ギャラも待遇もイチから……芸能界復帰した嶋大輔を待つイバラの道

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『嶋大輔 パーフェクト・ベスト』(キングレコード)
 一昨年に政治家を目指すため芸能界を引退したタレント・嶋大輔が13日、フジテレビ系情報番組『直撃LIVE グッディ!』で芸能界復帰を発表。同局の音楽番組『水曜歌謡祭』で代表曲「男の勲章」を歌うことが決定したことも併せて報告した。  だが、周囲のリアクションはイマイチ……。他局のディレクターは「フジが嶋を“丸抱え”して、復帰までのお膳立てをした形。ただ、今の嶋にどれだけの需要があるのか。視聴率が伸び悩む『水曜歌謡祭』の目玉のひとつにしたいことはわかりますが、ピントがズレているとしか言いようがありませんよ」と失笑する。  マスコミも、今回の復帰劇を冷めた目で見ている。嶋の所属事務所から報道各社に「嶋大輔『緊急重大発表』のお知らせ!」と題したファクスが送られてきたのは13日昼。しかもご丁寧に、詳細はこの日の『グッディ!』で明かされるという補足付きだ。各社は「すわ離婚か?」「病気にでもなったのか?」と騒然。スポーツ紙の中には、慌ててお台場のフジテレビに記者を飛ばす社もあったという。  ところが、フタを開けてみれば「芸能界復帰」というビミョーな重大発表。ワイドショー関係者も「そもそも引退していたことすら、世間は知らないのでは?」と語る。  ある芸能関係者は、今回の舞台裏について「政界進出をブチ上げ、所属事務所を辞めた時にも、ひと悶着あった。それでも本人は強気で、次期選挙で某政党から公認がもらえるものと信じていた。ところが直前になって一部で“黒い交際”がウワサされ、公認は取り消しに。そこから彼の人生は暗転し、貯蓄も底を尽いた。再び元の事務所の戻る際、嶋さんは各方面に頭を下げて根回ししていたそうです。ギャラも待遇面も、全盛期の半分以下でしょう」と話す。  芸能界復帰したとはいえ、嶋にはイバラの道が待っているようだ。

北川景子ドラマ『探偵の探偵』1ケタ急落でフジ崖っぷち! 月9『恋仲』も絶望的か?「視聴者層が狭すぎて……」

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フジテレビ公式サイトより

 ワイドショーやバラエティ番組の低迷が話題のフジテレビだが、今期は連続ドラマも崖っぷちだ。

 北川景子主演ドラマ『探偵の探偵』(フジテレビ系/木曜22時~)は、初回こそ平均視聴率11.9%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)と2ケタを記録したものの、16日放送の第2話は7.5%まで急落。初回7.0%と低調スタートの堤真一主演『リスクの神様』(同/水曜22時~)も、15日放送の第2話で6.0%とさらに数字を落とし、EXILE・AKIRA主演『HEAT』(同/火曜22時~)に至っては、第2話で3.9%まで落ち込み、目も当てられない状態だ。

「もはや『フジテレビだから見ない』と、頑なな視聴者が大勢いるとしか思えない惨状。特に今期は潜在視聴率が高いとされる北川や、演技派の堤を主演に据えたほか、『HEAT』も佐藤隆太やSMAP・稲垣吾郎など豪華脇役陣を揃え、大きな期待が懸けられていたのですが……。そんな同局に残された最後の望みは、20日にスタートする福士蒼汰主演の“月9”『恋仲』。これがコケでもしたら、今期のドラマは全滅です」(テレビ誌記者)

 しかし、王道ラブストーリーの『恋仲』は、放送前から「数字を取るのは難しいだろう」という声が相次いでいる。

「最近、女子中高生を中心に『別冊マーガレット』(集英社)系少女漫画を原作とした恋愛映画の需要が高まっており、それに当たる福士主演映画『ストロボ・エッジ』(2015年)や、本田主演映画『アオハライド』(14年)はヒットを記録。『恋仲』は、その風潮をそのままテレビに持ち込んだ企画ですが、この手の映画の客層は7割が13~19歳のティーン層。男女比も15対85といわれ、『恋仲』もこれに当てはまりそう。ここまで視聴者の偏りが予想されるドラマを、深夜帯ではなくゴールデン帯にもってくるフジテレビに、疑問が抱かれるのは当然です」(同)

 最後の砦である『恋仲』は、もはや後がないフジテレビの救世主となるだろうか?

