石原慎太郎原作の異色ミステリー『青木ヶ原』ままならない人生の中で出会った恋人たちの行方

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毎年100体前後の遺体が見つかる富士の樹海を舞台にした『青木ヶ原』。
遺体捜索のボランティアに参加した村松(勝野洋)の奇妙な体験が描かれる。
 光と影は常に表裏一体の関係にある。霊峰として崇められる富士山だが、すそ野に広がる樹海は自殺の名所となっている。多くの人が富士山に向かって幸せを祈る一方、樹海には人知れず息を引き取った身元不明者たちの遺体が眠っている。映画『青木ヶ原』はそんな自殺の名所として知られる富士の樹海をめぐる異色ミステリーだ。若き特攻隊員たちを主人公にした『俺は、君のためにこそ死ににいく』(07)で賛否を呼んだ石原慎太郎(原作・企画)&新城卓(製作・脚本・監督)コンビが5年ぶりにタッグを組んでいる。前作『俺は、君のために−』は愛する者を守るため、お国のために命を投げ出した若者たちの実録ドラマだったが、本作は愛するものもなく、自分の生まれ育った国に居場所を見つけることができずにいる現代人たちの寄る辺なきファンタジーとなっている。  80歳にして国政に復帰し、精力的な日々を送る石原慎太郎氏が2000年に発表した同名短編小説が原作。かつて秋の恒例行事となっていた青木ヶ原の遺体一斉捜索にボランティアスタッフとして参加した地元男性が体験する奇妙なエピソードが綴られている。小説は、翌日に遺体捜索を控えた主人公が行き着ける地元のバーが主舞台。主人公はバーの客やバーテンダーを相手に、樹海での遺体捜索がいかに大変な作業であるかを愚痴り続ける。『完全自殺マニュアル』などのベストセラー本に煽られて、樹海で発見される遺体が一気に倍増したこと。全国各地から安らかな眠りを求めて自殺志願者たちが樹海に向かうが、見つかった遺体は悲惨さを極めていること。鳥によって目玉を突かれ、野犬、タヌキ、キツネら野生動物によって体が中途半端に喰いちぎられているそうだ。遺体捜索中、自分が遺体の第一発見者にならずに済むと「ラッキー」と感じるらしい。年々遺体は増え続け、ほとんどの遺体は引き取り手が現われないため、地元のお寺では納骨堂を拡張せざるを得なくなったともいう。
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溶岩流の上にできた富士の樹海は磁性が強く、氷穴や風穴がところどころにある神秘的な空間。
この世とあの世の緩衝帯で、村松たちは何を見たのか?
 樹海で発見される遺体には、ある傾向があるそうだ。ほとんどの遺体は道路からそれほど離れていない場所で見つかっている。多くの場合は遺書を残していない。どうやら、樹海に足を踏み入れた自殺志願者たちの多くはギリギリまで死ぬか生きるか迷い続け、そのため遺書も用意できず、人目に付きやすいところ、救出されやすいところで息を引きっているらしい。多分、自殺を考えたものの直前で思い直して引き返す人も多いのだろう。主人公たちはそう推測する。孤独に死ぬことを選択した人たちが集まる“自殺の名所”は、実はもっと生きたいと願い、「自殺なんてバカなことはやめろ」と言葉を掛けてほしがっている人たちが足を停める最後の緩衝帯ではないのかと逆説的な視点が小説には盛り込まれている。  小説は捜索前夜のバーでの“自殺談義”と翌日の捜索現場で起きた不思議な体験までを描いた2日間の物語だったが、映画ではその後日談が続く。富士山麓の忍野村でペンションを営む村松(勝野洋)は樹海の一斉捜索で中年男性(矢柴俊博)の遺体を見つける。遺体は地元で火葬されるが、村松の視界に人の良さそうなあの中年男性の姿が度々入ってくる。そのことを相談した寺の住職(津川雅彦)に「何か頼みたいことがあるんだろう」と言われ、気になった村松は中年男性の身元を調べ始める。男性は滝本という名前で、東京の老舗紙問屋の若旦那だった。経済的に恵まれ、熱愛のすえに結婚した妻(長谷川真弓)と育ち盛りの息子もいた。村松は遺族に滝本が樹海で見つかったことを伝えにいくが、遺族側は遺骨の引き取りを拒否する。さらに生前の滝本と交流のあった知人を訪ねると、滝本には若い恋人・純子(前田亜希)がいたことが分かる。純子は今どうしているのか? 滝本はなぜひとりで息を引き取ったのか? 妻子持ちの中年男には、ままならないラブロマンスがあったことが浮かび上がってくる。
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原作者の石原慎太郎氏。昨年10月の東京国際映画祭で上映された際
「知事を辞めた後は自分で映画を撮るつもりだったが、また道を間違った」と漏らした。
 人生のままならなさから、せめて最後は自分の望む場所で眠りに就こうと滝本は樹海に向かったわけだが、そんな滝本さんと純子さんに樹海に行く前に観て欲しい映画がある。1月18日(金)よりヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国公開される『エンド・オブ・ザ・ワールド』(配給/ミッドシップ、ツイン)だ。『40歳の童貞男』(06)でブレイクしたスティーヴ・カレルと『危険なメソッド』(12)で統合失調症患者を大熱演したキーラ・ナイトレイが共演した、地球最後の日をロマンチックに描いたラブコメディとなっている。小惑星が地球に接近し、人類は滅亡を避けられない事態に。こんなとき、人間は3つのグループに分かれる。残された日々を思う存分ハメ外してドンチャン騒ぎする人々、絶望してさっさと自殺しちゃう人々、そして死ぬのは何だけどドンチャン騒ぎにも加わる気になれず最後まで普段通りに暮らそうとする人々。保険の営業マンであるドッジはいつも通りに会社に出勤しようとするが、上司は自殺し、帰宅すると妻は愛人と蒸発。普段通りに平穏に過ごしたいドッジだが、ひとりぼっちになってしまう。そんな折、街で暴徒たちが暴れ始めたため、ドッジはアパートに残っていた隣人のペニーととりあえず安全な場所に避難することに。妻に逃げられたドッジと男運の悪いペニー。今まで顔を合わせても会話を交わすことすらなかった2人だが、人類滅亡まで残り数日という状況の中で人生最後の恋に墜ちていく。  いよいよ人類最後の瞬間を迎え、ペニーは「もっと早く出会えたらよかったのに」と嘆くが、ドッジはそれは違うよと優しく諭す。人生の最後に、最愛の人と出会うことができたのだと。ペニーは人生のままならなさを悲しむが、ドッジは人類滅亡の日だからこそ2人は結ばれたのだと肯定的に受け止めている。ドッジの言葉にうなずくペニー。サイコーに幸せな気持ちで、2人は巨大な光に包まれていく。滝本さんと純子さんに限らず、人生のままならなさを感じている人におススメの一本です。 (文=長野辰次) aokigahara4.jpg 『青木ヶ原』 企画・原作/石原慎太郎 製作・監督/新城卓 脚本/水口マイク、新城卓 出演/勝野洋、前田亜希、矢柴俊博、田中伸一、ゴリ(ガレッジセール)、中村育二、長谷川真弓、二木てるみ、左とん平、渋谷天外、津川雅彦 配給/アークエンタテインメント 1月12日(土)より有楽町スバル座ほか全国ロードショー (c)新城卓事務所 <http://aokigahara-movie.jp> ●深読みCINEMAコラム【パンドラ映画館】INDEX [第203回]陶酔と記憶の向こう岸にある世界に3Dで迫る! 松江哲明監督の『フラッシュバックメモリーズ』 [第204回]あの低視聴率ドラマ『鈴木先生』が映画版に! “鈴木式教育メソッド”は世界を変えられるか? 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自称「変わり者」の水嶋ヒロに感じた、自己評価と世論とのギャップ

