて、上海蟹でございというものだが、これなどはまだ品のいいほうだ。 あまりにひどいものが出回るので、「陽澄湖」の蟹だという証明に、一つずつナンバーがついたタグをつけていたが、そのタグの偽物が大量に出てきてなんの役にも立たなくなってしまった。何しろ中国は、偽物だけを集めた博覧会が開かれるほど、偽物が出回っている国である。不衛生なところで養殖された蟹が、日本にも大量に入ってきているのは間違いない。 中国飯店の蟹は本物だと信じたいが……嗚呼! やはり現代に、安倍首相が北方領土解散ではなく、トランプ解散を1月にやるのではないかという記事がある。 慌てふためいて安倍首相はトランプに会いに行き、朝貢外交、土下座外交と揶揄されているが、それさえも口実にして、なんとか1月解散をやりたいともくろんでいるというのだ。 それにトランプはビジネスマンだから、アメリカの景気が上向き、その風が日本にも吹くかもしれないという、甘すぎる見通しでいるというのだから、この男の頭の中には、オカラぐらいしか詰まっていないのかもしれない。 いつも言うが、日本人というのは物事を真正面から見ようとしない民族である。あれほど「バカトランプ」「史上最低の大統領」と言っていたのに、会ってニッコリされれば「アイツはいいやつだ」「信用できる」と、なんの根拠もないのに信じてしまう。 敗戦後、アメリカに占領されれば女は強姦され、男どもは殺されるか重労働を課せられるとおびえていたのに、マッカーサーが天皇と会って友好的に話しただけで、コイツはいい人だ、信用できると妄信して、アメリカ一辺倒になって恥じるところがない。 トランプ、プーチン、習近平、みな一筋縄でいく相手ではない。ましてや安倍のように後先を考えずに、相手の懐へ無防備に飛び込んでいく人間なんぞ、相手は信用しない。トランプで株が上がる、トランプで景気が上向く、それをメディアもおかしいと批判せずにお先棒を担ぐのでは、もはやメディアなど要らない。 そのお先棒を担いでいるのは、ポストも同じである。 このところプーチン大統領が言っている、ロシア、日本、韓国、中国を結ぶエネルギー網構築に対する各企業のイニシアチブを支持し、そのパートナーたちにロシアは競争力を持った電力料金を提示し、長期にわたってその金額を固定化する用意があるというのは、ソフトバンクの孫正義氏がアイデアを授けたと、ポストは言うのだ。 安倍首相は北方領土を2島でも返してもらいたくて、そのためならいくらでもカネを払うと、プーチンに擦り寄っている。孫氏は金儲けのためなら、プーチンだろうと習近平だろうと、会いに行き、商談をまとめたいと思うのは自然なのだろう。サハリンから北海道を通り、東京湾につなげるガスパイプラインに対して孫氏がカネを出すとまで予測しているが、これは日本のエネルギー政策の根幹に関わる重要なことだから、一介の企業人が「やります」といえる問題ではないはずだ。 エネルギーをロシアに頼れば、アメリカは黙っていない。11月21日の朝日新聞は、安倍首相とプーチンの会談をこう伝えている。 「ロシアのプーチン大統領は20日、訪問先のリマで記者会見し、前日の安倍晋三首相との首脳会談で、北方領土で合弁事業などを進める『共同経済活動』を提案したことを明らかにした。平和条約締結を急ぐ考えはないとも表明。北方四島での協力を拡大して信頼醸成を進める考えだ」 しかし「北方領土で、ロシアの法律に従って共同経済活動を進めることはできないというのが日本の従来の立場だ」(同)。こんなことを認めれば、ロシアは北方領土から北海道にまで手を出してくるかもしれない。 安易な安倍首相の「友好外交」は、日本の主権をアメリカだけでなくロシアにも渡しかねない危うさがあることを、メディアなら指摘するべきである。 やはり現代が、小池都知事がとんでもないことを考えていると報じているのだが、バカバカしいといえば、これほどバカバカしい記事も珍しい。何しろ、豊洲移転問題でも五輪の施設移転問題でも行き詰まってしまった小池都知事が、苦肉の策として、東京五輪を返上する「奇策」に出るのではないかというのだから、開いた口がふさがらない。 もちろん、五輪をやるかどうかの決定権は都知事にあるのだろう。私のように、東京に五輪は要らないという声もかなりあるのは事実だろう。石原慎太郎や森喜朗に一泡吹かせたいという強い思いが、小池都知事にあることもわかる。 過去に、アメリカコロラド州のデンバー市が、冬季オリンピックをカネがかかりすぎるということで返上したことがあるそうだ。返上しても違約金は1,000億円程度だそうだから、3兆円に比べればはるかに小さい。 だから返上できる、ということになるとは到底思えない。もしそうするなら、小池都知事は都議会を解散して、都民に信を問うべきである。そこまで小池に信念や度胸はないだろう。しょせん彼女は、永田町という狭いお池でジャブジャブしていただけの世間知らずである。 言うだけ番長という言葉が一時はやったが、小池も同じだと、私は思っている。最近、小池都知事の目の下のクマが濃くなったように思うのは、私の錯覚だろうか。 さて、新潮が報じているように、このところ「80歳ドライバー」による死亡事故がやたらと多い。 「80歳以上のドライバーが死亡事故を起こす確率は64歳以下に比べると実に3.75倍。オーバー80の免許保有者は2015年末時点で約196万人(警視庁『運転免許統計』)もいる」(新潮)というから、事故はまだまだ増えるはずだ。 しかも、免許更新で認知症があるとわかっても、高齢者講習は合否を問うものではないから、講習を終えれば、どんなひどい結果が出ても免許を取り上げることはできないのだという。 事故を起こした場合にのみ、医師の診断を受けて、認知症などがあれば初めて取り消しとなる。ならば、後期高齢者のクルマに「日の丸」のような目立つワッペンをつけるなど、何か対策を講じるべきであろう。 新潮は「80歳以上の車はタイヤを外す」という極論がいずれ出てくるというが、今のところは「日の丸印を見たら歩行者のほうが気をつける」という自衛手段しかないのではないか? ちなみに私は、自分の運転能力のなさに気づいて、40代半ばで運転免許を自主的に失効させた。後期高齢者諸君、君たちもそうしたらどうか? ポストは、75歳、80歳とか、年齢だけで線引きすることに違和感があるという特集を組んでいる。確かに、50歳でも運転の危ういドライバーはいるし、80歳を超えてもかくしゃくとした人はいる。認知症も、症状がそれぞれ違うから、一概に認知症の気があるから免許を取り上げろというのに異論があることもわかる。 それに地方では、クルマがないと暮らせない人たちが多くいることも事実である。私の知っている地域では、周囲の健康な人がボンティアティとして車を運転して、一人で出歩けない人たちを助けている。日に何回か巡回バスを運転して、買い物や医者通いを援助している過疎地域もある。 ポストでは、「踏み込んでもノロノロしかバックしない機能のついたクルマ」や、高級車には装備されてきた追突前に緊急停止する自動ブレーキを、軽自動車にも装備することを考えろと提案している。 もうすぐ、4人に1人が後期高齢者になる恐ろしい時代が来る。それまでに「人殺しの道具」のような自動車を、人を殺さない道具に変えるために、自動車会社は研究費を注ぎ込むべきである。もはや燃費や操作性などどうでもいい。安全、安全、安全、これしかない。それができないのならば、車を廃止して共有の乗り物に変えるしかないと、思うのだが。 さて、今週の週刊誌もトランプ米新大統領について多くのページが割かれている。