トップは北川景子の出世作、TBSが高畑裕太のネット配信見送り、遊川和彦氏のヘビーなオチ……夏ドラ視聴率ランキング

 続々と最終回を迎えた夏ドラマ。視聴率をランキング形式で振り返ります。

トップは北川景子の出世作『家売るオンナ』

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 まず、平均視聴率のトップ10は以下の通り(ビデオリサーチ調べ、関東地区/クールまたぎの連ドラは除く)。 1位『家売るオンナ』(日本テレビ系)11.6% 2位『仰げば尊し』(TBS系)10.5% 3位『刑事7人』(テレビ朝日系)10.3% 4位『はじめまして、愛しています。』(テレビ朝日系)9.9% 5位『好きな人がいること』(フジテレビ系)8.9% 6位『そして、誰もいなくなった』(日本テレビ系)8.1% 7位『ON 異常犯罪捜査官・藤堂比奈子』(フジテレビ系)8.0% 8位『せいせいするほど、愛してる』(TBS系)7.9% 9位『女たちの特捜最前線』(テレビ朝日系)7.4% 10位『営業部長 吉良奈津子』(フジテレビ系)7.0%  トップは、北川景子の出世作と評判の『家売るオンナ』。終始無表情で瞳孔開きっぱなしの主人公に、開始当初は「北川の大根が誤魔化せる役柄」「『ハケンの品格』(同)の篠原涼子の二番煎じ」といった揶揄が飛び交いましたが、人間味が描かれるにつれ徐々に“愛されキャラ”に。また、主人公が「ものすごい美人」という1点で成立していた回も多く、北川のために書き下ろされた脚本であったことは、彼女にとってラッキーだったといえそう。  勝因としては、フラメンコ調の効果音や、一話完結のわかりやすいストーリーに加え、はいだしょうこ、田中美奈子、MEGUMIといったゲスト俳優の地味なチョイスが挙げられそう。客役が目立ちすぎず、不動産側のキャラが際立つことで“見やすさ”に繋がっていた印象です。ただ、“2倍速か!?”と思うほどにストーリーが駆け足だった最終回だけは、残念。それまで丁寧に描かれていただけに、大人の都合で1話分削られた可能性は高そうです。  また、これが民放連ドラ初レギュラーというイモトアヤコの好演ぶりにビックリ。これをきっかけに、女優としてのオファーが増えそうです。

『仰げば尊し』高畑裕太出演回の配信を見送り

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高畑裕太インスタグラムより
 2位は、高畑裕太がレギュラー出演していたために、DVD化が絶望的と言われる日曜劇場『仰げば尊し』。主演の寺尾聰も、溜め息をついていることでしょう。ちなみに、「TBSオンデマンド」や「Amazonビデオ」などの動画配信サービスでは現在、高畑が出演していた第1~3話を除く第4話以降を配信中です。第1~3話といえば、不良グループが吹奏楽部に入部するまでが描かれた、重要なフリの部分。4話から見たのでは、全く感じ方も違うでしょう、トホホ。  ちなみに、高畑以外にも、二世俳優の不祥事が続いた同作。今月13日には、村上淳とUAの息子・村上虹郎が、多部未華子など複数の共演女優にセクハラまがいの行為をしていたと「週刊女性」(主婦と生活社)が報道(関連記事)。さらに、千葉真一の長男・真剣佑にも、不倫の末に誕生した5歳の隠し子がいると「フライデー」(講談社)が報じ、真剣側が否定する騒動がありました(関連記事)。  4位の『はじめまして、愛しています。』は、尾野真千子と江口洋介が演じる子どものいない夫婦が、親に捨てられた5歳の男の子と出会い、特別養子縁組を決意することから始まる物語。「最終回がクソ」でおなじみの遊川和彦氏の脚本だけに、放送前から「今度は大丈夫?」と心配する声が相次いでいましたが、いざ始まってみると、「あらあら、今回はよさそう」と思わせてくれる、“イイ感じ”のストーリーが続きました。  ……が、やはり最終回でやってくれました。5歳の男の子が、母親(志田未来)と、その実父の間に生まれた子だったという、ヘビーなオチがドーンッ! ドラマは「めでたし、めでたし」と終わりましたが、多くの視聴者は「オチが気持ち悪すぎる」と、全然めでたくなかったようです。さすが『○○妻』(TBS系)で、主人公(柴咲コウ)をアホな不良グループに殺させた遊川氏。引きつけた視聴者を、一気に唖然とさせることにまたしても成功しました。

『神の舌を持つ男』映画版も大コケ確定か

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『神の舌を持つ男』主演の向井理
 9位の高島礼子主演『女たちの特捜最前線』は、期待ほど伸びなかった印象。この「木曜ミステリー」枠は、十分2ケタを狙える枠。さらに、放送直前に高島の夫・高知東生が逮捕されたことで、ワイドショーは毎日のようにタイトルを連呼しており、宣伝効果は抜群だったはず。テレ朝は当初、同作のシリーズ化を見込んでいたようですが、メインキャストの高畑淳子もアレですし、きっとアレでしょうね……。  今期、思いも寄らぬ大ケガをしてしまったのが、堤幸彦氏が原作・演出を手掛けるコミカルミステリー『神の舌を持つ男』(TBS系)。堤氏は放送前から「この構想に20年を費やした」とアピールしていますが、作風に時代遅れ感が否めないことからも、敗因はその「20年」にあった気がしてなりません。  期間平均は、プライム帯ながら5.6%と悲しい結果となりましたが、なんと映画版『RANMARU 神の舌を持つ男』が12月3日に予定通り公開されるようです。堤監督といえば、22日に公開された中村勘九郎主演の超大作『真田十勇士』も、あれだけの豪華キャストを集めながら、全国映画動員ランキングで初登場7位と、赤字必至の結果に。2週目の渡辺謙主演『怒り』や、3週目の広瀬すず主演『四月は君の嘘』にまで負けてしまいました。あれですかね? もう、堤監督のセンスを誰も求めてないんですかね……?  ほかにも、脚本がオブラートほどにペラペラながら、局地的な人気を誇った『好きな人がいること』や、今思えばかなり挑戦的な作品だった『時をかける少女』(日本テレビ系)など、名作揃いだった気がしないでもない夏ドラマ。さて、10月からは、『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)や、『相棒season15』(同)の新シリーズがスタート。そんなテレ朝の人気作を超えるドラマは、現れるでしょうか!? (文=どらまっ子TAMOちゃん)

Kis-My-Ft2『I SCREAM』ツアーの最速レポートが、いよいよ発売!

デビュー5周年の節目を迎えたKis-My-Ft2の「CONCERT TOUR 2016 I SCREAM」を徹底レポート!
メンバーセルフプロデュースのソロコーナーやなかよしショット、二階堂へのバースデーサプライズが行われた2016年8月6日東京ドーム公演の模様も完全収録!

CONCERT TOUR 2016 I SCREAM フォトレポート・・・・04P~
セットリスト 2016.08.07 東京ドーム・・・・21P~
MC いいとこどり!・・・・22P~
北山宏光・・・・26P~
藤ヶ谷太輔・・・・36P~
玉森裕太・・・・46P~
千賀健永・・・・56P~
宮田俊哉・・・・66P~
横尾渉・・・・76P~
二階堂高嗣・・・・86P~

22年間で運転した期間はわずか250日……総コスト1兆2,000億円「もんじゅ」廃炉の責任は誰が取る?