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ヒロが世間から離れていったのよ

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎コントとしか思えない俳優復帰
 「彼ほどの煌めきを持った人はいない!」「一年半も続いた熱烈ラブコールに負け、出演を承諾」「きっと楽しんでいただけると、確信めいたものを感じています」「現在は出演に向けて役作りの日々」……。まあよく練られたコントのような。これを額面通り受け取ってもらえると思ってるの、水嶋ヒロ本人だけなんだろうな。たぶん嫁も半笑い。「変わり者かもしれませんが、また水嶋ヒロがお世話になります」の、その「変わり者」の部分を、水嶋ヒロと世間が共有できる日は、もう二度と来ないのだ。しかし、水嶋ヒロは帰ってくる。熱意に押されて帰ってくる。『黒執事』でなくてR‐1のステージだったらよかったのにな。出囃子で出てくるだけで、満場一致で優勝決定!

「からだの力ぬけって」憧れの彼は言うけど、ちょっと痛い……私じゃ年下すぎるの?

【作品名】『いじわるなキスとスモーカー』 【作者】望月蜜桃

【作品紹介】お隣に住む8歳上の任史(とうじ)は、ヘビースモーカーでそっけない。だけど、お母さんの事故の時、本気で心配してくれた彼を好きになったの。今日は、気になってたカフェに連れてきてもらったんだけど、全席禁煙!  しかも、その帰りに同級生に出くわして、からかわれちゃった……。そしたら、彼が不機嫌になって「俺なんかにかまうな」って言われちゃった……。

【サイゾーウーマンリコメンド】喫煙者なのは構わないけど、道端の非喫煙スペースで堂々と歩きタバコするような男って、ちょっとね~。ひまりちゃんは知らないかもしれないけど、90年代後半にはキムタクドラマに影響された若者が、道端でかっこつけてタバコくわえてたもんよ? まさかだと思うけど、任史くんって「タバコ吸ってる俺カッコいい」とか思ってないわよね?

六本木襲撃事件の現場にいた関係者が、大所帯アイドルグループのメンバーと交際中か

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 六本木クラブ「フラワー」殺人事件で、警視庁麻布署捜査本部は10日、半グレ集団「関東連合」の元メンバーの男ら8人を逮捕した。  ただ、容疑は凶器準備集合という男性殺害への直接関与に届かないもので、捜査関係者は「下手すれば早々に数名を釈放しなければならなくなる」と焦り顔だ。  事件は昨年9月、客としてクラブを訪れていた飲食店経営・藤本亮介さん(当時31)が、目出し帽をかぶった男ら十数名の集団に金属バットなどで一斉殴打、殺害されたもの。警視庁は事件直前に近くの路上に集まっていたという凶器準備集合罪で17名の逮捕状を取っていた。 「大勢で襲撃しているのですが、目撃者によると実際に殴打していたのは先頭の数名だったということで、ほかは一緒に連なっていただけということになってしまう。襲撃に関わった全員を殺人容疑で引っ張ることができないでいる」(関係者)  凶器準備集合罪は2年以下の懲役または30万円以下の罰金と、殺人罪から比べれば大幅に罪が軽く、公訴時効も時効ナシの殺人と違って3年と定められている。  逮捕された数名は事件直後に中国や韓国など海外に逃亡していたが、外務省から旅券返納命令を出された後、帰国したところを羽田空港で身柄を確保された。すでに出頭していた2名は事件への関与を否認中。11日になってさらに数人が出頭したというが、捜査の難航は変わっていない。  また、現場にいながら逮捕状の出ていないメンバーがいることも分かった。10月上旬、ハワイの格闘技道場にそのひとりを自称する男性が訪れており、親交のあった道場の関係者に自ら事件への関与を漏らしたという。 「殴ったりはしていないと言っていましたが、現場にいていろいろ知っているので、捜査の目を避けるためにフィリピンを経由してきたと話していました」(道場関係者)  男は約1カ月滞在した後、11月上旬に「マニラに心強いエージェントがいる」と、再びフィリピンへの航空便に乗っていったという。  フィリピンには金さえ払えば海外からの逃亡を手助けする請負人が横行しており、日本とも犯罪人引渡し条約が結ばれていないことから、警察が国際指名手配しても連れ戻すことは困難だ。道場関係者が驚いたのは、男性が複数の女性タレントとのツーショット写真を持ち歩いていたということだ。 「その中のひとりはいま大人気の大所帯グループのメンバーで、彼は“俺の彼女だけど、会えないのがつらい”と話していました。自分が事情聴取されたら彼女にも迷惑がかかるかもしれない、とも漏らしていました」(同)  実際にそのタレントが男性の恋人かどうかは分からないが、意外なところに飛び火している事件の背景は、いまだ明らかになっていない。 (文=鈴木雅久)

セックス三昧のデミ・ムーア、うるさすぎてホテルから追い出されそうに!

