「素人に仕事を奪われる……」“アイドル戦国時代”でプロカメラマンが廃業危機に!?

8650a1d491ca7669c8f03fbdaf4.jpg 「素人に仕事を取られて、仕事が激減していて……」  グラビア誌や公式サイトなど長年仕事をしていた、アイドル撮影の専門カメラマンが嘆いている。最盛期は月収120万円あったというキャリア25年のアイドルカメラマンの今年2月の月収は、20万円前後だという。その原因が、なんとアイドル撮影会に通うファンカメラマンに仕事を奪われたと言うのだ。一体どういうことか? 「編集者は『出版不況で、安く使える人にシフトしている』というんですが、『プロとアマの区別もつかないのか?』と聞くと、『今のアイドルファンは撮影技術も高い』って」(同)  各地で開催されるアイドルの撮影会は、個人もしくは複数のファンがアイドルを一定時間、貸し切り状態で撮影できるもので、中にはプロ顔負けの機材を持ったファンカメラマンもいる。「これを着てください」と持参した衣装を渡すツワモノまでおり、まるでプロカメラマンのようだという。グラビア誌の編集者に話を聞いてみた。 「記者やライターは素人だと質が悪くて、とても仕事を任せられませんが、写真となるとプロと遜色ないレベルのファンカメラマンがいるので、起用するようになっています。単純な写真の腕とアイドル撮影の技術は別で、誌面で使えるカットというのは、それなりのスキルが必要になってくるんですが、そういったところもこなせるファンカメラマンが増えています。おそらく、雑誌に掲載されるグラビアを見て勉強したのでしょう」(編集者)  12年のアイドル撮影歴があるファンカメラマンS氏は、昨年からプロ活動を開始。それまで撮影会で1時間1万円ほどの費用を支払って撮影していたものが、逆に報酬がもらえるとあって大喜びだ。 「撮った写真を編集部にすべて渡さなきゃならないのが残念ですが、公開できないだけで、私物コレクションとしては持っておけるので不満はないです。それよりもうれしいのは、有名アイドルを撮影できることです。撮影会をするのは知名度の低いブレーク前のアイドルが中心ですが、プロの仕事を受けるようになってからは、マスコミが集まるイベントなどで、有名アイドルを撮影できるようになりました」(同)  S氏はこの撮影仕事で平均22万円の月収を得ており「今はほかのアルバイトと掛け持ちしていますが、いずれカメラだけでやっていきたい」という。ただ、仕事以外の撮影会通いは現在も続けている。  4月18日、そんなS氏のプライベートに同行し、彼がファンだというセクシーアイドルOの撮影会に足を運んだ。さすがはS氏、アイドル撮影には手慣れており、このタレントから“ここだけの話”として「アンジャッシュの渡部さんに口説かれた」なんてスゴイ話を聞き出すなど、撮影しながらの会話も記者ばり。 「個人撮影会で重要なのは、アイドルが撮影してほしいカットを撮ること。写真を気に入ってもらえたら、ブログやTwitterで公開してくれることもあります。アイドルのほうから『この衣装で撮ってほしい』なんて言われるようになれば、一流のファンカメラマンですよ」(S氏)  OもS氏の撮影技術には「本当にびっくりする」と驚いていたが、一方で仕事を失ったプロカメラマンは「このまま持ち直さなければ廃業」と嘆く。アイドル戦国時代で撮影会の数は増えており「撮影会のおかげで、高い撮影機材がよく売れる」と歓迎するカメラ店がある一方、寂しく去っていく者もいるようだ。 (文=ハイセーヤスダ)
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ブラッド・ピット、転んで顔面に怪我

c7a18fa4bbf9a8fa40f72e2b7e3.jpg 【ビッグ☆セレブ】より  ブラッド・ピットがビーチサンダルで転倒し、顔にあざが出来てしまったようだ。25日(土)ハリウッドで行われた自閉症支援団体オーティズム・スピークスのザ・ライト・アップ・ブルース・コンサートに顔に大きなあざが出来た状態で登場したブラッドは、そのあざが真夜中にビーチサンダルを履いていた時に起きた転倒が原因だったことを声明文の中で明かしている。ブラッドの広報担当は「ビーチサンダルを履いて、手にいっぱいの荷物を持った状態で暗がりの中、階段を駆け上ろうとすると…… 続きを読む→

両親離婚に多額の借金…マリエのセレブキャラはとっくに崩壊していた

女性向けWebサイト【messy】とって出し! 全部読む
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(マリエInstagramより)
 4月14日に都内で行われた「ランコム」の80周年記念プレス発表会にベリーショート姿で出席したマリエ(27)。かつてメディアに引っ張りだこだった頃の金髪ロングヘアから大胆なイメチェンを図ったと話題だ。あまりの変貌ぶりに「以前の面影がない」と驚く声も多かったが、実はその背景には複雑な家庭の事情があったという。  父親が自動車オイル輸入代理店社長で、都内のみならずロサンゼルスやパリなど海外にも自宅を持つというセレブキャラをウリにしていた彼女だが、発売中の「女性自身」(光文社)によると、実際には2001年に父親の会社が不渡り事故を起こして事業に失敗、その後両親が離婚し、多額の借金を抱えていたという。そのことによって、父親が役員を務める別会社の名義であった都内の自宅を彼女が買い取り、彼女の名義で6500万円もの借金もあった。 つづきを読む

【死刑囚の実像】被害者遺族からも愛される、不思議な殺人者 ― 宮崎家族3人殺害事件

【不思議サイトトカナより】 ――人を殺した人と会う。死刑囚の実像に迫るシリーズ【3】 「“あの時”に時間を戻せたらいいのに、ということはいつも思います。ただ、もしも“あの時”に戻れるとしても、今の自分で戻りたいです。自分まで当時の自分に戻ったら、また同じことを繰り返してしまいそうだからです」  昨年9月中旬、宮崎刑務所の面会室。2010年に宮崎地裁の裁判員裁判で死刑判決を受け、当時最高裁に上告中だった奥本章寛(27)は、そう率直な思いを口にした。奥本が言う“あの時”とは、自分の手で家族3人を殺めた“あの時”のことだ。
続きは【トカナ】で読む
      
   
					

パスピエが語るポップミュージックの最適解 「キャッチーと奇をてらう、どちらかに寄りすぎてもダメ」

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【リアルサウンドより】  パスピエが4月29日にシングル『トキノワ』をリリースする。同作は年末に初の武道館公演が決定したパスピエが、2015年に起こす快進撃への号砲というべき作品であり、表題曲は高橋留美子原作のアニメ『境界のRINNE』のエンディングテーマに起用。楽曲もバンドキャリアにおいて最もポップと言えるものに仕上がり、アニメーションとの良いシナジーを生んでいる。今回リアルサウンドでは、バンドの中心人物であり、作曲を手掛けているキーボードの成田ハネダと、パスピエの特徴の一つであるアートワークや歌詞を手がけるボーカルの大胡田なつきにインタビューを実施。前作からの変化や、2人が考えるポップの定義、自主企画イベントと武道館公演への意気込みや海外展開について、大いに語ってもらった。

「パスピエのチャイナ風衣装は完全に『らんま1/2』の影響」(大胡田)

