不貞行為なし、愚痴が多く働かない妻と別れて親権を取りたい夫の計画的離婚

本連載では最近、夫に浮気された妻からの相談トピを繰り返し紹介してきたが、小町ではつい先日、“妻の態度が理由で離婚したがっていた夫”のトピが完結した。およそ8カ月にわたる闘いに終止符を打ったトピ主、おめでとう! これを祝して一連のトピを紹介したい。

「愚痴や悪口ばかりの妻と離婚したい…だができない」

 最初のトピはこちら。昨年12月に立ち上げられた。当時、夫婦はともに38歳で子供は3人。一番上の長男はこのとき中学三年生、長女は小学六年生、次女は保育園年長組だ。傍から見れば順風満帆のようだが、しかしトピ主は「愚痴や悪口ばかり言っている妻と離婚したいと思って」いるというから穏やかでない。このトピ立て当時は「現実問題として離婚することはできない」として、このまま夫婦生活を続けるしかないと諦めているトピ主。「同じような体験をした人がいたらこういった対応をしたらマシになったとかアドバイスをいただけたら」という相談だった。いわゆる愚痴トピ&現状維持のための心の持ちようを問うものだ。

 トピ主は専門学校を出た後、フリーター生活をしていた時期に、同じくバイト生活の妻と出会って結婚した。トピ主は結婚を決意してからすぐ会社員になり、中小企業ではあるが一応出世もした。年収は450~500万円程度だという。3人の子供たちに十分な教育を受けさせたいトピ主としては、妻にも仕事をして家計にお金を入れてほしいと望んでいるのだが、妻は結婚以来ずっと専業主婦で、「あらゆる言い訳をして絶対に働くのを拒んでいます」。貯金もなく、子供たちが3人とも入学をする今年の春には、トピ主の親に借金をしなければ学費がまかなえなくなることを、トピ主は憂えている。

 妻はもともと愚痴や他人の悪口が多く、トピ主が仕事を終え夜遅く帰宅しても、すぐに「一度も会ったことのないママ友の悪口を延々と語り、子供さえいなければ自宅に帰りたくないと思うような関係」だった。しかも4年ほど前にトピ主兄(当時35歳)が結婚して以降は、兄嫁に強烈なコンプレックスを抱いているのか、あらゆる愚痴や悪口を吐き出すようになった妻に「もううんざり」状態。トピ主曰く、長く独身で結婚しないと家族皆に思われていた兄が、突然28歳(当時)の女性を連れてきて、トピ主家族内の評判も上々。紹介されて半年後くらいに入籍し、子供も産まれ、都内に家も建て……と、トントン拍子な兄嫁夫妻が気に食わないようで、妻は兄嫁への悪口をどんどんエスカレートさせているという。この悪口の詳細はぜひトピをご覧頂きたいが、単なるイチャモンである。

 トピ主はこれまで、何度も離婚したいと考えた。だがそうなると色々な問題が生じる。

「子供は3人とも母親についていくでしょうし、妻もそれを希望すると思います。まだ次女は幼いこともあり、可愛くて手放したくないですし、日々の成長を見守りたいです。それに妻は、今まで一度も定職に就いたことが無く、今後も無理だと思います。妻は稼げない、妻の実家も正確には分かりませんが、経済的には豊かでは無さそうです。いくら私が養育費を渡しても、子供たちは今以上に苦しい生活になる可能性が高いです。それに、今までの『絶対に私は働かないの姿勢』からして、妻は離婚に応じないと思います」

 妻が人の悪口を言い過ぎるので離婚……なんだか難しそうだ。その後のトピ主レスに投下された追加情報によると、最近の妻の愚痴は一番目に兄嫁のことで、二番目が経済的なこと。前述の通り、トピ主の年収は額面で450万円ほど。どの地方に住んでいるのかは分からないが、トピ主によれば「妻がパートをすればなんとかなる」らしい。しかし、妻は働こうとしない、と。なるほど、悪口を言うことだけじゃなくて働かないことも不満なんですかね? 働かない妻の言い訳は、よくあるパターン。

