『夫のカノジョ』歴史的惨敗の陰で『家族の裏事情』も超低空飛行……“名門”研音の凋落ぶり

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『家族の裏事情』-フジテレビ
「やっぱりこれだけ数字がついてこないと、現場の雰囲気はかなり悪いですよ。W主演の沢村一樹さんも、ストレスがたまっているようです」(フジテレビ関係者)  金曜19時57分から放送されているフジテレビ系ドラマ『家族の裏事情』の視聴率が、業界に波紋を呼んでいる。 「先週はついに3.8%(ビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)まで落ち込みました。財前直見さんと沢村さんという『研音』のW主演で挑んだ今作ですが、初回から6.5%と低迷。今クールは、川口春奈さんの『夫のカノジョ』(TBS系)がゴールデンの今世紀最低視聴率を更新したため、低視聴率の話題は全部あっちが持っていきましたが、うちのこのドラマもかなりヒドいもんですよ」(同)  その中でも一番割を食った形になっているのが、沢村だ。 「なにせ、沢村さんは前のクールの『DOCTORS2 最強の名医』(テレビ朝日系)で平均18.3%取っていますからね。沢村さんも『なんで今更、バーターで俺まで出ないといけないんだ!』って愚痴っていたそうです。ただ、研音の序列でいうと、いまだに女優では財前さんがトップなんです。つまり、彼女が主演するということは、ほかの研音の役者さんは彼女の下というのが必然。それでもW主演という形になったのは、事務所が沢村さんを認めているということなんでしょうけど、今回のことは、ありがた迷惑でしょうね(苦笑)」(芸能事務所関係者)  今回の低視聴率の件で明らかになったのは、研音という事務所の凋落ぶりだという。 「正直、今までは財前さんはじめ、山口智子さんや唐沢寿明さん、反町隆史さん、竹之内豊さんといった主役級が芸能界でも視聴率を取れる俳優ということで認識されていましたが、今は女性だと天海祐希さん、菅野美穂さん、男性だと沢村さん、松田翔太さんらが中心になるでしょうね。実際、今回のように古株の財前さんだけでは数字が取れないと判断した局側が、数字の取れる沢村さんとならっていうことでOKしたという“裏事情”もあるそうですし」(テレビ局関係者)  家族よりも、研音の“裏事情”のほうが面白いに違いない。

「クリスマスは誰か誘ってほしい……」“孤独キャラ”が話題の堀北真希に、まさかの称賛の声続々!

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【日刊サイゾーより】

 「大勢でいるより、一人が好き」「外に出ない」「趣味は、家で筋トレ」「お酒は好きだが、両親と家飲み」「着ていくところがないので、服は買わない」と、「週刊朝日」(朝日新聞出版)で明かした孤独すぎる私生活や、ネガティブな発言が話題(関連記事)の女優・堀北真希だが、27日に登壇した「第42回ベストドレッサー賞」の授賞式でも、孤独なプライベートを明かした。

 報道陣から「クリスマスの予定」を聞かれると、「(主演ドラマの)『ミス・パイロット』がちょうど最終回なんです」と宣伝ではぐらかした堀北。「誰と見るのか?」とツッコまれると、寂しげな表情を浮かべ「いつも一人でじっくり見てるので、なるべく大人数で見たいですね」と話し、「おしゃれしてパーティーとか行きたいです。誰か誘ってほしいです……」と語った。

 堀北は、ガードが固いことで知られる芸能事務所・スウィートパワーに所属。内山理名や桐谷美玲、桜庭ななみなど女性タレントのみが所属する同事務所は、アットホームな雰囲気がある一方で、タレント教育の徹底ぶりは“女版ジャニーズ”と……

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レディー・ガガは大成功した今も、なぜ奇抜な格好をし続けるのか?

