恋愛がすべてじゃない……クリスマスの“墓場”を設けた「Ray」の意図

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「Ray」2013年1月号/主婦の友社

 先月号のレビューで、「Ray」(主婦の友社)がクリスマスに浮かれすぎていると書きましたが、引き続き今月号も、クリスマス・ハイは続行中。来たる12月15日には、サマンサタバサと「Ray」ガールズたちが、クリスマス女子会を開催するんだとか。クリスマスパーティーにしては早すぎる日程と思われるかもしれませんが、イベント大好き「Ray」読者たちが、現時点で12月の休日に予定が入ってないなんて、ありえないんです! しかしこのパーティー、よくよく見てみると、15時開始の18時終了。女友達と、昼過ぎにファミレスでダベる程度の会か……と、一瞬そのハードルの低さに安堵したのですが、なんと、ご丁寧に「ピンク・リボン・ハートのいずれかを含んだコーディネート」というドレスコードが指定されていました。この3つこそが、「Ray」のガールズイズムの象徴なのでしょうか? そこを突き詰めると、大助花子の花子師匠に行き着くような気がしなくもありませんが、早速「Ray」12月号を読んでいきましょう。

<トピック>
◎聖なる一夜のためにしたいこと
◎THE プリ(はぁと)クラGossip!
◎うれし、はずかしクリスマスSTORY

ニクいぜ、グリコ! 話題の「グリコピア・イースト」でわくわく工場見学

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“ゴールインマーク”と一緒に記念撮影!
ゆるいものならなんでも大好き♪ ロリ顔ライター・朝井麻由美が気になるスポットをご案内します。  「工場見学」という仕組みを考えた人を胴上げしたい、と常々思っている。それくらい、工場見学の面白さに絶対の信頼を寄せているのだ。工場見学がなぜ楽しいって、企業側が全力で来場客を楽しませようと、渾身のホスピタリティを発揮してくるからである。商品ができるまでのまあまあカッコいいマシンを見せて、食品系の場合はいいにおいを嗅がせ、開発における泣かせるヒストリーを聴かせ、見学が終わる頃には購買意欲ゲージが満タンになる。いい気分になった見学客は、帰りにショップでしこたま買い込んで機嫌よく帰る。お互いが幸せな気持ちになる素敵なサイクルではないか。いいようにノセられているとしても、それでいい。好きだ、工場見学。  そんな筆者の工場見学への異常な愛情を満たしてくれそうな施設を発見した。グリコが10月、埼玉県にオープンした『“わくわくファクトリー”グリコピア・イースト』だ。なんと、オープン以来予約が途切れることなく、来年1月までほぼ埋まっている状況だという。“わくわくファクトリー”だなんて、名前からして楽しくないわけがない。文字通り、わくわくしながら取材の日を迎えた。
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入り口には、いきなりチョコレートの川が流れていました。わくわく。
■「ポッキーストリート&プリッツストリート」  工場見学といえば、創業者のドキュメンタリーが流れて、たいてい機械の説明があって、というのがお決まりのパターン。「グリコピア・イースト」でもその流れにのっとり、創業者・江崎利一氏の苦労話ドキュメンタリーから始まった。続いて、チョコレート菓子の工場といえば欠かせない、カカオ豆からチョコレートを練るまでの過程の紹介映像。これらを15分近く見た後、プリッツ、ポッキーのそれぞれの工場(「ポッキーストリート&プリッツストリート」)へ。
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「グリコピア・イースト」のアテンダントは軒並み美人。
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こねられた生地がパスタのように流れてきた。
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45mのオーブンで約4分間焼かれたプリッツがこんがりお目見え。
ホースの先にあるノズルから調味料をかけて味付け。
