
元祖フリーアイドルで声優のルンルンこと宍戸留美さんが、自らカメラマンとしてかわいい声優さんたちの写真を撮り、さらにアイドルライターの私(小明)がインタビューする不思議な連載の32回目! 今回は『マジでオタクなイングリッシュ! りぼんちゃん』のトナー役、声優の平田由季さんとのユニット『pink☆away』として音楽方面でも活躍中の声優・五十嵐浩子さんが来てくれました!
――誕生日おめでとうございます(取材時2月27日)! いいんでしょうか、誕生日が日刊サイゾーで……!
五十嵐 いいんです(笑)! 33歳の初仕事です(笑)!
――これが初仕事じゃ、お気の毒としか言いようがないですよ! ちなみに年齢は公表されてるんですか? 声優業界では珍しい方ですよね。
五十嵐 別に隠してるわけではないけど、曖昧な感じです。アハハ。今日も普通にTwitterで誰かが「33歳おめでとうございます!」って書いてて、普通にリツイートしちゃってから「あっ」って気づいたんですよ(笑)。最初の事務所にいたときは年を書いてたんですけど、前の事務所に移ったときに「どうします?」って言われて、年をそんなに言うのもどうかなぁと思い……。
――あと、他の所属の方がみんな書いてないと、それに揃えちゃいますよね。
五十嵐 そうそうそう! だからWikipediaとかには一応生年月日が載ってるんですけど、“要出典”って書いてあるんですよね、さだかじゃないみたいで(笑)。
――なるほどー! 今日は今まで何をされてましたか?
五十嵐 美容院に行って、あと銀行。銀行に行きました。この後も特に予定はないです。
――誕生日感の薄さが素敵です! ちなみに、今回は初の応募(※最近声優さんから離れていたので、宍戸留美さんが直々にがTwitterで募集をかけました。今後もどしどしご応募ください!)ということで、ご応募ありがとうございました! なぜ応募してくださったんですか?
五十嵐 宍戸さんのツイートを見て「面白そうだな」と思って。今までずっと事務所に入ってたんですけど、ちょうど去年フリーになったし、“フリーだからできること”をしたいなって。
――ありがた~い! 綺麗な声優さんがみんなフリーになればいい! ところで、プラモ作りにも相当ハマってますよね。ブログを拝見したんですけど、延々ガンプラ作ってる画像と『筋彫り』とか『墨入れ』とか専門用語が並んでいたり、ベアッガイを作って『電撃ホビーマガジン』に載ったり、「あ、コレはガチな人だ!」と。
五十嵐 ええ……。でも、まぁ、声優業と業界的にはつながってはいるので、仲間っちゃ仲間ですよ!
――開き直った! どうしてプラモデルを作りはじめたんですか?
五十嵐 もともと、何かを作ることはすごく好きで、料理とかお菓子とか手芸とかをやってたんです。
――そこまではすごいガーリー!
五十嵐 だからきっとプラモデルに手を出したらハマってしまうだろうなぁと思って、あえて手を出さずにいたんですよ。そもそも、私、ガンダムをほとんど観たことがなかったので、「観ないで作るのって失礼だな」と思って。ただ、「かっこいいなぁ、作ってみたい」って思いはずっとあったし、「ガンダムは素晴らしい!」っていう話も周りの方から聞いていたので、とりあえず観ようかな、とファーストから全部観て……。
――全部!? 膨大な時間がかかるんじゃ!?
五十嵐 なんだかんだ2年くらいはかかってますね。ファーストからゼータ、ダブルゼータ、OVAのちょこちょこしたのも観て、ユニコーンまで観て、そういうことをしていたら「だったらもう作りなよ!」って話に……(笑)。
――そこまで観たらさすがに古参にも怒られないですね!
五十嵐 それで作り出して、いろいろと縁がつながって、お仕事にもなりました。えへへ。
――あっぱれです! 今、ご自宅にはどのぐらいあるんですか?
五十嵐 作りはじめてからまだ2年半くらいなので、まだ12~3体かな。
――今後も増えていくのでしょうね……! プラモ作りと聞くとインドア派な印象を受けますけど、毎年富士山に登られてるとか?
五十嵐 そうです、もともとアウトドアが好きで、引きこもってるよりは外に出たいはずなんですけども、プラモデル作ってるときは別なんですよねぇ(しみじみ)。
――なぜ富士山が好きなんですか?
五十嵐 最初はただ「てっぺんが見たい」と思って登ったんです。でもやっぱりいろいろ調べれば調べるほど、「高山病が……」とか「装備が……」とか、気を付けることがあるので、不安でいろいろと揃えて、その上、体力がそんなにないので半年間走ったんですよ。
――え! 走り込み!?