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レディー・ガガ『アートポップ-デラックス・エディション』(ユニバーサルミュージック)

【リアルサウンドより】  レディー・ガガが、新作アルバム『ARTPOP』のプロモーションのため、一年半ぶりの来日を果たした。  新作がオリコン初登場1位、全米・全英チャートでも1位を記録し、またもや世界的な旋風を巻き起こしているガガ。11月29日にはテレビ朝日系『ミュージックステーション スペシャル 超豪華アーティスト プレミアムライブ』への生出演も決定している。こちらでも相当に力の入ったパフォーマンスを見せてくれるはずだ。  さて、ここで考えたいのが、何故ガガは奇抜な格好をするのか? ということ。  これまでもガガは数々のエキセントリックなファッションで話題を呼んできた。生肉ドレスやセクシーなシースルー、さらにはシュールな衣装まで。オンでもオフでも数々の度肝を抜く格好をしてきた。最新シングル「アプローズ」のミュージックビデオでも過激な貝殻ビキニをまとっている。

Lady Gaga「Applause」

 なぜ彼女は毎回奇抜なファッションをしているのか。「話題作りのため」と思う人もいるかもしれない。でも冷静に考えたら、今のガガほどの人気とステータスを持ったアーティストが身を削ってわざわざ「話題作り」をする必要はないはず。明らかに「やりたいからやっている」たぐいのパフォーマンスなわけである。そして実は、そこから深いメッセージ性を読み解くこともできるのだ。  実は、ガガ自身、先日に放映されたイギリスの人気トーク番組「The Graham Norton Show」の中で、自分が奇抜な格好をする理由について語っている。それは「自分の狂気と闘うため」なのだという。幼少期から「頭の中の声」に悩まされ、そのせいでアルコールやドラッグにハマったこともあったけれど、そんな自分を救ってくれたのが服飾とアートだったと告白している。  また、筆者は昨年5月12日にさいたまスーパーアリーナで行われた来日公演にも足を運んだのだが、そのライヴ中のMCでもその理由の一端を明かしていた。ステージ上で「生肉ドレス」を身にまとったガガは、「私がこのドレスを好きなのは、何を着ていようが結局私たちは肉と骨からできているから。私たちは同じ。同じなの」と語っていた。ステージ上のMCで、彼女は、スーパースターである自分と目の前にいる数万人のオーディエンスが「同じ」なんだと、繰り返し伝えていた。  振り返ってみれば、2011年にリリースされた彼女の前作『Born This Way』は、まさにそういうメッセージを込めた作品だった。「生まれながらにして私はこうなの」と歌い、あなたも同じでしょう?と呼びかけたアルバムだった。とはいえ、ガガはただ単に「世界人類みな平等」みたいなことを歌ったわけじゃない。果たして彼女は誰に向かって「あなたと私は同じだ」と呼びかけたのか? それは前述のエピソードを踏まえて考えるとハッキリする。それは周りから「変わってる」と指さされるようなタイプの人たちだ。レズビアンやゲイのような性的マイノリティーや、人種的なマイノリティもそうだろう。実際、ガガは自身がバイセクシュアルであることを公言している。そうでなくとも、風変わりな特徴や志向を持っていたり、どんな理由であれ、いじめられたり、仲間はずれにされたり、周囲に馴染めない人たち、そのせいで自分のことを肯定できない人たちに向けて「あなたは私と同じだ」と呼びかけたわけである。  ファンの呼称からもそのことが伺える。ガガは自分自身を「マザー・モンスター」、ファンを「リトル・モンスター」と呼んでいる。「モンスター」という言葉からは、人間社会に馴染めない「怪物」という意味を読み取ることもできる。日本に限らず、世界中に、周囲にあわせることができずに辛い思いを抱えている人は多いはずだ。でも、ガガほど突き抜けて奇抜になってしまえば、それは逆にエンターテイメントになる。勇気づけられる。ガガの奇抜なファッションを見て思わず笑ってしまう、というのも実は重要だ。実はガガは「笑えるほど格好いい」という意味で、いわゆるロックスターの条件も兼ね備えているのである。  昨年5月の来日公演では、ガガは最後のMCで「私を愛するためにじゃなくて、自分自身を愛するためにショウに来てほしいの。それが、私にとって世界を変えるということ。いつか落ち込んだ時、どうしようもなくなった時に、思い出してほしい。私はやり遂げたって!」――と語り、ステージを去っていった。それはとても感動的な光景だった。  そして、新作『ARTPOP』の内容も、『Born This Way』から地続きのものになっている。日本盤の特典DVDに収録されたインタヴューで、ガガはこう語っている。 「『ARTPOP』では、『Born This Way』の勝利を祝いたかったの。『Born This Way』が深く密接にファンに届いたことは、私にとって勝利だった。だから今度は、みんなが踊り、『Born This Way』で流した涙をふき取り、紙ふぶきを撒いて、キスして、お互いを称え合うことができるようなアルバムを作ったの」  新作はガガの言う通り、ハイテンションで開放感ある方向性の一枚。特にアルバム後半の「Gypsy」から「Applause」は迫力満点の流れになっている。現代アートの重要人物ジェフ・クーンズの手掛けたアートワークや、アンディ・ウォーホルの「ポップアート」を踏まえてそれを逆転させたコンセプトも話題を集めているが、とはいえ、小難しいことを考えなくとも楽しめるアルバムになっている。それにしても、やはり驚くのはこれが3枚目、27歳の作品である、ということ。  やはり、レディー・ガガは21世紀のもっとも刺激的なアーティストだと思う。 ■柴 那典 1976年神奈川県生まれ。ライター、編集者。音楽ジャーナリスト。出版社ロッキング・オンを経て独立。ブログ「日々の音色とことば:」Twitter

