番組がカルト団体に乗っ取られている! そんな声まで聞こえてくる。 テレビ東京の人気番組『世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~』で、やたらと韓国の宗教団体・統一教会(世界平和統一家庭連合=旧・世界基督教統一神霊協会)の信者が出演している問題で、全国霊感商法対策弁護士連絡会(以下、連絡会)が、局側に出演の経緯などについて質問状を送っていたことが伝えられている。 同番組は、世界各地の辺境などで暮らす日本人を取材するドキュメンタリー番組だが、「週刊新潮」(新潮社)が番組内の出演者として統一教会の女性信者ばかりが取り上げられ、連絡会が強く非難していることを報じている。連絡会はテレ東の番組を「虚偽の事実を織り交ぜた物語を創作して放映している」と“ヤラセ説”まで持ち出し、これが統一教会の「宣伝材料」になっていたと指摘。 これに対し、テレビ東京は「取材の過程で信者だと把握して放送した回もあったが、番組内容に虚偽はない」と、信者の関与は認めつつもヤラセは否定。ただし、局内からは「怪しいブローカーを使っているディレクターが多い」という別の問題点が聞こえてきている。 申し入れによると、今年3月放送分に出演した、ウクライナに住む日本人女性は、教祖・文鮮明の指名により結婚。同居するウクライナ人夫も統一教会信者だとされる。このほか、過去に中米コスタリカで48歳の高齢初出産をした日本人妻が統一教会の宣教師であることや、西アフリカのブルキナファソで4人の子どもを育てる日本人シングルマザー、中東ヨルダンで難民のためのボランティア活動をする日本人女性もまた信者なのだという。とても偶然とは思えない話で、連絡会は番組が「統一教会信者であることを意図的に秘匿していた」と糾弾。 これについて、テレビ東京の別の番組プロデューサーに話を聞いたところ「ウチの局と統一教会が肩を組んでいるわけではない」と話したが、信者が多数出演していたことの経緯には心当たりがあるという。 「問題の番組には関わっていませんから確かなことは言えませんが、ウチは全国ネット局と比べて予算が少なく、スタッフの数も少ない、いわばローカル局。今回のような番組だと、テーマに沿った一般出演者を探すのに外部の力を借りるのが通例で、局内ではそういう協力者を『コーディネーター』と呼んでいます。ただ、そのコーディネーターには素性の怪しい人がかなり紛れ込んでいるのは、以前から疑われていたことなんですよ。問題のあるなしを見分けるのは難しいんですが、本当はもっと精査しないといけないんですよね」 テレ東は近年、『Youは何しに日本へ?』『家、ついて行ってイイですか?』など一般人参加の番組でのヒットが多いが、これも実のところ予算不足の苦肉の策だった。そこで重宝するのが人材集めのコーディネーターだが、素性不明なまま使われることが多いのは「正直、精査しないほうが、問題があったとき局も『知らなかった』で済ますことができるから」とプロデューサー。結果、怪しいコーディネーターが増えているわけだ。 統一教会の場合、信者であることを隠して宣教活動をするスタイルで知られるため、コーディネーター自身が教会の信者であっても、それを明かさず仕事をしている可能性はある。 いずれにせよ、統一教会は過去、日本で霊感商法による大量の被害を生んだことがあるカルト団体であり、連絡会が行動に出たのも当然だ。世界190カ国で約300万人の信者がいるとされるが、日本では1987年以来、約3万4,000件もの被害報告があり、被害総額は約1,200億円にも上るといわれる。 92年には、歌手の桜田淳子が教会の合同結婚式に参加したことで、すべての芸能仕事を失う大騒動となったことが有名だ。その合同結婚式には、ほかに元新体操選手の山崎浩子や、作家の飯星景子も参加。山崎と飯星は後に脱会したが、桜田は教団の広告塔となって韓国で活動を継続していたため、日本の芸能界からは干され続けている。 問題の番組のコーディネーターが実際に教団関係者だったかどうかはわからないが、プロデューサーによると「過去に、暴力団関係者やマルチ商法の詐欺師だと疑われたコーディネーターもいた」というから、精査されないのをいいことに、潜り込んでいても不思議ではない。 