視聴率奪取の宿命を追った50年史 NHK大河ドラマを蝕む"作家主義"の弊害

1302_yae.jpg
『八重の桜 前編』(NHK出版)
【サイゾーpremium】より ──ドラマファンには評価が高かったにもかかわらず、視聴率的には惨敗した2012年『平清盛』をはじめ、昨今視聴率低迷に悩むNHKの看板ドラマシリーズ「大河ドラマ」。50年の歴史を持つこの枠も、今岐路に立たされている──。脚本家や歴史学者ら製作関係者たちの声、スキャンダル史と局内事情から、「大河ドラマ」という大看板の光と影に迫る! 念のため、おさらいしたい 〈NHK大河ドラマ〉とは? NHKが手がける、毎年1月~12月の通年で放映されるドラマ枠。現在の放映時間帯は、毎週日曜夜20時(総合テレビ)。1963年から放映を開始し、基本的には毎年歴史モノが製作されている。これまでに昭和以降の近現代をメイン舞台とした作品は、86年放送の『いのち』(三田佳子主演)のみ。司馬遼太郎ら大家の小説を原作とすることも多く、時代劇ファンの心をつかみ続けてきた。 「大河ドラマ」──そう聞いて、思い浮かぶ作品はなんだろうか?2012年に放映された大河ドラマ『平清盛』は、長くワースト1位を維持した『花の乱』(94年/平均視聴率14・1%)を超え、歴代最低となる平均12%という低視聴率を叩き出した。12年1月の放映開始以来、同作は批判にさらされてきた。特に耳目を集めたのは、物語の舞台にもなった兵庫県の井戸敏三知事が「画面が汚くて見る気がしない。神戸のイメージダウンになる」と異例のクレームをつけたことだろう。一般視聴者からも「映像がきれいじゃない」「登場人物が多くて関係が複雑すぎる」といった声が上がった。テレビドラマ評論家の古崎康成氏も、こう指摘する。 「平安時代が舞台ゆえ、やむを得ないのでしょうが、個人名ではなく役職や誰の女房かといった間接的な名前で呼ぶので、誰が誰なのかわかりにくい。ホームページの人物相関図を手にしていないと、劇中のセリフが誰を指しているのかすら判然としないことがあるわけです。私のようなドラマ研究者や熱心なファンはともかく、多くの視聴者がついてこれなかったのもやむを得ない面があるように思います。じっくり観ると深みのある話が展開されているのですが、カラッとした明快さではなく、やや高尚なところで面白さを感じる作りで、そこも広い支持が得にくかったように思います」  確かに『平清盛』は、低い視聴率とは裏腹に、例えばツイッターなどでは放映時間になるとハッシュタグを使って観る人が盛り上がり、プロのマンガ家やイラストレーターが登場人物を描いて投稿する(通称「盛絵」)など、一部では異様にファンを集めていた。テレビ全体の視聴率が下がる中、ここまで愛されるドラマも珍しい。それだけでもドラマとしては評価されてもよさそうなものだが、そこは「大河」という金看板を掲げる枠、そうはいかないらしい。 「大河ドラマは、キャスティングや脚本家の起用、映像のレベルなど全てにおいて、テレビドラマのベンチマークになっているといえます。ドラマが生放送で作られていた時代にVTRをいち早く導入して豪華キャスティングを可能にしたり、軽量化された収録機材を使用することでロケ撮影を容易にして派手な合戦シーンを撮れるようにしたりと、技術革新によるテレビドラマの可能性の拡大も担ってきました。大河ドラマが活性化するとほかのドラマも活性化していくという、プラスの連鎖がドラマ史の中にはあるのです。特に最近は、かつてのような正統派歴史ドラマの作りだけでは視聴者が満足しなくなっているので、脚本家の起用方法や映像演出などにおいて、大河自体が変化球を打ち出すようになっています。『清盛』では、そうした斬新さが強まりすぎて、視聴者の理解を超えてしまった面があるのでしょう」(前出・古崎氏)

民放にはない作家主義が裏目に出ることも?

