主要なテレビ番組はほぼすべて視聴し、「週刊新潮」などに連載を持つライター・イラストレーターの吉田潮氏が、忙しいビジネスパーソンのために、視るべきテレビ番組とその“楽しみ方”をお伝えします。 嫌われている女の代表格。それが神田うの、である。 その傍若無人な物言いで一躍有名になり、妊婦ヌードで話題を呼んだり、バッシングされたり、一部の女性からは信奉されたりと、大忙しな女である。 確かに、うのの発言はいちいち鼻につく。午前中の情報番組『ノンストップ!』(フジテレビ)にも出演しているのだが、まあ、その物言いは「超」がつくほど傲岸不遜なのだ。 この番組は完全に女性向けにつくってあり、テレビ東京の深夜番組『極嬢ヂカラ』にちょっと似ている。「暇こいて自分を持て余している女向け」といった風合いなのだが、セレブ風な女の美容法だのお気に入りだのを滔々と垂れ流すコーナーがある。美の秘訣というテイのVTRが流されるのだが、うのはワイプに映っていないときも黙っちゃいない。 「あーこれ知ってるぅ~」 「私も使ってるぅ~」 「コレ、いいんだよぉ~」 美の秘訣を取材してまとめてきたスタッフ、思いっきり形無し。うのが知ってるなら、全部うのに取材すればいいじゃん、みたいな。VTRゲストのありがたみゼロ。スタッフがガックリと肩を落とす音まで聞こえてきそうである。これが神田うの、なのだ。思ったことをそのまま口にしてしまう素直さは、鈍感力であり、破壊力でもある。 ●ゆるぎない自己肯定感の強さ 先日は、同番組で危険なネット通販を特集していた。「こんなサイトが危ない」という話で、サイト内の表記をフリップで解説していたところ、うのが爆弾を放った。 「資本金200万なんておかしい。最低1000万だもん。怪し~い!!」 うっすら頭に疑問符が浮かぶ。資本金なんて、いくらでもできるんじゃないの…? 案の定、番組の最後にアナウンサーが訂正した。資本金は1円でも成立する、という事実。さすがのうのもちんまり反省するかと思いきや、「え~ッ! すご~い」と、のたまった。 あっぱれ! うの!! その自己評価のゆるぎない高さ。芸能界の荒波で、あなただったら生き残れる!! と思わず拍手をしてしまった。彼女の悪気のなさ、天然な我の強さは、確かに嫌われる要素なのだが、身近にいなければ害もない。おそらく直接被害を受けたのは、実の弟・ハマカーンの神田伸一郎ぐらいだろう。 TBSのトーク番組『アシタスイッチ』で姉弟共演を果たしたとき、その心の内を弟が吐露していた。「(お笑いに)向いてない、才能がない」と姉から浴びせられたという。その様子を見て、MCのひとり・チュートリアルの徳井義実が会心のひと言。 「姉ちゃん、ガサツやな~」 そう。神田うのは精神的にガサツなのだ。今の時代、自己肯定感が低くて、精神的に不安定な女も多い。この手の女ほど、表面的には強がったりするから厄介だ。 でも、神田うの級に自己肯定感の強い女ならどうか? なんと言われようと、うのはうの。ウノはウノ。UNOはUNO。繰り返す意味は特にない。自己肯定感が低いゆえに他人評価を気にしすぎる面倒くさい女よりは、評価が己の中で完結している女のほうがわかりやすいし、ラクだ。 食わず嫌いせずに、テレビの中の神田うのを、もう少し観察してみてほしい。そして、今後、好きな女性のタイプを聞かれたら、「神田うの」と試しに答えてみてほしい。あなたの評価がガラッと変わるに違いない(いろいろな意味で)。 (文=吉田潮/ライター・イラストレーター) ■おすすめ記事 超人気アイドルメイドが社長に就任?! 老舗メイドカフェが生き残れた理由とは? 橋下徹市長、初めて市民を敵に回した桜宮体罰自殺問題をミスリードするメディア? ドコモにソフトバンク、割安なスマートTV本格開始へ…YouTubeもTVで 日本人が使いがちなネイティブに通用しない“英単語” ランニングは体に良い/悪い論争の結論、やっぱり走って損はない?『うのはUNO』