何しろ一般参加者がテレビ番組で一度でも美談として取り上げられれば、それが後にいろいろな活動に役立つであろうことは想像に難くない。連絡会はBPO(放送倫理・番組向上機構)にも審議を要請しているというが、一般人参加の番組で数字を上げているテレ東にとっては、非常に頭の痛い話だろう。 (文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)テレビ東京『世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~』番組サイトより
日別アーカイブ: 2016年6月15日
テレビ東京『世界ナゼそこに?日本人』に“大量の統一教会信者”問題はナゼ起こったか
番組がカルト団体に乗っ取られている! そんな声まで聞こえてくる。 テレビ東京の人気番組『世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~』で、やたらと韓国の宗教団体・統一教会(世界平和統一家庭連合=旧・世界基督教統一神霊協会)の信者が出演している問題で、全国霊感商法対策弁護士連絡会(以下、連絡会)が、局側に出演の経緯などについて質問状を送っていたことが伝えられている。 同番組は、世界各地の辺境などで暮らす日本人を取材するドキュメンタリー番組だが、「週刊新潮」(新潮社)が番組内の出演者として統一教会の女性信者ばかりが取り上げられ、連絡会が強く非難していることを報じている。連絡会はテレ東の番組を「虚偽の事実を織り交ぜた物語を創作して放映している」と“ヤラセ説”まで持ち出し、これが統一教会の「宣伝材料」になっていたと指摘。 これに対し、テレビ東京は「取材の過程で信者だと把握して放送した回もあったが、番組内容に虚偽はない」と、信者の関与は認めつつもヤラセは否定。ただし、局内からは「怪しいブローカーを使っているディレクターが多い」という別の問題点が聞こえてきている。 申し入れによると、今年3月放送分に出演した、ウクライナに住む日本人女性は、教祖・文鮮明の指名により結婚。同居するウクライナ人夫も統一教会信者だとされる。このほか、過去に中米コスタリカで48歳の高齢初出産をした日本人妻が統一教会の宣教師であることや、西アフリカのブルキナファソで4人の子どもを育てる日本人シングルマザー、中東ヨルダンで難民のためのボランティア活動をする日本人女性もまた信者なのだという。とても偶然とは思えない話で、連絡会は番組が「統一教会信者であることを意図的に秘匿していた」と糾弾。 これについて、テレビ東京の別の番組プロデューサーに話を聞いたところ「ウチの局と統一教会が肩を組んでいるわけではない」と話したが、信者が多数出演していたことの経緯には心当たりがあるという。 「問題の番組には関わっていませんから確かなことは言えませんが、ウチは全国ネット局と比べて予算が少なく、スタッフの数も少ない、いわばローカル局。今回のような番組だと、テーマに沿った一般出演者を探すのに外部の力を借りるのが通例で、局内ではそういう協力者を『コーディネーター』と呼んでいます。ただ、そのコーディネーターには素性の怪しい人がかなり紛れ込んでいるのは、以前から疑われていたことなんですよ。問題のあるなしを見分けるのは難しいんですが、本当はもっと精査しないといけないんですよね」 テレ東は近年、『Youは何しに日本へ?』『家、ついて行ってイイですか?』など一般人参加の番組でのヒットが多いが、これも実のところ予算不足の苦肉の策だった。そこで重宝するのが人材集めのコーディネーターだが、素性不明なまま使われることが多いのは「正直、精査しないほうが、問題があったとき局も『知らなかった』で済ますことができるから」とプロデューサー。結果、怪しいコーディネーターが増えているわけだ。 統一教会の場合、信者であることを隠して宣教活動をするスタイルで知られるため、コーディネーター自身が教会の信者であっても、それを明かさず仕事をしている可能性はある。 いずれにせよ、統一教会は過去、日本で霊感商法による大量の被害を生んだことがあるカルト団体であり、連絡会が行動に出たのも当然だ。