これも、『殉愛』騒動”の影響なのか? テレビ大阪の青山高博社長が26日、大阪市内の同局で新春会見を行い、昨年1月に死去した、やしきたかじんさんの名を冠した『たかじんNOマネーBLACK』について、「番組の継続も含め、総合的に検討中」と、終了をにおわせた。 同社長は、たかじんさんの冠を外すことや、4月の番組終了について「あくまで検討中。ゼロではない」と、否定しなかった。 たかじんさんが亡くなった後も、読売テレビ『たかじんのそこまで言って委員会』、関西テレビ『たかじん胸いっぱい』を合わせた3番組は、冠を残したまま放送を続けており、16日には読売テレビの望月規夫社長が『――委員会』の冠名継続を表明していたが……。 「テレビ大阪が初めて放送終了に踏み込んだことで、流れが変わるだろう。もともと3局とも『どこが最初に冠を外すか』と、牽制し合っていた」(在阪テレビスタッフ) 今後、なし崩し的に「たかじん」の冠が消えていく可能性が高いという。その裏に、一連の“『殉愛』問題”が横たわっていることは想像に難くない。 作家・百田尚樹氏が描いた『殉愛』(幻冬舎)では、たかじんさんの闘病記録や、妻・さくらさんの献身的な看病の様子とともに、長女に対するバッシングが当人の許可なく書き連ねられていた。 これに憤慨した長女側は昨年11月、名誉を傷つけられたとして出版の差し止めと損害賠償1,100万円を求めて、幻冬舎を提訴。今月21日に第1回口頭弁論が行われたばかりだ。 「注目の裁判でしたが、被告側は、さくらさんはおろか、百田氏も幻冬舎の代理人も姿を見せなかった。双方の主張は真っ向から食い違っており、裁判は泥沼化必死。テレビ局としては、係争中の案件には関わりたくないというのが本音です」(テレビ関係者) 一部では、さくらさんが冠番組1回の放送につき「たかじんさんの名前の使用料として、100万円を請求してくる」とも報じられた。 前出の在阪テレビスタッフは「使用料については、大阪のテレビ業界で大きな話題となっている。VTRで流すたかじんさんの生前の映像にも使用料がかかり、法外な金額を請求されたという話も聞いたことがある。こうした状況に、局上層部も頭を悩ませていたそうだ」と明かす。 ならば、いっそのことやめちゃえ――。これが、局の本音なのかもしれない。番組HPには「テレビ大阪『たかじんNOマネー』は、たかじんさんへの感謝の気持ちと、「たかじん魂」を決して忘れないよう、番組タイトルは『たかじん』さんの名前を外さずに放送していきます。」と書かれているが……。
日別アーカイブ: 2015年1月28日
たかじん冠番組終了で、“名前使用料”も消滅!? さくら夫人の『殉愛』マネーの行方
やしきたかじんメモリアルウェブサイトより
26日に行われたテレビ大阪の新春記者会見で、同局社長・青山高博氏が『たかじんNOマネーBLACK』の今春終了を示唆した。また番組名から「たかじん」の冠を外すことについても「あくまで検討中。(可能性は)ゼロではない」と否定せず、その理由については「平均視聴率5%を目標にしており、そこには若干届いていない」と説明していたが、ネット上では「番組を続けると、後妻のさくら夫人にお金が入るからでは」という見方がもっぱらのようだ。
かねてから報じられている通り、昨年1月に死去したやしきたかじんを巡っては、その後その存在が公になった“未亡人”さくら夫人の存在が話題に。また夫婦の愛を描いたはずの百田尚樹著『殉愛』(幻冬舎)も、内容の誤りや取材不足などとネット上で問題視され、後にたかじんの長女が、出版差し止めを求める訴訟を起こす事態まで発展している。
党首のイスラム国に対する人質解放活動に非難囂々
スマイル党総裁のマック赤坂氏が1月21日から、イスラム国に拘束された人質の釈放を求める街宣活動を始めているが、非難の声がバリバリ上がっている。街宣で博報堂や伊藤忠の名を上げ、
「人命がかかっている。身代金として要求された2億ドルをマックに渡せ」
「成田空港にチャーター便を待機している。身代金が用意できたら、いますぐマックがイスラム国に飛ぶ」
と話した。・・・(続きは探偵ファイルで)
「人命がかかっている。身代金として要求された2億ドルをマックに渡せ」
「成田空港にチャーター便を待機している。身代金が用意できたら、いますぐマックがイスラム国に飛ぶ」
と話した。・・・(続きは探偵ファイルで)
後藤健二さんの母親・石堂順子さんの自宅会見に行くも・・最後はやっぱり「反原発」と「世界平和」!!
「イスラム国」による、フリージャーナリストの後藤健二さん(47)と湯川遥菜さん(42)の「人質動画」が公開されてから、はや1週間が経った。
その後、湯川さんの遺体と見られる写真を持った後藤さんの映像が公開され、「イスラム国」の要求が高額な身代金からテロリストの釈放に変わったことや映像の信憑性も含めて再び物議を醸している。・・・(続きは探偵Watchで)
その後、湯川さんの遺体と見られる写真を持った後藤さんの映像が公開され、「イスラム国」の要求が高額な身代金からテロリストの釈放に変わったことや映像の信憑性も含めて再び物議を醸している。・・・(続きは探偵Watchで)
読者アンケ★2015年潜在視聴率 ワースト10
ベスト編に続いてワースト編です。
手厳しいコメントも多く、芸能人の皆さんはあまり関わりたくないランキングでしょうが、参考程度に見ていただければと思います。
では、今回も業界人必見のランキング、さっそく発表デス!・・・(続きは探偵ファイルで)
手厳しいコメントも多く、芸能人の皆さんはあまり関わりたくないランキングでしょうが、参考程度に見ていただければと思います。
では、今回も業界人必見のランキング、さっそく発表デス!・・・(続きは探偵ファイルで)
探偵ファイル的「書き初め」
新年あけましておめでとうございます。
探偵ファイルでは新年を迎え、昨年にも増してより一層精進する為、今年の抱負と決意を定める「書初め」をすることと相成りました。・・・(続きは探偵ファイルで)
探偵ファイルでは新年を迎え、昨年にも増してより一層精進する為、今年の抱負と決意を定める「書初め」をすることと相成りました。・・・(続きは探偵ファイルで)
火消しのつもりが逆効果!? GACKTが愛人問題渦中の川崎麻世「バカ女」メールを暴露!
