嵐・大野智主演のラブコメディ『世界一難しい恋』(日本テレビ系)の第9話。最終回直前の今回は、平均視聴率は13.0%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)と、前回より0.9ポイントアップしました。 さて、前回、自分の欠点を受け入れ、美咲(波瑠)の欠点を許すことを心に決めた零治(大野)ですが、美咲を再び振り向かせることは叶うでしょうか? <第8話の内容はこちら> ■「バカげている」とわかっている零治 前回、かわいいシーンが少なかった零治ですが、今回は仕事そっちのけで美咲を追い回すストーカー気質が復活! 部下の三浦が、自転車通勤中に「美咲と毎日すれ違っている」という情報を聞きつけ、慣れないママチャリ通勤をスタートさせます。しかし、「(美咲と)すれ違いざまにハイタッチした」などと報告する三浦とは裏腹に、まったく出会えません。 美咲を追う自分を、ダイオウイカを10年間追い続けたNHKの取材班になぞらえ、「彼らから学ぶべきは、一つの作戦の固執しなかったことだ」と、作戦を変更。今度は、美咲の勤務先が見えるビルにオフィスを借りようとします。そんな無意味な行動を繰り返す零治に、呆れる秘書の舞子(小池栄子)。しかし、零治は「俺だって、バカげてないとは思っていない」と言い放ちます。 そう、なんと零治は、これらのストーカー行為を「バカげている」とわかっていながらやっているんです。過去にも、実は美咲が最初から零治の好意に気付いていたり、零治の部下たちも、実は零治と美咲の関係に気付いていたりしましたが、このドラマは一見、零治が大ボケを繰り返すコントのようでありながら、登場人物の心中はかなりリアル。それを、劇中で小出しにされるたびに、視聴者はこの世界の奥行きにハッとさせられるのです。 ■アラシックの行動力に脱帽 どうしても美咲に近づきたい零治は、横浜市中区の公式キャラクター・スウィンギーくんの着ぐるみに入ることを思いつき、着ぐるみアクターの男・藤田(上島竜兵)に金を払い頼み込みます。自主練のかいもあり、スウィンギーくんの動きをマスターした零治。着ぐるみに寄ってきた美咲に抱きつかれ、ツーショット撮影に成功。しかし、「着ぐるみを着ていない俺にも、あんな笑顔を向けてくれる日が来るのか?」と、オセンチに……。1人で行動して、勝手に暗くなっているだけのヤバイ奴ですが、応援したくなるから不思議です。 ちなみに、9年前から実在するこのスウィンギーくんですが、横浜の大さん橋のお土産屋さんで販売しているぬいぐるみは、放送直後に完売したとか。アラシックの行動力、恐るべし……。なお、中区役所のサイトでは、条件付きながら着ぐるみの貸出の申し込みが可能。過去には、新宿駅の嵐の看板前で土下座をしたり、北海道のCMロケ地に不法侵入したりと、暴走系アラシックも出没しましたから、「大野くんの汗が染み込んだ着ぐるみを、嗅ぎたい!」と、何かにかこつけて借りようとするアラシックも出てくるかもしれませんね。 ■視聴者の思いを完全に代弁する和田 空しさから、社長室で体育座りを決め込む零治ですが、ステイゴールドホテルの和田社長が、ホテル業界からドロップアウトするというニュースが飛び込んできます。慌てて和田に会いに行くと、そこにはC.W.ニコルよろしく、山小屋で薪を割る和田の姿。「今の自分は、茶碗のぬくもりだけで、十分幸せを感じられる」と本当の幸せを語る和田。彼に感化され、「みささんを追いかけているうちは、幸せには辿りつけない」と正論に辿りついた零治ですが、「お前だけは、あの女を絶対にあきらめちゃいけないんだよ!」と、なぜか和田から強烈なビンタが。 「どうしてですか!」