死に追い込まれる女性も……中国農村で横行する、姑による壮絶な“嫁イビリ”

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うつろな表情でカメラを見つめる楊さん。完全に生気を失っている
 日本でもおなじみの嫁姑問題だが、中国では想像を絶する“嫁イビリ”が横行している。  山東省に住む楊さんは、夫の浮気に悩まされていた。浮気をやめさせるため、姑に相談したが、姑は浮気を肯定するかのように、『浮気の何が悪いのだ?』と言い放ったという。そうこうしているうちに、浮気相手が妊娠。すると姑は、彼女を自宅に招き、家族として一緒に住まわせてしまった。
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元気だったころの楊さんの様子。なかなかの美人だったことも、姑から憎まれた一因か?
 楊さんはその後、ショックのあまり服毒自殺未遂を起こし、後遺症から寝たきりの体となってしまう。しかし、夫や姑は楊さんにろくな食事も与えず放置し、楊さんの体重は20kgにまで激減してしまったという 。  この残酷物語を伝えた「青年網」(9月19日付)は、骨と皮だけにやせ細った楊さんの姿を掲載。その衝撃的な画像が話題となり、中国版Twitter「微博」では、 「まさに男尊女卑の極みだ。もし妻が浮気したら、半殺しにするくせに。この夫と姑に毒を飲ませて、同じように放置したらいい」 「このバカ夫と姑は逮捕されないのか? 殺人未遂だろ。警察も早く妻を保護しに行けよ!」 「やっぱりこういう事件が起こるのって、農村なんだよね。教育を受けてない世代は、やることが鬼畜だ」 などといった反応が相次いでいる。 今年1月には湖南省で、なかなか子どもを授からない嫁に不満を募らせた姑が嫁に暴行を働き、自殺に追い込むというショッキングな事件が発生している。また2月には浙江省寧波市で、34歳の女性が姑に殺害される事件も発生。姑は警察の調べに対し、溺愛していた1人息子が結婚したことで嫉妬に狂い、殺し屋を雇って嫁を刺殺したと供述している。  このように度を超えた嫁イビリが頻発する背景について、中国事情に詳しいフリーライターの吉井透氏はこう話す。 「特に農村部の貧困層では、一度嫁いだ女性は実家に出戻ることが許されない。ほかに行き場がないのをいいことに、嫁イビリをエスカレートさせる姑が多い。一昔前なら、10年ちょっと我慢すれば姑は年齢的に弱っていたのが、最近は健康水準や平均寿命が向上しており、嫁の苦悩を引き伸ばす結果となっている」  長寿社会も、いいことばかりではないようだ……。 (文=青山大樹)

