矢沢永吉『成りあがり』のマンガ版が、原作以上にロックしすぎて“ルイジアンナ”な件

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『成りあがり』(角川書店)
 みなさんは、永ちゃんこと矢沢永吉の自伝『成りあがり』(角川書店)を読んだことはありますでしょうか? 永ちゃんの少年時代や青年時代の超貧乏な苦労話に始まり、伝説のバンド「キャロル」の結成から解散までの秘話、そしてソロミュージシャン矢沢永吉として成功する、文字通りロック界のスーパースターの成りあがりの過程が書かれています。  これは幾多のタレント自伝の中でも傑作と言わざるを得ない作品で、永ちゃん独特の「アイラブユーOK」な口調から繰り出される数多くの名言があらゆる世代の心を打つ自伝であり、悩める男たちへの熱いエールであり、ビジネスマン向けの自己啓発本としても役に立つという、すごい名著なのです。 「家に金入れないでヘイベイビーとかって感覚、オレは嫌いなんだよ。ロックンローラーの資格ない」 「マジメなのよ、オレ。えらいマジメ。オレ。えらいマジメなの。結婚前提でどう?」 「バカはダメよ。バカはやめろと言いたい。まわりが迷惑するから。義務教育、ポイントだけ押さえて、あとはファッファッとしてればいい」 「ロックンロールはオレにとっちゃ空気みたいなものなんだから。息を吸って、吐き出せばもうロックンロールができあがってる」 (『成りあがり』より)  などなど、ページをめくるたびにロックなノリの名言連発。自伝物によくある、いかにも“ゴーストライターが書いてます”みたいな小ギレイにまとまった文章じゃなくて、永ちゃんらしい、フィーリングが先行するこの感じが逆に新鮮で、普段本を読まないような人たちでも思わず最後まで読んでしまう、そんな不思議な魅力があります。  その名作『成りあがり』がマンガにもなっていたのは、ご存じでしょうか? 実は本作は過去に2回、マンガ化されています。1度目は1993年、2度目は2008年で、どちらも『成りあがり』を原作としながら、とても同じものとは思えない、まったく別のマンガとなっています。今回は、この2つのマンガ版『成りあがり』をご紹介したいと思います。
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■コミック版成りあがり(作画:江原良道/風雅書房)  93年に発刊されたコミック版『成りあがり』のストーリーは、原作の時系列に沿って忠実に描かれており、原作の細かいセリフの言い回しや解説についても、マンガでありながら相当細部まで再現。名著のコミカライズとしてかなり気を使って描かれているのが感じられます。  そういう意味では非常に自伝マンガらしい構成なのですが、一方で画についてはまさかのギャグテイストでブッ飛んでいます。幼少期、広島時代の永ちゃんは新聞の4コマ漫画に出てきそうなガキンチョで、コボちゃんやサンワリ君あたりを想起させる画のタッチなのですが、純然たるキッズでありながら、なぜか磯野波平のように両サイドの髪を残して頭頂部がスッカスカという非常にかわいそうなルックスで描かれており、貧乏で苦労しているのがビンビンに伝わってきます。  高校生からバンドデビューするまでの永ちゃんは、頭頂部スカスカからフサフサへと無事トランスフォームしたものの、今度はなぜか西川きよし師匠かシンプソンズかというほどに、目玉が飛び出たギョロ目のキャラクターに変貌します。ところどころで普通にリアル永ちゃんの顔になるシーンがあるので、明らかに意図的にギョロ目キャラとして描いているのですが、その意図が全然わかりません。まあシンプソンズは、アメリカではロック色の強いアニメなので、ロックつながりといえばロックつながりですが……。  さらに驚かされるのが、女子キャラです。