と目を白黒させていると、「面白いからだよ! お前が彼女を追い掛け回して、右往左往してるのが面白いからだよ! 期待を裏切るようなことするんじゃないよ!」と、ムチャクチャなタイミングながら、視聴者の気持ちを完全に代弁する和田。そうそう、和田はいつだって、零治の心を操っては『セカムズ』が面白くなるよう仕向けてきたんです。 ■ハグだけでヒクヒク…… 美咲の夢が、祖父が残した土地に自分のホテルを建てることだと知った零治は、「応援はするが、手助けはしない」ときっぱり。その言葉をまひろ(清水富美加)伝いに聞いた美咲は、「そんなこと言ってくれる人だと思ってなかった」とびっくり。「零治さんのこと、何も知らないのかも……」と、零治の父親(小堺一機)の元へ。ここで零治の経営者としての素質に触れ、感銘を受けます。 その後、偶然会った美咲から「社長にとっての夢とは?」と聞かれ、「絶対に消えないものだ」「つまり、君にそっくりだ」と思いを打ち明け、ぎこちなく美咲を抱きしめる零治。絶対にキスする雰囲気ですが、ハグだけというのがなんとも『セカムズ』らしいですね。零治も鼻をヒクヒクさせて、幸せそうです。 まだ関係は微妙ながら、お互い歩み寄ろうとしていた第9話。最終回がまったく読めません。そんなことより、次回の放送後、零治の社長室に飾られている「社訓」の額縁が1人に当たるプレゼントクイズが行われるようです。このレアグッズの提供にアラシックが歓喜しているかと思いきや、「これプレゼントしちゃうってことは、続編はないってこと?」と、心配する声が続出しています。果たして、次回で完全に終わってしまうのでしょうか……? (文=どらまっ子TAMOちゃん)
日別アーカイブ: 2016年6月9日
嵐、KAT-TUNはもちろん関ジャニ∞・JUMP・Kis-My-Ft2メンバーもそろった『ジャニーズ金髪男子』
ロンゲにパーマ、短髪、茶髪、黒髪、ヘアスタイルの流行はさまざまありますが、そのなかのひとつとしてファンから根強い人気を誇っているのが金髪。
本書ではそんな金髪、もしくはハイトーンカラーのメンバーばかりをコレクション。
おしゃれでかっこいい金髪ジャニーズを総まとめ!
嵐・大野、NEWS・手越などジャニーズ金髪男子が大集合の1冊!
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武田修宏、紫吹淳、西川史子――“モテ期”で自意識が停止した、四十路のズレてる恋愛トーク
<p> 若い方はご存じないかもしれないが、その昔、『恋のから騒ぎ』(日本テレビ系)という番組があった。明石家さんまが司会で、オーディションで選ばれたシロウトの女性たちが、恋愛にまつわるトークを展開する内容で、当初はごく短期間の予定だったが、高視聴率のため、1994年から17年続く長寿番組となった。</p>
東大強制わいせつ事件“不起訴”メンバーの親戚・山谷えり子議員が怖すぎる!?「敵に回すと……」
東京大学のインカレサークル「東京大学誕生日研究会」に所属する5人の東大生、東大院生が起こした強制わいせつ事件で、元首相補佐官の山谷えり子参院議員の親戚とされる容疑者が不起訴となったことに、疑心暗鬼の声が持ち上がっている。 5人は5月10日、自宅マンションに女子大生を連れ込んで裸にした上、殴る蹴るの暴行のほか、カップラーメンの汁をかけたり、局部にドライヤーで熱風を浴びせたりする拷問のような強制わいせつで逮捕されたが、起訴されたのは3人だけ。その理由を警察が明かしていないことから、「親族が有力議員だからではないか」という疑念が持たれている。 「週刊新潮」(新潮社)で「親戚」と伝えられた東大大学院工学系研究科の原子力国際専攻に所属する男は、山谷議員の「従兄弟の子」にあたるという。