「nina’s」入園入学手作りグッズ企画に見る、手作り=母性という強迫観念

ninas1303.jpg
「nina's」(祥伝社)2013年3月号

 「♪俺は東京生まれマリメッコ育ち~おかっぱのヤツは大体友達~」でおなじみ「nina’s」(祥伝社)の登場です。今号の表紙は古谷家生まれヒップホップ育ちの夫を持つMEGUMI。グラビア→出産→おしゃれママ→子ども服プロデュースという、昨今のママタレントの王道を歩み、「nina’s」にもちょいちょい登場しては「友達のライブに息子も連れていった~」など“ほかのママとはちょっと違う私”をアピールしています。

 今号のインタビューでも「テレビ番組でもいつの間にか“ご意見ください”的なポジションになっちゃって(笑)。そうなると、表に出させていただいている女性として、女性の味方でありたいという思いが強くなりました」などなど、我々のあずかり知らぬところでMEGUMIさんは日本(の女性)代表になっているようです。これには筆者も思わず「も~勘違い! ワワワワ~」と安田大サーカスのクロちゃんになってエア花びらをまいてしまいましたよ。どうかMEGUMIさんには、得意ジャンルであるサブカルおじさん転がしにのみ邁進していただきたいと切に願います。

<トピックス>
◎Cover Interview MEGUMI
◎覆面調査 のぞき見!一週間家計簿大公開!!
◎入園・入学★ハンドメイド見本帖

山口もえ会見で、羽賀研二&梅宮アンナの醜聞を制した敏腕広報が暗躍!?

yamaguchimoe_hp.jpg
山口もえオフィシャルサイトより

 昨年秋終わり頃から、爆笑問題・田中裕二との親密ぶりが報じられてきたタレントの山口もえ。「再婚も視野に入れた熱愛か!?」と思われたが、この一件をめぐっては、裏で操作する事務所関係者の影がうかがえるとうわさになっている。

 先日、山口は「お互い、家を行き来する仲」という親友の千秋と共に、新作洋画の女性限定試写会のイベントに出席した。

「現場ではバラエティ番組で鍛えられた、“空気の読める”千秋が熱愛ネタを山口にどう振るのか、注目されていました」(スポーツ紙芸能記者)

 予想通り、千秋はイベント終盤から、田中の個人名こそ出さないものの、それとなく件の熱愛についてもえに触れさせるように仕向けた。そして、熱愛報道後、初めてといっていい“公の場”での取材対応となったのだが、ここでも千秋は黒子に徹して、「今日は私の恋愛話はいい。もえちゃんでしょ?」と好アシストした。さすがに観念したのか、これを受けて山口は笑みを浮かべながら「記事とかたくさん書いていただいてくれて光栄だなと思います。あることないこと」とコメントした。

