父娘2人で宮古島へ! 最大の難関は、運転中の「かまって」攻撃

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(C)倉田真由美

 9月上旬は毎年恒例の宮古島旅行、今年でもう5回目ですね。旅行代金を考えても、9月上旬は8月に比べてほぼ半額。ただ、来年からは娘ココが小学生になるので、もう夏休み以外は休めない。9月の宮古島は今年でラストです。

 ところが旅行の1週間前、妻くらたまに仕事が入ってしまい、1泊だけオレとココの2人で過ごすことになりました。自宅での2人きり生活は問題ないのですが、旅先では初めて。まあなんとかなるでしょ! と、軽く思っていたら、妻が「車の運転だけはマジで気をつけてよ! マジで!」としつこい。そうか、レンタカーね……。確かにオレが運転する車に、妻ナシでココを乗せたことはないんです。ま、それもどうにかなるでしょ!

地下格闘技出身の「希望の星」渋谷莉孔の“ケンカ道”にアウトロー界からエール続々!

 “地下格の星”にエール続々!――地下格闘技から世界進出を果たした渋谷莉孔(30)が10月9日、マレーシア・クアラルンプールのスタジアム・プトラで開催されるアジア最大の総合格闘技イベント『ONE Championship』に再び参戦する。今年3月に同地で行われた海外デビュー戦では、敗れはしたもののチャンピオン相手に堂々たる戦いぶりを見せ、マレーシアの観衆から“出待ち”“おっかけ”をされるほど鮮烈な印象を残した渋谷。今回の対戦相手は、ストリートファイト経験が豊富なムエタイベースのフィリピン人だという。国境を越えたケンカ屋対決は、果たしてどんな展開になるのか? 決戦を目前に控えた渋谷にインタビューを行うとともに、地下格時代の仲間たちが寄せてくれた「渋谷への応援コメント」を紹介しよう。
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――海外2戦目が、ついに決まりましたね。今回はフライ級のノンタイトルマッチで、対戦相手はユージーン・トケーロという名のフィリピン人。通算成績は7勝1敗とのデータがあります。 渋谷 動画でトケーロの過去の試合をチェックしましたが、ムエタイ系のフィリピン人ですね。サウスポーで、体が柔らかくて、バネがあるタイプ。寝かされてもすぐ反発して起き上がってくる。パワー系じゃなくて、身体能力系ですね。格上ではないけど、安パイでもない。 ――渋谷選手自身も、サウスポーで体の柔らかい選手。また、トケーロ選手の紹介記事を読むと「ストリートファイトの経験が豊富」とあり、渋谷選手との共通点が何かと多いですね。 渋谷 いろんな意味で、似たタイプかも。 ――サウスポーとの試合経験は? 渋谷 ないっすね。いや、アマのとき、1回だけやったかな? とにかく、ほとんど経験がない。 ――やりづらさを感じますか? 渋谷 どこまでハングリーか、によりますね。あのへんの国のヤツらの怖いところって、ハングリーさじゃないですか。あとは、ヒジに要注意っすね。過去の動画を見ると、けっこうヒジ一発でKOしてる。ホント、ヒジの使い方が上手い。 ――渋谷選手自身は、ヒジ打ちは得意ですか? 渋谷 組んでからヒジを使うのは今のMMA(総合格闘技)では当たり前なんですけど、組んでない状態でヒジを当てる、ってのは不慣れ。それができるのはタイ人かフィリピン人だけ。ムエタイで育ってる選手のほうが断然上手いっすね。 ――それらこれらを踏まえて、今回はどのような戦い方を心がけますか? 渋谷 真っ向勝負をしつつも、上からスカすような、相手を小馬鹿にするようなテクニックを織り交ぜることになると思います。 ――前回のようにノーガード戦法を取り入れる可能性も? 渋谷 そればっかりはリングに立ってみないとわからない。当日の気分で決めますね。
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――減量は順調でしょうか? 渋谷 前回の試合後にいったん85kgまで増えたけど、今は67 kgだから、残り1カ月弱であと10 kg落とせばOK(規定体重は57.1 kg)。全然、余裕っすね。 ――3月のアドリアーノ・モラエス戦から半年ほど経ちましたが、その間、技術的な上積みは? 渋谷 レスリングも、打撃も、体力も、かなり上がったっすね。“たられば”の話になりますけど、3月に今のコンディションだったら、アドリーノに勝てたっすね。半年前の自分の試合動画を見て、ああ弱いな、って思う。半年前の自分とやったら楽勝だと思います。 ――コーチの大沢ケンジさんからの評価は? 渋谷 レスリングが特に伸びたと言ってくれます。これは前回の試合の反省点なんですけど、金網に押し込まれてる時間と寝かされてる時間が長かったから、判定で不利になった。今回はその時間を減らすため、休んでから返すんじゃなく、休む間もなく返せるぐらいの瞬発力、爆発力を発揮できるよう鍛えてます。 ――最近はどのような練習を? 渋谷 オリンピックチームとかと合同練習する機会が増えたんで、心肺機能も上がりましたね。