T大入学から中退、引きこもり――スパルタ両親の絶縁宣言で、頭の中で何かが切れた

【作品名】「マリオネット」(後編) 【作者】桜井まり子『ご近所の悪いうわさ』

【作品紹介】T大に現役で合格し、スパルタ教育の母親からようやく解放された僕。初めて好きな女性もできたけど、単位不足で留年の可能性が出てきてしまった。こんな事が母親に知られたら……。

【サイゾーウーマンリコメンド】読み終わって思わず「Oh……」とつぶやいてしまいました……。どこまでも救いがなく、袋小路に追い詰められるような閉塞感がリアルすぎ! 最近人気の「イヤミス」(嫌な気分になるミステリー)が好きな方にオススメです!

「さすが!」「見直した!」という声が相次いだ、ブリトニー・スピアーズの写真って?

<p> 開脚ジャンプ写真のブリトニーは、水色のタンクトップにピンクのショートパンツ、ピンクの靴ひもがついた水色のスニーカーを履いており、このファッションを「最高にかわいい」「かっこいい」と褒める声も。が、ショートパンツだけに丈がものすごく短いため、一部からは「股の中が見えそう」「めちゃくちゃキワドい」と心配されていた。</p>

「さすが!」「見直した!」という声が相次いだ、ブリトニー・スピアーズの写真って?

<p> 開脚ジャンプ写真のブリトニーは、水色のタンクトップにピンクのショートパンツ、ピンクの靴ひもがついた水色のスニーカーを履いており、このファッションを「最高にかわいい」「かっこいい」と褒める声も。が、ショートパンツだけに丈がものすごく短いため、一部からは「股の中が見えそう」「めちゃくちゃキワドい」と心配されていた。</p>

トラブル続きのSNH48、今度は「4000年に1人の美少女」に整形疑惑で大炎上! 

4sennen-1.jpg
美人の産地として知られる四川省出身のキクちゃんだったが……
 AKB48の“姉妹グループ”として、中国・上海で2012年に結成されたアイドルグループSNH48。総合プロデュースもAKBと同じく秋元康氏が担当し、日本でもそこそこの話題となっていたが、今年に入ってから、さまざまな問題が発生している。  SNHをマネジメントする現地の芸能プロダクションが、北京のBEJ48や広州のGNZ48といったグループを勝手に結成し、AKB48とはまったく関係なく独自に活動を始めたのだ。それにより、6月にAKB48運営側は「上海の運営サイドに契約違反があり、今後の運営の見直しを図る」と発表。すると、上海の運営サイド側はすぐさま「AKB48グループから完全に独立する」と反発する声明を出した。  最初だけ提携して、運営方法などのノウハウをもらったら、あとは一方的に関係を解消して自分たちでやっていく……というのは、これまで中国に進出した日本企業もさんざんやられてきた、中国企業の常套手段。中国で走っている高速鉄道も、日本の新幹線など外国企業の技術をもらうだけもらったら、あとは勝手に自分たちで手を加えて独自開発したことにして、外国に売り込んでいるのと同じである。  今後、SNHがどうなっていくのか見ものだが、ここにきて、将来を暗示するようなゴタゴタが起こってきている。SNHのメンバーの中で、その図抜けた容姿により、日本人のファンの間で「4000年に1人の美少女」として注目を集めていた「キクちゃん」こと鞠婧禕(ジュー・ジンイー/22歳)の、デビュー前の映像が出てきたのだが、その顔が今とはまったく違うのだ。
4sennen-2.jpg
こちらが今のキクちゃん。上の写真と見比べてみれば、その違いは歴然
 以前からキクちゃんには整形疑惑がつきまとっていたが、プチ整形くらいは日本の芸能人でもやっているし、韓国のアイドルなどは整形顔だらけだ。それほど目くじらを立てるものでもないのだが、もう別人いえるほど違うとなれば、ファンが受ける衝撃は大きい。
4sennen-3.jpg
14歳とは思えない落ち着きの蘇杉杉。5歳もサバを読んでいれば、当然か
 この映像は4年前のものだったことから、中国SNS上では、「4000年に1人の美少女も、3996年目まではこんなだったのか」「これじゃあ、4000年に1人の整形美女だな」などという声も上がっている。  それ以前には、SNHから派生したBEJのメンバーで、「4万年に1人の美少女」と呼ばれた蘇杉杉(スー・シャンシャン)が、公式プロフィールでは2002年生まれの14歳とされていたのに、実際には1997年生まれで、大学を1年休学してから名前を変えてデビューしており、本当は19歳の大学2年生であることが暴露されている。  独立したはいいがトラブル噴出で、これからSNHグループをどのようにマネジメントしていくのか、上海の芸能プロのお手並み拝見といったところだ。 (文=佐久間賢三)