北朝鮮版“ゴジラ”は歪んだ映画愛が生み出した!『将軍様、あなたのために映画を撮ります』

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1983年10月。金正日を挟んで左がシン・サンオク監督、右が女優のチェ・ウニ。金正日の要請を受け、北朝鮮で映画を製作することに。
 庵野秀明総監督のこだわりが細部にまで宿った『シン・ゴジラ』にはリピーターが続出しているが、北朝鮮版ゴジラと呼ばれる金正日プロデュース映画『プルガサリ 伝説の怪獣』(85)はご覧になっただろうか。こちらは世界屈指の映画オタクとして知られた金正日の狂おしいまでの映画愛、ゴジラをはじめとする日本の特撮映画への偏愛ぶりがひしひしと伝わってくる怪作。北朝鮮映画への物珍しさもあって、1998年に日本でも単館系で劇場公開されている。ドキュメンタリー映画『将軍様、あなたのために映画を撮ります』(原題『The Lovers and the Despot』)は韓国の人気監督シン・サンオクとそのパートナーだった女優チェ・ウニが北朝鮮に拉致され、金正日のために『プルガサリ』を含む17本もの映画を製作することになる奇々怪々な事件を掘り起こしていく。  北朝鮮を建国した金日成の息子として独裁体制を築き上げた金正日。独特なヘアスタイルと共に権力者としての特権を駆使して、古今東西さまざまな映画をコレクションしたシネフィルとしても有名だった。彼にとって映画とは独裁者の立場を強固にするためのプロパガンダの手段であり、また独裁者としてのコドクさを癒すためのものでもあった。金正日は『男はつらいよ』(69)や『ゴジラ』(54)の大ファンだったと言われている。誰にも理解されることなく街を破壊し尽くすゴジラや愛を求めて各地をさまようフーテンの寅さんに、心を許せる友達がいなかった金正日は過剰に感情移入していたに違いない。誰よりも映画を観る目は肥えていた金正日だったが、肝心の北朝鮮には面白い映画がまるでない。誇り高き将軍様にとって、これはゆゆしき問題だった。そこで閃いたアイデアが恐ろしい。自国にいい監督がいないのなら、お隣りの韓国から連れてこようと。北の将軍様の独善的な映画愛が、韓国きっての人気監督と女優との運命を大きく狂わせていく。
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「事実をそのまま描くこと」を条件に、インタビューに応じた最近のチェ・ウニ。北朝鮮で生死を共にしたシン・サンオクとは復縁を果たす。
 金正日から白羽の矢が当てられたのは、1960年代に韓国で多彩なヒット作を飛ばしたシン・サンオク(申相玉)監督。彼を北朝鮮に連れてくるために、北朝鮮の工作員たちは綿密な計画を練り上げる。1978年1月、まずシン・サンオク作品のミューズとして活躍した女優で元妻であるチェ・ウニ(崔銀姫)が香港で拉致される。当時、チェ・ウニは愛人を囲っていたシン・サンオクとは離縁状態だったが、元妻が香港で行方不明になったことからシン・サンオクはみずから現地で捜索に乗り出す。チェ・ウニ失踪から6か月後、今度はシン・サンオクが消息を絶つ。2人とも北朝鮮へ強制連行され、5年間にわたって個別にチュチェ思想と将軍様の恐ろしさを学ぶことになる。北朝鮮に入国したチェ・ウニは金正日が笑顔で出迎え、表向きは手厚く扱われる。ソ連映画『女狙撃兵マリュートカ』(56)を金正日と一緒に鑑賞するが、主人公が射殺されるラストシーンを観て、チェ・ウニは「裏切ったら容赦なく殺しますよ」という金正日からのメッセージだと気づく。シン・サンオクは元妻に一度も逢えないまま、強制収容所で拷問責めの日々を過ごす。絶望感に打ちひしがれた頃を見計らい、金正日の立ち会いのもとでシン・サンオクとチェ・ウニは劇的に再会。2人は金正日に忠誠を誓い、北朝鮮で世界最高の映画を作ることを約束する。  シン・サンオクが監督と撮影を兼任し、国際派女優として鳴らしたチェ・ウニが助監督をつとめるという二人三脚体制で、1983年〜1985年の3年間で17本もの映画が作り出された。