月別アーカイブ: 2015年8月
ギャル曽根や小倉優子も。炎上より共感のママタレ稼業、「苦労カミングアウト」さじ加減の難しさ
SMクラブ「家畜人ヤプー」に集まった変態著名人とは? 国際暗黒プロデューサー康芳夫が語る!
入り口に掲げられているのは「家畜人ヤプークラブ ZERO」の文字。沼正三作である世紀の同名小説のタイトルを冠した、そのパーティの主催者は、“伝説のプロデューサー”こと康芳夫によるものだった。 康芳夫と聞けば今の40代を超えるものは知らぬもののいない怪人プロモーターである。1937年、東京生まれ。東京大学を卒業。その在学中から“赤い呼び屋”と呼ばれたプロモーター、神彰氏の元でプロデュース業に携わり、ある意味モラルを完全に無視した、知的好奇心最優先ともいえる暴力的な仕掛けで、日本中を混乱と興奮の渦に巻き込んだ。しかし、華々しい“世紀の呼び屋”としての活動は1970年代後半までといったところ。それから30年以上を過ぎた今、突如として活動を開始したのだという。 しかし、現在は怪しいものが怪しいまま存在することが許されない、デジタルかつクリーンな社会となっている。 そのような中で筆者も人間の限界を拡大しうる怪しい人間専任で活動を続けている端くれだけに、21世紀に蘇った昭和の奇人の動向は気になって仕方がなかった。 そういうわけで、パーティとは別日に改めて康芳夫のロングインタビューをセッティングした。 ■王貞治の所有ビルでSMクラブ
――この間行なわれたパーティはどのような経緯で開催されたんでしょうか? 「もう40年も前になりますが、新宿御苑のあたりで『家畜人ヤプークラブ』というSMクラブをやっていました。まだ東京にSMクラブなんてものがあまりない時代に先駆けてやっていたんです。今回はそれを復活させようと始めた、第一歩ですよ。当時は王(貞治)くんの所有しているビルでやっていたんだけど、あまりに流行ったんで“康さんやめてくれよ”って言ってきたよ(笑)」 ――えっ、あの王さんですか? 「王くんはね、今の新しいテレビ塔……スカイツリーの真下でね、『五十番』って支那飯屋の息子です。彼のお父さんは中国からやってきた人で、うちの病院の患者だったこともあるんですけどね」 中国からやってきて日本へ根付いた王家のように、康家もまた中国から移り住んできた家系だった。康氏の父親は慶応医学部を卒業し、神保町で開業医となった。家族ぐるみの付き合いだったという康氏と王貞治氏の関係だったが、物件のオーナーがあの世界の王氏だったのは「単なる偶然」だという。 ――当時「家畜人ヤプークラブ」はどのくらい流行ったんですか? 「そりゃね、野坂(昭如)は毎日来るわ、吉行(淳之介)、遠藤(周作)も来ましたね。あとは石坂浩二くんとかね。噂を聞きつけて、それぞれが女性を連れてやってくるわけですよ。彼らはブレイクしたばかりで、毎晩銀座のクラブで遊んで最後に女の子と一緒にドンチャン騒ぎするわけ」 ――嘘みたいな面子ですね……当時の著名人がそこで何をしていたんですか? 「もう、それは……SMショーだよ」 ――ステージに上がってですか? 「いやあ、客席もステージもない、辺り一帯で繰り広げられていたよ。誰が誰だか区別が付かないような状態。なにしろ、本当のSと本当のMが来ちゃってるからね……それに遠藤は本当のMですから」 現在のように専門的な風俗店と化した「SMクラブ」とは違い、康氏が言っている「SMクラブ」は、どちらかといえば現在の「SMバー」と呼ばれる形態のものに近かったようだ。客と店員が即興で変態プレイに興じる、まさに酒池肉林の宴だったのだろう。とにかく、世界の王の与り知らぬところで、日本のSMシーンはド派手に幕を開けていたようだ。 「まあ、あんまり騒がしいんで警察から苦情が出てね、1年半くらいで閉めましたね」 この闇雲に著名人の名前を散りばめたようなスキャンダラスなエピソードの顛末でもわかる通り、康芳夫虚々実々と思わせる手法で昭和の日本を手玉に取った人物である。 ■虚業家とは? “伝説のプロデューサー”の他にも、自ら“虚業家”“国際暗黒プロデューサー”なる奇天烈な肩書きを名乗り、近年は“全世界を睥睨するスフィンクス”を自称するなど、こと怪しさに関していえば近年の日本ではお目にかかれない種の、遙かなスケールなのである。 ――“虚業家”っていう肩書きはご自身で名乗られたんですよね? 「そうそう」 ――“虚業家”って簡単に説明すると、どういう職業なんですか? 「要するに……ペテン師みたいなもんだ」 ――それ簡単すぎますよ(笑)。ペテン師と虚業家はどこか違わないんですか? 「うーん……ペテン師寄りの実業家かな?」 ――そういうものなんですね(笑)。 「両者の大きな違いは、ペテン師は殺伐としているが、虚業家、特に僕のようなタイプは大ロマン主義者ということだ。僕が『虚業家宣言』って本を出したのはもう40年ほど前なんだけど(1974年・双葉社刊)、ライターはまだ文藝春秋に入ったばかりの花田(紀凱)くんだからね。その後、週間文春編集長、現『WiLL』編集長ですが」 ――最近、康さんの他に虚業家はいますか? 「みんなゴミだねえ」 ――おお! 「売れっ子の精神科医とか医者ね、今幻冬舎でベストセラー出してる輩が何人かいるんだけど、こいつらの言ってることは全てまやかし、ペテンですよ。読んでる奴がおかしくなるだけなんですよ。たとえば大問題になってるのが、『人は死なない』って書いた矢作(直樹)ね。彼も言っていることが徹底してちぐはぐなんだだよ。最大の問題はね、オレオレ詐欺もそうだけど、引っかかる奴らに問題がある。善男善女にも大きな自己責任がある。カモがいるからこういうのが出てくるんだ。秋本(康)くんも殺伐なペテン師であるといえばそうだけど、あれくらいは愛嬌でしょう。別にどうって話じゃない」 ――東京オリンピックで大きな役割を担うという噂もありますが……。 「オリンピック!? それはないよ、そんな甘くない。バックグラウンドでやるのはあり得るけどね。ちなみにLAオリンピックは当時テレ朝の天皇といわれた三浦専務と組んで仕掛けたんですが、電通に潰された。勿論、三浦からは然るべき『オトシマエ』はとりあげたけど。当時の新聞読んでもらえれば、いかに大騒動だったかよくわかるよ」 (文・写真=福田光睦/http://ch.nicovideo.jp/channel/mftv">Modern Freaks Inc. 代表) ・第二回に続く ●康芳夫(こう・よしお) 1937年東京生まれ。国際暗黒プロデューサー、虚業家、家畜人ヤプー全権代理人、全地球を睥睨するスフィンクス。 公式ツイッター=@kyojinkouyoshio 公式サイト=http://yapou.club 有料メルマガ=『全地球を睥睨(へいげい)するスフィンクス『康芳夫』メールマガジンそして「家畜人ヤプー」通信』 無料メルマガ=『虚実皮膜の狭間=ネットの世界で「康芳夫」ノールール(Free!)』 【8月8日 45年ぶりに『家畜人ヤプー倶楽部』復活(定期開催)イベント開催!】<イベント概要> 月蝕歌劇団 代表 高取 英 構成のショー、 柊 一華 演出の本格的SMショーを酒を飲みながら堪能ください。出演:女王様『柊 一華』,モデル『秘密』 / 倉敷あみ(月蝕歌劇団トップ) 三上ナミ 柴奏花 他月蝕歌劇団 <日時> 2015年8月8日(土) ・第一回め:開演時刻 18:30 前売り(予約)3500円(当日会場払い) ・第二回め:開演時刻 20:30 前売り(予約)3500円(当日会場払い) <会場> 家畜人ヤプー倶楽部@下北沢 <チケット> ・http://peatix.com/event/101342![]()
