
昨年11月、アーティスト・浜崎あゆみの新恋人として、仲良くパリでデートする姿がキャッチされた、元バックダンサーの“マロ”こと内山麿我。
双方のブログで真剣交際を宣言するも、その後、内山が離婚調停中であったことが分かり、さらに別の女性問題が発覚。転じてバッシングの対象となり、彼はステージから姿を消してしまった。
騒動から数カ月がたった5月1日、止まっていた内山のブログが突然動き出す。「出発」というタイトルで書かれたその日のブログには動画が貼られ、鋭く真っ直ぐな瞳で再出発を誓う内山の姿が映し出されていた。
すべてを失ったことで、新たな未来を切り開こうと奮闘する“マロ”を直撃した。
――5月1日に、ファンクラブのサイトと、YouTubeの動画メッセージが公開されましたが、再出発はこの日にしようと決めてたのでしょうか?
内山麿我(以下、内山) 浜崎さんのツアーが4月中旬にあったので、それまでは浜崎さんの現場を離れたことを、俺からは言えないなと思って。ツアーが終わった後に合わせて準備しました。
――反響は想像以上だったのでは?
内山 そうですね。動画に関しては、こんなに嫌われてる動画もないんじゃないかってくらい「低評価」のほうが多いですけど(笑)。でも、大勢の方に見ていただけたのはありがたいですし、これも浜崎さんのおかげだと感謝してます。
――動画では、約1カ月間、ホームレス生活をしていたことも語られていますが、なぜそのような状況に?
内山 東京に実家もあるし友達もいるから、甘えようと思えば甘えられたんですけど、これまで自分の判断で進んできて、ああいう状況になって……“戒め”というか、人を頼るのは自分的には許せなかったんです。置いてきた家族もあったし、暖かいところで寝るのは「甘いよなあ」って。それにその時は、人と話すよりも、自分との対話を大事にしなきゃと思って。知り合いのところに荷物だけ置かせてもらって、4日分くらいの着替えをリュックに詰めて、1人でいろいろなことを考えました。
――それは今年1月頃だそうですが、寒い中で野宿されてたんですか?
内山 ホテルに泊まったこともあるんですけど、どっかのマンションの駐車場で丸まって寝たりもしてましたね。
――ホームレス生活の後、ロサンゼルスに渡ったそうですね。
内山 ファンクラブのサイトを作るために写真が必要になって。自分のイメージをいろいろ考えていったら、ロサンゼルスかなと。カメラマンの知り合いとかも全然いなくなっちゃったので、知人に紹介してもらって向こうのカメラマンに撮ってもらいました。

――あの動画で、伝えたいことは伝えられましたか?
内山 いや、言いたいことがいっぱいあって、長くなってしまうので伝えられてないですね。たとえば、ファンクラブの年会費がなぜ1万500円もするのかとか。
――確かに、芸能人のファンクラブといえば、5,000円前後が相場ですよね。
内山 会費については、俺の場合は「数じゃない」と思ったし、「俺も本気でやるから、本気で応援してほしい」という想いで設定しました。俺がステージに立つことを信じてお金を払ってくれたファンのことは、絶対に裏切れないですから。
――そもそも再出発に踏み切ったきっかけは、なんだったんですか?
内山 全部なくなった時、もちろん絶望感もあったんですけど、雨の日に、車に荷物を積んで、隣に愛犬がいて、その時にすっげえワクワクしたのも事実なんです。離婚の問題もなくなって、婿養子だったので苗字も8年ぶりくらいにやっと戻って、一気にフレッシュな気持ちになったんですよ。家族のことは、これからも生活を見ていかなきゃいけないけど、俺はもう自由なんだって思ったし、生きるも死ぬも自分次第だから「よっしゃーやるぞ!」と思って。
――今後は、芝居や歌をやっていきたいそうですが、バックダンサーはもうやらないのでしょうか?
