Hey!Say!JUMP&Kis-My-Ft2、『うたの夏まつり』“仲良しシーン”に「ヤラセ」指摘相次

15kismycon.jpg
「仲良し!」指示ほど夢を奪うもんはないね……

 7月18日、約11時間にわたって放送された『2016 FNSうたの夏まつり~海の日スペシャル~』(フジテレビ系)。ジャニーズからはTOKIO、V6、Kinki Kids、嵐、NEWS、関ジャニ∞、Hey!Say!JUMP、Kis‐My‐Ft2、Sexy Zone、A.B.C‐Z、ジャニーズWESTの11組が出演し、それぞれ新曲やヒット曲をパフォーマンスした。嵐とKis‐My‐Ft2がスタジオのトーク席で一緒になるなど、これまでにはあまり見られなかったグループの共演があった一方で、放送中にはネット上に番組資料が流出。その記載内容に、一部ジャニーズファンの間に動揺が走った。

浅田舞が妹・真央との不仲は母親のせいだったと告白!「お願いだから真央に迷惑をかけないで」と言われ…

asadamai_160719.jpg
浅田舞オフィシャルウェブサイトより
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 「こうして私たち二人のことについて普通にお話ができるけれど、3年前なら無理だったと思います。暗闘から抜け出せたのは、実はつい最近なんです」  これは現在タレントとして活躍する浅田舞が妹・真央との関係について語ったものだ。舞は「婦人公論」(中央公論新社)7月26日号での「円満きょうだい、犬猿きょうだい」特集のインタビューに応じ、一時確執が伝えられた真央との不仲、そして現在はそのわだかまりも溶けたことを告白している。  もっとも、舞が真央について語ったのは今回が初めてではない。昨年3月には水着姿を披露した写真集『舞』(集英社)出版に際して、バラエティ番組に出演。真央と「めちゃくちゃ仲が悪かったこと」、そのため舞自身が荒れた生活を送っていたことなどを赤裸々に語り大きな注目を浴びた。  しかし、今回のインタビューではさらに一歩踏み込んで、その妹・真央への負の感情が生まれた背景を語っている。それは、両親、特に母親との関係だ。  舞・真央姉妹の母親である匡子さんは、姉妹が幼い頃から2人のフィギュア人生を全面的に支え、人生の全てをかけてきたステージママとして知られる。真央が世界的アスリートとして活躍できたのも、匡子さんのマネジメントとプロデュースあってこそだった。  しかし、舞にとっては、その母親こそが自分を苦しめ、抑圧をもたらす存在だった。舞が真央と関係が悪くなったのも、母親のせいだったと彼女は語っている。 「真央に対しては、才能へのジェラシーはありましたが、それだけだったと思います。  でも、母はたまに顔を合わせると、そのたびに『真央が一生懸命練習しているのに、あんた、何なの?』とか、『お願いだから真央に迷惑をかけないで』と言われたのです」  もともと匡子さんは、舞と真央双方に期待をかけ、そして手をかけてきた。いや、幼い頃は舞の方により期待をかけていたといっても過言ではない。それは舞自身、こんな言葉で表現しているほどだ。 「器用で飲み込みも早く、放っておいても大丈夫な妹に対して、不器用な姉のことが心配でたまらなかった母は、いつだって『お姉ちゃん、お姉ちゃん』と、私のほうばかり見ていました」  しかしそれは、2004年、真央が14歳で全日本ジュニア選手権に優勝したあたりから徐々に変化していく。脚光を浴び、国民的アスリートとしてその地位を着々と築いていく真央。すると、母の視線は姉以上の活躍を見せる妹に向けられていく。  ひねくれてネガティブになっていく舞。しかし、舞にはスケートをやめる自由はなかった。舞が「練習したくない」と弱音を吐くと手が飛んでくるほどの超スパルタだったのだ。 