今週取り上げる最新映画は、歌舞伎町の裏社会に生きる男たちのサバイバルを描く邦画と、米大学のアカペラ部で全国大会を目指す女子大生らのハーモニーが響くハリウッド作品。舞台は異なるが、いずれも本気の勝負と熱い絆で成長する主人公の成長ぶりが見どころの痛快作だ。 『新宿スワン』(5月30日公開)は、「ヤングマガジン」(集英社)で8年間連載された和久井健の同名人気漫画を、『地獄でなぜ悪い』(2013年)の鬼才・園子温監督が実写映画化した作品。一文無しで歌舞伎町にやって来た白鳥龍彦(綾野剛)は、窮地をスカウト会社バースト幹部の真虎(伊勢谷友介)に助けられた縁で、新人スカウトマンとして働き始める。借金を背負った風俗嬢アゲハ(沢尻エリカ)との出会いや、過去の因縁から敵対するスカウトマン秀吉(山田孝之)の思惑が、龍彦を過酷な試練へと導いてゆく。 バイオレンスとエロスの表現を追求し快進撃を続け、2015年は実に5作品の公開を予定している園監督。今年第1弾となる本作では、原作漫画の世界観を尊重しながらも、歌舞伎町の華やかさと猥雑さ、裏社会の男たちの熾烈な戦いを持ち前のエネルギッシュな演出で鮮やかに描く。クールな二枚目役が多い綾野だが、今回はヘタレな三枚目から経験を積んで「男を上げる」設定のため、前半では珍しくヘン顔にも挑戦。スリリングな駆け引きと激しい死闘を繰り広げる男優陣に、沢尻のほか山田優、真野恵里菜ら女優陣もそれぞれの持ち味で魅せる。 『ピッチ・パーフェクト』(公開中)は、『マイレージ、マイライフ』(09年)、『イントゥ・ザ・ウッズ』(14年)のアナ・ケンドリックが主演したコミカルな音楽青春ムービー。音楽プロデューサーを夢見るベッカは、父親に説得され仕方なく入学した大学で、歌唱力を買われて女性アカペラ部に入部する。仕切りたがり屋の部長のもと、個性豊かだが協調性のない部員たちと全国大会を目指すことになったベッカは、周囲と衝突したり騒動を起こしたりする中で友情を知り、成長していく。 日本でも大人気のドラマ『glee』シリーズと同様、学校の落ちこぼれ軍団が音楽を通して団結し、迫力のボーカルと美しいコーラス、華麗なステージパフォーマンスで輝くという大筋。ブロードウェイミュージカルの演出家としてキャリアを築いたジェイソン・ムーアが本作で監督デビューし、主演のケンドリックも12歳のときミュージカルでデビューした筋金入りの歌姫といった具合に、音楽とパフォーマンスへのこだわりは別格だ。一方で、『バチェロレッテ あの子が結婚するなんて!』(12年)のレベル・ウィルソン扮する「ふとっちょエイミー」の自虐ギャグや、ゲロ、エロなどの下ネタで笑いも満載。続編『ピッチ・パーフェクト2』が早くも今月全米公開され、同日公開の超大作『マッドマックス 怒りのデスロード』に大差をつけて週末興収1位となったことも話題だ。gleeファンをはじめ、音楽映画好きに強くオススメしたい傑作だ。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『新宿スワン』作品情報 http://eiga.com/movie/80344/ 『ピッチ・パーフェクト』作品情報 http://eiga.com/movie/77562/(C)2015「新宿スワン」製作委員会
日別アーカイブ: 2015年5月29日
上西小百合、『サンジャポ』出演で見誤った己の魅力と“技量”
上西小百合オフィシャルサイトより
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎集え、猛者たち
極太アイラインのかわりに、二重テープをキラキラ乱反射させて『サンデー・ジャポン』(TBS系)に出ていた上西小百合。素はものすごい「おしん」顔。よりによって最初のテレビ出演に『サンジャポ』を選ぶとは。案の定、「意外とつまんないね」「もっと尺短くなんない?」と、面と向かって散々な言われよう。言ってたの主にテリー伊藤と西川史子であるが。「コイツとはもう一緒に仕事することはない」と断を下した時の、この2人の残虐性はなかなか見ごたえがある。あと、断を下すまでがどんどん早くなっている。
「入院させるくらいなら自宅に閉じ込める」偏見・差別に苦しむ、中国・精神病患者の家族たち
