【12歳アイドルヘリウム事故】 テレ朝“最終検証結果”報告も「誰も納得しない」責任逃れぶり

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3B junior公式サイトより
 テレビ朝日は29日、東京・六本木の同局の定例会見を行い、1月、アイドルグループ「3B junior(スリー・ビー・ジュニア)」のメンバー、Aさん(当時12)が、BS朝日のバラエティ番組『3B juniorの星くず商事』の収録中にヘリウムガスを吸って救急搬送された件について、「救急搬送事案検証委員会」の最終検証結果を発表した。  会見に臨んだ吉田慎一社長らは「この問題ではご本人ならびに家族の皆様に大変つらい思いをさせてしまった。関係者の皆様にも大変ご迷惑をおかけした。その点、心から深くお詫びしたい」と頭を下げ、陳謝した。また、Aさんが間違いなくヘリウム混合ガスを吸い込み昏倒した可能性が高く、制作スタッフが当該番組の十分な事前打ち合わせ、リハーサルなど丁寧な事前準備が行われていなかったという状況であることも認めている。  ヘリウムガスによる事故は、近年よく取りざたされていた。事故当時、テレ朝側は「番組スタッフが、それを見落としていた」としたが、関係者によれば「ヘリウムガスが危ないということ自体、誰も認識していなかった」らしく、制作側の危機管理意識の低さが問題視されていた。また、テレビ朝日は事故発生から1週間後に謝罪会見を開いたが、大メディアお決まりの「言葉を濁す」幹部たちの態度に批判が相次ぎ、制作会社も過去の実績の一覧から同番組を削除するなど、その姿勢がバッシングを受けた。  今回、細かな検証を行う体を見せ「再発防止を徹底」と語ったテレビ朝日だが、ネット上には「とりあえず再発防止って言えばいいと思ってる」「報道ステーションはスルーなんだろうね(笑)」など非難の声ばかり。早い段階で納得いく説明をしなかったテレ朝側の大きな落ち度といえるだろう。 「『報道ステーション』の偏向報道を筆頭に、テレ朝に対する視聴者の印象は下落を続けるばかり。その上、1月のヘリウムガス騒動です。テレ朝としては検証終了・謝罪でとりあえずお茶を濁したつもりでしょうが、中身の薄い発表のために事故発生から“8カ月”もの時間を要する必要があったのか、はなはだ疑問です。『ほとぼりが冷めてから正式に謝罪しよう』という姿勢が透けて見えますね。視聴者は離れていくばかりではないでしょうか」(記者)  事故を受けて、日本小児科学会は「テレビやソーシャルメディアなどでコメディアンやタレント、一般人が面白おかしくヘリウムガス入りスプレー缶を使用することで、それを見ている子ども達がまねをして同様な事故が起こる可能性がある」とし、「今回、テレビ番組で12歳児にヘリウムガス入りスプレー缶が使用された点については、放送倫理・番組向上機構で審査する必要がある」と見解を示し、「今回の事故はTV番組の収録中に起こっており、事故の発生前の状況から発生直後までの状況が秒単位で記録されているはずである。その貴重な映像などを用いて科学的に検証して発生機序を明らかにし、その結果をもとに予防法を考え、それを公表、また報道する必要がある」と強く訴えたが、テレ朝側がその通告を100%受け取ったのかは微妙だ。「喉元すぎれば熱さ忘れる」で、再度似たような事故が起こらないことを願うばかりである。  Aさんが無事に回復して学校に通い、芸能活動も再開しているのが唯一の救いだ。

『Mステ ウルトラFES』での関ジャニ∞の衣装、「なんで柔道着?」とメンバー自身が一番困惑

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いろんな衣装を見てきたエイターにとっては、ぜんぜん許容範囲内

【ジャニーズ研究会より】

 9月24日に放送された『関ジャニ∞ 村上信五・丸山隆平のレコメン!』(文化放送)にて、KAT-TUN、関ジャニ∞、NEWS、タッキー&翼の4組が、9月23日放送『MUSIC STATION ウルトラFES』(テレビ朝日系)で共演した際の裏話が飛び出した。