「(母に)一度だけ『辞めたい』と訴えたことがあります。そのときもやはり、パチーン。ああ、私には、やめる自由はないんだ、と思い知らされて。優しかった父もだんだん厳しくなってきて、いつしか両親に対して、自分は何ひとつ言えない状態になっていました」  どんどんネガティブになり、生活も荒れ始めた舞。すると、母親はやがて舞のことを厄介者扱いするようになり、「真央に迷惑をかけないで」とまで言うようになったという。そして、ついには母親と父親からこんな仕打ちを受けたことも告白している。 「あるとき『舞を放っておいたら何をするか分からないから』と、部屋に閉じ込められたことがあります。父に一日中監視され、苦痛のあまりお小遣いだけを持って夜中に2階の窓から飛び降り、家出しました。父が追いかけてくるのではと、駅まで猛ダッシュしたことを覚えています。(略)それ以降、両親はあきれ果てたのか、私のことは相手にしてくれなくなりました。ああ、見捨てられたんだな、と思った瞬間です」  家族の期待を一身に浴びる妹と、挫折し家族から疎外され、追い詰められていく姉。そして舞は、その憎しみを次第に妹に向けていったのだという。  実は、こうしたケースは決して珍しいものではない。自らの願望や価値観を過度に押しつけ、子どもの人生を支配しようとする母親の存在は、「母親がしんどい」というキーワードでしばしば語られるが、それに加えて、兄弟や姉妹のうち、その期待に応えた方の子ばかりをかわいがり、期待を裏切ったもう一方の子については怒るかあるいは無視するような対応を繰り返す母親も少なくない。  しかも母親も子どももそのことに対して無自覚な場合が多く、原因のわからないまま、兄弟、姉妹の不仲、親子間の確執が重大なものになってしまう。年齢を重ねて初めて母親からの呪縛を自覚し、その関係に苦しんでいる人も多い。  やはり母親との確執を告白した小島慶子や杉本彩も、母親との関係が姉妹の不仲とリンクしていることを示唆していた。  もっとも、浅田舞・真央の場合は、匡子さんの愛情が姉妹によって本当に違っていたというわけではないだろう。それを象徴するのが、匡子さんが晩年、肝臓を患い、移植手術が必要となった際のエピソードだ。このとき、家族全員が適合手術を受け、舞が最もドナーに適合したことがわかったが、直前に匡子さんが「やはり、大事な娘の身体にメスを入れられません」と強く拒否し、危険度が上がることを承知のうえで、夫からの肝臓移植を受けたと報道された。  この話からは、現役のスケーターである真央の身体も一線を退いている舞の身体も、匡子さんが同じように大事に思っていたことがわかる。 しかし、少なくとも当時の舞はそういう風には受け取れなかった。母親が練習に明け暮れたあげく、挫折してしまった自分を見捨てて“偉大な妹”だけを優先したというように考えていたようだ。  実際、舞と真央の関係が修復に向けて動き始めたのは、11年に匡子さんが逝去したことがきっかけだったという。 「母の死がきっかけで、ばらばらになっていた家族が集まって話し合う機会が少しづつ増えました」  そして舞は亡くなった匡子さんの代わりにソチ合宿に参加する真央に付き添い、2人きりで3週間を過ごした。 「いろんなことを話しました。(略)それを機に、『浅田真央のお姉ちゃん』と呼ばれ、真央と比べられるのはあれほど嫌だったのに、不思議と、どうでもよく思えてきたのです。そして気づいたら、私たちの距離はぐっと縮まっていました」  母に対する複雑な想いを、その死から5年たってようやく語ることができた舞。その呪縛を完全に払拭したことで、新しい姉妹の物語がこれから始まるのかもしれない。 (林グンマ)

ついに神谷浩史が騒動についてコメント!! 「好感しかわかない」というその内容は――!? 一方、小野大輔にも賛辞の声!!