 一方で、役者を供出する側の芸能事務所のマネージャーは、大河ドラマの作られ方をこう語る。 「とにかく制作面においては作家主義です。これはNHKのドラマ全般について言えることですが、プロデューサーと大御所脚本家の意向がまずあって、それに沿って作っていく。ある意味、ドラマとしては極めてまっとうです。主役のキャスティングがまず先にあり、スポンサーの意向をくみながらギリギリで撮影して、視聴率次第で展開やキャスティングを修正する作り方ではなく、作りたい世界観があって、それを表現するためにはどうするか、と考えているのが民放とは根本的に違うところ」  なるほど、テレビドラマとしては健全な考え方だ。しかし、局内においてはそれゆえの弊害もあるらしい。 「NHKのドラマ班の人は本当にドラマが大好きで、熱い人が多い。だけど、一度大河のディレクターまで務めてしまうと皆が『俺はドラマが作れる』と思い、すぐに『NHKを辞める』と言いだすんです。そうした風土の中で、これからを担う30代があまり育っていない印象もあります」(NHKドラマ外部製作会社社員)  これにはNHKの他部署局員も同意する。 「ドラマがやりたくて入局する人間は新卒では少ない。NHKというと報道やドキュメンタリーのイメージが強く、『NHKスペシャル』のような看板番組を手がけたい、という動機の人が多い。ドラマ志望は毎年入ってくる新入局員の中では少々異端。そうした人の集まりですから、ドラマ班は個性的な人が多い印象です。さらにベテランプロデューサー間での派閥争いなどもあるらしいので、そうした面で嫌気が差すのもあるでしょう。早々に退局してしまうのも納得がいきます」(30代記者)  そして、こうした局内事情ゆえか、近年の大河では、ディレクターやプロデューサーといった局側の責任者ではなく、脚本家に責を負わせる部分が大きくなっているように見える、と前出の古崎氏は指摘する。 「当の脚本家たちのエッセイなどの記述を参照すると、時代考証面のバックアップ体制は充実しているようですが、作品の骨格はかなり脚本家に任されているように映ります。NHKの最近のドラマ作りは、民放と比べると、脚本家に自由に書いてもらうという考え方があるようで、それが大河ドラマの制作体制でも活かされているのでしょう。しかしそれゆえに、脚本家にやや過剰な負担がかかっているようにも思えます。そもそも最近の脚本家は、かつてに比べると時代劇や歴史ドラマへの造詣が浅い人が多い。大河ドラマでほぼ初めて歴史ドラマに挑戦するようなケースすらあるので、そんな人に『自由に書いてもらう』といっても無理があるのではないでしょうか。本来、作品の最終責任はプロデューサーが担うもので、脚本家ではない。作劇が批判されたとしても、脚本にダメ出ししなかったプロデューサーやディレクターにこそ、責任があると思います」 ■長丁場に安いギャラ役者が大河に出る理由  こうした製作事情に左右されながら、大河ドラマは50年間続いている。しかしそうした裏方の都合より、テレビで観ている視聴者の大半が興味があるのは、「誰が出演しているか?」という点だろう。1作目である『花の生涯』(63年)で当時の映画界のスター・佐田啓二と歌舞伎界の重鎮・尾上松緑が主演して以来、意外性のあるキャスティングや、民放ではなかなか見られない大御所の豪華競演は注目の的だ。国民的ドラマともいわれるこの枠に所属タレントがキャスティングされることは、芸能事務所にとってはオイシイことなのだろうか? 「正直、条件だけだと微妙なところですね。大河は、とにかく役者の拘束時間が長い。放送前年の9~10月頃から撮り始めて、翌10月までかかりきり。その準備で、撮影に入る前の半年も駆り出されて、あまりほかの仕事が入れられなくなる。さらに、ギャラもそんなに高いわけではないです。