もともとスタミナはあるほうですけど、もっと爆発力を高めたいってことで、ちょっと体を変えたんですよ。 ――試合まで残り1カ月を切りましたが、ここからの過ごし方は? 渋谷 ムエタイ対策をするか、体を作るかで迷ってます。たぶんもうすぐ、アジアのどこかに数週間行って、最終調整に入ると思います。 ――会場が前回と同じというのは、心理的にラクなのでは? 渋谷 味方も多いから気分的にラクだし、体重を落としやすいという利点もありますね。前回行ったときに落とす場所とか見つけてあるんで、アタフタする要素がないです。 ――今の気分は? 渋谷 初出場で0のものを1にするのは、空想の中での戦いも多くて暗中模索って感じだった。それに比べて、1から2とか3に展開するのはある程度内容がわかってるものに挑むんで、ラクっちゃラクなんですけど、そのぶん怖さもわかってるので緊張感はありますね。でも自分は緊張感があってもいい結果を残せるタイプなんで、問題ないです。 ――前回の試合に善戦したことで、周囲の反応は変わりましたか? 渋谷 だいぶ変わったっすね。スポンサーが集まりやすくなったし、選手としては「本番に強いんだな」っていう評価がさらにワンランク上がった感じ。逆にアドリアーノの評価は下がりまくったんじゃないですか。自分とやったヤツって、みんな評価が下がるんですよ。力を出せないから。 ――地下格時代はハイペースで試合をこなしていましたが、今は年間約2試合ペースで、試合日程や対戦相手も急に決まることが多いようですね。その度に大幅な減量をしながらコンディションを整えていく作業は、つらくないですか? 渋谷 つらくはないですね。試合が趣味ならバンバン出たいでしょうけど、趣味じゃなく、稼ぐためにやってるんで。練習でさんざん人をブッ飛ばしてるから、ストレスもないっすね(笑)。  本番でも相手をブッ飛ばし、今度こそ海外初勝利を掴んでほしいものである。
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アマチュア時代より一回り太くなった腕を組みながら、落ち着いた口調でインタビューに応じた渋谷。すっかりプロ格闘家の風格が漂っていた。
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■“元アウトローのカリスマ”瓜田純士(35)  よぅ、莉孔。今回の相手はフィリピン人か? だったらゴングが鳴る直前、相手と向き合ったときにマウスピースを外して、「今日はバロット食って来たか?」って英語で聞いてやれ。バロットってのは、ふ化直前のアヒルのタマゴを茹でたフィリピンの屋台料理。「庶民のバイアグラ」とも呼ばれ、フィリピン人なら誰もが知ってる精力剤だ。つまりさっきの言葉は、「ちゃんと角砂糖を舐めてきたか? 山登りはキツいぞ」「俺とやるんだったらしっかり精をつけておかないと、試合後に腰を振れなくなるぞ」みたいなニュアンスの、相手を貧弱扱いした挑発文句になる。この言葉を試合前にかまして、相手がカッカしてる間に打撃を入れて、ブッ倒してやれ。    勝ち負けにこだわらず全力を出し切って頑張って来い!……というエールはゴマンとあるだろうが、勝負は勝たなきゃ意味がないぜ。ルール上の勝ちなのか、自分の中での勝ちなのか、それはどっちでもいいから、とにかく勝って来い! 瓜田流に言うなら、試合に負けても名前を残せば勝ちだからな。相手や観客に対して見せ場という爪痕を残せば、それは勝ち。リングの上だから殺してもいいし、逃げてもいいし、相手の不戦勝にしてもいい。「相手に花を持たせてやった」っていう一言が勝ちになるかもしれないしな。まぁいろんな勝負のつけ方があるけど、とにかく勝って来い! 俺はお前の数段先を行ってるぞ。もっと死ぬ気で頑張って、しっかり俺について来い!  あと、その日を人生最後の日と思って戦えよ。お前は前回の試合に負けたあと、リングの上で「王者をここまで追い詰めたのは世界で俺だけ。俺はいつでもどこでもケンカできるから、また呼んでくれ!」みたいなことをマイクで叫んでたが、じゃあなんで目の前にまだ相手がいるのにハイキックを入れなかったんだ? なぜ試合後に相手に噛み付かなかったんだ? 「次に繋がる」とか言ってるうちは、まだまだひよっこだぜ。次は無いと思ったほうがいい。戦場にいる兵士は次のことなんて考えないだろ。次を考えてるうちは、次を考えてない相手に負けるぞ。  もし結果的に生きて日本に帰って来られたら、お前はラッキーだな。なんでかと言うと、10月30日に俺の新刊『國殺』が竹書房から発売されるからだ。死ぬのはそれを読んでからでも遅くない。わかったか莉孔? まぁいろいろ偉そうに言ったけど、俺はお前のことが好きだぜ!
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■“リアルプリズンブレイク”江田雄一(35)  何? シブリクがまた試合すんの? どこで? マレーシア? 遠いな(笑)。見に行けないよ。まぁでも一緒に練習して来た仲だから、「元アウトサイダーの意地を見せろ!」って応援しちゃうよね。俺? 相変わらずフラフラしてるよ。格闘技はまた気が向いたらやるかもな。