議員本人の不祥事ではないから当人が追及されるべき話ではないが、山谷議員は第2次安倍内閣のもと国家公安委員長に就く防犯のトップで、事件についての見解を求められるのは仕方ないところ。 ただ、政界では「あの人を敵にまわすと怖いと言われている」と政治ジャーナリスト。 「警察と宗教団体、右翼団体など各方面に強力な人脈があって、さらにカネも権力もあるから、睨まれると大変。三菱電機や住友不動産、関西電力など政界とも関わりが深い大手企業の株だけで資産1億円以上もあるし、過激な右翼団体や統一教会なんかを巧みに操る女傑。以前、彼女のことを激しく追及しようとしていた朝刊紙記者は突然、左遷されたし、バッシングしていたフリーライターや活動家のもとに右翼メンバーや教会信者が嫌がらせにきたとか、警察が唐突に『不正アクセスをした疑いがある』とやってきたとか、そんなウワサがたくさんある」 実際にそれが事実かどうかはわからないが、過去に在特会と深い付き合いがありながら「在特会ってどんな字を書くんですか?」とトボケてウソをついた答弁を週刊誌に追及され、統一教会との関係についても、漫画家の小林よしのりが「日本はカルトに支配されつつあるのではないか」と警鐘を鳴らしていたことはある。 身内の事件を不起訴にする指示を出したとは言いきれないが、何かとうさん臭い動きが見え隠れしてはいる。 前出ジャーナリストは「安倍(晋三)首相は山谷さんを気に入っているとよく書かれますけど、実際には気に入っているのではなく恐れているんです。下手に敵にまわすと何をされるかわからない人だから」とまで言っている。 海外メディアでは激しく批判記事が出ていたこともある山谷議員だが「言い換えれば、国内では彼女の後ろ盾にビビって尻込みする記者ばかりで、僕もそのひとり」とジャーナリスト。これだけ恐れられていては、確かに強制わいせつ事件ひとつ握り潰すのも簡単なことのように見えるのだが。 (文=藤堂香貴/NEWSIDER Tokyo)参議院議員 山谷えり子公式サイトより
V6が『ミュージックステーション』で新曲を披露! 6月10日(金)ジャニーズ出演情報
――翌日にジャニーズアイドルが出演予定の番組情報をお届けします。見逃さないように、録画予約をお忘れなく!
※一部を除き、首都圏の放送情報を元に構成しています。
※番組編成、及び放送日時は変更になることがあります。最新情報は番組公式サイト等をご確認ください。
●SMAP
23:15~24:15 『不機嫌な果実』(テレビ朝日系) 稲垣吾郎
24:50~25:20 『「ぷっ」すま』(テレビ朝日系) 草なぎ剛
※『中居正広の金曜日のスマイルたちへ』(TBS系・中居正広)は放送休止。
●TOKIO
8:00~ 9:55 『白熱ライブビビット』(TBS系) 国分太一
11:25~11:30 『国分太一のおさんぽジャパン』(フジテレビ系) 国分太一
22:00~22:54 『たけしのニッポンのミカタ!』(テレビ東京系)国分太一
精子が元気なら、男は肯定される。精子観察キットを私たちはどう使うか?
ねえ、自分の精子を見てみない? と友人のホモくん(20代、ゲイ男子)に声をかけ、精子観察キット「TENGA メンズルーペ」を手渡し、そのついでに「精液・精子談義」に花を咲かせた模様は先週お伝えしましたが、今週は実際に精子を自分の目で見てもらいます!
ホモくん「まずパッケージを開いて、中から精液採取用のプラスチック製カップとスポイトを取り出す。で、説明書の手順に従ってカップを広げて、その中に射精! 何をオカズにしたかはナイショです(笑)。その後、5分ほど放置して……」
ーーなんで放置するの?