金正日がプロデューサーなので、予算は使いたい放題だった。集大成とも言える最後の17本目の作品が、北朝鮮初の特撮大作『プルガサリ』となる。特技監督の中野昭慶、スーツアクターの薩摩剣八郎ら『ゴジラ』シリーズに参加していた精鋭スタッフを日本から招き(拉致ではないが、常に監視された状態だった)、『プルガサリ』を本家ゴジラと遜色のないスペクタクル大作に仕上げてみせた。DVD化されている『プルガサリ』を改めて観ると、民衆を弾圧する悪い国王が巨大化したプルガサリに踏み潰されるクライマックスは、独裁者としての立場を確固たるものにしつつあった金正日への返歌的メッセージとしても解釈できる。金正日はそのことに気づいていたのか。それともシネフィルでもあった金正日は“権力者はいつの時代も愚民から批判されるもの”と冷静に受け止めたのか。世界公開を目指して作られた大作『プルガサリ』だったが、結局のところ完成直後にシン・サンオクが引き起こした事件によってお蔵入り状態となる。
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1986年3月。『プルガサリ』を完成させたシン・サンオクはチェ・ウニを伴ってウィーンの米国大使館に逃げ込み、亡命を訴えた。
 このドキュメンタリーを観ていると、どこまでが実なのか虚なのかの線引きに悩む。シン・サンオクは良質な映画を次々と作ることで金正日からの信頼を得ることになる。いつ寝首を切られるか分からない独裁者にとって、韓国きっての名監督が自分のために作った新作映画を鑑賞する機会は、数少ない幸福な時間だっただろう。そして、金正日がシン・サンオクとチェ・ウニのことを共に映画を作る仲間と完全に信頼しきった時点で、その機を見逃さずにシン・サンオクはチェ・ウニを連れて亡命することになる。本音で語り合う友人のいない北の将軍にとっては、2人の脱北者を出した以上に、信頼していた映画仲間を失った心の痛手は大きかったに違いない。北朝鮮からの亡命に成功したシン・サンオクとチェ・ウニだが、韓国ではいまだにシン・サンオクは拉致ではなく、自分から北朝鮮に渡ったと勘ぐる向きがある。当時のシン・サンオクは借金など多くの問題を抱え、韓国で映画を撮ることができない状態だったからだ。本作を撮ったロス・アダムスとロバート・カンナンの両監督も、チェ・ウニが北朝鮮の工作員によって拉致されるくだりは詳細に再現しているが、シン・サンオクの北朝鮮入りはあいまいにしている。  民主主義からいちばん遠くにあるのが芸術であり、様々なクリエイターたちのエゴイズムがぶつかり合う総合芸術が映画と呼ばれるものだ。プルガサリは朝鮮に古くから伝わる伝説上の怪物で、その名前には不可死(絶対死なない)という意味がある。クリエイターの持つエゴが大きければ大きいほど、異形の怪物がスクリーンで暴れ回ることになる。韓国で映画を撮れなくなっていたシン・サンオクは、金正日という強力なスポンサーを得たことで映画監督としてのエゴイズムを蘇らせ、精力的に映画づくりに打ち込む。元妻チェ・ウニとの愛情も取り戻すことができた。そうやって完成した映画の数々は、金正日が抱える稚拙で醜悪なエゴも充足させた。シン・サンオクと金正日の映画に対する歪んだ愛情が大怪獣プルガサリを突き動かしている。そして、この大怪獣は決して死ぬことはない。映画という表現形態がこの世に存在する限り、大怪獣は空を切り裂くように咆哮し続けることだろう。 (文=長野辰次)
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『将軍様、あなたのために映画を撮ります』 監督/ロス・アダムス、ロバート・カンナン 出演/チェ・ウニ、シン・サンオク、金正日、元CIA職員ほか  配給/彩プロ 9月24日(土)より渋谷ユーロスペースほか全国順次公開 (C)2016 Hellflower Film Ltd/the British Film Institute http://www.shouguneiga.ayapro.ne.jp