男子キャラが軒並みギョロ目のシンプソンズ状態なのに対し、女子キャラはなんと『きまぐれオレンジ☆ロード』を彷彿とさせる、昭和な香り漂う美少女です。永ちゃんの初体験のシーンでは、シンプソンズな永ちゃんがオレンジ☆ロードのひかるちゃんみたいな女子キャラとまぐわって、絶頂とともに富士山がドカーンと爆発するという、シュールな様子が描かれています。この世界観は、ちょっとほかに例えようがありません。  通常自伝マンガといえば、多少なりとも美化して描かれるものですが、この作品は完全にその真逆を行っています。あえてこのブッ飛んだキャラクターでの自伝をOKした永ちゃんの器のデカさが、実にロックであるといえます。
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成りあがり 矢沢永吉物語(作画:きたがわ翔/角川グループパブリッシング)  続いて08年、比較的新しめの『成りあがり』コミカライズ作品。こちらは、作画がきたがわ翔先生です。きたがわ翔先生といえば、『19(NINETEEN)』『B.B.フィッシュ』『ホットマン』等の作品でイケメン&美女が多数登場しまくっていますので、この時点で永ちゃんがきっちり美麗イケメンに描かれることは確定路線であり、安心して読むことができる自伝作品であるかのように思われました。  しかし、この『成りあがり 矢沢永吉物語』は、別の意味で壮絶にロックしていました。なにしろこのタイトルですから、普通に考えれば誰もが主人公は永ちゃんだと考えるところですが、実は違うのです。この作品の主人公は「内田忠志」なる、仕事に疲れたサラリーマンなのです。……誰だよ、お前。  忠志の父・平太は熱狂的な永ちゃんファンであり、忠志は子どもの頃から父親・平太に永ちゃんのコンサートに連れて行ってもらっていました。しかし思春期、反抗期となりだんだんと疎遠になってしまい、大人になった今はすっかり話さなくなってしまったのでした。  そんな忠志に、実家からの一本の電話が……。父・平太が病気で亡くなったのです。実家に戻り、父親の形見である永ちゃんのライブビデオや『成りあがり』を発見。忠志が父の遺した『成りあがり』を読み進めるのに合わせて『成りあがり』のシーンがマンガで描かれていくという、非常に凝った構成になっています。  つまり主人公の忠志、父の平太、そして永ちゃんという3人のキーパーソンが作品中に存在し、しかも途中で平太が永ちゃんに影響されてこっそり書いていた手書きの自叙伝『裏・成りあがり』が遺品として見つかるくだりでは、平太の少年・青年時代の回想シーンにさかのぼります。さかのぼったと思ったら現代の忠志の時代に戻ってみたり、今度は永ちゃんのバンド結成時代へ場面転換してみたり……。ちょっとした、バック・トゥ・ザ・フューチャー状態です。  さらにややこしいのは、主人公の忠志、若かりし頃の平太、若かりし頃の永ちゃん……3人とも、きたがわ先生らしいスッキリしょうゆ顔のイケメンとして描かれており、今読んでいるのが3人のうち一体誰の話なのか、だんだんわからなくなってきます。単なる自伝コミカライズにとどまらないこの複雑なギミックこそ、まさにロック……。ロックはロックでも、プログレッシブ・ロック寄りですけど。とにかくナメてかかるとノックアウトされる、ハンパな自伝じゃなかったのです。 ***  というわけで名著『成りあがり』と、そのコミカライズ作品を2作品ご紹介しました。マンガ版はどちらも原作を読んだ後なら超絶楽しめること請け合いであり、逆に原作を読んでなければ、あまりのファンキーモンキーベイビーすぎる展開にお口ポカーンになってしまう可能性がありますが、日本人男子ならば3冊とも必読の作品であることは言うまでもありません。 (文=「BLACK徒然草」管理人 じゃまおくん<http://ablackleaf.com/>)