――まずは大胡田さんが手掛けた『トキノワ』のアートワークについて質問です。前回のインタビュー(参考:パスピエが語る、新作の壮大なるコンセプト「民族性にフィーチャーした作品を作りたかった」)では、『幕の内ISM』のジャケットで初めて目を描いて、今後はどうなるかという話をしたのですが、今作ではまた目がなくなりました。
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『トキノワ』ジャケット展開写真。

大胡田なつき(以下、大胡田):目を描かなかったというよりは、表題曲のテーマでもある“輪”を効果的に使いたかったんです。それでちょうど、今まで入れていたモザイクのような目線の部分や、身体でもボーダー柄っぽく輪が表現できるなと思って。あとは「輪っか=まわる」にちなんで万華鏡っぽい配色やデザインにしてみました。 ――これまでパスピエのジャケットは、白からパステルカラーへと配色が変わってきていますが、このタイミングであえて黒にした理由は? 大胡田:万華鏡の「覗き見る」感じが効果的に出る色が黒だったんです。ただ、初めての試みだったので勇気を出しました。少しだけ和のテイストを入れつつという感じだったのですが、思っていたよりスタイリッシュな方向になって(笑)。 ――もっと違うものを想像されていたんですか。 大胡田:曲的にも、もうちょっと和っぽいほうが良いかなと思っていたんですけど。でも、万華鏡も入れられましたし、出来上がったものを見ると、しっかり纏まったものになったなと。 ――個人的には、曲がポップだったので、アートワークで締めたんだと思っていました。 大胡田:それはちょっと考えていなかったですね。でも、いろいろな捉え方をしていただきたいです。 ――表題曲「トキノワ」は、アニメ『境界のRINNE』の主題歌としてすでにオンエアされていますが、漫画好きの大胡田さんが「高橋留美子作品にタイアップが決まった」という報を聞いてどう反応したのか気になります。 大胡田:これ以上ない幸せでしたね。私個人としては、高橋留美子さんのアニメに影響されて育ってきたので…。『うる星やつら』とか『らんま1/2』も好きですし、特にパスピエで着ているようなオリエンタル・チャイナ風の衣装は完全に『らんま1/2』の影響です(笑)。 成田ハネダ(以下、成田):『うる星やつら』に影響受けた衣装だったらすごいバンドになってたね(笑)。 ――(笑)。確かに、パスピエと『らんま1/2』にみるアジアンテイストは近いものがありますね。歌詞はどういったイメージで『境界のRINNE』に宛てましたか? 大胡田:原作を読ませていただいていて、作中にも出てくるし、タイトルにもなっている「RINNE」という言葉に焦点をあてて、「輪廻の輪」を表現しようとしました。<巡り会い巡れば巡る>という歌詞だったり。MVもパスピエとしては新しい、回ってる感じの表現で(笑)。 成田:MVに関してはメンバーが口を揃えて、「メジャーっぽい!」って言ってました。一応、メジャー3年目なんですけどね(笑)。 ――楽曲のほうも、いわゆる「メジャーっぽい」という部分と繋がるかもしれませんが、『幕の内ISM』の「七色の少年」や、配信リリースの「贅沢ないいわけ」に近いポップソングになっています。 成田:過去の作品だと「最終電車」や「名前のない鳥」もその系譜上にあると思うんですけど、これらの曲はリードとして収録したり、シングルの表題曲にした訳ではないので…。さっき挙げてもらった3曲はポップスという括りの中で直球勝負できるものだと思うんです。だからこそ、今回はみなさんの後押しもいただきつつ、投げ込めればと思って。 ――その豪速球を投げるのに絶好のタイミングだったんですね。 成田:そうですね。今まではパスピエのディスコグラフィーの中で「こういう曲はどうだ!」という風に勝負してきたんですけど、それって決まったゴールのないなかでずっと模索し続けるようなものなので。今回は違った視点から僕らのことを見てくれる、知ってくれる方がいるので、まさにこのタイミングでストレートなポップスをやるのが一番じゃないかと判断しました。 ――先の3曲はこれまでの楽曲と違い、三澤勝洸さんのギターが前面に出ている印象を受けました。これまでは成田さんの鍵盤と同じフレーズを弾いたりすることが多かったと思うのですが、この変化はどういう状況が作りだしたのでしょうか。 成田:やっぱり僕らのなかでも、年々モードは変わっていて。新しいお客さんも増えていくなかで、古くから知ってもらっているリスナーの方も増えているっていう意識もあるにはありますが、だからといってその人たちに合わせていこうとしているわけではないです。ただ、このタイミングでは、バンドが今回のような音作りに対して意識的だったのは確かです。
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「1回聴いて『これ良いね、満足』という反応だけで終わるものにしたくない」(成田)

――前回のインタビューでも「パスピエの中でいろいろなタームがある」ということを言っていましたね。そのなかでパスピエの音楽の軸は何だと考えていますか? 成田:あまり軸のようなものは持たないようにしていて、常に心変わりするなかで、アルバムを出したときに「今年の軸はこうだったな」と振り返る感じですね。新しいものを作り出していく側としては、やっぱり軸からなるべく離れていきたいというか、今までないことをしたいという欲があります。それがパスピエの軸なのかもしれませんね。ただ、その欲をただアウトプットするだけだと整合性がつかないので、僕のなかでは一年ごとに区切りをつけて総括し、次の作品に向けて考えていくようにしています。 ――カップリングの「Love is Gold」はバナナマンさんの単独ライブ『bananaman live Love is Gold』に起用されていましたが、この曲を作るにあたってどういう取り組み方をしたのでしょう。 成田:まずはタイトルとして『Love is Gold』ありきだったんですけど、この言葉自体がパスピエにあまりない単語の使い方だったので、そこをピックアップして、尺も意識しながらよりポップにしつつ、キャッチーに聴かせる部分はキャッチーに聴かせる感じで。短い時間でいかに気にかけてもらえるかという風に作りました。 大胡田:歌詞については、やっぱりバナナマンさんがいて、『Love is Gold』というライブがあって、そこで流れるっていうことがわかっていたので、その“Gold”の位置を「黄金色の果実」に置いているんですけども、お金ですとか、日々のうちにある輝かしいものなどをイメージして書きました。 ――今回の2曲はタイアップ的な制約がありながらの楽曲ということなのですが、そこで苦労することはありましたか? 大胡田:私は、今まで書いてきた歌は自分のなかにある世界のことを書いてきたので、自分が作った世界じゃないものについて書くっていうのは、ちょっと立ち向かうみたいな気持ちがありますね。 ――立ち向かう、ですか? 大胡田:ええ。そこにある世界を、私たちは曲とか歌詞とかで表現して引き立てる側だと思うんですけど、飲まれないようにするというか。そこでも、自分たちのやりたいことっていうのを確かに出していきたいなと思うので、ちょっと立ち向かっている感があります。 ――負けないように、なおかつ、自分たちの色もちゃんと出せるようにというバランス感ですかね。 大胡田:そうですね。バランスという言葉がしっくりくるかも。 成田:曲の部分だと、たくさん音楽は流れるなかで1回聴いて「これ良いね、満足」という反応だけで終わるものにしたくないので、アニメ尺の1分半だったり、CM尺の数十秒があるなかで聴かせて、「フルサイズはどうなるんだろう」と思ってもらえるような音楽的な仕掛けをしていきたい。今回のようにCM尺、アニメOP尺と、色々な形で段階的に見せれることに、僕自身は難しさよりも嬉しさを感じていますね。逆に何回もチャンスがあるという捉え方ができるし、複雑に聴こえるような小技も散りばめられるわけですから。 ――その小技はサビの作り方や、転調箇所といった感じですか? 成田:ワンコーラスなりツーコーラスなり聴いたうえでの感覚と、全体で聴いたうえでの世界観にはある程度違いをつけないといけないと思ったので、落ちサビ前に壮大な展開を用意したり、ヘッドフォンで聴いたときに初めてわかるような細かい動きを入れたりしています。2回、3回聴いても、ここはこうなっているんだ、もう1回聴きたいなって思ってもらえるアイディアは絞ったつもりですよ。ギターフレーズが多いっていう話をさっきしていましたけど、たとえばイントロ部分では、ギターの上にキーボードが重なっていたりするんです。 ――あまりキャッチーに作りすぎると、サラッと流して聴けてしまうポップスになるし、奇をてらったフレーズばかりだと重くなってしまう。成田さんのなかで、キャッチーであるものと中毒性のあるものに対する線引きはどこにあるんでしょうか。 成田:僕はやっぱりサビの立ち位置だと思うんです。たとえば、料理のコースとか舞台とかでもそうですけど、何か1点を引き立てるためには、何かが後ろに下がる必要があるし、一気に全部が前に出てきてはいけない。いろいろなものが順番に組み合わさって、サビの段階で一番おいしい部分をいかにバンと聴かせるかが大事かなと。いわゆる、何度も聴きたくなる、「スルメ」と言われている音楽というのは、その辺が上手く作られているように思っていて、キャッチーと奇をてらう、どっちかに寄りすぎてもダメだし、フィフティ・フィフティだとするとどっちつかずの作品になりますからね。 ――「緊張と緩和」みたいなものを上手く曲の中で演出する感じですね。バンド全体でやるということについてはどう意識します? 成田:僕は作家としてパスピエをやっているわけではなくて、バンドとしてパスピエをやっているので、ポップに意識が行き過ぎるのはどうなのか…という、葛藤はあります。これに関しては、今もまだ答えが見つかっているわけではないんですけど、これからは匙加減をいろいろと変えながら、やっていくんじゃないかなあと思いますね。
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「武道館は両手放しでわーいとは喜べない感じ」(大胡田)