■レトロ体験&展示「グリコタウン」  『グリコピア・イースト』では、20人程度のグループで見学するのだが、ポッキー・プリッツ工場では、機械の一挙一動に子どもが大はしゃぎする一方、大人は「社会科見学を思い出すわ」とでも言いたげにクールな顔でさらりと見て回っているのが印象的だった。それが、この『グリコタウン』では攻守交代である。グリコ名物「映画付きグリコ自動販売機」(昭和6年のものを復元)が置いてあるのに思わず頬が緩む中年以上。しかも、実際に当時の硬貨である10銭を入れれば、約20秒間映画が流れた後にちゃんとグリコが出てくる。
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「グリコを続けて5~6個買うと、映画を最後まで見ることができました」
とアテンダントさん。商売上手な仕組みである。
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グリコと2銭のお釣りが出てきた。自販機で買うと、
通常10銭のところが割引で買えるのだ。
 さらに、追い打ちをかけるように、大正10年から現在に至るまでのグリコのおもちゃを、年代順に1500点展示。よくよく観察していると、それぞれ自分が遊んだことのある年代の場所で足を止めているようだった。 ■クイズ番組を体感! 『スタジアムホール』  ニクい演出ですっかり全員が童心に帰ったところで、ファンシーな映像を見ながらのクイズにチャレンジ。2人1組で席に着き、おとぎの国へ出発するとクイズスタート。クイズ内容は、「今までの見学をしっかり聞いていたかナ?」と言わんばかりのグリコ知識問題の連発だった。全然ファンシーじゃない……。「ファンタジープラネットに着きましたよ! さあ、最初のクイズを探しましょう!」とメルヘンなアナウンスに油断していると、筆者のようにポカミス連発で参加者ランキングで最下位になるので注意が必要である。
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クイズは3択で、目の前にあるボタンを押す。
クイズ番組にありそうなグラフィックで乗り物を操作するようなシーンもある。
 最後に、「フォトスタジオゾーン」にそびえ立っていた“ゴールインマーク”と一緒に記念撮影をしてシメ! と、思ったのだが……  なんと、芸が細かいことに、帰り際に寄ったお手洗いまで“ゴールイン”していたのだった。 guri_9.JPG
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赤ん坊も“ゴールイン”。
●わくわく度 ★★★★★ 工場の様子もさることながら、昔を再現した「グリコタウン」に、本格的なCGクイズが体験できる『スタジアムホール』とわくわく続き。やはり、工場見学というレジャーにハズレはないのだ。ちなみに、下の写真は、唯一の有料コーナー「ミニファクトリー」でポッキーをデコレーション中の様子。チョコペンやデコレーションシュガーを駆使して張り切ってデザインしたものの、結果はこの通り。我ながらコメントのしようがない微妙すぎる出来に心底困惑……。「ワクワクさーん……その変なポッキーなぁに~?」
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自分だけのオリジナルポッキーを作れます。
guri_11.JPG (取材・文=朝井麻由美) ●“わくわくファクトリー” グリコピア・イースト < http://www.glico.co.jp/glicopia/east/ > 埼玉県北本市中丸9-55。JR北本駅よりバスで10分。受付時間は9:30~16:30、毎週金曜日・お盆休み・年末年始は休館。案内時間は9:30・11:00・12:30・14:00の4回。所要時間約70分。入館料は無料(一部有料コーナーあり)。完全予約制のため、まずは電話(048-593-8811)かネットで。 ※本記事での見学コースは一例です。内容は同じですが、回る順番はグループによって変わります。(1回の定員は80人までで、基本4グループに分かれて見学) ※「ミニファクトリー」でのポッキー作りのみ有料(500円・所要時間30分)。中学生までのお子様が優先で、定員26人に満たない場合は大人も参加可能。定員を超えた場合は抽選。 「散歩師・朝井がゆく」過去記事はこちらから

座るのを思わず躊躇……生理用品のCMでこそ輝く、夏菜の鈍感さ

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ユニチャーム「ソフィ」公式サイトより

――毒舌コラムニスト・今井舞が、話題のアノ人物やアノニュースをズバッとヒトコトで斬り捨てる!

