『ドロメ』内藤監督が語る、Jホラーとアメリカンホラーの融合「主人公の成長物語でもある」

【リアルサウンドより】  森川葵と小関裕太がW主演を務め、内藤瑛亮監督がメガホンを取ったダブルアングルホラー映画『ドロメ』が現在公開中だ。本作は、とある高校の演劇部部員たちが、部活の合宿中、謎のモンスター“ドロメ”に襲われていく姿を描いた青春ホラーで、同じ時間軸で進行する男子と女子の物語を、2つの視点、2本の作品として制作された“シンクロ・ムービー”。『先生を流産させる会』『ライチ光クラブ』など、これまで少年少女の内面にスポットを当てた作品を数多く手掛けてきた内藤瑛亮監督に、『ドロメ』の斬新な手法や作風がどのように生み出されたのか、話を聞いた。

「限られた制約の中から生まれたアイデアでした」

ーー『ドロメ』をダブルアングルホラーで撮ろうと考えたきっかけを教えてください。 内藤瑛亮(以下、内藤):プロデューサーからの二本立てのホラーを作りたいって依頼からはじまりました。ただ、予算的には1本を撮るのも大変って感じだったので、別々の物語を撮るのは厳しくて、そこでワンシチュエーションで起こるひとつの物語を、ふたつの視点で撮るなら大丈夫だろう、と。限られた制約の中から生まれたアイデアでした。 ーー視点を分けたことで、それぞれの作品を見た時の発見が楽しめました。 内藤:一本観ただけでは解明できない謎を入れたいと考えていました。こういった企画でなければ出来ない仕掛けなので。霊現象だと思っていたものが実は人為的なものだったり、妙な行動をする背景には幽霊がいた、みたいな。視点を少し変えると物語の印象もガラッと変わりますし、幽霊描写としても新鮮なものを作れたと思います。 ーーほかに、プロデュース面での要望はありましたか? 内藤:若いキャストを使いたい、制服風の衣装で撮りたいなどのオーダーもありました。でも、学園ホラーで制服はありきたりだし、『ライチ光クラブ』も学生服だったので、そこは避けたいと思って、高校の演劇部の設定を思いつきました。個人的にジャージ姿が好きなんです。それに「制服風の衣装」というオーダーもコスプレ感というニュアンスだったので、演技部だったらメイド服やロリータファッションを着させることもできるし、それが最終局面で戦う時の戦闘服みたいにも見えるかなって(笑)。 ーー商業映画としての制約を、うまく活用している印象ですね。 内藤:僕としてはその制約との戦いが面白いというか。決まった枠があるからこそ、その中で自分なりの色やアイデアを出していく楽しさがあるし、ギリギリのラインを狙っていくことで、もともと想定していなかった面白いものが生まれてくることもあります。一方で、もっと自由に作りたいって思いもあります。濱口竜介監督の『ハッピーアワー』、橋口亮輔の『恋人たち』、小林勇貴監督の『孤高の遠吠』、塚本晋也監督の『野火』など、昨年公開された面白い日本映画の殆どが自主映画あるいはインディペンデントな体制で制作されていました。監督がどうしても語りたい話を語っている印象があって、そんな監督の覚悟や切実さが、映画の緊張感に反映されていて、凄く刺激も受けました。どの作品も劇場で観たんですけど、客席からお客さんの熱気を感じて、みんなこういう作品に飢えてるのかな、と感じました。制約の多い商業映画を観客も窮屈に感じ、監督の個人的な欲望がはっきり現れている作品が観てみたい、という気持ちが潜在的にあるのかもしれませんね。

「『ドロメ』は転換点で、新しいことに挑戦したという自負もある」

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ーー今回の『ドロメ』も、監督の色はすごく表れていたと感じました。 内藤:制約はありましたが、内容については割と自由にやらせていただきました。『先生を流産させる会』『パズル』『ライチ☆光クラブ』を観てきた人からすると、今回は「妙に明るい」と驚かれることがあります。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映した時も、田代尚也監督や鈴木太一監督から「内藤さんの映画でこんなに笑いが起こるなんて」と言われました(笑)。 ーーなぜ明るい作品を作ろうと? 内藤:十代の鬱屈した感情が過剰な暴力に結びつく物語を撮り続けてきたし、今後もやっていくテーマですが、今回に関してはいままでと違うものを撮ろうと意識的に取り組みました。同じことの繰り返しをしていては、表現として劣化していくって、自分自身への危機感も感じていました。自分の中で『ドロメ』は転換点だと思っていて、新しいことに挑戦したという自負もあります。ずっと少年少女たちの視点にこだわって撮り続けてきて、いままではそれぞれの欲望が破滅していく方向にしか描いていなかったのですが、今回初めて少年少女たちの姿を肯定的に描けたと思うので、それは嬉しいです。 ーーホラーというよりもコメディに近い印象でした。 内藤:ジャパニーズホラー(以下、Jホラー)の要素を取り入れつつ、僕が幼い頃から慣れ親しんだ80年代のアメリカンホラー的な物語を描こうと考えていたら、こうなりました。主人公から成長を奪い、幽霊を人間には絶対倒せない存在として描くことで怖さを生み出しているJホラーに対して、アメリカンホラーは主人公が成長して最後は幽霊やモンスターを倒しちゃうんですよね。『ドロメ』は入り口がJホラーなんだけど、実はアメリカンホラーで、主人公は成長し、最後は敵を倒して明るく笑い飛ばします。意図としては『ショーン・オブ・ザ・デッド』が近いかもしれません。コメディだけど根っこにあるのは悪ふざけだけではなく、オリジナルの精神も引き継ぎつつ、主人公の成長物語にもなっているみたいな。『ドロメ』も幽霊やクリーチャーの存在に怖がるのではなく、それらに怖がって盛り上がる少年少女たちのわーきゃーしている姿を観て面白がってほしい。幽霊もドロメも校舎に迷い込んできた犬と同じで、絶望的な危機ではなく楽しいトラブルで、あくまで彼らの学生生活に彩りを与えた存在でしかないんですよ。
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ーー男子女子全員でドロメをボコボコにするシーンは衝撃的で、ここには監督が描き続けてきた少年少女の狂気も感じられました。 内藤:ある意味、いままでの中で一番暴力的な描写かもしれないですね(笑)。このシーンは映画学校時代から温め続けているアイデアで、「→Pia-no-jaC←」が演奏するベートーベンの第9を聴いた時に、モンスターをフルボッコにするイメージが浮かんだのがきっかけでした。最後は学園祭のフィナーレみたいにスカッとする終わりにしようとした結果、スカッとを通り越えて可哀想な感じになってしまいました。最初の想定とは違いますが、可哀相過ぎて笑っちゃうっていう面白さがあって、これはこれでアリだな、と。 ーー今回は珍しく血の描写が一切ない、というよりも泥が血の役割を果たしてました。なぜ泥を使ったのですか? 内藤:貞子や伽椰子って役者を白塗りにすることでモンスターとして成立するので、予算規模が小さい日本映画にとって、経済効率が高いアイデアなんです。そこで、泥塗れならどうだろうと考えたんです。ゾンビ的な描写もありますが、泥を吐き出したり、飲ませたりって、フレッシュな見せ方もできる。血がダメな人でも受け入れらるし。あと、泥ってモチーフには日本らしい土着的な雰囲気が感じられるのも面白いな、と。口から吐き出す演出は『牛乳王子』でもやっていて、口から吐いたものを人にかけるとか、吐かれたもので人の顔をぐちゃぐちゃにするのは、ある意味、性癖に近いものがありますね(笑)。水っぽい泥なら、ねちょねちょぐちょぐちょしているし、吐き出す素材としては最適です。
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ーー男子編、女子編では友情の描き方やホラーの仕掛けを明確に分けていましたね。 内藤:女子編の方は精神不安定者を中心に置いた古典的なホラー形式。そこからコミカルなホラ―に転換していく。男子編はバカ騒ぎする男連中を中心に進行していきます。『21ジャンプストリート』とか、アメリカンコメディを意識しました。ちなみに、男子編の子離れできない幽霊の設定は、『悪の華』の押見修造さんからお聞きした体験談を拝借しました。劇中にフェイスブックで好きな異性のことを調べるシーンがあるんですけど、女子は恋愛話に繋がるのに、男子は犯罪を連想してしまうとか、そんな男女のリアクションの違いの面白さも盛り込んでます。脚本は僕と松久君(松久育紀)が書いているので、女子の部分は多少皮肉や妄想が入っているとは思いますが。

