JUDY AND MARY解散後、初のシングルとして2002年にリリースされた『the end of shite』のMV。YUKIがスカートの中に手を入れて弄ると、その裾から小人が多数出てくるという描写は当時、過激であるとして放送を控えるテレビ局も多かった。YUKI曰く、「一人で勝手に始めちゃうわよ」という意味であり、ソロ活動スタートへ向けてのアートワークだったという。上記のYouTube公式動画でも当該のシーンはカットされているが、2005年リリースの映像作品『ユキビデオ』では、最後まで鑑賞することが可能だ。なお、ジャケット写真でも同様のポージングをしており、こちらも艶っぽい仕上がりとなっている。
ソロデビュー10周年記念アルバムとして、それまでのカップリング曲を集めたのが『BETWEEN THE TEN』。なにかを舐めようとしているかのような舌が、実にエロティックな妄想を膨らませるジャケットとなっている。1曲目に収録された「bed」は、「シーツの中で 時をとめながら 絡まって足が 冷たい足が あたる…」「あかりはつけないで でも少しだけ見せて oh baby, come over me…」といったベッドの中の情景描写が印象的なスローナンバー。YUKIの楽曲は、ポップでキラキラしたダンスチューンも魅力的だが、本作は大人のカップルが二人でゆっくり聴いても、趣きのあるアルバムではないだろうか。
最新MVではレオタード姿を披露
YUKI 『誰でもロンリー』
最新アルバム『FLY』からの先行シングル「誰でもロンリー」のMVでは、うずたかく積み上げられたスピーカーの前、下半身レオタード姿でコミカルなダンスを披露しているYUKI。「ミュージカルの舞台の練習のために集まった様々なジャンルのダンサーたち」という設定で、どこか懐かしさを感じさせるファッションと、バレエのような動きがチャーミングだ。
1993年、JUDY AND MARYのボーカリストとしてメジャーデビューし、2002年から本格的なソロ活動を開始したYUKI。20年以上に渡って音楽活動を継続しながら、今なお人々を魅了しているのは、その高い音楽性に加え、常に刺激的なビジュアル表現にチャレンジしてきたことも大きいだろう。新作アルバム『FLY』の仕上がりに期待するとともに、今後もさらに魅惑的なアートワークを展開してくれることを願いたい。
(文=松下博夫)