◎新ソフィ女優は夏菜!
 「ずっと生理用品を取り換えられないまま、椅子をすすめられ、座るのを思わず躊躇する」……。家族団欒の際に流されたら、ちょっと気まずい空気になりかねない、リアリティ追及ひとすじの、生理用品・ソフィのCM。こんな設定に疑問も疑念も抱かず、イキイキと演じる鈍感さこそ、ソフィCMキャラクターにふさわしい。そう、いつまで佐藤江梨子でやるのかと思っていたが、ようやく夏菜にバトンタッチ。継承された相手が夏菜ってのは、なんともワン&オンリーで、絶妙なキャスティングであると思う。

 「明るく元気」と、「でも重い」を両立でき、かつ「こんなのやりたくない」というワガママが許されぬ絶妙な立ち位置。夏菜には「ミス・ブルーデイ」の栄冠を授与したいと思う。無神経に喜んでくれそうな、そんなあなただからこそ。

隣の部屋に聞こえちゃう! 研究室で先生とコーヒー後のHが幸せだけど

【作品名】『快楽の部屋~コーヒー&エロスの極み』 【作者】ちな知奈

【作品紹介】 私は大学の准教授・高田先生の「コーヒー係」&彼女。コーヒー好きの先生が、研究室で煮詰まってる時に、私がコーヒーを淹れたことがきっかけなの。でも、誰にも言えないこの関係……わかってるけどちょっと寂しいな。先生はよくわたしの予定を聞くけどこれってどういうことなのかな? 先生を狙ってるコもいるし不安……。ある日、私が休みをとった日、先生のカーディガンを羽織ったまま研究室から出てくる女のコが!

【サイゾーウーマンリコメンド】ちょっとちょっと、そんなパッとしない研究分野の男でいいの、アンタ? そんな研究じゃ山中伸弥教授越えはムリよ! しかも、今は若い高田くんだけど、年取った文系男なんて「サブカルおじさん」として生きていくしかない悲しい存在、嘲笑の的なのよ? あと、募る恋心をつぶやく時に「好きぃ…」って書いてたけど、なんで「ぃ」を小さくして使用したの!? そのセンスとこだわりがアンタを文系男に走らせてるのよ~~!