――大胡田さんは作詞の段階で、ポップなものになるようにどう手心を加えますか。 大胡田:中毒性については、私はあまり考えたことがないですけど…。似たようなフレーズでも、始まる音の高さが違ったり、繰り返したりするんですね。そういうところを見つけたら、そこへ似た音や同じ詞を付けて、言葉を繰り返して印象付ける歌詞にしています。大体繰り返しで使った言葉はテーマになるものが多いです。 ――歌いまわしなどでの工夫は? 大胡田:曲によりますけれど、繰り返しの箇所ってサビに来ることが多いので、そこを強烈な歌い方で変えてしまうと、逆に言葉の力みたいなのが薄まってしまいます。なので、やりすぎない感じ、加減みたいなことは考えていて、「トキノワ」みたいにポップな曲でしたら、あまりクセのないような歌い方で。サビとかはボーカルを重ねるでしょうから、強烈すぎない、聴きやすい、何度聴いても大丈夫な歌い方にする感じです。 ――3曲目に収録しているCORNELIUSのカバー「NEW MUSIC MACHINE」は、これまでシングルで行ってきたカバーシリーズの最新版ですね。選曲の意図を教えてください。 成田:いろいろな周りのアーティスト、バンドが先人の楽曲をカバーするなかで、触れられていない曲をと思いました。それに「パスピエ、次はそうきたか!」と言ってほしいというのも動機として存在します。この曲は『FANTASMA』のなかでも、大胡田が歌っているイメージができたのと、歌詞に未来の年として「2001年」と「2010年」というワードが出てくるんですけど、僕らはもうその年を越してしまったわけで、今、それを歌うことが面白いなと思って。「2020年」とかにするべきなのか迷ったんですけど(笑)。 大胡田:この曲はもう素直にそのまま、というか。今までは割と自分でニュアンスをつけて、自分のなかで一回解釈して外に出すみたいな気持ちでいたんですけど、今回、この『NEW MUSIC MACHINE』は聴いて感じたまま、本当に流れに任せて歌えたっていう感じです。 成田:あと、渋谷系のムーブメントはパスピエのスタンスに繋がる部分は多いと思っていて。 ――「渋谷系」や「シティ・ポップ」というキーワードはここ1~2年で頻発していて、書き手も受け手も色々と解釈しているわけですが、成田さんはそこに進んで入っていく感じですか。 成田:いま、渋谷系やシティ・ポップのような音楽がもう一度若手バンドによってリバイバルされてるのって、J−POPというものへのカウンターであり、「もっとこうだったらいいのに」という問題提起なのかもしれないと思っていて。僕は80年代のシティ・ポップと現在の若手バンドがやってるものは違っていて、80年代は当時最先端だった音楽的技術を駆使して色々なエフェクトを使ったりという、未来への憧れのようなものがあったと解釈しています。今はものすごくいろいろなことが満たされているなかで、あえて音像をそちらに近づけているので、スタンスとしてはパンクに近いんじゃないかと思ったり(笑)。だからバンドとしてはニュー・ウェーブという括りの音楽をやっているなかで、今後このジャンルがどうなっていくのかはすごく考えますね。 ――冠で「ニュー」って付いているけど全然新しくはないという話になってくるわけですよね(笑)。 成田:ただ、新たにそこにムーブメントが起きて、新たな名前だったり冠がつくっていうことだとしたら、それはそれで面白いとは思うんですけど。「ポスト」自体も、昔からついている冠ではあるので、たとえば「リバイバル・ウェーブ」とか(笑)。 ――2015年第1弾となるこの作品はパスピエにとって重要作となるわけですが、現段階で「こうしたい!」という音楽的に明確な指針はあるのでしょうか。 成田:年末の武道館ですね。照準を合わせてそこに向かっていくこと自体、今までなかったことなので。去年に関しては『幕の内ISM』の世界観を引っ張ってツアーを行ったりした印象が大きかったんですけど、今年は一つ一つ山を越えていかないといけないと思っています。 ――武道館公演については、まだ先の話ではありますが、決まった直後としての意気込みを聞かせてください。 成田:本当に噛み締めているという感じですね。実際に興奮するのはステージに立ってからだと思うので、まずはいろいろなハードルを超えるための準備を始めていかなきゃなとは思っています。 大胡田:私は「今年に来たか」という感じ。いつかはきっとすると思っていたんですけど、それが今年だったということで…。武道館という場所を使ってパスピエをどういうふうに表現しようか考えていかないといけない。両手放しでわーいとは喜べない感じというか(笑)。 ――お二人とも、一度スーッと息を吐いてグッと構える感じですね(笑)。演出面でやってみたいことはありますか。 大胡田:ちょっと長めの映像を入れたいと思っています。そのときに出している作品と絡めたりして、まだはっきりしていないんですけど、絵を含めて視覚効果的に何かをやりたいですね。 成田:具体的じゃないんですけど、パスピエが武道館でやる理由っていうのを示せたらいいなと思います。ビジュアル、イラストは大胡田に託しているので、僕は演奏面で他に武道館でライブを行うアーティストたちと違うことができればと思います。
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「北欧で僕らの音楽がただのポップスなのか、インテリジェンスなものなのかを確かめたい」(成田)

