29日、サッカーロシアW杯アジア最終予選メンバー発表会見が行われた。選ばれた26名の顔ぶれは、いつもとほぼ変わりはなく、唯一のサプライズと言えるのは、今年3月に代表合宿に追加召集されていた永木亮太(鹿島アントラーズ)の初選出くらいだろうか。 ハリルホジッチ監督は兼ねてから「クラブでの出場機会がない選手は召集しない」と明言していたが、今回も召集された香川真司(ドルトムント=ドイツ)、本田圭佑(ミラン=イタリア)、清武弘嗣(セビージャ=スペイン)、岡崎慎司(レスター・シティ=イングランド)、宇佐美貴史(アウクスブルグ=ドイツ)、川島永嗣(メス=フランス)は、今季のほとんどをベンチで過ごしている。このことに関してハリルホジッチは、それぞれのクラブでのライバルの強力さや、試合に出れなくても精神的な支柱になれるといった、自身の発言の矛盾について言い訳とも取れる趣旨の説明を行った。 さらにハリルホジッチは“言い訳ではないが”という言葉を随所に散りばめ、レギュラー組の試合勘不足や長距離移動、アジアでの環境の苛酷さを訴え、ここまで芳しくない成績の説明に終始した。 そのことに関して「言い訳にしか聞こえない」と記者から質問が飛ぶと、就任してからどれだけ勝つために努力してきたかを事細かに説明することで内容をはぐらかし、挙句の果てに、その記者に対して「サッカーを知らない人間に言う権利があるのか?」と、逆ギレとも取れる内容の発言をしてしまった。 「Jリーグのいい所をひとつお願いします」という質問には、「スピードが少しある」と答えるも、聞かれてもいない海外とのレベル差を一から説明し、いかに自分が置かれている状況が厳しいかを訴えた。さらに、話が長すぎるハリルホジッチに対して「イラク戦とオーストラリア戦の勝ち点についての目標を“シンプル”にお願いします」との質問が別の記者から飛ぶが、2カ国の強さを説明し、明確に勝ちが目標なのか、引き分けが目標なのかを“シンプル”に答えることはなかった。 「日本代表が弱くなった理由のひとつに、ハリルの話が長いからというのは間違いなくあります。ハリルは1の質問に対して、10返してしまう癖があるんです。そのせいで選手、協会、ファンがハリルの伝えたいことを受け止め切れないんですよ。話が長すぎて、ミーティング中に若手の選手が寝てしまったこともあるくらいですから。それも日本代表の合宿でなんて、ありえないですよね。さらに、興奮すると通訳の発言が終わる前に次の話を始めてしまって、言葉がバッティングするんです。記者会見でそれですから、もっと興奮しているハーフタイムの指示なんて選手はまるで聞こえてないんじゃないですかね。聞き返したら聞き返したで、必要以上に情報を飛ばしてくるので、選手は大変だと思います。まるでウザイ上司ですよ」(スポーツライター) ハリルホジッチが日本サッカーを強くするために必死になっていることは間違いない。しかし、その情熱からか伝えたいことが多すぎて、選手やファンは混乱してしまう。もう少し余裕が持てればハリルホジッチも変わってくるのかも知れないが、今の代表を考えると、その前に退任させられる可能性も少なくなさそうだ。 (文=沢野奈津夫)
月別アーカイブ: 2016年9月
【アンケート回答募集中☆】次にデビューさせるならどのJr.? ジャニーさんに伝えたい事は?
ジャニーさん85歳のお誕生日イベントを開催するにあたり、みなさまのジャニーズへの思いを聞かせていただきたくアンケート回答を募集中です☆ ジャニーズに目覚めたあの瞬間、ジャニーズのトンチキワールドに絶句&圧倒されたあの舞台……記憶のそこここに眠る、ジャニーズの原体験に思いをはせながら、ぜひぜひご回答ください!