『007スカイフォール』組織と個人の関係を見つめ直すジェームズ・ボンド 伝統と革新が織り成す記念作

『007カジノロワイヤル』(06)と『慰めの報酬』(08)でワイルドな6代目ボンドを演じた
ダニエル・クレイグ。無精髭姿のまま任務に赴く。
 ジェームズ・ボンドが射殺される、衝撃的なシークエンスから幕を開ける『007スカイフォール』。人気シリーズ第23作目、初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリー主演作『007ドクター・ノオ』(62)の公開から50年を記念したメモリアル大作だ。ダニエル・クレイグ演じる第6代目ジェームズ・ボンドは序盤で一度死ぬ。しかも、上司であるMの指令を受けた同僚の手によって。『007スカイフォール』は忠誠を誓った組織から冷酷な処分を下されたひとりの男が、死の淵から這い上がって復活を遂げる人間臭いドラマとなっている。大ヒットした『007カジノロワイヤル』(06)『007慰めの報酬』(08)でまだ洗練されていない感情に押し流される未完成のボンド像を演じたダニエル・クレイグが、本作で“伝説の男”007へと完全脱皮を果たす。  50周年記念作として迎え入れられたのが、『アメリカン・ビューティー』(99)でアカデミー監督賞を受賞したサム・メンデス監督。主演のダニエル・クレイグとは『ロード・トゥ・パーディション』(02)で組んだ仲だ。オスカーとは無縁のエンターテイメント路線の印象の強い『007』シリーズだが、歴代ジェームズ・ボンドを観て育ったイギリス出身のサム・メンデス監督の起用がうまくハマった。誤射とはいえ味方の狙撃によってこの世から一度葬り去られたボンドが、所属するMI6(英国情報局秘密情報部)における自分の役割、命を預けた上司・Mとの関係、そして自分自身の生い立ちを見つめ直した上で、改めてアイデンティティーを確立するというメインテーマがしっかりと据えられている。また、メンデス監督はMI6という秘密組織を、Mを家長とする一種の疑似家族として捉えている。IT全盛の時代、MI6の存在意義が揺らぐ中で、この世とあの世のギリギリラインから辛うじて生還したボンドが帰巣本能さながらMI6に戻ってくる。さらにQやイヴという新しい仲間が加わる。
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ずいぶん女性の扱いに手慣れてきたボンド。
アシスタント・エージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)といいムードに。
 物語はイスタンブールから始まる。NATOの秘密工作員たちのリストが入った極秘データが盗み出され、ボンド(ダニエル・クレイグ)は追跡の真っ最中だ。もし、この極秘データが公表されれば、世界各地で潜入捜査中の工作員たちが危険に晒されるだけでなく、国際情勢が激変しかねない。ボンドは敵を追い詰めるが、揉み合っているところをM(ジュディ・リンチ)の指令を受けたアシスタント・エージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)に誤射されるはめに。そしてボンドがいなくなったロンドン。MI6本部は何者かのサイバーテロを受けて、爆破されてしまう。極秘データの流出に続く、大失態。窮地に陥ったMI6を守るため、それまで消息を絶っていたボンドが帰ってくる。無精髭をボーボーに生やした、今まで見せたことのないヨレヨレのジェームズ・ボンドだ。  現場復帰のための適正試験を辛うじてクリアしたボンドは、自分が被弾した銃弾から敵の潜伏先を割り出し、上海、さらにマカオへと向かう。そこで待っていたのは、一連の事件の黒幕であるシルヴァ(ハビエル・バルデム)。シルヴァはボンドと同じく、かつてはMの片腕として活躍したMI6の辣腕諜報部員だった。ボンドがつい数か月前に経験したように、シルヴァもMI6からトカゲのシッポ切り扱いを受け、生き地獄を味わった。自分を見限ったMI6への恨みを晴らしたい一心で生きながらえる復讐鬼だったのだ。Mのために命を捧げて戦ってきただけに、Mへの憎悪はハンパない。ボンドとシルヴァはお互いに“合わせ鏡”的な存在だ。生死の境目で、ダークサイドに堕ちたか免れたかの違いに過ぎない。中東、中国、そしてイギリス、とワールドワイドに展開される物語の中で、シルヴァとボンドはどちらがよりMI6におけるマザー的な存在・Mに深く愛されたかを争い合う矮小なドラマが繰り広げられる。『アメリカン・ビューティー』や『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(08)で傍からは立派そうに見える家庭が、小さなほころびから一気に内部崩壊してしまう様子を描いたサム・メンデス監督らしい演出となっている。  冒頭13分間のシークエンスのために準備3カ月、撮影に2カ月を要した生身のアクションシーンの迫力、ダニエル・クレイグとジュディ・リンチに『ノーカントリー』(08)のハビエル・バルデムを交えた実力派俳優たちによる愛憎劇、『007』シリーズを敬愛するサム・メンデス監督の新加入。それらの要素ががっちりと噛み合った見応えのある内容だ。数ある見どころの中でも注目は、本作のボンドガールとなるセヴリン(ベレニス・マーロウ)に誘われてボンドが乗り込むマカオ沖の孤島。シルヴァが秘密の拠点としているこの孤島は、廃墟マニアの間で有名な長崎県の「軍艦島」がモデル。スタッフが現地をロケハンし、そこで撮った写真をベースにロンドン郊外にセットが組まれたそうだ。「軍艦島」はボンドとシルヴァが初めて対峙する印象的なシーンとなっている。他にもマニア心をくすぐる見逃せないシーンが目白押しだ。とりわけイギリスに戻ってからの後半パートは、『007』シリーズの長年のファンにとって感涙場面の連続。意味深なタイトル『スカイフォール』の秘密と共に、ジェームズ・ボンドの生い立ちが明かされていく。
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MI6を仕切る女ボスであるM(ジュディ・リンチ)。
彼女をめぐる愛憎劇が今回の大きなテーマとなっている。
 本作は50周年記念作にして、シリーズをいったんリセットする大フィナーレ的なエンディングが用意されている。伝統に敬意を払いながらも、時代に即した形へとスタイルを更新していく。メジャー映画の本来の底力を感じさせる。『007』シリーズのファンだけでなく、ルーティンワーク化してマンネリ傾向に頭を悩ませがちなクリエイティブ系の職種の人たちにもおすすめの逸品だ。 (文=長野辰次) 007SF_logo_0925.jpg 『007スカイフォール』 skyfall00000.jpg 監督/サム・メンデス 出演/ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、レイフ・ファインズ、アルバート・フィニー、ジュディ・リンチ 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 12月1日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開 http://www.skyfall.jp
skyfall(C)2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
★特製レザーバッグ2名様にプレゼント!★ skyfallbag.jpg 日刊サイゾーをご覧のみなさまに、『007スカイフォール』公開を記念して特製レザーバッグをプレゼントいたします。ご応募および詳細は以下より。

