JRA(日本中央競馬会)所属、ダービージョッキーの藤田伸二騎手(栗東・フリー)が、6日の札幌競馬騎乗をもって引退することを発表した。JRA通算1918勝(うちGI17勝)を誇る名手の突然の引退に、競馬界は大きく揺れている。 以前から「エージェントでリーディング騎手が決まってしまう」現在の中央競馬に不信感を抱いていた藤田。「何が面白いのか? 2、3年前から疑問を抱くようになり、競馬に対するモチベーションが無くなっていました」と引退メッセージでも語っている通り、最後までその思いは変わらなかったということだろう。 ただ、正直に言えば「なぜ今年なのか?」という疑問を拭い去ることができない。競馬記者の間でもそれは同じのようだ。 「藤田が、特にエージェント制度や外国人騎手偏重を中心として、JRAを公然と批判した著書『騎手の一分 競馬界の真実』(講談社)を発表したのは2013年5月。その時点で競馬界への興味はほぼなくなっていると語っていました。にもかかわらず、本当の引退は約2年半後の今月。本当に競馬に興味がなくなったのであれば、とうに引退していても不思議ではないでしょう。本人にしかわからない“未練”があったのかも」(競馬記者) 11年、ヒルノダムール(当時4歳)で藤田が「どうしても勝ちたかった」天皇賞・春(GⅠ)に勝利し、「ヒルノダムールが引退したら、俺も一緒に辞める」と発言したという情報や、GⅠ競走4勝(地方交流含む)のトランセンドについても、「トランセンドが辞める時は、俺も潮時だな」などとつぶやいたという話もあったが、2頭が現役を引退しても、藤田が身を引くことはなかった。 「調教師や厩舎スタッフに『もう辞め時かも』とグチることで同情を誘い、騎乗の営業をかけているという良からぬ噂も流れていました。強気でコワモテなイメージに反して、藤田は歴代最多19回の『フェアプレー賞』を受賞するなど、騎乗はいたってクリーン。ある意味、騎手としての“誇り”を強く持っていた男と言えます。騎手への愛着を簡単に捨てきれないのも十分に理解できる」(同) そして記者は、現在の競馬界の“現実”により、藤田は「引退せざるを得なかった」のではないかと考えている。 「『騎手の一分』を発売したことで、当然ですが藤田はJRAからは距離を置かれる形になってしまった。それでも13年には50勝とまずまずの成績をおさめていました。しかし、やはり顔の広いエージェントを抱える福永、岩田、川田、戸崎などリーディング上位騎手の勝鞍には遠く及びません。さらに、昨年まで『短期免許』で数カ月の滞在のみだったM・デムーロとC・ルメールというなじみ深い外国人騎手に、今年から『JRAの通年免許』が与えられ、当然のごとくリーディング上位に食い込んでいます。他の騎手が割を食うのは当然でしょう。藤田はその中の一人として、ついに“立つ瀬がなくなった”という可能性もあります」(同) “男・藤田”として、長きにわたり中央競馬に確かなスパイスを与えてくれた藤田伸二。結局は、彼も現在の競馬界の“現実”に屈したということなのだろうか。彼の引退が、エージェントや外国人騎手礼賛の競馬界を見直す契機になるのかは、定かではない。競馬(中山競馬場)
日別アーカイブ: 2015年9月8日
リアルファイトに盗撮、乳児遺棄……韓国の地下鉄で巻き起こるトンデモ事件の数々
日本、特に東京近郊ではおしゃれでハイソなイメージがあるメトロ(地下鉄)。一方、韓国の地下鉄では日々さまざまな事件が起きている。その様子はカオスそのものである。その中でも特に多いのは、やはり言い争いやケンカ。動画では、おじいさんが見事なパンチで、相手をKOするシーンが出てくるが、老若男女問わず諍いがあちらこちらで起きている。 8月末には、地下鉄の駅に赤ちゃんを捨てたとして10代の女性が逮捕された。彼女は同居中の男性の浮気を疑い口論になった末、腹いせでこの男性との間にできた生後8カ月の赤ちゃんを捨てたと供述している。赤ちゃんは警察に無事保護され、父親に引き渡されたそうだ。ケンカの腹いせに夫に危害を加えるならまだしも、子どもを捨てるとは。なんともいたたまれない話である。 また同8月末には、障害者の名義を借りて、地下鉄構内の売店や自動販売機の権利を独占、荒稼ぎしていた50代男性ら6人が逮捕された。主犯格の男性は障害者団体の事務局長を名乗り、障害者に接触。障害証明書を借りて入札に参加していたという。事件発覚後、ソウルの地下鉄5号線から8号線の売店および自販機256カ所のうち、230カ所を男性らが独占していたことが明らかになった。稼いだ金額は、約1億5,000万円だったと伝えられている。彼らのほかにも、地下鉄や駅構内で不法に商売をしたとして、2013年から現在まで、1万1,000人に罰金命令が下されている。YouTubeより