1607_DGS.jpg
animelo mix『神谷浩史・小野大輔のDear Girl~Stories~』より
 先週12日、超人気声優・神谷浩史の結婚を、週刊誌「FLASH」(光文社)がスクープし、ファンを騒然とさせているが、17日、自身のラジオ番組内でついに神谷が騒動について口を開いた。その内容が「かっこよすぎる!」とファンから声が上がっている。  結婚が報道された同日、神谷の所属事務所である青二プロダクションは公式サイト上で声明を発表。「所属タレントのプライバシーに関わる事、プライベートな事に関して、 弊社としてはお答え致しかねますのでご了承ください」と、神谷の結婚については名言せず、報道の内容について否定も肯定もしなかった。  そんな中、17日に放送されたラジオ『神谷浩史・小野大輔の Dear Girl ~Stories~』(文化放送:毎週土曜25:00~25:30/以下、DGS)の冒頭で、神谷自ら結婚騒動について言及した。  まず、神谷は今回のために録り直したというオープニングで、「ご心配をおかけしたり、中にはお心を痛めていらっしゃる方がいらしたりしたら、まずはお詫び申し上げます。本当にすいません」とファンに謝罪。  そして、“声優・神谷浩史”のビジュアルとはまったく異なる、オフモードの“イクメンパパ”ぶりが露呈されてしまった掲載写真について、「いつもの軽口を許していただけるのなら、あの写真、もっといい写真はなかったのかっていうことなんですけれども(笑)、まぁ、普段声優雑誌などで見かけられる、メイクした上に修正までしていただいている僕とは似ても似つかない、冴えないオッサン……僕は見慣れてるんですけども……。まぁそれを見たら、僕がプライベートなんて見せたくもないし、喋りたくもないっていうのは、まぁなんとなく解っていただけると思うんです」と、自らネタにして、笑いを誘う場面も。  思いもよらぬところからプライベートにスポットを当てられ、驚いたという神谷だが、「品行方正ではないかもしれないし、誇れるものではないかもしれないが、僕にとっては、守るべきプライベート」「その土台の上に、声優・神谷浩史が存在する」とハッキリ主張。さらに、神谷個人の考えとして、“プライベートを仕事やエンターテイメントにはなるべく持ちこまない”“自分がやりたいと思うことよりも、皆さんに楽しんでもらうことを優先する”“嘘はなるべくつきたくない”という強いポリシーがあることを明かすと、「ファンに楽しんでもらうことが一番重要で、その場にそぐわない行動は極力慎み、その弊害として、プライベートが介入する隙間がなくなり、報告のタイミングを逸したことが今回の事態を招いた一因」だと、発表が遅れた経緯を説明。 「これからもポリシーを持ってみなさんに楽しんでいただける時間をご提供できるよう、正しくエンターテイメントというものに向き合っていきたいと思っていますので、引き続き、マイクを通じて全力でパフォーマンスすることをお許しいただければというふうに思います」と、最後にリスナーに呼びかけた。 「SNSをやっていない神谷さんは、今回、各方面に了承を得た上で、番組内で騒動の釈明をする時間を設けたそうです。コメントでは“結婚”の二文字を口にしなかったためか、ネットでは『濁さずにちゃんと言ってほしかった』と批判めいた声もありますが、その一方で、神谷さんの誠心誠意の言葉に、『好感しかわかない』『プロだなぁ……』『自ら写真をネタにするのさすが神谷さん』と好意的な意見が目立ちますね。また、番組中に小野さんが神谷さんのことを『いやもう、本当にね……目の前にいるおじさんはいつもの冴えない人ですね』といじり、『これからも一緒にゲラゲラワッハッハしていこうよ!』と言葉を贈ったのですが、緊迫した雰囲気を笑いに持っていく小野さんのフォロー力はすごいなと思いましたし、何より、9年間共にパーソナリティを務めてきた二人の絆を感じました。ネットにも『このコンビネーションとバランスが大好き』『その言葉にどれだけのリスナーが救われたか』と、感謝の声が上がっています」(声優ファン) 『DGS』が高い評価を受ける一方で、今回の騒動を受けてなのか、声優グッズを専門に取り扱うK-BOOKS VOICE館のTwitter(@kbooks_voice)を見ると、ブロマイドやCD、DVD、ストラップなど神谷関連の商品が多数写真で紹介されている。どうやらファンの中にはショックのあまりグッズを手放し、神谷のファンを卒業する人もいるようだが……。  アジアナンバーワンと呼ばれるほど人気の高い神谷だけに、今回の騒動の衝撃は大きく、心の傷を負ったファンも多いのかもしれない。

ついに神谷浩史が騒動についてコメント!! 「好感しかわかない」というその内容は――!? 一方、小野大輔にも賛辞の声!!