「その人にしか語れない形で物語を撮ること、そこに監督する意味や意義がある」

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【左から】森川葵、小関裕太

ーー川那小春役の森川葵さん、星野颯汰役の小関裕太さん、それぞれキャスティングした理由を教えてください。 内藤:小春役はショートカットが似合う、すこし影のある女子をイメージしていたので、パッと思いついたのが森川さんでした。現場での彼女からは、すごく悩みながら手探りで演技をしている印象を受けましたね。舞台の練習をしている最中に小春が泣くシーンがあって、そこが本人的に上手く演じることができず、もうできないって撮影中に座り込んでしまうこともありました。引っ張り起こしてもう一回やってもらいましたが(笑)。小関くんは、女性の幽霊に取り憑かれそうな中性的な雰囲気がハマっていたと思います。撮影では、事前にきちんと作り込んできますが、その場での柔軟な対応やアイデア出しもできる方でした。 ーー今回の『ドロメ』も含め、内藤さんの作品には鑑賞者を驚かせようとする仕掛けがいつも用意されていると感じます。今後もそういった方向性で制作を続けていくのでしょうか? 内藤:おそらく他の作り手も同じだと思いますが、自分が面白いと思うものじゃないと作れないだけです。恋愛ならこういう形、ホラーならこうあるべき、といった既存のフォーマットにあてはめられた作品が一番つまらないと思っていて。抽象的な言い方ですが、そこに魂を感じないというか。自分の視点を通した映画は、描写にその人の資質が滲み出てくるだろうし、そうすると必然的に既存の形からもずれてくると思います。その人にしか語れない形で物語を撮ること、そこに監督することの意味や意義があるのかなって。僕から見た幽霊ホラーやモンスターホラーは、今回の『ドロメ』でしっかり形にできたと思います。

『ドロメ』予告映像

内藤瑛亮監督 コメント動画

(取材・文=泉夏音) ■公開情報 『ドロメ【男子篇】【女子篇】』 公開中 監督:内藤瑛亮 脚本:内藤瑛亮、松久育紀 主演:小関裕太、森川葵 出演:中山龍也、三浦透子、大和田健介、遊馬萌弥、岡山天音、比嘉梨乃、菊池明明、長宗我部陽子、木下美咲、東根作寿英ほか 製作:「ドロメ」製作委員会(日本出版販売、TCエンタテインメント、TBSサービス、是空、レスパスビジョン) 2016年/カラー/5.1ch/ビスタ/【男子篇】92分/【女子篇】98分 配給:日本出版販売 宣伝:太秦 (c)2016「ドロメ」製作委員会 公式サイト:dorome-movie.com

『ドロメ』内藤監督が語る、Jホラーとアメリカンホラーの融合「主人公の成長物語でもある」

【リアルサウンドより】  森川葵と小関裕太がW主演を務め、内藤瑛亮監督がメガホンを取ったダブルアングルホラー映画『ドロメ』が現在公開中だ。本作は、とある高校の演劇部部員たちが、部活の合宿中、謎のモンスター“ドロメ”に襲われていく姿を描いた青春ホラーで、同じ時間軸で進行する男子と女子の物語を、2つの視点、2本の作品として制作された“シンクロ・ムービー”。『先生を流産させる会』『ライチ光クラブ』など、これまで少年少女の内面にスポットを当てた作品を数多く手掛けてきた内藤瑛亮監督に、『ドロメ』の斬新な手法や作風がどのように生み出されたのか、話を聞いた。

「限られた制約の中から生まれたアイデアでした」

ーー『ドロメ』をダブルアングルホラーで撮ろうと考えたきっかけを教えてください。 内藤瑛亮(以下、内藤):プロデューサーからの二本立てのホラーを作りたいって依頼からはじまりました。ただ、予算的には1本を撮るのも大変って感じだったので、別々の物語を撮るのは厳しくて、そこでワンシチュエーションで起こるひとつの物語を、ふたつの視点で撮るなら大丈夫だろう、と。限られた制約の中から生まれたアイデアでした。 ーー視点を分けたことで、それぞれの作品を見た時の発見が楽しめました。 内藤:一本観ただけでは解明できない謎を入れたいと考えていました。こういった企画でなければ出来ない仕掛けなので。霊現象だと思っていたものが実は人為的なものだったり、妙な行動をする背景には幽霊がいた、みたいな。視点を少し変えると物語の印象もガラッと変わりますし、幽霊描写としても新鮮なものを作れたと思います。 ーーほかに、プロデュース面での要望はありましたか? 内藤:若いキャストを使いたい、制服風の衣装で撮りたいなどのオーダーもありました。でも、学園ホラーで制服はありきたりだし、『ライチ光クラブ』も学生服だったので、そこは避けたいと思って、高校の演劇部の設定を思いつきました。個人的にジャージ姿が好きなんです。それに「制服風の衣装」というオーダーもコスプレ感というニュアンスだったので、演技部だったらメイド服やロリータファッションを着させることもできるし、それが最終局面で戦う時の戦闘服みたいにも見えるかなって(笑)。 ーー商業映画としての制約を、うまく活用している印象ですね。 内藤:僕としてはその制約との戦いが面白いというか。決まった枠があるからこそ、その中で自分なりの色やアイデアを出していく楽しさがあるし、ギリギリのラインを狙っていくことで、もともと想定していなかった面白いものが生まれてくることもあります。一方で、もっと自由に作りたいって思いもあります。濱口竜介監督の『ハッピーアワー』、橋口亮輔の『恋人たち』、小林勇貴監督の『孤高の遠吠』、塚本晋也監督の『野火』など、昨年公開された面白い日本映画の殆どが自主映画あるいはインディペンデントな体制で制作されていました。監督がどうしても語りたい話を語っている印象があって、そんな監督の覚悟や切実さが、映画の緊張感に反映されていて、凄く刺激も受けました。どの作品も劇場で観たんですけど、客席からお客さんの熱気を感じて、みんなこういう作品に飢えてるのかな、と感じました。制約の多い商業映画を観客も窮屈に感じ、監督の個人的な欲望がはっきり現れている作品が観てみたい、という気持ちが潜在的にあるのかもしれませんね。

「『ドロメ』は転換点で、新しいことに挑戦したという自負もある」

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ーー今回の『ドロメ』も、監督の色はすごく表れていたと感じました。 内藤:制約はありましたが、内容については割と自由にやらせていただきました。『先生を流産させる会』『パズル』『ライチ☆光クラブ』を観てきた人からすると、今回は「妙に明るい」と驚かれることがあります。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭で上映した時も、田代尚也監督や鈴木太一監督から「内藤さんの映画でこんなに笑いが起こるなんて」と言われました(笑)。 ーーなぜ明るい作品を作ろうと? 内藤:十代の鬱屈した感情が過剰な暴力に結びつく物語を撮り続けてきたし、今後もやっていくテーマですが、今回に関してはいままでと違うものを撮ろうと意識的に取り組みました。同じことの繰り返しをしていては、表現として劣化していくって、自分自身への危機感も感じていました。自分の中で『ドロメ』は転換点だと思っていて、新しいことに挑戦したという自負もあります。ずっと少年少女たちの視点にこだわって撮り続けてきて、いままではそれぞれの欲望が破滅していく方向にしか描いていなかったのですが、今回初めて少年少女たちの姿を肯定的に描けたと思うので、それは嬉しいです。 ーーホラーというよりもコメディに近い印象でした。 内藤:ジャパニーズホラー(以下、Jホラー)の要素を取り入れつつ、僕が幼い頃から慣れ親しんだ80年代のアメリカンホラー的な物語を描こうと考えていたら、こうなりました。主人公から成長を奪い、幽霊を人間には絶対倒せない存在として描くことで怖さを生み出しているJホラーに対して、アメリカンホラーは主人公が成長して最後は幽霊やモンスターを倒しちゃうんですよね。『ドロメ』は入り口がJホラーなんだけど、実はアメリカンホラーで、主人公は成長し、最後は敵を倒して明るく笑い飛ばします。意図としては『ショーン・オブ・ザ・デッド』が近いかもしれません。コメディだけど根っこにあるのは悪ふざけだけではなく、オリジナルの精神も引き継ぎつつ、主人公の成長物語にもなっているみたいな。『ドロメ』も幽霊やクリーチャーの存在に怖がるのではなく、それらに怖がって盛り上がる少年少女たちのわーきゃーしている姿を観て面白がってほしい。幽霊もドロメも校舎に迷い込んできた犬と同じで、絶望的な危機ではなく楽しいトラブルで、あくまで彼らの学生生活に彩りを与えた存在でしかないんですよ。
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ーー男子女子全員でドロメをボコボコにするシーンは衝撃的で、ここには監督が描き続けてきた少年少女の狂気も感じられました。 内藤:ある意味、いままでの中で一番暴力的な描写かもしれないですね(笑)。このシーンは映画学校時代から温め続けているアイデアで、「→Pia-no-jaC←」が演奏するベートーベンの第9を聴いた時に、モンスターをフルボッコにするイメージが浮かんだのがきっかけでした。最後は学園祭のフィナーレみたいにスカッとする終わりにしようとした結果、スカッとを通り越えて可哀想な感じになってしまいました。最初の想定とは違いますが、可哀相過ぎて笑っちゃうっていう面白さがあって、これはこれでアリだな、と。 ーー今回は珍しく血の描写が一切ない、というよりも泥が血の役割を果たしてました。なぜ泥を使ったのですか? 内藤:貞子や伽椰子って役者を白塗りにすることでモンスターとして成立するので、予算規模が小さい日本映画にとって、経済効率が高いアイデアなんです。そこで、泥塗れならどうだろうと考えたんです。ゾンビ的な描写もありますが、泥を吐き出したり、飲ませたりって、フレッシュな見せ方もできる。血がダメな人でも受け入れらるし。あと、泥ってモチーフには日本らしい土着的な雰囲気が感じられるのも面白いな、と。口から吐き出す演出は『牛乳王子』でもやっていて、口から吐いたものを人にかけるとか、吐かれたもので人の顔をぐちゃぐちゃにするのは、ある意味、性癖に近いものがありますね(笑)。水っぽい泥なら、ねちょねちょぐちょぐちょしているし、吐き出す素材としては最適です。
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ーー男子編、女子編では友情の描き方やホラーの仕掛けを明確に分けていましたね。 内藤:女子編の方は精神不安定者を中心に置いた古典的なホラー形式。そこからコミカルなホラ―に転換していく。男子編はバカ騒ぎする男連中を中心に進行していきます。『21ジャンプストリート』とか、アメリカンコメディを意識しました。ちなみに、男子編の子離れできない幽霊の設定は、『悪の華』の押見修造さんからお聞きした体験談を拝借しました。劇中にフェイスブックで好きな異性のことを調べるシーンがあるんですけど、女子は恋愛話に繋がるのに、男子は犯罪を連想してしまうとか、そんな男女のリアクションの違いの面白さも盛り込んでます。脚本は僕と松久君(松久育紀)が書いているので、女子の部分は多少皮肉や妄想が入っているとは思いますが。