よかれと思ってやったのに……。ミュージシャンのGACKTが、友人の川崎麻世の“愛人問題”に首を突っ込み、火に油を注いでしまっている。 発端は13日発売の「女性自身」(光文社)で川崎の愛人問題が報じられ、その中で「GACKTにも(愛人女性を)『彼女』と紹介していた」と書かれていたことだ。 GACKTは17日、自身のブログで報道に触れ、川崎から「GACKT、スマン…迷惑をかけてしまった。せっかく素敵な舞台が終わったあとなのに意味のわからないバカ女が女性自身と組んでやりたい放題だ…。謝罪する…申し訳ない…」とメールで謝罪されたことを明かした。 続けてGACKTは「あはははは。誰だ、この女は??ホント…、世も末だ」と記し、「麻世さんに女を紹介されたことなど一度も無い!!」と記事内容を全否定。その上で「事実確認もしっかりしないで、どうでもいいことをこんなにもツラツラと…。ボクの名前を出す必要さえどこにもないのに」と、怒りをにじませた。 とはいえ、GACKTの配慮が足りなかったのは、川崎からのメールをそのまま暴露したこと。とりわけ、「意味のわからないバカ女が女性自身と組んでやりたい放題だ」というくだりはマズかった。 週刊誌記者は「女性側と『女性自身』が組んでいるのは事実ですが、今回のスキャンダルは川崎さんが彼女と不倫しておきながら、彼女の妊娠がわかるや態度を豹変させたという、女性が最も嫌うネタ。妻のカイヤさんも今回ばかりは三くだり半を突きつけ、離婚をほのめかしています。その矢先に“被害女性”を『バカ女』呼ばわりしていたことがバレたわけですから、世間のイメージは悪くなる一方です」と話す。 友人のためにひと肌脱いだGACKTだが、逆効果になってしまったようだ。
妻は少ない小遣い、夫は豪華音楽スタジオ……“婿姑問題”より深刻な「高橋ジョージの金銭的KYぶり」
『赤ちゃんとおしゃべりできる!ベビーサイン』(CCRE)
16年連れ添った三船美佳(32)に、離婚と長女の親権を求めて提訴されたTHE虎舞竜のボーカル・高橋ジョージ(56)が、妻が離婚を決意した要因として、新たに“婿姑問題”を挙げた。
「女性自身」(光文社/2月10日号)の取材に応じた高橋は、東京の自宅の隣に新築した義母・喜多川美佳(66)のための家について、「お義母さんと妻と僕の3人で大金を出し合って、落成させた」と説明。「長年、妻が苦しんでいたというなら、こんなことはない」と、三船が長きにわたり“モラハラに耐え続けた”という報道に異論……
スチャダラパーが語る“味”ありきのヒップホップ論「カッコよくするだけだったら誰でもできる」

「僕らはクール・Jみたいな正統派じゃない。お笑い芸人の次、スペースシャワー的な(笑)」(Bose)
Bose:お久しぶりです(笑)。 ANI:ご無沙汰してます(笑)。 ーー(笑)ご無沙汰してます。取材という形でお会いするのは『The 9th Sense』(2004)の時以来だから、10年ぶりですよ(取材日は2014年12月29日)。 Bose:お互いまだやってるのが間違ってるよね(笑)。お互いやめてないっていう怖さ(笑)。だってライター歴何年なんですか? ーースチャの活動歴と同じぐらいですよ。 Bose:ですよね。25,6年ってことですよね。怖くないそれ?(笑) 絶対そんな風に(それだけ長いこと続けるとは)思ってなかったじゃないですか。 ーーお互いね(笑)。 Bose:(そんなに)やってるはずないって思ったもん。 ーーねえ。まあ私は日々食っていくので精一杯ですけど(笑)。 Bose:それはお互い様ですよ(笑)。 ANI:同じく!ですよ(笑) Bose:ラッパーだってさ、始まったあとどういうフィニッシュがあるのかわからないじゃん。 ーーロールモデルがないもんね。 Bose:ないもん。 ANI:豪邸? Bose:いやいや。LL・クール・Jとかは司会やってるじゃんね。 ーーああ、グラミー賞とかね。 ANI:すっげえうまい。 Bose:上手だよね、ちょっとウィットに富んだことを言いつつ…。 ANI:「最高だぜ!」みたいにうまく持ち上げて。 ーーでもBoseも司会の道を着々と歩んでるじゃないですか(フジテレビ系『ムチャブリ!スタンパー』)。 Bose:いませんよっ!それに僕らはクール・Jみたいな正統派じゃないからね。お笑い芸人の次というか。スペースシャワー的な(笑)。 ANI:よくお似合いっていう(笑)(注:スチャダラパーの新作のレーベルはスペースシャワーネットワーク)。 Bose:CSだとのびのびできるっていう(笑)。 ーーでもスチャは結成以来27年、全然スタンスを変えないでやってるでしょう。それはすごいと思いますけど。 Bose:いやあ…(浮かない顔)。 ANI:本人たち的にはスタンス変えていきたいと思ってるんですけどねえ。 ーーあ、思ってるんですか。 ANI:思ってますよ。 ーーどういう風に? SHINCO:昼の帯でラジオ。 ANI:くくくく(笑)。 Bose:それ、あんまりスタンス変わってないから(笑)。 ANI:もうちょいなんか…。 Bose:売れる売れない的な? ANI:うん。 Bose:たとえばさ、ライヴ年間100本やるミュージシャンになる、みたいな。そういう道にいってもよかったんだけど、なんかそっちにならなかったですねえ。「『マジでスチャ好きなんすよ』みたいな奴に限って、聴いてねえし見てもいねえ(笑)」(Bose)
ーー確かにね。今回も6年ぶりのアルバムでしょう。なぜそんなに時間がかかったのか…。 Bose:まとめてちゃんとアルバムにしないと、世間からは何もやってないと思われるっていう。ずっと音源は作ってて、自分達なりのやり方でリリースはしてたんですよ。 ーーライヴ会場とかでね。 Bose:だけどそれは世の中的にはカウントされないっていうのに4年ぐらいたって気づいて(笑)。TVの仕事とかするとさ、「音楽のほうは最近どうしてらっしゃるんですか?」とかマジで聞かれるから(笑)。けっこう「マジでスチャ好きなんすよ」みたいな奴に限って(笑)。ほんとかよ?っていう。聴いてねえし見てもいねえみたいな(笑)。そこで反省するわけですよ。結局アルバム出してこうやって取材受けたり、雑誌に載ったりしないとカウントされないんだと思って。 ーー逆にいうとアルバムを作る必然性みたいなものは、それ以外に感じてなかったってことですか。 Bose:前のレコード会社と契約が終わったあとに、こういう形態が面白いんじゃないかと考えたんですよ。自分らのライヴで(ライヴ物販用に作った)ミニ・アルバムみたいなのがTシャツとかと同じように売ってて、来てくれた人の多くが買ってくれる、という。そういうやり方の方が、レコード会社と契約して活動するよりも、作り方としても自由にできるし、お金の面でもむしろいいぐらいだったりする。レコード会社と契約してるメリットも、僕らはあんまりないから。広いスタジオとかも必要無いし、僕らとしては今の形でやって続けていければ、それでいいなと思ってたんですよ。 ーーインディペンデントでやったほうが。 Bose:完全にインディだし…レコード会社の目が入ると、曲を作って、そんなに直接的に怒られるようなことは書いてないけど、なんか難癖つけられたりすることはあるもんね。 ANI:なんでもないことでもね。 Bose:歌詞もそうだし曲でも。