これぞ“映画大国”の真骨頂! 田代まさしにも勧めたい!?『インド・オブ・ザ・デッド』

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↑これは映画のシーンではなく、ゾンビアイドル小明です
(撮影=尾藤能暢)
 しょうもない理由で失業したハルディク(クナル・クヘム)と、しょうもない女にプロポーズして失恋したラヴ(ヴィール・ダース)は、辛い現実から逃避するため、友達のバニー(アナンド・ティワリ)を連れてビーチリゾート・ゴアへ向かった。そこでナンパした女の子から「離島でロシアンマフィアが開催するレイブパーティーがあるの」と聞き、「イケてる~!」とパーティーに紛れ込む。が、そのレイブパーティーはどうやら新型ドラッグのお披露目パーティーだったようで、ドラッグを買った客たちが一斉にゾンビ化! 運良く(?)失業と失恋で金を使い果たしてドラッグを買えなかった3人はゾンビ化を免れ、ホラー映画とゲームで得た非常にぼんやりとした知識でゾンビに立ち向かうが、もちろんうまくいくはずがない! 八方ふさがりのぼんくら男子たちが贈るインド初のゾンビコメディー、ついに日本上陸!  ……というわけで、ついにゾンビがインドにまで進出してしまったようです! でも、インド映画ってアレでしょ? だいたい歌ったり踊ったりして、異様に強い主人公のおじさん(主にラジニカーント)が敵を無双して、娘みたいな年のヒロインを3時間くらいかけて助けて、最後はみんなでまた歌って踊るやつでしょ? それにゾンビが加わったら、ラストはマイケル・ジャクソンの『スリラー』みたいになるっていうオチが容易に想像できちゃうんですけど(失笑)。  とか思った奴は、全員インドに向かって土下座!!!! シャンカール監督の『ロボット』(2012年に日本でも公開された、割ととんでもないSFアクション映画)といい、インドはホントに平気で想像を超えてくるのです……。この『インド・オブ・ザ・デッド』も、開始早々に我々の「どうせ踊るんだろ」という期待に応えるように『スリラー』のオマージュが流れますが、踊るゾンビはここでお終い! その後は数十分間、インドのぼんくら男子のぼんくらな日常を見せつけられます。  どの程度のぼんくらさなのかというと、主人公のハルディクは仕事をさぼってトイレでハッパを吸い、アフターファイブに同僚女性と会議室でチョメチョメし、それを上司に見られて失業。もちろん反省の色はナシの典型的チャラ男である。そしてラブは仕事中に女の写真に見とれ、やっぱりさぼってトイレでハッパを吸い、一度は彼女のために「俺は変わるぜー!」なんつって心を入れかえてプロポーズするも即玉砕。「変わるなんて言って損したわ、酒も煙草も女もどんどんやる! ドラッグもってこーい! ワハハ!」と開き直る真面目系クズ。  そして、その2人に巻き込まれるのが、面倒見の良さがあだとなっている、パッとしない脇役気質のバーニー。序盤~中盤まで、こいつらのダメ~な感じのやりとりが延々続くので、「これってほんとにゾンビとか出てくるのかな」と不安になるほどでした。  が、こういう本格的にダメな奴+比較的ダメな奴+損する友達の3人組のゾンビ映画って何かで観たよね? そう、『ショーン・オブ・ザ・デッド』(2004年)のショーン、エド、ピートです! それに八方ふさがりになってから登場するロシアンマフィア(かぶれのインド人)のボリス(サイフ・アリー・カーン)には、これってどう見ても『ゾンビランド』(2010年)のタラハシーじゃないか、と思わせるシーンも! 『スリラー』から近年のゾンビ映画まで、一見幅広いけれども直球なオマージュが所々に散りばめられていて、「なんだ、インド人だってゾンビ大好きだったんだね……!」と、初めてインド人に親近感を覚えました。
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(c)Eros International Ltd 2013
 そして、オマージュだけではなく、火葬文化のインドでのゾンビ発生を「グローバル化」「ドラッグの影響でちょっとネ」で、なんとかしようとする力業や、「あ、コレはインド映画でヒロインと踊る時に流れるやつですね」というロマンチックなBGMで、キャアキャアワァワァ言いながら女ゾンビと本気の追いかけっこをするぼんくら男子のシュールな絵面は、もう底抜けにアホくさくて最高! ずっと観ていたい!!  ちなみに肝心のゾンビたちの特殊メイクは「数時間で、ちょっと腐りすぎじゃないか」という気もしますが、全くチープじゃないし人数も多いし、さすが映画大国インド、ものすごくちゃんとしています。そして何より、失業や失恋という人生のあらゆるダウナーな時期をハッパやドラッグで解決してきた能天気なやつらが「このままじゃいかんな」と目を覚ましていく過程には大変心を打たれたので、この機会にダルク(薬物依存症リハビリ施設)とかで流すといいと思うし、映画の宣伝も私じゃなくて清水健太郎さんとか、小向美奈子さんとか、出所したての田代まさしさんとかにやってもらえば良いのにな、と売れないゾンビアイドルは思いました。終わり。 (文=小明) 『インド・オブ・ザ・デッド』 3月21日(土)よりヒューマントラストシネマ渋谷/ 4月4日(土)よりシネ・リーブル梅田にてレイトショー
●インド・オブ・ザ・デッド 公式サイト http://www.odessa-e.co.jp/india-of-the-dead/ 411f2a7693220ff1f6c33305808.jpg ●小明(あかり) 1985年、栃木県生まれ、千葉県育ち。02年、ホットドッグプレスドリームガールズ準グランプリを受賞し、デビュー。写真集『エプロン宣言』を発表するなど、グラビアアイドルとして活動していたが、06年に所属事務所を退社。以降、フリーのアイドル兼コラムニストとして活動しつつ、ゾンビアイドルとしてテレビ・映画に出演中。著書に『アイドル墜落日記』(洋泉社)、キングオブコメディ・高橋健一との共著に『卑屈の国の格言録』(サイゾー)。