だが、残念ながら表層を撫でているだけで、なるほどと頷けるような内容は見当たらない。それは新聞も同様である。 文春は「トランプ『裏の顔』」、新潮は「『トランプ大統領』25の疑問」。文春で注目すべきは、ジャーナリスト山口敬之氏のこの部分である。 「安倍は9月訪米時に、自ら動いた。ニューヨーク在住の日本人を介して、トランプ陣営の幹部を務めるウィルバー・ロスと極秘会談を行ったのである」 ロス氏は投資ファンドを率い、トランプの経済顧問も務めているという。トランプはロスに、「今日の会合に出席できずに残念」という安倍宛のメッセージを託し、トランプは日米関係の重要性を十分理解している、貿易赤字縮小のために日本の努力に期待するという意見交換をおこなったというのだ。安倍は外務省情報を信じられず、万が一が怖くて仕方なかったのだろう。 新潮によると、副大統領に就任が決まっているマイク・ペンスは弁護士を経て下院議員を6期やり、インディアナ州知事も務め、来日経験も何度も豊富だそうだ。だが、かなり右寄りの思想の持ち主で、アメリカの議員のリベラル度からいうと、オバマが100人の上院議員の中で一番リベラルで、「ペンスは全下院議員の中で5番目に保守的な政治家」(産経新聞の古森義久氏)だそうだ。 メディアは、トランプを支持したのは学歴の低いプアホワイトだった報じているが、米ABCニュースが行った詳細な調査では、世帯収入が3万ドル以下の低所得者層のうち、トランプに投票したのは41%にすぎず、ヒラリーは53%であった。 一方、年収が5万ドルを超えるすべての所得層で、トランプはヒラリーを上回り、白人有権者も49%がトランプ支持、ヒラリーは45%だったという。ゆえに、無教養なブルーカラーの白人がトランプを支持したというのはデマだというのだが、私には納得できない情報である。 ニューズの今号はトランプについての大特集をやっているが、こちらはさずがに読み応えがある。そこにはトランプのアメリカの負の部分に対する危惧で埋め尽くされている。 まずはメディアの間違いについて。メディアはトランプ阻止に執着するあまり、「フェアネス(公正さ)」を見失い、自らが見たい「現実」にとらわれ、別の現実を見落としてしまった。今でも「これほどアメリカ人がバカだったとは思わなかった」と言わんばかりの論調を続けているメディアがあるが、そんなエリート主義がアメリカの趨勢を見誤ったのだ。 米軍駐留費の大幅な負担増については、30年あまりトランプの発言を調べてきた米ブルッキング研究所のトーマス・ライト研究員に言わせると、以前から懐疑的で、日本やドイツに負担増を拒否された場合は、「それを口実に一方的に防衛義務を果たさないこともあり得る」。日米安保条約破棄もトランプの信条としては、あってもおかしくないとニューズは言う。 だが、アメリカの知識人たちの嘆きは深刻である。ニューヨーカー誌のデービッド・レムニック編集長はトランプの勝利は「移民排斥、権威主義、女性蔑視、人権差別を掲げる国内外の勢力の勝利だ。それはアメリカの共和制にとって悲劇にほかならない」と語っている。 同誌のシニアライター・カート・アイケンワルドは、トランプがこれまで歩んできた道は、「他人の財産やキャリアをつぶして成功を手に入れ、それを自慢してきた。他人の手柄は奪い、自分の失敗の責任は他人に押し付ける。そうやってエゴを無限に膨らませてきた」。トランプは大統領になってもこれまで通り振る舞うだろうが、そうすれば共和党は空中分解し、アメリカも、と結んでいる。 また、トランプが世界中で「TRUMP」名義使用権を売って稼いでいるトランプ・オーガニゼーションが、ビジネスと商売の利益相反を各国間で引き起こす可能性を指摘し、大統領になってからは、「彼の会社がすぐに閉鎖されるか、トランプ家から完全に切り離されるのでない限り、アメリカの外交政策は売りに出されたに等しい」と、トランプが大統領という肩書を利用して、国益よりもビジネスを優先するのではないかと手厳しい。 言ったことを後で問われると、言っていないとシラを切り、口から出任せの暴言、放言を繰り返す「セールスマン」(「ニューズ」)に、世界は振り回されることになる。 だが、彼は民主的に選ばれたのだ。敗戦後、ヒラリーが言ったように「この結果を受け入れ、彼にこの国をリードするチャンスを与えなければならない」。しばらくこの男の動向を見守り、冷静に対応することこそ、今の日本に一番必要なことである。 最後に、熱狂的な若者の支持を得たB・サンダースが、「世界」12月号で語った言葉を添えておく。 「今日のアメリカの恐怖の一つは、悲しいことですが興味深いことに──白人の労働者階級、ことに女性の平均寿命が急激に下がっていることです。それは絶望と密接な関係があります。劣悪な仕事、無職、麻薬への傾倒、アルコールへの傾倒、自殺への傾倒。ですから、偏見に基づいた選挙運動で人びとの支持を得るトランプの能力もまた、人びとが経済的に傷ついた時、誰かを非難する必要があることと関係しています」 トランプ誕生という意味を深く考えずに、もしかすると、ひょっとすると、日本にとって福になるかもしれないなどと、根拠のないあらまほしいだけの記事作りをすべきではない。トランプ個人はもちろんだが、こうした人間を支持し、大統領にまでしてしまったアメリカという国の病の重さを、今はじっくり考えるべきときである。 【巻末付録】 ポストは巻頭が女子アナ「加藤綾子 笑顔の秘密」。確かに魅力的な女性だとは思うが、実力以上に持てはやされている気がするのは、私のひがみか。 後半は「写真家・早田雄二と昭和の女優たち」。やはり最初は原節子。これほどの存在感のある女優は、もう出てこないだろう。 地下倉庫の秘宝写真館は袋とじ「白石まるみ」この女優の記憶はまったくないが、88年当時では大胆なポーズを撮るかわいい子だったんだろうね。 現代は日活ロマンポルノの新作、園子温監督が抜擢したという「女優 冨手麻妙 独占ヌード」。彼女を使ってどんなロマンポルノを園監督が撮るのか、楽しみだ。 さらには「人妻OL 平塚千瑛の不倫日記」。袋とじは「元祖美乳 高瀬春奈 『幻のヌード』をスクープ公開!」。彼女、連続テレビ小説『いちばん星』のヒロインだったんだね。清純そうで肉感的。洋酒のカレンダーの写真だというけれどなかなかの脱ぎっぷり。 というわけで、今週は両誌互角と見て引き分けにする。 (文=元木昌彦)「週刊文春」11/24号 中吊り広告より
死亡事故を起こす確率は64歳以下の3.75倍! 増え続ける「80歳ドライバー」の恐怖