「この部分ちょっと…一応確認します」みたいな。鼻歌のようになんかの曲の一部を歌ってるのでもダメだったり。メジャーだと普通にあるからね。僕らが作るものって、そういうのが自然に入ってくるからさ。ANIが勝手に沢田研二の歌詞を引用したりとか(笑)。平気でやるからね。 SHINCO:やや問題になったけどね。 Bose:問題になったねえ。 ーーでもラップはそういう文化だから。 Bose:そう。もちろん許可とらなきゃいけないのはあるけどさ。ラップってそもそも人のやつを替え歌したりするのが面白いから。そういうのが好きなんだよ。ほんのちょっとした引用の範囲内なのに、それを「カバー申請しなきゃ」とかそこまでなってくると、もういいや、ってことになる。 ーー90年代の頭ぐらいと比べるとずいぶんうるさくなってるよね。 Bose:すごいあると思うよ。まあ昔のディレクターがユルすぎただけなのかもしれないけどさ(笑)。そういうのもあって、レコード会社を通さずにやってたわけ。だから僕らがちゃんとライヴ・ツアーをいっぱいやって、レコード会社とやるのを上回るぐらいの売り上げがあれば、それがいちばん良かったと思う。レコード会社とやるよりもCD売れてるじゃんって! SHINCO:マドンナも既存のレコード会社じゃなくツアー制作会社と契約してるじゃないですか(ライヴ・ネーションとの包括契約)。それに近い。 ANI:近くないけど(笑)。全然スケール小さいけど(笑)。 Bose:主流でほんとに売れてる人がやれば、絶対こっちのほうがうまくいくんだけど。だから僕らのノウハウで売れてるやつがやれ!っていう(笑)。だから…これでいいと思ってたんですよ。これで成功すれば勝ち!みたいな。でも僕らだと(売り上げの)マルが一桁少なくて話題にならない、みたいな(笑)。 ーー今作はそうしてこれまでライヴ等で販売していた曲を集めたってことですよね。 Bose:そう。こうして自分らがインディーズで作ってライヴで売ってた音源をまとめてアルバムにする、っていうのはいいモデルだよね。6年だとちょっと長すぎるけど(笑)。2~3年ぐらいのスパンでまとめられれば。制作に関しても、僕らとロボ宙ぐらいしか必要ないからね。 ANI:あとエンジニアとね。 Bose:超節約型でいけるし。 ーー録音はホームスタジオ? Bose:うちと、あとはいつも使ってる歌入れの小さなスタジオ。 ーー結局レコーディングもヴォーカルのブースだけあればいいってことだよね、スチャの場合。 Bose:そうなんですよ。ちょっと楽器…ベースや鍵盤が入るぐらいだから。それも全部ラインで録れるから。部屋で鳴らすことはほぼないし。「もうSHINCOがラップするぐらいじゃないと驚いてもらえない」(Bose)
ーーつまりアルバムとして出す必要性も感じていなかったし、レコード会社とやるのも制約が多いからやる気もなかったけど、アルバムという形で出さないと世間の認知みたいなものがなかなか…。 Bose:なかなかね…自分らとしてはそれまで出してたミニ・アルバムみたいなものでいいし、なにも変わらないんだけど、でも「出てることになってない」みたいな感じだもんね。 ーーライブ会場とスチャのホームページのみの販売だと、ライヴに通う熱心なファン以外にはなかなか広がっていかないですよね。 Bose:それもあるね。(一般には)売ってないしね。それも問題なんだよね。地方にいくと「普通にレコード屋で売ってるCD出してください」って言われるし。ライヴで売ってると言ってもフェスやイベントは出演は多いけど、ワンマンは東京や大阪みたいな大都市中心だからね。 ーーなるほどね。となると、今作はこの6年のスチャの活動の抜粋・報告というか、ベストみたいな感じ。 Bose:そうだね。ベスト・プラス新曲4曲。 ーーまとめるにあたって考えたことは? Bose:特にこれと言ってないよね。最近ライヴでよくやってるような定番曲、自分たちで気に入っている曲を並びがいいように選んだという。 ANI:12曲にしようというのはあった。 Bose:タイトルが『1212』だしね。 SHINCO:前のアルバムが『11』だったから。 Bose:よく言ってるしね。「ワンツー・ワンツー」って。のちに気づいたのは、ANIの結婚記念日が12月12日で、こないだ12回目だったんだっけ? そういうのがぴたっと…。 ーーじゃあ12月12日に出さなきゃ(笑)。 Bose:そうなんですよ!(笑)。そこが詰めの甘いところで…(笑)。 SHINCO:12月12日にマスタリングしてた(笑)。それでスタッフが「ANIさんケツがありますんで」「何?」「結婚記念日なんで(奥さんと)メシがあるんです」(笑)。 Bose:なのでマスタリングの最後にいなかったっていう(笑)。そういうユルさが…。 ーースチャですねえ(笑)。新曲はどれなんですか? Bose:タイアップ絡みの曲がそうですね。「ゲームボーイズ2」(『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』CF曲)「中庸平凡パンチ」(テレビ東京系ドラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』主題歌)「恋のペネトレイト」(WOWOW NBAイメージソング)ですね。 ーーなるほど。つまり強いアルバム・コンセプトがあったわけではない、と。でも統一性なんか考えてなくても、ちゃんとスチャダラパーらしい作品になってますね。 Bose:まあねえ。例えば「哀しみturn it up」って曲があって、ライヴ用にシングルで出したんですけど、全然(それまでのスチャと)違うものにしようと思ったんですよ。ANIの歌もので昔のエレクトロ風、っていう時点でギャグとしてレベル高いなと思ったんですけど、やってみたらスッと収まっちゃったという(笑)。そんな想定外じゃないというか、こんなの前もなかったっけ、みたいな感じになっちゃった。 ーースチャって今までも制約なくいろんなことを自由にやってきたから、何をやっても驚かれないっていうか、すんなり受け止められちゃうのかもしれませんね。 Bose:そう。だからそうやっていつも外してるつもりでも…。 SHINCO:やりそう、って言われる。 Bose:前にやってそう、って。やってなくて、けっこう挑戦したつもりだったのに(笑)。チャットモンチーとやってるやつも(スチャットモンチー「M4EVER」)我ながらヘンだなーと思うんだけど、やってみたら「前にやってなかったっけ?」って言われる(笑)。清水ミチコさんと(「Off The Wall」)だって、やったことないんだから…。 ーーあれ、やってなかったっけ? Bose:ないですよ!(怒) ーーそれは失礼しました(笑)。自分たちとしては常に新しいことをやって切り拓いてるつもりでも、みんなスチャはなんでもアリだと思ってるから、何をやっても新しいとは思ってくれないと。 Bose:あるかもしれないですねえ。25年もやってると。 ーーANIの歌でも驚かれないから…。 Bose:もうSHINCOがラップするぐらいじゃないと驚いてもらえないかも(笑)。 SHINCO:アカペラで…。 Bose:ハモリの…。 一同:(乾いた笑い) ーーそこまでいくともうラップじゃない(笑)。 Bose:でもまあ、自分たちとしては毎回、ちょっとずつはみ出していってる感じはあるんですけどね。 ANI:でも自分たちが思うほどはみ出してないのかも。 Bose:ああ、もっともっといかないとね。 ANI:あとまあ、好みみたいなのが決まってきてますからねえ。今の新しいヒップホップの感じとかあるじゃないですか。 Bose:それに挑戦!みたいなのはないもんなあ。すごい速い曲をやったり、オートチューン使ったり…。「最近はバンドでやり直すってことも考える」(SHINCO)