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「シーッ! あえぎ声で追い出されちゃうわよ!」

 1年以上の別居生活を送っている夫のアシュトン・カッチャー(34)から離婚を申請されてからというもの、狂ったようにパーティーする姿がパパラッチされているデミ・ムーア(50)。アシュトンよりもさらに若い恋人を捕獲したとも報じられたが、どうやらステディな関係は求めていないようだ。滞在しているメキシコのリゾートで「28~33歳」とターゲットを絞って、ナイスボディの青年たちを物色し、夜な夜な激しい性交渉をしていると伝えられている。

 米タブロイド誌「Star」によると、一般的に、息子ほどの年齢の男性を恋人に選ぶのは「危なっかしい性格」「いつまでも若々しくいたいという願望」「何事においても征服感を得られる」からだと言わてれいる。しかし、デミの場合は「純粋に若く美しい体を持った青年たちとのセックスを楽しみたい」という気持ちが強いようだと報じている。

「図書館は貸し出しだけがサービスじゃない」神奈川県立図書館廃止問題から見えた、都道府県立図書館の役割

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神奈川県立図書館公式サイトより
 県立図書館が、貸し出しどころか閲覧まで廃止する? 神奈川県が緊急財政対策の一環として、県立図書館の機能集約・廃止を検討していることが注目を集めている。貸し出しを行わない図書館というのはザラにあるが、閲覧もできない図書館は聞いたことがない。行政サービスの大幅低下とも見える問題の実情を取材した。  神奈川県が県立図書館の縮小案を表明したのは、2012年11月の神奈川県議会でのこと。神奈川県の県立図書館は、横浜市の神奈川県立図書館と、川崎市の神奈川県立川崎図書館の2つ。  県では、施設も老朽化している川崎図書館は廃止。残る県立図書館の蔵書は、市町村立図書館を通じて閲覧するシステムに変更。また、司書の研修機能など市町村立図書館のバックアップ機能に特化する案を示している。実質、県立図書館では、一般の人への蔵書の貸し出しや閲覧ができなくなるわけだ。これは、図書館の利便性を低下させるものではないのか?  日本図書館協会・図書館の自由委員会の西河内靖泰さんは、貸し出しの廃止と閲覧ができなくなる問題は切り分けて考えなくてはならない、と指摘する。 「県立図書館と市町村立図書館が、同じような貸し出しサービスを行う必要はありません」(西河内さん)  全国的に見ると、都道府県立図書館の運営形態はさまざまだ。県立図書館でも市町村立と同じく、一般向けの貸し出しサービスを行っているところが多い。一方で、東京都立図書館は貸し出しサービスを行わない。蔵書を閲覧するには、図書館を訪れるか、都内の公立図書館から申し込んで本を受け取ることになる。  市区町村立図書館は貸し出しサービスを軸に、一般的な市民サービスを提供する。都立図書館は、より多くの蔵書を持ち、さまざまなレファレンス依頼にも対応できる。つまり、ちょっと本を読みたいならば市区町村立図書館を、調べ物をしたいなら都立図書館を、とサービスの切り分けができているわけだ。けれども、多くの県立図書館では、この切り分けは曖昧だ。 「本来、県立図書館の役割は、レファレンスや県内の遠方の市町村立図書館の支援が役割です。貸し出しサービスを行うと、近隣住民が市町村立図書館と同じ使い方をするだけになってしまうんです」(同) ■神奈川県の狙いは人件費の削減  さて、もう一つの問題である閲覧の廃止はどうだろう。西河内さんは「これほど、人件費を抑制できる案はない」と指摘する。 「閲覧を廃止するということは、実質、図書館ではなく倉庫にするということです。これらならば、図書館よりも配置する人員はずっと少なくて済む。おそらくは、これが最も大きな狙いでしょう」(西河内)  なるほど、やはりことの始まりは財政対策。ゆえに、人件費削減が最も大きな狙いなのかと図書館を管轄する神奈川県教育委員会に聞いてみたところ、拍子抜けした。 「報道では、すでに決まったことのように伝えられていますが、あくまで一案なんです」 と、担当者は話す。今回、すべての県有施設で財政の見直しが行われていることを強調し、その上で、県立図書館ではこのような方法が考えられるという案を示したにすぎないと繰り返す。こうした措置によって、どのくらい財政が縮小されるかも、試算していないのだそうだ。  担当者の口ぶりからは、思ったよりも反響が大きかったため方針を変えた、とも聞こえてくる。図書館が単なる倉庫に変貌とは一体どんな状態なのか、一度見てみたい気もするが……。 (取材・文=昼間たかし)