国民的アイドルグループ・元人気メンバーに“オナクラ嬢”報道、風俗嬢に転身する卒業生の心情とは……

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 20日発売の「フライデー」(講談社)が、「会いに行けるアイドル」がウリの国民的アイドルグループの元人気メンバー・Aが、都内の手コキ専門風俗店(オナクラ)に在籍していると報じている。  記事によれば、Aはグループ加入後、間もなく総選挙で上位に食い込むなど人気を誇っていたものの、男性とのツーショット写真が流出し、グループを卒業。その後、オナクラ嬢に転身し、予約が殺到しているという。  同誌の記者は今月、60分2万円を支払いラブホテルでサービスを受けたというが、後日、店側に取材を試みたところ、店のホームページからAの写真が削除されてしまったという。 「現在21歳のAですが、2年半ほど前にも、秋葉原のメイドリフレ・Bで働いているというウワサが広まったことがありました。現在の同グループは、彼氏とのツーショット写真が流出したくらいで解雇されることはありませんが、Aが卒業した時期は、まだ“恋愛禁止”の掟が重要視されていた頃。Aは得意のダンスを武器に、表現力も周りのメンバーと比べて頭一つ抜けていた。将来が有望視されていたため、卒業時に惜しむ声が絶えませんでした」(AKBファン)  似たような騒動といえば、昨年5月にも、福岡に拠点を置く人気アイドルグループの元メンバーで、卒業後もタレント活動を続けるSに、ピンサロ嬢疑惑が浮上。ネットを中心に騒ぎとなったが、本人は完全否定している。 「仮にAKB48グループの卒業生を例にとっても、芸能活動が成功しているのはほんの一握り。芸能事務所に所属していてもオファーのないメンバーがほとんどで、飼い殺し状態となっている。中には、元AKB48の森杏奈のように、写真集の制作費をクラウドファンディングで集めるために、ファンとのデートを特典に付けるなど、必死で芸能界に居座ろうとするメンバーもいますが、最近では早々に『自分に芸能界はムリ』と決断し、新たな道を模索するメンバーが増えている印象。アイドルは世の中にあまたいますから、当然、Aのように風俗嬢に転身するアイドルがいても不思議ではありません」(芸能記者)  元アイドルが在籍する風俗店ともあれば、アイドルファンには生唾もの。Aが今回の報道を機に店をやめてしまったとしたら、少し惜しい気もするが……。

工藤静香こそ“女心”の代弁者だった! 女たちが聞くべき世代を超える「アンセム」3選 

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『工藤静香ベスト』/ポニーキャニオン

 元おニャン子であり二科展アーティスト――工藤静香。今回は、そんな泣く子も黙る真のアーティスト工藤静香について、自他ともに認めるアイドル好きの漫画家・大久保ニューに、アプリ「スマホでUSEN」で聞ける「これぞ静香の真髄!!」ソングを語ってもらいました! 