「結婚当時は落ち着いたら働く、子供が2人産まれた後は下の子が小学校に入ったら働くと言っていたのに、いざ長女が小学校に上がるくらいになっても働こうとせず、パートでもしたらといえば、共働きの家庭の子供は問題が出る、成績が上がらない、親の言うことを聞かない子になるなど言い訳し放題。そして子供は2人と言っていたのに、長女が小学校に上がる前、3人目ができ、また3番目が小学校に入るまで絶対に働かないと言い張るようになりました」

 第三子の妊娠には自分にも責任があると反省するトピ主だが、次女のことは可愛がっている。ただ、母親の愚痴・悪口をところかまわず撒き散らす体質は、子供たちにも悪影響を与えているのではないかと懸念している。

「長男は母親が怒り出すと、すぐに自分の部屋に行ってしまいます。長女も次女を連れて、子供部屋に向かうことが多いです。妻は一度不機嫌になると、数日不機嫌が続くこともあり、子供たちも無駄に怒られたりするので、長女は『喧嘩はやめようよ、ママ落ち着いて、パパもう言わないで』みたいな感じです」

 家族全員がこの妻の悪口の迷惑を被っている状態だ。トピ主はこのように兄一家との経済格差による(と思われる)妻の悪口、春からの子供たちの学費などのことを考え、妻が働きに出るのがよいと思っているようだ。確かにそれしかない。兄一家との経済格差が少しでも解消され、家計が潤い、愚痴も経る……かもしれない。だが妻は、母親が働きに出ると子どもの成績が下がる、など根拠のない言い訳をして頑なに働かないのだという。う~ん。難しい。そして、ある休日の朝、事件は起こった。

イルミネーションの綺麗なスポットを紹介するテレビ番組を見て、「行ってみたい」と言った長女。紹介されていたスポットは自宅からそれほど遠くない場所で、「家族全員で行ってもレンタカーを借りればお昼込で1万ほどで行ける場所だったので、私は行ってもいいかなと思ったんです」。クリスマスや冬休みも子供たちをレジャーに連れていく予定がなかったため、「せめてそれくらいは」と思ったトピ主。しかし妻がキレて、口論に発展した。

「妻が必要以上に強い口調で、『うちは貧乏なんだから行けないわよ』みたいな言い方をしたんです。長女はちょっと言っただけですし、なにもそんな言い方しないでもいいだろと私が言い返したところ、かなり大きな声で怒り始めたので、私も『子供の前で朝からやめろよ』と」

 この流れで、トピ主が「来春の進学費用も足りない、お前(妻)も働くか私の実家で住まわせてもらうのを前向きに考えるかしろよ。4月からどうするつもりだよ」と切り出すと、妻は叫び怒り出し、また兄夫婦の文句。結果的にイルミネーションを見に行く外出はなくなり、妻は一人でどこかに出かけてしまった。最悪な休日。こういう日のこと、子供ってよく覚えていると思う。

 さて、ブチギレた妻(母)の外出により、休日の家に残された家族たち。トピ主はついに、長男に「離婚を考えている」と伝えたところ「別れることになったら父親(トピ主)について行く」「長女はたぶん父親を選ぶと思うけど、途中で転校するのは可哀想だから、離婚するのなら4月までにしてよね」との答えが。これでトピ主の心は決まり、離婚に向けて動き出した。まずトピ主は、自分が父親としてどうしたいかを書き出した。

・子供3人を高校進学させ、野球などお金がかかる部活動であっても行わせたい。
・大学も希望するのなら行かせたい。一時的には奨学金を借りることになるかもしれないが、返済は半分は親が負担したい。
・将来に子供たちに負担をかけないために、老後の資金も考えていきたい

そのため妻に望むことは、

・トピ主の実家で生活する(※家賃や光熱費負担を軽減させるため)
・いざという時の子供のお迎えなどはトピ主の母親に任せ、妻もパートをすること
・トピ主の両親に無理を言って同居してもらうのだから、今のように怒鳴ったりヒステリーを起こさないこと

実家で生活することに妻が応じない場合は、お互いの両親に理由を話し

・家賃を減らせるように、もっと家賃が安い物件への引越し
・妻が働けるようになるまでの生活費援助
・子供たちの進学費用が足りない場合の援助

を依頼することに決めた。なるほど。問題が起こるとまず最終目標を書き出して、そのために誰に何を言うか、細かく設定したトピ主のやり方は勉強になる。ヘタなビジネス書よりも小町は役に立つ。ここでひとつめのトピは終わった。そして2カ月後。