RHYMESTERが語る、日本語ラップが恵まれている理由 宇多丸「自らを問いなおす機会があることはありがたい」

「〝新しい表現〟を模索した結果、ピアノがメインになっていった」(DJ JIN)
ーーRHYMESTERのディスコグラフィーの中でもかなりコンセプチュアルなアルバムだと感じました。 Mummy-D:うん、今まででいちばんって言っていいんじゃないかな。 ーーそのコンセプトをひと言で表すと、アルバム・タイトルや、アルバムのムードを決定付けているピアノをフィーチャーしたイントロ/インタールードのタイトル等で繰り返し使われている、〝ビューティフル〟という単語があてはまると思うのですが、そのようなコンセプトに至るまでにはどんな経緯があったのでしょうか? Mummy-D:そうだな……結局、制作にトータルで2年半ぐらいかかっちゃったわけだけど、最初にメンバーで集まってこのアルバムについてのミーティングをした時に、まず、「最近、どんなことを考えてる?」っていうところから話を始めたのね。そうしたら、ちょうど、ヘイト・スピーチが問題になっていた頃で、「あれは嫌だよな!」ってことで意見が一致して。そこから、「みんな、ちょっとした価値観の違いを受け入れられなくなってきている感じがする」「そういうのは窮屈で嫌だよなぁ」って話になって。でも、一方で、何が正しいかってことも言いにくい時代だとも思うんだよね。そもそも、ヘイト・スピーチだって〝正しさ〟を笠に着ているわけであってさ。それに対して、こちらから〝正しさ〟をぶつけても、問題が解決しないんじゃないかと。で、「じゃあ、どうしたらいいんだろう?」って考えた末に、「やっぱり、醜いのはダメだよな」「美しくあろうとすることは大事」「そのぐらいは言ってもいいんじゃない?」っていう結論に何となく辿り着いて。そこから、〝ビューティフル〟って単語が出てきたのかな。 ーー〝ビューティフル〟というコンセプトは、前作『ダーティーサイエンス』(13年)と対になっているとも言えますよね。 Mummy-D:いや、逆の概念ではないんだよ。 宇多丸:〝ビューティフル〟には〝ダーティ〟も包括されてるから。「汚いとされるものへの不寛容に対抗する」っていう意味にも取れる。アルバム・タイトルにもある通り、酸いも甘いも、そして、汚いも含めて美しい、みたいな。 Mummy-D:確かにサウンドとしては逆に行ったようなところもあって、前回があえてノイジーなものだったり、音楽的にあえて間違ったものを狙ったとしたら、今回はメロウネスを中心に据えて、音楽的にも間違ってないものを目指した。グッドミュージック感というか。 宇多丸:あるいは、アダルトな感じというかね。 ーーミーティングをする中で、メッセージは〝ビューティフル〟、サウンドは〝アダルト〟という方向性が決まっていった? 宇多丸:結果的にそっちに完全に行ったよね。移籍が決まったこともあって、途中、迷ったりもしたんだけど。「移籍第一弾がそんなイレギュラーなタマで良いのか?」とか。 ーーイレギュラーというのは? 宇多丸:やっぱり、リスナーが期待するだろう〝RHYMESTERっぽさ〟ってあるじゃない。今回のアルバムの収録曲で言うと「マイクロフォン」とかさ。 ーー前回のインタビュー(RHYMESTERは今のスタイルをどう掴みとったか?「やっぱり、オレらはライヴ・バンドなんだ」)で話した、〝エモい〟表現みたいなことでしょうか? 宇多丸:そうだね。『人間交差点/Still Changing』はそれに準ずるようなところもあって、あのシングルが結構好評だったことでカムバックのイメージは打ち出せたので、アルバムは振り切っても大丈夫だろうと。 ーーただ、「人間交差点」も「Still Changing」もアルバムの流れで聴くとまた印象が違いました。 宇多丸:だから、あの2曲が〝RHYMESTERっぽさ〟と今回の〝イレギュラーさ〟の橋渡し役になっているのかな。 ーーちなみに、サウンドに関しては先程も言ったようにピアノが印象的ですけど、Dさんは『ダーティサイエンス』収録曲「It’s A New Day」に関して、リリース当時、「新しいアプローチ」「あんなキレイなピアノ使ってる曲なんかやったことなかった」「『黒っぽくない』というか。俺らはやっぱ、どこかでファンク臭とかソウル臭がしちゃうんだけど……その当時、『白い』モノに興味があったんだよね」( http://amebreak.ameba.jp/interview/2014/09/005191.html )と語っていました。 Mummy-D:今回、「ピアノ中心で行こう」みたいなことは意識していなかったものの、改めて考えてみたら、確かに多いね。「フットステップス・イン・ザ・ダーク」もそうだし、「The X-Day」でも使ってるか。 昔、RHYMESTERには、曲にキーボードが全然入ってない時期があってさ。ホーンとギターばっかりっていう。でも、ヒップホップの表現の幅も広がってきて、ラップもエモーションみたいなものを開放していこうっていう流れになって。で、そういうことをやろうとした時にピアノっていうのは、やっぱり、ぴったりなんだよね。下手に使うと危ないんだけど、勇気を持ってピアノだけをバックにしたこともあったし。 ーー『ダーティサイエンス』と本作の間にリリースされたベスト・アルバム『The R~The Best of RHYMESTER 2009-2014』(14年)には、「It’s A New Day」と「ちょうどいい」のピアノ・バージョンが収録されていましたよね。ホーンが勇ましい〝アツさ〟を表現するのに適しているとしたら、ピアノはそれとは対照的に繊細な〝エモさ〟を表現するのに適しているといったところでしょうか。 Mummy-D:そうだね。ホーンもエモーショナルな楽器ではあるんだけど、ピアノとは感情の種類が違う。 宇多丸:ピアノは流麗さを表現するのにも適してるよね。 ーー「人間交差点」がホーンとオルガンをメインにしているのも、宇多さんの「(同曲が)〝RHYMESTERっぽさ〟と今回の〝イレギュラーさ〟の橋渡し役になっている」という説明を裏付けているような。 DJ JIN:アルバムをつくる上で、〝RHEYMESTERならではの表現〟とか〝他のアーティストがやってない表現〟とか、あるいは、〝新しい表現〟みたいなことを模索した結果、ピアノがメインになっていったってことなのかな。要はフレッシュというか。いわゆるミュージシャン・シップみたいなものを取り入れてトラックをつくるっていう試みはこれまでもやってきたけど、今回はそれをまたさらに違う方向でやれたと思うし。 ーー身近にSWING-Oというアーティストがいたからこそ、というのもあるんじゃないですか? DJ JIN:もちろん、それもあるね。SWING-Oっていうキーボーディストは、ピアノでリッチかつ情感豊かに演奏出来る人で、彼とのセッションから膨らんでいった部分も大きい。 ーー〝リッチ〟って表現、いいですね。今回のアルバムのイメージを言い表す言葉として、〝ビューティフル〟もそうだし、〝エモーショナル〟もそうだけど、〝リッチ〟もしっくりくる。 宇多丸:オレ、最近、〝豊か〟って表現、超便利だなと思って評論とかでよく使っちゃうの。いろんなものが包摂されてるでしょう。『Bitter, Sweet & Beautiful』っていうタイトルにしても、並んでいる3つの単語をひと言でまとめるとしたら、それは、〝リッチ〟ってことになるのかもしれない。「今回は表現の幅を広げるアルバムにしたかった」(Mummy-D)