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トム・セレック、水泥棒事件の和解金額を支払う

トム・セレックが水の無断使用を巡って訴えられていた裁判で2万1685ドル55セント(約269万円)の和解金額の支払いに応じた。トムはウェストレイクビレッジに所有する広さ60エーカーのアボカド畑に設置されている商業用水タンクに給水するため干ばつ期に公共給水栓を勝手に使用していたとして、カリフォルニア州サウザンドオークスのカレグアス市水道局から提訴されていたが、15日(水)に合意条件が承認された。 先日に合意条件が提示された際には、カレグアス郡の資源担当主任であるエリック・バーグ氏は「我々はこの合意に喜んでいます。良いニュースですよ」と話していた。 今週になって公開された法廷書類によれば、トムの所有地はヒドゥン・バレー市水道局の管理区域にあるため、カレグアス市水道局の給水栓の使用は禁じられていた。カリフォルニア州の住民たちは、同州の干ばつ対策として水の使用料を25パーセント減らすようにブラウン州知事から1月に呼びかけられていたところだった。しかし、この件のために2万2000ドル(約267万円)かけて行われた私立探偵の調査では、2015年3月までの間にトムと妻ジリー・マックの所有する敷地に幾度となくトラックで水が輸送されているところが確認されていた。また夫妻は、カリフォルニア南部に所有する2件の自宅に2013年にカレグアス市水道局から警告状を送られていたにも関わらず、給水管から引き続き水を使用していたと非難されていた。