♪最強女子アンセム「抱いてくれたらいいのに」

 秋元康が仕掛けたアイドルグループということで、まさに80年代におけるAKB48だった「おニャン子クラブ」。その中でも工藤静香はちょっと目立っていた。周りのほとんどが「かわいい」を目指す中、彼女は歌声や佇まいが「かっこいい」と思える存在だったのだ。そのほかのおニャン子のファンはほとんどが男子だったが、静香には女子のファンが最初から多かった印象だ。

“国民的アイドルグループ”の元メンバーが風俗嬢に!?  『有吉AKB共和国』レギュラー説も

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アイドルの人生もいろいろよ(撮影:岡崎隆生)

 20日発売の「フライデー」(講談社)が、“国民的アイドルグループ”のメンバーが風俗嬢になっていたと報じている。記事によると、元メンバー・Aは“会いに行けるアイドル”として有名アイドルグループで人気を博したものの、男性とのツーショット写真が出回ったことでグループから卒業。そのまま芸能界を去ったが、今年に入ってからは関係者の間で「風俗店で働いている」とうわさになっていたという。

 同誌はうわさの真相を確かめるべく、Aらしき女性が勤務するという都心の風俗店に潜入取材を決行。大人気で予約も大変だったとのことだが、記者の前に現れた黒髪ストレートの女性は、紛れもなく元アイドルのAだったという。誌面には、隠し撮りしたと見られる上半身裸のAなど、多数の写真が掲載されている。

【ぶっちゃけ発言】玉森裕太「(草なぎくんが)赤ちゃん言葉を使ってて」

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「狙ってます」という顔で言わないところが、北山と大違い

【ジャニーズ研究会より】

<ジャニーズ ぶっちゃけ発言>

――ジャニーズアイドルといえども、やっぱり一人の男。思わずポロリと漏らした発言から、彼らの素の顔が見えるかも!?

■今回の発言者
玉森裕太
(Kis-My-Ft2)

「(草なぎくんが)赤ちゃん言葉を使ってて」

「(草なぎくんが)赤ちゃん言葉を使ってる」と、びっくりするような内部告発をしたヤツがいる。それが、Kis-My-Ft2玉森裕太だ。3月16日に放送された『草なぎ剛の第23回がんばった大賞』(フジテレビ系)にゲスト出演した玉森が、番組のメインMCであり、事務所内で目をかけてもらっている大先輩・草なぎ剛の知られたくない部分を暴露してしまったのだ!

“ガッカリ端末”VAIOスマホに中国人失笑「Xiaomiの倍の価格で、このスペックかよ!」「日本終わったな」

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発表されたVAIOスマホ(日本通信HPより)
 3月12日、VAIOと日本通信が発表したスマートフォン「VAIO Phone」(税別5万1,000円)。ソニーから独立した、ファンの多いVAIOブランドを冠した初のスマホということもあり、大きな関心が寄せられた。発表のニュースは、日本はもちろん、世界中で報じられ、ソニー好き、VAIOファンが多い中国でも関心が集まった。  国内では「日本ブランドのVAIOスマホが世界で勝負に出た」などの好意的なものから、スペックがミドルレンジで、価格はハイスペックスマホ並みなことから「ガッカリ端末」と揶揄するなど、意見はさまざまだ。  しかし、VAIOスマホに一番がっかりしているのは中国人かもしれない。スマホ・IT情報サイト「快科技」のフォーラムに17日に投稿されたテーマは「VAIOスマホ、詐欺すぎだろ」。投稿者によると、2012年に発売された韓国・LGエレクトロニクス製のグーグルスマホ「Nexus 4」と見た目がそっくりな上、台湾パナソニックが発売した「ELUGA U2」(約3万円とVAIOスマホより2万円安い)のリブランドなのでは、と指摘。「VAIOのロゴにするだけで2万円も高く払わないといけないのか」と怒りをあらわにしていた。またEluga U2もVAIOスマホも台湾の大手ODMが手がけていることもあり、「台湾デザインの中国製スマホでは?」と疑問を呈している。  中国版Twitter「微博」やガジェット系の掲示板では、もっと辛らつな意見が出ている。 「小米(Xiaomi)の倍の価格で、このスペックかよ!」 「VAIOブランドは終わったな。スマホは小米、ノートPCはMacBookに完敗」 「VAIOは台湾メーカーになったのか?」 「小米はもちろん、華為(HUAWEI)やOPPOにも劣るとは……日本終わったな」
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微博では、VAIOスマホに関する投稿が飛び交う
 一方、筆者は深セン・華強北路(中国のアキバ)の旧知のスマホ小売バイヤーに意見を求めたところ、以下のような答えが返ってきた。 「XiaomiのスマホはVAIOスマホより2万円安いのに、スペックは大きな差がある。デザインもXiaomiのほうがいいんじゃないかな? あと、最新のXiaomi Mi4は液晶がシャープで、カメラのセンサーはソニー。ほかにも、京セラや村田製作所の部品が使われている。こっちのほうが、よっぽど日本のスマホだよ(笑)。VAIOスマホもいっそのこと、発展途上国向けのロースペックで安価な路線にシフトしたほうがいいんじゃない!? そこならまだ勝負できるでしょう」  新生VAIOには頑張ってほしいところだが、現状では中国でさえ足元を見られているようだ。 (取材・文=金地名津)