9月に入ると、地下鉄駅構内で約400人の女性を盗撮したとして、50歳の無職の男が検挙された。男は10年前に妻と離婚。寂しさと好奇心から、撮影を繰り返したと警察に自供している。好奇心はまだしも、寂しさは完全に言い訳に聞こえるのだが……。今年の夏、韓国では大きな盗撮騒動(記事参照)が相次いで起こったが、この男も盗撮事件の殿堂入りを果たしそうである。 韓国の年配者たちにとって、ソウルの地下鉄は経済発展の象徴。現在は、路線が都市全体をカバーしているため、市民の重要な交通手段になっている。その一方で、日常生活のうっぷんが噴出する場所になってしまっているようである。 (取材・文=河鐘基)地下鉄7号線で許可された車内販売イベント(「navercafe」より)
『恋仲』、10.9%で2ケタキープ! 最終回直前回なのに「すっかり冷めた」と言われるワケ
『恋仲』(フジテレビ系)公式サイトより
福士蒼汰主演の月9ドラマ『恋仲』(フジテレビ系)の第8話が9月7日に放送され、視聴率は10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得。前週の10.6%から微増し、2週連続で2ケタをキープした。
主人公の三浦葵(福士)と初恋相手である幼なじみの芹沢あかり(本田翼)、そしてあかりの彼氏・蒼井翔太(野村周平)との三角関係を描いている『恋仲』。翔太への不信感が募り距離を置いていたあかりだったが、「あかりを幸せにしたい」とプロポーズされ、それを葵に相談。葵がひどく困惑するという展開となった。
『恋仲』、10.9%で2ケタキープ! 最終回直前回なのに「すっかり冷めた」と言われるワケ
『恋仲』(フジテレビ系)公式サイトより
福士蒼汰主演の月9ドラマ『恋仲』(フジテレビ系)の第8話が9月7日に放送され、視聴率は10.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を獲得。前週の10.6%から微増し、2週連続で2ケタをキープした。
主人公の三浦葵(福士)と初恋相手である幼なじみの芹沢あかり(本田翼)、そしてあかりの彼氏・蒼井翔太(野村周平)との三角関係を描いている『恋仲』。翔太への不信感が募り距離を置いていたあかりだったが、「あかりを幸せにしたい」とプロポーズされ、それを葵に相談。葵がひどく困惑するという展開となった。
即買いか、見送りか――いよいよ明後日発表! iPhone 6S/6S Plusはどうなる?
9月9日、日本時間で10日にアップルがイベントを開催する。例のごとく内容は未公開だが、新型iPhoneが発表されるのは確実だ。アメリカのウェブサイトでは、さまざまな情報がリークされており、信ぴょう性が高いものも多い。次のiPhone、どうなるのよ? という方のために、最新情報をまとめてみよう。 まず、リリースされるのは7ではなく、iPhone 6S。大画面の6S PLUSも登場する。ディスプレイサイズはどちらも変わらず、4.7インチと5.5インチになる。ボディの強度は2倍になり、厚みは1mm以下の違いではあるが、若干厚くなる。かわいいデザインのiPhone 6S Cは登場しないようだ。 カメラはメインカメラ(iSight)が1,200万画素、フロントカメラ(FaceTimeカメラ)が500万画素。4K動画を撮影できたり、フロントカメラにもLEDフラッシュが搭載されるなど、大幅に強化されている。 CPUはA9プロセッサでクロック数は1.85GHz、OSはiOS 9。最大の特徴は、感圧タッチ技術の採用だ。