「美ST」誌上で、大久保佳代子が驚異の41歳であることが明らかに!

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「美ST」2013年2月号/光文社

 「美ST」2月号(光文社)の表紙は、篠原涼子。毎月表紙の女優について評する齋藤薫のコラムでは、相変わらず「希有な人」「男を虜にする」「女たちの憧れ」とヨイショしまくってます。その中に次のような一文がありました。「基本的にはシッターにも誰にも頼らず、“子育て”も“家事”も完璧にこなす姿が、自らも子育てをしてきたインタビューアーを感動させた」。篠原には4歳の長男と2012年2月に出産したばかりの次男がいます。それでいて、9月放送のドラマで仕事復帰も果たしている。それでもシッターに頼ってないって、一体どういうこと!?

 篠原のインタビューでその詳細が明かされるのかと思ったら、内容は、“ネイルサロンに行ってカルジェルデビューした”という話に字数の半分を費やし、あとは「ヨガにはほぼ毎日行きます」「料理も買い物も全部自分です」というドヤ顔話。だ~か~ら~、幼稚園児と乳児がいて、シッターに頼らないで、仕事やヨガの時間をどうやって作ってんの!? 「美ST」読者は美容に興味があるのは当然ですが、「その時間をいかに捻出するか」という点にも興味があるはず。

ヒデが『あいのり』後の恋愛を赤裸々告白! かよとの恋はどうなった!?

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ヒデオフィシャルブログより

 1999年から10年間、フジテレビ系で放送されていた恋愛バラエティ『あいのり』。放送が終了して4年近くたった今も、『あいのり』メンバーのブログには日々ファンが訪れ、多くのコメントを寄せています。やはりファンとしては、あの『あいのり』での大恋愛の行く末がどうなったのか、知りたいところ。そんな思いに応えるように、昨年4月、某人気メンバーが『あいのり』で生まれた恋がどうなったのかをつづり、注目を集めました。

 その人気メンバーとは、ヒデ。中田英寿似そっくりだったことから「ヒデ」と呼ばれていた彼は、番組史上最長、1年半にも及ぶ旅を続け、『あいのり ラブワゴンが出会った愛~ヒデが旅した1年半~』というDVDまで発売されたほどです。