世界190カ国で約300万人の信者がいるとされるが、日本では1987年以来、約3万4,000件もの被害報告があり、被害総額は約1,200億円にも上るといわれる。 92年には、歌手の桜田淳子が教会の合同結婚式に参加したことで、すべての芸能仕事を失う大騒動となったことが有名だ。その合同結婚式には、ほかに元新体操選手の山崎浩子や、作家の飯星景子も参加。山崎と飯星は後に脱会したが、桜田は教団の広告塔となって韓国で活動を継続していたため、日本の芸能界からは干され続けている。 問題の番組のコーディネーターが実際に教団関係者だったかどうかはわからないが、プロデューサーによると「過去に、暴力団関係者やマルチ商法の詐欺師だと疑われたコーディネーターもいた」というから、精査されないのをいいことに、潜り込んでいても不思議ではない。 何しろ一般参加者がテレビ番組で一度でも美談として取り上げられれば、それが後にいろいろな活動に役立つであろうことは想像に難くない。連絡会はBPO(放送倫理・番組向上機構)にも審議を要請しているというが、一般人参加の番組で数字を上げているテレ東にとっては、非常に頭の痛い話だろう。 (文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)テレビ東京『世界ナゼそこに?日本人~知られざる波瀾万丈伝~』番組サイトより
嵐・大野智主演の映画『忍びの国』ヒロインは石原さとみ「大野たっての希望で……」
「ジャニーズ事務所は、今後はドラマよりも映画の大作の話があれば、そちらを優先してキャスティングするそうですよ。あまり映画に縁のなかった大野さんの起用も、その意向があったからのようです」(映画関係者)
発行部数50万部を誇る和田竜のベストセラー小説を、嵐・大野智の主演で実写化する映画『忍びの国』が、2017年夏に公開されることがわかった。大野は時代劇映画初主演となる。
「大野クンにとっては、映画自体も11年に公開された『映画 怪物くん』以来、6年ぶりになります。もともと、映画は嵐として出演した『ピカンチ』シリーズと『黄色い涙』、それにドラマを映画化した『怪物くん』だけで、オリジナル映画の単独出演はこれが初めてになります。嵐の映画担当といえば二宮(和也)クンですが、この大作に抜擢するということは、事務所としても大野クンでも賞を獲りにいくという意思の現れでしょう」(芸能事務所関係者)
共演にも、肉体派で知られる伊勢谷友介や鈴木亮平を抜擢し、スタントなしといわれるアクションシーンを盛り上げる。
「ヒロインは大野クンたっての希望で、石原さとみさんになりました。実は大野クンは石原さんの大ファンで、魚拓をプレゼントしたり、その好意は、そばにいる人が見れば丸わかりだとか(笑)。2人ともいい年でフリーですからね。こういった撮影中に距離が接近するのはよくあること。ただ、残念ながら抱擁シーンはあるのですが、キスシーンまではないようです」(テレビ局関係者)
大野が石原とキスする日はやってくるのか――。
「夏至」「築地」を漢字で書けず……やっぱりヤバい、Kis-My-Ft2の“おバカ”具合
“ブサイク”や“ポンコツ”など、アイドルとはかけ離れたイメージをうまく利用し、グループの個性にしてきたKis-My-Ft2。以前、二階堂高嗣がバラエティ番組で日本語検定に挑戦したときに、早稲田は「ソウキョタ」、小豆は「つぶ」と読んで、視聴者を戦慄させていたが、6月13日に放送された2番組で他のメンバーの“おバカ”具合も明らかになってしまった。
まず19時から放送されたクイズ番組『ネプリーグ』(フジテレビ系)には、北山宏光、宮田俊哉、そして初登場の千賀健永の3人がゲスト出演した。北山、宮田は2012年に同番組に出演しているが、「“うるう年”が何年周期だかわからない」「『能ある鷹は爪を隠す』ということわざを知らない」など、散々な結果であった。これには彼らも落ち込んだようで、北山は「オレらヘコみすぎて、終わった後に参考書を(宮田と)2人で買いに行くっていう……」と、後日談を明かした。
清原和博“独占インタビュー”獲得で「50万円」のボーナスも、本人は「まともにしゃべれない」!?