筆者はiPhone 7から導入されると予想していたのだが、6Sから搭載されるという情報が出ている。これは、新しいMacBookに搭載されている技術で、画面を強く押し込むことで通常のタッチとは異なる操作を行えるようになる。アプリ側の対応が必要になるが、普及すれば新感覚の操作が増えることになる。新MacBookの感圧タッチレベルの体験ができるなら、とても面白いことになるだろう。 バッテリー容量は現行よりも小さくなるようだが、駆動時間が短くなるのを許すわけはない。とはいえ、OSの機能で少々数字を伸ばしたとしても、それほど改善もできないはず。駆動時間は現状維持というところだろう。 ストレージ容量と価格のラインナップは従来と同じで、iPhone 6Sが16GB・699ユーロ=8万6,800円、64GB・799ユーロ=9万8,800円、128GB・899ユーロ=11万800円、iPhone 6S PLUSが16GB・799ユーロ=9万8,800円、64GB・899ユーロ=11万800円、128GB・999ユーロ=12万2,800円となる。32GBモデルがないのは残念だ。カラーバリエーションはゴールドとスペースグレイ、シルバーの3色で、出る出るといわれていたローズゴールドの追加はないようだ。 ボジョレー・ヌーヴォーではないが、今回のiPhoneも史上最高売り上げが予測されている。ユーザーとしては買うべきか見送るべきか悩むところ。 まず、iPhone 4/4Sを何かのポリシーか修行で使い続けているユーザーは、問答無用で買い替えるべき。iPhone 5/5Sを持っており、自宅やオフィスに11acのWi-Fiが導入されていたり、高音質通話が可能なVoLTEを使いたい場合もiPhone 6Sへ移行する価値がある。iPhone 5のA6プロセッサから乗り換えると、処理性能の高さに驚くだろう。iPhone 6ユーザーの場合、割賦金が残っているなら、乗り換えは悩みどころ。カメラ命! もしくは、感圧タッチディスプレイに価値を見いだせればアリ。そこまででもないなら、来年のiPhone 7を待つのもいいだろう。 筆者はiPhone 6どころか5Sの分割支払いも終わっていないが、iPhone 6S 64GB ゴールドを速攻で購入する予定。iPhoneで撮影することが多いので、やっぱりカメラは高性能なほうがいいし、感圧タッチ機能も使ってみたい。通信速度も向上するという情報があるので、そちらも期待している。 (文=柳谷智宣)リークされているiPhone 6Sの画像(「9to5Mac」より)
SMAPが互いの歌声を分析、“音痴”な中居正広に高評価が集まった理由とは?
計算マコちゃんの本領発揮!
<アイドル誌チェック!!>
「オリスタ」9月14日号(オリコン・エンタテインメント)では、デビュー日である9月9日に55thシングル「Otherside/愛が止まるまでは」をリリースするSMAPを大特集! 各メンバーのインタビューはもちろん、シングルの2曲のミュージック・ビデオ(MV)撮影現場レポートなど、デビュー25周年を迎える彼らの“今”に迫っている。
「Otherside」の作曲を手掛けたのは、昨年末の『NHK紅白歌合戦』でも共演したミュージシャンのMIYAVI。今回はたまたまMIYAVI自身のレコーディング期間が重なったこともあり、スタジオで遭遇したという香取慎吾は「せっかくだから会いに行って見たら上半身裸で(笑)。『裸でやってんの?』って聞いたら『はい! このスタイルでいつもやってまぁす!』みたいな。『あ~そう、暑いしね!』みたいな」と超個性的なキャラクターとの交流を語っている。MIYAVIとは『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)など複数の番組でも共演しているが、中居正広はその時の会話を振り返って「(MIYAVIに)『冷たいですね』って言われた(苦笑)。『中居さんて、“イェーィ!”みたいな感じ、全然ないですね』って」と苦笑い。木村拓哉によるMIYAVI評の「常に本音で接してくれる人」を裏付けるエピソードだ。
SMAPが互いの歌声を分析、“音痴”な中居正広に高評価が集まった理由とは?
計算マコちゃんの本領発揮!