今週の注目記事・第1位 「ドナルド・トランプの世界」(「ニューズウィーク日本版」11/22号) 「『オバマより愛想がいい』と安倍首相は好感触だが…トランプ『裏の顔』」(「週刊文春」11/24号) 「差別と憎悪の渦から生まれた『トランプ大統領』25の疑問」(「週刊新潮」11/24号) 「【『上がる銘柄厳選30』リストつき】気分が変わった、潮目が変わった 乗り遅れるな! トランプバブルでこうして儲けろ」(「週刊現代」12/03号) 以下順位なし・1 「【走る凶器と化した】『80代ドライバー』にタイヤを外した車を」(「週刊新潮」11/24号) 「『免許返納したくない!』というシルバードライバーの声を聞いてみた」(「週刊ポスト」12/2号) 同2 「日本中が激震するウルトラC 権限はあるし、前例もある 小池百合子『東京オリンピック返上』」(「週刊現代」12/03号) 同3 「日ロ北方領土交渉を動かす孫正義が“日本のトランプ”になる日」(「週刊ポスト」12/2号) 同4 「安倍が考える『1月トランプ解散』」(「週刊現代」12/03号) 同5 「『ダイオキシン上海蟹』でレストラン大パニック 他にも危険な中国食材はこんなにある」(「週刊現代」12/03号) 同6 「〈初めて明かされる〉『愛子さま』長期ご欠席の全真相 ノンフィクションライター 友納尚子」(「週刊新潮」11/24号) 同7 「銀行員が買わない投信・命融商品 保険会社の社員が買わない保険」(「週刊現代」12/03号) 同8 「堺正章〈マチャアキ〉を襲った『味覚障害』の恐怖」(「週刊現代」12/03号) 同9 「剛力彩芽 芸能人御用達のスーパーで割引寿司をお買い上げ」(「フライデー」12/02号) 同10 「“スパイスの女王”ローラが速水もこみちと料理対決」(「週刊文春」11/24号) 同11 「『塩分を減らせば血圧は下がる』はやっぱり間違いだった」(「週刊ポスト」12/2号) 同12 「悲惨『SMAP×SMAP』冷え切った収録現場」(「フライデー」12/02号) 【巻末付録】現代とポストのSEXYグラビアの勝者はどっちだ! 今週も、トランプについての記事以外に、見るべきものはあまりない。2位以下は順不同である。 現代のカラーグラビアの巻頭に「『肉通』編集者が愛した店」というのがある。先日亡くなった講談社の編集者・原田隆の追悼グラビアである。 原田は女性誌「FRaU」の名編集長として有名だった。私より入社は10年遅いが、いいセンスを持った編集者で、私も彼の才能を買っていた。私の後の週刊現代の編集長を任せてはどうかと上司に進言したこともあった。2006年に彼が編集長として出した「KING」が大失敗したことで、かなり落ち込んでいるという話は聞いていたが、人をそらさない魅力を持った編集者だった。香港で倒れたという話を聞いていたが、惜しい編集者を失ってしまった。 原田がこれほど肉好きだったとは意外である。スタミナ苑や鳥茂、ゆうじは私もよく知っているが、代官山のイタリア料理店「TACUBO」は知らない。今度行ってみようと思う。 自社の編集者について、これほどページを割くことは珍しい。山中編集長は原田のことを慕っていたらしいが、よくやってくれたと感謝したい。それにしても、いい編集者は早く死んでしまうものだ。 トランプ・ショックか、各誌とも内容が低調だが、愚痴はやめて、いくつか紹介しよう。 フライデーは、フジテレビの『SMAP×SMAP』の視聴率が6.4%(11月14日放送/ビデオリサーチ調べ、関東地区)になってしまったと報じている。12月26日が最終回らしいが、いまだにどう終わるのかも見えていないという。 「とくに痛々しいのが、一人空回りしているキムタクです。カメラが回る前、『盛り上がっていこーぜ!』と声をかけますが、メンバーは何も反応しない。香取くんにいたっては、スタジオ入りから終わりまで無表情で、ときどきミエミエな作り笑いを浮かべるくらい」(番組スタッフ) 今後、キムタク以外は事務所を離れて、元のマネジャーと事務所を作るとフライデーは見ているようだが、一度離れた「人気」という魔物を取り戻すのは至難であろう。 先週からポストは、塩分が高血圧の犯人ではないという特集をやっている。今週も巻頭からかなりのページを割いてやっているが、頭からやるようなものではないと、思うのだが。 いろいろな研究で、1日の塩分摂取量が6~14グラムぐらいなら、高血圧との相関関係が見られないという結果が出ているそうだ。だが、糖尿病患者やその予備群、肥満の人は減塩、男性で1日8グラムを守ったほうがいいという。これも前から言われているように、工業的につくられた精製塩は99.9%が塩化ナトリウムなので、海水を元にした天然塩のほうがいいのはいうまでもない。 血圧を下げる食べ物は、トマト、バナナ、メロン、なめこ、りんごがいいそうだ。最強のメニューは意外なことに「生姜焼き定食」だそうで、生姜に血圧を下げる効果があり、豚肉にも血液をさらさらにする効果のあるアミノ酸が豊富に含まれているからだそうだ。 今朝はさっそくバナナを買ってきた。私のような意志の弱い、読むとすぐ影響を受ける読者がいるから、こういう記事が受けるのだろうな。 文春に、タレントのローラの料理が評判だと出ている。彼女は多種多様なスパイスを駆使する料理が得意だという。プロの料理人でも20種類ぐらいなのに、ローラは30種類以上だそうだ。 彼女に料理を教えたのは、詐欺容疑で逮捕されたことのあるバングラデシュ人の父親。ローラは、ロシア系の母親とバングラデシュ人の父のもとに生まれたが、その後、両親が離婚。父親が中国人と再婚すると、家族は8人暮らしに。幼い兄弟たちの面倒を見ながら料理を作っていたため、上手なのだという。 それにしても、天性の料理カンがあるのだろう。美人で料理上手、オレがもう少し若かったらなぁ。お呼びでない? これまた失礼! フライデーに、剛力彩芽が近所のスーパーで10%オフになった寿司を買ったという記事がある。それも、882円の寿司だという。好きだなこういうの。 私も、帰宅前にスーパーで割引になった寿司を買うことがある。8時を過ぎると、中には30%引きになる寿司もある。わざわざ時間を見計らって、8時ちょい過ぎに行くのがコツだが、日によっては売り切れていることがある。 そんなときの悔しいこと。帰ってやけ酒を飲む。彩芽ちゃんも、そんな気持ちになることがあるのだろうか? 先週、堺正章の『新チューボーですよ!』(TBS系)が打ち切りになると書いたが、今週の現代によると、その本当の理由は、堺に加齢から来る「味覚障害」が出たためだというのである。 このところ、堺が番組で作る料理、エビチリや回鍋肉が香辛料の入れすぎで、食べさせられるゲストが顔をしかめる場面が多く見られたという。堺は最近、「舌の感覚が鈍ってきた」と周囲に打ち明けているそうだ。御年70歳。この年頃になると味覚に変化が生じて、極端な場合、甘さや辛さをまったく感じなくなってしまうことがあるそうだ。 年を取ると濃い味を好むようになるのも、味覚障害の影響があるというのである。堺はプロの料理人ではないが、料理には相当な関心を持ち、番組の中でもうんちくをたれていたから、もしそうだとしたら、つらいであろう。 私の知っているイタリアンの名シェフが、食道がんになり、味覚がわからなくなったことがあった。復帰してからも自分では料理を作らず、他人に作らせ、味見をしていたが、よくわからないのだろう、つらそうな表情をしていたのを思い出す。今は小さなイタリアンの店を奥さんと一緒にやっていると聞くから、味覚が戻ったのであろう。一度行ってみたいと思っているのに、いまだ果たせないでいる。 自分の好みを考えても、確かに濃い味が好きである。それにこの年になって、甘いものが好きになってきた。以前なら外でケーキなど食べたことがなかったのに、今はモンブランを食べながらコーヒーを飲む。これも味覚障害のせいか? 同じ現代に、銀行が勧める投信や金融商品、保険会社が勧める保険を買ってはいけないという巻頭特集がある。私は「銀行と保険会社は信じてはいけない」という親からの言い伝えを守っているから、こんなことをなんで今さらとは思うが、読んでみた。 三菱東京UFJ銀行の都内支店に勤務する40代の銀行員が、こう明かしている。 「銀行では投資信託と定期預金をセットにした商品を販売しています。当行だと『ウェルカム・セレクション』が、それにあたります。定期預金に50万円以上、投資信託を新規に購入すると、定期預金の金利が3%になるというものです。