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IBM恐怖のリストラ、メディアや裁判所も黙る華麗な技術

 サイゾーのニュースサイト「Business Journal」の中から、ユーザーの反響の大きかった記事をピックアップしてお届けしちゃいます! ■「Business Journal」人気記事(一部抜粋) セブン最高益、サークルK減益…コンビニ明暗を分けたものは? 人気放送作家・野呂エイシロウ氏秘伝「やめる技術」とは? EV敗戦 日産のカルロス・ゴーンCEOが戦略を大転換 ■特にオススメ記事はこちら! IBM恐怖のリストラ、メディアや裁判所も黙る華麗な技術 - Business Journal(1月10日)
日本IBM本社
(「Wikipedia」より)
「ブラック企業アナリスト」として、テレビ番組『さんまのホンマでっか!?TV』(フジテレビ系)、「週刊SPA!」(扶桑社)などでもお馴染みの新田龍氏。計100社以上の人事/採用戦略に携わり、あらゆる企業の裏の裏まで知り尽くした新田氏が、ほかでは書けない、「あの企業の裏側」を暴く!  IBMという会社をグローバルな目線で見た場合、日本IBMの位置づけは「落ちこぼれ」といっても過言ではない。2001年に1兆7,075億円という過去最高の売上高を達成して以来、11年連続で売上は減少。この10年で、売上高、営業利益、経常利益はちょうど半分になってしまった計算だ。  一方で、米国IBMの11年度の業績は、売上高1069億ドルに、純利益は159億ドル。日本とは逆に、この10年で売上高は約25%アップ、純利益は約2倍という成長を遂げている。この状況下では、日本IBMの存在感も発言力も着実に低下しているのは明らかである。  同社社長は今年5月に交代し、ドイツ人のマーティン・イェッター氏が就任した。外国人がトップになるのは56年ぶりのことであり、本国ドイツで「コストカッター」と呼ばれる辣腕を振るい、業績を立て直してきた実績を持つ人物だ。当然日本においても同様の役割を期待されているとみられ、社員たちは戦々恐々としている。  同社は米国IBMの手法に倣い、業績下位15%の社員を対象にリストラを実行している。ちなみにこのシステムは日本IBMに限らず、外資系企業なら比較的広範にみられる光景、という印象があるかもしれない。同時に、思慮深い方ならこんな疑問をもたれることだろう。 「日系企業も外資系企業も、日本で活動している以上、同じ労働基準法が適用されているはずだ。なのに、なぜ外資系だけ社員を簡単にクビにできるのか?」  それには、こんなウラがあったのである。  そもそも「リストラ」=「クビ」というイメージがあるが、具体的にはいろんな手法がある。  まず「解雇」というやり方が思い浮かぶ。労働契約の終了を、会社側からの一方的な意思によって通告することだが、これは日本の強力な法規制のもと、なかなか簡単に実行できないのが現状だ。ご存じの通り、解雇を行うためには「4要件」という慣例が存在し、そのいずれが欠けても「解雇権の濫用」となり、無効となってしまうためだ。具体的には次のような条件である。 (1)人員整理の必要性    整理解雇を行うには、相当の経営上の必要性が認められなければならない。つまり、経営危機下でなければ認められないということだ。 (2)解雇回避努力義務の履行    正社員の解雇は「最後の手段」であり、その前に役員報酬の削減、新規採用の抑制、希望退職者の募集、配置転換、出向等によって、整理解雇を回避するための相当の経営努力がなされ、「もう解雇以外に手立てがない」と判断される必要があるのだ。 (3)被解雇者選定の合理性  人選基準が合理的で、具体的人選も公平でなければならない。「辞めさせたいヤツ」を名指しすることはできないというわけだ。 (4)手続の妥当性    事前の説明・協議があり、納得を得るための手順を踏んでいなくてはいけない。  すなわち、たとえ社員がヘマをやらかしたとしても、ドラマやマンガのように「お前はクビだ!」なんてとても言えないわけだ。