――そして6月にはホームと呼ぶべき自主企画イベント『印象D』も行われます。それぞれのゲストを招いた理由について聞かせてください。 成田:名古屋公演のゲストであるYOUR SONG IS GOODは、僕がバンドを始めた理由となったアーティストです。フジファブリックや東京事変など、ロックフェスでキーボードのあるバンドに目を惹かれたことがきっかけなので。大阪公演に出てくれるBase Ball Bearは、僕らが一番最初に出たライブハウスである『下北沢 GARAGE』を根城にしていた先輩みたいなもので。あと、東京公演ではレキシが果たして何分ライブをやるのかという点にも注目していただきたいです(笑)。 ――DJ UPPERCUTやtofubeats、PARKGOLFといったDJ陣のブッキングについてはいかがでしょうか? 成田:僕らはバンドなので、やはりバンド同士の繋がりが多いんですが、やってみたいけど実現する場がないアーティストたちもいて、彼らがまさにそう。こういう機会に共演できて嬉しいです。 ――ちなみに、tofubeatsはパスピエのレーベルメイトですが、彼の音楽についてはどう解釈していますか。 成田:全部わかったうえで、ちゃんとアウトローのところを狙える部分は「策士だなあ」と思いますよ。あと、tofubeatsくんの音楽って、常に笑いを感じるし、良い意味でスカしてる。あれだけビッグネームと共演したら普通はブレていくはずなのに、それさえも飲みこんでるのはすごいし、表に出ている所以外の部分でしっかり考えているんだと感じます。 ――6月には海外展開として、コンセプト盤『OZASHIKI MUSIQUE』と『幕の内ISM』のLP盤『MAKUNOUCHI-ISM』をリリースしますが、自分たちの音楽を世界に届けるにあたって、二人の心境は? 大胡田:海外の方が、日本の文化に関心を示しているなかで、パスピエの音楽に出会ってほしいと思いますし、興味の対象になれたらいいなと。そこに収録されている曲だけでは伝わらないものもあるとは思うんですけど。 成田:本当にゼロからの発信ということで、自分といても初心に帰るという意味で楽しみです。それに、音楽の歴史がどんどん積み重なって、日本のフェスにも海外バンドを招聘するようになっているなかで、僕ら自身ももっとグローバルに動いていきたいし、どの国だからどうこう、ということではない世界を見てみたいと思います。 ――今回はイギリスでライブを行うわけですが、今後行ってみたい国はありますか。 大胡田:私は…あ、それってパスピエで行ってライブをするってことですよね? ――もちろんです。旅行してみたいとかじゃなくて(笑)。 大胡田:(笑)。やっぱりフランスですかね。まず、バンド名がフランス語なので。あと、フランスってクール・ジャパン的な盛り上がりがすごいと聞きますが、実際どんなものなのかは日本にいると分かりませんし、見てみたいという気持ちがあります。 成田:僕はイギリスから地続きということでいうと、ノルウェーやスウェーデンなど、北欧に行ってみたいですね。自分のルーツでもありますし、土地柄なのかどうかわからないですが、シティ・ポップと繋がる部分もあるのかなと思うんですけど、音楽的なインテリ感があるように思えるんです。そこで僕らの音楽がただのポップスなのか、インテリジェンスなものとして受け入れてくれるのかを確かめたい。あと、個人的にはやはり色々なものがある国だという意味では、アメリカにも行ってみたいですね。 (取材・文=中村拓海)
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パスピエ『トキノワ(初回限定盤)』

■リリース情報 『トキノワ』 発売:2015年4月29日(水) 価格:初回限定盤 ¥1,200(税抜:¥1,111)    通常盤:¥1,080(税抜:¥1,000) ※初回限定盤は初回限定特殊パッケージ仕様 <収録楽曲> 1. トキノワ 2. Love is Gold  3. NEW MUSIC MACHINE ■ライブ情報 『パスピエ presents「印象D」』 ・東京公演 日時:2015年6月24日(水) 開場/18:00 開演/19:00 場所:東京・新木場STUDIO COAST <出演者> パスピエ/レキシ DJ:DJ UPPERCUT 問い合わせ先: SOGO TOKYO 03-3405-9999 http://www.sogotokyo.com プレイガイド: チケットぴあ0570-02-9999 Pコード:252-863 ローソンチケット0570-084-003 Lコード:77990 イープラス http://eplus.jp SOGO TOKYO オンラインチケット http://www.sogotokyo.com (PC・mobile) ・大阪公演 日時:2015年6月26日(金) 開場/18:00 開演/19:00 場所:大阪・なんばHatch <出演者> パスピエ/Base Ball Bear DJ:tofubeats 問い合わせ先: GREENS 06-6882-1224 http://www.greens-corp.co.jp 主催: GREENS 後援:FM802 プレイガイド: チケットぴあ0570-02-9999 Pコード:253-355 ローソンチケット0570-084-005 Lコード:53334 イープラス http://eplus.jp モバイルサイトGREENS!チケット http://greens-corp.co.jp/ ・名古屋公演 日時:2015年6月28日(日) 開場/17:00 開演/18:00 場所:名古屋・DIAMONDHALL <出演者> パスピエ/YOUR SONG IS GOOD DJ:PARKGOLF 問い合わせ先: サンデーフォークプロモーション052-320-9100 http://www.sundayfolk.com 主催: サンデーフォークプロモーション プレイガイド: チケットぴあ0570-02-9999 Pコード:253-589 ローソンチケット 0570-084-004 Lコード:45455 イープラス http://eplus.jp ダイレクトセンター052-320-9000 TANK! the WEB http://www.sundayfolk.com チケット料金:オールスタンディング ¥3,800(消費税込) 整理番号付 ドリンク代別(入場時別途500円) ※未就学児童入場不可 6月26日大阪公演のみ 2階指定席 ¥4,300(消費税込)ドリンク代別(入場時別途500円) ※小学生以上チケット必要 【日本武道館単独公演】 出演:パスピエ 日程:12月22日(火) 会場:日本武道館 時間:開場 17:30/開演 18:30 チケット料金:全席指定 ¥4,800(消費税込)※3歳以上チケット必要 一般発売日:9月26日(土) <プレイガイド> チケットぴあ 0570-02-9999 ローソンチケット0570-084-003 イープラス http://eplus.jp SOGO TOKYO オンラインチケット http://www.sogotokyo.com (PC・mobile)