絢香の「ごめんね。。。」にバッシング「育児に専念すれば」「ヒロが見ればいいじゃん」殺到のなぜ

 夫で表現者の水嶋ヒロ(31)との間に今年6月、第一子を出産した歌手の絢香(27)が、今年11月からのツアーについて公式ブログで言及し、プチ炎上している。  この絢香ライブツアー「レインボーロードTOUR2015-2016~道は続くよ~」は神奈川県秦野からスタートし、名古屋、大阪、東京、福岡、石川、長野、仙台……と続いて、来年2月の広島がラスト。計15会場を予定しているという。  このツアーは、開催日数も開催地も、過去の規模より縮小されているそうで、絢香がブログで「いつもに比べて本数が少なく、北海道や四国がない事に気付いてる方もいるかと思いますが…>_<…本当に本当にごめんね。。。」と謝罪。確かに昨年の8~11月に敢行した「絢香 にじいろAcoustic Live Tour 2014 ~3-STAR RAW~」は、鹿児島や愛媛・香川、岩手、北海道、岡山なども含め26日間のライブツアーだったが、今回は9カ所12公演。開催地を限定した理由について、絢香は「まだ子供が小さく不安定な時期なので、色々と考えた結果、飛行機でしか行けないエリアはどうしても行くことが難しいとスタッフみんなで判断しました」「今回は赤ちゃんのことを念頭に考えさせてもらいました」と説明している。  絢香が訪れない地方のファンにとっては残念なのかもしれず、そうした地方に住むファンに向けて絢香は「ごめんね。。。」と言いたかったのだろう。また、興業収入の減少によって落胆する関係者への謝罪の意味も込めているかもしれない。しかし、冒頭で記した通り、彼女はこの6月に出産したばかり。ツアー開始時の11月時点でまだ生後半年未満である乳児の子育てをやりながら、この日程で地方行脚するのはすごいとすら思える。  ブログには「まだお腹にいた時に、赤ちゃんをどれ位ケアできる体制が整えられるか全くわからない中で会場などをおさえていかなきゃならなかったんだ」ともあり、すでに妊娠が発覚した昨年の時点でライブ会場を決めておく必要があったのだろう。  そんな絢香の“飛行機で行かなきゃいけないとこ無理でゴメンね”発言が、アンチ絢香には気に食わなかった様子だ。ネット上では、 「ってかしばらく育児に専念したらいいのに。ファンもそんな焦ってないでしょ」 「子供が産まれるのは分かってたんだから、ツアーをもう少し待って貰えば良かったんじゃないの?」 「そんなこと、妊娠中からわかりそうな気がするけど…」  と、けっこうな批判を浴びている。「そこまでして中途半端にツアー回る必要ある?」と、まだ子供が小さい時期にツアーを強行することを疑問視する声もかなりあった。  しかし絢香は来年、さらに大きな興業を予定しているようだ。「今年は、私自身の最大規模のツアーである来年の10周年ツアーへと繋がる大切なツアーです!大きくジャンプする前の、アルバム『レインボーロード』をひっさげた大事なツアーだと思っています」とブログにはあり、来年の大規模ツアーを成功させるためにも、「今年は育児休暇をとります」というワケにはいかなかったらしい。  さらに「ヒモ旦那養うために稼がなきゃいけないのかなー」「最近すっかりヒモ呼ばわりの旦那さんに子守してもらえばよくない?」と夫の水嶋にも火の粉が飛んできている。いやいや、絢香が歌手業を続けることで金銭的享受があるのは、彼女とその家族だけでなく、大勢のスタッフたち仕事関係者であることくらい考えなくてもわかるだろう。水嶋は俳優業を休止しているワケではないが、出演作品は少ない。これによって、「主夫」「ヒモ」「絢香の付き人」等と呼ばれているが、それはそれで個人の働き方の選択である。どうしてこの夫婦はすっかり炎上キャラ化してしまったのか……。最大の要因は、「苦難アピール/幸福アピールがウザイ」と受け止められていることにありそうだ。  絢香は2009年、バセドウ病で活動を休止すると発表し、水嶋も「彼女を支えたい」と宣言して翌年にそろって同じ所属芸能事務所を辞めた。この時点で絢香に対して「悲劇のヒロイン気取り」「水嶋はあの女に騙されている」(=苦難アピール)などと集中砲火があったのだが、その後、水嶋が2010年、「KAGEROU」(ポプラ社)でゲリラ的に小説家デビューを果たしてからは「八百長受賞」「ゴーストライターが書いたのでは?」と、水嶋のイメージも急降下。さらにその後の作品がいまだ刊行されないエア小説家となってしまったため、胡散臭さが増し続けている。2011年に絢香が歌手活動を再開するときには、元の事務所と揉めていることが報じられたが、結婚自体が所属事務所の反対を押し切ってのことだったために、ふたりと事務所間で確執が生じていたようだ。しかしそうした経緯を当の夫婦はおくびにも出さず、Instagramなどで仲睦まじい写真をたびたびUPするところが、「ウザイ幸福アピール」と叩かれる理由となっていそうである。  それぞれ“病気の治療”、“小説に専念”という大義名分で事務所退社し独立したのに、この大義名分についてその後の報告や展開がない、すなわち物語で言えば「伏線を回収しない」ため、「治療に専念していたはずでは?」「小説に専念しないのか?」「なんでまた俳優?」「えっ子供できたんだ?」などと、アンチがいちいちツッコミたくなってしまうのかもしれない。 (ブログウォッチャー京子)

小池徹平29歳、美男子キャラ完全崩壊で迫られる決断

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青空散歩。―小池徹平写真集』(ワニブックス) 

 破天荒系美男子の爆誕か――!? 