 関ジャニ∞は『MUSIC STATION ウルトラFES』で、メンバーそれぞれがカラフルな柔道着を着用し、ステージにて「ズッコケ男道」をパフォーマンス。丸山が当日のことを振り返り、「放送後、インターネットで“柔道着”が(ホットワードに)急上昇してたで」と話すと、村上は「全然あかんやん! “関ジャニ∞”じゃなくて“柔道着”に持ってかれたんかいな。関ジャニ∞もまだまだやな」とちょっと凹み気味。さらに丸山は、「“なんで柔道着?”っていうコメントが多かった。その答えは言えへんけどさ。……だってなんにもないからね」と笑い、思いつきで衣装を決めたことを明かしていた。

「予想だにしない光景に、思考が完全停止?」中国・レイプ現場を傍観する人々に非難の声

監視カメラの映像
 9月21日、オフィスビルのエレベーターの前で男が女性をレイプしようとした様子を映した監視カメラの映像がネット上に公開され、傍観するだけで助けようとしなかった周囲の人間に対し、ユーザーたちから批判の声が上がっている。  同映像には、男がエレベーターの前で急に女性に襲い掛かる様子が一部始終収められている。女性は抵抗したものの、力でかなわず、男に上から覆いかぶさるように押さえつけられた。  動画の冒頭、男がズボンを下ろし女性の服に手を付けようとした際、エレベーターが開き、最初の目撃者が現れた。しかし、台車を押していたこの男性は、目の前に広がる予想だにしなかった光景に思考が停止してしまったのか、助けもせずにそのままエレベーターを閉じてしまった。その隙に女性は男を振りほどこうと抵抗、声を聞いた人々が集まってきた。しかし群衆は事態をのみ込めないのか、誰もが傍観しているだけだった。人が集まり始めたのを見た男は、下ろしていたズボンを履き直すと女性にひざまずき謝罪したが、女性の怒りが収まるはずもなく、男は数回にわたり女性に殴られた。  現場がどこであるのかは明らかにされていないが、ポータルサイト「新浪」などの報道によれば、驚くべきことに男女はこのオフィスビルにある会社に勤める同僚で、成り行きを傍観していた群衆の多くも彼らの同僚だったようだ。  ネット上では同僚たちを責め、「これが自国民だと思うと情けない」「道徳も何もあったもんじゃない」と批判の声が上がる一方、「見ろ、カラオケやサウナを取り締まった結果がこれだ。最近、強姦事件が多発している!」と、今回の事件の背景に、政府の売春取り締まりにより男性が性欲のはけ口をなくしたことがあると指摘する声も。  女性からすれば、男の身勝手極まりないロジックであるが、事実、昨年から続く売春取り締まりの裏側で、痴漢行為やセクハラ、のぞきなどといった性犯罪が以前にも増して頻発しており、その因果関係は簡単には否定できない。

高橋真麻は父がマンション通い? 渡辺美奈代の長男デビュー! 芸能人の親子関係

<p>編集S ちょっとちょっと、元おニャン子クラブの渡辺美奈代の長男がデビューだって!? 公式ブログを見てきたけど、美奈代そっくりじゃん。片足だけつま先あげちゃって、イキってる感じがかーわーいーいー(棒読み)。</p>

エビちゃんブームから10年、「AneCan」メーク特集に現れた「古い」という言葉の重み

<p> 「AneCan」(小学館)10月号、誌面はすっかり秋。「今季は丈も色味も『ちょいゆる』」と表紙に書いてあるだけありまして、お尻が隠れるロングニットに膝下丈スカート、そしてロングカーディガンなど、モデルさんが着てもなかなかバランスを取るのが難しい格好が流行のようです。こんな丸太みたいなバランス、江原啓介さん(痩せる前)しか着こなせないですよ。今季の流行が少々難しいことは「おしゃれ有名人の秋イチ買いリスト」からもわかります。美香さんが紹介しているワンピ2枚は両方とも2万弱ですが、着回しが大切なOLにはとても厳しいお色。鮮やかな黄色とブルーです。紗栄子さんのセレクトは、やけに若い!! ブランドからして「AneCan」層には少々厳しいです。年相応なアイテムもありますすが、それは高い! う~ん、流行とか「AneCan」っぽさは紗栄子さんには関係なしかな?</p>

西炯子『カツカレーの日』に、アラサー女性の「ダメ出しニーズ」が見える

 こんにちは、さにはにです。今月も新しい女性の生き方のヒントを漫画から探していきたいと思います。よろしくお願いします。

 今回ご紹介するのは、『姉の結婚』や『娚の一生』など、結婚や男女関係について深みのある作品を多く手がけられている西炯子先生の最新作、『カツカレーの日』(以上、すべて小学館)です。