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「週刊現代」(10/8号、講談社)
今週の注目記事・第1位 「血税1兆2000億円がパー『もんじゅ』の責任、誰が取るのか」(「週刊現代」10/8号) 第2位 「『甲状腺検査は必要ない』の仰天! 福島母たち 届けられた県通達への憤怨」(「女性自身」10/4号) 第3位 「意味不明が多すぎる『豊洲のパンドラ』20の疑問」(「週刊新潮」9/29号) 「豊洲の『戦犯』石原慎太郎とドン内田」(「週刊文春」9/29号) 第4位 「<マルサに踏み込まれた>3階級制覇『井岡一翔』の金箔豪邸」(「週刊新潮」9/29号) 第5位 「<若大将>加山雄三にゴーストライターがいた」(「週刊文春」9/29号) 第6位 「【防衛大臣】稲田朋美『3億円豪邸』建築で近隣住民と大モメ」(「週刊現代」10/8号) 第7位 「おんぶ政務官 務台俊介実母の“出資詐欺”疑惑」(「週刊文春」9/29号) 同・第8位 「千葉バラバラ殺害 姉(25)が弟(21)の顔を剥いだ平凡すぎる動機」(「週刊文春」9/29号) 第9位 「高畑<裕太・23>『強姦』全真相」(「週刊文春」9/29号) 第10位 「後ろから弾が飛んでくる『蓮舫』<民進党代表>船出の七難」(「週刊新潮」9/29号) 第11位 「元国立がんセンター病院長がついに口を開いた」(「週刊現代」10/8号) 第12位 「あなたの『死に方』に直結する『健康格差』という大問題」(「週刊ポスト」10/7号) 第13位 「医者が指摘『ヒラリー・クリントン』のパーキンソン病特有症状」(「週刊新潮」9/29号) 第14位 「『坂口良子の愛娘』絵に描いたような転落人生」(「週刊新潮」9/29号) 第15位 「林真理子 夜ふけのなわとび」(「週刊文春」9/29号) 第16位 「いいんじゃないのか? 歌舞伎界『芸の肥やし』事件簿」(「週刊ポスト」10/7号) 第17位 「『60歳、今からペットを飼う』はありか? なしか?」(「週刊ポスト」10/7号) 第18位 「大人気ゴルフグッズはこんなに楽しい」(「週刊ポスト」10/7号) 【巻末付録】現代とポストのSEXグラビアの勝者はどっちだ!  秋風が吹いてきて、週刊誌も少し内容が肌寒くなってきた。そこで今週は、質より量でいく。早速いこう。まずは、ゴルフグッズの話題から。  年を取れば、飛距離が落ちる。当たり前だ。故・大橋巨泉さんは何度もがんを繰り返し、体重も落ち、最近はドライバーが120ヤードしか飛ばないと嘆いていたが、われわれ健康体の年寄りでも、もともと飛距離がないのにさらに落ちると、ゴルフをする気にならない。  そこで、公式戦には使えないが「ルール不適合」のドライバーなどを使って楽しくゴルフをやろうというポストの特集。  プロギアが発売している高反発ドライバーの新製品は、さらに飛距離が伸びるそうだ。「スーパーエッグドライバーロングスペック」(12万円)。少々高いが、買ってみる価値はあるのかもしれない。  製造販売元「オリジナル」が手がけるランニングウエッジ「ギテン69チッパー」(1万円)は、正確なアプローチを可能にすると人気だそうだ。 「ワークスゴルフ」が発売している「ダイナ高回転ウエッジ」(1万9,980円)は、フェースが溝だらけ。  やはり「オリジナル」が手がける「パター ブンドッキー」(1万8,000円)はヘッドが分度器のような形状になっており、アルミニウム合金でできている。手を離すと、自立するのも大きな特徴だ。そのため、パターから手を離し、直立したパターとカップを結んで、あらゆる位置から距離やラインを確かめることが可能だという。 「ホクシン交易」が手がける、OB知らずの短尺ドライバー「ターナートゥルースピードII」(1万8,333円)。同じメーカーが手がける「水平器マーカー」(1,600円)。マークをすると、グリーンの傾斜を測ってくれる優れもの。  思わぬフックやスライスを回避させ、手首を理想的な角度に調整する手袋「真打ち」(2,000円)などなど。  これらを使うときは、事前にプレーする仲間に申告することがルールだそうだが、言わずに相手を驚かすのが年寄りルールだと思うのだが。  やはりポストが、60歳からペットを飼うはありか? なしか? という特集を組んでいる。  私の家にもモエという16歳になる老犬がいる。認知症と身体が弱ってきてはいるが、食欲だけは衰えない。  生きてもあと何年だろうからいいが、確かに60過ぎてペットを飼うというのは、案外大変なことだろう。  12年の動物愛護管理法改正により、飼育する動物がその命を終えるまで飼育することが飼い主の責務に加えられたというが、それはそうだろう。  さらに、金銭的負担も大きな問題だ。ペット専門の保険会社・アニコム損害保険の調査(12年)によれば、飼養にかる平均費用は犬が年間34万円、猫は年間18万円だそうだ。年金暮らしの高齢者にとっては、非常に重い負担になる。  逆に、飼い主が病気などの理由で飼うのが困難になったときには「老犬ホーム」というのがあり、そこに預けるという手があるそうだ。 「最近は飼い主の方が老人ホームに入られる際にいらっしゃるケースが多いですね。飼い続けたいのに、自分の身体がついていかなくて泣く泣く預けられる方ばかりです」(熊本の老犬ホーム「トップ」の緒方心代表)  だが、やはりペットを飼うというのは年寄りにはいいみたいだ。動物・生き物評論家の三上昇氏は、特に哺乳類を飼うことを勧める。 「高齢者が『毛の生えた動物』を飼うのはすごくいいことです。毛の生えた背中などをなでると、その刺激が人間の神経に良い影響与え、認知症の予防になるともいわれている」  注意が必要なのは鳥類だという。インコやオウムはコミュニケーションも取れるので飼っていて楽しそうだが、大きな問題があるという。 「鳥は意外に寿命が長く、大型のオウムは20~30年も生きて、実は犬や猫より長生きする。“先”のことを考えると、高齢者にはおすすめできません」(三上氏)  いやはや、自分がそういう年になってきたかと思うと、やはり寂しいものだ。  中村橋之助の不倫騒動は、妻の三田寛子の対応のよさが話題になったが、ポストは、不倫は歌舞伎界の「芸の肥やし」でいいんじゃないかと肩を持つ。 「役者と芸者は芸の双子」という言葉もある。これまでも数々の不倫が報じられたが、華やかな女性遍歴を持った中村勘三郎もそうだった。唯一、暗い影を落としたのは宮沢りえとの関係だったが、不倫疑惑が浮上した際、勘三郎はこれを「不倫ではなく可倫だ」という迷言を残したという。  歌舞伎役者には血を守るという使命があるためなのか、隠し子がいる役者が多いそうだ。  1997年、市川染五郎(43)は、6歳年上の元女優との間に隠し子がいたことが発覚した。2003年には、海老蔵も隠し子の存在が明らかになる。NHK大河ドラマ主演中だっただけに、大騒動になった。  また11年には、愛之助も京都のホステスとの間に男子をもうけていたことが報じられた。  こんなエピソードもあるそうだ。02年、人間国宝の坂田藤十郎(84)は50歳年下の舞妓との不倫発覚と同時に「開チン」写真が流出した。その際の釈明会見で「お恥ずかしいなぁ~。私が元気だと証明するみたいで」「世の男性方にも頑張ってもらいたいね」と、ケロッと話したという。 「梨園の妻は耐えなければなりません。出ていった人は皆、我慢ができなかった人です。表舞台で活躍していた竹内結子や近藤サトが早々に離婚したのは、この梨園のしきたりが理解できなかったからでしょう。そもそも役者の地位が上がり“セレブ”になり、妻に芸能人を迎えたりするようになったのは戦後のことで、戦前までの梨園の妻は花柳界の女性がほとんど。だから、夫の外での“遊び”を気にする奥さんなどいなかった」(梨園関係者)  良き梨園の妻の典型なのは、数多の美女と浮き名を流した勘三郎の妻・好江さんだ。夫の“遊び”に気づきながらも「浮気はダメだが、浮体ならいい」と容認したそうだ。  また藤十郎の妻・扇千景も「開チン」事件の際、ある雑誌の取材に、「その方(不倫相手)なら私も贔屓にしております。あの中で、一番美人で頭の良い子ですよ。まったく問題じゃありません」と余裕を見せた。 「梨園の妻にとって、一番の優先順位は旦那の芸事。その妨げになるようなことは絶対にしない。芝居に磨きがかかるのであれば“どうぞ遊んできてください”とはっぱをかける妻もいる」(梨園関係者)  うらやましいのは、いくらカミサンに「遊んできてもいい」と言われても、先立つものがなければ、芸者もホステスも鼻も引っかけてはくれない。  何度も言うが「それにつけてもカネの欲しさよ」である。  林真理子も文春の連載コラムの中で、文春の橋之助の記事はひどいと怒っている。「謝るのは奥さんにだけでいい」と言っているが、遊びは伝統芸といった世界があるのだし、そうした世界と関わりを持ちながら芸を磨いて、それを客が見て喜ぶ。  そういえば、落語の世界にでさえ「遊びは芸の肥やし」などという言葉は御法度になってしまっている。圓生、文楽、志ん生の廓噺は、自分がとことん遊んだところからにじみ出る「粋」があったが、今の噺家のそうした噺は、実感がこもっていないから噺が浮ついていて、こちらに迫ってくるものがない。まあ、無い物ねだりではあるが。  林は、高畑裕太事件も怒っている。 「『そもそも40代の女性、と年齢を書くところが本当にイヤ』と私のまわりの女性たちはみな怒っている。『40代』の言外に、『そんなオバちゃんと、本当にコトを起こしますかね』というのが含まれている。(中略)どんどん後味が悪くなっていく事件だ」  私は林という作家があまり好きではないが、時々なるほどというものがある。これは男では書けない。あいつもいい年のババアとよくやったよな、とは、酒席では戯れ言として言えても、公では言えないし、言うべきではない。彼女ならではの「女のホンネ」だ。  新潮は、坂口良子という「お嫁さんにしたい女優ナンバー1」だった彼女が57歳の若さで亡くなったが、その娘の坂口杏里(25)が「絵に描いたような転落人生」を送っているという特集を組んでいる。  