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■“闘える放送作家”大井洋一(38)  渋谷選手は僕よりだいぶ年下ですけど、アウトサイダーでは僕の先輩にあたります。最近ではいつも練習に誘っていただいて、技術的な指導もしてもらっています。間近で見ていて思いますが、渋谷選手は「センスの塊」ですね。吸収力が高く、気持ちが強く、進化のスピードがとにかく早い。次の試合は、あっさり勝ってほしいですね。ここで苦戦するレベルの人じゃないと思っています。僕も12月のアウトサイダーに出る予定。渋谷選手に負けじと頑張りたいと思います。
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2009年の対戦時。右が大山で、左が渋谷。
■“Asiato代表”大山勇樹(39)  自分は今から6年前にアウトサイダーで渋谷と試合をしたことがあって、そのときは判定で負けたんですが、正直彼の何が強いのか、いまだによくわからない(笑)。力があるわけでもないし、見た目もああいう感じじゃないですか。でもいざ試合をすると、不思議と結果を出せるヤツなんだよなぁ。今では渋谷のことを、一ファンとして応援していますよ。地下格ファイターの代表のつもりで、思い切り暴れてきてほしいですね。 ちなみに自分は今、『Asiato』というボランティア活動団体の代表をやっています。10月4日には新木場1stRINGでチャリティーファイトを行い、収益金を恵まれない子供たちのために寄付します。よかったらみなさん、見に来てください。
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■“池袋 弐双龍の龍帝”SHIN(32)  相手、ヒジ打ちが得意なの? じゃあヒジ折っちゃえばいいじゃん。そんで、噛み付いちゃえよ。噛み付きはダメなの? あっそう。でも余裕じゃない? 絶対勝つよね。グッチャグチャにしてほしいよね。日本ナメんなよ、って感じだよね。渋谷は昔、俺のことをブログで挑発してきたことがあって、「誰だお前? 殺すぞ!」って本気で思ってた時期もあったよ。でもいつの間にか親しくなって、今じゃ焼肉を一緒に食いに行く仲。こないだなんか、隣に並んで焼肉食って、一緒にかき氷食って、そのあと一緒にマッサージしに行ったもんね。端から見たら完全にゲイカップルだよね(笑)。ヤバいよね。最近は俺、東京を拠点に札幌でもビジネスを始めて忙しい。ストレスけっこうたまってきたから、そろそろ俺も格闘技再開すっかな。
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■“人刺し裕”内藤裕(38)  おい渋谷、自分の信念を曲げるんじゃねえぞ。俺からは以上だ!