ーーリッチ・ギャングじゃないですけど、〝リッチ〟って単語にはヒップホップ感もありますしね。そして、『Bitter, Sweet & Beautiful』の音楽性に関して、当然、目を引くのがPUNPEEのクレジットです。5曲でプロデュースを手掛け、その内、2曲ではラッパー/ヴォーカリストとしても参加していますが、最初の段階から彼にはこのように全面的に関わってもらおうと考えていたのでしょうか? Mummy-D:PUNPEEは、最初にトラックを集め始めた時に5曲入りのやつをくれたんだけど、それがどれも凄く良くて。 宇多丸 うん、突出してフレッシュだった。 ーーああ、RHYMESTERはアルバムをつくる上で、トラックのオーディションみたいなことをやるんですね? Mummy-D:最近はそうなってるね。まず、オレが200から300ぐらいは聴いてるんじゃないかな。その中から選んだものを皆にも聴いてもらうんだけど、とにかく、PUNPEEが気合入っててさ。あと、彼はオケをつくると同時にフックも頭の中で鳴っちゃうタイプらしくて、デモの段階でそれを仮歌で入れてきてて。だから、トラックを採用すると同時に、ヤツの声も採用せざるを得なくなるっていう。それで、PUNPEEだらけのアルバムになっちゃったんだけど(笑)。 宇多丸:でも、あのフックの感じとか、オレらからは絶対出てこないものだから面白くて、「これ、そのまま使ってもいいかもね」っていう。 ーー以前、宇多さんは『ウィークエンドシャッフル』(TBSラジオ)でPUNPEEを上手いラッパーの代表に挙げていましたよね。 宇多丸:そうそう。一緒に曲をつくり出すちょっと前ぐらいかな。ヴォーカリストって武器を1個でも持ってりゃ良くて、2個持ってるのは上手いひと、3個持ってるのは天才だと思うんだけど、あいつは3つ以上持ってる気がするな。しかも、その3つ以上のバランスの調整が見事というか、トータルで確実にクリティカルヒットしてくる。 ーー結果として、PUNPEEがアルバムの要となりました。 Mummy-D:PUNPEEという毒を食らっていいものをつくろうみたいなところはあったね。前回は(illicit)tsuboiくんにその役をやってもらったわけだけど、今回は彼に。 ーーアルバムのコンセプトにも通じる話なんですが、今回のリリックには、下の世代へのメッセージも多く含まれていますよね。「Kids In The Park」はそのものズバリですけど、「ガラパゴス」も若いラッパーに向けたラインがあります。だからこそ、PUNPEEが大々的に起用されたのかなとも思ったのですが? 宇多丸:それは、ひとつに、DとJINに子供がいるっていうのもあるんじゃない? ただ、PUNPEEに関しては「若手をフックアップ」的な意識はないね。 Mummy-D:うん。彼はもはや中堅どころの実力派みたいな位置にいると思うし。今回はヤツの才能を借りて新しさを導入したっていうより、むしろ、表現の幅を広げてもらったっていう感じかな。音楽的な許容度が高いじゃん、PUNPEEは。今回はまさにそういうアルバムにしたかったから。 ーーなるほど。では、フレッシュさではなく、SWING-Oのピアノと同じようにアルバムにおける〝リッチさ〟を担ってもらったと。 宇多丸:あとは、あいつを入れることで、風通しが良くなるっていうかね。オレらは意味意味意味、コンセプトコンセプトコンセプトでがっちりとした建築をつくっちゃいがちなんだけど、PUNPEEのヴァースで「お前、何言ってんの?!」みたいなところがあると、そこににちゃんと襖がつく。 ーー後程、詳しく訊きますけど、「SOMINSAI」のラップとか、笑わせ方を分かっているというか、結構、ロジカルなタイプなんだなって思いましたよ。 宇多丸:ベースには彼なりのロジックががっちりあったりするんだろうけどね。でも、その表出の仕方がさ、「〝加奈子〟(「SOMINSAI」のPUNPEEのパートで「忘れちゃえ 穴兄弟 過去の事 加奈子の事」というラインがある)って誰だよ? 昔、付き合ったことあるの?」「いや、ないっす」みたいな感じで(笑)。やっぱり、オレらにはない、いい意味でのルーズさがあるっていうか。あいつのヴァースが上がってきた時に、すごく感心したもん。「ラップってこれぐらい力が抜けてるほうがカッコいいってのもあるよな」「難しく考え過ぎなんだよな、オレは」みたいな。 Mummy-D:一方で、「ここはこの小節で終わってくれ」とか「この言葉は使わないでくれ」とか。そういう細かい注文も多いんだけどね。それで、喧嘩までは行かないけど、結構なやり取りをして。 ーーRHYMESTERに対してラップのディレクションをするんですか! Mummy-D:うん。ヴァースの言葉を変えてくれとか、サイズを変えてくれって言われたのは初めてだったね。 宇多丸:最初、「Kids In The Park」の3番は16小節書いたんだけど、「8小節で終わってください」って言われて、「あ、はーい」っていう。 ーー音楽的に考えた時に、それが、彼にとってはビューティフルだと。 宇多丸:そうそう。PUNPEEなりに響く在り方っていうものがあるみたい。「ひとはどうしてもシラフじゃ生きていけない」(宇多丸)
ーーでは、続いて、アルバムの収録曲で特に気になったものについて順に伺っていきたいと思います。まずは5曲目の「ペインキラー」。フックに〝ドラッグディーラ―〟という、アメリカのラップ・ミュージックでは頻出するものの、これまで、RHYMESTERには縁遠かった単語が使われています。ただ、当然というか、ドラッグそのものではなく、音楽をドラッグに例えて歌っている。 宇多丸:音楽だけでなく、そもそも、エンターテインメントは気晴らしっていうか、もしくは、ある種の毒っていうか、わざわざ、身体に入れなくてもいいものなのに、それなしで生きているひとはまずいないっていう。もちろん、ドラッグを推奨しているわけじゃないんだけど、そういうものを非難するひとも、音楽とか聴いてる時点で同じだよっていう。 ーー誰もが何かしらにアディクトしてるということでしょうか? 宇多丸:そうそう。ひとはどうしてもシラフじゃ生きていけないんですよ。みんな、何かに逃げ込んでいる。これはアルバムの中でいちばん古い曲で。今回の裏テーマとも言えるんじゃないかなって思うんだけど。 ーーアメリカとは違って、今、日本のメジャーで狭義のドラッグについて歌うことは出来ないですよね。だから、「ペインキラー」は、やはり後程、詳しく訊こうと思っている「ガラパゴス」と同じように、日本のラップ・ミュージックのガラパゴス性を表現したとも言えると思いますし、あるいは、宇多さんが仰ったように音楽を含む広義のドラッグにでも逃げ込まないとやっていけないこの国のキツい状況を表現したとも言える、RHYMESTERらしい批評的な曲だと感じました。 宇多丸:いま思い出したけど、この曲をつくる時に、デジタル・アンダーグラウンドの『セックス・パケッツ』(90年)のこともちょっと頭にあったかも。 ーーセックスの代替薬を巡る物語を描いたコンセプチュアル・アルバムですよね。 宇多丸:あれもドラッグのメタファーでしょう。 ーー続いて、シリアスなアルバムの中でいちばん浮いているのが、先程も話に出た7曲目の「SOMINSAI」。元ネタになっているのは日本三大奇祭に数えられる岩手県奥州市の黒石寺蘇民祭ですよね。知らない方は、是非、画像検索してみて下さい。 宇多丸:検索して出てくる画像は完全にアウトだからね! 本当に全裸。