 2日に日本テレビ系列で放送された『ダウンタウンDX』で俳優の小池徹平が明かした趣味や素行に注目が集まった。

 『芸能界 禁断の告白祭』と銘打たれたこの回で、小池はなんと「競馬好き」であることを暴露。ドラマの撮影中、休憩に入ると即座に控室に移動し、競馬中継に熱中する様子がVTRで流された。しかし、その結果は振るわないようで、「全然当たってないですね」「(ドラマの撮影を)頑張れないかもしれない」などと、予想を外し落ち込む姿が放映され、途中でヤケクソになったのか、ドラマの開始日に合わせた馬券を購入するも、当然の如く外れ、「大負けです」と苦笑する一幕も。

 これに対し、番組のMCであるダウンタウン・浜田は「向いてないわ!」とツッコミを入れ、同じく出演者で、馬主をしている事でも有名な歌手の北島三郎は「ほどほどにね」と忠告するという場面もあった。

 さらに、番組後半で小池は、舞台の打ち上げの後に共演者の吉田鋼太郎の家に泥酔状態で訪れ、何故か風呂に二度入ったのちに爆睡するなどの暴挙をしたことを告白。イメージにそぐわないその破天荒さで、出演者たちを驚かせることとなった。

 ネット上ではこの事実に関し、「これは競馬番組のオファーが来るな」と言った、今度を見据えての作戦ではないかという声や、「顔に似合わない」という困惑の声などが多数寄せられている。もともと童顔の愛くるしい顔がセールスポイントであった小池だけに、今回の件はさすがにイメージダウンになってしまうのではないかと他人事ながら心配になってしまうが、テレビ業界の人間はそうは見ていないようだ。制作会社関係者であるS氏は語る。

「まあ、小池ももう29歳ですからね。おっしゃる通り、可愛い系のイケメンとして売り出していましたけど、ネット上などでよく『容姿が劣化した』などと叩かれていたように、いつまでもその路線では売れないと思ったんでしょう。所属する音楽ユニット、WaTの相方であるウエンツ瑛士は、そのキャラを活かしてバラエティなどでそつなく活躍しています。俳優業ではドラマ『婚活刑事』のレギュラーで出演するなど、そこそこ順調な小池ですが、バラエティ用に、ギャップのある破天荒なキャラを売り出していこうとしているのでは」

 さらに、小池が最終的に落ち着こうとしている場所について、S氏は大胆に予測する。



「おそらく、坂上忍的なポジションを狙っているのではないでしょうか。小池本人は以前から度々福山雅治を目標としていると語ってはいますが、賭け事好きな破天荒キャラのお手本と言ったらまさに坂上ですからね。もともと、小池は自分で応募したジュノンのスーパーボーイコンテストで優勝したのを機に芸能界入りをしているのですが、そうした経緯を考えても、見た目と反して強烈な個性を持っていたとしてもおかしくはありません。しかも、その坂上や有吉、マツコと言った毒舌キャラが売れている昨今、そうした自我を解放することで人気に繋がるとしたら、そちらを狙いに行くのは自然ではないでしょうか」

 果たして、S氏の言う通り、小池はこのままギャンブル好きの破天荒キャラへと転身するのか、それとも――。いずれにせよ、今後の小池の動向から目が離せない事は確かだ。
      
   
					

ロビン・シックとファレルの盗作裁判を弁護士が再検証 なぜ「曲の感じ」に著作権が認められたか?