(ベストセラーズ/神田うの)
月別アーカイブ: 2013年2月
詐欺犯逮捕で浮き彫りになった、グラドルたちの“パパ”事情「AKB48にグラビア仕事を奪われて……」
各メディアの報道によると、静岡県の女性から現金38万円をだまし取ったとして、警視庁は13日、振り込め詐欺グループのリーダー・中嶋寛太容疑者ら4人を逮捕した。 中嶋容疑者は警視庁の調べに対し容疑を否認しているというが、東京・千代田区にある家賃60万円の高級マンションをアジトとし、現金4,000万円を金庫に保管。20歳代のグラビアアイドルと一緒に住んでいたというが、写真誌「フラッシュ」(光文社)の3月5日号がそのグラドルの素性を報じている。 同誌はグラドルの目線を隠した写真を掲載しているが、現在25歳でバストは88センチのGカップ。グラビアを中心にテレビ出演やDVDを発売し、クラシックバレエの経験を生かした柔らかい体を生かしたポージングが自慢だという。以前から高級マンションに住んでいたことは有名だったが、本人は「1年前に別れた彼に譲ってもらった」と話していたといい、ブログでは海外旅行に行ったり、豪華な食事をしている姿を掲載。 同誌が送ったメールに対し、「私は事件とは何の関係もございません。同棲の事実もありません」などとして中嶋容疑者との交際を否定。しかし、同誌の記者が中嶋容疑者の部屋を直撃すると、このグラドルがインターホンに応答し、同棲の事実が明らかになったというのだ。 「すでに、ネット上では同誌に掲載された写真から素性が特定されているが、吉見衣世というグラドルで、中嶋容疑者が逮捕された13日付のブログには『今日は何だか疲れちゃった。元気のでる言葉ちょうだい』と書き込んでいた。しかし、翌日からは何事もなかったかのようにグラビア撮影時に撮ってもらった写真を掲載。現在はフリーで活動し、自らメールで仕事を受けている。グラビア撮影ぐらいしか仕事がないにもかかわらず、今月下旬から海外旅行に出かけるなど、中嶋容疑者という“パパ”を見つけたおかげで、かなり贅沢な暮らしを続けているようだ」(週刊誌記者) 以前は男性誌や少年漫画誌などのグラビアページはグラドルたちの独壇場だったが、ここ数年はAKB48をはじめとするアイドルグループのメンバーたちの登場回数が激増し、グラドルのテリトリーを奪われてしまった。 「以前はグラビアでプロモーションし、そこから仕事を広げていくというビジネスモデルが確立していたが、今やそれもできなくなってしまったため、薄給のグラドルが増える一方」(芸能プロ幹部) そのため、自分をバックアップしてくれる、いわゆる“パパ”を探して出会いを求めるグラドルが増えているというのだ。 「個人撮影会に来たファンがそのまま“パパ”になるというケースも聞いたことがあるが、手っ取り早いのはキャバクラやクラブで羽振りのいい客を見つけて、そのまま囲ってもらうパターン。仕事量と比べて、ずいぶんと高級なマンションに住んでいることで知られるグラドル・Xは、会員制の高級キャバクラに“パパ探し”のために入店。そこで見事に女好きで知られ、女性関係のトラブルも報じられたことがある某アパレル企業の社長をゲット。さっさと店を辞め、そのマンションの家賃を払ってもらっているようだ」(テレビ関係者) 中嶋容疑者に囲われている吉見のブログにはファンからのコメントが多く寄せられていたが、“パパ持ち”であることを知った今、ファンたちはどんな思いだろうか?「FLASH」(光文社)2013年3月5日より