※イベントのゲストが決定しました→バラエティ番組でジャニーズ好きの東大生として一躍話題になり、ブログでのジャニーズ記事も評判を呼んだ足立伊織さんと、『隣の嵐くん』『SMAPとは何か』(小社刊)らの書籍を執筆し、明治大学でジャニーズやK-POPなどについての授業を行う関修さんが登壇いたします。
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性適合手術を受けたKABA.ちゃん、ダメ出しをする両親の言動に欠けていたモノ
<p> タレントのKABA.ちゃんが、タイで性別適合手術を受け、帰国後、戸籍の性別と名前の変更を行った。9月25日放送の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)では、タイでの性別適合手術や、実家への帰省の様子に密着した。</p>
性適合手術を受けたKABA.ちゃん、ダメ出しをする両親の言動に欠けていたモノ
<p> タレントのKABA.ちゃんが、タイで性別適合手術を受け、帰国後、戸籍の性別と名前の変更を行った。9月25日放送の『ザ・ノンフィクション』(フジテレビ系)では、タイでの性別適合手術や、実家への帰省の様子に密着した。</p>
あれ……ブスがいない! 香港で美女ぞろい「ミス上海蟹」コンテスト開催中
秋といえば、中国では上海蟹の季節だ。どこのレストランでも「季節のメニュー」として大々的に宣伝し、街中では手足を縛られた生きたままの上海蟹が、冷蔵庫のようなケースに入れられて店頭にズラりと並ぶ。 そんな中、香港の上海蟹専門店が販売促進のキャンペーンとして、「ミス上海蟹」コンテストを開催。同店のFacebook上で投票を受け付けている。「ミス上海蟹」という字面だけを見ると、またブス……いや、凡庸なルックスの女性だらけのように思えるが……。 しかし、フタを開けてびっくり! 香港のミスコンにしては珍しく、意外にも美人ぞろいなのだ。候補者の女性は6人で、自薦なのか、それとも専門のモデルを雇っているのか、どの女性もルックスはピカイチだ。香港の上海蟹専門店のFacebookに掲載された、「ミス上海蟹」コンテストのお知らせ
1人目はOphelia Soさん。モデルや歌手をしていて、ミス香港の予選も通過したことがあるそう2人目はIrina Tangさん。こちらも、モデルをしているようだ3人目はWayii Chengさん。彼女もモデルさん
投票者はこの店のFacebookページに「いいね!」するかページをシェアして、どの女性がミス上海蟹に選ばれるかを予想し、その番号をコメント欄に入力。11月19日に発表される結果により、予想が当たった人の中から抽選で5人が、75分間上海蟹食べ放題のイベントに参加できることになっている。 すでに1,300人を超える人たちから「いいね!」が押されており、投票締め切りの11月13日までにはまだ間があるので、もっと多くの「いいね!」が集まるものと思われるが、投票のコメントをぱっと見る限りでは、今のところ1番、3番、6番の女性に人気が集まっているようだ。 まあ、誰が選ばれたからといってどうなるものでもないが、上海蟹のシーズンを盛り上げるのに一役買っていることは間違いない。 (文=佐久間賢三)4人目はYoki Tongさん。彼女は、テレビ番組の司会などもしている5人目はSudi Wongさん。やはりモデルで、モーターショーなどの常連だ6人目はAlia Cheungさん。彼女も、やはりモデルのようだ
姉が健常者だったらよかったのにと考えたことは数えきれない、けれど。/「家族に障害者がいる日常」前篇
9月上旬、リオデジャネイロではオリンピックに続き、パラリンピックの熱戦が繰り広げられました。障害者への理解がさけばれる時期ですが、「オリンピック」の名を冠した世界大会は、もうひとつ存在しています。4年に一度、知的障害を持つひとたちが夏季と冬季のオリンピック競技種目に準じたさまざまなスポーツトレーニングなどを通じて自立と社会参加を目指す「スペシャルオリンピックス」です。
同じ障害者でもパラリンピックとスペシャルオリンピックスの“区別”に表れるように、身体障害者と知的障害者ではさまざまな点が異なります。なかでも重度の知的障害を持つひとがどのような日常を送っているのかは、知る機会がないどころか存在に接したこともないのが一般的ではないでしょうか。