「以前に「愚痴や悪口ばかりの妻と離婚したい」と投稿した者です」

 今年2月、続報がアップされた。報告トピである。

「前回の書き込みでは、妻と離婚したいが、現実的にはできないだろうと投稿しましたが、本当は自分の中ではもう限界を超えていて離婚の一択しか無かったのですが、最後の踏ん切りがつかず誰かに自分の意見を肯定して欲しかったのかもしれません。偶然ですが、約1カ月皆様に相談に乗っている間に妻と大きめの喧嘩をしたことにより、両家の親兄弟を巻き込んだ相談を行い、結果としては私が子供3人と自分の実家で生活し、妻とは別居することになりました」

 このトピ主は親切で、トピ主レスで経緯を簡単に報告してくれていた。それによると……。

1)「現在の生活を続けると子供3人が進学する4月にはお金が足りなくなり親に借金をする事になる。高校くらい借金無しに行かせたいため、私の実家に住み、妻にも働いて欲しい」と妻に伝える。

2)妻は「引越しするなんて子供たちが可哀想だ、母親が家にいないと子供がダメになる」と現在のままの生活を希望。だがトピ主も今は引いてはいけない時だと強い態度で「借金をしないと高校にも行けないなんて、その方が可哀想だ」と言い、かなり大きめの夫婦喧嘩に。

3)元々妻は、喧嘩をした時などは数時間から数日、誰から見ても分かるような『私は怒っているのよ』という態度を取り、その間は夕食にカップラーメンを出したり、子供を必要以上に強く怒ったりすることがあったが、12月の喧嘩以降、ずっとその状態に。

4)年末年始の長期休暇中を利用しお互いの親に相談を行い、その後お互いの兄弟も含め色々な話し合いを敢行。双方の両親を味方につける。義母(妻の母親)が妻を働くよう説得するが応じず。

5)妻の不機嫌状態は、だんだん酷くなり、家事は全くしない、子供は些細なことでも異常に怒るようになり、上の2人の子は妻に近づかなくなり、末っ子も妻のことを怖がるような素振りを見せる。「もしかしたら更年期障害とかウツとか何かあるのかもしれないから、少し距離を置いたほうが良い」と義両親からアドバイスされ、妻は実家に一時的に帰ることに。家族で住んでいた家を退去し、トピ主の実家に子どもらと引っ越し。←イマココ

 3カ月ですごい展開である。あくまでもトピ主視点だが、子供たちも母親へは見切りを付けている様子で、上の2人は妻の話題に触れもせず、「末っ子も一度会いに行った時に、『どうして母と一緒に暮らさないんだ』と攻撃的に言われて泣いてしまってから、母親に会いたいと言わなくなりました」という。夫から見た妻は<怒りっぽい女>だったが、子供から見た母親としては、自分の機嫌で子どもへの接し方を変える、かなり厄介な母親だったのではないだろうか。

「いきなり離婚に進まず、まず別居したのは、少しでも早く妻と子供たちを引き離したいというのが一番の理由なのですが、妻は離婚に応じないと思いますし、妻の両親も今は私側に立ってくださっていますが、離婚となると絶対に反対してくると思います」

 現在、妻の原家族はというと、3LDKのマンションに義両親、妻、離婚した義妹1、小学生の甥と姪、独身の義妹2の7人で暮らしているようで、「大変な状況だと思いますので妻も早く家から出したいと考えているはずです。でも、妻は、元通り家族5人だけで生活するのではないと帰らないと言っていますし、最終的に妻が納得しない間に引越しが決まったので、私を許していないです」。妻はすぐには離婚に応じないだろうし、何なら永遠に離婚に応じないのではという雰囲気すら感じるが、ここで本トピは終わった。そして、今年8月……。