1607_DGS.jpg
animelo mix『神谷浩史・小野大輔のDear Girl~Stories~』より
 先週12日、超人気声優・神谷浩史の結婚を、週刊誌「FLASH」(光文社)がスクープし、ファンを騒然とさせているが、17日、自身のラジオ番組内でついに神谷が騒動について口を開いた。その内容が「かっこよすぎる!」とファンから声が上がっている。  結婚が報道された同日、神谷の所属事務所である青二プロダクションは公式サイト上で声明を発表。「所属タレントのプライバシーに関わる事、プライベートな事に関して、 弊社としてはお答え致しかねますのでご了承ください」と、神谷の結婚については名言せず、報道の内容について否定も肯定もしなかった。  そんな中、17日に放送されたラジオ『神谷浩史・小野大輔の Dear Girl ~Stories~』(文化放送:毎週土曜25:00~25:30/以下、DGS)の冒頭で、神谷自ら結婚騒動について言及した。  まず、神谷は今回のために録り直したというオープニングで、「ご心配をおかけしたり、中にはお心を痛めていらっしゃる方がいらしたりしたら、まずはお詫び申し上げます。本当にすいません」とファンに謝罪。  そして、“声優・神谷浩史”のビジュアルとはまったく異なる、オフモードの“イクメンパパ”ぶりが露呈されてしまった掲載写真について、「いつもの軽口を許していただけるのなら、あの写真、もっといい写真はなかったのかっていうことなんですけれども(笑)、まぁ、普段声優雑誌などで見かけられる、メイクした上に修正までしていただいている僕とは似ても似つかない、冴えないオッサン……僕は見慣れてるんですけども……。まぁそれを見たら、僕がプライベートなんて見せたくもないし、喋りたくもないっていうのは、まぁなんとなく解っていただけると思うんです」と、自らネタにして、笑いを誘う場面も。  思いもよらぬところからプライベートにスポットを当てられ、驚いたという神谷だが、「品行方正ではないかもしれないし、誇れるものではないかもしれないが、僕にとっては、守るべきプライベート」「その土台の上に、声優・神谷浩史が存在する」とハッキリ主張。さらに、神谷個人の考えとして、“プライベートを仕事やエンターテイメントにはなるべく持ちこまない”“自分がやりたいと思うことよりも、皆さんに楽しんでもらうことを優先する”“嘘はなるべくつきたくない”という強いポリシーがあることを明かすと、「ファンに楽しんでもらうことが一番重要で、その場にそぐわない行動は極力慎み、その弊害として、プライベートが介入する隙間がなくなり、報告のタイミングを逸したことが今回の事態を招いた一因」だと、発表が遅れた経緯を説明。 「これからもポリシーを持ってみなさんに楽しんでいただける時間をご提供できるよう、正しくエンターテイメントというものに向き合っていきたいと思っていますので、引き続き、マイクを通じて全力でパフォーマンスすることをお許しいただければというふうに思います」と、最後にリスナーに呼びかけた。 「SNSをやっていない神谷さんは、今回、各方面に了承を得た上で、番組内で騒動の釈明をする時間を設けたそうです。コメントでは“結婚”の二文字を口にしなかったためか、ネットでは『濁さずにちゃんと言ってほしかった』と批判めいた声もありますが、その一方で、神谷さんの誠心誠意の言葉に、『好感しかわかない』『プロだなぁ……』『自ら写真をネタにするのさすが神谷さん』と好意的な意見が目立ちますね。また、番組中に小野さんが神谷さんのことを『いやもう、本当にね……目の前にいるおじさんはいつもの冴えない人ですね』といじり、『これからも一緒にゲラゲラワッハッハしていこうよ!』と言葉を贈ったのですが、緊迫した雰囲気を笑いに持っていく小野さんのフォロー力はすごいなと思いましたし、何より、9年間共にパーソナリティを務めてきた二人の絆を感じました。ネットにも『このコンビネーションとバランスが大好き』『その言葉にどれだけのリスナーが救われたか』と、感謝の声が上がっています」(声優ファン) 『DGS』が高い評価を受ける一方で、今回の騒動を受けてなのか、声優グッズを専門に取り扱うK-BOOKS VOICE館のTwitter(@kbooks_voice)を見ると、ブロマイドやCD、DVD、ストラップなど神谷関連の商品が多数写真で紹介されている。どうやらファンの中にはショックのあまりグッズを手放し、神谷のファンを卒業する人もいるようだが……。  アジアナンバーワンと呼ばれるほど人気の高い神谷だけに、今回の騒動の衝撃は大きく、心の傷を負ったファンも多いのかもしれない。