ここ数年、流石にふんどしはするようになってきたみたいなんだけど、長老だけは相変わらずしてないっていう。 Mummy-D:出してる人のほうが偉いんだね(笑)。 宇多丸:日本の奇祭っていうと他にも川崎市のかなまら祭とかあって、それも西洋的価値観から見たらアウト中のアウトなんだけど、やっぱり、我々みたいな土着の人間が感じる〝豊かさ〟みたいなものに、そういう、裸とか性とかっていうものが含まれてるんだと思うんだよ。 ーー蘇民祭もかなまら祭も〝ビューティフル〟だし、〝リッチ〟なものだと。 宇多丸:凄くドメスティックで、それこそガラパゴスな価値観なんだけど、一方でその〝豊かさ〟みたいなものは形を変えながら世界中の何処にでもあるはずで。 ーー極めてローカルだけれど、同時にグローバルでもあると。それにしても、「SOMINSAI」っていうタイトルは直球ですね。 宇多丸:これはねぇ……迂闊そのもの。 Mummy-D:もともとは「蘇民祭〝的〟なことを歌おう」って言ってたのに、PUNPEEが自分のヴァースで〝ソミンサイ、ソミンサイ〟ってそのまんま連呼してて(笑)。「じゃあ、しょうがねぇ。ローマ字表記にするか」って。それで、「SOMINSAI」。 宇多丸:ただ、〝蘇民祭〟って言葉自体は一般名詞だから。 ーー曲中に〝黒石寺権蔵〟ってキャラクターも出しちゃってますけどね。 Mummy-D:言い訳不能(笑)。 ーーあのキャラクターを演じてるのはPUNPEEですよね? Mummy-D:そうそう。オルター・エゴらしい。 宇多丸:あんなの頼んでないよ! あいつが勝手にやってるんだよ(笑)。 ーーKICK THE CAN CREWとやった「神輿ロッカーズ」(02年)なんかは祭囃子をラップに取り込むというか、それこそ、ガラパゴスなラップ・ミュージックをあえてつくろうという試みだったわけですけど、「SOMINSAI」はガラパゴスとも言えない何がなんだかよく分からないものになっていますよね。 Mummy-D:途中で入ってくるバイオリンの音とかアイリッシュっぽかったりして、全然、日本の祭じゃないもんね。 ーー声ネタもちょっと中東っぽく聴こえたり。タイトルに反して土着的ではなくて、むしろ、人工的なサウンドですよね。 宇多丸:〝SOMINSAI〟っていうタイトルだからって、蘇民祭の音をそのまま使っても面白くないじゃん。 ーーただ、蘇民祭はRHYMESTERにとってはひとつの理想郷であると。 Mummy-D:全然、違うよ!(笑) 宇多丸:でも、まぁ、褒められたものではないかもしれないけど、ああいう、〝豊かさ〟もちゃんと認めていきたいよねっていうのはあるかな。 ーー〝褒められたものではないかもしれない〟……というのは、8曲目の「モノンクル」にも繋がる話です。 宇多丸:そうそう。全体を通してそれを言ってるから。 ーー「モノンクル」は〝おじさん〟がテーマで、前回のインタビューの時、Dさんが自分のことをやたらと〝おっさん〟と言っていたのが気になったんですけど、ここで言う〝おじさん〟は〝おっさん〟とは違う。 Mummy-D:うん、違う〝おじさん〟だね。 ーー要するに〝伯父さん〟ですよね。文化における〝伯父さん〟って伝統的な立ち位置だと思うんですけど。 宇多丸:その通りです。 ーー父親よりも気軽で、友達よりも身内な、文化のことだったり、あるいは人生のことだったり、色々な知識を教えてくれる歳上のひとっていう。その知識が〝褒められたものではないかもしれない〟わけですが。ちなみに、タイトルはジャック・タチ『ぼくの伯父さん』の原題〝Mon Oncle〟の引用ですか? 宇多丸:それを〝モノンクル〟ってカタカナ5文字の表記にすると、伊丹十三の出してた雑誌(朝日出版社/81年~)のタイトルでもあって。おそらく、伊丹十三も文化における〝伯父さん〟的なスタンスを打ち出そうとしたと思うんだけど。「モノンクル」って表記にしたのはそれに対するオマージュ。 ーー宇多さんもラジオで自分よりは歳下のリスナーの子たちを相手に文化について語っているわけですけど、やはり、〝伯父さん〟でいたい? 宇多丸:RHYMESTERそのものが、この界隈の音楽業界では〝伯父さん〟的な立ち位置だろうしね。あと、オレの場合は、DやJINの子供とか、小島慶子さんのうちの2人の子供のためにビデオを選んだりしてて。「宇多丸おじさんが、今度はどんな面白い映画を観せてくれるかな?」みたいな立場が凄い愉しくてさ。「さぁ~、君らの年齢でいえば、そろそろ、この辺りがいいんじゃないか~?」って。 ーー今はどのくらいまで行ったんですか? 宇多丸:小島さん家の子供は『スター・ウォーズ』が凄い好きで、「オレは高級なライト・セイバー持ってんだぞ! FXライト・セイバー」って自慢したら、「おかーさーん! FXライト・セイバー買ってー!」って大騒ぎになっちゃって、「ヤバい、まずいこと教えてしまった……」っていう(笑)。まぁ、そういうふうに、「〝伯父さん〟って立ち位置は良いよね」って考えは、子供たちと直に触れて楽しかったことから来ているものでもある。 ーーうちの弟はオタクなんですけど、従兄弟の子たちが小さい頃は戦隊ものの知識とかを披露して尊敬されていたのが、その子たちももはや中学生とか高校生なので「何だこのひと?」みたいな扱いになってます。 宇多丸:北杜夫の『ぼくのおじさん』っていう小説にはそういう感じもあって。伯父さんが家でずっとごろごろしてて、「ダメなひとだなぁ」って思うんだけど、後に振り返ってみるとそのダメさが自分には重要だったのかもみたいな話。あれは好きで何度も読んだけどね。 ーー先程、今回のアルバムには下の世代へのメッセージが込められているのではないかっていう話をしましたけど、〝伯父さん〟っていう距離感は絶妙ですよね。完全な上から目線ではない。 宇多丸:そうそう。〝ガハハおじさん〟みたいなのは嫌なんだよね。セクハラするようなおっさんのことをイメージされちゃ困るっていうか。 ーー最近、ラッパーの漢が出した『ヒップホップ・ドリーム』(河出書房新社/15年)に「日本のラップ・シーンはいわゆる日本的なタテ社会とアメリカ的なヨコ社会の中間の、ナナメ社会だ」みたいなことが書いてあって、それにも通じる話だとも思いました。 宇多丸:へぇ! あの本も面白いよね。すげぇ怖いけど。「信じられない、こんな人が同じシーンにいるのか!」って思った(笑)。「『オレたちがやっていることは何なんだ?』っていうことを問いなおす機会が度々あることは、ありがたいことなのかもしれない」(宇多丸)