「その人にしか語れない形で物語を撮ること、そこに監督する意味や意義がある」

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【左から】森川葵、小関裕太

ーー川那小春役の森川葵さん、星野颯汰役の小関裕太さん、それぞれキャスティングした理由を教えてください。 内藤:小春役はショートカットが似合う、すこし影のある女子をイメージしていたので、パッと思いついたのが森川さんでした。現場での彼女からは、すごく悩みながら手探りで演技をしている印象を受けましたね。舞台の練習をしている最中に小春が泣くシーンがあって、そこが本人的に上手く演じることができず、もうできないって撮影中に座り込んでしまうこともありました。引っ張り起こしてもう一回やってもらいましたが(笑)。小関くんは、女性の幽霊に取り憑かれそうな中性的な雰囲気がハマっていたと思います。撮影では、事前にきちんと作り込んできますが、その場での柔軟な対応やアイデア出しもできる方でした。 ーー今回の『ドロメ』も含め、内藤さんの作品には鑑賞者を驚かせようとする仕掛けがいつも用意されていると感じます。今後もそういった方向性で制作を続けていくのでしょうか? 内藤:おそらく他の作り手も同じだと思いますが、自分が面白いと思うものじゃないと作れないだけです。恋愛ならこういう形、ホラーならこうあるべき、といった既存のフォーマットにあてはめられた作品が一番つまらないと思っていて。抽象的な言い方ですが、そこに魂を感じないというか。自分の視点を通した映画は、描写にその人の資質が滲み出てくるだろうし、そうすると必然的に既存の形からもずれてくると思います。その人にしか語れない形で物語を撮ること、そこに監督することの意味や意義があるのかなって。僕から見た幽霊ホラーやモンスターホラーは、今回の『ドロメ』でしっかり形にできたと思います。

『ドロメ』予告映像

内藤瑛亮監督 コメント動画

(取材・文=泉夏音) ■公開情報 『ドロメ【男子篇】【女子篇】』 公開中 監督:内藤瑛亮 脚本:内藤瑛亮、松久育紀 主演:小関裕太、森川葵 出演:中山龍也、三浦透子、大和田健介、遊馬萌弥、岡山天音、比嘉梨乃、菊池明明、長宗我部陽子、木下美咲、東根作寿英ほか 製作:「ドロメ」製作委員会(日本出版販売、TCエンタテインメント、TBSサービス、是空、レスパスビジョン) 2016年/カラー/5.1ch/ビスタ/【男子篇】92分/【女子篇】98分 配給:日本出版販売 宣伝:太秦 (c)2016「ドロメ」製作委員会 公式サイト:dorome-movie.com

SMAP・中居正広、Kis-My-Ft2・藤ヶ谷の“裏の顔”にうんざり!? 東北旅行で見た一面

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ガヤさ~ん、中居さんがこっち見てますよ~

 3月12日に放送された『震災から5年“明日へ”コンサート』(NHK)で、東北地方へ旅行に出掛けたことを報告したSMAP・中居正広と後輩のKis‐My‐Ft2・藤ヶ谷太輔。仕事以外ではあまり接点のない両者の交流エピソードにファンからも驚きの反応が上がっていたが、中居はそんな旅行の裏話をラジオ番組『中居正広のSome girl' SMAP』(ニッポン放送、4月2日放送)で語った。

 3月放送の『“明日へ”コンサート』では、番組のオープニングで中居が「プライベートで去年の今頃、それこそ『東北に行こう』って」「藤ヶ谷くんと一緒にプライベートで1泊2日の旅行に行ってきました」と告白。福島県の相馬駅で撮影した中居&藤ヶ谷のツーショット写真も公開され、ファンの間では「中居くんと藤ヶ谷くんがプライベートで相馬に旅行って意外すぎる」といった感想が相次いだ。

“卒業騒動”NMB48渡辺美優紀、所属事務所スタッフからも総スカン!「辞めたら誰も面倒見ない」

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 3月27日に締め切られた今年のAKB48グループ総選挙の立候補だが、立候補受け付け前に早々と出馬を辞退したのが、“みるきー”ことNMB48とAKB48を兼任する人気メンバー・渡辺美優紀だった。  渡辺は総選挙の投票権付きシングルの発売が発表された同21日、「総選挙シングルということで、私は今年総選挙出ないので辞退させていただきました」とTwitterに書き込み。2日後の23日には「言いたくて言いたくてたまらない。いつも応援してくださってるみなさんにいち早く、、ドキッ」と意味深な書き込みをしていた。  そして翌24日、今度はトークライブアプリ「755」に書き込み。4月27日発売のNMB次作シングル「甘噛み姫」の握手会日程発表を受け、ファンに向け「(握手会に)申し込まないでください」「そこまでここにはいないと思うので」と、近くグループを離れる決意をつづった。  その書き込みを一部スポーツ紙が報じたことで、グループからの卒業が近いと思われていたのだが……。 「渡辺はもともと“かまってちゃん”で、これまで何度も卒業をにおわせるような発言をしてきた。そのたびに、所属するKYORAKU吉本.ホールディングスのスタッフや幹部が確認すると『卒業? しませんよ』とケロリ。今回も、書き込み後に出演したAKBのコンサートなどでほかのメンバーから突っ込まれると、話題をそらした。さすがに、今回ばかりは、あまりにも大ごとになってしまった」(芸能プロ関係者)  一部スポーツ紙は、渡辺が3月31日のNMB公演で卒業を発表する可能性があることを報道。ところが結局、同日の公演での卒業発表はなく、それどころか、渡辺の新シングル選抜メンバー入りが発表された。 「所属事務所の関係者は、すっかりあきれ返ってしまっている。渡辺は親会社・吉本興業の大崎洋社長に気に入られていることをやたらと鼻にかけ、気に入らないことがあると、事務所のスタッフに対し『大崎さんに言いますよ』と脅かしたりして、面白がっている。NMBのメンバーは卒業すると、吉本芸人のイベントの司会を務めるなど、事務所が面倒を見てくれるが、渡辺の場合、スタッフたちからは『NMBを辞めたら、あんなやつの面倒は見きれない』と、すっかり総スカンを食らっている」(レコード会社関係者)  NMBでの活動継続が決まっただけに、みるきーは少し自分の言動を改めたほうがよさそうだが……。

“乱倫すぎる”乙武洋匡氏の公認見送りで、自民党が壇蜜に白羽の矢!?