良子の七光りで「おバカタレント」として売り出したのに、母親が亡くなると遺したお金を使いつくし、ホストクラブに入れ上げ、挙げ句の果てにお定まりのAV女優に身を落としたというのである。  もちろん、AV女優をきっかけにスターへの道を歩む女性だっているのだから、AV=苦界ではないが、彼女の場合はたまりにたまった借金の返済のためだそうだから、母親が生きていたら、どれほど嘆いただろうと新潮は書いている。  だが、高畑淳子の息子の例を持ち出すまでもなく、七光りしか頼るもののない子どもたちでは、芸能界という生き馬の目を抜く世界で生き抜いていくのは無理なのだろう。  さて、米大統領選は支持率でトランプに差をつけていたヒラリー・クリントンだが、ここへきて健康問題が取り沙汰され、一時は死亡説まで流れた。  9・11の追悼式で倒れ、崩れ落ちるように車に運ばれる彼女の姿は、世界中を震撼させた。  天下分け目のテレビ討論会は、日本時間の27日から始まる。トランプ側は政策論争では勝てっこないから、ヒラリーの健康問題に絞って攻撃してくることは目に見えている。  大丈夫なのだろうか? 新潮によると、フロリダ州の麻酔専門医が動画サイトで、ヒラリーがパーキンソン病を患っている可能性を指摘したという。  その医師は、過去11年にわたってヒラリーを観察し、パーキンソン病特有の症状が見られると指摘したそうだ。  また、内部告発サイト「ウィキリークス」によると、11年にヒラリーは、外交政策アドバイザーから、パーキンソン病患者に見られる「極端な眠気」を治療するために使われる薬についての情報を、電子メールで受け取っていたとされる。  史上まれな高齢者同士の大統領選だけに、健康問題は命取りになりかねない。ヒラリー頑張れ!  ポストは、9月19日に放送されたNHKスペシャル『私たちのこれから「健康格差」あなたに忍び寄る危機』が大きな話題を呼んでいると報じている。  要は、カネのないヤツは食生活も悪くて、体を壊しやすいということだ。当たり前すぎる結論だが、そういっては身もふたもない。  非正規労働者の多くは、労働時間は長いが収入は少ない。当然のことながら、コンビニなどでおにぎりとカップ麺などの炭水化物の重ね食べが多くなる。  タンパク質やビタミンが不足する上に、糖分と塩分を摂りすぎてしまうから、非正規雇用者に肥満や糖尿病が多いことになるのだ。  また「低所得者は高所得者に比べて、転びやすいという結果が出たのです。実は海外でも同じような調査結果があり、スウェーデンの研究でも、低所得者の人は高所得者に比べて2割も骨折が多いというデーターがあります」(千葉大学予防医学センター教授で国立長寿医療研究センター部長の近藤克則氏)。  WHO(世界保健機関)は健康格差を生み出す要因として、所得、地域、雇用形態、家族構成の4つを上げているそうだ。  うつ病と低所得者の関係性も顕著だという。近藤らの調査では、どの年齢層でも所得が低くなるほどうつ状態の人の割合が多くなり、男性に限っていえば、年収400万円以上の人では2.3%であるのに対し、100万円未満になると15.8%と、実に6.9倍にも跳ね上がるそうである。  また、夫婦と子どもが同居している世帯の高齢男性の場合、うつ状態になる割合は5.5%だが、それが一人暮らしとなると17.7%と、3倍以上に跳ね上がる。一人暮らしだと気楽なように見えて、やはり孤独を感じやすいからなのだろう。  ポストの最近の大特集は、読むと気が滅入るものが多い。たまには「死ぬまでSEX」を巻頭に持ってきたらどうだろう。  現代は、元国立がんセンター病院長が、ついに口を開いた「確かにダメな外科医が多すぎます」というのが巻頭特集。  元国立がんセンター中央病院の土屋了介氏の発言だけをピックアップしてみよう。 「大学病院という組織が抱えている問題は山のようにありますが、いちばん大きな問題はガバナンス(組織の統治)の問題です。たとえば先ほども出た群馬大のケース。腹腔鏡手術をやりたがる医者がいた場合、それをやらせても安全かどうか判断するのがガバナンスです。私は群馬大のケースでも、手術を失敗した医者だけに責任を取らせるのは間違っていたと思います。本来、手術を行わせていた学長は『現場は悪くない』と、医者を守るべき立場にあるはずです。問題になった医者は使命感に燃えて手術をしたのかもしれない。腹腔鏡という技術のメリットを信じてもいたのでしょう。だが、腕が悪かった。そのような医者に野放しで腹腔鏡手術をさせたのは病院のガバナンスがいい加減だったからです」 「もちろん、技術力の高い医者を育てることも大切です。しかし、いまの日本の制度ではなかなかそれが難しい。なぜならきちんとした専門医制度が確立していないからです。私の専門である肺がんを例に取りましょう。肺がんの手術は年に約3万件行われています。外科医が技術を向上・維持するためには、できるだけたくさん手術を経験することが肝要です。理想的には毎日1度は手術をしたほうがいい。そう考えると年間300例くらいは、1人の医者が執刀することになる。すると、3万件の手術を行うのに必要な医者の数は100人程度です。逆にいえば、肺がんの専門医はこれ以上必要ない。外科医が現役で手術を行う年数が20年として、毎年5人ずつ専門医を育成していけばそれで済むわけです」  実際には、肺がんの専門は何人くらいいるのでしょう? という問いには、 「それが1000人もいるのです。15年前には1500人もいました。これは5年以内に50の症例をこなせば、専門医に認定されるという制度になっているからです。5年で50例といえば、年に10例、月に1例もないのですよ。このような制度では技術の質を保証できるわけはありませんし、そんな医者を『専門医』とは呼べません」  なるほど、医療現場では医者多くして手術することは少ない。われわれは医者という白衣にだまされて安心してしまうのだが、どこの世界だって経験がものをいう。白衣にだまされてはいけない。  さて、民進党代表になった蓮舫氏だが、すこぶる評判が悪い。民主党を崩壊させた「戦犯」の野田佳彦元首相を幹事長に指名したのが間違いだという声が多い。  新潮によると、蓮舫支持に回った細野豪志氏は、総会前に蓮舫氏に「本当に大丈夫か?」と再考を促したが、聞き入れなかったという。  飲むと楽しい女性らしいが、以前、覚せい剤使用で逮捕された不動産会社の元社長と、執行猶予期間中に青森のねぶた祭に行っていたことが国会で問題になったことがあったが、彼女のワキの甘さが心配である。  彼女の試金石は10月23日に投開票される東京10区と福岡6区の補選だが、どうやら2連敗という見方が圧倒的のようだ。  それに総理を狙うというのなら、衆議院へ鞍替えをしなくてはいけないはずだが、元代表経験者の海江田万里氏と菅直人氏をどかして、民進党は変わったという大義を示せるかどうかが注目だと、政治ジャーナリストの鈴木哲夫氏が言っている。  いつまでもクラリオンガールが野党トップになったという“評価”だけでは、民進党の明日はない。  元俳優の高畑裕太の強姦事件だが、前回詳報したので詳しくは書かない。今週の文春で、これまで出なかった「事実」を少し紹介しておこう。  被害女性は44歳で読者モデル歴があるという。どうでもいいことだが、橋本マナミ似だと書かれていたが、文春は「あびる優」似だという。  裕太はあまり飲んでいなかったといわれるが、文春の調べでは「酔っ払ったスタッフが転倒」したというから、かなり飲んでいたようだ。  ホテルへひとりで戻った裕太は、フロントの彼女に声をかけ、「これから部屋に来ませんか?」と、かなりしつこく誘っている。 「歯ブラシを持ってきてくれ」と言ったのに来てくれないため、もう一度フロントに戻り、「部屋に来てほしいんです!」と言い、「粘りに根負けしたのか、吉田さん(被害者の名前・仮名=筆者注)はフロントを出た」(文春)。  エレベーターが閉まると裕太は彼女に唇を押し付けるが、激しい抵抗感は感じなかったと、裕太は警察で話しているという。  部屋での主張はかなり違っている。彼女は「高畑は手足を押さえつける等の暴行を加え、『黙れ、言うことを聞け』と脅迫された」と証言。  裕太は「少なくとも女性が泣き叫び助けを呼ぶような事はありませんでした。押さえつけたり、脅迫もしていない。ベッドに倒れ込んだとき、頬に手を当てられ、『生理中だからダメ』と言われたが、拒否している感じではないと思いました」と供述しているそうだ。  彼女は裕太の部屋を出て約1時間後の午前3時30分、彼女の知人の男性から「女性がレイプされた」という110番が入る。この男は私の彼氏だと、彼女は従業員たちに話している。  一部には60代の暴力団関係者と書いていたが、それは別人であると文春は書いている。フライデーのことだ。 「現在44歳のX氏は、東京に本部を構える暴力団に所属していた元組長です。これまで強盗や拉致監禁容疑で二度の逮捕歴があります」(捜査関係者)  よっぽど、こっちのほうがコワイやないか。  裕太サイドと示談交渉していたのは、この人物だそうだ。群馬県警は裕太側に「相手はヤクザだから、気をつけてくれ」と言っていたという。  文春によれば、示談金は破格の1,500万円だそうである。  さまざまな報道を総合すると、売り出し中の若手俳優が、ロケの旅先で酒に酔い、目をつけていたホテルのフロントにいた熟女を強引に部屋に引きずり込んだ。  彼女の彼氏は話を聞いて激怒し、「オレの彼女にしたことは許せん。訴えて、示談金だけでもせしめてやろう」と考えたのではないか。  旅先での気の緩みと、自分は有名人だと錯覚したために、芸能界からも追い払われることになったこの男は、「現在も茫然自失の状態が続き、埼玉県の心療専門病院に入院しているそうです」(裕太の知人)。  一夜の代償としては高すぎたとは思うが、20年かけても俳優として戻ってくるぐらいの覚悟で、これからを生きていくべきであろう。  ところで、千葉県・酒々井(しすい)で起きた姉による弟バラバラ殺害は、なんともいえない嫌な気持ちにさせる事件である。  