ーー6年前のアルバムと比べることにどれだけ意味があるかわかりませんが、トラックはよりシンプルになってきた気がします。 SHINCO:ああ、そうですかねえ。 ーーシンプルなトラックでちゃんとリリックを聴かせる。王道、と言っていいのかわからないけど。 Bose:ああ、そこはもう基本的な好みが変わらないからなあ。 SHINCO:最近はバンドでやり直すってことも考えるんですよ。バンドでもできるといいなあ、と思いながら作ってる。 Bose:ここ1~2年バンドを入れるライヴをよくやってるんですけど、ターンテーブルでビートを出してバンドが乗っかるとか、完全にバンドでやるとか、そういうのが面白くて。ヒップホップ的な、ターンテーブルだけで制約がある状態と、少し自由なのが混ざってるぐらいのバランスがちょうどよくて。音源を作りながらも、これをバンドでやるときはどうするか想像しながら作る、という部分は変わってきたかも。 ーーああ、そういうバッファを残して作ると。 Bose:うん、だからシンプルになってるのはそういうのもあるかも。ベースとか入る隙を考えながら作ったりね。 ーーなるほどね。スチャの前ってバンドやってた経験とかあるんでしたっけ? Bose:全然ないですね。僕ら楽器が演奏できないから、もともと。持ったことないし。 ANI:レコードしか聴いてないっていう。 ーーレコードしか聴いてない奴ができる音楽がラップだった。 Bose:ですねえ。ターンテーブルやサンプラーは楽器だといえば楽器なんですけど…SHINCOとか、いいキーボード一杯持ってるけど、直には弾けないからね。指一本ずつでこう… ーー単なる入力装置であると。 Bose:そうなんですよ。 SHINCO:始める前にドラムマシーンだけは持ってましたけどね。 Bose:ドラムマシーンも楽器といえば楽器だけど…。 SHINCO:LL・クール・Jのファーストみたいに、ドラムマシーンだけでできるんじゃね?と思ったから。 Bose:そこから楽器を始めたっていいのにやらなかったっていうのが、いわゆるミュージシャンとはどうも違いますよね。 ANI:(ほかのミュージシャンと)会う機会があっても、全然共通の話題がない…(笑)。だから音楽の話とかしないようにしてる(笑)。 Bose:いや、合うところもあるよ。聴く部分とかさ(笑) ANI:聴く部分は合うけどさ、聴き方も違うじゃん。「あそこブレイクやばいでしょ!」「は?ブレイク?」(笑) Bose:たぶんギターに興味を持った人とか、違いますよね。たとえば木暮(晋也)さんとか一緒にいると、いまだにギターのことをずっと考えてるもんね。エフェクターのこととか、鳴りがどうとか。その聴き方は(自分たちに)ないもんね。 ANI:鳴りとか、大きければいいじゃんて。 Bose:究極的には(弾かなくても)サンプリングすればいいじゃん、って発想になる。 ANI:サンプリングでよくね?って(笑) ーーでもそこは最近バンドでやるようになって変わってきたわけでしょ。 Bose:逆に自分たちのバンドの人たちは僕らのヒップホップ的な感覚もわかって演奏してくれてる。特に笹沼(位吉)さんとか松田(浩二)さんとか、すごいループ的なこともわかりつつやってくれるから。 ANI:話が早いすね。 Bose:サンプリングで作って演奏はしにくい曲とかあるじゃないですか。こんなところでベースは弾きにくい、というのを逆に楽しんでやってくれたりするから。そういう人だと話はできるけど。だからこれが、よそのバンドと一緒にラップやらなきゃいけない時は、やっぱり難しいですよ。バンドの感覚で演奏している人にどう説明したらいいのか。だから…ラップしてて邪魔なんだよ楽器って(笑)。いやほんとマジな話すると。ドラムだけでいいよって言いたくなるんだけど(笑)。でも演奏は必要だから。それがわかってるベースや鍵盤はなかなかいないですよ。そういう意味でいまやってるバンドの人はいいんですよ、すごく。余計なことしなくて(笑)。 ーーだったらLL・クール・Jみたくドラムマシーンだけでいいじゃん、とはならないの? Bose:なんですけど、やっぱりより自由な部分が必要なんですよ。僕ら、もともとターンテーブルでやってるほうが気持ちよかったんだけど、でもギター・ソロとかもやっぱりかっこいいし、ギター・ソロのあとにラップに戻ると盛り上がったりするんですよ。あとバンドでやってるほうが人数も増えて見所も増えるし、ライヴはラクで(笑)。 ANI:持つよね。 Bose:持つ持つ。ターンテーブルだけで2時間以上やってるとやっぱ限界があるんだよね、場を持たせるのに。だからMCとしてはすごくラクで。それを楽しめるようなゆとりが出てきたから。「遅くするとかっこいいと思って遅くしてたけど、今はぴったり(笑)」(Bose)
ーー最近バンドと一緒にラップやる人が多いじゃないですか、環ROYくんとか。 Bose:たぶん同じような発想じゃないかな。ターンテーブルとラップだけってさ、これ2時間やるもんじゃねえなって(笑)。 ーー今さらそんなこと言うかね(笑)。 Bose:だってラップのライヴで2時間ターンテーブルだけでやる人なんてあんまりいないもんね。だいたい1時間なのは必然性があるんだよ(笑)。自分らはそれをなんとか面白がってやろうと思ってやってるけど、工夫して持たせてるとこあるもんね。そりゃバンドになったらより見やすいライヴにはなると思う。ただラップ2時間続けるのもしんどいし。 ーーなるほどね。 Bose:でも、バンドと一緒にやるのもバランスが重要なんだよね。スチャがやってる感じなんだけどバンドでできてる、という感じにするのがなかなか難しくて。 ーーチャットモンチーとやってるやつはどうだったんですか。 Bose:アッコちゃん(福岡晃子)がドラム叩いてそれをループして…って作っていきましたね。チャットも2人になってループとかを使ってやり出した時だったから、ちょうどタイミングがよかったですね。 ーーほかにキーになるような曲というと。 ANI:「ザ・ベスト」とか。すげーいい曲できたと思った。 ーー今のスチャダラパーの心境が素直に出てる歌詞ですね。 Bose:そう。歳をとってきてね。周りもみんなこういう歳になってきて。曲ももの悲しい感じがいいよね。 ーー今作はそういう年齢なりの実感を感じさせるような曲と、スチャっぽい皮肉な、ウイットに富んだ寸鉄人を刺す感じの言葉がうまく併存してますね。 Bose:ねえ。もう寅さんの年齢超えてきたでしょ?(『男はつらいよ』の主人公・車寅次郎は、映画第一作公開の時点で38歳の設定) ANI:山田洋次が『幸せの黄色いハンカチ』を作ったのが42歳ぐらいらしい。(正確には46歳) Bose:ほら、超えてきちゃったから。そりゃ哀愁も出ますよねえ。 ーー全員40代後半? Bose:うん、45,6,7… ーーへたしたら次のアルバム出す時は全員50代かも。 ANI:やばいねえ…。 Bose:やばいねえ…。 ーー高齢化社会に向けて、リリックの内容も、これから減っていくばかりの若者層に向けるよりは…。 ANI:(笑)高齢者に向けた方が。 Bose:マーケット的には正解だよ(笑)。 ーーそうか、スチャの曲のテンポが遅いのはそういう理由か(笑)。年齢的に速いのができない(笑)。 Bose:前はさ、遅くするとかっこいいと思って遅くしてたけど、今はぴったり(笑)。ほっといても93(BPM)ぐらいになるからさ(笑)。「ヒップホップって、音だけに魅せられたんじゃない」(Bose)