 物語は、主人公であるゼネコン系会社員の斉藤美由紀(28歳)が、2年間同棲していた「生活力のない彼」との関係を解消し、婚活を開始するところから始まります。一部上場の優良企業が加盟するお見合い組織に参加するものの、なかなか「思うような相手」に出会えない。その心境を読書カフェのノートに書き綴ったところ、「あんたは間違っている」との辛辣なコメントを寄せてくる人物が現れるところから物語は本格的に動き出します。

 往復書簡のようなやりとりをノートの上で続けるうちに、その相手が同じ会社に勤める50代の高橋だとわかります。年齢差のある二人ですが、果たしてその関係は……? というところで、第1巻は終わっています。

 アラサーの女性に他者が強烈な「ダメ出し」をしてくるという物語の構図は、先月ご紹介した『東京タラレバ娘』(講談社)にもつながる図式にみえます。一昔前は、魅力的な主人公に読者が強く没入し、彼女の恋愛の行方を我が事のように見守りながら応援するというストーリーが人気を集めていました。これに対し、主人公の感情のゆらぎに寄り添いながら同時に「ダメ出し」を描くという『タラレバ』や『カツカレー』に見られる手法は、現代の女性の抱える「生きにくさ」とそれを生み出してしまう社会構造が反映されているように見えます。今回は『カツカレー』を題材に、「ダメ出し」ニーズを生み出す、日本の社会構造について考えたいと思います。

◎女性が結婚相手に「情緒」と「生活手段」を求める背景

 女性の抱える「生きにくさ」原因としてよく挙げられるものは、生き方が多様化したことではないでしょうか。1980年代以降、日本の女性は「社会進出」を果たし、性行動や恋愛が「自由」になり、さまざまな選択肢が選べるようになりました。それより前の日本では、女性の大学進学率が低く、性行動や恋愛も今日に比べるとかなり限定されていました。また、生き方の大部分が年齢によっておのずと決まっていたという点も大きな特徴です。

 今回の『カツカレー』に関連して注目しておきたいのは、80年代と比べて、やはり自分で働くという道が格段に選びやすくなったこと、とりわけ、結婚後に「家事育児に専念する専業主婦」以外の生活が珍しくなくなったことです。

【画像はmessyにて!】

 図1に専業主婦世帯と共働き世帯の数の変化を示してみました。これを見たらわかるように、1980年代の共働き世帯は専業主婦世帯の半分ぐらいしかありません。しかし、専業主婦世帯の数はその後一貫して減り続け、1990年代に共働き世帯と拮抗し、2000年から共働き世帯が専業主婦世帯を上回るようになって今日に至っています。

 「働く」という選択肢を得たのは大きな変化なのですが、だからといって「嫁」や「専業主婦」という役割への期待が消失したかというと、そのようなことは起きませんでした。つまり、今の日本の女性にとって「選択肢の増加は単にやるべきことが増えただけ」という結果につながっています。

 朝日新聞デジタルで本作を評した松尾慈子さんは、「本作の主人公もしかりだが、仕事をもってバリバリ働いていても、それだけだと周囲に『幸せそうね』と認定してはもらえないし、本人もそれだけでは足りないと思っている」とした上で「女を生きるということはなんと息苦しいことであろうか」と論じています。ただ選択肢が増えただけではなく、全てをやらなくてはいけないという女性の現状を、松尾さんも本作の背景として感じているようです。「家庭か仕事か」ではなく「家庭も仕事も」手に入れないと幸せだと認めてもらえない。やるべきことの多さがプレッシャーとなって女性を追い詰めているようにみえます。

 「愛情なんて不安定なものでは家庭を維持できない。生活の安定が確保できる相手ときちんと結婚したい」と美由紀は語ります。情緒と生活手段の両方を同じ相手で達成できればよいのでしょうが、それまで同棲していた彼氏は劇団員のフリーター。「生活の安定」とは程遠い男性です。だから「生活力がない」彼氏を手放して「生活力のある」相手を婚活で得ようと行動するのです。愛情ではなく安定に今後の人生目標とする美由紀の割り切りは、女性が抱える「生きにくさ」に対するひとつの処方箋のようにもみえます。