ビル・マーレイ、アフガンでロックを叫ぶ!? 異色コメディ『ロック・ザ・カスバ!』の挑戦

【リアルサウンドより】  ビル・マーレイをキャスティングすることは映画を一本ヒットさせるよりも難しい。それが映画界の共通認識だ。なにしろ彼はエージェントと契約していないし、マネージャーさえいないのだ。  となると、出演を望む大勢の製作者たちが彼の友人に助けを乞うのは当然のこと。とりわけ80年代から交流を続ける製作者であり脚本家のミッチ・グレイザーはこういった問い合わせ被害を数多く受けてきた一人だという。  だがその見返りがあるとすれば、『ロック・ザ・カスバ!』のように自身が長く温めた企画にようやくゴーサインが出た時だろう。グレイザーは案の定、いち早く友人マーレイから出演の確約を得ることができた。それはつまり、マーレイを撮影のために遥かモロッコまで連れ出すことを意味していたわけだが(彼は出不精なことで有名だ)、これもまた、友人だからこそ成しえた快挙である。

アフガンで女性シンガーを新人発掘!?

20160719-RTK-sub5.jpg

 というわけでロックの時間だ。ギターが高まる。ビートが大地を揺らす。熱狂したオーディエンスがステージに大挙するーーいやいや、そんな見慣れた風景などこの映画のどこを向いても存在しない。  物語の舞台はアフガニスタン。この地で砂嵐にまみれながらマーレイが演じるのは「俺はマドンナの才能をいち早く見出したんだぜ」が口癖の自称敏腕マネージャーだ。ある日、彼は酔っ払いの軍関係者からの要請を受け、新人歌手(ズーイー・デシャネル)を伴って遥かアフガニスタンに向けた米軍慰問ツアーに出発する。しかし降り立った首都カブールですぐさまアクシデントに見舞われ、この地でどん詰まり状態に。  そんな中、彼はひょんなことから現地の少女と出会い、その歌声を耳にした瞬間、昔の感覚がビビッときて「神様の贈り物だ!」と感じずにいられなくなる。女性が人前で歌うことが困難なこの国で、「歌手になりたい」と願うその少女。彼女の夢を叶えるべく、彼はいつになく真剣な眼差しで、久方ぶりの情熱を燃やし始めるのだが……。

豪華キャストに彩られた異色作

20160719-RTK-sub6.jpg

 砂塵と噴煙のくすぶるカブールをさまようビル・マーレイの姿は、かつて彼がTOKYOの町並みを駆け抜けた『ロスト・イン・トランスレーション』を彷彿とさせる。アフガニスタンに舞台を移しても、マーレイが身振り手振りで相手に意思を伝え、時には部族を前に「SMOKE ON THE WATER」を熱唱してみせる姿には、見る者を「そうそう、この感じ!」と思わせるマーレイっぽさが満載である。  そんな彼を支える共演陣も意表をつく大物ぞろいだ。強靭な腕っぷしで主人公を脅したり、時には彼を守る立場にもなったりする傭兵役としてブルース・ウィリスが出ているのにも驚かされる。彼とビル・マーレイが共演するのはウェス・アンダーソン監督作『ムーンライズ・キングダム』以来だが、こんな大物ふたりが一つの画面に同居するショットを目にすると、珍しさのあまりファンタジーを見ているような不可思議な感覚すらこみ上げてくる。
20160719-RTK-sub4.jpg