要潤、結婚相手である元グラドルに大金と黒いつながりの匂い

『王子辞典』/太田出版
19日、一部スポーツ紙で結婚を報じられた人気俳優・要潤。お相手は、元タレントの美人経営者で、今年に入ってから婚約を結んだという。同日中には、所属事務所が結婚に向けて準備中であることを認めて、要本人もTwitterで報告を行った。しかし「あたたかい目で見守って」という要のツイートに対して、関係者の間では心配の声が上がっているという。
「元タレントというお相手は、かつてグラドルとして活動していた松藤あつこです。芸能人としては、あまり売れてはいませんでしたが、なぜか彼女やその周辺は、大金の匂いを感じさせるようなうわさが飛び交っていました。それもそのはず、松藤は独自で化粧品会社を設立できるほどの、芸能活動をはるかに上回る収入を得ていたのですから」(週刊誌記者)
「絶対に潰す!」ペニオク詐欺指弾の西川史子に“ネット詐欺疑惑”が浮上した裏事情
今月3日に放送されたTBS系『サンデー・ジャポン』で“ペニオク詐欺”の広告塔になっていた小森純を痛烈批判したタレントの西川史子に、“ネット詐欺加担疑惑”が浮上した。 事実ならば「おまえが言うな」と揶揄されても仕方がないが、その裏では“反西川派”の暗躍もウワサされている。西川はペニオク詐欺を涙ながらに謝罪する小森を「テレビで謝罪したりブログをやめたりすることで、みそぎになると思ったら大間違い」「詐欺の片棒を担ぐようなことは心根の問題」と痛烈に批判。結果、騒動は沈静化するどころか、さらに激しく燃え上がり「小森は落ち込んで、仕事もままならない状況。タレント生命の重大な危機に直面している」(事情通)という。 だが、その後、16日付の東京スポーツに「西川センセイ ネット詐欺加担疑惑」の見出しが躍った。記事によれば2年前に「美容の専門医・西川史子先生監修」を謳う美容サイトを展開していた会社が、効果の怪しいダイエットサプリを無許可販売したとして薬事法違反で摘発されていたのだという。 西川はサイトで相談コーナーなどを受け持っていたが、商品販売には一切関与しておらず、問題の商品に「西川史子先生がオススメ・選定している商品ではございません」と注意書きが付け加えられていた。しかし、記事には「西川先生の監修だから信用して買っていました。今回のペニオク詐欺と何が違うんでしょうか?」と西川の責任を追及する被害女性のコメントが掲載された。 これには業界からも「小森のことを言えないじゃないか!」という声が噴出。西川は一気に旗色が悪くなったが、実は一連の報道にはウラがあるという。 「少し前から『西川は絶対に潰す!』と豪語して、スキャンダルを探し回っていた出版関係者がいました。その人物は、小森が専属モデルを務めるファッション誌にも顔が利くといいます。西川の糾弾で小森の商品価値がなくなり、雑誌のイメージや売り上げに影響が及んだのでしょうか。とにかく、西川のネガティブキャンペーンは意図的に行われた可能性が高い」(舞台裏を知る人物) 芸能界でも歯に衣着せぬ西川に反発の声を上げる者は多く、「少しでも彼女がトラブルを起こせば、すぐにマスコミにリークされる」(同)という。着実に広まる“西川包囲網”だが、センセイにはそれにメゲずに、今度も舌鋒を振るってほしいものだ。『 西川史子のだれにも教えたくない
美容クリニックガイド』
(主婦の友社)
「絶対に潰す!」ペニオク詐欺指弾の西川史子に“ネット詐欺疑惑”が浮上した裏事情