でも、実際にリストラは実行できている。そのカラクリは、「解雇」ではなく「退職勧奨」をしている、という点にあるのだ。 ●「辞めたほうがキミのためだ」と諭す  退職勧奨とは社員に「辞めろ!」と迫るのではなく、「今辞めると、これだけのメリットがあるよ」といって、文字通り「退職を促す」ことをいう。会社からの一方的な処分ではなく、本人の合意があって成立するものであるから、違法性はない。しかも解雇の場合は「被解雇者選定の合理性」をとやかく言われてしまうが、退職勧奨の場合は「適正に下された低評価」をもとに行われるので合法なのだ。  したがって、もともとしかるべき評価制度が設けられていて、その結果として「キミは業績が悪いから、勧奨の対象になっているんだよ」と告げるのは違法ではない、ということなのである。  外資系がよくやる「クビ」というのは、言葉を換えれば「非常に強力な退職勧奨を行う」ということであり、解雇という形式ではなく、社員との交渉によって「なんとしてでも退職の合意を取り付ける」という「合意退職」に持っていくというやり方なのである。  そこには綿密に練られた仕組みと布石があり、仮に裁判に持ち込まれたとしても負けない形になっているのだ。事実、08年のリストラで「退職を執拗に迫られた」として社員が同社を訴えた裁判があったが、先ごろ東京地裁の判断で「違法性はない」と判断された。 ●裁判官も納得?  では、何が裁判官を納得させたのか? 具体的には以下の通りである。 (1)「職種別採用」を行い、「職務給」で運用する  これは、日本式の「総合職採用」を行い、「職能給」で運用するのとは真逆のやり方だ。すなわち、採用時に業務内容を明示し、「この仕事ができる能力を持っている人を採用する」として、業績に応じた待遇と、諸条件なども細かく書面化して説明し、合意を取っておくのだ。その上で「能力が足りなかった」という判断となれば、問題になりにくい。 (2)十分な「退職パッケージ」と「支援プログラム」を準備する  対象者に対してなんのサポートもない状態での退職勧奨は「強要」と判断される可能性があるが、「業績が芳しくないこの状況のままでは問題がある」と説明責任を果たし、「改善するための再教育プログラム」等が存在し、それを受ける機会があれば、企業側として「回避努力」をしたことになるのだ。これは、「割増退職金」や「再就職支援」といった退職支援プログラムを会社側が用意することでも同様の判断となる。 (3)説明責任を果たす  上記(1)(2)といった諸制度、諸条件が揃った上で、対象社員に対して説明がなされれば問題ない。具体的には、 「会社の経営環境」 「当該社員の業績」 「当該業績が、所属部署や他メンバーに与える影響」 「在籍し続ける場合のデメリット」(引き続きプレッシャーが与えられるぞ、など) 「退職する場合のメリット」(今なら充実した退職者支援を受けられるぞ、など) といった情報を伝え、一定の検討期間を設け、意思確認をする、という手続きを踏むことである。  結局は、会社として上記(1)~(3)のような仕組みがあれば、いくら執拗な退職勧奨を行ったとしても、違法とはなりにくいのだ。退職勧奨の場に同席していなかった裁判官にとって、会社からどんな説得が行われたかは知る由がないし、それによって対象社員がどれほどの精神的苦痛を得たかは判断が難しい。  判断材料となるのは「どこまで会社が退職回避策を講じていたか?」という事実次第なのである。それさえあれば、会社側がかなり執拗に退職を迫ったとしても、「がんばって解雇を回避した」し、「正当な退職勧奨の一環」であり、「解雇は根拠のある正当なものだ」と主張できてしまうのである。 ●退職勧奨に臨む社員側の心得とは?  このような退職勧奨を受ける社員側にとって、取れる態度は次の2つだ。 (1)いずれ辞めるのなら、条件が良いうちにサッサと合意して退職願にサインしてしまう (2)「会社のやり方は違法だ!」と徹底的に争う  多くは「外資系など、このようなもの」と割り切って前者の道を選ぶ。しかし残念ながら後者の場合、裁判に金も時間もエネルギーも費やすし、勝ったとしても賠償金は弁護士報酬に消え、会社にいられるのも次のリストラまでのハナシだ。