ーーそして、気になるのが9曲目の「ガラパゴス」。この曲はやはり例の為末ツイート(元・陸上選手の為末大による「悲しいかな、どんなに頑張っても日本で生まれ育った人がヒップホップをやるとどこか違和感がある」という文章で始まる一連のツイートのこと)が発端になっているわけですよね? Mummy-D:直接的な要因としてはそうだね。 ーーただ、これまでも、RHYMESTERはヒップホップに対する誤解を解いたり、魅力を説明する曲をたくさんつくってきたわけですが、この曲では「まだこんなことを言わなきゃいけないのか」みたいな苛立ちが表現されています。 Mummy-D:『ウワサの真相』(01年)の頃と言ってること変わってねーや、みたいな。 宇多丸:でも、為末さんはすごいよね。実際にヒップホップのグループに曲をつくらしちゃったんだもん。ありがとうございます。 ーー宇多さんはあのツイートをラジオでも取り上げていましたね。 宇多丸:まぁ、悪気はないのは百も承知なんだけど。逆説的に言えば日本のヒップホップ肯定論としてもとれると思ったし。 ーー「ガラパゴス」が面白いと思ったのは、「「日本のヒップホップにおけるオリジナリティとは何か?」みたいなこれまで散々繰り返されてきた質問に答えるよりも、その質問自体が愚問であり、設問自体がある種の罠だと言っているわけですよね。 宇多丸:そもそも、「オリジナルって何?」っていう。例えば、〝仏教〟って言葉は使ってないけど、お経っぽくラップして「チーン!」って言ってるところなんかは、「仏教だってモロ輸入文化やないか!」って意味を込めてて。しかも、仏教って輸入してくる時に土着のひとと揉めてるんだよ。「この外国被れが!」みたいな。 ーー今は伝統になっているものも、かつてはモダンなものだったのかもしれない。 宇多丸:そう。要はアメリカのイケてる流行をそのまま直輸入するような話だったんだから。 ーーそして、同じようなことが世界中で起こっているし、むしろ、それこそが文化の本質であると。 宇多丸:あと、日本語ラップで言うと、「本場もんの完コピ」でも「本番もんとは別もん」でも、結局両方、貶されるんだもん。 ーー完コピは猿真似、別もんはガラパゴスだって言われるわけですよね。 宇多丸:しかも、それを同じ口で言ったりするから。まさにダブルスタンダード。本質はその中間にあるのに。 ーー〝猿真似〟〝ガラパゴス〟みたいな分かりやすいレッテルに引っ張られてしまう。 宇多丸:だから、「日本のヒップホップにおけるオリジナリティとは何か?」みたいな質問自体が愚問なんです。で、スタジオで「最後の1行どうしよっかなー」って考えてたら、Dが「もうこんな話はしたくないよね」って言って、「それだ!」って(笑)。 ーーこの曲が最終的な結論になるんですかね。 宇多丸:どうだろね? まぁ、こんなことを言わなきゃいけないうちが華なのかなとも思うんですよ。 ーー確かに、今のロックなんかにはそういう設問自体がないし。 宇多丸:やっぱり、「オレたちがやっていることは何なんだ?」っていうことを問いなおす機会が度々あることは、ありがたいことなのかもしれないし。それを問わなくなった時に堕落するのかもしれない。 ーー日本語ロック論争みたいなものが、ラップにおいてはもう30年ぐらい続いているわけですからね。 宇多丸:日本語ラップのトレンドも、振れてるじゃない。バイリンな時期があったり、日本語エモがあったり。面白いよなぁ、ジャンルとして全然生きてるよなぁと思って。 ーー実は「日本のヒップホップにおけるオリジナリティとは何か?」みたいな、永遠に解けない質問に立ち向かい続けていることで、オリジナリティが生まれている。 宇多丸:ロックのひとからすると、羨ましいとすら思えるのかもしれないね。 ーーちなみに、「ガラパゴス」のDさんの3ヴァース目はTwitterディス? Mummy-D:Twitterディスじゃない(笑)。 ーー「また ピーチク パーチク うっせー小鳥のさえずりに/また ピーチク パーチク うっせー小鳥のさえずり返し」ってラインはそうとしかとれないですけどね。他にもこのアルバム、結構、ネット・ディスが多いなと思いました。 Mummy-D:あ、そうかね。ネット・ディスもしてないよ。 ーーいや、してますよ。 Mummy-D:ははは! 宇多丸:まぁ、SNSとかを、ちょこっとチクチク言ったりしてね。 ーーそうそう。宇多さんの「「つながり」を切望し だがそのたび絶望し」(「Beautiful」)とか「しばらく「つながり」中毒離れてソリチュード」(「サイレント・ナイト」)とかも、Twitterディスですよね。 Mummy-D:でも、それはTwitterディスではないでしょ。すぐ〝つながり〟たがる傾向をディスしてるんであって。だって、Twitterディスって、メール・ディスみたいなもんじゃん。電話ディスとか。 ーーあぁ、もはやインフラになってるものをディスっても仕方がないっていう? Mummy-D:だから、Twitterディスっていうより、Twitterの使い方を間違えてるバカに対するディスだね。 宇多丸:過度のSNS依存とかさ。 Mummy-D:みんなが感じてることだよ。 宇多丸:SNS上で誰もが言ってることっていうか。この程度のことは。 ーーDさんが「マイクロフォン」で、「だから 震わせてくれよリアルな空気を リアルな言葉(ワード)でリアルな世界(ワールド)を/もうアバター・トゥ・アバターの虚ろな会話じゃ裸の俺たちは満たせやしないんだ」と歌っているのは、ネットよりもリアル志向っていうことですよね。 Mummy-D:そうだねぇ。 ーーまさに〝おじさん〟的なメッセージだと思いましたけど。 Mummy-D:ネットで拾える情報をネットで回して、それに対して何だかんだ言ったりだとか。そんなんだったら、1回、ライブを観に来てくれたら速いのに、みたいなことは考えたね。 ーーネットを眺めながら色々と思うことはあるんですね。 Mummy-D:ネットはもはやデフォルトだから、それは避けて通れない。だから、その使い方だとか、そこでのコミュニケーションだとかを話題にしてるんだろうね。あるいは、ふと感じた、ちょっとした虚しさだとか。 ーー前回のインタビューで〝現場〟について訊いた際、今のRHYMESTERは曲をつくる時にクラブのことはあまり想定しないけれど、フェスだったりネットだったりは念頭に置く、というようなことを言っていたのが印象的だったのですが。 宇多丸:ネットもひとつの現場だよね。でも、Dも言ったように、ネットはもはや特別なものではなく、生活の一部だからさ。 ーーそうですよね。今、〝ポスト・インターネット〟って言葉がありますが、それは、もはやオフ・ラインとオン・ラインに区別はないっていう状況を指しているわけで。 宇多丸:だから、日々の暮らしについて何か意見を言おうとした時に、ネットで起こるある種の現象も視野に入れざるを得ないってだけのことで。オレは、本当に自由に、フラットに意見を言い合えるスタイル・ウォーズなら、全然、良いと思う。コピペして意見を言った気になるとか、そういうものがイラっとくるだけで。 ーー「ガラパゴス」の歌詞にもあるように、「「ひとこと言ったった!」気にはなれる」みたいな。 宇多丸:そうそう。「言えてねぇよ、お前これ!」っていう。まぁ、おじさんとしては文句のひとつでも言いたくなるってだけで、もちろん、それも含めてのネットだと思いますけどね。リテラシーもどんどん変わってるしね。 ーーJINさんはTwitterやってますけど、宇多さんはやってないですよね。Dさんは? Mummy-D:やってないよ。 ーーネット・リテラシーの低いグループ……。 宇多丸:でも見てるよ、全然! ーーははは。それは、一応、警告しておかないと。 Mummy-D:警告(笑)。 宇多丸:ほんとだよ。「言っとくけど、お前の発言、これ簡単に見れっからね!」っていう。あまりにそれを意識してないと思われる、迂闊なひとが多くて。 ーー本当に呟きだと思っちゃって。 宇多丸:フォロワーしか見てないと思ってるかもしれないけど、「いや、丸見えだから!」みたいな。お前のその中学生日記が未来永劫残る可能性だってあるわけでね。オレの若い頃にこんなものがあったとして、恥ずかしい妄言の数々が世界にさらされると考えたら……(頭を抱える)「わー!」。 Mummy-D:今は忘れられる権利がないよね。 後編【RHYMESTERが示す、プロテストとしての音楽表現 DJ JIN「美しくあろうという気持ちが大切」】に続く (取材・文=磯部涼)
RHYMESTER『Bitter, Sweet & Beautiful』
元モー娘。安倍なつみ“暴露キャラ化”で「押尾学とお泊まり」「歌詞盗作」を告白する日