現在の定期預金金利は年0・01%ですから、『実に300倍!』とセールスするわけです。そのうえ、退職金の運用で、投資信託と定期預金の合計資金が500万円以上なら、さらに1%の金利が上乗せされます。しかし、これにダマされてはいけません。3~4%の高金利がつくのは契約後3カ月のみ。仮に250万円の定期なら、税引き後で2万円程度の利息です」 セットで買わされる投資信託は、購入時の手数料が3%台。資産を金融機関に運用してもらう対価として、信託報酬は年2%前後が多いから、仮に250万円相当の投資信託を購入して計5%のコストがかかったとすると、12万5,000円以上が銀行の手数料として持っていかれてしまう。2万円の利息をもらうのに、12万円以上の手数料を支払うことになる。こういう商法を詐欺商法というのだ。みずほ、三井住友も同様である。保険については今さら書くほどのことはない。 気をつけよう、甘い言葉と大銀行。バカを見るのは、いつも正直で、少し思慮の浅い顧客である。 ところで、皇太子と雅子妃の娘・愛子さま(14)が9月下旬以降、学習院中等科への通学がままならないことが話題になっている。幼稚園の頃から運動が好きだった愛子さまだが、このごろは「練習に力が入らない」「やる気が起こらない」と、後ろ向きの言葉ばかり漏らすようにもなっているというのだ。 すわ、お母さんのような病気を発症したかと、週刊誌は騒いでいる。新潮で、以前文春で雅子妃の連載をしていたライターの友納尚子氏が、これについて書いている。私は友納氏を知っているが、彼女の「雅子妃情報」は信用できる。彼女によれば、愛子さまは雅子妃に付き添われて、宮内庁病院で検査を受けたそうだ。 その結果、「過剰な食事のコントロール」が原因のひとつだと診断されたという。愛子さまは9月上旬頃から「炭水化物ダイエット」を始めたのだそうだ。真面目でストイックな性格のようで、3週間ぐらいで5キロ落としたという。 彼女もお年頃になって、痩せてきれいに見られたいという乙女心から、少しムリをしたのではないかということのようだ。いい話だと私は思うが、あまりムリをしてはいけないよ。 上海蟹は、私の大好物である。先日も、六本木の中国飯店で酔っぱらい蟹を堪能してきた。毎年一度はこれを食べないと1年が終わらない。中国でも何度も食べた。だが、本場では蒸すのが正式な食べ方で、老酒漬けという蟹は食べられないと思う。 現代によると、11月2日に香港の食品衛生管理当局が、中国江蘇省の水産会社2社が養殖した上海蟹から基準値の5倍を超えるダイオキシンが検出されたと発表し、市中から800kgの回収を決定したという。この2社は、香港に出回る7~8割のシェアを占めていたという。 その余波が日本にも及び、先ほどの中国飯店では「中国政府が今回の件を調査中だそうで、当面、輸出禁止になりそう」だというのだ。 中国の上海蟹は、正当なものは「陽澄湖」という小さな湖で育ったものをいうが、そんなのものは数が知れている。よく聞くのは、蟹を大量に運んできて、「陽澄湖」にザブンとつけて、上海蟹でございというものだが、これなどはまだ品のいいほうだ。 あまりにひどいものが出回るので、「陽澄湖」の蟹だという証明に、一つずつナンバーがついたタグをつけていたが、そのタグの偽物が大量に出てきてなんの役にも立たなくなってしまった。何しろ中国は、偽物だけを集めた博覧会が開かれるほど、偽物が出回っている国である。不衛生なところで養殖された蟹が、日本にも大量に入ってきているのは間違いない。 中国飯店の蟹は本物だと信じたいが……嗚呼! やはり現代に、安倍首相が北方領土解散ではなく、トランプ解散を1月にやるのではないかという記事がある。 慌てふためいて安倍首相はトランプに会いに行き、朝貢外交、土下座外交と揶揄されているが、それさえも口実にして、なんとか1月解散をやりたいともくろんでいるというのだ。 それにトランプはビジネスマンだから、アメリカの景気が上向き、その風が日本にも吹くかもしれないという、甘すぎる見通しでいるというのだから、この男の頭の中には、オカラぐらいしか詰まっていないのかもしれない。 いつも言うが、日本人というのは物事を真正面から見ようとしない民族である。あれほど「バカトランプ」「史上最低の大統領」と言っていたのに、会ってニッコリされれば「アイツはいいやつだ」「信用できる」と、なんの根拠もないのに信じてしまう。 敗戦後、アメリカに占領されれば女は強姦され、男どもは殺されるか重労働を課せられるとおびえていたのに、マッカーサーが天皇と会って友好的に話しただけで、コイツはいい人だ、信用できると妄信して、アメリカ一辺倒になって恥じるところがない。 トランプ、プーチン、習近平、みな一筋縄でいく相手ではない。ましてや安倍のように後先を考えずに、相手の懐へ無防備に飛び込んでいく人間なんぞ、相手は信用しない。トランプで株が上がる、トランプで景気が上向く、それをメディアもおかしいと批判せずにお先棒を担ぐのでは、もはやメディアなど要らない。 そのお先棒を担いでいるのは、ポストも同じである。 このところプーチン大統領が言っている、ロシア、日本、韓国、中国を結ぶエネルギー網構築に対する各企業のイニシアチブを支持し、そのパートナーたちにロシアは競争力を持った電力料金を提示し、長期にわたってその金額を固定化する用意があるというのは、ソフトバンクの孫正義氏がアイデアを授けたと、ポストは言うのだ。 安倍首相は北方領土を2島でも返してもらいたくて、そのためならいくらでもカネを払うと、プーチンに擦り寄っている。孫氏は金儲けのためなら、プーチンだろうと習近平だろうと、会いに行き、商談をまとめたいと思うのは自然なのだろう。サハリンから北海道を通り、東京湾につなげるガスパイプラインに対して孫氏がカネを出すとまで予測しているが、これは日本のエネルギー政策の根幹に関わる重要なことだから、一介の企業人が「やります」といえる問題ではないはずだ。 エネルギーをロシアに頼れば、アメリカは黙っていない。11月21日の朝日新聞は、安倍首相とプーチンの会談をこう伝えている。 「ロシアのプーチン大統領は20日、訪問先のリマで記者会見し、前日の安倍晋三首相との首脳会談で、北方領土で合弁事業などを進める『共同経済活動』を提案したことを明らかにした。平和条約締結を急ぐ考えはないとも表明。北方四島での協力を拡大して信頼醸成を進める考えだ」 しかし「北方領土で、ロシアの法律に従って共同経済活動を進めることはできないというのが日本の従来の立場だ」(同)。こんなことを認めれば、ロシアは北方領土から北海道にまで手を出してくるかもしれない。 安易な安倍首相の「友好外交」は、日本の主権をアメリカだけでなくロシアにも渡しかねない危うさがあることを、メディアなら指摘するべきである。 やはり現代が、小池都知事がとんでもないことを考えていると報じているのだが、バカバカしいといえば、これほどバカバカしい記事も珍しい。何しろ、豊洲移転問題でも五輪の施設移転問題でも行き詰まってしまった小池都知事が、苦肉の策として、東京五輪を返上する「奇策」に出るのではないかというのだから、開いた口がふさがらない。 もちろん、五輪をやるかどうかの決定権は都知事にあるのだろう。私のように、東京に五輪は要らないという声もかなりあるのは事実だろう。石原慎太郎や森喜朗に一泡吹かせたいという強い思いが、小池都知事にあることもわかる。 過去に、アメリカコロラド州のデンバー市が、冬季オリンピックをカネがかかりすぎるということで返上したことがあるそうだ。