文春によると、その場所に引っ越してきたのは15年以上前。両親と子どもが4人の平凡な家庭だったようだが、移ってきてから数年で両親は離婚。その後、一番下の子を母親は連れて行き、父親と4人で暮らしていた。  だが、5年ほど前に父親が急死し、長女は大学を休学してアルバイトに追われるようになったという。その後、次女が家を出たので、姉と弟の2人暮らしになったそうだ。  美人で評判の姉だが、彼女が勤めていたスーパーの上司は「人柄は悪くないけど、どこか雑で短絡的だった」と話している。  彼女は、犯行後も何食わぬ顔でスーパーに出勤していたそうだ。弟のほうは高校卒業後、昨年9月頃から佐倉市内にある特別養護老人ホームで介護職員として働き始めていた。  優しくて入居者からも評判がよかったが、姉のことは話さなかったという。「どこか雑な姉としっかり者の弟」(文春)だったが、弟はゲーム好きが高じて自分の部屋をゲーセンのようにして、夜中にその音がうるさいと、姉としょっちゅう口論になっていたそうだ。  だが、そんなことで弟を殺した上、バラバラにしてしまうものだろうか? 平凡な姉が起こした異常な犯罪は、日本という国が激しく歪んできたために起きた事件ではないだろうか?  文春が、台風10号の被災地視察で水たまりをオンブされて渡り、批判された務台俊介内閣府政務官(60)の実母が、地元長野で5億円以上の「金銭トラブル」を起こしていると報じている。  務台家と家族ぐるみの付き合いのあったA子さんはある日、彼女から「選挙資金を必要としている人がいるから、出資してみないか」と誘われた。月の利息は1%で元本保証。「自分の息子は東大出身で自治省の官僚だから、だますわけはない」と言われ、100万円を預けたという。  町内のほかの人間にも声をかけ、出資額は約10年間で3億3,000万円を超えていたそうだ。  しかし、01年の秋頃、実母は「国税庁の監査が入っているから、カネの出し入れができない」と言い始め、カネを返さないどころか「自分も被害者だ」と言い、ラチがあかなくなったという。  中には退職後に転地してきて、2億4,500万円も預けていた女性もいる。彼女は元本の一部の返還を求める訴訟を起こし、一審は勝訴している。  詐欺被害に詳しい弁護士によると、不特定多数から「業」としてカネを預かったのだから、出資法第二条に抵触するのは間違いなく、約束通り運用しなかったのだから、詐欺罪も成立する恐れがあるという。  務台氏本人は、金銭トラブルを起こしている相手方に「詫び状」を出し、訴状が出るまでそのことは知らなかったと文春に答えている。  この務台家は地元の名士で、読売新聞の社長を務めた務臺光雄氏とは遠縁に当たるという。  実母は、なぜこのようなことをしでかしたのか? 務台氏はきちっと説明するべきであろう。  現代は、稲田朋美防衛大臣の「豪邸問題」を報じている。第3次安倍再改造内閣の閣僚の保有資産が公開されて、稲田大臣は10人の閣僚の中で、家族分を含めた総資産額が堂々第1位の1億8,178万円だった。  その稲田氏が、東京・茗荷谷に豪邸を新築中だというのだ。駅から3分。今年6月から工事が始まり、土地面積250平米、建築面積は200平米で3階建て。  だが、近所の評判が悪いらしい。音がうるさい。本人から、事前になんの挨拶もない。政治家にあってはならないあきれた無神経さだが、彼女ならやりかねないと変に納得してしまう。  彼女は、政界有数の「不動産女王」として知られているらしく、地元福井、東京・高輪にも豪邸を所有しているそうだ。  しかし、現代ではほとんど触れられていないが、この女性の最大の問題点は、夫名義で14年9月以降に、防衛関連企業の株を大量に取得していたことである。  川崎重工6,000株、三菱重工3,000株、IHI8,000株、三菱電機2,000株、日立製作所3,000株。これらの5銘柄は、15年度の防衛省との契約金額上位20社に含まれている。  これでは、戦争のできる国にしようと軍事産業に力を入れている安倍首相の動向を見ていて、必ず需要が増える防衛産業株を“先物買い”したように見られても仕方あるまい。  防衛大臣になっても自覚のない行動が目立ち、防衛官僚からも批判が出てきている稲田氏だが、安倍のペットを任じる彼女は何の痛痒も感じないらしい。  文春が、加山雄三に「ゴーストライターがいた」と報じている。それも、初期の頃の「恋は紅いバラ(Dedicated)」や「ブーメラン・ベイビー」「マイ・ジプシー・ダンス」などの英語の歌詞を書いたというのだ。  きっかけは、1本の留守番電話に吹き込まれた以下のような加山の音声であった。 「僕の名前と君の名前では値打ちが違うからね。(報酬が支払われたら)お金を送るよう努力するよ。それでいいかい? だから君は、これまでと同じように僕のゴーストライターでいてくれないといけないんだ」(原文は英語)  この相手は、加山の妹と結婚、離婚した元米軍厚木基地にいたマイケル・ルノー氏。  ルノー氏は、60年代に加山のために作った11曲と、15年に発売された「I simple Say」の作詞のおカネを合わせて払ってくれと加山に要求していたのだが、いつまでも払われないので、米国と日本で訴訟を起こす準備を始めていると、加山側に通告したそうである。  さあ、加山はどう答えるのか?  加山は「I simple Say」についてはルノー氏の作詞だと認めたが、それだけでは足りないので、自分で足して書いたから「僕の作詞」だという。  これはやや苦しい言い訳だが、昔の曲については、その当時親しかったルノー氏に、英語の表現がおかしくないかを修正してもらっただけだというのだが、これは頷ける。  どうやらここまで話がこじれたのには、加山の吝嗇(りんしょく)があるらしい。ルノー氏と加山の妹は70年代に離婚しているのだが、「加山さん自身も、亮子さん(妹=筆者注)とは、お金をめぐるトラブルが原因で十数年前に絶縁していて、彼女は以前住んでいた港区内の高級マンションを出て、現在はお子さん二人と困窮されていると聞きます」(当時を知る人物)。  ゴーストライター問題よりも、このほうが加山にとっては大きなイメージダウンになると思うが。  加山には「ぼくの妹に」といういい曲があるが、あの歌を歌う加山の笑顔の裏に骨肉の争いがあるとすれば、素直に聞くことができなくなるからだ。  私はボクシングが好きだ。先日の長谷川穂積と山中慎介のダブルタイトルマッチは、久しぶりに興奮した。  現在、日本にチャンピオンは7人いる。中でも井岡一翔(27)は人気、実力ともに抜きん出た存在である。元世界王者の井岡弘樹を叔父に持ち、史上最速で3階級制覇を成し遂げた。  だが、一翔のトレーナーであり父親である井岡一法氏を大阪国税局のマルサが狙っていると、新潮が報じている。  金ピカの「3階級御殿」やポルシェ・カイエンをはじめとする超高級外車などに、マルサが目をつけたというのである。  金ピカ御殿は数億円を上回る費用がかかっているそうだが、キャッシュで払っているそうだ。  そして本丸は「一法氏には現在、チケット売上の大半を所得として申告しなかった疑いなどが持たれています。悪質な脱税の時効に当たる7年前までに遡って精査し、所得隠しの総額は少なくとも5億円に上る」と、国税局関係者が語っている。  ボクシングの興行はプロモーターが仕切り、主な収益はテレビ放映権料とチケットの売り上げだ。  今回は脱税のやり方や調査への対応も悪質で、「まもなく大阪地検特捜部に告発され、身柄を取られることになるでしょう」(国税局関係者)。  スポーツは子どもたちに夢を与えるものなどというつもりはないが、ハングリースポーツといわれるボクシングの持つ暗い部分が再び明るみに出ることで、昨今のボクシングブームに水をかける結果にならなければいいがと、心配である。  本来単純だった話が、時間を追うごとに複雑になっていくのは、当事者たちが自分に火の粉が降りかかるのを怖れたり、責任逃れをするからである。  豊洲市場移転問題が、その典型であろう。都議会のドンといわれ、都政を我が物顔に牛耳ってきた内田茂都議の「悪行」につては、文春をはじめ、さまざまな週刊誌が書き立ててきた。  だが、舛添要一前都知事をはるかに超える額の税金を湯水のように使って、毎晩のように料亭、高級レストランで散財し、その上、新銀行東京なるバカなものを立ち上げ1,400億円もの巨費をドブに投げ捨てた「巨悪」石原慎太郎元都知事については、メディアは忘れ去ったかのように見えた。  ようやく、豊洲の盛り土問題について石原の証言が二転三転していくことで、この男のデタラメな都政運営が明らかになろうとしているのは、私は大歓迎である。  文春は石原が都知事になった99年当時、都が推し進めてきた臨海副都心開発が失敗に終わり、累積5,000億円超もの赤字を抱えていた。  そこで石原は、「黒字の羽田沖埋立事業会計などと統合させ、赤字を見えにくくした。そして、築地市場を豊洲に移転させて、超一等地の市場跡地を民間に高値で売却し、赤字削減と臨海再開発の一挙両得を狙ったのです」(元都庁幹部)。  目をつけた東京ガスの跡地は当初交渉が難航していたが、石原の腹心の浜渦副知事を交渉担当として、東京のきれいな土地と、さまざまな危険物質で汚染されている東ガスの土地を等価交換するなど、不可解な契約までして、手に入れるのである。 「通常、土壌が汚染されたような土地を買う場合、価格を割り引くのが当たり前。が、都は、売買価格を算出する際、財産価格審議会に“現在は汚染物質は存在していない”として通常価格で計算させている。なぜこのような経緯になったのか。都は一連の交渉過程を公開すべきです」(週刊新潮)。  ベンゼン、シアンが環境基準の何千倍、何百倍も検出されている土地のため、土壌汚染対策を徹底的にやると当時の市場長が言っていたのに、石原は「時間がかかる。カネもかかる。そこまでやる必要はない」と言い出し、会見で「コンクリ箱を作れば安くて早い」と言ったのだ。  石原が言い出しっぺだったのに、初め関知しないと逃れようとした。