「血縁より、とりあえず環境を選ぶべき」という『はじめまして、愛しています。』の至極まっとうな選択

hazime0909
テレビ朝日系『はじめまして、愛しています。』番組サイトより
 遊川和彦脚本のテレビ朝日系ドラマ『はじめまして、愛しています。』最終話。視聴率は11.6%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、自己最高でした。『家売るオンナ』(日本テレビ系)もそうでしたけど、最終回がもっとも視聴率が高いと「いいドラマだった」っぽい感じがして気持ちいいですね。  というわけで、今回も振り返りです。  ある日、突然現れた見知らぬ子ども(横山歩)に運命を感じた信ちゃん(江口洋介)と美奈ちゃん(尾野真千子)の梅田夫妻。その子が、汚ったないアパートでクサリにつながれるなど、ひどい虐待を受けていたことを知り、その子を「ハジメ」と名付け、特別養子縁組制度を用いて本当の家族になることを決意しました。  周囲からは「まだ実子だってつくれる年齢なのに」と訝しがられますが、なぜだか夫婦(特に信ちゃん)の決心は固く、実の親が現れてハジメが引き取られていっても「取り上げられたけど、取り返す!」「奇跡を起こす!」と言い張ります。信ちゃんの熱気にほだされた美奈ちゃんなんて、実の家族の家に不法侵入してハジメを誘拐しようとするほどの狂いっぷりでした。  なぜ夫婦はそこまで、ハジメにこだわるのか。実子をつくるんじゃダメなのか。ほかの子を養子にするんじゃイヤなのか。そのへんは終始、まったく語られません。とにかく「ハジメがほしいんだ!」の一点張り。狂おしいほどのハジメ推し。このドラマを見ながら、第1話から抱き続けてきた違和感は全然払拭されないまま、溝の飛んだレコードのように「愛しています」というキラーワードだけが乱打されつつ最終話に突入です。  法律的にも児童相談所の見解でも、ハジメは実の母親である黒川泉(志田未来)と、その母・月子(富田靖子)の家で育てられるべきという判断を受けています。そんな結論も、信ちゃん美奈ちゃんにはどこ吹く風。わだかまりの残っていた自分らの親たちと和解しつつ、着々と受け入れ態勢を整えていきます。  一方、実の親である黒川の家は、いまいちハジメがちゃんと育っていきそうな環境が整っていません。経済的な不安こそないものの、実母・泉はハジメと一切口をきかない状態。それどころか、「もう死ぬ」と言って海に入っていったりします。  泉の入水自殺を止めたのは、美奈ちゃんでした。自らのお母さんを同じ入水自殺で失っている美奈ちゃんは、泉と向き合って話を聞くことにしました。  ここで、ハジメの出生が明らかに。  ハジメは、泉が実父に犯されてできた子でした。泉もまた、虐待の被害者だったのです。妊娠を知った泉は家を飛び出し、堕胎しようとしてもお金がなくて、仕方なく公園で産んで、捨てようとしても捨てられなくて、それでもどんどん実父に似てくるハジメの存在に耐え切れず、クサリにつないだのでした。  この作品で繰り返し語られてきたことがあります。 「児童福祉や特別養子縁組の制度は、子どもの幸せのためにあるもの」 「親や大人たちの思惑は一切関係なく、子どもの幸せが最優先されるべきもの」  この児童福祉の理念を、とことん突き詰めたのがこの最終話でした。  望まれない命だってある。  ハジメは、存在するだけで泉というひとりの人間を傷つける。そういう命です。  