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『Blurred Lines』

【リアルサウンドより】 「ファレルと俺でスタジオに入ったとき、俺はマーヴィン・ゲイの『Got to Give It Up』がこの世で一番好きな曲の1つだって彼に言ったんだ。『よし、ああいう感じの曲、ああいうグルーヴの曲を作ろうぜ!』って感じだったよ」(ロビン・シック)  今年3月11日、ロサンゼルスの裁判所は、ロビン・シックとファレル・ウィリアムスに対し、2人の2013年の大ヒット曲「Blurred lines」がマーヴィン・ゲイの1977年の曲「Got to Give It Up」の著作権を侵害しているとして、マーヴィン・ゲイの遺族に730万ドル(およそ8億8千万円)を支払うよう命じた。2人は即座に「この判決は音楽とクリエイティヴィティの未来にとって恐ろしい前例となるもので、非常に落胆している」とコメント。この判決は各方面で大いに議論を呼んだ。  アメリカでは、この手のいわゆる「盗作裁判」は今までも決して珍しくない。その中で、この判決が特別に騒がれた理由は、もちろん盗作裁判としては史上最高額となった損害額のせいでもあるが、それ以上に、この裁判で争われたのが単に「マーヴィン・ゲイの曲が盗まれたか」ではなくて、「マーヴィン・ゲイの曲の『感じ』が盗まれたか」だったからだ。たとえばジョージ・ハリスンの「My Sweet Lord」とジョディ・ミラーの「He’s So Fine」のようなメロディーの類似性が争われた事例とは異なり、雰囲気、空気、グルーヴといった「感じ」が似ていることが著作権侵害にあたるとマーヴィン・ゲイの遺族は主張し、裁判所がその主張を認められたことが画期的だとされたのだ。  判決の直後の4月28日に、マーク・ロンソンとブルーノ・マーズの今年の大ヒット曲「Uptown Funk!」がギャップ・バンドの「Oops,Up Side Your Head」に似ているとギャップ・バンドが主張していた件で、「Uptown Funk!」の作曲クレジットにギャップ・バンドの5人の名前が加わった。この決定の背後には「Blurred Lines」判決があると言われており、さっそく判決の影響が広がっているようだ。  確かに、メロディーならともかく「感じ」にまで著作権が認められることになったら、波及する範囲は広いだろう。  かつて、ビズ・マーキーとギルバート・オサリヴァンが「Alone Again」の無断サンプリングを巡って争った裁判を機に、ヒップホップでのサンプリング使用は不可能とは言わないまでも、かなり難しいものになった。そこで、本物そっくりのサウンドを生演奏で再現した上で、サンプリングして使用するという手法を取ったアーティストもいたが、「感じ」にまで著作権が認められるのであれば、その方法も不可能だ。  もっと言えば、「初期ビートルズ風」とか「70年代ソウル風」とかを意識して音楽を作る、なんてことすらできなくなってしまうのかもしれない。  この判決にどこまでの影響力がありそうか、検証してみた。  そもそも、ある曲が別の曲の著作権を侵害している、盗作だというのは、法的にはどういうことだろうか。法律自体に規定があるわけではないので、具体的な裁判例の中から見ていくしかない。  日本では、そもそも裁判になった例自体が少ないが、その中でも代表例と言われているのが、平成14年に判決が出た「どこまでも行こう事件」だ。  これは、TV番組『あっぱれさんま大先生』で使われた平成4年発表の「記念樹」という曲が、昭和41年発表のブリヂストンCMソング「どこまでも行こう」の盗作だとして作曲者同士が争った事件で、600万円の損害賠償が認められている。  この事件の判決文で目を引くのは、2つの曲が似ているか判断する上で、音楽はメロディー、リズム、ハーモニー(旋律)といった要素によって構成されるが、その中でも「少なくとも旋律を有する通常の楽曲に関する限り、……相対的に重視されるべき要素として主要な地位を占めるのは、旋律である」として、メロディーを判断の中心に置いている点だ。