だが、数々の事実や都庁内からの批判が出てきて観念したのか、9月21日に文書を発表した。  そこには冒頭、自分の知事在任中のことで大きな混乱と懸念を生じさせたことを詫びている。この件は専門家の意見を聞いて進めたもので、「私が土壌汚染を無視して予算と完成時期だけにこだわり強引に今回問題になっている構造にさせたといった指摘がなされているようですが、そのような事実は断じてありません」と、型通りに否定している。  誰も、知事一人でやったと言ってはいない。最大の権力者が、自分の腹心と、息のかかった都庁の人間にやらせたのであろう。  石原は「都は伏魔殿だ」と言ったが、その伏魔殿を牛耳り、やりたい放題やったのが石原と内田である。  新潮は、盛り土が全体に行われていなかったと騒ぐが、専門家は、盛り土の上に建物を建てると「豆腐の上に家を建てるようなもの」(一級建築士の田岡照良氏)で、「地下部分に空間を作らず盛り土の上に直接建物を作る場合と、コンクリートの『地下ピット』を作った今回の場合。両者を比較すると後者の方が衛生的かつ安全であると言えます」(藤井聡京大大学院工学研究科教授)。  だが、都は08年に環境調査をしているが、「ベンゼンは土壌の1カ所から環境基準値の4万3000倍の濃度が検出されるなど、地上で35カ所、地下水では561カ所で基準値超え」(永尾氏)。シアンも1カ所から基準の860倍の高濃度で検出されるなど、地上で90カ所、地下水では966カ所で基準値を上回っていた。  そうした結果を受けて、都は土壌対策に858億円を費やしてきたと新潮は書いているが、それで完全にそうした危険が取り払われたのか、要再調査である。  ネズミの大群が潜む築地、土壌の安全性が完全に確保されていない豊洲。どちらも都民の食を脅かす存在だが、小池都知事はどういう判断を下すのか。  まずは、9月28日13時からTOKYO MXで生中継(東京都議会のインターネットでも中継)される、小池都知事の所信表明演説に注目である。  ところで、早くも風化しつつある福島第一原発事故だが、女性自身が「福島県が、甲状腺検査は必要ないという通達を出した」と報じている。  子どものことだからということもあるが、男性週刊誌がこの問題に触れることがほとんどなくなってしまったのは、おかしくないか。  自身によれば、福島県の小児科医会は、「一斉に検査することで、放置していても健康や命に影響のない“潜在がん”を見つけているにすぎない。甲状腺検査をすることで、子どもに負担をかける」として、甲状腺検査の規模を縮小するよう8月に県に要望書を提出したのだという。  福島では、原発事故後2巡目の検査までに174人の甲状腺がん(悪質を含む)が見つかり135人が手術を受けている。1巡目の数字で比較すると、通常の約200倍の発生率になると自身は書いている。  確かに精密検査することで、これまでなら発見できなかった命に別状のないがんを見つけることはあるだろう。だが、あのすさまじい放射能を浴びた子どもたちを、放っておいていいと言わんばかりの言い草は、医者として恥ずかしくはないのか。  医者も県も、この程度の認識だから、県民の不安は消えず、自分の家に帰ろうという気持ちにならないのだ。万が一のないように万全を期すのが、これだけの大事故を起こした東電や県、医療関係者のあり方だと思う。  今週の第1位は、現代の目立たない記事に与える。週刊誌のこの扱いが、日本人の「無関心」の象徴である。  だが、この高速増殖炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉が検討されているというニュースは、日本中が怨嗟の声を上げなければならない重大な問題であるはずだ。  厚顔無恥な安倍総理が推し進めている「原発再稼働」政策を、根底から覆すことになるからだ。  国の原子力規制委員会は「もんじゅ」で重要な機器の点検漏れなどが相次いでいることから、法律に基づく施設の使用停止命令を出す方向で調査を進めていると、メディアが報じた。  現代によれば、8月末に、菅義偉官房長官の下で「もんじゅ」廃炉を視野に入れながら、今後検討していくということが発覚した。 「政府は、現行計画でもんじゅを運転しようとすると、約6000億円の追加支出が必要だという試算を出しました。その額があまりに大きいため廃炉の可能性も考慮し始めたわけです」(全国紙政治部記者)  9月16日には、茂木敏充自民党政調会長までがこう言った。 「もんじゅは運転停止が6年間続き、この22年間で運転した期間はわずか250日にとどまっています。昨年11月には原子力規制委員会が運営主体の変更を勧告しましたが、新たな運営主体も決まらない状況。廃炉以外の選択肢はないとまでは言わないが、私の想像力を超えています」  安倍の側近たちが、本当に「原発再稼働」の障害になる「もんじゅ」廃炉に本気で取り組むのか、私は甚だ疑問だが、この役立たずのカネ食い虫は、日本政府の重荷になっていることは間違いないのである。  そもそも「もんじゅ」がつくられたのは、原発から出る使用済み核燃料(ゴミ)をリサイクルして新しい核燃料につくり替え、それを高速増殖炉で使えば、ウランなどを輸入してこなくてもいいという、夢みたいな計画だったのだ。  だが、夢は夢のままゴミなる可能性が高い。構想ができたのは1960年代で、施設をつくり出したのは80年代。ようやく動き出したのは90年代。核燃料サイクルに必要な再処理工場を青森県・六ヶ所村につくったが、こちらもいまだ失敗続きで、見込みはまったく立たない。  トイレのないマンションといわれる原発は、持って行き場のない使用済み核燃料という危険極まりないクソが原発の中にたまり続け、それがあふれ出てくるのをただ手をこまぬいて待っているだけ、確実に来る日本の死を待っているだけになるのだ。  第一、高速増殖炉をやっていたアメリカ、イギリス、ドイツなどはさっさと中止している。フランスだけは日本に研究させて、もしうまくいけば自国でも……と考えているようだが、これも日本の失敗であきらめざるを得ないだろう。  現代の記事に戻ろう。  さすがの安倍政権も、停止中でも「もんじゅ」を維持するために、原子炉を冷却するナトリウムの管理、放射線量のチェック、部品の点検などに年間約200億円が注ぎ込まれている巨大なでくの坊に、我慢ならなくなったのであろう。  しかし、廃炉にするにしても3,000億円かかるといわれる。それに、これまでにかかった費用は1兆2,000億円。  歴代政府、文科省、原子力を推進する経済産業省、予算をつけてきた財務省などからは、「反省の声は聞こえてこない」(現代)。 「国策として始まったもんじゅは、着地点を見出さずに計画がスタートしたため、当初数百億円だった建設費が、1600億円、4000億円、5900億円とどんどん膨れ上がっていきました。一度予算がつくとそれに慣れてしまい、やめられなくなる。まさに日本の宿痾です」(「もんじゅ」に関する市民検討委員会委員の福武公子弁護士)  その上「もんじゅ」は、95年に大惨事寸前の大事故を起こすのである。 「燃料冷却用の液体ナトリウムが漏れ出し、空気に触れて火災が起きたのです。その後、事故の隠蔽なども問題になりました。そもそもナトリウムは空気に触れると火が出る危険なもの。また、ほかの原発と違って、トラブルが起きても、原子炉に『不活性ガス』という特殊なガスが入っているので、蓋も簡単に開けることができない。非常にリスクが高い原発なのです」(元東芝の技術者・後藤政志氏)  運営主体の原研機構にも、湯水のように研究費が投じられてきた。  また恥ずかしくもなく、地元福井の自治体の首長や議員たちは、当然ながら廃炉については反対、継続を望むというが、地元の利益だけしか考えず、日本全体の安全を考えないといわれても致し方ない。  だが、「もんじゅ」は高い代償を払って廃炉にするとして、「もんじゅ」を見捨てるということは「原発政策をもろとも否定することになる」(原発差し止め訴訟などに関わる河合弘之弁護士)が、どうするのか? 「側近に廃炉を示唆させ、一方で閣僚には原発推進政策を吹聴させる。『もんじゅの廃炉はするが、かわりに原発を稼働させる』と、アメとムチの巧妙な支持率対策をしているように見えます」(全国紙新聞記者)  バカも休み休み言え。核燃料サイクル計画が破綻したのだから、これ以上核のクソをためないためにも即刻、全原発を停止し廃炉にするべきである。そんなバカな安倍の思い通りにしておいたら、日本だけではなく、世界中を放射能の死の灰で覆うことになる。  もんじゅ廃炉は、日本の原発政策が間違っていたことの証左なのだから、安倍を含めた連中のおかしな言い分を聞くことはない。 【巻末付録】  まずはポストのグラビアから、「葉加瀬マイ 肌色」。「洋画女優のヌード名画座」。ブリジット・バルドー、マリリン・モンロー、ソフィア・ローレン、シルビア・クリステルなどなど。  袋とじは「大反響アンコール 村主章枝」。やはりポストでは、葉加瀬マイが一番いい。  現代グラビアは巻頭でNHK朝ドラ『とと姉ちゃん』3人、高畑充希、阿部純子、相楽樹のセクシーグラビア。袋とじでは「のりピー酒井法子がついにここまで!」をやっている。45歳になったが、色白の肌は色気たっぷりではある。事件以来、節制してきたのであろう。  彼女の写真集は、ワニブックスオンラインのショッピングサイトでしか買えないらしい。「酒井法子 30th Anniversary BOX」、11月1日発売予定らしいが、なんと定価が2万1,600円だそうだ。ヘアもない(と思う)写真集にこれだけ出すファンがいるのだろうか。  このところズバリのSEX記事をやらない現代だが、今週は「ホントに効く精力剤」という特集をやっているのでさわりを紹介しておこう。  一般に売っている精力ドリンクでは、凄十マックスエナジーVII(宝仙堂・1,200円)、精一杯ロイヤル(ミヤマ漢方製薬・576円)、マカ皇帝倫液(メタボリック・1,200円)だそうだ。  錠剤では、精龍魂絶倫48手(三共堂漢方・880円)。さあ、今夜はこれを飲んで……ゆっくり寝ましょうか。 (文=元木昌彦)