筆者には、重度の知的障害のある姉がいます。姉とともに送ってきた生活を、少しだけご紹介します。
自治体によって知的障害の等級の名称は違いますが、姉は「最重度」に区分されます。障害の原因は、難産の末の帝王切開で投与された陣痛促進剤の副作用ではないかと聞いています。病名などはありません。私よりも4つ年上で今年40歳になりますが、知能は2歳半くらい。自立生活は不可能で、食事やトイレ、お風呂の介助はもちろん、着替えも見守りが必要です。
姉の障害と、妹の存在
物心がついたころから、姉が「普通」ではないことは、見た目からも行動からもよく認識していました。親の努力で身体は健康に育ち発語も問題ありませんが、意味のないことをずっと話しつづけています。語彙は少ないので何を言いたいのかは、家族や周囲は表情と状況、その言葉を過去どのように使っていたかの経験則で判断するしかありません。
発している言葉は、本当に突飛です。機嫌がよく突然歌を歌い出したり、何かに怒っていて同じ曲のワンフレーズだけを怒鳴っていたり。何に怒っているかの判断はいまだにむずかしいです。自宅にいるときはいくら叫んでくれてもかまいませんが、外出時にされると周囲の目が気になるのも本音です。
自分なりのこだわりがあり、外出したら必ずコンビニなどで缶コーヒーと袋菓子を買う、は構わないのですが、食品の包装紙は全部はがしてしまう、家中のタオルを集めて自分のかばんにしまってしまう、をされると結構不便です。慣れましたが。
私には姉のほかに、2つ年下の妹もいます。ふたりで仕事の愚痴を言いあっていたとき、満面の笑顔の姉から「黙ってせっせと働きな」と言い放たれたことがありました。語彙が少ないはずの姉の「アラフォー独女」的毒舌に、大笑いしました。
姉に対する気持ちを整理してみると、妹の存在はとても大きいです。交流のある他の障害児のいる家庭はたまたまふたりきょうだいが多く、もし親やきょうだいに対して思うことがあったとしても独りで抱え込まざるを得ないでしょうが、「私には同じ立場で相談でき頼り合える相手がいる」という心強さは、何物にも変えがたいもの。もっとも、単純にきょうだいの人数は多い方が楽しいよね、という気持ちもあるかもしれません。
4つという年齢差のほどよさと、父親似の外見に生まれたことでお父さん子だったこと、なにより妹との仲がとても良好だったことで、姉のことを子どもなりに冷静にとらえられていたように感じます。
半面、母に対する感情は、少し複雑だったかもしれません。母は一言で表せば「スーパー専業主婦」。おやつは手作りで、華道の師範資格を生かして玄関には常に花のアレンジメント。家族旅行はなかなか行けませんでしたが、そのぶん、ガールスカウトや山村遊学、ホームステイなど、子どもだけでもできる体験をたくさんさせてもらいました。
しかし母はとても“保守的”で、私や妹が仲よくなった友だちでも「よくない子」と判断した相手とのつき合いは制限してきました。ゲームや漫画も禁止。抑圧的だと感じつつも、姉がいることによって「よそはよそ、うちはうち」という考えが身に染み付いていたため、表面上はおとなしく従っていた気がします。
母からの、ひと言
30歳を過ぎ、母ともいち社会人同士として接することができるようになって言われたのが、
「姉がいることを引け目に感じて媚びたりしないで、堂々としていて」
実は昔からずっと言ってくれていたそうなのですが、そのころは私たちも子どもすぎて理解できていなかったのでしょう。交友関係への口出しも、姉がいるせいで友だちが作りにくく不本意な相手に無理につき合わされているのではないかという、母なりの心配だったようです。もう少し分かるように話してくれればよかったのに、とは思いますが、母も当時は子ども3人を抱えて、あれが精一杯だったのだろうとは想像がつきます。
それでも母の思いの根底がどこかで感じ取れたのか、周囲に姉を隠そうと思ったことはありませんでした。「ちょっとうるさいのがいるけど、うち結構イケてるから遊びにくる?」というノリで友だちを姉もいる自宅に誘う幼少期を過ごし、その子が姉を見て驚いたり時には泣いてしまったりする姿を見て、こっちも落ち込んだり。他人との距離の詰め方を見極める大切さは、姉のことをきっかけに覚えていったかもしれません。
姉は養護学校の高等科を卒業した後、作業所へ通所するようになりました。知的障害は障害そのものの重篤度は変わりませんが、症状は本人をとりまく環境や年齢によって良くも悪くも変化します。悪化すれば、髪や爪をむしる、壁に頭をぶつけるなどの自傷行為が激しくなったり、泣きわめいたりします。姉も何度か悪化した時期があり、私の高校時代がそうでした。