NHKは特に、これまでに築いた局との関係の長さ・深さによってギャラのランクが明確にあり、主演俳優だからって一番高額とは限らない。例えば民放なら、高ければ主役級で1話200万円弱×1クール10話で1作2000万円弱、脇役は1話30万円で300万くらいのところが、大河は主役級で1話30万円ということも十分ありえます。これにリハーサル稼働、関連イベント出演、DVD化の権利関係……と、事務所が交渉してプラスアルファしてもらう。だからある程度大きくて体力のある事務所か、小さくても広告仕事が多くて金銭的に余裕のある事務所や役者じゃないと受けられないですよね」(前出・芸能事務所マネージャー)  1話30万円×年間約50話と考えると、主役級でも1作1500万円! CM1本何千万という世界で活躍する第一線のタレント・役者を起用すると考えれば、驚くほどの安さだ。それでも過去から現在に至るまで、豪華キャストが実現されてきたのには理由があるという。 「昔は大河の主役級といったら大物俳優でしたが、00年代に入った頃から若手を主演に据えることでメディアが話題を盛り上げるようになってきた。同時に、若手がそこで時代劇を経験するようになった。それまでは、時代劇ってやっぱり老人のものでしたからね。だから今では大河に出れば話題にもなるし、『国民的俳優』というステータスにもなる。そこに加えて、その後の役者人生と、知名度が上がることで広告仕事での価値も増すことを考慮して、事務所と俳優自身が出演を判断しています」(同)  そうした判断のもとに出演を受諾した事務所にしてみれば、『清盛』のように低視聴率の汚名を着せられては「話が違う」と憤慨するところかもしれない。ある種、博打に乗ってくれる、限られた事務所と付き合いが深くなることもあるのだろうか? 「大河ドラマに関しては、特定の事務所や製作会社に集中していないか、厳しく外部団体がチェックしているので、癒着はまずありません。逆に、NHKとの関係が良くなくて出演NGの事務所があるという噂もありますが……」(前出・製作会社社員)  大河1作品に投じられる年間予算は30億円程度といわれる。民放のドラマは1クール10話で高くて5億円程度。全50話の大河と、予算としてはそう大きく違わない。その中で大河は、役者へのギャラは渋い代わりに、ロケやセット、CGなどに惜しみなく金を使い、民放ドラマには作れないクオリティで国民的ドラマと呼ばれるに足る作品に仕上げなければならない。なぜならば、「NHKの番組」だからだ。 「やはり受信料という視聴者のカネを惜しげもなく投入して作っているがゆえ、作り手の自己満足で終わる作品は許されないのです。ちゃんと受信料を払う一定の視聴者の心をとらえるものでなければならない。それが大河ドラマの持って生まれた宿命なのです」(前出・古崎氏)  むろん民放ドラマでも、スポンサーに対して視聴率を獲得せねばならないという責務があるが、直接観る視聴者に対して打ち返さねばならない重責と伝統の重みを同時に背負うのは、ドラマ枠多しといえども大河ドラマくらいだろう。その中でいかに面白いものを作るのか、製作者たちは悪戦苦闘し続けていく。以降の本特集では、作品に関わった製作者たちの生の声や、大河という金看板の内幕を見ていこう。 (文/松井哲朗) 「サイゾーpremium」では他にもNHK大河ドラマに迫った記事が満載です。】"大河のせいで倉本聰が北海道に移住!? 国民的ドラマに炸裂したスキャンダル列伝宇野常寛の批評のブルーオーシャン「平家にあらずんば人にあらず」裏テーマは"vs『篤姫』"!? 『ハゲタカ』演出家の挑戦は"坂本龍馬"像をアップデートできたか?
1lineimg.jpg
「サイゾーpremium」とは?
雑誌「サイゾー」のほぼ全記事が、
月額525円読み放題! (バックナンバー含む)