安倍なつみが、24日放送の『バイキング』(フジテレビ系)で、元カレとの別れ話を暴露した。この日は出身地である北海道でのグルメロケで、ほかの出演者と恋愛話となり、昔付き合っていた彼氏に電話口で別れ話を切り出すと泣きつかれ、いら立ちを覚えたエピソードを語った。 安倍は今年1月には『バナナマンの決断は金曜日!』(同)において、モーニング娘。時代に、後藤真希と確執があったと告白している。 具体的な恋愛エピソードや、メンバーとの関係など、かつては考えられない“ぶっちゃけキャラ”となりつつある安倍だが……。 「彼女は現在33歳で独身ですから、いつまでもかわいいアイドルではいられない。今後、暴露キャラとなっていくのも、ひとつの道かもしれません。しかし、現状は『メンバーと確執ありました』『アイドル時代も彼氏いました』という、誰でも想像がつく程度にとどまっている。一皮むけるには、さらに過激で具体的な話が求められます」(放送作家) そうなると、押尾学との“お泊まり”や、aikoやYUKIを真似た歌詞盗作騒動にも触れるかどうかが気になるところ。特に、押尾とのお泊まりについては「部屋で徹夜でプレステをしていただけ」と釈明したことが話題となり、以来、ファンの間では「プレステ」はセックスの隠語となった。 「元モー娘。では、矢口真里が不倫騒動からの復帰後に、肉食系キャラを強調していますから、同じ方向性を模索するにも手詰まりでしょう。安倍は、俳優の山崎育三郎と結婚直前ともいわれていますが、この先、子持ちの主婦となっても、ママタレ枠は石黒彩や辻希美で埋まっていますからね」(前出の放送作家) 現在は音楽活動とともに、舞台やドラマなどの女優活動もこなしている安倍。根が真面目だけに、新キャラ模索にも苦悩しているのだろうか?『Dreams』(UP-FRONT WORKS)
「もう誰も興味がない」篠田麻里子、“彼氏できた”報道後初の会見もマスコミは総スルー
「潰すつもりで来てください」と挑発スピーチが懐かしい
元AKB48の篠田麻里子が7月25日、トリンドル玲奈と真野恵里菜とトリプル主演した映画『リアル鬼ごっこ』の舞台挨拶に登場。一部報道で「彼氏ができた」と報じられて以降、初めての公の場となったが、この日の会見で記者たちから質問を振られる気配すらなかったという。
篠田は6月6日放送の『おぎやはぎの愛車遍歴 NO CAR,NO LIFE!』(BS日テレ)に出演。そのオープニングトーク中、AKB48を卒業して「プライベート(の時間)が増えました」と話していたが、小木博明から「彼氏も作れてね」と振られ、「できましたね!」と即答。「軽く言っちゃったね」と驚くおぎやはぎだったが、「いろいろと」とあっけらかんと語る姿がオンエアされた。
Fカップグラビアアイドル原紀舟が「Sになったり、Mになったり」!? 危ない経験を……
レースクイーンとしても活動しているFカップグラビアアイドル原紀舟が、初のDVD『Hip&Leg2 原紀舟』を発売し、東京・秋葉原で記念のイベントを行った。
4月に都内で撮影したという本作。まさか24歳でDVDが出せるとは思っていなかったとのことで、しかも人気シリーズの第2弾。思い切り大人のフェロモンを出したという。気になる内容についても聞いてみた。
――内容を教えてください。
「私が広告代理店のOL役で、上司と付き合うという、オフィスラブです(笑)。たとえば河川敷でお散歩デートするシーンでは、下に変形水着だけを着けていたり(笑)、上司にいろんな意味で(笑)イジられます!」
――お気に入りのシーンは?
「ボンデージみたいな衣装を着たシーンでは、突然Sになって踏んづけたりするんですが(笑)、そこで眠らされちゃって、起きたら手錠を掛けられてMになっちゃうという、なんとも言えない経験をさせていただきました! 我ながら危ない傾向があると思います(笑)」
――特に見てほしいシーンは?
「ダンスが大好きなので、ダンスのシーンは絶対に見てください。あと、お風呂のシーンの眼帯水着やスケてる感じも見てほしいです。マッサージのシーンは、撮っているときは気持ちいいだけだったんですが、後で見たら音もリアルですごくエロかった(笑)。ぜひ注目してください!」
初めてのDVD撮影にハマってしまったようで、次回作が決まった場合に備え、さらに過激なシーンを夢想しているという。将来は篠原涼子のようなカッコイイ女になりたいとのことで、現在は仕事一筋の生活を強調していた。
原紀舟 オフィシャルブログ
<http://ameblo.jp/kifune04/>
ジャニーズJr.「Mr.King vs Mr.Prince」の『ガムシャラ!』限定クリアファイルをプレゼント!
7月18日からスタートした、ジャニーズJr.の公演『ガムシャラ! サマーステーション』。現在放送中のバラエティ『ガムシャラ!』(テレビ朝日系)で活躍中のジャニーズJr.が4チームに分かれ、それぞれバトル形式でステージを披露する内容で、ファンの期待も高まっています。中でも、「特別公演」と銘打たれたステージには熱い注目が集まっています。
そのステージに立つのは、先日、「テレビ朝日・六本木ヒルズ夏祭り SUMMER STATION」の公式サポーターに就任したMr.KING vs Mr.PRINCE。平野紫翔、永瀬廉、高橋海人によるMr.KING、岩橋玄樹、神宮寺勇太、岸優太のMr.PRINCEからなるユニットは、デビューに最も近いジャニーズJr.と目され、テレビ出演も急増中、今公演のチケットも軒並み高騰しています。そんな話題の『ガムシャラ! サマーステーション』の公式グッズから、Mr.KINGとMr.PRINCEのギラギラと輝くド派手はクリアファイルをプレゼントしちゃいます。
年収820万の独身女性(30)が「10年間クレジット返済生活」を送るワケ
現代社会を生き抜くリアル・ウーマンたちのどこよりもリアルな財布事情に迫る『女の給料明細』。国税庁は2014年度『民間給与実態統計調査』にて、「年齢階級別の平均給与」を以下のように公表しています。
【20歳以上~24歳以下】
男性平均年収:265万円/女性平均年収:226万円
【25歳以上~29歳以下】
男性平均年収:371万円/女性平均年収:295万円
【30歳以上~34歳以下】
男性平均年収:438万円/女性平均年収:294万円
【35歳以上~39歳以下】
男性平均年収:499万円/女性平均年収:297万円
【40歳以上~44歳以下】
男性平均年収:568万円/女性平均年収:290万円
【45歳以上~49歳以下】
男性平均年収:638万円/女性平均年収:292万円
【50歳以上~54歳以下】
男性平均年収:649万円/女性平均年収:281万円
【55歳以上~59歳以下】
男性平均年収:629万円/女性平均年収:275万円
総合職、事務職、専門職など、職種によって大きく異なるためあくまで目安ですが、今回お話を伺ったのは、この平均を大きく上回る年収820万円(年1回・100万円のボーナス含む)を稼ぐHさん(30)。東京の名門私立大学を卒業し、多くの女性が憧れる都内の某IT企業に務める独身女性です。一般的に考えれば余裕のある生活を過ごせるはずが、なぜか月末には学生のようなカツカツの生活を送っているとのこと。「生命保険も入ってないですし、貯金どころか万年マイナスです!」と笑顔で即答するHさん……なぜなのでしょうか。その家計簿を公開していただきました!
◎ネイル・マツエクはタダ。食費はほぼかかりません
――都内に実家があり、年収820万を稼ぐ独身生活。なのにお金がない……一体何にお金を使ってるんですか?