「愚痴や悪口ばかりの妻と離婚したい その後」

 7カ月の別居を経て離婚に至ったことが報告された。たまにトピ主がこうして現状報告のための「その後」トピをアップしてくれるが、なかなか嬉しいものだ。

「昨年12月末の別居の後、夫婦で何度も話し合いを行いました。ですが、結局意見が一致することはなく離婚の進みとなりました。3人の子供たちは私が引き取ることになり、私の実家で育てることとなりました」

「現在小学校に上がった娘の初めての夏休み中ですが、とても穏やかに毎日楽しく笑い声の絶えない生活を過ごしております。高校生になった長男、中学生になった長女も家事や妹の世話をよく行ってくれ、以前の生活が嘘のように穏やかな生活です。貯金がほとんど無かった以前とくらべ、着実に貯まっており子供たちの将来の助けになりそうです」

 THE・ハッピーエンド、幸せそうである。元妻と子供たちの面会は約束しているが、長男は母親に会いたがらないそうで、トピ主が「今日は家族全員でお母さんに会いに行くぞ」と無理やり連れて行った1回しか面会に参加していない。「長女は次女に『一緒についてきて』と頼まれているから母親のところに行っているような雰囲気があります。次女は、母親が恋しいのか土日に会いに行こうというと嬉しそうにしますが、母親と別れる時には特に別れたくないと言わずあっさりとバイバイと帰るので子供なりに割り切っているようです」と、トピ主は見ている。子供たちの心境、本当のところはわからない。母親に冷たい態度をとるのは、父親への気遣いもあるだろう。

「妻は離婚に納得しませんでした。でも、私が望んでいる私の両親と同居するにしても、家族だけで過ごすにしても妻も働いて欲しいという希望と、妻の家族だけで生活しずっと専業主婦でいたいという希望が交差することは無く離婚話へと変わっていきました」

 元妻……働きたくないけど生活レベルは上げたい、それは無理な話だ。彼女は「母親が働きに出ることで子供への悪影響が出る」と懸念していたが、あのままでは学費もままならなかったし、母親が愚痴や悪口を言いまくる環境も子供らに悪影響ではあっただろう。この離婚で元妻は多くのものを失った。もちろん、読者である私たちはトピ主の言葉しか目にしないわけで、本当は妻は何を考えていて、何を一番大事にしていたのかなど何もわからない。コメント欄では、「(妻に対して)根っからの怠け者のような言い方、やさしが無さすぎる。3人も子供作って、子育てだけでも大変なのに、まだ外で働かないって、あなたは鬼ですね」と、トピ主を糾弾する声もあった。元妻も、おそらく今後はどこかのタイミングで就業せざるを得なくなるだろうが、10代でのアルバイト経験しかなく、40歳近くまで専業主婦だった彼女が、一人ぶんの生活費を稼ぐ仕事をこなしていけるのだろうか。だからといってトピ主がいつまでも、彼女を扶養していくのもおかしな話であるし、元妻は自立すべきであるのだが……適切な支援がなければ、この元妻は離婚による貧困に突入してしまうのではないか。元妻の方が気がかりではある。

(ブログウォッチャー京子)