AKB48河西智美が目指すべきは、女神ではなく“美しすぎる托鉢僧”!!

【ハピズムより】

kasai.jpg
肉付きでいうと、女神アプロディーテーも
遠くないかなー(写真/後藤秀二)

 フシギパワーでちょい上ライフ! 2013年が始まって、早くも1カ月がたとうとしてるけど、「ハピズム」をご覧のみな様はいかがお過ごしかしら。

 ほんと、月日の経過ってあっという間ね。この1カ月、アタシが何していたかといったら、バカみたいに口開けてポカンとしてただけよ。おかげで持病の顎関節症が悪化したわ。そんなことはさておき、前回「『フシギパワーでちょい上ライフ!』って意味がわからないから、もう冒頭で書くのはやめる」と宣言したんだけど、早々に撤回させていただきます。理由は、「ほかの導入文をいちいち考えるのが面倒くさいから」です。あしからず。

 さて、2013年一発目の神様候補はどなたにしようかしら……と考えてみたんだけど、生憎「お布施したい」と思うほどの方が見つからないのよ。「お布施したい」というよりも「お布施してあげたい」、すなわち托鉢僧のようにチャリティー精神を刺激してくる方はいらっしゃるんだけどね。誰かというと、昨年12月にソロデビューシングル『まさか』(日本クラウン)をリリースされ、また同時期にAKB48からの卒業発表もされた河西智美さん。

続きを読む

過去最大露出!! 妹系川村あんなの大胆露出にアキバが興奮!

kawamura0124_01.jpg
 グラビアアイドルの川村あんなが、10枚目のDVD『Deep』を発売し、東京・秋葉原で記念のイベントを行った。
kawamura0124_02.jpg
kawamura0124_03.jpg
kawamura0124_04.jpg
kawamura0124_05.jpg
kawamura0124_06.jpg
kawamura0124_07.jpg
kawamura0124_08.jpg
 昨年10月に鴨川で撮影したという本作。自ら「川村史上最大の露出」と豪語する過激な仕上がりになっているという。 「セクシーなシーンがたくさんありまして、今まで着たことのないセクシーな衣装や小さい水着が多いです! 自分的にはもう限界の小ささです!『あとは××しかないっ!』みたいな(笑)」 ――中でも一番セクシーな水着は? 「ピンクのレースのVフロントの水着です。小ささでいえばゴールドのビキニがいちばん小さくて、自分でもビックリしています!」 ――では、気に入っている衣装は? 「ちょっとボンデージ風の赤と黒の水着(?)というか、衣装は気に入っています。それと、以前バーテンダーをしていたこともあるので、バー風のスタジオでの撮影は上手く雰囲気が出せたと思います!」  今年は「ちょっとババ臭い発言ですが......」と言いつつ1日1日を精一杯生きる年にしたいと抱負を語ってくれた。レポーターの仕事もさらにクオリティをあげていきたいそうだ。
kawamura0124_09.jpg
川村あんなオフィシャルブログ「いもっ娘日記」 <http://ameblo.jp/kawamuraanna/

2年前の小野恵令奈スキャンダルで、AKB48が「新潮」を提訴の謎

onoerena.jpg
『小野恵令奈写真集「ツンエレ! ~帰
ってきたえれぴょん(18)~」』/幻冬舎

 AKB48のスキャンダル報道をめぐる裁判沙汰といえば、篠田麻里子や一部のメンバーがAKB48所属事務所社長の愛人であると報じた「週刊文春」(文藝春秋)とのバトルが有名だが、現段階で最も係争を多く抱えているのは「文春」ではなく「週刊新潮」(新潮社)だという。

「『文春』は、篠田の社長愛人報道裁判で口火を切ったように、その後『秋元才加、演出家とお泊まり』『高橋みなみ、母親が淫行で逮捕』『指原莉乃、元交際相手が暴露』など、AKB48のスキャンダルを連発。しかし同じく『新潮』も、AKB48に完全降伏状態の他社とは違って『ネガティブネタでも報道する』スタンスを貫いていた。昨年『新潮』に複数回掲載された『秋元康研究』では、秋元氏が1億1,000万円の損害賠償と謝罪文掲載を求める提訴を行っています」(出版関係者)

肩こり湿布は意外と危険!? 湿布で肝臓・心臓疾患に影響も

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) 売上増の秘訣は占い!?占い師と顧問契約する企業が急増中? ペニオク詐欺騒動に巻き込まれたサイバーエージェントとステマ商材を担いでしまった芸能人 グリー、LINE…スマホ向けサービス攻勢で激化する開発者争奪戦 ■特にオススメ記事はこちら! 湿布で肝臓・心臓疾患に影響も 肩こり湿布は意外と危険!? - Business Journal(1月25日)
post_1391.jpg
(「Thinkstock」より)
 生化学分野に精通し、サイエンス・コミュニケーターとしても活動するほか、教育機関で教鞭も執っているへるどくたークラレ氏が、薬局で買える医薬品や健康・栄養食品を分析! 配合成分に照らし合わせて、大げさに喧伝されている薬や、本当に使えるものをピックアップする。  オイーッス! 寒い日が続きますね。寒いと筋肉が柔軟性を失って、ついつい動くのもおっくうになってしまいますね。そして運動不足と座り仕事で肩こりが通常の3倍、ひどくなっている人も少なくないでしょう。  そこで今回は「肩こりに効く薬」をレビューしてみたいと思います。

●そもそも肩こりとは?