H「1年半前から、恵比寿の家賃14万5千円の賃貸でひとり暮らしを始めたんです。会社の家賃補助は5万、ガス代・水道代・電気代(合計1万千円)と月々のクレジットの返済(毎月10万~15)をしたら、もうひと月に自由なお金は20万もないんです」
――……Hさんの月給の場合、手取り50万円以上はあるはずです、が。
H「私の手取りって基本給から20万ほど引かれてるんじゃないんですか?」
――……給料明細を確認しましょう。
(確認したところ、家賃補助・交通費込みで50万円)
H「こんなにもらってるんですね……。でも全然残らないんです」
――Hさんを見ていると、ネイルやまつ毛エクステをつけているので、美容への投資が多そうな気がしますね。
H「実は……ネイルとまつ毛エクステの費用はタダみたいなもので。ある程度社内で地位がある人とか年次がいってる女性には“美容代サポート”っていう会社の福利厚生があって、金額はそこまで大きくないけど、マッサージとかエステに行く人もいます。私の場合、月1の美容院代はその中に収まらないので1万円くらいはかかっちゃうんですけど」
――そのキラキラ感は、会社が保たせてくれているなんて……素晴らしいですね。となると、やっぱりひとり暮らしですし、食費がかさむのでしょうか?
H「それが、ほぼ食費もかかっていません」
――……なぜですか?
H「大体、奢ってもらえるんです。朝は会社の福利厚生で時々ジュースとかヨーグルトが配られるので家では食べないですし、昼も会議の時間がランチしか合わなくて“ランチ会議”をすることが多いんですが、その時はランチ代が経費になります。あと同僚の仕事の相談をランチしながら聞くことも会議費として処理できます。夜も、私はもともとお酒が弱いので、飲む人よりは安いと思いますけど、飲み会に呼ばれて行くとしても男性が払ってくれます。払うのは、女友達と行く月2~3回の夜ご飯代だけですね」
――ということは、1カ月31日として、他の29日分の夜ご飯は全部男性と食べに行くんですか?
H「そんなには行かないですが、週に2~3日なので月10日くらいは行きます。西麻布とか恵比寿で食べることが多いので、そういう日の出費はタクシー代の往復2000円ちょっとだけです。他の日は自炊しちゃいます。自炊だと食費なんて1回500円もかからないです」
――普通に外食して電車で帰るよりも、安く上がるわけですね。それにしても、福利厚生がすごい充実した会社ですね。
H「ですよね。ただ基本的には週5日・10時~19時勤務なものの、波はありますけど毎日平均2時間くらいは残業しますし、忙しい時は徹夜や休日出勤もするのに、残業代も休日出勤手当ても出ません。そういう費用込みって考えると……ね。あと、有給は新卒で入社してから8年間、1度も100%消化できたことはありません」
――意外なブラック要素! ちなみに有給は何日あるんですか?
H「今は10日です。でも私、海外旅行が大好きで、今は年に4回ですが、実家にいた時なんて年に6回は行ってました。半分はリゾートとかビーチで、後はいろいろ。それでも会社は体調不良などの理由ではほとんど休まないですし、アメリカやヨーロッパなら連休に加えて有給1~2日、他の海外は1日休めば行けますし、夏休みが有給とは別に3日もらえるので、100%は使い切らないんです。なので、消化できてないことにストレスは感じてません」
――なるほど。ということは海外旅行費でお金が飛んでいくんですね。
H「うーん。旅行はボーナスを使います。でも『お金余ってるからハワイ行こうかな』って決めることもありますね……本当に毎月トントンになるようにしか生活できないんです」
――クレジットカードの返済を見るとトントンではないですけどね(笑)。
H「確かにそうですね(笑)。終わってるな……とは思います。でも毎月毎月返済してることに罪悪感がないんです。あとは、いらない出費がいっぱいあると思います。思い出せもしないような。それに、犬にも月2万くらい使います。シャンプーとかトリミング系と、うちの子はドイツ製のオーガニックの餌を食べてるので、それが月5千円くらい。あとペットホテルに預ける時は1回5千円くらい。あとお腹壊すと、血液検査と薬で1万5千円とかかかるんです」
――Hさんの医療費よりかかってますね。
H「犬の保険に入ってないんです……それより、私自身も自覚してる『最大の出費』があるんです」
◎絶対に無駄なことはわかってます
H「『服』と『化粧品』の出費が本当に多くて。月に服は15万くらい、化粧品に5万は使っちゃいますね」
――それだけで合計20万円ですか! その金額以下で1カ月生活してる人もいますよ。
H「そうですよね。だから頭おかしいんだと思います、絶対無駄です。でも欲しくなっちゃうんですよね……」
――無駄遣いだとわかってるんですね。月に何着買ってるんですか? トップス一枚2万円だとして……
H「TheoryとかBarneys New York で2~3万の服は買いますけど、それは2.3着。あとはZARAとかH&Mで5000~6000円の服を大量に買うんです」
――そこに時々ブランドバッグや靴が入るとそれくらい使っちゃうと。
H「そうですね。私、普段からChristian Louboutinの靴とか履きますし」
――ルブタンが日常使いの靴とは……。
H「でも本当に差が激しくて、今着てる服とか韓国で3000円ですし、プチプラ大好きなんです。最近『VERY』(光文社)にハマってて、タキマキ(滝沢眞規子)とか家長晶とかを筆頭にモデルが可愛くて読み始めたんですけど。あ、彼女たちは3年後くらいになりたい私像だったりもするんですけど」
――もう1度言ってもらっても良いですか?
H「えっと。すごい幸せな結婚をされて、お子さんがいて旦那金持ちっていう生活なんです。だから『こうなりたい♡』って思いながら読んでるとすごい楽しくて……っていうのは置いといて、意外とプチプラの掲載商品もあるんです。主婦向けなので『ここはUNIQLOを使って工夫してるよ』『結局、冬はダウンとUGGだよね』のようなリアルクローズが多くて。そういうのが好きなんです」
――うーん。確かにそういう特集も組まれてますが、『VERY』って本当に主婦のリアルクローズだと思いますか?
H「正直……普通の専業主婦、というか旦那の年収が1000万円あっても難しいと思います。なので私にとってのリアルクローズですね。もちろんアクセサリーとかは買えないですけど。でも、共働きでどっちも総合職だったらできますし、うちの会社の人だったら全然できます。だからってわけじゃないですけど、私もUNIQLOとかMila Owenとかも着ますね」
――Mila Owen?
H「単価7000円くらいでも、安っぽく見えないっていうコンセプトのマッシュスタイルラボのブランドで、そういうお店の服が結構載ってて参考にしてます。私浪費家ですが、単に高いだけの服は嫌いなんです。なので『ELLE』(講談社)とか『VOGUE』(コンデナスト・ジャパン)は読みません。載ってる服がひとつも買えなくて、まったく参考にならないので」
◎新卒年収400万でスタート
――その浪費癖はいつ始まったか覚えてますか?
H「学生時代からですね。大学の時、インターンで月15万ほど稼いでたんですね。実家暮らしで家賃も払ってなかったので、携帯代以外は全部自由なお金だったんですが、当時から一切貯金はしてませんでした。むしろ、すでにクレジットカードの借金が常に20万はありました(笑)」
――かれこれ約10年間もマイナス生活とは……。当時はどこのクレジットカードを使ってましたか?
H「エポスカードと三菱東京UFJ銀行の口座開設の時に薦められたカードの2枚です。しかも、キャッシングは我慢してましたが、すごいリボ払い使ってました! そのお陰で、新卒入社する時もマイナス20万スタートでしたね。でも、当時は『私は優秀だから、クレジットカードの返済なんて将来いくらでも完済できる』って思ってたんです」
――その時は、まさか浪費癖が治らないなんて思ってなかったんですね。初任給はいくらでしたか?
H「基本給で大体30万ちょっと、一年目なのでボーナスはなかったですがインセンティブとか合わせると年収400万はもらってました(※手取りではない)。最初は全員一緒でしたね」
――……優秀で良かったですね。
H「うちは最低でもこの金額なので、どんなに働かない奴とかデキない奴でも400万を切ることはないんです」
――なるほど。就職する時は「給料」で選びましたか?