 余談だが、実はウィリスにとってマーレイの存在はとても思い出深いものらしく、遡ること70年代、ブルース・ウィリスがTVコメディ『サタデー・ナイト・ライブ』の雑用係に甘んじていた頃、出演者の中でマーレイだけはいつも丁寧に接してくれたのだとか。確かにそんなエピソードは他でもよく耳にする。筆者が『ヴィンセントが教えてくれたこと』の主演子役ジェイデン・リーベラーにインタビューした時も、「ビルは分け隔てなく誰とでも仲良くなっちゃう人」と語っていた。マーレイの飄々とした存在感やハリウッドから少し距離を置いた仙人のような立ち位置は、映画の内でも外でも、それから本作においても間違いなく、格別な空気となって影響を及ぼしているのだ。  他にも、ケイト・ハドソンとズーイー・デシャネルという『あの頃ペニー・レインと』で人気を博した女優陣が揃って出演している。いずれも映画界の仙人たるビル・マーレイとの共演を望む一心でオファーを受けたことは想像に難くない。
20160719-RTK-sub7.jpg

 さらに監督を担うのは『レインマン』でオスカーを受賞したバリー・レヴィンソン。紛争の地、そしてロックの組み合わせで言うと、ちょうどレヴィンソンの監督作『グッドモーニング、ベトナム』(87)が思い出されるが、様々な要素の入り乱れる『カスバ!』に『ベトナム』と同じく少しだけ社会派の風味を香らせることができるのも、この御歳74になる名匠のなせるわざと言えるだろう。

ロックの名曲に乗せて世界を揺らせ!

20160719-RTK-sub9.jpg

バリー・レヴィンソン監督とビル・マーレイ

 そもそも映画『ロック・ザ・カスバ!』のアイディアは、一人の女性が命がけでTV番組『アフガン・スター』に出演し歌声を響かせた実際の出来事に着想を得たものなのだとか。  さらに、この映画のタイトルがザ・クラッシュの名曲の引用であることはファンならずともお気づきだろう。版権の都合上、作中で楽曲そのものは使用されていないが、おそらく作り手の中では『アフガン・スター』の一件とクラッシュの名曲にほとばしるスピリットとが電流を帯びたみたいにしっかりと手を結んだのだ。だからこそ本作には文化や宗教の違いを乗り越えて世界をロックしようという思いが満ちている。  と同時に、これは一人の男が自分の人生を奮い立たせようとする物語でもある。もう自分は終わった、過去の人間であると薄々気がついている人間が、世界の果てにて、もう一度だけ魂を熱くかき鳴らす。それはややもすると自己満足かもしれないし、アフガンの人々からすれば迷惑なことかもしれない。
20160624-rockthekasbah-sb3.jpg

 それでも映画は突き進む。正解など誰にもわからない。一つだけ言えるとすれば、それをビル・マーレイが演じているということ、ただそれだけだ。「WILD WORLD」や「KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR」などの名曲に乗せて彼がこの地にのらりくらりと佇んでいるだけで、僕らは苦笑いしながら、その姿をじっと最後まで見守ってしまう。 マーレイという人間はやっぱりそういう男。世界のどこででも、あくまで自分のペースで魂を揺らす、愛すべきロックな男。そんな彼に出会いたければ『ロック・ザ・カスバ!』に身を投じてみると良いだろう。

『ロック・ザ・カスバ!』予告編

■牛津厚信 映画ライター。明治大学政治経済学部を卒業後、某映画放送専門局の勤務を経てフリーランスに転身。現在、「映画.com」、「EYESCREAM」、「パーフェクトムービーガイド」など、さまざまな媒体で映画レビュー執筆やインタビュー記事を手掛ける。また、劇場用パンフレットへの寄稿も行っている。Twitter ■公開情報 『ロック・ザ・カスバ!』 新宿シネマカリテ(東京)7月20日(水)〜公開 シネ・リーブル梅田(大阪)8月7日(日)〜公開 中川コロナシネマワールド(愛知)8月9日(火)〜公開 シネマポイント(長野)2016年秋公開 監督:バリー・レヴィンソン 脚本:ミッチ・グレイザー 音楽:マーセロ・ザーヴォス 撮影:ショーン・ボビット 出演:ビル・マーレイ、ブルース・ウィリス、ケイト・ハドソン、ズーイー・デシャネル、テイラー・キニー 配給:クロックワークス 原題:「ROCK THE KASBAH」/2015年/アメリカ/106分/カラー/シネマスコープ/英語 (c)2015 Kasbah, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.