ふたりで過ごしていたあるとき、ずっと叫んでいる姉に我慢ができなくなって、姉の顔へ向かってお茶をぶちまけたことがあります。自分にとっては妹ととっくみあいするようなきょうだいゲンカの延長でしたが、姉が腕力で抵抗することは不可能な以上、虐待以外の何物でもなかったと思います。
ですが、後悔はしていません。
私は地元の、それなりながらも不本意な大学へ進学し就職で家を離れましたが、卒業してずいぶん経ってから母に「姉がいなければ、進学時にもっと手をかけてあげられた」と言われたことがありました。潜在的に感じていたことでしたが、ショックでした。でも高校時代に姉にやったことで、自分が被らざるを得ない一生分のとばっちりへの不満は、解消できたと思うのです。結局は自分の努力が足りなかったのだし、三姉妹の真ん中というポジションは、だいたい似たようなものなのじゃないかと。
姉は幼いころ、人形のようなとてもかわいい外見をしていました。しかし今は、指をしゃぶる癖からくる開咬(かいこう=上下の歯がきれいに噛み合わないこと)や自傷行為からの頭部の変形などもあって、初対面のひとは少なからずびっくりする容姿だと思います。
姉の写真を、見せたことがない
一緒に育ってきた自分にとっては見慣れた姿で、笑顔はやっぱりかわいい。スマートフォンのフォルダにも写真はたくさん入っていますが、先日、十年来の友人に、妹の写真はよく見るけど姉のは見たことがない、と指摘されました。
障害者の家族がいることで敬遠するような相手ではないのに、見せることを無意識に避けていました。驚かせたくないから、は建前で、本音は驚かれるのが当然でもやっぱり悲しいから、なのかもしれません。
先日、妹が結婚しました。式は近親者だけが出席して海外で挙げ、姉は参列しませんでした。義弟は姉も出席できるならぜひにと言ってくれましたが、姉が参加したら私と母は介護でつきっきりになり、妹の晴れ舞台どころではなくなります。妹は、判断を両親にゆだねました。
両親は姉の一生を背負っていますが、同時に私たちの親として、それぞれの人生と幸せがあると尊重してくれています。健常者だったらいいのに考えたことは数えきれませんが、親のおかげで、姉のことを大切な存在だと思いつづけていられていると感じています。
(フィナンシェ西沢)
姉が健常者だったらよかったのにと考えたことは数えきれない、けれど。/「家族に障害者がいる日常」前篇
9月上旬、リオデジャネイロではオリンピックに続き、パラリンピックの熱戦が繰り広げられました。障害者への理解がさけばれる時期ですが、「オリンピック」の名を冠した世界大会は、もうひとつ存在しています。4年に一度、知的障害を持つひとたちが夏季と冬季のオリンピック競技種目に準じたさまざまなスポーツトレーニングなどを通じて自立と社会参加を目指す「スペシャルオリンピックス」です。
同じ障害者でもパラリンピックとスペシャルオリンピックスの“区別”に表れるように、身体障害者と知的障害者ではさまざまな点が異なります。なかでも重度の知的障害を持つひとがどのような日常を送っているのかは、知る機会がないどころか存在に接したこともないのが一般的ではないでしょうか。
筆者には、重度の知的障害のある姉がいます。姉とともに送ってきた生活を、少しだけご紹介します。
自治体によって知的障害の等級の名称は違いますが、姉は「最重度」に区分されます。障害の原因は、難産の末の帝王切開で投与された陣痛促進剤の副作用ではないかと聞いています。病名などはありません。私よりも4つ年上で今年40歳になりますが、知能は2歳半くらい。自立生活は不可能で、食事やトイレ、お風呂の介助はもちろん、着替えも見守りが必要です。
姉の障害と、妹の存在
物心がついたころから、姉が「普通」ではないことは、見た目からも行動からもよく認識していました。親の努力で身体は健康に育ち発語も問題ありませんが、意味のないことをずっと話しつづけています。語彙は少ないので何を言いたいのかは、家族や周囲は表情と状況、その言葉を過去どのように使っていたかの経験則で判断するしかありません。
発している言葉は、本当に突飛です。機嫌がよく突然歌を歌い出したり、何かに怒っていて同じ曲のワンフレーズだけを怒鳴っていたり。何に怒っているかの判断はいまだにむずかしいです。自宅にいるときはいくら叫んでくれてもかまいませんが、外出時にされると周囲の目が気になるのも本音です。