H「いや、単純に面白そうな会社だなと思って。むしろ、今の会社に『高給』ってイメージはありませんでした。友達の会社のほうが高かったので。私が就職した時って外資がすごい流行ってて、大学のネームバリューもあったし、1年目から1000万もらう友達なんていくらでもいたんです。ゴールドマン・サックスとか、今はないけどリーマン・ブラザーズがやっぱり一番お金は良かったですね。電通とか博報堂も残業代もらえるので500~600万とかはもらってました。お金を重視してたら、その辺の企業に入ってたと思います。とはいえ、うちの会社でも銀行とかアパレルよりは高いし、学生だった私からすれば『年収1000万もすごいけど、月34万でいいじゃん! 何でもできるじゃん!』とは思ってましたね」
◎100万円借金してる男性よりも3000万円借金してる人のほうが好きです
――結婚願望はありますか?
H「ありますけど、今の彼氏(26歳・付き合って3カ月)とはしたくないです。私、付き合うとすごい尽くすんです。でも彼氏はそれに対してあんまり見返りがないのでダメだなって」
――彼のどういうところに惹かれたんですか?
H「才能です。他の人にはないアイデアがあっていいなって。でも、連絡はしてこないし、どっか連れってってくれるわけでもないし、奢ってくれることなんて全くないんです。多分年収300万くらいしかもらってないので、もちろん奢ってほしいとも思ってないんですけどね」
――年下でお金持ちじゃない彼氏なんですね。意外とピュアラブ。
H「あんまり相手の年収は気にしません。一生貧乏は困りますけど、大物になりそうな雰囲気とかがあれば別に大丈夫です」
――山田るり子さん(※与沢翼の元カノ)みたいじゃないですか。ということは、タキマキさん(夫はファッションブランド「NEIGHBORHOOD」のデザイナー兼代表)の人生はあくまで憧れであって、結婚しても働きたいんですか?
H「タキマキの生活には憧れますよ! でも私、結構お金使うので、自分で稼いだお金じゃないと使う時に罪悪感があるんです。たとえ『私の今の給料くらい勝手に使ってもいいよ』と言ってくれる旦那さんだとしても、気まずいです。私、タダより高いものはないと思っていて。その生活に慣れちゃった後に、相手に愛想尽かされちゃったら大変なことになるじゃないですか。男性の『女性が好きだ』という脳みそなんて2~3年で保てなくなると思ってるので、基本的には努力しないといけないなって思ってるタイプです。その危機感はすごいあるので、長く付き合っても気を抜いたりすることはありません。むしろ、常にそっぽ向かれると思って付き合ってます。恋愛市場における自信はまったくないんですよ……。なので、いろんな面で見ても、子供ができるまでは働きたいですね。子供ができてからも今の仕事を続けるかは悩みますけど」
――確かに、今の会社でしたら福利厚生が充実しているそうなので、子供ができても働こうと思えば働けますし、産休・育休はありがたいですよね。
H「そうなんです。うちの会社は子供できても働く人が多いですしね。それに、結婚した後も都内に住んでとか、うちの会社の独身時代の生活を続けたい場合は、普通の人だったら共働きじゃないときついと思います。特にうちの会社の人は見栄も張りたいでしょうから」
――Hさん自身、見栄を張ってると思いますか?
H「『まったく見栄張ってない』とは言い難いですね。将来的に子供がちょっとお金のかかる学校に行きたいって言った時に、『うちはお金ないからダメよ』って言いたくないな、とは思います。今の生活でも、遠くから通勤するのは嫌ですし……見栄を張ってなかったら恵比寿には住んでなかったと思います。会社から徒歩10分でもっと家賃が安いとこありますけど、でもあの街は嫌って思いますしね。だからと言ってタワーマンションに住みたいとは思わないですし、今の家賃以上は出す気もありませんね」
――お金が足りなくなるまで洋服を買うのは、見栄もあるのかもしれないですね。その気持ちを保つためには、クレジットカードは完済しないと。もし、旦那さんに借金があっても許しますか?
H「もし100万ほどだったら、逆になんで100万借金したんだろうって思います。要は私と一緒で、ルーズだから『ちょっと足りなくなっちゃった』っていう生活をしてきたってことですよね。そういう人は私の旦那さんとしては不適切かなって。だって私がちゃんとしてないので。むしろ今の彼なんて、会社やってるので借金3000万くらいあるんです。でも私は100万借金してる人よりも、3000万借金してる彼のほうが面白いと思っちゃうんですよ」
――では、旦那さんに求めるものは何ですか?
H「一緒にいて落ち着くとか、自分の味方でいてくれる安心感ですかね。私、借金持ちとは思われたくないので、結婚が決まったらクレジット完済すると思うんです。そうなると、年収300万でも私と一緒にいたら820万あるので死にはしないじゃないですか。私が子供できても会社を辞めなければ良い話で」
◎「貯金ゼロ』はまずいと思います、が…
――30歳ともなると、周りには貯蓄をされている方も多いと思いますが、今後、貯金を始める予定はありますか?
H「ないです」
――服を買いすぎだとは思ってるけど、我慢しようとも思ってないと。
H「はい。でも正直、服と化粧品以外は本当に何に使ってるか不明ですし、さすがに『30歳・貯金ゼロ』っていうのはまずい気がしていて、どうにかしたいとは思っています……が、私、たとえ年収2000万もらっても足りなくてカード返済し続けると思うんですよね。というのも、仕事が自己実現とはまったく思ってないですし、仕事が生きがいってタイプじゃないんですね。とにかく今の生活をするためにはお金がいるので働いてるんです。『将来設計ができてない』と言われたら、それは本当にごもっともなんですけど、今すぐどうにかしなきゃ! とは思えないんですよね」
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難関大学に合格し、卒業後も8年間しっかりと働き、今の生活を謳歌しているHさん。「毎月クレジットカードを返済している」「貯金ゼロ」という現状に危機感を覚えることもあるとのことですが、買いたい物を買って、住みたい場所に住み、行きたいところへ行く、そのためには“自分で稼ぐ”――それだけの金額を稼ぐ力は、Hさんの人生で培った努力の賜物であって、そのお金をどう使うかは自由ですね。
確かに「将来、結婚式を挙げたいと思ってるなら、お金はどうするの?」などと、いつかのため、万が一何かあった時の備えとして貯蓄をされる方も多いです。しかし、Hさんの場合は、その貯蓄する動機が何もリアルではなく、何より大事なのは今。その振り切った姿勢、そして単純に820万という年収に憧れる方も多いのではないでしょうか。これだけ「稼ぐ力」のある女性は、現代社会においてかなり稀。そんなHさんなら、もしも何かあった時でもばどうにかやってのけるでしょう。
「見栄を張る」とおっしゃっていたにも関わらず、赤裸々にお話いただきありがとうございました!
【Hさん1カ月の家計】
家賃 145,000円(実質95,000円)
食費 10,000円
水道・ガス・電気代 11,000円
洋服 150,000円
化粧品 50,000円
美容院 10,000円
交際費 30,000円
日用雑貨費 2,000~3,000円
医療費 5,000円/3カ月に1度
書籍費 5,000円
クレジットカード返済 100,000~150,000円
ペット費 20,000円
(取材・構成=舞生G子)
旦那にもママ友にも“いい女”と思われなくていい!? 「VERY」のファッション事変
<p> 今月の「VERY」(光文社)のテーマは「頑張らない」のようです。ファッション特集は「今月は、頑張らないVERY」、また読み物ページにも「ママ友付き合いこそ、頑張らないが勝ち!」という企画が。しかし、連載コラムを見てみると、クリス‐ウェブ佳子さん「ママだって世界基準『月刊ウェブジャーナル』」には、「女性も頑張れ」というメッセージが込められています。「VERY」の言う、頑張るとは? 頑張らないとは? 早速内容をチェックしていきましょう。</p>