そういう命が存在してしまったとき、その子にとっての「奇跡」とはなんだろうか。  理由もなく、全面的に受け入れてくれる「本当の家族」が現れてくれること。すべての事情を諒解した上で、それでも心の底から、狂おしいほどに「愛しています」と言ってくれる親御さんが出現し、育ててくれること。  その奇跡の存在が、梅田夫婦でした。信ちゃんと美奈ちゃんが奇跡を起こしたのではなく、ハジメにとって信ちゃんと美奈ちゃんに出会ったことが奇跡だったのです。  夫婦が頑なに養子を取ると言い続け、実子をつくることを頑なに避け続けたのはなぜか。このドラマの違和感はなんのためにあったのか。  そういうわけのわからない、気味が悪いほどに理由もなく「ハジメ」を愛する夫婦がいれば、ひとつの望まれない命が幸せになれるからでした。つまりは、ハジメの側から見たファンタジーだったんですね。「こういう人がいたらいいな」「こういう夫婦さえいてくれたら、どんな望まれない命だって生きていけるのにな」という幻想、嘘っぱち、虚像、それを具現化したのが、信ちゃんと美奈ちゃんだったわけです。  というわけで、ハジメは正式に梅田家に特別養子縁組で引き取られ、泉は戸籍上でもハジメの親ではなくなりました。  厳しい視点だと思うんですよね。やっぱりどっかで、血のつながりに対する固執というか「なんだかんだ、それでも実の親と生活したほうがいいんじゃない?」という保守的な概念が、少なくとも今こうしてレビューを書いている私にはあったのだけれど、それを真っ向から否定する展開だったんです。ハジメと泉を対峙させることは、結局一度もなかった。  今後、ハジメが思春期を迎えて「自分はどこから来たのか」「なぜ自分は存在しているのか」といった普遍的な悩みにブチ当たることがあるかもしれません。「なんで自分を、本当の親から引き剥がしたのか」と、信ちゃんと美奈ちゃんを糾弾する日が来るかもしれない。こんなに愛してあげたのに、ハジメは無遠慮に金属バットを振りあげているかもしれないし、理不尽に自分の手首にカッターナイフをあてがっているかもしれない。  それでも、周りの大人たちがみんな「あのとき、最善の判断をしたんだよ」「みんながハジメのことを最優先に考えた結果なんだよ」と一点の曇りもなく言えたら、ナンボかマシな気がするんですよね。産まれてこなかったほうがよかった命が産まれてしまったことは変えられないけれど、その子の人生をナンボかマシにすることはできるかもしれない。  きっと遊川をはじめとする制作陣は取材を通して、こういう親に望まれない子どもの存在をたくさん知ったんだと思うんです。ドラマで奇跡を起こして最大限に手を差し伸べても、「ナンボかマシ」程度にしか回復させてやれないんだろうなと、そういう「愛情が成し遂げられる限界」みたいなものに真摯に向き合った作品だったと思います。  あとはもう、ハジメ自身が戦っていくしかないんですよねえ。たとえば映画『クリード』で、アポロの婚外子として産まれ、アポロの未亡人に育てられた主人公・アドニスは「自分の存在はミステイクじゃないんだ」と証明するためにボクシングをしていました。そういう、自分の存在を証明する何かに出会えれば、きっとハジメにも「ナンボかマシ」以上の人生が訪れるに違いありません。それはたぶん、ハジメにとってはピアノなのかもしれませんね。なんだか、希望が残されている感じがするね。最後の最後まで展開が読めなくてヒヤヒヤしたけど、とってもいいドラマだったと思います。はい。今回はそんな感じで。 (文=どらまっ子AKIちゃん)