『007スカイフォール』組織と個人の関係を見つめ直すジェームズ・ボンド 伝統と革新が織り成す記念作

『007カジノロワイヤル』(06)と『慰めの報酬』(08)でワイルドな6代目ボンドを演じた
ダニエル・クレイグ。無精髭姿のまま任務に赴く。
 ジェームズ・ボンドが射殺される、衝撃的なシークエンスから幕を開ける『007スカイフォール』。人気シリーズ第23作目、初代ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリー主演作『007ドクター・ノオ』(62)の公開から50年を記念したメモリアル大作だ。ダニエル・クレイグ演じる第6代目ジェームズ・ボンドは序盤で一度死ぬ。しかも、上司であるMの指令を受けた同僚の手によって。『007スカイフォール』は忠誠を誓った組織から冷酷な処分を下されたひとりの男が、死の淵から這い上がって復活を遂げる人間臭いドラマとなっている。大ヒットした『007カジノロワイヤル』(06)『007慰めの報酬』(08)でまだ洗練されていない感情に押し流される未完成のボンド像を演じたダニエル・クレイグが、本作で“伝説の男”007へと完全脱皮を果たす。  50周年記念作として迎え入れられたのが、『アメリカン・ビューティー』(99)でアカデミー監督賞を受賞したサム・メンデス監督。主演のダニエル・クレイグとは『ロード・トゥ・パーディション』(02)で組んだ仲だ。オスカーとは無縁のエンターテイメント路線の印象の強い『007』シリーズだが、歴代ジェームズ・ボンドを観て育ったイギリス出身のサム・メンデス監督の起用がうまくハマった。誤射とはいえ味方の狙撃によってこの世から一度葬り去られたボンドが、所属するMI6(英国情報局秘密情報部)における自分の役割、命を預けた上司・Mとの関係、そして自分自身の生い立ちを見つめ直した上で、改めてアイデンティティーを確立するというメインテーマがしっかりと据えられている。また、メンデス監督はMI6という秘密組織を、Mを家長とする一種の疑似家族として捉えている。IT全盛の時代、MI6の存在意義が揺らぐ中で、この世とあの世のギリギリラインから辛うじて生還したボンドが帰巣本能さながらMI6に戻ってくる。さらにQやイヴという新しい仲間が加わる。
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ずいぶん女性の扱いに手慣れてきたボンド。
アシスタント・エージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)といいムードに。
 物語はイスタンブールから始まる。NATOの秘密工作員たちのリストが入った極秘データが盗み出され、ボンド(ダニエル・クレイグ)は追跡の真っ最中だ。もし、この極秘データが公表されれば、世界各地で潜入捜査中の工作員たちが危険に晒されるだけでなく、国際情勢が激変しかねない。ボンドは敵を追い詰めるが、揉み合っているところをM(ジュディ・リンチ)の指令を受けたアシスタント・エージェントのイヴ(ナオミ・ハリス)に誤射されるはめに。そしてボンドがいなくなったロンドン。MI6本部は何者かのサイバーテロを受けて、爆破されてしまう。極秘データの流出に続く、大失態。窮地に陥ったMI6を守るため、それまで消息を絶っていたボンドが帰ってくる。無精髭をボーボーに生やした、今まで見せたことのないヨレヨレのジェームズ・ボンドだ。  現場復帰のための適正試験を辛うじてクリアしたボンドは、自分が被弾した銃弾から敵の潜伏先を割り出し、上海、さらにマカオへと向かう。そこで待っていたのは、一連の事件の黒幕であるシルヴァ(ハビエル・バルデム)。シルヴァはボンドと同じく、かつてはMの片腕として活躍したMI6の辣腕諜報部員だった。