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■“アウトサイダー俳優”中澤達也(36)  渋谷がまさかここまで強くなるとは、思ってもいなかったですよ。だって自分と試合をした6年前、アイツはそこまで強くなかったし、おまけに変なキャラしていたじゃないですか(笑)。当時は「ガキだなぁ」と思って見ていたけど、それが今じゃ世界を舞台に戦っている。普段は可愛い弟みたいな存在だけど、格闘家として見た場合は自分らの星。「地下格闘家の鑑」だと思っています。思い切りブチかまして、今度こそ勝ってほしいですね。自分は今、俳優業を続けながら、格闘技興業を主催しています。9月14日にはホストの格闘技大会『宴–Utage』を満員御礼で成功させたばかりで、11月8日にはBumB東京スポーツ文化館で新格闘技連盟の大会『益荒男WARU』を開催します。タイトルマッチも行われるので、是非見に来てください。
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■“Mr.フルボッコ”ヒロ三河(35)  「ずっちーな」って感じっすね(笑)。だって、世界を舞台に戦えるなんて、俺ら地下格闘家からしたら、最高にうらやましい話じゃないですか。「シンデレラボーイ、頑張って!」って感じっすよ。まぁ俺も今、MONDO TVで『ヒロ三河の世界をフルボッコ!』って番組をやらせてもらって、世界を舞台に戦ってはいるんだけどね(笑)。あと俺、10月4日には新木場1stRINGで、大山勇樹さん主催のチャリティーファイト『Asiato』にも出るから、時間あるヤツらは見に来てくれよ。
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■“漢塾代表 千葉の不動明王”前田島純(34)  渋谷とは、いろんな地下格の会場で何度か顔を合わすうちに意気投合した感じだね。「ブッ飛んだヤツだなぁ」というのが第一印象だけど、格闘技に対しては真面目なヤツ。近くに住んでた時期もあって、当時はよく一緒に練習したな。渋谷には俺らの代表として世界で頑張ってもらって、日本の格闘界全体を引っ張って行ってほしいよ。  渋谷が世界で戦ってる間、日本は俺に任せとけ! って感じだね。俺、今も地下格でバリバリ戦ってるから。ワケあって10カ月ほどいなかった時期もあるけど(笑)、戻ってからも5〜6試合やって、全部勝ってる。10月11日には福岡で『戦~IKUSA 』って大会に出るので、応援よろしく!
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■“アウトサイダー60-65kg級元王者”幕大輔(31)  渋谷君とはアウトサイダー時代にベルトを争った仲で、決勝で当たると思ってたんだけど、彼がケガして準決勝を欠場。結局、彼と公式の試合をする機会は一度もなかった。  渋谷君はもともと強いわけじゃない。ぶっちゃけ何が強いのか、いまだに謎(笑)。でも、いきなりものすごい上の世界に行っちゃった。当然、僕らの知らないところで、彼なりに血のにじむような努力をしていたんだと思います。  実は今だから言える話なんですけど、さっき言った“幻の決勝戦”の件がお互い心残りだったので、ある日、某所で渋谷君と、非公式の試合をしたことがあるんですよ。「5分1ラウンド、決着はKOか一本のみ」っていうルールで、戦ってみた。結果はドロー。そういういきさつがあるだけに、僕は彼に対してものすごく思い入れがある。ちょっと名前は出せないけど、共通の尊敬してる人のためにも、10月のマレーシアの試合には絶対に勝ってほしい。めちゃくちゃ応援してるからな! (取材・文=岡林敬太) 『ONE Championship〜TIGERS OF ASIA』 会場……スタジアム・プトラ(マレーシア・クアラルンプール) 日時……2015年10月9日(金)午後7時開始 ※現地時間 http://www.onefc.com/