2度目離婚発表の浜崎あゆみ“本当はバツ3”!? 元文春記者が「2005年にも結婚していた」と明言

ayu0916.jpg
 2014年に結婚した10歳下のアメリカ人と離婚する意向を示した歌手の浜崎あゆみについて、元「週刊文春」(文藝春秋)の中村竜太郎氏が、「2005年にも結婚していた」と、実際は“バツ3”であると明言した。  11日に、ファンクラブサイトで「3年間パートナーとして共に歩んできた彼と、それぞれの道へ進む事になりました」と離婚の意思を明かした浜崎。14日放送の『バイキング』(フジテレビ系)では、この話題を取り上げ、中村氏は「実は2005年にもですねえ、僕が取材をした時に、年下の白人男性のティム・マックガーっていう人と、結婚してたんですよ」と暴露。「浜崎さんは、年下の白人男性がすごい好き」と歴代夫の共通点を挙げ、ティムとの結婚について「オーストリア人(2011年に結婚し、約1年で離婚したマニュエル・シュワルツ)と同じパターンです。(アメリカで)結婚手続きはしてたんですけど、戸籍上は未婚」と説明。今回の離婚が成立すると、事実上は世間で言われている“バツ2”ではなく、“バツ3”であると中村氏は認識しているという。  浜崎といえば、05年にスノーボードブランド「BURTON」のデザイナーである当時22歳のティムと、米・NYで婚約指輪と結婚指輪を購入したと「文春」がスクープ。当時、ティムはアメリカの公的書類である「結婚許可書」を周囲に見せびらかしており、ティムの父親も結婚について「もちろん知っていますよ」と即答していたという。  この頃、世間的には、01年に交際宣言したTOKIO・長瀬智也と同棲していると思われていたため、浜崎に2股交際疑惑が浮上。さらに、この報道が長瀬との破局原因ともウワサされた。 「アメリカでは、日本のような戸籍制度が設けられていないため、マリッジライセンスと呼ばれる書類に、保証人と立会人のサインをもらうことで婚姻が成立する。あゆがアメリカでティムと結婚していたとしたら、日本の戸籍上は“バツ1”ですが、事実上“バツ3”ということに。かねてよりグリーンカード(永住資格)目的の結婚とウワサされるあゆですが、アメリカでの結婚生活の実態が2年以上なければ取得は認められない。結婚から1年足らずで離婚や別居を繰り返しているあゆは、現在も取得できていないと思われます」(芸能記者)  また、この『バイキング』で、司会の坂上忍が「浜崎さんは、要所要所でネタを提供している。ビヨンセとか、ああいう人たちいるじゃないですか。日本でもこういう人、いたっていいじゃんと思う」と、浜崎のスター性を支持。すると、出演者が次々と浜崎のエピソードを暴露する展開に。おぎやはぎの小木博明が、「フジテレビで見た時、10人以上連れて歩いてた」と話すと、放送作家の山田美保子は「私見た時、最高18人の時がありました。犬担当の方もいらっしゃるし。新曲リリースの時は、レコード会社の方もいらっしゃるし。番組の方が、スタッフさんのための控え室を用意しましたもん」と続け、驚きの取り巻き事情を明かした。  加えて、著述家の湯山玲子も、「『VOGUE』の編集部でカバーストーリー(表紙に関連した特集記事)やった時も、大変だったって言ってた。雑誌だから、チェックも含めて30人集団!」と暴露。さらに、おぎやはぎ・矢作兼が、メディア出演時に用意される衣装について、「(楽屋に)衣装100着くらい並ぶっていいますよね」と明かすと、坂上は「それって採算取れるの!?」と驚愕していた。  世間では、今回の離婚で“バツ2”と認識されているものの、“バツ3”の可能性が浮上している浜崎。しかし、スケールの大きな彼女にとって、バツの数など大した問題ではないのかもしれない。

オタクカルチャーに渋い表情を浮かべるSMAP中居に、「デレステのCMに出てるじゃん」と猛ツッコミ

 リズムゲームをプレイしながら、女性アイドルを育成する音楽ゲームアプリ『アイドルマスター シンデレラガールズ スターライトステージ』(通称デレステ)のCMキャラクターを務めている、SMAP中居正広。9月3日~30日の期間限定で、中居のキャラクターがゲーム内に登場するキャンペーンが行われており、SMAPファンはもちろん、「デレステ」ファンたちからも「中居くんさん」と呼ばれ、歓迎されているようだ。