半年後には元通り! “ムキムキボディー”CMの香取慎吾に不安視される今後の体調管理

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街中でも見かけるRIZAPの広告
 SMAPの香取慎吾が広告キャラクターに起用されたパーソナルトレーニングジム「RIZAP(ライザップ)」のCMが、このところ頻繁に放送されている。  広告キャラ起用のきっかけは、香取が40代を数年後に控え「あらためてかっこよく健康な体を作りたい」という思いがあり、今回、RIZAPがその実現をサポートする形になったという。  実際にRIZAPに通い、引き締まった体を作り上げた香取だが、放送中のCM「さりげなく」編では、飲み会の席で女性陣に鍛え上げた肉体を見せつけ、気色ばむ女性陣を気にすることなく、最後まで一言も声を発さずに鍛え上げた大胸筋を動かしながら、ほほ笑んでいる。 「RIZAPは急成長中のジムで、2カ月間をメドにダイエットを徹底的にサポートして、30万円前後の高額な会費を取っている。その分、広告費を湯水のように投入。香取の前には元プロボクサーでタレントの赤井英和がダイエットに成功しCMに登場したが、赤井のギャラは2,000万円ほどだったとか。香取のランクだと3,500万円以上は払っていると思われる。仕事が忙しくて運動できない香取にとっては、ダイエットできてギャラももらえて一石二鳥」(広告代理店関係者)  これまで情報番組などで紹介された同社の特徴としては、週に3回の科学的なトレーニング、会員が毎回の食事内容を写真付きでトレーナーに送信し、食事に対するアドバイスを受けそれに従う……など、ダイエットするには至れり尽くせりの環境。多忙な香取だが、“仕事”だけに、きちんと同ジムのメソッドに従って見事なムキムキボディーを手に入れたようだ。だが、周囲からは早くも、今後の“反動”を不安視する声が上がっている。 「RIZAPとしては、ダイエットに成功した会員に対して、『あと2~3カ月頑張ってみましょう』と継続を推奨するが、高額な会費を払えずに“離脱”する会員も少なくない。体を動かすことが好きになってほかのジムに通う人も多いようだが、徹底的な管理ができないため、リバウンドして一気に体重が増えてしまう人もいるという。もともと、香取は若いころからマヨネーズが大好きな“マヨラー”で有名。おまけに、これまで何度か“仕事”としてダイエット企画に挑んだ際には、ことごとくリバウンドして元のふっくらした顔に戻っている。ダイエットする前までは楽屋の弁当や差し入れをバクバク平らげていただけに、ダイエットをやめたら、すぐに以前の生活に戻ってしまいそうだ」(テレビ関係者)  香取の“ムキムキボディー”が拝める期間は、残り少ないかも!?

「嵐のファンの皆様へ」嵐のMVロケ地、異例の“お願い”! 問題視されるファンのモラル

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 5月13日に発売される嵐の新曲「青空の下、キミのとなり」のMVが撮影された千葉県内のスタジオ「HOUSE646」が、嵐ファンへ異例の“お願い”を発表した。同スタジオのサイトに掲示された文面によれば、テレビでMVの映像が流れた後、嵐ファンから多くの問い合わせの電話が寄せられたほか、実際に現地に出向くファンも出るなど、混乱を極めているという。

 相葉雅紀主演『ようこそ、わが家へ』(フジテレビ系)の主題歌になっている「青空の下、キミのとなり」。MVでは約6年ぶりにロケを敢行し、大野智はラジオ番組『ARASHI DISCOVERY』(FMヨコハマ、4月20日放送)でその内容について「最後は夜、バーベキューを5人でしながら」と、うれしそうに話していた。

セレブタレントのマリエに“6,500万円借金苦”報道「暴露系番組で見る日も近い!?」

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マリエ インスタグラムより
 かつて“セレブタレント”としてバラエティ番組に引っ張りだこだったマリエ(27歳)が借金苦にあると、一部週刊誌が報じている。  マリエといえば、2005年に出演した『世界バリバリ★バリュー』(TBS系)をきっかけにブレーク。“石油王”と呼ばれた自動車用オイル輸入代理店元社長の父と、サロン経営者の母を両親に持つ彼女は、ニース、パリ、ロス、都内に2軒の自宅、さらに自家用ヘリやクルーザーを所持していた。  ブレーク後は、『笑っていいとも!』(フジテレビ系)に3年にわたりレギュラー出演。そのセレブらしい歯に衣着せぬ発言が、たびたび物議を醸していた彼女だが、2011年3月11日の東日本大震災後、「芸能人ならば寄付すべき」という世間の風潮に対し、自身のTwitterで「くだらね、世の中チャリティ産業かょ!?」「こっちはいろんなところから募金です金くださいってれんらくがたえなくってこまってんだよ!」などと暴言を連発し、大炎上。のちにブログで謝罪したが、バッシングは収まらず、逃げるように留学を発表。同年9月に単身渡米し、日本の芸能界からフェードアウトしてしまった。  しかし最近、マリエの日本での活動が活発化。14日には、コスメブランド「ランコム」のイベントに登場。さらに、ファッション情報番組『TOKYO FASHION EXPRESS』(NHKワールドTVなど)で、今月からMCを務めることが26日に発表されたほか、先月には大阪駅前の商業施設「LUCUA 1100」のオープニングイベントに出演し、ランウェイで笑顔を振りまいた。  そんなマリエについて、28日発売の「女性自身」(光文社)は私生活の激変ぶりを報道。父の会社の事業が失敗し、両親は離婚。父の関連会社名義だった自宅は、09年にマリエが買い取り、現在も彼女名義の借金が6,500万円残っているという。 「数年前には、『私、1日5回セックスしなきゃ、ダメな人なんですよ!』『あんまりセレブキャラの人っていないんで、ライバルはパリス(・ヒルトン)くらいかな』『髪の毛は3日くらい洗わない』など、爆弾発言がウリだったマリエですが、現在はすっかり落ち着いた大人の女性に変貌。セレブキャラは鳴りを潜め、真面目に仕事に打ち込んでいるようです。今回、人生の浮き沈みが明るみになったマリエですが、『解決!ナイナイアンサー』(日本テレビ系)や『私の何がイケないの?』(TBS系)といった暴露系番組が、すでに目をつけているかもしれませんね」(芸能記者)  毒気が抜け、生まれ変わって本格復帰を果たした戻ってきたマリエ。その波乱万丈な人生が、本人の口から語られる日も近い!?

“ワンオペ”はまだマシ!? 勤労監督官「労働者は奴隷」発言に見る、ブラック企業容認の韓国社会

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イメージ画像(Thinkstockより)
 深夜にアルバイトが1人で店を任される「ワンオペ」が過酷すぎると、批判の的になったすき家。労働環境の改善を発表した矢先に、「ワンオペ」店員が倒れるというショッキングな事件が起きるなど、にっちもさっちもいかない“ブラックぶり”を見せている。  バイトや正社員に過酷な労働を強いているのは、何も日本のブラック企業だけではない。お隣・韓国では、労働環境の劣悪さに加えて、最近では労働者を不当に扱うのが当然といった風潮が広がっている。国家行政機関から、それを承認するかのような発言が飛び出したのだ。  発言元は、韓国国内の不当労働を監視して、雇用政策の総括を行う雇用労働部(日本の厚生労働省に相当)。その勤労監督官の1人が、賃金問題の相談に来た労働者に対して、「みなさんは最近、“奴隷”という言葉がなくなったと思っているようですが、労働者には奴隷的な性質が多分にある」などと発言。本来はブラック企業を取り締まる立場にある人間が「勤労者は奴隷だ」とも取れる発言をしているのだから、政府がいかに労働者を軽んじているのかがわかるだろう。案の定、この発言は波紋を広げている。  実際、韓国では、不当な労働を強いられる労働者が数多くいる。2月には、ソウル市のマクドナルド新村(シンチョン)店で、バイトたちによるデモが行われ、店舗が占拠される事件が起きた。デモを行ったバイトたちは、ただでさえ最低賃金の時給5,580ウォン(約620円)で働いているにもかかわらず、客の入り具合によって強制的に早上がりを命じられたり、出勤を取り消されたりする不当な扱いを受けてきた。その悪質な労働環境を変えようと、勇気ある1人のバイトが立ち上がり、労働組合に加盟して団体交渉を行おうとした。すると経営陣は、まるで紙クズをゴミ箱に投げ込むように、彼を強制解雇してしまったという。この一件が引き金となり、大規模な占拠デモが発生したのだった。  デモ企画者の1人であるAさんは、「私だけではなく、ほかの非正規労働者も最低賃金で生活しています。これは私たち個人の問題ではなく、韓国社会の構造的な問題だと思います」と嘆いている。  彼らだけではない。広告企画会社に勤めていたBさんが受けた対応も、かなりひどいものだ。Bさんは、3カ月のインターンを終えれば正社員になれるという契約のもと、月給90万ウォン(約10万円)で仕事に励んでいた。しかし、いざ3カ月のインターンが終わると、「会社の雰囲気が悪くなる」という謎の理由で、一方的に解雇されてしまったそうだ。Bさんによると、その会社のカレンダーには、3カ月ごとにで何人かのイニシャルが記載されていたという。つまり3カ月のインターン期間が終わるのは誰かをあらかじめカレンダーに書き込んでおいて、該当月になったら切り捨てるという暴挙が常習化していたのだ。  若者の労働環境があまりにひどいことから、若者たちの労働組合「青年ユニオン」まで結成されており、“ブラック企業撲滅運動”が盛んになっている。「青年ユニオン」はホームページ上でブラック企業情報を集め、環境改善を訴え続けているのだ。  はたして彼らの悲痛な叫び声は、「労働者は奴隷」と考えている国家行政機関に届くだろうか? 日本で話題の「ワンオペ」も、韓国に比べると幾分マシなのかもしれない。