 肩こりというのは、筋肉が中途半端にこわばった状態を維持することで筋肉全体の血液循環が正常に行われず、より一層動かすのがおっくうになり、動きが制限されることでさらに血液の循環が悪くなり……と、ネガティブ・フィードバックの見本のようなもの。適度な運動やマッサージなどをしなければ、悪くなる一方です。  血液循環が正常に行われていない筋肉では、代謝に伴う老廃物(俗に言う疲労物質ですが、乳酸のほか、さまざまなタンパク質などを疲労のキー物質として体が認識しているといわれています)がたまり続け、そこだけ疲労感が強い状態として体が認識してしまう。その結果、さらに筋肉を守るように体が動き……と悪化しやすくなるのです。  首から肩のまわりは、関節が自由自在に回ります。当たり前ですが、腕や首が回せるということは、可動範囲をサポートする筋肉が何層にもなっていることで実現しているわけです。  多くの場合、肩こりは首の後ろから背中にかけて大きく広がる僧帽筋から固くなり始めます(表層筋から深層筋まで)。首後ろの付け根の左右の部位を押して痛みを感じる程度なら、ちょっとしたストレッチやゴムヒモを引っ張って背中の筋肉を使えば解消されますが、ほとんど自覚症状がないので放置しておくと、首の下の板状筋、背中の僧帽筋の下にある脊柱起立筋などの筋肉にまでコリが広がっていきます。これが持続性緊張痛という状態です。  当然適度な運動をしていればよいのですが、上半身の筋肉を使う運動というのは腕立て伏せや上体起こし、懸垂など、人によってはなかなかハードな運動で、そうそう毎日できない人も多いでしょう。ましてガチガチに固まった状態で無理に動かすと、逆に痛めて悪化させることにもなりかねないため、重度の人は整体ないしは整形外科などを受診されたほうが早期解決になります。  と、まぁそこまで行かなくても、「薬局に湿布とか売ってるから大丈夫じゃね?」とか思っている人もいるでしょう。いやいや、湿布薬もうまく使わなければ、肩こりを悪化させかねないので、その効能をきちんと知っておいたほうがいいですよ。 ●湿布薬  湿布薬や筋肉痛用の塗り薬は、サリチル酸メチルが使われていた時代からインドメタシンのブーム、そして現在はフェルビナクが主流です。ジクロフェナク(ボルタレン)も売られています。  いずれも非ステロイド性抗炎症薬で、ゆっくりと経皮吸収されてダイレクトに痛みを和らげます。一応消炎鎮痛となっていますが、消炎効果より鎮痛効果のほうがメインです。それゆえに、過度に使いすぎると根本の炎症自体はそのまま放置……ということにもなりかねないので、あくまでその場のしのぎと考えるほうがよいでしょう。根本的な炎症は消えていないので湿布だけで治療したというのは無理があります。あくまで、体が過度に痛みに反応しないようにする程度のものなのです。  温湿布と冷湿布はどちらでもいいのですが、肩こりには温湿布のほうが血流が良くなるのでよいとされています。温でも冷でもない湿布を貼って、その上から貼るタイプのカイロを貼り付けるほうが効果てきめんです(ただし、そのまま眠ったり、長時間付けっぱなしにしていると低温やけどの恐れがあるので、2時間程度で取りましょう)。特に冬場は冷えて筋肉の緊張が増しているので、湿布+カイロは効果倍増です。  成分的にはジクロフェナクは現状、市販湿布では最強ですが、アスピリンぜんそく(頭痛鎮痛薬で起きるぜんそく)を起こしたことがある人、肝臓や心臓に疾患がある人は使わないようにと、説明書に必ず記載してあります。またジクロフェナク自体にアレルギーを起こすこともあるので、購入前に薬剤師などに相談してみるといいでしょう。 ●内服薬  一方、内服薬ならどうでしょうか。肩こりに内服薬というのはなんか変な気もしますが、実際に病院では慢性の緊張性頭痛などの緩和に、デパス(エチゾラム)、リーゼ(クロチアゼパム)なんかを抗炎症剤と一緒に処方したりもします。これらの薬は当然向精神薬なので、病院で処方されないといけないのですが、人によっては寝る前に服用することで、朝になると劇的に楽になる場合もあります。  そんな成分が入った薬は当然薬局には売られていないのですが、市販薬でもなかなかどっこい、悪くない薬もいくつかあります。ドキシン錠(メトカルバモール)、コリホグス(クロルゾキサゾン)はその数少ない肩こり用の飲み薬で、いずれも筋肉の異常緊張を緩和するほか、捻挫などにも効果があります。特にコリホグスはエテンザミドも配合しているので、寝る前などに服用しておけば朝すっきりという感じに。  当然効き目は人それぞれなのですが、試してみる価値はあるかもしれません。  また、ビタミンB12群の薬も神経を修復するのに役立つので、人によっては痛みがマシになったり、疲労回復が早くなったりもあるようです。  もちろん、薬で全部治るわけではないので、当然運動やストレッチなどで筋肉の過度な緊張をほぐすよう、小まめに動き回った方がイイのは言うまでもないのですけどね!  というわけで、今回はわりと普通に役に立ちそうな話で終わってしまいました。  どうしよう。 (文=へるどくたークラレ/サイエンス・ライター) ※本記事は、サイエンス・ライターがつづる化学コラムです。報道の見地から行っているものであり、再現性やその内容を保証するものではありません。薬を服用する際は、医師や薬剤師にご相談ください。 ■おすすめ記事 売上増の秘訣は占い!?占い師と顧問契約する企業が急増中? ペニオク詐欺荷担のサイバーエージェントとステマに群がる芸能界 グリー、LINE…スマホ向けサービス攻勢で激化する開発者争奪戦 アートディレクター佐藤可士和が語る「一流になるための“条件”」 三越伊勢丹、セール時期を遅らせ百貨店業界で深まる孤立…アパレル大手とも溝