「『紅白』『FNS歌謡祭』落選……」民放から干されたK-POP、TOKYO MXにすがるしかない悲しい現状

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東方神起「Very Merry Xmas」(avex trax)
 大みそかの『NHK紅白歌合戦』で、昨年に続き今年も“出場枠ゼロ”だったK-POP勢。おととしは、KARAと少女時代が初出場、東方神起が3回目の出場を果たしたが、昨年は日本国内の反韓ムードが加熱したこともあってか、K-POPアーティストの出場が見送られた。 「竹島問題を境に、K-POPはすっかり民放キー局や紅白に見放されてしまった。今年6月、KARAの一人がドラマ『ガリレオ』(フジテレビ系)に数秒間だけ出演しましたが、それだけで視聴者から批判が殺到したほどですから、仕方ないでしょう。  すでに知名度のあるグループはまだいいものの、昨年以降に日本デビューしたグループは、アピールする場が限られ、プロモーションに難航している。そこで最近は、露出の場を、CSチャンネルや、ローカル局に求めるようになったそうです」(芸能ライター)  民放局から総スカンを食らい、ローカル局に駆け込んだK-POPアーティストたち。中でも、ファンから“韓流御用達テレビ局”として認識されているのが、東京ローカル局のTOKYO MX。同局では現在、昨年日本デビューした男性アイドルグループ・MYNAMEの冠番組『MY MO・SEOUL』をはじめ、2PMのメンバー・ジュノの番組『JUNHOのSAY YES ~フレンドシップ~』や、さまざまな韓流スターが出演する韓国情報番組『韓流フォンデュ』を放送中。このほかにも、K-POPアーティストがゲスト出演する番組は多く、韓流ファンからすればありがたい局といえるだろう。  しかし、TOKYO MXといえば数年前、情報番組『5時に夢中!』が生放送中に、「K-POPアイドルに興味がありますか?」という視聴者アンケートを実施。当時、K-POPブーム真っただ中であったにもかかわらず、8割が「興味ない」と回答。K-POPを過剰に盛り立てるメディアと、世間との温度差を露呈させ、大きな話題を呼んだことがある。  さらに『5時に夢中!』には、最近もBEASTや超新星がゲストとして出演。BEASTのメンバーに向かって、出演者の岩井志麻子が『お揃いで真珠とか入ってないよね?』などと下ネタを連発したため、ファンの間で物議を醸した。 「かつてK-POPをバカにしたMXにまでもすがるしかない、寂しい現状だということです。東方神起や少女時代らが所属する、韓国最大手の芸能プロダクション・SMエンターテインメントが発表した第1四半期の決算によれば、営業利益は前年同期比で70%以上減少とのこと。円安の影響も大きいようですが、それだけ日本での人気に依存してきたということでしょう」(同)  ブーム終焉といわれて久しいK-POP。12月4日に放送される『2013 FNS歌謡祭』(フジテレビ系)の出演者リストにも名前は見当たらないが、この先、苦しい状況が好転することはあるのだろうか?