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AKB48・渡辺麻友が「漏らしていい?」「ケツ」汚い言葉連発! 加速する“お下品路線”は46への焦りか 

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 AKB48の“まゆゆ”こと渡辺麻友が、20日深夜放送の『AKBINGO!』(日本テレビ系)で、「漏らしていい?」などと、下品な言葉を連発した。  渡辺は、座るとお尻に電流が流れる“ビリビリ椅子”に初挑戦。恐怖心から中腰のままなかなか座れない渡辺は、おしっこが漏れそうになってしまったのか、突然「もう漏れる」「漏らしていい?」「漏らすぞ!」「漏らすぞ、コラァ!」とアイドルらしからぬ発言を連呼。  さらに約10分後、ようやく“ビリビリ椅子”を体験すると、お尻をさすりながら「ちょっとあのねえ、ケツがねえ、エグれた」と顔をしかめた。 「まゆゆが普段、こういった言葉づかいをしていることは、ファンの間では知られた話。ただ、昨年の主演連ドラ『戦う!書店ガール』(フジテレビ系)が大コケしたあたりから、テレビでも全く隠さなくなったため、一部ファンからは『ヤケクソになってる』と心配する声も。ともあれ、すっかり素を出すようになったまゆゆに対し、『今のほうが面白い』『暴走してるまゆゆ最高』といった声は少なくありません」(芸能ライター)  AKB48メンバーの下品な発言といえば、前回放送の同番組で、“なっつん”こと小嶋菜月が「彼氏のうんちを鼻の横に付けたまま、1日過ごしたい」という旨の発言をしたため、ネット上で「下品だなぁ」「こんなの放送するなよ」「スカドル誕生」といった声が相次いだ。 「AKB48運営は、清楚系キャラを持ち味としている乃木坂46や欅坂46の快進撃に戦々恐々。昨今のAKB48は、ライトファンが離れたことで急速に地下アイドル化しているため、『ドルヲタを囲むために、メンバーは清楚さを取り戻したほうがいい』という考えの運営スタッフも多いようですが、それでは46系グループとファンを食い合うだけ。プロデューサーの秋元康氏がメンバーの個性を面白がっていることから、メンバーも“お下品路線”に突っ走っているのでは? しかし、数々のスキャンダルにより“広告業界離れ”が止まらず、収益が激減したと言われるAKB48にとって、この路線は傷をえぐることになりかねません」(同)  今月には、運営からAKB48メンバーに“黒髪指令”が通達され、メンバーが次々と黒染めする中、秋元氏がトークアプリ「755」で「AKB48のスタッフがメンバー全員に『黒髪にするように』と指導したらしいですが、意味がないですね」「メンバー、それぞれの個性を殺してしまうと思います。画一化してどうしたいのでしょう?みんな、バラバラの個性が混ざり合っているから、AKB48は面白いのに」などと一蹴。スタッフ間で指針が統一されておらず、食い違いが生じている現状が垣間見えた。  世間の好感度を表すCM出演数が激減するも、“お下品路線”を貫くAKB48。今後、メンバーの口からどんな下品な下ネタが飛び出すのだろうか?