「売春婦という職業は望ましいのか」という問い自体が偏見にまみれている 『職業は売春婦』

 ここ数年、性風俗に関する本が数多く出版されている。『援デリの少女たち』(宝島社)などで、援助交際をする少女たちの背景にある貧困問題を描き出すライターの鈴木大介、ワリキリをして生活する女性100名以上へのインタビューを積み重ね、彼女らがワリキリに至るのには、社会に引力と斥力があることを鋭く指摘した荻上チキ著『彼女たちの売春(ワリキリ)』(扶桑社)、また荻上とともに、性にまつわる様々なデータを収集・分析した飯田泰之・荻上チキ著『夜の経済学』(扶桑社)、現役風俗嬢として風俗を肯定的に捉えた水嶋かおりん著『風俗で働いたら人生変わったwww』(コアマガジン)など、読んだことがある人もいるだろう。

 こうした本の中には、読み手を「これが現実なのだろうか?」と懐疑的にさせるものがある。それは「ここまで過酷な世界が、現代日本にあるのか」と驚愕させるという意味でもあり、「ただ過激なものだけをとりあげているだけではないか」と疑念を抱かせるという意味でもあるのだが、いずれにせよ、こうした印象を私たちが抱くのは、「性風俗」を特殊な世界として捉えてきたことの証拠なのだろう。それほどまでに「性風俗」の実態を私たちは知らない。

 さらにこの性風俗関連書籍の出版バブルは、今まで私たちが「性風俗」とひと言で片付けてきた夜の世界が、非常に多様であり、十把一絡げに語れるものでもないということも、次第に露わにしてきた。貧困が故に性風俗で働かざるをえない人もいれば、自ら望んで性風俗という職業に就く人もいる。当然ながら、彼ら彼女らの人間性もそれぞれ違う。これらを一様に「性風俗」と片付けてしまうのは単純で暴力的である。

 あた「性風俗」で括ってしまうと、そこで支援を必要としている人に対して、ニーズにそぐわない支援を行いかねない。例えば、貧困に陥ったために仕方なく身体を売る人と、誇りをもって働いているが労働環境が劣悪なために生きにくいと考える人では、届けるべき支援はまったく異なる。そして当然のことだが、これはどちらか一方のみを行えばいい、というものではない。

 しかし、私たちはなぜ「性風俗は、不幸なものである」と考えがちなのだろうか。いま私は「望む/望まないセックスワーク」という2項対立で、必要な支援について書いたが、この構図を安易に使ってしまうことも、実は「性風俗」を特別視している証左になるのかもしれない。

 このような社会が「性風俗」にどのような欲望を抱いてきたのかを描いたのが、今年8月に訳された、元セックスワーカー(本書の中でこのことを能弁には語らない)であり、ライター・ジャーナリストのメリッサ・ジラ・グラントが書いた『職業は売春婦』(青土社、桃井緑美子訳)だ。

 本著を読み進めていくうちに、自身が「性風俗」に抱く価値観が露わになっていく。書籍タイトルにあるように、「売春婦」が「職業」であるならば、「望む/望まないセックスワーク」という単純な二項対立は、乱暴なものだ。なぜなら、セックスワークとは異なる他の職業について、私たちはこのような二項対立を用いることはあまりない。仕事が辛いとき、「こんな仕事、早く辞めたい」と考えることはあるが、同時に仕事が順風満帆に捗っているときは充実感を覚える。おそらく多くの人が、この両極のどこかを行ったりきたりしながら働いているのであり、「○○という職業は望ましいのか」という問いを立てることはあまりないだろう。