ーーヒップホップも新しいものがどんどん出てきて日々更新してますが、スチャの考えるヒップホップらしさって何ですか。 Bose:いろいろあるけどなあ…味が出てないといやですよね。全てのアートに言えるんだけど、シュッとするだけだったら誰でもできるだろう、みたいな。 ANI:そうねえ、このご時世でね、デジタルで。 Bose:カッコよくするだけだったら誰でもできる。その人なりの面白み…ダサ美っていうか。味…としか言えないけどね。 SHINCO:形跡っていうか筆圧っつーか。 ーーそういうヒップホップぽさみたいなものにはこだわりたい。 ANI:こだわりたい…というよりは出ちゃうんじゃないですか。これキレイすぎるからレコード・ノイズ入れておこうか、みたいな。 Bose:なんか…若い人とやってると、こっちはすげえ頑張って若い人のテンポにあわせてシャキシャキやってるつもりなんだけど、「スチャさんとやるとユルくていいすよねえ」って言われたりして(笑)。ほんとよく言われる。どこでもそうなんだよ! だからその「味」が出ちゃってるんだろうね。こっちは隠そうと思ってるんだけどさ。なるべくシャキシャキやってるつもりなんだけど。 ーー生まれついてのものだ。 Bose:そうなってしまったし、みんなもそれを期待してる、みたいな。ちょっとずれてる感っていうか、このダサい感じがなんでかっこいいんだろう、みたいな。ヒップホップって、音だけに魅せられたんじゃないんですよ。そういう全体の美学がヒップホップだと思ってるから。なんかその…かっこいいのをかっこよくやってどうすんだよ!みたいな。 ANI:(笑)あはははは! Bose:つい思っちゃう、なんでも。そのままやってどうすんだよ!っていう。 ANI:かっこよくないじゃん!みたいな。 Bose:そうそう。いちばんかっこよくないじゃん、っていう。 ーー早川義夫ですね。「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」 ANI:そうそう。 SHINCO:ちょっとスキがあったほうがいいのかもしれない。 Bose:ANIなんかもさ、なんでもかっこよくやろうと思えばできちゃうんだけど、ファッションとかも。 SHINCO:(笑)わはははは! Bose:だけどあえてグレーっぽく(笑)。 ANI:うううう(笑)。 ーー一度かっこいいファッションでばっちり決めてくださいよ。 Bose:やろうと思えばいつでもできるよね、シュッとしたやつね。 SHINCO:そこをわざとこぼしてシミを作ったりして(笑)。 ANI:…んなことないすよ!もっとシュッと『LEON』みたいなオヤジになりたいですよ!(笑) Bose:なりたいんだ? あはははは!(笑) ANI:全然なりたい。そうしないといい女が寄ってこない(笑)。 ーー女をはべらかすのがラッパーの基本ってことですか(笑)。 Bose:なりたいんだ? ANI:ちょっとなりたい(笑)。 Bose:「ちょっと」ね。でもああいう人って「すげーなりたい」んだよ。「ちょっとなりたい」じゃなくて「すげーなりたい」じゃなきゃダメなんだよ。 ーー欲望が足りてないわけだ(笑)。 ANI:そうかあ…。 Bose:もっとハングリーにならなきゃ。 ANI:生活はだいぶハングリーですよ (笑)。 ーーANIは今作のトレーラーで「今回のアルバムはミリオン売れるのを期待する」みたいなこと言ってたじゃないですか。 ANI:いっつも思ってますよ、そんなの(笑)。 Bose:思ってても見込みが甘いっていうのがあるよね(笑)。 ANI:いや、まだわかんないよ。世の中いつ間違いが起きるかわからないから(笑)。 Bose:それはそう。売れるもんにセオリーがあるわけじゃないからね。 ーースチャのやってることに突然世の中がシンクロするかもしれない。 Bose:そうそうそう。バシッ!ヤバい!見られた!みたいな感じで。 ANI:見つかった!みたいな。 Bose:坂上忍みたいに急に脚光を浴びることもあるからさ(笑) ーー今作も世の中へのスチャの存在アピールみたいなものだから。 Bose:そうそう。それでどういう反応が来るかがまだ見えてないですからね。 ANI:「たまにはどうですか、CD? CDもいいもんですよ!」って。 (取材・文=小野島大)
スチャダラパー『1212』(初回限定盤)
スチャダラパーが語る“味”ありきのヒップホップ論「カッコよくするだけだったら誰でもできる」

「僕らはクール・Jみたいな正統派じゃない。お笑い芸人の次、スペースシャワー的な(笑)」(Bose)
Bose:お久しぶりです(笑)。 ANI:ご無沙汰してます(笑)。 ーー(笑)ご無沙汰してます。取材という形でお会いするのは『The 9th Sense』(2004)の時以来だから、10年ぶりですよ(取材日は2014年12月29日)。 Bose:お互いまだやってるのが間違ってるよね(笑)。お互いやめてないっていう怖さ(笑)。だってライター歴何年なんですか? ーースチャの活動歴と同じぐらいですよ。 Bose:ですよね。25,6年ってことですよね。怖くないそれ?(笑) 絶対そんな風に(それだけ長いこと続けるとは)思ってなかったじゃないですか。 ーーお互いね(笑)。 Bose:(そんなに)やってるはずないって思ったもん。 ーーねえ。まあ私は日々食っていくので精一杯ですけど(笑)。 Bose:それはお互い様ですよ(笑)。 ANI:同じく!ですよ(笑) Bose:ラッパーだってさ、始まったあとどういうフィニッシュがあるのかわからないじゃん。 ーーロールモデルがないもんね。 Bose:ないもん。 ANI:豪邸? Bose:いやいや。LL・クール・Jとかは司会やってるじゃんね。 ーーああ、グラミー賞とかね。 ANI:すっげえうまい。 Bose:上手だよね、ちょっとウィットに富んだことを言いつつ…。 ANI:「最高だぜ!」みたいにうまく持ち上げて。 ーーでもBoseも司会の道を着々と歩んでるじゃないですか(フジテレビ系『ムチャブリ!スタンパー』)。 Bose:いませんよっ!それに僕らはクール・Jみたいな正統派じゃないからね。お笑い芸人の次というか。スペースシャワー的な(笑)。 ANI:よくお似合いっていう(笑)(注:スチャダラパーの新作のレーベルはスペースシャワーネットワーク)。 Bose:CSだとのびのびできるっていう(笑)。 ーーでもスチャは結成以来27年、全然スタンスを変えないでやってるでしょう。それはすごいと思いますけど。 Bose:いやあ…(浮かない顔)。 ANI:本人たち的にはスタンス変えていきたいと思ってるんですけどねえ。 ーーあ、思ってるんですか。 ANI:思ってますよ。 ーーどういう風に? SHINCO:昼の帯でラジオ。 ANI:くくくく(笑)。 Bose:それ、あんまりスタンス変わってないから(笑)。 ANI:もうちょいなんか…。 Bose:売れる売れない的な? ANI:うん。 Bose:たとえばさ、ライヴ年間100本やるミュージシャンになる、みたいな。そういう道にいってもよかったんだけど、なんかそっちにならなかったですねえ。「『マジでスチャ好きなんすよ』みたいな奴に限って、聴いてねえし見てもいねえ(笑)」(Bose)