今月3日に放送されたTBS系『サンデー・ジャポン』で“ペニオク詐欺”の広告塔になっていた小森純を痛烈批判したタレントの西川史子に、“ネット詐欺加担疑惑”が浮上した。 事実ならば「おまえが言うな」と揶揄されても仕方がないが、その裏では“反西川派”の暗躍もウワサされている。西川はペニオク詐欺を涙ながらに謝罪する小森を「テレビで謝罪したりブログをやめたりすることで、みそぎになると思ったら大間違い」「詐欺の片棒を担ぐようなことは心根の問題」と痛烈に批判。結果、騒動は沈静化するどころか、さらに激しく燃え上がり「小森は落ち込んで、仕事もままならない状況。タレント生命の重大な危機に直面している」(事情通)という。 だが、その後、16日付の東京スポーツに「西川センセイ ネット詐欺加担疑惑」の見出しが躍った。記事によれば2年前に「美容の専門医・西川史子先生監修」を謳う美容サイトを展開していた会社が、効果の怪しいダイエットサプリを無許可販売したとして薬事法違反で摘発されていたのだという。 西川はサイトで相談コーナーなどを受け持っていたが、商品販売には一切関与しておらず、問題の商品に「西川史子先生がオススメ・選定している商品ではございません」と注意書きが付け加えられていた。しかし、記事には「西川先生の監修だから信用して買っていました。今回のペニオク詐欺と何が違うんでしょうか?」と西川の責任を追及する被害女性のコメントが掲載された。 これには業界からも「小森のことを言えないじゃないか!」という声が噴出。西川は一気に旗色が悪くなったが、実は一連の報道にはウラがあるという。 「少し前から『西川は絶対に潰す!』と豪語して、スキャンダルを探し回っていた出版関係者がいました。その人物は、小森が専属モデルを務めるファッション誌にも顔が利くといいます。西川の糾弾で小森の商品価値がなくなり、雑誌のイメージや売り上げに影響が及んだのでしょうか。とにかく、西川のネガティブキャンペーンは意図的に行われた可能性が高い」(舞台裏を知る人物) 芸能界でも歯に衣着せぬ西川に反発の声を上げる者は多く、「少しでも彼女がトラブルを起こせば、すぐにマスコミにリークされる」(同)という。着実に広まる“西川包囲網”だが、センセイにはそれにメゲずに今度も舌鋒を振るってほしいものだ。『 西川史子のだれにも教えたくない
美容クリニックガイド』
(主婦の友社)
草なぎ剛は「肌が潤ってる」!? 天真爛漫なローラにSMAPもタジタジ

2月18日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)。「BISTRO SMAP」にはベッキーとローラが来店しました。この日のオーダーは「女の子が大好きなチーズを使った料理」。料理が出来上がるまでのトークでは、2つのコーナーで盛り上がりました。
まずはローラがSMAPに「どうしても聞きたいこと」を質問。稲垣吾郎には、何をしている時が一番楽しいかと尋ねます。すると稲垣は「最近は音楽を聞きながらお風呂に入っている時が楽しいし、リラックスできる」と、ひねりのない返事。この答えに満足できなかったローラは「じゃあ吾郎さんは、普段どういう美容室に行ってるの?」と次の話題に切り替えます。しかし稲垣はサロンには通っておらず、いつも仕事の現場に来てくれるメイクさんにその場で切ってもらっているのだとか。ローラは「いい感じの髪型!」とホメつつも、「じゃ、このくらいかな」とあっけなく質問を終わらせました。
板野友美は恋愛経験豊富!? 唇の形と厚さで恋愛運がわかる「唇占い」