東北人のほうが感じやすい!? 3000人アンケートで判明「SEX県民性」とは

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「週刊現代」5/9・16号
今週の注目記事 第1位「『名医』を疑え!」(「週刊文春」4/30号) 第2位「独占掲載『マッサン』のエリー 衝撃の全裸ヘアヌード*見えなかったらお代はお返しします」(「週刊現代」5/9・16号) 第3位「山本太郎議員の元幼妻 衝撃ヘアヌード スクープ公開!」(「フライデー」5/8号) 第4位「3000人アンケートで『SEX県民性』が判明した」(「週刊ポスト」5/8・15号) 第5位「大幅に拡充した『新ふるさと納税』」(「週刊新潮」4/30号) 第6位「安倍官邸と大メディア 弾圧と癒着の全記録」(「週刊ポスト」5/8・15号) 第7位「悪い話ばかりじゃない『人口激減社会』の利点検証」(「週刊新潮」4/30号) 第8位「西内まりあ 城田優と真剣密会 熱撮中継」(「フライデー」5/8号) 第9位「『春ドラマ』悲鳴と歓声の楽屋裏」(「週刊新潮」4/30号) 第10位「愛川欽也 享年80 が愛した3人の“妻”」(「週刊文春」4/30号)  さて、今週は現代とポストのセクシー対決はなし。なぜならポストは「SEX県民性」が、現代とフライデーはヌードグラビアがランクインしたからである。  だがこれは、あまり喜べたものではない。合併号になると「あの人は今」式の企画が多くなるが、取材不足のためか内容に深みも面白さもない。現代の「あの騒動の主役16人の『あれから』」はその典型で、これまでの騒動をなぞるだけで終わってしまっていて、新情報はほとんどない。現代には悪いが、巻頭の「習近平のスキャンダルを追え!」「『5月暴落説』『ギリシャ・デフォルト説』をどう見るか」「決定! 日本をダメにした10人」なども首をかしげたくなる作りである。  「習近平~」は、中国通の編集次長の署名記事だったので期待して読んだが、期待外れ。現代の株の記事は、このところどっちつかずで、読んでいて上がるのか下がるのか、買いなのか売りなのかハッキリしてくれという内容が多い。「日本をダメにした~」などは、取り上げられている人物が毎度お馴染みの人間たちで、視点の新しさもない。  ポストも官邸とメディアの癒着批判はいいと思うが、それ以外にこれという読み物は「SEX県民性」ぐらいしかないのは寂しい。2週間じっくり売るのだから、時間と取材費をかけたノンフィクションでもやったらいいのではないか。それとも、その余裕さえないということか。  先週も愛川欽也の死について少し触れたが、私の思ってた以上に知名度、人気が高かったことに驚いている。文春は「愛川欽也 享年80 が愛した3人の“妻”」という特集を組んでいるが、長短はあっても各誌、彼についての記事、それも「いい話」が多い。  文春によると最初の妻は、愛川が俳優座養成所時代に同期だった女性で、一男一女をもうけ、売れる前の愛川を支えた。しかし20年後に離婚を発表。その翌日に現在の妻であるうつみ宮土理(71)と再婚したが、持っていた豪邸も前妻に渡し、慰謝料も相当払ったと書いている。  2人の結婚生活はお互いがお互いを縛らない不干渉夫婦だったが、うまくいっていたそうだ。そこへ“第3の妻”の存在が発覚する。愛川のキンキン塾に所属する42歳年下の女優・任漢香(38)。  当時、韓流好きが高じて韓国に留学中だったうつみは、「七十歳すぎて若い女の子と噂が立つなんて、キンキンかっこいい!」と、内心はともかく愛川を擁護した。愛川が製作した映画のほとんどで任が愛川の相手役を務め、中目黒に作った8億円といわれる「キンケロ・シアター」も、任に対する愛情からではなかったかという声もあるそうだ。  だが、愛川の知人が、「愛川が最も愛したのはうつみだった」と言っている。菅原文太とは肝胆相照らす仲だったが、死ぬときは、2人の女性に思われて亡くなった愛川のほうが幸せだったのかもしれない。  さて、春のドラマも出そろったテレビ局だが、相変わらずフジテレビが苦戦しているようだ。日刊ゲンダイ(4月23日付)がこう報じている。 「フジテレビの新番組が“壊滅”危機に陥っている。視聴率低迷はいよいよシャレにならないレベルになってきた。『情報ライブ ミヤネ屋』(日本テレビ系)に対抗すべく、安藤優子キャスターを司会に据えて鳴り物入りでスタートした昼の情報番組『直撃LIVEグッディ!』は、20日の一部時間帯で平均視聴率1.7%(ビデオリサーチ調べ、関東地区=以下同)に落ち込むなど大苦戦。10%台を維持するミヤネ屋を脅かすどころか、早期打ち切りを心配する声も上がっている。(中略)  ゴールデン帯の新番組も1ケタ台が連発だ。森高千里(46)司会の新歌番組『水曜歌謡祭』は初回の2時間スペシャルが7.3%。深夜枠からゴールデン帯に昇格したバラエティー番組『有吉のニッポン元気プロジェクト おーい!ひろいき村』も、初回の2時間スペシャルは7.7%だった。新バラエティー番組『発見!なるほどレストラン 日本のおいしいごはんを作ろう!』も初回4.0%である。  ジャニーズ『嵐』相葉雅紀(32)主演の月9ドラマ『ようこそ、わが家へ』も危ない。15分間拡大した初回こそ13.0%とまずまずだったが、2回目は11.4%に下落。フジ月9からテレ朝“木10”にくら替えしたキムタク主演『アイムホーム』が初回16.7%をマークしたのとは対照的で、1ケタ転落も心配されている。  水曜午後10時のドラマ『心がポキッとね』も初回こそ10.4%だったが、2回目は7・5%に落ち込んだ」  『心がポキッとね』は50歳の山口智子を担ぎ出してきた“勝負ドラマ”のようだが、新潮で「アナタもう50だろう。ちゃんと喋ろうよ」(上智大学碓井広義教授)「要は古臭いということ」(コラムニストの丸山タケシ氏)と、やはり評判はよくないようだ。  マンガと、ちゃらちゃらした女子アナ人気に頼りすぎてきたツケは、相当重いようである。  フライデーでは“なりたい顔No.1”の西内まりやが、城田優と「真剣密会」しているところの隠し撮りに成功している。2人の出会いは、3年前に放送されたドラマ『GTO』(フジテレビ系)での共演だったそうだ。 「当初西内は、8歳上の城田のことを兄のように慕っていましたが、急接近したのは今年の3月頃。西内が多方面の仕事に取り組むようになり、同じように俳優業と歌手活動を両立している城田に仕事の悩みを打ち明けているうちに、距離が縮まったとか……」(芸能プロダクション関係者)  しかし、人気者って恋愛するのも大変なんだと、写真を眺めながらため息が出る。  今週の週刊新潮は、よほどネタに困ったのか、巻頭特集は「『人口激減社会』の利点検証」というヒマネタ(失礼!)から始まる。  