ーー確かにね。今回も6年ぶりのアルバムでしょう。なぜそんなに時間がかかったのか…。 Bose:まとめてちゃんとアルバムにしないと、世間からは何もやってないと思われるっていう。ずっと音源は作ってて、自分達なりのやり方でリリースはしてたんですよ。 ーーライヴ会場とかでね。 Bose:だけどそれは世の中的にはカウントされないっていうのに4年ぐらいたって気づいて(笑)。TVの仕事とかするとさ、「音楽のほうは最近どうしてらっしゃるんですか?」とかマジで聞かれるから(笑)。けっこう「マジでスチャ好きなんすよ」みたいな奴に限って(笑)。ほんとかよ?っていう。聴いてねえし見てもいねえみたいな(笑)。そこで反省するわけですよ。結局アルバム出してこうやって取材受けたり、雑誌に載ったりしないとカウントされないんだと思って。 ーー逆にいうとアルバムを作る必然性みたいなものは、それ以外に感じてなかったってことですか。 Bose:前のレコード会社と契約が終わったあとに、こういう形態が面白いんじゃないかと考えたんですよ。自分らのライヴで(ライヴ物販用に作った)ミニ・アルバムみたいなのがTシャツとかと同じように売ってて、来てくれた人の多くが買ってくれる、という。そういうやり方の方が、レコード会社と契約して活動するよりも、作り方としても自由にできるし、お金の面でもむしろいいぐらいだったりする。レコード会社と契約してるメリットも、僕らはあんまりないから。広いスタジオとかも必要無いし、僕らとしては今の形でやって続けていければ、それでいいなと思ってたんですよ。 ーーインディペンデントでやったほうが。 Bose:完全にインディだし…レコード会社の目が入ると、曲を作って、そんなに直接的に怒られるようなことは書いてないけど、なんか難癖つけられたりすることはあるもんね。 ANI:なんでもないことでもね。 Bose:歌詞もそうだし曲でも。「この部分ちょっと…一応確認します」みたいな。鼻歌のようになんかの曲の一部を歌ってるのでもダメだったり。メジャーだと普通にあるからね。僕らが作るものって、そういうのが自然に入ってくるからさ。ANIが勝手に沢田研二の歌詞を引用したりとか(笑)。平気でやるからね。 SHINCO:やや問題になったけどね。 Bose:問題になったねえ。 ーーでもラップはそういう文化だから。 Bose:そう。もちろん許可とらなきゃいけないのはあるけどさ。ラップってそもそも人のやつを替え歌したりするのが面白いから。そういうのが好きなんだよ。ほんのちょっとした引用の範囲内なのに、それを「カバー申請しなきゃ」とかそこまでなってくると、もういいや、ってことになる。 ーー90年代の頭ぐらいと比べるとずいぶんうるさくなってるよね。 Bose:すごいあると思うよ。まあ昔のディレクターがユルすぎただけなのかもしれないけどさ(笑)。そういうのもあって、レコード会社を通さずにやってたわけ。だから僕らがちゃんとライヴ・ツアーをいっぱいやって、レコード会社とやるのを上回るぐらいの売り上げがあれば、それがいちばん良かったと思う。レコード会社とやるよりもCD売れてるじゃんって! SHINCO:マドンナも既存のレコード会社じゃなくツアー制作会社と契約してるじゃないですか(ライヴ・ネーションとの包括契約)。それに近い。 ANI:近くないけど(笑)。全然スケール小さいけど(笑)。 Bose:主流でほんとに売れてる人がやれば、絶対こっちのほうがうまくいくんだけど。だから僕らのノウハウで売れてるやつがやれ!っていう(笑)。だから…これでいいと思ってたんですよ。これで成功すれば勝ち!みたいな。でも僕らだと(売り上げの)マルが一桁少なくて話題にならない、みたいな(笑)。 ーー今作はそうしてこれまでライヴ等で販売していた曲を集めたってことですよね。 Bose:そう。こうして自分らがインディーズで作ってライヴで売ってた音源をまとめてアルバムにする、っていうのはいいモデルだよね。6年だとちょっと長すぎるけど(笑)。2~3年ぐらいのスパンでまとめられれば。制作に関しても、僕らとロボ宙ぐらいしか必要ないからね。 ANI:あとエンジニアとね。 Bose:超節約型でいけるし。 ーー録音はホームスタジオ? Bose:うちと、あとはいつも使ってる歌入れの小さなスタジオ。 ーー結局レコーディングもヴォーカルのブースだけあればいいってことだよね、スチャの場合。 Bose:そうなんですよ。ちょっと楽器…ベースや鍵盤が入るぐらいだから。それも全部ラインで録れるから。部屋で鳴らすことはほぼないし。「もうSHINCOがラップするぐらいじゃないと驚いてもらえない」(Bose)
ーーつまりアルバムとして出す必要性も感じていなかったし、レコード会社とやるのも制約が多いからやる気もなかったけど、アルバムという形で出さないと世間の認知みたいなものがなかなか…。 Bose:なかなかね…自分らとしてはそれまで出してたミニ・アルバムみたいなものでいいし、なにも変わらないんだけど、でも「出てることになってない」みたいな感じだもんね。 ーーライブ会場とスチャのホームページのみの販売だと、ライヴに通う熱心なファン以外にはなかなか広がっていかないですよね。 Bose:それもあるね。(一般には)売ってないしね。それも問題なんだよね。地方にいくと「普通にレコード屋で売ってるCD出してください」って言われるし。ライヴで売ってると言ってもフェスやイベントは出演は多いけど、ワンマンは東京や大阪みたいな大都市中心だからね。 ーーなるほどね。となると、今作はこの6年のスチャの活動の抜粋・報告というか、ベストみたいな感じ。 Bose:そうだね。ベスト・プラス新曲4曲。 ーーまとめるにあたって考えたことは? Bose:特にこれと言ってないよね。最近ライヴでよくやってるような定番曲、自分たちで気に入っている曲を並びがいいように選んだという。 ANI:12曲にしようというのはあった。 Bose:タイトルが『1212』だしね。 SHINCO:前のアルバムが『11』だったから。 Bose:よく言ってるしね。「ワンツー・ワンツー」って。のちに気づいたのは、ANIの結婚記念日が12月12日で、こないだ12回目だったんだっけ? そういうのがぴたっと…。 ーーじゃあ12月12日に出さなきゃ(笑)。 Bose:そうなんですよ!(笑)。そこが詰めの甘いところで…(笑)。 SHINCO:12月12日にマスタリングしてた(笑)。それでスタッフが「ANIさんケツがありますんで」「何?」「結婚記念日なんで(奥さんと)メシがあるんです」(笑)。 Bose:なのでマスタリングの最後にいなかったっていう(笑)。そういうユルさが…。 