日本における精神病の患者数は、厚生労働省の発表したデータによると2011年に300万人を超えたという。一方、お隣の中国で同じ年に当局が発表したデータによると、重度の精神病患者数は全土で1,600万人を超えたという。しかも、軽度の患者を含めると1億人を超えるというデータもある。 問題はここからだ。中国では、これだけ多くの重度の精神病患者がいながら、入院患者数はわずか12万人しかいないのだ。そこには、日本とは違う中国社会特有の問題が見えてくる。「中国華商報」(5月18日付)では、中国国内で重度の精神病患者を持つ家庭の悲惨な現状を報告している。 同紙によると、西安市に住む60代の男性の場合、国有企業を定年退職した後、重度の精神疾患を持つ26歳の息子と妻の3人で暮らしているという。成績不良により、高校を中退した息子は、自宅に引きこもるようになり、異常な行動が目立つようになった。壁に向かって独り言をつぶやき、時には家族に暴力を振るい、自宅の壁や食器などを破壊してしまうこともたびたびあった。極めつきは、自宅近くで野良猫を故意に踏み潰して殺してしまったことだ。近所からは好奇の目で見られるようになり、医師から「総合失調症」と診断されたが、毎月6,000元(約12万円)の年金から、息子の治療費として4,000元(約8万円)を捻出する余裕はなかった。 そこで、男性は仕方なく自宅の一室に息子を閉じ込め外から鍵を掛けてしまった。夜から明け方にかけ、部屋で騒ぐ息子の声を聞き、毎日泣きながら妻と過ごす日々が続いたという。一番の心配は、自分たちが死んだ時に息子はどうやって生きていくのかという問題だ。行政は果たして保護してくれるのか、不安で眠れない毎日を過ごしている。精神病患者が殺人事件を起こしたりするニュースを見るたびに、「まだうちはマシかもしれない」と、無理やり自分たちを慰めている。 一方、同じ西安市に住むある家族も、36歳の息子が重度の精神病だ。42歳になる姉は、弟の病状について、目に涙を浮かべながら同紙の記者に語った。 「弟を自宅に閉じ込めて、もう4年になります。暴力がひどく、家の家具や電化製品はすべて壊されました。実家には、必要最低限の家具しか置いていません」 姉は結婚して今は実家を出て暮らしているが、年老いた両親と弟が心配で1週間に2回は実家に帰る生活をしている。姉は仕事で出世の機会が何度かあったが、弟の面倒を見るために諦めたという。弟を病院に入院させようと試みた時期もあったが、愛する息子にそれはさせたくないと、母親が頑なに反対した。同紙のニュースを見た中国のネットユーザーから、中国版Twitter「微博」上に多くの意見が寄せられた。 「気軽に病院に連れていけない理由として、きっと医療費が高いことも関係していると思う。重度の患者は、治療費をタダにしてあげられないのかな?」 「今の中国は社会的なストレスが多くなっているから、これからこのような人たちがさらに増えてくると思う。国は優先的に福祉の整備をするべきだ」 「家賃が高騰するほど給料は下がる、俺も精神病になりそうだ……」 など、政府の積極的な支援を期待する関するコメントが目立っていた。
「中国華商報」は、さらに重度の精神病患者を持つ家庭が、本人を病院に入院させたがらない要因について分析している。彼らのうち70%が、他人に知られることを恥ずかしいと感じてしまうという。また、13年5月1日より施行された「中国精神衛生法」では、他者に危害を及ぼす可能性のある精神病患者を強制的に病院に収容する明記されている。しかし、家族を強制的に入院させることに対して負い目を感じる家庭が中国には多く、病院に入院させるくらいなら本人を自宅に閉じ込めてしまうのだ。 しかし対応の遅れから、中国では、精神病患者が引き起こす暴力事件や殺人事件が年間で数万件発生しているといわれている。 「中国では、精神病患者に対する差別がヒドイ。90年代には、精神病棟の“見学ツアー”なるものがあった。塀の外からお菓子や食べ物を投げて、寄ってくる患者を見て楽しむという非人道的なものです。近年、さすがにそれはなくなりましたが、今でも差別意識は残っており、精神病患者の多くは自宅で軟禁・監禁状態に置かれています」(北京在住の日本人大学講師)広東省中山市内にある病院の精神病棟。
13年に中国で公開されたドキュメンタリー映画『収容病棟』では、中国雲南省の精神科病院に入院している重度の精神病患者にスポットを当てて話題となったが、これまで中国であまり注目されていなかった精神病という社会問題を浮き彫りにしたのがヒットの理由だった。 家族にとって、行政の支援はもちろん大切だ。しかし、社会全体の精神病に対する偏見が、家族を一番苦しめているのかもしれない。 (取材・文=青山大樹)映画『収容病棟』のワンシーン。中国だけでなく、世界中で話題になった
朝井リョウに見る「多数派の思い込み」としてのコミュ力
(C)柴田英里
ひさしぶりに、「週刊文春」(5月28日号)を買って読みました。対談連載「阿川佐和子のこの人に会いたい」のゲストが、個人的に苦手なタイプ過ぎて著書が一切読めない、ベストセラー作家・朝井リョウだったので、怖いもの見たさで読みたかったのです。
基本的に「作品と作者は別」と考えているのですが、朝井リョウの「露骨にコミュ力高そうで、誰に恨まれることなくそつなくなんでもこなせそう」な感じだけは、本当に本当に苦手なのです(ただ、私は朝井リョウdisをなさっているしQちゃんの中の人ではありませんので誤解なきようお願いします)。
◎可愛い女が恋愛しないはありえない?