 作中では(たぶん現実にはありえない高頻度で)収入、年齢、身長などの条件を満たす男性が次々と登場しますが、自分を見てくれない、ピンとこない、といった理由で交際に至ることもなく、美由紀はどんどん相手を変えていきます。その理由は、作中でも指摘されているように「誠実さ」や「家庭を優先してくれるか」といった「好み」を優先させている点にあります。割り切っているようにみえて、実際は情緒と生活手段の両方を結婚に求めているといえるでしょう。

【画像はmessyにて!】

 美由紀の配偶者選択基準は、統計的に考えるとそれほど極端なものではありません。図2にしめした国立社会保障人口問題研究所の調査によれば、この20年間、結婚相手に重視する条件のトップは男女ともに「性格」です。続いて「家事能力」「仕事への理解」などが支持されていて、そこにも男女差はありません。ただしそれ以外の部分については男女間で大きな違いがあり、男性は22.9%が「容姿」を選択しますが「経済力」「職業」「学歴」などはほとんど重視していません。これに対し、女性は42.2%が「経済力」を重視するのに加えて、他の要素も男性に比べると重視・考慮する人が多い結果となっています。つまり、男性は情緒的な要素を重視しているのに比べて、女性は情緒だけではなく生活手段も要求しているわけです。

 さきほど、選択肢の増加は女性に「生きづらさ」をもたらしたが、それは単に「やるべきことが増えた」ためだ、と書きました。ではなぜ「やるべきことが増えた」のか。その背景のひとつには、やはり雇用環境の男女差があります。共働き世帯が増加したとはいえ結婚や出産を契機に退職する女性は依然として多く、女性の就労の意味する実態はパートやアルバイトに代表される非正規雇用です。女性が結婚相手に多くを求めてしまう原因は、雇用や経済的要因がセットになっていることは強調しておく必要があります。

◎「情緒」と「生活手段」も性別役割分業化されている

 しかし「大手ゼネコン」勤務の美由紀の場合、多くの女性が直面する雇用や経済的不安定さはそれほど関係ないような気がしてしまいます。産休育休も取得できそうですし、ワーキングウーマンとして腹をくくって今の彼氏と結婚すればよいのではないかなとも思うのですが、そうあっさりとは決められないようです。その原因は、どうやら美由紀の両親が、大恋愛の末に結婚したにもかかわらず、たった5年で離婚してしまったことにあるようですが、『カツカレー』で描かれる美由紀の心の揺れを「生きにくさ」という観点からもう少し掘り下げてみると、多様な選択肢は実は互いに矛盾していて、そのために困難が生じているという状況が見えてくるように思います。

 1980年代までの日本では男女が「情緒」と「生活手段」を分担して家族を運営していましたし、生き方や人間性もそれによって規定されている部分がありました。男性は外で働き、生活手段を担当する(ので、粗雑だったり鈍かったりしてもまあ許される)。女性は家庭で専業主婦となり、情緒を担当する(ので、学歴は必要ないし仕事も腰掛で良い)。つまり、情緒と生活手段は「家の中と外」「男と女」というように、今までの社会では独立した領域で担われていて、相互に矛盾する要素だと位置付けられていました。

 「やることが増えた」だけでも大変ですが、その要素が個別に矛盾しているのですから、全部を実現するのはいわゆる「無理ゲー」です。結婚をするためには最終的な決断をしなくてはなりません。では、その根拠は何なのか。ひと昔前でしたら「運命」とか「真実の愛」が動機になったのですが、そもそも美由紀の行動が愛情を不安定なものとみなすところからスタートしていることからもわかるように、今日の日本ではそういった要素が説得力を失ってきています。悩みに悩んで、結局「好きなように」やるより他ないのが実際でしょう。

 複数の選択肢がありながらそれが相互に矛盾していると、最終的には個人の欲望が優先される状態が結局引き起こされる。この図式は社会学では古い歴史があり、「無規範状態」と呼ぶこともあります。無規範状態は「好きなよう」にやれるという意味では「自由」と言えるかもしれませんが、反面では、共感したり一緒にがんばったりといった横のつながりを持ちにくくするとされています。ただでさえ自分の生き方に確信が持てない現代の女性にとって、これは厳しい状況です。なぜなら、自分の選択を周りから認めてもらえないだけでなく、かえって批判される可能性を広げてしまうからです。