結局、会社の方針に沿った結果になってしまうことになる可能性が高い。「それでもやる!」という場合は、勧奨までの経緯を子細にわたってメモし、その様子をICレコーダーなどで録音して違法性の記録としておくことだ。  裁判では原告が証拠を集めなければならない決まりだから、証拠がなくてはどうにもならない。 ●操作される人事制度、スルーするメディア  限りなくブラックに近いグレーゾーンで人事制度を運用している同社であるが、実際に勤務する社員からは「実際にはかなり恣意的に運用され、『フェアな職務給』という宣伝とはほど遠い」という声も聞こえてくる。 「平均年収は高いイメージがあるが、発表値と実際の数字では2~3割くらいの差がある」 「少数の高待遇の人が平均値を上げている。労働組合調査ではもっと低い」 「昇格させる代わりに評価は低いままで据え置き、給与は変わらず。結局低い評価だけが人事記録に残って、リストラの対象にもなってしまう」 「低評価の人でも、異動や転出をさせるためにあえて高評価をつけることもある」  かなり「操作」をしていることが見て取れるはずだ。  さて、このような実態が内部から漏れ聞こえ、実際に不祥事も頻発している日本IBMであるが、不思議と大手メディアから叩かれることはない。それは、日本の大手メディアにはびこる「スポンサータブー」と無縁ではないのだ。  日本IBMは定期的に広告キャンペーンを展開しており、マスメディアから駅のポスターまで、かなり大がかりに露出する。そして、毎年のように「○○広告賞」などを受賞してさえいるのだ。直近では「Smarter Planet ITシリーズ」の広告が、第16回日経BP広告賞の「最優秀IT広告賞」を受賞。その他の受賞履歴は同社ホームページで確認できる。 「我々は大口スポンサーだ」といえば、ある程度の報道統制は可能なのだ。  同社の真の問題点は、単に「グレーゾーンのリストラをしている」というレベルではない。それによって会社が被る、中長期的な影響こそが問題なのである。言い換えれば、「良い成績を上げている社員ばかりを残すと、環境変化に適応できる人材を切り捨ててしまっている可能性」があるかもしれないのだ。  リストラは米国本社の方針だから仕方ないとしても、それが結果的に同社の成長に寄与しているかどうかは疑問である。実際、長期的には減収減益でもある。それよりも、より顧客に価値を感じさせる提案を行い、相応の対価を得る方向を強化していければよいのではなかろうか。  同社が日本市場におけるシェアを明らかに失いつつある根本理由について、同社自身が社内報においてこのように分析している。私もまったく異論はない。 (1)激しく変化するお客様の購買パターンと競争環境についていけていない (2)営業カバレッジ(影響を及ぼせる範囲。エリアや顧客層など:筆者注)が固定化している (3)サービスの価格競争力が低い  話が少し横道にそれるが、働き者のイメージがある「働きアリ」を巣ごと調べてみたところ、「あまり働かないアリ」が全体の7割もいたという。しかしこの「鈍いアリ」も、食物が底を突き始めたり、巣が危機に陥ったり、「極限状況」になったときに働き始めるらしい。すなわち、反応の度合が異なるアリが共存していることで、「働かないアリ」という形で力を温存することができ、いざというときに対処できるリソースを確保できるというわけなのだ。  効率を追求してギリギリまで現状に適応してしまうと、変化のリスクに対処できないことを自然は知っている。では、日本IBMという会社はどうだろうか? 結果は時の流れが教えてくれることだろう。 (文=新田 龍/株式会社ヴィベアータ代表取締役、ブラック企業アナリスト) ■おすすめ記事 セブン最高益、サークルK減益…コンビニ明暗を分けたものは? 人気放送作家・野呂エイシロウ氏秘伝「やめる技術」とは? EV敗戦 日産のカルロス・ゴーンCEOが戦略を大転換 「OSって何?」のトラック運転手からIT社長に転身する技術 富士ゼロックス「障がい者は用済み」解雇の実態