五十嵐 「今年の夏に登るぞ!」って決めて、1月にランニングシューズを買って、そこから週に2~3日ですけど、1日5キロくらい走って、万全に万全を期して。一人で登るわけじゃないから、足手まといにはなるまいと思って……。
――誰も半年前から体力作りはしてないよ!
五十嵐 当時、富士山に登ろうとしている方から「20キロくらい走ってる」という話を聞いて「そんなに体力がないと登れないのか!」ってビビッちゃって(笑)。それで一回登ってみたら、富士山に、私の中のいらないものを、全部置いてくる感じだったんですよ。
――おお、デトックス!?
五十嵐 そうそうそう!
――何を置いてったんでしょうね?
五十嵐 わからない(笑)! だから毎年登ろうと思うんですけど、去年はプラモの締め切りがギリギリまであったので、走ってる時間がなくって、ぜんぜん運動ができないまま、久しぶりの運動が富士山登山になってしまって不安だったんですけど、前年よりぜんぜん楽に登れるようになってましたね~。
――体が覚えていたんですかね~。というか、プラモの締め切りに追われるって同人作家みたいな生活なんですね。休みの日は何をしてるんですか?
五十嵐 プラモ作り(きっぱり)。
――極端だなぁ。体力作りに走り込みができるあたり、学生時代は運動部ですか?
五十嵐 ダンス部で、中学、高校とずっと踊っていました。だから、最初に事務所に入ったとき、声優事務所に入ったはずなのに、なぜかミュージカルに出てましたよ。声優がやりたくて入ったのに、たぶん“踊れる”っていう点だけで採用されて、お芝居がどうとかはあんまり関係なかったような(笑)。
――ちなみに、なぜ声優を志されたんでしょう?
五十嵐 「声が変」っていうのと、「声が通りすぎてうるさい」って言われてたのもあったんですけど、世代的に『幽☆遊☆白書』がすごく好きで……あのアニメで声優っていう職業を知ったんです!
――わかります! 「中の人っているんだ!」って衝撃を受けますよね。
五十嵐 そう! 考えれば当たり前なんだけど、「いるんだ!」って気づきだして。そのとき、学校の友達に宝塚とか劇団四季が好きな子がいて、その子に巻き込まれて、“中学3年生の追い出し会”とか、“中学1年生のおめでとうの会”みたいなやつで15分くらいのちっちゃいお芝居をやるようになって、「声優さんって楽しそうだな」って思うようになって、大学生の時に、大学と並行して養成所に通い始めたんです。

――おお! いっきに夢に近づきましたね!
五十嵐 でも、大学が短大だったのもあって忙しすぎて、本当は2年間養成所に行かなきゃいけなかったんですけど、1年間で「無理だ!!」と養成所は辞めて……。
――短大はそれだけでも、めちゃめちゃ忙しいですからね……。短大ではどんな勉強をしてたんですか?
五十嵐 児童教育学科にいました。2年間だと幼稚園の先生、3年間だと保育園の先生にもなれるんです。その保育士になるための課程の中に、2週間くらい山にこもるっていう実習があって。
――なにそれこわい。
五十嵐 自給自足の生活をしている人たちのところに行って、一緒に畑仕事とか、ヤギの乳をしぼって生活するっていう実習なんですけど、それにめちゃめちゃ行きたくて、そのために3年目も通って……。
――もう山で暮らしてしまう勢いじゃないですか!
五十嵐 その実習はすごく良かったですよ! でも、やっぱり「声優になりたい」って思いがあったので、もう一回、別の声優の学校に入ることにして……。
――じゃあ入学金とか2倍じゃないですか! ヤバイ!!
五十嵐 夜間のところだったから、そんなにはかからなかったです(笑)! ただ、年齢的なことも考えて、「ストレートで行けなかったら声優は諦めようかな」とは思ってました。そしたら、一番下のクラスから上のクラスまでストレートで上がれて、事務所に所属もできたので、今こういう感じです(笑)。
――結局フリーになっているけど、いろいろと良かったー!! ちなみに、フリーになって良かったことはありますか?
五十嵐 「これをやると事務所に悪いかな」とか、そういうことを考えなくてよくなったことかな。ライブをちょくちょくやっているんですけど、その都度、事務所に「この日はライブなんでNGです」って言わなきゃいけないじゃないですか。
――ライブいっぱい出てるなぁとは思ってましたけど、事務所がやってるやつだと思ってました! 自分でやってたんですね!