 そんな中居が14日深夜放送の『ナカイの窓』(日本テレビ系)で、「デレステ」とも縁が深いであろう“オタク”な趣味を持つ人々と共演。そこで見せた中居の素直すぎる反応が、アニメ・漫画オタクたちの間で話題になっている。

AKB48・島崎遥香、卒業報道! 「仮病疑惑」「男ファン切り捨て」「インスタ流出」炎上の数々

paruru_jyanken_solo.jpg
「俺だけはぱるるを理解してる」という男オタを一番嫌ってそう

 AKB48・島崎遥香がグループ卒業の意思を固めていると、16日付の「日刊スポーツ」が報じた。島崎といえば、ファンに対する“塩対応”で知られており、かねてから言動が何かと問題視されていたため、一部AKBファンからも「島崎の卒業はグループにとって最善」といった声が出ている。

 島崎は15日、横浜アリーナで行われたコンサートに出演し、11月16日発売の新曲でセンターに選ばれたことが発表された。

『とと姉ちゃん』山場の「商品公開試験」の結果に、視聴者は「後味が悪い」と不満爆発!?

ark160913.jpg
『とと姉ちゃん メモリアルブック』(NHKサービスセンター)

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!

『とと姉ちゃん』(NHK 総合/月~土、午前8時) 幼くして父を亡くした小橋常子(高畑充希)が、「父(とと)」の代わりとして、母と妹2人を守りながら、怒涛の戦前・戦後をたくましく生き抜いていく物語。総合誌「暮しの手帖」の創業者たちの軌跡をモチーフにしている。