返上しても違約金は1,000億円程度だそうだから、3兆円に比べればはるかに小さい。 だから返上できる、ということになるとは到底思えない。もしそうするなら、小池都知事は都議会を解散して、都民に信を問うべきである。そこまで小池に信念や度胸はないだろう。しょせん彼女は、永田町という狭いお池でジャブジャブしていただけの世間知らずである。 言うだけ番長という言葉が一時はやったが、小池も同じだと、私は思っている。最近、小池都知事の目の下のクマが濃くなったように思うのは、私の錯覚だろうか。 さて、新潮が報じているように、このところ「80歳ドライバー」による死亡事故がやたらと多い。 「80歳以上のドライバーが死亡事故を起こす確率は64歳以下に比べると実に3.75倍。オーバー80の免許保有者は2015年末時点で約196万人(警視庁『運転免許統計』)もいる」(新潮)というから、事故はまだまだ増えるはずだ。 しかも、免許更新で認知症があるとわかっても、高齢者講習は合否を問うものではないから、講習を終えれば、どんなひどい結果が出ても免許を取り上げることはできないのだという。 事故を起こした場合にのみ、医師の診断を受けて、認知症などがあれば初めて取り消しとなる。ならば、後期高齢者のクルマに「日の丸」のような目立つワッペンをつけるなど、何か対策を講じるべきであろう。 新潮は「80歳以上の車はタイヤを外す」という極論がいずれ出てくるというが、今のところは「日の丸印を見たら歩行者のほうが気をつける」という自衛手段しかないのではないか? ちなみに私は、自分の運転能力のなさに気づいて、40代半ばで運転免許を自主的に失効させた。後期高齢者諸君、君たちもそうしたらどうか? ポストは、75歳、80歳とか、年齢だけで線引きすることに違和感があるという特集を組んでいる。確かに、50歳でも運転の危ういドライバーはいるし、80歳を超えてもかくしゃくとした人はいる。認知症も、症状がそれぞれ違うから、一概に認知症の気があるから免許を取り上げろというのに異論があることもわかる。 それに地方では、クルマがないと暮らせない人たちが多くいることも事実である。私の知っている地域では、周囲の健康な人がボンティアティとして車を運転して、一人で出歩けない人たちを助けている。日に何回か巡回バスを運転して、買い物や医者通いを援助している過疎地域もある。 ポストでは、「踏み込んでもノロノロしかバックしない機能のついたクルマ」や、高級車には装備されてきた追突前に緊急停止する自動ブレーキを、軽自動車にも装備することを考えろと提案している。 もうすぐ、4人に1人が後期高齢者になる恐ろしい時代が来る。それまでに「人殺しの道具」のような自動車を、人を殺さない道具に変えるために、自動車会社は研究費を注ぎ込むべきである。もはや燃費や操作性などどうでもいい。安全、安全、安全、これしかない。それができないのならば、車を廃止して共有の乗り物に変えるしかないと、思うのだが。 さて、今週の週刊誌もトランプ米新大統領について多くのページが割かれている。だが、残念ながら表層を撫でているだけで、なるほどと頷けるような内容は見当たらない。それは新聞も同様である。 文春は「トランプ『裏の顔』」、新潮は「『トランプ大統領』25の疑問」。文春で注目すべきは、ジャーナリスト山口敬之氏のこの部分である。 「安倍は9月訪米時に、自ら動いた。ニューヨーク在住の日本人を介して、トランプ陣営の幹部を務めるウィルバー・ロスと極秘会談を行ったのである」 ロス氏は投資ファンドを率い、トランプの経済顧問も務めているという。トランプはロスに、「今日の会合に出席できずに残念」という安倍宛のメッセージを託し、トランプは日米関係の重要性を十分理解している、貿易赤字縮小のために日本の努力に期待するという意見交換をおこなったというのだ。安倍は外務省情報を信じられず、万が一が怖くて仕方なかったのだろう。 新潮によると、副大統領に就任が決まっているマイク・ペンスは弁護士を経て下院議員を6期やり、インディアナ州知事も務め、来日経験も何度も豊富だそうだ。だが、かなり右寄りの思想の持ち主で、アメリカの議員のリベラル度からいうと、オバマが100人の上院議員の中で一番リベラルで、「ペンスは全下院議員の中で5番目に保守的な政治家」(産経新聞の古森義久氏)だそうだ。 メディアは、トランプを支持したのは学歴の低いプアホワイトだった報じているが、米ABCニュースが行った詳細な調査では、世帯収入が3万ドル以下の低所得者層のうち、トランプに投票したのは41%にすぎず、ヒラリーは53%であった。 一方、年収が5万ドルを超えるすべての所得層で、トランプはヒラリーを上回り、白人有権者も49%がトランプ支持、ヒラリーは45%だったという。ゆえに、無教養なブルーカラーの白人がトランプを支持したというのはデマだというのだが、私には納得できない情報である。 ニューズの今号はトランプについての大特集をやっているが、こちらはさずがに読み応えがある。そこにはトランプのアメリカの負の部分に対する危惧で埋め尽くされている。 まずはメディアの間違いについて。メディアはトランプ阻止に執着するあまり、「フェアネス(公正さ)」を見失い、自らが見たい「現実」にとらわれ、別の現実を見落としてしまった。今でも「これほどアメリカ人がバカだったとは思わなかった」と言わんばかりの論調を続けているメディアがあるが、そんなエリート主義がアメリカの趨勢を見誤ったのだ。 米軍駐留費の大幅な負担増については、30年あまりトランプの発言を調べてきた米ブルッキング研究所のトーマス・ライト研究員に言わせると、以前から懐疑的で、日本やドイツに負担増を拒否された場合は、「それを口実に一方的に防衛義務を果たさないこともあり得る」。日米安保条約破棄もトランプの信条としては、あってもおかしくないとニューズは言う。 だが、アメリカの知識人たちの嘆きは深刻である。ニューヨーカー誌のデービッド・レムニック編集長はトランプの勝利は「移民排斥、権威主義、女性蔑視、人権差別を掲げる国内外の勢力の勝利だ。それはアメリカの共和制にとって悲劇にほかならない」と語っている。 同誌のシニアライター・カート・アイケンワルドは、トランプがこれまで歩んできた道は、「他人の財産やキャリアをつぶして成功を手に入れ、それを自慢してきた。他人の手柄は奪い、自分の失敗の責任は他人に押し付ける。そうやってエゴを無限に膨らませてきた」。トランプは大統領になってもこれまで通り振る舞うだろうが、そうすれば共和党は空中分解し、アメリカも、と結んでいる。 また、トランプが世界中で「TRUMP」名義使用権を売って稼いでいるトランプ・オーガニゼーションが、ビジネスと商売の利益相反を各国間で引き起こす可能性を指摘し、大統領になってからは、「彼の会社がすぐに閉鎖されるか、トランプ家から完全に切り離されるのでない限り、アメリカの外交政策は売りに出されたに等しい」と、トランプが大統領という肩書を利用して、国益よりもビジネスを優先するのではないかと手厳しい。 言ったことを後で問われると、言っていないとシラを切り、口から出任せの暴言、放言を繰り返す「セールスマン」(「ニューズ」)に、世界は振り回されることになる。 だが、彼は民主的に選ばれたのだ。敗戦後、ヒラリーが言ったように「この結果を受け入れ、彼にこの国をリードするチャンスを与えなければならない」。しばらくこの男の動向を見守り、冷静に対応することこそ、今の日本に一番必要なことである。 