<アイドル誌チェック!!>
「オリスタ」9月14日号(オリコン・エンタテインメント)では、デビュー日である9月9日に55thシングル「Otherside/愛が止まるまでは」をリリースするSMAPを大特集! 各メンバーのインタビューはもちろん、シングルの2曲のミュージック・ビデオ(MV)撮影現場レポートなど、デビュー25周年を迎える彼らの“今”に迫っている。
「Otherside」の作曲を手掛けたのは、昨年末の『NHK紅白歌合戦』でも共演したミュージシャンのMIYAVI。今回はたまたまMIYAVI自身のレコーディング期間が重なったこともあり、スタジオで遭遇したという香取慎吾は「せっかくだから会いに行って見たら上半身裸で(笑)。『裸でやってんの?』って聞いたら『はい! このスタイルでいつもやってまぁす!』みたいな。『あ~そう、暑いしね!』みたいな」と超個性的なキャラクターとの交流を語っている。MIYAVIとは『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)など複数の番組でも共演しているが、中居正広はその時の会話を振り返って「(MIYAVIに)『冷たいですね』って言われた(苦笑)。『中居さんて、“イェーィ!”みたいな感じ、全然ないですね』って」と苦笑い。木村拓哉によるMIYAVI評の「常に本音で接してくれる人」を裏付けるエピソードだ。
浅田舞が妹・真央と仲良しアピールも“タレントとしての格差”も拡大中!? 嫉妬隠せず……
今シーズンから現役復帰を表明し、日夜トレーニングに励む浅田真央。一方、現役引退後は、テレビ出演の他にも、水着グラビアで推定Gカップといわれるバストを披露するなど、活躍の幅を広げている浅田舞。お互いに多忙を極める浅田姉妹が、佐藤製薬の風邪薬「ストナ」の新CM発表会で久々に2人そろって公式の場に出席。その姿を一目見ようと、100名あまりのマスコミ関係者が押し寄せた。 2010年からストナのCMに出演している真央と、12年から出演している舞。今回のCMでは、真央が白と黒の衣装で、ホワイトスワンとブラックスワンの一人二役を演じ、風邪ウイルスと薬との攻防戦をスリリングなアクションで表現。人生で初となるワイヤーアクションにも果敢に挑戦した!
「はじめは、できるのかな……という不安もありましたが、なんとかなりました。ワイヤーで回転している時は、フィギュアのジャンプに似ていて、不思議な気持ちになりましたね」と撮影を振り返る真央。撮影の様子を横から見ていた舞も「真央の演技はすごい迫力でかっこよかった。着地の姿勢も美しかったです」と、姉も認める”芸術点”の高さだったようだ。 しかし、メインとなるアクションシーンは真央による一人二役。舞が登場するシーンは、CMの最後に付け加えられたドラマ部分しかなく「(ワイヤーを)自分もやりたいなと、ヤキモチを感じてしまいました」と、嫉妬心を語る一幕も。これが、姉妹の格差なのだろうか……、と思わず穿った見方をしそうになるが、そんな険悪なムードは一切なく、和気あいあいと「練習のオフ日など、まめに連絡を取り合っています」と、仲の良さをアピールした。


ナイナイ岡村隆史、あわや“干される寸前”だった!?『27時間テレビ』珍事件の舞台裏に、フジテレビの学習能力のなさが露呈
先月29日放送『めちゃ×2イケてるッ!』(フジテレビ系)で、「岡村隆史は本当にモテているのか? 美女100人にアンケート&ダンスライブを徹底検証SP」という特集が組まれたのだが、今年の『FNS27時間テレビ』(同)で、岡村がモーニング娘。OGと共演した際、ステージ上で早着替えに失敗した岡村が、下着姿のまま踊ったVTRを紹介。失敗したのは狙いだったのでは? とメンバーに問い詰められると、岡村はそれを否定。ズボンを脱ぐ際に、その下にはいていたモーニング娘。OGとの共演用のスカートも一緒に脱いでしまったことを明かし、それでもメンバーが疑うので再現してみると、今度はスカートだけでなく下着まで脱げてしまう事態に。生放送中に危うく下半身露出させてしまう放送事故を起こす危険があったことを知り、岡村は「今、俺、ゾッとしてる」と顔面蒼白になった。 「2003年の『27時間テレビ』放送中に、笑福亭鶴瓶が下半身ポロリをして、視聴者からクレームが殺到したことを、フジテレビは忘れてしまったのでしょうか? あるいは、学習能力がないということでしょうか? 岡村は番組終盤での激しいダンスによる疲れから意識朦朧としていたようで、下着で踊っていることも気付いていなかったようですから、もし下着まで脱げていたら、生放送中に完全に下半身露出させる事態になっていたことでしょう」(芸能関係者) 【「おたぽる」で続きを読む】『吉本興業』公式ページより。