AKB48・渡辺麻友が「漏らしていい?」「ケツ」汚い言葉連発! 加速する“お下品路線”は46への焦りか 

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 AKB48の“まゆゆ”こと渡辺麻友が、20日深夜放送の『AKBINGO!』(日本テレビ系)で、「漏らしていい?」などと、下品な言葉を連発した。  渡辺は、座るとお尻に電流が流れる“ビリビリ椅子”に初挑戦。恐怖心から中腰のままなかなか座れない渡辺は、おしっこが漏れそうになってしまったのか、突然「もう漏れる」「漏らしていい?」「漏らすぞ!」「漏らすぞ、コラァ!」とアイドルらしからぬ発言を連呼。  さらに約10分後、ようやく“ビリビリ椅子”を体験すると、お尻をさすりながら「ちょっとあのねえ、ケツがねえ、エグれた」と顔をしかめた。 「まゆゆが普段、こういった言葉づかいをしていることは、ファンの間では知られた話。ただ、昨年の主演連ドラ『戦う!書店ガール』(フジテレビ系)が大コケしたあたりから、テレビでも全く隠さなくなったため、一部ファンからは『ヤケクソになってる』と心配する声も。ともあれ、すっかり素を出すようになったまゆゆに対し、『今のほうが面白い』『暴走してるまゆゆ最高』といった声は少なくありません」(芸能ライター)  AKB48メンバーの下品な発言といえば、前回放送の同番組で、“なっつん”こと小嶋菜月が「彼氏のうんちを鼻の横に付けたまま、1日過ごしたい」という旨の発言をしたため、ネット上で「下品だなぁ」「こんなの放送するなよ」「スカドル誕生」といった声が相次いだ。 「AKB48運営は、清楚系キャラを持ち味としている乃木坂46や欅坂46の快進撃に戦々恐々。昨今のAKB48は、ライトファンが離れたことで急速に地下アイドル化しているため、『ドルヲタを囲むために、メンバーは清楚さを取り戻したほうがいい』という考えの運営スタッフも多いようですが、それでは46系グループとファンを食い合うだけ。プロデューサーの秋元康氏がメンバーの個性を面白がっていることから、メンバーも“お下品路線”に突っ走っているのでは? しかし、数々のスキャンダルにより“広告業界離れ”が止まらず、収益が激減したと言われるAKB48にとって、この路線は傷をえぐることになりかねません」(同)  今月には、運営からAKB48メンバーに“黒髪指令”が通達され、メンバーが次々と黒染めする中、秋元氏がトークアプリ「755」で「AKB48のスタッフがメンバー全員に『黒髪にするように』と指導したらしいですが、意味がないですね」「メンバー、それぞれの個性を殺してしまうと思います。画一化してどうしたいのでしょう?みんな、バラバラの個性が混ざり合っているから、AKB48は面白いのに」などと一蹴。スタッフ間で指針が統一されておらず、食い違いが生じている現状が垣間見えた。  世間の好感度を表すCM出演数が激減するも、“お下品路線”を貫くAKB48。今後、メンバーの口からどんな下品な下ネタが飛び出すのだろうか?

『ドリフェス』参加のV6、「それなりなセトリ?」と挑発するファンに三宅健が「わかってない!」

 8月下旬に発表された、V6の『テレビ朝日ドリームフェスティバル2016』への出演。同フェスは2011年から開催され、6回目を迎える今年は10月22日~24日の3日間に国立代々木競技場第一体育館で行われる。なお、V6の出演は23日となっている。

 デビュー21年目で初めての国内フェス出演となるV6に、ファンは大喜び。V6のメンバーたちも気合十分のようで、長野博が「今回ドリームフェスティバルに出られる事を大変うれしく思っています。(中略)フェスならではの雰囲気を感じながらみなさんと一緒に盛り上がれたらと思っています」とコメントを寄せていた。

キャバレーからキャバクラへ、夜の女たちはこう変わった! 裏方が語る、時代の変化

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Photo by Michael Bentley from Flickr

 いまや「女子高生のなりたい職業」の上位に入るほど、世間に定着しているキャバクラ嬢という職業。そもそも「キャバクラ」という業態は1980年代半ばに誕生したといわれているが、その営業には酒、おしぼりなどの雑貨を扱う業者、美容師など、裏側を支えるさまざまな外部の人々が関わっている。その中のひとり、各店舗に行き、キャバ嬢にドレスやスーツを販売する「外商」を営むM氏は、40年にわたり女性たちの移り変わりを見てきた。彼が接したキャバ嬢たちは、どのように変化したのか? その変遷を語ってくれた。

■キャバレーで働く目的は金

「私がこの仕事を始めた70年代の頃は“キャバクラ”ではなく“キャバレー”でしたけどね。日本の景気がぐんぐん良くなって、ハリウッドグループ(50年代に創業した老舗キャバレーグループ)とかの大箱のキャバレーは、1000人近い女の子が働いていました」

 70年代といえば60年代の証券不況から経済が復活し、安定して成長した時代だ。日本全体が活気に満ち、それはキャバ嬢たちも例外ではなかったという。

「あの頃キャバレーで働いていた女の子たちの目的は、ひと言でいえば金です。当時は大学卒の初任給が15万円ほどでしたが、キャバレーで働けば駆け出しの子でも同じくらい稼いでいました。売れっ子になればそれの数倍、そのほかに客からのチップもあるから、大学を出て企業に就職するよりはるかに稼げたんです。稼ぎたいからやる気もある、頑張ればそれに見合うだけの収入がある、それに、キャバレーに来て金を落とすのは金が有り余って困っている大企業の重役やエリートが多かったから、羽振りもいいし話も面白い。昔の夜の商売というと、ワケアリな女が働いていたと思っている人も多いみたいですが、みんな明るかったし、活気がありましたよ」