 女性の社会進出が引き起こした選択肢の多様化は、日本だけではなく他の国でも生じています。ではなぜ日本の女性は無規範状態にさらされ、生きづらさに直面しているのでしょうか。アメリカの社会学者ロバート・キング・マートンは「あこがれ」や「夢」といった文化的な目標と、それを実現するための手段にギャップがある社会は無規範状態に落ち入りやすいと指摘しています。

 日本社会における家族や育児へのサポートがかなり脆弱なのはいうまでもありません。その証拠としてしばしば指摘されるのが家族関連社会支出の少なさです。人口の確保は国家の基盤ですから、教育や医療費、生活費など子供の育成に必要な部分について国がある程度の支出をするのは先進諸国ではよくあることです。このため、例えばフランスやイギリスなどでは、収入や仕事にそれほど恵まれていなくても子供を持つことができます(なので近年子供が増えています)。日本は家族関連社会支出の割合が少ないことで知られていて、家族や子供を持つためには大変な努力が必要です。結婚しにくさや生きにくさは個人的な生活だけではなく、社会の制度設計と大きくかかわっているといえます。

 今回は『カツカレーの日』を題材に、「ダメ出し」ニーズを生み出す日本の社会構造について考えてみました。雇用形態の不安定さを背景に、女性は情緒と生活手段の両方を結婚に求める傾向が強いのですが、『カツカレー』でも描かれているように、情緒と生活手段の両立は意外に難しい事柄です。その原因の一つに、両者は互いに矛盾する事柄と位置付けられてきたという社会状況があります。矛盾する理想を一度に実現しようとすると、そこには「生きづらさ」が生じてきます。

 これを解決するひとつの行動指針は「好きにする」ということになります。しかし個人的な欲望を行動の基準にするというのは、それ自体不安定なものです。また、今の日本では「好きにする」ための資源も自分で準備しないといけないため、「好きにする」と「生きづらさ」がますます加速される状況にあります。

 そうしたなかで、自分の立ち位置を確認できる定点となり得るのが、他者からの「ダメ出し」なのではないでしょうか。本作で美由紀に「ダメ出し」をしていく高橋は、海外で橋梁事業に携わっているという設定が示すように「外で」働く人です。粗野な言動や体型からも、典型的な「男らしさ」を体現しています。女性の生き方が多様になったことで却って「男らしさ」が必要とされるようになったという皮肉な状況は、本作の示す重要な問題提起のように思います。

 高橋と美由紀の関係が「ダメ出し」を通じた対立からある種の信頼が生まれるところで第1巻は終了しました。これが恋愛に転じていくのか、擬似的な親子関係に落ち着くのか、あるいはその両方か。今後の展開を楽しみにしたいと思います。

●永田夏来
さにはに先生。ニックネームの由来は"SUNNYFUNNY"(パラッパラッパーというゲームのキャラクター)→"さにふぁに"→"さにはに"です。1973年長崎県生まれ。2004年に早稲田大学にて博士(人間科学)を取得後、現職は兵庫教育大学大学院学校教育研究科助教。専門は家族社会学ですが、インターネットや音楽、漫画などのサブカルチャーにも関心を持っています。twitter:@sunnyfunny99