ーースチャですねえ(笑)。新曲はどれなんですか? Bose:タイアップ絡みの曲がそうですね。「ゲームボーイズ2」(『ゼルダの伝説 神々のトライフォース2』CF曲)「中庸平凡パンチ」(テレビ東京系ドラマ『山田孝之の東京都北区赤羽』主題歌)「恋のペネトレイト」(WOWOW NBAイメージソング)ですね。 ーーなるほど。つまり強いアルバム・コンセプトがあったわけではない、と。でも統一性なんか考えてなくても、ちゃんとスチャダラパーらしい作品になってますね。 Bose:まあねえ。例えば「哀しみturn it up」って曲があって、ライヴ用にシングルで出したんですけど、全然(それまでのスチャと)違うものにしようと思ったんですよ。ANIの歌もので昔のエレクトロ風、っていう時点でギャグとしてレベル高いなと思ったんですけど、やってみたらスッと収まっちゃったという(笑)。そんな想定外じゃないというか、こんなの前もなかったっけ、みたいな感じになっちゃった。 ーースチャって今までも制約なくいろんなことを自由にやってきたから、何をやっても驚かれないっていうか、すんなり受け止められちゃうのかもしれませんね。 Bose:そう。だからそうやっていつも外してるつもりでも…。 SHINCO:やりそう、って言われる。 Bose:前にやってそう、って。やってなくて、けっこう挑戦したつもりだったのに(笑)。チャットモンチーとやってるやつも(スチャットモンチー「M4EVER」)我ながらヘンだなーと思うんだけど、やってみたら「前にやってなかったっけ?」って言われる(笑)。清水ミチコさんと(「Off The Wall」)だって、やったことないんだから…。 ーーあれ、やってなかったっけ? Bose:ないですよ!(怒) ーーそれは失礼しました(笑)。自分たちとしては常に新しいことをやって切り拓いてるつもりでも、みんなスチャはなんでもアリだと思ってるから、何をやっても新しいとは思ってくれないと。 Bose:あるかもしれないですねえ。25年もやってると。 ーーANIの歌でも驚かれないから…。 Bose:もうSHINCOがラップするぐらいじゃないと驚いてもらえないかも(笑)。 SHINCO:アカペラで…。 Bose:ハモリの…。 一同:(乾いた笑い) ーーそこまでいくともうラップじゃない(笑)。 Bose:でもまあ、自分たちとしては毎回、ちょっとずつはみ出していってる感じはあるんですけどね。 ANI:でも自分たちが思うほどはみ出してないのかも。 Bose:ああ、もっともっといかないとね。 ANI:あとまあ、好みみたいなのが決まってきてますからねえ。今の新しいヒップホップの感じとかあるじゃないですか。 Bose:それに挑戦!みたいなのはないもんなあ。すごい速い曲をやったり、オートチューン使ったり…。「最近はバンドでやり直すってことも考える」(SHINCO)
ーー6年前のアルバムと比べることにどれだけ意味があるかわかりませんが、トラックはよりシンプルになってきた気がします。 SHINCO:ああ、そうですかねえ。 ーーシンプルなトラックでちゃんとリリックを聴かせる。王道、と言っていいのかわからないけど。 Bose:ああ、そこはもう基本的な好みが変わらないからなあ。 SHINCO:最近はバンドでやり直すってことも考えるんですよ。バンドでもできるといいなあ、と思いながら作ってる。 Bose:ここ1~2年バンドを入れるライヴをよくやってるんですけど、ターンテーブルでビートを出してバンドが乗っかるとか、完全にバンドでやるとか、そういうのが面白くて。ヒップホップ的な、ターンテーブルだけで制約がある状態と、少し自由なのが混ざってるぐらいのバランスがちょうどよくて。音源を作りながらも、これをバンドでやるときはどうするか想像しながら作る、という部分は変わってきたかも。 ーーああ、そういうバッファを残して作ると。 Bose:うん、だからシンプルになってるのはそういうのもあるかも。ベースとか入る隙を考えながら作ったりね。 ーーなるほどね。スチャの前ってバンドやってた経験とかあるんでしたっけ? Bose:全然ないですね。僕ら楽器が演奏できないから、もともと。持ったことないし。 ANI:レコードしか聴いてないっていう。 ーーレコードしか聴いてない奴ができる音楽がラップだった。 Bose:ですねえ。ターンテーブルやサンプラーは楽器だといえば楽器なんですけど…SHINCOとか、いいキーボード一杯持ってるけど、直には弾けないからね。指一本ずつでこう… ーー単なる入力装置であると。 Bose:そうなんですよ。 SHINCO:始める前にドラムマシーンだけは持ってましたけどね。 Bose:ドラムマシーンも楽器といえば楽器だけど…。 SHINCO:LL・クール・Jのファーストみたいに、ドラムマシーンだけでできるんじゃね?と思ったから。 Bose:そこから楽器を始めたっていいのにやらなかったっていうのが、いわゆるミュージシャンとはどうも違いますよね。 ANI:(ほかのミュージシャンと)会う機会があっても、全然共通の話題がない…(笑)。だから音楽の話とかしないようにしてる(笑)。 Bose:いや、合うところもあるよ。聴く部分とかさ(笑) ANI:聴く部分は合うけどさ、聴き方も違うじゃん。「あそこブレイクやばいでしょ!」「は?ブレイク?」(笑) Bose:たぶんギターに興味を持った人とか、違いますよね。たとえば木暮(晋也)さんとか一緒にいると、いまだにギターのことをずっと考えてるもんね。エフェクターのこととか、鳴りがどうとか。その聴き方は(自分たちに)ないもんね。 ANI:鳴りとか、大きければいいじゃんて。 Bose:究極的には(弾かなくても)サンプリングすればいいじゃん、って発想になる。 ANI:サンプリングでよくね?って(笑) ーーでもそこは最近バンドでやるようになって変わってきたわけでしょ。 Bose:逆に自分たちのバンドの人たちは僕らのヒップホップ的な感覚もわかって演奏してくれてる。特に笹沼(位吉)さんとか松田(浩二)さんとか、すごいループ的なこともわかりつつやってくれるから。 ANI:話が早いすね。 Bose:サンプリングで作って演奏はしにくい曲とかあるじゃないですか。こんなところでベースは弾きにくい、というのを逆に楽しんでやってくれたりするから。そういう人だと話はできるけど。だからこれが、よそのバンドと一緒にラップやらなきゃいけない時は、やっぱり難しいですよ。バンドの感覚で演奏している人にどう説明したらいいのか。だから…ラップしてて邪魔なんだよ楽器って(笑)。いやほんとマジな話すると。ドラムだけでいいよって言いたくなるんだけど(笑)。でも演奏は必要だから。それがわかってるベースや鍵盤はなかなかいないですよ。そういう意味でいまやってるバンドの人はいいんですよ、すごく。余計なことしなくて(笑)。 ーーだったらLL・クール・Jみたくドラムマシーンだけでいいじゃん、とはならないの? Bose:なんですけど、やっぱりより自由な部分が必要なんですよ。僕ら、もともとターンテーブルでやってるほうが気持ちよかったんだけど、でもギター・ソロとかもやっぱりかっこいいし、ギター・ソロのあとにラップに戻ると盛り上がったりするんですよ。あとバンドでやってるほうが人数も増えて見所も増えるし、ライヴはラクで(笑)。 ANI:持つよね。 Bose:持つ持つ。ターンテーブルだけで2時間以上やってるとやっぱ限界があるんだよね、場を持たせるのに。だからMCとしてはすごくラクで。それを楽しめるようなゆとりが出てきたから。「遅くするとかっこいいと思って遅くしてたけど、今はぴったり(笑)」(Bose)