自分なりのこだわりがあり、外出したら必ずコンビニなどで缶コーヒーと袋菓子を買う、は構わないのですが、食品の包装紙は全部はがしてしまう、家中のタオルを集めて自分のかばんにしまってしまう、をされると結構不便です。慣れましたが。
私には姉のほかに、2つ年下の妹もいます。ふたりで仕事の愚痴を言いあっていたとき、満面の笑顔の姉から「黙ってせっせと働きな」と言い放たれたことがありました。語彙が少ないはずの姉の「アラフォー独女」的毒舌に、大笑いしました。
姉に対する気持ちを整理してみると、妹の存在はとても大きいです。交流のある他の障害児のいる家庭はたまたまふたりきょうだいが多く、もし親やきょうだいに対して思うことがあったとしても独りで抱え込まざるを得ないでしょうが、「私には同じ立場で相談でき頼り合える相手がいる」という心強さは、何物にも変えがたいもの。もっとも、単純にきょうだいの人数は多い方が楽しいよね、という気持ちもあるかもしれません。
4つという年齢差のほどよさと、父親似の外見に生まれたことでお父さん子だったこと、なにより妹との仲がとても良好だったことで、姉のことを子どもなりに冷静にとらえられていたように感じます。
半面、母に対する感情は、少し複雑だったかもしれません。母は一言で表せば「スーパー専業主婦」。おやつは手作りで、華道の師範資格を生かして玄関には常に花のアレンジメント。家族旅行はなかなか行けませんでしたが、そのぶん、ガールスカウトや山村遊学、ホームステイなど、子どもだけでもできる体験をたくさんさせてもらいました。
しかし母はとても“保守的”で、私や妹が仲よくなった友だちでも「よくない子」と判断した相手とのつき合いは制限してきました。ゲームや漫画も禁止。抑圧的だと感じつつも、姉がいることによって「よそはよそ、うちはうち」という考えが身に染み付いていたため、表面上はおとなしく従っていた気がします。
母からの、ひと言
30歳を過ぎ、母ともいち社会人同士として接することができるようになって言われたのが、
「姉がいることを引け目に感じて媚びたりしないで、堂々としていて」
実は昔からずっと言ってくれていたそうなのですが、そのころは私たちも子どもすぎて理解できていなかったのでしょう。交友関係への口出しも、姉がいるせいで友だちが作りにくく不本意な相手に無理につき合わされているのではないかという、母なりの心配だったようです。もう少し分かるように話してくれればよかったのに、とは思いますが、母も当時は子ども3人を抱えて、あれが精一杯だったのだろうとは想像がつきます。
それでも母の思いの根底がどこかで感じ取れたのか、周囲に姉を隠そうと思ったことはありませんでした。「ちょっとうるさいのがいるけど、うち結構イケてるから遊びにくる?」というノリで友だちを姉もいる自宅に誘う幼少期を過ごし、その子が姉を見て驚いたり時には泣いてしまったりする姿を見て、こっちも落ち込んだり。他人との距離の詰め方を見極める大切さは、姉のことをきっかけに覚えていったかもしれません。
姉は養護学校の高等科を卒業した後、作業所へ通所するようになりました。知的障害は障害そのものの重篤度は変わりませんが、症状は本人をとりまく環境や年齢によって良くも悪くも変化します。悪化すれば、髪や爪をむしる、壁に頭をぶつけるなどの自傷行為が激しくなったり、泣きわめいたりします。姉も何度か悪化した時期があり、私の高校時代がそうでした。
ふたりで過ごしていたあるとき、ずっと叫んでいる姉に我慢ができなくなって、姉の顔へ向かってお茶をぶちまけたことがあります。自分にとっては妹ととっくみあいするようなきょうだいゲンカの延長でしたが、姉が腕力で抵抗することは不可能な以上、虐待以外の何物でもなかったと思います。
ですが、後悔はしていません。
私は地元の、それなりながらも不本意な大学へ進学し就職で家を離れましたが、卒業してずいぶん経ってから母に「姉がいなければ、進学時にもっと手をかけてあげられた」と言われたことがありました。潜在的に感じていたことでしたが、ショックでした。でも高校時代に姉にやったことで、自分が被らざるを得ない一生分のとばっちりへの不満は、解消できたと思うのです。結局は自分の努力が足りなかったのだし、三姉妹の真ん中というポジションは、だいたい似たようなものなのじゃないかと。