自衛隊が“防衛予算”で公式リリースしたゲームアプリ『自衛隊コレクション』が“激むず”で話題

オタクに"なるほど"面白い!オタクニュース・ポータル「おたぽる」より

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『自衛隊コレクション(Jコレ)』のホーム画面。
 自衛官募集のポスターにAKB48を起用したり、テレビ局とタイアップしてお見合い企画をゴールデン枠で放映したりと、ほかのお役所とは広報戦略で一線を画す防衛省が、3月18日にスマートフォン用の公式ゲームアプリをリリースした。その名も『自衛隊コレクション(Jコレ)』だ。YouTubeの自衛隊公式チャンネルには、同アプリ宣伝用として、戦闘機や戦車、護衛艦が登場する陸海空自衛隊別の紹介動画もアップされており、防衛省の“本気度”がうかがえる。  防衛省は、これまでにもクイズに正解すればお好みの海上自衛官に投票できる『Mr.&Ms. JMSDF』、自衛官アバターに自分の顔を合成できる『キミにエールAR』、戦闘機の爆音や起床ラッパの目覚まし時計『JASDFアラーム』、海上自衛隊独特の敬礼を習得できる『SALUTE TRAINER~敬礼訓練プログラム~』などの“公式”アプリをリリースしてきた。  そんな中、今回防衛省が満を持して送り出した『自衛隊コレクション(Jコレ)』を早速試してみた(3月19日にはiPhone版もリリース)。 「おたぽる」で続きを読む

ジャニーズ“ヤラカシ”事件簿を検証!「過激なファンは殴られても仕方ない」のか!?

【本と雑誌のニュースサイトリテラより】
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過去には赤西軍団が一般人の携帯電話を強奪する事件も……
 先日、「明星」(集英社)を筆頭に、「ポポロ」(麻布台出版社)「WiNK UP」(ワニブックス)「POTATO」(学研マーケティング)「duet」(ホーム社)といった複数の競合アイドルグラビア誌が、相次いで同じ警告文をTwitterの公式アカウントで発表し、話題を集めている。  例として「明星」編集部がアップした警告文は、こんな文章だ。 〈最近、雑誌に掲載されている写真および文章を、写真撮影やスキャン等を行ない、許諾なくツイッターで公開する行為が目立っております。これらの行為は著作権、肖像権等を侵害するものであり、場合によっては刑事罰が科され、あるいは損害賠償を請求される可能性があります。くれぐれもご注意ください。〉  他社のアイドル誌も上記とほぼ同じ文面だったため、これを見た人々のあいだではすぐさま「ジャニーズからのお達しか?」という憶測が広がった。芸能事務所のなかでもとくにジャニーズ事務所は肖像権にうるさく、いまだにジャニーズタレントはドラマに出演したり雑誌の表紙を飾っても、ドラマの公式サイトや電子書店では画像が使用できないケースも多いからだ。