そして、メロディーが似ているか判断する上で、2曲を同じハ長調に移調し小節の長さを調整した上で、楽譜を並べ、音符がどれだけ一致するか数え上げることまでしている(約72%が一致した)。日本のポップミュージックが海外に比べメロディー中心だということはよく指摘されるが、この判決はまさに日本的な判断方法を採用していると言えるかもしれない。  それに比べて、アメリカではリズムやグルーヴが重視されることの反映が今回の裁判結果だ、と言うことなら分かりやすいが、話はそこまで単純でもない。  アメリカでは長い間、音楽の著作権の対象は「楽譜」に限られていた。1710年にはじめて著作権法が制定されたとき、著作権とは出版社の印刷物を保護する権利だった。1831年になって音楽も保護対象に加わったが、その対象はあくまで「紙に書かれたもの」、つまりは楽譜であり、著作権者は楽譜出版社だった。著作権とは要は、出版社が楽譜を出版する権利を保護するものだったのだ。日本とは法律の構成自体が異なるが、アメリカでいわゆるサウンド・レコーディング、録音された音楽自体がミュージシャンの著作権の保護対象とされたのは、1976年の著作権法改正からだ。カセットテープの普及を背景とした海賊版の脅威への対策という面があったらしい。  この歴史的経緯は、実は今回の裁判と大いに関係がある。  アメリカ著作権法が改正されたのが1976年で、「Got to Give It Up」の発表が1977年。でも、改正された法が実際に施行されたのは1978年。つまり、「Got to Give It Up」発表時点ではサウンド・レコーディング自体はぎりぎり著作権の保護対象になっていない。「Got to Give It Up」の場合はそれ以前の法律にのっとり、マーヴィン・ゲイの遺族が権利を持っているのは基本的に楽譜に限られる。だから、裁判の場でも、楽譜同士を比べて著作権が侵害されているか判断すべきだ。シック/ファレル側の弁護士は法廷でそう主張した。この主張を突き詰めると、一致する音符の数を数え上げる「どこまでも行こう事件」方式の判断方法がふさわしいということになるだろうし、そうやって比べていれば、結果は違っていただろう。  しかし、勝ったのはマーヴィン・ゲイの遺族だった。  何が勝因だったのか。  著作権の及ぶ範囲についてのシック/ファレル側の主張は通り、裁判の場で実際に2曲を流して聴き比べるべきだ、という遺族側の主張は認められなかったのに、なぜ陪審員は遺族を勝たせたのだろうか。  ある曲が別の曲と似ている、と感じることは誰でもある。でも、ある曲が別の曲の著作権を侵害している、盗作であると具体的な証拠に基づいて判断することは、それとまったく異なる、正解のない作業だ。音楽は形のない芸術で、感性に訴えかける部分が大きい。「この曲はパクリだ!」と感性で判断することは簡単でも、それを理屈に落とし込むのはとても難しい。「どこまでも行こう事件」の音符数え上げ方式は、形のない音楽を形にして捕まえるための一つのやり方、しかも相当苦しいやり方に過ぎず、正しい公式など存在しない。この裁判の陪審員だって、何を手がかりに判断していいか、きっと困ったはずだ。  でも実は、この事件には1つ、決定的な、形のある、音符を数え上げなくても分かる手がかりがあった。  それが、冒頭に挙げたロビン・シックのインタビューでの発言だ。2013年にこの曲がヒットした直後、まさか裁判が待ち受けているなど夢にも思わない頃、ロビン・シックはマーヴィン・ゲイからの影響をこんなに無邪気にしゃべっていた。  その曲がどんなミュージシャンの音楽に影響を受け、どんな風に作られたか。ミュージシャンのインタビューとしてはごくありふれた内容だ。でも、この発言が命取りになってしまった。陪審員がどんな思考回路をたどって結論にたどりついたのかはもちろん分からないが、事の経緯を追うと、そうとしか思えない。  そもそも、なぜこの裁判で「2つの曲の『感じ』が似ているか」が争点になったかといえば、裁判以前にこの発言が存在していたことで、「『感じ』や『グルーヴ』が似ていたとしても、盗作にはあたらないはずだ」とシック/ファレル側が主張せざるを得なかったから、ということのようだ。  