メリー喜多川・ジャニー喜多川の姉弟は、足利尊氏・足利直義兄弟 !? “お家騒動”として眺めるSMAP騒動の歴史学

――「週刊文春」誌の報道をきっかけにして2016年頭からメディアを騒がせ、ついにこの8月、グループ解散を発表したSMAP。さまざまな疑惑が噴出し、解散発表後もいまだに火がくすぶり続けているが、この騒動をただの芸能ゴシップとしてではなく、芸能界有数の大手プロ・ジャニーズ事務所が巻き起こした、血で血を洗う“お家騒動”として見立ててみたら? ジャニーズ事務所は、二頭体制の実力派武家? 飯島マネージャーは、その下で有能ゆえに抜擢されながら、謀反を起こした家臣? 歴史に学ぶ、SMAP騒動の原因、そしてこれからを紐解いてゆく。
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ファンの願いもむなしく、8月14日に解散を発表したSMAP。
 それはまさしく、戦国時代の“お家騒動”さながらであった。  2016年1月、日本中を騒がせた「SMAP解散」報道。「SMAP育ての親」ともいわれるジャニーズ事務所のマネージメント室長(当時)の飯島三智女史(59歳)が事務所を退社するに伴い、中居正広、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾の4人が共に独立を企て、独立に反対する木村拓哉と分裂危機にあると報じられたのだ──。  SMAPをここまで導いた飯島女史は、入社当初は単なる電話番だったという。ところが、ジャニーズ事務所がジリ貧となっていた90年代初頭のアイドル氷河期に、鳴かず飛ばずだったSMAPを担当、現在のポジションにまで育て上げ、事務所に莫大な利益をもたらしたという。その手腕がジャニー喜多川社長からも認められ、11年からは山下智久、Kis-My-Ft2、A.B.C-Zのほか、ジャニー氏がプロデュースしたSexy Zoneをも担当することとなっていく。  ジャニーズ事務所は、現在84歳のジャニー喜多川氏が社長としてタレントの発掘・プロデュースを行い、89歳の姉・メリー喜多川氏が副社長として経営実務を担う、二頭体制の組織であることはよく知られた事実。しかし社長も副社長も高齢ゆえ、おのずと近年では、“跡目争い”が社内外で意識され始めていた。ジャニー氏には子どもはいない。そこで有力候補とされていたのが、メリー氏の一人娘・藤島ジュリー景子氏(51歳)である。  順当にいけば、ジュリー氏が後を継ぐことになるのだろう。しかし、飯島女史の台頭は、ジュリー氏をおびやかした。飯島女史は、担当するタレントとSMAPとのバーター出演を盛んに行い、“飯島派”を形成。ファンの間では、「飯島派のタレントは、“ジュリー派”のタレントとは共演できない」なるウワサがささやかれ、徐々に各種メディアで両者の対立疑惑が報じられるようになっていく。  盤石と思われた飯島女史の形勢に陰りが見え始めたきっかけは、「週刊文春」(文藝春秋/15年1月29日号)におけるメリー氏のインタビュー記事だといわれている。メリー氏はそこで、「私の娘が(会社を)継いで何がおかしいの?」と憤慨し、次期社長は娘のジュリーだと明言。さらに、突然飯島女史を呼び出し、「SMAPは踊れない」「飯島に踊りを踊れる子を預けられない」と侮辱した上、「もしジュリーと飯島が問題になっているなら、私はジュリーを残します。自分の子だから。飯島は辞めさせます」と記者に宣言したのだ。  我が身を顧みず社の立て直しに貢献していながら、恥をかかされた形となったこの一件によって飯島女史は、前述の独立画策へと動き始めたともいわれている。それはおのれを取り立ててくれた恩義ある主君への謀反。いわば下克上とさえ呼べるものだったのかもしれない──。  歴史をひもとけば、古今東西、同様の例はいくらでもあるだろう。しかし、その結末はさまざまだ。血縁に勝てず敗れ去った者、実力が血よりも重んじられ頂点を極めた者、醜い内紛の末にすべて崩壊してしまった組織──。  翻って今回のSMAP騒動の顛末は、ご存じの通りである。1月18日、『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)で5人そろって生出演、メンバーが世間に“謝罪”するというパフォーマンスで、一旦その幕が下ろされることとなった。  このとき草彅は、「今回、ジャニーさんに謝る機会を木村くんがつくってくれて、いま、僕らはここに立てています。5人でここに集まれたことを、安心しています」とコメント。独立を企てたとされる、木村以外の4人は、木村の勧めでジャニー氏に頭を下げ、飯島女史には付いていかないことを誓ったというわけだ。そして飯島女史は、ひっそりと2月に退社。実力者が血に負けて、敗れ去ったのである──。  芸能史に残るこのSMAP騒動を、単なる芸能ニュースの枠を超え、過去に幾度となく繰り返されてきた歴史上の出来事になぞらえて比較してみるとどうだろう。そこから、謀反がうまくいくケース、逆にお家騒動を未然に防ぐ防御策などのパターン分析、あるいは教訓めいたものさえ導出可能なのではないだろうか?  そこで本企画では、歴史の専門家や経営、法律のプロに、今回の一件をどのように捉えるべきか、取材を重ねていく。飯島女史はなぜ敗れたのか? SMAPの面々はなぜ謝らなければならなかったのか? その問いに答えてくれるのは、芸能記者ではない。人が織り成してきた人間ドラマの数々──つまり、歴史なのである。 (文/安楽由紀子) 【2】ジャニーズ事務所と歴史上のお家騒動を徹底比較!こうすれば解散を回避できた!?(8月19日公開予定) 【3】SMAPの女性マネージャーはなぜジャニーズへの“謀反”に失敗したか?(8月19日公開予定) 【4】兄弟仲が良かった足利家とジャニー家の類似点を探り、SMAP独立失敗の原因を探る(8月19日公開予定)