覚せい剤取締法違反罪で懲役2年6月、執行猶予4年の判決を受けた元プロ野球選手・清原和博の独占インタビューに、高値が付けられている。ある週刊誌は契約記者らに、仕事の報酬以外に「実現させれば、50万円のボーナスを出す」と通達していたことがわかった。 「今、清原については業界用語でいう“ワンピシャ”といって、写真一枚、コメントひとことでもあれば買うという姿勢を見せる媒体が多く、一番の狙いは独占インタビューで、ちょっとした“賞金首”になっています」(週刊誌の契約記者) 先日、小保方晴子と瀬戸内寂聴の対談が掲載された「婦人公論」(中央公論新社)は、関係者が「この15年で、こんなことはない」というぐらいのバカ売れ。渦中の人物の独占インタビューは部数を飛躍的に伸ばすため、5月31日に東京地裁で判決を受けた清原被告については、「できれば夏までに独占インタビューを取りたい」という雑誌が多々あるわけだ。 ただ、交渉以前に、接触するのが難しいという。 「以前、清原が身を潜めるのに使ったことがある大阪の知人宅にも行って現在の連絡先を探ったんですが、ダメ。野球関係も片っ端から当たっていますが、謝礼をチラつかせても手掛かりなしでした」(前出記者) その中で、球界関係者から出てきた話は「清原は周囲の人間を信用していない状態」だという。 「公にはなっていないけど、清原の逮捕に際しては警察の捜査やマスコミの取材に協力した友人・知人がたくさんいたそうで、本人はショックを受けているようなんです。今の彼と話せるのは弁護士や、情状証人としても出廷した佐々木主浩氏ぐらいなのでしょう」(同) この記者によると、清原は3月の保釈後、首都圏のホテルに数日間、滞在中、連絡を取ってきた友人をマスコミのスパイだと思い込んで、詰め寄った場面もあったという。 「自分で入れたスマホのアプリですら『誰かが仕組んで入れたんじゃないか。居場所を特定されるかも』と疑心暗鬼になっていたというので、かなり精神的にも参っているのでは。そうなると独占インタビューどころじゃないし、どこかで直撃できても、まともにしゃべれないのでは?」 ただ、清原には、経済的に困窮しているという弱点がある。一説には、暴力団関係者に1,000万円単位の借金をしていたともいわれ、「報酬を弾めば、話に応じる可能性がないとはいえない。とはいえ、弁護士が付いているので、本人の意向に関係なく拒否されるかもしれませんね。清原はもともとメディアが嫌いで、ゴシップを書いた『週刊ポスト』(小学館)などを訴えたこともありますから、今後は、事件の際にあることないこと書いたメディアに対して、訴訟を乱発してくるというウワサもあります」と記者。 いずれにせよ、清原の独占インタビューに高値が付けられているのは確かだ。過去にも1986年のプロ入りの際や、西武にからFA宣言した97年にも同様のことがあったが、今回は悪い意味での高い注目度。まるで記者から指名手配されたような状況の清原、次にメディアに出てくるのはいつのことだろうか? (文=ハイセーヤスダ/NEWSIDER Tokyo)
優香の結婚相手「青木崇高」は要注意人物!? 関係者ドン引きさせた“カンヌ映画祭の珍事件”
優香オフィシャルブログより
近頃は熱愛の話題もご無沙汰だった優香が、突如青木崇高との結婚を発表した。現在放送中の嵐・松本潤主演の『99.9―刑事専門弁護士―』(TBS系)を始め、話題作に立て続けに出演している青木だが、超有名タレントである優香との結婚で、今後さらに活躍の場を広げることとなりそうだ。そんな青木について、一部マスコミ関係者は、「周囲の迷惑をかえりみないほど上昇志向が強い」と評しているというが――。
2人の出会いは今年1月に放送されたNHK木曜時代劇『ちかえもん』の撮影現場で、交際期間わずか半年で結婚を決意したという。
優香の結婚相手「青木崇高」は要注意人物!? 関係者ドン引きさせた“カンヌ映画祭の珍事件”
優香オフィシャルブログより
近頃は熱愛の話題もご無沙汰だった優香が、突如青木崇高との結婚を発表した。現在放送中の嵐・松本潤主演の『99.9―刑事専門弁護士―』(TBS系)を始め、話題作に立て続けに出演している青木だが、超有名タレントである優香との結婚で、今後さらに活躍の場を広げることとなりそうだ。そんな青木について、一部マスコミ関係者は、「周囲の迷惑をかえりみないほど上昇志向が強い」と評しているというが――。
2人の出会いは今年1月に放送されたNHK木曜時代劇『ちかえもん』の撮影現場で、交際期間わずか半年で結婚を決意したという。
「あたしはもう尖ってない」マツコ・デラックスがテレビに染まって自分が変わってしまったと告白!