 本書は、このような私たちが持つ「風俗観」を露わにしていく。同時に、「性風俗」という世界の一筋縄でいかなさに気がつく。だがそれは、私たちがこの世界のことをまだよくわかっていないし、どこから手をつければいいのかも暗中模索の段階にあるということなのだろう。200ページ弱の本書の中で、あなたはおそらく何度も、執拗に、否応なく、自問自答を繰り返すことになるだろう。自身と社会の偏見に気がつくはずだ。
(門田ゲッツ)

亡霊に未解決事件、秘密駅の存在……北京地下鉄に伝わる都市伝説

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 中国に行ったことのある人なら、交通手段として地下鉄を使う人も多いだろう。中でも北京の地下鉄は現在、18の路線総延長440kmと世界有数の規模を持っているが、そこには地元の人でも知らないミステリーが存在しているという。「前瞻網」(9月5日付)などが報じた。 (1)「雍和宮駅」で目撃された幽霊  北京の地下鉄2号線と5号線が通るこの駅で夜勤の駅員によく目撃されるのが、「カゴを運ぶ幽霊」だ。幽霊は、汚れた服を着て、カゴで何かをひたすら運んでいるのだという。恐怖のあまり、辞めてしまう駅員も多いとか。この駅の建設時に事故で亡くなった労働者の亡霊だと指摘する声もある。 (2)地下鉄10号線の死体事件  地下鉄10号線が全線開通する前、線路の安全点検のため、毎日早朝に回送電車を走らせていた。ある朝、線路点検を終えた車両の外側に、血痕のようなものが付着しているのが見つかった。犬の血痕だろうと思った駅員たちが営業終了後に周囲を捜索すると、線路脇に黒い塊を見つけた。犬の死体だと思って近づいてみると、なんと頭部と四肢のない胴体だけの人間の死体だった。監視カメラなどを解析したが、被害者がどのように線路に侵入したのか、また頭部と四肢はどこへ行ったのかなどは結局わからずじまい。地下鉄10号線は今も走り続けている。 (3)地下鉄に乗って異次元に迷い込んだ女性  北京在住のAさんは、いつも地下鉄1号線に乗り、復興門駅で2号線に乗り換えて帰宅する。ある日、彼女はいつものように1号線に乗車した。復興門駅に到着し、乗り換えようとするが、なぜか2号線の乗り場が見つからなかったという。不思議に思いながら1号線で建国門駅まで行き、再び2号線に乗り換えることにした。しかし建国門駅に差し掛かっても駅に停車せず、通過してしまった。怖くなった彼女は次の停車駅で電車を降り、地上に上がって自宅方向に向かうバスに乗った。しかし、ここでも違和感を覚えた。バスの乗客は言葉を発さず、まるで軍人のように背中を真っすぐに伸ばして座っている。バスの外にはほとんど人がおらず、異様な雰囲気だったというのだ。怖くなった彼女は見知らぬバス停で下車したが、周りに人や車もなく、あまりの不安から泣きだしてしまったという。しばらくすると、ここ数十年、北京では見かけなくなった黄色いパン屋の車が通りかかり、運転手から「自宅まで乗せていってあげよう」と声をかけられた。わらにもすがる思いでこの車に乗り込み、なんとか自宅近くまで帰ってくることができたという。その後、調べたところ、各駅停車であるはずの北京の地下鉄で電車が駅を通過することや、復興門駅の2号線の出入り口が消失していたという事実はもちろんなかったという。  北京の地下鉄に関する怪談に、中国SNS上ではネットユーザーから冷ややかな声が多く寄せられていた。 「抗日ネタがなくなったら、今度は幽霊ネタか! 誰が信じるんだよ!」 「中国のメディアもこんな話を堂々と掲載するなんて、本当にレベルが下がったよ」 「電車を使わずにタクシーで帰れってか? タクシー業者と結託して、こんな記事書いたのか(笑)」
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地図上に存在しない1号線「高井駅」。出入り口は軍区内にあり、一般人の立ち入りが禁止されているという
 しかし、これ以外にも、北京の地下鉄にはミステリーが多いことで有名だ。同市在住の日本人大学講師は言う。 「もともと北京の地下鉄は、60年代に毛沢東が天安門の地下に築いた食料備蓄・防空壕を転用する形で建設が開始されたんです。当時は中ソ対立が深刻で、北京に核ミサイルが飛んでくると本気で思っていましたからね。開通当時は公務員しか乗車が許されず、地図には掲載されていない軍の駅などが今も残っています。東京メトロ有楽町線が『有事の際に戦車を運ぶ』という都市伝説がありますが、北京の地下鉄は都市伝説ではなく、一般人が利用できない秘密駅が3つほどあり、首都有事の際に軍隊がスムーズに移動できるように建設されているんです」  一方、北京の地下鉄を建設する際、地中から数世紀前のものと思われる人骨などが大量に発見されたことは有名な話だ。果たして、都市伝説の真相は――? (取材・文=青山大樹)