人気キャストの降板に、政治的圧力も!? 後味悪い/不本意な結末となった海外ドラマ作品5作

<p>今年4月、アメリカの人気ドラマ『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』の主役の1人、ベケット役のスタナ・カティックが降板するというニュースが飛び込んできた。理由は「予算カットのため」と報じられ、ファンはがっかり。キャッスル役のネイサン・フィリオンとスタナの不仲説報道もヒートアップし、視聴率は低迷。その結果、放送中だったシーズン8で番組は打ち切られることになってしまった。制作側は打ち切りを見越して、最終話を2パターン用意していたが、なんとも後味の悪い結末を迎えることになってしまった。</p>

人気キャストの降板に、政治的圧力も!? 後味悪い/不本意な結末となった海外ドラマ作品5作

<p>今年4月、アメリカの人気ドラマ『キャッスル ~ミステリー作家は事件がお好き』の主役の1人、ベケット役のスタナ・カティックが降板するというニュースが飛び込んできた。理由は「予算カットのため」と報じられ、ファンはがっかり。キャッスル役のネイサン・フィリオンとスタナの不仲説報道もヒートアップし、視聴率は低迷。その結果、放送中だったシーズン8で番組は打ち切られることになってしまった。制作側は打ち切りを見越して、最終話を2パターン用意していたが、なんとも後味の悪い結末を迎えることになってしまった。</p>

「ペットブームは嘘」減少たどる犬の飼育頭数、ペット産業が抱える“悪循環”のウラ側

<p>「ペットブーム」真っ盛りの今、メディアでは犬や猫がもてはやされ、ネット上にはペットの愛らしい動画が次々とアップされています。しかしその一方で、子犬を繁殖させるブリーダーが、何十匹もの犬たちを抱えたまま倒産する「ブリーダー崩壊」は後を絶たず、飼い主の見つからない動物の殺処分が問題視されているのも事実。それを受けて、行政が「殺処分ゼロ」を目標に掲げたというニュースも日々流れるなど、なにかとペット業界の動きを耳にします。</p>

実家の味がケーキになった!? 郷愁誘う都会のおかず『駒沢大学 おかずパン』

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カップケーキとお惣菜が見事にマリアージュ(笑)。甘くないおかずケーキが誕生した。
 筑前煮やひじきというと、母ちゃんやバアちゃんが作ってくれる実家の味というイメージ。最近の若者や、一人暮らしの特に男性だとあまり食べないのではないだろうか……。  そんな実家の味がケーキになったら? イメージすることすら難しいオシャレな実家味のカップケーキをみつけた!  駒沢大学駅近く、国道246号線から路地を少し入ったところにある小さなケーキ屋に入ると、ショーウインドーにはカップケーキばかり6種類が並んでいる。  パッと見ではなんだかよくわからず、名前の入ったプレートをのぞき込むと、前出の筑前煮や五目ひじきの他に、夏野菜の焼きカレーやエビチリ、ビーフシチューなど、およそケーキの具材とはかけ離れた、おいしそうな料理の名前が書かれている。でも、そのおかずがケーキになりうるのだろうか?  ものは試しと、カワイイ店員さんにそれぞれ各1コづつお願いし、シャグシャグとセミの鳴き声が降り注ぐ近くの公園のベンチにて遅いランチタイムをとることにした。まずは筑前煮ケーキを手に取り、おもむろにかぶりついた。
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見た目はちょっと変わったカップケーキだが、中身はフツーの筑前煮が。
「んん? 甘くない」  一般的なカップケーキだと、最初のひとくち目で香ばしいバターの香りと塩気や甘味が伝わってくるのだが、それがない。その代りに伝わってくるのは、サクッとしたレンコンの食感だった。  食べ進めるとニンジン、シイタケ、鶏肉などの具材がケーキの中に埋もれていて、まるっきり筑前煮なのだ。  次に手に取ったのはビーフシチューだ。
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シチューとケーキって別々に食べればおいしいけど、一緒に食べてもおいしかった。
「ケーキなのにシチューって……」  そう思いつつ持ってみるが、汁がしたたりおちることはない。当たり前か……。ほおばると中には飴色に煮込まれたタマネギと柔らかいビーフが入っていた。  筆者が一番好みだったのは、プリップリのエビがたっぷり入ったエビチリだ。酸味もちょうどよろしく、エビチリが今まで総菜パンとして売られていなかったのが不思議なくらい。甘くないケーキにもピッタリだった。
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プリップリのエビがたっぷり詰まっているエビチリ。お惣菜パンとしても定番にしては?
 唯一、デザート感覚だったのはごまだんごのケーキで、中にはあんこが入っていた。  期待を裏切る甘くないケーキは、お盆休みに帰ったばかりの実家を思い出し、遥かなるお正月休みを妄想し、次に帰るまで都会で懐かしむ実家の味グルメとなるだろう。  おかずケーキ、うもうございました。
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当日は6種類だったが、新作も登場しているので飽きずに食べられる。
駒沢大学 COVAN(カヴァン)『おかずケーキ』300円~(税別) インパクト ☆☆☆! 味     ☆☆☆ 店、店員  ☆☆☆!! (写真・文=よしよし)