ガーリーフォトにミニシアター、クラブカルチャーなど、音楽、映画、写真、アートといったジャンルが融合的に花開いた90年代。その“おしゃれカルチャー”を牽引する役割を担ったのは、「CUT」(ロッキング・オン)「STUDIO VOICE」(INFASパブリケーションズ/休刊)「SWITCH」(スイッチ・パブリケーションズ)といったカルチャー誌だ。 が、ゼロ年代に入り、ネットやオタク文化が席巻しはじめると、おしゃれカルチャーはすっかり衰退。前述の雑誌も部数が激減し、アニメやアイドルを特集したり、芸能人などのマスカルチャーに擦り寄ったり、と方向転換を余儀なくされていった。 ところが、最近、その“おしゃれカルチャー”雑誌の代表的存在ともいえる「SWITCH」(スイッチ・パブリケーションズ)Vol.34 No.5号にマツコ・デラックスが登場。辛辣な毒をはいている。 まず、誌面冒頭、マツコはいきなりこう言い放つ。 「『SWITCH』に出ることはないでしょう」 「だって『SWITCH』はアバンギャルド雑誌だから。それも頭にエセがつく」 これから自分を特集しようとする雑誌に対しあんまりな発言だが、マツコの毒舌はこんなものでは終わらない。マツコの攻撃は「SWITCH」編集長で、その記事のインタビュアーでもある新井敏記氏に向かう。新井氏は茨城県下館市(現・筑西市)の出身なのだが、そのことを突いてこんな言葉まで浴びせかけるのだ。 「新井さんは田舎者で、オシャレな世界に憧れていたんでしょう」 「田舎者が作っているから誌面にコンプレックスが現れる。それが直に伝わってくるとダサいわよ」 編集長のコンプレックスまで持ち出しての口撃に、昨今のサブカル誌ではとんと読めなくなったヒリヒリしたものを感じ思わずニヤリとしてしまうが、マツコの「SWITCH」批判はまだつづく。最近の「SWITCH」は最先端の尖ったカルチャーを取り上げておらず、マスに媚びた雑誌に成り下がったとすらこきおろすのだ。 「マスを狙う雑誌はつまらない。「SWITCH」もそうなっているでしょう」 「だけど、「SWITCH」はそうなっちゃいけない雑誌だった気がするのよ。たとえばCoccoさんが「SWITCH」によく出ていたけど、この雑誌じゃないとCoccoさんはいろんなことを話さないんだろうなと思ったの。限られたところにしか心を開かなかったわけよね。でも今「SWITCH」がその受け皿になりうるかというと、そういう時期よりはもっとマスになっている。実際の部数は減ってるかもしれないけれど、イメージ的にも市場的にもマスに行っちゃったんだと思うのよ」 まさに、カルチャー誌がマスに媚を売り、ダメになっていっている状況を言い当てたマツコだが、実はこのインタビューで、マツコは自分に対しても、同様のダメ出しをしている。「SWITCH」同様、自分もまたマスのフィールドに行ってしまい、かつて持っていたはずの尖った部分を失ってしまったと語っているのだ。 「でも最先端で居続けることって恐怖だと思うのよ。それはあたし自身にとってもそう。ずっとバキバキに尖ってられているかと言われたら、やっぱりいろんな人と関わってきて、いろんな人に迷惑を掛けることも知り、丸くなってきちゃうわけじゃない、どうしても。それはやっぱりメディアも一緒でさ、絶対に関わる人が多ければ多くなるほど、どうしても尖ってはいられなくなってゆくものよ。だからそこを尖り続けられる人が、本当に最先端であり、ムーブメントを作る人になるんだと思うのよ。だからそういう意味では、あたし自身はもうそこから離脱したと思ってる。最初はメディアをぶっ壊してやると思って出てきたから。テレビなんてあたしがぶっ壊してやるって思ってね。そしたら、いつの間にかメディアやテレビと一緒になって走り出した。