ホモくん「ドロッとした半固体状の精液が時間が経つと液状化するから、採取・観察がしやすくなるんだって。でも、待っているあいだも忙しい。ルーペレンズとプレートをスマホにセットしなきゃいけないから。ルーペレンズをスマホのフロントカメラの中心に来るようにセットするのが、意外とむずかしくて……。こんなモタモタしてたら、精子の活動が弱まってしまうんじゃないか、死んじゃうんじゃないかと気が気じゃなかったよ。なんとかセット完了して、ビデオモードにできたんだけど、さっきまでエロ動画を見ていたスマホで精子を見るって、なんともいえない不思議な気分になったよ」
ーースマホ、万能すぎ(笑)。
ホモくん「カップのなかに射精した精液から、スポイトで少しだけ精子をすくうんだけど、量が多すぎるとボヤけてよく見えないんだって。これぐらいかな? いやいや、さすがに少なすぎじゃね? と思いながら量を調節。俺は精液好きのホモだからこういう作業もイヤじゃないけど、ノンケで妊活目的だったら気が重くなるかもね。で、やっと観察の準備が整ったわけだけど……」
◎ホモくん、自分の精子を見る
ーー見えた? どうだった?
ホモくん「それが、ピント合わせるのが至難のわざ! スマホの機種にもよるんだろうけど、むちゃくちゃ手間どったよ。精液がこぼれないように位置を微調整して、部屋の明かりを一点に集中させて。まるで太陽の黒点を探すような。いやいや、望遠鏡で月面のクレーターにピントを合わせるような。暗闇のなかこんな作業をしてると、理科の実験を思い出してノスタルジックな気持ちになっちゃった」
ーーエロの要素、皆無だね。
ホモくん「ほんとだよ~、精液大好きな俺でも集中力が高まりすぎてエロが入り込む隙がない! そうやって明かりとピントを調整しながら格闘していると……やっと見えた! 『あっっっっ、これ精子だ!!!!』って思わずひとりで叫んじゃった(笑)。たくさん動き回る……いや、泳ぎ回っているっていったほうが適切かな。俺の精子、すげー元気! めっちゃ動いてる!」
ーー自分の身体で造られたものが、自分の身体を離れて元気に動き回っているって、不思議な感じ。
ホモくん「チンコが男にとって“息子”なら、コイツらは何ていえばいいんだろうね。動きに意志が感じられるんだよ、やっぱり卵子を求めているんだろうな。ほんと神秘的で感動した。小学校のとき学校の先生が、『紙に鉛筆の先でチョンと丸を書いたぐらいが、卵子の大きさです。精子は人間の目には見えない大きさです』って話してくれたのをなぜか覚えてるんだけど、先生~、いま俺その精子を目で見てますよ~! これが人間になるのですね!」
ーー先生にその感動、届くといいね~。なんだかんだ自分の精子が元気だったから、めいっぱい感動できたんだろうね。これで数が少なかったり元気がなかったりしたら、そんな無邪気に楽しめなさそう。男性は精子に問題がある=不妊って診断されると人格まで傷つけられたようになるって聞くけど、精子が元気っていうだけでこれだけ肯定感を得られるんだね。
ホモくん「とりあえず、桃子にも俺の精子の動画送っておくね!」
ーー動画を記録できるってスゴイね! (LINEで送られた動画を見る)わ、ほんとに泳いでる。精子はよくオタマジャクシに喩えられるし、別の生き物って感じがあるけど、こうやって自分の目でみるとそのイメージがさらに強まるね。この子たちがいまここに存在する目的が、卵子と出会うことなんだとすれば、ぜひ叶えてあげたいとすら思ってしまう。
◎精子を見たことで広がる想像力