V6三宅、佐久間の猛烈アピールでSnow Man「ZIG ZAG LOVE」をしっかり覚える!

 当サイトで何度も報じてきた、V6三宅健とジャニーズJr.内ユニット「Snow Man」佐久間大介の奇妙な関係。三宅がパーソナリティーを務めるラジオ番組『三宅健のラヂオ』(bayfm)では、佐久間の話題が度々登場し、8月8日深夜放送回では、三宅が佐久間にまだ連絡先を教えていないことを明かしていた。

 また、7日に行われた『Kis-My-Ft2 CONECERT TOUR 2016 I SCREAM』東京ドーム公演にはSnow Manも出演しており、三宅も応援に駆けつけていたとのこと。そんな三宅が、22日深夜に放送された同番組で、ドーム公演での佐久間について語った。

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理性的に生きてきた中年男女が、恋愛の業に翻弄される姿を描いた『マチネの終わりに』

<p> 『マチネの終わりに』は、正統派の恋愛小説です。というと、「私の趣味ではない」と判断する方もいると思います。映画でもドラマでも「女性向けの正統派の恋愛モノ」とされる作品には、夢があふれすぎていて、かえって苦手意識を持っている女性は意外と多いのではないでしょうか。本作も、一見するとそんな作品に見えるかもしれませんが、「正統派の恋愛ものが苦手」という人にも手に取ってみてほしい1冊です。</p> <p> 若き天才ともてはやされつつも、スランプに陥り、焦りを感じているクラシックギタリストの蒔野聡史(38)と、海外通信社の記者として紛争地域を積極的に取材しつつ、近く結婚を控えていた小峰洋子(40)。パリの演奏会で出会った時から強く惹かれ合った2人は、一度は結ばれかけるものの、すれ違いが生じ、ついにその関係は途絶えてしまいますが――。</p>