平凡な日常を刺激する、特殊間取りの世界へようこそ『間取り図大好き!』

madoridaisuki.jpg
『間取り図大好き!』(扶桑社)
 『間取りの手帖』(佐藤和歌子著・リトルモア)が刊行され、サブカル界が珍間取り図の奥深さを認めたのが2003年。「いったい、どうやって生活するんだ!?」――。不動産屋の店頭に張り出されるありえない間取り図は、多くの人々の好奇心を刺激した。  そして、そんな“間取り図ブーム”は、一過性で終わることはなかった。あれから10年の時を経て、『間取り図大好き!』(扶桑社)なる本が上梓されたのだ。  もしも、あなたが「大家族だけど、家族仲が悪いから別々のキッチンを使用したい」なんていうワガママだとしても、あきらめてはいけない。世の中には「9LDKDKDKDK4S」なる物件が存在し、あなたの夢を叶えてくれる。断捨離ができず膨大な荷物を抱えているなら、8つの物置を完備した部屋がオススメだ。露出狂ならばベランダに浴槽が完備された物件、実は忍者のキミにはどんでん返しがある物件はどうだ!? 「24時間ず~っと一緒にいたい!」というラブラブカップルなら、トイレに便器が2つ並んでいる部屋で愛を育めばいい。「家族3人仲の良さが自慢です」というなら、便器が3つ並んでいる部屋がいい。きっと、子どもの下半身の成長までつぶさに観察できるはず!  本書の編集を務めるのは「間取り図ナイト」という団体。東京カルチャーカルチャーを中心に、同名のイベントを19回にわたって開催し、イベントのチケットはソールドアウトを続ける。“たかが間取り図”と思うなかれ、イベントに集まった大勢の観客は、その突飛なスタイルに抱腹絶倒する。  このイベントの中心メンバーは、mixi「間取り図大好き!」コミュニティ管理人の森岡友樹、住宅都市整理公団総裁であり、『工場萌え』(東京書籍)、『共食いキャラの本』(洋泉社)などを発表している大山顕、そして「デイリーポータルZ」ライターの大塚幸代の3人。一癖あるマドリスト(間取り好きの人をこう呼ぶらしい……)たちが、上記のような意味不明な間取りに対し、鋭いツッコミを加えていく。  もうすぐやってくる春を前に、引越しを考えている人も多いだろう。不動産屋の店頭に貼りだされた間取り図は「こんな家だったらどんな生活が送れるだろう?」と、あなたを妄想の世界に導いてゆく。物件のみならず、そこに生活する人を象徴する「間取り図」とは、人間の気分を高揚させるエンタテインメントなのだ。  あなたの求めているのは、本当に1DK南向きの平凡な物件なのだろうか? そんな設計士の都合と採算性のみを重要視し、型にはめ込んだ商品のような部屋で、本当に楽しい毎日が送れるのか?   既成概念を覆す特殊な間取り図は、きっとあなたの平凡な日常を揺さぶるだろう。 (文=萩原雄太[かもめマシーン])

淡い初恋の気持ちを込めて、縦笛チョコをペロペロ……いやベロベロベロ

 毎日毎日寒すぎ! こんだけ寒いとココロも冷え冷えとしてくるわね。でも、今日はバレンタイン! 愛しのダーリンにチョコをプレゼントするのよ。そしたら、ウフッ。ダーリンのポケットに手を入れて温めてもらうのよ。あっという間に春が来ちゃうかもね~。