姉は幼いころ、人形のようなとてもかわいい外見をしていました。しかし今は、指をしゃぶる癖からくる開咬(かいこう=上下の歯がきれいに噛み合わないこと)や自傷行為からの頭部の変形などもあって、初対面のひとは少なからずびっくりする容姿だと思います。
姉の写真を、見せたことがない
一緒に育ってきた自分にとっては見慣れた姿で、笑顔はやっぱりかわいい。スマートフォンのフォルダにも写真はたくさん入っていますが、先日、十年来の友人に、妹の写真はよく見るけど姉のは見たことがない、と指摘されました。
障害者の家族がいることで敬遠するような相手ではないのに、見せることを無意識に避けていました。驚かせたくないから、は建前で、本音は驚かれるのが当然でもやっぱり悲しいから、なのかもしれません。
先日、妹が結婚しました。式は近親者だけが出席して海外で挙げ、姉は参列しませんでした。義弟は姉も出席できるならぜひにと言ってくれましたが、姉が参加したら私と母は介護でつきっきりになり、妹の晴れ舞台どころではなくなります。妹は、判断を両親にゆだねました。
両親は姉の一生を背負っていますが、同時に私たちの親として、それぞれの人生と幸せがあると尊重してくれています。健常者だったらいいのに考えたことは数えきれませんが、親のおかげで、姉のことを大切な存在だと思いつづけていられていると感じています。
(フィナンシェ西沢)
関ジャニ∞が『音楽王No.1』誕生の瞬間を見届ける! 9月30日(金)ジャニーズアイドル出演情報
――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!
※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
●SMAP
24:50~25:20 『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系) 草なぎ剛
※『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系、中居正広)は放送休止。
●TOKIO
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
※『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系、国分太一)は放送休止。
咲き乱れる若手女優たちのおっぱいとキスの嵐!“毛皮族”江本純子の異色青春記『過激派オペラ』
乱交パーティーに集まった男女の痴態と本音を描いた三浦大輔監督の『愛の渦』(14)は映画館に異様な興奮をもたらしたが、『過激派オペラ』も演劇界の鬼才がタブーに縛られることなく、人間が抱える自己顕示欲と性欲とを赤裸々に描いたエロくて熱い作品だ。『愛の渦』が人気演劇ユニット「ポツドール」の代表的舞台の映画化だったのに対し、『過激派オペラ』を監督したのは劇団「毛皮族」を主宰する江本純子。彼女の半自伝的な青春小説『股間』(リトルモア)を原作とし、女性だけの劇団の愛欲にまみれたドラマがスクリーンに映し出される。 本作の主人公は演出家兼舞台女優の重信ナオコ(早織)。女性だけの新しい劇団「毛布教」を立ち上げ、その旗揚げ公演『過激派オペラ』を上演するにあたって、新メンバーを募集する。ところが、ナオコはとんでもない女たらしで、ちょっとかわいい娘を見つけるとすぐ手を出してしまう。演技指導という名のもとに、劇団の女の子たちに執拗にキスをしまくり、胸をもみまくるパワハラ野郎だ。そんな劇団へ飛んで火にいる夏の虫とばかりにオーディションを受けに現われたのが、主演女優志願の岡高 春(中村有沙)だった。ひと目で岡高のことを気に入ったナオコは即採用。速攻で脚本を書き上げるや、「今日うちに来ない?」とレズっけのない岡高を口説きにかかる。 90分の上演時間中、『過激派オペラ』はエロシーンのオンパレードだ。冒頭から裸女たちの絡み合いから始まる。ナオコは劇団の稽古場となる倉庫を使わせてもらうために、倉庫の持ち主である女性・吹雪(範田紗々)と手合わせする。一糸まとわぬ姿で、何もない倉庫の中で女たちは相手の体を貪り尽くす。プレイは次第に激しくなり、お互いの秘部を愛撫する69の体勢からプロレス技のローリングクレイドルのように倉庫中をゴロゴロと転がっていく。これは男女ペアでは絶対にできない秘技である。男がこの技に挑むと、男性器を噛みちぎられる可能性が極めて高い。演出家・ナオコの性欲ボルテージの高さに比例するように、女による女だけの劇団は猛然と走り出していく。R18級の過激なエロシーンが続く『過激派オペラ』。男女の性交ではなく、女同士の愛の交歓なのでレイティングはR15で済んでいる。