「まだまだ資産は30億円以上?」表舞台から消えても悠々自適な生活を送る、新婚の鈴木えみ
「MORE」(集英社)などのファッション誌で活躍するモデルの鈴木えみが、バレンタインデーの14日にファッション関係会社勤務の男性と結婚したことを、15日付のサンケイスポーツが報じた。 同紙によると、2人は昨年の秋に共通の友人の誕生日パーティーで知り合い、ファッションの話題などですっかり意気投合。3カ月の交際を経て“スピード婚”。14日未明に日付が変わるのを待ってから、2人そろって都内の区役所の夜間受付に婚姻届を提出したという。鈴木は15日に自身のブログで結婚を報告し、「優しくて頼れる人で、彼と出会ってから、魔法かのように色んなことがハイスピードで変化していきました。まだ実感できてない部分もありますが、この結婚がとても私達らしくて、幸せを感じています」と喜びを綴った。 「鈴木といえば、かつて山下智久との交際がささやかれ、2007年秋にはタレントの小倉優子とも交際が報じられた渋谷謙人との二股愛が発覚し、08年にはロックバンド・ONE OK ROCKのボーカルで歌手の森進一の長男・森田貴寛との関係がウワサされた。10年には写真誌で色黒の肉食系男子と半同棲中であることを報じられるなど“恋多き女”として知られていたが、ようやく落ち着いたようだ」(芸能プロ関係者) 鈴木といえば、竹内結子、柴咲コウ、北川景子らが所属する大手芸能プロ・スターダストプロモーションに所属。中学時代からティーン向けのファッション誌「Seventeen」(集英社)のカリスマモデルとして活躍し、06年から08年ごろにはドラマ『ギャルサー』『有閑倶楽部』(共に日本テレビ系)などに主要キャストとして出演するなど、同プロの看板女優になりそうな勢いだったが、突如失速。現在はモデルやプライベートブランドのプロデュースなどファッション関係の仕事をこなし、すっかりテレビ・映画・CMなどの表舞台から消えてしまった。その理由は、年齢に不相応な莫大な資産があるためだといわれている。 「実業家と交際していた当時、関係がこじれるまで実業家が営んでいた不動産会社に取締役として名を連ね、上海の土地取引や株投資で30億円ほど儲けたらしい。しかし、その実業家はかなりいわくつきの人物で、株取引でのインサイダー疑惑がささやかれ、後にオフィスの賃料を払わずに夜逃げ。親交のある芸能人たちが不動産詐欺の被害に遭ったことが女性誌などで報じられたため、テレビ各局やCMスポンサーが鈴木の起用を控えた。とはいえ、おそらく、まだまだその時に儲けた資産はたっぷり残っているようで、悠々自適に自分の好きなファッション関係の仕事をこなしている」(週刊誌記者) 鈴木と“スピード婚”した夫は、見事に“逆玉”に乗ったようだ。『s'eee 3rd issue 2012Autumn/Winter』
(SDP)
「あの子は愛人体質だから……」片岡愛之助との熱愛で懸念される熊切あさ美の過去

『記憶 mind』/イーネット・フロ
ンティア
「崖っぷちアイドル」を自認する熊切あさ美と、「ラブりん」こと歌舞伎俳優の片岡愛之助の交際が発覚した。スクープしたのは「東京スポーツ」で、記事によると、映画の共演をきっかけに昨夏頃から交際に発展、すでに互いの両親にも挨拶済みで、年内ゴールインの可能性もあるという。
当の愛之助も今月14日、出演中の大阪松竹座『二月花形歌舞伎』の昼の部終了後に取材に応じ、「否定はしません」と報道を認めた。だが、この2人の組み合わせを聞いて、「不相応では?」と思った人も多いだろう。
超人気アイドルメイドが社長に就任?! 老舗メイドカフェが生き残れた理由とは?