アカデミー賞11部門にノミネート アン・リー監督最新作『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』

lifeofpai.jpg
(c)2012 Twentieth Century Fox
 今週も数多く封切られる新作映画のうち、人気小説を原作とし映画ならではの表現が印象的な洋画と邦画2作品を紹介したい。  1月25日公開の『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』(2D/3D上映)は、先頃発表されたアカデミー賞候補作品のうち11部門でノミネートを果たしたことでも話題のアン・リー監督最新作。1960年代のインドに生まれたパイは、父親が経営する動物園でさまざまな動物たちと触れ合いながら成長し、初恋も経験する。16歳になり、カナダへの移住を決めた両親と共に動物たちを乗せた貨物船でインドを出発するが、洋上で嵐に遭遇して船が沈没。荒れる海の中、ただ1人救命ボートにしがみついて一命を取りとめたパイだったが、ボートにはシマウマ、ハイエナなどのほか、体重200キロを超すベンガルトラがいた。  カナダの作家ヤン・マーテルによる世界的ベストセラー小説を、『ブロークバック・マウンテン』(05)でアカデミー賞監督賞を受賞した名匠アン・リーが映画化。腹を空かせた猛獣との過酷な洋上サバイバルは映像化困難と思われていたが、最新CGで本物と見分けがつかないリアルさで描かれたベンガルトラ、巨大タンクでの実写とCGを合成した海の多彩な表情、演技未経験ながらエモーショナルな表現が見事な主演のスラージ・シャルマ、そしてもちろんリー監督の巧みな演出によって、娯楽性と芸術性を高いレベルで併せ持つ傑作が誕生した。3D上映で鑑賞すれば、迫ってくるトラや荒れ狂う波の恐ろしさ、幻想的に輝く夜の海と生物の美しさをよりリアルに体感できるだろう。  もう1本の『さよならドビュッシー』(1月26日公開)は、『桐島、部活やめるってよ』(12)の橋本愛が主演した音楽ミステリー。裕福な家に生まれ、ピアニストを目指して音楽高校に通う遥(橋本)はある夜、祖父と従姉妹のルシアと火事に遭い、1人だけ生き残る。顔面も含む全身の大やけどから、数度の皮膚移植と高度な整形手術で元通りの外見を取り戻した遥。ピアニスト・岬(清塚信也)のレッスンを受けながら、コンクール優勝に向けて懸命に努力するが、遥の命を狙うかのような出来事が続き、ついには重大な事件が発生する。  心身に傷を負い陰のある難役を、ときに繊細に、ときに凛々しく演じた橋本愛が圧倒的に素晴らしく、彼女のファンなら言うまでもなく必見。イケメンの現役ピアニスト、清塚信也が本格的な俳優デビューを飾り、劇中のピアノ曲も実演している。監督は、俳優としても活躍する利重剛。中山七里による原作小説は「このミステリーがすごい!」第8回大賞を受賞しているが、映画版で謎解きに過度に期待すると肩すかしを食らう。とはいえ、ドビュッシーの「月の光」や「アラベスク」といった名曲をたっぷり聴かせながら、秘められた謎に迫っていく構成は、クラシックとミステリーを両方楽しみたい、という欲張りな観客のニーズに応えてくれるかも。 (文=映画.com編集スタッフ・高森郁哉) 『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』作品情報 <http://eiga.com/movie/57676/> 『さよならドビュッシー』作品情報 <http://eiga.com/movie/77386/>