私は「空気を読む」ことが苦手で、暗い性格ではないのですが、ニコニコ爽やか笑顔よりもニタニタ•ニヤニヤ含み笑いがデフォルトのタイプです。コミュ力、EQ(「Emotional Intelligence Quotient」の略、日本では「こころの知能指数」ともいわれている)ともに底辺に近い人間なので、老若男女かかわらず、ステータスに「コミュ力MAX」と書いてありそうな人に、ほぼ逆恨みに近い苦手意識を持ってしまうのです(ちなみに二次元キャラで一番苦手なのは少女マンガ『君に届け』の風早君です)。
フジテレビ『水曜歌謡祭』4.1%下げ止まり見えず……クマムシ、ゆうたろうで“お笑い色”強めるも効果なし
4月にスタートした、フジテレビ系の生放送音楽番組『水曜歌謡祭』(毎週水曜19時57分~)の視聴率が下げ止まらない。 今月20日放送の郷ひろみ特集では、自己ワーストとなる平均視聴率4.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録。“ゴールデン帯の打ち切り圏内”といわれる4%台に落ち込んだことが話題となった同番組だが、27日の放送ではさらに急落。THE ALFEEが、Superfly、秦基博、NEWS・増田貴久らと『メリーアン』や『星空のディスタンス』といった往年のヒット曲を披露したほか、井上陽水の名曲を特集したが、4.1%まで落ち込んでしまった。 「司会のアンジャッシュ・渡部建が大きくボケることもなく、堅い雰囲気が漂う『水曜歌謡祭』ですが、今回は安倍なつみとクリス・ハートが『銀座の恋の物語』を歌っている最中に石原裕次郎のものまねでお馴染みの“ゆうたろう”が登場したり、エンディングでTHE ALFEEの楽曲『SWEAT&TEARS』にクマムシの『あったかいんだからぁ』をしつこく掛け合わせたりと、バラエティ色を強めた印象。しかし、今回も視聴者の興味を引くことはできませんでした」(テレビ誌記者) ここにきて、バラエティタレントを起用し始めた『水曜歌謡祭』。次回6月3日の放送でも、“藤井フミヤ名曲メドレー”にとんねるずの木梨憲武や、ヒロミが参加するという。 「コラボライブの見せ方や、特集を工夫していることはうかがえるものの、数字は落ち込むばかり。さらに、水曜の同局は21時台の『ホンマでっか!?TV』が始まった途端、視聴率が10%前後にまで跳ね上がることから、多くの視聴者が『水曜歌謡祭』に対し『見ない』という選択をしていることがうかがえる。一方、同じくゴールデン帯で生放送している『ミュージックステーション』(テレビ朝日系)は、1ケタ後半から2ケタ前半で安定。やはり、『水曜歌謡祭』の企画に問題があると言わざるを得ません」(同) 豪華アーティスト陣に見合わぬ低視聴率ぶりから、ネット上では「コスパ最悪番組」などと揶揄されている同番組。次回はAKB48やDAIGO、氣志團の綾小路翔などが登場するというが、下げ止まりは見られるだろうか?フジテレビ公式サイトより
イギー・アゼリアは嫌われ過ぎ!? アンチが授賞撤回を求める署名運動を展開
<p> オーストラリア出身の女性ラッパー、イギー・アゼリア。昨年2月にリリースした「ファンシーfeat.チャーリーXCX」がビルボード全米チャート7週連続第1位に輝き、女性ラッパーとしての連続ナンバーワン記録を更新した。アリアナ・グランデ、ジェニファー・ロペス、リタ・オラ、ジェニファー・ハドソンにブリトニー・スピアーズら人気大物歌手とコラボした作品も全て大ヒットし、今や“ラップ界に君臨する正真正銘のディーヴァ”とたたえられるまでになった。</p>
イギー・アゼリアは嫌われ過ぎ!? アンチが授賞撤回を求める署名運動を展開
<p> オーストラリア出身の女性ラッパー、イギー・アゼリア。昨年2月にリリースした「ファンシーfeat.チャーリーXCX」がビルボード全米チャート7週連続第1位に輝き、女性ラッパーとしての連続ナンバーワン記録を更新した。アリアナ・グランデ、ジェニファー・ロペス、リタ・オラ、ジェニファー・ハドソンにブリトニー・スピアーズら人気大物歌手とコラボした作品も全て大ヒットし、今や“ラップ界に君臨する正真正銘のディーヴァ”とたたえられるまでになった。</p>
仕事も住所もウソだらけ、ぶりっこ女を嫁にはできない! 本性を暴くにはこの手しかない!