「実は吸血鬼」「実は狼男」「実はペンギン」何度読んでも設定がわからない『純血+彼氏』

<p>――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてけぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女漫画史にさんぜんと輝く「迷」作を、ひもといていきます。</p>

「実は吸血鬼」「実は狼男」「実はペンギン」何度読んでも設定がわからない『純血+彼氏』

<p>――西暦を確認したくなるほど時代錯誤なセリフ、常識というハードルを優雅に飛び越えた設定、凡人を置いてけぼりにするトリッキーなストーリー展開。少女漫画史にさんぜんと輝く「迷」作を、ひもといていきます。</p>

「史上最低のイベント」大島優子、映画『ロマンス』の会見にブーイングが巻き起こったワケ

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映画『ロマンス』公式サイトより

 8月に公開された元AKB48・大島優子のグループ卒業後初の主演映画『ロマンス』。大島は小田急電鉄の特急ロマンスカーに乗務するアテンダント役を演じ、この夏はPRに奔走していたが、公開前に行われたイベントについて、記者たちの間で「史上最低のPRイベントだった」とブーイングが巻き起こったという。

「8月中旬に世田谷区で行われたイベントでは、舞台となるロマンスカーの車内で囲みインタビューが実施されたんです。しかし、この日イベントを仕切っていたのは配給や宣伝の会社ではなく、フリーでプロモーション活動する女性。この女性の段取りがことごとく失敗しており、イベントの開始時間が大幅に遅れるなど、スタート前から現場はかなり殺気立っていました」(芸能記者)

「史上最低のイベント」大島優子、映画『ロマンス』の会見にブーイングが巻き起こったワケ

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映画『ロマンス』公式サイトより

 8月に公開された元AKB48・大島優子のグループ卒業後初の主演映画『ロマンス』。大島は小田急電鉄の特急ロマンスカーに乗務するアテンダント役を演じ、この夏はPRに奔走していたが、公開前に行われたイベントについて、記者たちの間で「史上最低のPRイベントだった」とブーイングが巻き起こったという。

「8月中旬に世田谷区で行われたイベントでは、舞台となるロマンスカーの車内で囲みインタビューが実施されたんです。しかし、この日イベントを仕切っていたのは配給や宣伝の会社ではなく、フリーでプロモーション活動する女性。この女性の段取りがことごとく失敗しており、イベントの開始時間が大幅に遅れるなど、スタート前から現場はかなり殺気立っていました」(芸能記者)