 そして時代は安定成長期からバブル期に入り、景気は活性化する。それに比例して夜の商売も活況を呈し、数百人単位の大箱のキャバレーも連日満員、客が順番待ちする日が続いた。

「店の景気がいいと、当然私らの売り上げも良くなります。その頃女の子によく言われていたのは、“ほかの子には出してない一番いい商品を出して”です。値段なんて見ませんよ。私はドレスを販売していましたが、飛ぶように売れました。おかげで私も当時は外車に乗って、札束をポケットに入れて遊びにいけましたからね(笑)。でも、景気がいいのは私みたいな外部の人間だけじゃなくて、店も、客も、働く女の子たちもみんな元気だった。女の子たちは本当にバイタリティがあってね、店が終わった後はお客を自分がサブで働いているスナックに連れていったりするんです。稼ぎたいのはもちろんだけど、そうやって客と関わるのが楽しかったんでしょうね」

 女の子たちの中には、パトロンを見つけて自分で店を持った子もいるという。しかし、バブルの崩壊とともに、維持費がかかる大箱のキャバレーが姿を消していき、店の規模が小さいキャバクラが増えた。働く女の子たちもその影響を受けていく。

「バブル崩壊を機に夜の商売に見切りをつけて足を洗った子もたくさんいますが、キャバレーに残る子、キャバクラに流れる子も多かった。私の同業者も、商売替えする奴もいましたが、売り上げが一気に落ちたせいで借金をし、首をくくった奴もいます。メーカーもいくつもつぶれましたからね」

■女の子の元気がなくなった

 夜の世界は変わっても、稼ぎたくて夜の商売に足を踏み入れる女の子たちはいる。バブル崩壊後、M氏は商売相手をキャバクラメインにシフトして外商を続けていたが、女の子たちの様子が大きく変わっていったと当時を振り返る。

「何が変わったか、ひと言でいえばやる気ですかね。親の借金を返すためにキャバ嬢になったとか、それこそ“ワケあり”な女の子も増えたし、女の子の元気がなくなったのは肌で感じていました」

 さらに時が流れ、2000年代に入るとカリスマキャバ嬢がメディアに登場し、キャバ嬢という仕事の暗いイメージはどんどん払拭されていった。アルバイト感覚でキャバクラに入店する女の子も増え、雰囲気は明るくなっていったというが……。

「中には根っからこの仕事を楽しんでいる“天才”もいますけどね(笑)。しかし、そんな子よりも、朝起きれない、昼間の仕事はだるいとかいう理由で、惰性でキャバ嬢を続けている子も多いんです。ブランドのバッグを買いたい、いい生活がしたいという願望は昔のキャバレーの女の子も変わりませんが、なんというのかな、仕事への情熱とか、客への情がないんですよ。昔は携帯やSNSなんて便利なものはなかったけど、今よりキャバ嬢と客の人間関係が濃かった気がします。昔を知る人間としては、少し寂しいですよね」

 かつてのキャバレー全盛期を知らない若い層にしてみれば、現在のキャバクラでの接客やキャバ嬢との接し方がスタンダードだ。しかし、月並みな言い方ではあるが、M氏のように“古き良き時代”を知る人たちにとって、キャバ嬢たちのこうした変化は切ないものなのかもしれない。