エロ過ぎて? AKB48河西智美写真集に「読者からクレーム」も……「ヤングマガジン」発売延期に講談社が回答

 11日、講談社は12日発売予定の「週刊ヤングマガジン」7号に不適切な表現があったとして、発売を延期することを発表した。  同社のホームページでは、編集部名義で 「1月12日(土)発売予定のヤングマガジン第7号、『河西智美写真集』告知ページにおいて不適切な表現がありました。誠に申し訳ありませんが、ヤングマガジン第7号の発売を延期いたします。新しい発売日は決まり次第このホームページにてお知らせいたします。ご愛読いただいている読者の皆様、ならびに関係各位にお詫びいたします」 と、掲載している。  問題になったのは、AKB48のメンバー・河西智美のノーブラおっぱい写真。これは、河西智美の乳首を背後から白人の男児が手で隠している、いわゆる「手ブラ」写真である。  講談社は、これを「社会通念上、読者に不愉快な感情を抱かせる」と判断し、発売延期を決めた。  また、スポーツ紙などに掲載された発売告知を見た読者からも「不愉快だ」などとするクレームが2件寄せられたことも明らかにしている。  問題になった写真集『とものこと、好き?』は、2月4日に発売を予定。「手ブラ」写真が情報解禁された途端、ネットでは「ほぼエロ本」「児童虐待ではないのか」といった驚きの反応が寄せられ話題となっていた。  気になるのは、7号に掲載予定だった漫画の行方だが「今号掲載分の作品については、改めて1月21日発売号に掲載する予定で検討している」とのこと。 (取材・文=昼間たかし)