一緒にテレビ番組を作っている人のことはやっぱり愛しくなってきちゃうじゃない。そうなるとさ、ぶっ壊すんじゃなくて、育てたいなんておこがましいことは思ってないけど、この人たちが幸せになってほしいとか、ぬるい方になっちゃうわけじゃない、どうしても」 確かに、マツコが言う通り、かつてのマツコ・デラックスというコラムニスト、タレントは、もっと過激で尖った発言を繰り出す人であった。 その典型が、2008年に行われた「論座」(朝日新聞出版/休刊)でのインタビューだ。いまから8年前の取材でマツコはいきなりこう畳み掛ける。 「アンタ、テレビでものをしゃべってるなんて、人間として最下層よ」 「新聞社とか、出版社に勤めている人間だってそうよ。なくても誰も死なないものを作ってお金儲けにしているんだから。アタシらみたいな人間が一番、世の中に必要ないのよ」 自分も含め、マスメディアに携わる人間を全否定する言葉をいきなり浴びせかける。さらには、マスコミタブーである広告代理店についても単刀直入にぶった切った。 「お金を儲けようとする電通や博報堂が周りを固めて、そこに利権が発生したりするから、まあ、分かりやすい言い方しちゃうと根腐れするのよね」 そして、雑誌の出版元の親会社である朝日新聞に対し、産経新聞のコラムの名を出しながら、こうダメ出しするのだ。 「好きか嫌いかで言ったら微妙だけどさ、「産経抄」の方がよっぽどいいわよアンタ」 「(朝日は)あれ(産経)と闘わなきゃいけないのに、右だか左だか上だか下だか分からないようなぬるいことばっかり書いて。(中略)いつからか新聞って、公平中立でないといけないものだと見なされるようになって、朝日新聞がその代表になっているじゃない。誰もが不快な思いをすることなく読める新聞をつくろうなんて、初めから闘う意志がないわよ」 かつてはこんなに尖っていたマツコ。「SWITCH」でマツコが「どうしても尖ってはいられなくなってゆくものよ」と発言した裏には、世に出始めたときにもっていたエッジを自分が失いつつあることに対する忸怩たる思いがあったのだろう。 と、思ったのだが、ことはそう単純ではない。前述08年のインタビューでマツコは、数寄屋橋での辻説法が有名な右翼活動家・赤尾敏の生き方をあげながら、過激な活動や言動が出来なくなりつつある自分の置かれている現状に対し、こんなことも語っていたのだ。 「ああやって生きられたらうらやましいよね。残念だけどアタシは、社会順応性や理性が邪魔をして、あそこまで踏み外せないんだよね。女装なんて踏み外したうちに入らないわよ。赤尾敏みたいなことができない人間は、生意気なことを言う資格はないって気持ちが常にあるの。だからすごく嫌なのよ今、自分が。安全地帯から発言しているだけだから」 「魂を売るってこういうことなのねって、日々テレビに出ながら感じてるのよ」 つまり、マツコ・デラックスは8年前からずっと同じように「自分はテレビに染まってしまい、尖っていた部分を失った」ということを言い続けていたのである。8年前といったら、深夜1時45分から15分間だけ放送されていた初の冠番組『マツコの部屋』(フジテレビ)すらまだ始まっていない段階である。そんなときからマツコはエッジを失いつつあると告白し続けていた。 こんなふうに自分から「魂を売った」と先回りして言われたら、「最近のマツコは刺が取れて面白くなくなった」とは言えなくなる。この頭の良さがあるから、マツコ・デラックスというタレントはマスでありながら、うるさがたのネットユーザーや辛口コラムニストたちからも一目置かれているのだろう。でも、ちょっとずるいような気もするのだが……。 (新田 樹)「SWITCH」(スイッチ・パブリケーションズ)Vol.34 No.5号
「あたしはもう尖ってない」マツコ・デラックスがテレビに染まって自分が変わってしまったと告白!