いじめ、暴行、闘病からの逆転人生『がむしゃら』女子レスラー安川惡斗は逆境でこそ存在感を増す

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凄惨な喧嘩マッチで物議を醸した安川惡斗とヤンキーキャラの世IV虎。『がむしゃら』では両者がまっとうな技を繰り広げている試合も伝えている。
 2月22日、女子プロレスを久しぶりに観戦しようと思い立ち、後楽園ホールに向かった。ビジュアル系レスラーが多いとされるスターダムの大会だ。大会前や休憩中には、その日のメーンイベントに出場する安川惡斗の主演ドキュメンタリー『がむしゃら』の予告編が大型ビジョンに何度も流れていた。チャンピオンベルトを賭けたメーンイベントで挑戦者の安川が勝てば、彼女がスポーツ紙やプロレス誌に露出する機会が増えて、『がむしゃら』のいいPRになるな。そんなことを思いながら観戦していた。試合前からベルト保持者である世IV虎と調印書にサインするしないで揉める。2人が以前から犬猿の仲であることを強調する、プロレス用語の“アングル”だろうと軽く考えていた。ところが試合が始まっても2人は噛み合ない。両者が感情を剥き出しにして顔面攻撃を交わす。体格で勝る世IV虎が圧倒し、馬乗り状態のまま安川にパンチを浴びせ続ける。でも、ここまではプロレスによくあるパターン。安川はリング下にエスケープするが、この後ベルト戦にふさわしい熱い攻防を見せてくれるに違いない。そう考えていた矢先に安川サイドから青いタオルがリングに投げ込まれ、釈然としないまま試合は終わった。スタンド席からは分からなかったが、安川は顔面骨折を負ったことを後からネットニュースで知った。ガチな闘争心とショーマンシップとのせめぎ合いがプロレスの面白さだが、ガチさが一方的にその境界線を突き破ってきた怖さを、ネット画像を見ながらじわじわと感じた。  病院に運ばれた安川惡斗と映画『がむしゃら』は、本人や関係者の思惑とは全く違った形でその存在を広く知られることになってしまった。だが、安川はこれまでも何度も逆境に陥り、それを糧にして伸びてきたレスラーだ。大会の数日前、安川にはその『がむしゃら』の試写室で会っていた。『がむしゃら』から大変な熱量を感じたことを本人に伝えると、彼女は「うれしい!」という表情を全身で表現してみせた。体格がいいわけでもない安川は全然プロレスラーっぽく見えなかったけれど、そんなギャップが彼女の独特な魅力になっているんだろうなとも感じた。  『がむしゃら』には3人の安川が登場する。ひとりはリング上で悪役レスラーとして暴れ回る安川惡斗。もうひとりは、本名の安川祐香。青森県三沢市で生まれ育った彼女は、中学時代からイジメに遭い、自宅に引きこもり、自傷行為を繰り返した。そして、正反対のキャラクターである安川祐香と安川惡斗との橋渡し役となったのが女優・安川結花。暗い青春を過ごしていた安川だが、高校時代に演劇の世界に触れ、現実とは異なる世界があること、自分ではない別人を演じることの面白さを知った。日本映画学校俳優コースに進んだ彼女は、安川結花という芸名で、舞台や映画に出演するようになる。舞台『レスラーガール』でグラドル兼プロレスラーとして人気を集めていた愛川ゆず季と共演したことがきっかけで、女子プロレスの華やかな世界に憧れ、愛川の所属するスターダムに入門。自分から進んで悪役レスラーになることを志願し、2012年に安川惡斗としてプロレスデビューを果たした。中学・高校でイジメられ続けた負のエネルギーを一気に反転させたかのような弾けっぷりで、リング上の安川惡斗は素顔の安川祐香とも女優の安川結花とも異なる別人としての輝きを放つようになる。
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2012年にプロレスデビューした安川惡斗は、看板レスラー・愛川ゆず季に全力で噛み付いていくことでヒールレスラーとして覚醒していく。