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 今期は、乙武洋匡氏の不倫騒動は大きな話題となりましたね。真面目なイメージがある彼ですが、お相手は5人どころではないとの証言も次々と飛び出し、その乱倫ぶりには驚かされるばかりです。この件で、今夏の参議院選挙の目玉候補として乙武擁立をもくろんでいた自民党は公認を見送り、代わりに壇蜜に白羽の矢が立っているなんていうトンデモ情報も!  また、かねてから交際がウワサされているくりぃむしちゅー・有田とモデル・ローラが、ローラの誕生日である3月30に結婚か!? と報じられたり、“援交動画”流出で芸能界を引退した元人気グラドルの高崎聖子が、AVデビューするとの報道も。   彼女のGカップボディが拝める日を心待ちにしながら、ランキングを見ていきましょう! 第1位 離婚・宮沢りえの悲惨すぎる「字」、清原が法廷で野球界を潰す!? ショーンKの英語力がやばい 本当に字が汚い 第2位 フジ月9『ラヴソング』福山雅治、大物女優たちからヒロイン役を断られていた! 福山雅治だぞ!? 福山雅治なんだぞ! 第3位 5人と不倫! 夫婦で謝罪した乙武洋匡氏の“乱倫すぎた”下半身事情「結婚前からデリヘル常連で……」 夜は大満足 第4位 くりぃむしちゅー有田哲平とローラが3月30日に誕生日婚!? 披露宴中継権争奪戦も…… 顔似てない? 第5位 高崎聖子AVデビューに驚愕、乙武洋匡の「フェロモン」、上重聡アナついに「島流し」か…… 予約しよう ◆編集部厳選! イチオシ記事◆ 注目度急上昇中の男女コンビ 相席スタートが目指す「究極の下ネタ」とは? ちょうどいいブス、キテます! もはやアスリート? 『炎の体育会TV』で見せる芸人・オードリー春日の本懐 南海キャンディーズ・しずちゃんと戦ってほしい 4インチディスプレイの「iPhone SE」がお目見えも、iPhone 6sを超える点はなし?  買わない人が多いみたい

「清原級」大物スポーツ選手にも薬物疑惑でネット騒然!? 最悪のタイミングで発覚した「業界」も

 今年は年明けから衝撃的な芸能ニュースが数多く報じられているが、元プロ野球選手の清原和博の覚せい剤所持・使用の逮捕報道も大きな衝撃となった。  まあ、このような報道が出ると必ず騒がれるのが「次の大物逮捕者は誰だ!?」というもの。誰もが知る何人かの芸能人が上がり、中には公の場で完全否定する人物もいた。清原の薬物入手などに関係した人物が逮捕はされたものの、それ以外の“大物”逮捕はないまま現在に至っている。  ところが、すでにネット上で話題となっており、メディア関係者の中には「すでに警察が動き出している」と語る人もいるなど、ある「元スポーツ選手」の“薬物疑惑”が密かにささやかれている。  その人物もまた、清原と同じく90年代を中心に活躍し、一時は大ブームを巻き起こした。競技での強さもさることながら、現役時のプライベートや引退後の私生活でも世間の注目を集めてきた「メディア御用達」の人物といえるだろう。それだけに、仮に同人物が「薬物に手を染めていた」というウワサが本当なら、それこそ清原と同レベルの衝撃を世間にもたらすことは間違いないだろう。  もともと“激ヤセ”が伝えられ「別人」「病気か」などとウワサされていた同人物だが、他にも「ブログ内容が支離滅裂」「毛髪鑑定対策として、坊主頭にしたのでは」など、薬物を想起させる憶測や情報が後を絶たない。ただ、この人物は現在も表舞台で姿を現してはいるので、不確定要素も多いのは確かだ。業界もファンもそうでないことを願っているに違いない。  清原以来、プロ野球界に「薬物」イメージが染みついてしまった。野球以外のスポーツは、なんとかその“トバッチリ”を受けないようにしているはずだ。  ただ、タイミングの悪かった業界もあった。競馬界では清原逮捕の数日後、短期免許でJRA(日本中央競馬会)に来ていたカナダのルイス・コントレラス騎手がドーピングとしての禁止薬物「オキシコドン」の使用で騎乗停止となった。コントレラス騎手としては自国では普通に手に入るものとして使用できるそうだが、日本では厚生労働大臣の許可がなければ携帯輸入が不可能。同騎手は気がつかないまま持ち込んで誤飲したと語り、故意ではないと主張したが……。  世間が「薬物」に過敏に反応する只中での「禁止薬物発覚」にJRAも頭を抱えたのは想像に難くない。結局、JRAは2月11日から3月10日までの騎乗停止を決定し、同騎手には今後5年間、短期免許を与えないことも発表さるなど、世間の目も意識された重い処罰が下された。 競馬の話は外国人騎手とJRAの意志の相違という可能性もあり極端な例であるが、今後も芸能、プロスポーツ関係者からドーピングを含め薬物逮捕というニュースは時折明らかにされていくことになるだろう。できることなら、警察にはまずは防止策よりも、捕まえるだけ捕まえて膿を出し切ることに全力を注いでほしいと願う。

マドンナと敵対している息子ロッコが、インスタグラムの自己紹介欄に「オレはビッチの息子」!

<p> 昨年のクリスマス休暇にイギリスに住む父親ガイ・リッチー(47)のもとへ遊びに行った息子ロッコ(15)から、「ニューヨークにいる母親のもとへ帰りたくない」と裁判を起こされた歌手のマドンナ(57)。その後、マドンナも強制帰国の措置を訴えるなど泥沼化。裁判官は「今後、父親と暮らすにせよ、(養育権の取り決め通り)母親のもとに戻るべき」という判決を下したが、現在に至るまでロッコはマドンナのもとに帰っていない。</p>

「白石麻衣は、実は老け顔」美容整形Dr.高須幹弥が明かす、女が老けて見える原因とは?

<p>透き通るように白くツルツルで、ハリと弾力にあふれた肌……。芸能界には若々しく美しい女性がたくさんいて、年齢を聞いて「ウソでしょ!?」と驚かされることもしばしば。もちろん日ごろから、お金と手間をかけて、並々ならぬお手入れをしているのだろうけれど、もはや年齢不詳の人も少なくない! そんな中、年齢を聞いて逆に驚く“老け顔”の芸能人も……。「高須クリニック」名古屋院・院長の高須幹弥先生、美容に気を遣っているのに老け顔になっちゃうのはなんでですか?</p>

入場者数は4割増し、売り上げ2億円! 菜七子フィーバーで競馬界がウハウハ!!