■アラフォーに必要なのはオネエだった!……「オネエメソッドエステサロン」

onemethod.jpg
OLIVE sapporo HPより

「“韓国文化はパワフル”というのはいいことだけではない」『息もできない』ヤン・イクチュンの苦悩

Ikjune01.jpg
 2009年、製作・脚本・主演・編集も自ら兼ねた鮮烈な監督デビュー作『息もできない』で話題をさらった、韓国映画の鬼才ヤン・イクチュン。そんな彼が今、『かぞくのくに』(監督:ヤン・ヨンヒ)や『中学生円山』(監督:宮藤官九郎)に俳優として出演するなど、日本映画界での仕事を活発化させつつある。その一環として、山本政志プロデュースの短編競作企画『シネマ☆インパクト』にも監督として参加。来日中の彼に最近の活動、そして韓国と日本の映画界の違いなどについて訊いてみた。 ――まず今回の『シネマ☆インパクト』に参加することになった経緯は? ヤン・イクチュン(以下、ヤン) この企画の主催者である山本政志監督と、偶然このコーヒーショップ(取材場所「カフェ・テオ」。『シネマ☆インパクト』上映館「オーディトリウム渋谷」と同じビルの一階)の前でお会いしたことがきっかけです。僕は映画館で吉田光希監督の『家族X』のトークショーに出演した後だったんですけど(2011年10月22日、渋谷ユーロスペース)、その時に山本さんが撮られた作品のDVDをいただきました。それから一緒にお酒を飲みに行って、しばらくたった後に山本さんから参加依頼のメールをもらって。自分としても、新しい挑戦になるかなと思ってお引き受けしました。 ――山本監督のDVDには何が入っていたのですか? ヤン 『ロビンソンの庭』(86年)と『闇のカーニバル』(81年)と、あともう一本。『ロビンソンの庭』は、とても良い映画ですね。80年代の日本映画は挑戦的で実験的な映画が多い。以前に韓国の日本映画祭で見た『狂った果実』(81年/監督:根岸吉太郎)なども素晴らしい作品だなと感激しました。 ――今回の企画で監督された18分の短編『しば田とながお』ですが、日本人の役者で日本語の映画を演出された体験はいかがでしたか? ヤン 基本的には、普段とあまり変わらないと思います。細かい言葉のニュアンスがよくわからないのは正直ありますが、それは演じる役者本人が一番よく知っていると思うので。演出もいつもと変わらず、カメラも役者もリハなしで本番に入るスタイルでやりました。 ――今回の企画には、ほかの日本人監督も複数参加されていますが、ほかの方の作品はご覧になりましたか? ヤン 実はまだなんですよ。でも、僕は橋口亮輔監督のファンなんです。『ハッシュ!』(01年)や『ぐるりのこと。』(08年)を海外の映画祭で見たんですが、すごく良かった。韓国に輸入される日本映画はまだ数が限られているので、映画祭とか特集がある時に見ています。 Ikjune02.jpg ――ヤンさんは俳優として、昨年公開された映画『かぞくのくに』や、これから公開になる宮藤官九郎監督の『中学生円山』に出演してらっしゃいますね。韓国映画界と日本映画界を往来する面白さ、そこにある違いはどんなものですか? ヤン 『息もできない』以降、韓国では映画界と少し距離を置いているんです。そこで新しい試みとして日本映画に出てみようかってことになったんですけど。日本から韓国の映画界を見ると、日本の昔……70~80年代へのノスタルジアに近いような羨ましさがあるのではないでしょうか。スタッフとキャストが一丸となって、みんなでエネルギーを突っ込んで作る。でも韓国からすると、日本の映画界の分業化されているシステムが羨ましい。映画産業自体は、韓国より日本のほうが何倍も大きいです。長編映画の製作自体も、韓国だと年に100本くらいですけど、日本だと400本以上ですから。韓国で最近作られている映画は、予算100億ウォン(約9億円)くらいの、大きいエンタテインメント映画ばかりに偏っている傾向が見られます。 ――では逆に、韓国ではどういった層がアート系やインディペンデント映画を見ているのでしょう? ヤン 30~40代でしょうか。このくらいが文化的な映画に興味を持っている年代です。今の日本みたいに、韓国も経済や政治だけじゃなくて、文化を余裕を持って楽しむ傾向へと変わってきてはいますが、なかなかそのほかの世代は関心が強くない。  韓国の場合は、社会変化を求める国民のエネルギーが依然高いんですね。たまに日本の知人と話すと、たいてい彼らは、日本文化の良い面より停滞している状況について嘆くことが多い。でも、それは変化の時期を越えて安定期に入ってるということなので、良いことだと思うんです。日本の場合は大変な震災を受けたし、政治家が替わったりしても社会自体は変わらないじゃないですか。韓国は大統領が一人替わっただけで国全体が動くので、個人個人の感情のアップダウンが激しくて、いろいろともやもやしてしまうんです。そういうエネルギーって、悲しいエネルギーだと思うんですね。悔しさとか。あくまで“マザファッキンエナジー”であって、“グッドエナジー”ではない(笑)。それを外から見ると、韓国の文化はパワフルだなって受け止められるんですね。でもエネルギッシュな面は、単純にいい面だけではないってことです。 ――すごく面白いお話ですね。『息もできない』を撮られた後に、韓国の映画界と距離を置いたのはどういった理由だったんでしょうか? ヤン 『息もできない』を撮るために、ほかからの出資がなかったので、お金を全部自分で集めたんですね。さらに監督、シナリオ、編集、ポスプロ、マネージメント、公開まで全部自分でやったんです。いわば、100メガくらいのハードディスクで5テラくらいの仕事をしたので、壊れてしまった(笑)。それと、映画が終わったあとにいろんなオファーが殺到したんですが、それにも対処しきれませんでした。僕はすっかり疲れてしまい、しばらく映画を作ること、役者をやること自体が嫌になってしまったんです。 ――燃え尽き症候群のような? ヤン そうですね。精神的にもつらかったので、病院に通って薬をもらったり。そのあと日本に来て休養して、韓国の人間関係から自由になれたことで随分リフレッシュできました。不思議なことに、昔は考えたこともないくらい、今は“映画そのもの”が愛しくなったんです。映画産業のシステムやスタッフの待遇などにも興味があります。 ――監督と俳優業のバランスは、どうなっていますか? 監督としての次回作に期待する声も大きいと思いますが。 ヤン はっきりとは分けていません。その都度、自然に任せます。全エネルギーを一方に突っ込んで燃え尽きた経験があるので、もっとバランス良く仕事をすることに決めたんですね。なので余計なオファーには応えずに、自分にベストなものを選択して、それにエネルギーを注ぎ込むように変わりました。 ――そのベストの選択の中に、『中学生円山』もあるんですね。 ヤン 実はこの依頼にはつい即座にOKを出してしまったんですが(笑)、そのあとで宮藤さんのことをインターネットで調べたりして、『GO』など、とても良い作品を書かれているシナリオ作家であり、監督であることを知りました。撮影現場では思いやりのある監督で、とても楽しかったですよ。韓国で作品を選ぶ場合は今もすごく気を使うので、海外作品のほうが選択しやすいのかもしれません。『かぞくのくに』にしろ『しば田とながお』にしろ、良い選択だったと思います。学んだこともたくさんありましたし、以前と比べて自分に余裕を持てるようになりましたね。 (構成=森直人/写真=堀哲平) ●ヤン・イクチュン 1975年、韓国生まれ。俳優、映画監督。00年代前半から役者として活動をしながら、09年に『息もできない』で長編映画を初監督。日本を含め、韓国内外で高い評価を受けた。12年にはヤン・ヨンヒ監督の自伝的映画『かぞくのくに』に出演。5月18日からは宮藤官九郎監督作品『中学生円山』の公開が控える。1月26日~2月8日に開催された『シネマ☆インパクト』にて短編『しば田とながお』を上映。

