ジャニーズ事務所内部のゴタゴタから発生したSMAPの分裂騒動。実は昨年からこうした“お家騒動”はトレンドでもある。
■お家騒動1 大塚家具とSMAP

『大塚家具 父と娘の泥仕合―週刊東洋経済eビジネス新書No.110』(東洋経済新報社)
今回は、昨年から世間をにぎわせる分裂騒動からSMAPの今後を占ってみることにしよう。まずは大塚家具のお家騒動。創業者は大塚勝久氏で、これに反発したのが長女の久美子氏。勝久氏は創業時からの会員制を維持し、最高級の家具を最高レベルの接客で販売するというビジネスモデル。一方の久美子氏は中価格層の家具を中心に「気軽に入れる店作り」を提唱。両者の意見は相容れず、株主総会で株主の判断を仰ぐ形となった。結果、勝ったのは久美子氏。取材記者のひとりは「時代のニーズを見極め、旧態依然の企業風土を変えようとした久美子氏が支持された。総会では勝久氏の“上から目線”の物言いも不評を買った」と話す。
これを今回の騒動に置き換えれば、
勝久氏がメリー喜多川副社長、久美子氏がSMAPのチーフマネジャーの飯島三智氏となろうか。
「メリー氏はジャニーズの絶対権力で、意に反する者は許さない。『週刊文春』でSMAPメンバーを『踊れない』とディスったように、歌って踊れることがアイドルの絶対条件。対する飯島氏は従来の歌って踊るだけのアイドルをマルチタレントに昇華させた」(スポーツ紙記者)。
大塚家具パターンなら、最後に笑うのは飯島氏!?
■お家騒動2 維新の党とSMAP
次に紹介するのは「維新の党」の分裂騒動だ。山形市長選の対応をめぐり、維新の党の最高顧問だった橋下徹氏と松井一郎顧問が離党。2人は「あくまで本流はこちら」という主張で、その後「おおさか維新の会」を結成し、古巣の維新の党を“猛口撃”した。「これにより維新の党はもはや虫の息。相手に橋下徹という強烈なカリスマがいたことが大きい。マスコミを巧みに利用する能力にも長けていた。SMAP騒動に例えれば、
ジャニー喜多川一族が橋下氏ということになる。ジャニーさんとメリーさんは芸能界で燦然たる影響力を持ち、離脱組が何を言おうが、強引に押し切る突破力がある」とはワイドショー関係者。
これに倣えば、飯島氏と追従したメンバー4人が何を言おうと、芸能界から干される運命か…。
■お家騒動3 山口組とSMAP

画像は、『山口組外伝 九州進攻作戦』(TOEI COMPANY,LTD.)
最後は6代目山口組の分裂劇だ。司忍6代目組長の出身母体である弘道会(名古屋)の影響力が日増しに強まるなか、山健組4代目の井上邦雄組長らが反旗を翻し神戸山口組を立ち上げた。「離脱組は潰される」というのが大方の見方だったが、神戸山口組は生き残り、いまや6代目山口組を上回る勢いだ。暴力団事情に詳しいライターいわく「神戸側がマスコミを使った情報戦で先手を取り、過去に破門や絶縁処分となった有名組長を次々と復帰させることでイケイケであることを業界にアピールした。もはや簡単には潰れそうにありません」と話す。
SMAPのケースでいえば、
6代目側がメリー氏とジャニーズ残留を表明した木村拓哉、神戸側が飯島氏とそれに追従した中居正広、稲垣吾郎、草彅剛、香取慎吾といったところか。
芸能プロ関係者は「今回の
SMAP騒動に一番近いのは山口組の分裂劇だと思う。ジャニーズを割って出た中居らも“超”がつく人気タレント。バックアップする人間はいるだろうし、新たに合流する者もこれから出てくるかもしれない。
ジャニーズは彼らを潰そうとしているが、1年後は両者が共存している可能性もある」と話す。
SMAPの分裂騒動の結末は果たしてどのパターンに当てはまるだろうか――。