最後に、熱狂的な若者の支持を得たB・サンダースが、「世界」12月号で語った言葉を添えておく。 「今日のアメリカの恐怖の一つは、悲しいことですが興味深いことに──白人の労働者階級、ことに女性の平均寿命が急激に下がっていることです。それは絶望と密接な関係があります。劣悪な仕事、無職、麻薬への傾倒、アルコールへの傾倒、自殺への傾倒。ですから、偏見に基づいた選挙運動で人びとの支持を得るトランプの能力もまた、人びとが経済的に傷ついた時、誰かを非難する必要があることと関係しています」 トランプ誕生という意味を深く考えずに、もしかすると、ひょっとすると、日本にとって福になるかもしれないなどと、根拠のないあらまほしいだけの記事作りをすべきではない。トランプ個人はもちろんだが、こうした人間を支持し、大統領にまでしてしまったアメリカという国の病の重さを、今はじっくり考えるべきときである。 【巻末付録】 ポストは巻頭が女子アナ「加藤綾子 笑顔の秘密」。確かに魅力的な女性だとは思うが、実力以上に持てはやされている気がするのは、私のひがみか。 後半は「写真家・早田雄二と昭和の女優たち」。やはり最初は原節子。これほどの存在感のある女優は、もう出てこないだろう。 地下倉庫の秘宝写真館は袋とじ「白石まるみ」この女優の記憶はまったくないが、88年当時では大胆なポーズを撮るかわいい子だったんだろうね。 現代は日活ロマンポルノの新作、園子温監督が抜擢したという「女優 冨手麻妙 独占ヌード」。彼女を使ってどんなロマンポルノを園監督が撮るのか、楽しみだ。 さらには「人妻OL 平塚千瑛の不倫日記」。袋とじは「元祖美乳 高瀬春奈 『幻のヌード』をスクープ公開!」。彼女、連続テレビ小説『いちばん星』のヒロインだったんだね。清純そうで肉感的。洋酒のカレンダーの写真だというけれどなかなかの脱ぎっぷり。 というわけで、今週は両誌互角と見て引き分けにする。 (文=元木昌彦)「週刊文春」11/24号 中吊り広告より
子宮委員長の夫が便乗して自己啓発本を出版するも、内容が薄っぺら~い!
2回にわたってお届けしてきました〈子宮系女子新刊祭り〉。
▼自立を謳いながら「女の幸せ=結婚」に縛られつづける子宮系女子の不自由
▼饒舌な子宮いわく、一番の美容法は「誰でもいいからセックスして、マジイキ」…雑すぎる“メソッド”を広める罪!
ラストとなる今回は番外編として〈子宮系女子のパートナー〉をクローズアップ! 単なるわがままを〈子宮の声=魂の欲求〉であると正当化する女性たちと、深くつながる男性とは? 前回軽くご紹介しましたが、子宮系女子の恩恵を最も受けているであろう、子宮委員長はる氏の夫・岡田哲也氏が、このタイミングでコバンザメのように処女作を発表しましたので、今回はその内容にスポットを当てていきましょう。
破天荒な子宮委員長はる氏を妻にする男性とは、どのような人物なのでしょうか? 子宮委員長の著作によると、子宮委員長とは風俗嬢時代に客として出会い、その後、父親のわからない子どもを妊娠した彼女と結婚したという設定です。
結婚後は家事育児家計管理妻のご機嫌取り、要は家庭内のこと全般を担いつつ、自らも自己啓発系のセミナーを開催。ブログには職歴はセラピストで、温泉施設や整体院で〈ボディワークを行っていた〉とありますが、具体的にどんな療法をしていたのかはよくわかりません。処女作には、もともと自己啓発系の業界に身を置いていたというエピソードもありました。
子宮委員長と結婚した後に開催するグループセッションは、4時間で15万円。一般的なカルト宗教や子宮委員長が開催する60分10万円の〈お宮様セッション〉ほどではありませんが、そこそこお高いお布施です。そんな背景からでしょうか、子宮委員長はる氏の〈黒幕〉は彼であるなんて表現もネット上に登場しておりました。
しかし……著作を読んだ今「ないない」という感じ。内容が、あまりにもペラッペラ。その薄さは最新技術を駆使してつくられたコンドームのごとし。子宮委員長のおこぼれにあずかっている、という印象でした。
◎妻の威光で出版できた
カリスマ子宮系女子・子宮委員長の夫・岡田哲也氏の処女作『で、ほんとはどうしたいの?』(ワニブックス)。子宮系女子の謳う〈子宮の声〉を〈肚(はら)の声〉と言い換え、楽に幸せに生きるコツを教えますよという自己啓発本です。
〈肚の声は魂のワクワク。直観的にしたいこと、欲求を知らせるシグナル〉なんだそうです。子宮の声は女性限定ですから、取りこぼしたユーザー=男性も拾っておこうという戦略でしょうか。それにしたって、子宮教をそのまんま流用しすぎ。Amazonのレビューで低い評価をつけている人の意見には「読みにくい」「中身がない」「同じ内容の繰り返し」とありましたが、同書の冒頭にはバッチリ注釈があります。
ちなみにこの本はずっと同じことしか言っていません。でも手抜きではありません。それが何より大切だからです。
そう言って繰り返し謳われるのは、次の方法です。
・とことん感情と向き合うべし。感情を味わいきった後の感情の動きも観察する。そこに本音が隠れている。
・仕事も買い物も何もかも、すべてのことは魂が「ワクワク」するかどうかで決める。
この2点で、以上です。シュチュエーションを変えながら具体例が解説されていきますが、中でも「お金はワクワクするものに使うべし! そのバイブレーションが伝わってお金が循環する」という実例が、すごい。
岡田氏が純粋に楽しみに行きたい! という気持ちから長期の海外旅行を計画していたら、これまで援助してくれるそぶりもなかった両親がドバっとお金をくれ、さらに保険や年金の支払い状況を聞かれ、「払ってないよ!」と回答すると父親が全部肩代わりしてくれたそうです。それを、
自分の純粋なワクワクしたバイブレーションが距離を超えて伝わり、なぜか両親までそれを応援したくなるという現実を作ったのだと思っています。
と解説。これがせめて勤務先の上司とか飲み屋で知り合った某社長がポーンとお金を出してくれたという話くらいなら100歩譲って、お金を引き出す力があるのかしら? と思うけど、お、親ですか……。息子が路頭に迷わないよう、ため息交じりに出したのでは。
さらに「お金へのブロックを外すためにお金を使う」と言い(お金のブロック=無意識にしみついているお金の常識という理解でいいんですかね?)、有料サービスを利用するにも、思い切ってどんどんクラスを上げていくとお金のことが消える瞬間がある、そこにお金の循環を拡大させる何かがあるんだとか。そのまま行ったら、完全にウシジマ君物件です。お金のことが消える瞬間って、単に金銭感覚がマヒしているだけ。
すべては感情、感覚が最優先で、貯金や収益は幸せとは無関係だから無意味。ワクワクに集中していることで自然に稼げるようになったらそれはOKなんだとか。ちょっとお高いけど、ワクワクするから子宮商法にお金をつぎ込んでね★と聞こえます。ちなみにブランド品を買うにも〈海外セレブが持っているから買う〉のは、社会的なステータスを意識しているからまやかしで、純粋にワクワクするから、好きだからという理由で買うのは魂の喜びなんだとか。よーわかりませんわ。これって単に岡田氏の「セレブに憧れる女だせえ」という価値観であるだけじゃないんでしょうか。
この調子で子育てやビジネスを語るので、もう手がつけられません。そうそう、ビジネスをはじめるときは、最低限のルールを調べましょう(例・食品衛生責任者とか)という、中学生レベルのアドバイスは一応ありましたよ。
◎本当にゲスいのは、いったい誰?