銃弾ではなくツイートが飛び交う!「山口組分裂」情報戦の舞台裏と、抗争を煽るマスコミの不見識
【本と雑誌のニュースサイトリテラより】 「血の抗争勃発」「山一抗争再び」「拳銃、防弾チョッキ高騰」 分裂騒動で揺れる山口組をめぐって、夕刊紙、スポーツ紙、週刊誌、ワイドショーなどが連日のようにこんな見出しで派手なニュースを報道している。山口組を離脱した組が、新たに「神戸山口組」を結成する動きが確実になったことで、30年前、317件もの抗争で双方に25人の死者を出し、警察官や一般市民なども含む70人が負傷したあの山一抗争が再現されるというのだ。 司忍6代目組長が支配する山口組と、それに反発して離脱した山健組、宅見組などの神戸山口組がシノギと縄張りをめぐって、幹部のタマを取り合い、銃撃事件が頻発し、神戸やミナミ、そして新宿や赤坂でも血の雨が降る――。 だが、ちょっと待ってほしい。たしかに、山口組が分裂状態になっているのは事実だが、今のところ「血の雨」どころか、一件の発砲事件も発生していないのだ。ほんとうにこんな恐ろしい状況なのか。長く暴力団取材を続けてきたベテラン記者も苦笑しながら、こう語る。 「もちろん、この先、シノギをめぐる小競り合いや跳ね上がりによる銃撃事件は起きる可能性はある。ただ、山一の時と違って、今は暴対法があるから。ちょっと派手なことをやったら、親分までパクられて、組はガタガタになってしまう。そんな状況で血の雨とか、山一抗争の再来とかはありえない。完全に情報が先行している」 もっとも、この記者はこんな分析も付け加えた。 「ただ、この情報先行状態は、ヤクザが裏で情報戦をやってるから起きている部分がある。山口組も神戸山口組も自分のところに有利な情報をどんどん流して切り崩しを図っているんだよ。こういうやり方は今まではあんまりなかったんやないないかな」 ヤクザによる情報戦――。たしかに、今回は始まりからして、その気配はあった。マスコミの第一報は8月27日、山口組総本部での緊急の執行部会だったが、実はその前日夜、「構成員20人ほどの某組長」と名乗る人物が、突如、こんなツイートをしたのである。 〈えらい事になった。ほんまに割れた。全部決まり。半数以上や。新名称決まった。「神戸山口組」〉 さらに、この組長は執行部会が開かれた27日にも〈盃終了、15団体でスタート。盃飲んだなら、腹括って下さい。〉〈2社脱落、13社。こんなもんやろ。〉とツイート。29日には山口組から離脱した13団体幹部に対する“処分状の一覧表”とする画像を公開した。 また、8月末には「九州」という別のアカウント名のツイッターが登場。9月5日に神戸山口組の幹部人事案を列挙したと思われる情報を公開、7日には「御挨拶」と題された神戸山口組の挨拶状らしき書面の画像をアップした。 他にも、未確認だが、離脱組系の組長らしきツイッターやFacebook、逆に山口組系の組長のツイートなども出回っているといわれている。いずれにしても、当事者のヤクザを名乗って、内情を暴露するツイートが飛び交うなんて、これまでにはなかったことだ。 「分裂騒動について本当のところを知っているのは、離脱組の13団体の組長だけ。3次団体や4次団体になってくると、ヤクザのほうも何が真実かわからない。だから、ヤクザ自ら身内に取材して情報を集めている。ヤクザもネットで情報を収集するという状況になっていて、それがまた2ちゃんねるやSNSなどでネットに出回り、まわりまわって警察や記者クラブに渡る」(前出・ベテラン記者) もちろん、これらは事実でない情報もあり、アカウントも本物の暴力団構成員のものかどうかはわからない。ただ、その早さや詳しさを考えると、少なくとも、おおもとは山口組、離脱組、双方の内部から情報が出ていることはたしかだろう。 「週刊ポスト」(小学館)9月18日号の、フリーライター・鈴木智彦氏によるレポートには、山口組幹部のこんなコメントも掲載されている。 「嘘の情報を流せと指示された。具体的に名前や組織名を出せといわれた」 つまり、事実でない情報も暴力団が発信源となった攪乱情報の可能性が高いのだ。 もちろん、情報戦の舞台はSNSだけではない。「週刊実話」「週刊大衆」「アサヒ芸能」というヤクザ御用達週刊誌御三家をはじめ、夕刊紙、スポーツ紙、はてはワイドショーにも、双方からかなりの情報が流されているという。 「記事を見ていると、(司忍6代目の出身母体である)弘道会周辺や山口組から情報をとっているものと、山健組などの離脱組団体から情報をとっているものとに分かれてる感じがするね。ライターやメディアも結局、情報をとれたほうによって書くからね。