地獄のような空気が漂う『水曜日のダウソタウソ』に見る、藤井健太郎「地獄の軍団」の真髄

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『水曜日のダウンタウン』TBSテレビ
「若林は、歌ヘタくそやもんね」 「そうなんですよ、すごい透明感あるなと思って。隣に“奇跡の歌声”いますからね」  そうオードリー若林正恭が振ると、すかさずハリセンボン近藤春菜がお決まりのフレーズを言う。 「いや、スーザン・ボイルじゃねーわ!」  さらに、宮川大輔が「あれ、ギターは?」と追随。 「いや、サンボマスターでもねーわ!」  そのやりとりに「あははは」と笑う浜田雅功。あえてキョトン顔をする松本人志。  そして、松本が口を開く。 「浜田のそっくりさんが、浜田の嫁に電話するとかはどう? 『こいつ、女いるで』って」 「やめろ! そこは……そこはアカン言うてるやろ!」  すごむ浜田に、松本が「よかった、この距離で」と、大げさにおびえる。その姿に、浜田が「ニャハハハ」と笑う。  文字で見ると、よく見る鉄板のやりとりだ。  だが、実際の映像では、猛烈に違和感がある。“間”がなんだかおかしく、流れが悪いから、地獄のような空気が漂っている。  なぜなら、それを演じているのがすべて、モノマネ芸人だからだ。  これは、9月21日放送の『水曜日のダウソタウソ』(TBS系)の一幕。『水曜日のダウンタウン』ではない。「ダウソタウソ」だ。ラテ欄には「今日は『水曜日のダウンタウン』は休止で……『水曜日のダウソタウソ』をお送りします」とある。番組名が変わっているので、録画機によっては毎週録画の設定も解除されてしまう。総合演出・藤井健太郎率いる「地獄の軍団」(番組で、出演者らにそう呼ばれている)は、視聴者を、いや録画機までも混乱に陥れる“いたずら”を仕掛けてきたのだ。  司会はもちろん、ダウンタウンのそっくりさんのダウソタウソ。プレゼンターには、宮川大輔のそっくりさんの宮川大好。パネラーには、若林や近藤、キャイ~ンウド鈴木、そして松田聖子のそっくりさんが並ぶ。オープニング曲なども、なんだかいつもとテンポや曲調がアレンジされている(ちなみに音楽担当はPUNPEE「パンピー」だが、今回のエンドロールではちゃんと「パソピー」とクレジットされていた。細かい!)。番組のロゴも、ちょっとだけ変わっている。  番組全体に、絶妙なパチもん感が漂っている。喩えるなら、中国のディズニーランドそっくりなテーマパーク「石景山遊楽園」を見ているときの居心地の悪さだ。  番組の流れは“本家”と同じ。プレゼンターがある“説”を提唱し、それをVTRで検証する。  この日、宮川大好が提唱した説は「水曜日のダウンタウン モノマネ芸人に頼りすぎ説」である。  そこから、検証VTRとして、「有名人の身内 気をつけないと悪いモノマネ芸人に オレオレ詐欺でだまされる説」「野球モノマネ芸人 リアルにバッティングうまい説」「歌うま外国人なら日本人アーティストのモノマネもうまい説」、そして謎の感動を呼ぶ名作「ものまねショーに本人がそっくりさんとして出ても、意外と気づかれない説」など、過去に『水曜日のダウンタウン』でモノマネ芸人が登場した説を振り返っていく。  もう、お気づきだろう。    これは、説立証に見せかけた『水曜日のダウンタウン』の総集編である。  番組改編期などには、多くのバラエティ番組が総集編を放送する。出演者やスタッフを休ませる、という意味合いもあるのだろう。だから、普通の番組であれば、ただ過去のVTRを再編集して流すだけだ。気の利いた番組でも、それに出演者のコメントを挟んだり、後日談を挿入したりする程度だろう。  総集編である以上、その番組の中で面白かったシーンがまとめられているので、一定の面白さは保証される。視聴者としても、見逃した面白いシーンを見られるというメリットがあるから、そういうもんだと思って別に文句は言わない。  だが、『水曜日のダウンタウン』は、ただの総集編で終わらせようとはしないのだ。それは、今回に限らない。  たとえば、同局の人気番組『ランク王国』とコラボレーションし、ダウンタウンがパジャマ姿で『ランク王国』の看板キャラ「ラルフ」と“共演”。お決まりのフレーズで、VTRフリなどを行ったりもした(ちなみに番組では、それ以前に「ランク王国のテーマどうでもよすぎる説」を提唱し、番組をイジっている)。  また、別の回では「パー子の笑い声を足したらVTR3割増しで面白くなる説」を提唱。「ロメロスペシャル相手の協力なくして成立しない説」や「大友康平普通にも歌える説」などの、過去の名作VTRに林家パー子のあの笑い声を足すという暴挙。途中から、その笑い声にも、ある仕掛けがあったことが明かされるという遊びまで。確かに、3割増しに、というか、別の意味でも面白いVTRに仕上がっていた。  前述のように、総集編なんて手を抜こうと思えばいくらでも手を抜ける。だが、逆に工夫をしようと思えばいくらでも工夫できてしまうものだ。でも、そんな工夫、普通の番組はやらない。やらなくてもいいことだからだ。けれど、普通はやらないからこそ、それをやったら目立つ。ほかの番組との差別化ができる。  思えば『水曜日のダウンタウン』は、いつもそういったこだわりが細部まで行き届いている番組だ。隙あらば、ふざけてやろう。それも、ほかの番組とは違う切り口で、と。  それこそが、「地獄の軍団」と呼ばれる藤井健太郎チームの真髄だ。  そうした番組の精神が総集編にも、いや総集編だからこそ如実に表れているのだ。 (文=てれびのスキマ http://d.hatena.ne.jp/LittleBoy/「テレビ裏ガイド」過去記事はこちらから