確かに、4月17日に総務省が発表した人口推計(昨年10月1日時点)によると、外国人を含む総人口は前年に比べて21万5,000人減った。当然ながら少子高齢化はますます進み、65歳以上の高齢者は3,300万人で、14歳以下の2倍を超える。  さらに、増田寛也元総務相が座長を務める「日本創成会議」が昨年5月に発表した試算によると、出産適齢期の20歳から39歳の女性の人口が2040年までに半減する自治体を「消滅可能性都市」であるとし、全国の約1,800の自治体のうち896市区村町が消失するとしたのである。都市部では東京・豊島区がリストに入った。  さあ大変だ。昔、ニューヨークで大停電があったとき、その10カ月後に出生率が急増したことがあったから、日本中を夜だけでも1週間停電にしてみたらどうか、などと考えるこちとらとは頭のデキが違う新潮編集部は、江戸時代やペストの流行によって2,000万人以上減ったヨーロッパを引っ張り出してきた。  江戸時代・徳川吉宗の時代には3,200万人いた人口が、その後70年間の飢饉や天変地異で300万人減少したが、農民の耕作面積が拡大したことや、労働力不足のために新たな農機具を開発したことで、豊かになった農民が都市部で貨幣を使うことで経済が活性化し、そのゆとりが「江戸文化を勃興させました」(現代社会研究所の古田隆彦所長)  同じようにヨーロッパも、働き手が減ったがさまざまな工夫で農業生産量は保たれたから、農業生産者の賃金は高騰し、その富が都市部に流れ込んでルネサンス文化を花開かせた。だから同じように考えれば、人口減少は心配することはないというのだが、農業が疲弊している現代で、それと同じことが起きるとは、私には考えられない。  だが、成長なき成長時代をどう生きるのかは、今こそ真剣に考えなければいけないこと、言うまでもない。  ポストが毎週のように追及している、大メディアと安倍官邸との「癒着」ともいえる馴れ合い関係批判を、私は支持している。ポストは第2次安倍内閣発足から、安倍首相と新聞とテレビ局幹部らとの「夜の会食」は2年半で50回に上るという。田崎史郎時事通信解説委員なども足しげく通っているし、ここには出てきていないのは「会食」ではないからかもしれないが、田原総一朗氏などもよく安倍首相と会っている。  メディア論では、「権力のメディア操縦」は3段階で進むという。第1段階は圧力で政権に不利な報道を規制する。第2段階はメディアのトップを懐柔することで政権批判を自主規制させ、第3段階では現場の記者たちが問題意識さえ持たなくなって権力監視機能を完全マヒさせる。  安倍はこれを忠実に実行し、ほぼ第3段階まで来ているのではないだろうか。もともと新聞というのは戦時中やGHQ占領時代を見てみればよくわかるように、強い者にはひたすら弱く、相手がそれほど強くないと見るや「われわれはウォッチドッグでなければならない」と言い出すメディアなのである。  もちろん、テレビは言うまでもない。 「昨年来、日本の外務官僚たちが、批判的な記事を大っぴらに攻撃しているようだ」  独紙フランクフルター・アルゲマイネのカルステン・ゲルミス記者が日本外国特派員協会の機関誌にこう書いて、話題になっていると4月28日のasahi.comが報じている。 「ゲルミス氏は2010年1月から今月上旬まで東京に5年余り滞在した。発端となる記事をFAZ紙に掲載したのは昨年8月14日のこと。『漁夫の利』と題し、『安倍政権が歴史の修正を試み、韓国との関係を悪化させているうちに、中韓が接近して日本は孤立化する』という内容の記事だった。(中略)記事が出た直後に、在フランクフルト日本総領事がFAZ本社を訪れ、海外担当の編集者に1時間半にわたり抗議したという」  その結果、中根猛・駐ベルリン大使による反論記事が9月1日付のFAZ紙に掲載された。 「寄稿によると、総領事は、中国が、ゲルミス氏の記事を反日プロパガンダに利用していると強調。さらに、総領事は『金が絡んでいると疑い始めざるを得ない』と指摘した」(同)  批判的な記事を書いた記者のことを、こともあろうに「中国から金が出ている」と誹謗するなど、言語道断である。トップがトップなら、下の役人どもも身の程をわきまえないということか。外国メディアの笑いものだが、日本のメディアでこれを笑えるところは、どこにもないのではないか。  ふるさと納税というのが、話題だそうである。だが、私にはその仕組みがよくわからない。今週の新潮が「大幅に拡充した『新ふるさと納税』厳選ガイド」という特集を組んでいるが、もらえるモノは天童市のさくらんぼはいいが、久留米市の電動アシスト自転車、備前市の電動歯ブラシやタブレットPC、大喜多町のスイスの高級腕時計(ゲットできるかもしれないだが)、泉佐野市の航空会社「ピーチ」のポイントとなると、なんでこれが「ふるさと」と関係があるのかがわからない。  その上「何しろ、実質2000円を負担するだけで、その数倍から数十倍以上の品物(あるいはサービス)が手に入るのだ」「寄付金が1万円でも10万円でも負担はおよそ2000円だけですから、どうせなら高い品物を選びますよね」(新潮)という仕組みが理解できない。  先の久留米市の例では、寄付を22万円すると定価10万4,800円の電動アシスト自転車「アシスタDX・2015年モデル」がもらえるというのだが、還元率は47%である。半分もカネが戻ってこないのに、負担が実質2,000円というのは、税金の還付で戻ってくるというのだろうか。わからないときはやってみるに限る。このところうまい肉を食べてないから、三重県松阪市に5万円寄付して「松阪牛ロース600グラム」をもらってみようか。  ポストのSEXと県民性はよくやる企画で、今回もさほどの新味はないが、あると見てしまうのがこの手の記事である。  セックスの頻度(週に1回以上の割合)では、1位の愛媛県が39%、2位の和歌山県が33.3%なのに、富山県では5.2%とかなりの開きがある。オーガズムの頻度(毎回感じる)では福島県が31.8%、2位の山形県が22.2%なのに、香川県は3.9%である。東北人のほうが感じやすいのかね。  セックスは好きですか? という問いには、宮崎県が84.6%、2位の山形県が83.3%なのに、京都府は41.8%、長野県が42.9%だから、口説くなら宮崎か山形県人か? オナニー好きは山形、秋田、愛媛の順で、フェラチオ好きは愛媛、秋田、福島の順だ。  まあ、BARで女の子と話す話題作りにはなる記事ではある。  ところで、自分の元妻がヘア・ヌードになったりAVに出たら、元夫としてはどう感じるのだろう。フライデーの「山本太郎議員の元幼妻がAVデビュー! 『衝撃ヘアヌード』を緊急スクープ公開!」を見ながら、そんなことを思った。  彼女は本名・割鞘朱璃(わりさやじゅり・22)。