天皇陛下、SMAP、離婚カウンセラー……「婦人公論」読者が心の奥で共鳴するさまざまな“現役”の形

<p> 7月13日、天皇陛下が生前退位の意向を示しているというニュースが報じられ、8月8日にはビデオメッセージで「お気持ち」を表明されるなど、このところ急激に関心が高まっている「天皇陛下の生前退位」。今号の「婦人公論」(中央公論新社)巻末特集「『婦人公論』と振り返る 皇室の100年」でも、話題はもっぱら生前退位について。議論について触れることは避けますが、「多忙を極める天皇陛下の、多様なご公務の全容」を見ると、まぁキツイスケジュールにビックリ。憲法に基づく国事行為、象徴天皇の地位に基づく公的行為、それ以外の私的行為……「ご動静の記載がなく『オフ』とみられる日は84日に過ぎない」そうです……。</p>

天皇陛下、SMAP、離婚カウンセラー……「婦人公論」読者が心の奥で共鳴するさまざまな“現役”の形

<p> 7月13日、天皇陛下が生前退位の意向を示しているというニュースが報じられ、8月8日にはビデオメッセージで「お気持ち」を表明されるなど、このところ急激に関心が高まっている「天皇陛下の生前退位」。今号の「婦人公論」(中央公論新社)巻末特集「『婦人公論』と振り返る 皇室の100年」でも、話題はもっぱら生前退位について。議論について触れることは避けますが、「多忙を極める天皇陛下の、多様なご公務の全容」を見ると、まぁキツイスケジュールにビックリ。憲法に基づく国事行為、象徴天皇の地位に基づく公的行為、それ以外の私的行為……「ご動静の記載がなく『オフ』とみられる日は84日に過ぎない」そうです……。</p>

出産を恐れるのは誰だ? 『光り輝く世界』と『フランケンシュタイン』【女とSF(1)】

SFはどちらかと言えば男のものだ、なんてイメージはないだろうか? サイエンス・フィクションはその名の通り科学やテクノロジーを主題にしたジャンルであって、当然女やジェンダーの関心にとって優先度が高い分野ではないようにも思われる。けれどもちろんフェミニズムとは、「女」にまつわるさまざまな「当然」を問い直すことを通じて(例:女なので「当然」仕事よりも家事や子育てを優先すべき)、より公正な社会を目指す学問・運動なのだから、女とSFの関係もそんなに簡単なものじゃ決してない。

 これから何回かにわたって、「女」にまつわるSF小説とその背景の歴史を辿ることを通じて、「女にとってSFはなぜ、そしてどれだけ重要なんだろうか」を考えてみよう。SFにとって女あるいはジェンダーの問いがどれだけ重要かなんてことは、ここ何十年かの主要なSF賞の受賞者リストを見るだけで簡単にわかる。でも逆に、フェミニズムにとってのSFというものの重要性は、十分に理解されているとは言いづらい気がする(ダナ・ハラウェイ、という名前を聞いて「あ、懐かしい」と思ってしまったあなた、そう、その感覚です)。女、あるいはフェミニズムにとって、SF小説はどれだけ切実で重要な問題を提示し、表現するための優れた場であった(またそうあり続ける)んだろうか? それを考えるために、まずはフェミニストSFの「起源」へとさかのぼってみよう。

◎最初のフェミニスト・ユートピアSF?:キャベンディッシュ『光り輝く世界』

 じっさい、SFにおけるフェミニズムの歴史は深く長い。そもそもSFとは何か、っていうのも難しい問題だけど――『竹取物語』(異星人もの)や『浦島太郎』(時間旅行もの)だって的に読める一方、今あるジャンルとしてのSFはH.G.ウェルズなどの19世紀末の小説から始まった、なんて考えもある――、一般に英米圏では1666年に書かれた『光り輝く世界と呼ばれる新世界についての記述』がフェミニズムSFの起源とされている(邦訳は『ユートピア旅行記叢書』第2巻(岩波)に収録)。

 著者マーガレット・キャベンディッシュはニューカッスル公爵夫人にして科学者・哲学者という知識人。本書『光り輝く世界』は、もともと彼女の『実験哲学に関する所見』という自然哲学の本の補遺として出版されたことからも分かるように、当時の学問や政治・宗教の制度に対し介入しようとする、優れて学究的な小説――というよりは、『ガリバー旅行記』のようなある種の政治的な寓話になっている。

 物語は、航海中のとあるレディが北極の向こうにある「光り輝く世界」なる別世界に漂着するところから始まる。皇帝と結婚し女帝になった彼女は、夫からこの国の全面的統治権を譲り受ける。「光り輝く世界」では学問・政治・宗教はもとの世界とは違う形で発展していたのだが、彼女はより良い統治のために、これらがなぜ今ある形で発展したのか、そしてどうあるべきなのかについて、臣民である喋る動物や精霊と長い議論を交わす。自らの教えを書き記したいと考えるようになった彼女は、古典・現代のいかなる(男性の)作家も筆記者として相応しくないと悟り、作者キャヴェンディッシュ自身の霊魂を呼び寄せる。一種の「シスターフッド(女性同士の連帯)」で結ばれた二人は、他の(男性)思想家・政治家の考えに拠るのではなく、自分たち自身の理性をもとに、「光り輝く世界」のルールを作り出す……というのが第一部の大まかなあらすじ。それに続く短い第二部では、祖国が他国の侵略を受けたことをきっかけに女帝が霊魂の形で元の世界に戻り、侵略してきた国を征服するどころか、やがて世界全体を支配していく様子が描写される。

 政治的な寓話として読んだ場合、「光り輝く世界」には「一つの言語、一つの宗教、一つの政府」だけがあるべきで、それこそが平和と繁栄をもたらすのだ、という女帝の考え方は大英帝国を支えた帝国主義の価値観そのものだ(第二部の展開はまさにその裏付け)。一方で、

「私はできる限り独自な私でありたいと思います。[…]他人に真似されるのは嫌だし、避けられるなら避けたいけれども、誰かの真似をするくらいなら誰かに真似される方がまだましです。様式に従って素晴らしい人物になるよりも、自分自身の独自性を選んで悪くみられる方が私の性に合っています」