“うまいもん”的な愛されるパチモノ映画を発見!? 80年代へのオマージュに溢れた『ターボキッド』

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80年代テイスト溢れるB級アクション映画『ターボキッド』。鉄仮面の下は南野陽子ではありません、念のため。
 6月に公開された『マッドマックス 怒りのデス・ロード』のコーフンが忘れられず、3D、IMAX、爆音上映……と劇場に何度も足を運んでいる熱狂的ファンは少なくない。「あの狂った世界観にもっと浸かっていたい」と願う“ポストアポカリプス”フリークにとって、見逃せないのが10月3日(土)より1週間限定で劇場公開される『ターボキッド』だ。カナダ=ニュージーランド合作映画となる本作は、『マッドマックス』(79)と同じくディストピア化した文明崩壊後の世界が舞台なのだが、『マッドマックス』シリーズがド派手な改造車やチューンアップされたバイクが壮絶な暴走バトルを繰り広げるのに対し、こちらの登場キャラクターたちの愛用車はちんまりしたBMX(競技用自転車)。いわばチャリンコ版『マッドマックス』なのだ。設定を聞いただけで脱力してしまいそうだが、本編を観てみると『マッドマックス2』(81)をはじめとする80年代洋画へのオマージュがたっぷり込められた、掘り出し物のB級アクション快作であることに気づかされる。見るからに低予算なのだが、逆に手づくり感が涙ぐましい。地味な地下アイドルを応援したくなるような、妙な使命感に駆り立てられてしまう作 品なのだ。  どこぞでお蔵入りしていた映画を引っぱり出してきたのかと思えば、米国でも8月末に公開されたばかりのピカピカの新作。この珍作を見つけ、強引にも劇場公開にねじ込んだキングレコードの映像制作部・長谷川英行さんに内情を聞いてみた。 長谷川 「すごく個人的な嗜好なんですが、『E.T.』(82)とかBMXが出てくる映画が好きなんです。日本ではほとんど知られていませんが、若き日のニコール・キッドマンが主演した『BMXアドベンチャー』(83)や世界中のBMX愛好家たちから熱い支持を集める幻の映画『Rad(BMXサイクル・キッド)』(86)も大好き。それでたまたま、BMX、映画をキーワードにネット検索して見つけたのが『ターボキッド』だったんです。サンダンス映画祭で上映されたり、海外ではそこそこ注目された作品みたいですが、問い合わせたところ日本の映画会社はどこもスルーしてたみたいで、即座にサンプルが送られてきました。“BMXに乗った『マッドマックス』”と謳っていますが、『マッドマックス』は改造車やバイクのエンジン音の迫力があって盛り上がるわけで、正直なところ『ターボキッド』の限りなく無音に近いBMXでのチェイスシーンは手に汗握るほどのハラハラ感はまったくありません(苦笑)。主人公たちも悪党たちも、みんな懸命にBMXのペダルを漕いでいる様子は、どこかのんびりしていて、むしろ哀愁を誘う。でも、そうやって肩すかし感を味わっていると、ドラマ部分やBMX以外のアクションシーンが意外としっかりしていて、カウンターパンチをくらうことになるんです(笑)」
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終末世界を生きる少年キッドと不思議少女アップル。米国映画『チェリー2000』(86)を思わせるラブロマンスものなのだ。
 一応、『ターボキッド』のストーリーを紹介しておくと、舞台は核戦争後の荒野。生き残った大人たちは貴重な資源である水を奪い合っている。両親を亡くしたコドクな少年キッド(マンロー・チェンバーズ)は両親の形見であるBMXに股がって廃品回収にいそしむ。キッドの心の支えは幼い頃に愛読したコミックヒーロー“ターボライダー”だけだった。そんなある日、キッドは不思議少女アップル(ロランス・ルブーフ)と出会う。トンチンカンな会話しかできないアップルだったが、キッドはコドクから解放されたことが何よりもうれしい。BMXに2人乗りして廃品回収に向かうようになる。だが、悪の首領ゼウス(マイケル・アイアンサイド)の手下によって、アップルは拉致されてしまう。キッドは憧れの“ターボライダー”スーツに着替え、ゼウスのアジトにある地下格闘場へと乗り込む──。  内容はいかにもB級アクションものだが、敵役ゼウスを演じるマイケル・アイアンサイドは、人気SF映画『スキャナーズ』(81)の白目剥いたお兄ちゃん、『スターシップ・トゥルーパーズ』(97)の鬼教官などで知られるカナダの名優。本作でも堂々たる外道ぶりを発揮している。また、ゼウスの腹心のドクロ仮面の腕に装着されたチェンソーはロケットランチャーにもなり、香港のカルト映画『片腕カンフー対空とぶギロチン』(75)ばりのアクションで盛り上げる。ヒロイン・アップルの不思議ちゃんぶりが最初はうざく感じられるが、彼女の秘密を知ってからは俄然応援したくなってしまう。あらら、まんまと作品世界に引き込まれてしまっているじゃないか。
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カルト映画には欠かせないカナダの名優マイケル・アイアンサイド。プロットの面白さから出演を決めたそうだ。
長谷川 「最近、YouTube上で80年代テイスト溢れる『カン・フューリー』が話題を集めましたが、『ターボキッド』も『カン・フューリー』と並ぶ80年代リスペクト映画の双璧と海外では呼ばれているみたいです。監督は3人いるんですが、兄妹とそのご主人という身内で映画を作っていて、『ネバーエンディング・ストーリー』(84)や『グーニーズ』(85)といった80年代のキッズムービーの要素を意識したそうです。イタリアで大量生産されたパチモノ系『マッドマックス』の影響もかなり受けているみたいですね(笑)。内容は全然違いますが、僕の個人的な印象としては『スプラッシュ』(84)や『フットルース』(84)、それに『ストリート・オブ・ファイヤー』(84)といった80年代青春映画を昔観ていたことを思い出しました。当時はかっこいいなと思って観ていたけど、冷静に考えるとかなり恥ずかしくなる大げさな描写が多かったんですが、でも見終わった後は何だか爽快感が味わえたんですよね(笑)。『ターボキッド』も『マッドマックス』級の迫力を期待すると肩すかしをくらいますが、バトルシーンは『ブレインデッド』(92)ばりのゴア描写が盛り込まれ、B級映画ファンなら気持ちいいカウンターパンチを浴びることができます。で、見終わった後は、80年代映画を見直したような懐かしい後味のよさが楽しめる。80年代の洋画で育った世代は、ぜひ劇場に足を運んでほしいですね。まぁ、若い世代がどんな感想を抱くのか予想できませんが(笑)」  パチモノ感が濃厚に漂うB級映画『ターボキッド』だが、駄菓子界の銘菓「うまい棒」の人気キャラクター・うまいもん的な憎めなさがクセになりそう。思いっきり舐めきって、劇場に向かいたい。 (取材・文=長野辰次)
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『ターボキッド』 監督・脚本/フランソワ・シマール、アヌーク・ウィッセル、ヨアン・カール・ウィッセル 出演/マンロー・チェンバーズ、ロランス・ルブーフ、マイケル・アイアンサイド、エドウィン・ライト、アーロン・ジェフリー、ロマーノ・オルザリ、タイラー・ホール 提供/キングレコード 配給/日本出版販売 10月3日(土)~9日(金)シネマート新宿、シネマート心斎橋、10月24日(土)~30日(金)名古屋シネマスコーレにてレイトショー公開、11月京都・立誠シネマにて上映。※2016年1月13日(水)にブルーレイ&DVDがリリース (c)2015 RKSS,ALL RIGHTS RESERVED.

