
昨年からの風俗取り締まり強化により、大打撃を受けている中国の風俗産業。そんな逆風下で、一部の売春組織は徹底した組織化とマネジメントを武器に、生き残りの道を模索しているようだ。
5月22日付の「雲南網綱」によると今年1月、雲南省昆明市の警察が、売春組織のアジトを強襲。その場にいた男女十数人のメンバーを逮捕した。

逮捕された売春組織メンバー
ところが、全容がわかるにつれ、おおよそ普通の売春組織のイメージとはほど遠い実態が見えてきた。アジトには本棚があり、心理学、経済学などの学術専門書のほか、高級酒、高級車、高級化粧品、高級腕時計のカタログ本などが整然の陳列されていた。


心理学や経済学のほか、酒や茶、時計などのに関する書物も
一見、売春となんの関わりもなさそうなこれらの書物だが、この組織にはなくてはならないものだった。逮捕された28歳のリーダーによると、この組織では売春婦への教育を重んじていたという。顧客の話に合わせられるよう、学問的知識を習得させ、さらに太客を見分けるために、ブランド時計や高級車についての見識も身につけさせていたというから、銀座の高級ホステスもビックリだろう。本棚の書物は、まさに売春婦たちの教科書だったわけだ。
さらに部屋の中からは「規則制度」なる資料も見つかった。売春婦を管理するため、一般企業のような組織体系化が行われていたのだ。
男の幹部たちには、それぞれ「総裁」「参謀」「総政」「総監」などの肩書が与えられ、役割分担と上下関係が明確にされていた。また,売春婦たちは「組織部」「財政部」「監察部」「資源部」などの部門に分類。売上成績のよい売春婦にはボーナスを支給する一方、逆に売り上げが低い場合には罰金を科すなど、まさにアメとムチによる管理を行っていた。
さらに、アジトからはナイフや刀剣などの武器も多数押収されている。

物騒な武器の数々。警察による摘発に備えたものか
逮捕された組織のメンバーには厳罰が予想されるが、組織運営に辣腕を振るっていたリーダーに対し、中国版Twitter「微博」では、
「素晴らしい統率力。刑務所に入れておくのはもったいない」
「この組織のリーダーに国営企業の社長やってもらいたいね」
などの声も上がっている。