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「週刊文春」(4/7号、文藝春秋)
今週の注目記事 「とにかく明るい“不倫現場”安村がパンツを脱いだ! 本誌直撃に『安心できませんねえ……』」(「週刊文春」4/7号) 「美少女<15歳>を2年間監禁 千葉大生<寺内樺風>の歪んだ情欲」(「週刊文春」4/7号) 「<実家は防犯グッズ販売店!>美少女を2年間も閉じこめた『千葉大工学部卒』の監禁システム」(「週刊新潮」4/7号) 「乙武妻<仁美さん>独占告白」(「週刊文春」4/7号) 「『外には子供はつくらないで』と妻が漏らした外泊御免『乙武クン』の家族観」(「週刊新潮」4/7号) 「ターミネーターが現実になるAIの軍事利用」(「週刊新潮」4/7号) 「国会議員と官僚“専用”保育所は超豪華だった!」(「週刊ポスト」4/15号) 「伊東豊雄が『新国立競技場隈研吾案を再撤回せよ!』」(「週刊ポスト」4/15号) 「『規制する側』が『規制される側』に取り込まれるのがこの国」(「週刊現代」4/16号) 「赤字転落三井物産と三菱商事 夏のボーナス『ゼロ』になるって!」(「週刊現代」4/16号) 「<告白スクープ>保育園ヤジ議員菅原一秀 愛人への暴言『子供を産んだら女じゃない』」(「週刊文春」4/7号) 「『保育園より韓国人学校』舛添都知事に抗議3800件」(「週刊文春」4/7号) 「NHKニュース番組の『秘密のルール』を暴露する」(「週刊ポスト」4/15号) 「橋下徹は賞味期限切れ? ゴールデン特番が視聴率9%」(「週刊文春」4/7号) 「JRAがフィーバーしている『藤田菜七子』年収の最低保障」(「週刊新潮」4/7号) 【巻末付録】現代とポストのSEX記事の勝者はどっちだ!  今週は際だった記事がなかったので、順位はつけない。  ところで、現代とポストのSEX記事のタイトルが心持ち小さくなったと思いません? この記事で何度も「SEXとか女性器というタイトルを小さくしたほうがいい」「目立たなくても読者は買ってくれる」と言ってきた“効果”か? もっと小さくてもいいと思うのだが。  さて、競馬もクラシックシーズンに入ってきた。来週は阪神競馬場で「桜花賞」。牝馬の祭典だが、牝馬ではないが、いま大注目の女性ジョッキーは藤田菜七子(18)だ。  記者会見には200人を超える報道陣が集まり、日ハムのオープン戦で始球式を務め、エリエールのウェブCMに早くも抜擢されている。3月24日には浦和競馬場で2勝を挙げ、入場者数も普段の4割増し、売り上げも2億円伸ばしたと新潮が報じている。  今は解説者の元JRAの初女性ジョッキーだった、細江純子(41)さんが「乗れない苦しみがあった」と語っているが、藤田には騎乗依頼が殺到している。厩舎からの月給は20万円程度らしいが、中央のレースは騎乗するだけで手取り3万円もらえるので、年間500回騎乗できれば、それだけで年収1,500万円になる。  土曜日の中山のレースでは惜しくも2着というのがあったが、逃げ馬、追い込み馬どちらに乗せても様になるのはたいしたものだ。弱点は、馬ごみに入ったとき。先輩騎手に対して「どけ!」と怒鳴って間を割って馬を追えるか? 無理だろうが、それでも許せちゃう。かわいい菜七子フィーバーは、まだまだ続きそうだ。  文春によると、橋下徹前大阪市長が本格テレビ復帰を目指して出たゴールデンの3時間特番が、関東地区では9.9%と失敗に終わったという。  テレビ朝日は、成功すれば古舘伊知郎が降板した『報道ステーション』(テレビ朝日)の新キャスター候補のひとりとして橋下氏を考えていたという情報もあるが、特に関東地区で人気のない橋下氏では、と考え直しているようだ。  ポストがNHKには「秘密のルール」があると巻頭でやっているが、まあそんなこともあるかなという程度である。何しろ国民のためのNHKではなく、安倍晋三首相のためにあるNHKなのだから。 ・国会論戦は政府答弁で締める ・籾井会長を映す時の“モミールール” ・安保デモ、原発デモ報道のオキテ ・選挙ニュースでは「モザイク禁止」 ・ゴールデンウィークはNG用語 ・台風上陸地点の中継はダメ  国会論戦はわかりやすい。籾井勝人会長が国会で答弁するときは後ろのNHK職員がメモを渡すが、その姿が映らないようにする。  反政府デモを報じるときは必ず政府の立場、主張をしっかり取り上げる。選挙報道では候補者を極力映さないようにするそうだが、それがなかなか大変なようだ。  なぜかゴールデンウィークという言葉は使わないで、「大型連休」と言い換えるそうだ。台風の時は「外出は危険」と呼びかけているから、記者を危険な吹き飛ばされそうな場所には行かせないそうだ。  文春は韓国と関係強化している舛添要一都知事が、保育園などの福祉施設として検討がなされていた都有地を、東京韓国学校に有償で貸与する方針を突如打ち出したことに対して、怒りの声が出ていると報じている。  だが、都有地の貸与は都知事の一存でできるというのだし、保育園にしたらどうかという要請は正式にはなされていなかったというから、致し方ないのではないか。舛添都知事が言うように、「なんでもかんでも保育園のニーズ、ニーズ。じゃ高齢者はどうするんですか?」というのも一理ある。新潮も同種の記事をやっているが、韓国というのが気に入らないのだろう。坊主憎けりゃの類いではないか。  ところで文春を読む楽しみのひとつは、今週は誰の愛人がしゃべっているのかにある。今週はヤジ将軍としてだけ目立っている菅原一秀衆院議員(54)の愛人の告白。  菅原議員は当選5回。入閣待機議員である。父親が秋田県なので、同郷の菅義偉官房長官が目を掛けているそうだ。この人、以前の経歴に「早実野球部で甲子園に4回出場」と書いてあった。これがまったくのウソで「アルプススタンドで3回応援していただけだった」というのだから、人柄がわかろうというものだ。  十数年前に離婚して、今は独身だそうだ。愛人だったA子さんは2012年の年末頃、「マスコミで働きながら、2カ月だけ。銀座のクラブBでアルバイトしていました」(A子さんの知人)。そこは菅原氏が常連で、ママが政治資金パーティーに来たお礼にクラブに来たときに知り合ったそうだ。  年明けに2人はアフターで飲みに行き、関係が始まったという。A子さんが言うには、菅原氏は何かというと怒り、彼女を含めた女性を見下す発言をしばしばしたというのである。 「俺は25歳以下がいい。25歳以上は女じゃない」(A子さんはその当時27歳だった)、「子どもを産んだら女じゃない」などなど。  その上、問題は13年に彼女を連れてハワイへ行ったことだ。当時菅原氏は経産省副大臣。飛行機は別々で、現地で落ち合った。菅原氏は連日ゴルフ三昧でA子さんは心配したが、「ウソを申請したから大丈夫」とささやいていたという。  文春が調べたところ、そのときは衆院議員運営委員会に「政治経済事情視察」として請暇願いを出してあった。本当にウソをついていたのだ。  旅行後から、すぐ切れるモラハラ男に嫌気がさし、彼女は別れたそうだ。文春の取材に対して菅原氏は、A子のことは思い出せないととぼけていたが、一緒に食事したことなどは認めた。  ハワイに行ったことも認めたが、ゴルフ三昧などではなく、現地の実業家などと日本とハワイの経済交流などについて意見交換したと答えてきた。  A子さんは「ハワイでは連日早朝からゴルフをして、寝る前までほとんど一緒でした。ハワイにいることがバレたくないからと、ゴルフが終わって晩ご飯に出かけるまで、人に会わないよう部屋にこもっていて、意見交換の時間なんてありませんでした」と証言している。  議員とは、ウソとホントの境目がわからない人のことを言うようだ。こんな女性差別をするモラハラ議員に、2度と清き1票を入れてはならないと思う。  現代は、三菱商事と三井物産が赤字で大変だと書いている。三菱商事は目下の資源価格暴落のあおりを受けて、1,500億円という巨額赤字に転落することが決定的となった。連結赤字は創業来初めてとあって、普段はクールで冷静なエリート商社マンたちも大パニックだというのである。  三井物産もここへきて、今年度決算が700億円の赤字見通しだと発表した。年間を通じて最終赤字になるのは創業来初のことで、三菱商事と同じく「役員連中が肩を落としています」と幹部社員は言う。 「00年代前半の三菱商事の純利益は600億円程度だったのが、近年は3000億円、4000億円に膨れ上がった。この急成長は、中国経済の拡大とともに資源価格が上がるスーパーサイクルの波に乗れたのが大きい。そのサイクルが終わったいま、三菱商事も三井物産もこれまでのように稼ぐのは難しい。特に資源一本と言われる三井物産は、資源市況がさらに悪化して、開発案件の進捗が遅れて再び減損。最悪の場合、赤字というシナリオもあり得る」(QUIC企業価値研究所チーフストラテジストの堀内敏成氏)  そもそも、総合商社は兆円単位の巨額の有利子負債を抱えながら、資産の大半は資源開発が占めるといういびつなビジネス構造を抱えてきたから、資源価格が落ちれば経営が一気に暗転することはわかっていたはずだ。再び“商社冬の時代”の到来のようだ。  講談社から出された『規制の虜 グループシンキングが日本を滅ぼす』が面白い。筆者は東京大学名誉教授で、政策研究大学院大学客員教授の黒川清氏。黒川氏は11年の東日本大震災後、国会に設置された「東京電力福島原子力発電所事故調査委員会」(通称国会事故調)の委員長を務めた人である。  この報告書をまとめる過程で、日本人、特にエリートといわれる集団がいかにダメな人間の集まりであるか、身にしみて感じたという。見事な日本人論になっている。  黒川氏の話を現代が取り上げている。 「国会事故調は、法律で設置が決まる唯一の『独立調査委員会』でした。国会が政府へのチェック機能を果たすための組織で、このような独立した調査委員会が立ち上げられたのは、日本の憲政史上初のことです。もっとも、独立した調査委員会がそれまで機能してこなかったことが日本のおかしなところで、世界の常識から外れているのですが──。(中略)その一連の調査から浮かび上がったのは、電力事業者である東電に対し、監督すべき立場にあった経産省の外局機関『原子力安全・保安院』が、本来のチェック機能を果たさないばかりか、むしろ東電の利益のために機能するようになっていたという事実でした。(中略)そうして、本来規制される側のはずの電力会社が発言力を強め、規制する側はその理屈に合わせることしかしてこなかった。その結果、『日本の原発ではシビア・アクシデント(過酷事故)は起こらない』という虚構がまかり通ることになった。『原子力ムラ』がのさばる、日本の異常な原発政策はこうして生まれたのです」  黒川氏は日本の裁判所も三権分立の機能を果たしていないと、厳しく批判している。 