 と精霊に向かって語るように、女帝はそのフェミニスト的な個人主義の生き方を通じて、当時の自然哲学や社会哲学の制度・体系にメスを入れるものであることも強調しておきたい。じっさいページ数で言えば、本書のほとんどは中盤の女帝と霊魂の学問・政治・宗教に関する思弁的な対話によって占められているわけで、作品の主眼は当時極めて限定されていた女性の学問・教育への参入そのものにあると言ってしまってもいいだろう。

 そうしたわけでこの本は最初の「フェミニストSF」あるいは「フェミニスト・ユートピア」とみなされるようになった。けれど個人的には、ユートピア小説としての本書には(中盤の長い自然哲学的な問答が退屈なこと以外にも)不満がないわけでもない。それは、彼女がもといた現実の世界と、この「光り輝く世界」とがほとんど完全に断絶されていて、女帝とキャベンディッシュただ二人が霊魂の形で行き来することしかできないからだ。作者にとって「光り輝く世界」が(帝国主義的な価値観に基づくにせよ)平和と平等に満ちた、ひょっとしたらフェミニスト的な理想郷であるとして、私たちはどうやったらそこに辿りつけるのかというプロセスは、残念ながら本書からは抜け落ちている。イギリスにおいて女性が選挙権を得る200年以上も前に書かれた『光り輝く世界』において、市井の女性による直接的な社会変革はあくまで「空想小説」でしかなかったのだ。

◎「出産」を恐れるのは誰だ?:シェリー『フランケンシュタイン』

 キャベンディッシュが北極点の彼方に、学知と技術の発展に支えられた理想郷を思い描いたおよそ150年後、その北極から科学技術の薄暗い未来を仄めかす手紙が届く。冒険家ロバート・ウォルトンから姉マーガレット・サヴィルへ宛てられたその手紙には、彼が北極点に向かう途中で遭遇した衰弱した男ヴィクター・フランケンシュタインから語り聞いた世にもおぞましい怪物の物語が語られていた――イギリスの小説家メアリー・シェリーによる『フランケンシュタイン、あるいは現代のプロメテウス』(1818年)はこうして始まる。

 ヴィクターはスイス・ジュネーヴの高位公職者にして慈善家である父アルフォンスと、彼が貧困から救い上げた母キャロリーヌの長男として生まれた。貧しい農村からフランケンシュタイン家に迎え入れられた従妹エリザベスや、親友ヘンリーと共に幼少期を過ごしたヴィクター。彼は生来自然世界への強い好奇心をもっていたが、ある嵐の日に落雷を目撃したことをきっかけに自然科学を志すようになる。生命の謎を解き明かすべく、ドイツ・インゴルシュタット大学で化学を学び始めたヴィクターは、やがて無機物に命を与える方法を発見し、葛藤の末、人間の死体を材料にした怪物を創造する。しかしヴィクターは完成した怪物に強烈な恐怖と嫌悪感を覚え、彼を放棄して作業場を逃げ出す。その数カ月後、弟ウィリアムズが何者かに殺害されたことを告げる手紙が父アルフォンスより届けられる。スイスに戻ったヴィクターは、これが怪物による犯行であることを直観的に推察するが、状況証拠からエリザベスと親しい使用人ジャスティンに嫌疑がかけられ、裁判の末犯人として処刑されることとなる。罪責感に苛まれるヴィクターは、たまたま訪れたモンブランの山中で怪物と遭遇する。怒りに燃えるヴィクターに対し、怪物は自らの辿った不遇な運命を語り始める。

 創造主であるヴィクターに拒絶され、近郊の農民にもその醜悪な容貌から忌み嫌われた怪物は、絶えざる迫害と孤独の中で生き延びていた。やがて一軒の小屋へと身を追われた彼は、近隣に住む貧しくも幸福な家族――盲目の老人デ・レイシーと息子フェリックス、娘アガサ、そして以前彼らに助けられたアラブ人少女サフィ――の生活を覗き見る中でひと時の安らぎを覚え、また彼らの会話や彼らが置き忘れた本から言語を習得していった。彼ら(特に盲目のデ・レイシー)とならば「人間的」な関係が築けるのでは、という怪物の期待はしかし裏切られ、その後も少女を助けようとしたところを襲っていると誤解されるなど、彼の疎外感は癒えることがなかった。彼が偶然に出会ったウィリアムズを殺害したのは、こうした境遇から芽生えた人間全体への、とりわけ創造主ヴィクターへの、強い復讐心からであった。

 「自分の悪徳は押し付けられた孤独の産物だ。対等な誰かと共感や親交を持ち合うことが出来れば、必然的に美徳が生まれてくるはずだ」と怪物は語り、伴侶となる女の怪物を作るように要求する。更なる怪物は世界の荒廃の元となる、とヴィクターは拒否するも、結局は「伴侶を作ってくれれば二度とヨーロッパに足を踏み入れない」と語る怪物に説得され、女の怪物の創造を引き受ける。だが彼女が完成するまさにその直前、ヴィクターの心は恐怖に囚われる。

彼女はその伴侶の一万倍も強い悪意を持ち、殺人や卑劣な行いに悦びを覚えるかもしれない。[…]もし彼らがヨーロッパを去り、新世界の荒野に住まおうとも、あの悪魔が渇望する共感とやらの最初の成果の一つはその子孫だろう。悪魔の種が地に繁殖し、人類の生存そのものを危険で恐怖に満ちたものにしてしまうかもしれないのだ。(筆者訳)

 恐怖に駆られたヴィクターはほとんど完成している彼女を八つ裂きにし、その残骸を海へ投げ捨てる。怪物は当然激高し、復讐のためヴィクターの親友ヘンリーを、そしてヴィクターと婚約していたエリザベスをその結婚式の夜に、殺害する。更なる憎悪から復讐を誓うヴィクターは、怪物を追跡し、北極海まで来たところでウォルトンの船に拾われたのであった。

 ウォルトンからマーガレットへの最後の手紙では、全てを語り終えたヴィクターが復讐をウォルトンに託し、息を引き取ったことが伝えられる。その遺体の前に姿を現した怪物が、ウォルトンに向かって創造主の死を嘆き、北極点で自らを焼いて供儀に捧げるのだと言い残して姿を消したところで、物語は幕を閉じる。

 フェミニズム小説として『フランケンシュタイン』がどういうものなのか一言で語ることは極めて難しい。19世紀に出版されたこのゴシック・ホラー小説に関する批評は、フェミニズム批評が制度化した1970年代以降爆発的に増加し、本書は現在では一種のフェミニスト・アイコンになったと言っても過言ではない。その原因は、

(1)著者シェリーの伝記的背景
ラディカルな社会思想家の両親の娘として生まれ、詩人パーシー・シェリーと結婚したメアリーは、両親の政治思想に共感はしていたが、同時に著作家として複雑な劣等感を抱いていた。また母はシェリーを出産した10日後、産褥病により死去。シェリー自身も一人の子を流産、二人の子を乳幼児期に亡くしている。なお本作執筆中も彼女は妊娠中であった。

(2)「創造・再生産」という作品の主題それ自体
(3)ゴシック小説それ自体への文学的関心の高まり

 などにあると言っていいだろう。

 素朴で伝記的な読みをするならば、この小説は(シェリー自身も感じたであろう)妊娠・出産に対して女が覚える強烈な不安や恐怖それ自体についての作品だ、と言うことができるかもしれない。けれど多くのフェミニストはむしろ、ヴィクターの野心が「女なしでの再生産」を目指すものであることや、「花嫁」を作ってほしいという怪物の要求に対して彼が感じる、「女の怪物は、この醜悪な怪物ではなく、より美しい人間の男を選ぶのではないか」というおそれや、先ほど引用した「怪物の夫婦が子孫を作ること」への恐怖に注目した(ヴィクターが女の怪物を殺害するシーンは、かなり露骨に堕胎を思わせる書き方をされている)。つまり、『フランケンシュタイン』が性にまつわる寓話であるとすれば、その核にあるのは、「コントロール不能な女の欲望」に対する異性愛の男のミソジニックな恐怖や、「妊娠・出産という再生産を管理しなければ自分の存在が危うくなるのではないか」という家父長主義的パラノイア(偏執的な妄想)――おそらくは、異性愛の男は「生まれてくる子供が自分のものである」という確信が最終的には得られないことに由来する――だ、というわけだ。

 もちろんこうした「出産への恐怖」以外にも、複雑な物語構造や、ヴィクター・ヘンリーなどの男性同士の絆やエリザベス・ジャスティンなどの女性同士の絆、「科学」のジェンダー性(大学という「公の場」ではなく、家という「私の場」で、しばしば妻に手伝われながら実験をすることは、作中のヴィクターだけでなく、当時の科学者にとって珍しくないことだった)といった問題もフェミニズムにとって重要な問いであることは間違いない。これらの読みがどこまで説得的で正統なものかは議論の余地があるところだし、そもそも保守的なジェンダー観を持ったシェリーのこの作品をフェミニスト小説だと言えるのか問題視する声も少なくない。