五十嵐 そうです(笑)。呼んでいただいたものに出ているだけなんですけど、NG日程をいっぱい事務所に出すことになるから、あんまり良く思われないだろうなぁって……。プラモも、最初はどのくらい自由に自分でやっていいかわからなかったし……。
――きっと事務所もわからなかったでしょう……。ライブはユニットの『pink☆away』で出らることが多いんですよね。ユニットは今どのくらいやられているんですか?
五十嵐 もう6年くらい。
――ベテランですね!
五十嵐 気づいたらベテランでした(笑)! アニソンのカバーを歌ったり、オリジナル曲もあってCDも出して、その後は友達のツテを使ってCDを出したりしてたんですけど、そこから3年くらいCDは作ってないから、そろそろ作ろうかなって。
――というか、6年って、前の事務所にいた時間よりも長いですな。
五十嵐 本当だ! 前の事務所もそんなに窮屈な方ではないし、むしろ自由にさせてもらってたんですけど、それでもやっぱり「自由にさせてもらってる」っていう感じが申し訳なくなっちゃうので、それがないのが一番いいです。

――スケジュールも自分で管理できるのも最高ですよね! なぜか今日は誕生日に変なインタビューをされていますが……。
五十嵐 あはは! 「今日空いてます」って言ったのは私ですから、大丈夫です!
――明るい方に見えますが、普段、落ち込むこととかはありますか?
五十嵐 あります! いっぱいある! 私、自意識過剰なんですよ!!
――(爆笑)!
五十嵐 いらんことを気にしすぎるというか、言ってから「あれ? 私そういえばあんなこと言っちゃったけど大丈夫だったかな」とか、そういうことがすごくよくあって……。
――それだと、コミュニケーションを取れば取るほど後から落ち込んだりしそうですね。
五十嵐 そうなんですよ! だから「本当にしゃべらないようにするべきか」を真剣に考えたりして……。
――誰に何を言ったんだ!
五十嵐 それももう覚えてないんですけど、盛り上がってるときにポロッといらんことを言ってしまい、場が「あっ……」ってなるみたいな……そこで「いま私この話、言わなくてよかったよな」って思うこととかが、よくあるんですよね……。
――それはお酒が入ってない状態ですか?
五十嵐 そう! 入っていない状態で、です! だからニコ生とかに出るときは超怖いと思って、事前に「この言葉は絶対に言っちゃいけないのとかありますか?」「こういう話はしないでとか……」って確認しますもん!
――確認しないと放送禁止用語をしゃべりだす恐れが?
五十嵐 自分で自分が怖いですよ……!
――それはそれで観たいので、ほどほどに気を付けましょう! 話を声優業に戻しますが、声優になってから、思い出に残ってるお仕事は?
五十嵐 やっぱり一番最初の仕事ですかね。初めてアニメのお仕事で、ガヤとかじゃなくてセリフがあったのが『蟲師』っていう作品で、すごく丁寧につくられているアニメなんですよ。作品にかけるスタッフさんの思いがすごい伝わってきて、「私はこんな所でいっぱいしゃべっていいのだろうか」って思うくらい。
――どんな役だったんですか?
五十嵐 しゃべると、その子の声のせいで蟲がどんどん寄って来ちゃって、周りの人が病気になるから、「もうしゃべりたくない、声をつぶそう」と思って声がガラガラになってる女の子の役です。
――「もう自分はしゃべらない方がいい」って部分は、五十嵐さんと通じますね! でも、わざと声をガラガラにするのって大変じゃないですか?
五十嵐 それが、私、昔はもっと声がガラガラだったんですよ。昔、夢と魔法の国でアルバイトをしてたら声が出なくなってしまって……。ちょっと出るようになったらしゃべる、を繰り返していたらガラガラ声から抜け出せなくなってしまって、「このままじゃ声優になれない!」と思ってバイトを辞めて……。どうやら、私の声帯が強すぎて、普通だったらまったく声が出なくなっててもおかしくないのに、音として声が出ちゃってたんですよね。このまま喉の筋肉を間違った方法で使い続けると声帯が完全に壊れてしまうから、ボイストレーニングに通って、なんとか治ったのが今の声だと思います。

――良かったー! 夢と魔法じゃ声帯は治らないですからね!
五十嵐 でも、そのガラガラ声のまま声優になれちゃったんですよ。そのまま『蟲師』の役に合ったので、そのままデビューさせてもらっちゃって……。
――わー! それだと、ガラガラのままの方がいいのか、治すべきなのか悩みますね!
五十嵐 悩んだんですけど、ガラガラのままだと、自分の思うところが出ないんですよ。音の幅が狭すぎて、もっとこう表現したいのに音にはどうしても出なかったりで……だから治しました。
――声が治ったところで、やってみたい役はありますか?