SMAP・中居正広、「メチャクチャだった」舞祭組初ライブで横尾渉に感涙!?

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全ジャニタレを率いての新勢力・中居派閥を希望します

 11月15日に東京ドームで行われたKis-My-Ft2のコンサートに、バックダンサーのジャニーズJr.として出演したSMAP・中居正広が、自身のラジオ番組『中居正広のSome girl’SMAP』(ニッポン放送)で、その舞台裏を明かした。キスマイの派生ユニット「舞祭組」のプロデュースを手がける中居だが、この日の放送では、舞祭組の初ライブパフォーマンスについても「ホントに良かった」などと感想を語った。

 オープニングから「キスマイのコンサートの話、した方がいいの?」と切り出した中居。多忙な中居だけに踊りの練習は1回のみ、着替えや楽屋も小学生のJr.たちと一緒だっただけでなく、「これじゃあ、どう見てもカッコつかないだろう」と思うような“テカテカの衣装”を着る羽目に。当日は「俺、なにやってんだろう?」と、気恥ずかしさを感じる場面もあったものの、久しぶりのバックは「いい経験」だと振り返っていた。

赤西仁『47RONIN』会見 ジャニーズのWEB露出規制にキアヌ・リーブスが大困惑……

DSC_0096.jpg  12月6日公開の米映画『47RONIN』でハリウッドデビューする赤西仁が18日、都内で行われた同作の記者会見に出席した。主演のキアヌ・リーブスが来日してのPR会見で、真田広之、浅野忠信、菊地凛子、柴咲コウら豪華メンバーと並んで登壇。左手薬指に黒木メイサとの結婚指輪を光らせた赤西は、日本人キャストはもちろん、キアヌをも喰うほどの大物っぷりを見せつけていたという。 「最初のスピーチで、第一声で『赤西でござる……』とボソリ。会場は一瞬静寂に包まれたのですが、直後に通訳がそのまま『アカニシ、デ、ゴザル』と訳したことで笑いが起きました。特に、海外の取材陣に好評だったようです。会見中で一番ウケていたのは、赤西のこの場面だったかもしれません」(映画ライター)  その後も「監督やキアヌがいい雰囲気を作ってくれたので、あまり緊張しなかった」と話すなど、初ハリウッドにもビビらなかったことをアピールした赤西。現場には赤西を担当するSMAPマネジャー・飯島三智氏の姿こそ見られなかったものの、広報担当のC氏が駆け付けていて、会見後にはスポーツ紙の担当記者を集めて“密談”を繰り広げていた。 「Cさんが会場に来たということで、何か特ネタでも記者に明かしてくれるのかと思ったのですが、翌日の紙面を見ると何も載ってなかったので、Cさんは単純に赤西の売り込みのために来場したようですね」(前出ライター)  また、WEB上での写真掲載をNGにしているジャニーズ事務所ならではの理由で、キアヌを驚かせる場面もあった。 「最後のフォトセッションで、『WEBメディア用に』と、赤西抜きでの撮影パターンも用意されたんです。先に赤西抜きで撮影した後で、赤西が加わってもう一度撮影が行われました。キアヌは事情をよく分かっていないようで、2回転目のフォトセッションの際に不思議そうな表情を浮かべていました。赤西はフォトセッションのときは左手をずっと後ろに隠していて、いつもマスコミに取り上げられてばかりの結婚指輪が写らないよう、気を使っているようでした」(スポーツ紙記者)  そんな気遣いも見せつつ、赤西はカール・リンシュ監督とハイタッチしたり、キアヌとも肩を叩き合うなど、親しげな振る舞いを見せており「以前より伸び伸びしているようにも見えた」(同)という。赤西が生きるのに、やはり日本は狭すぎるのかもしれない。