2000年代に入り、秋葉原のイメージを「電気の街」から「オタクの街」へと決定的に変えた、一つの文化が誕生した。 ーーメイドカフェだ。 制服のかわいらしさやメイドが接客するという特殊なサービスがうけ、一時は秋葉原のみならず、東京の新宿や大阪の日本橋などさまざまな地域に店が生まれ、隆盛を極めた。メイドたちはアイドル化し、CDをリリースしたり、テレビ番組にさえ出演したりするなど華やかな展開までも見せた。 しかしその後、ブームに便乗しただけの、サービスの質の悪い店が乱立していく。中には風営法上の問題を引き起こしたり、ボッタクリ店が現れたりするなどもし、業界に対するイメージの劣化を招いてしまった。このような背景から長続きする店舗は多くなく、そのほとんどが一部の地域を除いて姿を消していった。 そんな中、オタク文化の中心地である秋葉原で、人気、知名度ともに頂点を極め、ファンに愛され続けている店がある。 それが@ほぉ~むカフェである。メイドカフェに行ったことがないという人も、名前くらいは聞いたことがあるかもしれない。同店は秋葉原にオープンして今年で8年半となるまさに老舗で、メイドカフェの象徴ともいえる地位を築いている。その超人気店でトップメイドとして君臨していたのが、“ひとみん”ことメイドのhitomi氏だ。 昨年の11月、そのhitomi氏が、@ほぉ~むカフェを運営するインフィニア株式会社の社長に就任することが発表された。 人気メイドが社長に就任する? 老舗メイドカフェに、いったい何が? 事の真相を確かめるべく、新社長のhitomi氏に直撃インタビューを敢行した。お帰りなさいませ、ご主人様・お嬢様!
ーーまずは、hitomiさんが社長に就任された経緯を教えてください。 hitomi 私は今年でメイド歴丸8年になるんですが、@ほぉ~むカフェが開店して8年半なので、お店の歴史とほぼ同じ月日を歩んできたわけです。これまでずっと@ほぉ~むの親会社の社長にお世話になっていて、その方から仕事への取り組み方、考え方を教えてもらいながら私自身成長してきました。その間、通り魔事件や震災があったりしてバタついていた時期もあったのですが、最近秋葉原という街自体がちょっと落ち着いてきました。 それで今後お店をより良くしていくにはどうすればいいか、と話し合いが会社で持たれたとき、@ほぉ~むカフェの世界観とお客さまを楽しませるということを一番よく分かってお給仕し続けているのが私だと社長に判断していただいて、インフィニアの社長に任命されたのがきっかけです。 ーー一介のメイドから社長にというのは、かなり大胆な転身だと思うのですが、悩んだりはしなかったのですか? hitomi 少し考えましたけど、結局は誰にも相談せず、引き受けちゃいました。親にすら相談してません(笑)。今回社長になろうと決めたのは、タイミングも良かったのかもしれません。前は私自身が「こうなりたい」「ああなりたい」っていう目標を持ってお給仕していたんですが、気づいたら「もっとお店をこうしていきたい」だとか、「こうすればもっと良くなるんじゃないか」とか、お店中心の考えに変わってきていたんです。 ーー社長になったことで、変化したことはありますか? hitomi どうすればお店がより良くなるか、どうすればご主人さま、お嬢さま(※編注:ご主人さまが男性客、お嬢さまが女性客を意味するメイドカフェ業界独特の表現)にもっと楽しんでもらえるか、メイド業界をどう盛り上げていくか、この気持ちに対しての責任はかなり増しました。 ーートップメイドとして現場を一番理解していて、上からの信頼も絶大だからということでの抜擢かと思うのですが、メイドと社長では会社の利益や営業戦略などに対する姿勢や責任が全然違ってきます。そういったところは大丈夫なんですか? hitomi 正直なところ、会社経営については分からないこともたくさんあります(苦笑)。でも、お給仕の合間であっても経営会議には全部参加して、議題に出たことは全てメモを取って、後で細かく確認して……と、勉強の毎日です。今はお店のシステム改善やグッズの企画制作、メニューの立案なんかに積極的に取り組んでいます。hitomi氏(写真/徳山喜行)