ーー最近バンドと一緒にラップやる人が多いじゃないですか、環ROYくんとか。 Bose:たぶん同じような発想じゃないかな。ターンテーブルとラップだけってさ、これ2時間やるもんじゃねえなって(笑)。 ーー今さらそんなこと言うかね(笑)。 Bose:だってラップのライヴで2時間ターンテーブルだけでやる人なんてあんまりいないもんね。だいたい1時間なのは必然性があるんだよ(笑)。自分らはそれをなんとか面白がってやろうと思ってやってるけど、工夫して持たせてるとこあるもんね。そりゃバンドになったらより見やすいライヴにはなると思う。ただラップ2時間続けるのもしんどいし。 ーーなるほどね。 Bose:でも、バンドと一緒にやるのもバランスが重要なんだよね。スチャがやってる感じなんだけどバンドでできてる、という感じにするのがなかなか難しくて。 ーーチャットモンチーとやってるやつはどうだったんですか。 Bose:アッコちゃん(福岡晃子)がドラム叩いてそれをループして…って作っていきましたね。チャットも2人になってループとかを使ってやり出した時だったから、ちょうどタイミングがよかったですね。 ーーほかにキーになるような曲というと。 ANI:「ザ・ベスト」とか。すげーいい曲できたと思った。 ーー今のスチャダラパーの心境が素直に出てる歌詞ですね。 Bose:そう。歳をとってきてね。周りもみんなこういう歳になってきて。曲ももの悲しい感じがいいよね。 ーー今作はそういう年齢なりの実感を感じさせるような曲と、スチャっぽい皮肉な、ウイットに富んだ寸鉄人を刺す感じの言葉がうまく併存してますね。 Bose:ねえ。もう寅さんの年齢超えてきたでしょ?(『男はつらいよ』の主人公・車寅次郎は、映画第一作公開の時点で38歳の設定) ANI:山田洋次が『幸せの黄色いハンカチ』を作ったのが42歳ぐらいらしい。(正確には46歳) Bose:ほら、超えてきちゃったから。そりゃ哀愁も出ますよねえ。 ーー全員40代後半? Bose:うん、45,6,7… ーーへたしたら次のアルバム出す時は全員50代かも。 ANI:やばいねえ…。 Bose:やばいねえ…。 ーー高齢化社会に向けて、リリックの内容も、これから減っていくばかりの若者層に向けるよりは…。 ANI:(笑)高齢者に向けた方が。 Bose:マーケット的には正解だよ(笑)。 ーーそうか、スチャの曲のテンポが遅いのはそういう理由か(笑)。年齢的に速いのができない(笑)。 Bose:前はさ、遅くするとかっこいいと思って遅くしてたけど、今はぴったり(笑)。ほっといても93(BPM)ぐらいになるからさ(笑)。「ヒップホップって、音だけに魅せられたんじゃない」(Bose)
ーーヒップホップも新しいものがどんどん出てきて日々更新してますが、スチャの考えるヒップホップらしさって何ですか。 Bose:いろいろあるけどなあ…味が出てないといやですよね。全てのアートに言えるんだけど、シュッとするだけだったら誰でもできるだろう、みたいな。 ANI:そうねえ、このご時世でね、デジタルで。 Bose:カッコよくするだけだったら誰でもできる。その人なりの面白み…ダサ美っていうか。味…としか言えないけどね。 SHINCO:形跡っていうか筆圧っつーか。 ーーそういうヒップホップぽさみたいなものにはこだわりたい。 ANI:こだわりたい…というよりは出ちゃうんじゃないですか。これキレイすぎるからレコード・ノイズ入れておこうか、みたいな。 Bose:なんか…若い人とやってると、こっちはすげえ頑張って若い人のテンポにあわせてシャキシャキやってるつもりなんだけど、「スチャさんとやるとユルくていいすよねえ」って言われたりして(笑)。ほんとよく言われる。どこでもそうなんだよ! だからその「味」が出ちゃってるんだろうね。こっちは隠そうと思ってるんだけどさ。なるべくシャキシャキやってるつもりなんだけど。 ーー生まれついてのものだ。 Bose:そうなってしまったし、みんなもそれを期待してる、みたいな。ちょっとずれてる感っていうか、このダサい感じがなんでかっこいいんだろう、みたいな。ヒップホップって、音だけに魅せられたんじゃないんですよ。そういう全体の美学がヒップホップだと思ってるから。なんかその…かっこいいのをかっこよくやってどうすんだよ!みたいな。 ANI:(笑)あはははは! Bose:つい思っちゃう、なんでも。そのままやってどうすんだよ!っていう。 ANI:かっこよくないじゃん!みたいな。 Bose:そうそう。いちばんかっこよくないじゃん、っていう。 ーー早川義夫ですね。「かっこいいことはなんてかっこ悪いんだろう」 ANI:そうそう。 SHINCO:ちょっとスキがあったほうがいいのかもしれない。 Bose:ANIなんかもさ、なんでもかっこよくやろうと思えばできちゃうんだけど、ファッションとかも。 SHINCO:(笑)わはははは! Bose:だけどあえてグレーっぽく(笑)。 ANI:うううう(笑)。 ーー一度かっこいいファッションでばっちり決めてくださいよ。 Bose:やろうと思えばいつでもできるよね、シュッとしたやつね。 SHINCO:そこをわざとこぼしてシミを作ったりして(笑)。 ANI:…んなことないすよ!もっとシュッと『LEON』みたいなオヤジになりたいですよ!(笑) Bose:なりたいんだ? あはははは!(笑) ANI:全然なりたい。そうしないといい女が寄ってこない(笑)。 ーー女をはべらかすのがラッパーの基本ってことですか(笑)。 Bose:なりたいんだ? ANI:ちょっとなりたい(笑)。 Bose:「ちょっと」ね。でもああいう人って「すげーなりたい」んだよ。「ちょっとなりたい」じゃなくて「すげーなりたい」じゃなきゃダメなんだよ。 ーー欲望が足りてないわけだ(笑)。 ANI:そうかあ…。 Bose:もっとハングリーにならなきゃ。 ANI:生活はだいぶハングリーですよ (笑)。 ーーANIは今作のトレーラーで「今回のアルバムはミリオン売れるのを期待する」みたいなこと言ってたじゃないですか。 ANI:いっつも思ってますよ、そんなの(笑)。 Bose:思ってても見込みが甘いっていうのがあるよね(笑)。 ANI:いや、まだわかんないよ。世の中いつ間違いが起きるかわからないから(笑)。 Bose:それはそう。売れるもんにセオリーがあるわけじゃないからね。 ーースチャのやってることに突然世の中がシンクロするかもしれない。 Bose:そうそうそう。バシッ!ヤバい!見られた!みたいな感じで。 ANI:見つかった!みたいな。 Bose:坂上忍みたいに急に脚光を浴びることもあるからさ(笑) ーー今作も世の中へのスチャの存在アピールみたいなものだから。 Bose:そうそう。それでどういう反応が来るかがまだ見えてないですからね。 ANI:「たまにはどうですか、CD? CDもいいもんですよ!」って。 (取材・文=小野島大)
スチャダラパー『1212』(初回限定盤)