「福山よりショック」結婚していたイケメン俳優・安藤政信 姿を消した理由と復活のワケ

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『GONIN サーガ』公式サイト(KADOKAWA)
 29日、『バトル・ロワイアル』(2000)などで知られる俳優の安藤政信が一般女性と結婚し、妻が第2子妊娠中であることが、ファッション誌「Numero TOKYO」(扶桑社)での写真家・蜷川実花氏との対談内で明らかになった。  デビュー以来イケメン俳優として名を馳せながら、一度たりとも熱愛報道のなかった安藤の結婚に、ネット上では「福山雅治の結婚よりショック」という悲嘆の声も少なからず上がっている。 「安藤は、デビュー2年目の1996年に公開された北野武監督の『Kids Return キッズ・リターン』(96)に主演。映画賞を総ナメにして一気にスターダムにのし上がり、映画『バトル・ロワイアル』『サトラレ』(01)など多数の映像作品に出演して不動の人気を獲得しました。しかしその後、テレビドラマは2001年以降12年もの間出演せず、映画も08年から11年まで国内作品には一切顔を出さないなど、表舞台から姿を消していたんです。もともと『日本の業界のスタイルが合わない』『ルーティンワークに飽きていた』など疑問を持っていたようで、こだわりが強いんですね。シレっと結婚しているあたりも彼らしいのでは」(芸能記者)  日本の芸能界との“ソリ”が合わないというのが、安藤が世間から“消えた”理由らしい。しかし、最近になってその安藤に大きな“変化”が見られたとのこと。その“変化”も今回の結婚と大きく関係しているのではと記者は見ている。 「以前は『年1本』のペースでしか作品に出演していなかった安藤ですが、11年には国内映画である『スマグラー』や中国映画『ソード・ロワイヤル』など3本の映画に出演。12年には『東野圭吾ミステリーズ』(フジテレビ系)で久々のテレビドラマ出演を果たし、資生堂『TSUBAKI』やDeNA『三国志バトル』のCMにも顔を出すなど、活動の幅を拡げてきました。現在は映画『GONIN サーガ』も公開中です。結婚が昨年ということですから、今の奥さんと交際している時期に出演を増やしたとすればしっくりくる。彼としても“結婚”を強く意識して『稼ごう』と思ったのかもしれませんね」(同)  安藤も、一家の大黒柱としての責任を感じたということだろうか。しかし、「出演を増やそう」と思って増やせるのだから大したものだ。文句なしのイケメンだからこそなせる業か。