恋愛に言及するパートは、完全に子宮系女子のご機嫌とりです(そりゃそうか)。
〈愛されるゲスな女〉とは〈自分で自分を満たしたうえで行動している人〉で、〈単なる欲求不満おばさん〉は〈自分で自分を満たしていないから外側に向かって吠えている人〉の違いなんだとか。ここで言う〈満たす〉とは、3大欲求のこと。〈好きなものを食べ、体を冷やさず、オナニーや膣マッサージで女性としての部分にしっかり意識を向けて自分を心地よくすること〉なんだとか。はい、子宮系女子のことですね。
しかし満足していても金に汚なかったり人の不幸が大好物だったりする〈ナチュラルボーン・ゲス〉ってわりと普通にいません? サンプリング足りていないように思えます。しかも、〈外に向かって吠えている人〉のプライベートをどうやって知るのでしょう。これもまた、〈ピーピー吠えてるおばさんって欲求不満だよね~〉という典型的な古臭い先入観の表れです。
〈泣きたいときは泣こう!〉というパートでは、インド映画『きっと、うまくいく』をおすすめ。そして、
ちゃんと泣いてあげる。弱音を吐いてあげる。そうやって自分の内側を表現した後に身体に感じるものをちゃんと感じていってあげる。その繰り返しによってだんだんと本当の意味での強さを手に入れていくんです。
とたたみかけます。浅い……。あ、でも少しだけ、Jポップみたいですね。まだ、涙を流すとセロトニン云々と謳う『涙活(るいかつ)』のほうがマシなレベルかも。
こんなペラペラで埋め尽くされている363ページという分厚い本でしたが(子宮系女子本のほうがはるかに内容は濃いです)、ブログでは担当編集者からこんなメールが届いたと報告がアップされています。
岡田哲也さんの初著書『で、ほんとはどうしたいの?』が発売され、もうすぐで一週間になります。はっきりに言って、書店からも追加注文が殺到するほど売れに売れています。
もうこうなったら「で、ほんとはどうしたいの?」で流行語大賞を狙いたい!
という声が、僕自身のお腹のほうから聞こえてまいりました。※原文ママ。
流行語大賞を狙いたいのが肚の声なのか、「売れている」という記述も腹の声なのか、書籍同様よくわからない文章でありました。高額なセミナーもこんな調子なんでしょうか? 子宮委員長の御威光で成り立っている存在のようです。
◎子宮系男子と子宮系女子の夫婦も
このほか、子宮系女子のパートナーであることを商売に生かしているのは、〈子宮の学校〉を主催する黒川彩子氏の夫。〈Body Designer・子宮ぽかぽかチューナーのくろせんせ〉と名乗り、出張専門の均整院を営んでいます。男性ですが施術の特徴が〈子宮〉という、世にも珍しい〈子宮系男子〉です。
パートナーという形以外での協力者は、膣に入れるヒーリングジュエリー〈ジェムリンガ〉を販売する須佐厳氏が初期子宮系女子の強力サポーターでしたが、最近では子宮委員長周辺とはすっかりご縁が切れた模様。
現在のサポーターは心理カウンセラーの心屋仁之助氏や(ゲスやお金系の発言は、氏の影響でしょう)、胎内記憶妄想を世に送り出す産婦人科医・池川明氏、スピ的健康法が大好物なマキノ出版『ゆほびか』の男性編集長も一枚噛んでいるとカウントしてもいいでしょう。
どなたも「いや~女性は実に元気ダネ!」くらいのライトなノリでお付き合いしているのかもしれませんが、外部から見ているとまるで蠱毒(こどく)。異次元の子宮という入れ物の中で共食いしあい、勝ち残ったものがうさん臭い神になるという。
子宮系女子にとって男性は快楽と金ですから、蠱毒における子宮系男子はもちろん〈エサ(栄養?)〉。子宮デスマッチは現在子宮委員長が最凶ですが、何となく今回登場した夫の処女作によって多少足を引っ張られるような気がしなくもありません。来年も、まだまだ新展開が期待できそうです。
(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)
子宮委員長の夫が便乗して自己啓発本を出版するも、内容が薄っぺら~い!
2回にわたってお届けしてきました〈子宮系女子新刊祭り〉。
▼自立を謳いながら「女の幸せ=結婚」に縛られつづける子宮系女子の不自由
▼饒舌な子宮いわく、一番の美容法は「誰でもいいからセックスして、マジイキ」…雑すぎる“メソッド”を広める罪!