ビル・マーレイ、アフガンでロックを叫ぶ!? 異色コメディ『ロック・ザ・カスバ!』の挑戦

【リアルサウンドより】  ビル・マーレイをキャスティングすることは映画を一本ヒットさせるよりも難しい。それが映画界の共通認識だ。なにしろ彼はエージェントと契約していないし、マネージャーさえいないのだ。  となると、出演を望む大勢の製作者たちが彼の友人に助けを乞うのは当然のこと。とりわけ80年代から交流を続ける製作者であり脚本家のミッチ・グレイザーはこういった問い合わせ被害を数多く受けてきた一人だという。  だがその見返りがあるとすれば、『ロック・ザ・カスバ!』のように自身が長く温めた企画にようやくゴーサインが出た時だろう。グレイザーは案の定、いち早く友人マーレイから出演の確約を得ることができた。それはつまり、マーレイを撮影のために遥かモロッコまで連れ出すことを意味していたわけだが(彼は出不精なことで有名だ)、これもまた、友人だからこそ成しえた快挙である。

アフガンで女性シンガーを新人発掘!?

20160719-RTK-sub5.jpg

 というわけでロックの時間だ。ギターが高まる。ビートが大地を揺らす。熱狂したオーディエンスがステージに大挙するーーいやいや、そんな見慣れた風景などこの映画のどこを向いても存在しない。  物語の舞台はアフガニスタン。この地で砂嵐にまみれながらマーレイが演じるのは「俺はマドンナの才能をいち早く見出したんだぜ」が口癖の自称敏腕マネージャーだ。ある日、彼は酔っ払いの軍関係者からの要請を受け、新人歌手(ズーイー・デシャネル)を伴って遥かアフガニスタンに向けた米軍慰問ツアーに出発する。しかし降り立った首都カブールですぐさまアクシデントに見舞われ、この地でどん詰まり状態に。  そんな中、彼はひょんなことから現地の少女と出会い、その歌声を耳にした瞬間、昔の感覚がビビッときて「神様の贈り物だ!」と感じずにいられなくなる。女性が人前で歌うことが困難なこの国で、「歌手になりたい」と願うその少女。彼女の夢を叶えるべく、彼はいつになく真剣な眼差しで、久方ぶりの情熱を燃やし始めるのだが……。

豪華キャストに彩られた異色作

20160719-RTK-sub6.jpg

 砂塵と噴煙のくすぶるカブールをさまようビル・マーレイの姿は、かつて彼がTOKYOの町並みを駆け抜けた『ロスト・イン・トランスレーション』を彷彿とさせる。アフガニスタンに舞台を移しても、マーレイが身振り手振りで相手に意思を伝え、時には部族を前に「SMOKE ON THE WATER」を熱唱してみせる姿には、見る者を「そうそう、この感じ!」と思わせるマーレイっぽさが満載である。  そんな彼を支える共演陣も意表をつく大物ぞろいだ。強靭な腕っぷしで主人公を脅したり、時には彼を守る立場にもなったりする傭兵役としてブルース・ウィリスが出ているのにも驚かされる。彼とビル・マーレイが共演するのはウェス・アンダーソン監督作『ムーンライズ・キングダム』以来だが、こんな大物ふたりが一つの画面に同居するショットを目にすると、珍しさのあまりファンタジーを見ているような不可思議な感覚すらこみ上げてくる。
20160719-RTK-sub4.jpg