ーー近年の秋葉原は、歩行者天国での過激な路上パフォーマンスが社会問題となり禁止になったり、凄惨な通り魔事件が起きたりと、悪い意味で注目を浴びる場所でした。その影響で、歩行者天国は一時期中断されました。その一方で駅周辺が洗練され、観光地化が進み、外国人も多く訪れるような場所となりましたが、実際に変化などを肌で感じることはありますか? hitomi 『電車男』のブームをピークに、通り魔事件や震災などもあって、秋葉原に対する国内での注目度は下がっていたかなと感じます。ご帰宅(=来店)されるご主人さまの人数にも、影響は出ていました。でもご帰宅される人数は徐々に回復傾向にあります。それは、秋葉原独特の文化が広く認知されてきて、アニメなどのサブカルが見直されたこともあって、秋葉原の文化が一つのファッションみたいになってきたからじゃないかって思います。 また、メイド自体が、すごく一般化したんだと思います。というのも、前はメイド服を着てアキバを移動するだけでも人だかりができたんですが、今はそんなこともありません。メイドになりたいという子たちの考え方も、前とはずいぶん違うと思います。前はコスプレ好きだったり、アニメや漫画好きのオタク気質のある子だったり、ちょっと変わった子が多かったんですよ。もちろん今もその傾向はあるんですが、今はアイドルや、メイドの制服を着ることに憧れて応募してきてくれる子がすごく増えました。私たちそのものに憧れて応募してきてくれる子もいるんです。 ただ、応募してくる子に限らず、秋葉原に女の子の姿がとても多くなりましたね。これはAKB48なんかのアイドルブームの影響も大きいんじゃないでしょうか。秋葉原がアイドル好きな子たち、アイドルに憧れる子たちが訪れる街にもなったんだなって思うんです。ご帰宅されるご主人さまとお嬢さまの比率も、今じゃ6:4くらいで、お嬢さまが増えてきているんです。 ーーhitomiさんも、アニメとかオタク文化が好きなんですか? hitomi メイドになりたての頃は、あんまり詳しくなかったですね。でも応募する際に好きなアニメとか履歴書に書いた方がいいのかなって思ったので、『サザエさん』って書いて提出したんです。今じゃネタです(笑) ●テーマパークとしての、@ほぉ~むカフェ ーー一時期のブームに乗じて、たくさんのメイド関連の店が生まれましたが、その多くが姿を消していきました。@ほぉ~むカフェが生き残ることができた要因は、なんだと思いますか? hitomi 確かにメイドカフェは一時期よりも減りましたが、秋葉原には今でも「メイド」という言葉がつくお店が100店舗くらいあるみたいで、そのうちメイドカフェは60店舗もあるそうです。そんな中で、@ほぉ~むがやってこられたのは、ブランド力が大きいんじゃないかと思います。 私たちは@ほぉ~むカフェを、メイドカフェである以上に、一つのテーマパークと考えているんですよ。ディズニーランドが夢と魔法の国なように、@ほぉ~むも特別な空間なんです。例えば、あるご主人さまが初めてのご帰宅をされたとします。初ご帰宅なら、私たちはもちろん初対面です。でも私たちはご主人さまに仕えるメイドである以上、ご主人さまのことはなんでも知っているような仲でなくてはいけませんよね? だから私たち、はそのようにお迎えするんです。ご帰宅された以上、ここはテーマパークなので「仕事が大変だぁー」とか、三次元的なこと(※編注:現実に戻るようなこと)も言いません。こういった設定を提供するのがとても大切で、普段ではできないこと、体験しないことを@ほぉ~むカフェで楽しんでもらいたいんです。 お茶を飲むだけだったり、普通に女の子とおしゃべりがしたいだけなら、@ほぉ~むである必要はありません。私たちは、お金と時間を費やしてご帰宅していただけるご主人さまに対して、最高の時間をプレゼントするためのお給仕をしているんです。 ーー「愛込め」(※編注:注文メニューを給仕する際、メニューに対して愛情の魔法をかけるという独特のパフォーマンス)も、最高の時間をプレゼントする一つの方法なのですか? hitomi はい! 