 『がむしゃら』を撮った高原秀和監督は、日本映画学校の講師を務めていたことから、18歳の頃からの安川を知っていた。ドキュメンタリーの中で「お前はお前のままでいいんだ」という言葉が支えになったと安川は語っているが、この言葉を投げ掛けたのが高原監督だった。「プロレスは相手と全力でぶつかり合う。プロレスをやれば性格が変わるぞ」と、プロレス界入りする前の安川に話していたのも高原監督だった。演劇の世界を知って、引きこもり状態を脱した安川だが、まだ映画学校時代は他人と目を合わせて話すことがうまくできなかったらしい。安川が変わっていく10年間を見守ってきた高原監督だからこそ、『がむしゃら』は生々しさに溢れるドキュメンタリーとなった。  安川と高原監督との信頼関係を強く感じさせるのは、安川の里帰りシーンだ。米軍基地があることからジェット戦闘機の轟音が常に響く三沢市に帰ってきた安川は、高原監督を思い出の公園へと案内する。ここは活発だった少女時代によく遊んでいた場所というだけでなく、中学2年のときにレイプ被害に遭った場所でもある。学校帰りに公園で年上の男たちに襲われ、暴行を受けたことは家族にも学校関係者にも話せなかった。「子宮が痛い」「人間って少しずつ壊れていくんだと分かった」と泣きそうな顔で笑ってみせる安川。自分の暗黒時代を包み隠さずに語る安川に対し、高原監督は目をそむけることなくカメラを回し続ける。  プロレスと出会ったことで、自分が輝くことができる場所を見つけた安川。だが、プロレスラーとしてのデビュー後も逆境の連続だ。腕立て伏せが一回もできないという体力的ハンデは、スターダムでの練習後に別のトレーニングジムに通うことで懸命にカバーしたが、白内障、バセドー病、頸骨損傷と次々とドクターストップが掛かる。でも、その度に彼女は這い上がり、リングに復帰してみせた。全女時代からキャリアを積み、スターダムの重鎮となっている先輩レスラーの高橋奈苗は「プロレス力は人間力。安川はたくましくなってきた」と成長ぶりを認めている。世IV虎が安川のことを「はっきり言って、嫌いです」と口にするシーンもあるが、それはレスラーとしての技量以上に安川が目立つことに対して彼女なりに苦言を呈していたようにも感じられる。  試写室で安川に、自身が主演を務めたドキュメンタリー映画『がむしゃら』の感想を尋ねてみた。
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休まずトレーニングを積み重ねる安川惡斗を、ジムを経営する元総合格闘家の大山峻護は高く評価。安川も安心した笑顔を見せる。
「映画を観て、私っていつも笑いながらしゃべっているなぁって気づきました。ヘラヘラしていて、気持ち悪いなと(笑)。以前、スポーツカウンセリングしている先生に言われたことを思い出しました。『笑いながら話す癖があるけど、それは一種の自己防衛の現われなんだよ』と言われたんです。本当にそうなんだなと、映画を観て分かりました。他の人から『気持ち悪い』と言われるのが、よく分かった(苦笑)。自分じゃ、これまでいろいろ乗り越えてきたつもりだったんですけど、まだまだ乗り越えなくちゃいけないことがいっぱいありますね。いい勉強になりました(笑)。以上!」  安川惡斗は不思議なレスラーだ。悪役レスラーとして憎々しいファイトを見せたかと思えば、女優・安川結花仕込みのマイクパフォーマンスでは、自分の心情を真っすぐに吐露することで観客の心をつかむ。かと思えば、時折ひどく弱々しい素顔の安川祐香がさらけ出てしまう。解離性人格障害と診断されたこともある安川はキャラクターの変貌ぶりで周囲の目を惹くが、まだ自身のキャラクターをうまくコントロールすることができずにいる。どこまでがガチなのか、フェイクなのか読めない危うさが漂う。いや、フェイクの中から生じるリアルさこそが彼女の真骨頂なのだろう。  現在はリハビリ中の安川は、入院先の病院を訪ねてきた世IV虎の謝罪を受け入れ、リング復帰後は世IV虎と再戦したいと語っている。2人が再戦を果たしたとき、安川惡斗はヘラヘラ笑いではない本気の笑顔を自分のものにしているはずだ。 (文=長野辰次)
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『がむしゃら』 監督・撮影・編集/高原秀和 撮影/森川圭、中沢匡樹 音楽/野島健太郎 出演/安川惡斗、高橋奈苗、脇澤美穂、夏樹★たいよう、世IV虎、岩谷麻優、紫雷イオ、木村響子、ロッシー小川、風香、大山峻護、真綾、水戸川剛、彩羽匠、宝城カイリ、愛川ゆず季 配給/マクザム 3月28日(土)より渋谷シアター・イメージフォーラムほか全国順次公開 (c)MAXAM inc. http://www.maxam.jp/gamushara