「“韓国文化はパワフル”というのはいいことだけではない」『息もできない』ヤン・イクチュンの苦悩

Ikjune01.jpg
 2009年、製作・脚本・主演・編集も自ら兼ねた鮮烈な監督デビュー作『息もできない』で話題をさらった、韓国映画の鬼才ヤン・イクチュン。そんな彼が今、『かぞくのくに』(監督:ヤン・ヨンヒ)や『中学生円山』(監督:宮藤官九郎)に俳優として出演するなど、日本映画界での仕事を活発化させつつある。その一環として、山本政志プロデュースの短編競作企画『シネマ☆インパクト』にも監督として参加。来日中の彼に最近の活動、そして韓国と日本の映画界の違いなどについて訊いてみた。 ――まず今回の『シネマ☆インパクト』に参加することになった経緯は? ヤン・イクチュン(以下、ヤン) この企画の主催者である山本政志監督と、偶然このコーヒーショップ(取材場所「カフェ・テオ」。『シネマ☆インパクト』上映館「オーディトリウム渋谷」と同じビルの一階)の前でお会いしたことがきっかけです。僕は映画館で吉田光希監督の『家族X』のトークショーに出演した後だったんですけど(2011年10月22日、渋谷ユーロスペース)、その時に山本さんが撮られた作品のDVDをいただきました。それから一緒にお酒を飲みに行って、しばらくたった後に山本さんから参加依頼のメールをもらって。自分としても、新しい挑戦になるかなと思ってお引き受けしました。 ――山本監督のDVDには何が入っていたのですか? ヤン 『ロビンソンの庭』(86年)と『闇のカーニバル』(81年)と、あともう一本。『ロビンソンの庭』は、とても良い映画ですね。80年代の日本映画は挑戦的で実験的な映画が多い。以前に韓国の日本映画祭で見た『狂った果実』(81年/監督:根岸吉太郎)なども素晴らしい作品だなと感激しました。 ――今回の企画で監督された18分の短編『しば田とながお』ですが、日本人の役者で日本語の映画を演出された体験はいかがでしたか? ヤン 基本的には、普段とあまり変わらないと思います。細かい言葉のニュアンスがよくわからないのは正直ありますが、それは演じる役者本人が一番よく知っていると思うので。演出もいつもと変わらず、カメラも役者もリハなしで本番に入るスタイルでやりました。 ――今回の企画には、ほかの日本人監督も複数参加されていますが、ほかの方の作品はご覧になりましたか? ヤン 実はまだなんですよ。でも、僕は橋口亮輔監督のファンなんです。『ハッシュ!』(01年)や『ぐるりのこと。』(08年)を海外の映画祭で見たんですが、すごく良かった。韓国に輸入される日本映画はまだ数が限られているので、映画祭とか特集がある時に見ています。 Ikjune02.jpg ――ヤンさんは俳優として、昨年公開された映画『かぞくのくに』や、これから公開になる宮藤官九郎監督の『中学生円山』に出演してらっしゃいますね。韓国映画界と日本映画界を往来する面白さ、そこにある違いはどんなものですか? ヤン 『息もできない』以降、韓国では映画界と少し距離を置いているんです。そこで新しい試みとして日本映画に出てみようかってことになったんですけど。日本から韓国の映画界を見ると、日本の昔……70~80年代へのノスタルジアに近いような羨ましさがあるのではないでしょうか。スタッフとキャストが一丸となって、みんなでエネルギーを突っ込んで作る。でも韓国からすると、日本の映画界の分業化されているシステムが羨ましい。映画産業自体は、韓国より日本のほうが何倍も大きいです。長編映画の製作自体も、韓国だと年に100本くらいですけど、日本だと400本以上ですから。韓国で最近作られている映画は、予算100億ウォン(約9億円)くらいの、大きいエンタテインメント映画ばかりに偏っている傾向が見られます。 ――では逆に、韓国ではどういった層がアート系やインディペンデント映画を見ているのでしょう? ヤン 30~40代でしょうか。