ホモくん「先週、『精液がたくさん出る=俺のチンコは元気! だから精子も元気!』という男の思考回路について話したけど、それって何の根拠もないただの思いこみ。なのに、『俺は勃起もしてる。精液を子宮に出せてる。俺には何の問題もないんだから、それで妊娠しなかったら女の身体に問題があるはず!』って威張り散らすのは、ほんとサイテーだよね。そこまでいうんだったら、こうして一度、自分の目で見てみればいい。元気に動いているのを見ると、安心するから。もちろんこれで見ただけでは、妊娠させられる能力があるかどうかはわからないから、妊活中の人ならちゃんと病院に行ってほしいけど」
ーー本来なら、精子の状態がよくなくても、それはその人の人間性とか男性としての魅力とかにはまったく関係のないことだしね。精子は精子、俺は俺。スマホが壊れたら修理に出すような感覚で、精子が元気なければ病院で相談すればいい……とまで言っちゃうとちょっと乱暴かな。
ホモくん「自衛官の友人がいて原発の調査の仕事をしているんだけど、彼は奥さんに急かされて病院に行って、精子に影響がないか検査したって。そのぐらいの動機がないと、多くの男は重い腰を上げないんだろうね。病院でオナニーしてそれを医者に見せる、ってのが恥ずかしいのは俺もよくわかる」
だからこそ、TENGA メンズルーペ! というほど単純な話ではないのでしょうが、今回ホモくんの観察体験を聞いて、彼が観察前に感じていたような不安感を男性が体験するだけでも有意義だと私は感じました。そのうえで「女性も自分の身体に対して不安なんだ」「もし卵子の状態がよくなくても、それで人格を貶めるようなことはいわれたくないんだ」という想像力につなげてくれれば……。
バイブレーターのラブグッズに関して、私はいつも「道具は道具、使う人次第」と言っていますが、このキットにも同じことが言えると思います。TENGA メンズルーペで不妊の何かが決定的に解消されるわけではありません。それよりも、ふたりの関係性を向上させる方向に使ってほしい。男性が自主的に使うにしても、パートナー女性がこれを勧めるにしても、その基本を忘れてはいけないですね。
■桃子/オトナのオモチャ約200種を所有し、それらを試しては、使用感をブログにつづるとともに、グッズを使ったラブコミュニケーションの楽しさを発信中。著書『今夜、コレを試します(OL桃子のオモチャ日記)』ブックマン社。
北九州監禁殺人事件、尼崎変死事件に似ている!! 恐怖と暴力による洗脳『クリーピー 偽りの隣人』
今年1月に劇場公開された中村義洋監督の『残穢 住んではいけない部屋』は、かなり不気味なホラー映画だった。自分が住んでいるマンションは以前どんな人間が暮らしていたのかよく分からないという、地縁や血縁から切り離された現代人の浮遊感・不安感がもたらす恐怖を描いていた。黒沢清監督の『クリーピー 偽りの隣人』もまた流動性の激しい都市部で起きる怪事件を扱ったものだ。『クリーピー』には幽霊などオカルト系の類いはいっさい現われないが、幽霊以上におぞましく、常識がまるで通用しない“ご近所さん”がこちらに向かって近づいてくる。 近年は『トウキョウソナタ』(08)や『岸辺の旅』(15)など非ホラー系の家族ドラマが高く評価されている黒沢監督にとって、『クリーピー』は『CURE キュア』(97)以来となる久々の犯罪サスペンス。黒沢監督のブレイク作『キュア』では萩原聖人が催眠術を巧みに操り、次々と遠隔殺人を行なった。だが、『クリーピー』はさらに現代的にバージョンアップされた形となっており、催眠術を使わずとも人間がいとも簡単にマインドコントロールされてしまう恐ろしさが描かれている。 2011年に発表された前川裕の処女小説『クリーピー』(光文社)が原作だが、黒沢監督は原作の設定だけをもらって、ストーリーは映画独自の展開となっている。犯罪心理学者の高倉(西島秀俊)は妻の康子(竹内結子)と共に東京の都心部から少し離れた静かな住宅街に引っ越してきた。お菓子を持って引っ越しの挨拶回りをするが、このへんはご近所づきあいがないらしく、ろくに挨拶ができないまま引っ越し初日を終える。後日、康子がひとりで改めて隣家を訪ねると主人の西野(香川照之)が出てきたが、あまりに不躾な態度で康子はショックを受けてしまう。中学に通う西野の娘・澪(藤野涼子)はきちんとしているだけに、余計に西野家のことが気になってしまう。黒沢清監督にとって久々の犯罪サスペンス『クリーピー 偽りの隣人』。身近なところから、かつてない恐怖が忍び寄る。