19歳の時、18歳年上の山本と結婚したが、わずか3カ月で離婚しているから、元夫のほうには彼女のカラダへの「思い出」はそうはないのかもしれないが、一度は激しく愛した女性がヘアを晒して喘ぐ姿を世間に公開されるというのは、どんな感じなのだろう。なかなか美形である。黒いパンティだけのお尻を見せて、こちらを振り向いている顔は、男ならグッとくる表情である。  逃がした魚は大きかったと、この袋とじを見ながら山本センセイはつぶやいているのだろうか。自民党のセンセイたちは、国会で質問してみたら?  現代の袋とじも、なかなか派手である。NHKの朝ドラ『マッサン』で一躍知名度を上げ人気者になったシャーロット・ケイト・フォックスだが、もともと彼女はアメリカで売れない女優だった。  日本でがぜん売れっ子になったのだが、その彼女がだいぶ前に出演していたインディーズレーベルの映画『誘惑のジェラシー』で、濃厚なセックスシーンも厭わず、ヘアを晒しながら熱演していたというのだ。  映画では、確かにアンダーヘアも見える。男とのセックスシーンもある。『マッサン』人気で注目浴びているからであろう、この映画がDVDで近々発売になるというパブではあるが、テレビドラマの清楚な役との乖離がなかなかそそるのである。ぜひ一見を。  今週の1位は文春の特集。  「医は仁術なり」と言われる。広辞苑によれば「医は人命を救う博愛の道である」ことを意味する格言。  だが、このところテレビなどで取り上げられる「名医」たちは、難しい手術をこなせる“技術”にばかりスポットライトが当てられ、患者に対する“博愛”の精神が欠如している医者が多いのではないかと文春が特集を組んでいる。  トップに挙げられたのは、人工血管「ステントグラフト」の第一人者とされ“神の手”を持つとNHKの『プロフェッショナル 仕事の流儀』でも特集を組まれた慈恵医大・大木隆生教授(52)である。  慈恵を卒業した大木氏は、渡米して学んだ医科大学でステントグラフト治療(大動脈瘤などの手術で、折りたたんだ人工血管を脚の付け根から通して血管を補強することで、瘤の拡大や破裂を回避する)により名を挙げて、06年に帰国して慈恵医大の教授に就任した。  文春によれば、その名医が、手術した患者(死亡・当時74歳)の遺族から、8,700万円の損害賠償請求訴訟を起こされているというのである。当該の患者の手術は10時間半にも及んだというから、相当な難手術であったようだ。手術の2日後に患者は亡くなっている。  訴訟に至ったのは、術前の説明「インフォームド・コンセント」が十分ではないというものだ。遺族側は、手術死亡率について、開胸手術では20%、ステントでは2~3%だと説明されていたという。しかも「未承認の機器」を使ったのでリスクが高いはずなのに、そのリスクに対する開示はなかったと主張しているそうである。  遺族側は、特注のステントグラフトを作製したメーカーが大木氏に再三、「この特注品は試験をしておらず、予期せぬ危険が生じる可能性があることを、患者に対して必ず忠告しなければならない」と書いてある文書を入手しているという。  これだけでも大木氏の“博愛精神”に疑問があるが、これまでも手術室で大木氏はゴルフのクラブを振り回して、レントゲン写真などを見るためのシャーカステンというディスプレイ機器を割って、全身麻酔の患者に破片が飛べば大惨事になっていた非常識な“事件”も起こしていたという。  大木氏は文春の取材に対して、訴訟の事実は認めたが、こう言っている。 「患者が亡くなった場合、全員が全員納得する医療を提供するのは至難の業です」  このほかにも、群馬大学病院第二外科助教・須納瀬豊医師が腹腔鏡下肝切除術で8人が死亡したケースでは、群大病院側が「全ての事例において、過失があったと判断された」という最終報告書を出したが、文春は、第二外科の責任者である診療科長の責任も問われなければならないのではと追及している。  腹腔鏡手術を受けた患者11人が死亡した千葉県がんセンター、生体肝移植で4人が死亡した消化器疾患専門病院「神戸国際フロンティアメディカルセンター」なども取り上げている。  医療に詳しいジャーナリストの鳥集徹氏は、「ダメな名医」の見抜き方をこう話す。 「名医と呼ばれながら事故を起こしてしまう医師に共通するのは、患者に『簡単な手術』などと説明して手術に誘導していることです。(中略)私がほんとうに名医だと思う医師は、必ず『他の医者にセカンドオピニオンを聞くべきだ』と口を揃えます」  私の友人の外科医が「手術なんてさして難しくはない。大工仕事と同じだよ」と私にいったことがある。大工仕事を易しいといっているのではない。神の手などなくても一生懸命手術し、それでも助けられない命があるということである。  自分は名医などとふんぞり返っている医者にろくな者はいないのだが、そうした連中を、ラーメンランキングのごとく、名医のいる病院などと特集を組んだり、それを売りにする単行本を出すから、つけあがらせるのだ。  文春は「失敗しない病院選びの最新5カ条」を挙げている 1 外科医は“エンジニア”(これは、私の知人の外科医が言っていたことと同じ) 2 セカンドオピニオンに紹介状は不要(まったく違うクラスの病院や、その地域と離れた病院へ行く) 3 質問・資料請求は遠慮せずに(これに応じない病院は?) 4 病院内の“空気”を読む 5 通える範囲に「かかりつけ医」を。人生持つべき友は医者と弁護士ですぞ。 【蛇足】  映画『セッション』がいい。ドラムスティック2本でこれほど興奮させてくれる映画は初めてだった。世界的なドラマーを目指し、文字通り血のにじむような練習をする学生と、それを徹底的に教え、苛め抜く音楽教師。  単なるスポ根ものではない。29歳の新鋭監督が語りたかったのはJAZZの素晴らしさである。最後のすさまじい演奏「Caravan」が終わったとき、館内から拍手が沸き起こった。ぜひ見てほしい。  それに比べて、ビートたけしの新作『龍三と七人の子分たち』はいただけない。引退した元ヤクザのジジイたちが、オレオレ詐欺やら悪徳訪問販売でやりたい放題のガキを相手に大暴れするというコメディ。  藤竜也が背中に彫り物を入れて凄んでみせるのはなかなか様にはなっているが、こういう物語にはなくてはならない爽快感がまるでないのだ。クリント・イーストウッドの『グラン・トリノ』を見終わったときのような、カタルシスがないのだ。  たけしとイーストウッドを比べてはたけしが恐縮するだろうが、単なる元悪ジジイたちんの悪ふざけの映画にしかなっていない。  いつもむやみに拳銃をぶっ放すたけし映画のように、なんとか連合などと名乗って六本木あたりでバカ騒ぎをしているヤツら、「何々人は死ね」とヘイトスピーチをしている差別主義者、スマホをいじりながらよたよた駅のホームを歩くバカガキたちを撃って撃って撃ちまくる映画にしたら、ジジイたちには受ける映画になったはずだと思いながら映画館を後にした。 (文=元木昌彦)