このくらいが文化的な映画に興味を持っている年代です。今の日本みたいに、韓国も経済や政治だけじゃなくて、文化を余裕を持って楽しむ傾向へと変わってきてはいますが、なかなかそのほかの世代は関心が強くない。  韓国の場合は、社会変化を求める国民のエネルギーが依然高いんですね。たまに日本の知人と話すと、たいてい彼らは、日本文化の良い面より停滞している状況について嘆くことが多い。でも、それは変化の時期を越えて安定期に入ってるということなので、良いことだと思うんです。日本の場合は大変な震災を受けたし、政治家が替わったりしても社会自体は変わらないじゃないですか。韓国は大統領が一人替わっただけで国全体が動くので、個人個人の感情のアップダウンが激しくて、いろいろともやもやしてしまうんです。そういうエネルギーって、悲しいエネルギーだと思うんですね。悔しさとか。あくまで“マザファッキンエナジー”であって、“グッドエナジー”ではない(笑)。それを外から見ると、韓国の文化はパワフルだなって受け止められるんですね。でもエネルギッシュな面は、単純にいい面だけではないってことです。 ――すごく面白いお話ですね。『息もできない』を撮られた後に、韓国の映画界と距離を置いたのはどういった理由だったんでしょうか? ヤン 『息もできない』を撮るために、ほかからの出資がなかったので、お金を全部自分で集めたんですね。さらに監督、シナリオ、編集、ポスプロ、マネージメント、公開まで全部自分でやったんです。いわば、100メガくらいのハードディスクで5テラくらいの仕事をしたので、壊れてしまった(笑)。それと、映画が終わったあとにいろんなオファーが殺到したんですが、それにも対処しきれませんでした。僕はすっかり疲れてしまい、しばらく映画を作ること、役者をやること自体が嫌になってしまったんです。 ――燃え尽き症候群のような? ヤン そうですね。精神的にもつらかったので、病院に通って薬をもらったり。そのあと日本に来て休養して、韓国の人間関係から自由になれたことで随分リフレッシュできました。不思議なことに、昔は考えたこともないくらい、今は“映画そのもの”が愛しくなったんです。映画産業のシステムやスタッフの待遇などにも興味があります。 ――監督と俳優業のバランスは、どうなっていますか? 監督としての次回作に期待する声も大きいと思いますが。 ヤン はっきりとは分けていません。その都度、自然に任せます。全エネルギーを一方に突っ込んで燃え尽きた経験があるので、もっとバランス良く仕事をすることに決めたんですね。なので余計なオファーには応えずに、自分にベストなものを選択して、それにエネルギーを注ぎ込むように変わりました。 ――そのベストの選択の中に、『中学生円山』もあるんですね。 ヤン 実はこの依頼にはつい即座にOKを出してしまったんですが(笑)、そのあとで宮藤さんのことをインターネットで調べたりして、『GO』など、とても良い作品を書かれているシナリオ作家であり、監督であることを知りました。撮影現場では思いやりのある監督で、とても楽しかったですよ。韓国で作品を選ぶ場合は今もすごく気を使うので、海外作品のほうが選択しやすいのかもしれません。『かぞくのくに』にしろ『しば田とながお』にしろ、良い選択だったと思います。学んだこともたくさんありましたし、以前と比べて自分に余裕を持てるようになりましたね。 (構成=森直人/写真=堀哲平) ●ヤン・イクチュン 1975年、韓国生まれ。俳優、映画監督。00年代前半から役者として活動をしながら、09年に『息もできない』で長編映画を初監督。日本を含め、韓国内外で高い評価を受けた。12年にはヤン・ヨンヒ監督の自伝的映画『かぞくのくに』に出演。5月18日からは宮藤官九郎監督作品『中学生円山』の公開が控える。1月26日~2月8日に開催された『シネマ☆インパクト』にて短編『しば田とながお』を上映。