ある種の代理戦争状態になっているかもしれない」(ヤクザ問題に詳しいジャーナリスト) また、9月4日に流れた「離脱組がマスコミを呼んで記者会見を開く」というデマ騒動の背景にも、ヤクザ同士の情報戦があったといわれている。 「最終的にはデマということになったが、実際に離脱組が実話誌の記者にサービスで写真を撮らせるという、それらしき話があったんです。それが、警察の耳に入り、いつのまにか“記者会見”へと話が飛躍した」(週刊誌記者) かと思えば、「この記者会見を想定して、山口組のある関係者が用意した質問状を記者に渡していた」という話もある。 9月4日、フジテレビ系のFNNが山口組の定例会で司忍組長が読み上げた手紙を独占入手して報道した一件も、この情報戦の一環だといわれている。 〈山口組には内紛、離脱、分裂などを繰り返して成長してきたその過程の中で有能な多くの人材を失ってきた歴史の反省と学習があった。人は誰も学習能力がある。彼らはその体験者であるのにもかかわらず、学習能力と反省が無いのかと思うと残念でならない。今、さまざまな形での噂、流言飛語が飛びかっていると聞くが、真実は皆が一番知るところである。軽挙妄動を慎み、この困難な時代にこそ、男としての真髄を極めることを希望する。「道なき道を歩く」、道を切り開くんだという心意気で、前向きに歩むことを望む〉 FNNが報じた手紙の文章は以上のように、直参組長に抗争抑止を訴える内容だが、前出のジャーナリストはこう分析する。 「8月末には離脱組がどんどん情報を出してたから、それに対抗した情報戦だね。それと、いざ抗争が起きた時に使用者(=組長)が責任を問われにくくするという思惑もある。『私は直参に抗争はやめろと言っていましたよ。報道されている物証があるでしょう』というのは、裁判になったときに有力な証拠になるから」 いずれにしても、実際は「銃弾」などではなく「情報」が飛び交っているというのが、この山口組分裂劇の実態なのだ。 しかも、この情報戦には、警察も乗っかってきている。実は、全面抗争を書き立てている新聞各社やワイドショーの背中を押しているのは、他でもない捜査当局なのだ。 「ようするに、警察当局としては、マスコミが“抗争近し!”というような記事を載せれば載せるほど、取り締まりがしやすくなるし、もっといえば、捜査の予算もとれる。だから、危険を煽るような情報をわざと流すんですよ」(在阪の社会部記者) たしかに、新聞記事を注意深く読むと、「警察当局は抗争を懸念している」「捜査関係者は全国規模の抗争の危険性があると危惧している」など、明らかに警察が発信源になっているものが多い。 これに拍車をかけるのが、雑誌や新聞の「売らんかな主義」だ。彼らのほとんどは山口組分裂の実態や裏に気づいていながら、警察情報に乗っかり、「抗争勃発」「血で血を洗う戦い」と書き立てている。 「とにかく、こういう記事は売れますからね。先週号で山口組分裂騒動を報じなかったある週刊誌は売り上げで一人負けだったらしいですし。とにかく、今は抗争を煽れるなら、どんな小さなことでも膨らませて書いてる状態です。編集部では『早く派手にドンパチやってくんないか』などと冗談も飛び交っているほどです。スポーツ紙や週刊誌はもちろん、新聞の連中だって、建前上は『抗争に懸念』などといっていますが、本音はドンパチを期待しているんじゃないですかね」(週刊誌記者) とくにひどいのが、フジサンケイグループの産経新聞と夕刊フジだ。夕刊フジは「山口組“2兆円抗争”勃発」「6代目激怒情報」と、まるで今日にもドンパチが始まるかのような記事を連日トップに掲げているし、産経新聞も「今日から安心という日はない」「銃弾の発射音必至」など、まるで実話誌のような見出しで抗争を煽っている。あげくは「仁義なき戦い」シリーズなどを手がけた大物プロデューサーを登場させて、「ドンパチがないと映画にはならん!」などという煽りインタビューを掲載する始末。 これが、普段、「犯罪を許すな」とエラソーに語っている新聞のやることなのだろうか。 一方、対照的なのは、当事者である暴力団だ。冒頭でも指摘したが、実際にはマスコミ報道とはちがい、山一抗争のような全面戦争になる空気はほとんどないという。 「今の幹部は山一抗争を経験してるし、暴対法など警察による締め付け強化も知ってる。現状、名古屋と神戸が互いに自分たちが本流だと主張していて、『こっちはドンと構えている』と話していると聞く。下はわからんが、上のほうは全面戦争をする気はないということ」(捜査関係者) もしかしたら、売らんかな主義で抗争を煽るマスコミのほうがずっと“ヤクザ”だということなのか。 (編集部)FNNフジニュースネットワーク公式サイトより