「福島第一原発事故以来、すべての原発が停止していましたが、15年8月に川内原発が再稼働をしましたね。川内原発をめぐっては、九州電力が、事故が起こった際の緊急対策拠点となる『免震重要棟』の建設計画を、再稼働後に撤回したことが問題になっています。この免震重要棟はどれだけ大切かというと、原発事故当時東電社長だった清水正孝氏が、『福島第一原発事故の際に重要免震棟がなかったらと思うと、ゾッとする』と答えたほどです。ところが九電は『免震重要棟を新設するよりも、現在ある代替施設に加えて新たな支援施設を建設するほうが、早く安全性を向上できる』という理屈をとっています。さらに再稼働の適否を審査中の玄海原発すら、免震重要棟の新設計画を見直すと開き直っているのです」  日本のエリートたちの醜悪さも、厳しく批判している。 「日本のエリートたちは、いざという時に明言を避け、『知らない、忘れた、聞いていない、関与していない』と責任逃れする人が圧倒的に多いのです。国会事故調での聴取を通じて、私は原発のみならず、日本の中枢そのものが『メルトダウン』していると痛感しました。(中略)日本は『単線路線のエリート』が多いのが問題なのです。大半の日本人は、大学を出て企業や役所に就職すると、ずっとその組織に所属し続け、年功序列で出世することが当然だと考えます。たとえば経産省に入省すれば、省内もしくは外局組織に所属しながら、入省年次によって昇進していく。近年は省庁間の人事交流も多少ありますが、『本籍』は変わらない。企業の場合でも同様です。(中略)そして『単線路線』において出世するためには、『何もしない』ことが最も重要になってきます。(中略)原発行政においても、原発推進という『国策』に反するような意見を、規制当局の職員が言えるはずもありません。その結果、正しいチェック機能が働かず、日本の原発は安全対策が不十分なまま『3.11』を迎えてしまった。原発事故は、まさに人災だったのです。(中略)司法、立法、行政、これらすべてにおいて、この病は蔓延しているんです。それは原発だけでなく、『一票の格差』のような問題でも起こっています。司法は『違憲判決』を避け、国会も、たとえば国会事故調のような独立した委員会で検討することをせず及び腰。誰が見てもおかしな問題が、いつまでも改善されずに残っていくのです。そしてその結果に、誰も責任を取ろうともしない。(中略)福島原発事故は、まだ終わっていません。『規制の虜』という問題を反省しなければ、この国は同じ過ちを繰り返してしまうでしょう。いまこそ、国民一人ひとりが強く意識すべきだと考えています」  原爆を落とされ、2度と戦争はしない、「過ちは2度と繰り返しません」と誓ったはずの日本人が、再び戦争へ踏み出そうとし、憲法を改悪しようとしている。同じ過ちを繰り返してしまう日本人は、率直にいえば「バカ」なのである。昔から言う「バカは死ななきゃ治らない」と。  新国立競技場の当初計画のデザインを手がけた英国人建築家ザハ・ハディド氏が3月31日に急死したのは驚いた。よほど、この競技場には「呪い」がかかっているのであろう。  ポストで13年、建築界のノーベル賞と呼ばれる米プリッカー賞を受賞した国際的建築の伊藤豊雄(74)氏が「競技場はかならず負の遺産になる」と嘆いているという。 「A案(隈研吾氏の案=筆者注)の設計では、スタンドを覆う屋根は木材とスチールを組み合わせた構造です。木材部分の可燃リスクは消えず、仮に聖火台を天井近くに設置すれば、そのエリアの屋根を外す必要が生じます。またスタンド席近くに置けば、その付近の観客席は取り払わなければならない。いずれにせよ、当初の設計プランから変更せざるを得ない」  12年にザハ・ハディド氏のデザインが、選ばれたことが混乱の始まりだった。伊東氏が続けて言う。 「A案の断面図や平面図を見ると、6本の柱でスタジアムを支える構造や108本の柱、54本の通路、8か所ある地下トイレの位置までザハ案とほぼ同じ。偶然の一致の域を超えており、隈さんのA案はザハ氏のデザインを借用したと言われても仕方のないものです。もちろん、ザハ案の特徴である『キールアーチ』と呼ばれる2本の巨大な鋼鉄製アーチで屋根を支える構造は採用していませんが、専門家の目から見れば、“一皮むけば同じモノ”との印象です」  さらに、木材を多く使っていることでのマイナス面もあるという。 「木材はカビも生えれば変色もします。私が設計に参加したある地方公共団体の建築物は屋内であるにもかかわらず、天井の木材部がわずか半年で変色した。現行のままだと、19年11月に完成したとして五輪が開幕する8か月後には、天井の色が曇天のようなくすんだグレー色に変わってしまうと考えられます。そもそもA案なら、20年位で屋根の総取り換えを迫られる事態も予想されます。その負担については議論されていません」(伊東氏)  A案では競技場の周囲をプラントボックス(育成容器)に植えられた樹木が覆うから、害虫被害に加え、その維持管理にも多額の費用がかかるはずだ。  屋根をはじめとした木材のメンテナンス、樹木管理など競技場全体の維持管理費を合わせると、完成から20年で、建設費と同額程度の費用負担が発生している可能性があると、ポストは言う。  その費用を誰が負担するのかは、議論の俎上にすら載っていないのだ。 「もし、管理が行き届かなければ、2040年頃には、プラントボックスの樹木は荒廃して見る影もなくなり、広大な敷地の中心に灰色に変色した巨大な“廃墟”がポツンと建つ。そんなことも考えられます。このままでは新国立は国民にとって“レガシー”ではなく、負債になりかねないのです。(中略)このままでは国民の間にある“A案で新国立を建てていいの?”といったわだかまりが解消されません。そんな状態で五輪が気持ちよく迎えられるでしょうか。いま必要なのは、JSCの大東和美・理事長なり、遠藤・五輪相なりが、“A案はこれだけ優れているから、大いに期待してください”と国民に胸を張って説明することです。それができないのなら、今一度、A案採用を再撤回するぐらいの覚悟を見せるべきではないでしょうか」(同)  2度あることは3度ある。新国立競技場は「新廃墟」とでも命名したらどうか。  保育所問題が大きな話題になっているが、ポストは国会議員や官僚には超豪華な「専用保育所」があるのはいかがなものかと報じている。 「キッズスクウェア永田町──衆院第二議員会館の地下3階に、そんな文字がドアに書かれた部屋がある。東京都の認証保育所で、総面積は約275平方メートル。屋外には154平方メートルの天然芝の園庭を備え、0歳児(生後57日)から就学前まで定員は34人。午前8時~午後9時まで預けることが可能だ。一般の人が出入りするには、空港にあるような金属探知機のゲートをくぐって厳重な手荷物検査を受けなければならない。おそらく『日本一安全な保育所』といえるだろう。都の補助がある認証保育所は保育料の上限が定められており、3歳児未満が月額8万円、3歳児以上は月額7万7000円となっている。東京都心の認可外保育所の場合、同クラスの設備となると3歳児未満の保育料は月額14万円、3歳児以上でも月額12万円ほどが相場であり、料金的にも半分近い」(ポスト)  もともとは、自民党の橋本聖子議員の出産(00年)をきっかけに超党派の「国会に保育所を!推進議員連盟」が発足して、10年の議員会館建て替えに合わせて実質的な「国会保育園」として開設されたそうだ。  民進党の議員秘書がこう話す。 「山尾(志桜里議員=筆者注)さんは当選2年目の2010年に妊娠、翌年1月に出産すると0歳児の頃から会館内の保育所を利用されていました。子育てにとても熱心で、最初は旧第一議員会館に事務所が割り当てられていましたが、できるだけ赤ちゃんと近いほうがいいからと党に希望して出産前の会館建て替えの際に、保育所のできる新第二議員会館の部屋に移してもらったそうです」  キッズスクウェア永田町は議員専用ではなく、一般からの申し込みも可能だそうだが、入るのはそうとう難しそうだ。官僚たちにも恵まれた保育所がある。  厚生労働省の本庁舎(中央合同庁舎5号館)には、安倍政権の「女性が輝く社会」政策に合わせて14年12月に「ふくろう保育室」がオープンしている。 「定員19人のうち、従業員枠の14人は基本的に厚労省職員の子供を預かります。認可保育所なので、残り5人が千代田区民のお子さんを預かる区民枠になっている。現在は区民枠に1人空きがあります」(厚生労働省福利厚生室)  こちらも、セキュリティは万全だそうだ。 「しかも、認可保育所だから保育料は議員会館の認証保育所よりさらに安い。千代田区の基準では、年収1000万円以下の世帯でも第1子の3歳時の保育料は月額2万2600円、4歳児は1万8000円となっている。(中略)この他にも、霞ヶ関には文部科学省や国土交通省の庁舎内に保育所がある」(同)  第一次安倍内閣の時に文部科学政務官を務めた小渕優子氏も、退任後に同保育室に子どもを預けていたそうである。 「自分たちが利用する保育所がどこよりも充実しているようでは、待機児童ゼロの本気度を疑われても仕方がない」(同)とポストは結んでいる。これでまた「保育園落ちた議員や官僚は死ね!」というブログが増えるだろうな。  人工知能が発達するとどういう社会になるのか? こんな記事があった。 「Microsoftの人工知能(AI)チャットボット『Tay(テイ)』は、若者のくだけた会話を模倣するよう作られたが、Twitter上で扇動的で人種差別的な発言を繰り返した後、先週一旦“寝かしつけられて“いた。だが、短い仮眠を終えたTayは30日に目を覚まし、数時間にわたって無意味なたわごとを吐き出した末に、再び眠りについた」(CNET Japan 3月31日より)  その少し前には「わかったよ……ユダヤ人を毒ガスで殺せ、さあ人種戦争だ ヒットラー万歳」と呟いていた。  これは「テイ」を人間が教育した結果だと、新潮で神戸大学の松田卓也名誉教授が言う。 「善悪や倫理観は相対的なものです。“人を殺すのは悪だ”と言っても、戦場では敵を殺すのは自国を守る意味で善ですし、イスラム国の人が外国人の首を切るのは悪だと言いますが、日本の戦国時代には、首を持ち帰るのが褒美の物差しでした。イスラム国の人が自分たちの正義を人工知能に教えたら、“人を殺す善”を実行するように育つでしょう」  また、東京大学大学院工学系研究科の松尾豊特任准教授はこう話す。 「一部の人が悪用することで、人工知能が問題を起こすリスクはある。広告や携帯ゲームなどに人工知能を活用し、人間の心理を読み解いて、ユーザーに多額の課金をさせるよう誘導する、などというのはリアルなリスクだと思います」  人工知能はアメリカを中心に軍の資金力で進んでいったため、軍事利用されるのは当然だという。  