内山 表現の一つとしてダンスをやることはあっても、バックダンサーにはもう戻りません。誰かがいないとできないことではなく、自分でできることをしていこうと思っています。決して自分で「歌がうまい」とか思ってるわけじゃないけど、歌なら自分で作れるし、「なんにもなくてもいいよ。ただただ愛してる」っていう俺のメッセージは、相当強く伝えられると思うんですよ。
――ブログからも内山さんのキーワードが「愛」であるということが、ひしひしと伝わってきます。
内山 前のブログが『世の中「愛」deオールオッケー』ってふざけたタイトルだったんですけど、本当にそう思ってるんです。戦争も含めて、世の中の出来事って、良くも悪くも「愛」ですべてが起こってるなあって。
――音楽は、まずはインディーズで活動される予定ですか?
内山 そうですね。CDは作ろうと思っていて、今、なんとなくコードと歌詞はできている状態ですね。
――どんな曲になりそうですか?
内山 おしゃれな敏腕プロデューサーとかがいるわけじゃないので、流行りの曲とかにはならないと思います。今はギターでコードを作って、想いを乗っけてる感じですね。あと芝居のほうは、今、オーディションを受けたりしてます。

――再出発以前のことも少しうかがいたいのですが、浜崎さんのバックダンサーをしていた期間はどのくらいですか?
内山 5年半くらいですね。
――昨年の騒動の時、報道はご覧になってましたか?
内山 その時は海外にいたので全部見てたわけじゃないですが、人から聞いたりもしていたので……。
――誤った情報も報道されてましたか?
内山 いっぱいありましたね。一番関係のない、5年も別居してた元嫁が被害者みたいに出てきたりとか(笑)。その時一番苦しんでたのは、“愛人”とか“愛人の子ども”とかって報道されてしまった人だったと思うんですが、俺がいくら「愛人じゃないです。本当に付き合ってたんです」って言っても、結局ブーイングの嵐だと思うから。言いたいけど言えない状態はつらかったですね。
――次々と情報が出てきた感じでしたよね。
内山 浜崎さんと付き合おうって決めた時に、これがもし報道されて、俺のことを調べられたら、「俺って叩きたい放題のネタだな」って自分でも思ってたので、それも覚悟して一緒にいようと思ってました。だから報道が出た時は、「やっぱ言われちゃったか」みたいな感じでしたね。ただ、俺の中では正義があってのことだったので。
――最近、数々のインタビューを受けていらっしゃるそうですが、ブログで「どう思われてもしょうがない」などと、悩んでる様子が綴られてましたね。
内山 こういうインタビューをたくさん受けてると、気が滅入ってくるんですよ。たとえば「別れてるんですか? まだ付き合ってるんですか?」って聞かれて、「それはこの状況を見ていただいて、判断にお任せします」って答えると、しばらくして「今、彼女はいるんですか?」って聞かれて、「今、いないですねえ」って答えたら、「じゃあ別れたんですね」って。記者の人がうまいから、自分でも分かんなくなってくるんですよ(笑)。
――そんな状況なのに、今日はお話しいただきありがとうございました。今後の活躍を楽しみにしてます。
内山 今の世の中って、無気力な人が増えてつまらなくなってるから、もっとパワフルになってもいいんじゃないかって思うんです。やっぱ俺の夢でもある「世界平和」のためにも、愛だろって全力で叫んでいくので、応援してくれたらうれしいです。
(取材・文=林タモツ/撮影=尾藤能暢)
●うちやま・まろか
1984年2月28日生まれ、東京出身。10歳頃からダンスを始め、16歳からプロとして活動。浜崎あゆみをはじめ、安室奈美恵、倖田來未、後藤真希、島谷ひとみ等のバックアップダンサーとして数々のステージに出演。2013年5月、新たな活動をスタートさせることを発表した。
オフィシャルサイト<
http://www.marokauchiyama.com/>