「いんばいになるか、死をえらぶか、といわれたら、死ぬんだった」“からゆきさん”として体を売った少女たち

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『からゆきさん 異国に売られた少女たち』(朝日文庫)
 中村淳彦の『日本の風俗嬢』(新潮新書)、坂爪真吾の『性風俗のいびつな現場』(ちくま新書)、そして鈴木大介の『最貧困女子』(幻冬舎新書)など、性産業を描いた書籍は近年、新書を中心に好調な売れ行きを見せている。現代の格差社会を背景にした売春を描いたこれらの書籍には、「エロ」だけでは語れない女性たちの姿がつづられている。  作家・詩人である森崎和江の『からゆきさん 異国に売られた少女たち』は、今から40年前の1976年に刊行された書籍であり、今年8月に朝日文庫より復刊された。本書を一読すれば、この海を渡って売春を行った「からゆきさん」たちの境遇が、驚くほど現代に似ていることがわかるだろう。  シベリア、朝鮮、大連、上海、シンガポールなどのアジア各国から、アメリカ、オーストラリアまで、海を渡って世界各地で売春を行った女性たちは「からゆきさん」と呼ばれた。明治維新によって開国した日本からは、新天地を求める男たちだけでなく、それを慰撫するための少女たちが海外へと連れて行かれたのだ。本書の軸となるのは、明治29年に天草に生まれ、朝鮮へと売られたおキミ。作者は、偶然知り合ったおキミの養女である綾から、その壮絶な体験と、老婆になっても悔い続ける姿を知る……。  よく知られているように、もともと日本は、性に奔放な土地だった。田舎の村々には夜這いの風習が近代以降も残り、当時の福岡の新聞には「13歳以上の者にして男と関係せざるものはない」と書かれているほど。キミの育った天草地方でも、日露戦争の頃までは夜這いの風習が残されていて、心の通った男とは妊娠してからの婚姻が当たり前だったという。  しかし、おキミたち「からゆきさん」が男たちから求められるセックスは、そんな牧歌的な日常とは程遠かった。口減らしのために、浅草の見世物小屋の養女となったおキミは、16歳の頃、再び李慶春という男のもとに養女として出された。しかし、李の目的は、彼女に売春をさせることだった。ほとんど誘拐に近い形でおキミは神戸に連れて行かれ、貨物船に乗せられた。そして、その船内で李をはじめ数々の船員たちと「おショウバイ」をさせられたのだ。それを断れば、食事すらも与えられず、おキミはただただ男たちを受け入れるしかなかった。おキミと共に貨物船に乗せられた14人の少女たちは、昼も夜も「おショウバイ」を強要され、誰もが泣いていた。そして、貨物船が朝鮮半島南端の漁港木浦(もっぽ)に着くと、少女たちは北朝鮮の鉄道敷設現場につくられた娼楼へと送られる。  娼楼での暮らしは、さらに過酷を極めた。少女を買う男たちは、工事現場の人夫として集められた荒くれ者であり、日本人工夫は、背中一面に刺青を持った粗暴な男が多かった。一方、朝鮮人の中には、日本人に対する恨みを晴らそうという者もいたという。おキミは、朝鮮人の性欲を満たすことには耐えられた。けれども、人間としての尊厳を奪われることには耐えられなかった。朝鮮人の男4~5人に囲まれ、限界まで尿意を耐えさせられた挙げ句、小便を漏らし、笑われた。この記憶が蘇るとき、おキミは朝鮮語で叫び声を上げた。その屈辱は、すでに老いたおキミの心の中で、いまだ癒えぬ傷となっていたのだ。 「いんばいになるか、死をえらぶか、といわれたら、死ぬんだった。うちは知らんだったとよ、売られるということが、どげなことか……」  おキミは、養女の綾に何度もこう語った。  綾と2人きりになった時、おキミは「夜叉のよう」に狂ったという。綾の実母は、おキミと同じ娼楼で体を売っていた。そんな綾に向けて、数々の男にされてきたのと同じような口調で、おキミは綾が淫売の血を引いていることを口汚く罵った。綾は、森崎に向かって「売られた女とは一代のことではない」「身を売るっていうことはいちばんふかい罪なの」と語り、「いのちにかえても、すべきことではない」とつぶやく。背負いきれない過去のトラウマに押しつぶされたおキミは、精神科の病院で死んだ。 「からゆきさん」たちは、貧しい家の生まれだった。家族が生きるために、彼女たちは養女として出され、貨物船に詰め込まれ、見知らぬ土地で男たちの性欲の相手をさせられた。それから100年あまり――。いま再び貧困から売春をする女性たちの存在が取り沙汰されており、中村淳彦によれば、韓国人はもちろんのこと、脱北者や中国朝鮮族の女性たちまでも体を売るために来日しているという(『日本人が知らない韓国売春婦の真実』宝島社)。貧困、格差、越境……「からゆきさん」少女たちの姿は、現代の女性たちに重なるだろう。 (文=萩原雄太[かもめマシーン])