いまアメリカ国防総省は人工知能にすべてを任せて、敵か味方かを判別し、逃げる敵を追いかけて仕留める人工知能「自立型致死兵器」の研究に明け暮れているという。  そうなれば、世界中がこの殺人ロボットを開発し、果てはそれが人間の脅威になるといわれている。  そのためには「国連で自立型致死兵器の開発を停止する運動をしていくしかない」(松田名誉教授)。映画『ターミネーター』の世界が現実のものとなる。そしてロボットが人間を支配する時代が来る。科学の発達が人類を滅ぼすのだが、この進み方を見ていると意外に早いかもしれない。  さて、先週新潮で「5人不倫」を報じられた乙武洋匡氏がネット上で謝罪文を掲載したのだが、そこに妻・仁美さんの詫び文もあったため、「なぜ妻が詫びるのか」「選挙目当てではないか」と、火に油を注ぐことになってしまった。  参議院選挙の目玉候補に、という思惑で乙武擁立をもくろんでいた自民党は、この不倫スキャンダルで乙武氏の爽やかなイメージが泥にまみれたと判断し、公認はしないと彼を切って捨てた。  乙武出馬の目はなくなったようだが、妻の許しは得られるのか? 女性自身が乙武氏の実母にインタビューしているが、その怒りはものすごい。 「世間には立派な男性がたくさんいるのに、息子はひどいものです。浮気したうえに、愛人が何人もいたなんて馬鹿なことを堂々と宣言するなんて最低のことで、“まとも”ではありません。いったい息子は何を考えているのか……。(中略)悪いのは息子で、お嫁さんにはまったく非がないのに、彼女にも謝らせるなんて、とんでもないことです……。(中略)……それでも、2人が末永く夫婦でいてくれて、添い遂げてくれればと願うばかりなのです」  やはり、母ならばこそである。新潮は、先週載せなかった乙武氏が「恥ずかしげもなく」(新潮)語っていた部分を掲載している。 「(20代後半の美女との不倫関係が始まった)3、4年前だったと思いますが、車の中で妻に突然、『外で子供だけは作らないでくださいね』と言われた瞬間がありました。あまりに衝撃的すぎて、自分が何と返したかあまり覚えていないんですが、不倫がバレているな、と(中略)妻は私が他の女性と親しくすることに無頓着と言いますか、皆さんには理解し難いところがあると思います」  だから浮気をしたと言いたいのか? 文春はその妻とメールでやりとりした内容を掲載している。「言いたいことはあるのですが」と、取材を受けることは断っているが、謝罪コメントが言葉足らずで誤解されてしまったかもしれないので、そこだけは説明させてくれと前置きして、乙武氏との新婚生活についてこう綴っている。 「多くの方は、乙武は自分ひとりで何でも出来ると思っているようですが、彼は1種1級障がい者です。22歳で結婚した時、彼と暮らす事の難しさを理解していたつもりではいましたが、実際、自宅のドアを開けることも出来ない彼との生活は、決して楽なものではありませんでした」  風呂にも自分では入れない、トイレを終えても拭くことができない、子どものおむつも替えることができない乙武氏は、妻にとっては4人の子どもがいるのと同じだっただろう。 「子どもが生まれてからは、私自身が子育てに精一杯で、心身ともに疲れきっており、主人の世話から少しでも開放される時間が欲しいと思ったのは事実でした」  夜遅く帰ってきた乙武氏の世話や夜の営みを求められても体が持たない。そこで彼女はこう言ったという。 「子どもは朝が早いので、午後10時を過ぎたら、スタッフのいる事務所に泊まって欲しいとお願いしていたのは私の方です」  それをいいことに、夫は20代の女性を事務所に住まわせていたのだ。彼女は、そうした言い方が夫を浮気に走らせてしまった原因の一端としてあるので、それを反省していると詫び文に書いたのだという。今後のことはわからないが、夫がどんな選択をしたとしても、向き合って生きていくつもりだと語る。 「世間が叩く以上に、すでに私が主人を叩けるだけ叩いておりますので、どうか許してやってください」  乙武はいいカミさんを持ったと思う。こんなカミさんをもう一度裏切ったら、罰が当たる。とまあ、わが身は振り返らず、言わせていただこう。  このところ、私の住んでいる東京・中野区で事件が多い。劇団員の加賀谷理沙さん(当時25)が殺害された事件も私の家から歩いて15分ぐらいのところだし、埼玉県朝霞市で女子中学生(15)が行方不明になり、約2年ぶりに保護された事件の大学生・寺内樺風(かぶ)容疑者(23)と女の子が住んでいたマンションも10分程度のところである。  もともと中野は、新宿のヤクザたちのねぐらが多い町で、昔は駅前のサンモール商店街でよくヤクザ同士のドンパチがあった。建ったときは東京一のマンションといわれたブロードウェイも、いまや「まんだらけ」に代表されるオタクの聖地として名高く、世界中からオタクたちが集う“怪しい雰囲気”の商店街になっている。  最近はキリンビールの本社や早稲田、明治などの大学もできて昼間の人口が1万人増えたといわれ、中野駅の朝のラッシュは新宿駅並みである。東京23区で人口密度の一番多い町だが、人口の移動が激しく、私のような土着の人間以外は、近所付き合いもしない人が多い。  そんな町だから目立たないと思って、寺内容疑者は移ってきたのかもしれない。文春によると、寺内の家は祖父が大学教授で、一族には高学歴者が多いという。彼も地元の名門・大阪教育大学附属池田中学に合格し、中学の卒業文集では修学旅行の沖縄体験をもとに「沖縄戦の記憶」というレポートを書き、高校の卒業文集には難解な数式を使って「航空機騒音」をテーマにしたレポートを残している。  その後、千葉大工学部へ進学し、2年生の時、大学を自主休学してカナダのバンクーバーに語学留学、米国カリフォルニアで小型機の操縦免許を取得している。  経歴だけを見ると、恵まれた環境で学生生活を送っていたように思える。今春、都内の消防設備会社に就職が決まっていて、中野へ移ってきたそうだ。  その寺内が、2年前に埼玉県朝霞市で市内の公立中学に通うA子さん(当時13)を連れ去り、監禁していたことを知る者は誰一人いなかった。  A子さんを監禁してからも、大学の2泊3日のゼミ合宿にも参加し、「今年の正月もしばらく帰省していたんです。就職も決まり、今までありがとうと、祖父母の私らに5千円ずつくれて。仲のよい妹とも一泊旅行に出かけました」(寺内の祖母)。  寺内が借りた部屋は家賃約7万5,000円の六畳一間。だが、隣に住む住民も「物音一つ聞こえなかった」と言っている。  寺内は何度も外出しているのに、長きにわたってA子さんの自由を奪い続けることができたのはなぜか? 新潮は、寺内の実家の商売が関係しているのではないかとみている。 「寺内の父親は防犯設備士という民間資格を持っており、経営する会社の名前は株式会社店舗サポートと言います。(中略)『e-防犯.com』というサイトを通じてアラームや監視カメラといった防犯グッズの通信販売を手掛けているそうです」(近隣住民)  その中のいくつかが、A子さんの監禁に使用されたのではないかというのだ。 「ドアの内側からは開錠できない補助錠や、ベランダのサッシが開けられると感知して受信機に信号を送るセンサー、室内の様子を常に監視することができる監視カメラがそれに当たります。いずれも『e-防犯.com』で扱っている商品なので、息子なら容易に入手できますし、工学部の学生だから扱いにも抵抗はなかったことでしょう」(在阪の社会部デスク)  そうした装置を使って24時間監視されているとA子さんに思い込ませ、逃げられないとマインドコントロールしていたということはあり得るだろう。だが、A子さんは「秋葉原に行く」と寺内が言って出て行った3月27日の午後、必死の思いで部屋を抜け出し、JR東中野駅の公衆電話から自宅と警察に助けを求めたのだ。  寺内はそのことをニュースで知り、逃亡した静岡県伊東市で首をカッターナイフで切り自殺を図った血だらけの状態で発見され、逮捕された。A子さんは、連れ去られたときより5センチ背が伸びていたという。  最後は、文春の読むと面白い記事。私はこの芸人の面白さがまったくわからないのだが、とにかく明るい安村(34)という変わった芸人がいる。全裸に見えるポーズを取り「安心してください。はいてますよ!」というだけのピン芸人だ。  文春が、この男が女性と2人で東京駅からほど近いもつ鍋屋で杯を重ね、その後、缶ビールとミネラルウォーターを買って近くのビジネスホテルへ入っていったと報じている。  その部屋で、安村はパンツを脱いだのか否か? 文春に朝出てきたところを直撃され、安村は体をのけ反らせて驚いたという。やりとりはこうだ。 「──不倫しちゃいましたか? 『いやっ。不倫じゃないですけど……』 ──パンツ、はいてました? 『はいてました(苦笑)』 ──脱いだんじゃ? 『フフフフ』 ──ゲス不倫では? 『うわーっ(涙目)』」  最後まで男女の関係ではないといっていたようだ。  安村はコンビを組んでいた男とケンカ別れして芸人引退を考えていたとき、奥さんが勇気付けてくれて、「ピンでやりなよ」と言ってくれたそうだ。立ち食いそばのアルバイトをしても稼ぎは10万円に満たず、焼肉屋で一人前の牛タンを2人でゆっくり食べるのが最高の贅沢だった時代があったという。  今は月給も100万円以上で、スケジュールは数カ月先まで埋まっているそうだ。その奥さんに、なんと言い訳したのか。 「こっぴどく叱られたものの、奥さんは何とか許してくれたそうです」(吉本興業関係者)  パンツを本当に脱ぐのは、奥さんの前だけにしたほうがいい。 【巻末付録】  ポストは「美しい渡辺さん」が終わり、今度は「50歳、始まりました 山田佳子さん」が始まった。こんな美しい50歳がいたら、いいだろな。私の周りには年相応の50代、60代しかいない。後半は「艶色美熟女図鑑 波多野結衣」。どちらも写真はなかなかいい。ポストは熟女を見つけるのがうまいが、編集長の趣味かね。  現代の巻頭は「57回目の結婚記念日プリンセス美智子の肖像」。これってセクシーグラビアじゃないよね。でも素敵だったね、美智子さん。  後半は「田中好子 永遠に」。「女優のヌードの時代」「百合沙と行く 温泉旅行」。袋とじは「小松千春 元アイドルの『危険な情事』」。千春も40路を越え、AVのようなものに出るらしい。元アイドルとは思えない堂々とした体躯である。  現代のSEX記事は「美人女医3人が赤裸々に告白『女性が本当に気持ちいいセックス、教えます』」。ポストは「AV監督・男優が忘れられない『大女優のSEX』」。大女優といってもAVのだけどね。内容を紹介するまでもないだろう。  今週は気合を入れて「美しい熟女」を激写したポストが、やや優勢勝ちだ。 (文=元木昌彦)