リアル・『死霊のはらわた』!? アノ生物の死体が突然爆発、衝撃スプラッター映像

【不思議サイトトカナより】
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 異様に暑かった夏も終了し、木枯らしが吹きすさぶ季節が訪れています。    さてさて、これから正月を海外で過ごすというセレブな読者の方もいるのではないでしょうか?  ですが海外に行ったとき、やもすればとんだスプラッターハプニングに遭遇する可能性もあるようです。コレはフェロー諸島の国営放送が撮影したお話。    とある漁港で、一頭のクジラが浅瀬に迷い込み、力尽きてしまいました。世界最大の哺乳類とも言われるクジラですので、陸地にあげるにはさぞ苦労が伴ったのか、約2日間はそのまま水中に放置されていたようです。 刺激の強い内容と動画のため、続きは【トカナ】でお読みください

マニアも知らない歴史遺産級の劇場が続々登場! 映画がもたらす祝祭的悦楽を追う『旅する映写機』

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個性的な映画を上映してきた「シアターN渋谷」。黒字経営だったものの、デジタル化の波に呑まれ、7年間の歴史を終えた。
 肉体が滅んだ後も魂は生き続ける。ドキュメンタリー映画『旅する映写機』を観ながら、そんなことを考えた。映画の冒頭、2012年12月に映画ファンから惜しまれつつ閉館した「シアターN渋谷」のその後が映し出される。“サヨウナラ シアターN”と壁に書かれた館内では撤去作業が行われ、映画館の心臓といえる映写機が取り外されていく。運び出された映写機は鉄屑として回収されるわけではない。すでに日本では製造中止となった映写機は貴重なもの。その価値を知る関係者に引き取られていく。上映システムのデジタル化が進み、長年フィルム上映を続けてきた町の小さな映画館が次々と閉館に追いやられている。だが、回収された映写機たちは、再びスクリーンに夢を投影する機会をじっと待っているのだ。映写機たちはどんな輪廻転生を果たすのか? 『旅する映写機』の森田惠子監督はカメラを手に、映写機の行方を追って全国各地を回った。  旅の起点は北海道の小さな町からだった。人口1万4000人という浦河町で90年以上にわたって営業を続けている驚異の映画館「大黒座」をクローズアップした『小さな町の小さな映画館』(11)を撮り上げた森田監督は、大黒座に鎮座する年季の入った映写機は、1992年に閉館した札幌のミニシアター「ジャブ70ホール」で使われていたものだと知る。札幌で多くの人たちに夢を与えてきた古い映写機は170km離れた浦河町に再就職し、その後も多彩な夢を紡ぎ続けてきたのだ。映写機は映画館と共に運命を終えるわけではないことを知った森田監督の1年4か月に及ぶ撮影旅行はこうして始まった。
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高知県安芸郡安田町にある「大心劇場」。集落から離れた山奥にありながら、今も毎月1本ペースで上映を続けている。