ボンドがつい数か月前に経験したように、シルヴァもMI6からトカゲのシッポ切り扱いを受け、生き地獄を味わった。自分を見限ったMI6への恨みを晴らしたい一心で生きながらえる復讐鬼だったのだ。Mのために命を捧げて戦ってきただけに、Mへの憎悪はハンパない。ボンドとシルヴァはお互いに“合わせ鏡”的な存在だ。生死の境目で、ダークサイドに堕ちたか免れたかの違いに過ぎない。中東、中国、そしてイギリス、とワールドワイドに展開される物語の中で、シルヴァとボンドはどちらがよりMI6におけるマザー的な存在・Mに深く愛されたかを争い合う矮小なドラマが繰り広げられる。『アメリカン・ビューティー』や『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(08)で傍からは立派そうに見える家庭が、小さなほころびから一気に内部崩壊してしまう様子を描いたサム・メンデス監督らしい演出となっている。  冒頭13分間のシークエンスのために準備3カ月、撮影に2カ月を要した生身のアクションシーンの迫力、ダニエル・クレイグとジュディ・リンチに『ノーカントリー』(08)のハビエル・バルデムを交えた実力派俳優たちによる愛憎劇、『007』シリーズを敬愛するサム・メンデス監督の新加入。それらの要素ががっちりと噛み合った見応えのある内容だ。数ある見どころの中でも注目は、本作のボンドガールとなるセヴリン(ベレニス・マーロウ)に誘われてボンドが乗り込むマカオ沖の孤島。シルヴァが秘密の拠点としているこの孤島は、廃墟マニアの間で有名な長崎県の「軍艦島」がモデル。スタッフが現地をロケハンし、そこで撮った写真をベースにロンドン郊外にセットが組まれたそうだ。「軍艦島」はボンドとシルヴァが初めて対峙する印象的なシーンとなっている。他にもマニア心をくすぐる見逃せないシーンが目白押しだ。とりわけイギリスに戻ってからの後半パートは、『007』シリーズの長年のファンにとって感涙場面の連続。意味深なタイトル『スカイフォール』の秘密と共に、ジェームズ・ボンドの生い立ちが明かされていく。
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MI6を仕切る女ボスであるM(ジュディ・リンチ)。
彼女をめぐる愛憎劇が今回の大きなテーマとなっている。
 本作は50周年記念作にして、シリーズをいったんリセットする大フィナーレ的なエンディングが用意されている。伝統に敬意を払いながらも、時代に即した形へとスタイルを更新していく。メジャー映画の本来の底力を感じさせる。『007』シリーズのファンだけでなく、ルーティンワーク化してマンネリ傾向に頭を悩ませがちなクリエイティブ系の職種の人たちにもおすすめの逸品だ。 (文=長野辰次) 『007スカイフォール』 skyfall00000.jpg 監督/サム・メンデス 出演/ダニエル・クレイグ、ハビエル・バルデム、レイフ・ファインズ、アルバート・フィニー、ジュディ・リンチ 配給/ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント 12月1日(土)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国公開 http://www.skyfall.jp
skyfall(C)2012 Danjaq, LLC, United Artists Corporation, Columbia Pictures Industries, Inc. All rights reserved.
★特製レザーバッグ2名様にプレゼント!★ skyfallbag.jpg 日刊サイゾーをご覧のみなさまに、『007スカイフォール』公開を記念して特製レザーバッグをプレゼントいたします。ご応募および詳細は以下より。

