
あ、あやしい……。
最近、ちょいちょいメディアに露出し、「くすぐり師」として活躍しているDr.松下を知っているだろうか?
かつて「くすぐりビデオ」という超マニアックなAVのジャンルを生み出し、一世を風靡。今までに1000人以上の人をくすぐってきた「くすぐり界のカリスマ」で、その指から繰り出されるくすぐりテクは、どんな者でも一瞬にして悶絶させてしまうとか……。
根本的な問題として「くすぐり師」という職業が成立するのか、「くすぐりビデオ」なんてマニアックすぎるAVが売れるのか……いろいろと疑問があるのだが、とりあえずDr.松下を直撃して、いろいろと問いただしてみた!
■峰不二子でくすぐり開眼!
――人をくすぐるのは昔から好きだったんですか?
「はい、もちろん女性限定ですけどね。子どもの頃、アニメの『ルパン三世』を見ていたら、峰不二子がロボットにくすぐられるシーンがあって、子ども心に『くすぐられている女の人はいやらしい』というイメージを刷り込まれたんです。それをずっと引きずっていたので、高校時代に友達たちが『石原真理子とヤリてー!』とか言ってる中、僕は『女の子をコチョコチョしたいな』……と思っていました」
――ヤルよりもコチョコチョ! でも女の子にコチョコチョさせてもらうのって、ある意味セックスするよりもハードル高いですよね。
「そうですねぇ、プライベートではそんなこと頼めないですから、やったことなかったですよ……」
――それじゃ「くすぐり師」としての活動を始めたのは、どんなきっかけで?
「僕、格闘技をやってたんです。18歳でアメリカに留学してプロになり、22歳まで選手をやって帰国してから格闘技のジムを始め、月・水・金で格闘技を教えていたんですが、それ以外の日は空いてたんで、撮影スタジオとして貸していたんですよ。そしたらエッチ系の撮影がよく入るようになり、僕も立ち会ってたので、その時に来てたフリーの女優さんに『軽いボンデージのビデオを個人的に撮りたいんだけど……』と頼んだんです。ちょっと『くすぐりビデオ』とは言いづらかったんで」
――ボンデージって言うほうが恥ずかしい感じもしますけどねぇ。念願のコチョコチョはどうでしたか?
「素人なので、カメラも据え置きで画質も悪かったけど、やっぱり結構感動しましたね。それで2本くらい撮ったんですが、さすがにそうそう女優さんにギャラも支払えないのでやめたんですけど……」
――ああ、本当に個人的に楽しむだけのビデオだったんですね。
「20年以上前で、まだインディーズビデオもなかったし、AVの撮影といってもスタッフが十数人は来てキッチリ撮っていた時代なんですよ。だから、ひとりでカメラ固定で撮ってるようなビデオが売れるなんて発想は持っていなかったですね。でも、スタジオによく来ていたエッチ系の出版社の人に見せたら『コレ、売れますよ』と言われて。そこで自分なりに編集をして6000円で通販販売を開始したんですけど、エロ雑誌が面白がって取り上げてくれたこともあり、結構な売り上げがあったんですね。『あっ、コレはオイシイかな?』と」
――儲かるんじゃないかと?
「いや、商売としては考えてなかったですね。単純に次のビデオを撮るためのギャラを支払えるなと」
――「またくすぐれる!」ということですか。女優さんへのギャラは高かったんですか?
「今はAVのギャラも、それこそ5万とかで本番までヤッちゃう子がいるくらい、すごく安くなっちゃってますけど、当時は本番・フェラなしでも10~15万は払ってましたね。ちょっとポケットマネーで出すのは大変なので、販売を前提にしてビデオを撮って、それの売り上げを次撮る資金にしようと」
――その計画は、最初からうまくいったんですか?
「『くすぐりビデオ』ってすごくマニアックなジャンルなのに、売れましたねぇ。通販だけじゃ追いつかないので、ビデオ屋さんに卸すようになって『パッケージを作って下さい』と言われたんですが、デザインなんてできないから、苦肉の策で生写真を貼り付けたんです。それが逆に妄想をかき立てるのか大当たりして、気が付いたらくすぐりビデオだけで食えるようになっていたという感じですね」
――一番ヒットしたビデオで何本くらい売れたんですか?
「7000本くらいですね」
――おおー! 自費製作だったら結構儲かったんじゃないですか?
「バブルな時代ということもあり、かなり儲かってました。タイムマシンがあったら戻りたいですよ!」
■自分で撮ったくすぐりビデオが一番
――ところで、くすぐりビデオってそんなに何本も作れるくらいバリエーションがあるもんなんですか?
「コスチュームであったり女優さんのタイプであったりとか、くすぐり方にもいろいろありますし、いろいろと撮りようはありますよ。まあ、くすぐりに興味のない人にとっては同じものにしか見えないと思いますけど」
――その中でも評判がよかった、悪かったってあるわけですよね?
「僕の趣味と世間は違うんだなって思うんですが、美人系な女優さんを全裸にしていやらしい感じで撮ったビデオって売れないんですよ。それよりは、かわいい系の女の子をコスプレさせて、脱がせないままくすぐっているビデオが意外と売れたりして」
――脱いでりゃいいってもんじゃないんですね。
「服を着てるほうが意外と売れる傾向にありますね。あまりハードなくすぐりよりも、女の子同士がじゃれあってるソフト系が売れたりとか」
――その後、フォロアーとして別の人が作ったくすぐりビデオなんかと出てきたんじゃないかと思いますが、そういうのを見たりするんですか?
「僕の後にいっぱい出てきましたけど、あんまりピンときませんでしたね。まず僕の趣味と合っていなかったり、くすぐりがうまくなかったり……。自分で撮ったくすぐりビデオが僕にとっては一番ですよ」
――くすぐりにうまいヘタってあるんですか?
「くすぐったくなるポイントというのがあるんで、そこを的確に責められるかということですね。くすぐりも数をこなしてくると、どこが効くかって分かってくるので」
――それは性感帯とは違う?

せっかくなので、ボクもくすぐってもらいました!

あっ、

あ゛あ゛あ゛~ん!!!
「場所としては近いですけど、ちょっと違いますかね。僕は格闘技をやってたので肉体構造に対する勘がよかったんでしょうけど、何回目かの撮影でかなりポイントをつかめましたよ。脇の下やお腹、足の裏とか背中とか、そういう場所をコチョコチョしたり、ツンツンしたり、モミモミしたり。ツボに指をグイグイ入れたりして」
――ツボって……ただ単に痛そうですけど、くすぐったいものなんですか?
「強烈にくすぐったくなるみたいですよ。一瞬で女の子が耐えられなくなっちゃうんで、撮影ではあんまり使えないですけど。実は、2003年にホイラー・グレイシーに『くすぐりありのルールで対戦しよう』と挑戦状を送りつけたこともあるんです。いくら格闘家が痛みに強くても、おそらく強烈なくすぐり攻撃には耐えられないと思うんですよ。……まあ、挑戦状はアッサリ無視されましたけど」
――撮影で女の子をくすぐりすぎて、ヤバイことになったことはないんですか?
「笑いすぎで失神とかは時々ありますね。女の子の方も、本番がない楽な現場だと思って来てたので、やりすぎて怒られたり泣かれたりもしましたね。感度がみんな違うんで調節が難しいですよ」
――松下さんは、くすぐり映像を撮るのと実際にくすぐるの、どっちが好きなんですか?
「やっぱり映像ですね、僕の場合は。実は、そんなにくすぐること自体は好きじゃないんですよ。くすぐられている美女の姿を見たいだけなんで。撮影中って後ろに回ってくすぐってるから、あんまり楽しくないんですよね。だから、あとで映像を見返すのが一番楽しいです。本当は、僕みたいにうまい人がくすぐっているのを見ていられれば満足なんですけど……。くすぐりロボットみたいなものが開発されればいいんですけどねぇ」
■くすぐりで日本を変える!?
――最近は、くすぐりAVを引退し「くすぐり師」としてテレビなどに出て、文化人タレントとして活動すると宣言されているみたいですが。
「くすぐりビデオが話題になった当初から、あちこちから出演依頼が来てたんですけど、当時はテレビに出るのがイヤだったんで、ほとんど断ってたんですよ。ただ、最近になって結婚相談や人生相談、霊視、先祖供養などいろいろと活動を広げていこうとするにあたって、いろんな限界みたいなのを感じていまして……。AV監督って、世間からのイメージが思ってた以上に悪いんだなと。だから、AV監督というのを前面に出してるうちは、他の活動をしようと思っても相手にしてもらえないんですよ」
――他の活動をするために、AV監督という肩書は外そうと。
「テレビ出演を解禁して文化人タレントになって知名度を上げていけば、もっといろいろな可能性が開けてくると思うんですよ。そうやって決心したとたんに、またテレビから出演依頼が来るようになりましたから。不思議なもんですねぇ」
――ズバリ、テレビで知名度を上げていって、最終的にやりたいことってなんですか?
「政治家になりたいんです!」
――おおーっ!
「今、女の子って、すごく安く買いたたかれていると思うんですよ。AVに出てもギャラは安いし、デリヘルなんて1万とか2万で女の子を呼び出してエッチできちゃいますから。女の子もかわいそうだし、そんなに簡単にエッチできちゃうと、男の勤労意欲もなくなっちゃうと思うんです。そういうところを変えていって、日本をよくできないかなと。次の選挙までにテレビに出まくって、日本人のほとんどが知っているくらいの知名度を持てていれば、可能性はあると思いますよ!」
(取材・文=北村ヂン)