 広島県尾道市の「シネマ尾道」はNPO法人として河本清順さんが2008年に開業したミニシアター。映画館を立ち上げる直前に映写機を預けていた倉庫が火事に見舞われ、開業を諦めるかどうかの選択を迫られたが、岡山市にある「シネマ・クレール」が1スクリーンを閉じたことで余った映写機に窮地を救われた。埼玉県川越市にある「川越スカラ座」は明治38年(1905)開業という古い歴史を持つ劇場だ。オーナーが高齢となり一度は閉館するも、地元の若いスタッフたちの手によってNPO法人として復活。1967年製の映写機を今も大事に使い続けている。最近の壊れやすい家電と違って、業務用映写機のなんとタフなことよ。川越スカラ座にある映写機はフジセントラルF−7。映写機のメンテナンスを請け負っているベテラン技師の桧原康次さんは「戦時中に零戦のエンジンを生産していた中島飛行機が戦後になって映写機を作るようになった」と語る。  映写機をめぐる旅は驚きの連続だ。四国に渡った森田監督は高知県の山道を進む。人家のない山奥に映画館があるのか? あった! 「大心劇場」だ。支配人の手づくり看板が何とも味わい深い。生きた映画資料館の様相を見せるこの小さな劇場にある映写機は1988年に閉館した「土佐山田東映」から貰い受けたもので、1954年製のフジセントラルF−5。さらに東京都東村山市にある「国立ハンセン病資料館」には1952年製のフジセントラルF−6が保存されていることが分かる。外部から隔離された療養所では映画の上映会が数少ない娯楽の場だった。ちなみに大黒座の映写機は1955年製のフジセントラルF-6。零戦の遺伝子を受け継ぐ名機・フジセントラルは戦後、全国津々浦々で実にいろんな人たちに夢を提供してきたのだ。2013年は零戦の設計者・堀越二郎を主人公にした宮崎駿アニメ『風立ちぬ』とベストセラー小説の映画化『永遠の0』が公開された年となるが、『旅する映写機』も“零戦をめぐるもう1つの物語”として記憶したい。
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大正3年に建てられた「本宮映画劇場」だが、東日本大震災にもビクともしなかった。不定期ながら上映会が行われている。
 森田監督のファンタスティックボヤージュはまだまだ続く。福島県本宮市にある「本宮映画劇場」は99年の歴史を持つ。常設の映画館としては1963年に休業したものの、館主である田村修司さんはサラリーマンとして働きながら人のいない映画館の電気代を払い続け、映写機の手入れを怠らなかった。サラリーマンを定年退職した後に再度開業するのが夢だった田村さんは、入院した際に世話になった病院関係者を招いての上映会を催す。この噂を聞きつけて町の人たちも集まり、大盛況のイベントとなった。本宮映画劇場にある映写機はカーボン映写機と呼ばれる旧式のもの。田村さんが2本の細長いカーボンを電流に近づけると発光が起き、その灯りによってフィルム映像がスクリーンに浮かび上がる。レトロな映写機は忘却の彼方にあった遠い夢を呼び起こす。  最新のシネコンやオシャレなミニシアターだけでなく、様々な形態で映画は上映され、多くの人たちに受け入れられていることを『旅する映写機』は教えてくれる。さて、冒頭でシアターNから撤去された映写機はどうなったのか? 森田監督に尋ねたところ、日本最後の映写機メーカーに勤めた加藤元治さんの手によってメンテナンスされ、飯田橋の名画座「ギンレイホール」のオーナーが所有する郊外の倉庫に他館から来た映写機たちと共に保管されているそうだ。いつかまた出番が来る日をじっと待つ映写機たち。休眠中の映写機は一体どんな夢を見ているのだろうか。 (文=長野辰次) eishaki_04.jpg 『旅する映写機』 製作・監督・撮影/森田惠子 構成・編集/四宮鉄男 音楽/遠藤春夫 語り/中村啓子 配給/『旅する映写機』製作委員会 11月30日(土)~12月20日(金)ポレポレ東中野にてモーニングショー、12月7日(土)より名古屋シネマスコーレほか全国順次公開 <http://www.eishaki.com/>