ラストとなる今回は番外編として〈子宮系女子のパートナー〉をクローズアップ! 単なるわがままを〈子宮の声=魂の欲求〉であると正当化する女性たちと、深くつながる男性とは? 前回軽くご紹介しましたが、子宮系女子の恩恵を最も受けているであろう、子宮委員長はる氏の夫・岡田哲也氏が、このタイミングでコバンザメのように処女作を発表しましたので、今回はその内容にスポットを当てていきましょう。
破天荒な子宮委員長はる氏を妻にする男性とは、どのような人物なのでしょうか? 子宮委員長の著作によると、子宮委員長とは風俗嬢時代に客として出会い、その後、父親のわからない子どもを妊娠した彼女と結婚したという設定です。
結婚後は家事育児家計管理妻のご機嫌取り、要は家庭内のこと全般を担いつつ、自らも自己啓発系のセミナーを開催。ブログには職歴はセラピストで、温泉施設や整体院で〈ボディワークを行っていた〉とありますが、具体的にどんな療法をしていたのかはよくわかりません。処女作には、もともと自己啓発系の業界に身を置いていたというエピソードもありました。
子宮委員長と結婚した後に開催するグループセッションは、4時間で15万円。一般的なカルト宗教や子宮委員長が開催する60分10万円の〈お宮様セッション〉ほどではありませんが、そこそこお高いお布施です。そんな背景からでしょうか、子宮委員長はる氏の〈黒幕〉は彼であるなんて表現もネット上に登場しておりました。
しかし……著作を読んだ今「ないない」という感じ。内容が、あまりにもペラッペラ。その薄さは最新技術を駆使してつくられたコンドームのごとし。子宮委員長のおこぼれにあずかっている、という印象でした。
◎妻の威光で出版できた
カリスマ子宮系女子・子宮委員長の夫・岡田哲也氏の処女作『で、ほんとはどうしたいの?』(ワニブックス)。子宮系女子の謳う〈子宮の声〉を〈肚(はら)の声〉と言い換え、楽に幸せに生きるコツを教えますよという自己啓発本です。
〈肚の声は魂のワクワク。直観的にしたいこと、欲求を知らせるシグナル〉なんだそうです。子宮の声は女性限定ですから、取りこぼしたユーザー=男性も拾っておこうという戦略でしょうか。それにしたって、子宮教をそのまんま流用しすぎ。Amazonのレビューで低い評価をつけている人の意見には「読みにくい」「中身がない」「同じ内容の繰り返し」とありましたが、同書の冒頭にはバッチリ注釈があります。
ちなみにこの本はずっと同じことしか言っていません。でも手抜きではありません。それが何より大切だからです。
そう言って繰り返し謳われるのは、次の方法です。
・とことん感情と向き合うべし。感情を味わいきった後の感情の動きも観察する。そこに本音が隠れている。
・仕事も買い物も何もかも、すべてのことは魂が「ワクワク」するかどうかで決める。
この2点で、以上です。シュチュエーションを変えながら具体例が解説されていきますが、中でも「お金はワクワクするものに使うべし! そのバイブレーションが伝わってお金が循環する」という実例が、すごい。
岡田氏が純粋に楽しみに行きたい! という気持ちから長期の海外旅行を計画していたら、これまで援助してくれるそぶりもなかった両親がドバっとお金をくれ、さらに保険や年金の支払い状況を聞かれ、「払ってないよ!」と回答すると父親が全部肩代わりしてくれたそうです。それを、
自分の純粋なワクワクしたバイブレーションが距離を超えて伝わり、なぜか両親までそれを応援したくなるという現実を作ったのだと思っています。
と解説。これがせめて勤務先の上司とか飲み屋で知り合った某社長がポーンとお金を出してくれたという話くらいなら100歩譲って、お金を引き出す力があるのかしら? と思うけど、お、親ですか……。息子が路頭に迷わないよう、ため息交じりに出したのでは。
さらに「お金へのブロックを外すためにお金を使う」と言い(お金のブロック=無意識にしみついているお金の常識という理解でいいんですかね?)、有料サービスを利用するにも、思い切ってどんどんクラスを上げていくとお金のことが消える瞬間がある、そこにお金の循環を拡大させる何かがあるんだとか。そのまま行ったら、完全にウシジマ君物件です。お金のことが消える瞬間って、単に金銭感覚がマヒしているだけ。
すべては感情、感覚が最優先で、貯金や収益は幸せとは無関係だから無意味。ワクワクに集中していることで自然に稼げるようになったらそれはOKなんだとか。ちょっとお高いけど、ワクワクするから子宮商法にお金をつぎ込んでね★と聞こえます。ちなみにブランド品を買うにも〈海外セレブが持っているから買う〉のは、社会的なステータスを意識しているからまやかしで、純粋にワクワクするから、好きだからという理由で買うのは魂の喜びなんだとか。よーわかりませんわ。これって単に岡田氏の「セレブに憧れる女だせえ」という価値観であるだけじゃないんでしょうか。
この調子で子育てやビジネスを語るので、もう手がつけられません。そうそう、ビジネスをはじめるときは、最低限のルールを調べましょう(例・食品衛生責任者とか)という、中学生レベルのアドバイスは一応ありましたよ。
◎本当にゲスいのは、いったい誰?
恋愛に言及するパートは、完全に子宮系女子のご機嫌とりです(そりゃそうか)。
〈愛されるゲスな女〉とは〈自分で自分を満たしたうえで行動している人〉で、〈単なる欲求不満おばさん〉は〈自分で自分を満たしていないから外側に向かって吠えている人〉の違いなんだとか。ここで言う〈満たす〉とは、3大欲求のこと。〈好きなものを食べ、体を冷やさず、オナニーや膣マッサージで女性としての部分にしっかり意識を向けて自分を心地よくすること〉なんだとか。はい、子宮系女子のことですね。
しかし満足していても金に汚なかったり人の不幸が大好物だったりする〈ナチュラルボーン・ゲス〉ってわりと普通にいません? サンプリング足りていないように思えます。しかも、〈外に向かって吠えている人〉のプライベートをどうやって知るのでしょう。これもまた、〈ピーピー吠えてるおばさんって欲求不満だよね~〉という典型的な古臭い先入観の表れです。
〈泣きたいときは泣こう!〉というパートでは、インド映画『きっと、うまくいく』をおすすめ。そして、
ちゃんと泣いてあげる。弱音を吐いてあげる。そうやって自分の内側を表現した後に身体に感じるものをちゃんと感じていってあげる。その繰り返しによってだんだんと本当の意味での強さを手に入れていくんです。
とたたみかけます。浅い……。あ、でも少しだけ、Jポップみたいですね。まだ、涙を流すとセロトニン云々と謳う『涙活(るいかつ)』のほうがマシなレベルかも。
こんなペラペラで埋め尽くされている363ページという分厚い本でしたが(子宮系女子本のほうがはるかに内容は濃いです)、ブログでは担当編集者からこんなメールが届いたと報告がアップされています。
岡田哲也さんの初著書『で、ほんとはどうしたいの?』が発売され、もうすぐで一週間になります。はっきりに言って、書店からも追加注文が殺到するほど売れに売れています。
もうこうなったら「で、ほんとはどうしたいの?」で流行語大賞を狙いたい!
という声が、僕自身のお腹のほうから聞こえてまいりました。※原文ママ。
流行語大賞を狙いたいのが肚の声なのか、「売れている」という記述も腹の声なのか、書籍同様よくわからない文章でありました。高額なセミナーもこんな調子なんでしょうか? 子宮委員長の御威光で成り立っている存在のようです。
◎子宮系男子と子宮系女子の夫婦も
このほか、子宮系女子のパートナーであることを商売に生かしているのは、〈子宮の学校〉を主催する黒川彩子氏の夫。〈Body Designer・子宮ぽかぽかチューナーのくろせんせ〉と名乗り、出張専門の均整院を営んでいます。男性ですが施術の特徴が〈子宮〉という、世にも珍しい〈子宮系男子〉です。
パートナーという形以外での協力者は、膣に入れるヒーリングジュエリー〈ジェムリンガ〉を販売する須佐厳氏が初期子宮系女子の強力サポーターでしたが、最近では子宮委員長周辺とはすっかりご縁が切れた模様。
現在のサポーターは心理カウンセラーの心屋仁之助氏や(ゲスやお金系の発言は、氏の影響でしょう)、胎内記憶妄想を世に送り出す産婦人科医・池川明氏、スピ的健康法が大好物なマキノ出版『ゆほびか』の男性編集長も一枚噛んでいるとカウントしてもいいでしょう。
どなたも「いや~女性は実に元気ダネ!」くらいのライトなノリでお付き合いしているのかもしれませんが、外部から見ているとまるで蠱毒(こどく)。異次元の子宮という入れ物の中で共食いしあい、勝ち残ったものがうさん臭い神になるという。
子宮系女子にとって男性は快楽と金ですから、蠱毒における子宮系男子はもちろん〈エサ(栄養?)〉。子宮デスマッチは現在子宮委員長が最凶ですが、何となく今回登場した夫の処女作によって多少足を引っ張られるような気がしなくもありません。来年も、まだまだ新展開が期待できそうです。
(謎物件ウォッチャー・山田ノジル)