ガーリーフォトにミニシアター、クラブカルチャーなど、音楽、映画、写真、アートといったジャンルが融合的に花開いた90年代。その“おしゃれカルチャー”を牽引する役割を担ったのは、「CUT」(ロッキング・オン)「STUDIO VOICE」(INFASパブリケーションズ/休刊)「SWITCH」(スイッチ・パブリケーションズ)といったカルチャー誌だ。 が、ゼロ年代に入り、ネットやオタク文化が席巻しはじめると、おしゃれカルチャーはすっかり衰退。前述の雑誌も部数が激減し、アニメやアイドルを特集したり、芸能人などのマスカルチャーに擦り寄ったり、と方向転換を余儀なくされていった。 ところが、最近、その“おしゃれカルチャー”雑誌の代表的存在ともいえる「SWITCH」(スイッチ・パブリケーションズ)Vol.34 No.5号にマツコ・デラックスが登場。辛辣な毒をはいている。 まず、誌面冒頭、マツコはいきなりこう言い放つ。 「『SWITCH』に出ることはないでしょう」 「だって『SWITCH』はアバンギャルド雑誌だから。それも頭にエセがつく」 これから自分を特集しようとする雑誌に対しあんまりな発言だが、マツコの毒舌はこんなものでは終わらない。マツコの攻撃は「SWITCH」編集長で、その記事のインタビュアーでもある新井敏記氏に向かう。新井氏は茨城県下館市(現・筑西市)の出身なのだが、そのことを突いてこんな言葉まで浴びせかけるのだ。 「新井さんは田舎者で、オシャレな世界に憧れていたんでしょう」 「田舎者が作っているから誌面にコンプレックスが現れる。それが直に伝わってくるとダサいわよ」 編集長のコンプレックスまで持ち出しての口撃に、昨今のサブカル誌ではとんと読めなくなったヒリヒリしたものを感じ思わずニヤリとしてしまうが、マツコの「SWITCH」批判はまだつづく。最近の「SWITCH」は最先端の尖ったカルチャーを取り上げておらず、マスに媚びた雑誌に成り下がったとすらこきおろすのだ。 「マスを狙う雑誌はつまらない。「SWITCH」もそうなっているでしょう」 「だけど、「SWITCH」はそうなっちゃいけない雑誌だった気がするのよ。たとえばCoccoさんが「SWITCH」によく出ていたけど、この雑誌じゃないとCoccoさんはいろんなことを話さないんだろうなと思ったの。限られたところにしか心を開かなかったわけよね。でも今「SWITCH」がその受け皿になりうるかというと、そういう時期よりはもっとマスになっている。実際の部数は減ってるかもしれないけれど、イメージ的にも市場的にもマスに行っちゃったんだと思うのよ」 まさに、カルチャー誌がマスに媚を売り、ダメになっていっている状況を言い当てたマツコだが、実はこのインタビューで、マツコは自分に対しても、同様のダメ出しをしている。「SWITCH」同様、自分もまたマスのフィールドに行ってしまい、かつて持っていたはずの尖った部分を失ってしまったと語っているのだ。 「でも最先端で居続けることって恐怖だと思うのよ。それはあたし自身にとってもそう。ずっとバキバキに尖ってられているかと言われたら、やっぱりいろんな人と関わってきて、いろんな人に迷惑を掛けることも知り、丸くなってきちゃうわけじゃない、どうしても。それはやっぱりメディアも一緒でさ、絶対に関わる人が多ければ多くなるほど、どうしても尖ってはいられなくなってゆくものよ。だからそこを尖り続けられる人が、本当に最先端であり、ムーブメントを作る人になるんだと思うのよ。だからそういう意味では、あたし自身はもうそこから離脱したと思ってる。最初はメディアをぶっ壊してやると思って出てきたから。テレビなんてあたしがぶっ壊してやるって思ってね。そしたら、いつの間にかメディアやテレビと一緒になって走り出した。