シック/ファレルの弁護士はあの手この手でこの発言の影響を打ち消そうとしていた。まず、ロビン・シックはレコーディング当時、アルコールとバイコディン(中毒性のある処方薬)でハイになっており、正常な精神状態ではなかったと主張。さらに、「Blurred Lines」は2人(とラッパーのT.I.)の共作クレジットになっているが、実はロビン・シックは作曲に関わっていない、ほぼ全部ファレルが作った、ロビン・シックがレコーディングスタジオに入った時にはもうファレルは曲を完成させていた、とまで主張した。先の発言の主であるロビン・シックが作曲に関わっていないとすれば、少なくとも発言と実際の曲との関係は断ち切れる、というわけだ。真相は分からないが、少なくともロビン・シックが、自らクレジットが虚偽であることを告白するところまで追い詰められていたことは確かだ。  そして、ゲイ側の弁護士の声明によれば、追い詰められたシック/ファレル側の言うことが変わっていくごとに、じゃあ最初のインタビューの発言はなんだったんだ、こんなコロコロと言うことが変わる人間は信用できない、という風に、陪審員の雰囲気が変わっていったという。その結果が、ゲイ側の勝利だった。  実は、日本の「どこまでも行こう事件」の判決でも何気ない発言が大きな役割を果たしているようにも見える箇所がある。  裁判になる以前、この盗作問題がワイドショーで騒がれていた時期があり、その頃、「記念樹」の作曲者はワイドショーの記者に対し、「ああそうか、この曲ねって感じ」と答えたことがあった。この発言が、「記念樹」の作曲者が「どこまでも行こう」の存在を知っていた、つまり盗作の機会があったことの証拠の1つとなったのだ。  「Blurred Lines」裁判の判決に対する意見は様々だ。負けた2人のように、ジャンルやグルーヴ、フィーリングは誰の所有物でもない、そんなことが認められたら音楽を創作することなんかできない、という人もいる。音楽を殺す気か、と発言した日本のミュージシャンもいる。一方で、アフリカ系アメリカ人の財産を白人が堂々と盗んできたポピュラーミュージックの歴史の中で、ついにグルーヴの著作権が認められたことは歴史的進歩だ、という人もいる。いやいや、それ以前に「Blurred Lines」は楽譜だけ並べても立派にマーヴィン・ゲイの著作権を侵害しているじゃないか、この判決が別に何も新しくない、という人だっている。  職業裁判官が判断する日本の裁判と異なり、一般市民が裁く陪審員裁判による判決だから、また別の事件でも同様に判断されるかは不透明という面もある。ただ、サウンド・レコーディングが著作権の保護対象と認められる1978年施行の著作権法改正以前の曲について、このような判断がされたことの意味は大きいだろう。少なくとも、1978年以降発表の曲については、「感じ」が似ていたら著作権侵害にあたるとされる可能性は高い、と判断した方が安全かもしれない。ちなみに、先に挙げた、「Uptown Funk!」の元ネタと主張されたギャップ・バンドの「Oops,Up Side Your Head」は1979年発表だ。  いずれにせよ、音楽は形のない芸術だから、この判決が今後の音楽にどんな影響が出るのか、確かなことを言うのは現時点では難しい。  でも、1つだけ、この事件から確かに導くことができて、しかも分かりやすい教訓がある。それは、「インタビューでの発言に気をつけろ」ということだ。影響を受けた音楽について話す際には、特に気をつけろ。アメリカの弁護士がどこで見てるか分からないぞ。  夢のない話になってしまった。この判決が「音楽とクリエイティヴィティの未来にとって恐ろしい前例」になるかは分からない。でも、「ミュージシャンのインタビューの未来にとって恐ろしい前例」になる可能性は、それなりに高そうだ。  ここまで周辺事情ばかり語ってきた。でも、本来大事なのは、音楽それ自体のはずだということで、改めて2曲を聞き比べてみたい。