誘拐されたメイドを探す、参加型謎解きゲーム「推理カフェ NAZEDA」にご招待!

suiricafe.jpg

 参加者が主人公となり、実際に街をめぐって謎解きをしながら、何者かに誘拐されたメイド「キャサリン」を見つけ出す体験型謎解きゲーム「『推理カフェ NAZEDA』Town Mystery ~最終指令 NAZEDAの謎に迫れ~」。今まで小説や映画で楽しむだけだった謎解きを、自らが体験できるとあり、大人気を博しているイベントです。

 参加方法は、まずWEB登録を行うと、「推理カフェのマスター」から手紙と謎めいた脅迫状が届きます。その手紙の内容に従い、東京23区内の各地を実際に訪れ、お店での聞き込みなどをしながら、キャサリンの居場所を突き止めていきます。ゲーム中には、身代金を調達したり、誘拐犯と電話で交渉したりする場面もあるんだとか。そして、誘拐犯の手からキャサリンを救出し、事件の謎を解明すればゲームクリアとなります。

「婦人公論」がカオス! 泉ピン子を黙らす、かなりアレな人物が降臨

fujinkouron130207.jpg
「婦人公論」2月7日号(中央公論新
社)

 今号の「婦人公論」(中央公論新社)、特集は「今日からはじめる心のレッスン イライラしない人には“福”が来る」です。そして表紙は大竹しのぶ。どピンクのスカートの上に黒いメッシュを巻きつけた、素人目には判断しかねるファッションで登場しています。まるでケモノ肉に黒い網脂を巻いた魔女料理完成! といったところ。しかしそんなマジカルファッションも、この方の「個性派」「演技派」「あの明石家さんまを本気にさせた」という看板のもとに集約されていくのでありましょう。う~ん、考えてみたらこの“大竹しのぶ”という女優さんこそ、「中年女性をイライラさせる存在」じゃないですか。インタビューでも、仏の伝説的歌手エディット・ピアフの生涯を描いた舞台『ピアフ』で、「ピアフは精神的にも肉体的な治療にも薬を常用している状態だったので、演じている私の身体も痺れたりするのですが」と憑依女優っぷりをさらっとアピール。女優としての大竹しのぶを徹底してくれればいいのですが、「普段の私は、娘のIMALUからエネルギーをもらっています」という“母”の一面を出すことも忘れないこの用意周到さ。黒い網脂、己のジューシー余すことなし!!

<トピックス>
◎イライラしない人には“福”が来る
◎上野千鶴子のニッポンが変わる、女が変える
◎石川道子×泉ピン子「資源の分かち合い」ができれば、戦争もテロも不要になる!?

岩井志麻子が新成人に助言、「若さよりも、一生もののフェラテクを磨け」

 去る1月14日の成人の日、「せっかく大人になったんだから、もっとエロいことを楽しんで!」ということなのか、女性向けのエロティックな動画ばかりを集めた無料サイト「GIRL’S CH(ガールズシーエッチ)」 がオープンしました。それを記念して「男子禁制!オトナの成人式」が開催され、新成人女性たちを迎え入れたトークショーやアンケート調査が実施されました。

girlsch01.jpg
(左から)テリー伊藤、壇蜜、岩井志麻子、内田春菊が一挙集結!!