ジム・キャリーと別れたばかりの恋人が自殺! 破局説や摂食障害説が飛び交う

<p> いくつになっても体当たりのコメディでファンを笑わせてきたジム・キャリー(53)。彼の元交際相手で、メイクアップ・アーティストのカトリオーナ・ホワイト(28)が、9月28日夜、ロサンゼルスの自宅で遺体となって発見された。死因は薬物過剰摂取による自殺のようだと報じられている。</p>

中朝国境に架かる“貿易の大動脈”が大事故で使用不能も、新国境橋が「無期限開通延期」のワケ

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事故が起きた鴨緑江大橋
 10月10日に労働党創建70周年を迎える北朝鮮。ミサイル発射を含め、国を挙げた一大イベントで何かと物入りの時期だが、喉元を絞めるような事態が発生した。9月28日、中国・丹東と北朝鮮・新義州を結ぶ鴨緑江大橋で大型トラックが横転、車道と鉄道線路をふさぎ、物流がストップしているというのだ。中朝貿易の7割を占める大動脈だが、橋は日本統治時代に建設されたもの。しかも、新しい国境橋は完成しているが、使用不能という。中朝国境は、いつになく不穏な空気が流れている。  中国の画像サイトに投稿された事故現場の写真によると、橋の上で大型トレーラーが線路側に横転して、車道と線路ともに通行不能になっている。29日に通行止めは解除になったとの情報もあるが、路面の一部が陥没した画像も投稿されている。韓国メディアによると、中朝貿易の7割がこの鴨緑江大橋を通じて取引されているという。
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すでに完成している新鴨緑江大橋
 1943年に完成した橋は幅が狭く、車道1車線、鉄道は単線しか走れない。このため、車両や鉄道の行き来は、時間を決めて一方通行にせざるを得ない。  老朽化して輸送力に限界がある橋に、物流の多くを依存するリスクは極めて高く、今回の事故について民間の北朝鮮研究者は「起こるべくして起きた。10日の祝典で必要な資材、幹部へのプレゼントや食料が滞ることになれば、金正恩第一書記への忠誠度も下がる」と予想する。  こうしたリスクは前々からあり、それらを打開すべく、中朝はすでに故・金正日総書記時代に手を打っていた。2009年、中国の温家宝前首相が訪朝した際、両国は新橋建設で合意していた。  中国が建設費用をすべて負担し、現在の橋から10キロほど下流に、横浜ベイブリッジに似た白い「新鴨緑江大橋」が14年10月に完成。中国側は、税関や出入国管理所も新築して開通を待つ状態だが、先の研究者は「北朝鮮側の橋のたもとから先の工事が、まったく進んでいない」と指摘する。
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橋のたもとで途切れている、新鴨緑江大橋の北朝鮮側
 実際、完成後に撮影された写真を見ると、橋の先にある北朝鮮領には家屋や畑が広がり、ロクに用地買収も進んでいないようだ。中朝貿易に詳しい中国人貿易商によると、「北朝鮮は『橋から先の道路も中国のカネで造ってほしい』と駄々をこねているため、せっかく完成した橋も、その先が途絶えたままの状態になっている」というのだ。  また、金正恩第一書記の叔父で、党行政部長というナンバー2の地位まで上り詰めていた張成沢氏が13年12月に処刑された影響があるとの見方もある。「橋の完成で、物資や人、投資が北朝鮮にどっと流れ込み、中国の植民地のようになることを北朝鮮は恐れている」(同)というのだ。だが、実質的に北朝鮮の指導者層の生活を支えているのは、中国からの輸入品だ。  9月初旬に北京であった軍事パレードでも韓国の朴槿惠大統領が優遇され、北朝鮮の使節は冷遇気味の扱いだった。北朝鮮が弾道ミサイル発射に踏み切れば、中国政府は北朝鮮と距離を置くことは間違いない。  新鴨緑江大橋の開通は、さらに延びそうな気配だ。