Kis-My-Ft2・藤ヶ谷、『バスケも恋も』初回3.3%でキー局最低! 飯島氏の“特別待遇”終了で窮地に!?

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『バスケも恋も、していたい』(フジテレビ系)公式サイトより

 Kis‐My‐Ft2・藤ヶ谷太輔主演のスペシャルドラマ『バスケも恋も、していたい』(フジテレビ系)初回が、21日から放送された。3夜連続という珍しい単発作品で、ファンの期待は高まっていたものの、第1夜は3.3%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)、第2夜3.4%、第3夜4.3%という低視聴率を記録したという。番組宣伝がほとんど行われていなかったため、ファンからは視聴率を不安視する声も聞こえていたが、テレビ局関係者は「勝負にすらなっていない」と呆れ気味だ。

 同ドラマはバスケットボールを通じて描かれる青春ストーリーで、出演陣は、藤ヶ谷のほか、ヒロインに山本美月、共演に永瀬匡、元AKB48・川栄李奈らが名を連ねている。第1夜の同時間帯では、TBS系『NEWS23』が3.6%、テレビ朝日系『橋下×羽鳥の番組』が8.2%、日本テレビ系『NEWS ZERO』が10.6%、また第二夜の同時間帯は、TBS系『NEWS23』が4.4%、テレビ朝日系『中居正広のミになる図書館』が6.9%、日本テレビ系『NEWS ZERO』が10.0%と、『バスケも恋も、していたい』はキー局で最低値を記録してしまった。

『とと姉ちゃん』常子の母・君子、物議を醸した“ナレ死”……「雑な演出」に視聴者不満

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『とと姉ちゃん メモリアルブック』(NHKサービスセンター)

ニッポンのお茶の間をわかし続ける国民的番組“朝ドラ”――そのあらすじと視聴者からの反響を、サイゾーウーマンが週2回(火・金曜日)お届けします!

『とと姉ちゃん』(NHK 総合/月~土、午前8時) 幼くして父を亡くした小橋常子(高畑充希)が、「父(とと)」の代わりとして、母と妹2人を守りながら、怒涛の戦前・戦後をたくましく生き抜いていく物語。総合誌「暮しの手帖」の創業者たちの軌跡をモチーフにしている。