一緒にテレビ番組を作っている人のことはやっぱり愛しくなってきちゃうじゃない。そうなるとさ、ぶっ壊すんじゃなくて、育てたいなんておこがましいことは思ってないけど、この人たちが幸せになってほしいとか、ぬるい方になっちゃうわけじゃない、どうしても」 確かに、マツコが言う通り、かつてのマツコ・デラックスというコラムニスト、タレントは、もっと過激で尖った発言を繰り出す人であった。 その典型が、2008年に行われた「論座」(朝日新聞出版/休刊)でのインタビューだ。いまから8年前の取材でマツコはいきなりこう畳み掛ける。 「アンタ、テレビでものをしゃべってるなんて、人間として最下層よ」 「新聞社とか、出版社に勤めている人間だってそうよ。なくても誰も死なないものを作ってお金儲けにしているんだから。アタシらみたいな人間が一番、世の中に必要ないのよ」 自分も含め、マスメディアに携わる人間を全否定する言葉をいきなり浴びせかける。さらには、マスコミタブーである広告代理店についても単刀直入にぶった切った。 「お金を儲けようとする電通や博報堂が周りを固めて、そこに利権が発生したりするから、まあ、分かりやすい言い方しちゃうと根腐れするのよね」 そして、雑誌の出版元の親会社である朝日新聞に対し、産経新聞のコラムの名を出しながら、こうダメ出しするのだ。 「好きか嫌いかで言ったら微妙だけどさ、「産経抄」の方がよっぽどいいわよアンタ」 「(朝日は)あれ(産経)と闘わなきゃいけないのに、右だか左だか上だか下だか分からないようなぬるいことばっかり書いて。(中略)いつからか新聞って、公平中立でないといけないものだと見なされるようになって、朝日新聞がその代表になっているじゃない。誰もが不快な思いをすることなく読める新聞をつくろうなんて、初めから闘う意志がないわよ」 かつてはこんなに尖っていたマツコ。「SWITCH」でマツコが「どうしても尖ってはいられなくなってゆくものよ」と発言した裏には、世に出始めたときにもっていたエッジを自分が失いつつあることに対する忸怩たる思いがあったのだろう。 と、思ったのだが、ことはそう単純ではない。前述08年のインタビューでマツコは、数寄屋橋での辻説法が有名な右翼活動家・赤尾敏の生き方をあげながら、過激な活動や言動が出来なくなりつつある自分の置かれている現状に対し、こんなことも語っていたのだ。 「ああやって生きられたらうらやましいよね。残念だけどアタシは、社会順応性や理性が邪魔をして、あそこまで踏み外せないんだよね。女装なんて踏み外したうちに入らないわよ。赤尾敏みたいなことができない人間は、生意気なことを言う資格はないって気持ちが常にあるの。だからすごく嫌なのよ今、自分が。安全地帯から発言しているだけだから」 「魂を売るってこういうことなのねって、日々テレビに出ながら感じてるのよ」 つまり、マツコ・デラックスは8年前からずっと同じように「自分はテレビに染まってしまい、尖っていた部分を失った」ということを言い続けていたのである。8年前といったら、深夜1時45分から15分間だけ放送されていた初の冠番組『マツコの部屋』(フジテレビ)すらまだ始まっていない段階である。そんなときからマツコはエッジを失いつつあると告白し続けていた。 こんなふうに自分から「魂を売った」と先回りして言われたら、「最近のマツコは刺が取れて面白くなくなった」とは言えなくなる。この頭の良さがあるから、マツコ・デラックスというタレントはマスでありながら、うるさがたのネットユーザーや辛口コラムニストたちからも一目置かれているのだろう。でも、ちょっとずるいような気もするのだが……。 (新田 樹)「SWITCH」(スイッチ・パブリケーションズ)Vol.34 No.5号