五十嵐 最初にやらせていただいた『蟲師』のときはガラガラ声だったし、今までは動物とか、男の子とかが多かったので、普通の女の子の役ができればいいなぁ。
――サイゾー読者の声優業界の皆さま(いるかな)、お仕事お待ちしてます! では、今後のプライベートでの目標は?
五十嵐 富士山には今年も登りたいと思ってます! あと、星の勉強をして、星の検定とかも受けたいなぁ。宇宙もいいですね。星とか宇宙とかが好きで、宇宙博とかも行ってます!
――富士山から星、そして宇宙。どんどん高いところへ……!
五十嵐 あ、あと深海も好きで、深海展とかも行く。
――深海から宇宙までとは、趣味の振り幅も末広がり!
五十嵐 30過ぎてからの方が、俄然いろんなことがやりたくなってしまって(笑)! 私の20代、なんだったんだろう?
――きっと富士山に置いてきたのでしょう! 本日はどうもありがとうございました!!
(取材・文=小明/写真=宍戸留美)
●いがらし・ひろこ
誕生日:2月27日 出身地:東京都 身長:157cm 血液型:B型
趣味:プラモデルを中心に、もの作り全般・登山・シュールなキティ集め
特技・資格:保育士資格・幼稚園教諭2免・ピアノ・歌
【出演作品】
『蟲師』 しげ
『ヒャッコ』 古囃独楽
『ダンボール戦機ウォーズ』 篠目アカネ
『マジでオタクなイングリッシュ!りぼんちゃん』 トナー
ほか
【ライブ】
今年もやるよ!アツの5時間超えライブ!!
『Brilliant.05 Respect The ANI-SON』 開催!
【名称】アキバ系BBチャンネル10周年記念 Brilliant.05 Respect The ANI-SON
【日時】4月5日(日) 開場13:45、開演14:30(予定)
【会場】Birth Shinjuku
【料金】一般:前売¥3,500/当日¥4,000
女性:前売¥2,000/当日¥2,500
高校生以下:¥500 *全て+1D代 *途中入退場可
【出演】EAST STREET(3)/石戸なつみ(2)/島涼香(初)/瞬間リアライズ(2)/泰勇気&鈴木コウタ(5)/
永井真衣(5)/ pink☆away(5)/風雲侍(4)/ベースボールガールズ(初) /
MieT(諸岡みなみ&平野恵里佳)/ 他(五十音順)
【MC】比嘉モエル/渋木美沙(2)/凪沢怜奈(3)
OpningAct/MAICA
オリジナル番組配信サイト
アキバ系BBチャンネル
http://www.akiba-bb.net
【出演情報】
スマートフォンRPG「メイデンクラフト」
http://maiden-craft.com/tokuhou.html
フィン=メイフィールド役
http://dengekionline.com/elem/000/001/007/1007723/
こちらのサイトの一番下の青い子をやらせていただいてます。
電撃ホビーブックス ガンダムホビーライフ にて
「五十嵐浩子のガンプラは愛で出来ている」連載中
http://hobby.dengeki.com/books/
ブログ:『RASHIKO☆the☆SPEED STAR☆りにゅ~ある。』
http://yaplog.jp/igarashiko-new/
Twitter:@rasico
pink☆awayブログ:『pink☆awayのメンマは竹で出来ている』
http://ameblo.jp/pink-away/
●ししど・るみ
1973年、福岡県生まれ。1990年にアイドルデビュー、18歳でフリーアイドルになり現在まで様々な分野で活動中! フランス、ドイツ等でもライブを行い音楽活動で高い評価を得ている。
子供達に絶大な人気を誇るNHKアニメ『はなかっぱ』ももかっぱ役で声優を務める。
全国順次公開中の映画『世界の終わりのいずこねこ』に主人公のママ役で出演中!!
岡山ドイツの森のCMソングTV放映中!!
ルミネッセンス
形態:8曲入り
定価:¥2,500(税込)
品番:SNDL-0003/JAN:4514306011869
レーベル:sundaliru

公式ブログ
http://s.ameblo.jp/sundaliru/
●あかり
1985年、栃木県生まれ。02年、史上初のエプロンアイドルとしてデビューするも、そのまま迷走を続け、フリーのアイドルライターとして細々と食いつないでいる。『卑屈の国の格言録』(サイゾー)、『アイドル墜落日記 増量版』(洋泉社)、DVD『小明の感じる仏像』(エースデュース)発売中。ブログ「小明の秘話」<
http://yaplog.jp/benijake148/>シングル「君が笑う、それが僕のしあわせ」発売中<
http://www.cyzo.com/akr/>。