ピアース・ブロスナン、アカデミー賞の『007』演出についてポロリ!

SeanConnery.jpg
ショーンが来ないと『007』は始まらない……

 世界各地で爆発的なヒットを記録した、『007 スカイフォール』が、シリーズ史上最多となる5部門でノミネートされ、大注目されている本年度のアカデミー賞。同賞授賞式のプロデューサーらは、『007』シリーズ製作50周年記念の特別演出を行うことを発表しており、ファンも楽しみにしている。そんな中、10日に突撃取材を受けた5代目ボンドのピアース・ブロスナンがポロッと漏らした内容が、さらなる臆測を呼んでいる。

 世界で最もクールでセクシーな英国紳士スパイとして、人種や性別、世代を超えて愛され続けている『007』シリーズのジェームズ・ボンド。イギリスの作家イアン・フレミングのスパイ小説を基に制作されており、原作では尿酸値過多、肝疾患、リウマチ、高血圧と病気のデパートのようなボンドだが、映画シリーズでは激しいアクションを軽々とこなすスマートな男性として描かれており、代々、肉体美を誇るハンサムな俳優が演じてきた。

NHKエリカ様主演“地味な”ドラマ、男性諸君必見のワケ

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けします。 ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) ビヨンセ、“口パク”疑惑を勝利と名声に変えた“たぐいまれな”危機管理能力 ソニー、パナも…スマホ拡大で、デジカメ・ゲーム機・PCメーカーの収益悪化鮮明に アジア新興勢に惨敗のパナソニック、シャープは、自動車メーカーの将来像? ■特にオススメ記事はこちら! NHKエリカ様主演“地味な”ドラマ、男性諸君必見のワケ - Business Journal(2月13日)
「書店員ミチルの身の上話 公式サイト」
(「NHK HP」より)
 主要なテレビ番組はほぼすべて視聴し、「週刊新潮」などに連載を持つライター・イラストレーターの吉田潮氏が、忙しいビジネスパーソンのために、視るべきテレビ番組とその“楽しみ方”をお伝えします。 「エリカ様」といえば、どの女性を想起するだろうか。  映画試写会での「別に……」発言から、ハイパーなんちゃらかんちゃらな男との一悶着など、話題とスキャンダルに事欠かない沢尻エリカ様か。スタッフウケがあまりよくないといわれながらも、『SPEC』(TBS系)など数多くのドラマに出演し、着実に女優道を歩いている戸田恵梨香様か。個人的には、TBSのダイエット番組『あの日に帰りたい』の常盤えりかさんが思い浮かぶのだが。  今回のエリカ様は、戸田恵梨香である。  戸田恵梨香主演ドラマが、NHKで細々と放映されている。『書店員ミチルの身の上話』という極めて地味なつくりの作品で、極めて地味な役を演じている。小さな田舎町の書店員だった戸田は、地元の小金持ちでつまらない彼氏(柄本佑)を転がしながらも、東京の大手出版社の営業マン(新井浩文)と不倫関係にある。ある日突然、衝動的に不倫相手と東京へ出奔した戸田は、宝くじ2億円を当ててしまう。かろうじて幼馴染(高良健吾)の家に転がり込むも、人生はあらぬ方向へ……というストーリーだ。  もともとが地味でシンプル、体も平たくて華がない印象の戸田は、一部のマニアックな男性から人気がある。私の友人男性も普段はテレビをまったく視ない(持っていない)クセに、「戸田恵梨香主演ドラマっていいよね、むふふ」と鼻の下を伸ばしていた。戸田は地味ながらも、芯の強さ(鼻っ柱の強さ)が伝わってくるので、私も嫌いじゃない。  が、顔や体をおいじりになって人工的な華を身につけた女優や、若さと巨大な事務所力でスポットライトを浴びている女優と並ぶと、戸田はどうしても目立たない。いい例が『大切なことはすべて君が教えてくれた』(フジテレビ系)だった。共演した武井咲の華やかさとはちきれんばかりの若さに、すっかり色と光を失った戸田は視ていられないほどだった。  そんな戸田が「田舎のごく普通の女性」を演じている。これぞ等身大である。そういえばもうひとりのエリカ様も、化粧せずに等身大の女性を演じたら抜群なのに。煌びやかでスキャンダラスな役しかこない。芸能界はエリカの使い方を完全に間違っている、と思う。 ●日常の有事対処法をイメトレ?  と、ここまで書いてきてなんだが、読者の皆さんに言いたいのは、エリカの使い道ではない。このドラマには、男性にとって痛い現実がそこかしこに仕掛けられている、という点である。 「営業先でちょっとつまみ食いした若い女子が、本気で自分を追いかけてきたら?」 「不妊治療で視野狭窄になっている嫁が、排卵日のたびに騎乗位で乗っかってきたら?」 「おとなしくて従順だと思っていた彼女が実は二股かけていて、男と東京へ逃げてしまったら?」 「好きな女が自分を幼馴染だと油断し、男として見てくれなかったら?」 「惚れた女がうっかり殺人事件にかかわって困惑していたら?」  男性の登場人物に自分を重ね合わせたら、もうね、いたたまれなくなるから。ここまでくると、毎日愚問・駄問・珍問がとめどなく溢れ出すYahoo!知恵袋ですってば。自分でベストアンサーを出せるか? ってくらいに、畳み掛けられる「男の試練」の連続なのである。  テレビドラマは実生活に害のない、イメージトレーニングとして有効。忙しいビジネスマンも、ぜひこの「フィクション療法」で有事の際の対処法をイメトレしてほしい。 (文=吉田潮) ■おすすめ記事 ビヨンセ、“口パク”疑惑を勝利と名声に変えた“たぐいまれな”危機管理能力 ソニー、パナも…スマホ拡大で、デジカメ・ゲーム機・PCメーカーの収益悪化鮮明に アジア新興勢に惨敗のパナソニック、シャープは、自動車メーカーの将来像? 「笑う」ことの身体への意外な効果 トヨタ、奪還した世界一の座維持のカギとは?肉薄するGM、VWとの攻防