【作品名】『ぶりっこの本性』(後編) 【作者】永矢洋子『ご近所の悪いうわさ』
【作品紹介】義弟の嫁候補は、過剰ぶりっこな怪しい女。素性を調べたら、仕事も住所も嘘だらけだと発覚。さらには子持ちだと判明して……。
【サイゾーウーマンリコメンド】この女、かなりの演技派! 男を1人騙し切るほどのぶりっこ&世間知らずの演技力があるなら、ロンブー淳の嫁・香 那さんをお手本に、そのスキルに磨きをかけて目指せ玉の輿ですな!
仕事も住所もウソだらけ、ぶりっこ女を嫁にはできない! 本性を暴くにはこの手しかない!
【作品名】『ぶりっこの本性』(後編) 【作者】永矢洋子『ご近所の悪いうわさ』
【作品紹介】義弟の嫁候補は、過剰ぶりっこな怪しい女。素性を調べたら、仕事も住所も嘘だらけだと発覚。さらには子持ちだと判明して……。
【サイゾーウーマンリコメンド】この女、かなりの演技派! 男を1人騙し切るほどのぶりっこ&世間知らずの演技力があるなら、ロンブー淳の嫁・香 那さんをお手本に、そのスキルに磨きをかけて目指せ玉の輿ですな!
嵐は、J-POPの歌詞と音楽性の関係を更新するーー「青空の下、キミのとなり」の画期性とは?
新シングル『青空の下、キミのとなり』が好調の嵐。
【リアルサウンドより】
どういう歌詞をどういう音楽で歌うか、という問題がある。ポピュラー音楽の領域であれば、なおさらだ。「この内容にはこの音楽性が合う」というなんとなくの共通意識がある。フォークソングの響きには、四畳半の小さな世界がよく似合っていた。未来都市を歌うのは、やはりテクノポップだった。あるいは筆者からすると、1990年代後半からの女性R&Bの台頭は、J-POPの歌詞世界に女子会的空間を現出させた点に大きな意義があった(Crystal Kay「Girl’s Night」2001)。新しい音楽性の台頭は、新しい歌詞世界の台頭でもある。音楽の形式と歌詞内容は、無関係ではない。歌詞内容が音楽ジャンルに規定されるということがありうるし、反対に、歌詞内容が特定の音楽ジャンルを召還するということもある。そういう相互的な力学のなかで、楽曲というものは出力されているのだ(なぜ、ケータイ依存的な西野カナに対して、チャットモンチーは携帯電話を手放す(「シャングリラ」)のか!?)。
嵐の新曲「青空の下、キミのとなり」には、良い意味で予想を裏切られた。というのも、「青空の下、キミのとなり」というタイトルを目にした瞬間、筆者は「きっとさわやかなロックで、背後でアコースティックギターが鳴らされている感じなのだろうな」と思っていた。宣伝文には、「人と人が繋がっていくことの大切さを実感させられる歌詞と、ポジティブなエネルギーに溢れたドラマチックな曲調」とあったので、「GReeeeNみたいな感じね、はいはい」とタカをくくっていたのだ。これは、GReeeeNに対してもたいへん失礼な話である。とにかく、自分の好みとは異なる凡庸なロック/ポップスなのだろうと思っていたのだ。しかし聴いてみると、それは少し違った。