千原ジュニア、ロバートが自らのネタを種明かし! 過酷な芸人サバイバル『笑けずり』が“けずる”もの

warakezuri.jpg
NHK『笑けずり シーズン2 ~コント編~』
 マッチョな美容師が、客にポイントカードを渡す。が、そのカードがめちゃくちゃ重い。そんなボケを駆使した若手コンビ「あがすけ」のコントを見た時、千原ジュニアはこう評した。 「最後にポイントカードを彼(美容師役のタツキ)がまあまあ重そうに出したとき、そこでネタ作ってるのはこっち(客役の吉村)なんやってわかりました。あそこは、普通に出したほうがいい」  確かによく見ると、タツキは若干だが、重そうにポイントカードを差し出した。重いはずのないものがめちゃくちゃ重いというボケなのだから、そこは一瞬でもそんなそぶりを見せると、ボケが台無しになってしまう。  ネタを書いて理解していれば、そんな演技はしないはずと、そのちょっとした動作ひとつでジュニアは看破してしまったのだ。  吉村も「(ジュニアに)すべて読まれている感じがしました」と、驚きを隠せなかった。  これは、「日本一面白い無名芸人」を決めるという触れ込みの『笑けずり』(NHK BSプレミアム)の一幕。『笑けずり』は昨年、第1弾が放送され、今年9月から第2弾が始まった。第1弾は漫才師9組がしのぎを削ったが、今回は「コント師」編である。  富士山の麓のペンションにオーディションで選ばれた若手芸人たちが集まり、合宿。そこで一流の芸人たちの講義を聞いた上で新ネタを披露し、その都度、順位が発表されていく。そして最下位になった芸人が脱落、つまり「けずられる」という、若手芸人のサバイバル成長記を描くリアリティーショーだ。  第1弾の優勝者である「ザ・パーフェクト」のピンボケたろうは、いまや『あさイチ』(NHK総合)のコーナー「ピカピカ☆日本」の生中継レポーターとしてレギュラー出演を果たしている。また、ファイナル進出者である女性コンビ「Aマッソ」は、その独特な世界観が注目され、ライブはもちろん、テレビのネタ番組などにも数多く出演し、ファンを増やしている。同じくファイナルに出演した「ぺこぱ」も、松陰寺太勇の強烈なキャラクターを武器に『有田ジェネレーション』(TBS系)などの番組に出演し、インパクトを残している。  一方、合宿に参加した9組のうち、合宿終了からわずか1年で半数近い4組がコンビを解散したという厳しい現実もある。  いま、若手芸人は飽和状態。「若手」と呼ばれる年齢も、どんどん高齢化しているのが現状だ。ライブでは実力が認められ、確かな人気があって名が通っていても、テレビでは「無名」と言われてしまうような存在がゴロゴロいる。  そんな中で、20代を中心とした文字通りの「若手」で「無名」なコンビを集めたのが『笑けずり』なのだ。  もちろん、この番組の見どころのひとつは、若手芸人の成長ドキュメントである。だが、それと同じくらい、いや、それ以上に大きな見どころになっているのは、講師役の一流芸人たちの講義だ。  第1弾では中川家、笑い飯、千鳥、サンドウィッチマンといった、一流の漫才師が参加。今回も、ロバート、シソンヌ、サンドウィッチマン、そして千原ジュニアらが講師として登場するようだ。  そこで彼らは、「ここまで明かしてしまっていいの?」と、見ているこちらが心配になってしまうほど、自分たちのネタを“教材”にして、具体的なネタの作り方から、その工夫の仕方、考え方までを解説してくれるのだ。もちろん、若手芸人たちにとってあまりにも勉強になるものだが、それは視聴者にとっても同じだ。  今まで気づかなかったポイントや、こんなところまで考えているのかというこだわりを知ることで、漫才やコントを見る際、新たな視点を持つことができるようになるのだ。  よく、笑いを解説するのは野暮だとか言われることもある。そんなことをしたら、笑えなくなってしまうと。だが、そんなのはウソだ。彼らの解説を聞くことで、より漫才やコントを多角的に見ることができる。その結果、笑いのポイントがそれだけ増えていく。だから、より一層笑える。  そのことは、この『笑けずり』が証明しているのだ。    第1回では、オーディションに合格した8組が集合。……のはずが、さらにもう8組登場。この16組から本当の8組に「けずられる」最終オーディションが行われた。  そして第2回、いよいよ1組目の講師としてロバートが登場。ロバートは事前に「今まで誰も見たことがないオリジナルの遊びやゲームを3つ作る」という宿題を芸人たちに課した。  授業のテーマは「引きずり込み力」。  コントは通常、その世界に観客を引き込むのに時間がかかってしまう。漫才と比べ、状況を説明しづらいからだ。だから、いかに早くコントに客を引きずり込むことができるかが重要だ。ロバートのコントは、それこそが最大の武器である。「何、この遊び?」と客を驚かせて引きずり込むことが多い。実際、ロバートは自分たちがやる「遊び」から、ネタに化けることが多いという。だから、「オリジナルの遊びやゲーム」を作るように課したのだ。  彼らは「オリジナル」であることも重視する。 「なんか見たことあるなとか、ちょっとカブってるんじゃないかとか連想させると、もったいない」  ここで秋山は、「ダメ」ではなく「もったいない」という表現を使った。また、実際に真似かどうかはともかく、客に「連想させる」こと自体が「もったいない」と。  つまり、過去のネタに似ていると見ている側が気づくと、どんなに面白くても、そのフィルターがかかってしまって損をする。だから気をつけたほうがいいと、単にダメと言うわけではなく、その理由までを端的に語っているのだ。  実際、今回ロバートによって「けずられた」のは、「動きとかセットとかの言葉のチョイスとか、これまであったようなにおいがするんですよ。それがあった瞬間に、急に損する」と評された「レイトブルーマー」だった。  彼らはネタ作りのシーンでも、コンビ間で衝突。細かな動きにこだわって、ネタ全体を覚えようとしない相方に、かにが不満をぶちまけていた。まだコンビ歴わずか3カ月。無理もない。  ジュニアが審査前に「こういう時に言われた一言って、いまだに覚えてますから。僕も25年前にある人に言われたこととか、先輩の一言とか、全部覚えてますんで、(みなさんには)非常に丁寧にお話ししたいと思います」と語っている通り、先輩芸人たちの一言一言は、彼らの血肉となっていくだろう。 『笑けずり』で「けずられる」のは、芸人自身だけではない。彼らは、過酷な状況の中で、必要以上のプライドや先入観をけずられ、自らを見直し、変わっていく。また視聴者である僕らも、それまで死角で見えなかった部分がけずられ、芸人たちへの見方が広がっていくのだ。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから