今月18日にスタートした『ダブルス 二人の刑事』(テレビ朝日系)が、初回平均視聴率15.8%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区/以下同)を記録し、民放の連ドラとしては20%超えを果たした『ガリレオ』(フジテレビ系)に続く好発進となった。 同作は、凶悪犯罪はびこる新宿を舞台に、伊藤英明と坂口憲二が演じる2人の刑事が、衝突しながらも見事なコンビネーションで事件を解決していく刑事ドラマ。『相棒』シリーズでおなじみのテレ朝お得意の“コンビ刑事もの”なだけに、視聴者の期待感も高いようだ。 しかし、視聴者の評判をうかがっていて最も気になるのが、3番手で刑事役として出演している夏菜への風当たりの強さ。昨年、連続テレビ小説『純と愛』(NHK)で自己主張の強いヒロインを演じた夏菜について、「刑事ドラマは好きだけど、夏菜が出てるから見ない」「あの顔を見ると、純(朝ドラ出演時の役名)を思い出してイライラする」「朝ドラの子が出てたからすぐにチャンネル変えた」などと不快感を訴える人が続出しているのだ。 「『純と愛』は、視聴率20%を超えることもあり、ドラマとしては及第点でしたが、ヒロインへの好感度があまりにも低かった。さらに自分勝手で暑苦しいヒロインのイメージが女優にべっとりとくっついてしまった。もちろん本人も事務所も気にしているようで、今回の刑事ドラマへの出演でイメージ脱却を狙っていたようなのですが……」(ドラマ関係者) 『あまちゃん』(NHK)のヒロイン・能年玲奈の好感度が上昇中の今、彼女はどんな気持ちで朝ドラを見ているのだろうか。知名度は上がったものの、『純と愛』の脚本に食いつぶされそうな現在の夏菜。彼女が“朝ドラの被害者”とならぬよう、祈るばかりだ。NHK「純と愛」公式サイトより
日別アーカイブ: 2013年4月19日
無念……三國連太郎、名優親子の父らしからぬ“置き土産”とは
『生きざま死にざま 三國連太郎』/
ロングセラーズ
――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!
◎「さすが」と言わせてほしかった
三國連太郎死去。「恩讐の彼方」って感じでカッコいい佐藤浩市であるが。しかし、惜しむらくは、「さすが名優同志」な感じの迫真の親子共演映像を残すことなく父が逝ってしまったことだ。繰り返し流れるの、『美味しんぼ』の共演シーンばっかりなんだもん。しょぼ。
密葬後の会見で、佐藤浩市は「(三國連太郎が見てるので)これからは雑な芝居も、不遜な芝居もできないような気がします」つってたけど、あれ、去年やってた中山美穂とのへっぽこドラマのこと指してるのかな。内省できるって素晴らしい。今後の佐藤浩市に期待したい。
ダニエル・デイ=ルイスの迫真の映画にビビッ! 単なる偉人の伝記映画にとどまらない『リンカーン』
今週紹介する新作映画は、ベテラン俳優の演技とキャラクターをたっぷり味わえる2本。年輪を重ねてなお輝きを増す、ハリウッドスターの魅力を満喫したい。 4月19日に封切られる『リンカーン』は、スティーブン・スピルバーグ監督、ダニエル・デイ=ルイス主演で、米国第16代大統領エイブラハム・リンカーンの人生を描いた歴史ドラマ。「すべての人間は自由であるべき」という高い理想を掲げ、大統領に就任したリンカーン。だが、奴隷解放運動を推進したことで南部6州の合衆国離脱を招き、南北戦争で国が2つに割れる危機に直面する。リンカーンは奴隷制を永久に禁止する憲法修正を目指すが、議会では奴隷制廃止を取り下げて北軍と停戦すべしとする声も高まっていた。 何よりもまず、ダニエル・デイ=ルイスの魂がこもった演技に引き込まれてしまう。本作でアカデミー賞史上初となる3度目の主演男優賞を受賞。感情を抑えながらも強い意志がにじみ出る表情、有名な演説に通じるシンプルで力強いセリフの数々に、まさに歴史が動く場面を目撃しているかのような興奮を覚える。映像面でも、困難に直面するリンカーンの葛藤と孤独を表す漆黒の影が印象的。単なる偉人の伝記映画にとどまらず、信念を貫くことの意義、憎しみを乗り越えて平和を求めることの大切さを描くメッセージ性の強い作品でもある。 続いて4月27日公開の『ラストスタンド』は、2003~11年まで米カリフォルニア州知事を務めたアーノルド・シュワルツェネッガーが俳優復帰後、初めて主演したアクション大作。かつてロサンゼルス市警の敏腕刑事として活躍したレイは、今ではメキシコとの国境に近い静かな田舎町で保安官を務め、引退同然の暮らしを送っていた。だがある日、警官殺しの凶悪犯が逃走し町に向かっているとの連絡を受け、警察やFBIの応援も間に合わないと知ったレイは、戦闘経験のない部下や町の仲間、銃器オタクら即席チームで武装集団を迎え撃つ。 シュワルツェネッガーは過去数年の間にも、『ターミネーター4』(09)のデジタル合成によるカメオ出演や、『エクスペンダブルズ』シリーズでのワンポイントリリーフ的な登場でアクション映画ファンを喜ばせてきたが、ついに主役で完全復活。1947年生まれ、現在65歳のシュワちゃんが引退目前の老保安官を演じることである種のおかしみが生まれ、老体にむち打ってカーアクションや肉弾戦に奮闘する姿に思わず声援を送ってしまうはず。『グッド・バッド・ウィアード』(08)などで知られる韓国のキム・ジウン監督のハリウッド進出作でもある。最新のスポーツカーやハイテク武器を駆使した今風の派手なアクションと、西部劇のオールドファッションなヒーロー像を巧みに融合させたことで、幅広い世代が盛り上がれる娯楽作となっている。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『リンカーン』作品情報 <http://eiga.com/movie/77491/> 『ラストスタンド』作品情報 <http://eiga.com/movie/57827/>(c) 2012 TWENTIETH CENTURY FOX FILM CORPORATION and
DREAMWORKS II DISTRIBUTION CO., LLC
【家政婦・市川春子の報告】親族問題だらけの元角界・女将、命がアブナイ!
【作品名】『熟女戦争』(後編) 【作者】川崎三枝子 『ご近所の悪いうわさ』2013年2月号収録
【作品紹介】ウワサの年下芸人・綾木が宇治田のり子の家にやって来た! でも、綾木はのり子とのセックスを渋々しているみたい。美魔女っていっても、のり子も口臭はあるし、ズラで薄毛も隠してたのね! でもその後、のり子が殺害され、その犯人の目撃者として家政婦の春子が狙われてしまう。
【サイゾーウーマンリコメンド】始まって早々、「くっさ~~い!! 口臭が~~汗が~~」からのズラが取れるシーンが最高。藤田○子が元ネタだってことを完全に忘れてしまったかのような、おちょくりっぷりが素晴らしい! 口臭、薄毛、挙句に殺されちゃう○子さんに幸あれ~~(適当)☆
超美麗ママドル白石茉莉奈がAVデビューへ! Gカップふわふわ美乳に直撃してきた!!
子育てをしながらグラビアを中心に活躍中のママドル・白石茉莉奈(26歳)が、6月にAVデビュー。これまで多くの男性たちが癒されてきたGカップのふわふわ美乳が、ついに解禁されるという。
白石は中学3年生まで、CMをはじめファッション誌、テレビなどで活躍し、「○○に相談だ。」のフレーズでおなじみのCMで話題に。芸能界復帰後は、現在2歳の息子を育てながら、ママドルとして数々の有名誌でグラビアを飾ってきた。
「日刊サイゾー」では、AVデビューを控える彼女を直撃。ほんわかとした外見とは裏腹に、芯の通った男前な性格のまりりん。エッチな質問にも一生懸命答えてくれました!
――AVに出てみたいと思ったきっかけは?
白石茉莉奈(以下、白石) 旦那さんと触れ合うことがあまりなくなってしまって。子供を産んでから2年以上そういうことがないんです。でも自分からは旦那に言えず、モヤモヤしたままで……。それで少し前から、本格的にAVに興味を持ちました。
――旦那様は海外勤務ということですが、AV出演のことはご存知ですか?
白石 言ってないです。旦那にはすごく良くしてもらってるので、正直後ろめたさはありますね。
――ばれたらどんな反応をされると思いますか?
白石 すごく口下手な人なので、もし気付いたとしてもどう言ってくるのか、私も全然読めないです。
――これまでAVを見たことはあったんですか?
白石 中学生くらいからケータイで結構見ていて。私がそっち側になったらどういう風に映るんだろう……っていう興味はありました。
――見ていたというのは、オカズ的な目的?
白石 そうです(笑)。
――オナニーはどのくらいのペースで?
白石 週4回くらいです。

――エッチでの特技はありますか?
白石 特技じゃないかもしれないんですけど、私、締めるクセがあるんですよ。意識してるわけじゃないんですけど、感じすぎるとキュッて力が入っちゃうみたいで。「締めたらイッちゃうからやめて」とか言われたことはあります。でもこれって特技なのかなあ……。
――立派な特技ですよ! ちなみに撮影でのカラミは、旦那さんのエッチとは違いました?
白石 旦那は本当にノーマルなので、特に印象に残るエピソードもないというか……(笑)。
――最後に「日刊サイゾー」の読者へメッセージを!
白石 デビュー作は、初めてのことだらけですごい緊張もしたし、どう映るか自分でも不安な部分はたくさんありますけど、精一杯の全力の私なので、楽しんで頂けたら嬉しいです。これまでもいろんなグラビアなどをやらせて頂きましたけど、今回は皆さんの目にどう映るのかなってすごく気になってます。悪い感想でも、提案でも、私にできることがあれば応えていきたいと思っています。発売後は、たくさん大変なこともあると思いますが、みんなで一緒に作っていけたらなって思います。
(取材・文=林タモツ)
●ママはAV女優になります。『芸能人 白石茉莉奈 AV Debut』
誰もが知っているあのCMに出演していた現役芸能人ママドルが、誰にも相談せずAV出演を決意!しかも一児の母で旦那もいて幸せな家庭だけ ど……ただ出産以来一度もないセックス、そこだけが不幸せ。
そんな彼女が人生初めて旦那以外の男性と3年ぶりのSEXで、緊張と不安を忘れるほど感じまくる。
綺麗でHなママは好きですか?
http://www.sod.co.jp/
日本統治下の台湾で起きた大量殺戮事件の真相! 異文化との軋轢が呼んだ悲劇『セデック・バレ』
価値観の異なるもの同士がぶつかり合ったとき、そこには莫大なエネルギーが生じる。男と女の出会いならラブロマンスが生まれるかもしれないが、異なる民族が遭遇した場合、とんでもない悲劇が起きてしまう。映画史上空前の大ヒットとなったジェームズ・キャメロン監督の『アバター』(09)しかり、日本映画史の興行記録を塗り替えた宮崎駿監督の『もののけ姫』(97)しかり。製作費20億円が投じられた台湾映画『セデック・バレ』もそうした異文化間の衝突を描いた歴史超大作だ。1930年、日本統治下の台湾で起きた「霧社事件」を克明に描いたノンフィクションドラマである。 「霧社事件」とは台湾の山岳地帯で暮らしていた原住民が日本の統治を嫌い、霧社公学校で開かれた運動会の最中に一斉襲撃を始め、日本人134人を殺害した武装蜂起事件。原住民は“出草”と呼ばれる首狩り行為を勇者の証しとしていたことから、よりセンセーショナルな事件として報じられた。日本軍の反攻により、蜂起に参加した原住民側の死者は約1000人に及ぶ。しかもその中には、戦いに向かう男たちの足手まといになるのを避けるために自決した女性や子どもたちが多く含まれていた。 事件の概要を聞いただけで『セデック・バレ』を反日映画、悪趣味なモンド映画と決めつけるのは軽率だ。日本から安藤政信、木村祐一、河原さぶ、春田純一らが出演しており、中でも注目したいのは安藤が演じた小島巡査。小島は現地に溶け込み、日本人と原住民との融和に努めた友好的人物だった。ところが小島の妻と子どもは霧社事件で犠牲となってしまう。日本と台湾との架け橋になろうとした小島の純粋な思いは、原住民たちの日本人への憎悪の炎によって、あっけなく焼け落ちてしまったのだ。民族、信仰、教化政策、復讐、異なる死生観……。『セデック・バレ』は第1部・第2部合わせて4時間36分という長尺の中で、事件の引き金となった要素を余すところなく照射していく。台湾から来日したウェイ・ダーション監督に、本作に込めた想いを聞いた。ジョン・ウーが製作、韓国から『オールド・ボーイ』(03)のアクションチーム、
日本から種田陽平が美術デザインで参加した歴史大作『セデック・バレ』。
4時間36分の完全版での日本公開だ。
ウェイ・ダーション 日本統治時代に起きた山岳民族と日本側との戦いを描いた作品ですが、私が描きたかったのは戦いや憎しみそのものではありません。私がこの作品を撮ることで確かめたかったことは、なぜ憎しみが生まれたのかということです。その原因を検証するために『セデック・バレ』を作りました。そして、みなさんと一緒に考えたいんです。どうすれば憎しみ合うことなく、平和に生きていけるか。実は『セデック・バレ』には2つのバージョンがあります。台湾で公開した4時間36分の完全版と、もっと短くしたインターナショナル版です。インターナショナル版は海外で上映するために短く編集したものですが、これは正直なところ評判がよくありません(苦笑)。日本のみなさんには、ぜひ完全版を観てほしいと願っていました。上映時間が長いことから、なかなか日本での配給先が決まりませんでしたが、私のデビュー作『海角七号/君想う、国境の南』(08)を日本で公開してくれた会社が『セデック・バレ』も公開してくれることになったんです。 「霧社事件」は80年以上前に台湾の山岳地帯で起きた事件だが、『セデック・バレ』は決して過去の悲劇を描いた作品ではない。文化、信仰、価値観の違いから人類は繰り返し、多くの血を流してきた。『アバター』の下敷きとなった新大陸開拓時代から、9.11同時多発テロとそれに続く米軍によるアフガニスタン爆撃とイラク戦争……。今なお、この世界から争いの火が消えることはない。『セデック・バレ』は現在進行形の問題を扱った作品といえる。 ウェイ 確かにその通りです。文化とは、もとからあったものではありません。人間がその土地で生存していくためにあれこれと試行錯誤していく過程の中で自然と形づくられてきたものだと僕は考えています。ですから異文化と接する場合、その土地に根づいた文化を尊重する気持ちを持つことが大事ではないでしょうか。それをせずに「自分たちの文化のほうが優れている」「お前たちの文化は劣っている」と決めつけていては、いつまでも平和が訪れることはありません。大陸から移ってきた漢民族である僕が古くから台湾で暮らしていた原住民・セデック族に興味を持ったのは、彼らが極めてシンプルな価値観を持っていたという点です。抑圧された人々が自分たちの信じる信仰のために立ち上がるというのは当然なことですが、僕は抗争そのものよりも、彼らが信じたシンプルな価値観とは何かということに興味があったんです。 残酷な首狩りシーンをはじめ、バイオレンス描写満載のアクション大作を撮ったとは思えない物腰の柔らかなウェイ監督。彼が「霧社事件」の映画化を思い立ったのは、1997年にチウ・ルオロンによる漫画『霧社事件−台湾先住民、日本軍への魂の闘い−』を読んだことがきっかけ。漫画を読み終わり、血がたぎるような思いに駆られたそうだ。だが、実際に映画の製作準備のために事件を調べていくうちに考え方が変わっていった。ウェイ・ダーション監督。「戦闘シーンの撮影は入れ込んでいたので、
怖いとは感じなかった。午前の撮影が終わった後、崖崩れが起きてゾッとした(苦笑)」
と山岳地帯での困難な撮影を振り返った。
ウェイ 原作の漫画でも原住民の文化について多少は触れてあったのですが、ページの多くは日本側の警察と原住民たちとの衝突の描写に割かれていました。日本が原住民の優秀な若者に日本名を与えて警察官として駐在させた警察制度や、現地の日本人が厳しい労役を原住民たちに課していたことも描かれていました。漫画を読んでいくうちに、やはり人間ですから感情を煽られます。統治する側と抑圧される側、しかも抑圧される側は少人数で圧倒的な武器を備えた正規の軍隊と戦うわけですから、どうしても抑圧される側に感情移入してしまいます。さらに蜂起した原住民たちは最後は戦死ではなく、自決の道を選ぶわけです。でも、ちょっと冷静に考えれば、実際に起きた事件は漫画で描かれた物語みたいに単純なことではなかったと気づくはずです。事件が起きた背景には、もっと深い事情があったのではないかと。単純な憎しみだけで相手の首を狩るだろうかと。漫画はどうしても民族間の対立を分かりやすく描いてしまいます。そこで様々な資料を調べ、また原住民の方たちに話を聞きに通いました。そうすることで気づいたのは、原住民の高齢の方たちが「ガーヤ」という言葉をよく使っていることでした。 『セデック・バレ』で詳細に描かれているのは、原住民たちが先祖代々から受け継いでいる伝統と祖先崇拝を何よりも大切にしていることだ。豊かな自然の中で育まれてきたそれらの伝統や信仰を棄ててまで、日本がもたらした新しい文化には馴染もうとはしなかった。 ウェイ 「ガーヤ」とは原住民にとっての信仰であり、生活の一部でもあるんです。彼らにとって、どう食べるのか、どう歩くのか、どう暮らすのか。それらすべてがガーヤなんです。彼らにとっては狩猟もガーヤです。狩りに出掛けるときは、まず鳥のさえずりを聞かなくてはいけない。これもガーヤです。他者との間でトラブルが起き、どちらが正しいのか誰にも証明できない場合があります。そういう場合は、どちらかが相手の首を狩る。首を狩ったほうにガーヤは味方するよと。首狩りもまたガーヤなわけです。ガーヤを信仰する彼らは、大人の男として認められるには結婚しなくてはいけません。そして結婚するには、出草、つまり首狩りをしてみせ、真の男(=セデック・バレ)であることを証明しなくてはいけませんでした。女性の場合は美しい布を織ることができるようになれば、大人の女性と認められました。これもガーヤ。男の場合は首狩り、女の場合は織物。そうすることで初めて大人の証しとして刺青することが許されたわけです。彼らが大事にしたガーヤを映画の中でどこまできちんと描けるかは、苦心した点ですね。 本作の主人公である反乱部族の頭目モーナ・ルダオを演じたリン・チンタイは原住民の血を受け継ぎ、また現地で教会の牧師を務めている人物。現地の道案内としてウェイ監督と知り合い、貫禄ある風貌から出演を懇願されて俳優デビューとなった。クリスチャンとして博愛の精神を広める牧師であるリン・チンタイは、“首狩り”シーンを演じることに抵抗はなかったのだろうか。 ウェイ 先祖から伝わる伝統と自分が選んだ信仰との間に、葛藤はなかったかということですね? 僕が知っている限りでは、そのことには特に悩んではいないようでした。文化と宗教というものは永遠に結びついている部分と、どのようにしても相いれない部分があるものです。原住民である彼らは漢民族が移り住むようになる前から台湾で暮らし、歴史の中で幾度も統治者が替わっていくのを見て、数多くの衝突を経験し、ようやく自分たちの持っている伝統と信仰と、それとは異なる文化とを、どう共存させるべきかの方法を見だしたように思います。彼らは狩りに出掛けるとき、今でも粟をかみ砕いて作ったお酒を地面にまいて祖先に祈祷します。これは彼らにとっての文化。教会に行って、イエス・キリストに祈りを捧げる。これは宗教なのです。文化と宗教を別のものとして、今の彼らはうまく棲み分けを行っているんです。でも、ときどき悩むことがあるそうです。神に祈りを捧げているとき、自分が交信しているのはイエス・キリストなのか、それともご先祖さまなのか? たまに自分たちが交信している相手が分からなくなるそうです(笑)。霧社事件を克明に再現したアクションシーンの過激さがハンパない。
映画初出演となる原住民キャストは素足で森の中を駆け抜けるシーンの撮影を続けた。
現在、原住民たちの90%以上がキリスト教信者とのこと。日本統治の末期から中国大陸から来た国民党が台湾を統治するまでの空白期間、原住民たちの生活は非常に苦しかったそうだ。その間、キリスト教の教会が医療品や食料を無料で提供し、教会の援助によって新しい生活基盤が築かれていった。そのためキリスト教を信仰するようになった原住民が多いという。キリスト教と原住民との関係は『セデック・バレ』では描かれないものの、文化と信仰の関係についてのウェイ監督の見解は興味深い。安藤政信、木村祐一ら日本人キャストをどのようにして決めたのかも聞いてみた。 ウェイ 当時の記録に残っている日本人は、みんな悪人としてしか書かれていません。ですから、あえてパッと見では悪人に見えない人たちにお願いしました。小島役を演じた安藤さんは特にそうですね。小島は「霧社事件」の後にも原住民たちの仲間割れを画策し、「第2次霧社事件」を起こした悪人として知られています。でも本当に根っからの悪人だったのでしょうか。調べていくと、小島は原住民たちの言葉を覚え、原住民たちの伝統や信仰を理解し、家族を日本から呼んで一緒に暮らしていたことが分かりました。察するに、とても善良な警察官だったようです。それが霧社事件で妻と子どもを失い、真逆な方へと振れていったのです。霧社事件の複雑さを表す非常に難しい役を安藤さんには演じてもらいました。日本ではお笑いタレントとして人気のある木村祐一さんも同じ理由です。「この人は悪い人? それとも良い人?」と一見しただけでは分からない雰囲気を持つ日本の方たちに参加してもらったんです。 台湾映画界のアカデミー賞である「台湾金馬奨」ではグランプリをはじめ6冠を受賞し、メガヒットを記録した『セデック・バレ』。中国でも劇場公開されているが、大陸側の反応はどうだったのか? ウェイ 中国大陸では上映時間の短いインターナショナル版の上映だったので、ちゃんと理解してもらえるか心配でした。でも上映に集まってくれた向こうの知識階級の方たちは、すでに出回っていたロングバージョンの海賊版DVDを観た上で来てくれた方たちが多かったようです(笑)。もちろんアクションシーンで盛り上がったお客さんもいたとは思いますが、ほとんどの方たちは作品のテーマを理解し、好意的に受け止めてくれていました。中国大陸の人たちは「これは抗日映画、反日映画ではない」と言ってくれました。ただ憎しみ合うのではなく、いかに憎しみを抑え、平和に生きていくことが大事かを共に考えてくれたように思います。日本のみなさんも、ぜひ完全版をご覧になってください。 前作『海角七号/君想う、国境の南』でも台湾と日本との親密な関係を描いたウェイ監督。プロデューサーを務めた最新作『KANO』は甲子園で準優勝を遂げた台湾球児たちのドラマで、こちらも日本での公開を目指している。 (取材・文=長野辰次)自然と共生する原住民たちの文化に理解を示していた小島巡査(安藤政信)。
民族間の対立に巻き込まれ、非情の決断を強いられる。
『セデック・バレ 第一部 太陽旗/第二部 虹の橋』
製作/ジョン・ウー、テレンス・チャン、ホァン・ジーミン 監督・脚本/ウェイ・ダーション プロダクションデザイン/種田陽平 出演/リン・チンタイ、ダーチン、安藤政信、ビビアン・スー 提供/マクザス 配給/太秦 4月20日(土)より渋谷ユーロスペース、吉祥寺バウスシアターほか全国順次ロードショー
(c)2011 Central Motion Picture Corporation & ARS Film Production ALL RIGHTS RESERVED.
<http://www.u-picc.com/seediqbale>
●ウェイ・ダーション
1969年台南市生まれ。林海象監督の『海ほおずき』(96)、エドワード・ヤン監督の『カップルズ』(96)などにスタッフとして参加。97年より『セデック・バレ』の脚本づくりに取り掛かる。だが、膨大な予算が必要なため、製作は難航。そこで1500万円の予算で恋愛映画『海角七号/君想う、国境の南』(08)を監督し、これが台湾映画史上最大のヒット作に。『海角七号』の成功で出資が集まった。台湾映画史最高額となる20億円を投じ、2009年10月~2010年9月にわたって『セデック・バレ』を撮影。2011年にベネチア映画祭でワールドプレミア上映が行われた。プロデューサーを務めた最新作『KANO』は甲子園で準優勝を遂げた台湾公立嘉義農林学校を題材にした作品で、現在ポストプロダクション中。台湾で2014年の公開予定。
沢尻エリカ『ヘルタースケルター』プロモーション訪韓でニコニコも「それ以外は仕事ゼロ」?
女優の沢尻エリカが主演した映画『ヘルタースケルター』の韓国での公開を機に、プロモーションのため訪韓。地元メディアの取材を受け、笑顔を見せた。 『ヘルタースケルター』は、人気漫画家・岡崎京子の同名コミックを、女流写真家・蜷川実花が実写映画化。沢尻がバストトップを見せるなどの熱演で話題を呼び、日本国内では興収20億円を超えるヒットを記録。台湾など、アジア各国にも公開規模を広げていた。 「沢尻が公の場に姿を現したのは、先月8日の第36回日本アカデミー賞授賞式以来。つまり『ヘルタースケルター』関係以外では、“仕事ゼロ”という状態が続いているようです」(芸能誌デスク) 沢尻には女優活動続行の意思はあるものの、同作で撮影中にスタッフや共演者とトラブルを起こしたり、公開前のプロモーションをドタキャンするなどしたこともあって「集客はあっても、どうにもオファーしづらいという声を聞く」(同)という状態だという。 「実際、本人も『役に入り込みすぎて精神的に不安定になった』と語っていた通り、たまにマスコミの前に顔を出しても不機嫌な様子が目につきました。ところが、今回の訪韓ではいつになくニコニコ顔が目立っている。日本ではマスコミに対しても相当ストレスをため込んでいたようですが、地元メディアの新鮮な反応に気をよくしているのかもしれませんね」(同) 2005年に『パッチギ!』のヒロイン役で衝撃的なまでの魅力を振りまいたかつての“清純派”も、もう27歳。沢尻なりの、新たな女優像を模索しているのかもしれない。『ヘルタースケルター スペシャル・
エディション』(Happinet)
アデルのグラミー賞スピーチを邪魔した、名物リポーターが刑務所入り!?
「あちきの見せ場とるんじゃねえよ、馬鹿野郎この野郎」
とはアデルの心の声
今年2月に行われた、第55回グラミー賞の授賞式会場に不法侵入し、アデルが最優秀ポップ・ソロ・パフォーマンス賞を受賞した際、まるで自分が賞を獲得したかのように笑顔でステージに上がり、プレゼンターのジェニファー・ロペスに制止された“グラミー・クラッシャー”こと、ヴィタリ・セディウクが、刑務所入りとなる可能性が出てきた。ウクライナのテレビリポーターとしてキャリアを積んできた彼は、面白ハプニングで式典を盛り上げようと、式場に潜入。厳重な警備体制を敷いていると発表していたロサンゼルス市警はメンツを潰され、大激怒しており、裁判の行方が注目されている。
米ゴシップ芸能サイト「TMZ」によると、グラミー賞でアデルの受賞スピーチを妨害しようとしたヴィタリは、不法侵入と妨害の2つの罪に問われており、1,000ドル(約10万円)の罰金と最高で6カ月の禁錮刑が科される可能性が出てきたとのこと。裁判所での罪状認否は、5月31日に行われる予定だという。
覚せい剤逮捕・借金騒動を経て、宇宙へ……芸能界きってのアウトロー・岩城滉一が教えてくれたこと
日本の芸能人で初となる民間宇宙飛行を、来春にも行うことが発表された俳優の岩城滉一(62)。18日に開かれた会見では、家族に「万が一のことがあれば、星になってお前たちのこと見てるから」と伝えたことを明かすなど、強い決意を見せていた。 褐色の肌とロマンスグレーのヘアをなびかせ、62歳とは思えないほどにパワフルな岩城。かつてデビュー前にバイクチーム「クールス」の副団長を務め、若くしてハーレーダビッドソンを颯爽と乗り回し、デビュー後も「チームイワキ」の選手兼監督を務めるほか、フォーミュラカーレースF3000への参戦、アクロバット飛行、スキューバダイビングと、水・陸・空を制覇してきた。 会見では、宇宙旅行費用のうち、9万5000ドル(約933万円)が自腹であることを明かした岩城。10年程前、趣味への出費が膨れ上がり、数億円の借金を抱え自宅を売却するなどの破産騒動を起こした彼だが、今回の自費を笑顔で公表できるということは、金銭的な問題は心配無用ということだろうか? 「現在は、以前ほど豪快にバイクやスキューバに(お金を)つぎ込むこともなくなったようなので、大きな借金はないようですよ。まあそれでも、1億円超えの車を『これ買っちゃう』の一声でポンポン買ってしまうような彼にとって、9万5000ドルは蚊がとまる程度の出費でしかないでしょう。岩城さんは、一般人とは完全に金銭感覚が違いますから」(関係者) 若かりし20代の頃は、暴力団からたびたび入手していた覚せい剤所持や、銃刀法違反で逮捕されるなど、かなりのヤンチャっぷりを見せていた岩城滉一。自分らしくアクティブに生きていれば、“還暦を過ぎてから宇宙に行く”というミラクルを起こせることを教えてくれた彼に、日本のアウトローたちは“希望の光”を見たのではないだろうか。DVD『暴走の季節』(TOEI COMPANY,LTD.)
“ぬるくてモヤッ”が体現している、「リンネル」という雑誌の現実味のなさ
<p> 「リンネル」5月号(宝島社)の表紙は、永作博美です。永作博美といえば、「憧れの女優」として女性人気が高いだけでなく、38歳でバツ2男性と結婚、39歳で第1子出産、42歳の現在第2子妊娠中、と女性の生き方のモデルとしても興味深い存在です。晩婚晩産、あるいは未婚女性が増えている今、読者女性たちが共感したり考えさせられたりするトピックをたくさんお持ちだと思うのですが……そんなドロッとした部分は一切触れないのが、「リンネル」のインタビュー。</p> <p> 妊娠について「子どもは何人かいたらいいなと思っていましたが、年齢的なことを考えると難しいかなと思っていたのでびっくりしましたけど、それ以上に嬉しかったですね」という表面的な一言で済ませ、あとは“お財布を黄色いものに買い替えた”とか“花道を習ってみたい”“まずはお花の展示会を観に行きたい”といった、ぬるくてモヤッとした話に終始しています。永作の財布の色なんて、はっきり言ってどうでもいいです(キッパリ)。このインタビューだけではありません。「リンネル」は、1冊すべてにこの“ぬるモヤ感”が漂っているんですよ。なんと言えばいいんですかね、ツボがビミョーに外れたマッサージみたいな。アンタ、気を利かせてるつもりかもしれないけど、そこ違うから! と言いたくなっちゃう。</p>