「テメエの心配でもしてろ」、S・タイラーとN・ミナージュが『アメアイ』をめぐりバトル!

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「わてはいつでもヤるで~」

 国民的大人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』の旧新審査員の間でバトルが繰り広げられており、注目を集めている。旧審査員のスティーヴン・タイラーが、新審査員に就任したニッキー・ミナージュとマライア・キャリーの口論について苦言を呈したのだが、その例えが悪く、ニッキーが「アタシのこと人種差別してる!」とかみついたのだ。「テメエの心配でもしてろ」と言われたスティーヴンは憮然とした表情で謝罪コメントを発表。売られたケンカは10倍にして返すニッキーが、この謝罪にどうリアクションするのか、多くのファンが固唾をのんで見守っている。

 薬物依存の問題やエアロスミスの仲間とのイザコザなど、還暦を過ぎても相変わらずな言動で世間から呆れられていたスティーヴン。しかし、2011年に『アメリカン・アイドル』シーズン10の審査員に就任してからというもの、イメージは一気にアップ。出場者を思いやる適切なコメントやアドバイスを発する彼は、「ロック界のグル」と呼ばれるようになった。超ワガママなディーヴァとして知られる、もう1人の審査員ジェニファー・ロペスとも気味が悪いほど仲が良く、和気あいあいと番組を盛り上げた。スティーヴンとジェニファーはシーズン11の審査員も引き受けたが、今年7月、シーズン12には出ないことを発表。スティーヴンは審査員を降板した後、エアロスミスとしての活動に力を入れている。

「テメエの心配でもしてろ」、S・タイラーとN・ミナージュが『アメアイ』をめぐりバトル!

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「わてはいつでもヤるで~」

 国民的大人気オーディション番組『アメリカン・アイドル』の旧新審査員の間でバトルが繰り広げられており、注目を集めている。旧審査員のスティーヴン・タイラーが、新審査員に就任したニッキー・ミナージュとマライア・キャリーの口論について苦言を呈したのだが、その例えが悪く、ニッキーが「アタシのこと人種差別してる!」とかみついたのだ。「テメエの心配でもしてろ」と言われたスティーヴンは憮然とした表情で謝罪コメントを発表。売られたケンカは10倍にして返すニッキーが、この謝罪にどうリアクションするのか、多くのファンが固唾をのんで見守っている。

 薬物依存の問題やエアロスミスの仲間とのイザコザなど、還暦を過ぎても相変わらずな言動で世間から呆れられていたスティーヴン。しかし、2011年に『アメリカン・アイドル』シーズン10の審査員に就任してからというもの、イメージは一気にアップ。出場者を思いやる適切なコメントやアドバイスを発する彼は、「ロック界のグル」と呼ばれるようになった。超ワガママなディーヴァとして知られる、もう1人の審査員ジェニファー・ロペスとも気味が悪いほど仲が良く、和気あいあいと番組を盛り上げた。スティーヴンとジェニファーはシーズン11の審査員も引き受けたが、今年7月、シーズン12には出ないことを発表。スティーヴンは審査員を降板した後、エアロスミスとしての活動に力を入れている。