最初は一緒に「萌え萌え~♪」なんてやるのは恥ずかしいと思われるご主人さまもいらっしゃるんですが、一緒にやってもらいます。チェキ撮影(※編注:お気に入りのメイドとツーショットで写真撮影すること)の際は、ご主人さまに猫耳を着けてもらったりもします。これは着けたらかわいいからっていうのもあるけど、それ以上に、ご主人さまのためを思って勧めてるんです。そうした方が絶対に思い出に残りますし、結果的に楽しんでもらえます。 「愛込め」って、最初はお店になかったんですよ。実はこれ、私が考えたものなんです。大阪に修学旅行に行った際、飲食店のおばちゃんが料理を出してくれる際に「愛情込もってるからね!」って言ってくれたのがとても印象に残ってて、その後メイドを始めて、ご主人さまにどうすればもっと楽しんでもらえるかを考えたとき、大阪でのことを思い出して自分なりの表現にしてお店でやったのが始まりなんです。 ●今後の経営について ーー秋葉原だけで60店舗近くメイドカフェがあるとのことですが、ほかの店とのつながりなどはあったりするのですか? hitomi お店単位で考えると、それほどつながりはありません。@ほぉ~むカフェを、メイドカフェ業界の中だけで完結させたくないんです。 ーー秋葉原では、道端でビラ配りをするメイドさんの姿が名物みたいになっていますよね。@ほぉ~むカフェではやっていないようですが、何か理由はあるのですか? hitomi メイドの格好をした娘のビラ配りは、確かにアキバの象徴のようにもなっているんですが、@ほぉ~むカフェではオープン以来一度もビラ配りをしたことがないんですよ。これは経営理念でもあるんです。ビラ配りをしてしまうと、どうしてもメイドカフェに対して水商売のキャッチ的なイメージを持たれてしまったり、ビラそのものがすぐに捨てられてゴミになって、街の美化に影響が出てしまったりします。メイドカフェが一般化してきたとはいえ、まだまだ業界に対して悪い印象を持たれている方は多いので、イメージダウンにつながってしまうようなことは行いません。これぞ萌え!!
ーーかつてはテレビなどのメディア出演をしたり、CDをリリースするなどの芸能活動も積極的に行っていましたよね。それでメイドカフェの存在を知った人も多かったと思います。メイドル(※編注:メイドのアイドル)なんて言葉も生まれました。しかし今は、そういった活動があまり目立たなくなった印象を受けるのですが、実際どうですか? hitomi CDは今でもリリースしていますが、以前のように大きな流通に乗せたりなどはしていません。ショップやイベントでの販売がメインです。今はカフェのサービスの質をさらに高め、それによって業界自体のイメージを変えることも含め、盛り上げたいと思っています。 ーー最近また秋葉原以外にも展開するような店が現れましたが、@ほぉ~むでは考えていないのですか? hitomi 今のところ予定はありません。秋葉原で凝縮させた方がよいと考えています。でも、海外展開ならあり得るかもしれません。今は海外メディアからの注目度が高くて、毎月3~4本、海外メディアの取材が入るんです。これは日本の観光庁や旅行協会が海外に紹介しても安心なお店として@ほぉ~むカフェに取材や撮影の依頼をしてくれるおかげなんですが、今は外国人のお客さまが、全体の2割を占めるほどになっています。 ーーhitomiさん自身は、今後も社長兼メイドとして店に立ち続けるのですか? hitomi もちろんです! それが私の強みでもありますから。8年もメイドをやり続けると、いつ卒業するの? とか、やりきったでしょ? みたいなことをよく言われちゃうんです。でも私は一度も卒業しようなんて思ったことありません。お給仕を続けていくことで、もっともっとご主人さまの声を形にしていきたいし、「こうしたらいいな」「ああしたらもっと楽しんでもらえるかな」って頭の中で想像していることを、どんどん実現していきたいんです。 お給仕をしていると、どうしても「社長」とか言われちゃうこともあるんですけど、あくまでもお給仕しているときはメイドのhitomiでいたいです。だからお店では、これからもずっと“ひとみん”と呼んでくださいね。社長イスもよく似合う
(文=編集部)