一方、大学に勤める高倉を刑事の野上(東出昌大)が訪ね、6年前に日野市で起きた一家行方不明事件の再捜査に協力してほしいと頼んできた。長女の早紀(川口春奈)だけが生存しているこの迷宮入り事件を調べていくうちに高倉は、事件現場一帯の家の並び方が自分の新居周辺とひどく酷似していることに気づく。どうやら犯罪をやるのにうってつけの物件というものがあるらしい。高倉が事件の真相究明にのめり込んでいる間、高倉家とその周辺はおぞましい悪意による侵蝕が進行していた。 原作を大胆にアレンジした黒沢監督が映画化する上で参考にしたのが、2002年に発覚した北九州監禁連続殺人事件、2011年に発覚した尼崎連続変死事件といった実在の猟奇殺人事件。どちらの事件も主犯者は自分が直接手を下すことなく、監禁状態に置いた被害者同士を殺し合わせている。身内同士を争わせ、しかも生き残ったほうに死体の処理まで命じている。「週刊文春」の連載記事の書籍化『殺人犯との対話』(文藝春秋)でこれらの事件が起きた監禁部屋の実態を知ると、猛烈な嘔吐感に襲われる。恐怖と暴力によって洗脳された人間は、監禁部屋から逃げる気力すら奪われ、支配者に命じられるまま否応なく殺人や死体処理まで実行してしまう。 本作に登場するクリーピー(ぞっとする)な犯人もまた悪の天才であり、言葉巧みに善良な一家に近づき、甘い汁を絞れるだけ絞った挙げ句に警察の目に留まらぬように静かに立ち去り、次の獲物へと忍び寄っていく。原作ではシロアリ駆除の業者を装って犯人は一般家庭に上がり込み、多額の請求を押しつけながら徐々に懐柔していく手口が記されている。シロアリの被害と同じように、一見すると平和そうな家庭も知らない間に土台や柱を喰い尽くされ、気が付いたときにはすでに手遅れ状態となってしまう。隣家に暮らす西野(香川照之)と長女の澪(藤野涼子)。西野の妻と長男は家に篭ったまま、姿をまるで見せない。
本作でヤバいのは、犯人だけではない。奇妙な事件を追うことに熱中するあまり、犯罪心理学者の高倉も刑事の野上も自分の足もとや背後で起きていることにはまるで気づかずにいる。高倉と野上も犯罪者の暗黒面にどうしようもなく惹かれてしまうという心の闇を抱えている。犯人から見れば、スキだらけの人間なのだ。凶悪犯罪とは無関係のまっとうな人間もその家族も、ほんのちょっとウィークポイントを突くだけで、ドミノ式にあっけなく崩れ落ちてしまう。 黒沢監督から興味深い話を聞いた。ベルリン映画祭や香港映画祭でプレミア上映された際、引っ越したばかり康子たちが近所にお菓子を持って挨拶回りするシーンが海外の人たちには奇異に感じられたらしい。引っ越しの挨拶回りは日本独自の習慣らしく、海外では面識のない家々を一軒ずつ訪ねて回ることはしないそうだ。挨拶を交わしただけで、隣人のことを知った気になって安心してしまう。こういう状況がいちばん心のスキを生みやすいんでしょう。黒沢監督は澄ました顔で、何気に恐ろしいことを口にする。近所づきあいがとても曖昧な日本の都市部は、犯罪者にとって格好の狩猟場に映るらしい。 (文=長野辰次)日野市で起きた一家失踪事件で生き残った早紀(川口春奈)。高倉や刑事の野上は、早紀の心情を考えずに当時の状況を執拗に聞き出す。