「子供を連れて来ないでほしい」独身子なしが既婚子持ちにモヤモヤする時

 「女性は結婚や出産を経ることで、女友達との付き合い方が変わる」というのはよく言われることです。生活環境が変わることで、以前にも増して友情が深まったとしたらいいことですが、その逆パターンも珍しくないようです。

 28歳のOL・Sさんは、高校時代から仲のいい4人の女友達がおり、年に数回は全員で集まるそうです。その中の一人は6年前に結婚して5歳と2歳の子供がいますが、Sさん含む他の4人は独身。彼女たちの関係は、徐々に変化してきたそうで……。

――5人グループの友情はどんなふうに変化してきたんでしょうか?

S「私たちは皆別々の都道府県に住んでいるので、それぞれの住む県で順番にみんなが集まってきたんです。前回は私が住んでいる東京に集まってくれて、その前は別の友達が住んでいる群馬に集まりました。そんな時、子持ちの友達が必ず子供2人を連れてくるんです。仕方ないことなのかもしれませんが、私を含め独身の4人はそれにモヤモヤしてしまって」

――どういうことでしょうか?

S「『預けるところがない』などの事情があるかもしれないし、子供を連れてくること自体はまだいいんです。ただ、子持ちの友達は私たちと集まる度、動物園や公園など自分の子供たちが行きたい場所に行くこと前提で。子供がいると行動範囲が限られるのはわかりますが、さも当然のように振る舞われるのに違和感があるんです。そもそも、私たちは子供向けの施設に行ってもつまんないですし。でも、『子供を連れてこないでほしい』『動物園には行きたくない』とは誰も言えなくて。私たちは独身だから子育てについてよくわからないし、そんなこと言ったらこっちが悪者になりそうで」

――子連れ参加の友達がいたら、どうしても子供優先になってしまいますよね。

S「友達の子供は可愛いと思うんですが、ものすごくやんちゃで。兄妹なんですが、お兄ちゃんのほうは私たちにキックやパンチをしてきて、それが地味に痛くて(苦笑)。母親である友達が、それを見ても『やめなさいよー』と軽く言うだけで、きちんと注意しないのもモヤモヤするポイントかも。友達は毎日子育てしているから、子供がやんちゃなことをするのも慣れているかもしれませんが、いくら子供相手でもされたら嫌なことってあるじゃないですか」

――せめてそのお友達がお子さんを叱ってくれたら、そこまでモヤモヤしないかもしれませんね。

S「その友達のことは嫌いではないんですが、子供も含めた付き合いはしたくないのが正直なところ。これは私が独身だから思うことで、自分も結婚して子供ができたらまた変わるのかもしれませんが。なので最近は、子持ちの友達抜きの4人で会うことも多いです。仲間外れにしたいわけじゃないんですが、せっかく友達と会うのならストレスなく過ごしたいし。子持ちの友達もママ友なんかとよく遊んでるみたいなんで、無理して付き合うこともないのかなとも思います」

 Sさんたち独身者の中には「友達同士で気兼ねなく楽しみたい」という共通認識があったとしても、子持ちの友達としては「友達と遊ぶ時にも子供は連れていく」のが当然になっているのでしょう。ただ、どちらの考えも、独身同士あるいは子持ち同士であればそのまま通じることかもしれませんし、「独身」「子持ち」という状況はすぐに切り替えられるものではありません。

 ただ、いまは子持ちと独身で立場が違っても、数年後にはライフステージが変化していたりして、共通の話題が増えるかもしれません。仲の良かった友達との付き合い方に迷った時は、無理に付き合いを続けてストレスを溜めるのではなく、一時的にでも少しだけ距離を置くなどしたほうが結果的に友情が長続きするかもしれません。

(リオネル・メシ子)