 余談だが、実はウィリスにとってマーレイの存在はとても思い出深いものらしく、遡ること70年代、ブルース・ウィリスがTVコメディ『サタデー・ナイト・ライブ』の雑用係に甘んじていた頃、出演者の中でマーレイだけはいつも丁寧に接してくれたのだとか。確かにそんなエピソードは他でもよく耳にする。筆者が『ヴィンセントが教えてくれたこと』の主演子役ジェイデン・リーベラーにインタビューした時も、「ビルは分け隔てなく誰とでも仲良くなっちゃう人」と語っていた。マーレイの飄々とした存在感やハリウッドから少し距離を置いた仙人のような立ち位置は、映画の内でも外でも、それから本作においても間違いなく、格別な空気となって影響を及ぼしているのだ。  他にも、ケイト・ハドソンとズーイー・デシャネルという『あの頃ペニー・レインと』で人気を博した女優陣が揃って出演している。いずれも映画界の仙人たるビル・マーレイとの共演を望む一心でオファーを受けたことは想像に難くない。
20160719-RTK-sub7.jpg

 さらに監督を担うのは『レインマン』でオスカーを受賞したバリー・レヴィンソン。紛争の地、そしてロックの組み合わせで言うと、ちょうどレヴィンソンの監督作『グッドモーニング、ベトナム』(87)が思い出されるが、様々な要素の入り乱れる『カスバ!』に『ベトナム』と同じく少しだけ社会派の風味を香らせることができるのも、この御歳74になる名匠のなせるわざと言えるだろう。

ロックの名曲に乗せて世界を揺らせ!

20160719-RTK-sub9.jpg

バリー・レヴィンソン監督とビル・マーレイ

 そもそも映画『ロック・ザ・カスバ!』のアイディアは、一人の女性が命がけでTV番組『アフガン・スター』に出演し歌声を響かせた実際の出来事に着想を得たものなのだとか。  さらに、この映画のタイトルがザ・クラッシュの名曲の引用であることはファンならずともお気づきだろう。版権の都合上、作中で楽曲そのものは使用されていないが、おそらく作り手の中では『アフガン・スター』の一件とクラッシュの名曲にほとばしるスピリットとが電流を帯びたみたいにしっかりと手を結んだのだ。だからこそ本作には文化や宗教の違いを乗り越えて世界をロックしようという思いが満ちている。  と同時に、これは一人の男が自分の人生を奮い立たせようとする物語でもある。もう自分は終わった、過去の人間であると薄々気がついている人間が、世界の果てにて、もう一度だけ魂を熱くかき鳴らす。それはややもすると自己満足かもしれないし、アフガンの人々からすれば迷惑なことかもしれない。
20160624-rockthekasbah-sb3.jpg

 それでも映画は突き進む。正解など誰にもわからない。一つだけ言えるとすれば、それをビル・マーレイが演じているということ、ただそれだけだ。「WILD WORLD」や「KNOCKIN' ON HEAVEN'S DOOR」などの名曲に乗せて彼がこの地にのらりくらりと佇んでいるだけで、僕らは苦笑いしながら、その姿をじっと最後まで見守ってしまう。 マーレイという人間はやっぱりそういう男。世界のどこででも、あくまで自分のペースで魂を揺らす、愛すべきロックな男。そんな彼に出会いたければ『ロック・ザ・カスバ!』に身を投じてみると良いだろう。

『ロック・ザ・カスバ!』予告編

■牛津厚信 映画ライター。明治大学政治経済学部を卒業後、某映画放送専門局の勤務を経てフリーランスに転身。現在、「映画.com」、「EYESCREAM」、「パーフェクトムービーガイド」など、さまざまな媒体で映画レビュー執筆やインタビュー記事を手掛ける。また、劇場用パンフレットへの寄稿も行っている。Twitter ■公開情報 『ロック・ザ・カスバ!』 新宿シネマカリテ(東京)7月20日(水)〜公開 シネ・リーブル梅田(大阪)8月7日(日)〜公開 中川コロナシネマワールド(愛知)8月9日(火)〜公開 シネマポイント(長野)2016年秋公開 監督:バリー・レヴィンソン 脚本:ミッチ・グレイザー 音楽:マーセロ・ザーヴォス 撮影:ショーン・ボビット 出演:ビル・マーレイ、ブルース・ウィリス、ケイト・ハドソン、ズーイー・デシャネル、テイラー・キニー 配給:クロックワークス 原題:「ROCK THE KASBAH」/2015年/アメリカ/106分/カラー/シネマスコープ/英語 (c)2015 Kasbah, LLC. ALL RIGHTS RESERVED.