『クリーピー 偽りの隣人』 原作/前川裕 脚本/黒沢清、池田千尋 監督/黒沢清 出演/西島秀俊、竹内結子、川口春奈、東出昌大、香川照之、藤野涼子、戸田昌宏、馬場徹、最所美咲、池田道枝、佐藤直子、笹野高史 配給/松竹 6月18日(土)より全国ロードショー (c)2016「クリーピー」製作委員会 http://creepy.asmik-ace.co.jp
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AKB48・柏木由紀とNEWS・手越祐也は「まだ続いてる!?」日テレ『時かけ』のテーマ曲が騒動に
AKB48が主題歌を務める日本テレビの7月期ドラマ『時をかける少女』のエンディングテーマを、ジャニーズのアイドルグループ・NEWSが担当することが発表され、双方のファンがザワついている。 筒井康隆原作の同ドラマは、主演の若手女優の黒島結菜のほか、Sexy Zoneの菊池風磨や、吉本実憂らが出演。加えて7日、NEWSの加藤シゲアキが数学教師役で出演することが明かされたのと同時に、エンディングテーマをNEWSが担当することが発表された。 「NEWSの新曲『恋を知らない君へ』は、“ひと夏の究極にせつない恋”がテーマのラブバラードで、『時かけ』の伏線にある曲。物語とリンクしているため、歌詞を知っているとよりドラマが楽しめるといいます。さらに、小説家の顔も持つ加藤は、7月発売の『小説 野性時代』(KADOKAWA)で、同作をオマージュした短編小説を発表。ドラマを盛り立てる上でNEWSの貢献度は高く、主題歌がNEWSではなくAKB48であることに、ジャニヲタから不満の声が漏れています」(テレビ誌ライター) さらに、AKB48とNEWSという組み合わせが、AKB48の柏木由紀と、NEWSの手越祐也のニャンニャン写真流出騒動を思い起こさせるとして、両ファンの心中は複雑だ。 「報道から1年がたちましたが、本人は完全スルーを決め込み、ファンに対しても説明のないまま。NEWSファンの中には、この組み合わせを露骨に嫌がる女性も少なくない。また、柏木ファンからは、『ゆきりんが大事な時に、波風立てないで……』と、今月開票が行われる選抜総選挙への影響を心配する声が見受けられる」(同) 柏木といえば、1日に発表された速報で、6位に転落したばかり。スキャンダルが原因と言われているだけに、ファンも気が気でないようだ。 「昨年12月には、手越の誕生日会に、柏木から音声メッセージのプレゼントが届いたと報じられたほか、4月に行われたNEWSの静岡公演に、柏木が招待されていたという一部報道も。まだ関係が続いているとウワサされているだけに、『時かけ』の発表にはファンも過剰反応せざるを得ない」(同) 騒動の余波が続く中、禁断の組み合わせを発表した『時かけ』。思わぬところで、ファンをヤキモキさせているようだ。撮影=岡崎隆生
湯山玲子×二村ヒトシ×カンパニー松尾と考える、“M女”からの解放と“女性向け”性コンテンツの方向性
<p> 『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』(幻冬舎)を上梓した、著述家・湯山玲子氏とAV監督・二村ヒトシ氏が、5月18日にインターネットストリーミングサイト「DOMMUNE」で、トークイベント「実写版『日本人はもうセックスしなくなるのかもしれない』」を開催した。恋人のいる若者は減り、結婚するのも難しければ、夫婦間でのセックスレスも当たり前になったニッポンの男と女。「実際のセックスは面倒だ」と、セックスへの絶望が男女問わずに深まっている。どうしてこのような事態になったのか、前半は本書の概要を解説しながら語り合った。<br /> </p>