生活苦、虐待、孤独の三重苦で日本より過酷? “高齢者にも優しくない”韓国の現状

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イメージ画像 Photo By Korean Resource Center from Flick.
 最近、テレビや週刊誌では「下流老人」「老後破産」「老後難民」などを扱う特集が後を絶たないが、日本同様に高齢化社会が進む韓国の状況はもっと厳しい。  世界の高齢者たちの生活環境を比較調査している国際団体「ヘルプエイジ・インターナショナル」が9月9日に発表したところによると、韓国の総合点数は44点で、96カ国中60位(ちなみに1位はスイス90.1点、日本は8位で79.3点)だった。  健康部門では42位で、60歳以上の残りの期待寿命は24年と高かったが、高齢者の貧困率は48.5%で、同調査の平均貧困率12.9%を大きく上回る82位だった。今年5月に経済開発機構(OECD)が発表した報告書でも、韓国の65歳以上の高齢者の相対的貧困率はOECD加盟国平均12.6%の3倍以上になる49.6%とはじき出されていたが、今回の調査報告であらためて韓国の高齢者たちが苦しい生活環境にあることが明らかになったといえるだろう。  そもそも韓国では高齢化が急速に進み、かなり前から問題視されてきた。2000年に総人口のうち高齢者人口が占める比率は7%を超え、13年の高齢者比率は12.2%(統計庁)に。14年時点では18.5%になっており、30年には31.4%、50年には41.5%になるといわれている。  そのため、高齢者にまつわる社会問題も多発している。  代表的なのが、高齢者による犯罪の増加だ。法務部による高齢者犯罪現況資料によると、60歳以上の犯罪者は10年に15万5,171名だったが、14年は21万6,313名と39.4%も増加。人口に占める高齢者の比率が高くなったため、これは自然な状況ともいえるが、13年に強行犯罪だけで7万7,000件もあったことは問題視せずにはいられない。生活苦や社会的地位の低下による不満が、高齢者たちを強行犯罪に走らせていると見てもいいだろう。  また、高齢者に対する虐待もある。中央老人保護専門機関によれば、身体的・精神的・性的に暴行したり、経済的な搾取や放置などの虐待行為に関する申告件数は、09年に2,675件だったが、13年には3,520件にまで増加している。加害者は息子45%、娘14%、配偶者12%、嫁7% と、80%近くが身内からの虐待であるというショッキングな結果が出ている。  そんな韓国でとりわけ急速に増えているのが、一人暮らし世帯の高齢者だ。00年に54万人だった60歳以上の一人暮らしは、13年時点で125万人に増えており、35年には343万人に達する見通しだとされている。それに伴い、当然、孤独死する高齢者たちも増えている。とある市民団体の調査によると、昨年1年間で600~700人が孤独死したといわれているのだ。  それどころか、高齢者の自殺率も高まるばかり。もともと韓国はOECD加盟国の中でも10 万人当たりの自殺率が最も高いことで知られているが、その件数はここ4年で2倍に増え、80.3人に達した。前述した事例でもわかる通り、生活苦や虐待、孤独さを理由に命を絶ってしまう高齢者たちが後を絶たないのだ。  ちなみに、特に旧正月や秋夕(中秋節)の時期になると、一人暮らしの高齢者の自殺が増えるという。テレビや新聞で家族の帰省ラッシュが報じられ、近所でも家族団らんの光景が多く見られるこの頃、一人暮らしの高齢者たちはいつも以上に孤独を痛感し、生きる気力を失い、自らの命を絶ってしまうという。韓国では9月26日から秋夕の時期を迎え、大型連休に突入するだけに心配だ。

井ノ原快彦が赤裸々告白、『学校へ行こう!』終了間際はメンバー同士のぶつかり合いも……

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坂本まーくんvs森剛パイセンの闘いを治めたの?

【ジャニーズ研究会より】

 今年は『24時間テレビ38』(日本テレビ系、8月22日~23日放送)のメインパーソナリティを務め、1997年~2008年まで放送されていた人気バラエティ番組『学校へ行こう!』(TBS系)の7年ぶりの復活が明らかになるなど、勢いに乗っているV6。「日経エンタテインメント!」2015年10月号(日経BP社)では、メンバーの井ノ原快彦が『学校へ行こう!』への思いや昨年末の『NHK紅白歌合戦』初出場の心境、またV6の現在について語っている。

 95年11月1日に「MUSIC FOR THE PEOPLE」でCDデビューを果たしたV6にとって、今年はデビュー20周年の節目。9月9日には彼らの人気に火を点けた『学校へ行こう!』が今秋に一夜限りの復活を遂げることが発表され、ネット上を中心に大きな話題となった。