Robin Thicke - Blurred Lines ft. T.I., Pharrell

GOT TO GIVE IT UP - MARVIN GAYE

 うーん、著作権侵害にあたるかどうかは判断が分かれるだろうが、「Blurred Lines」が「Got to Give It Up」の「感じ」を目指して作られているのは、かなり確かだろうという気がする。メロディーは似てないが、「感じ」はそっくりだ。  ……でも、この感想自体、ロビン・シックの発言が頭にあったから、そう思ってしまったのかもしれない。ちょうどこの裁判の陪審員がそうだったかもしれないように。 ■小杉俊介 弁護士、ライター。音楽雑誌の編集、出版営業を経て弁護士に。

SMAP・稲垣吾郎、“ヒロくん”で女性関係の質問回避! マスコミからは「さすが」と皮肉

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吾郎ちゃん、言うよね~!

 SMAPの稲垣吾郎が14日、都内で行われた主演舞台『No.9-不滅の旋律-』(東京・赤坂ACTシアター、10月10日~)の製作発表会見に元AKB48の大島優子と出席した。

 稲垣といえば、かねてからその存在を明かしていた半同居状態の友人・ヒロくん(50代半ば、会社経営者男性)を、今年3月23日放送の『中居正広のISORO』(フジテレビ系)において顔出しで紹介し、話題になった。有名芸能リポーターが揃い踏みした今回の囲み会見では、同席した大島にはほとんど質問が振られず、稲垣が盛り上げ役に。自らヒロくんネタを切り出すサービス精神で、会場を沸かせたという。

フジテレビ『グッディ!』惨敗は想定内!? 安藤優子をリストラに追い込む“口実作り”か

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『直撃LIVE グッディ!』フジテレビ
 視聴率が低迷するフジテレビの情報番組『直撃LIVE グッディ!』が、7月14日放送分で開始以来最低の1.1%(ビデオリサーチ調べ、関東地区)を記録。翌日の定例会見で亀山千広社長は「夏休みが正念場」としたが、局内では「想定内の流れ」という声が聞かれる。  フジは今年4月、全日3割以上の大改編を行い、その目玉となったのが『グッディ!』だった。夕方の看板番組『スーパーニュース』で2000年から長くキャスターを務めてきた安藤優子アナウンサーが、昼のワイドショーに参入した形だ。  しかし実際、局内では「安藤さんをリストラするための口実作り」という陰口がささやかれていたという。 「安藤さんは、ワイドショーのターゲットである主婦層に受けが良くないタイプで、『グッディ!』が数字を稼ぐなんて誰も思っていない。編成局は、ギャラの高い安藤さんに一線を退いてもらうきっかけにしようとしている」(フジテレビ関係者)  フジは、平日の午後5時間の生放送で速報力を強化し、今後は地方局とも連携してさらに長時間の生中継に取り組むともいわれている。それだけに、安藤アナの起用は表向き「重要な役割」とされていたが、戦前から敗戦予想は少なくなかった。  何しろ『グッディ!』が参入したのは、安定した視聴率を誇る日本テレビ系の『情報ライブ ミヤネ屋』の時間帯。近年、フジはこの枠でドラマの再放送などを流していたことから、もともと情報番組が定着しておらず、慣れないスタッフも番組作りに苦戦中だ。 「スタジオのセットもバラエティ番組みたいにカラフルにしすぎてしまって、深刻なニュースを報じるとアンバランス。こういうところも、不慣れな印象」(同)  安藤アナはキャスターとして優秀な人材だが、『スーパーニュース』の視聴率でも日テレ、テレ朝を下回ることが多くなり、人気に陰りが見えていた。そんなタイミングで大苦戦が予想されるワイドショーへの異動は、関係者から見れば“散り際”に見えたわけだ。 「長年の功労者である安藤さんの肩を叩ける人はいないから、テレビ界の絶対的な指針である視聴率を示すというのは、巧妙なリストラ策でしょう」(同)  「夏が正念場」と亀山社長が明言したのも、言い換えれば『グッディ!』のリミットが短いということ。数字がこのまま低迷すれば、秋の改編で番組の打ち切り、もしくは出演者の入れ替えなどのリニューアルは避けられない。  ただ、安藤アナが退いた『スーパーニュース』の後継番組『みんなのニュース』も、トップクラスの人気を誇る“ショーパン”こと生野陽子アナを起用したわりに数字は伸びないまま。さらに、坂上忍を起用した新番組や、EXILE・AKIRAやAKB48・渡辺麻友を主演にしたドラマ、『めちゃ×2イケてるッ!』などの定番バラエティが軒並み低調で、局員からは「何をやっても全部が悪いから、入れ替えようがない」という声すら聞かれる。 「それでも同じ低視聴率ならギャラの高いキャスターは切られていきますよ。テレ朝から小宮悦子さんが姿を消したように……」と関係者。  そんな中、安藤アナには一部の政党から政界入りを求める声もあるというウワサだが、今のフジの状況を見ると、リストラよりも、沈みかけの船から安藤アナに逃げ出される方が先かもしれない。 (文=藤堂香貴)