
橋本環奈 ファースト写真集 『 Little Star -KANNA15-』(ワニブックス)
1990年代あたりから「10年に1人」というキャッチコピーを多く耳にするようになった気がするが、実際にそう呼ばれた人たちは「10年に1人」の逸材だったのだろうか? 2014年8月27日に放送された『水曜日のダウンタウン』(TBS系)が検証したが、結果は驚くべきものだった。プロ野球を例に出すと、「10年に1人」が3年に一度は輩出されていたのだ。
1998年、松坂大輔の「10年に1人の大器」を皮切りに、2001年には「10年に1人の逸材」の寺原隼人、2005年「10年に1人の逸材」辻内崇伸、2006年「10年に1人 特Aの素材」田中将大、2007年「10年に1人の逸材」佐藤由規、2009年「10年に1人の逸材」菊池雄星。2012年になると、「10年に1人の逸材」として、藤波晋太郎と大谷翔平の二人が挙げられるという混沌ぶりである。
スポーツファンからすれば、挙がった名前は全員知っているかもしれないが、一般層になじみがあるのは、メジャーリーグで活躍した松坂と、現在メジャーで活躍中の田中くらいではないだろうか。そういった意味でいえば、本当に「10年に1人」だったのは松坂と田中といえる。
にもかかわらず、なぜ「10年に1人」が乱発されるのか。番組では、同じく「10年に…」というキャッチコピーを多用する気象予報士の森田正光は「『10年に一回(の台風)』って言う方がインパクトがある」と本音をポロリ。つまり、本当に「10年に○○」と思って(調べたうえで)使っているわけではないことがわかった。
そんな誇大広告がアイドル界にも波及している。
2013年にインターネットに投稿された『奇跡の一枚』と評された写真をきっかけに、「1000年に1人の美少女」で売り出された橋本環奈。橋本が本当に「1000年に1人」なのかは別として、それから2年しかたっていないのにもかかわらず、「2000年に1人」と言われるアイドルが出現した。アイドルグループ・Dropの滝口ひかりだ。
■2000年に1人の美少女・滝口ひかり
画像は、滝口ひかり公式Twitterより
滝口は「2000年に1人」というキャッチコピーを武器に『ダウンタウンDX』(日本テレビ系/23日放送)に出演するが、滝口を初めて見たダウンタウンの松本人志は「
見たら隔週に1人ぐらい(の美少女)かな」とバッサリ。さらに、家族が映し出されると、「妹の方が2000年に1人ぐらい」と指摘し、これには滝口も「えーショック……」と落ち込む。それでも、トークで挽回かと思いきや、うまくいかず、松本に「お前、本当に2000年に1人か」と烙印を押されてしまう。
放送後、ネットでは滝口の「可愛さ」は認めながらも、「2000年間の美女に謝れ」「1000年に1人の勝ち」という声や、「こういうキャッチフレーズは本人が可哀想」と慮る人、また、出自が貧乏なことから、不幸なアイドルと同じ道を辿らないか心配されていた。
企業には、誇大広告を禁止する法律があるが、芸能界のキャッチコピーも本人のために規制が必要かもしれない。
(TV Journal編集部)