 けれど一つ確かなことは、当初匿名で出版されたこのゴシック・ホラーSFは、作品全体がウォルトンから姉マーガレットに宛てられた手紙という構成を取っていることからも明らかなように、女に向いて書かれたものである、ということだ。『フランケンシュタイン』がフェミニズムSFとして重要であるのはひとえに、この小説が突きつける出産・生命倫理といった問題が今なお「女」という読者にとって切実な問題であり続け、またそれを取り扱う作品の手つきが、一つの単純な読みに還元できない、複雑で文学的豊かさを持ったものであるために他ならない。

 『光り輝く世界』が提示した、『フランケンシュタイン』における「再生産にまつわる恐怖」という問題は医療技術が発達した現在でも切実さを失わない。けれど、現在私たちは、これらの問題を現実の社会問題として語る言葉を――人権法、社会学、生命倫理などの、より「リアル」な言葉を持っている。では、「女」が語るうえで、あるいは「女」を語るうえで、サイエンス・フィクションという言葉が持つ重要性とは何なのだろうか? 続く回では引き続きフェミニストSFの系譜を辿りながら、この問題を問い続けて行こう。
(Lisbon22, special thanks to A.I)

関ジャニ∞村上、丸山、安田出演『ありえへん∞世界』はグルメSP! 9月27日(火)ジャニーズアイドル出演情報

――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!

※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。

●SMAP

23:15~24:15 『中居正広のミになる図書館』(テレビ朝日系) 中居正広


●TOKIO

8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
18:55~19:25 『Rの法則』(NHK Eテレ) 山口達也
22:00~23:00 『幸せ!ボンビーガール』(日本テレビ系)山口達也

サッカー界“エアインタビュー”騒動は私怨のこじれ? 過去には暴力沙汰も……

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「月刊WORLD SOCCER KING(ワールドサッカーキング) 2016年 03 月号」(朝日新聞出版)
 サッカーマスコミの“エアインタビュー問題”で、告発者の作家による暴行疑惑が持ち上がっている。  数カ月前から、雑誌名を具体的に挙げてサッカー専門誌による捏造インタビューが存在することをノンフィクションライターの田崎健太氏が告発していたが、名指しされた雑誌の「ワールドサッカーキング」(フロムワン)の岩本義弘編集長は、これこそ「捏造記事」と反論。「田崎氏の指摘は全くの事実無根であり、単なる“妄想記事”」として、当該記事の取材経緯を明かしている。  田崎氏の主張の中には、エアインタビューと疑われる記事の共通点として「取材したときの写真が掲載されていない」「監督や同僚批判など刺激的なものは皆無」といったことを挙げていたが、これはエアインタビューの直接的な根拠には乏しく、また、岩本氏の反論の方では「本人とマンツーマンでインタビュー取材をした上で、ボリューム的に足りないところを、囲み取材及び記者会見の言葉から補足」という純粋な独占インタビューではないことを認めるかたちになっており、ネット上では双方に率直な意見が寄せられている。  ただ、ある出版関係者からは「以前から2人は仲が悪かったから、個人的なケンカの意味合いもありそう」という話が聞かれる。この関係者によると、なんと過去にパーティーの席上で2人が暴行トラブルにまで発展したことがあるというのだ。 「1月のことだったと思います。私はその会場にいませんでしたが、あるパーティーで2人が顔を合わせた際、田崎さんがかなり泥酔していて、岩本編集長に『エアインタビューしてるだろ』と詰め寄ったそうです。出席者から聞いたところ、田崎さんは岩本さんの髪の毛をつかんで暴行し、手から出血までさせたというんです。業界内ではかなり話題になりましたよ」(同)  実際、両者や関係者のTwitterでは、それを振り返るコメントも見受けられる。  田崎氏は「以前、某パーティでフロムワンの岩本社長に『あなたのところもエア取材やっているという噂があるけど』と訊ねると『うちはやっていない!』と激高された」と直接、岩本氏を問い詰めたことを書いているのだが、これには「田崎さんが岩本さんに“某パーティ”で“訊ねた”と仰っていますが、2人のやりとりをあの現場で間近で見ていた自分から言うと、“訊ねた”なんてものじゃなかった。お酒も入ってて、急に言葉使い荒く田崎さんが酔って岩本さんに迫っていった感じで、主催者も困惑していた」という別の証言があり、当の岩本氏も「酔って絡んできた上に、髪の毛つかまれて、つかまれた指からは爪がめり込んで血が出て……(出血は2時間止まらず)」とツイート。  さらに現場に居合わせた別の人物からも、「ベロベロに酔った田崎さんが、岩本さんに絡んで、頭を何回も手でぐしゃぐしゃに撫で回した上に掴んで、手に怪我させてるからな、、、それでも岩本さんずっと大人の対応してた」「端から見て田崎さんは本当に酔っていて周りが戸惑うくらいだったし、岩本さんはいつも通りだった。『問うた』のではなく、『絡んだ』というのがピッタリだったよ」といった証言が出ている。  現場にいたというフリーライターの“第三者”に詳しい様子を聞くべく連絡したが「犬猿の仲の2人だから、こっちも巻き込まれたくない」と、とばっちりを恐れる始末。ただ、「暴力があったのは自分も見た」とだけ答えた。  前出の出版関係者は「周囲からすれば、読んでいる『独占インタビュー』が実際には取材の切り貼りであったという事実にショックを受ける部分もありますけど、こういうのはほかの業界でもよくある手法で、岩本氏だけが責められる話でもないし、エアインタビューとか言っても取材ゼロとまでいえる話でもないので、躍起になって追及する田崎さんに同調できないところもある」という。 「それならそれで田崎さんがもっとしっかりしたインタビュー記事を自分でやればいいのでは。ただでさえ潰れかけているような出版界で同業者の潰し合いは単なる醜い足の引っ張り合いに見えます」(同)  ある専門誌のサッカー記者は「どうせなら大川隆法による本田圭佑の守護霊インタビューにも突っ込みを入れてほしい」なんてジョークを飛ばしていたが……。 (文=李銀珠)

第2子妊娠の加護亜依“デキ婚”を全力否定も“ぽっこりおなか”に違和感……異父同士で金銭争いも!?

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 先月、39歳の一般男性との再婚を発表した元モーニング娘。の加護亜依が24日、自身のブログで「この度、新しい命を授かる事が出来ました!」と第2子妊娠を報告した。  加護は、「まさかの二人目の妊娠、突然の事で 私自身も大変ビックリしました」と、思いがけぬ妊娠であったことを明かし、「お腹にいる、小さな小さな命を大事に育てて行きたいと思います!」とつづっている。  加護は、前日の23日に行ったライブで、初めてファンに妊娠を報告。コンサート中、「隠しきれないほど、おなかがぽっこりしてます」と語っていたほか、ライブ後の囲み取材では、出産時期について「来年の春頃」と説明。入籍日が先月2日だったことを明かし、「デキちゃった結婚ではないです」「私自身も大変ビックリしました」と、“授かり婚”ではないことを何度も強調していた。  しかし、囲み取材時の加護に対し、ネット上では「妊娠5カ月くらいのおなかに見える」「加護ちゃん、嘘ついてる?」「このおなかで来春出産って、無理があるだろ」といった声が相次いでいる。 「1度目の“デキ婚”で、だらしないイメージが付いてしまった加護だけに、なんとしても『今回は違う』と主張したいのでしょう。ライブでは、おなかが目立たないように腹回りにフリルのついた衣装を着ていましたが、おなかは胸よりも前に出ている印象だった。すでに安定期に入っている可能性が高く、春出産と言いながらも、2月頃にしれっと産むつもりでは?」(芸能記者)  幸せいっぱいの加護だが、一方で、現夫と元夫の間で、“金銭トラブル”が勃発しているとのよからぬ情報も……。 「加護は飲食店プロデューサーの前夫と離婚が成立する前から、現夫と交際していたため、“略奪された”として慰謝料を含めた話し合いが行われているとの一部報道も。これが本当であれば、加護の4歳の長女と、来年生まれる第2子の父親同士が争っていることに。生まれる前に片付けばいいのですが……」(同)  24日、ブログに「不器用な人生だった私でも今、幸せに溢れた日々を過ごせています」と綴った加護。たとえ「デキ婚じゃない」と嘘をついていたとしても、ファンは、笑顔の出産報告を心待ちにしていることだろう。

「佐々木希は棒読み」「桐谷美玲は見ていて恥ずかしい」正直顔だけだと思う人気女優ランキング

<p> “視聴率不況”の中で苦戦を続けているテレビドラマ。各放送局では現状を打破するため、日々新たな“高視聴率俳優・女優”を発掘しようと躍起になっているが、華のある美しい顔立ちをしていても、演技力があるとは限らないもの。今回は男女100名を対象に、「『正直顔だけ』と思う人気女優は?」というアンケートを実施した。(Sagooooワークス調べ/調査地域:全国/調査対象:年齢不問・男女/有効回答数:100)</p>