「どう見ても確信犯!?」AKB48増田有華が示した“辞めたきゃ男と撮られればいい”という危うい指針

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『AKB48生写真アイドルとグアムで
恋したら【増田有華】』
 AKB48・増田有華とDA PUMP・ISSAの“自宅デート”の模様が29日発売の「週刊文春」(文藝春秋)で報じられた。記事によると今月7日、AKBの劇場公演を終えた増田がISSAの自宅マンションに直行、一夜を共にしたという。出入りする2人の写真も掲載されており、言い逃れできない内容。結果、増田は28日夜に自身のブログでこの一件を謝罪し、AKB脱退を発表した。  一方でISSAには昨年12月20日に婚約発表した女優の福本幸子がおり、一部では増田の“不倫”や“略奪”もウワサされたが、双方の所属事務所はこれを完全否定。ISSAの所属事務所によると、福本とは増田と撮られる前に婚約解消していたという。  増田も29日にあらためて自身のブログを更新し「ISSAさんはあくまでも、共演者の中の一人で私にとっては、お兄ちゃんのような存在で、恋愛感情は一切ありません」と否定した。だが、増田を知る人物の1人はこう反論する。 「2人がラブラブだったことはファン間では知られた話。舞台共演で急接近し、稽古が終われば堂々と食事に出掛けていた。そこにスタッフが同席するパターンもありましたが、2人きりで手をつないで歩く姿も目撃されていました」  あまりにも堂々とした2人のふるまいに、増田の“確信犯”を指摘する声も上がっている。 「実は、ずいぶん前から増田はAKBを辞めたがっていたんです。こないだの『じゃんけん大会』にも出ていないのは、そのため。活動意欲がなくなったというより『女優として独り立ちしたい』という気持ちのほうが勝っていた。今回の件も、どう見ても確信犯としか思えない」(同)  別の関係者も「恋愛禁止という鉄の掟に渋々従うメンバーが多い中、彼女だけは以前から『女なんだから恋愛くらいする。禁止される意味がわかんない!』と、こぼしていました。実際、ISSAさん以外の男性ともウワサになっていましたよ」と明かす。  そうした経緯から、今回のスキャンダルは、本人にとって「渡りに船」の部分もある。事実、29日に行われた劇場公演で増田はISSAとの件を詫びつつも「(AKBの活動を)辞退するというふうに言わせていただいたのですが、私自身、歌やお芝居やいろんなことをいろんな目線で学ばせていただいて、また新たにもっともっと勉強したいと思い、ちょうど卒業のことを考えていた時期でもありました」と心境を語った。  かわいそうなのはファンだ。「彼女と握手するために新曲○枚買った」という人も大勢いる中で、あっさりと男性スキャンダルで脱退されては気の毒としか言いようがない。「AKB辞めたきゃ、男と撮られればいい」。増田の一件が、悪しき慣習にならなければいいが……。

指毛からアンダーヘアまで全身脱毛! 冬だからこそムダ毛と向き合ってみた

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優しそうなお姉さんで安心しました

 長袖とタイツが活躍する季節になり、ムダ毛の処理から解放され一安心! 冬の寒さは堪えますが、日夜ムダ毛の心配をしていた夏に比べれば、なんの苦労もありませんよね。ただ、「毛を処理する」という行為を忘れるあまり、指毛がたくましく生えていることに気付かない、むしろ気付いても動じずそのままに生やしておく……そんな事も冬の間に1度や2度ではありません。そんな慢心な自分から脱皮すべく、ついに全身脱毛を決意しました。

 今回お世話になったのは、全身脱毛サロンとして最近注目されている「脱毛ラボ」。現在では常識の月額制の全身脱毛システムですが、初めてスタートさせたサロンのは「脱毛ラボ」なんだそう。芸能人も多く訪れているようで、店舗入り口には神木隆之介くんや桐山漣くんのポラロイドが飾られていました。男の子でも全身脱毛をする時代なんですね~。