連日の熱い稽古が続く毛布教だったが、久々のオフ日。気分転換に田舎へ里帰りすることにした岡高にナオコも付いていく。海辺で暮らすおばあちゃんの家にスイカを買ってお邪魔する岡高とナオコ。入団してからこれまで主演女優と演出家という関係性を頑なに守ってきた岡高だったが、「セックスしたら、もっと芝居は面白くなる」とナオコに囁かれ、ついつい「一回だけですよ」と体を許すことに。海が見渡せる一軒家の和室で、昼間から激しく愛し合うナオコと岡高。男女のセックスは男が射精することがピリオドとなるが、女同士のセックスラリーにはピリオドがなく、お互いに満足がいくまで延々と続く。この一泊旅行がきっかけとなり、2人は相思相愛の関係に。ナオコの思惑どおりに、毛布教は絶好調の状態で公演初日を迎える。 このレズハラ演出家・ナオコを演じているのは早織。『ケータイ刑事 銭形雷』(TBS系)や『帰ってきた時効警察』(テレビ朝日系)に出演していた小出早織時代から演技ができるアイドル女優と評されていたが、2010年に早織に改名してからは本格的な女優として演技の幅を貪欲に広げようと努めてきた。安藤サクラがボクサー役に挑んだ『百円の恋』(14)の主演オーディションを早織も受けていたが、一歩及ばずに妹役に回ったという経緯もあった。改名後、ようやく手にした主演映画が本作となる。井口昇監督の快作『まだらの少女』(05)や『ゾンビアス』(12)に主演した中村有沙を相手に、すっぽんぽんになっての体当たり演技に挑んだ。早織演じるナオコは、劇団員や客演女優、さらにはファンにまで節操なく手を出す最低最悪なアンモラル人間なのだが、彼女が演出する舞台は観客を惹き付けて止まない。観客はモラルを乞いたくて舞台や映画を観にくるわけではない。退屈な倫理観に縛られない美しく自由な肉体とむきだしの本音が奏でるカタルシスを求めて人々は集まる。江本監督の分身であるナオコは、みんなが求めているものを率直に提供しようとしているだけだ。ナオコも岡高もどちらも身勝手な自己チュー女だが、自分に正直すぎる憎めないキャラクターとなっている。演出家のナオコ(早織)は新しく入った女優の岡高(中村有沙)にひと目惚れ。岡高のおばあちゃんの家まで付いていく。
才能に対するリスペクトと恋愛感情が公私混同しまくった小劇場の1シーンを切り取ってみせた本作。毛布教はナオコを教祖にしたカルト教団のようにも思えるし、岡高の元彼はそれこそ「気持ち悪いレズ劇団」と吐き捨てる。でも、ナオコも岡高も他の劇団員たちも、みんな「これまでにない面白い芝居をやりたい」「演劇界に革命を起こしたい」という想いで一致団結している。それこそ、若松孝二監督が『実録・連合赤軍 あさま山荘への道程』(08)で描いた全共闘運動に身を投じた若者たちのように怖いくらいに純粋である。部外者からバカにされればされるほど、劇団員の結束は固くなる。放水を浴びて、彼女たちはキラキラと輝きを発する。 生まれたての劇団が恋愛感情と創作意欲とをシンクロさせることで熱狂の渦の中で初公演を成功させ、やがて恋愛温度の低下と共に劇団はあっけなく崩壊していく。舞台も映画も恋愛感情をエネルギー源にした一種の疑似生物であることが、本作を観ることでよく分かる。ナオコ、岡高、そして劇団員たちが惜しみなく青春を捧げた舞台『過激派オペラ』が無性に愛おしく思える。 (文=長野辰次)「君のために面白い芝居を書き続ける」というナオコの甘い言葉に釣られ、岡高は体を許すことに。すべては舞台のためだった。
『過激派オペラ』 原作/江本純子『股間』 脚本/吉川菜美、江本純子 監督/江本純子 出演/早織、中村有沙、桜井ユキ、森田涼花、佐久間麻由、後藤ユウミ、石橋穂乃香、今中菜津美、趣里、増田有華、遠藤留奈、範田紗々、宮下今日子、梨木智香、岩瀬亮、平野鈴、大駱駝艦、安藤玉恵、高田聖子 配給/日本出版販売 R15+ 10月1日(土)よりテアトル新宿、29日(土)より大坂・第七藝術劇場、11月12日(土)より名古屋シネマテークほか全国順次公開 (c)2016キングレコード http://www.kagekihaopera.com
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